Compact Disco Studio

 5月度の勤務計画にたまたま連休が入っていて、密かに今年初のキャンプを目論んでいたものの、2日とも雨の予報だったのが直前で覆り、1日目「雨のち晴れ」、2日目「晴れ時々曇り」と変わった。
何の準備もしていなかったけど、この予報を見た以上は、立ち上がらねば漢ではあるまい!(そうなのか…?)
 …という訳で、夜中の零時過ぎに決断し、翌朝6時半起床で慌ただしく荷造り。目的地は一昨年バイクキャンプで大いなる感動を得た、富士山麓の『ふもとっぱらキャンプ場』であります。
だが!今回は初日が雨で始まる為、自分史上初となる『車deキャンプ』という柔軟なる選択にして新たなる挑戦を行なう決断を下したッ!
(「雨のバイク走行に恐れをなした」って正直に言えよ…)

◉CHAPTER1:4月25日(水)


◉7:40
 予報では富士の辺りは昼過ぎ〜15時にかけて雨が上がり、その後は「晴れ・降水確率10%程度 」との事。
予報を信じて、ザーザー降りの中、『ワシのエクストレイル』に荷物を積み込む。バイクと違って圧倒的な積載量に加えて、カーナビが使えるという安心感。
き…危険だッ!この味を知ってしまうと、不便で不安でハイリスクなバイクでのキャンプに戻れない危険を孕んでいるッ!
エニウェイ…小牧I.C.から高速に乗り、新東名で静岡方面へ。
KAZ_2325


◉12:00
 3時間しか睡眠を取れていなかったので、途中S.A.にて仮眠をとったりしながら進み、『新富士I.C.』にて高速を下り、西富士道路を北上して朝霧高原を目指す。
 食品を調達すべく、富士宮市街のマックスバリュに立ち寄る。そこで気付いたのだが…
食用油と、スポンジタワシと、ウェットティッシュと、可愛くてお気に入りのミッフィーの保冷バッグを持って来るのを忘れていたッ!
急いで準備をすると、こういう事になる。
KAZ_2326


極めてラッキーな事に、すぐ近くにダイソーの息のかかった100均ショップを発見!
上記のアイテムに加え、スナック菓子やデザートなども購入してご機嫌に。
返す刀でマックスバリュにて今夜と明朝の食料・飲料や保冷用の氷も仕入れ、ついでに昼飯として調理パンを買って車内にてランチタイムと洒落込んだ。
KAZ_2081


◉14:30
目的地である『ふもとっぱらキャンプ場』に到着ゥ!
KAZ_2083


受付で車一台分&テント1張り分の料金2,000円を支払う。
この広さでこの料金…ふもとっぱらというより『ふとっぱら』(≧∇≦)b 
KAZ_2084



し…しかし…この霧の濃さは何!?
『五里霧中』を映像化した感じ?
富士山が見えないのも勿論だけど、何処に誰がテントを張っているのかも分からない…(+_+;)
さて、何処にテントを張ろうか…。
KAZ_2086


◉15:30
「張った後、霧が晴れたらすぐ隣にテントがあった」なんて事は避けたい…などと考えつつ、マイテントを設営。富士山はこっちの方角かな…?
しかしアレだな、車なら、そもそも車内で寝る事も可能だし…テント張る意味、あるのかな…などと素朴な疑問を抱えつつ、設営!
無風だけど、格好がつかないので張り綱もペグダウン!これでキャンプ感が出るのだ。
KAZ_2092



◉16:00
一昨年でお馴染みのライブカメラを発見。ソーラーパネルの側面に「上記URLにて撮影画像が閲覧出来ます」と記されている。
KAZ_2105

一昨年で味をしめ、早くも“お約束”と化した『ライブカメラde記念撮影』!!
…帰宅後、確認出来た写真がコレ。ウ〜ン、よく撮れてるじゃな〜い(○^∇^)
…イヤ、迷惑でしょ!
20180425160107



ひとまず、『無事設営出来ました写真』を。
いつもはバイクなので、車のデカさが際立ってるな…。
KAZ_2109



◉16:00
やや霧が晴れて来た。とりあえず、すぐ近くに誰かのテントが無くてよかった…(;^_^A 
KAZ_2106


「そうだ、日没までに食事を済ませるには、今からひとっ風呂浴びておかねば!」と気付き、慌てて車で20分強の『風の湯』へ。入浴料は900円。
内湯・外湯の各1つずつ、浴槽があって、まずまずの広さ。
KAZ_2113



◉18:00
 たっぷり1時間入浴して退出し、戻って来たものの依然キャンプ場には濃霧が立ち籠めているので、やむを得ず、俺キャンプ史上初となる『テント前室での調理』を敢行する運びに。
 尚、俺の『モンベル・クロノスドーム2型』は前室の広さも好評だけに、確かに使い勝手が良かった。
100均で買った保冷バッグで品質を保っておいた豚肉とポテトサラダの他、ビールや水やデザートを並べる。
KAZ_2131


豚を焼いて食す。例によって、塩胡椒のみのシンプルな味付け。
ウ〜ン、美味しいけど、焼肉のたれがあった方が美味しい…かも…。
KAZ_2132


いつもバイクでキャンプする時には、必ずと言っていい程襲って来る頭痛が、今回は無い!
ヘルメットが頭部を圧迫して血流を妨げるのが良くないのかな…?などと分析しつつ、『よなよなエール』を喉に流し込む!ウマい!
KAZ_2123


予報に反して、止むどころか時折小雨がパラつく中、何とか食事を終えてデザートに♬
『たらみ・どっさりミックスヨーグルトデザート』!!100均でコレが入手出来たのは非常に上首尾だった。食品スーパーだと140円くらいするんだよネ〜。
KAZ_2126



深夜になって、霧は晴れるどころか、益々深く濃くなるばかり|||(-_-;)||||||
予報では明日は『晴れ時々くもり』なんだけど…。
わざわざ好き好んで濃霧の中、静岡までキャンプしに来た訳じゃないんだけど…。
などと、天気の行方が気になって仕方ない俺の、あしたはどっちだ!?(←藤岡重慶さんの声で)
KAZ_2213



◉CHAPTER2:4月26日(木)

◉2:00
寒さを感じて目覚める。2時間前に測った気温からの推定気温は10℃未満か。
まだ外気は霧に満たされており…まさに朝霧高原!
念の為に持参した暖かインナーを上下ともに着込み、再び寝袋へ。
KAZ_2152


余談ではあるけど、この『モンベル・スパイラルダウンハガー』は定番中の定番と言われるだけあって、物凄い高性能だ。800フィルパワー、恐るべし!
DSC_0641



◉3:00
尿意を催してテントの外に出ると、頭上に星々が煌めいていたッ!
来た!ついに来た!!
KAZ_2286


星空を見ているというよりも、宇宙を目の当たりにしている感じの、まさにスターダスト!スターダストメモリー!!
星の屑作戦!(何がだ)
いよいよ明日(もう今日だけど)は晴れるかも!
期待を胸に、再び床に就いたのだった。
KAZ_2291



◉6:30
テントの壁を通して、朝の光が網膜を刺激し、俺は目覚めた。
外へ出ると、ついに富士山がその勇姿を現していたッ!!
KAZ_2245


クールに歓びを表現する俺。
KAZ_2229

…そういえば、一昨年も同じ様なショットを撮ったっけ(下の写真参照)…。
狙った訳じゃないけど…こうして見比べてみると、ほとんど左右対称の同じ構図だ…(・Θ・;)
パクり疑惑だ…(意味不明)
IMG_0696



◉7:00
寝ているのも勿体無いので、着替えて朝食タイムにする事に。
もはやワンパターンで定着した感のある、ウインナーとロールパン。
KAZ_2193


晴れたら晴れたで、日差しが物凄い。
紫外線の直撃を防ぐべく、ハットにて対応。
BlogPaint


実はテントが富士山の方向とズレていたのに気付き、一旦ペグを抜いて、再び向きを修正してペグダウン。
これでテントから拝む『マイオウン富士山』完成。あたかも一枚の絵画の様であります。
KAZ_2210



◉9:40
 霧が晴れたかと思えば、本日は強風が朝霧高原に吹き荒れていた。
風圧でテントがたわみ、外では主が車で出かけている間に横転しているテントなども見かけられ…心配になって車を風上に配置して防風壁とし、テントへの風の直撃を避ける。バイクではこうはいかなかった…(-_☆)

KAZ_2254



◉11:00
ふもとっぱらは富士山が見えて広大なだけが取り柄で(いきなり何言い出すんじゃ)、他にする事もないので、ひたすら富士山を眺めてウットリする。
頭痛に備えて昨日買っておいたノンアルコールビールと駄菓子で、優雅なひととき♬
KAZ_2258


とにかく広いこのキャンプ場。ゴールデンウィークや夏休みは予約必須の混み具合らしいのだが、その前後はご覧の通り、本日も僅か10張りほどのテントしか見当たらない。
KAZ_2261


◉11:30
こんな時間が過ごしたかった…と切望していた時間を充分に満喫し、潔く撤収にかかる。
KAZ_2265

KAZ_2266


テントの下に敷いていたグラウンドシートを乾かそうとして、ナイスな閃きが。
一方を車のハッチのポールにカラビナで固定して、もう一方は地面にペグで固定。
風を受けて速やかに水分は取り払われた。
しかもこの感じ、インスタントなタープになって、一石二鳥ジャン!?
この方式、新しいタイプのキャンプスタイルとして定着するかも知れん…(イヤしないでしょ!)
KAZ_2269


◉12:50
惜しんでも切りがない、富士山との決別!
またいつか来るゼと胸に誓って、富士山に背を向け、エクストレイルは走り出したのだった…。
この自撮り…我ながら秀逸(自画自賛かイ)!!
KAZ_2301


頑張った愛車も撮っておくか…。
余談ではあるが、このクルマ、10年で13万㎞超を走行してあちこち不具合が出て来ており…5ヶ月前にはCVT(変速機)の修理、つい1週間前にはラジエータの修理と、多大な苦難と出費を経て今日に至っているという…。
しかし先代のスズキ・エスクードの16万㎞は少なくとも超えてもらわねば。
BlogPaint


ついでにライブカメラにも最後の記念を残しておくか…。(だからやめろって!)
 俺という男が、確かに生きた証拠を残しておかねば。あ、ちょっとカメラから遠かった…(+_+;)
20180426130101


◉13:40
富士宮市内にて、名物『富士宮やきそば』の店を探しつつ高速のI.C.へ向かう途中、手頃な感じの店を発見!
『鉄板焼き・ちゃん』とある。
BlogPaint


豚肉・エビ・イカ入りのミックス680円(税込)を注文。
ウマい!
…もとい、う宮!
今までカップ麺の『富士宮やきそば』を何年も食べ続けて来たけど、これはそれをホンモノっぽくした感じ(どんな表現だ…(T-T))!!
イヤ実際、具が惜しみなく入って、食べ応え抜群!
KAZ_2307


ちなみに…従来食べ続けて来たカップ焼きそば。これはこれでう宮!
現地ファミマにて税込205円にて販売していたので、まとめ買いしておいた。
KAZ_2332



富士の町最後の思い出をしっかりと胃に刻み、往路と同じく新東名にて名古屋方面へと向かう。
途中、S.A.に立ち寄り、休み休み帰路を走る。
こちらは静岡S.A.のバイク用品店の展示。2017年FIMスーパーバイク世界選手権でレオン・キャミアが乗ってたMVアグスタのマシンと同型が展示してあった!
KAZ_2311


建物内にも、メーカーが設置した本格的な展示が。まだこのメーカーは知名度、低いだろうなァ。
KAZ_2316


◉18:45
日没より僅かに遅れて、小牧帰着。
今回の旅の走行距離は530km。思ったよりも富士山は近かった。
BlogPaint


それにしても…改めて思うに、クルマでのキャンプは何というか、手軽で便利だったなァ。
でもやっぱりバイクで苦労して荷物積んで、道行きなどの不安を抱えつつ行く方が、最終的には達成感が得られる気がしたな。
などといいつつも、体力との絡みもあるし、今後はどうなるか、正直謎なのでありました。

〜おわり〜

毎年恒例となっている奥飛騨への旅行に行って来た。

CHAPTER1:2月7日(水) 

◉6:30
予定ではあと1時間後に出発の筈だったのだが、旅への期待でよく眠れず、早めに起床して出発する事に。
詳しくは後述するが、これが結果として非常に幸いする事となった。
BlogPaint


暫くは一般道を真北に向かい、岐阜の関I.C.を目指す。
薄闇を貫いて光の柱が天に向かって伸びて行った。夜明けなのだ。
KAZ_1447


関I.C.から東海北陸道に乗る。小牧を出る時には欠片もなかった雪が、郡上八幡付近から路肩や山の斜面に見られる様になり…白鳥では周囲の景観をほぼ浸食し尽くしていた。
IMG_4079


ひるがのS.A.に至ってはこの通り。天気予報から想定の範囲内で…この先の雪景色に思いを馳せ、心躍るのだった。
KAZ_1449


ひるがのS.A.では、冬の風物詩にもなっている“かまくら”が今季も作られていた。
この椅子、何だろう…金属と、雪から作られている。
BlogPaint


◉9:30
白川郷I.C.にて高速を下りる。
BlogPaint

◉9:40
白川郷の有料駐車場(1,000円)に到着。
如何にも白川郷というデザインの建物は、駐車場にある案内所。
これは…元々ある建物を案内所として使っているのか、それとも後から造られたのか…?
素人には見極められないのだった。
KAZ_1899


グレースケールの風景と、それを貫いて勢い良く流れる緑の川。
静と動の風景がそこにあった。
KAZ_1912


木造の建物が軋みを立てそうな積雪量。
KAZ_1913


観光客へのサービスで作られた、『雪バッタン』(←私が勝手に命名)。
本来はフカフカの雪にバッタンと倒れ込んでやるべきものだが…撮影用に上手く作られている。
BlogPaint


ちなみにこれが本物の『雪バッタン』(2012年撮影)。
豪雪地帯を訪れた際には、是非体験してほしい。
DSC_0301


白川郷に着いた頃にはチラチラと舞う程度だった雪が、次第に勢いを増して来た。
KAZ_1902


刈田に雪が積もり、量産型烏帽子に。
公家の大集会であります。
KAZ_1914


◉11:15
一通り合掌造りの町並みを堪能して、次の目的地である平湯へと移動すべく駐車場に戻ると、車が真っ白に。この先のルートは一般道で移動する予定だったが大いなる不安を感じた。
BlogPaint


案の定、駐車場を出て国道156号に出たところで、タイヤの半分も埋もれる積雪量と、他の車の影が全く見えない事に危険を感じて、高速道路での移動に変更。
途中、最寄りの『飛騨川合P.A.』にて情報収集をしたところ、『飛騨清見→高鷲区間で事故による通行止め』との情報が!
危なかった。出発があと1時間遅かったら、途中でこの事故の影響を受けて高速道路で足止めを喰らっていた可能性が高い。
幸い、白川郷のI.C.から飛騨清見までの区間は通行可能だったので、一旦戻る形で高山へと向かい、飛騨清見I.C.で高速を下り、高山市内にて昼食を取る事に。

◉13:00
高山市内の洋食処『楽房・洋(らくぼう・ひろ)』到着。
KAZ_1903


昨年食してすっかり虜になった『飛騨牛煮込みとろたまハンバーグ』を注文。
ソースというよりはスープに近い、特製デミグラスソースにどっぷり浸かったハンバーグが絶品。
KAZ_1496


高山でも積雪量が限度を超えていたら、奥飛騨への道のりを断念して宿もキャンセルの覚悟だったが、幸い通行に支障のない範囲の積雪だったので、先へ進む事に。
途中、教習車の仮免許教習に遭遇。教習所時代に雪道走行まで経験しておけば、免許取得後も万全…とはいえハンドルを握る学生さんの心情や如何に。
BlogPaint


◉15:30
無事に本日の宿『鄙の宿・松乃井』に到着。
KAZ_1919


“ひなびた”という表現の、『鄙(ひな)』を冠した宿だけに、雰囲気は満点。
KAZ_1614

KAZ_1550

囲炉裏には火が入っていて、冷えきった手を暫くかざすと血流が戻って来た。
KAZ_1552


雪国らしさを増幅する小物がさり気なく配置されている。
KAZ_1602

KAZ_1555


◉夕食の奥飛騨料理を味わう前に、今回の旅の目的のひとつである“雪見風呂”を味わう事に。
まずは内風呂から。窓は大きな枠のガラスで、銀世界を心行くまで鑑賞しながら湯に浸かれる、完璧な趣向。
KAZ_1510


次に露天風呂。岩造りでこちらも雰囲気満点。
こちらもロケーションとしては申し分ないのだが、湯温がぬるく、外気の寒さを克服出来ないのが残念だった。
KAZ_1519


続いて、宿泊客の特典である“貸切風呂”に向かう。
こちらは内湯。温かみのある照明で心が落ち着く。浴槽は四角。
KAZ_1535


そしてその向こうにある露天風呂。こちらの露天風呂は湯温が適切で、ずっと浸かっていたいと感じる。
浴槽は円。
丁度京都の源光庵の“迷いの窓”と“悟りの窓”を、浴槽で再現したかの様な秀逸な造り。
KAZ_1533


露天風呂の軒下に天然のオブジェが。鍾乳石さながらに、上から滴る雪解け水が凍りながら積み重なって行った、まさに自然の芸術。
KAZ_1543


◉19:00
食事は最近ご無沙汰していた“部屋食”にて。
BlogPaint

ぜんまい、わらびなど、普段敬遠しがちな野草も美味しく感じるのが旅の宿の不思議。
KAZ_1926

いわんや飛騨牛をや。
KAZ_1565

KAZ_1571

この地域の宿では確実に供される、岩魚の塩焼き。串に刺してあるのも基本形。
但し焼き石を敷いて保温する独自の工夫にお目にかかったのはこの宿が初めてで、見た目にも食欲をそそる。
KAZ_1574


地酒『飛騨娘』を熱燗で頂く。
辛口といいながらも奥行きとまろみがあり、非常に飲みやすい。ひょうたん型の徳利も熱を逃がさない形状で、最後まで熱々の状態で頂ける。
KAZ_1585


デザートは『きな粉プリン』。きな粉そのものの味に加え、黒蜜と生クリームのトッピングでリッチな味わいに。
KAZ_1588


ロビーの窓際に配置されたマントルピース。
しかし広過ぎるロビーを温める能力はなく、すぐ近くにいない限り温もりは享受出来ない。それでも炉内で真っ赤に燃える薪を眺めていると、体感する温度以上の温もりが感じられる。
KAZ_1596

KAZ_1606

奥飛騨の雰囲気を十二分に満喫し、初日の終わりを惜しみつつも就寝。


CHAPTER2:2月8日(木)

◉7:00
起床。曇りの予報であったが、カーテンを開いてみると、青空が白銀の世界にコントラストを与えていた。
KAZ_1634


朝食は、昨夜に引き続きお部屋にて。
フグの一夜干しに、奥飛騨のソウルフード“朴葉味噌”。ご飯が進む。
KAZ_1631


この『鄙の宿・松乃井』は11時チェックアウト(チェックインは14時〜)と、ゆったりと滞在出来るのが魅力。特に先を急ぐ旅でない限り、チェックアウトまでの時間は最も名残惜しいひとときなので、遅いに越した事はないのだ。
この日の予定は詰め込み過ぎず、外湯巡りを計画しており、この宿でも購入可能であった『湯巡り手形』を購入。1,200円で2箇所〜3箇所の立ち寄り湯に入る事が出来る。
KAZ_1664


◉10:30
ゆったり滞在したいという気持ちもあったが、青空に背中を押されてチェックアウト。
KAZ_1641


予め調べておいた『湯巡り手形』で入浴可能な立ち寄り湯で候補のNo.2に挙っていた『槍見館』。
天気さえ良ければ、槍ヶ岳の山頂が見られる事で有名な宿。
IMG_4090


ところが、この日は「休業日明けで、風呂などのメンテナンスを行う為、立ち寄り湯は受け付けていない」との事。不定休の食事処の休業日に当たるなど、時々こういった低い確立での不運に見舞われる。
IMG_4093


無念の気持ちを押し殺して次の立ち寄り湯に向かう。
次の候補はNo.1と定めていた『穂高荘・山がの湯』。ところが、こちらは午後5時からの入浴受付との事で…こちらも断念せざるを得ず、退散。
最後に、もうひとつの有力候補であった『水明館・佳留萱山荘』に賭けてみる事に。
BlogPaint


フロントで受付を済ませる。『湯巡り手形』は3枚のシールが貼られていて、入浴施設によってシールの必要枚数が決まっている。この『佳留萱山荘』は2枚必要。
BlogPaint


露天風呂は宿と少しの距離を置いて、入り口がある。常時監視している訳ではないので無断入浴者が出没する模様。
IMG_4099


入り口と一部の風呂は男女別だが、メインの大露天風呂は混浴となっている。バスタオル着用可。
脱衣所の清掃は行き届いているとはいえないが許容範囲。足下が凍り付いているのは転倒の危険を感じた。
IMG_4101


山々を望む、広大な大露天風呂は、大きく2つに分かれている。
手前の風呂はこの時、清掃後で、湯を貯めている途中の段階だった。広い事もあり、完全に湯で満たされるにはあと2時間程必要と思われ、奥の風呂に浸かる事に。
IMG_4102


奥の風呂も充分な広さと、絶妙な深さ、そして適温。
IMG_4109


左奥には“洞窟風呂”もある。支柱の様な岩の左右から出入り可能。
IMG_4112


洞窟風呂内部。丁度サウナの様な蒸気に満たされた熱帯空間。雨や雪の降る日はここで湯に浸かるのが最適と思われる。
IMG_4135


まさに絶景雪見露天。たっぷり1時間入浴し、昼食の時間も考慮し、名残を惜しみつつも湯から上がる。
IMG_4116


◉13:20
平湯温泉区内のカフェ『マスタッシュ』にて昼食。今まで存在を認知していなかったが、既に30年余りも営業を続けているとの事。奥飛騨の景観との調和を考慮したのか、木造のモダンな建物。
KAZ_1667


外観と同調した、温もりを感じるウッド調の内装と小物類。
テーブル席は5〜6席くらいで、静かなひとときを過ごせる雰囲気。しかし環境は厳しいらしく、時々マスター(店主の男性)が「雪かきしてくる」と奥様に伝えて店外に出られたりしていた。
※更にその後、店の外から目撃したのは、店の屋根に上って雪下ろしをするマスターの姿だった。雪国のカフェの運営は自然との戦いも兼ねているのだった。
KAZ_1678


オムライスカレーを注文。
非常にまろやかな辛さで、スパイスの苦手な私も殆ど汗をかかずに完食出来た。
KAZ_1928


続いてデザートに『チョコバナナパフェ(グラス)』を注文。
注文の際に「コーンフレークって入っていますか?」と訊いたところ、「抜きますか?」と先回りしたお返事が♬「是非!」
…するとコーンフレークを抜いた部分にまでしっかりとチョコやアイスを充填してくれました♡
味もまさしく『チョコレートパフェ』そのもので、幸せな気分で最後のひと匙まで頂いたのであります。
KAZ_1688


◉14:30
食事を終えた後、翌日から始まる『雪像コンテスト』に向けて製作されたばかりの雪像を見て回る事に。
この土地の、個人や団体の有志によって、毎年定期的に開催されているイベントで、力作が点在する。
以下、平湯・福地・栃尾・新平湯・新穂高の『奥飛騨温泉郷』を巡って鑑賞した、雪像の数々をご覧あれ。
KAZ_1931

KAZ_1930

KAZ_1739

KAZ_1716

KAZ_1693

KAZ_1742

KAZ_1937

KAZ_1708
KAZ_1934

KAZ_1718

KAZ_1736

…どれも力作ばかりで甲乙付け難い。
しかし毎年恒例となっている行事ながら、参加数が年々減っているとの事。こうしたイベントが、奥飛騨という中々足を運ばれない地域への集客に繋がっている筈なので…出来る限り続けて頂きたいと願う。
また、お気に入りだった宿が閉鎖してしまったりと、この地域の衰退も気になるところ。


◉16:30
2泊目の宿『KKR平湯たから荘』にチェックイン。
KAZ_1743


低料金プランとあって部屋は狭めであるが、角松部屋で眺めは良好。
KAZ_1744


風呂に向かう途中の窓の外に、大氷柱。
IMG_4141


男性用内湯。
鉄泉っぽい匂いがするが、泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩泉との事。この地域では当然の様に、100%掛け流し。
湯温が適切で、芯まで温まる。
IMG_4144


こちらは露天風呂。広さはそこそこだが客数が少ない為か、貸切状態。
緑色の湯が特徴。以前訪れた時にもこの色だったので、日によって変わるという訳ではない様だ。
ちらちらと雪が舞う中、夢見心地で雪見風呂。
IMG_4143


更に、宿泊者に限り随時入浴可能な家族風呂。
狭くはあるが、2人くらいで入るには充分。こちらは益々鉄泉なのではと思う程、赤茶色に染まった浴槽と、立ち籠める赤錆の香り。
IMG_4149


先述の通り『格安プラン』の割に、ボリュームがしっかりあった夕食。
鶏の鍋をメインに、絶妙な味加減の料理が多数出て、しっかりと胃と味覚を満たしてくれた。
KAZ_1749


この後、車を運転して夜の観光に出かける予定の為、ノンアルコールビールで凌ぐ。
KAZ_1751


◉20:30
食後、車で平湯温泉から新穂高方面へ雪道を走り、やって来たのは『中尾かまくら祭』。
これも町おこしの一環で、毎年同じ場所で期間限定で開催されている。
KAZ_1785


地元の有志が中心となって実現しているイベントで、今年は設営された雪のステージにMCなども登壇し、その場でトークや、餅つきなども観光客の参加型で実演。
KAZ_1755


氷の器の中で輝くキャンドル。冷たいのに温かさを感じる。
何とも優しい輝きに視覚的にも魅了されるのだった。
KAZ_1766


かまくらだけに、必然と外観は類似しているが、室内はバーだったり囲炉裏だったりと様々。
KAZ_1758

KAZ_1948

KAZ_1946


これがかまくらの中だというのが凄い。僅か2週間のイベントの為に、これだけのものを造り上げた地元の人々には敬意を表さずにはいられない。観光客には、この記憶が後々まで残り、また奥飛騨に足を運びたくなるのだ。
BlogPaint


心は温まったが体は異様に冷えきった状態で、宿に戻り、入浴で体温を回復後、改めて部屋飲み。
予め仕込んでおいた飲食物でチミチミとやる。
KAZ_1786


日付の変わるあたりでこの日は就寝。


CHAPTER2:2月9日(金)

◉8:00
食堂にて朝食。
朴葉味噌など、奥飛騨の定番料理を頂く。
BlogPaint


宿が取り付けた巣箱。従業員が朝、ひまわりの種を蒔くと、森の野鳥達が集まって来る。
KAZ_1955


◉10:00
宿をチェックアウト。
抜ける様な青空。最終日が最高の天気だと去り難さが高まって仕方がない。
KAZ_1855

連日の雪道走行で、車輪の周りに雪が固まって凍り付いている。
踵で蹴って落とそうとするが、接着した様に剥がれず一苦労。
KAZ_1856


降り積もった雪が、夜の間に再び結晶化したもの…?
KAZ_1858


名峰『笠ヶ岳』の偉容。
こうした雪山の頂きを踏破する人々がいるとの事だが…次の人生では一度経験してみたいものだ。
BlogPaint


◉11:30
奥飛騨温泉郷を後にし、標高を700mほど下げた高山市内を散策。
KAZ_1868


岐阜の地酒を数本購入。
冷酒用・熱燗用・にごり酒…。
BlogPaint


◉12:30
高山の古い町並みでの昼食となると、決まってこの店『坂口屋』となる。
飛騨牛を用いた定食、カレー、ラーメンなどを提供している。
普段は『うっしし丼(飛騨牛炙りを載せた丼)』を注文するのだが、この日の気分でラーメンを。
ラーメンといっても、ここは高山。正式には『中華そば』と称するべき、醤油ベースのツユに細い縮れ麺。
KAZ_1966


嫁は『飛騨牛丼』。
味見させてもらったが、脂分の少ない好みの肉が充分載って千円未満…こちらの方が費用対効果は高いと感じた。次回はこれを頼もう。
KAZ_1965


高山を後にし、例によって帰路は高速道路を使わず『せせらぎ街道』を南下。
この時期は雪が多いと路面も周囲も真っ白なのだが、今季はやや雪が少なかったか、路面も所々露出しており、景観は期待した程ではなかった。

道の駅『パスカル清見』などで休憩を取る。
KAZ_1890


美濃市内のガソリンスタンドで、雪と泥にまみれた愛車を洗う。特に下部洗浄を怠ると、路面に散布された塩化カルシウムが付着したボディ底面やマフラーが錆び落ちてしまうので、一刻も早い洗浄が望ましい。
BlogPaint


◉19:30
小牧帰着。土地の洗練された味覚を味わい尽くした旅の終わりには、手軽な洋食を舌が欲する為『びっくりドンキー』に立ち寄る事が多い。今回もその例に倣って…。
IMG_4151


◉20:00
小牧のコーポに帰着。
写真手前は車の後輪付近に齧りついて来た雪塊。驚くべき事に、翌々日の朝までそこに残っていたという…。
BlogPaint



今回の走行距離は520㎞。
雪道運転は精神力を要する為、距離の割には疲労感が強かった。
最後に…今回の旅で仕入れた銘酒の紹介を。
◉『飛騨のどぶ』
大手酒造である『蓬莱』の濁り酒。どぶろくらしいドロドロッとした喉越しと深い甘み。
KAZ_1924


◉『ささにごり』
数多くの品評会で常に高い評価を得ている『天領酒造』の冬季限定・初しぼり系。
爽やかな甘みと、炭酸の様な不思議な発泡感が舌に感じられる。
KAZ_1923



◉『飛切り』
同じく天領酒造の純米吟醸。こちらは熱燗向きという事で購入。
やや辛口ながらも、深みがあり、アルコール特有の鼻につく感じがなく、じっくり味わえる。
KAZ_1922


最近では観光地というよりも心の故郷の様に思える奥飛騨。
子供や若者が減っている現状が心配ではあるが、今の伝統や文化を何とか継承していってほしいと願うのだった。


    〜おわり〜

◉2017年12月13日(水)

たまたま地元に近いという事もあって、愛知県一宮市の『国営木曽三川公園』にあるランドマーク『ツインアーチ138』のイルミネーションを鑑賞して来ました。
鑑賞というより、実際には“撮影”が目的であります(^_^)  
因みにこのタワー、全高138mと、地名の“イチノミヤ”を掛けています。
まずは一本取られた感じです(≧∇≦)b 

 日没時間を予め確認しておき、余裕を持って撮影に臨める様、16時半頃に現地に到着。
昼間でも偉容を放つ、この未来的というか宇宙的なフォルムの建造物。
国内でも屈指のデザインだと思うのであります。
KAZ_1100



陽が没し、ライトアップが始まりました。
翌日の天気予報も兼ねて表示されるという、タワーのライトアップの色。
橙・桃色…晴れ
緑・黄色…曇り
青・紫…雨
…との事で、このルールに従えば、明日は曇りという事ですね。
エニウェイ…CGの様に、闇に浮かび上がるタワー。
KAZ_1132



公園の入り口付近のイルミ。ミラーボールがカゴの中に入っていて、既にロマンチックな雰囲気を演出していて思わずウットリしますが…この辺はまだ序の口です。
KAZ_1106


当然の様にカップル向けの趣向も凝らしてあります。
KAZ_1111


定番のトンネル。
KAZ_1122


小人?
KAZ_1123


漆黒の闇に映える、白銀のゲート。オトナの雰囲気にして、アクセントの型がチャーミング。
KAZ_1124


更に奥に進みます。
ブルーのアーチと、シルバーの樹。
KAZ_1133


アーチの中央に吊るされた飾りはイヤリングの様なデザインで、乙女心を鷲掴みにします。
KAZ_1136



カラフルな歩道。大人も子供も『けんけんぱ』に興じます。
だが昭和四十年男の私としては、奥の両サイドに立つコンペイ糖の様なオブジェが、映画『スーパーマン』の、クリプトン星脱出の宇宙船に見えて仕方がないのであります。
KAZ_1139


…エニウェイ,更に奥に進みますと、SFチックな歩道を通ります。
宙に浮かぶ円が、未確認飛行物体の様に妖しく光ります。
KAZ_1145


微に入り細を穿ったデザイン。こういったディテールも見事の一言に尽きます。CDの様な円盤は、風に揺られて見る者を惹き付けます。
KAZ_1146


そして歩道を渡り切る辺りで、ふと振り返ると、このイルミネーションショーのハイライトとも言える光景が展開しています!
この、計算され尽くした感のある配置と演出!
所謂各地のランドマークとしてのタワーとイルミネーションのコンビネーションをここまで追求した場所が他にあるでしょうか!?
KAZ_1149


興奮しながらも踵を返して更に奥に進むと、終点が見えて来ます。
これまた展望台をイルミでデコレーションしたものですが、何とも美しいではありませんか。
KAZ_1153



展望台を登り切ると、マリア像の様な彫刻物と、その頭上にミラーボールが煌めきを放っています。
KAZ_1157



展望台からの眺めはこんな感じです。
KAZ_1156


…以上の様なイルミネーションを、駐車場も含めて完全無料で鑑賞出来る、一宮の『木曽三川公園』。
実に素晴らしく太っ腹な観光名所と思います。
是非この冬!(イヤ来年でも再来年でもいいですけど)訪れてみては如何でしょうか。

※最後に…
この時期の一宮の夜の屋外は、相当に寒いです。
本気で撮影しようという人は、真冬の防寒対策で臨む事をお勧めします。
カメラのシャッターを押す手はかじかみ、指先の感覚も失われそうでした(笑)

※最後のついでに…
今回の写真は全てNIKONの『D7500』ズームキットの標準ズームレンズで撮影しましたが、一般に高評価を得ている高感度での撮影はせず、ISO200付近を中心に、一部ISO50まで落として撮影しています。
勿論三脚を使用しています。
ノイズがほぼ皆無で、異様に質の高い画像となっています。

 〜おわり〜 

このページのトップヘ