(山��広子 NHK出版新書)
声の特徴が異なるA・Bの二人に同じ言葉を同じ速度で話してもらい、被験者にそれを聞いた印象を回答してもらいました。その結果、Aに対しては90%超の人が「信頼できそう、リーダーになってほしい、友人になりたい」といった、良い印象を抱いたのに対して、Bはそのような票をほとんど獲得することができませんでした。
<人は語られた言葉より、声によって動かされている。>
なぜ声が、そのように人の心を動かすのかといえば、耳から大脳の聴覚野を通って脳内で処理される際に、
声の「内容」は、意識的に言葉を理解しようとして、理性を司る大脳の新皮質(言語野)に送られるのに対して、
声という「音そのもの」は、無意識裡に大脳のもっとも深いところにまで届き、本能を司る旧皮質を刺激するからなのである。
石の壁を背にして、大群衆を前に朗々と響いたイエス・キリストの「山上の垂訓」。
師匠から弟子に、その趣や機微を声で唱えることで口伝されてきた、日本の「伝統芸能の技」。
音響装置を巧みに使い、演劇のようなパフォーマンスで国民を熱狂させた、ヒトラーの「劇場型演説」。
言葉を無視して心の奥底に届き、私たちの感情を揺り動かしてしまう、「声」には恐るべき力があるのだ。
日本人の約8割もの人が「自分の声を嫌い」だと思っているという調査結果を紹介しました。また同時に、自分の声を録音して聴いたことがある人の場合、90%以上の人が「自分の声を嫌い」と答えたということもお話ししました。
<それは「脳が出したい声」ではないからです。>
これほど多くの人が、生まれたときからほぼ毎日出してきた、人とのコミュニケーションに欠かせない自分の声を、嫌悪しながら使わねばならないとは。
しかも、客観的に録音された声、つまり自分に聞こえているのではなくて、自分以外の人に聞こえている声は、もっと嫌いだというのである。
というわけでこの本は、音が心身に与える影響を主に音響心理学、認知心理学をベースに研究・調査してきた音声ジャーナリストが、
世界の最新の研究成果を踏まえながら、「声の影響力」を明らかにすることで、声そのものの不思議で素晴らしい力を教えてあげようというものであり、
自分の声に自覚的であるならば、どんな困難の中にあっても自分で人生を切り開いていくための最強の武器となり、
あなたの心身の健康を強力にサポートする治療師にもなるような、素晴らしいものだとまでいうのだった。(ちょっと眉つば?)
まあ、嘘だと思うのなら、自分で読んでみてください。
本書では、声と脳という観点から、脳が望む声になる方法をお伝えします。それぞれが持つ唯一無二の「脳が望む声」。それは何ひとつ持たなくても、あなたの身ひとつで人に思いを伝え、人の心を動かし、そして自分自身を心身から変えていくことができます。それは、これからの人生を変えるほどの力となり得るでしょう。
本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
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声の特徴が異なるA・Bの二人に同じ言葉を同じ速度で話してもらい、被験者にそれを聞いた印象を回答してもらいました。その結果、Aに対しては90%超の人が「信頼できそう、リーダーになってほしい、友人になりたい」といった、良い印象を抱いたのに対して、Bはそのような票をほとんど獲得することができませんでした。
<人は語られた言葉より、声によって動かされている。>
なぜ声が、そのように人の心を動かすのかといえば、耳から大脳の聴覚野を通って脳内で処理される際に、
声の「内容」は、意識的に言葉を理解しようとして、理性を司る大脳の新皮質(言語野)に送られるのに対して、
声という「音そのもの」は、無意識裡に大脳のもっとも深いところにまで届き、本能を司る旧皮質を刺激するからなのである。
石の壁を背にして、大群衆を前に朗々と響いたイエス・キリストの「山上の垂訓」。
師匠から弟子に、その趣や機微を声で唱えることで口伝されてきた、日本の「伝統芸能の技」。
音響装置を巧みに使い、演劇のようなパフォーマンスで国民を熱狂させた、ヒトラーの「劇場型演説」。
言葉を無視して心の奥底に届き、私たちの感情を揺り動かしてしまう、「声」には恐るべき力があるのだ。
日本人の約8割もの人が「自分の声を嫌い」だと思っているという調査結果を紹介しました。また同時に、自分の声を録音して聴いたことがある人の場合、90%以上の人が「自分の声を嫌い」と答えたということもお話ししました。
<それは「脳が出したい声」ではないからです。>
これほど多くの人が、生まれたときからほぼ毎日出してきた、人とのコミュニケーションに欠かせない自分の声を、嫌悪しながら使わねばならないとは。
しかも、客観的に録音された声、つまり自分に聞こえているのではなくて、自分以外の人に聞こえている声は、もっと嫌いだというのである。
というわけでこの本は、音が心身に与える影響を主に音響心理学、認知心理学をベースに研究・調査してきた音声ジャーナリストが、
世界の最新の研究成果を踏まえながら、「声の影響力」を明らかにすることで、声そのものの不思議で素晴らしい力を教えてあげようというものであり、
自分の声に自覚的であるならば、どんな困難の中にあっても自分で人生を切り開いていくための最強の武器となり、
あなたの心身の健康を強力にサポートする治療師にもなるような、素晴らしいものだとまでいうのだった。(ちょっと眉つば?)
まあ、嘘だと思うのなら、自分で読んでみてください。
本書では、声と脳という観点から、脳が望む声になる方法をお伝えします。それぞれが持つ唯一無二の「脳が望む声」。それは何ひとつ持たなくても、あなたの身ひとつで人に思いを伝え、人の心を動かし、そして自分自身を心身から変えていくことができます。それは、これからの人生を変えるほどの力となり得るでしょう。
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