(高月靖 バジリコ)

「わたしは、越冬を実行するまえに、この問題をどう解決したらよいか、いろいろ考えた。大して重大に考えなくても、けっこうコントロールがつくように思えるし、また、越冬隊員には若くて元気な人もいるのだから、やはり処置をこうじておかなければならないようにも思う。出発前に、オーストラリアを訪れたときも、わたしは、ざっくばらんにむこうの人たちの経験を聞いてみた」(『南極越冬記』西堀栄三郎)

『南極1号』とは・・・

1956年、永い越冬生活における性的欲求不満を解消するために、文部省(当時)が国費をかけてその製作を依頼し、第1次南極越冬隊の観測隊員たちに持っていかせたのだと、

まことしやかに噂された、皆さんご存じ、これはあの「ダッチワイフ」の通り名なのである。

しかしながら、隊員の帰国後に書かれた週刊誌の記事などをみると、「南極妻」は結局「処女」のまま帰って来たらしく、それはどうやら、

「あの寒いイグルー(風紀上の問題から、彼女は基地とは別棟の簡易住居に住んでいた)の中で頑張ってみるほど、昂じている人はいなかったということだ」

という越冬隊員たちの表向きの証言を信じるよりも、

「(マネキンを改造し、)ゴムとプラスチック製の局部、腰とお尻をお湯で温めるための金属缶などが取り付けられた」

という見た目の問題の方が、はるかに隊員たちの意欲を削いだということなのではなかろうか。
(改造を請け負った業者によれば、行為の邪魔になるからと、足を太ももから切断したのだそうだ。)

あれから、はるか半世紀が過ぎて・・・

軽量化、強度の確保もそうだが、もう1つバストのやわらかさも重要なポイントだ。全身を均質なシリコンで作ろうとすると、どうしてもバストは固くならざるを得ない。だが胸の感触はやはりユーザが特に重視する部分であり、これまでいろんな製品が「おっぱいが固い」などと指摘されてきた。そこで多くのメーカーは胸の内側にだけよりやわらかい構造物を仕込むと同時に、その部分だけ表面のシリコンを薄くすることで対処している。こうすることで表面を均質なシリコンで覆っていても、バストだけは異なった感触になる仕組みだ。

新しい化学材料の発見と、たゆまぬ努力による製作技術の進歩は、ついに「ここまで」のことを実現して見せてくれた。

日本の「ラブドール」(近頃ではダッチワイフのことをこう呼ぶのだ)のトップブランド「オリエント工業」が、2年の開発期間を費やして2001年に誕生させたのは、

シリコン製のプチジュエル「アリス」。

(くれぐれも、興味のある方だけ こちら をご覧ください)

越冬隊員の皆さんたちだって、きっとこんな彼女なら、

『南極2号』

として、南極まで連れていくことも厭わなかったのではなかろうか。

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