新型インフルエンザにかかってしまった大阪の府立高校生達が、大した病状もなく無事停留が解除されて何よりだ。
この件に関しては、日本から送られたマスクを着用しなかったことなどに対して一部で非難の声もあるようだが、どうせ大したマスクを送っていたとも思えないし(N95マスクを送っていたらゴメンナサイ)、送られたマスクを着けていたからといって感染が防げたかは甚だ怪しい(マスクに疑問の私です 「マスク、役に立っているの?」)。
「まさか新型インフルエンザにはならないだろうという気持ちがあった」という認識は甘いといえば甘いが、だからって、カナダへの短期留学をやめるべきであったとか、マスクを着けるべきであったとかは、あまり科学的でない感情的な判断に思える。
不幸にもたまたま感染してしまったというのが、より正しいところだろう。
世界の人々の移動状況やインフルエンザの特性、今回の新型インフルエンザの現状を考えるに、少なくとも現状では日本の反応は少々過剰に思える。
インフルエンザは気温が20℃以下で活動が活発になるらしいし、初期の流行よりもしばらくしてからの方が病原性などの変化で問題になる可能性が高いようだ。
そうしてみると、今、様々な対応をすることが悪いことではないにしても、むしろ秋以降に備えて行動することが重要だろう。
現在における世界の人間の移動などの活動状況を考えると、新型インフルエンザを日本に侵入させないというのは不可能に思える。
むしろ、当然日本に入ってくるという前提で対応することが必要に思う。
現時点では、大阪だけでなく日本中の皆様には、橋下知事の言うように「・・・生徒たちを温かく迎えていただくとともに、正しい情報に基づいて冷静に行動する」ことが必要だろう。
停留が解除され大阪府寝屋川市に戻った府立高校の引率教員は15日夜、取材に応じ「まさか新型インフルエンザにはならないだろうという気持ちがあった」と述べた。
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停留措置が解除され帰宅した高校生は15日、報道各社の質問に大阪府教育委員会を通じ書面で回答した。主な回答は次の通り。
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「あらためて家族や友達の大切さが分かった」(3年女子)
「ホテルにいる友達ともしゃべれなかったことは嫌でした」(2年女子)
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記事本文の続き 「友達の支えのおかげで乗り切れたのでつらくありませんでした」(3年女子)
「病原菌扱いされている感じでつらかった。みんなが前みたいに接してくれるか不安。人の視線が怖い」(3年女子)
「不安なのは、みんながどう思っているのかということ。授業の遅れはとても心配」(2年女子)
こんな思いもうしたくない(3年女子)
「感染してたらどうしようという不安でいっぱいだった」(2年女子)
「安堵(あんど)の気持ち」(3年男子)
「皆が皆受け入れてくれるわけじゃないと思うから少しだけ不安があります」(2年女子)
「何度も検査を受けたのがしんどかった。インターネットでの誹謗(ひぼう)中傷はやめてほしい」(2年女子)
「慣れるまでは暇すぎて困った。不安なことは勉強のこととか病原菌扱いされないか」(2年女子)
「部屋から出られないのはつらかった」(3年女子)
「停留という貴重な体験ができてむしろうれしいかも。中傷やめて。私たちは病原体ではありません」(2年女子)
「微熱が出た時は焦った」(3年女子)
「みんなが思っているようなひどい生活ではなかった。テレビ(報道)は、自分的に大げさ」(2年女子)