(野村進 角川oneテーマ21)

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世界最古の会社はどこにあるのだろうか?
なんとなくヨーロッパのどこかの国、たとえばイギリスやドイツを思い浮かべがちなのだが、実はここ日本にある。
その会社、いつから現在まで続いているのか?
江戸時代?安土桃山時代?それとも室町?鎌倉?まさか平安時代?


日本には「創業100年以上の老舗が10万以上ある」と言われたところで、「意外に多いけど、まあそんなもんなのかなあ」という程度のことではないかと思うのだが、

お隣の韓国には1つもなく、アジアにおいては中国にさえほとんどない、という事実を聞かされると、日本の特異性に驚かされることになる。

さすがにヨーロッパには、家業経営歴200年以上の会社のみ加入を許される「エノキアン協会」なる組織があるのだそうだが、最古の企業でも創業640年、
日本には、これより古い会社が100社近くあるのである。

そして、そんな日本の「老舗企業」の真の凄さは、ただ歴史が長いというだけではない、というところにあるのだった。

ベルトコンベアーに送られる前、羊たちは一匹ずつ仰向けにされ、脚の付け根あたりに注射をされる。
(中略:その後、白いネットで包まれて、放牧される。)
それからひと月ほどして、ネット羊たちはまた作業場に舞い戻ってくる。そのネットをオーストラリア人の作業員が二人がかりで外してみたら、あれあれ、すっぽんぽんの羊が姿を現すではないか。


「羊の毛刈り」という重労働を劇的に軽減することに成功した企業の名は

「ヒゲタ醤油」
創業390年という醤油製造業の老舗中の老舗が、伝統的な「醗酵技術」を応用したものだった。

つまり、家業としての「手仕事」や「職人の技」を大切に継承しながら、時代の変化に対応して生き延びてきた、というのが「老舗の半分近くが製造業」という、日本の老舗の特質を生み出しているということなのだ。

たとえば、携帯電話一つを取ってみても、
「折り曲げ部分」福田金属箔粉工業(創業307年)
「振動装置」田中貴金属工業(創業121年)
「液晶画面用鏡」村上開明堂(創業125年)
「人口水晶発信器」エプソントヨコム(創業116年)
と、まさに「老舗製造業」の伝統技術の集大成といった趣なのである。

そんな「老舗企業」21社の現場に足を運び、経営者にインタビューして聞き出してくれた「企業存続の肝」を、著者は「老舗製造業五つの共通項」としてまとめてくれている。

1 同族だが、よそから優れた人材を取り入れるのを躊躇しない
2 時代の変化にしなやかに対応してきた
3 創業以来の家業の部分は頑固に守り抜いている
4 「分」をわきまえている
5 「町人の正義」を実践してきた

さて、冒頭の「質問」の「回答」である。

大阪の建築会社「金剛組」。
聖徳太子の命を受けて、難波に四天王寺を完成させたのが「仕事始め」というこの会社、
創立は西暦578年、つまり飛鳥時代というわけで、
創業なんと1429年という「世界最長寿の老舗」なのである。

実は昨年、この会社が「破産申請」に追い込まれたという衝撃的なニュースを、ここでも取り上げたのだが、

創業「藩政期」?いえいえ「飛鳥時代」!

その「顛末」も、しっかり書いてあるこの本は、ぜひともご自分でお読みください。

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