2008年08月18日

音場小僧邸

8cc95005.jpgD58ES(金子木工シナアピトン特別バージョン)を使う音場小僧さん
(前回訪問はhttp://blog.livedoor.jp/hinumachan/archives/2007-07.html)

スピーカーとトラポ以外すべてをベルテックに揃えたらまたも「激変」したのでぜひ聴きにきて欲しいと以前から頼まれていた。
僕はD58ESも208ES-Rもあちこちで聴いてもう飽きているのだが、どうしてもと言うので伺うことにした。

トラポのエソテリP-70(改)は僕の予想通りパイオニアAX5(改)に交換されていた。(P-70は堅苦しくDレンジが狭いと思う)

DACとプリは前回と同じベルテック製で、デジタルアンプでもないのにDACとプリが一体化してあるが何かメリットがあるのだろうか?
パワーはサンスイAU-07(通称アニー)からベルテックに変更。
もちろんケーブルも全てベルテックの単線である。
ツイーターはフォステクスのT-90EXという純マグネシウムの限定品。
部屋は極めて強靭な造りで全く振動しない。縦長でアコースティックは非常にライブだ。
このスパルタンなシステムを音場小僧さんはなんと1.4mという至近距離で対座し、主にオケを聴く。プライオリティは音場感と低歪み(刺激が少ないということか?)であるという。

さて音を聴かせてもらったが、確かに前回のアニーの時とは激変している。アニーの時に薄かった低音はほぼ問題なく埋まって、帯域バランスやパワー感はD-58ESとしては過去最高と言ってよい。特にソリッドでヘヴィというわけではないが、十分力強く、速く、妙な共鳴(ボンつき)がない。もはやSWはなくてもよいくらいだ。
至近距離の割には煩くないし、音場感もちゃんと出るところは以前と変わらずで、音場小僧さんのチューニングなのだと思う。

高音はアニーの時のようなハイエンドの伸びや鮮度感、艶や品位は消えて、デッドで地味なトーンに変わっており、造型は緩やかなピラミッドバランスで危なげがない。しかしハイ落ちだという人もいると思う。そのくらいシックだ。
ハイレンジを制限して主要帯域内の厚みや密度をグッと上げた感じや、立ち上がりが良く豪快で強靭なこの音は中〜小型スピーカーでは絶対に聴くことのできないものであり、まるで良質なPAシステムあるいはヴィンテージオーディオを聴いているような錯覚に陥った。
このように現代スピーカーが失ってしまったものを持っている代わりに、かなり緊張度が高く、茹で足りないパスタのように芯があり、ピッコロやソプラノのピークでは厳しい音が出てしまう。はっきり言えば高音にいくにつれてDレンジが狭くなるような感じがする。

というわけで、ある方向に思いきり引っ張ったようなシステムと感じられたが、その方向では完成された実に立派な音で、好みに合うのならこれでアガリで良いのではないかと思った。


hinumachan at 22:20コメント(0) 
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