(田中正人 プレジデント社)
デカルトは主観と客観は一致していると言います。その理由は「神様がそうさせているから」。反対に、ヒュームは客観的な世界の実在を否定します。カントは人間の主観と物自体の姿かたちは一致していないけれど、人間同士の主観は一致していると考えます。ヘーゲルはいわゆる弁証法によって主観と客観を一致させることができると主張します。そしてフッサールは、そもそもどうして人は主観の外に世界が実在していると信じているのか、その根拠を探ろうとします。これらの考えに出合った時の驚きを可視化してみたいと考えたのが、この本を作ったきっかけです。
というわけでこの本は、古代から現代までの西洋哲学者72名と、その思想の核となる基本的な哲学用語200弱を取り上げ、
わかりやすく図解(というかヒトコマ漫画)にして説明して差し上げましょうという、まことに画期的な「図鑑」なのである。
たとえば、「現象学」(フッサール)なら、
目の前にあるリンゴの存在を、確かなことは自分にはリンゴが見えていることだけではないかと疑ったフッサールは、
自分という主観と世界という客観が一致しているかどうかを証明するのでなく、
むしろ、主観と客観が一致していると「私たちが確信していること」の根拠は何かを突き止めようとした。
という「現象学的還元」の概念の肝から入って、
「エポケー」=一旦カッコに入れて疑ってみること、
「志向性」=意識はつねに何かに対しての意識である、
「間主観性」=他人の自我、他我があることの確信、
などなど、フッサールの基本述語を手に取るようわかりやすく図解して見せてくれるだけでなく、
(ただし、内容が難しいことに変わりはないので、分かったような気持ちにさせてくれると言ったほうが、正しいのかもしれないが・・・)
ハイデガーの「存在論」、
ヤスパースの「限界状況」、
サルトルの「実存は本質に先立つ」、
と、「現象学」から「実存主義」へと至る現代西洋哲学の一潮流まで、芋づる式に紹介してくれるのだ。
まさに<21世紀を生き抜くための最重要科目>を学ぶための一冊として、机上に常備しておきたい逸品である。
本書を初めから眺めると、タレスから始まった西洋哲学の歴史がどのような変化をとげて現在に至ったのか、大まかな流れを見ることができます。本書を用語辞典のように使う場合は、巻末の索引が便利です。用語を引くにあたり、該当ページに加えて、その用語と関連したページにも目を通すと、よりいっそう理解が深まります。
(2015年5月)
本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
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デカルトは主観と客観は一致していると言います。その理由は「神様がそうさせているから」。反対に、ヒュームは客観的な世界の実在を否定します。カントは人間の主観と物自体の姿かたちは一致していないけれど、人間同士の主観は一致していると考えます。ヘーゲルはいわゆる弁証法によって主観と客観を一致させることができると主張します。そしてフッサールは、そもそもどうして人は主観の外に世界が実在していると信じているのか、その根拠を探ろうとします。これらの考えに出合った時の驚きを可視化してみたいと考えたのが、この本を作ったきっかけです。
というわけでこの本は、古代から現代までの西洋哲学者72名と、その思想の核となる基本的な哲学用語200弱を取り上げ、
わかりやすく図解(というかヒトコマ漫画)にして説明して差し上げましょうという、まことに画期的な「図鑑」なのである。
たとえば、「現象学」(フッサール)なら、
目の前にあるリンゴの存在を、確かなことは自分にはリンゴが見えていることだけではないかと疑ったフッサールは、
自分という主観と世界という客観が一致しているかどうかを証明するのでなく、
むしろ、主観と客観が一致していると「私たちが確信していること」の根拠は何かを突き止めようとした。
という「現象学的還元」の概念の肝から入って、
「エポケー」=一旦カッコに入れて疑ってみること、
「志向性」=意識はつねに何かに対しての意識である、
「間主観性」=他人の自我、他我があることの確信、
などなど、フッサールの基本述語を手に取るようわかりやすく図解して見せてくれるだけでなく、
(ただし、内容が難しいことに変わりはないので、分かったような気持ちにさせてくれると言ったほうが、正しいのかもしれないが・・・)
ハイデガーの「存在論」、
ヤスパースの「限界状況」、
サルトルの「実存は本質に先立つ」、
と、「現象学」から「実存主義」へと至る現代西洋哲学の一潮流まで、芋づる式に紹介してくれるのだ。
まさに<21世紀を生き抜くための最重要科目>を学ぶための一冊として、机上に常備しておきたい逸品である。
本書を初めから眺めると、タレスから始まった西洋哲学の歴史がどのような変化をとげて現在に至ったのか、大まかな流れを見ることができます。本書を用語辞典のように使う場合は、巻末の索引が便利です。用語を引くにあたり、該当ページに加えて、その用語と関連したページにも目を通すと、よりいっそう理解が深まります。
(2015年5月)
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