暇人肥満児の付録炸裂袋

「ふろくぶろぅくぶくろ」は、「徒然読書日記」のご紹介を中心に、周辺の話題、新聞・雑誌の時評等、気分の趣くままにブレークします。

孤独な誤読(社会時評)

『親の脛を齧る』

とは、

子が自立できないで、経済的負担を親に頼る。(ことわざ成句使い方辞典)

子どもが相当の年齢になってまで、わが子を養わなくてはならない親の脛は細る一方なのです。

30代後半の男性で親と同居する割合が4割を超える(朝日新聞)

ことが明らかになったのは、国立社会保障・人口問題研究所が2009年に行った世帯動態調査の結果です。

5年ごとに実施されるこの調査において、35〜39歳の男性の同居率が、

8.2ポイント増の41・6%と、ほかの年代に比べて突出して増加しており、

「晩婚化の進行に加え、08年のリーマン・ショックによる不況が急増したため」(北国新聞)と分析されているのでした。

一方、

性交渉に対して嫌悪感を抱いたり、関心がなかったりする日本人が急増している(讀賣新聞)

というのは2010年に厚生労働省研究班が行なったアンケートの結果で、

性交渉に対して「関心がない」、「嫌悪している」と回答した人が、

男性では17.7%(08年は10.4%)
女性では48.4%(同37.0%)を占め、

特に男性では若年層で、女性ではほぼ全年齢層で10ポイント以上増加、

1か月以上性交渉しない「セックスレス」の夫婦も40.8%と、調査以来初めて4割を超えたのだそうです。

というわけで、

110223恐竜時代初期の2億3千万年前ごろは、肉食恐竜と草食恐竜の体の構造に大きな違いはなく、二足歩行などの類似点が多かった可能性がある(北国新聞)

という研究結果を米科学誌サイエンスに発表したのは米シカゴ大などのグループですが、

「草食化」してしまったかに見える、日本男子の若者たちも、

親との同居生活があまり長引くと「肉食」に戻って、

『親の脛を齧る』ようになるのでしょうか?

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『子供の喧嘩に親が出る』

とは、

ささいなことに干渉して騒ぎ立てることのたとえ。(ことわざ成句使い方辞典)

子供同士の喧嘩に、その親たちが口出ししたり手出ししたりするのは「大人げない」ことだと非難しているわけです。

110222厳しい就職状況が心配で、じっとしていられなくなった親が、大学へ相談に行ったりセミナーに参加したりするなど、「就活」している。(朝日新聞)

アルバイトで来られなかった娘に代わって、ICレコーダー片手に就職セミナーに出席している母親。

卒業に必要な実習と、企業の面接日が重なってしまったため、「実習の振り替えを」と学長に直談判の電話をかけてきた母親。

そんな「ヘリコプターペアレンツ」の出現に、教育現場が悩まされるようになってきました。

「子どもの頭の上を旋回し、必要とあらば急降下してくる」というわけですが、

せっかく得た内定を親の意見で断ってしまったり、大企業の採用がほぼ終わる6月で就職活動をやめてしまうなど、

口出しされる子どもたちの方もいたって素直で、迷惑がっている素振りも見せていないのです。

「就活とは、人生で最大の親子の絆を確かめる場でもあります」

と親子を対象にした有料の就活セミナーに商機を求めて、積極的に乗り出す企業も現れていますし、

説明会などへの保護者の立ち入りを毅然と断っている、大手就職情報会社リクルートにしたところで、外で待ってもらうことになる親に対しては、

同社発行の無料冊子「保護者のための就職ジャーナル」をしっかり配布していらっしゃるくらいなんですから、

『子供の喧嘩に親が出る』ようなこうした状況は、当分の間続きそうな気配が濃厚のようなのでした。

というわけで、

日本の将来を不安と思う割合は86%。不安に思うことは就職が80%(複数回答)と最多で、大学受験(69%)、将来のお金(65%)、恋愛(59%)と続いた。(北国新聞)

電通が実施した高校生の意識調査の結果について、

「ゆとり教育世代でありながら、実際には心のゆとりがなく、失敗しない堅実な生き方を心掛けている」

と分析しているのも無理はありません。なにせ、

「なりたい職業」の1位が「公務員」(20%)というのはうなづけるとして、

2位には「正社員」(19%)が肉薄しているというのが、今の日本の就職事情の現況なんですから。

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『楽は苦の種、苦は楽の種』

とは、

楽は苦を、苦は楽を生むもとになる。(デジタル大辞泉)

今の苦労はきっと将来の楽につながるのだから、じっと耐え忍ばなければならないということです。

110221a就職活動を漢字一文字で表すよう求めたところ、「苦」が2年連続の首位だった。(北国新聞)

というのは、就職情報サービスの毎日コミュニケーションズが、2011年卒業予定の大学・大学院生を対象に実施した調査の結果です。

6.8%を占めた「苦」を筆頭に、「迷」(3位)、「耐」(6位)など、

いまだに多くの学生さんたちが、厳しい雇用情勢が続く就職戦線の中で、強い逆風を感じている様子を色濃く反映しているのですが、

就職活動で出会いを重ねることに楽しさを感じる「楽」(2位)や、失敗しても進み続けた「進」(4位)など、

意外にたくましい側面を見せている人たちも多いようなのです。

隣席の女子大生が30分間、メモをとり続けて腱鞘炎を起こした状況を描いた。(朝日新聞)

「説明会 冗談さえも メモをとる」

という佐藤友紀さん(愛知学院大学3年)の作品が最優秀賞に輝いたのは、

NPO法人「サイバー・キャンパス・コンソーシアム」が募った「就職」川柳のコンテストですが、

「雇われぬ ならばいっそ 起業する」

と、ここでも無理にでもたくましさを見せようとする、いじらしい姿が印象的なのでした。

というわけで、

110221bおかずに「シューマイ」と「豚カツ」を取り入れ、語呂合わせで就職の成功を祈る。(北国新聞)

就職活動中の若者を応援する「シューカツ(就活)弁当」を考案し、

竪町商店街の「タテマチ大学」で先着30人に無料配布したのは、金沢市の片町伝馬商店街ですが、

これを食べて、就職に失敗しても「豚(ドン)マイ」

という含みまではないようですので、安心して召し上がって下さい。

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『引く手数多(あまた)』

とは、

来てくれと誘う人が多いこと。(ことわざ成句使い方辞典)

「引く手」は、自分の方へ来るように誘う人のことを言います。

110220a「たくさんの方に見ていただくことで、対中印象がよりよくなることを期待する」(朝日新聞)

と前原誠司外相が述べたのは、21日に来日し東京都立上野動物園で公開されることになった、

雄の「比力(ピーリー)」と雌の「仙女(シィエンニュ)」の、中国の2頭のパンダに関するコメントです。

110220b08年5月の日中首脳会談で中国側から貸与が提案された際、石原知事は「レンタル料が高い」と否定的だった。(朝日新聞)

こともあり、上野動物園では2008年4月のリンリンの死後、パンダ不在の状態が続いてきました。

しかし、入園者の減少への影響は否定できず、「上野と言えばパンダというイメージ」の復活をはかる必要もあり、

年95万ドル(約7800万円)という、「結構高い」(前原外相)代償を支払ってでも、

「客寄せパンダ」を期間10年の期限付きで借り受け、「繁殖にも取り組む」ことになったわけです。

前原外相としては、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で冷え込んだ日中関係の改善につながることも期待しているようなのでした。

とはいうものの、

110220c空港から動物園まで信号なしで通行させるなど、「国家元首級の待遇」(地元紙)で迎えた。(北国新聞)

2008年12月に、四川省成都から専用チャーター機で台北に到着した、

中国と台湾の交流窓口機関のトップ会談で中国から贈られることが決まっていたパンダのつがいは、

雄の「団団」と雌の「円円」。

それが、台湾に馬英九政権が発足してから、急速に進む関係の改善ぶりを、内外に強くアピールする狙いもあって、

「一家団欒」「家族の再会」という意味の中国語「団円」にちなんで名付けられた名前なのだと聞けば、

「比力」と「仙女」なんて名前のパンダが、「日中友好の懸け橋」になるなんてことは、

とても信じられないのでありました。

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「涙は女の武器」

「涙は女性の最大の武器だっていうからね。泣かれると、もう男は太刀打ちできないでしょう」

と、首相官邸で記者団の「ぶら下がり」インタビューに答えていたのは、小泉純一郎・当時首相です。

平成14年1月、田中真紀子外務大臣が「伏魔殿」と揶揄した外務省の改革に挑みながら、

逆に返り討ちの悪質な「いじめ」に見舞われ、涙を流して訴えたのを評してのものでした。

感情が高ぶったときに女性が流す涙には、男性の性的興奮を抑える働きがある(朝日新聞)

ことを米科学誌「サイエンス」に発表したのは、イスラエルの研究グループです。

女性に悲しい映画を見せて採取した「涙」を、シートに含ませて男性の鼻の下に張り付け、女性の顔写真を見せたところ、

性行動をつかさどる視床下部の活動が低下し、唾液中の男性ホルモンの「テストステロン」の分泌も減ったのだそうです。

つまり、女性の「涙」によって、男性が女性の「顔」に性的な興奮を感じる程度が低くなったということになるわけですから、

「その気をなくさせる」ための「武器」としては効果があるのかもしれませんが、

少なくとも外務省の役人の「いじめ」に対抗しようとしていた田中大臣にとって、

「女の涙」は、あまり役に立たない「武器」だったに違いないということになります。

110217熱帯アフリカのジャノメチョウの仲間で、雌が雄に求愛行動をとる珍しい例(朝日新聞)

を「サイエンス」に報告したのは、米エール大学のグループです。

暖かな雨期に育った幼虫は、成虫になると雄が雌を求めて飛び回るのですが、

涼しい乾期に育った雌の成虫は、逆に雄を追いかけるようになるというのです。

実はこのチョウは交尾の際、雄が雌に精子と同時に栄養分も分け与えるのだそうで、

これが、栄養が不足しがちな乾期に産卵を控えた雌には貴重なため、積極的な行動に出ているのだとか・・・

う〜む、なるほど。

「義理チョコ」もらって喜んでいるような、単純な雄どもが相手なら、

したたかな雌にとって、はなから「武器」なんか必要なかったというわけですね。

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『義を見てせざるは勇無きなり』

とは、

人として当然行うべき正義と知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。(ことわざ成句使い方辞典)

「義」は「仁・礼・智・信」とともに、儒教の五常の一つで、筋道の通った正しい行いのことをいいます。

「本命も 総理も毎年 変わってる」――。(朝日新聞)

というのは、メリーチョコレートが昨年秋に募り、時代を反映した約2万5千句から選んだ、

「バレンタイン今どき川柳」の入選作100句です。

「チョコばかり 売れて自分は 売れ残り」と、数撃ちゃ当たる作戦には早々に見切りをつけて、

「自分チョコ しっかり選ぶ ブログ用」と、自分用に走る傾向が今年も目立っているようで、

110214a本命チョコを選ぶ際、実際に味わってもらい、納得した商品を贈ってもらうため初めて企画した。(北国新聞)

地元の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」「サンニコラ」や、「ゴディバ」「ジャン=ポール・エヴァン」など計10ブランドを用意した、

「めいてつ・エムザ」(金沢市)のチョコレート試食イベント「バレンタインチョコテイスティング女子会」にしても、

「自分好みのチョコ」を探すことのほうに一生懸命で、肝心のチョコを渡す「本命」を探すほうがおろそかになってしまっているようなのでした。

そんな風潮の中、

110214b今年の注目は、途上国の産品を適正な価格で買うフェアトレードや寄付付き商品など社会貢献ができるチョコだ。(朝日新聞)

伊勢丹新宿店の有名ショコラティエの高級チョコが並ぶイベント「サロン・デュ・ショコラ」に今年初めて出展したのは、

ガーナの有機栽培のカカオ豆を使ったチョコで、売り上げの一部をカカオの苗木購入費にする「チョコレート・レボリューション」、略して「チョコレボ」です。

生産地の西アフリカ地域では子どもが農場で働かされる問題や、森林伐採による環境問題など、

カカオの生産には貧困や格差の問題が色濃く反映されているようなのでした。

まあ、とはいうものの、

いくら景気が悪いといったところで、まだまだ「天下泰平」の日本におけるOL達にとっては、

このところ2年続いた休日のバレンタインが、今年は久しぶりに平日に移動してしまったので、

「義」を見て「せざる」よりも、「義理」を見て「せざる」ことのほうに「勇」がいるようです。

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『時を超える』

とは、

時間がもたらす破壊や生滅などの作用を乗り越える。(ことわざ成句使い方辞典)

非常に長い時間が経過したにもかかわらず、その長さをまったく感じさせることなく、そこに「存在」しているということです。

110213a博物館によると、ミイラは2体あり、大きい方は長さ40センチ。脚を折り、首を後ろに向けてくちばしを体に乗せるような状態で、布にくるまれている。(朝日新聞)

約100年前に英国の調査団がエジプトで発掘し、調査資金を寄付した京都大学に寄贈された鳥のミイラが、

島津製作所のX線撮影装置により、約2千年前の「トキ」のミイラであることがわかりました。

古代エジプトでは、トキは「トト神」と呼ばれる学問や知恵の神として崇められていたのだそうで、

まさに、2千年の『時を超えた』トキであることが判明したというわけです。

110213b飼育しているトキの2つがいの羽が先月下旬から黒ずみ始め、繁殖期入りが間近になっている。(北国新聞)

のは「佐渡トキ保護センター」の依頼を受けて、飼育するためトキを預かっている「いしかわ動物園」(能美市)です。

6歳雄「ほうた」と3歳雌「ななみ」のペア(写真)と、
9歳雄「ひかる」と7歳雌「ももか」のペアは、

首回りや背中の羽が黒灰色になり、繁殖の前兆行動である疑交尾も確認されるようになりました。

バレンタインデーを前に、「トキメキの季節」を迎えているようなのです。

というわけで、

110213c赤色のちょうネクタイをした雄「トッキー」と青色のリボンを付けた雌「メッキー」の2体を製作。(北国新聞)

女子生徒が着用できるよう軽量化を図った着ぐるみを、隊員が意見を出し合いながらデザインしたというのは、

津幡高のボランティア組織「朱鷺サポート隊」です。

同隊はこれまで、NPO法人日中朱鷺保護協会から着ぐるみを借りて、イベントなどで着用していたのだそうですが、

親しみやすく、愛らしいデザインに仕上がった「ゆるキャラ」に、身を包んだ彼女たちの人気は、

はたして「トキを超える」ことができるでしょうか?

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『一人相撲を取る』

とは、

相手がいないのに、また、居ても全く問題にされていないのに、一人だけ意気込んでその事に取り組むこと。(慣用句辞典)

「その結果何も得ることなく終わる」というのが、一応の世の定めとなっております。

110212a場所中止について力士会会長として「相撲を愛している皆さんに心からおわびしたい」と深く頭を下げた。(朝日新聞)

のは「八百長問題」で春場所中止が決まってから初めて、取材に応じた横綱白鵬です。

「心に大きな穴があり、体調も良くなかった。」ので、報道陣の問いかけには一切答えず、コメントなども発表していませんでしたが、

「しっかりした姿を見せたかった」と、ようやく取材に応じることにしたようなのでした。

110212c黄色のまわしを着けて寝そべる力士に「八百長やってません!!」とのメッセージを添えた雪像(北国新聞)

も出現した「雪だるま2011・白峰雪だるままつり」ではありませんが、

疑惑をもたれた力士たちも、自分が四股を踏んでいる間に、奥さんには携帯電話を踏んでもらうなど、

反省する時間も惜しむかのように、「身の潔白」の証明に必死の努力を続けているようですし、

110212b日常生活の指針のほか、ボランティア活動の奨励なども盛り込んでいる。(朝日新聞)

50ある相撲部屋に「自粛・奨励17カ条の心得」を通達した日本相撲協会も、部屋や病院、協会以外への外出は師匠の了解を得ることと、

師匠たちの不節制はとりあえず棚上げにして、今さらながらの綱紀の粛清に乗り出しているのです。

とはいうものの、

十両以上の関取衆には月給を、幕下以下の力士には2カ月に1度の本場所ごとに支給している場所手当を、それぞれ通常通り支払うことを決めた。(朝日新聞)

八百長への関与を認めた力士についても、処分が決まっていないため、支給することにしたというのでは、

奨励されて有給で行われる「ボランティア活動」など、もはやボランティアではなく、

いっそ「罪滅ぼし」とでも名付けた方が良かったのではないでしょうか。

というわけで、

110212d八百長問題について、横綱白鵬(宮城野部屋)が「『ない』ということしか言えない」と明確に否定しなかったことについて(讀賣新聞)

「(モンゴル人であるため)言葉のハンデがある」との説明をした放駒理事長(元大関魁傑)でしたが、

すでに八百長を認めている力士がいる以上、その事実をきっぱりと否定してしまった理事長よりも、

横綱の方がよほど正しい日本語を用いているような気がします。

『一人相撲』は取れたって、「一人で八百長」はできないのです。

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『同じ釜の飯を食う』

とは、

一緒に生活して苦楽を分かち合った仲間であることのたとえ。(ことわざ成句使い方辞典)

「釜」は飯を炊くのに使う金属製などの器具ですから、寝食を共にした仲間だというわけです。

110211a月に一度、誕生会に合わせて釜飯を炊く活動が続いている。(北国新聞)

のは金沢市幸町の川上幼稚園で、「同じ釜の飯を食べる」ことで園児たちの絆を深めるのはもちろん、

においや煙など炊飯の楽しさを五感で知り、「食育」を推進するのが狙いだというのでした。

作法や公共の精神のほか、花や掛け軸など伝統文化を総合的に学べることから決めたという。(朝日新聞)

「茶道」を必修にするという全国的にも珍しい試みを始めたのは、京都府教委(全府立高46校)です。

総合学習やホームルームの時間に外部から講師を招き、年計4時間学んで、伝統文化教育の充実を図ろうというのでした。

受験には関係ないからとないがしろにされがちな、英・数・国・理・社の主要5科目以外の科目の教育を充実させるることで、

総合的な「人間力」をアップしようという考え方が根づき始めているようなのは、なかなか素敵なことだとは思うのですが、

家庭科や音楽などの実技を含む独自の学力調査が始まった。(朝日新聞)

「実技教科の調査をしている都道府県は他に聞いたことがない」と、文部科学省を驚かせているのは群馬県で、

たとえば小学校の家庭科の実技調査は「ボタン付け」。

ボタンの裏表が合っているか、留めやすいよう布からボタンを浮かして付けているかなどのポイントをクリアしながら、

「10分間でボタンを一つ付ける」課題をこなさなければならないのだそうで、

実技科目重視もここまで行ってしまうと、どういうものでしょうか。

110211b子供たちに人気の運動靴「瞬足」ブランドの服や自転車など計26品目が順次お目見えする。(朝日新聞)

のは「瞬足」を製造・販売するアキレスと商標ビジネスを展開する伊藤忠商事ですが、

体育の授業などで左回りに走りやすいように靴底を工夫した運動靴「瞬足」を引っ提げて、

「体育」が受験科目に採用される日も近い、受験ビジネス業界に名乗りを上げようとでもいうのでしょうか。

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『よく学びよく遊べ』

は英語で言うと、

"All work and no play makes a Jack a dull boy."
(勉強ばかりさせて遊ばせないと子供はだめになる)

となり、

「たまには遊ばせてやることも必要だ」というニュアンスが強くなっています。確かに、

子供時代に外で活発に遊んだ人ほど、本を読む割合や大学進学率が高い――。(讀賣新聞)

という調査結果を公表したのは国立青少年教育振興機構で、

全国の20〜60歳代の男女5000人を対象に、「川や海で泳いだ」「友達と相撲をした」など30項目をもとに、

外遊びの体験豊かなグループとそうでないグループに分けたところ、「体験豊か」なグループの方が、

1か月に本を1冊以上読む人の割合で24ポイント(71% 対 47%)、

最終学歴が大学以上の割合で5ポイント(50% 対 45%)上回っており、

「子供が外で遊ぶことで、探求心や知的好奇心を刺激し、学習意欲も向上させるのでは」(明石要一・千葉大教授)というのでした。

ところが、これに逆らうかのように、

「部員一丸となって勝利を目指す運動部のように、勉強部も部員が志望校合格という目標に向かって切磋琢磨する。そんな姿が部外の生徒への刺激になる」。(讀賣新聞)

と部活動の一つとして、授業とは別に大学受験に向けた勉強をする「勉強部」を発足させることにしたのは、

東京都立調布南高校(調布市多摩川)の宇田川敏昭校長です。

教師陣には抵抗感もある有名進学予備校の講師を、野球部の外部コーチのように「部活指導者」の立場で招いて、

特別講座や夏休み合宿を行うことで、学習意欲が高い生徒集団をつくり、学校全体の学力向上につなげようというのでした。

日本では、子供といえども高校生ともなれば、

"All play and no work makes a Taro a dull guy."
(遊んでばかりでは、たまには勉強させないとだめな大人になる)

ということなのでしょうか。

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暇人肥満児

どのような話題であろうとも、その分野の専門家以外の人が相手であれば、薀蓄を語りだして恐れを知らないという「筋金入りの」素人評論家。本業は「土建屋の親父」よろしくお付き合い下さい。

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