2007年06月14日

経営者の志と利益のバランス

コムスンの不正請求がきっかけで「介護ビジネス」の問題が浮上していますね。

正直なところ、病院や介護施設というのはそんなに儲かるビジネスではないと感じます。
介護や診療には保険制度の壁がありますし、保険外のサービスを提供しようとすれば、お金の多寡で提供できるサービスの質が変わってしまうという壁にぶつかるからです。

そもそも医療・介護ビジネスは利益を追求するような性質のものではない、という意見もわかります。
一方で医療や介護の世界も日進月歩。よいサービスを提供しようとすれば、それだけの設備を整える必要もあって、人材も確保する必要もあって、勉強もしなくてはいけなくて、そのためにはお金が必要。志だけでは経営を続けていけないのも事実なのです。

そのような状況の中で、私が接している院長先生達は、高い志と利益とのバランスに悩まされながらも、現場で働く方々とサービスを受ける方々を本当に大切にしながら経営を続けています。

私にはいったい何ができるのだろうと、自問自答の日々が続いていますが、少しでも経営者の方々の肩の荷が軽くなるよう、お手伝いすることができたらと思っています。


いつも優しく接してくださるお医者様達に感謝!

hirabayashicpa at 17:36│Comments(2)TrackBack(0) つれづれ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 水口   2007年06月14日 21:55
ご無沙汰です。     とうとう、うっとうしい梅雨に入ったみたいですね。心だけはカラッと晴れた気持ちでがんばろうと思います(笑)。       コムスンの問題じゃないですけど、私の姉は介護福祉士の資格を持ってまして、介護施設に勤めてましたけど、ホント給料安いって嘆いてましたよ。3交替だし、体もめちゃくちゃ負担が大きいし…。トップの理事長だけがおいしいめに合っているとか。事件は現場で起きているっていうのに…。同じ国家資格で看護士さんはまだギャラいいみたいですけど。高齢時代に入って出来たばかりの資格だから、世間からまだ認められていないんでしょうか?
2. Posted by ひらばやし   2007年06月14日 23:47
水口さん、こんばんは。

保険制度に基づくビジネスは、保険の点数で売上が決まってしまいます。そのため、ヘルパーさんに支払える給料も、上限があるのです。本当は、良いヘルパーさんにはできるだけたくさん払いたいのだけれど、サービスの質と売上が連動しないので、、、
その上、介護保険制度の改正で(制度の変更前とまったく同じことをしたとしても)売上が低下してしまったようですし。

トップの理事長も、私の知る限り、おいしい思いはしていないですよ。

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