日本のテレビ局で、放射能汚染された農産物について食べてはいけないと本当のことを言う人がいました。これまでは、そのような発言があっても報道しなかった国内メディアにとっては珍しいことです。発言者はやはり、武田教授でした。

たかじんのそこまで言って委員会 61:00〜
http://himado.in/?id=63447&sid=40581

Q.小学4年生・男子からの質問
「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」

A.武田教授の答え。
「健康を害しますから、捨てて下さい。」
「除染する前に生産・出荷するのが間違っている。」
「食べて被曝することで応援するのではなく、農家が1年間休業してもいいようにちゃんと(補償を)する。」

まさにその通りです。

ただし、実際は高濃度に汚染された地域は除染など出来ませんから(低濃度汚染された地域に限っては、)除染してから生産・出荷する。それまでは政府が農家を補償して出荷させない。これが正解です。

今村克彦というガラの悪い教師が、農家の人が可哀想だから言い方を取り消せとしつこく絡んでいますが、武田教授の言っていることはまさにそのとおりで取り消す必要は全くありません。

農家が可哀想だから日本人みんなで被曝するなんて馬鹿げています。汚染された農産物や海産物を平気で出荷する農家は買ってくれる人が可哀想とは思わないのでしょうか。

全数検査が出来るはずもなく、出荷された農産物の抜き打ち検査で暫定基準値すら満たせない汚染食品が続々と発覚しています。最近の例ではお茶ですが、お茶だけが問題なのではありません。同じ地域の農産物は全て危険なのです。

県「知っていたが検査しなかった」基準値超えは早摘み新芽の製茶
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110906/stm11090623150007-n1.htm
「足柄茶」基準値超え 神奈川県農産物で初 出荷自粛と自主回収を呼び掛け
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110511/dst11051116400046-n1.htm

食べてから抜き打ち検査で見つかっても意味がありませんし、見つからずに消費された大半の放射性物質を含んだ食品は今も誰かの体内を被曝させています。政府は被災地応援キャンペーンなどやっている場合ではなく、汚染地域からの食品の出荷を直ちにやめさせるべきなのです。(もちろん農家に補償した上での出荷禁止です。)

 番組では武田教授も含めて大人は食べてもよいと発言していますが、出荷を許してしまうと外食や加工食品として使われてしまうため子供を守ることが出来ません。

 大人と子供を分けるなら出荷段階で全量検査して出荷時に全品ベクレル表示を義務づけ、18歳以下食用禁止のシール等を貼らなければなりません。また、飲食店や加工食品にも店頭やパッケージに18歳以下食用禁止の放射能汚染食品を使用していませんと表示させる必要もあります。

 そこまで出来ないのであれば、汚染地域の食品を出荷させないというのが最も現実的な対策なのです。今のままでは汚染された食品が全国に流通してしまうのを止めることは出来ません。

 ただし、実際には大人が食べても安全という根拠もありません。放射性物質は出来るだけ摂取しないことが一番望ましいのです。発ガンまでいかなくとも、原因不明の無気力症や体のだるさに悩まされた被曝者の事例は原子爆弾やチェルノブイリやスリーマイル事故にも存在するのです。

 放射線被曝を少しでも減らすためには、外部線量の高い地域からの避難はもちろん、汚染地域産の食品を出来るだけ買わないことが大切です。では汚染地域とそうでない地域はどうやって見分ければいいのでしょうか。

 漠然と福島県とその周辺はなんとなく避けている方もいらっしゃると思いますが、基準となりそうなデータがありましたので紹介しておきます。

 文部科学省が発表している都道府県別環境放射水準調査結果に2011年の3月及び4月に降下した放射性ヨウ素I131と放射性セシウムCs134,Cs137の積算量がまとめられています。

(文部科学省7/29発表)都道府県別環境放射水準調査結果 2011年3-4月分及び2010年3月分
http://www.mext.go.jp/component/english/__icsFiles/afieldfile/2011/07/29/1307873_072914.pdf

 ストロンチウムSr90の調査が行われていないのが残念ですが、ヨウ素とセシウム以外の放射性物質についても備考欄に記載があり、事故前の昨年3月の計測結果もあるので非常に参考になります。

 半減期の短い放射性ヨウ素I131は事故後半年間の当時現地にいた人以外には影響しないので、現在も農地を汚染していると考えられる放射性セシウムCs134,Cs137に限定して3月-4月降下物累積量をまとめました。その結果が下記になります。20110927_環境放射能水準調査結果(月間降下物)
※上記の画像は横幅を画面内に収めるために、0-3000Mbq/k屬錬洩楡100Mbq/k屐3000Mbq/k岼幣紊錬洩楡1000Mbq/k屬函∨瀬哀薀嫦羆の二重線で切り替えています。3000Mbq/k岼幣紊検出されている地域と3000Mbq/k嵬にの地域との差は実際はもっと大きくなりますからご注意下さい。

 これを日本地図に当てはめると下記になります。
(TITLE)環境放射能水準調査結果(月間降下物)汚染マップ
※1 宮城県は津波等の影響で計測結果がありませんが、距離や風向きから考えて茨木・栃木・山形と同程度の汚染とみなして赤表示にしています。
※2 福島県は計測結果がありませんが、土壌汚染マップ等を見ても絶望的との判断から赤表示にしています。
・(文部科学省)放射性セシウムの土壌濃度マップ[別紙4-1,別紙4-2,別紙6]
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/11555_0830.pdf
・汚染マップ一覧
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=210951801243060233597.0004a4f5311a2612c91f3&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&ie=UTF8&t=p&vpsrc=6&ll=37.405074,140.097656&spn=5.252343,6.591797&z=6&source=embed
http://www.asahi.com/special/gallery_e/view_photo_feat.html?jisin-pg/TKY201108290584.jpg
https://livedoor.r.blogimg.jp/hamusoku/imgs/5/f/5f7c734f.jpg
http://konstantin.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/07/28/110727_tochigi.jpg


 うちでは上記をもとに買ってはいけない産地、買っても安全な産地を判断しています。赤色、黄色で示した地域の農産物・海産物は出来るだけ買わないように気をつけています。そのように気をつけるとほとんどキャベツなどの葉物野菜が食べられなくなりますが、ある程度不便になるのはやむをえないと考えています。

 避けられない外食や加工食品での被曝を考えると、選べる食材は出来るだけ放射性物質の少ないものを選びたいと考えています。福井や高知の累積量が比較的高い理由はわかりませんが、新潟県については今後も降下物の累積量が増加しないか注意深く見守っていきたいと考えています。

 上記の環境放射水準調査結果でもわかるように、今や全国にセシウムが検出されない都道府県はありません。多かれ少なかれ日本全国が汚染されてしまったのは間違いありません。

 汚染地域の農産物も今やどこのスーパーに行っても見かけます。日本全国に汚染食品が流通することを許している政府には怒りを禁じえません。

 こうした中で少しでも消費者が安心出来るように取り組んでいる企業もあります。残留放射能だけでなく重金属や農薬に至るまで全ての検査結果を常時インターネットを通じて検索出来るという他社に先駆けた情報公開の姿勢には感銘を受けました。

雪国まいたけ 安全システム
http://www.yukiguni-anzen.jp/

 こうした取り組みを各企業が行わなくても安心して食品を購入出来る制度と運用を政府には徹底して頂きたく思います。汚染地域の農家や漁師の方には別の地域で再起できるような補償が1日も早く行われ、汚染食品の出荷が禁止されることを願うばかりです。

〜参考リンク〜

食品別放射能汚染まとめサイト
http://atmc.jp/food/
市民放射能測定所
http://www.crms-jpn.com/mrdatafoodcat/food_drink.html
全国セシウム土壌沈着量マップ(米国科学アカデミー紀要提供 )
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20111115/dms1111151134009-p1.htm
(zakzak)初の“セシウム汚染”全国マップ!北海道〜中国地方まで広く拡散
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111115/dms1111151134009-n1.htm