
ここのところ、うだるような暑さが続いていますね。朝夕は少しはましになったものの、昼間はもう、地獄です。
といったことで、今回は、カキ氷などの美味しい、高松市の70年以上の歴史を誇る老舗甘味処『美代志野』をご紹介することにしました。
高松市のライオン通り沿いの『美代志野』(香川県高松市大工町1-19 087-821-7610 11:00〜21:00 木曜定休)の最大の特徴は、エアコンがないこと、懐かしい朱赤のテーブルのままであること、店主の愛想がないこと(笑)で、今どきこんなお店が残っているのか、とびっくりするような、レトロの真実を追究している(笑)、見上げたお店です。その点では、昭和の懐かしい時代を確実に再現している、非常に大切なお店だと言えます。駐車場なんてあるはずはないのです。昔は、自転車か歩きで行くお店だったのですからね。
主なメニューは、ぜんざい(450円)、宇治美代志野氷〔夏期のみ〕(700円)、クリーム白玉あんみつ(550円)、ミルク金時、宇治金時、みつ豆、ワラビ餅、あべ川、等となっていますが、今の暑い時期は、何と言っても、宇治美代志野氷のほか10種類以上のカキ氷がありますので、これが最高にいいですね。ここで大切なことは、フラッペなどという言葉を使っていないことで、あくまでも、カキ氷となっていることです。暑い夏、「フラッペ」なんてわけのわからない単語で注文しても涼しくないですよね。絶対に「カキ氷」と呼んだ方が、涼しく感じるのが日本人だとぼくは確信していて、「フラッペ」のようなものは、エアコンのきいた、フランス料理店で召し上がればよいと思っています。
このような、涼しさを感じるような言葉の語感というものは、とても大切なことで、「キモイ」「キショイ」「ムカツク」等という言葉を好んで使うような人達は、そういうものが失われてしまいますので、感受性が摩滅し、四季感もなくなってゆくのだろうと思います。地球温暖化が進んで、四季がもし、日本からなくなってしまったら、どうなるのかな、って考えるだけで恐ろしいことですね。
さて、小豆から作る餡や白玉など、ここのメニューは全て自家製です。特に、「カキ氷」は口に入れるとすうっと溶けるサラサラのものなのですが、これに、宇治の最高級抹茶をかけ、手作りのあんと白玉をトッピングしたものが宇治美代志野氷です。
また、この暑い夏に、ランチに「鍋焼きうどん」(550円)を出しているのも、ここの特徴といえば特徴ですね(笑)。かまぼこ、鶏肉一切れ、卵、ネギがトッピングされただけの素っ気ない「鍋焼きうどん」なので、あまり暑さを感じないようになっていて、そのあとにいただく「カキ氷」を引き立たせるようになっています。
掲載写真は、『美代志野』の、クリーム白玉あんみつ(550円)、です。こういうお店は、夏は、浴衣を着て、うちわを持って行きたいですね。



