(Lランドール NHK出版)

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私たちの歪曲した幾何におけるグラビトンの確率関数は、重力ブレーンの近辺ではつねに大きく、五番めの次元が無限であろうとなかろうと関係ない。前の章で見たときと同様に、グラビトンの確率関数はこの重力ブレーン上で最高値となり、そこを離れて五番めの次元に入ると指数関数的に減少する。ただし、この理論ではグラビトンの確率関数がどこまでも無限に続いていくが、ブレーン近くでの確率関数の大きさに比べると、どうでもいいような大きさになる。

なんてことを言われても、想像力が枯渇しかけている軟弱な頭では、何のことやらチンプンカンプンなのであるが、

「ふつう、アヒルは池全体に均等に散らばってはいないで、鳥好きの人が投げ込んだパンくずの近くに集まっている。したがって、池の大きさはアヒルの分布にとってほとんど無意味である。」

などと「わかりやすい例え」で言ってもらえると、何となく分かったような気がしてくる。

しかし、依然として、

では、それがどういう意味を持つというのか、ということになると、私の類推の及ぶ域を超えてしまっているのだが、

「四次元重力(三つの空間次元と一つの時間次元をもつ重力)がまさしく局所的な現象になりうる理由を説明する。つまり、遠く離れたところでは重力がまったく違って見えるかもしれないのだ。詳しくはこのあと見ていくが、実際は五次元である空間が四次元に見えている可能性があるだけでなく、ひょっとしたら私たちは五次元宇宙のなかの四次元重力をもった隔離ポケットにすんでいるかもしれないのである。」

私たちが暮らすこの世界は、前後、左右、上下の空間三次元に、時間の一次元を加えた四次元であるというのが、私たちにとっての常識であるが、

実はこの宇宙にはそれ以外に「第五の次元」が隠れている、というのである。

そして、そんな、折角「隠れて」いる「余剰次元」などという厄介な代物を、何のためにわざわざ掘り出してくる必要があるのかと言えば、

そう考えたほうが、様々な事象がうまく説明できるから、
というわけなのである。

確かに、

物理学が扱う4つの力(重力、電磁気力、弱い力、強い力)のうち、重力だけが「とても弱い」のはなぜか、という「階層性問題」を、

最初に解く鍵を見出したらしい究極の一元化理論「超ひも理論」では、「10次元空間における紐」の挙動が考えられてきたわけで、

これに比べれば、「5次元の世界で運動する素粒子」というのは、私たちにとってまだしも「とっつきやすく」、

しかも、それが近い将来、「高エネルギー粒子衝突型加速器」の性能が上がったおかげで、この目で実際に見ることができるかもしれない、

などと聞かされれば、ますます「親しみ」もわこうというものなのである。

ちなみに、ハーバード大学の物理学部で女性初の終身教授となったという著者が「女優のジョディ・フォスターにも似た風貌」であることが、私がこの本を手に取ることになった動機のうちの、どの程度の割合を占めているかということについては、「ヒ・ミ・ツ」である。

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