
『Korean Dining Shijan 高松ゆめタウン店』(香川県高松市三条町字中所608-1 ゆめタウン高松 1F 087-864-5058 11:00〜22:00 定休日は不定休で高松ゆめタウンに準じます)は、大阪の、ヒルトンプラザにある、本格韓国料理店が、「ゆめタウン高松」の新レストラン街にやってきてくれた素晴らしいお店です。
その意味では、「ゆめタウン高松」の新レストラン街オープンの「ゆめタウン高松」の戦略としては、東京の『大戸屋』と、大阪の『Korean Dining Shijan』が重要でしたので、「ゆめタウン高松」の新レストラン街の一番良い場所にあります。このあたりが、ただ、雑然とテナントを並べる「イオン」と、「ゆめタウン高松」の大きな違いで、「ゆめタウン高松」の開発部が非常にしっかりしたコンセプトを貫いていることは、一目瞭然なのです。
思い起こすと、ぼくが、生まれてはじめて「参鶏湯(サムゲタン)」を食べたのは、四国高松にUターする前の18年程前、当時住んでいた、宝塚市売布にあった「住友信託銀行宝泉寮」の近所にあった、韓国の方が経営していた韓国焼肉店でした。鶏肉を丸々一羽、骨が全て食べられるまで煮込んでいて、高麗人参やもち米が一杯入っていて、全く辛くなくて素晴らしいスープだったので、郷里の高松にいた母に食べさせたいと思って、そのお店で売っていた缶詰を買って帰り、高松の自宅で、教わった通りに温めてみんなで食べました。まだ、健在だった祖母も母も大喜びでした。
その後、14年前、母の介護のために四国高松にUターンした頃、、既に、韓国焼肉店は、高松には何軒かありましたけど、ワカメスープ、グッパ、石焼ビビンバを置いているお店はあったものの、「参鶏湯(サムゲタン)」を置いているお店はありませんでした。
が、母の死去の少し前、「ゆめタウン高松」の新レストラン街がオープンし、『Korean Dining Shijan』がやって来ましたので、ぼくは早速食べに行きました。そして、「参鶏湯(サムゲタン)」、ごはん、韓国海苔、キムチ、なます、のついた『参鶏湯(サムゲタン)定食』(1100円)というメニューの美味しさと安さに驚かされました。「ゆめタウン高松」の新レストラン街は、「ゆめタウン高松」の戦略として、前回、ご紹介した東京の『大戸屋』と、大阪の『Korean Dining Shijan』が、最重要なお店でしたので、この二店は一番良い場所に入っていました。このあたりのテナントの配置についても、一貫したコンセプトを貫いている「ゆめタウン高松」の開発部は素晴らしいな、と感服したものです。
早速、ぼくは母を「ゆめタウン高松」の新レストラン街に連れてゆき、まず、『大戸屋』に何回か行き、その後で、『Korean Dining Shijan』に連れて行こうと思っていました。が、通院の関係等が重なって、なかなか行けないでいるうちに、母は、脳内出血で意識不明で倒れ、そのまま、約1ヵ月後に、亡くなってしまいましたので、ちょっと残念に思いました。
が、母は既に「参鶏湯(サムゲタン)」の美味しさを知っていましたし、『大戸屋』のように母と一緒に食べに行った思い出が『Korean Dining Shijan』にはなかったので、約1ヵ月の母の入院中から、お通夜、告別式、四十九日、百ヶ日といった昨年の暮れまでの一連の法事で疲れたときには、ぼくは、ここ『Korean Dining Shijan』にいつも「参鶏湯(サムゲタン)」を食べに行き、栄養面ではとても励みになりました。特に、母が意識不明で入院していた時には、北海道、東京、大阪の音楽の友人や親戚が意識不明の母をお見舞いに来てくれましたけど、何の反応もなかったので、来て下さった方も憔悴していましたので、母の入院していた香川県立中央病院から、いつも、『Korean Dining Shijan 高松ゆめタウン店』にご案内して、一緒に『参鶏湯(サムゲタン)定食』を食べて、ほっとするひと時を過ごしましたので、行きつけのお店になってしまいました。
若い店長は、たまたま、少し前にお父様を、脳内出血で亡くされていたので、いつも暖かく迎えてくれました。まぁ、こればかりは、肉親が同じ状況にならなければ実感できないことだけに、とても、安心して、お食事が出来たものです。また、『Korean Dining Shijan 高松ゆめタウン店』は、食前に必ず、唐辛子のついたお煎餅と、会計の時に韓国の飴(石焼ビビンバ飴)をサービスで下さいます。
さて、『Korean Dining Shijan 高松ゆめタウン店』は、「オモニ(韓国語でお母様の意味でおふくろのスープという意味です。)」という辛い辛いスープから、チャンジャ(タラの内臓の辛子漬け)、トッポギ(韓国のお餅)、様々な種類のキムチ等のいろんな韓国の珍味から、グッパ、石焼ビビンバ、韓国冷麺、チヂミなど、それはあれとあらゆる、韓国の食材を楽しめるようになっています。
少しあげても、元祖石焼きビビンバ(780円)、石焼きプルコギビビンバ(880円)、海鮮チヂミ(880円)等となっています。が、ぼくのお奨めは、『参鶏湯(サムゲタン)定食』(1100円)と、トッポギ、花梨の冷たいジュースですね。
懇意になった、店長からいろいろと聞いたのですが、中華料理の「医食同源」に対して、韓国料理は「薬食同源」が基本なのだそうです。「薬食同源」は、風邪を引いたときや疲れているときなど、薬を飲むよりもまず、食べることでそれを補おうとすることなのだそうです。そんな時に良く食べられるのが『参鶏湯(サムゲタン)』だということでした。
「参鶏湯(サムゲタン)」は、韓国の代表的なスープのひとつで、若鶏、もしくは丸ごとの鶏の腹を割いて、その中にもち米、栗、干しナツメ、高麗人参、松の実など、薬膳料理の食材としてよく知られたものを詰め合わせた後,それを長時間煮込み作られるそうで、煮込みに用いた器に入った状態の熱いままで出されます。よく煮込まれているので、肉がほぐれ、スプーンだけで食べることができます。ごく薄い味付けのため、別に用意された食塩やキムチ、コチュジャンなどを使って自分で味を整えて食べるようになっています。
また、「参鶏湯(サムゲタン)」の薬効は、夏バテ、滋養強壮などの薬効があるといわれるスープで、それだけでも食べることができるし、フランス料理のフォン・ド・ヴォーのように、米飯や麺などその他の食材を加えて、さらに新しいメニューにしつらえたりといった応用の利く基本料理だそうです。熱いスープ料理なのですが、夏の料理として知られています。ちょうど日本の土用の丑の日におけるウナギのように三伏の日に食べると健康によいとされています。このため韓国では、夏の間だけ提供する食堂も多いそうですが、専門店では一年中食べることができるようになっているとのことでした。
まだ、「参鶏湯(サムゲタン)」を召し上がったことのない方は、是非、お奨めします。韓国料理の固定概念が覆されるような素晴らしいお料理なのです。
掲載写真は、Korean Dining Shijan 高松ゆめタウン店』の「参鶏湯(サムゲタン)定食」(1100円)、です。



