2017年03月


  昨日(
9日)のビデオミーティングで、血のつながらない弟に、突然、「日本を良くするために何をしたらいいの?」と問われた。備忘録として書いておこう。

 

「信頼」を作ること

 

 社会を良くするためには、経済を活性化したり、政治を安定するとかと考えがちだが、基本は「信頼の醸成」だと思う。

 社会は人と人との関係性でできている。人と人が不信感を持てば、関係が冷たくなり、争いやケンカが起こる。

 人と人がお互いに信頼で結ばれていれば、助け合って幸せに暮らせる。

 日本は、社会的に信頼感が高い。財布を落としても戻ってくるし、夜道も安全だ。

 人生を歩んでいて、信頼できる仲間に囲まれていることこそ幸せの条件だ。

 信頼できる友人がいないと、自暴自棄になり、他人を虐めたり、犯罪を犯したりする。社会全体の危険度が高まる。

 

「信頼」へのきっかけ作り

 

 人々が「信頼の絆」を持てるようにすることが、とても大事だ。

 貧しい子供たちのために「子ども食堂」が広がっていることはとてもいいことだ。

「信頼」の前に、「関係性を作る」「コミュニケーションを活発にする」が必要だ。

 道で会った人に挨拶をするのは最初の一歩だ。

 物を買ったり、売ったり、譲ったりすることも大事だ。

 私が、各地で「文章講座」を開いているのも、コミュニケーション(意思疎通)のレベルを上げたいからだ。

 

 なぜ「ゆいトレ」か

 

 顔見知りでない人を集めて、「さあ、話し合いましょう」と言っても、戸惑ってしまう。

 そこに、何かの物があれば話しやすくなる。

 私たちは今、「ゆい(結)トレード」という商品流通の仕組みを作っている。

 各地域で、こだわりを持って商品(農作物や工業製品など)を作っている人について、「商品と人の物語」を書き、それに共感した人が購入するというものだ。

 普通、ネットでの取引は、たくさん売り、利益を上げることが目的だ。

 しかし、「ゆいトレ」は、生産者と消費者の「心をつなぐ」のが主目的だ。

 一生懸命作った商品に対し、買った人が「とてもおいしかった」と言ってくれることが、生産者の励みになり、「もっといいものを作ろう」という気になる。

「安かろう、悪かろう」で走って来た商品流通に、爽やかな風を吹かせたい。

 だから、生産者には、「ここに出品するともうかります」ではなく、商品を媒介にした「カスタマー・コミュニティ」を作ってほしい。そのコミュニティが「信頼の場」になる。それを目指している。

 値段よりも「心」を売りたい。買ってもらいたい。

 そんな願いを込めて、とても小さな取り組みだが、「ゆいトレ」を広げていきたい。

 

「ゆいトレ」サイトは以下

http://mag.yui-tr.jp/

 

2017310日 第45話 おわり)

 センスのいい人たちと議論するのは楽しい。

 昨日(37日)は浅草橋でNEO(京都工繊大・次世代ワークプレイス研究センター)の研究会だった。

 

「副業(兼業)解禁」がブームに

 

「ソフト」「ものづくり」「センシング」の3チームで、今後やるべきことを相談した。最後に、リーダーの仲隆介教授が「兼業者の会社ができないか」という提案を紹介した。

 最近、「副業(兼業)解禁」を宣言する会社が増えている。中には「専業禁止」ということで、副業を持つことを義務づける過激な会社もある。

 副業をやることで、本業以外の視点やノウハウを得て、それを本業で生かすとか、定年後の準備をするとか・・・狙いはいろいろだ。

 

 副業の受け皿を作る

 

 副業をやる技能を持つ人はいい。

私も40歳を過ぎてから、副収入が毎年100万円を超える「副業人間」だったが、これは専門知識があり、論文を書いたり、講演をする能力があったからだ。

 ところが、これという能力がない人が「副業」を強制されても困ってしまう。

 そういう人を集めて会社を作り、副業を創出しようというのが、仲教授の提案だった。

 一人で副業するのはなかなか大変だが、2人、3人とか、チームにすれば仕事の可能性は広がる。

 また、副業そのものの会社の他、副業をしたい人を支援する会社も考えられる。いわば「兼業プロデュース会社」だ。

 プロジェクトベースの仕事に参加してもらう形であれば、「プロジェクトベースのハローワーク」という言い方もできる。

 人と人とをマッチングさせ、そこで議論してアイデアを出し、新事業を創出するのは楽しい。

 

 わが社も「兼業者の会社」

 

 そう考えていくうちに、わが社(Loco共感編集部)も「兼業者の会社」ではないかと思った。

 働いているライターは大半が子育て中のママ。本業は「育児」だ。

 私が「21世紀の共感文章術」を教えたことで、彼女たちの「文章力」が目覚め、成果ベースで仕事をしている。

 わが社が黒字ベースで順調に経営できているのは、コアメンバーのチームワークが抜群であることもあるが、「共感文章術」が素人をプロにする魔法のような技術だったことが大きい。

 つまり、チームを作り、それにある種の訓練をして、仕事にする・・・そのことで潜在能力が開花する。

 これは素晴らしいことではないか。

 これをモデルに、「兼業者支援」がビジネスになりそうだ。

 

 ということで、仲教授の構想に大賛成で、これを具体化してみようと考えている。

 

201738日 第44話 おわり)

 

  昨日(2日)、「子どものいない女性の生きがいづくり」について、ある女性から相談を受けた。話しながら、独り身の自分が幸福である理由がよくわかった。それは、「目標」「信頼」「交流」があるからだ。

 

<目標>

 目標を持たない人生はつまらない。

 肩書が13もある私は、それぞれについて目標がある。

 大目標は、代表作となる著書の執筆。材料収集中だ。

 代表社員であるLoco共感編集部の今後もしっかり考えねばならない。

 京都工繊大の次世代ワークプレイス研究も、新たな知見を得たい。

 

<信頼>

 普通の人にとって、一番信頼できるのは、まずは配偶者、家族だろう。

 離婚で独身になった私だが、信頼できる友人に囲まれている。

 兵庫県姫路市と、千葉県館山市に「血のつながらない兄弟」がいるし、息子や娘に相当する教え子、仕事を通じての兄貴分、弟分がいる。また娘の年齢になるLoco共感編集部のスタッフ、ライターたちがいる。これは本当に心強い。

 

<交流>

 最近、自分にとっての「心のオアシス」は、東京・世田谷のシェア奥沢での交流だ。

 オペラ鑑賞、クラシック音楽鑑賞、西洋古典絵画鑑賞などをテーマに同年代の男女と語り合うのはとても楽しい。

 また、ここで開かれている共奏キッチンで、いろんな人との出会いがあるのも楽しい。

 文章講座の教え子とは、facebook友達になり、交流が続いている。

 

 人生とは「信頼の積み重ね」だと思う。さまざまな仕事や交流で、自分の役割を果たすことで、信頼が積み上がっていく。それが日々の充実感になる。

 

 子どものいない人は、老後、特に寂しくなる。

 でも、多くの人との「信頼」に囲まれ、交流が絶えなければ、それに耐えられる。

「幸福」は外形ではない。心の充実なのだから。

 

201733日 第43話 おわり)

  先日、聞いたこんな話。いつもは温厚な私だが、その場に居たら、間違いなく、血が出るほど殴っただろう。

 

 ある忘年会で

 

 昨年末、西日本のある小都市。

 従業員50人ほどの会社で、ある部署の忘年会があった。

 この業界はじり貧で、ボーナスも前年より下がった。

 部長で役員のXが、「私は役員だから、君たちよりたくさんもらっている。だから、これからこのお金を落とすから、それを箸でつまんだ人にあげる」と、財布から千円札を取り出して、立ち上がって上から落とそうとした。

 部員数人は、それを見て、背筋が寒くなったという。

 

 お金に縛られる人間

 

 多くの人間がお金に縛られている。

「お金がないと生きていけない」という強迫観念に追われている。

 そこで、お金がある人は優越感を持つ。

 忘年会のXは、自分の優越感を演じたかったのだ。

 しかし、それを見せつけられる部員はどうだったのか?

 自分たちが下位にいるという屈辱感を見せつけられ、いっそう侮辱を感じただろう。

 

 組織で生きる知恵

 

 会社という組織は階層があり、上下関係がある。

 上の者が下の者に命令し、指導監督する。

 そこで、下の者は上の者に屈従する。

 私はそんな組織は認めない。

 組織は理念のもとにある。その理念を実現するために、みんなで頑張る。

 管理者は、部員を鼓舞(encourage)することが最大の任務だ。

 

「状況は厳しいけど、頑張って行こう。大変な状況の中で本当によく頑張ってくれた」

 ――Xが言うべき言葉はこれだったはず。

 

 人間をバカにしてはいけない。優越感を見せびらかしてはけない。

 私がこの会社の社長だったら、Xをクビにするか、最低でも更迭する。

 人間としてやってはいけないことをしたのだから。

 

201732日 第42話 おわり)

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