2009年01月

2009年01月31日

af0d3ed9.jpg細長くデッドなお部屋には貴重なスピーカーが並んでいた。

1)手前にある大砲のようなスピーカーは故大春氏設計のフルレンジ
フォステクスUP-100の振動板をセラミックに交換、デッドマスをつけた磁気回路をステンレスの超重量級スタンドで支える。総重量は驚きの130Kgで、上部はコロで浮かしてあり、デッドマスといい、高橋和正先生の手法が用いられている。
音はレンジこそ狭いが、内容積のほとんどない密閉式とは思えないほど低音が出る。また能率はアポジー並に低いが、微妙なニュアンスは普通のスピーカーでは聞き取れないものである。

2)真ん中の箱は幻のイグザクトサウンドグラフィックのフルレンジ
和紙のダブルコーンに天然素材によるハイコンプライアンスのエッジ。
軽いコーンに強力な磁気回路で能率が高く、昔のFE系の音に通じる明るく生きのよい音で、ブラスが張り出してくる。

3)一番後ろはアポジーのカルパーシグネチュア
聞き慣れたアルミリボンの柔らかい音が部屋を満たす。ローレベルの反応の良さや自然さは大春スピーカーに似ているが、こちらは更にワイドレンジで口腔内の僅かな音までよく聞き取れる。やはり名機だ。

後藤先生は小さな音でボーカル物を楽しむことが多いそうで、それに特化したシステムだと言われるが、どのソフトを聴いても大ベテランの風格が感じられた。

ついでに、CDプレーヤーも2機種を比較試聴させてもらったが、フィリップスは柔らかく厚みがあり、リンはカチッと締まりのある感じで、双方に良さがあった。

スピーカーケーブルはLANケーブルをほぐして使っておられ、意外とイケるとおっしゃっていた。


hinumachan at 23:40コメント(0) 
訪問記 

2009年01月30日

bf5df47e.jpgトロバ(DDD)は他とあまりに違うユニットなので、ウーハーとの繋がりが難しい。

よくウッドホーンには38cm、ドームツイーターには16cmウーハーを組み合わせるが、そういう定型がトロバにはまだ存在しない。
ジャーマンフィジックス社の完成品をみても、ウーハーを無指向性にしたり双指向性にしたり、はたまたドロンコーンを使ってみたりと苦心している様子が伺えるが、残念ながらお世話にもDDDと上手く繋がっているとは言えない。
D3さんによると、トロバは通常のユニットとは比較にならないほどローレベルのリニアリティがよいため、大口径ウーハーとは合わないという。
だからウーハーを無指向性にしても問題は解決しないのだ。
当のジャーマンフィジックス社もそれに気がついてベンディングウェイブ方式のウーハーを開発したという。
リニアリティの違いからDDDはウーハーのf0の音を暴き出す傾向にあるという。たしかにボワボワの15インチウーハーもウッドホーンを乗せてやるとカッコよく鳴り出すが、トロバを乗せるとウーハーのアラしか聴こえなくなる。

D3さんはありとあらゆる名ウーハー(高島誠先生の遺品もあり)を組み合わせた挙句、ダイヤトーンのハニカムウーハーにMFBを取り付けてやっと繋がったという。
その昔、ハイブリッド型のコンデンサー型スピーカーが上手くいかなかったのと同じ現象が、トロバで起こっているというわけである。
時代は繰り返す。問題点を放置したまま、惰性できてしまった結果が現在のオーディオなのかもしれない。

ゴールドムンドのテロス5000を聴いて考えた。オーディオ機器の律速段階はいったいどこに潜んでいるのだろう?


hinumachan at 23:05コメント(0) 
コンポ