2019年09月30日

鍼灸医学雑誌に載りました

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2019年5月12日 第68回日本鍼灸学会学術大会愛知大会で行われた「女性のミカタ」のシンポジュウムの内容が鍼灸医学雑誌〈医道の日本〉の6月号に載り、僅かですが私のコメントが取り上げられました。画像をクリックすると鮮明な画像になります。

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2019年05月17日

全日本鍼灸学会(シンポジュウム)で講演

5月11日・12日(日)の二日間にわたり、全日本鍼灸学会が名古屋国際会議場で行われた。

12日、「女性を悩ます慢性疼痛のミステリー」のシンポジュウムで愛知医科大学医学部学際的痛みセンターの牛田享宏先生、明治鍼灸国際医療大学はり・きゅう学講座教授の伊藤和憲先生、そして開業鍼灸師として私の3名で行われた。

参加人数12000名を超えていたらしく、そんな大舞台での講演は私に取っては初めての体験であった。

壇上に上がるまでは大変なストレスを感じていたが、いざスタートするといつもよりは緊張が残ったが徐々にその緊張も無くなり、まずまずのペースで話を終えることが出来た。

話の中身は私が属している日本良導絡自律神経学会・鍼灸カウンセリング協会・ドライニードル臨床研究会で学んだものがすべて盛り込まれた。この研究会で長い間、他の仲間と一緒に勉強してきたからこそ今回のシンポジュウムでは自分なりに語ることが出来た。

またこの日は、東京・名古屋・岡山の日本良導絡自律神経学会の会員が参加して応援に来てくれた。この応援があったからこそ無事に終えることが出来たと思う。

この時、一番心に響いたのは普段から研究会の会員と一緒に学び、一緒に遊び、一緒に酒を飲む人とひとの交わりの大切さががひしひしと伝わってきた。今回、講演を応援して下さった先生方に心から感謝申し上げたい。

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2019年04月01日

久留米で良導絡治療を講演

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私は、日本良導絡自律神経学会(鍼灸で自律神経を調整する学会で医師と鍼灸師の集まり)に属している。日本良導絡自律神経学会本部の企画部長・中部支部支部長を任されている。

日本良導絡自律神経学会は全国に支部があり、北は北海道・東京・大阪・岡山・南は九州に支部がある。しかし、九州支部は会員が激変して、九州支部を立て直すために、3月24日(第4日曜日)東京1人・名古屋1人・大阪1人の合計3人が久留米市内にある久留米大学で良導絡講演のために派遣された。

東京からは桑原俊之先生が初心者講習、大阪の武内哲郎先生が良導絡の歴史を、そして私が鍼の実技講習を担当した。

集まった鍼灸師は29名で私はその中の3名の治療をした。1人は1年前から左右五十肩でどこへ行っても改善しない方であった。特にひどい右肩の一番痛む姿勢を取らその筋膜を鍼でリリースした。3か所刺激すると奇跡的と言えるほど肩の可動域が改善して、刺激していない左肩の可動範囲が広がった。これには治療した私も驚いた。

2人目はマラソンをする50歳代の男性であった。少し走ると右挫骨神経痛でお尻が痛くは走れないとのこと。また、前かがみで腰が痛む。腰と右挫骨神経に鍼をするとすぐに前かがみで腰の痛みが軽減した。後は定期的な治療が必要なので来週名古屋まで治療に来るように指導。(笑い!笑い!)

3人目は6か月前から左膝か痛く、整形外科でレントゲンでは異常が無く、整形へ通うが痛みが取れない60歳前半の鍼灸師であった。うつ伏せで左膝を屈曲すると30度くらいで
膝の全面が痛く、これ以上、屈曲が出来なかった。膝の痛みはすべて膝関節の問題ではなく、膝を支配しているのは腰椎3番から出た神経のいたずらなので、腰の筋肉を緩めると同時に膝の痛みが取れることを説明した。
腰痛3番当たりの筋肉はパンパンに強張っていたので、そこに鍼をした。あっと言う間に膝に可動域は広がり痛みが軽減した。

本部派遣の3人の努力で九州支部での講演は、大好評で非常に良いものとなった。
これを切掛けに九州支部の今後の発展に繋がってほしいと願った。

引山はり灸院
〒465-0002
名古屋市名東区引山3-225
☎(052)771-0639
山田 隆文

引山はり灸院院長
日本良導絡自律神経学会中部支部支部長
鍼灸カウンセリング協会理事
ドライニードル臨床研究会副代表





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2019年02月01日

驚異の陰部神経刺鍼

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今年初めてのブログになる。

今年度は鍼灸の講演がいくつもあるのでブログ更新は偶数付きに限定させて頂きたい。
2年前から陰部神経にかかわる内容を書かせて頂いているが、昨年11月名古屋で、先月の27日は東京で陰部神経の鍼効果を講演してきた。

講演をしてみて分かったのは、極一部の鍼灸師がやっているだけで、陰部神経の鍼を知らなかった鍼灸師がほとんどであった。中には陰部神経刺鍼は知っていたが、どの場所にどのような刺激をするのか分からなかったと言う声がほとんどあった。

私のブログを読んでいる方はすでに知っていると思いうが、生理痛なら1回から3回の治療で70%近い方は楽になること。生理不順も3か月から6か月で良い方向に変化する。また、陰部神経を刺激すると子宮粘膜が厚く成る為、不妊症にも大変優れている治療で、妊娠まで最短1か月で妊娠した患者さんもいる。

50歳代の尿漏れも1回から3回で症状がとれた。また、陰部の痛み、かゆみも2年も悩んだ女性が5回から10回で症状が軽減した。

また、子宮・卵巣の全摘出ご尿意がなくなった50歳代の女性が6ケ月で回復したなど次から次へと従来の治療よりも即効的に楽になる陰部神経刺鍼で効果を上げている。

1月27日の東京講演で日本良導絡自律神経学会の会長である伊藤先生が、「この陰部神経治療は非常に面白い治療だと思う。陰部神経を狙って鍼をする分けですが、そこに達するまでに、仙骨内臓神経、自律神経の交感神経・副交感神経と多くの神経の刺激になるので、極端な話をすれば陰部神経を狙った鍼はここだけの刺激で多くの症状を改善させる可能性があります。」と補足して下さった。

これに感銘を受けて私は新たな発想で、うつ症状・慢性疼痛も、もしかしたら効くかもしれないと新たな研究課題ができた。

このブログを読んだ鍼灸師は是非陰部神経刺鍼を試みて欲しい。これを読んだ症状でお困りの方は引山はり灸院へ来院して効果を確認してみてはどうか。

中々どこへ行っても治らなかった症状が案外短期間に治る可能を秘めている陰部神経刺鍼である。

引山はり灸院
〒465-0002
名古屋市名東区引山3-225
☎(052)771-0639
山田 隆文

引山はり灸院院長
日本良導絡自律神経学会中部支部支部長
鍼灸カウンセリング協会理事
ドライニードル臨床研究会副代表




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2018年12月01日

季節の変わり目に現れやすい症状

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ついこの間まで、暑いあついと言っていたら本年も残り一か月になってしまった。年齢と共になんて一年の過ぎ去るのは早いことか。

さて、最近は寒い日もあればやや暑い日がある。朝晩だけでもかなりの温度変化がある。この時期になると突発性難聴・顔面神経麻痺・頭痛・めまい・肩こり・寝違い・ギックリ腰の患者さんが増える。

一番の原因は寒暖の差による自律神経の失調であるが、そこに夜中寝ている内に首を冷やしてしまった・最近眠りが浅かったなど睡眠不足・普段やらない運動・力仕事をしたなど元々夏からな疲労があった中、何らかの要素がプラスされた時に症状が現れる。言い換えれば自分がさほど気づいていなかった疲労の上に、更なる疲労要素が加わったことで症状が出現する。

一突発性難聴・顔面神経麻痺・ギックリ腰などを経験のある方ならもうそろそろ治療しないとダメと分かるが、経験のない人は症状が出て大慌てすることになる。

当院は予約制で診療しているので直ぐに対応できないことがある。そのような方の為に対処方法をお教えしたいと思う。

【突発性難聴・顔面神経麻痺】
これは特に後頚部が日常的に凝っていて、新たなるストレスや疲労が加わった時に耳の中まで血液が届かなくなった為に起こる。内耳・顔面神経は耳たぶの後ろから出ているのでどちらの症状が出てもおかしくない。
症状が出たら直ちに耳鼻科へ行き、ステロイド治療をすること。処置が遅れれば遅れただけ後の直りが悪くなり完全に回復しない事態になる。症状が出て1週間以内にはり治療で後頚部を緩めればかなり回復が期待できる。

【めまい】
初めてめまいの経験した方は脳から来ているのではないかと頭のMRIを取るが、ほとんどの場合、異常はでない。疲れの蓄積で後頚部が張り、血液がしっかり廻らないので、耳の自律神経も正常に働かなくなっている。ここでメニエル病と診断されると不治の病にかかったとびっくりする方もいるが鍼治療で首を緩めれば早く回復する。

【肩こり・寝違い・ギックリ腰】
これらはいずれも筋肉の凝りが症状の原因である。慢性的の肩こりを感じている方は良く温めればいくらか楽になるが、深部の深い筋肉が凝っていると何回でも症状がぶり返す。鍼灸で筋膜をしっかりリリースすると良い。もし、ギックリ腰になってしまったら、今度は最初から温めるのではなく、保冷剤や氷で冷却する。なぜならばギックリ腰はある動きで伸びなくてはいけない筋肉が疲労で硬くなっていて伸びず、筋肉のある部分ぶぶんで断裂してしまう。断裂した筋肉から出血して炎症が広がる。ここでふろに入ると硬くなった筋肉が緩み一時的に楽になる。しかし、身体が温まり血流が良くなるので炎症がさらに進む。昨夜まで痛いなりにも歩けたのが翌朝には歩行も困難になる。腰がギクッとなったら温めるのではなく、その日は一日冷却すると早く改善する。

人間の身体はすべて自律神経によって管理されている。ところが寒暖の差が激しい時は
自律神経の働きが悪くなり、直ぐに血管を広げたり収縮したりの働きが悪くなる。このように寒暖の差が激しい春先や秋口に突発性難聴・顔面神経麻痺・頭痛・めまい・肩こり・寝違い・ギックリ腰等の症状が出現する。

鍼灸で普段から自律神経を刺激していればこのような症状が予防出来る。自律神経は薬で調整するより鍼灸の刺激の方が優れている。なぜならば3,000年の歴史で鍼灸の効果が実証されているからである。

引山はり灸院
〒465-0002
名古屋市名東区引山3-225
☎(052)771-0639
山田 隆文

引山はり灸院院長
日本良導絡自律神経学会中部支部支部長
鍼灸カウンセリング協会理事
ドライニードル臨床研究会副代表
名古屋医専編成委員




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2018年11月01日

陰部神経刺鍼第三弾(尿意が戻る)

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今回は陰部刺鍼第三弾である。陰部神経刺鍼をやるようになり、3年目になる。
思わぬ症状がそれも短時間で変化する部神経刺鍼にはいつも驚かされている。

今回は術後に尿意がなくなった50代女性の患者さんである。今年5月に癌の疑いで
子宮・卵巣と全摘した。その術後からおしっこがしたい感じがなくなってしまった。

私のところに通っている産婦人科の看護師によると内視鏡で手術した場合は、まず尿意がなくなる後遺症は出ないと言う。

開腹手術の場合、一旦切り取る臓器を外に出すため、陰部神経が引っ張られ傷がつく。手術の時間が長ければながいほど後遺症が出ると説明していた。

手術担当医は2か月以内に回復することもあるが、それを超えると改善は難しいと言われたそうである。

その尿意を鍼で回復させて欲しいと本年6月に引山はり灸院に来院した。治療法は臀部から6僂曚撫を入れ、陰部神経をパルス(電気鍼)を流し刺激する方法である。

元々肩こり・頭痛・腰痛・膝の痛みがあり、40代後半から体全体が硬くなった感じで痛みが以前よりひどくなったと言う。

一週間に一度の全身鍼治療で、1か月もしたころには毎日のように痛かった頭痛はなくなり、肩こり・腰痛も楽になってきた。

陰部神経の効果か、夏でも足の冷えを感じていてエアコンが苦手であったが8月頃はエアコンが余り気にならなくなった。

9月には不定愁訴は余り訴えなくなった。

そして治療から4か月後の10月中旬ごろから何となく尿意が出てきたと言った。医師からは術後二か月を過ぎても状態が変わらなければ回復が難しいと言われていたので本人は半分諦めていたと言う。

交通事故による後遺症や脳梗塞の後遺症も西洋医学では、ある期間が過ぎるとこれ以上の回復は認められないと言い症状固定とされる。

しかし、当院では諦めず鍼治療をすることで脳梗塞の方が自分の足で歩けるようになったり、骨盤骨折で一生車いすの生活と言われた女性が、杖も必要なくなり自分の足で歩けるように回復した経験がある。

今回の症状も諦めず治療した結果である。子宮・卵巣摘出で尿意が無くなった女性はかなり多くいると聞いている。陰部神経刺鍼をすればその中の何パーセントかは回復する方がいるはずである。
もし、この文章を見たら陰部神経刺鍼を一度やってみる価値はあると思う。

引山はり灸院
〒465-0002
名古屋市名東区引山3-225
☎(052)771-0639
山田 隆文

引山はり灸院院長
日本良導絡自律神経学会中部支部支部長
鍼灸カウンセリング協会理事
ドライニードル研究会副会長
名古屋医専編成委員









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2018年10月01日

痛めた覚えのない膝の痛み

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膝が痛くなると通常は先ず整形外科へレントゲンを撮りに行く。「骨には異常ありません。」
が通常でシップや痛み止めが出される。それで痛みが取れれば問題ないが、ある時、凄く膝が痛いと思ったらある日は痛みなく普通に動ける。膝を痛めたがレントゲン上問題ないと言われた多くの人の中にこのような経験をしたことがあると思う。

このような膝の痛みは膝関節に何か問題があって痛くなるなではない。では何が原因で痛くなるのであろうか。膝が痛ければ膝に原因があると考えるのが普通であるが、膝に来ている神経のいたずらとは整形外科医でも余り考える先生は少ないようである。鍼灸でもカイロプラクティックを臨床に取り入れている先生なら理解頂けると思う。

痛みを感知するのは知覚神経である。知覚神経は脳から脊髄へ行き、脊椎の関節の隙間から出て頭の先から手の先、足の先端と全身に伸びている。膝に来ている知覚神経は腰椎から出てきている。腰椎は5椎あり、それぞれ下肢の前、後ろと分担されている。

その神経分布を診るとちょうど膝に来ている神経のエリアは腰椎3番から出た神経になる。
腰痛3番が歪んだり、その周囲の筋肉が硬くなり筋肉が知覚神経を圧迫していることがある。その腰椎3番周囲に鍼をすると膝の痛みが取れる。

しかし、厄介なことに腰椎2番周囲の筋肉はカチカチでも全員が腰痛と認識している分けでない。腰痛を自覚していない患者さんは「私は腰は痛くない」と言い張る。そのような患者さんには腰椎3番の治療後に膝の痛みが取れて初めて納得してくれる。

膝が痛い方が来院すると当院では、膝自身の問題か腰の関連痛かを見極める。痛くなった経緯、痛い日と痛くない日あるか、歩行すると痛むか、あらゆる方向から問診をする。

その次に膝関節を動かし、膝周囲の腱・筋肉の状況を確認する。これで膝関節自身の問題か腰からの関連痛かが分かる。

3年ほど前から私は陰部神経刺鍼をして女性の婦人科症状を楽にしている。膝の痛みは上に挙げた2つの原因以外に産後の膝の痛みや40歳代〜60歳代の女性のホルモンバランスの乱れによる関節炎が原因していることがある。

産後や閉経前の40歳代から閉経後の60歳までの膝の痛みはホルモンバランスの乱れが関与している可能性もある。以前のブログでも紹介したが、産後は生理が止まり、40歳代以上はホルモンバランスが乱れ、閉経後はエストロゲンの分泌が減る。エストロゲンは筋肉・腱の柔軟性を保つ作用があり、エストロゲンの分泌が減ると身体全体の筋肉・腱がこわ張る。

これが関節炎の原因となり、膝だけでなく手首・肘・肩関節・頸の凝り・腰痛・股関節痛み・足首の痛みと関節にどこに痛みが出てもおかしくない。このような可能性のある患者さんには陰部神経刺鍼を加えることで当院は良い成果を上げている。

当院は臨床経験30年の鍼灸院である。なかなか痛みが取れない関節の痛みは当院にお任せ頂きたい。この3つの考え方で、他の治療よりは早く治る可能は十分ある。

引山はり灸院
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2018年09月01日

第二弾 排尿障害と陰部神経刺鍼

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今回は小学校3年生(男子)の症例である。症状はトイレに行きたいと思った瞬間に漏れてしまう。定期的な時間を決めてトイレへ行くが漏れてしまう。一日に3回〜5回下着とズボンをはき替えている。おしっこを我慢するコントロールがほとんど効かない。昼間だけでなく、夜尿は毎日で生まれてここまで尿が漏れなかった日一度もない。

実は2年前の小学校1年生の時に、半年ほど「冷えの治療」を施したが通常であるなら改善するはずが彼には全く効果がみられず、年齢と共に改善へと変化するであろうと一度治療を打ち切ったお子さんであった。当然いろいろな病院へ行ったが効果はなかった。

この母親も5年以上定期的に鍼灸治療をしているので体調よく頗る元気なお母さんである。
ある日、「うわさで先生のところで尿漏れの女性が短期間で治ったと聞きました。家の息子は相変わらず尿漏れで、小学校3年生にもなると、友達から臭いと言われ、友達がだんだん離れて行き、精神的にも苦しんでいます。先生の陰部神経刺鍼で息子は治りませんか。」と相談を受けた。

『そうだね!あの頃は陰部神経刺鍼を積極的にやっていなかったので症例がなく効果が良く分からなかった。陰部神経刺鍼なら効果が出るかもしれないので1週間に一度のペースでやりましょう。』と言うことになった。

1回目
治療して5日目に、生まれて初めて日中一度も尿漏れがなかった。
6日目と7日目は一回だけ漏れた。しかし、一回で効果が現れたのは驚きであった。

2回目
7日間一度も漏らしがなかった。

3日目
調子よかったが2回だけ漏らした日があった。

4回目
7日間一度も漏らしがなかった。

まだ4回しか治療をしていないが、日中の漏れは間違いなく効果が出ている。夜尿は相変わらずあるとのことであるが、一回の量が減ってきていると言う。
多分このまま続ければ、彼の日中の尿漏れも夜尿症も改善するであろう。私も大変嬉しいが一番嬉しいのは本人であろう。こわばった硬い表情に笑顔が出てきている。

陰部神経刺鍼でなぜ効果が出るのかはいろいろ調べるがどこにも書いていない。知り合いの婦人科医に聞くと、まだまだ「しも」に関する研究が遅れていると言う。

陰部神経の刺激で尿漏れ・頻尿・生理痛・生理不順・卵巣嚢腫・陰部のかゆみ、痛み・ホットフラッシュ・便秘・痔・膀胱炎・骨盤内の痛み・産後と更年期による関節の痛み(腱鞘炎、肘、膝、腰痛等)といろいろな症状の改善を実感しているが、まずは骨盤内の循環が改善される為、一部の臓器の自律神経失調で上手く働かなかったのが活発に働くようになるのとホルモンのバランスに何だかの変化が起きるのではないかと、私は仮説を立てている。

現在は卵巣・子宮摘出後の排尿障害(おしっこの感覚がない)患者さんに陰部神経刺鍼を試みている。まだ効果を分からないが、何もせずにいるよりは絶対改善に導かれる確率は高くなるはずである。卵巣・子宮摘出後の排尿障害はかなり多くいると聞いている。これが改善されれば多くの人が笑顔になる。

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2018年08月01日

美顔鍼

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最近と言っても、この20年くらい前から若い鍼灸師の間で美顔鍼がブームになっている。
また芸能人もこの鍼を受けている者が数多くいる。一般の鍼灸では食べていけないと言う
若い鍼灸師に光が与えられた、ある意味革新的な美容鍼である。

痛みを取る鍼灸ではその痛みが必ず軽減しない限り、次に患者さんは来院してくれない。しかし、美容的で、その場で一時的に血行が良くなり小顔になったり、顔の艶が良くなるのが美顔鍼で、難しいツボの選択・鍼の手技は必要なく、最初から決められたツボに鍼をするだけなので非常に短期間で取得できる。また、一回の施術費が高く取れるのが人気の秘訣である。

長年鍼灸をして来た私から見れば、鍼灸とは「どこへ行っても取れなかった痛みが取れた、歩けなかった足で歩けるようになった、難病が良くなった」と言うことに使って欲しいと言うのが私の本音である。

しかし、痛みが取れる鍼灸師になるには多くの治療と経験が必要になる。鍼一本であらゆる治療ができると自信が待てたのは私が鍼灸免許取得して10年後であった。

我々の時代の鍼灸師は皆苦労して時間をかけて治療技術を身に着けてきた。ところが今の若い鍼灸師は修行を嫌い簡単ですぐに儲かることに走ってしまう。

このまま行くと鍼灸院はあっても皆美容鍼専門で、痛みを治療できる鍼灸師がいなくなってしまうかも知れない。

鍼灸で全身調整がしっかりできれば、敢て顔に鍼をうつ必要がなくなる。特に頭・顔への循環を促進するには肩こり・首のコリを治療する必要がある。

胃腸が弱い為に顔に吹き出物が在った場合、顔に鍼をして良くなったとしても、一時的である。治療ポイントは胃腸強化になる。

このようにその患者さんの体質改善を目的に、全身の自律神経を整えれば当然、頚から顔の循環も当然良くなるので顔に鍼をする必要はなくなる。

最初は美顔鍼から始めるのも良いが、美顔だけで終わらず、時間をかけてでも基本的な肩こり・腰痛くらいは鍼で治せる鍼灸師を目指して欲しいと願う。

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引山はり灸院

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山田 隆文


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2018年07月01日

尿漏れが陰部神経刺鍼で改善

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5月に初診で53歳の女性患者が来院した。2〜3年前から更年期に入り、肩こり・頭痛がひどくなった。また、神経も高ぶりイライラすると訴える。

2回ほどの治療で自律神経の高ぶりが取れたのか頭痛は止まり、イライラも治まった。しかし、ホットフラッシュもあると言うので4回目の治療に陰部神経を加えた。

5回目の来院で治療室に入るなり「先生、あの治療はすごい!!!」と絶賛した。

『ホットフラッシュ楽になりましたか』「楽になりましたけど、もっとすごいことが起きました。更年期を迎えたあたりから、せきやくしゃみをすると尿漏れがあり医者に罹り薬を飲んでいましたが全く効果がなく悩んでいました。ところが先回の陰部神経刺鍼をしたその日からピッタと尿漏れが止まりました。」

今まで、尿漏れは年齢と共に骨盤底筋の衰えで肛門を締める体操や骨盤周囲の筋肉を鍛えるのが一番の方法と私は今まで考えていた。

今回の症例で考えられるのは、筋肉の衰えが原因ではなく骨盤内の循環の悪さで骨盤底筋の柔軟性に欠けたことが尿漏れの原因であったと考えると納得できる。

例えば、冬場に手が冷えて来ると指先がこわばり細かな動きが悪くなる。これと同じで血液の循環の悪い筋肉・臓器は本来の働きが抑制される。陰部神経の刺激で膀胱・骨盤底筋の柔軟性が回復したと思われる。

私は臨床で陰部神経刺鍼本格的に始めて2年くらいになり、以下の症状を改善させている。

不妊症・生理痛・生理不順・頻尿・膀胱炎・陰部の痛み・かゆみ・ホットフラッシュ・前立腺肥大・便秘・そして先回紹介した出産後と更年期に起こるホルモンバランスの乱れからくる腱鞘炎・関節炎(足底の痛み・膝痛・指の腱鞘炎・肘痛・五十肩・従来の治療では治りにくい腰痛・下肢の痛み、だるさなど)。

尿漏れは患者さん聞くと、人に言わないだけで案外多いことが分かった。もう一人、女性患者さんに尿漏れで悩んでいる方が先週来院したので、陰部神経刺鍼でどこまで改善するか今後臨床報告をしたいと思っている。

引山はり灸院院長
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山田 隆文


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