2015年12月15日

子どもが本(小説)好きになるための道筋を、我が家の子どもの読書事情から考えてみる

この記事は、「お子さん、どんな本読んでる? Advent Calendar 2015 - Adventar 」の12月15日の記事です。
昨日はharupongさんの「すべての親におすすめしたい、小学校での読み聞かせ | @harupong」でした。


Advent Calendarから来て下さった「初めまして」の方もいらっしゃるかもしれません。
兼業主夫の「ひこ」と申します。

小6男子を筆頭に、小3女子、小1男子、もうすぐ2歳男子 の4人の子どもを育てつつ、小学校保護者会の会長やら団地の管理組合理事やら、地域活動をサークル感覚で楽しんでいる、Webサイトの作成やプログラミングを行う自営業者です。

妻はフルタイムで働いていますので、特に明確な役割分担はしていませんが、家事と育児の8〜9割は私がこなしています。


さて、「子どもが本(小説)好きになるための道筋」などと風呂敷を広げてはみたものの、道は無数にあるでしょうし、うちが通った道を誰もが通れるとも限りません。

ただ、1つの事例として「ああ、そうなんだ」と思ってお読みいただければ幸いです。  




<まずは形から入る>

我が家の大前提は「まずは形から入る」という一言に尽きます。

どういうことかと言うと、「小説的な体裁をしていれば、内容は問わない」ということです。

私自身が、今で言うライトノベルを読みあさっていたところから純文学などに移行したり新聞を熟読するようになったので、結局のところ「活字慣れする」事が大切なのではないかと。

私は買い物のついでに本屋に寄ることが多いのですが、そんな訳で子どもが本屋で「これ欲しい」と言ってきた場合に「小説だったらできる限り買ってあげる」ことにしています。


<最初はもちろん絵本>

我が家にたくさんあるのは、ポプラ社の「世界名作ファンタジー」シリーズです。

絵本なので「読み聞かせ用」としても適当な長さで2〜3歳頃から活用できる上に、全ての漢字にルビが振ってあるのでひらがなが読めるようになれば子ども自身が読むことも出来ます。

子どもが自分で読む時も、長すぎないのがポイントが高いです。
「自分で読めた!」「楽しかった!」という実体験は、本への興味をより高めるのではないでしょうか。


<小説とマンガの中間>

小説とマンガの中間にあるのがポプラ社の「かいけつゾロリ」シリーズです。
マンガにしては文字が多く、小説にしてはマンガ部分が多い。

そして大人から見ると下らないダジャレと、わくわくどきどきな展開で、現在小6の長男も小学校中学年くらいまでは本屋で「これ……」と持ってきたりしていました。

絵本から読み物へステップアップするのに役立ったのではないかと思っています。


<いよいよ「小説」へ>

色々な本を読んでいるので「最初の小説はこれ」と言いにくいのですが、その中でも王道は「エルマーのぼうけん」だと思います。

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
ルース・スタイルス・ガネット
福音館書店
1963-07-15


続編の「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」と合わせて、小説への入門としてお勧めです。

その他にも、「動物が主人公」だったり「文体が柔らかい」ものはすんなり読むように感じます。


<小説だったらいいじゃない>

今回、主に伝えたいのはここなのですが、実に様々なアニメやゲームが小説になっています。
これに強いのは「角川つばさ文庫」で、
等があります。

他にも、「アナと雪の女王」のその後のお話など、子どもの興味を惹きそうなものがたくさんあるので、まずはこういったもので「小説」に慣れていくのがお勧めです。

大人はどうしても「ゲームの本でしょ?」と思いがちですが、題材はそうでも「文章を読む力」はめきめき上達します。

講談社青い鳥文庫ではここ数年、大河ドラマの主人公のお話を出す事が多い(「平清盛」「新島八重物語 ―幕末・維新の銃姫―」「天才軍師・黒田官兵衛」)ので、時々そういう本を本人が欲しがる本と抱き合わせで買い与えると、読みたかった本を読んだ勢いで読んだりしますよ。



そこで小説を読むことのおもしろさに気がつけば、今度は自分から原作のないお話に手を出すようになります。

抱き合わせで読ませて長男がはまったのは「シャーロックホームズ」シリーズでしょうか。

ちなみに、動物と話が出来るお医者さんが主人公の「ドリトル先生」シリーズは、私が小学校高学年の時に読みあさった(元々姉が親に買ってもらっていた)思い出の本なので、ぜひ読んでみて欲しいです。


<子どもを虜にする不朽の名作たち>

長男が一時期よく読んでいたのが「宮沢賢治」さんの童話です。
「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」等で有名な方ですね。

絵本もありますが、講談社青い鳥文庫でも角川つばさ文庫でも出版されていますので、ぜひ一度お子さまにお勧めしてみて下さい。


<女の子はお菓子が好き!>

娘は子どもたちの中で一番本を読むのですが、個人的には長男の時に色々な本を購入して「そこに本があったから」という環境も大きかったのではないかと思います。

そんな娘が新刊が出るのを心待ちにしているのが講談社青い鳥文庫の「パティシエ☆すばる」シリーズ



「主人公が女の子」で「様々なお菓子を作る」となれば、多くの女の子が夢中になるのではないでしょうか。


<少し趣向を変えてみる>

子どもはある程度まで読書に慣れ親しまないと、どうしても読書の範囲を「自分が知っているもの」から広げたがりません。
そこで親がどのような本を薦めるかが重要になるのですが、ちょっと趣向を変えて星新一さんのショートショートを読ませてみたところ、長男はとても気に入ったようでした。

おーいでてこーい ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
星 新一
講談社
2001-03-15



<余談ですが>

長男が小さい頃、よく図書館から借りてきていたのがこぐま社の「こぐまちゃん」シリーズ

特に、「しろくまちゃんのほっとけーき」は何回借りたか分かりません。(今思えば、買っても良かった気がします)



2歳頃、まだ字も読めないのにこの本の内容を完全に覚えて、あたかも文字が読めているかのように音読しながらページをめくっていた事が印象深いです。
今はとてもそんな余裕はありませんが、当時はまだ子どもが1人だったので、何度も何度も読んであげていたんですよね。懐かしいです。

ちなみにこぐま社は「11ぴきのねこ」の出版社でもあり、こちらも読み聞かせに最適な上に早い段階で子どもが読むようになるのでお勧めです。


<終わりに>

本は自分の人生の幅をぐっと広げてくれます。
伝記を読めば人の人生まで生きることが出来ますし、様々な小説を読むことで様々な人の感情に触れることが出来ます。

実体験が重要なことはもちろんですが、その子に本当に必要な体験を親が全てさせてあげられる訳ではありません。

だとすれば、次に親がしてあげられるのは「本を読めば様々な体験をすることが出来る」事を教えてあげることではないでしょうか。


他の方に比べると対象とする子どもの年齢がやや高めの話になりましたが、ぜひ「お子さん、どんな本読んでる? Advent Calendar 2015 - Adventar」をご覧になって、他の参加者の記事も読んでみて下さい。

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