(堤未果 岩波新書)

いらっしゃいませ。まずはクリックを→人気ブログランキング

「まさに民営化された旧国営事業のうち、いまもっともトレンディな投資先――順調に増加する有罪判決と逮捕率が確実な利益をもたらしてくれます。急成長するこのマーケットに今すぐ投資を!」

「官から民へ」の市場原理主義が過熱する中、「弱者を食い物にするビジネス」が跋扈するアメリカの現実に鋭く切り込んだ、

『ルポ貧困大国アメリカ』 は、

「サブプライム・ローンの破綻」や「ファストフードと肥満」の問題など、アメリカの「貧困層」を取り巻く社会システムの病弊の存在が、

「格差社会」を突き進もうとしていた私たち日本人にとっても、決して見過ごすことのできない問題であることを教えてくれた。

そんなブッシュ時代のアメリカを「チェンジ」してくれるはずという国民の期待を一身に背負って、

オバマが舵を取ることになったアメリカの今は、どのように変貌しようとしているのか。

「耳ざわりのいいスローガンよりも、七億5千万ドルの選挙資金の出所をチェックすれば、就任後の彼の方向性がブッシュ政権の継続になることは火を見るよりも明らかだ。小口献金は四分の一にすぎない。見なければならないのは、残り四分の三を占める大口献金リストの方だ」(ラルフ・ネーダー)

<公教育が借金地獄に変わる>
誰にも平等に与えられるはずの「教育」という若者の夢を、無残にも食いつぶしてしまう「学資ローン」という地獄。

<崩壊する社会保障が高齢者と若者を襲う>
目先の利益ばかりを追い求め、つけは将来に回せばいいという姿勢が、蝕んでしまった長期的なビジョン。

<医療改革vs.医産複合体>
「無保険者」と「十分な医療が受けられない有保険者」という、新たな二種類の奴隷を生み出した、医療の商品化による経済格差の拡大。

<刑務所という名の巨大労働市場>
発展途上国よりも、非正規社員よりもさらに条件の良い、数百億ドル規模の巨大労働市場の発見による、国内の雇用形態の破壊。

リーマン・ショック後のアメリカで、オバマによる政権交代に希望を託した国民の目線で、その行く末を追った著者が目にすることになったのは、「むしろ悪化していた」貧困大国の姿だった。

世界を飲みこもうとしているのは、「キャピタリズム(資本主義)」よりむしろ、「コーポラティズム(政府と企業の癒着主義)」の方だろう。

と喝破する著者の報告を耳にした後で、迷走に迷走を重ねる私たち日本の「鳩山政権」の行く末に思いを馳せる時、

そこに待ちうけている「未来」が、これとは違った「明日」であるはずだと、言い切れる自信があなたにはあるだろうか?

アメリカ国内の投資家たちは、軍需産業やIT産業と並んでいま最も利益率が高く、人気急上昇の投資先として、刑務所ビジネスに注目している。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング