(海堂尊 宝島社)

東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった・・・。

前半の主役「田口」や、後半の主役「白鳥」は言うまでもなく、その他の脇役も含めて、全ての登場人物の「キャラが立っている」ので、

映画化(というよりはテレビドラマ向きか?)を意識して書かれているような本である。

「パッシヴ・フェーズ」と「アクティヴ・フェーズ」で二度にわたって繰り返される「聞き取り調査」の展開部分が、そんな印象を強くしている。

(それにしても、サービス精神に満ち溢れた作品である。)

二人の主役の「思わせぶりな」経歴や、周知のことのように語られる過去の「エピソード」などから、ひょっとして「白鳥シリーズ」の続編なの?と勘違いしそうになるが、

これが、「現職の勤務医」というこの作家の「デビュー作」なのである。(最近、こんなのばっかしですけど・・・)

2006年度『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

最初っから「連続物」となることを、確信して書いているのはミエミエだけれど、

悔しいことに、それが「待ち遠しい」ことも否定できない、正真正銘の「傑作」なのである。

(2006年4月)

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