2011年02月11日

ウスモ

7f4cb651.jpgAB誌57号のウスモ

FFシリーズの8cmフルレンジによるバスレフで、薄型で妙ちくりんな形をしているのはパソコンモニターとの組み合わせを想定しているそうだ。

僕はフォスのFFシリーズは165と165Nの使用経験があるが、強力なマグネットに画用紙で出来たような真っ白でヘナヘナのコーンはヤマハNS-10Mのウーハーを彷彿とさせ、明るく軽いサウンドだった。

4代目となるこの85WKのコーンはグレーで2重構造という懲りよう。
吸音材はゼロだそうで、最初の2〜3分は高音が分離せず歪みっぽく、やはり吸音材が必要ではないかと思ったが、みるみる滑らかになってきて、至近距離でも全く問題がない。
BC10やMG850のようなハイ上がりのユニットではないので、帯域バランスは抜群によく、ボーカル帯域を中心としたカマボコ型でボーカルがソリッドにぴっと立ち、求心力がある。濃口のアンプで鳴らしたせいもあるが、乾いた音色ではあるがカサカサとした紙くささはない。
個人的に、フルレンジ1発で実用になるのは8cm以下だと考えているが、音場感やボーカルは良いもののどうしてもひ弱な部分が目立つのが普通だ。
ところが、このウスモはかなり力強い鳴り方をする。薄型のために背圧がかかっているからか、それともバッフル効果だろうか。
8cmフルレンジでこんなにパワフルなスピーカーは初めて聴いた。

DACをdcsに変更したところ、別のスピーカーかと思うほど、重厚でピュアなサウンドに変わって、思わず炭山先生と目を合わせてしまった。
駆動系も非常に大切だ。

そうは言っても、メインスピーカーとして使うのであれば圧倒的にホライズンの方が優れていると思う。が、材料費13000円なら文句なし。

このウスモは炭山先生がデスクトップで使用中ということでお持ち帰りになった。

個人的には、FEシリーズとの違いを聴いてみたいところだ。


hinumachan at 11:12コメント(0) 

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