2009年06月17日

Σ

e640ad98.jpgベテランの方々には何を今さらと言われそうだが、こんな経験をした。

3つあったGTラックのうち真ん中の1つをTAOCに交換した時のこと。コンポはGTラックに載せたままで、部屋の端に置いてあったTAOCを持ってきてGTラックと入れ換えただけで、なんと「TAOCの音」に変わってしまった。
つまりコンポを載せなくてもTAOCを近くに置くだけで「TAOCの音」になってしまうということである。

またこんな経験もよくする。異なるスピーカーが2組あるとする。…例えばタンノイ(木製)とYG(アルミ製)がある。
まず部屋にタンノイだけを入れて聴いてみると当然だが「タンノイの音」がする。しかしここで同じ部屋にYGを入れるとどうなるだろうか。タンノイと並べなくてもよい、同じ部屋に置くだけ、ただそれだけで「タンノイの音」に「YGの音」が加わってくるのだ。まるでタンノイが現代スピーカーに刺激されたかのように音が変わる。
もちろんYGから音を出していない。こうした現象はおそらくタンノイから出た音がYGで変調をうける(反射音が変化する)ことが原因の一つ、もう一つはYGの重さで床の振動モードが変化することが考えられる。

また、こんな経験はないだろうか?
重量級のアンプを処分しようとしたときのこと。新しいアンプの音を聴きながら「やっぱりこのアンプは要らないな」と一人納得しながら梱包をするわけだが、さて発送をして帰って来ると「アレっ、こんな音だったかな? 前のアンプを処分しなければ良かったかも」と後悔するのだ。
僕の場合、以前床が弱い部屋でソニーTA-N1(70Kgのアルミの塊)を処分した時にこのような現象に出くわした。当時は何故か分からなかったのだが、今考えるとTA-N1が床のスタビライザーの役目をしていたと推測される。

沢山のスピーカーが並んでいる店舗で切り替え試聴をすると、明確な違いが出てこない場合が多いが、これも上と同じ現象が生じていることが考えられる。結局のところ、音は総和で決まるということだろう。
つくづく比較試聴というのは難しいものである。

むかし「JBLはアンチの前では良く鳴らない」と言われたものだが、これもリスナーが部屋の一部であることを考えれば納得がいくかもしれない。


hinumachan at 21:59コメント(0) 
使いこなし 

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