暇人肥満児の付録炸裂袋

「ふろくぶろぅくぶくろ」は、「徒然読書日記」のご紹介を中心に、周辺の話題、新聞・雑誌の時評等、気分の趣くままにブレークします。

何にも専門家(建築関連)

「国土交通大臣賞」の授賞式に出かけてきました!

先日「受賞した!」と ご報告 いたしました「第28回住まいのリフォームコンクール」の授賞式が、

2月28日東京麹町のホテルで開催されたので、東京まで日帰りで出かけてきました。

120301a


例年なら10月に、高円宮様など皇室関係の方ご臨席のもと、国土交通大臣様から直々に授与されるという、名誉ある賞だったらしいのですが、

昨年は東北大震災の関係でコンクールの存続も危ぶまれるほどの事態となり、表彰式も2月に延期されて、他の特別賞・優秀賞と横並びの同時授与となったのだとか。

120301b


というわけで、国土交通省住宅局住宅生産課長様からの授与と相成りましたが、だからといって、誰かさんみたいに「もらっといてやる」なんて大それた言い草は、とてもとても・・・ありがたく拝領させていただいた次第です。

なんていうのは、もちろん冗談で、

「スケルトンに近い改修、厳しい工期にもかかわらず、工事費も意外なほど抑えられている。高価な材料を使っているわけではないが、貧相な空間ではない。これは、設計者や施工者の献身的な努力」

によるなんて、施工のお手伝いをさせていただいた者としては、身に余る 「ご講評」 もいただき、厳しい現実の毎日にも、へこたれることなく歯を食いしばって頑張っていれば、少しは報われることもあるもんだなと思った一日ではありました。

なお、作品紹介と講評にご興味のある方は、こちら をご覧ください。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

「国土交通大臣賞」を受賞しました!

当社(金沢市の小さな建設業者です)がお手伝いをさせていただいた、

「森山の家」(IZW邸改修工事)が、

第28回「住まいのリフォームコンクール」において、

栄えある「国土交通大臣賞」を受賞いたしました。

・「住まいのリフォームコンクール」の概要は

 こちら をご覧下さい。

・受賞作品等の詳しい内容は

 こちら をご覧下さい。

・「森山の家」(IZW邸改修工事)の工事記録は、

 こちら をご覧下さい。

暇人もそれなりに本業の仕事はしておりますので、どうぞこちらの方でもよろしくご声援のほどお願い申し上げます。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

『現代建築のパースペクティブ』―日本のポスト・ポストモダンを見て歩く―

(五十嵐太郎 光文社新書)

にぎやかで派手なデザインからシンプルでミニマルなデザインへ。現代建築は、透明感や無重力がキーワードになっている。だが、これが可能になるのは構造技術の工夫があるからで、テクノロジーという縁の下の力持ちが重要な役割を果たしている。全面的にガラスを使うことも好まれている。新しい技術を駆使して、モダニズム以上にモダニズム的なイメージを追及しているわけだ。

過去の様式や装飾を切り捨てて、とにかくシンプルであることに向かった「モダニズム」に反発し、

歴史的なデザインを引用したり、過剰な装飾を再導入したり、地域性を強調したのが「ポスト・モダン」であったとすれば、

シンプルでミニマルなデザインを志向する「ポスト・ポストモダン」は、一見「モダニズム」へ回帰しようとしているかのようであるが、

単純なかたちの要素を反復する(妹島和世とか)ことで多様な空間を生み出したり、

シンプルなルールを課す(伊東豊雄とか)ことで、複雑な形態を生成したりするという意味で、

「もはや単純さと複雑さは対立するものではない」

つまり「ポスト・ポストモダン」とは、モダニズムとポストモダンをたたみこんだ、「オルタナティブ・モダン」なのだというのである。

今や気鋭の建築評論家が見て歩いたのは、

ポスト・ポストモダン建築家たちのパビリオンと化した感のある表参道や銀座のブランド建築群や、

若手建築家が実作を手がける機会に恵まれ、非常に洗練された作品を生み出すことの多い小住宅の数々(実は自邸だったということが多いのだが・・・)、

しかし、どんなに著者の明晰な分析力で以て、これでもかとばかりに解説されてみたところで、

『渡辺篤史の建もの探訪』に慣らされてしまった、元建築家(実は私は著者の先輩にあたることになるのだが)の「ふにゃけた頭」では、

新書版の映りの悪い小さな「写真だけ」では、その作品の空間の雰囲気や見せ場を、まるで感じとることができないのだった。

というわけで、

「東京で一番大きい建築物」=「首都高速道路」の記述が一番面白かったのは、

何も、私の娘が「高架橋脚ファンクラブ」の会長だから、というだけではないように思うのである。

環状線を一周すると、六本木のあたりが最も高く、もともと川だった銀座あたりが最も低い。およそ45mの高低差になる。これは都市のジェットコースターではないだろうか。江戸橋ジャンクションから南に向かうあたりは、一気に下降する。つまり、東京のパノラマが展開するジェットコースターとして首都高速を楽しむことができる。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

金沢都市美文化賞

金沢都市美文化賞は、全国でも珍しい民間主導による表彰制度として昭和53年の創設以来、最も歴史ある景観賞として全国から注目を集めておりまして、この間、347件を表彰し金沢の都市景観の向上に寄与してまいりました。
景観に配慮した、すぐれた建造物等を表彰することで、品格ある都市環境を育て、金沢独特の「風情」あるまちづくろに取り組む市民の意識が年々高まってきています。
(金沢都市美実行委員会委員長 福光松太郎)


110224aというわけで、

本日は第33回(平成22年度)金沢都市美文化賞の授賞式があり、

市役所まで出かけてきました。

そうです。

株式会社田村はとっても小さな会社なのではありますが、

110224b











「金沢町屋職人工房東山」
 設計 林建築設計工房

小規模な金澤町家を手際よく改修並びにコンバージョンし、東山界隈の歴史的家並景観の維持と新たな魅力づけに寄与している。

と、

110224c










「金沢市立安江金箔工芸館」
 設計 長村建築事務所

落ち着いた配色や、往来する人々の目線レヴェルに連続展開するウインドギャラリーが、沿道景観の魅力づけに寄与している。

の2件で、見事にW受賞したのでした。

もちろん、この受賞は設計事務所さんの「力」によるところ大ですが、当社も幾分かはお手伝いできたのかなと、とてもうれしく思っています。

これで、合計6度目の受賞。

「都市美」受賞の運だけは強いみたいなので、受賞を狙っているという設計事務所さんは、どうぞ当社にご下命のほどを。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

「寒がり」日本一

着用している服の枚数やマフラー、手袋、耳当てなど防寒具の数を報告してもらい、「氷点下10.0度以下」から「プラス10.1度〜15.0度」の5段階に分けた調査日朝の気温との相関性を分析。(北国新聞)

都道府県別に“寒がり度”を比較した調査結果をまとめたのは、気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)です。

1位 秋田県(+1.16)
2位 山梨県(+1.09)
3位 山形県(+1・06)

で「寒がり」日本一は秋田県民、寒さに最も強かったのは岩手県民という結果が出ました。

さて、我らが石川県民は39位で、どちらかといえば「寒がり」ではないという判定になっているのですが、

1位 東京(2万847円)
2位 宮城(1万9750円)
3位 大阪(1万9156円)

というのは、都道府県別の「コートにかける値段」が多い県トップ3で、石川県はなんと4位(1万9083円)。

つまり、石川県民は「寒がり」ではないけれど、「厚着志向」が強いらしいというのです。

これは「金沢の人はプライドや人の目を気にして、きちんとしたものを着ようとする県民性があると思う」(花岡博司・加賀染織保存会代表)ので、

「寒さとコートにかける金額の相関性はみられない」(ウェザーニューズ)と分析されているのですが、

住宅版エコポイント制度は、リフォームでは北陸など日本海側の寒冷地での利用が多い(北国新聞)

ことがわかったのは、内閣府が発表した「地域の経済2010」の報告で、

エコポイントを活用した戸数が、一戸建ての戸数に占める割合を普及率として分析すると、

石川県は1.36%で、富山県の1.65%に次いで2位、全国平均の0.54%を大きく上回る結果となっているのです。

住宅版エコポイントによるリフォームといえば、建物をコートでくるむような「外断熱」が主流。

なるほど、

石川県民は寒い季節には、「服は外」を旨とする合理的な県民性を有しているようなのでありました。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

金沢市立安江金箔工芸館


101005a金は、古来からいつまでも美しく輝き色あせず、また、産出量が極めて少ない貴重な金属として人々を魅了してきました。
金属の中でも、特に延びる性質に優れて他のものの表面によくなじむために、箔として建築の装飾や美術作品など、多くの箇所に使われてきました。
現在、わが国の金箔のほぼ全てが金沢で生産されています。
当館は、金箔職人であった安江孝明氏(1898〜1997)が、「金箔職人の誇りとその証」を後世に残したいと、北安江に金箔工芸館を建設し、美術品や道具類を展示したことが前身となっています。より多くの方に愉しんでいただきたいとの願いから、平成22年秋に東山の地に移転しました。
金箔の無限の奥行き、深みを湛えた煌めき、金箔の持つ魅力とともに、金箔を生産し続けてきた、金沢の職人たちの情熱を感じ取っていただければ幸いです。
(「金箔工芸館パンフレット」より)


というわけで、

本日は、当社が施工させていただいた安江金箔工芸館の「移転開館式」が執り行われました。

101005b101005c






まずは、山出保・金沢市長のごあいさつの後、来賓の祝辞と続き、

東茶屋街を背後に控える「東山」という立地にふさわしく、御姐さん方による長唄「島の千歳」のご祝儀があり、

101005d最後は、関係者お歴々による「テープカット」。

展示室は向こうにあるので、てっきり「あっち向き」に立つんだと思っていたら、なぜか「こっち向き」に立つもんですから、間近にご対面となり、いささか照れながらシャッターを押しました。

101005eこちらは「移転開館記念」の金箔工芸の小物入れ。

本日入館無料ということで、10時のオープンに合わせて入場待ちの列も出来ていましたが、

当日限定オリジナルプレゼントは、この小物入れではなくて、オリジナルポストカードだけだったと、

後から慌てて駆け付けた、当社事務員の報告がありました。

明日からは「入場有料」(300円)で、プレゼントも用意されておりませんが、

お近くにおいでの節は、なにとぞお立ち寄りくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

なお、

建築工事の概要につきましては、当社ホームページの
「工事日誌」のコーナーをご覧ください。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

『涼しい顔をする』

とは、

自分にも関係があるのに一向に気遣う風もなく、他人事のように平気な顔をしている。(ことわざ成句使い方事典)

気温が適度に低くて心地よいときには顔も穏やかに見えますが、そのような顔つきを「涼しい顔」というのです。

100716a住宅大手が、太陽光発電などの新エネルギーと情報技術(IT)を組み合わせて省エネをはかる住宅の実用化に本腰を入れている。(朝日新聞)

「太陽光発電装置と、インターネットなどの通信技術を使った家電製品を組み合わせ、太陽光で発電した電力や割安な夜間電力を蓄え、光熱費の節減や省エネを進める」

リチウムイオン蓄電池を使った省エネ住宅の開発に乗り出したのは「大和ハウス工業」ですが、

「積水ハウス」も大阪ガスなどと組み、太陽電池と燃料電池、蓄電池を組み合わせて省エネ化をはかる住宅の実用化に乗り出すなど、

100716b「エコ住宅」に力を入れる大手ハウスメーカーの動きが目立つようになっているのは、

景気低迷を脱しても、人口減に伴う国内市場の厳しさにに変化はなく、このままでは値下げ競争に巻き込まれることは必至とみて、

「キモチエコ」という付加価値で、新規の買い替え需要を喚起しようという戦略に、舵を切ったたようなのでした。

「地球環境を守るために、自分の出来ることをしよう」と訴え、「食用油を流しに捨てない」「紙は両面を使う」などを提言。(朝日新聞)

してきた、ジゼル・ブンチェンさん(29)が自らのブログなどで呼び掛けている究極の「キモチエコ」とは、

100716c「シャワーの最中におしっこをしよう」

なんと、水洗トイレの使用による水の節約をアピールするものだったのです。

ひょっとして、総資産が165億円ともいわれるブラジル人スーパーモデルである彼女の、

これが世界で最もリッチな『涼しい顔』(エコ実践中の?)なのでしょうか。

というわけで、

100716d風鈴を覆うように、涼しい色合いの水引が飾られ、「蝉しぐれ」など季節の音を感じる言葉を書いた短冊が付けられている。(北国新聞)

「津田水引折型」(金沢市石引)の4代目津田宏さん(54)が考案し、金沢らしい土産として県外観光客の人気を集めているのは、

「加賀水引風鈴」。

上品な金沢人としては、せいぜいこの程度の「キモチエコ」で『涼しい顔』をさせていただきたいと思います。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

『夢と魅惑の全体主義』

(井上章一 文春新書)

建築などで政治史が語れるものかと、そう疑問をいだく読者も、すくなくはあるまい。しかし、われわれは、しばしば古い時代の政治史を、建築や都市で論じてきた。(中略)
中世末期になると、領主の城が山から平地へおりてくる。そして、中近世の研究者は、これも領域経営が変容する重大な徴候だとみなしてきた。そう、古い時代の建築や都市は、政治史的にも注目されてきたのである。
ならば、現代のファシズム体制分析にだって、それが意味をもたないわけでもないだろう。共産主義政権を論じるさいに、黙殺されてしかるべきテーマであるとも思えない。


古代ローマ帝国の遺構「コロッセオ」と、自らが政務を執りそのバルコニーにも立った「ベネチア宮殿」とを視覚的に結び付けることで、ファシズム体制と古代ローマの栄光とを重ね合わせようとしたムソリーニ。

プロイセン=ドイツ帝国が整備した帝都の、目抜き通りとして東西に走る「ウンター・デン・リンデン」を、それを凌駕する規模で南北に貫く大道路を建設しようとしたヒトラーは、

旧ドイツ帝国どころか、パリのシャンゼリゼを打倒目標として、第三帝国の首都にふさわしい世界一の目抜き通りとすることを構想していた。

自身が芸術家を目指していたヒトラーとは異なり、建築芸術への敬意があったとは思われないスターリンが求めたのは、古めかしくて立派に見える威圧的な建物であり、

スターリン・デコと呼ばれた超高層建築が、みなその頂部に尖塔を備えていたのは、独裁者の影におびえた建築家たちが、「尖塔はないのか」というその何気ない一言に迎合したものだった。

「日本ファシズム」が派生させたのは、木造のバラック群である。あるいは、未完成のままほうりだされた鉄筋コンクリートの建造物であった。どちらも、人々に未来への幻想を提供することはない。つらくきびしい生活への覚悟をもとめる、戦時リアリズムの建築であった。

独裁者の夢想ではなく、「お役所からまず範を」というビューロクラシーが、都市景観をまことに貧相なものに変貌させていく、

その官僚主義的な色合いが、むしろ「日本ファシズム」の特徴なのであるが、そんな「禁欲精神」の貫徹する社会を無邪気に目指そうとしたという意味で、

こちらもじゅうぶんユートピア的な「ファッショ」の資格を有していたというのである。

そして、

戦時リアリズムを何よりも優先し、和風であれ、洋風であれ、造形意欲にみちたものは、すべて押しつぶしていった「日本ファシズム」によって、

そのキュービックなモダンデザインの表現などはもちろん逼塞させられたとはいえ、

建築設計の合理性を教条に掲げ、無駄な装飾を捨て去るという、モダンデザインの作法は、戦時下においても案外そこそこ適応しえたのではないか。

だからこそ、擬古典様式や、和風様式がすっかり影をひそめてしまった戦後において、モダンな建築のみが隆盛期を迎えることができたのではないか。

つまり「日本ファシズム」は、モダンデザインを育てる温床になっていたのではないか、というのが、

この異端の日本建築史家が脳裏に描いている、建築家たちにとってはまことに皮肉な「見取り図」なのだった。

そのとき、建築家がはたして思うだろうか。自分は封建主義がきらいだから、これはつかえない、と。王制は気に入らないので、こちらには目をつむろう、と。そんなふうに気持ちをはたらかす建築家は、まずいないだろう。
事態は、ファシズムや共産主義に関してもかわるまい。建築家は、どんなものからも、啓発されうる。形や空間に興味がわけば、いやおうなくそちらへ目はむくのである。


本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

「直島」―瀬戸内アートの楽園―

いらっしゃいませ。まずはクリックを→人気ブログランキング

直島では、実際にアーティストの方々に現地に足を運んでもらい、「直島にしかない作品」をつくってもらっています。「サイトスペシフィック・ワーク」です。瀬戸内海の自然の良さがわからないアーティストは本物ではないと、私は決めつけさせてもらっています(笑)。(ベネッセアートサイト直島代表 福武總一郎)

瀬戸内海に浮かぶ、人口約3500人の小さな島「直島」には、島内のあちこちに現代美術の作品が設置されています。

100118a100118b






直島の玄関口、宮ノ浦港で私たちを出迎えてくれるのは、
草間彌生の「赤かぼちゃ」

使われなくなった桟橋の上に最初に作られて、直島では一番の人気となった黄色い「南瓜」を超える大きさで、中に入ることもできるのです。

もちろん、これ以外にも、

100118c100118d








風水にもとづいて奇岩が配され、真ん中にはジャグジー付き漢方薬入りの露天風呂がある、
蔡國強の「文化大混浴」や、

直島でも古くからある集落の民家を改修し、現代美術の作品に変えてしまおうという「家プロジェクト」にも、「はいしゃ」で参画している、
大竹伸朗の「シップヤード・ワークス」など、

下手をすれば気がつかずに通り過ぎてしまうような作品群が、海岸などにゴロゴロ転がっているような具合なのでした。

クロード・モネ「睡蓮の池」という、2m×6mの作品を展示するためだけに作られた、安藤忠雄の「地中美術館」は、残念ながら撮影禁止でしたが、(写真を撮ると傷むのだろうかと思わせるほどの警戒ぶりでした。)

100118e100118f








最初にオープンした「ベネッセハウス」の方はまことにフレンドリーで、ナイト・ツアーも充実していて思わぬ発見を楽しむことができました。

100118g100118h








「ミュージアム」から専用モノレールで登っていく「オーバル」は、真ん中に池のある楕円形の建物で、山の上にあるため眺望抜群、瀬戸内海に沈む夕陽の絶景を楽しむことができます。

そうなんです。「ベネッセハウス」は、こちらも安藤忠雄設計の宿泊専用棟を備えた美術館なのでした。

100118i100118j






ミュージアムレストランで「和朝食」。

食べてしまうのがもったいないような、
黄色い「南瓜」までついています。

というわけで、

昨年末は12月29,30の2日間で、ずうっと行きたいと思っていた「直島」を、思い立ったが吉日とばかりに、駆け足で巡ってきたのでした。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング

『会して議せず 議して決せず 決して行わず』

いらっしゃいませ。まずはクリックを→人気ブログランキング

091104a




ビーチに潜水スーツ姿で並んでいるのは、モルディブの閣僚たち。(讀賣新聞)

インド洋に浮かぶ同国の首都マレ近くで、閣僚14人がダイビングの特訓を受けたのは、初の「海中閣議」が開かれることになったから。

地球温暖化で海面上昇が進むと、国が水没してしまう危険があるため、温室効果ガス排出削減を世界に訴えようというのでした。

091104b大統領の手の合図で始まった閣議は30分にわたり、全員が防水加工されたペンで、各国に温室効果ガスの排出削減を求める文書に署名した。(讀賣新聞)

冗談ではなく、本当に水深5メートルの海に潜り、初の「海中閣議」を実現してしまったナシード大統領は、

「モルディブで何が起きているのか、全世界にメッセージを送りたかった」と語り、

「会して議せず」とも「決死で行う」会議もあるということを、全世界に知らしめることになりました。

気候変動が予測よりも進行し、今世紀末には海面が90年比で2メートル上昇するなどと分析した(朝日新聞)

国連環境計画が発表した09年版の「気候変動科学大要」によれば、07年の「気候変動に関する政府間パネル」評価報告書の予測よりも、

「二酸化炭素排出量の増加」
「氷河の消失速度」
「北極海の氷の消失時期」
「海面上昇幅」など、いずれをとっても変動が加速しているのだそうで、

ナシード大統領が「決死の行動」に出ることになったのも、あながち先走りすぎということではなさそうな雲行きなのでした。

091104c私が所属する、特定非営利法人「外断熱推進会議」も、

「温室効果ガス排出削減」の対策として、「建築物の温熱性能」を高めることが重要であることを更に提唱せんがため、理事が一堂に「会して議する」ことになり、

温熱性能がわれわれNPOが推奨する基準を満たしている建物を認定する「外断熱建築認証制度」を制定することに「議して決した」のでした。

というわけで、

10月30日から11月3日は、東京にいました。

本日もお読みいただいた皆様どうも有り難うございました。
今後も読んであげようと思っていただけましたなら、
どうぞ応援のクリックを、お願いいたします。
↓ ↓ ↓

人気ブログランキング
Profile

暇人肥満児

どのような話題であろうとも、その分野の専門家以外の人が相手であれば、薀蓄を語りだして恐れを知らないという「筋金入りの」素人評論家。本業は「土建屋の親父」よろしくお付き合い下さい。

記事検索
Archives
Recent Comments
  • ライブドアブログ