2007年02月
2007年02月24日
粉飾決算と監査法人
粉飾決算のニュースが続きますね。
業界人(?)として、胸と耳が痛いです。
こういった粉飾決算が生じないよう、監査法人が財務諸表(決算書)をチェックしているわけですが、粉飾なのかそうでないのか白黒はっきりしていないケースも多く、判断が難しかったりするんですよね。
(判断が難しいからこそ、きちんとした知識と資格を持った「プロ」が求められるのですが。)
もちろん、意図的に不正に加担したということであれば、絶対に許されないと思いますけれど。
また、毎日クライアントにはりついているわけではないですから、チェックしきれないこともあると思います。
チェックを厳しくするためには、監査を担当する会計士の人数を増やしたり、クライアントを訪問する日を増やしたりするといった対処も必要になるでしょうが、それだけの会計士を確保するのも、それだけの監査報酬を用意するのもなかなか難しいのが現状でしょう。
私も大手監査法人で監査業務に携わった経験がありますが、監査法人は限られた時間と人員と報酬の中で、本当にしっかりとチェックしていると思います。
本当に真面目に監査業務をしている会計士がたくさんいますから、事件によって監査業界全体の信頼性が低下しないことを祈ります。
そして、大きな問題が起きているのをきっかけに、よりよい監査が実施できる環境が整っていくといいな、と思います。
また、多くの方に、財務諸表や監査についてもっと関心をもっていただきたいな、と思います。
というわけで、財務諸表について勉強できる書籍をちょっとご紹介。
まずはこちら。
バリュー株で勝つための【図解】「決算書&企業価値」分析ドリル
自分で確認テストを解いたりしながら、重要ポイントだけを端的に身につけることができます。
株式投資家がお書きになったものですが、決算書をきちんと利用して株式投資をしている人ならではの、とてもわかりやすい内容になっています。
投資目的の人だけではなく、決算書を学びたい方におススメです。
また、拙著
面白いほどよくわかる決算書の読み方―しくみから指標まで、これだけ知っていれば大丈夫 新会計基準・会社法対応
は、財務諸表と監査について、簡潔に解説しています。
監査報告書の簡単な意味についても解説を加えてみました。
辞書のように利用していただけると思います。
財務諸表は会社の活動を集約したデータ一覧表ですから、内容がわかるととても楽しいと思いますよ!
大きな問題の中で大変な想いをしているにも関わらず、メールの返事をくれた友人に感謝。
業界人(?)として、胸と耳が痛いです。
こういった粉飾決算が生じないよう、監査法人が財務諸表(決算書)をチェックしているわけですが、粉飾なのかそうでないのか白黒はっきりしていないケースも多く、判断が難しかったりするんですよね。
(判断が難しいからこそ、きちんとした知識と資格を持った「プロ」が求められるのですが。)
もちろん、意図的に不正に加担したということであれば、絶対に許されないと思いますけれど。
また、毎日クライアントにはりついているわけではないですから、チェックしきれないこともあると思います。
チェックを厳しくするためには、監査を担当する会計士の人数を増やしたり、クライアントを訪問する日を増やしたりするといった対処も必要になるでしょうが、それだけの会計士を確保するのも、それだけの監査報酬を用意するのもなかなか難しいのが現状でしょう。
私も大手監査法人で監査業務に携わった経験がありますが、監査法人は限られた時間と人員と報酬の中で、本当にしっかりとチェックしていると思います。
本当に真面目に監査業務をしている会計士がたくさんいますから、事件によって監査業界全体の信頼性が低下しないことを祈ります。
そして、大きな問題が起きているのをきっかけに、よりよい監査が実施できる環境が整っていくといいな、と思います。
また、多くの方に、財務諸表や監査についてもっと関心をもっていただきたいな、と思います。
というわけで、財務諸表について勉強できる書籍をちょっとご紹介。
まずはこちら。

自分で確認テストを解いたりしながら、重要ポイントだけを端的に身につけることができます。
株式投資家がお書きになったものですが、決算書をきちんと利用して株式投資をしている人ならではの、とてもわかりやすい内容になっています。
投資目的の人だけではなく、決算書を学びたい方におススメです。
また、拙著
面白いほどよくわかる決算書の読み方―しくみから指標まで、これだけ知っていれば大丈夫 新会計基準・会社法対応
は、財務諸表と監査について、簡潔に解説しています。
監査報告書の簡単な意味についても解説を加えてみました。
辞書のように利用していただけると思います。
財務諸表は会社の活動を集約したデータ一覧表ですから、内容がわかるととても楽しいと思いますよ!
大きな問題の中で大変な想いをしているにも関わらず、メールの返事をくれた友人に感謝。
2007年02月22日
プロキシーファイト
今、ニュースを見ていてビックリ。
経営陣同士で決まっていた合併話が株主総会で否決されたというのです。
合併に関する意思決定の権利は株主総会が握っていますから、ありえない話ではありません。
しかし、合併についての決議は、通常よりも要件の重い「特別決議」が必要であると規定されています。
そのため、経営陣の判断がよほど間違っていなければ、株主総会で否決するのはなかなか難しいでしょう。
これだけの反対票を集めることができたのは、反対の意思を強くもっていた株主が、他の株主からの委任状を集め、味方についてもらうことができたから、ということだそうです。
(ちなみに、賛成派と反対派で、委任状を奪い合う争奪戦のことを、プロキシーファイトというそうです。)
日本も物言う株主が増えてきて、実際にきちんと株主の権利を行使していることに、少しビックリしました。
そして、時事ネタのつもりはなかったのですが、ちょうどで、こちらの雑誌
ビジネスサポート 2007 2 (2007)
で、上記のような株主と株式会社のポイントについて連載していたので、重ねてビックリ。
ちなみに上記の雑誌は、こんな雑誌です。
連載2回目の2007年3月号では、ちょうど、合併には株主総会の特別決議が必要であることや、株主の決議の委任のことについて触れていますので、ご興味があるようでしたらご覧くださいね。
この雑誌には、中小企業の経営者に向けたメッセージとして連載させていただいてはおりますが、是非たくさんの方に読んでいただきたいな、という熱い想いをこめて執筆しております。
(文章はさらっとしているかもしれませんが、、、)
日本のビジネスは、好むと好まざるとに関わらず、世界に開かれています。
ルール(法律)で決められている範囲については、「日本的じゃない」「日本では」という理屈はナンセンスでしょう。
そのため、株式会社や株主、株式というものについて基本的な知識を得る事は、大企業の経営者に限らず、中小企業の経営者、すべてのビジネスマンにも大切なことだと感じます。
そんなことを考えさせてくれたニュースに感謝。
経営陣同士で決まっていた合併話が株主総会で否決されたというのです。
合併に関する意思決定の権利は株主総会が握っていますから、ありえない話ではありません。
しかし、合併についての決議は、通常よりも要件の重い「特別決議」が必要であると規定されています。
そのため、経営陣の判断がよほど間違っていなければ、株主総会で否決するのはなかなか難しいでしょう。
これだけの反対票を集めることができたのは、反対の意思を強くもっていた株主が、他の株主からの委任状を集め、味方についてもらうことができたから、ということだそうです。
(ちなみに、賛成派と反対派で、委任状を奪い合う争奪戦のことを、プロキシーファイトというそうです。)
日本も物言う株主が増えてきて、実際にきちんと株主の権利を行使していることに、少しビックリしました。
そして、時事ネタのつもりはなかったのですが、ちょうどで、こちらの雑誌
ビジネスサポート 2007 2 (2007)
で、上記のような株主と株式会社のポイントについて連載していたので、重ねてビックリ。
ちなみに上記の雑誌は、こんな雑誌です。
連載2回目の2007年3月号では、ちょうど、合併には株主総会の特別決議が必要であることや、株主の決議の委任のことについて触れていますので、ご興味があるようでしたらご覧くださいね。
この雑誌には、中小企業の経営者に向けたメッセージとして連載させていただいてはおりますが、是非たくさんの方に読んでいただきたいな、という熱い想いをこめて執筆しております。
(文章はさらっとしているかもしれませんが、、、)
日本のビジネスは、好むと好まざるとに関わらず、世界に開かれています。
ルール(法律)で決められている範囲については、「日本的じゃない」「日本では」という理屈はナンセンスでしょう。
そのため、株式会社や株主、株式というものについて基本的な知識を得る事は、大企業の経営者に限らず、中小企業の経営者、すべてのビジネスマンにも大切なことだと感じます。
そんなことを考えさせてくれたニュースに感謝。
2007年02月21日
社員(従業員)は企業の財産
月曜日、火曜日の2日間は、ゆっくりとお休みをいただき、のんびりと過ごしました。
そして本日水曜日は、午前中はとあるクライアントさんと定例ミーティング。
いくつかのプロジェクトについて会計、税務、法律などの問題点をクリアするための方策を議論。
今年もまた、楽しいお仕事ができそうな予感。
午後は、某有名老舗企業へ。
来年度の新人研修を担当させていただくことになり、その打ち合わせをしてまいりました。
新人研修は、もっとも気合が入る研修の1つ。
(他の研修の手を抜いているというわけではありません(笑))
なぜなら、新人さんたちのパワーをいただくことができるから。
なぜなら、財務諸表を学んでいただくことで、仕事をより楽しんでもらえると信じているから。
最近は新人研修で財務諸表の基礎を教える企業が増えているので、4月5月は、のんびりのびのび、していられなさそう。
でも、今からとても楽しみです。
ところで、本日うかがった企業の研修担当の方が、とても素敵なことをおっしゃいました。
それは「社員は企業の財産である」ということ。
私も、本当にその通りだと思います。
そして、財産である社員のみなさんのための研修なのだということをあらためて実感することができ、ますます研修が楽しみになりました。
今年も多くの人々と出会えることに感謝。
そして本日水曜日は、午前中はとあるクライアントさんと定例ミーティング。
いくつかのプロジェクトについて会計、税務、法律などの問題点をクリアするための方策を議論。
今年もまた、楽しいお仕事ができそうな予感。
午後は、某有名老舗企業へ。
来年度の新人研修を担当させていただくことになり、その打ち合わせをしてまいりました。
新人研修は、もっとも気合が入る研修の1つ。
(他の研修の手を抜いているというわけではありません(笑))
なぜなら、新人さんたちのパワーをいただくことができるから。
なぜなら、財務諸表を学んでいただくことで、仕事をより楽しんでもらえると信じているから。
最近は新人研修で財務諸表の基礎を教える企業が増えているので、4月5月は、のんびりのびのび、していられなさそう。
でも、今からとても楽しみです。
ところで、本日うかがった企業の研修担当の方が、とても素敵なことをおっしゃいました。
それは「社員は企業の財産である」ということ。
私も、本当にその通りだと思います。
そして、財産である社員のみなさんのための研修なのだということをあらためて実感することができ、ますます研修が楽しみになりました。
今年も多くの人々と出会えることに感謝。
2007年02月15日
リニューアル
平林公認会計士事務所のウェブサイトをリニューアルしました。
サーバを移動した関係で、まだ不安定なのですが、茶色を基調とした落ち着いた雰囲気に仕上げました。
ただ、現在お問い合わせページに不具合があり、うまく動かないようですので、お急ぎの場合には、このブログにコメントをお寄せくださいませ。
また、上記ウェブサイト上の事務所からのお知らせについて、最新情報が掲載されておりませんが、ご容赦ください。
(随時掲載予定。)
なお、ウェブサイトリニューアルに合わせ、ブログもいろいろと変更しました。
(ブログのURLも、http://blog.hirabayashi-cpa.com に再設定する予定です。)
以前、読者登録をしてくださった方、大変お手数をおかけして恐縮ですが、もう1度、お手続きをお願いいたします。
今後とも、平林公認会計士事務所をよろしくお願いいたします。
サーバを移動した関係で、まだ不安定なのですが、茶色を基調とした落ち着いた雰囲気に仕上げました。
ただ、現在お問い合わせページに不具合があり、うまく動かないようですので、お急ぎの場合には、このブログにコメントをお寄せくださいませ。
また、上記ウェブサイト上の事務所からのお知らせについて、最新情報が掲載されておりませんが、ご容赦ください。
(随時掲載予定。)
なお、ウェブサイトリニューアルに合わせ、ブログもいろいろと変更しました。
(ブログのURLも、http://blog.hirabayashi-cpa.com に再設定する予定です。)
以前、読者登録をしてくださった方、大変お手数をおかけして恐縮ですが、もう1度、お手続きをお願いいたします。
今後とも、平林公認会計士事務所をよろしくお願いいたします。
2007年02月07日
のんびりのびのび
本日は午前中、クライアントであるFPWOMANさんへ。
社長の大竹のりこさんと、監査役の新屋真摘さん、税理士の川東優子さんと決算に向けてのミーティング。
なごやか&楽しい雰囲気に包まれ、素敵な時間を過ごすことができました。
午後は、セミナーの打ち合わせのため、オープンオフィスさんへ。
表参道で一人ゆっくりとランチをとり、お茶をいただいて、それから打ち合わせへと向かいました。
起業家のみなさまに向けて、ビジネスを楽しむための秘訣をお話させていただくことになりそう。
今から楽しみです。
こういうワクワクを作り出せるなんて、さすがオープンオフィスさん。
浜口社長の考え方も共感できることばかりです。
ところで、午前、午後とミーティングで、とても忙しいように見えるのですが、今週の決まった用事は実はこれだけ(笑)
ちなみに、ここ数年は似たようなペースですごしております(笑)
(もちろん忙しい時期もありますが)
あとは、締め切りに合わせて、自分のペースで作業をすればよいので、のんびりのびのび感を楽しんでいます。
マイペース人生を許してくれる環境に感謝。
2007年02月04日
平和ボケのありがたさ
先日、喫茶店で1人でお茶を飲んでいたとき、お隣に座っていらした年配の女性に話しかけられました。
なぜだかわかりませんが、喫茶店などでお茶をしているとき、年配の女性から話しかけられることの多い私(笑)。
人生の先輩方のお話は本当に貴重な内容が多く、1日1日を生かされていることの幸せを強く感じることができたりします。
今回お声をかけてくださったのは、お話の内容からすると70歳を少し超えた女性。
とても品の良い優しい笑顔で、ゆっくりと丁寧に、ご自身の戦中戦後の体験をお話してくださいました。
とてもおっとりとした口調なのですが、まっすぐに向かってくる瞳はとても力強く、大変な時代を生き抜いてこられた方の芯の強さを感じました。
平和ボケした私には、本当には理解できない大変なお話ばかり。
自分がいまどれだけ平和な時代に生きているかを、あらためて実感させられました。
幸せは比較できるものではないし、何かと比較して幸せを感じるのもむなしい。
でも、こんなに平和ボケできることのありがたさを忘れてはならないと思いました。
大変な体験を語ってくださった人生の先輩に感謝。
平和な日本に感謝。