2009年01月15日
広まりを見せる舌ウォーブリング奏法
ところで、最近ニコニコ動画にちょっと変わった口笛の演奏が立て続けに投稿されております。何が変わっているのか。言葉を並べる前に、実際にその演奏を聴いてみましょう。
また、少し前にはこんな演奏も投稿されています。
凄いですよね!!こんな演奏できるのがうらやましい…!!
これらの演奏、どれもタンギングが「ピロピロ」としています。また、細かなタンギングが要求されるにも関わらず、音1粒1粒がしっかりと鳴っていて音程がはっきりと出ています。
口笛でタンギングというと、最もポピュラーなのどタンギング、この前紹介した吸気タンギング、それ以外にも唇タンギングや舌タンギングなどがあります。ですが、どのタンギングを使用しても恐らくこんな演奏は不可能です。ではこの奏法の正体は一体何なのでしょうか?
もしかすると聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これが噂の「ウォーブリング」ってやつです。ただ、一口にウォーブリングといっても「舌ウォーブリング」と「のどウォーブリング」の2種類があります。今回のこれらの演奏に使用されているのは前者の「舌ウォーブリング」です。
また、この舌ウォーブリングも更に「舌先上あごタイプ」、「下唇タイプ」、「舌中央タイプ(これがルーフウィスリング奏法?)」など、いくつかのタイプに細分化できます。ちなみに上に紹介した動画は、音色などから判断して全て「舌先上あごタイプ」であると考えられます。この「舌先上あごタイプ」が、舌ウォーブリングの中でも最もポピュラーな奏法なんですね。また、「舌先上あごタイプ」は俗に「舌をレロレロするタンギング」なんて言われ方もされています。
ニコニコ動画上にはたくさんの口笛の演奏動画が投稿されていますが、恐らく舌ウォーブリングを使用して演奏しているのはこの3名のみでしょう。規模を国内全体で考えてみても、この奏法を使いこなせる人はほんの僅かしかいないと思われます。僕も一応は出来るのですが、ここまで器用に使いこなすことは出来ません…。そのぐらい、これらは本当に凄い演奏なのです!!
ちなみに、ウォーブリングはタンギングとして用いられていますが、僕はタンギングとウォーブリングは別のものとして扱っていこうと思います。その理由としては、「タンギング」とはそれ自体が「音を切ること」を目的としますが、「ウォーブリング」に関しては音を切ることではなく「口内の息の流れを一瞬で変えて音を変化させること」がキーワードになり、その結果としてタンギングに使用できるからです。トランペットに例えるなら、口笛のタンギングとはトランペットのタンギングと同じですが、ウォーブリングはトランペットのピストンの動きに相当します。
折角の機会ですし、これら以外の「舌ウォーブリング奏法」を使用した演奏も聴いてみましょう。
先ずはデビッド・モリス氏。上に紹介した動画と同じ「舌先上あごタイプ」のウォーブリングを使用しているのではないかと思われます。が、いまいち確証は持てません…。
次に紹介するのはトム・ブライアント氏。「下唇タイプ」の舌ウォーブリングを使用しています。
このタイプの舌ウォーブリングは、日本では儀間太久美さんが使用しています。
続いては小杉山智早ちゃん。「美空ひばりの再来」なんて言われたりもしてますが、あながち嘘ではないかも。子供だからと馬鹿にできません、日本でも屈指の口笛奏者です。しかも現在進行形で実力を伸ばしているわけですから…もはや脅威ですwww
彼女についてはどんなタイプの舌ウォーブリングを使用しているか詳細は不明。恐らく「舌先上あごタイプ」か「舌中央タイプ」かのどちらかだと思うんですが…。
最後はロン・マクロビー氏。ジャズウィスラーです。今までは「のどウォーブリング」を使用していると思われていたのですが、どうやら舌ウォーブリングを使用している可能性がでてきました。舌ウォーブリングだとすると「舌先上あごタイプ」かな?それにしては音域が広すぎる…。こちらも詳細については不明ですね。
尚、こちらのサイトでマクロビー氏の演奏を堪能できます。
http://www.engine-studios.com/vpp/Jazz/Pages/JFaddisLegacy_RMcCrobyPuccolo.html
とりあえず本日はこの辺で。舌ウォーブリング奏法各種の吹き方等についてはまたいつか時間のあるときに解説します。
あと、この日記を書くにあたってはYuponTKD氏からいろいろと情報を頂いたのでこの場を借りてお礼申し上げます!
尚、今回動画主さん達の許可なく勝手に動画を紹介させてもらいました。動画主の方々には誠に申し訳ございません。もし何か不都合なことがありましたらすぐに削除しますので、お手数おかけしますがご連絡ください。
2009年01月03日
吸気奏法と吸気タンギング
年末年始と田舎の実家に帰っているのですが、やはり田舎は食べ物が美味しいですね。都会の食べ物だって美味しいものはいくらでもありますが、田舎の食べ物の美味しさとは一味違います。どんなに素朴なものでも、体の中で美味しさがじわーっと広がるというか…。所謂高級料理ってやつは、どんなに美味しくても喉元過ぎればそれまでな気がします。いやぁ、これは田舎に生まれたからこその贅沢ですね。まぁ出来るものなら叙々苑で焼肉とか食べてみたいですけど(笑)
さて、余談はさておいて本日は予告通り「吸気奏法」、そしてそれを利用した「吸気タンギング」について触れていきたいと思います。
「吸気奏法」とは、「気を吸う奏法」つまり息を吸いながら音を出す口笛の奏法のことです。案外もうできちゃったりする方もいるのではないでしょうか。或いは、息を吸ってしか口笛を吹けない、なんて方もいるかもしれません。もちろん、こんなの出来ないという方も当然いるでしょう。
口笛は息を吸いながらでも音を出せるという特殊な楽器です。せっかく吸いながら音が出せるわけですから、それを使わない手は無いですねwww この吸気奏法を用いれば、息継ぎをせずとも音を出しながら息が吸えてしまうのです。メロディのフレーズが長くて息が続かない時などにもってこいですね。事実、多くの口笛奏者の方がこの吸気奏法を使っているようです。
以下の動画は、世界的な口笛奏者のWhistling Tomことトム・ブライアント氏の演奏です。
口の動きや若干の音色の違いなどから、吸気奏法を使用していることがわかります。というか、そもそも息継ぎしていませんねwww
具体的に息を吸って音を出しているところは、例えば曲が始まってすぐ、歌詞で言うと「We Wish You a Merry Christmas」の「mas」の部分などがそうですね。
以上が吸気奏法の使用例です。「なんだか難しそう…」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。では具体的にどのようにして吹くのか、解説していきましょう!
口の形、唇の形については、以前紹介した「ノーマルウィスリング奏法」のような、我々が普段口笛を吹いている時のそのままの状態で大丈夫です。(人によってはほんの少しだけ唇の穴を絞るとやりやすいかも)また、「舌ウォーブリング」や「のどウォーブリング」でも使用できます。ということは、結局のところは「息を吸うか」「息を吐くか」の違いなんでしょうね。だからこそ息の使い方が重要になってきます。
ただ我武者羅に息を吸い込んでいるだけでは音は出ません。しっかりお腹を使って、息をゆたかにゆくっりたっぷりと吸い込んでやることが大切です。更に踏み込んで言うと、息を吐いて吹いている時の、その息のスピード、息の密度、息の圧力の掛け方をそのまま息を吸った状態でも再現してあげる、といった感じですかね。こう言ってしまうと難しそうに聞こえますねw
もっとわかりやすく言うと、ヴァイオリンの弓の切り返しのイメージでしょうか。ヴァイオリンは弓を押しても引いても音が出ます。そして、その押し引きを繰り返しながら演奏しているんです。その、弓を「押す」から「引く」へ切り返すような感覚で、口笛も息を「吐く」から「吸う」へ切り返してあげるのです。いまいちわからないという人は、一度弓の動きに注目しながらヴァイオリンの演奏を聴いてみてください。ヴァイオリンの演奏の映像自体は、youtubeなんかにゴロゴロ転がっていますので。
以上のことをイメージしながらチャレンジしてもらえるといいと思います。ただ、それでも最初はなかなか音は出ないでしょう。そこは根気よく音が出るまで吹き続けるしかないと思います。一度音の鳴るツボさえ見つけてしまえば、あとはこっちのものですから、それまで息のスピードや息の方向などを少しづついじりながらそのツボを探ってみてください。
息を吸って音が出せてもなかなか安定しなくて使いこなせない、という方も多いと思いますが、そこまでくれば後は根気よく練習するしかないでしょう。音が安定しないという場合は、まだ腹式呼吸がしっかり出来ていない可能性があります。息を吐く場合だけでなく吸う場合でも腹式呼吸は使います。お腹で一定のスピードを保って息を吸い続けることはかなり難しいことなので、これは本当に練習あるのみですね。今日はちょっと紹介できないですが、簡単で効果的な呼吸練習法を知っているので、もし要望ありましたら後日ブログにて紹介します。
ちなみに、腹式呼吸を強化するために腹筋をして筋肉を鍛えようとするのがよくありますが、あれってあんまり効果がないように思うのは僕だけでしょうか…w 腹筋する時間があるのなら実際に楽器を吹いた方が練習になる気がします。
あと、これは吸気奏法の副産物なんですが、息を吐きながらよりも息を吸いながらの方が高音が出やすかったりします。ただ、その場合の音が荒くなってしまうという理由からこの方法で高音を出すことを推奨しない人もいます。ですが、息のスピードや口の中での響かせ方を工夫することである程度の荒さを解消することもできるので、高音が苦手という方はチャレンジしてみるといいかもしれません。
以上が「吸気奏法」です。ちょっとわかりにくいかもしれませんが…質問等はコメントで受け付けますので、どしどしお願いします!
さて、次は「吸気タンギング」ですが、これは基本的に「吸気奏法」と同じです。息を「吐く」から「吸う」へ切り替える時に音が一瞬途切れてしまうと思うのですが、これをタンギングに応用したのが「吸気タンギング」です。ちなみに、このタンギングにはまだ正式な名称が付けられていないので、「吸気タンギング」という呼称は僕が勝手に付けたものです。
ではその吸気タンギングを使用した演奏を聴いてみましょう!
…僕の演奏ですね。お粗末様です…。外にも吸気タンギングを使用している人はいると思うのですが、音だけでは誰が吸気タンギングを使用しているのかというところまではわからなかったので…。それっぽい方はいらっしゃったのですが確信が持てなかったので、とりあえず自分の演奏を貼り付けてみました。
この曲は吸気タンギングを多用して吹きました。特に曲が始まってから20秒くらいのところまではほぼ吸気タンギングです。
また、以下の動画の開始からちょうど1分ぐらいのところの細かな音符の刻みにも吸気タンギングを用いています。
この吸気タンギングは、吹き方については先程も述べた通り「吸気奏法」と全く同じです。ただ、吸って吐いてを高速で繰り返しているだけです。
このタンギングは、高音域から低音域まで応用が利き、尚且つはっきりとした発音のタンギングが行えます。訓練さえ積めばかなり高速のタンギングも行うことができます。ちなみに僕の場合であれば、現状ではなんとかテンポ176で16分音符を刻めるってところでしょうか。まぁ8年くらいやり続けてなんとかここまでもってきたという感じなんですが。
まぁただ利点ばかりというわけではもちろんありません。吸気タンギングを用いる際に注意すべき点がいくつかあります。まず、息を吐いて音を出す時に息を送り込み過ぎないようにすることです。発音の瞬間に音が爆発してしまいますし、吸う音との音量バランスが崩れてしまいます。吸う音と吐く音を、音量や音色の面でどれだけ均一に揃えられるか、ということが重要なんですね。あと、音程を取るのが結構シビアなので、その点もかなり気を付けなければいけません。また、息を吸ったり吐いたりを切り替えるということは、その切り替えの瞬間に息の流れが完全に止まってしまうということでして、即ちこれは音楽の流れも止まってしまうということを意味しています。なので、その点にも留意しながらこのタンギングを用いていく必要があります。
以上が吸気タンギングについてです。恐らく吸気タンギングに関する情報って外ではなかなか見られないと思います。と言ってもかなりアバウトなものですがwww 申し訳ございません。こちらについても質問等じゃんじゃん受け付けます。
さて、今日はこの辺で。次回はどうしましょうか…また考えときます。
2009年01月02日
謹賀新年
新年あけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m
どうも、暇人です。いやいや、ブログの更新が滞ってしまい申し訳ございません・・・。2009年の抱負は「ブログをこまめに更新する!!」でいきましょうか。うん、頑張ります!
さてさて、新年一発目の日記は口笛ライヴのご案内です!
口笛太郎さんという、むちゃくちゃ口笛の上手い方のライヴです。
2月7日(土) 若いママと子供のためのバレンタイン・コンサート
時間 : 13時〜
場所 : 東京・東久留米 東部地域センター 東久留米市 大門町2-10-5
出演 : 口笛太郎Duo、Join、ロング朋子さん
2月8日(日) 話題の新しいショッピングセンターでトーク&コンサート
時間・・・未定
場所・・・千葉・ららぽーと柏の葉ショッピングセンター つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」西口前
出演・・・口笛太郎Duo 某女性タレントさん 他
2月22日(日) 新年一発目の都内でのライブは下北沢!
時間・・・19:30〜20:15
場所・・・東京・下北沢『Coloredjam』 京王井の頭線・小田急線 下北沢駅下車徒歩5分
出演・・・口笛太郎Duo 他
※詳細な情報は口笛太郎さんのHP「口笛太郎Duo(http://home.m00.itscom.net/kuchibue/)にて。
日本でもわずかしかいない「のどウォーブリング」の使い手でいらっしゃる口笛太郎さんの演奏がナマで聴けます!口笛とギターとの相性も抜群で、演奏の凄さに驚かされ、そして癒され・・・。本当に素晴らしいので是非一度聴きに行ってみると面白いと思いますよ。僕も時間があれば聴きに行こうと思います!下北のライヴなら場所もまだ近いほうですしなんとか行けるかな・・・。
しかしまぁ何故こんなライヴ情報を紹介するのかといいますと、1人でも多くの方に生の音に触れてもらいたいからなんです。お節介であることは重々承知しておりますw
僕は今までそれほど口笛の生演奏を聴く機会に恵まれず、まともに口笛の生演奏を聴いたのがこの前のオープン口笛音楽コンクールの予選大会になります。それまでは、基本的にネット上にある口笛の音源ばかりを聴いていました。そして口笛コンクールで生の演奏を聴き、かなり驚かされました。「生とデジタル音源ってこうまでも違うのか」って。昔からクラシック音楽などを聴いていたので、生とデジタル音源とは全く別物であるということは頭の中では理解していましたが、改めて実感させられました。
ただ、「じゃあ具体的にどう違うの?」となると、これがまた何と言えばいいのか、正直難しいところです。「実際聴けばわかるよ」としか言えないですねw 答えにはなっていないですが、これが答えを導き出すための最も有効で簡単な方法です。とにかく、口笛の生演奏をまだ聴いたことがないという方は是非聴きに行ってみてください。場合によっては、生演奏を聴くことで、自分の口笛の音色や吹き方まで変わってくるかもしれませんよ。これは本当にあり得ます。
まぁそういうことでして、1人でも多くの人が生演奏を聴く機会に触れてほしいなというわけで、今後もこのブログでは地域を問わずに様々な口笛のライヴ、コンサート情報などを紹介していこうと考えております。また「こんなコンサートあるよ!」という情報があれば、是非教えてください!!ブログにて紹介させてもらいます。
さて、次回は「吸気奏法、吸気タンギング」について紹介していこうと思います。息を吸いながら口笛を吹く奏法のことですね。次回もお楽しみに!w

