2010年04月22日

ウォーブリング奏法入門編「ウォーブリング奏法の仕組みについて」

どうも、こんばんは。暇人です。
暇人なんてコテなのに、最近は専門学校とバイトでなかなか忙しいというorz名前変えようかな。

今日は前回の日記でも書いたように、ウォーブリング奏法について書きます。
ウォーブリング奏法とは、最近口笛奏者の間で徐々に広まりつつある奏法の1つです。口笛にのめり込んでいる人なら一度は聞いたことがあるかな?「こんなの初めて聞く!」って人も多いかもしれません。なんか取っ付きにくそうな名前ですよね。けど原理さえわかってしまえば大半の人はできるようになると思います!
ちなみに、これがウォーブリング奏法を使った演奏です↓



なんか凄い勢いでピロピロしてますよねwこれがウォーブリング奏法です。
今回は、具体的な吹き方を紹介する前段階としてウォーブリング奏法の原理、即ち「ウォーブリングって何ぞや!?」ってところに焦点を当てて紹介していこうと思います。ウォーブリング入門編ってとこですかね?w
因みに、昔書いた日記と内容が被ることがあるかもしれませんが、もう一度最初から丁寧に説明していこうと思うので、その点ご了承ください。過去の日記は「過去日記」のカテゴリにまとめておきました。



では本題に移りましょう。
ウォーブリング奏法とは何なのか。簡単に言うと「倍音を利用して音の切り替えを行う奏法」です。「全然簡単じゃない!」って声が聞こえてきそうですねすんませんwもっと簡単に言うと「
タンギングを行わずに、口の中で息の流れをコントロールして音を切り替える奏法」です。

まず1つ、タンギングを行わないというのがポイントです。タンギングとは「舌を使って空気の流れを制し、音の区切りや立ち上がりを明瞭とする奏法」、つまりある音から次の音に変わる時に舌をついて一瞬息の流れを止めて、次の音をきれいにはっきりと発音させてあげる奏法のことです。管楽器奏者にはお馴染みの奏法ですね。音楽の授業でリコーダーを演奏する時、音と音の間で自然と舌をついていた人も多いのではないでしょうか?口笛の場合、舌は音程を操作する役割があるので舌で音を切るのは難しいですが、変わりにのどをついたり、お腹の力を使って息を止めて音を切ったりしている人が大半だと思います。舌こそ使ってないですが、やっていることはタンギングと同じですよね。これが口笛の場合のタンギングになります。ですが、ウォーブリング奏法はこれをせずに音を切り替えているんですよね。上の動画でも、ピロピロと凄い速さで吹いているところはタンギングしていません。というか、口笛を吹ける人ならわかると思いますが、こんな高速タンギング無理ですwではどうやってあんな風にピロピロしているのでしょうか?

そこで2つめのポイント、
口の中で息の流れをコントロールして音を切り替えるというところに注目してみます。ですがいきなり「口の中で息の流れをコントロール」なんて言われてもイマイチわかりにくいですよね。口笛はそもそも口の中で音程を作っているものですから。ですが頑張って解説してみますw
口笛で音程を変化させるにあたり、ほとんどの人は舌の位置を変えたりあごを上げ下げして音程を調節していると思います。舌やあごを動かすことで、口の中の空間の広さを変えて音程を変えているんですね。ビール瓶を吹いたら「ホー」って音が鳴りますが、中のビールの量で音程が変化しますよね。あれと同じ原理です。口笛を少しでも吹けるという人は、そうやって口の中の空間の広さを変えることで音程を変化させていると思います。ですが、「口の中で息の流れをコントロールすることで音を切り替える」というのはこのことではありません!!では一体どういうことなのか?ここからが本日一番大切なところです。

実は
口笛って、口の中の空間の広さが同じ状態でも数種類の違う音が出せるんです。・・・っていきなり言っても、イマイチイメージしづらいですよねー。そこで楽器に例えて説明してみましょう。
トランペットを想像してみてください。トランペットで音を変えるというと、楽器を触ったことがない人なんかは「指で何かボタンみたいなのを押して音を変えているなー」っていうイメージを持っていると思います。あのボタンは「ピストン」と言って、押すと息の流れる管の長さが変わります。勘の良い人ならもうお気づきでしょうが、上で言ったビール瓶の原理と同じです。「管の長さが変わる=息の流れる空間の広さが変わる」ということです。ですが、トランペット(というか金管楽器全般)ってピストンを押さなくても音を変えることができるんですよ!!



ピストンを押していない、つまり空間の広さが同じでも違う音が出てますよね。これを倍音なんて言ったりしますが、こいつを詳しく説明すると大変なことになるので、そういうものがあるということを認識していただければいいかなと思います。
次にホルンの演奏を聴いてみます。ホルンも「バルブ」と言うトランペットのピストンと同様の機構で音程を変えているんですが、こんな便利な機能が付いたのはここ200年くらいの話。19世紀前半以前はナチュラルホルンと言って、音程を変えるボタンも何もない、倍音とラッパ部分の中への手の入れ具合だけで音程をコントロールするホルンが主流でした。言ってしまえばただの筒ですwそのナチュラルホルンを用いた演奏がこちら。動画からバルブがついていないこともわかりますね。



このように、息の流れ込む空間の広さが同じでも様々な音が出せるんですね。これが口笛にも当てはまるんです!!例えば、口笛でドの音を吹いたとします。実はその時の口の中の形のままでド以外の音が出せてしまうのです。しかし「どうやったら同じ空間の広さで違う音がだせるの?」ってことになりますよね。上の動画でも見たような管楽器の場合だと、いくつかの要素はあると思いますが、その中でも大きな割合を占めるのが息のスピードや圧力のかけ方になります。つまり、息の流し方ですね。2つめのポイントの「息の流れをコントロールする」とはこのことです!

また、倍音を切り替える際、タンギングせずともある程度はっきりときれいに音が発音されます。上のトランペットの動画なんかはタンギングしていません。タンギングは息の流れを一度止めてしまう必要があるため、どうしてもその作業を行う分のタイムロスが発生していますが、倍音の切り替えだとその作業を行わずにある程度きれいに音程の切り替えができるので、タンギングを使用するよりも高速で音程を変えることが可能なのです。ナチュラルホルンの演奏動画の1分30秒あたりで凄い速さで「ティロリロリロ~♪」ってやってるのはまさにそれですね。管楽器の世界では「リップトリル」といいます。
口笛を吹くにあたり、この倍音の切り替えをタンギングの変わりに利用した奏法が「ウォーブリング奏法」です。今まで通り普通に吹いていた音に加え、倍音でも自由に音程が変えられるように訓練し、更に普通の音と倍音の切り替えも意識的にコントロールできるようになれば、一番最初に見た口笛演奏のようなことも出来るようになるかもしれません!

では、具体的に如何にしていつも吹いている音と倍音の切り替え、即ち息の流れの切り替えを行うかなんですが、これには舌を使う方法(舌ウォーブリング奏法)とのどを使う方法(のどウォーブリング奏法)の2種類があります。これらの具体的なやり方についてはまた次の機会にそれぞれ詳しく解説します。



・・・とかなり長くなってしまいましたが、ウォーブリング奏法がどんなものか少しでも理解していただけたでしょうか?拙い文章で本当に申し訳ない限りです。質問や要望なんかがあれば気軽にコメントください!


himajin1126 at 21:11│Comments(7)TrackBack(0)口笛奏法 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by HATAKE   2010年04月22日 23:09
舌ウォーブリングでも高音域で演奏できるような方法が知りたいです。
2. Posted by ひまじん   2010年04月22日 23:22
>HATAKEさん
舌ウォーブリングで高音域はやはりある程度限界があるんじゃないかな?もし出来たとしても、そこはもう僕の知らない世界です(笑)高音域のウォーブリングを鍛えたいならのどの練習をするのが一番の近道かと。まぁ舌以上に難しいけどね。それよりタンギングを鍛えよう!(笑)
そういや最近ニコニコに動画上げたりしたかい?
3. Posted by HATAKE   2010年04月23日 21:12
いや、喉はむりですって・・・。
コントロールが難しすぎる。
4. Posted by ひまじん   2010年04月24日 00:46
>HATAKEさん
そりゃまぁ難しいよ(笑)数ヶ月あるいは数年掛けて習得する技だと思う。ただウォーブリングでより高みを目指すのであればいずれ必要になってくることは間違いないと思います。ヒールトやマクロビーみたいなウォーブリング超絶技巧の世界的な奏者はだいたいのどウォーブリング使ってるしね。
そもそも舌で高音域ってのは物理的に限界があるんだよね。高音を出すためには口腔内の空間容積をより狭める必要がある。しかし、舌ウォーブリングの場合口腔内に舌を動かすための空間を確保しなければいけない。その空間確保のせいである一定以上の高音が出せないのよ。
5. Posted by HATAKE   2010年04月24日 19:31
・・・

そうなんですよねぇ。。。


今、ようやく倍音の倍音がでるようになったとこなんですけど先が見えない・・・。
6. Posted by ひまじん   2010年04月29日 23:32
>HATAKEさん
僕も練習してるけど全然先が見えない(笑)
けど君はまだ若いし頑張ればできるはず・・・!若いと口も頭も柔軟に動かせるからね。訓練すればするほど伸びるよきっと。まぁ伸びられたら困るんだけどね(笑)
7. Posted by HATAKE   2010年04月30日 00:22
いや、伸びます(笑)

ニコニコにジャルスキーの曲をあげたんで見てください。かなり舌ウォーブリングに限界を感じます。
マジで喉練習しようかな、って思いましたね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔