粒餡

今日は粒餡の話をします。
店によっていろんな炊き方がありますが、私の場合は色々試して結局ほとんど自分の修行先の炊き方と同じになりました。違うところはうちではアルカリイオン水を使うということだけです。今ではかなり（ほとんどかも）のところがアルカリイオン水で
小豆を炊いているんではないでしょうか。アルカリイオン水は水の分子が細かいらしく小豆によく浸透します。そのため水に1晩浸すだけでも皮が柔らかくなり炊き上がりも早いため小豆の風味が損なわれません。炊き上がった小豆を白双とトレハロース（商品名、トレハオース）という甘味料を小豆の煮汁で沸騰させたところへ漬け
火を止めて1晩おきます。夜の間にしっかりと砂糖が小豆に浸み込み、朝、火を入れて
炊き上がりです。もうすぐ蓬餅が始まるので粒餡を炊くのも忙しくなります。

茶通

山芋と抹茶の生地で粒餡を包み、挽いたお茶葉をつけて焼きました。
普通このお菓子は平鍋というどら焼きなんかを焼く銅板で両面焼きするんですが、
それだと周りの部分が焼きにくく生っぽくなるので、うちではオーブンで焼きます。
抹茶と茶葉の香りがいいサックリとしたお菓子です。

メロンもち

求肥粉を牛乳で溶いて蒸し、それをまた牛乳とコンデンスミルクとメロンピューレー、砂糖、メロンリキュールを入れ炊き冷ましてカットしたものです。水をほとんど使わないため炊き上がりの柔らかさ加減がヒジョーに難しいです。

シュガーフランス

フランスパンにバターとグラニュー糖のシンプルなクリームをサンドしたのと、
それに粒アンを入れたのと2種類あります。飽きのこない味にはまる人が多いです。

茶柱

うちではどら焼きに茶柱という名前をつけて2口サイズに焼いて小袋に入れ真空包装します。あまりにしっとりしているため、お客さんから「袋から取り出しにくい」と
言われることもありますが、取り出しやすいような生地ではぱさぱさして不味いし。難しいですね。

クレームダマンド

今日はアーモンドとオレンジのお菓子、クレームダマンドです。
バターと砂糖、卵、アーモンドプードルの生地をアルミケースに絞り、スライスして
4等分したオレンジを乗せて焼きます。焼きあがったらコアントローというオレンジリキュールを入れたシロップを塗って出来上がりです。アーモンドとオレンジ、よく合いますよ。

小梅ちゃん

梅のシロップ漬けを入れた桃山です。
白餡に卵黄と水飴を入れてよく練った桃山餡で梅を包んだだけの極簡単なお菓子です。梅が丸ごと入ってますから当然種が入ってます。そのことはシールで表示してあるのですが、1口サイズのお菓子ですから当然その袋も小さくまたシールも小さい訳で
年配の方には見えないかも？気をつけて。

栗饅頭

極普通な栗饅頭です。
蜜付けした栗をその栗のシロップで戻した白餡で包みこれまたコンデンスミルクを入れた生地で包み焼きました。なんか同じようなお菓子が続いてしまいましたね。
今度から気をつけます。

これが多度豆饅頭です

前から何度も出てきましたが、これが多度豆饅頭です。
ちょうど紅葉屋さんから注文があり今日作りました。前もって多度豆を紅葉屋さんへ取りに行き、饅頭にして真空包装してまた持っていきます。
このお菓子は紅葉屋さんしか売ってません。うちでも売ってません。白餡にシナモンを混ぜ多度豆を包みコンデンスミルクの入った生地で包んで焼きます。真ん中にある丸いのが大豆でその周りのこげ茶色のが黄な粉の生地でこれが多度豆です。これを紅葉屋さんが作り、その外側をうちが作ります。紅葉屋さんと日乃出屋の合作の味を是非どうぞ。

新製品 マカダミ餡

またもや新製品、なんとマカダミアンナッツが入った和菓子「マカダミ餡」です。
なんじゃそれ！なんでもありか！！と思われるかもしれませんが、これがまたいけるんですよ。白餡にシナモンを混ぜちょっと塩をきかせたマカダミアンナッツを包み
アーモンドプードル等を混ぜた生地で包み焼きました。
実はこれ、前に紹介した紅葉屋さんの多度豆饅頭の中の多度豆をマカダミアンナッツに換えただけなんです。多度豆饅頭が気に入ってうちも似たようなものをと思って作りました。胡桃の入った和菓子はよくありますがマカダミアンナッツはなかなかないでしょう。