『ふるしかと がしるひおとめ むだがらみ
   にわかためてか とりますまから』

というのは、『万葉集』の中で見つけた古い「相聞歌」?
いえいえ、残念ながら、そんな「上等」のものではありません。

それでは一体何だというのか?
(もうわかった、という方は、相当にお若いです。)

『みじかびの きゃぷりてとれば すぎちょびれ
   すぎかきすらの はっぱふみふみ』

というのは、大橋巨泉が「パイロット万年筆」のコマーシャルで、キャップを取りながら「即興」で詠んでみせた「和歌」です。

何となく「意味深長」ですが、具体的な意味があるわけではありません。
(こちらをご存知の方は、相当に古いです。)

『帰りたい 我が家ではなく あの頃に』
『このオレに あたたかいのは 便座だけ』

というのは、サラリーマン川柳コンクールの入選作品(@第一生命保険)。
こちらは、とってもわかりやすくて、その「わかりやすさ」が逆に、胸に突き刺さってくるような「悲哀」を感じさせてくれます。

私としては
『ナビだけが 「お疲れ様」と 慰労する』
というのが、なんとなく胸に沁みました。

さて、話を元に戻しましょう。

『ふるしかと・・・』という「短歌」は、じつは
今どきの「若者のことば」を、適当に組み合わせて「暇人」が詠んだものだったのです。

些か不粋ではありますが、
この歌に、詠いこまれた「情景」を、簡単に説明させていただきますと、

「恋人のいない女の子が、友だちにまで仲間はずれにされて、泣きそうになりながら、ダメモトとは思いつつ、憧れの先輩に話しかけ、しどろもどろになりながら、なんとかデートに誘い出す」

という、ストーリー性に溢れた「力作」なのであります。
なに?お疑いですか?それでは「逐語解説」の大サービスをば。

『ふるしかと』 完全に無視すること(フルしかと)
『がしる』   目頭が熱くなって涙が出そうになる
『ひおとめ』  最近、恋をしていない女(非乙女)
『むだがらみ』 つまらぬ話をもちかけること  
『にわかため』 ふと、タメ口になってしまうこと
『てか』    話は変わるが
『とりま』   とりあえず、まあ
『すまから』  SMAPを歌いにカラオケに行くこと

多分、来年は通じません
(『みんなで国語辞典』 北原保雄 大修館書店)

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