

郵政民営化を隠れ蓑に、喧嘩上手な小泉が、アメリカナイズされたマネタリストの竹中という経済学者とグルになって行った選挙で自民党が大勝したことが、今日の日本の末世の発端になったのであります。
私は早稲田大学政経学部経済学科の堀家文吉郎教授研究室で、ケインズ経済学を専攻していましたので、竹中の大好きなマネタリズムは、よーーーくわかっています。ケインズはイギリスの経済学者でアメリカの経済学者ではありませんが、マクロ経済学の基本になったケインズの執筆した「一般理論」が素晴らしい文献であったため、これが海を渡ってアメリカでいろいろな派閥に別れたのですが、マネタリズムはその中の一派に過ぎません。
今般の、アメリカの、リーマンショックのようなものは、マネタリズムの失敗の典型だと言えます。
「経済学」は、ご高承のように、全て、仮定の上で成り立っている机上の空論の学問に過ぎません。従って、経済政策は、実経済の動きを見ながら慎重に行われなくてはならないものですから、竹中のような学者崩れにやらせてはいけなかったのですけど、そうなってしまったことが、全ての悲劇の始まりでした。
大体、メーカーの従業員にまで派遣労働を認めたことがいけないのです。派遣事業は、極論すれば、芸者の置屋なのです。人間の労働力を売買するのですから、人身売買なのです。従って、受付嬢やパソコン操作のような簡単な業務や、同時通訳のような特殊な専門技術の必要な業種に限って、日本では導入されていただけなのですけど、この領域を規制緩和という大義名分で拡大したことが大問題なのです。
このようなことをやったために、現在の日本のような、失業者、ワーキングプアーだらけになってしまったのです。なぜなら、派遣労働者を使えば経営者は人件費を抑えることができるので、貧富の差が広がるのです。貧しくなった人達に対して、竹中などが声高に言った言葉は、「自己責任」でした。
もちろん、責任転嫁はいけませんよ。しかし、日本は建国以来、単一民族国家で、相互扶助の精神が培われてきているのです。1492年にコロンブスが発見したあと、ヨーロッパやアフリカなど、いろんな地域からいろんな民族が移り住んで出来た、アメリカのような、出来合いの多民族国家ではないのです。
マネタリズム(全てをお金等の資産で判断する考え方)は、多民族国家ゆえに、お金でしか世の中を動かせなかった、アメリカのような、民度の低い国家がとったやり方に過ぎないのです。
が、小泉が仲良しだったブッシュの言いなりになって、規制緩和をしてしまったために、アメリカの、リーマンショックが直ちに日本に影響し、メチャクチャになったのです。
もし、郵政民営化をしていなかったら、アメリカの、リーマンショックが日本に及ぼした影響は半分以下になっていたと私は思います。
今般、民主党と連立政権を組んだ日本新党の亀井静香氏の意向で、日本郵政株式会社の社長に斎藤氏が決定したことについて、マスコミがまた、ガタガタ言っていますな。
元々大蔵官僚だったので、『天下り』だ、とのことですが、おかしいですね。斎藤氏は、民間に移って14年間働いているのですから、『天下り』ではなく、『天上り』ですよ。いつから、日本の放送局は日本語がわからなくなったのか、と、私はテレビの前で吹き出してしまいました。
また、日本郵政株式会社の前社長の西川氏が素晴らしい手腕だった、と褒め称えていましたけど、その根拠は、毎年、黒字にした、ということです。馬鹿なことを言っちゃいけません。赤字や黒字は、一年間の超短期の出来事に過ぎません。一番大切なことは、最低でも、1000年は続く企業体を作るという長期的なビジョンですから、このような、自分の死後も繁栄するような会社を作るようなビジョンを持つことは、毎年の利益や自分の持ち株が上がったか下がったかに一喜一憂しているような、三井住友銀行のようなヤクザまがいの会社の頭取をしていた西川程度の人物では無理なのです。これは、住友信託銀行に15年間勤務した私が断言できます。
その点では、斎藤氏の社長就任は、素晴らしい出来事です。斎藤氏なら出来ると私は思います。
今日、国会答弁で、総理大臣に絶対になれない自民党総裁の谷垣氏が、鳩山総理に質問をしていたようでしたが、鳩山さんは「あなたの政党にだけは言われたくない。」と、テキトーに答えていましたので痛快でした。今の自民党をまじめに相手にする必要は全くないと思います。リルケが言っているように、『防御も軽蔑も一種の関与です。』から、無視してくださいませ。今の自民党のような集合体にこだわることは、時間の無駄です。
そんなことよりも、今、一番急務の政策は、小泉-竹中ラインによって起こってしまった、「刺客候補」という言葉を流行らせたために多発している殺人事件を減らす、モラルを取り戻すような教育をすることと、年間3万人にまで増えてしまった日本の自殺者を減らすために、失業率を落とすことです。
八ッ場ダム建設なども全てやめて、特別会計も全て出して、日本国民を死の渕から救うことが急務なのです。
それにしても、日本が、こんなに情けない国家になりすまったのは、全て、小泉と竹中に責任があると私は確信しています。よくも、のうのうと生きていらっしゃるものだと思います。
その点では、今、竹中が、サラ金の社長をしていることこそが、最高の『適材適所』だと、私は思っております。二度と、政治には参加しないでいただきたいですから、竹中は、死ぬまで、大好きなお金を動かしていなさい(爆)。
掲載写真は、西川さんです。写真を見れば明らかですけど、時代劇の悪代官のような顔ですよね(笑)。
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