K.OKADA・ブログ

ご来客数;




にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
 にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 高松情報へ
にほんブログ村
blogram投票ボタン [SINCE 2001.3.16.] 人気ブログランキングへ

私のホームページ「K.OKADAワールド」

は、四国高松在住の私、作曲家、兼、ピアニストの岡田克彦の世界です。ここの併設ブログは、音楽、四国の温泉と、香川県のさぬきうどん、四国のグルメ、景勝地、温泉等、
それらに加えて、私の母・岡田直子が2006年9月19日に他界したことから痛感した、人間の無常観に基づく社会観察や人生観、ウェブの限界等を中心に書いてゆくことにしています。

グルメ・さぬきうどん店

「あたりや」・注意書きの多い、うどん店5

f7d5dc8e.jpg
『従業員が「ご注文は何にしますか」と聞きますのでそれからご注文ください』



『店内の撮影はあらかじめ許可を得てください』



『多人数で極端に少ないメニューの注文はご遠慮ください』



『テレビは勝手にさわらないでください』



『読み終わった本は元の位置に戻してください』



『山の水の入っている冷蔵庫は勝手に開けないでください』



『天ぷらを取られた方はドアを閉めてください』



『電子レンジは使用禁止! 天ぷらはレンジで温めるとおいしくなくなります』



・・・・・そのほか一杯の注意書きで、はじめて行った人が、びびっちゃうお店、それが、高松市の東バイパスのフィットネスクラブ「ジョイ・フィット」の入口の地下駐車場をくぐったところにある、「あたりや」( 高松市上天神町507-1 087-866-5856 10:20〜15:00 金曜日定休)です。



どうしてこんなところにお店があるのか、というお店は、大体、讃岐うどんの発祥地の西讃から出ているお店に決まっているようでして、高松に住んでいる人達は、なんで、こんなところにお店を開いたのかと、びっりすることが多いのですけど、まあ、そういうことに驚いていたら、美味しいうどんは食べられないのですよ(笑)。



でも、お店の方はとても親切丁寧な対応をしていますし、接客マナーはいいので、安心して下さい(笑)。



「あたりや」は、仲南町の名店「やまうち」の甥が経営していますので、うどんの麺は、素晴らしく美味しいですから、絶対お奨めします。



また、特筆に値するのは、天麩羅が、全て藤原蒲鉾店のものを置いていますので、素晴らしく美味しいです。特に、ゲソ天はおすすめです。『天ぷらを取られた方はドアを閉めてください』と注意書きの貼り紙に書かれていますけど、閉めればいいのですから、開けて、天麩羅をとって、うどんと一緒に食べてくださいね(笑)。



主なメニューは、あつあつ(あついうどんにあついだしをかけているもの)300円、 ひやあつ(冷たいうどんにあついだしをかけているもの)300円、ひやひや(冷たいうどんに冷たいだしをかけているもの)300円、生醤油うどん300円、湯だめうどん300円〔以上の値段は小です。100円増しで大に出来ます。〕、天麩羅100円、コロッケ100円、いなり200円、等、となっています。これだけのシンプルなうどんメニューだけで勝負しているお店ですが、それは、うどんに自信があるからなのです。



まあ、このようなメニュー用語、あつあつ、ひやあつ、等という表現は、さぬきうどんの発祥地の香川県の西讃(西地区)の用語ですので、西讃から高松にやってきたうどん店だということがすぐにわかりますし、これだけの少ない種類で勝負しているうどん店は、間違いないところなのです。余計なものをかけないでいいです。うどんだけ食べて感動出来るお店なのです。



掲載写真は、「あたりや」の、『ひやあつ』、です。うどんを見ただけでも、麺がなめらかでもちもちしていることが感じられますよね。ここは、高松市内の宮武系を代表するこしの強い名店なのです。



でも、「ごちそうさま。美味しかった。」と言って、レジにゆくと、そこにも注意書きがありました。



『1万円、5千円札の使用をお断りします』



完璧に参り、絶句しました(笑)。



でも、使用禁止なのに、なんで、電子レンジを置いているのかは、永遠に謎ですね(笑)。




















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村


「さぬきうどん滝宮」・手打うどん教室と、うどんアイス5

7906b9ea.jpg
国道32号線沿いの「道の駅滝宮」は、「さぬきうどん滝宮」(香川県綾歌郡綾川町滝宮1578 087-876-5018 10:00〜18:30 第1・3火曜定休)や『JA香川県産直市』『インフォメーションコーナー』を併せ持つ施設です。うどんアイスを開発したのはここでしたし、うどん打ち体験室や実演コーナーを設けていて、県内外に香川のうどん文化を発信しています。また、『さぬきうどん滝宮』は、さぬきうどんのために開発された小麦粉「讃岐の夢2000」100%の麺作りにいち早く取り組んできたお店として有名です。



ここの最大の特色は、うどん打ち体験室というところで手打ちうどんを教えてくれて、自分で手打ちしたうどんを茹でてくれて食べられるようになっていることです。北海道から沖縄まで、全国から、お客さんがいらっしゃっています。3日前までに予約しておけば、大人1,500円、小人1,000円で教えてくれて、自分で打ったうどんを食べて、残りは持って帰れます。また、売店には、うどんだけでなく、香川県の醤油でないと生醤油うどんが美味しくないので、地元の醤油とか、家に買って帰ったら、手打ちうどんが出来る、打ち台や手打ち棒も売っていて、手打ちうどんを教わった全国の人達は、そういったものを買って帰っています。



滝宮か琴平が、さぬきうどんの発祥地だといわれているので、うどん打ち体験室は、滝宮と琴平にあります。が、ぼくは琴平の方は行ったことがないので知らないのですけど、滝宮は岩手県からやって来た友人が、手打ちうどんを作れるようになって帰りたいということで、10年ほど前に友人数名と一緒に行って、手打ちうどんの作り方を教えていただいたあと、自分の手打ちした、釜揚げうどんを食べました。



もちろん、いろんなうどん屋さんで食べるのは美味しいのですけど、自分で手打ちしたら間違いなく打ち立てですから、絶対に美味しいですよ。手切りの経験のない皆でうどんを切りますから、太いのや細いのやきしめんみたく平べったいのや、いろんな麺が釜揚げうどんから出て来るので、笑いながらいただきましたけど、打ちたてでコシがあって美味しいです。



さて、「さぬきうどん滝宮」の、うどん店としてのお奨めは、何と言っても、冬季限定の『しっぽくうどん』(580円)です。何しろ、すぐ並びが、JA香川県、つまり、農協の産直店なのですから、サトイモ、ニンジン、ダイコン、揚げ、豆腐などの具沢山の『しっぽくうどん』に入っている野菜が、新鮮なのですから、美味しいに決まっていますよね。



そして、温かいうどんを食べた後の『うどんアイス』は、是非、おすすめしたいデザートです。ぱっと見るとごく普通のバニラアイスですが、『さっぱりうどんアイス』『純こってりうどんアイス』『超こってりうどんアイス』の3種類あります。このアイスのベースは「出汁」、つまり、イリコのだしです。そして、1センチ角に切られて練り込まれた「さぬきうどん」が凍って入っているのです。まさにこれは凍らせた「うどん」そのものです。初心者は『さっぱりうどんアイス』を召し上がった方がいいですね。『超こってりうどんアイス』は、口の中にいつまでも残り続けるくらい重いですから。でも、うどん好きな人には人気があるのです。普通のコーンは、150円、ワッフルは、200円になっています。



まあ、ここの、うどんアイスを召し上がったら、みなさんビックリしますよ。だって、イリコのだしの味そのものなのですから。ぼくが行った時には、県外から食べに来たお客さんの子供が食べて、「もう要らない。」と泣き出していましたからね(笑)。それくらいすごいデザートなのです(笑)。さぬきうどんを食べにいらっしゃったら、最後にここで、うどんアイスを食べて下さいね。



ちなみに、「さぬきうどん滝宮」のメニューは、天ぷらおろしうどん(680円)、山かけうどん(580円)、野菜天うどん(550円)、天ざるうどん(730円)、ざるうどん(380円)、生醤油うどん(400円)、きつねうどん(430円)、かけうどん(320円)、わかめうどん(390円)、肉うどん(680円)、天ぷらうどん(550円)、天ぷら釜あげうどん(750円)、釜あげうどん(400円)、えび鍋うどん(880円)、牛鍋うどん(900円)、梅の里紅梅おろしぶっかけ(630円)〔夏限定〕、しっぽくうどん(580円)〔冬限定〕ですので、香川県内の一般店適正価格になっています。また、ランチメニューの、野菜天定食(550円)、かき揚げ丼定食(550円)は、とても人気があります。



掲載写真は、「道の駅滝宮」売店の『うどんアイス』〔コーン〕(150円)、です。



このうどんアイスの表面についている粒々は、チョコレートなんかではありません。煮干と鰹節なのです。






「誠(まこと)」・昔ながらのノスタルジックなうどん店5

2105905a.jpg
「誠(まこと)」(高松市亀岡町7-14 087-861-5251 11:00〜19:00 お休みは不定期)は、うちの近所の亀岡町の県道33号線のメインストリートよりも一本南の裏通りにある、地元の超人気店です。



マスコミや攻略本の取材を一切拒否しているお店なのですけど、いつも満員です。従って、派手にPRしたがっているお店でもないので、ぼくも紹介しないほうがいいのかな、って思っていましたけど、素晴らしいお店なので、まっ、近所のよしみでお許しくださいね。



ここは、とても感じのいい一般店なのですけど、『野菜天うどん』が、350円で、メチャクチャ美味しくて、ボリューム満点です。



まず、野菜の天麩羅かすごいのです。ナス、イモ、シシトウなどの揚げたての天麩羅が山盛りになっているのです。セルフ店でこんなに天麩羅をとったら、350円ではすまないですし、揚げたてをいただけるかどうかは、お店によるのですよね。そして、薄味のイリコだしが素晴らしいのです。もちろんうどんは、もちもち系の流し込めるものですから、言うことなしです。



また、ここの『えび天ぷらうどん』(550円)のえびも、当然、揚げたてで、ものすごく大きいので有名ですけど、開いている日の昼時に行ったら、ほとんど全員が、「野菜天うどん」を食べています。もちろん、あっさりとすませたい場合には、『かやくうどん』(200円)もあります。



駐車場なんてありませんから、近所の友人の家に止めさせてもらって行くしかないんだけど、このお店に行くたびに、ぼくは、かつて番町4丁目にあった、今はなくなった、製麺所「久保」を思い出します。



ただ、もくもくと美味しそうに、食べている人ばかりなのです。しかも、安いとか、何玉以上だと安くなる、なんて貼り紙なんかないのです。当然のように、いっぱい野菜の天麩羅が載っているのですから。製麺所「久保」の練り物のおてんぷらも、当然のように安くて美味しかったけど、そういうことはPRしていませんでした。でもその点では、古きよき時代のさぬきうどん店の雰囲気を残しているお店ですね。



うどん屋さんの数は本当に増えて、お洒落なお店とか、うどんの玉数を安くして勝負するところとか、テラス席のあるお店とか、いろいろ増えたけど、高松で生まれ育ったぼくは、こういうお店がノスタルジックな気分に浸れて好きなんですよね。だって、もう、52歳なんだもの(笑)。



掲載写真は、「誠(まこと)」の、『マスターが手打ちしているところが見える外観』、です。
















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

「宝山亭」・どじょううどん5

8edfb6f8.jpg
寒い時期になると、香川県のうどん屋さんは、どこも「しっぽくうどん」を出しますが、これと並んで「鍋焼きうどん」「打ち込みうどん」は、寒い時期に人気のあるうどんになります。



冬場の寒い時期は、しょうゆ味の「鍋焼きうどん」と、味噌味の「打ち込みうどん」が、人気のあるうどんの双璧になるようです。



で、味噌味の「打ち込みうどん」の一種で、香川県独特のうどんが、「どじょううどん」です。



「どじょううどん」は、香川県の東地区で始まった食べ方だと言われていますが、もともとは、夏、元気をつけるために食べられたものでした。



日本の大半の方は、夏、ウナギを食べますが、香川県では、どじょうを食べていました。というのも、ため池の多い香川県では、戦前までは、池の水もきれいで、夏にはどじょうがよくとれたからなのです。



ですから、本来の「どじょううどん」の食べ方は、ウナギのように、真夏暑気払いに、隣近所の人が集まって、夕方食べたものだったそうです。しかも、男は上半身裸で、暑い熱いといいながら、わいわいがやがや言って食べるのが正しい食べ方だったのだそうです。



が、今は、裸にならなくても「どじょううどん」を美味しくいただけるお店がありますので(笑)、ご安心ください。



そのお店は、高松空港から5分くらいのところにある「宝山亭」(香川県高松市香南町横井1015-2 087-879-4681 11:00〜19:00 月曜日定休)です。



ここの『どじょううどん』は、注文を受けてから煮込むので25分ほどかかりますので、香川県の人は待っている間に、もう一つ、別のうどんを注文して食べたりしているようです(笑)。



さぬきでは、「うどんは別腹(べつばら)」と昔から言われていて、お料理を食べておなか一杯になっても、うどんを食べる習慣がありました(イタリアでコースのあとにスパゲティを食べることと近いですね。)ので、このお店も、別腹用に、バカでかい、甘辛いお揚げが1枚のっていて、その上にかかっている辛子と絶妙なコンビネーションの『お化けうどん』というものも置いていて、人気があります。



さて、「宝山亭」のどじょううどんは、たっぷりの野菜と一緒に6匹のドジョウが入った味噌味の打ち込みうどんです。どじょうは、泥臭い淡水魚なので、それを味噌の風味がカバーしています。また、打ち込みうどんは、普通のうどんよりも、もちっとしていますので、どじょうによく合います。あたたまって、栄養価も高いので、冬場はここのどじょううどんはとても人気があります。



どじょううどんは、好みでショウガ、ニンニク、ネギ、唐辛子、七味唐辛子などを入れていただきます。「どじょううどん」に、飲み物はビールは合いません。冷酒がいいです。



「宝山亭」のメニューは、ぶっかけうどん(250円)、かやくうどん(250円)、ざるうどん、玉子うどん、月見うどん、きつねうどん、冷しうどん(300円)、釜あげうどん(350円)、かしわうどん、お化けうどん、やまかけうどん、わかめうどん(400円)、肉うどん、天ぷらうどん(450円)、鍋焼きうどん(500円)、打ち込みうどん(600円)、どじょううどん(700円)、といったところです。



掲載写真は、「宝山亭」の、『どじょううどん』、です。














にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村




「阿讃亭」・10月限定の、松茸うどん5

108c0deb.jpg
「阿讃亭」(香川県高松市塩江町安原上東1275-1 営業時間;〔平日〕11:00〜19:00、〔土〕10:30〜19:00、〔日・祝〕10:30〜20:00 火曜日定休)は、高松市塩江町の山奥の香川県と徳島県の県境近くにあります。



店名の「阿讃亭」の、阿は、徳島県のこと、讃は、香川県のことで、香川県と徳島県の県境の山々を「阿讃山脈」と呼んでいるので、そういった意味からつけられています。



このあたりは、川魚の「あまご」の美味しいお店や、また、徳島の山添の温泉に一緒に漬かりに行く友人のおすすめの、イノシシやソバ米の美味しい店などもありますし、塩江温泉郷になります。従って、麺類はうどんよりもソバの美味しい地域になります。



当然、このお店も、古式ソバ(つけ汁のわさびの代わりにダイコンおろしを付けたもの)の名店なのです。しかし、香川県の人が、年に一回の贅沢なうどんを食べに行くお店として有名なのです。



それは、天然の松茸が採れるからで、10月〜12月の季節限定の『松茸うどん』を食べに行くのです。



もちろん、温泉のある塩江町は、竹の子がとても有名ですので、竹の子の天麩羅も絶品なのですけど、地元で採れる松茸は実に実に香りが良くて美味しいのです。



香川県でもこのあたりまで来れば、“四季のおいしさ”を味わえるところになります。



「松茸うどん」、小1,000円、大1,500円、と、これまでご紹介したさぬきうどんでは、一番高いですね。



でも、一人前に、1本分の松茸が入っているのですから、しかも美味しいのですから、絶対にお奨めします。松茸は、土瓶蒸にして、少しずついただくことが多いのですけど、もう、どんぶりに、どーんと1コ入っているのを、うどんでいただくと人生観が変わります。もちろん、うどんは、注文してから茹でてくれますので、20分以上待たされます。



ところで、ここのソバは、徳島との県境の畑でつくる、地のそば粉を使っていますので、抜群なのですけど、ほかでは食べられない天麩羅がついてきますので、うどんも、一番人気の天ざるうどんをいただくと、納得いただけます。



一番人気の天ざるうどんには、エビ2尾に、サツマイモ、ナンキン、ナス、タケノコ、ミョウガ、青ジソ、巨大な甲子豆といった、すぐ近くの畑や地元で作っている野菜の天麩羅がついています。



また、店内には自家製の梅干しが干され、樽にはマダケ(タケノコの1種)の酢付けが置かれています。春は山菜、夏は大将が釣ってくるウナギ、そして秋はマツタケがメニューに入るのです。また、かやくうどんなども、普段はユズの香りを使っているのですけど、すだちの季節になると、徳島のすだちに変わります。



このように、“四季のおいしさ”を楽しめるのですから、素晴らしいですね。



掲載写真は、「阿讃亭」の、『松茸うどん(大)』(1500円)、です。

















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

「田村神社」・神社のうどん5

fa4c8788.jpg
『高松は街中がうどんに狂っている。喫茶店にもうどんがあって、うどんのあとのウィンナコーヒーが、真実のさぬきうどんなのだ。』



このように書かれたのは、椎名誠氏が香川県へうどんを食べに来た時のエッセイでした。



既にこちらでご紹介した、高松市八本松のセルフサービスうどん店「竹清(ちくせい)」で、美味しい天麩羅のトッピングをとって、うどんを食べた後、立ち寄った、うどんを置いている高松の喫茶店「アズマヤ」で、うどんを食べてあまりの驚嘆で書かれたものでした。



このエッセイを読んだのは、ぼくが、まだ、東京にいた20年程前のことでしたが、腹を抱えて笑ったものでした。



というのも、かつて大学進学時に上京したぼくは、どうして東京の喫茶店にはうどんがないのだろう、って真面目に悩んでいたから、椎名誠氏と、全く逆のことを考えていたからなのです。



しかしですね、喫茶店だけじゃないのですよね。高松では、神社でもうどんが食べられるのです。



それは、「田村神社」(香川県高松市一宮町286)、の、日曜日だけ食べられる神社のうどんです。



営業は、日曜日のみで、朝6時から午後1時頃までですが、麺切れ次第終了です。メニューはかけうどん(150円)のみです。入ると食券売り場がありますので、100円で食券を購入します。そしてすぐ隣にあるうどんを受け取るところで食券を渡してうどんを受け取るのです。



うどんとは別にお惣菜を売っているコーナーで天婦羅などを買って載せるのもOKですし、ばら寿司を売るコーナーもあります。



氏子の方々のボランティアで開かれる日曜限定のうどん屋さんで、参詣者休息所がうどん店になります。うどんは近所の製麺所から調達した茹でうどんなのですが、ここの魅力は、だしにあります。イリコの素晴らしい澄みきっただしなのです。美味しいです。しかも、このだしを作っているのは『田村神社』の宮司さんなのです。



特に早い時間だと玉の状態も良いので下手なうどん屋よりよっぽど美味しいのですよ。某讃岐うどん評論家は、「田村神社」のうどんのことを、天から降ってきた神々しい色の見事なうどん、と書かれていましたので笑っちゃいましたけど、そんな大げさなことじゃなくて、ひたすら、美味しいうどんなので、高松の住民は、ごく日常的に、日曜の朝参詣に行ったついでに食べています。



皆様も高松にいらっしゃったら、日曜日は、製麺所のお休みのところが多いので、是非、お寄り下さい。



掲載写真は、「田村神社」の、『かけうどん』(150円)、です。














にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村










「うどん喫茶スタート」・うどん店の一つ5

5fd4b0d7.jpg
うどんの好きな香川県では、朝から、うどんを食べる習慣がありましたので、製麺所なんかも、朝早くから開いていて、それを食べて会社に行くという、高松に転勤できた単身赴任者がいました。



以前ご紹介した、高松市の製麺所の「さか枝」なんかも、朝6時から開いていましたので、単身赴任者から、さぬきうどんの美味しさが全国に伝わっていたようです。



まあ、高松市内には、うどんを置いている喫茶が多いので、名物としてではなく、文化として定着しています。



が、今回ご紹介する、国道32号線から少し入ったところの「うどん喫茶スタート」(〒761-2305 香川県綾歌郡綾川町滝宮297-141 087-876-3038 7:30〜18:00 火曜日定休)は、マスターが作る手打ちうどんが美味しいので有名なので、手打ちまでやっている喫茶店は、現在、香川県ではここだけです。



以前、ご紹介した、うどんを置いた喫茶の元祖の「アズマヤ」は、創業者のお祖母様が健在だった頃は手打ちしていたのですけど、喫茶部門とケーキ販売のウェイトが高まってから、麺は製麺所から仕入れるようになりましたので、本鰹だけを使ったダシの伝統だけは残っていますが、厳密には、うどん屋さんの範疇には入りません。



「うどん喫茶スタート」のおすすめは、モーニングセットA(500円)で、飲み物、トースト、玉子、サラダ、フルーツと、お椀に入ったかやくうどん、がついています。



食べたらすぐにわかりますけど、これは、間違いなく、ここで手打ちしているものです。また、トーストやコーヒーに合うような、かつお風味のきいた、だしのとり方をしているので、実に美味しくいただけます。



また、小麦粉の中にコーヒーを練り込んだ、コーヒーうどん(520円)という、恐ろしいメニューがありますが、ダイエットうどんとして人気急上昇中です。 掲載写真が、コーヒーうどんですが、コーヒーカップに入ったつゆにつけて食べるスタイルになっています。



マスターは、キャリア38年のベテランうどん職人ですので、本当に、香川県だなぁ、と感じるお店です。だって、いでたちが、うどん職人さんの服装なのです。喫茶店のマスターって感じじゃないのですから(笑)。



メニューは、わかめ・ざる・ゆだめ(360円)、釜揚げ(410円)、カレー・なめこ(510円)、うどん定食(560円)、そして人気メニューの、手打ち焼きうどん〔醤油かソースを選べます。〕(600円)、その日の旬のメイン素材を使った幕の内弁当にうどんのついた、ボリューム満点の、スタート定食(780円)、等、となっています。



また、「うどん喫茶スタート」は、漫画がたくさんあって、ゆったりと楽しめるようになっています。



掲載写真は、「うどん喫茶スタート」の、『コーヒーうどん』、です。

















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

鴨料理「銀波亭」等への讃岐うどんの影響5

da6891e2.jpg
松平讃岐藩には、鴨場がいくつもありましたので、鴨は、香川県の名産品です。



またおいおいご案内しますけど、高速道路の高松道の府中湖パーキングエリアは、鴨うどんが美味しいので有名ですけど、鴨に関しては、香川県はほぼ、地産地消なのです。



今回ご紹介するのは、寒くなってきたので、とても暖まる鴨鍋の美味しい、『銀波亭』〔住所:香川県高松市花園町1-2-15 電話:087-862-2131〕という、高松にある、鴨料理専門店です。



高松市花園町という立地から言っても当然ですが、お座敷ばかりの料亭ですので、行かれる時には、予約しておかなくてはなりません。が、特に、高価なわけではなく、リーズナブルな料亭です。



ぼくがこのお店に初めて行ったのは、12年ほど前、仕事でご一緒していた、NTTの方に連れて行ってもらった時でしたが、あまりの美味しさに、その後、友人や、まだ元気だった母と何回か行きました。



さて、食べ方は、お料理を運んできてくれる仲居さんが親切に説明してくれるのですが、まず、鴨団子、葱、野菜などを入れて、煮立って来たら、鴨肉をしゃぶしゃぶのようにして食べるのです。この食べ方にはびっくりしたのですけど、本当に美味しいのですよ。



そしてそして、さらに驚いたことは、最後のシメに鍋にうどんを入れるのですが、これが、なんとなんと、あの「おそるべきさぬきうどん」登場のさぬきうどん店で一番人気の「山越」のうどんなんですよ。



えーーーっ、ここで、あの、コシはあるけど、ふわーっとしている、別名、さぬきうどんカルボナーラと呼ばれる、釜玉うどんで有名な、「山越」のうどんが食べれるなんて、と感動していただきました。当然、素晴らしく美味しいのです。



大体、高松市内は、うどん店が多く、鍋料理も、最後にうどんを入れる、鶏がらスープで、瀬戸内海の魚介類と讃岐豚を入れた寄せ鍋の「うどんすき」が一番ポピュラーなのですが、「うどんすき」ばかり食べているわけじゃないのですよ。しゃぶしゃぶ、ちゃんこ、すき焼き、等、いろいろあります。



しかし、うどんというパスタは食文化の領域では一定の守備範囲を持っていますので、細かく見てゆくとぼくも時々、ああ、やっぱり高松だな、と改めて気づくことがあります。



その筆頭が、ここの鴨鍋です。讃岐うどんが全国的ブームになる、はるか前から、ここの鴨鍋の最後は、「山越」のうどんに決まっていましたので、マスコミや映画と関係なく、わかっている人はわかっていたのです。



鍋物の最後を雑炊、うどん、ラーメンのどれにするか、いろいろありますが、高松では本格的な手打ちうどんと比較されますのでシビアなのです。どの製麺所のうどんを入れるかで集客力が決まっちゃうのですから、大変だと思います。



また、サラダうどんは、よく、ファミレスもメニューに入れてますけど、高松市では本格的な老舗讃岐うどん店のメニューに入っていて、うどんの麺そのものが全然違っていて素晴らしく美味しく、値段も300円以上しませんので、生粋の高松人は、ファミレスでは、サラダうどんは絶対に注文しないです。



さらに、パスタ専門イタリア料理店の『アッカカルダ』のスパゲッティが高松では一番人気なのですけど、ここのアルデンテは、讃岐うどんを研究してそのこしを取り入れるために圧力鍋を使っているのです。それくらい住民のパスタの評価は厳しいのです。



しかし、高松市の、土佐料理専門店「いちびき」の『そうめん』、ラーメン店「よって屋」の『ラーメン』、日本蕎麦店「古川」の『ざる蕎麦』、のように、美味しいパスタを提供していることが認められたお店は、高松では実力が認められてすぐに流行ります。が、それを持続させることが讃岐うどん店との値段の勝負になるので、これらのお店は、讃岐うどん店より高い付加価値を提供するという努力をしています。



「アッカカルダ」はオリーブオイル、「いちびき」は、土佐料理のウツボのたたき、「よって屋」は、サイドメニューのおでんと焼き鳥で勝負をかけています。また、「古川」は、週に何日か、胡弓のライブ演奏を無料で提供して、タフェルムジーク(食卓の音楽)を楽しめるお蕎麦屋さんにしています。それぞれ切り札とアイデアで讃岐うどん店に負けない工夫をしています。



特に、ぼくは、「古川」のライブはびっくりしましたけど、ざる蕎麦と胡弓の響きはとてもよく合うので、うどん屋に行くことが多い中でも、「古川」のざる蕎麦は別格なのです。



高松近辺在住の方は、讃岐うどんについて語る前に、是非、このあたりのお店は、全て、食べに行くべきですよ。「灯台もと暗し」にならないためにも、讃岐うどん文化が与えている地元のうどん以外の料理店への影響を見ないと、ただのふるさと自慢になってしまうと、ぼくは感じています。



そんなふるさと自慢ばかりしていたら、きっと、讃岐うどんを始めて下さった、香川県出身の弘法大師は、悲しむと思いますからね。



掲載写真は、「そば処 古川」の、『せいろと地のエビ天ぬくそば』(945円)〔胡弓のライブ演奏付き〕、です。



この945円の蕎麦を、高いと見るか安いと見るかは、それを食べる人が、胡弓の生演奏を楽しめるかどうかに関わっていることですね。そんな余計なものいらないから安くしろ、という方もいらっしゃると思います。でも、とりあえずは食べてみたほうがいいとぼくは思います。食わず嫌いは、視野を狭くしますし、それは、感受性の摩滅につながると思うからです。



ぼくが、拝金主義者が嫌いな理由は、このあたりにありますね。



とりあえず、安く食べて残ったお金で何をするのでしょうか。貯金、投資、なんてマクロ経済学用語で表現できる程度のものに残ったお金を回すくらい精神的に貧しいことはないと、ぼくは思うんですけど。

















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

「うどん市場めんくい」・高松東部で安い店5

9230764b.jpg
今回は、高松市内東部で、現在、非常にうどんが美味しく、一番安いセルフサービス讃岐うどん店をご紹介いたします。以前、ご紹介した「吾里丸(ごりまる)」が、高松市内西部では、現在、非常にうどんが美味しく、一番安いセルフサービス讃岐うどん店ですが、高松市内東部では、「うどん市場めんくい」〔高松市塩屋町9-7 10:00〜16:00(土曜は〜14:00) 日曜、祝日定休〕が、かけうどん130円、ぶっかけうどん160円、と、非常に安く、美味しい、セルフサービス讃岐うどん店になります。



私は、安くても高くても美味しくないお店はご紹介しておりませんので、「はなまる」と「はすい亭」は、全て、ご紹介から外しております。



「うどん市場めんくい」は、トッピングも全て美味しく、うどんは、コシが強めでぶっかけが素晴らしいうどん店です。



また、特筆に値するのは、カレーなどの丼物が美味しいことです。



お店はいつも近所の高校の運動部の連中で賑わっています。以前、ご紹介した、高松市内西部で、現在、非常にうどんが美味しく、一番安いセルフサービス讃岐うどん店「吾里丸(ごりまる)」が、香川大学の生徒でいつもいっぱいであることに対応しています。



掲載写真は、「うどん市場めんくい」の、『ぶっかけうどん』(160円)、です。
















にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

「郷屋敷」・うどん食べ放題の料亭5

3baa4b7a.jpg
「郷屋敷(ごうやしき)」(高松市牟礼町大町1987 087-845-9211 11:00〜21:00 年中無休)は、その名前の通り、面積約600坪の広大な日本庭園を擁する、純和風の、企業とかの接待によく使われている、料亭うどん屋です。



ここは、お昼限定の「和里子(わりご)」が、超・おすすめ、というよりも、それを食べに行くところです。夜の会席料理は、接待の時に行くべきお店なのですからね。



中に入り靴を下駄箱に入れて上がると、着物姿の仲居さんが案内してくれますので、お任せした方がいいですね。なにせ、細い廊下の周りにはいっぱいの座敷席ですので、迷っても仕方ないですからね(笑)。



お昼限定の和里子(1500円)は、懐石料理に食べ放題のうどん(ざるうどんか釜揚げうどんかどちらかが選べます。)がついているセットです。が、ぼくは、ざるうどん・和里子をお奨めします。ここの細い麺には、ざるが向いていると思うからです。



懐石料理は、季節ごとに変わりますが、基本的には、揚げ物、先付け3種、刺身、押し寿司、こんにゃくそうめん等々6品ほどがついていて、お味噌と醤油を使った純和風のとてもヘルシーな料理です。



そして、うどんですが、ざるうどんは、5段つまれた、わんこ型のおわんにうどんが入っています。それぞれ大き目のひと口サイズですが、5段全てで、1玉半くらいの量があります。もちろん、手切りの細い麺で、注文を受けてから茹でてくれるので、めちゃくちゃ美味しいので何杯でも食べられる気がします。で、これが食べ放題なのですから、うどん好きには、たまらないのです。もちろん、咽喉越しの良いうどんなので、噛まないでいただけます。



美しい日本庭園を見ながら、机に一杯並んだ豪華なお料理を食べること、しかも、美味しいさぬきうどんが食べ放題というのは、非日常的でいいですね。以前ご紹介した、「山田家」をさらに豪華にしたような感じです。



その他、ここには、かけうどん、ざるうどん、生醤油うどん、釜揚うどん、といった500円前後のメニューもありますけど、わざわざ行くのならば、そういうもの食べてもつまらないですよね(笑)。



さぬきうどん行脚にいらっしゃる方は、最後はここのお昼限定の「ざるうどん和里子」でしめていただきたいな、と、ぼくは思います。だって、食べ放題なのですから、絶対におなか一杯になりますからね(笑)。



掲載写真は、「郷屋敷(ごうやしき)」の、『お昼限定の和里子(わりご)』、です。











にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村


「11月26日の、高松市国分寺町でのホームコンサートを終わって」5

a52c3488.jpg
この11月26日に、高松市在住の私のファンのKさんという私の四番丁小学校の大先輩のお宅で、ホームコンサートを、開催いたしました。



いつも私のコンサートにいらしてくださる方も40人ほどいらして下さいました。また、SNSのグリーで3年前から懇意にさせていただいている、ぼくの作曲作品の自作自演の大好きな、ソムリエの友人もわざわざ東京からいらしてくださって、とても幸せなひと時を過ごせるということに感動された、Kさんが、彼の宿泊の場所まで準備してくださったのですが、東京のソムリエの友人はまともな方なので、いくら私と親しいからと言っても、初対面のその方のホームコンサートに参加させていただくだけでも有難いということで、私の自宅に宿泊していただくことになりました。



ところが、ここから大問題が起こったのです。



元、大阪市の職員で、私が母の介護のために高松にUターンする直前の1992年に、当時の、大阪市長の西尾さんに頼まれて、福島区民文化の集いをプロデュースして、東京で懇意にしていた創作舞踊の大家の日本舞踊家の花柳衛与志さんの舞とピアノのコラボをやって大成功した当時、福島区コミュニティ協会の役員をされていて、面識のあった方で、現在、大阪府吹田市にお住まいの方から、ホームページを見つけたとのことで、懐かしい声で電話をいただいて、現在、定年後奥様と離婚して、1人暮らしだけど、合唱を趣味でやっていること、大阪音大の夜間コースを卒業したことなどをお聞きしたので、この11月26日のホームコンサートのことを言ったところ、高松までいらっしゃることになりました。



で、私の自宅は一人しか泊まれないことから、大阪のテノール奏者が、私のピアノと事前に練習したいとのことで、演奏会の4日前から高松に来て滞在することになりました。そこで、東京のソムリエの友人がビジネスホテルに宿泊することになったので、私は高松の友人が社長をしているビジネスホテルを全部あたって、4000円代で泊まれて、且、部屋の広い「東横イン中新町店」を手配してお迎えしました。



しかし、問題は、大阪のテノール奏者が人格破綻者であったことから、大変な目にあうことになってしまいました。



大阪が値切りの総本山だということを、住友信託銀行で15年間勤務した私はよく知っていましたので、あらかじめ覚悟はしていましたが、すごかったのです。夜が来ると、電気代がもったいないと言って私の自宅の電気を消しまくるのです。また、私のタバコを勝手に何箱も吸ったり、冷凍庫に作って入れていたご飯を勝手に出して電子レンジで温めていっぱい召し上がったり、生卵を召し上がったくらいのことは、目をつぶっていたのですけど、私がカシオの電気ピアノがいいよ、と聞かせたところ、それを買いたいと言って、ぼくの行きつけの、ゆめタウン高松のデオデオへ連れてゆきました。



私は旧知なので、出来るだけ安くしてくださいとお願いしたので、最新の電気ピアノ、78000円を59000円にしてくださったのですけど、ここからが、大阪でしたね。59は数字が悪いので、55にしろ、つまり、55000円にしろ、と値切り倒したのです。あまりにも執拗だったので、ぼくも旧知なので、デオデオの方が折れて、55000円になりました。



ぼくはその時言ったのです。「あなたのせいで、東京の私のソムリエの友人はビジネスホテルに泊まったんだから、彼に、値切った23000円から宿泊代を渡してあげるのが、人間じゃないですか。」と。



すると、彼は、何を思ったのか、デオデオを出たところにある花屋に行って、泊めてくれたぼくのために、シクラメンを買ったのです。ここも値切って1000円で買ったのです。そして、私の自宅に帰ってきて、シクラメンの育て方について、長々とご説明なさったのです。つまり、22000円は自分のポケットマネーに加えたのですね。彼は、高松まで私の伴奏で歌うためにやってきたのです。シクラメンなど、どうでもよかったのですが、「私は大阪音大を卒業したプロだから大丈夫です。」と、その頃はおっしゃっていました。



もし、彼が、抜群のテノール歌手ならそれでもいいでしょう。うちに到着して2日間一切演奏もせずに、値切り倒して買い物をすることを優先させたのですからね。だから、彼が歌いたいと譜面を持ってきた曲でしたから、一発で、「コーレングラード」なんて簡単なイタリア歌曲くらい歌えると思って、私が伴奏した時に、私は、彼に音感が全くないこと、リズム感もメチャクチャだということがわかったので、ついに、頭にきてしまいました。しかも、最後の高域の音が出ないので一度下げてくれと言うのですが、面倒だったので、エンディングだけ適当な転調をして一度下げました。こんなことくらい、作曲家の私は即興で簡単に出来ますけど、作曲家の私をカラオケ扱いするのなら、東京ならばお金を支払うことは常識なのですけど、こんな偽者のプロからお金をいただくと私の芸術性が傷つきますので放置しました。



その日から、私は、態度を豹変させました。私がキレるとちょっと怖いのですよ(笑)。



翌朝、私は、彼のために朝食を準備しました。こんな奴は、お茶漬けでいいのです。漬物も佃煮もいっぱいありましたけど、一切出しませんでしたし、玉露なんて豚に真珠ですから、番茶をかけて食べさせました。「お昼は素晴らしいさぬきうどん店に行きますから、食べない方がいいですよ。」と言って。



そして、近所でも、安いので有名な、うどんの不味い「はすい亭」のかけうどんに連れて行きました。「はなまる」は、私も食べたくないくらい不味いし、大阪にFCが出ているので避けました。美味しくない讃岐うどん店もこういう時には役立つのですよ(笑)。「トッピングなんてしないで2玉か3玉食べるのが高松の礼儀ですよ。」なんてデタラメを言いました。あたり前ですけど、行き帰りのタクシー代もぼくの食べる分も全て支払わせましたよ。だって、22000円高松で値切ったのですから、22000円を高松で使わないで大阪に帰らせるようなことは、私は、命がけで阻止するつもりでしたからね(笑)。



翌々日、全く初対面の東京の友人がJR高松駅に到着して会った時に、私は、ほっとしました。やっと美味しい讃岐うどん店にご案内できると思ったからです。ソムリエの彼は、お土産に、いいワインとシャンパンを持ってきてくれたので良かったです。だって、大阪のテノール奏者はアルコールは一滴も飲めない人でしたから、横取りされる心配もありませんでしたからね。



ぼくは大声で言ってやりましたよ。「どうも遠いところ有難う。大阪と違って、東京は遠いですからね。」さっそく夕食に3人で行った頃から、大阪のテノール奏者の態度が変わりました。東京からアマチュアの私の演奏を聴きに来る人がいることを目のあたりにして驚かれたのでしょう。「明石家」の抜群に美味しい『しっぽくうどん』と『骨付き鳥』と『釜玉うどん』を食べ、東京のソムリエの友人と私はお酒をいただきました。東京のソムリエの友人と私は、お互い大好きなフォーレの歌曲のお話をして盛り上がりましたが、大阪のテノール奏者は、フォーレの歌曲すら一曲も知らない方でした。大阪音大の水準の低さは知っておりましたけど、こんなにひどい水準の大阪音大卒業生にはお会いしたこともありませんでしたので、呆れ果てました。でも、大阪のテノール奏者が、ぼくの東京のソムリエの友人が楽器を演奏したり歌わないことについてなじったので、ぼくは反論しましたよ。「本当にフォーレが好きな方は、感受性豊かだったら、自分がフォーレを演奏したらフォーレを冒涜するんじゃないか、って思う彼の気持ちは良くわかりますよ。だってさあ、彼は慶応大学の商学部、ぼくは早稲田大学の政経学部卒業のアマチュアで、あなたのような音大卒のご立派なプロじゃないのですから。ぼくだっていい演奏会があれば聴きに行きますよ。でも、ぼくは作曲家なので、演奏家と聴衆を差別したりしたことは一度もありません。」普通ならこの痛烈な皮肉は感じるのですけど、彼は、「明石家」のメニューとにらめっこしているのです。値切る準備でしたので、もし、私の生まれ育った高松の「讃岐うどん店」で値切ったら許さないぞ、と、東京のソムリエの友人がお手洗いに行った時に、私は言いました。「このお店、昼間は、讃岐うどん一本でやっているんですよね。かけうどん180円だけど抜群に美味しいので、香川県人は誰一人値切らないですよ。」と。



大阪のテノール奏者が、ぼくに5千円を渡しました。私があなたたちより一回りも年上だから、私が出します。これで、岡田さんが支払ったほうが格好いいから、と言うのです。実に卑しい目つきだったことを私は見逃しませんでした。従って、お勘定が8500円だったので、うちに帰ってから、レシートを見せて3500円を追加で取り上げました。あたり前ですよ。値切り倒すことばかりやっている人は、死ぬまで、「明石家」の存在なんか知らなくていいのですから。あの店に入れただけでも有難く思えばいいのです。カシオの電気ビアノを値切って彼が手にした金額にはまだまだ到達していませんでした。このような金の亡者には、私は、ハムラビ法典の「目には目を」で対応いたします。



翌朝、コンサート本番当日の行動は既に決めていました。スペアキーを、大阪のテノール奏者に渡して、「近所にあるファミレスあたりで食事して、歌の練習をうちでやりなさい。ぼくのピアノと合わせる前に個人練習を要求します。今から、東京のソムリエの友人を今日ぼくが演奏する予定の自作ピアノ組曲『記憶の底の栗林公園』OP.111のテーマになった、栗林公園とそのすぐそばのうどん店何軒かを案内するのです。でも、本番前に疲れたら、ぼく、あなたの伴奏なんか出来ないかもしれない。」とはっきり言って、東京の友人が泊まっているビジネスホテルまでのタクシー代を要求しました。ここで、彼が、1万円出しても、値切った残金は5千円でしたので、コンサート会場までの3人の行き帰りの手配は、ぼくのファンの社会保険労務士のKさんが、BMBに乗ってやってくるので、ここで、もし、彼が1万円を出したら許してあげようと思っていました。しかし、彼は2000円しか出さなかったので、もう、許さないことに決めました。ぼくは、決定事項の変更はないのです。



こうして、東横イン中新町支店まで行ったら、ぼくが何も言わないのに東京のソムリエの友人が、今日聴かせていただく御礼です、と、1万円を下さいました。彼が下さったブルゴーニュワインは5万円もするものでしたので、もう既に御礼はいただいていたのですが、栗林公園と讃岐うどん店をぼくが本番直前に案内してくれる御礼だ、とおっしゃっていました。3年前に母が逝去して気落ちしていた私とは全く音楽だけでつながっていた彼でしたが、毎年年末には、東京から美味しい切り餅を送って下さっていたのです。金持ちかどうかではなく、大阪のテノール奏者とは人間の格が違うのです。目を見ればわかります。



「岡田さん、本番直前にぼくを讃岐うどん店に案内していて大丈夫ですか。」



「本番前だからこそ、讃岐うどんに限るのですよ。モーツァルトが言ってるじゃない、『音楽は油のように流れるように』。ぼくも作曲家なので『音楽は讃岐うどんのように流れるように』と思ってるのさ(爆)。」



「どうしてモーツァルトなの。」



「うーーーん。それはもちろん、モーツァルトのレクイエムくらいの作品を作曲するまでは、生きてやるぞ、という、ぼくの決意だな。だから、200年位は生きないといけないから大変なんだ(笑)。」



早速、東横イン中新町支店の裏の、「松下製麺所」にご案内し、ラーメンをトッピングしたうどんをご案内しました。いきなり、うどんにラーメンが載って、ネギ、ショウガと、コショウをかけて食べる、本来の讃岐うどんの極地をお見せしました。



「えーーーっ。こんなもの食べたことないや。」



「ここは、香川県、うどんの聖地です。ラーメンはトッピングなんですよ。隣にある天麩羅と同格なんだよな。だけど、ここのイリコのきいたダシはラーメンやコショウとも合うし、何よりも、ここの天かすが、最高に美味しいんだよ。うどんの咽喉越しがいいのはあたり前だから、噛まないで食べてね。」



「でも、こんなに安くて大丈夫なの。」



「大丈夫じゃなかったら、倒産するんじゃない。でも、絶対に大丈夫だよ。ほら、あそこの写真見てよ。グルメの俳優の中尾彬さんもしょっちゅう食べに来ているくらい美味しくて有名だから。ところで、咽喉越しはどうですか。シャンパンと比べて。」



「いやー、本当に、うどんがツルツルと入ってゆくな。美味しい。これがコシなんだな。」



「ここは、毎朝食べに来る固定客がいる製麺所だけど、みんな大体、夕食用に10玉単位で買って帰るんだよ。だから、来店客数よりもたくさん売れるから、昼過ぎには売り切れておしまいなんだ。」



「10玉も買ってどうするの。」



「1人2玉として5人分かな。普通の日だから10玉しか買わないんだよ。法事があったら100玉単位だよ。だけど、一玉80円だから安いでしょう。」



「すげぇー(笑)。」



続いて、東横イン中新町支店の真向かいの、うどんの美味しい喫茶店の「アズマヤ」に行って、うどんの後最高に美味しい『ローゼ』を食べてほっとしていろんな音楽の話をしていたら、旧知の「アズマヤ」の奥様が出てきましたので、おしゃべりしました。



「高松は、個人情報保護法なんか必要のない土地なんですよ。生粋の高松人は、みんな、うどんでつながっています。だって、転勤族を加えても42万人しか住んでいないんだもの(爆)。」



そして、「アズマヤ」の斜め向かいの栗林公園へ行き、ご案内しました。やっとやっと、演奏前の精神状態が作れました。掲載写真は、栗林公園の吹き上げ亭で、東京のソムリエの友人ととったものです。これで大丈夫だと思いました。歌がなくてもぼくのピアノオンリーで今日のお客様は満足していただける状況になったので、ほっとしたら、お腹がすいてきましたので、またまた、うどん屋へ行きました。



まずは、栗林公園の向かいの「上原屋本店」のざるうどんとコロッケ、をいただきました。さすがに彼はグルメでしたね。「上原屋本店」のざるうどんは、大変、気に入ったようです。



「今日はあまり時間もないから、ご案内するところ、ワンノブゼンでごめんね。でも、麺の太さが『松下製麺所』とはまた違うでしょう。」



「岡田さんは、『松下製麺所』と『上原屋本店』のどちらが好きなの。」



「それはもう、朝起きた時の気分です。それが、讃岐うどんのいいところだよ(笑)。」



彼は、既に、限りなく讃岐うどんに感動していました。



続いて、歩いてすぐの藤塚町の「たみ家」の梅干うどんにご案内しました。この店は、トッピングの大根おろしと紀州梅干が無料で取り放題だけど、かけうどん180円なので、毎日食べる人の多いお店です。従ってこしは弱めでダシは優しい味です。



「ここは、どう。」



「全然、こしが違うけど、ここも美味しいな。」



「大根おろしと梅干は体にいいから寄ったんだけど、穴吹工務店本店のすぐそばで、従業員食堂のようなところなんでね。」



マスターに聞くと、倒産したばかりの「穴吹工務店」の状況も聞けました。



東京からいらしてくださったソムリエの友人には、高松市がいかに狭いところか、うどん店でつながっているところかを知っていただきたかったのです。そして、もし、ここ「たみ屋」に、ため池で獲れた寒ブナを使った大根とニンジンを加えた酢味噌和えの、讃岐郷土料理の「てっぱい」(フナのことを『てっぽう』と呼ぶので、「てっぽう和え」がなまって「てっぱい」と呼ばれています。今は、コノシロかサバを使って作ります。)が、お酒のあてに最高なので、食べていただきたかったのですが、なかったので、演奏会後、東京のソムリエの友人と2人で飲みに行く予定にしていた飲み屋のママに電話して、お通しを「てっぱい」にしていただきました。



お腹もいっぱいになったので、田町商店街を2人でぶらぶらして、スーパー「マルナカ」でお土産にいい、大西食品の「醤油豆」を買っていただいて、ホテルに荷物を置いてから、大阪のテノール歌手に電話を入れて、練習をちゃんとしたかどうか、確認しました。彼は完璧だと言ったので、信じてあげましたが、これは大きな間違いでした。がまあ、ともかく、三越高松店の前までタクシーをひらって来るように言いました。



夕食は、3人一緒でしたので、夕食を讃岐名物の、餡餅雑煮にしました。三越から少し片原町を入ったところにある、江戸時代から続く老舗の餅屋さん「エビス屋」が、隣の喫茶で、「餡餅雑煮」を冬季限定でやっていたから、そこへご案内しました。



東京の友人とぼくは、うどんをいろいろいただいたので、ちょうど良かったのですが、大阪のテノール歌手のお腹なんてどーでもよかったのです。お腹でも壊してくれたら、コンサートに出られなくてちょうどいいな、くらいに思っていました。でもまあ、彼はよく食べて元気でした。憎まれっ子世にはばかりますね。



こうして、自宅に戻る途中、社会保険労務士のKさんから電話があったので、少し早めの6時過ぎに、うちに、高松市国分寺町の大地主で盆栽農家の跡取りのご主人の運転するBMBで迎えに来てくれました。



ホームコンサート開演は8時でしたので、ぼくが、調律してくださったばかりのピアノで指慣らしをするにはちょうどいい時間でした。



お客様は40人もいらしていました。さすがに、地域コミュニティーがしっかり残っているのです。



リハーサルの段階で、ぼくは、大阪のテノール歌手の感受性の欠落に、ついに怒鳴りつけました。音量が全てフォルティシモなのです。



「あなたは、この会場の広さ、残響、感じないのですか。自分の出した歌声がどう響いているのか自分の耳にフィードバック出来ないのですか。ここは、大阪城ホールじゃないんですよ。必要以上に大きな音は、音楽であることをやめて騒音になるのですよ。大体ねえ、大阪音大のピアノ科の仙石教授の弟子のピアニストはメゾフォルテ以上の音量の音しか出せないので有名なんですよ。あなたも、大阪音大でそういう二流未満の教授に習ったから弱音が出せないのですか。」



「いやー。私の恩師はとても情の厚い面倒見のいい先生でした。」



「それはよかったですね。でも、面倒見でピアニシモは出せないですよ。もっと弱い音を出して下さい。お客さんを拷問にかけるおつもりですか。もっと音量を小さくしないのなら、私は、あなたの伴奏なんかやめますよ。キャンセルほど簡単なことはないのです。でも、人様の前で演奏するのなら、死ぬ気でピアニシモを出してください。よろしいですか。ぼくはアマチュアでもいつもそれくらいの気持ちでやっていますよ。あなたは音大卒で、その程度の気構えで自己満足だけの演奏をして恥ずかしくないのですか。」



・・・・・・・・・・



さすがに、早くいらしていたお客様もシーンとなりましたので、ぼくはしゃべるのをやめて、気分を和ませるためにジャズを少し弾きましたけど、これで、腹が据わりましたのでよかったです。



自作から、「記憶の底の栗林公園」OP.111、「全世代メドレー2007」をやってから、ショパン「ノクターン OP.9-2」「ノクターン OP.48-1」



大阪のテノール歌手とのデュオで、自作の「田んぼのうた」、イタリア歌曲「コーレングラード」



シューマン「子供の情景」、サティー「ジムノペディー」とやって、



J.S.バッハ「平均律第一巻24番ロ短調フーガ」でおしまいにしました。



そのあとは、リクエストタイムにして、いろいろ演歌からポップスまで5曲ほどやって、最後に、主催のKさんの大好きなシューマンの「トロイメライ」をやりました。



ぼくの自作の「田んぼのうた」の朗読のお客さんの飛び入り出演もあり、東京のソムリエの友人のワインのお話を入れたり、裏千家のお抹茶も出て、さらにチラシ寿司を作ってきてくださったお客さんもいて、とても、楽しいホームコンサートになりました。



ぼく自身、「記憶の底の栗林公園」OP.111と、J.S.バッハ「平均律第一巻24番ロ短調フーガ」は、最高の演奏が出来ました。



10時に終わって、自宅で社会保険労務士のKさんの車を降りた時に、聴きにいらしていたKさん宅出入りの大工さん(この方は、素晴らしい感受性の持ち主でした。母を亡くした悲しみから出来た私の自作組曲「記憶の底の栗林公園」OP.111〔全18曲〕の14番の、『梅林橋の梅』を私が弾いているのを聴いていた時、涙が止まらなくなったので、照れ臭くてお手洗いに入りましたからね。)からいただいた花束を彼女にプレゼントしました。



そして、荷物を置いてすぐに、大阪のテノール歌手は飲めないので、東京のソムリエの友人とぼくの2人で、飲みに行きました。最高に美味しいお酒でした。ママが作ってくれていた「てっぱい」が気に入ってくれたので、嬉しかったです。



で、翌日、東京のソムリエの友人を朝早くからあいている、「こだわり麺や・高松店」でぶっかけうどんとハムエッグフライの朝食にご案内して、高松駅で見送りました。



そのあと、ぼくが自宅に帰っても、あの、値切り大好きな歌の下手糞な大阪のテノール歌手がいるので、社会保険労務士のKさんのご主人の声が良かったので(ぼくはいつも、相手のしゃべる声を聞くと聴いちゃっていますので、大体の判断は出来ます。)、1月にCD収録する「田んぼのうた」のテノールは彼にお願いして、奥様のKさんに朗読していただくことにして連絡し、大阪のテノール歌手が私の自宅の冷蔵庫の卵をたくさん食べてくださってなくなっていたので、それをスーパーで買ってゆっくりと帰りました。



本当に、大阪の人はあつかましいですね。ぼくが冷蔵庫に卵を入れているのに平気な顔をしているのです。



しかも、さらに、あつかましくも、まだ、出発前に食べたいと言うので、演奏会にも聴きにいらしてくださった、近所の行きつけの喫茶店の「M」へ連れて行きました。



「今から、うどんを食べるのなら飲み物だけにしたほうがいいですよ。」



とぼくが言うのに、



「私は毎朝トーストを食べていますから、うどんは嫌です。」



とおっしゃったので、よかった、香川県のこと嫌いになってくれたらいいな、と思いきや、『しっぽくうどん』を最後にもう一回食べたい、と言うのです。



こうして、香川県庁の斜め向かいの「ばん屋」に『しっぽくうどん』を食べにつれて行きました。



でも、ついに、讃岐うどんと讃岐人のぼくを馬鹿にした大阪の彼に、弘法大師のたたりがやってきました。しっぽくうどんを一緒に食べていたら、昼食時で香川県庁の職員でいっぱいだったのですけど、



「岡田さん、こんにちは。お元気ですか。この前の、栗林公園の庭園コンサートに出て下さって有難うございます。」



と、声がかかりました。香川県知事の真鍋さんでした。



ぼくは早速立ち上がって、ご挨拶して、国分寺のコンサートのこともお話して、



「こちらは、大阪市役所をご勇退された後、テノール歌手としてご活躍中の方で、一緒に出演してくださったのですよ。ぼくみたいなアマチュアじゃなく、大阪音大をご卒業されたプロの方なんです。」



と、ご紹介いたしました。真鍋県知事が、全くクラシック音楽に造詣がない方だったので、返事もあらかじめわかっていたからなのです。



「何ておっしゃいましたっけ。大阪音大ですか。ほうーーー。大阪にも音楽大学があるのですか。私は不調法なものですから、東京芸大くらいしか存じ上げなくてすみませんでした。また、岡田さん、いろいろと教えてくださいね。」



大阪のテノール歌手はかなりな衝撃を受けていましたけど、これくらいのことをしないと、ぼくは、高松の聴衆を舐めた彼が許せなかったのです。高松は、田舎だけど、四国の中心都市なのです。ぼくは、大阪ごとき大きな地方都市、しかも、値切ることばっかり考えている非文化的な土地の人間が舐めたことしたら許さないよ、という気持ちだったのです。



「よかったですね。香川県知事にもお会いになったから、心置きなく、大阪にお帰り下さい。」と彼に言って、JR高松駅に連れて行きました。高速バスターミナルで、最後にもう一回、東京のソムリエの友人の宿泊代のことを言いました。



「いやーーー、彼はお金持ちだから甘えていいんじゃないの。」



との、最後まで、拝金主義の大阪らしい回答をいただいたので、もう、二度と彼とのお付き合いはお断りすることに決めました。チャンスは何回も差し上げたのですから。



結局、大阪のテノール歌手は、高松で値切り倒して手にしたお金を全部高松で使わずに、「ヒヒヒヒヒ・・・」と笑いながら、高松を後にしました。



まあ、こんな男に、カシオの電気ピアノが届いても、絶対に上達しないことは明白でしたから、どーでもいいんですけど、彼が値切った金額よりもはるかに大きなものを、彼が失ったことに気づくのは、死ぬ時でしょうね。



皆様も、大阪界隈の知らない人と、ネット上で出会っておつきあいする際には、十分、お気をつけ下さい(笑)。もちろん、全ての大阪人がダメなわけじゃないですよ。でも、ぼくは、値切って会話を楽しんでいるような人達は非文化的なので、あまり好きじゃないのです。



大阪府知事の橋本さんは素晴らしい方です。ぼくは大好きです。だからこそ、作曲家の私はお願いしたい。



「大阪府は『値切り禁止条例』をお作りになることが、今後の若い人達にとっては、一番大切なことですよ」、と(笑)。












にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村





「やまに」・高松中央卸売市場のうどん

1f511291.jpg
「市場のうどん やまに」(香川県高松市瀬戸内町30-73 高松中央卸売市場内 087-861-7239 6:00〜13:00 日曜、祝日定休)は、うちの近所の高松の魚市場内の端っこにあります。



香川県の漁協が関っているレストランでは、お魚類がメチャクチャ新鮮で美味しくて安い、『いただきさんの海鮮食堂』や、『海鮮市場』が有名なので、そちらに目が行ってしまう人も多いのですけど、そのようなものは海に面した場所ではあたり前のことでして、別に高松でなくても、日本中いろいろなところにあるので、驚くほどのことはありません。が、香川県では、ちゃんと、魚市場の中にも、昭和35年から、ずっと営業しているうどん屋さんがあって、うちからも近いので、たまーに行くんだけど、ここの一番のお奨めの、獲れたばかりの、タコとイカを揚げた天麩羅の入っている、「たこいかうどん」は、一日30食限定で、朝早く行かないと食べられないので、なかなか行けないのです(笑)。



でも、『たこいかうどん』(490円)は素晴らしいです。うどんも美味しいし、載っている材料が採れたてで、タコが噛み切れないくらい素晴らしく、イカもぷりぷりなのですから、一度食べたら忘れられなくなります。



しかしながら、ここ「やまに」の最高に美味しいうどんは、『カレーうどん』(440円)なのです。香川県内在住の友人の間では、前回ご紹介した、「源内 高松支店」、ナンちゃんの同窓生がやっている「麺八」と並ぶ、『カレーうどん』の美味しいお店の一つです。「源内」の『カレーうどん』が一番美味しいと思う人が大半なのですが、800円も(笑)することと、9月中旬〜10月中旬限定の、『マツタケうどん』は、「やまに」が、市場経由の安いルートをつかんでいて、地の松茸を使っているのですけど、『マツタケうどん』(小)680円、『マツタケうどん』(中)780円、『マツタケうどん』(大)880円、なので、「源内」の『カレーうどん』800円、は、この時期だけは、どんなに美味しくてサービスがよくても、「やまに」にはかなわなくなってしまいます。



また、不思議なことに、魚市場の中なんだけど、『肉玉うどん』(470円)が大変に美味しくて評判が高いので、笑っちゃいますけど、ともかく手打ちの基本がしっかりしていますから、全部美味しい一般店なのです。



このお店は、普段は、お昼も早めに行った方がいいですね。だって、トッピングの魚介類、イカ、タコの天麩羅(全て90円)が、素晴らしく新鮮で美味しくて安いですから。



やはり、なんだかんだ言っても、高松のような地方都市では、農協と漁協が一番強いのです。今日では、電気、電話、ガス、もないといけないので、四国電力、NTT、四国ガスも強いけど、原始時代に戻ったとしても、食べるものは必要ですからね(笑)。



六本木ヒルズ族の皆様は、このあたりをお忘れになっているようなので、三木谷などの金の亡者は、数年間四国に住んで、魚市場や農協の産直店あたりで働いたら、M&Aで歪んだ性格が少しは改善されるかもしれませんね(笑)。



掲載写真は、「市場のうどん やまに」の、季節限定の『松茸うどん』、です。







にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村

「源内・高松店」・セレブ御用達うどん店5

5ebf4523.jpg
さぬきうどんが全国的にブームになっている背景には、「マスコミ」、特に放送局の取材があります。知らない人にいろいろなことをご案内することはよいことなのですけど、映画「Udon」放映後の取材は、あまりにも度を越していて、そのために、客が増えすぎて品質が落ちる等のいろんな問題が出ていることは、香川県では非常に問題になっています。



度を越した取材は、お店にとっても、食べに来たお客様にとっても、大変に迷惑なことです。



そういったところから、マスコミの取材を拒否するさぬきうどん店が出て来ていて、以前ご紹介したところの何店かも、そうしているようです。あつかましい傍若無人な、横暴なマスコミの問題は、阪神大震災で不評を買った後も、ずっと続いていて、モラルの低下は一朝一夕には改善されないもののようです。



マスコミの取材を拒否した、最初の店が、今回ご紹介する「手打うどん 源内」です。本店は、香川県さぬき市志度町、つまり、平賀源内の出身地なのですが、平賀源内の生家の近くにあるところから、この命名になりました。高松にも支店が出来ていて、マスコミの取材によるお客さんの増加に乗せられたり、乗ろうとしている、よくないお店と違って、とても美味しいうどんをキープしています。



また、このお店は、そのような過当なPRに抵抗していて、「さぬきうどん全店制覇攻略本」への掲載も拒否している、とても素晴らしいお店です。理由は簡単で、高松市役所向かいのセルフ店の「森製麺所」同様、うどんの中身で勝負出来る自信があるからなので、絶対に美味しいに決まっていますね(笑)。もちろん、お値段は、かけうどん450円、ざるうどん550円、わかめうどん600円、釜揚げうどん650円、きつねうどん700円、かしわうどん750円、カレーうどん800円、天ざるうどん1200円、等となっていて、たぶん、天ざるうどんは高松一高いのですが、美味しいのでいつも地元のお客さんが絶えません。また、量はかなり多いお店なので、『うどん行脚』にやって来て、一日に8食くらい、安いうどんをいろんなお店で食べまくることが好きな人達には、向かないお店です。



また、「手打うどん 源内高松店」(高松市郷東町12-13 087-882-7080 10:00〜20:00 月曜日定休日)、は、お客様へのサービスは、さぬきうどん店としては、高松市内では一番最高にいいです。一番人気の『カレーうどん』を頼むと、ナフキンが出てきますからね。また、『かしわうどん』のだしは最高にいいですが、いい昆布を使っているためです。また、ここは天麩羅を、注文を受けてから揚げてくれますので、抜群に美味しいのです。一度は行かれることをお奨めします。まあ、皆様それぞれお考えがあると思いますが、「はなまる」にかけうどん105円を8回食べに行って8食分の飢えを満たすことを第一に考えるのならばそうなさればよいと思いますが、味覚のしっかりした方ならば、それは、840円をドブに捨てるようなものですから、すでにご紹介した、「たもや」や「もり家」に4回かけうどんを食べに行ったら720円、「こんぴらや」に5回かけうどんを食べに行ったら750円ですので、絶対にこちらの方をおすすめいたします。また、これに、ダシの材料や素晴らしい素材とサービスの加わった「源内」に、高松一おいしいと高松市民の大多数に認知されている『カレーうどん』を一回食べに行けば、絶対に満足いただけますので、私は、そういう態度で讃岐うどん店に接することをおすすめいたします。



また、「手打うどん 源内高松店」は、うちの近所の、讃岐うどん激戦区の高松市鶴市町界隈にありますので、すでにご紹介した「のぶや」「栄吉」「つるいち」のような人気店のすぐそばにあるのですが、高くても内容のあるうどんを出している一般店ですので、固定のお客さんがついています。



コシのしっかりした咽喉越しの良い手切りの細麺ですので、絶対に美味しいです。まあ、この値段で、美味しくなかったら、うどんの故郷の香川県の県庁所在地の高松市内ではとっくに潰れているはずです。というのも、カレーうどんとしては、高松市内で「源内」と人気を競っている、高松中央卸売市場の中にある「やまに」を次回、ナンちゃんこと、南原さんの同窓生が経営している「麺八」をそのうち、ご紹介いたしますが、カレーうどんの美味しい高松ナンバースリーのお店だと私が確信している、「源内」「やまに」「麺八」、3店の『カレーうどん』を全て食べに行った私の東京の音楽の友人は、全員、第1位源内、第2位やまに、第3位麺八、と評価しましたので、間違いないと思います。ちなみに、飲み屋街の古馬場町の「鶴丸」は、美味しいと言われていますし、私も美味しいと思うのですが、酔っ払いは味覚が落ちていますでし、私自身も酔っ払った時に食べた「鶴丸」の『カレーうどん』が美味しいかどうかは、極めて怪しいな、って思っているので、入れていません。が、酔っ払わないと味がわからないと思っていらっしゃる方は、「鶴丸」が高松ナンバーワンだと推薦されてもいいと思います。が、客層の半分以上が、酔っ払いと、古馬場のスナック街で働いている派手な女性達、ポン引きのお兄様方なで騒がしいので、店内で食べても味の評価は難しいと思います。ぼくは、真夜中の「鶴丸」店内は落ち着いて味を確認できないことが多いので、飲み屋のママさんが頼んでカレーうどんをとりにゆけばOKなので(さすがに行列が出来ているので出前は出来ないのです。)、飲みに行っているスナックで、静かに食べることが多いのですけど、それでも、アルコールが入っている時に味覚は正しく働いていないと思いますので、高松市内のカレーうどん推薦店には入れていません。



掲載写真は、「手打うどん 源内高松店」の、『天ざるうどん』(この、もちもち、スベスベで噛まないでいい、手切り細麺のうどんに載っている海苔が最高級品なので素晴らしい香りを楽しめます。また、つけ合せの天麩羅は、秋田県の比内地鶏、松山市奥道後の竹の子、岡山県美作市中山の隠れた名産地の松茸、南信州から取り寄せたしゃきしゃき株のしめじ、が載っていることを、昔旅館をやっていた板前の祖父が育てた板前さんから聞いて確認していますので、すごいく素材がいいので、1200円なんて安いとぼくは思っています。)、です。これは、ともかく単価を高くして金儲けしたいなどという、拝金主義的な発想で行われたものではなく、素晴らしくおいしいうどんを召し上がっていただきたいという、うどん職人さんの、ヒューマニズムの発露の心意気で出来たものです。



このように見てくると、「セレブ」には明らかに2種類あるとぼくは痛感しています。つまり、「金銭的に高価なものだけを受け止めたいセレブ」と、「ヒューマニズム溢れる板前さんのハートを受け止めて満足したいセレブ」です。そして、前者は拝金主義者で、後者は感受性豊かなヒューマニストであることは明確です。さらに言うと、前者は育ちの悪い成金持ち、後者は精神的育ちのいい感受性豊かな人達、です。讃岐うどんに関するいろいろな本を読むと、おのずから、執筆者が前者なのか後者なのかは、明確にわかりますね。



まあ、22歳の時、早稲田大学政経学部経済学科の堀江文吉郎教授のケインズ経済学の研究室で勉強して大卒後、これからの時代は、信託銀行だと思って、一番最初に内定を下さった住友信託銀行に入社して15年間働いた中で、遺言の作り方、相続税や贈与税の処理、不動産売買から、M&Aの仕かけ方まで、営業の全てを勉強して実際に経験しましたので、高松の母の介護のために転職してUターンしても、何も怖くありませんでした。



一方で、住友信託銀行在勤中も、父の度を越した女遊びのために、旅館の若女将として頑張って生きていたけど薄幸だった母に毎月仕送りをして、母が肝硬変で倒れて動けなくなったので、自分の手で母を介護しないと絶対に後悔すると思ったので、直ちに転職して高松にUターンして、新しい仕事に邁進しました。まだ、私は37歳で、音楽に没頭したいため独身でしたが、一番重要なことは、自分の個人情報を親しい友人に全て開示していたので、転職とUターンを助けてくれる人達がいっぱいいたのでスムーズに出来ました。



しかし、最終的には私にとっての一番の財産は、介護していた母の没後も引き続き私を支えてくれる、3歳の時からやっていたピアノ演奏と、11歳の時から始めた作曲という、私のライフワークでした。



世の中の経営者を歴史的に基づいて見ていてつくづ思うのですが、「金銭的なセレブ」と、「ヒューマニズムをたくさん持っているセレブ」は、松下幸之助さんくらいのように思っています。



現在、世の中が専門化しすぎていることは、とてもいけないことだとつくづく思います。ジェネラリストが少なすぎるのです。だから、ベンチャーを立ち上げてもすぐにダメになる若者が多いのだろうと思います。しかも、それを助成するという霞ヶ関も専門家の集合体ですから、お話になりません。が、このような体制になったのは、受験戦争という、たった一つのものさしで人間を判断したところにあります。東大法学部を卒業して、霞ヶ関に就職し、局長になったので、天下れば数億円の退職金がもらえるとふんぞり返っていた、文部科学省の当時の官僚と、それに付和雷同に迎合した各県の教育委員会と、それと不毛な争いを展開した日教組にあるのです。この2団体の抗争は、時間の果てしない無駄遣いでしたね。



でもね。信託銀行にいて、退職金をたくさん集めていた当時から、ぼくは、不思議に思っていました。それは、70歳を超えた人が何十億という退職金を手にして、いったい何が出来るのかな、ということでした。十億円以上のお金があれば、うまく運用すれば、利息だけで、十分生きていけるし、海外旅行くらい簡単に行けたのです。元本が保証されるような様々な手を打つことも簡単に出来ましたから、没後、残った元本は全て、国、つまり、霞ヶ関に没収されるのです。あのお金は、いったいどこに行ったのか、と不思議に思っている昨今です。



さて、長くなっちゃいましたが、「・・・・・の中心で愛を叫ぶ」という文言が流行っていますが、この文章の中の、愛、って何なんでしょうか。愛なんて、軽々しく使える言葉じゃないですよ。



「愛」という言葉が正しく使われている文章の一つに私の好きな言葉がありますので、最後にそれをご紹介したいと思います。



それは、随分昔のアメリカ映画の次の題名です。この映画、ご覧になれる機会があれば、是非、若い皆様には見ていただきたいと思っています。



『愛すれど心寂しく』



この一文が、私が現在信奉している、真のダンディズムだと思っています。



逆に、『愛したので心楽しく』という文章は軽薄極まりないですが、これが、「吉本興業」の基本理念のようですね(笑)。



人間の喜怒哀楽が交錯するときに、芸術的に昇華する要素が生まれるのですよ。これは、J.S.バッハが生きた300年前から決まっていることです。



今、マスコミ、特に、被見率の高い番組に登場している、ニュースキャスター、評論家や、芸能人は、全て、このあたりを認識しないと日本は崩壊すると私は感じています。



だからこそ、その前に、四国は海外のまま、独立国家になった方がいいと、夢みたいなことを思っているのです(笑)。





にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村


にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村




「上原屋本店」・高松市民行きつけ店5

7031f27c.jpg
「今日はのう、うどん食べてきたんで。」



「ほーなー。どこ行ったん。」



「上原屋や。釜揚げが美味しかったで。やっぱり栗林の上原屋はええの。この頃は、明太子やらチャーシューやら、いろんなうまーげなもんが載っとるうどんが流行っりょるけど、やっぱり、上原屋の釜揚げ食べたら、ほっとするわ。」



「ハハハ・・、時代についてゆけんよになったらいかんで。ほんだけど、ほんまに、ようあんなにいろんなもん載せるのう、言うくらい、いろんなうどんが出来てわやや。」



「ほんまじゃ。この前はじめて、いきいきうどんで『明太子バター生醤油うどん』食べたけど、たまーにはああいうんもええけど、わしは、やっばり釜揚げが一番好きじゃ。」



「いきいきうどんの店長も言よったけど、『明太子バター生醤油うどん』は、若い人に人気があるんやと。わしが注文したら、若い女の店員に『お客様、召し上がるんですか。』言われたがな。ほんまに失礼なねぇちゃんじゃ(笑)。わしはまだそんなに年寄りちゃうで。」



「いやいや、もう、だいぶ年が来とりまっせ。そのうちに老眼が来て耳が遠なるんじゃ。ほんで、歯が抜けてしもうたらしまいじゃ。気持ちだけ若うても体がついていかんよになったらしまいやけんの。」



「歯が全部抜けてしもうてもかんまんのじゃ。上原屋の、かけうどんのだしをぬるうにしてもろたら噛まんでもええんじゃけんの。なんやかんや言うても、上原屋の、かけ、釜揚げ、ざる、が正しいさぬきうどんや。特に釜揚げのつけだしがええの。ちょっと甘めで、あれが、さぬきの味や思うんで。」



・・・・・・・・・・



以上、高松市在住の、同年の友人K君との会話でした。



大体、高松にいるぽくらの世代はこんな話をすることが多いのですけど、まあ、上原屋を知らない人には何のことかわかんないかもしれないと思いますが、上原屋というさぬきうどん店は、ざっくりと言ってこういう、地元で親しまれている老舗うどん店です。



どこへうどんを食べに行こうかな、って高松市旧市内に住んでいる人が迷ったら、とりあえず行くお店、ぼくらの世代の人で知らない人はいないセルフ店、というのが、上原屋( 高松市栗林町1-16-6 087-831-6779 9:00〜17:00 日曜日定休)の特徴であろうと思います。



ですから、当然美味しくて安いのはあたり前ですし、味付けも40年前の創業当時から、ずっと、さぬき風を貫いているお店です。



従って、凝ったメニューはありませんが、生粋の讃岐うどんを出来立てで味わうには、最高のお店です。



もちろん、栗林公園の近くにあるため、結構、観光客も食べに行っているお店でもあるのですが、ややこしい路地を入ったところにあるので、高松の人は全員知っているのですが、県外客は迷うことが多いそうで、すぐ近所の高松信用金庫は道を聞かれることが多いのだそうです。基本は、地元客だけで賑わっているお店です。



また、この店は通路の狭い小さなお店で、料金後払いなので、いっぱいの昼間にお店に入って頼むところがレジなのに、「料金は後で結構です。」と言われるので、頼んだうどんが出てきたらトッピングなどもとって席についていただくのですが、食べ終わったらまた、狭い通路に並んで、レジのところに行って、自己申告で支払うのです。



だから、嘘の申告をするお客さんはいない、という大前提にたって営業している、まことに、平和でのんびりした高松らしいお店なのです。



かけ(220円)、ざる(220円)、釜揚げ(220円)、という基本的なメニューは、完璧です。というのも、だしをそれぞれのメニューごとに変えているからなのですが、基本的には、上品な、少し甘めのさぬき風のだしになっています。



また、ここの無料のトッピングは、ネギ、天かすと、ショウガではなく辛い七味唐辛子を入れていただくようになっています。セルフなのですが、待たされることもあります。が、常に、茹で立てのうどんがいただけるので、高松市の住人も安心して食べに行くお店になっています。麺は少し細めでつるつるなので、噛まないで咽喉越しを味わえる、いいうどんです。また、揚げたてのコロッケが、とても美味しくて有名です。



掲載写真は、「上原屋本店」の、釜揚げうどんと熱々のレンコンの天麩羅』、です。



このうどんは、この先寒くなって風邪をひいた時にいただくうどんです。昔から、讃岐うどんは高松では日常食だし、離乳食なので、生活に溶け込んでいるのです。特に、レンコンは漢方薬として滋養強壮に、いい食べ物なので、寒い時のトッピングはレンコンの天麩羅に限ります。「上原屋本店」はこのあたりもわかっているので、レンコンの天麩羅は、とても肉厚に切ってくださっています。



『釜揚げうどん』を使ったメニューが効果てきめんなのは、釜揚げうどんから立ち上る湯気が咽喉の痛みを抑えるのにいいことと、トッピングのレンコンは風邪にきく漢方薬だったくらいだからなのです。



そして、一番大切なものは、讃岐うどんです。消化がよく1時間くらいで胃で消化されてしまいますから、胃に優しいということはとても大切なことなのですね。



まあ、こういうメニューは、一朝一夕に出来るものではなく、讃岐うどんの昔からの歴史に支えられているお陰なのです。だって、平安時代から江戸時代にかけて、風邪薬もワクチンもなかったのですから、讃岐うどんは、昔は、食べ物であったと同時に、風邪薬でもあったのですね。



ところで、「上原屋本店」のすぐそばには、マクドナルドがあります。マクドナルドの食べ物で、風邪に即効で効くものはあまりないですね。サラダや油が酸化しているフレンチフライドポテトなんか消化がけ悪いので最悪ですよ。さしあたり、ひいてしまった風邪を治す力があるのは、胃に負担をかけない讃岐うどんなのです。そして、食事直後に、ベンザなどの風邪薬を飲めば、簡単に治っちゃうのです。






にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村




「愉楽屋」の『明太子釜玉うどん』5

6001e740.jpg
「愉楽屋(ゆらくや)」(高松市林町1841 087-865-1113 10:00〜20:00)は、高松市内で7年前に開店した、セルフサービス讃岐うどんチェーン店です。丸亀出身の「いきいきうどん」、坂出出身の「まるいち」、高松出身の「ぼっこや」「こんぴらや」、と並ぶチェーン展開をしています。



ここは、高松市内は2店舗ですが、既に、高知市高須に支店を出していますので、マーケットリサーチはそれぞれ違っているようです。



「愉楽屋(ゆらくや)」を語るにあたっては、創作うどんにおいて、明太子を入れた時に、「いきいきうどん」の『明太子生醤油うどんバター風味』と、「愉楽屋(ゆらくや)」の『明太子釜玉うどん』の一騎打ちにおいて、「愉楽屋(ゆらくや)」が勝ったことを、まず、ご案内しないといけません。



さぬきうどんには、明太子がとてもよく合うので、「いきいきうどん」「愉楽屋(ゆらくや)」「こんぴらや」(このうち、「いきいきうどん」と「こんぴらや」は既にご紹介しました。)が、ほぼ、同時期に導入したのですが、すぐに、「まだまだ若いもんには任せられんのう。さぬきのうどんはワシが打つ!」と会社案内でわめいている(笑)名物社長の香川さんのやっている細麺の名店「こんぴらや」が脱落しました。



この理由は、客層と従業員の年代が異なっていたからだそうです。すなわち、「こんぴらや」が一番高齢だったことから、明太子をうどんに載せることに抵抗が多かったようです。先日、「こんぴらや・成合店」の店長に聞いたら、そうおっしゃっていましたのでそうなのかもしれません。が、私が全て食べた中で感じたことは、明太子は太麺の讃岐うどんには合うけれども、細麺には合わないと思いました。



こうして、「いきいきうどん」と「愉楽屋(ゆらくや)」の明太子を載せた創作うどんをかけた一騎打ちになった2年ほど前、「まるいち・郷東店」のおばちゃんにそのことを言ったら、「何ですと。明太子ですと。勝手にしたらええ。」と嘲笑っていましたし、「ぼっこや」の血気盛んな若い店長は「うどんに明太子を載せるだと。ふざけたことをしやがる。」と、激怒していました。まあ、ぼくも初めて見た時にはびっくりしてしばらく鑑賞の時間が必要だったくらいですので、明太子は高松の讃岐うどん店に大変な衝撃を与えてくださったようで、普段はのーーーんびりしている高松においては、いい刺激になったと思います(笑)。



「いきいきうどん」が、バター風味の醤油を明太子と合わせたことに対して、「愉楽屋(ゆらくや)」は、卵とダシ醤油を明太子と合わせたので、皆様も、その味覚を想像してみて下さい。



結果は明確に出ました。つまり、醤油とバターよりも卵とダシ醤油が明太子に合うことが立証され、以来、「愉楽屋(ゆらくや)」の明太子を載せた、『明太子釜玉うどん』は、看板メニューになりました。特に昼食時間は、ほとんどのお客さんが、これを食べるために来店しています。



ぼくにとって、「愉楽屋(ゆらくや)」は、母の没後半年経った頃から去年まで毎週土曜日の夜、自作自演コンサートをやっていた、林町の「逸(すぐる)珈琲店」の斜め向かいにあったので、夕食時に行くことが多かったお店です。



既に、「いきいきうどん」で、『明太子生醤油うどんバター風味』を2玉食べた後でしたので、「愉楽屋(ゆらくや)」で『明太子釜玉うどん』を初めていただいた時には、そんなに驚かなかったのでしたが、驚愕は、2玉食べた後にやって来ました。そうなのです。お替りしたくなったのです。もう一杯食べたいと切実に感じたのです。卵と明太子は実によく合うのですよね。だから、「愉楽屋(ゆらくや)」の勝ちだろうと予感しましたが、そのとおりになりました。



しかし、「いきいきうどん」は、親会社が丸亀の老舗うどん店「宮武」で、負けを認めたくないので、今でも、『明太子生醤油うどんバター風味』をメニューに置いていますが、ほとんど売れていません。が、また、明太子を使ってリベンジをはかるかもしれないので、それはそれで楽しみなことです。



さて、「愉楽屋(ゆらくや)」は、ぶっかけうどん、釜玉うどんの得意なチェーン店なのですが、ぼくがいろいろと食べた中で特筆に値することは、高松市内のセルフサービス讃岐うどん店では、一番、おにぎりが美味しいということでした。これは、讃岐うどん店も和食店に含まれますから、非常にポイントが高いですね。お米の種類がどうこういう以前に、水加減が素晴らしいのです。高松市内のセルフ店のおにぎりの適正価格は、50円で、コンビニの半額ですし、県外からいらっしゃる皆様は、うどんを食べに来るのですけど、高松人のぼくは、うどんは美味しいに決まっていますから、おにぎりが美味しくない店は嫌なのです。



従って、ぼはいつも「愉楽屋(ゆらくや)」のうどんは、おにぎり、おでんと一緒にいただきます。「愉楽屋(ゆらくや)」のおでんでは、大根が一番美味しいですから、いらっしゃったら、是非、お試し下さい。



また、「愉楽屋(ゆらくや)」は、トッピングの天麩羅は言えば、少し待てば、いつでも揚げたてをいただけるのでも有名です。特に、イイダコの天麩羅、は珍しいですね。



さらに、「愉楽屋(ゆらくや)」の、「チャーシューぶっかけうどん」「チャーシューかけうどん」も有名です。ラーメンに載っているチャーシューよりも柔らかく煮込んでいるのが最大の特徴ですが、それは、うどんのこしを引き立たせるためなので、このメニューのファンも多いです。



そして、「愉楽屋(ゆらくや)」の、とどめメニューは、午後3時から閉店までの間、メニューに加わる、『かけうどんと、丼セット』(480円)で、丼は、牛丼、親子丼、明太子温泉卵丼、から選べます。これは、ご飯の美味しいうどん店ですから、最高のメニューですね。しかも、学割がきくので、このお店は、夕食時は、近所の香川大学工学部の学生で一杯になるのです。吉野家や松屋が隣に出来ても、絶対に負けない味と値段ですね。



掲載写真は、「愉楽屋(ゆらくや)」の、『明太子釜玉うどん』、です。










にほんブログ村 グルメブログ そば(蕎麦)・うどんへ
にほんブログ村



livedoor プロフィール
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Categories
QRコード
QRコード
  • livedoor Readerに登録
  • RSS
  • livedoor Blog(ブログ)