楽しむ
March 12, 2009
February 12, 2009
愛着あるものを描く
ブカレストに来て1年半、油絵も第七作目に入りました。これまでは画家の絵を模写してきましたが、今回は初めて写真を見ながら筆を入れます。
先日のエントリーで載せた靴と落ち葉の写真を描くことにしました。絵の模写と大きく異なるのは、光と影の部分を自分で見極めないといけないこと。油絵は、インクで表現されている色を模写すればおのずと光と影を表現できたので、これはかなり難しいです。そして、影にも太陽によって作られる自然な影と人によって作られる影があり、それぞれ雰囲気が違います。おまけに、落ち葉のパターンがパズルのように見えてきて、何が何やらわからなくなりました。
それでも、自分がとった写真を描くというのはいいものです。足も誰のものか分かっているし、写真を撮った日の気温や風の強さや、空気の感じも覚えている。あの日私が秋が嬉しくてはずんだ気持ちだったことも、この写真を見ると思いだすのです。「思い入れのあるものを描くのは素敵なことよ」と先生もおっしゃっていました。技術的には苦戦しそうな一枚ではあります。
先週仕上がった第六作目です。パレットナイフ使いが少し慣れてきたのがわかりますでしょうか。これが、模写作品の最後になるかもしれません。
先日のエントリーで載せた靴と落ち葉の写真を描くことにしました。絵の模写と大きく異なるのは、光と影の部分を自分で見極めないといけないこと。油絵は、インクで表現されている色を模写すればおのずと光と影を表現できたので、これはかなり難しいです。そして、影にも太陽によって作られる自然な影と人によって作られる影があり、それぞれ雰囲気が違います。おまけに、落ち葉のパターンがパズルのように見えてきて、何が何やらわからなくなりました。
それでも、自分がとった写真を描くというのはいいものです。足も誰のものか分かっているし、写真を撮った日の気温や風の強さや、空気の感じも覚えている。あの日私が秋が嬉しくてはずんだ気持ちだったことも、この写真を見ると思いだすのです。「思い入れのあるものを描くのは素敵なことよ」と先生もおっしゃっていました。技術的には苦戦しそうな一枚ではあります。
先週仕上がった第六作目です。パレットナイフ使いが少し慣れてきたのがわかりますでしょうか。これが、模写作品の最後になるかもしれません。
February 04, 2009
フィギュアな季節
冬といえばフィギュアスケート。スポーツに対する関心ゼロの私が、唯一はまっている競技です。といっても、鑑賞のみですけど。昨年グランプリシリーズをパリで観戦しました。
思ったより寒くなかったです。そして、長時間の観戦にあきちゃうかなーと思っていたのですが、あっという間でした。一日目は男子、ペア、女子のSPを見て、4時間以上はリンクにいたと思うのですが、美しくて「もっとみていたい！」という感じでした。そんなことなら、男子の前のアイスダンスも見ればよかった（今はアイスダンスも結構好きなのですが、その時は「ジャンプのないフィギュアなんて」と思って軽く見ていたのです。反省。）。
フランス大会は、浅田選手も出ていました。そうです。シニア参戦以降の自身のワーストスコアを更新した試合でした。SPは連続ジャンプが単発、ステップから入る三回転ジャンプが２回転（おまけにエッジに厳重注意）と、３つのジャンプのうち、２つが失敗。SPでこけた時、FPで挽回するのがこれまでの浅田選手でしたが、翌日のFPではトリプルアクセルがツーフット、得意の３回転ループが２回転、３回転サルコウが１回転かつ転倒、続く連続ジャンプが３回転フリップのみの単発、と７つのジャンプのうち、実に４つが失敗と、それはもう華麗ともいえる完全自爆でした。あれを眼の前で見ていたのは、はっきりって心臓に悪かった。ひらみえ、半泣きでした。冗談じゃなく。
とはいえ、彼女の滑り自体は本当に素晴らしくて、氷の上を滑っているとは思えない軽やかな足取りが素晴らしかったです。スピンも柔軟性が活きていて美しかったですし、FPのステップは圧巻でした。スコアを見ると、ステップってあまり点差が開かないようですが、彼女のステップはちょっと次元が違うと思いました。失敗は多かったけれど、「いつまでも見ていたい」そんな気持ちにさせられるプログラムでした。
野球やサッカーは、テレビの方が全体が把握できるので、臨場感を除いてはテレビ観戦に軍配が上がると個人的には思うのですが、フィギュアは断然生に限りますね。氷上を駆けていく時の氷を削る音や風の音、スピード感はテレビではほとんど感じられませんからね。特にスピードは、生で観戦していると、選手によって全く違うことがわかります。そして、スケートの質も選手によって個性がすごく出るんだということもわかりました。たとえば、浅田選手はフワフワな感じですが、この大会で優勝したカナダのロシェット選手は、力強くガシガシ行く、という感じ。フィギュアの生観戦はくせになりそうです。が、ひとまず今週の四大陸選手権と来月の世界選手権はテレビで（くすん）。
追記：ところで、今シーズン注目を浴びている男子の小塚選手もこの大会に出ていました。彼の滑りの上手さに驚きました（そして顔立ちがすんばらしぃー）。なんで今まで注目されていなかったのだろう、と不思議に思うほど。アメリカ大会で優勝した時は自他共にびっくりしていましたが、そんなに意外には思いません。４回転を持っている選手が注目されがちで、フランスでも地元のジュベール選手がキャーキャー言われていましたが、スケーティングの上手さは小塚選手の方が上だったと思います。
思ったより寒くなかったです。そして、長時間の観戦にあきちゃうかなーと思っていたのですが、あっという間でした。一日目は男子、ペア、女子のSPを見て、4時間以上はリンクにいたと思うのですが、美しくて「もっとみていたい！」という感じでした。そんなことなら、男子の前のアイスダンスも見ればよかった（今はアイスダンスも結構好きなのですが、その時は「ジャンプのないフィギュアなんて」と思って軽く見ていたのです。反省。）。
フランス大会は、浅田選手も出ていました。そうです。シニア参戦以降の自身のワーストスコアを更新した試合でした。SPは連続ジャンプが単発、ステップから入る三回転ジャンプが２回転（おまけにエッジに厳重注意）と、３つのジャンプのうち、２つが失敗。SPでこけた時、FPで挽回するのがこれまでの浅田選手でしたが、翌日のFPではトリプルアクセルがツーフット、得意の３回転ループが２回転、３回転サルコウが１回転かつ転倒、続く連続ジャンプが３回転フリップのみの単発、と７つのジャンプのうち、実に４つが失敗と、それはもう華麗ともいえる完全自爆でした。あれを眼の前で見ていたのは、はっきりって心臓に悪かった。ひらみえ、半泣きでした。冗談じゃなく。
とはいえ、彼女の滑り自体は本当に素晴らしくて、氷の上を滑っているとは思えない軽やかな足取りが素晴らしかったです。スピンも柔軟性が活きていて美しかったですし、FPのステップは圧巻でした。スコアを見ると、ステップってあまり点差が開かないようですが、彼女のステップはちょっと次元が違うと思いました。失敗は多かったけれど、「いつまでも見ていたい」そんな気持ちにさせられるプログラムでした。
野球やサッカーは、テレビの方が全体が把握できるので、臨場感を除いてはテレビ観戦に軍配が上がると個人的には思うのですが、フィギュアは断然生に限りますね。氷上を駆けていく時の氷を削る音や風の音、スピード感はテレビではほとんど感じられませんからね。特にスピードは、生で観戦していると、選手によって全く違うことがわかります。そして、スケートの質も選手によって個性がすごく出るんだということもわかりました。たとえば、浅田選手はフワフワな感じですが、この大会で優勝したカナダのロシェット選手は、力強くガシガシ行く、という感じ。フィギュアの生観戦はくせになりそうです。が、ひとまず今週の四大陸選手権と来月の世界選手権はテレビで（くすん）。
追記：ところで、今シーズン注目を浴びている男子の小塚選手もこの大会に出ていました。彼の滑りの上手さに驚きました（そして顔立ちがすんばらしぃー）。なんで今まで注目されていなかったのだろう、と不思議に思うほど。アメリカ大会で優勝した時は自他共にびっくりしていましたが、そんなに意外には思いません。４回転を持っている選手が注目されがちで、フランスでも地元のジュベール選手がキャーキャー言われていましたが、スケーティングの上手さは小塚選手の方が上だったと思います。
July 27, 2008
再会の日々
帰国中は、ほぼ毎日誰かと会っていました。友人との再会が主でしたが、ルーマニアで出会った方々との再会もありましたし、仕事上での新しい出会いもありました。こうして振り返ると、人は誰かとつながることで生かされているのだと実感します。では、再会・出会いダイジェスト：
��O大勤務時代の同志との再会：
2005年からルーマニアに渡るまでの間仕事をしていたO大でともに苦楽を分かち合った同志の職場を訪ね、久しぶりに色々お話ししました。退職された方を囲んでの食事会もあり、仕事を辞めた後も続いていく関係っていいなあとしみじみ。私は新境地へと向かう決意をしたわけですが、同じ場所で頑張り続けている方々とお話しして、色々学ぶところも多し。
��O大修士時代の同期などなど同窓生との再会：
同窓生との再会は離れていても、会えばすぐに時間を取り戻せる感覚があります。彼女たちと今でもつながっていられることは、私の人生にとって大きな宝物です。一緒にお好み焼きを食べたり、ご自宅で花火観賞パーティーを開いてもらったり、赤ちゃんお披露目＆夕食をごちそうになったり等々、色々な再会の場で元気をもらいました。
��ルーマニアで出会った方々との再会：
ルーマニアでお世話になった方々と日本で再会。アメリカ・韓国時代もそうでしたが、日本で再会するというのはなんだか不思議なものです。ちょっと照れるというか。。。ルーマニアでの思い出話、これから日本でやりたいことなど、やはりいろいろな話に花が咲きました。こうした出会いを大事にしていきたいものです。
�せ纏�を通じた新しい出会い：
今の仕事は日本語教育なのですが、他領域に渡る方々との出会いがあり、大きな楽しみでもあります。あるいは、日本にいたらお話しする機会はないだろうという大物先生とかね。色々なフィールドで活躍されている方との出会いは、新鮮ですし、刺激が多いです。秋学期から一緒に仕事をしていく方とも会うことができ、実り多かったです。
日常に忙殺されてついついごあいさつが滞ってしまったりしますが、せっかく頂いた出会いというご縁、大切にしていきたいです。
��O大勤務時代の同志との再会：
2005年からルーマニアに渡るまでの間仕事をしていたO大でともに苦楽を分かち合った同志の職場を訪ね、久しぶりに色々お話ししました。退職された方を囲んでの食事会もあり、仕事を辞めた後も続いていく関係っていいなあとしみじみ。私は新境地へと向かう決意をしたわけですが、同じ場所で頑張り続けている方々とお話しして、色々学ぶところも多し。
��O大修士時代の同期などなど同窓生との再会：
同窓生との再会は離れていても、会えばすぐに時間を取り戻せる感覚があります。彼女たちと今でもつながっていられることは、私の人生にとって大きな宝物です。一緒にお好み焼きを食べたり、ご自宅で花火観賞パーティーを開いてもらったり、赤ちゃんお披露目＆夕食をごちそうになったり等々、色々な再会の場で元気をもらいました。
��ルーマニアで出会った方々との再会：
ルーマニアでお世話になった方々と日本で再会。アメリカ・韓国時代もそうでしたが、日本で再会するというのはなんだか不思議なものです。ちょっと照れるというか。。。ルーマニアでの思い出話、これから日本でやりたいことなど、やはりいろいろな話に花が咲きました。こうした出会いを大事にしていきたいものです。
�せ纏�を通じた新しい出会い：
今の仕事は日本語教育なのですが、他領域に渡る方々との出会いがあり、大きな楽しみでもあります。あるいは、日本にいたらお話しする機会はないだろうという大物先生とかね。色々なフィールドで活躍されている方との出会いは、新鮮ですし、刺激が多いです。秋学期から一緒に仕事をしていく方とも会うことができ、実り多かったです。
日常に忙殺されてついついごあいさつが滞ってしまったりしますが、せっかく頂いた出会いというご縁、大切にしていきたいです。
July 06, 2008
ワインのおいしいアルザスへ
6月30〜7月4日、欧州日本語教師研修に出張してきました。研修先は、フランス・アルザス。アルザスワインが有名なスイスとドイツの国境にある素敵な地方です。リースリングが好きな私としては、アルザスワインが楽しみで仕方がありませんでした。と言っても、出張ですから、その準備で前の週は数日徹夜が続きましたが。
この研修には、ヨーロッパで活躍する日本語教師が集まってきます。西欧、中欧、東方、北欧、あーこんなに色々なところで頑張っている日本語教師がいるんだーと思うと、それだけで感慨深いものがありました。私は、この研修で「聴解」を担当し、言語習得における聴解とその指導について講義とワークショップを行いました。受講者のニーズに合わせて調整しましたが、内容は次のテキストに準拠しました。
聞くことを教える (国際交流基金日本語教授法シリーズ 第 5巻)写真右はワークショップからのプロダクトです。聴解のプロセス（pre-listening, during-listening, post-listening）を重視した教室活動を考えてもらいました。どれも力作でした。英語教授法をやっていた時から、聴解や読解などのインプットは、プロセスを重視するよう習ったので、私自身も教室活動ではこのプロセスを大事にしています。でも、一人で作っていると活動がマンネリ化するので、今回のワークショップを通じて色々アイデアを頂きました。受講者の方々に感謝です。
自分の授業も楽しかったのですが、お食事や宴での交流が本当に楽しくて、日本語教師やっていて良かったなあと心から思いました。色々な国で試行錯誤している同志だからこそ、色々共有できるのです。それに、日本語教師はバックグラウンドが面白い方が多いので、話もとても面白い。
研修所はブドウ畑に囲まれた自然豊かなところでした。周囲にかわいい村が点在していて、おとぎ話の世界のような風景です。今回は出張でしたが、プライベートでワイナリーを回りたいと思います。
June 06, 2008
June 04, 2008
ひらみえ画伯その3
第三作目完成しました。一作目からずっと同じ作家のを真似てます。彼のことがよっぽど好きなんですね、私。
今回のテーマは筆運びでした。光の感じは出ているけど、葉っぱの所をもう少し細かく描いても良かったかなあ。でもようやく色の混ぜ方が少し分ってきました。油絵は描いている時と乾いた後では色が変わり、乾くと若干暗くなります。なので、色をのせる時点でそのことを計算に入れておかないといけないのですが、どうも私は暗い色を作りがち。先生の大胆な配色にいつもハッとさせられています。先生には、私に見えない色が見えているようです。
最近は、街の緑や空を見ても、「あの色はあれとあれを混ぜたらいいかな」などと考えてしまいます。数色の絵の具を混ぜ混ぜして色々な色を作らなければならないので、色と色の混合がどうなっているのか、ものすごく考えるようになりました。論文やっているときとは随分世界が違って、なんだか新鮮です。
May 01, 2008
大切にします
海外生活は出会いと別れの連続。こういうライフスタイルを選んでいる以上、覚悟しないといけないのですが、年々しんどくなってます。出会いの部分は、楽しいんですけどね。
さて、今月も仲良くしていただいていた方々が帰国あるいは新地移転となります。ブカレストを離れる方々は、食糧や日用品を分けてくださいます。その為、空っぽだった我が家の食糧庫は、かなり充実。別れはお名残り惜しいものですが、我が家の生活にはそうしてブカレストを離れた方々の生活が今もなお息づいています。（そして、私たちの血となり肉ともなっている。。。えへっ。）
先日も大量の食糧を頂き、写真の植物も養子にもらうことにしました。写真はほんの一部です。日本でもベランダを植物だらけにしていたので、嬉しい限りです。
昨日から植物の水やりが朝のおめざとなりました。大切に育てていこうと思います。
