プラチナデータ (幻冬舎文庫)
□あらすじ |
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
(「BOOK」データベースより)
□感想 |
通勤中に電車の中刷り広告で本書のことを知りました。正確には、二宮さん主演の映画のことを知りました。
ちょっと面白そうだなと思って広告を眺めていると、原作者に「東野圭吾」とあるではないですか。
以前より、著者の作品が好きで、何作品か読んでおりましたが(これらも後日ご紹介したい)、お恥ずかしながら、本書の存在は知りませんでした。というわけで早速購入。
ふむふむ、どうやら東野圭吾お得意の理系ミステリのようです。
私が今まで読んだ著者の作品には、必ずと言っていいほどベテラン刑事が登場しており、ご多分にもれず本書にもベテラン刑事が登場します。1ページ目から。いい味出してます。
読み進むにつれ私に異変が。いつも最後まで犯人なんてわかったことがないのですが、なんと途中で「犯人はこいつだ!」とわかってしまったのです。しかも当たってました!正直嬉しかったです。
ところが、あとあと色々な方の感想を拝見させていただいたところ、本作は犯人がわかりやすいようで、皆さん途中でわかったようですね。まあ、私がわかってしまうぐらいですから、当然といえば当然です。
犯人がわかってしまってから、若干の中弛み感はあったものの、東野圭吾ワールドを十分に堪能できたと思います。
私にも犯人がわかってしまうほどの安心設定なので、東野圭吾初心者の方にお勧めです。
映画の方では、登場人物の設定や性別に変更が加えられているようですが、ストーリーにも変更点などあるんでしょうか?機会があったら映画のほうも拝見したいと思います。
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