「第2次琉大事件 歴史の影に目を向けたい」image

2007年08月18日 10:02

 1956年に反米的言動などを理由に琉球大学の学生7人が退学、謹慎処分を受けた「第2次琉大事件」で琉大当局は17日、岩政輝男学長らが記者会見し、処分の取り消しを公式に発表した。
 大学の自治を揺るがした不当な弾圧から半世紀。
忌まわしい事件に新たな光を当て、歴史の影の部分と向き合い、大学の歴史に正しく位置付ける作業が始まったことを歓迎したい。
 今年6月の発足以来、事件を再検討してきた調査委員会は、処分学生の行動について「当時の法令および大学の学則やその他の規定に照らしてもこれに違反するとは認められない」と結論付けた。権力を握る米国民政府が介入し、強硬な処分を求められた末の不当処分であったことを認めた。
 当事者らは70歳を超え、一人は亡くなった。
とりわけ退学処分の不名誉な烙印(らくいん)を押された6人にとって、事件の暗い記憶はその後の人生のさまざまな断面でつきまとったに違いない。
 再検討方針が明らかになった直後、ある一人が語った「琉大には青春のすべてがあった」との言葉が重く響く。
名誉回復の扉がようやく開かれたとはいえ、費やされた歳月はあまりにも長すぎた。
 ただ琉大当局にとっては、名誉回復措置の検討に際し、現段階では今回の対応以外の策は考えにくかったのだろう。
同窓会など関係者の声に耳を傾け、問題を放置せずに真摯(しんし)に向き合った姿勢は評価に値するのではないか。
遅きに失した印象は残るけれども「大学人の良心」といったものを感じさせる。
 米軍用地料の一括払いに反対し、島ぐるみ闘争が燃えさかる渦中で起きた琉大事件には、いまだ解明されていない部分が多い。米国に生殺与奪権を握られた中での大学の自治や運営、思想・表現の自由、民主主義の在り方、アメリカの二重基準など学問対象としても多くの要素を含んでいる。

 第1次琉大事件を含め、語り尽くされていない歴史の全容解明に向けた取り組みに期待したい。

http://ryukyushimpo.jp/editorial/prentry-26413.html







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