とは、

相手がいないのに、また、居ても全く問題にされていないのに、一人だけ意気込んでその事に取り組むこと。(慣用句辞典)

「その結果何も得ることなく終わる」というのが、一応の世の定めとなっております。

110212a場所中止について力士会会長として「相撲を愛している皆さんに心からおわびしたい」と深く頭を下げた。(朝日新聞)

のは「八百長問題」で春場所中止が決まってから初めて、取材に応じた横綱白鵬です。

「心に大きな穴があり、体調も良くなかった。」ので、報道陣の問いかけには一切答えず、コメントなども発表していませんでしたが、

「しっかりした姿を見せたかった」と、ようやく取材に応じることにしたようなのでした。

110212c黄色のまわしを着けて寝そべる力士に「八百長やってません!!」とのメッセージを添えた雪像(北国新聞)

も出現した「雪だるま2011・白峰雪だるままつり」ではありませんが、

疑惑をもたれた力士たちも、自分が四股を踏んでいる間に、奥さんには携帯電話を踏んでもらうなど、

反省する時間も惜しむかのように、「身の潔白」の証明に必死の努力を続けているようですし、

110212b日常生活の指針のほか、ボランティア活動の奨励なども盛り込んでいる。(朝日新聞)

50ある相撲部屋に「自粛・奨励17カ条の心得」を通達した日本相撲協会も、部屋や病院、協会以外への外出は師匠の了解を得ることと、

師匠たちの不節制はとりあえず棚上げにして、今さらながらの綱紀の粛清に乗り出しているのです。

とはいうものの、

十両以上の関取衆には月給を、幕下以下の力士には2カ月に1度の本場所ごとに支給している場所手当を、それぞれ通常通り支払うことを決めた。(朝日新聞)

八百長への関与を認めた力士についても、処分が決まっていないため、支給することにしたというのでは、

奨励されて有給で行われる「ボランティア活動」など、もはやボランティアではなく、

いっそ「罪滅ぼし」とでも名付けた方が良かったのではないでしょうか。

というわけで、

110212d八百長問題について、横綱白鵬(宮城野部屋)が「『ない』ということしか言えない」と明確に否定しなかったことについて(讀賣新聞)

「(モンゴル人であるため)言葉のハンデがある」との説明をした放駒理事長(元大関魁傑)でしたが、

すでに八百長を認めている力士がいる以上、その事実をきっぱりと否定してしまった理事長よりも、

横綱の方がよほど正しい日本語を用いているような気がします。

『一人相撲』は取れたって、「一人で八百長」はできないのです。

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