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私のホームページ「K.OKADAワールド」

は、四国高松在住の私、作曲家、兼、ピアニストの岡田克彦の世界です。ここの併設ブログは、音楽、四国の温泉と、香川県のさぬきうどん、四国のグルメ、景勝地、温泉等、
それらに加えて、私の母・岡田直子が2006年9月19日に他界したことから痛感した、人間の無常観に基づく社会観察や人生観、ウェブの限界等を中心に書いてゆくことにしています。

グルメ・さぬきの郷土料理

もうすぐ連休ですね。5

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もうすぐ連休ですね。



こういう楽しい気分の時には、昔から高松では、うどんを食べる習慣がありますが、たぶんそうでなくても、今日も、またまた、美味しいうどんをいただきました(笑)。



まず、ブランチには、さぬきの郷土料理の代表作の一つ「さわらの箱寿司」をうどんと一緒にいただきたかったので、「さわらの箱寿司」の美味しい、セルフうどん店『まるいち』の鶴市店に行って、冷たいぶっかけうどん、さわらの箱寿司、竹の子と高野豆腐の天麩羅をいただきました。



本当に春らしいメニューで美味しかったです。



もうすぐ神戸からマイミクのジャック君がやってくるし、近場のマイミクの若者もうちに宿泊して一緒にうどん屋さん巡りと室内楽演奏をするのでお部屋の準備などをしてから、行きつけの床屋さん(J.H.S.)に行きました。



まあ、大変に混雑していて待たされたんだけど、いつもやってくれるマスターの松窪さんに、短めにしてもらって、ぼくはぐっすり眠ってしまいました(笑)。



目覚めたらきれいに出来上がっていたので、床屋さんを出て、またまた、かしわ餅が食べたくなったので、今日は、床屋さんの近くのレインボー通りの、和洋折衷の喫茶店、『蔵人珈蔵』に行って、コーヒーと、和菓子セットをいただきました。当然、今日の和菓子は、かしわ餅で、それにユズのシャーベットがついていました。



石の和風庭園をぼんやり眺めてぼーっと、ゆっくりしてから、今度は、夕食は肉うどんにしようと思って、セルフうどん店『まるいち』の郷東店に行って(同じ『まるいち』でも、肉うどんは郷東店の方が美味しいことを、ぼくはちゃんと知っているのです。何せ、晩年の母は、肉が大好きで、肉うどんばかり食べていましたけどその母が『まるいち』の肉うどんでは、郷東店が一番美味しい、と言っていましたからね〔笑〕。)、やわらかい肉の入った肉うどんをいただきました。



素晴らしいお味でした。



帰宅したら、5月3日のコンサートのお祝いにワインを贈って下さった東京のマイミクさんに御礼に送った「黒田屋」の生うどんを食べて素晴らしく美味しかった、というメールをいただきました。5玉入っていたので、生うどんは2日くらいで食べたほうがいいので一人暮らしだからちょうどいいな、って思って送ったのでしたけど、美味しかったので、釜揚げとかけにして、全部食べちゃったとのことでした(笑)。こういう風に喜んでくれたらうれしいですね。



あさってから連休に入るので、どういう順序でうどん屋さんを回るか等をもう一度チェックしたところです。



掲載写真は、『まるいち・鶴市店』の、冷たいぶっかけうどん、さわらの箱寿司、竹の子と高野豆腐の天麩羅、です。

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『こんにゃくの白和え』・・・・・節分の砂おろし5

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「こんにゃくは体にえんぞ。こんにゃく食べたら、体中の砂が外に出るけんの。」



旅館を経営していた祖父は、いつもそう言って、ぼくにこんにゃくを、白和えにして食べさせました。



「ほんだら、おじいちゃん、こんにゃく食べよったら、砂が全部外に出るけん、盲腸にはならんのな。」



「そらそうじゃ。」



こうして、ぼくは、こんにゃくを好んで食べるようになりました。おでんも、真っ先にこんにゃくを取るようにしていました。



でも、祖父の没後、24歳の時、住友信託銀行松山支店在勤当時に、退職金の活動の過労から、ぼくは、盲腸になってしまいましたので、祖父の言っていたことは嘘だとわかりました。



しかもね、手術してもらって入院した、道後のぼくが外勤で担当していた取引先だった「桑折外科(こおりげか)」では、だいぶ良くなった頃、食事に、『こんにゃくの白和え』がついて出ましたので、今頃出るなんて、手遅れだよ、何て思ったりしました(笑)。



が、昔から、香川県では、一年の砂おろしといって こんにゃく料理を節分に食べる習慣がありましたので、祖父の言ったことはまんざら嘘でもなかったのです。



しかも、盲腸が手遅れで、1ヵ月近く入院したお陰で、最後の方は暇だったので、ピアノ組曲「病床にて」OP.55 という作品も作曲できましたし、この組曲の第2番の『点滴の詩(うた)』は、住友信託銀行会社概要に掲載されて、有名になってしまったので、入院もまんざら悪いことじゃないのです、ぼくの場合は(笑)。



まぁ、点滴をモチーフに音楽作品にした人は、あんまりいないだろうと思いますし、J.S.バッハ、モーツァルトやショパンの生きていた頃は、点滴はなかったと思いますので、モチーフにはならなかったと思いますけどね。



『こんにゃくの白和え』は、香川県の郷土料理の一つで、白味噌をベースにして、こんにゃくを、豆腐、人参、いんげん、ほうれん草、しいたけなど千切りにした野菜と一緒に和えたものです。



今は、どこのスーパーでもお惣菜コーナーに売っているので、日常的に定着していますね。



掲載写真は、「ゆめタウン高松」で買ってきた、『こんにゃくの白和え』です。

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『おてんぷら』・・・・・香川県では、『天麩羅』と『おてんぷら』は、別の食材です。5

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既に、さぬきうどんのご紹介コーナーでご案内しましたけど、香川県では、『天麩羅』と『おてんぷら』は、別の食材です。



『天麩羅』は、ふつうの、小麦粉の衣をつけて揚げたものです。



が、香川県では、昔から、瀬戸内でとれた白身魚をすり身にして、揚げたもの、いわゆる、練り物の「さつま揚げ」に相当するものも、天麩羅、と呼んでいました。



ややこしいので、高松市内では、微妙に変えていて、ふつうの、小麦粉の衣をつけて揚げた『天麩羅』を、『天麩羅』と呼び、練り物の方は、『おてんぷら』と呼んでいます。



香川県のさぬきうどん店に行かれたら、どっちのてんぷらをトッピングするのかを、選ばないといけません。



もともと、『おてんぷら』は、瀬戸内でとれた白身魚をすり身にして、揚げたもので、平天、細天、丸天という形をあらわしたものや、小エビ、たこ、いか、きくらげ、紅しょうがの入ったものがあります。



うどんに載せて食べるよりも、温かいご飯に添えて、大根おろしショウガと醤油をかけていただくと、とても美味しいのですよ。



掲載写真は、いろんな『おてんぷら』、です。

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『古漬けたくあんの煮物』・・・・・「裏のおばさん」の思い出5

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祖父が高松市瓦町で経営していた『丸天旅館』には、板前さん、仲居さんなど、100名を越える従業員の人達が働いていましたが、祖父以下のぼくたち家族、従業員全員の食事のまかないを全て作っていたのが、「裏のおばさん」でした。



ぼくは、名前も知らず、祖父に言われたとおり、ただ、「裏のおばさん」と呼んでいましたけど、今にして思うと、本当に失礼なことでしたね。



「裏のおばさん」の仕事の中心は、板場(調理場)の奥でゴハンを炊くことと、お漬物の管理でしたので、板場(調理場)の奥が、祖父のいた帳場からは死角になっていたので、『裏』というふうに呼んでいたのだろうと思います。



まあ、でも、「裏のおばさん」の作ってくれる煮物の茹で方と味付けは素晴らしかったです。特に記憶に残っているのは、春先の『新ゴボウとお揚げの煮物』と、そして、さぬきの郷土料理の一つ『古漬けたくあんの煮物』です。



樽に一杯、たくあんを漬けているのですけど、樽を空にしないと、次のを漬けられないから、『古漬けたくあん』というものが出来てしまいます。長い間、漬かったたくあんは、しょっぱくなり色も悪くなります。古くなったたくあんも、無駄にせず、有効活用した煮物でした。



しかし、ものすごく美味しいかったので、ぼくは毎年楽しみにしていて、『古漬けたくあんの煮物』だけで、ゴハンを何杯も食べていました。



ぼくは好き嫌いはなかったのでしたけど、その都度、母は、「んまぁー。」と怒っていました。今にして思うと、大きな旅館の跡取の長男のぼくが、『古漬けたくあんの煮物』のようなものが大好きなので、先が思いやられたのでしょうね(笑)。



でも、美味しいものは美味しいのですよね。



数年前、晩年の母を連れて、出来て間もなかった、「ゆめタウン高松」へ買物に行った時のことでした。



「克彦、克彦、ちょっと来てんまい。えらいこっちゃ。」



と母が、お惣菜売り場で、押していた(というよりも、骨粗しょう症を患っていたので、シルバーカー代わりになっていたのですね〔笑〕。)ワゴン車を止めて叫んでいるのです。



「お母さん、どうかしたの。」



とぼくが行ってみると、その棚には、『古漬けたくあんの煮物』が、パックになって売っていたのです。ついに、商品になっていたのでした(笑)。



「こんなもん、売ってからに、ゆめタウンはいかんの。」



ぼくは嬉しくて、



「いいじゃない。美味しいから売り出したんだよ。久しぶりじゃない。お母さん、これも買って帰ろうよ。」



と言って、ワゴン車に入れて買って帰り、早速、その日の夕食にいただきました。



が、やはり、「ゆめタウン高松」よりも、「裏のおばさん」の作ったものの方が、はるかに美味しかったです。



味付けはさして変わりませんでした。原因は、材料にあると思いました。野菜物の煮物は新鮮な素材が一番大切なのですけど、『古漬けたくあんの煮物』の材料に関しては、出来るだけ、漬かりすぎた古いものが美味しいのですね。



掲載写真は、「ゆめタウン高松」で買って帰った『古漬けたくあんの煮物』です。「裏のおばさん」の作ったものは、もう少し、黒かったように記憶しています。

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『はまちの刺身』5

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はまちは、平成7年に、香川県の県魚に指定された、馴染み深い魚ですので、さぬきの郷土料理として取り上げました。



刺身はもちろん、照り焼き、あら炊き、塩焼きなど、あらゆるはまち料理の楽しめる専門店が、高松市の「活魚・小松」です。



日本で初めて、はまちの養殖を成功させたのが、昭和3年香川県引田町の野網和三郎氏で、以来、香川県では、「育てる漁業」とする養殖業が漁業生産高の7割を占めています。



はまちの旬は、冬です。



掲載写真は、はまちの刺身です。

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『鰆(さわら)の味噌漬け』5

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鰆(さわら)は、瀬戸内では春の魚の代表です。



高松では鰆の味噌漬けが、郷土料理になっているほど、非常に大切な料理です。



香川県仁尾浦が京都加茂神社の「海の荘園」だった平安時代、獲れた魚をおいしく献上するために、いろいろな工夫がなされましたが、鰆の味噌漬けは、おいしさを保つための知恵と、独自の味付けから生まれました。



かつては、家ごとに自家製の味噌があったようですが、今では、スーパーでも魚屋さんでも買うことが出来ます。



贈答用としても、よく使われます。



掲載写真は、鰆の味噌漬けです。高松市内では、お寿司屋さん、割烹、居酒屋のほか、天麩羅専門店にも置いています。

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『鰆(さわら)の箱寿司』・・・・・自作「プレリュード 第1集 OP.18 第一番(沈丁花)」の思い出5

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瀬戸内海に春 鰆が産卵のため、やってきます。



従って、高松では、鰆は、春の魚です。



この時期 白身で淡白なやわらかい身を刺身に切り、うす塩をして酢漬けにした鰆を木の押しぬき型に(そら豆、えび、ふきなども)並べ酢飯をつめて、ぎゅーっと押して型から抜くと、見た目もおいしい鰆の押し寿司ができます。



昔はどの家庭にも、押しぬき型(花、扇、四角など)を持っていて人が集まると、押し寿司を作ってもてなしたもので、春から初夏が旬です。



箱の形をしているので、『箱寿司』と呼ばれます。



今は、どの、さぬきうどん店にも置いています(売り切れのこともありますし、さすがに製麺所にはないですけど)ので、行かれた時には、召し上がられたら良いと思います。



昔は、娘の嫁ぎ先に鰆を贈って、それを味噌漬けや酢でしめて押し寿司に飾ったり、あらとそら豆を煮たりするという習慣がありました。いわゆる、里のつけとどけですね(笑)。



母の実家は四人姉妹でしたので、毎年、春先には、この、鰆の箱寿司を一杯作って、嫁ぎ先につけ届けていましたので、食いしん坊のぼくは、春先に、母の実家に遊びに行って、鰆の箱寿司を食べることを、楽しみにしていたものです(笑)。



そら豆の収穫時期やふきや竹の子、地のエビの旬と重なりますので、鰆の箱寿司には、鰆の横に、大体、錦糸玉子のほか、新豆の茹でたものやふきの炊いたもの、地のエビが、彩りも鮮やかに美しく飾られていて、また、寿司飯の間に、椎茸、ニンジンや竹の子の炊いたものの千切りが入っていて、とても美味しかったです。



でも、母の晩年には、母が、突然、箱寿司が食べたいので作ってくれ、等とわがままを言って、ぼくは、ホームヘルパーさんと協力して一生懸命作りましたけど、本当に手間がかかりました。まぁ、かつて、美味しい箱寿司を母が作ってくれていたので、自業自得だな、って諦めて頑張って作りましたけどね(笑)。



掲載写真は、従兄弟が作ったので、といただいた、鰆の箱寿司です。



綺麗でしょう。



春先に、こういう綺麗なお寿司を食べる習慣が、高松では、昔からあるのです。



大体、この時期は、蛤も美味しいので、蛤のお吸い物や、前回ご紹介した、アサリのタップリ入った『ワケギ和え』やら、高松市塩江町が名産地の竹の子を使った、竹の子の木の芽和えも食卓を飾ります。



だから、お花見の前の春先は、高松は、一年で、一番、楽しい時期なのですよ。



この時期は、お庭の沈丁花も満開だったので、ぼくがハイティーン当時作曲した、ピアノ曲集「プレリュード 第1集」OP.18 の第一番は、沈丁花、という副題がついています。



今でも、この昔の作品をピアノで演奏すると、その当時の沈丁花の匂いとともに、箱寿司を食べたことが思い出されますので、ぼくのピアノ曲集「プレリュード 第1集」OP.18 の第一番の『沈丁花』は、楽曲として、ショパンのプレリュード集OP.28 の第一番には遠く及ばないけど、ぼくにとっては、とても大切な作品なのです。



でも、嬉しいことに、ぼくの弟は、この、ぼくのピアノ曲集「プレリュード 第1集」OP.18 の第一番の『沈丁花』が、当時を思い出せるので大好きなので、いつのコンサートでも、あれを演奏してよ、って言われるので、困っちゃうのですよ。



作曲をずっとやっているぼくにしてみれば、室内楽等を作曲する前の若書きの作品ですからね(笑)。

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ワケギ和え』・・・・・春の到来を感じさせる、ぼくの大好きな、さぬきの伝統料理5

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さぬきの伝統料理の、春先の和え物は、『分葱(ワケギ)和え』です。名前通り葱の根元が一つの根からわかれている野菜です。



春祭りの食卓には欠かせないもので、お寿司や天ぷらと一緒に並んだものでした。



まて貝、あさり、タコ、油揚げなどと共に、ワケギを酢味噌和えにしたものです。



個人的に、ぼくは、この『ワケギ和え』は大好きな、さぬきの伝統料理で、今でも、春先にはよくいただきます。



春が来るんだな、という感覚に浸ることのできる大切な料理です。



掲載写真は、ぼくの大好きな、あさりの入った、『ワケギ和え』です。

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『まんばのけんちゃん』・・・・・さぬきの郷土料理の箸休めの代表5

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『まんばのけんちゃん』と言う食べ物は、たぶん、高松でも若い人達は知らないかもしれませんね。



でも、ぼくが子供の頃は、しょっちゅう食卓に上る、さぬきの郷土料理の代表的な食べ物でした。



『まんばのけんちゃん』という呼び方は、東讃(香川県の東地区)の呼び方で、西讃(香川県の西地区)では、『ひゃっかの雪花(せっか)』と呼びます。



さて、『まんば』とは、『万葉』のことで、「タカナ」の一種です。有色野菜の少ない冬に暗紫色の葉を伸ばし、葉を外側から取っても次々芽をふくことから、『万葉』と呼ばれました。



そして、『けんちゃん』は、人の名前ではないのです(笑)。



『まんばのけんちゃん』は、『まんば』の油炒めに豆腐を入れて炒めたしっぽく料理だったので、「けんちん」がなまって『けんちゃん』となったのだそうです。



『まんばのけんちゃん』は、『まんば』を煮こぼした後、およそ一日水にさらして十分アクを抜いたものに、豆腐、油揚げ、薩摩揚げの天ぷら(練り物)、煮干し、いりこ等を入れて煮びたしにしたもので、醤油味です。



ぼくは好き嫌いのない方だったので、いつも美味しくいただいた記憶しかないのですが、この、『まんばのけんちゃん』ばかりは、各家庭ごとに味が違っていた記憶があり、当然ながら、母の作ってくれる『まんばのけんちゃん』が一番好きでしたね。



『まんば』は、ホウレンソウ並の栄養がある野菜で、特にビタミンCはホウレンソウの2倍もあります。



また、『まんば』は、下葉をちぎりながら秋から春先まで収穫できる野菜でしたので、昔の讃岐人の貴重な生鮮野菜でした。



従って、春へんろの時期には、讃岐うどんにまんばをのせてお接待としてふるまっていたという歴史があります。



掲載写真は、 『まんばのけんちゃん』、です。

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『ちしゃもみ』・・・・・これは実に美味しいさぬきのサラダです。5

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ちしゃ(チサ)は、今では貴重な伝統野菜のひとつになってしまいましたが、昔はどの農家の畑にも植えられていたサニーレタスに似た野菜です。



春のお祝い事のもてなしの一品に欠かせないお料理が『ちしゃもみ』でした。あくが強いので、あく出しのため一度もんで調理することから『ちしゃもみ』と呼ばれました。



いりこを小さく割いたものやさわらの酢漬、いかなごを入れたりし、素朴な味のサラダでしたね。



父方の祖母の一族が陵南町で大きな農家をしていましたので、遊びに行った時には、いつもいただきました。



最近は、珍しい野菜になってしまったため、たまに、懐石料理なんかでついていたら、本当に嬉しくて、いただきます。



掲載写真は、『ちしゃもみ』です。全くサニーレタスのサラダのように見えますけど、ドレッシングではなく、酢みそといりごまで合えているのです。



叔母がレタスで代用して作ってくれたことがありましたけど、やっぱり味が全然違うのですね。

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『鉄砲あえ』『フナのてっぱい』・・・・・溜池の多い香川県ならではの郷土料理5

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「克彦、わしの作った『鉄砲あえ』どうじゃ。」



「おじいちゃん。ものすごく美味しいで。ほんだけど、なんでこの食べ物『鉄砲あえ』いうんな。どこにも、鉄砲や入ってないのに。」



「どうして『鉄砲あえ』言うんかわしも知らんのじゃ。」



「そらいかんで。ちゃんと調べなんだら、お客さんに聞かれたらどなんするんな。」



「・・・・・」



「ボンは、また、おじいちゃんに屁理屈言うていじめよる。ごじゃごじゃ言わんと、しゃんしゃん食べまい。」



「竹井さんは知らんのな。」



「わしもよう知らんけど、たぶんの、鉄砲がヨーロッパからやって来た頃に出来た和え物で、みんなが『うまーげな和え物じゃ』言うて食べたけん、そうなったんとちゃうかいの。鉄砲はええもんやったけん、織田信長はあれで全国を統一したけんの。」



「ああ、そうやったんな。鉄砲くらい美味しいけん『鉄砲あえ』になったんな。」



・・・・・・・・・・



ぼくが小学校に入った頃、旅館を経営していた板前の祖父が作ってくれた「鉄砲あえ」を花板の竹井さんと一緒に食べて、ものすごく美味しかった時のことでした。



竹井さんは、おじいちゃんの弟子で、旅館の花板をしていました。が、この人の教えてくれたことは、大体、デタラメでした(笑)。



だって、竹井さんは、レタスのことをニューヨークと呼んでいましたので、どうしてなのか聞いたのですけど、外国から来たものは、全て、ニューヨークと呼んでいましたので・・・・・、ですから、ぼくは納得したわけではなく、あまりにも美味しかったので黙ったのでした(笑)。



・・・・・・・・・・



今回は『醤油豆』に次ぐ、さぬきの郷土料理の代表の、『鉄砲あえ』『フナのてっぱい』をご紹介します。



この料理は、晩秋から冬にかけてのさぬきを代表する郷土料理です。



『鉄砲あえ』と呼ばれていた理由は後日調べてわかりましたが、フナを使った料理だったためです。フナのことを鉄砲と呼んだことから『鉄砲あえ』という名がつき、それがなまって『てっぱい』となったのです。



『鉄砲あえ』は、もともと、フナやコイを三枚におろし、細く切って塩酢に漬け、数時間置いたものを白みそであえ、ダイコンやニンジンなどをまぜ合わせた和え物なのです。



農繁期が終わり、秋から冬にかけて溜池の水を抜いた後、「ふな」を捕って作ったもので、寒ぶなは臭みがなく脂がのっていて、大変おいしかったのです。溜池の多い香川県ならではの、たんぱく源を求めて出来た料理だといえます。



もちろん、その後、フナは入手困難になりましたので、代わりに「さば」や「このしろ」を使って作られています。祖父の作ってくれる『鉄砲あえ』には、「このしろ」が入っていました。



が、この「てっぱい」は、本当に美味しいです。ぼくは、毎年、冬が近づいてくると、香川県内のスーパーは、どこでも置いていますので、買っていただくようにしています。



また、高松市内のさぬきうどん店、割烹、定食屋も、秋口から、「てっぱい」を置いているところが多いので、この時期に香川県にいらっしゃったら、是非、お試しください。



以前ご紹介した、高松市のさぬきうどん店・『あわじ屋』〔香川県高松市丸の内7-34 087-821-6948 (平日)9:30〜18:00 (土・日・祝)9:30〜16:00  日曜日休み〔月一回不定〕〕の「てっぱい」はとても美味しいです。



日本酒には、素晴らしく合うのですよ。



掲載写真は、高松市の割烹でいただいた、「てっぱい」、です。

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『さぬきの郷土料理で一番美味しいのは、醤油豆です。』・・・・・それも、香川県丸亀市の大西食品の醤油豆に限ります。5

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今回から、ぼくの生まれ育った、香川県・さぬき、の郷土料理も、追加でご紹介することにしました。



うどんが有名になってしまいましたけど、もちろんさぬきうどんは素晴らしいのですけど、うどんばかりを食べていたわけじゃないのですよね。



いろいろご紹介した中でご案内しましたけど、香川県は、農作物もお魚も潤沢に採れる温暖なところなので、昔から、四季を感じさせる郷土料理がいくつかあり、とても美味しいので、ご紹介したいと思います。



小さかった頃の昔、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚の人達から教わったことを思い出しながら、懐かしい気分で書いてゆきたいと思っています。



さぬきの郷土料理の第一は、何と言っても『醤油豆』(しょうゆまめ、と読むのが正しいのですけど、香川県の西地区では、しょいまめ、と読むところもあります。)です。



うちも祖母や母が健在な頃から、自宅で欠かしたことのない大切な料理ですが、母の没後も、ぼくは『醤油豆』はいつも欠かさずに買っていて、暖かいご飯に添えていつでも食べられるようにしています。



もともと、『醤油豆』は、江戸時代に、ちょうどそら豆が旬の時で、採れたばかりのそら豆(新豆)を、お遍路さんに接待しようと、お婆さんがホーロクでそら豆を煎っていたのだそうです。



それがたまたまそこに置いてあった醤油の鉢の中に飛び込んでしまいました。暫くして、お婆さんは何気なくそれをつまんで口に入れてみると意外に柔らかくしみ込んだ醤油の味が何ともいえなかったのだそうです。これが醤油豆の始まりと言われています。



さぬきうどん店には大体置いていますので、うどんがブームの昨今ですから、最近では召し上がった県外の方もいらっしゃると思いますけど、かつて、ぼくが上京した18歳当時は、県外の人は誰も知りませんでした。が、当時住んでいた中野区野方の下宿に、郷里の母から時々、『醤油豆』を送ってもらっていて、それを友人に見せたところ、



「何だいこれ。ゴキブリみたいな煮豆だな。気持ち悪いな。」



などと言われたものです。



まあ、見た目は真っ黒なので、はじめて見たらびっくりされると思いますけど、とても美味しいのですよ。



他の煮豆と全然違っているのは、そら豆を煎ってから煮ているので、とても香ばしいことです。



今日では、いろんな食品メーカーが、『醤油豆』を作って真空パックで販売しています。が、『醤油豆』だけは、香川県丸亀市の大西食品(株)〔〒763-0001 香川県丸亀市風袋町178 TEL 0877-22-7385〕のものに限ります。



大西食品の『醤油豆』が一番柔らかく香ばしいからです。



今日では、香川県内の主なスーパーなら、どこでも、大西食品の『醤油豆』を真空パックで売っていますから、香川県にいらっしゃったら、うどんよりも、大西食品の『醤油豆』をお土産に買った方がよいとぼくは思います。



だって、うどんは重くて荷物になるし、最近では、冷凍うどんもある程度はOKですから、わざわざ、おみやげに買う必要もないと、ぼくは感じているからです。



先日、高松にいらっしゃった、神戸の友人は、大西食品の『醤油豆』に次のように言って感動していました。



「あんなに柔らかいのに、あんなに香ばしいのは素晴らしい。とても煮豆とは思えないですね。」



また、昨年の10月に、うどんを食べに遊びにいらっしゃった、鳥取県のミクシィのリンク先の若者は、一緒に食べに行った高松市のうどん店『わら屋』で、釜揚げうどんと一緒に食べた『醤油豆』にいたく感激していました。うどんが美味しいのはあたり前だったので、びっくりしていましたよ。



掲載写真は、大西食品の『醤油豆』を毎朝温かいご飯と一緒にいただいている、ぼくの食卓の上、です。

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『白味噌餡餅雑煮』・・・・・高松のお正月は、これがないとダメなんですよね。5

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「あのー。ちょっと質問していいですか。」



「はい。」



「高松の餡餅雑煮、っていうの、餡餅を焼かずに味噌汁に入れて煮込む、って聞いたんですけど、本当ですか。そんなことして上手く出来るんですか。」



高知出身の独身の彼は、餡餅雑煮を作ってみようと思っている、とのことで、年末にお酒を飲んでいる席でぼくに質問して来ました。



「そうなんですよ。さぬきの餡餅雑煮は、餡餅を煮込むのが本来の作り方なんです。でも、それだと、一緒に入れる大根やニンジンとの煮え具合をうまく調節するのがとても難しいから、ぼくら高松人は、電子レンジを使うんだよ。」



と言って、作り方を教えました。



味噌汁の方は、イリコダシで大根とニンジンを入れるので、普通に作るのです。ニンジンの方が煮えるまで時間がかかりますので、先に入れ味噌を溶かせてから大根を入れ、出来た時点で火を止めておくのです。餡餅を、水で洗って、小皿に載せて、ラップをかけずに電子レンジで暖めるのです。そして、見ていて、餡餅が膨らんできた瞬間にレンジを止めて、その餡餅を味噌汁に放り込んで一煮立ちさせ火を止めて、鍋のふたをして蒸らすのです。



これだと確実に美味しい、餡餅雑煮が出来ます。



高松の人は、お正月でなくても、朝ごはんの味噌汁に餡餅を入れたいときには入れますので、このやり方が高松の家庭では普通のようです。



高松のお正月を代表する食べ物が、『白味噌餡餅雑煮』です。



江戸時代、さぬきの国では塩・砂糖・木綿が特産で、「讃岐三白」と呼ばれていました。このうち砂糖は幕府への献上品として多くが用いられ、庶民の口には滅多に入らなかったことから「せめて正月ぐらいは、砂糖を使った餡の入った甘い餅を食べたい」という思いから餡餅雑煮が誕生したと言われています。



が、白味噌だけじゃなく、信州味噌を少しブレンドさせて作る家もあります。そして、そのようにすると、お正月でなくても普段の朝ごはんの味噌汁に餡餅雑煮を取り入れることが出来るのです。



ぼくは、個人的に、この餡餅雑煮は、とても美味しいし栄養やアルコール分解作用もあっていいな、と思っています。



ことに、餡餅雑煮の甘い味と、塩数の子は、とても相性がいいので、これをあわせて食べないとお正月が来た気にならないのですよね。



さて、昨日の元旦、ぼくは、餡餅を6個雑煮に入れていただきました。毎年、普通のペースですよ。これだけは、自分で作ります。



ぼくは、白味噌に少し、中味噌をブレンドして作ったものが好きなので、そのようにしています。また、本来は、金時ニンジンでないといけないんだけど、ぼくは、洋ニンジンが好きなので、そちらを使っています。



毎年、親戚の叔母からいただく、留萌の数の子と京都加藤順漬物店の千枚漬けと、とてもよく合うんですよね。青海苔をトッピングしていただきます。



皆さんはどんな元旦のお食事をされましたか。



さぬき名物「餡餅雑煮」は高松市片原町の喫茶エビスヤで食べることができます。



喫茶エビスヤは、江戸時代からの、お餅屋さんの老舗『エビスヤ』に併設されている喫茶店なので、粒餡の入った餡餅がとても美味しいです。ただし、冬季限定なので、Tel : 087-821-0601 まで、問い合わせてください。



掲載写真は、昨日ぼくの作った、餡餅雑煮、です。

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