日向墨壺(ひなたぼっこ)の雑記帳

日向でボーっとする『ひなたぼっこ』が大好きなおじさんの備忘録がわりの雑記帳です

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              Southisland Fantail
       南島ハイイロオウギビタキ

   やっとの思いで帰って来た。

    COVID-19がこれほど早く蔓延し、世界がロックダウン状態になるとは、半月前には考えてもいなかった。これがパンデミックなのか、パンデミックに成らないための措置なのかは別として、早い状況の変化に、慣れない地で、拙い英語を駆使して対処できたのは、ただ運だった。知人がいたこと、偶然出会った日本人観光客からの情報など、運が良くなければ、なかった気がする。

Day 66
   帰国便が決まり、荷造りも終わった昨日が、クライストチャーチでの最後の日となった。土産は近くのスーパーで食品を少し買うぐらいしかできなかった。その分、ホームステー先のJeanさんと過ごす時間があり、とても心地好かった。
    ご主人を亡くして、お一人でお住まいの家に泊めてもらい、「帰国出来なければいつまでいてもいいのよ」とまで言ってくださった。クロスステッチ刺繍が趣味で、広い裏庭には何本もの果樹や野菜を植えている。バードフェーディングに集まる小鳥を眺めながら、話しをした。彼女は何人もの海外からの留学生を泊めていた経験があり、相手の英語力に合わせて、理解出来る単語を使って話してくれる。撮りためた小鳥の写真を見てもらい、鳥にまつわる彼女の経験を聞き、手作りジャムやお菓子のレシピも教えてもらった。

    今回もあらためて思い知ったのは、会話力の重要性だ。単語もだが話の種、それを引出しから的確に取り出すことができること。それが会話力なのかと思う。これがなかなかに難しい。一対一だとなんとかなっても、大勢の会話では全くついていけない。NZの語学学校にでもいくかな?でも大勢の中でついていけないのは、日本語でも同じだから、まずは日本で頑張らないとかな?

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          桃のタルトとヨーグルト

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              泊めてもらっていた部屋

    Jean夫人の家は、クライストチャーチ市中心から3kmほどだが、2~300坪はある敷地に4ベッドルームとLDKがあり、裏庭には車2台が入るガレージもある。これが一般的な広さなのだと思う。
庭の桃が、実りの季節を迎えていた。夫人が朝どりのゴールデンとブラックボーイの2種の桃を使ってタルトを作ってくれた。それを夕食後のデザートにいただき、シャワーを浴びて、早めの床に着いた。

Day 67

    今回の旅も今日で終わる。

    4時半に起きて、熱いミルクティーを飲んで、出発だ。自転車とサイドバックの二つの受託手荷物は、昨日明るい内に車に乗せてあった。秋になり、しっかり降りた夜露を拭いて、5時10分に家を出た。6時前に空港につく。夫人はロックダウンで空港内には入れず、降車場で別れの言葉を交わす。両肘を交互に三回づつ打ち合うのが、幸運をと言う祈りの挨拶のようだ。来年もまたきっと来られますように‼️

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                 閑散とする空港

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国内線では、1席おきにしか乗せない
    Social Distanceis が守られている

    見送りも出迎えもない空港は、いつもと全く違い、閑散としている。保安検査を済ませ、朝食をと思うが 、どこも営業していない。朝食は諦めゲート前で待つ。時間となり搭乗する。着席するのは、一席おきなので機内も閑散だ。
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    離陸後直ぐに日の出となり、眼下には、1月最初に走った北島北東部のバックカントリーの山々が見えだす。
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    既に上部には新雪が積もっている。走れなかったレインボー・トレイルやセントジェーム・スサイクル・トレイルに行っていれば、だいぶ寒い思いをしたことだろう。早く切り上げて正解だったと、慰める気持ちで眺めていた。
    定刻にオークランドにつき、国際便ターミナルまで歩く。保安検査、
パスポートコントロールを通過し、搭乗ゲートに向かうが、食堂はマクドナルドのテイクアウェイだけ、しかも長蛇。ここでも朝食は諦める。搭乗するが、国際便は、帰国を急ぐ日本人で満席、こちらは全席を使っている。多くが若者で、ロックダウン中は帰国しておこうと言う感じの人たちだ。
となりの席は女性で、永住権はあるが、親の介護で帰国する人。事業経営をしていて、二十数年のNZ経験があり、色々今後の参考になる話が聞けた。関西の人で、久しぶりに落ちのある話で、長時間のフライトも楽しく過ごせた。

着陸すればいよいよ日本だ‼️

成田で伊丹便に乗継、19:35伊丹着。リムジンバスで自宅近くのバス停へ、歩いて自宅へ、帰って来た‼️

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         日本は春になっていた。




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        ツタの紅葉が一気に進んだ
    日本のとは種が違うのか真っ赤だ

Day 66

   今回の旅では、LCCを使わず、ニュージーランド航空だったが、少しでも安くあげようと、ネット上のエージェントから購入した。早くから旅行自体は計画していたが、諸般の事情で決定が遅れ、昨年末にチケットの手配し、正規ではだいぶ高くついたため、代理店を通した。今回それが一番の失敗だった。
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       公衆トイレに張られた注意書

    COVID-19 の騒動で、代理店の顧客が、一斉に変更やキャンセルを依頼したのだろう、電話は繋がらない、メールは受付番号が自動返信されるだけと言う状況になった。
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    ニュージーランド航空は、直接売ったチケットではないので、顧客は、あくまでも代理店であり、乗客からのいかなる要望にも答えられないと言うスタンスなのだ。当然の対応だと思う。
    このまま当初予定の帰国便を待っていて、最悪空港閉鎖にでもなれば、帰国できなくなるかも知れない。昨夜は色々と考え出すと寝られなくなった。それが良かった。新たにニュージーランド航空からチケットを購入すれば、直接対応してくれるはず。

    夜中に日本のニュージーランド航空のサイトにアクセスし、帰国便を予約しようとこころみた。しかしうまく進めず、というか、便も見つからず予約に至らない。とにかく全てが混乱しており、シ
ステム上のトラブルもあると思い、NZサイドのネットを試したところ、27日のChristchurch-Aucland-
Narita-Itamiの乗継便のビジネスクラスを何とか予約できた。
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    これで、二枚の切符を持つことになった。でも使うのは一枚。こんな客が何人もいればきっとキャンセルの席も出てくるはず。朝一で空港のチケットセールスカウンターに行き、キャンセル待ちしてエコノミーへの変更を依頼しよう‼️俺は正規の顧客なんだ‼️そう思い、昨夜というか早朝眠りについた。

Day 67

    今朝起きて、英国流に朝のシャワーを浴び、お世話になっている方に昨夜の顛末を話すと、朝食後に空港まで連れて行ってくれ、一緒にカウンターの列に並んでくれた。やっと順番が来て対応してもらうが、全く無いととりつく島もない。しかし、偶然にも一席、25日の同経路便のプレミアムエコノミーにキャンセルがでた。なんとラッキー!!まずそれを押さえてもらい。昨夜の分のキャンセルを頼んだ。差額返金の手続きその他があり、最終確約は、電話とメールでと言うことになり。何とか安くしかも早く帰国出来る目処がたった。
    13時前には、Air NZから電話があり、CONFERM状態となった。ビジネスからプレミアムへの差額は、後日返金もされ、ANAのマイレージへのポイント追加も依頼し、確約した。
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    しかしここで安心はしていられない。午後は、いつ早い便に変更になっても対応出来るよう、荷物のパッキングだ。これも2時間ほどで終わった。

   これで明後日夜には、確実に自宅に帰ることができる。やったー‼️

    ホッとしたところで、オールド・ゴースト・ロード・トレイルで知り合ったソルジェニツイーン氏に電話した。昨夜ステー先の女性に旅の写真を見せていると、なんと彼女が現役の看護士だった頃の、同僚の医師だと言うことが解った。世の中、ほんとに狭い。

   電話すると彼も驚いていた。クライストチャーチでの宿泊先を心配してくれていたが、彼の子息がUSAから帰国したため、庭でキャンプしてもらうか?などと話してたところだと冗談が出るほど、帰国便の決定を喜んでくれた。

    そんなことで、嵐のような数日が過ぎた。
     明後日水曜の午後からはノックダウン(外出禁止、休校、ビジネスストップなど)措置が始まる。その前に帰国便に乗れるので助かった。明日一日、土産でも買いに外出するかなどと冗談も言っていられる。

本当に良かったー。

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秋の始まりとともに、小生の2020自転車旅もこうして終わることとなった。


Day 63
     虚脱感は残るが、一日ボーッとはしていられない。久しぶりに電波と電気に不自由しない生活に戻り、メールなど確認すると、日本からだけでなく、こちらの知人からも、帰国便を心配するメールがいくつも有る。これまでほぼネットニュースを見てこなかったが、この2ヶ月で新型肺炎の状況がかなり悪化したと知る。
    ここNZ政府も日本政府も外国人の入国制限や帰国者の自主隔離などの検討を始めている様子に驚く。そうなると航空会社は、減便するだろうから、帰国できなくなる可能性もあり得る。
    この先には、走りたいトレイルがまだ幾つか有る。しかし、田舎にいては航空会社の情報も入らず、交渉もできない。 
    で、ここで一旦クライストチャーチに戻ることに決めた。逆に長くこちらにいる方が安全なのかも知れない。とにかく情報がない。一旦街に戻ろう‼️

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        2度目のパンケーキロック
今度は順光なので拡大していただくと、言われがよくわかる
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         Rhopalostylis sapida   NI KAU
  南島北部は温かくヤシの仲間も自生
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     Phoromium tenax   HARAKEKE
  ニュージーランド・フラックスの草原

    と決めてまずはInterCityのバスでGreymouthまで戻って来た。
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                     タスマン海
            Intercity Bus の車窓から

  来るときはアルプス越えに3泊4日を要したが、戻りの自走には、こだわらない。しかし、ネット予約の出来るInterCityのバス路線が無いので、他のバスを手配するか、いっそ夢とまではいかずとも、乗りたかったTranzalpine鉄道と考え、予約をとった。14:05発でクライストチャーチには、18:30着だ。自走だと4日かかるところが4時間半。料金は、そこそこ高いが、キャンプ場利用料、食費などを考えれば、安いものだ。
    あとは、情報を集めて、選択肢を考え、ネットで出来ることを出来るだけ、ここでやってみることにした。

Day 64
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    宿の植物を這っていたカタツムリ
            
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                             夕食は
       ラムステーキ   ビールとともに
        本日は、こんな写真しかない

    帰国については、三つのオプションがある。
1.今予約している便を変更して早める
2.予約している便で帰る(欠便になる可能性があり、その場合どうなるか不明)
3.可能な限り延期してここに残る
    そんな選択肢を用意して、ニュージーランド航空に連絡するが、直接ニュージーランド航空から買ったチケットではないので、エージェントを通してでなければ受付ないとのことだった。
    こんなことになるのなら、正規のチケットにすべきだったと反省する。エージェントに連絡するが、対応に忙しく、英語の連絡しか受け付けてくれない。拙い英語力を駆使して、何とかオプション1の早めの帰国を依頼した。しかし折り返しの自動の返信では、正式の返事がいつになるかは航空会社によって異なり、確約できないと、受付番号を知らせるものだった。
    このようなことで、いつでも帰国出来るよう、とにかくクライストチャーチに戻って来た。

Day 65
    午前中は、特にすることもなく、ブログをアップする。13時に駅に行くと既に多くの乗客が集まっている。飛行機と同じようにチェックインカウンターで乗車券をもらい 、Baggage Dropで半券を貰って預ける。荷物は専用車両に積まれる。自転車も荷物さえ外せばそのまま運んでくれる。列車は、定刻に入線し、定刻に出発した。機関車はディーゼルなのが惜しい。蒸気機関車ならと思う。

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     Arthurs Pass 駅に停まる列車
一両目が荷物専用車両、機関車は2台

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      Greymouth駅に入線した列車
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                    2席2列の車両
               天井の1/4はガラス

    列車は、緑豊かな南極ブナの森を抜けて進む。自転車で走った道と平行することもあり、懐かしい気持ちで車窓を眺める。
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   山は南極ブナ(ビー)に被われ緑豊

    二時間程でArthurs Pass 駅に着く。ここでは乗り降りもあり、15分ほど停車した。皆ホームに降りて記念写真をとる。
列車にはCafeもある。
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          ガレ場の目立つ赤茶けた山

    峠を過ぎると、途端に風景が一変して茶色い世界になる。南極ブナはなくなり、茶色く枯れた放牧地になる。
    日本と同じようように南北に長いが、その中央山脈が南北のところが大きく違い、東西でこれほどまでに気候が違うのだろう。
     自転車で徐々に登って来たときとは違い、その一気の変化に感動を覚える。


    列車は定刻にクライストチャーチ駅に着いた。バッグをキャリアにセットして、今夜からお世話になる家に向かう。







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