放射能の危険性

ジャーナリズムを放棄したマスメディアの大罪

 最近のニュース番組を見ていると、政府や東京電力の発表をそのまま伝えるか、あるいは政府が国民に向かって伝えて欲しいように情報を操作して伝えるか、どちらかしかしていないように思われる。

 特に放射線被曝についての話題ではこの傾向が強い。福島県から人が出ていくのは悲しいニュース。福島県に人が戻ってくるのは嬉しいニュース。本当にそれでいいのだろうか。本当に福島に住み続けることが安全と何の疑問も持たずに報道しているのだろうか。

 外で思い切り遊べない子供達のコメントを伝え、早く思い切り外で遊ばせられるようにしたいものだと締めくくる。そして生産者や観光旅館の窮状を訴え、子供や家族連れの観光客に来て欲しいと訴えかける。業者にも生活はあるだろうが、消費者の被曝リスクについては考えないのだろうか。子供達が今も福島で被曝し続けているのに外で遊べるようになるといいですねで終わってよいのか。

 放射線被曝のリスクや現在の除染の進捗状況、住民の被曝の実態や基準値の妥当性などを独自に調べたり取材したりして掘り下げるようなメディアはひとつも見あたらない。

 おきまりのように、様々な農作物について「検査の結果、暫定基準値を上回るものはありません。安全が確認されたので出荷が開始されます」とアナウンサーが読み上げる。検出された数値はあまり報道されない。

 基準値がいつまで暫定なのか、暫定基準値以下なら本当に安全が確認されているのか、国民が気にしているそんなことにはメディアは興味がないのだろう。

 皆様のNHKも受信料を払っている契約者(一般消費者)の健康などまったく顧みることなく政府や東京電力、経産省の言ったことをそのまま垂れ流している。

 09/26のクローズアップ現代では小金井市の母親達によって校庭の除染が行われたという話題があった。

09/26 NHK クローズアップ現代
「放射能から子どもを守りたい〜母親たちのネットワーク〜」
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3098

 校庭を新しい土で覆うことで約0.4μSv/hが約0.1μSv/hに下がって運動会が出来たという内容であったが、司会の女性はこれで安心ですねと全てが終わったかのような論調であった。

 約0.1μSv/hなら年間の外部被曝量は1mSv以下に抑えられるが、表土が風で失われたり運動によって土が荒れるとまたすぐに線量は上がってくるため、このような除染が一時的な対応にすぎず、継続した除染作業が必要となることには触れられなかった。放射線から身を守りながら暮らすことは長い闘いであり、終わりは見えない。

 暫定基準値についても、セシウムだけをクローズアップしてEUや米国と比較して日本の基準値が厳しいというようなフリップを使って解説していた。

20110926クローズアップ現代_放射性セシウムの基準値

※上記以外の国やヨウ素についても知りたい場合は農水省の資料を参照した方がよい。
(参考)放射性核種に係る日本、各国及びコーデックスの指標値(PDF:48KB)
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/shihyo_0901.pdf

 しかし、ここには大きなカラクリがある。米国やEUはそもそも福島県やその周辺自治体からの農産物、海産物の輸入を制限したり放射線検査証明書を義務づけたりしている。福島県周辺の産地からの食品を制限したり、あるいは検査結果のベクレル表示がきちんと行われているならば、私たち日本の消費者も暫定基準値が高すぎるなどと文句を言うことはないだろう。

 各国の日本産食品の輸入制限の状況は下記で確認できる。

20110929諸外国・地域の規制措置(9月29日版)
(農林水産省)諸外国・地域の規制措置(9月29日版)
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kensa_0929.pdf
※なお、こまめに更新されているので下記の農林水産省サイトの「諸外国・地域の規制措置等」という欄から最新の情報を取得することをおすすめする。
(農林水産省)東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html

 また、EUの基準値が日本より高く設定されている理由はもうひとつある。EUサイトで公開されている内容をJETROが翻訳した記事があるが、次のように記載されている。

(JETRO)日本からの輸入食品の放射線検査の許容水準上限を引き下げ(EU)
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110411_01.html
基準値は年間の個人の食品の消費の10%がこの値の汚染レベルにある場合を
>想定しており、放射線への暴露が年間で1ミリシーベルトを超えないように
>設定されている。
また、基準値は国際機関(WHO、FAOなど)のガイドラインに
>沿って作られている。

EUがウェブサイトで8日に公開した日本からの輸入食品のQ&A
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/11/225&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en(英語)

 日本人がスーパーへ行けば福島、千葉、埼玉、群馬、茨城産の農産物ばかりが並んでおり、日本人の食卓にのぼるのは大半が国産品であることを考えれば、日本国内の流通基準とEUの輸入制限を同列に比較することはおかしいとすぐに気がつくはずだ。

 EUの輸入制限は日本からの輸入食品の割合(10%程度)を考慮した上で、年間1mSv以内に被曝を抑えるという計算のもとに成り立っているのである。日本は単純に規制のベクレル値だけを真似するのではなく、年間1mSvを堅持するという考え方を見習うべきだ。

 そうした事情を考慮すれば他国の汚染として客観的な立場にいるEUや米国よりも、むしろ自国の農産物が汚染されたベラルーシやウクライナを参考にするべきなのかも知れない。

 こうしたことを全く伝えずに「日本より外国の方が基準値が高いんですよ、だから日本の暫定基準値は安全なんですよ」というNHKの論調にはまったくあきれるほかない。

 西日本で生産する食品や輸入食品を活用し、日本の高い検査技術と国民の教育水準を考慮すれば、原発事故の収束と除染にめどがつくまでの間に必ずしも汚染食品を食べなくても健康で文化的な生活を維持することが出来るはずだ。また、これだけの無駄遣いをしておきながら国民の命と健康を守るための費用が捻出できないとは言わせない。

※2011/9/30 輸入食品の検査をせずに野放しで流通させているという報道があった。東京都がいったい何を考えているのかさっぱりわからない。役人は国内の暫定基準などおかまいなしに輸入食品が370bq/kgを超えたら突っぱねればいいだけだ。どこの国でも役人はそのように融通が利かないのが常識。少なくとも検査しないという選択肢はありえない。

(朝日新聞)都が輸入食品の放射能検査中断 国産と異なる基準懸念
http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY201109280218.html

 現在の暫定基準値では年間1mSvの一般公衆の被曝上限を守ることは出来ないし、外部線量が高い福島県の周辺地域こそ、より厳しい食品の基準が必要と考える。

 全国のお母さん達の運動により、子供のための新たな基準値を設けるという動きもあるようですが、全ての日本国民を守れる正式な基準値を厚生労働省には一刻も早く改めて頂きたいと考えます。

子どもたちを放射から守る全国ネットワーク
「小宮山厚生労働大臣に、私たち母親の思いをお伝えしてきました」
http://kodomozenkokunet.sblo.jp/article/48179314.html?1317034599
食品放射線基準見直し 子に配慮、より厳しく 首相意向
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201109290137.html

放射能汚染地域からの物品移動は禁止すべき

 汚染地域からの物品は食品に限らず、出来るだけ移動するべきではありません。放射性廃棄物、放射性瓦礫は除染不可能なほど汚染された地域へ集約するしかないのです。

 9/19放送のNHKニュース7にて、福島第1原発周辺20km以内の警戒区域へ自家用車で一時帰宅が実現したというニュースを見ました。見ていると、冬服やストーブなど仮設住宅に入るだけの荷物を車いっぱいに積み込んで50年書き続けた日記はいつか戻るからと置いていかれました。これには非常に違和感を持ちました。

 高放射線量の警戒区域内にあった冬服やストーブを使用せず、放射能に汚染されていないものを新たに購入したほうが安全に決まっていますし、持ち帰るとしたら日記や位牌のような思い出の品だけの最小限に留めるべきと考えておりましたので、全く逆の行動が当たり前のように報道されていたのに衝撃を受けました。

 また、テレビ東京で09/06に放送されたガイアの夜明け「福島に生きる」では創作和菓子の店、木の幡が紹介されていました。この中で、警戒区域から40-80cpmが検出される餅つき機を持ち出す映像がありましたが、これにも驚きました。

ガイア餅つき機

 シーベルトに換算すると0.33uSv/h-0.66uSv/h。放射線管理区域に指定されてもおかしくないほどの線量が検出される機械で餅をついて売る。その感覚が私には全く理解できませんでした。最終的にはつくれる餅の量に限界があるということで九州の餅吉に頼んでつくってもらうことになりましたが、消費者に被曝させないという観点が全く欠けていると感じました。

 京都の大文字の薪や日進市の花火をはじめ、様々なところで放射性物質への懸念から物議を醸しているようですがそもそも検査もせずに汚染地域から物品を移動することが間違っているのです。食品に至ってはいうまでもありません。

<花火大会>福島産打ち上げ中止 愛知・日進市に抗議殺到
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110920-00000047-mai-soci

 日進の花火については、結局70ベクレル/kgを超える放射性セシウムがその後の調査で検出されています。

日進の花火中止問題、放射性セシウムは微量
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011092790140643.html

 マスコミは放射性セシウムは微量で、来年の打ち上げに問題ないという方向に必死で誘導していますが、同じ事実から中止は適切だったという記事を書くことも出来ます。

 マスコミは偏向フィルターをかけず、屋内にあったはずの花火からも合計70ベクレル/kg超のセシウムが検出された事実だけ伝えてあとは読者に判断させてはいかがでしょうか。

 70ベクレル/kg以上のセシウムをマスコミは微量と表現していますが、青酸カリを致死量の1/100混入した花火をメーカーが出荷した場合、近隣から打ち上げないでくれとメールや電話が来るのは当然ですし、まともなメーカーなら打ち上げずに回収するでしょう。

 汚染された物品は移動させない。この原則を守らないと今後もこうしたトラブルが頻発するでしょう。こうしたイベントの実行委員会には自己満足で近所の方を被曝させるような支援策を安易に企画しないことを強く求めたいと思います。

 自動車の汚染も深刻です。浪江町のWEBサイトには次のような記載があります。なんと10万cpmつまり約833μSv/h以内なら放射線が検出されても自動車を持ち出してよいのだそうです。

浪江町WEBサイト
http://www.town.namie.fukushima.jp/?p=2895
>・スクリーニングの結果、10万cpm未満の車は、そこで一時立入りは
>終了しますので、解散となります。そのままお帰りいただいて結構です。

 こうして持ち出された車が各地へ売り飛ばされていき汚染を拡大しています。発見されて記事になるのは氷山の一角でしかなく、海外にまで汚染車が輸出されていると思われます。

[朝日新聞] 2011/08/11 輸出用中古車から放射線検出
大阪で、X線検査2回分 「福島で登録抹消」 110.0μSv/h
http://www.asahi.com/national/update/0811/OSK201108110142.html

[産経新聞] 2011/07/02 川崎港で輸出用中古車から放射線
業者「福島で登録抹消」 62.6μSv/h
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110702/dst11070200230000-n1.htm

[産経新聞] 2011/09/09 福島の中古車から放射線
名古屋港、輸出前に検査 10.5μSv/h
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110909/trd11090913420016-n1.htm

 さらに、汚染車両はガソリンスタンドなどにも汚染物質をまき散らしていきます。

[新潟日報]新潟県内ガソリンスタンド洗車場汚泥からセシウム
最大9万ベクレル検出
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/25699.html

 花火や薪のひとつひとつを見れば影響が小さいと思われるかも知れませんが、こうしたことが積み重なれば被曝量はどんどん増えていくことになりかねません。放射性物質に汚染された瓦礫を受け入れたり、下水処理場からの放射性物質が濃縮された汚泥がセメント材料として全国に出荷されたりすればどこから被曝するのかもうわからなくなります。

放射性物質含む汚泥でセメント生産、「安全」と出荷再開
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110520/547521/

 汚染地域からの物品移動は厳重な検査の上、必要最小限に制限する。これを直ちに実施して頂きたいと思います。

正しい食品暫定基準値のつくりかた

 日本国民から全く信用されていない食品の暫定基準値について、どのようにすれば国民に信頼される暫定基準値がつくれるのかを考えてみました。

基本方針は次の3点です。

^貳霧衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度は年間1mSvとする。
 ※外部被曝に加えて呼吸、食品による内部被曝を含めた限度です。
乳幼児や妊婦、成人が全て安全を確保出来る値とする。
出荷時と同じ状態の農産物を測定する。
 ※出荷時に洗わないのであれば、洗わずに測定すること。
 出荷する農産物を全て洗う場合に限り洗ってから測定してもよい。

 これらを念頭において食品の暫定基準値をつくってみることにしましょう。まずは食品から摂取する内部被曝の限度を決めます。

 外部被曝や呼吸も含めて年間1mSv以内に収めるためには、食品から受ける内部被曝は1/3程度に抑える必要があります。

 仮に1mSvを100%とした場合、外部被曝で30%、食事による内部被曝で30%、呼吸による内部被曝で30%、残りをそれ以外からの被曝10%とします。このように考えると自ずと食品から摂取可能な内部被曝の限度は0.3mSv/year程度であることがわかります。

 次に成人と乳児や妊婦で基準値を区別せずにすむよう、最初から乳児を基準に考えます。乳児で0.3mSv/yearを満たすことが出来れば成人であっても妊婦であっても心配する必要はありません。

 上記の考えのもとに暫定基準値を設定すると次のようになります。※年齢別実効線量係数や1日の食品摂取量は下記のエントリとまったく同じ数値を用いました。

水道水及び食品暫定基準の妥当性について
http://blog.livedoor.jp/hirezake_nomitaiyo/archives/1560167.html

正しい暫定基準値のつくりかた

【政府の定めた暫定基準値】
・放射性ヨウ素 (I-131)
 飲料水 300 Bq/kg ※1
 牛乳・乳製品 300 Bq/kg
 野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
 魚介類 2,000 Bq/kg
・放射性セシウム
 飲料水 200 Bq/kg
 牛乳・乳製品 200 Bq/kg
 野菜類  500 Bq/kg
 穀類  500 Bq/kg
 肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
 ※1 乳児の放射性ヨウ素の飲料水基準は100 Bq/kg
 ※2 測定対象は流水で洗ってから測定する

【当サイトが推奨する暫定基準値】
・放射性ヨウ素 (I-131)
 飲料水 5 Bq/kg
 牛乳・乳製品 5 Bq/kg
 野菜類 (根菜、芋類も含む。 ) 5 Bq/kg
 魚介類 5 Bq/kg
・放射性セシウム
 飲料水 5 Bq/kg
 牛乳・乳製品 5 Bq/kg
 野菜類  5 Bq/kg
 穀類  5 Bq/kg
 肉・卵・魚・その他 5 Bq/kg
 ※1 乳児、妊婦も同じ基準値とする
 ※2 出荷時と同じ条件で測定する

 外部被曝線量についても上限を年間1mSvの基準の30%を目安とし、0.0342μSv/時≒4.11CPM/時未満とし、生活範囲内にこれを超えるホットスポットがある場合は避難を推奨する。

 呼吸による内部被曝については計算が複雑になるので便宜上、外部被曝と同等程度とし、それ以外の被曝を10%見込んでおきます。

 というわけで、年間1mSvを満たすための暫定基準値と空間線量の上限は下記となります。政府が定めた暫定基準値が最初からこのような制度だったらもっと日本国民の信頼を得られたのではないでしょうか。

●飲料水及び食品の上限値の目安(暫定基準値) 一律 5bq/kg[年間0.3mSv]
 →これを超える飲料・食品は出荷禁止し、費用を国が補償する。(国は東電に賠償請求する)

●外部被曝線量の上限値の目安(空間線量)  0.0342μSv/時≒4.11CPM/時[年間0.3mSv]
 →原発事故前から浴びていた自然放射線量を年間1.0mSv程度とすると、これに
  上記の外部被曝線量を加えた1.3mSv/年[0.148μSv/時≒17.79CPM/時]程度が
  避難の基準になってきます。ただし、呼吸による内部被曝をほとんど考慮する
  必要がない地域ではさらに0.3mSv/年程度増えても人工放射線量を
  年間1.0mSv以内に抑えられるのではないかと考えます。

 私は汚染地域の食品を買わない主義ですが、上記を満たせるものだけを検査の上で出荷してくれるなら東北だろうが北関東だろうがどこの産地のものでも出荷してもらって構わないと考えています。ちなみにチェルノブイリの被害に苦しむベラルーシでは今なお子供達が甲状腺ガンや白血病に悩まされており、子供に37ベクレル/kg以上の食品を与えてはいけないことになっています。

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NHK チェルノブイリ原発事故その10年後
http://www.youtube.com/watch?v=SUP035x9d84#t=11m24s
>事故現場から200km以上離れた村で子どもの23%が白内障や失明
>同じ村では84%以上に不整脈がみられる。
>80%の子どもが胃炎や肺の疾患を持っており、特に12-15歳がひどい。
http://www.youtube.com/watch?v=SUP035x9d84#t=12m53s
>子どもには37ベクレル/Kg以上の食品を与えてはいけない。

※日本の暫定基準は放射性ヨウ素だけで2000ベクレル、
セシウムも含めると2500ベクレル/Kgまで摂取可能。
ストロンチウム他の核種は基準値すらないのが現状です。

 それから、そろそろ原発事故から半年が経過して半減期8.04日の放射性ヨウ素(I131)についてはほとんど検出されなくなってきました。半減期50.53日の放射性ストロンチウム(Sr89)と半減期2.06年の放射性セシウム(Cs134)はもうしばらく検出されると思いますが、これから先は半減期28.74年の放射性ストロンチウム(Sr90)と半減期30.04年の放射性セシウム(Cs137)との長い闘いが始まるのです。

 放射性ヨウ素(I131)を放射性ストロンチウム(Sr90)に置き換えた新暫定基準値も作成してみたところ、年間1mSvの30%に被曝を抑えるには一律3bq/kgが限度となりました。Sr90の方がI131よりも比較的影響が大きいため被曝上限を低くする必要があるのです。

暫定基準値の妥当性_20110907_Sr90Cs137

 政府の定めた暫定基準値に放射性ストロンチウム(Sr90)の値が決められていないのが不思議でなりません。また、飛散した放射性物質はヨウ素、セシウム、ストロンチウムだけではないからです。プルトニウムやウラン、コバルトやキュリウム他の様々な放射性物質については検査すらされていないのが現状です。

 したがって放射性ヨウ素や放射性セシウムを個別に規制するのではなく、放射性核種にかかわらず3bq/kgを超えたら出荷させない等の規制が本来望ましい形なのだと思われます。

 また、繰り返しになりますが検査時に検出されないような操作をしては意味がありません。流水で洗ったり、他地域産のものと混ぜたり、内臓を取り除いたり、皮を剥いだり精米してから検査するなど、出荷される商品と異なる状態にして検査するなどの詐欺的行為が行われている現状では、検査結果そのものの信頼性にも疑問がつけられてしまいます。

 科学的、医学的に安全といえる基準値で検査をすること、そして出荷する商品と同じ状態で検査すること、基準を超えるものは全て出荷しないこと、これが出来ないと消費者の安心は取り戻せないでしょう。

 繰り返しになりますが、政府には現在の暫定基準値の見直しを強く求ます。

2011年10月02日追記

 このエントリで求めた暫定基準値のあるべき姿は3-5bq/kgとなりましたが、奇しくもドイツ放射線防護協会が提言している子供4bq/kg,成人8bq/kgと近似する結果となりました。

 被曝量を年間1mSv以下に抑えるという原点をはずさずに基準値を決めると結果としてこのような基準になるということが示されるよい例と思いますので参考までに紹介しておきます。

(ドイツ放射線防護協会)
日本における放射線リスク最小化のための提言
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf

農産物の産地と汚染状況について

 日本のテレビ局で、放射能汚染された農産物について食べてはいけないと本当のことを言う人がいました。これまでは、そのような発言があっても報道しなかった国内メディアにとっては珍しいことです。発言者はやはり、武田教授でした。

たかじんのそこまで言って委員会 61:00〜
http://himado.in/?id=63447&sid=40581

Q.小学4年生・男子からの質問
「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」

A.武田教授の答え。
「健康を害しますから、捨てて下さい。」
「除染する前に生産・出荷するのが間違っている。」
「食べて被曝することで応援するのではなく、農家が1年間休業してもいいようにちゃんと(補償を)する。」

まさにその通りです。

ただし、実際は高濃度に汚染された地域は除染など出来ませんから(低濃度汚染された地域に限っては、)除染してから生産・出荷する。それまでは政府が農家を補償して出荷させない。これが正解です。

今村克彦というガラの悪い教師が、農家の人が可哀想だから言い方を取り消せとしつこく絡んでいますが、武田教授の言っていることはまさにそのとおりで取り消す必要は全くありません。

農家が可哀想だから日本人みんなで被曝するなんて馬鹿げています。汚染された農産物や海産物を平気で出荷する農家は買ってくれる人が可哀想とは思わないのでしょうか。

全数検査が出来るはずもなく、出荷された農産物の抜き打ち検査で暫定基準値すら満たせない汚染食品が続々と発覚しています。最近の例ではお茶ですが、お茶だけが問題なのではありません。同じ地域の農産物は全て危険なのです。

県「知っていたが検査しなかった」基準値超えは早摘み新芽の製茶
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110906/stm11090623150007-n1.htm
「足柄茶」基準値超え 神奈川県農産物で初 出荷自粛と自主回収を呼び掛け
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110511/dst11051116400046-n1.htm

食べてから抜き打ち検査で見つかっても意味がありませんし、見つからずに消費された大半の放射性物質を含んだ食品は今も誰かの体内を被曝させています。政府は被災地応援キャンペーンなどやっている場合ではなく、汚染地域からの食品の出荷を直ちにやめさせるべきなのです。(もちろん農家に補償した上での出荷禁止です。)

 番組では武田教授も含めて大人は食べてもよいと発言していますが、出荷を許してしまうと外食や加工食品として使われてしまうため子供を守ることが出来ません。

 大人と子供を分けるなら出荷段階で全量検査して出荷時に全品ベクレル表示を義務づけ、18歳以下食用禁止のシール等を貼らなければなりません。また、飲食店や加工食品にも店頭やパッケージに18歳以下食用禁止の放射能汚染食品を使用していませんと表示させる必要もあります。

 そこまで出来ないのであれば、汚染地域の食品を出荷させないというのが最も現実的な対策なのです。今のままでは汚染された食品が全国に流通してしまうのを止めることは出来ません。

 ただし、実際には大人が食べても安全という根拠もありません。放射性物質は出来るだけ摂取しないことが一番望ましいのです。発ガンまでいかなくとも、原因不明の無気力症や体のだるさに悩まされた被曝者の事例は原子爆弾やチェルノブイリやスリーマイル事故にも存在するのです。

 放射線被曝を少しでも減らすためには、外部線量の高い地域からの避難はもちろん、汚染地域産の食品を出来るだけ買わないことが大切です。では汚染地域とそうでない地域はどうやって見分ければいいのでしょうか。

 漠然と福島県とその周辺はなんとなく避けている方もいらっしゃると思いますが、基準となりそうなデータがありましたので紹介しておきます。

 文部科学省が発表している都道府県別環境放射水準調査結果に2011年の3月及び4月に降下した放射性ヨウ素I131と放射性セシウムCs134,Cs137の積算量がまとめられています。

(文部科学省7/29発表)都道府県別環境放射水準調査結果 2011年3-4月分及び2010年3月分
http://www.mext.go.jp/component/english/__icsFiles/afieldfile/2011/07/29/1307873_072914.pdf

 ストロンチウムSr90の調査が行われていないのが残念ですが、ヨウ素とセシウム以外の放射性物質についても備考欄に記載があり、事故前の昨年3月の計測結果もあるので非常に参考になります。

 半減期の短い放射性ヨウ素I131は事故後半年間の当時現地にいた人以外には影響しないので、現在も農地を汚染していると考えられる放射性セシウムCs134,Cs137に限定して3月-4月降下物累積量をまとめました。その結果が下記になります。20110927_環境放射能水準調査結果(月間降下物)
※上記の画像は横幅を画面内に収めるために、0-3000Mbq/k屬錬洩楡100Mbq/k屐3000Mbq/k岼幣紊錬洩楡1000Mbq/k屬函∨瀬哀薀嫦羆の二重線で切り替えています。3000Mbq/k岼幣紊検出されている地域と3000Mbq/k嵬にの地域との差は実際はもっと大きくなりますからご注意下さい。

 これを日本地図に当てはめると下記になります。
(TITLE)環境放射能水準調査結果(月間降下物)汚染マップ
※1 宮城県は津波等の影響で計測結果がありませんが、距離や風向きから考えて茨木・栃木・山形と同程度の汚染とみなして赤表示にしています。
※2 福島県は計測結果がありませんが、土壌汚染マップ等を見ても絶望的との判断から赤表示にしています。
・(文部科学省)放射性セシウムの土壌濃度マップ[別紙4-1,別紙4-2,別紙6]
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/11555_0830.pdf
・汚染マップ一覧
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=210951801243060233597.0004a4f5311a2612c91f3&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&ie=UTF8&t=p&vpsrc=6&ll=37.405074,140.097656&spn=5.252343,6.591797&z=6&source=embed
http://www.asahi.com/special/gallery_e/view_photo_feat.html?jisin-pg/TKY201108290584.jpg
https://livedoor.r.blogimg.jp/hamusoku/imgs/5/f/5f7c734f.jpg
http://konstantin.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/07/28/110727_tochigi.jpg


 うちでは上記をもとに買ってはいけない産地、買っても安全な産地を判断しています。赤色、黄色で示した地域の農産物・海産物は出来るだけ買わないように気をつけています。そのように気をつけるとほとんどキャベツなどの葉物野菜が食べられなくなりますが、ある程度不便になるのはやむをえないと考えています。

 避けられない外食や加工食品での被曝を考えると、選べる食材は出来るだけ放射性物質の少ないものを選びたいと考えています。福井や高知の累積量が比較的高い理由はわかりませんが、新潟県については今後も降下物の累積量が増加しないか注意深く見守っていきたいと考えています。

 上記の環境放射水準調査結果でもわかるように、今や全国にセシウムが検出されない都道府県はありません。多かれ少なかれ日本全国が汚染されてしまったのは間違いありません。

 汚染地域の農産物も今やどこのスーパーに行っても見かけます。日本全国に汚染食品が流通することを許している政府には怒りを禁じえません。

 こうした中で少しでも消費者が安心出来るように取り組んでいる企業もあります。残留放射能だけでなく重金属や農薬に至るまで全ての検査結果を常時インターネットを通じて検索出来るという他社に先駆けた情報公開の姿勢には感銘を受けました。

雪国まいたけ 安全システム
http://www.yukiguni-anzen.jp/

 こうした取り組みを各企業が行わなくても安心して食品を購入出来る制度と運用を政府には徹底して頂きたく思います。汚染地域の農家や漁師の方には別の地域で再起できるような補償が1日も早く行われ、汚染食品の出荷が禁止されることを願うばかりです。

〜参考リンク〜

食品別放射能汚染まとめサイト
http://atmc.jp/food/
市民放射能測定所
http://www.crms-jpn.com/mrdatafoodcat/food_drink.html
全国セシウム土壌沈着量マップ(米国科学アカデミー紀要提供 )
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20111115/dms1111151134009-p1.htm
(zakzak)初の“セシウム汚染”全国マップ!北海道〜中国地方まで広く拡散
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111115/dms1111151134009-n1.htm

放射線量計(ガイガーカウンター)の正しい使い方

 福島県内ではいまだに高い放射線量が計測されているにもかかわらず、避難どころか一時帰宅など住民を戻す方向に政府や自治体が動いているようです。

 もはやこの国の政府は国民の命などなんとも思っていないのでしょう。素人の住民が戻りたいと言うのはやむをえないですが、専門知識を持つ国の機関が危険な場所からの避難と立ち入り制限を行わなければ住人の安全を確保することは出来ません。

 自治体や政府の発表する放射線量の数値についても、測定地点が高いなどの問題があり人体への影響を測るには適切ではなく、民間の計測値との乖離から信頼性に疑問符がついています。

 最近では個人で放射線量計(ガイガーカウンター)を入手して測定する人が増えているようですが政府や自治体がいかに信頼されていないかを示しているように思われます。

 しかし、放射線量計を使う際には正しい使い方を知っておく必要があります。正しい使い方というと、線量計の使用方法を思い浮かべる方が多いと思いますが、本当に重要なことは機械の扱い方ではありません。(放射線量計の扱い方については下記のサイトなどを参照して下さい。)

放射線の正しい測り方
http://p.booklog.jp/book/30823

※なお、ガイガーカウンターで野菜や果物の放射性物質を計測することは出来ません。参考までに野菜類の検査について書かれた資料をあげておきます。切り刻んで測定する必要があるため、全品検査をすることは実質的に不可能で、抜き取り検査しか出来ません。従って、出荷されているものは全て検査済なので安全というのは真っ赤なウソです。

---ここから
【緊急時における食品の放射能測定マニュアル】 P8-P12
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf
1 NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによる放射性ヨウ素の測定法

>2 野菜類(葉菜等)
>試料はあらかじめハサミ、カッター、包丁等で細切りし*3、
>機器校正で用いたものと同様の0.5〜1L 程度のタッパー容器
>又は2L マリネリ容器に入れて検出器を容器に密着させて測定する。
>機器・器具は牛乳の測定と同一のものとする。

2 ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法

>(3)試料は、あらかじめハサミ、カッター、包丁等で細切りし、
>機器校正に用いたものと同じ2L ポリエチレン瓶、2L マリネリ容器、
>0.5〜1L 程度のタッパー容器又は容積100 mL(50 mmφ×50 mm)
>小型容器に入れて測定試料とする。
---ここまで

 話がそれましたので戻します。

 放射線量計(ガイガーカウンター)を使う際に最も重要なことは、測定結果に対する自分の行動を事前に決めておくことです。事前にと言うのがポイントです。一度計測してからでは、1度目の計測結果が判断に含まれてしまうため、客観的な判断が下せません。

 目安となる基準値をいくつか挙げておきたいと思います。これらのどの段階を超えたら妻や子供を避難させる、会社を辞めて家族で避難する、などの具体的な行動をあらかじめ決めた上で計測をして下さい。逆にどんな高線量が計測されても避難する気がないのなら計測しても意味がありませんので、高い機械を買うのはお金の無駄です。

 特に、水や食品そして空気まで汚染されている地域では内部被曝も考慮する必要がありますから、外部線量が高くて良いことはひとつもありません。震災後に緩和された基準ではなく、震災前の基準で冷静に考えることが大切です。

●1.0[mSv/年間]・・・一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度。

 →(線量計換算値)0.114μSv/時≒13.70CPM/時

●1.3[mSv/3ヶ月]・・・放射線管理区域(放射線管理のため下記※1の措置を行う必要のある区域)。
 →(線量計換算値)0.600μSv/時≒72.11CPM/時

※1
a)関係者以外の立入りを禁止し放射線被ばくを防止する。
b)放射線モニタリング等を厳重に行い、被ばく防護対策を行う。
c)管理区域外への放射線の漏洩、放射能汚染の拡大を防止する。
d)標識・柵等によって境界を明示・区画し、出入り管理を行う。
e)被ばく管理を行う。
ウィキペディア-被曝-
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

●20[mSv/年間]・・・文部科学省が目標としている被曝上限。
 →(線量計換算値)2.28μSv/時≒274.0CPM/時
 
※2011/09/29 20mSvのCPM換算値に誤りがあったため修正しました。申し訳ないです。

 ただし、線量計で計測出来るのはあくまでも外部被曝線量のみであることにご注意下さい。上記の目安はどれも外部被曝線量に加えて呼吸や食品による内部被曝線量を含んでいますから、外部被爆だけなら上記の目安の半分以下あるいは1/3以下を目指すのが正しいのです。

 明らかに高線量が計測されているのに「周囲が逃げていない」、「昨日と変わっていない」、「先月よりは減っている」、「国や自治体がただちに危険はないと言っている」、などと自分の中で納得する理由をつけて何も行動を起こさないのであれば、線量計を使う意味がありません。

 個人で計測する方は、どのような数値が計測されたら避難するのかあらかじめ覚悟を決めてから計測しましょう。特に自治体関係者や学校関係者の皆さんは、放射線量計で高い線量が計測された時にどうすべきなのかもう一度しっかり検討して頂きたい。

 通学路も自宅の庭も汚染され食品も水も空気も汚染されていることは考えないようにして、学校や公園だけ計測し、高い線量が出ても「ただちに影響はありません」とコメントするだけで行動は起こさない、それで本当にいいのですか。

 福島周辺の自治体関係者や学校関係者の方々には、改めて線量毎の行動指針を定めて測定して頂きたいと思います。本来は厚生労働省や文部科学省が決めないといけないことなのですが、国はどういうわけか避難させることをまったく考えていないようです。

福島の子供が疎開求め政府と交渉―マイク押し付け合い回答避ける官僚たちのお粗末
http://the-news.jp/archives/6402

[5/7] 福島の子どもたちの声を政府に届ける集会&記者会見
http://www.youtube.com/watch?v=ncMwHR6PEAc&feature=player_embedded
[6/7] 福島の子どもたちの声を政府に届ける集会&記者会見
http://www.youtube.com/watch?v=6ViGSoLOYks&feature=player_embedded

[7/7] 福島の子どもたちの声を政府に届ける集会&記者会見
http://www.youtube.com/watch?v=K3II4P2zxUA&feature=player_embedded

 教師や親たちもいいかげん見切りをつけて子供たちを安全な場所に避難させることを考えましょう。子供たちのほうがよほど今の状況が危険であることを理解しているようです。

母乳による内部被曝と給食について

とうとう恐れていたことが明らかになった。
いや、当然予想されたことだ。

母乳から微量の放射性物質=市民団体が検査―福島
http://news.livedoor.com/article/detail/5504907/
>福島など4県の女性9人の母乳検査で、
>茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり
>最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が
>検出されたと発表した。


 36.3ベクレル/Kgの母乳を1日1L飲んだ場合、下記資料を参考に乳児の経口実効線量係数 1.4x10^-4 と365日を掛けて1年間の放射性ヨウ素による被曝量を計算することが出来る。

緊急時における食品の放射能測定マニュアル P37(実効線量係数)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf


 36.3bq/kg * 1L(≒1Kg) * 365日 * 1.4x10^-4(実効線量係数) = 1.85[mSv]


通常、人工的な放射線の年間被曝線量の目安はこんな感じになる。

1.0[mSv]・・・一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度。
5.0[mSv]・・・放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度。
50.0[mSv]・・・電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88#.E6.94.BE.E5.B0.84.E7.B7.9A.E9.98.B2.E8.AD.B7.E3.81.A8.E3.82.B7.E3.83.BC.E3.83.99.E3.83.AB.E3.83.88


 一般成人が1年間にさらされてよい人工放射線の限度を超えているのに、これを微量と報道する日本のマスコミの意識の低さにはあきれかえるばかりだ。なお、セシウムやストロンチウムについては測定されていないのか言及がないため不明である。

 問題は、福島県周辺にこのような乳児をかかえたお母さんがまだ居住しているということにある。母乳にこれだけの放射性物質が含まれるということは、母体はさらに高レベルな内部被曝をしていることも考えられる。

 さらに、福島原発周辺県では飛散している放射性物質を吸入することで呼吸による内部被曝も考慮する必要がある。乳児はこれによりさらに被曝量が増え、数mSvに達することが予想される。

 政府とマスコミが安全だ、風評被害だと毎日連呼するせいで暫定基準値以下の流通野菜はスーパーに平気で並ぶようになっている他、農家は出荷自粛野菜等を自家消費する可能性があるため、福島県周辺の住民は常に放射能汚染野菜を摂取する危険性にさらされている。

 福島県内でも特に放射性物質の汚染が酷い飯舘村で入学式が行われたというニュースをみてさらに心が痛んだ。まだここに子供達がこんなに残っているとは・・・。

計画避難の飯舘村で新学期 21日から村外通学
http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1303306525

 一刻も早く政府は強制的に避難させるべきであるし、住民も危険を感じたら政府を信用せず逃げることが必要である。政府の言うことがころころ変わって信用出来ないから避難しないというバカな発言をする老人がいたが、信用出来ないなら真っ先に避難すべきだ。

 安全・安心をアピールする政府と、危険を指摘するそれ以外という状況では政府を信用するのも無理はないが、その情報が間違っていた時でも安全な方を信じるのが正しい。危険と信じて避難した場合は将来に影響はないが、安全と信じて避難しなかったことが後で間違いだとわかっても遅いのである。本当に安全かどうか、避難先で見極めてから判断するくらいの冷静さを持って欲しい。

 ところで、放射能汚染野菜を風評被害と言い張ることで消費者に安全をアピールする政府とマスコミの罪は重い。こうしたキャンペーンに騙されて自治体の長である都道府県の知事たちにまで愚か者が出現しはじめた。

出荷自粛外の本県農産物 東京で引き受け 石原都知事 「福島には恩がある」
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4147&blockId=9812223&newsMode=article
京都、滋賀の知事が福島県入り 風評被害をなくす支援表明
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110417000103
>嘉田知事と京都府の山田知事の2人が福島県を訪れ、
>福島県産の農作物などに対する風評被害をなくすため、
>関西でも消費者への呼びかけに全力をあげる考えを示した。

 滋賀県知事の話には実は後日談がある。毎日放送MBSの報道番組VOICEが4/19(火)の夕方のニュースで次のような報道をした。

滋賀県の学校給食に福島県産野菜を採用?

アナウンサー「嘉田知事は福島県の風評被害の防止に特に力を入れたいとしていて、今月末からは学校給食に福島県産の野菜などを取り入れたり、県内で販売会などを催したいと話しています。」

 この報道はNHK等では流れなかったためあまり広くは知られなかったが、滋賀県内の一部ではちょっとした騒動になり、県庁にも確認の電話が何本も入り対応に追われたようである。

 その後、滋賀県庁ホームページに緊急のお知らせとして番組の誤報を知らせる記事が掲載され、4/20の同番組内でも給食ではなく県職員食堂での採用と訂正が読み上げられました。

滋賀県庁 緊急のお知らせ
http://www.pref.shiga.jp/hodo/news/shinsai/20110420.html

 結果として、放射能汚染野菜が児童の給食に採用されるという最悪の事態は避けられたがいつまたこういう愚か者が出現しないとも限らない。販売会で買う人は自分の判断で買うのだろうが、食堂に汚染野菜を導入される県職員も気の毒である。職員の中に妊婦さんがいないことを祈るばかりだ。

それから今後もお母さん達は自治体や教育委員会がとんでもないことを言い出さないか気をつける必要がある。世の中には他人の子どもに平気でこういうものを食べさせようとする人間がまだまだいるようだ。

福島産に「がんばれ!」県特産物取扱店売り上げ3割増し
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:zX_8cmPtDsoJ:hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110330-OHT1T00344.htm+http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110330-OHT1T00344.htm&cd=1&hl=ja&ct=clnk&source=www.google.com
>「学校の給食で使うんです。もちろん安全な野菜ですから」

 その後中日新聞でこの顛末が記事になったが、マスゴミフィルターを通すと放射能汚染野菜への正常な親の拒否反応は風評被害と名称を変えられ、県庁や教育委員会に電話した人が過剰反応をしていて悪いかのような記事に仕上がっている。このマスコミの徹底した風評被害宣伝にはあきれるばかりだが、自分の記事で将来の小児ガンを増やす片棒を担いでいる可能性があるのによく平気でこのような記事が書けると逆に感心する。本当に自分の子供に食べさせたいと思って書いているのかは大いに疑問である。

誤報道で苦情殺到 「学校給食で福島産野菜」
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110421/CK2011042102000123.html
>県の担当者は「福島県産の野菜にこんなに過剰反応があるなんて。まさに風評被害の一端」と戸惑っている。
中略
>知事は会見で「風評被害をどう防ぐのか、力を合わせようと福島県の佐藤雄平知事と約束した。
>情報を正しく伝えて、恐れるところは恐れるが、過剰に恐れてはいけない」と話していた。

 ところで滋賀県と京都府が関西広域連合内で福島県の支援担当になったことは既に報道のとおりであるが、やはりがれきの処理も福島県担当になるのであろうか。

がれき30都道府県受け入れ意向 処理量最大281万トン
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041901000888.html

 川崎市が福島県のがれき受け入れを表明し物議を醸したが、その後放射能に汚染されたものは処理しないと苦し紛れの発表を行った。


「福島のゴミ受け入れ」に苦情 川崎市「汚染廃棄物は処理しない」
http://www.j-cast.com/2011/04/14093153.html
武田邦彦(中部大学) 生活と原発 07 汚染された瓦礫の処理
http://takedanet.com/2011/04/post_29f3.html

 そもそも土壌が数千万ベクレル/Kg単位で汚染されている福島県で放射能に汚染されていないがれきなどありえない。またがれきにいちいちガイガーカウンターをあてて測定しながらトラックに乗せていくような非効率な作業が行われることもまたありえない。

IAEA、検出はヨウ素 測定値を2千万ベクレルと修正
http://www.sakigake.jp/p/special/11/eastjapan_earthquake/news.jsp?nid=2011040101000115

 放射能汚染されていない廃棄物とはいったいどうやって判断すればよいのだろうか。おそらく現実的には無理だ。もし出来るとしたら「20km圏内を除く、30km圏内を除く、あるいは計画的避難区域までを除く」というような机上でしか通用しない放射能汚染区域を避けましたと主張することくらいだろう。これでは全国に放射能汚染がれきが散らばることになる。

 特に、滋賀県は近畿のみずがめ琵琶湖を擁する環境立県だ。埋め立てにせよ焼却にせよ放射能に汚染されたがれきを処理すれば京都や大阪の水道水にまで影響が及びかねない。安易ながれき処理の引き受けは絶対にやめて頂きたい。

04/26追記 ここを見る限り、滋賀県は03/25時点でがれきの受け入れは表明していなかったようだが、西日本から九州、沖縄、北海道まで幅広い自治体が受け入れを表明している。自治体の長たちは放射能汚染地域を日本全国に拡大することになるのがわからないくらい愚かなのであろうか。

 通常のがれきなら受け入れも当然だが、放射性物質を含むがれきは焼却も埋め立ても出来ない。検査もせずに処理をしようとする自治体とそれを容認する政府。誰も日本の将来を守ろうとしない。こんな国は滅びて当然なのかも知れない。

環境省災害廃棄物対策特別本部長協力要請に対するレスポンスについて(3/25)
http://www.env.go.jp/jishin/waste/response110325.pdf

 最後に、わたしの言いたいことを全て言ってくれている武田先生のブログを紹介しておこう。

中部大学 武田邦彦
大人は子供たちを被ばくさせたがっている・・・
http://takedanet.com/2011/04/post_faf5.html
●「雄々しく放射線に立ち向かう」というのが立派なことだろうか?
●60の爺さんが「大丈夫」とパフォーマンスをして、その野菜を子供が食べるというのはどういう意味があるのだろうか?
●なぜ、給食に地産地消を強調するのだろうか?
●福島が汚染されたのは福島の人の責任だろうか?
●東電のミスを福島の子供に転嫁するのは正しいのだろうか?
●被ばくしている児童生徒を疎開させるのは面倒なのだろうか?
●東電のミスで汚染された食材を消費者に転嫁するのが魂のある農業だろうか?
●なぜ、福島の大人は子供を被ばくさせたいのか?
●放射線に高いところの人はなぜ、避難しないのだろうか?
● なぜ、突然、放射線が安全になったのだろうか?

 今からでも福島県周辺に住んでいて避難可能な人はすぐに避難しよう。そして食べないですむ危険なものは食べないようにしよう。自分を守れるのは自分だけ、家族を守れるのはあなただけなのだから。

子供への放射線は成人の何倍影響するのか

 放射線が子供の身体に及ぼす影響が、成人の何倍くらいなのかについてはデータがあります。

 放射能の強さを表すベクレルに実効線量係数を掛けると、放射線の人体への影響を表すシーベルトという単位に換算することができます。

 この実効線量係数は放射性ヨウ素131や放射性セシウム137のような核種と年齢層によって数値が設定されているため、同じ放射性ヨウ素131が成人と乳児でどの程度影響度が異なるのかを簡単に概算することが出来ます。

放射線の子供への影響

 なお、年代別の実効線量係数はICRP-56等の報告書に準拠しています。年代別の分類は乳児(1歳未満)、幼児(1〜5歳)、少年(6〜12歳)、青年(13〜18歳)、成人(18歳以上)です。ICRPの報告書は有償なのでネット上では直接見られませんが、こうした報告書を引用している厚生労働省の資料などは参照可能です。

緊急時における食品の放射能測定マニュアル P36(暫定基準値)P37(実効線量係数)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf

 これを見ると、成人と乳児では放射性ヨウ素131で8.75倍、ストロンチウム90で8.21倍、セシウム137で1.62倍も影響度が違うということがわかります。ストロンチウム89に至っては13.85倍にもなります。

 そこで暫定基準に話を戻します。

平成23年3月17日付「食安発0317第3号」
放射能汚染された食品の取り扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
平成23年04月05日付「食安発0405第1号」
魚介類中の放射性ヨウ素に関する暫定規制値の取扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017z1u-att/2r98520000017z7d.pdf
飲食物摂取制限に関する指標
・放射性ヨウ素 (I-131)
 飲料水 300 Bq/kg・・・乳児は100 Bq/kg
 牛乳・乳製品 300 Bq/kg・・・乳児は100 Bq/kg
 野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
 魚介類 2,000 Bq/kg
・放射性セシウム
 飲料水 200 Bq/kg
 牛乳・乳製品 200 Bq/kg
 野菜類  500 Bq/kg
 穀類  500 Bq/kg
 肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
※野菜類は洗ってから測定することとなっています。


 政府が3/17及び4/5に設定した暫定基準値は、乳児の飲料水・ミルクこそ成人よりも厳しめに設定されているものの、幼児や少年は成人と同じ扱いになっています。また、離乳食等に使われるであろう野菜類や魚、肉、卵、穀類については成人と全く同じ基準となっています。ストロンチウムに至っては基準すら設定されていません。

 先日、東京都の金町浄水場の210ベクレル/Kgの放射性ヨウ素131が検出されて以来、北関東では乳児の飲料水暫定基準値である100ベクレル/kgを超える放射性ヨウ素が各地で検出され、各自治体で1歳未満の乳児にミネラルウォーターが配られました。

 しかし、1歳以上のお子さんをお持ちの家庭には配られていません。成人の数倍以上危険にも関わらず幼児や小学生を放置して良いのでしょうか。本当に1歳半なら大丈夫なのか不安とコメントするお母さんがニュースに出ていましたが、その直感は当たっています。

 放射能は危険なものですが、目にも見えなければすぐに影響があるわけでもありません。十数年後に地域の小児ガンの発症率が上がってくるのが恐ろしいのです。

 十数年後に被害が出ても誰も責任を取ってくれません。自分と家族の健康はあなたが守って下さい。

 今あなたにできること、必要なことは放射性物質をいかに身体にいれないかを考え、実行することです。

原発周辺の食品生産者と国の対応はどうあるべきか

 福島原子力発電所の事故により、福島県及びその周辺県産の野菜や魚介類、米、畜産・酪農品の放射性物質濃度が高くなり出荷規制を受けることとなりました。これにより市場では出荷規制を受けていない品目でも価格が付かず、生産者の方は大きな打撃を受けているそうです。

 出荷規制を受けていない品目でも市場で価格が付かない理由はいくつかありますが、主要な理由は下記3点だと考えています。

1.放射性物質の検査が抜き取り検査であること

 生産者団体はコストの問題なのか、決して全品検査をやろうとしません。全品検査を行ってパッケージに表示するくらいのことをしなければ、消費者の不安が消えることはありません。

 野菜の全品検査をするには流水で洗って刻んで検査器にかける必要があるので商品の一部を使ってしまうことになりますが、消費者はそれを望んでいるはずです。抜き取り検査で洗浄後に暫定基準を満たしたとしても、それ以外の出荷される野菜は、検査も洗浄もしていない高濃度汚染野菜です。

 このようなものを出荷するのはもはやテロ行為といっても過言ではありません。

2.国の定めた暫定基準が一般公衆の被曝限度(年間1mSv)より大幅に緩いこと

 放射能は体内への蓄積によってリスクを増すことが一般的にも知られており、少しでも摂取しない方が望ましいことは言うまでもありません。さらに、厚生労働省の指導により洗ってから測定していることも不信感を増大させています。

 食品中のセシウムだけで年間5mSvという基準は震災前まで一般公衆が受ける全ての人工放射線の被曝限度とされていた年間1mSvを5倍どころか大きく上回っていることも信用されない大きな要因です。

 他地域産を買えば放射性ヨウ素や放射性セシウム、放射性ストロンチウム等がほぼ不検出の食品が購入出来ることがわかっているのに、わざわざ福島県周辺地域産の放射性物質が含まれる食品を購入しようとするのはマスコミに影響されやすい頭の弱い人だけです。

 生産者の方が本当に安全と胸を張っていうのであれば、一般公衆の被曝限度(年間1mSv)を満たせる独自基準をつくり、全品検査でそれを下回っている品物だけを出荷するくらいのことをしなければ、消費者の不安が消えることはありません。

3.生産者のモラル

 生産者の方にとって苦労して生産したものが売り物にならないのは大変ショックなこととお察しします。出荷出来なければ収入にはならず、生活が成り立たないのも理解出来ます。まさに死活問題です。

 しかし、生産者の方々は消費者に安全で安心な食品を送る使命をお忘れではありませんか。他地域産の放射性物質が含まれない食品と同じ棚に同じ値段で、暫定基準値以内とはいえ放射性物質が含まれる食品を並べることに抵抗を感じないのでしょうか。

 出荷規制を受けたほうれん草と同じ土地でとれた野菜でも、出荷規制を免れた野菜類をどんどん出荷していますがそれは本当に安全なのですか。自ら出荷を控えるというモラルはどこにもないのでしょうか。茨城県沖でとれた魚介類を千葉県の銚子港に持ち込んで、銚子産で水揚げしようとする漁業者は悪質ではないのでしょうか。

 福島県産の原乳は、他の市町村産と混ぜてから暫定基準値を下回っているか検査をすることになったそうです。そして今後の検査は1週間に1回だそうです。

原乳の放射性物質、基準値下回る 福島
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110409/dst11040900040000-n1.htm
>県によると、今回から検査方法を改め、
>前回(3月29日)に暫定基準値を
>下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、
>県内10の乳業メーカーなどが、
>他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。

>県は、約1週間後に予定する次回検査で、
>基準値を上回らなければ、国と調整して
>出荷制限を解除していく構えだ。

 この原乳でつくられた商品を私は食べたくありません。しかし、日本では加工食品に原産地表示義務がないためこの原乳は様々な加工食品に使用され、我々の食卓に上ってくることになるでしょう。

 それを知った上で出荷を自粛しない生産者のモラルの低さを私は許せません。

福島の原乳 制限解除後も検査
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110409/t10015206001000.html
>入荷したメーカーが顧客に販売する前に、県が原乳の検査を
>およそ1週間に1回行い、結果が分かるまでは原乳を
>とどめ置くよう求めていることが分かりました。

>生産者やメーカーで作る団体
>「検査結果が出るまでに原乳の鮮度が失われてしまい、
>牛乳としては事実上出荷できないのではないか」
>「仮に検査結果で問題が出て出荷できなくなれば、
>原乳の廃棄に大きなコストがかかる。」

 販売前に検査をするのは生産者の責任として当たり前のことではないでしょうか。検査が1週間に1回だと事実上出荷出来ないなら毎日検査してはいかがですか。

 仮に出荷してから検査結果で問題が出た場合、原乳の廃棄はしなくてすむでしょうがモラルがあれば回収に大きなコストはかかるはずです。出荷前に検査せずにどのように消費者に対して責任を取るつもりなのでしょうか。

 こうした消費者の安全を軽視し、生産者の都合だけを考えた対応が、結果として消費者の買い控えにつながっていくことを生産者側も真摯に考えるべきです。

 しかし、出荷制限解除要請の文書を見る限りでは今のところWHO基準以下の検査結果が出ているように見えます。きちんと戸別に毎日検査してWHO基準以下ですと表記して売り出せばいいと思うのですが、なぜわざわざ信頼を失う方向に進むのか理解に苦しみます。毎日の戸別検査にはコストがかかると思いますが、今はコストよりも信頼をつなぎ止める時期と考えて頂きたいと思います。

福島県知事の出荷制限解除要請文書
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000018l0s-att/2r98520000018lal.pdf

 まともな考えをお持ちの農家関係者のブログがありましたので紹介しておきます。
http://ameblo.jp/noukanomuko/

 こういう考えを持っていても補償が行われていないのが現実。正直者がばかをみるこんな世の中でいいのでしょうか。自治体も政府も全国の農家と消費者を守ろうという気がない。仕事してて情けなくならないのですかね。あきれます。

4.国(政府の対応のまずさ)

 生産者に同情すべき点としては、出荷自粛を決断できない最大の要因は、国がいまだに補償内容を明らかにしていないことです。本来、東京電力が補償すべきものですがこうした事態に陥ったからには国が主導して東京電力に責任を持って補償させること、東京電力の支払い能力を上回った場合には国が支援することを生産者に1日でも早く示す必要があります。

 本当にモラルがあれば自ら出荷を自粛し、あとは補償について国や東電と戦っていくというのが生産者としてのスジだと思いますが、そこまで気骨のある生産者は今のところ報道には出てきていません。(おそらくそういう方も大勢いらっしゃるのだと思いますが)

 東京電力は民間企業であるため、生産者に出荷を自粛するなどの補償額が膨らむようなことは言わないでしょう。自らのクビを絞めることになりますし、これまでの対応を見る限り誠意のある会社には見えません。

 政府は、1日も早く福島県周辺の生産者に対して今年の損失補償と新天地での再出発の費用を補償する旨を伝えた上で、出荷を自粛するよう求めるべきです。いや、出荷を禁止した上で補償を行うべきです。

 そうしなければ日本の農業、畜産・酪農業、水産業に未来はないでしょう。

今、私たちが出来る放射能対策

 災害や事故が発生すると、政府やマスコミは「冷静に落ち着いて行動しましょう」と連日のように報道します。今回の福島原子力発電所の事故でも同様の報道がさかんに行われ、政府は「ただちに健康に影響はない」という言葉を繰り返しています。

 放射性物質が大気中及び海中に放出され空気や土壌が汚染され、飲料水や食品が汚染されていく中で、我々はどのような行動をとるべきか。今一度考え直してみようと思います。

 まず、あなたが海外旅行へ行った際に、200km先で原子力発電所の事故があり放射性物質が飛散して飲料水や食品が汚染される可能性があると報道されたらどのように行動するでしょうか。

 たとえその国の政府が「ただちに健康に影響はない」と何度説明したとしても日程を早めて帰国するのではないですか。それは人間として正常な行動です。確実ではなくともリスクが高いと判断すればその場を離れるのが冷静で落ち着いた行動です。

 つまり、外国人が日本を離れるのは当然のことであり、日本から避難する外国人を罵倒するのはまさに筋違いのやつあたりにすぎません。このような行為はまさに慎まねばなりません。

 ただし、ここ日本で生活する我々日本人は帰国するわけにはいきません。そして関東に生活の基盤がある人は簡単に西日本へ避難することも出来ません。

 なにしろ周囲の人は普通に生活しており、会社は事業を継続していてまさか自分だけが放射能が危険だからといって会社を休んで避難するわけにはいきません。お給料がなければ生活だってしていけません。

 しかし、飲料水や食品まで放射性物質に汚染され、大気中にまで放射性物質が飛散し、原発事故がまだ収束の兆しすら見せないなかでこれまで通りの日常生活を送ることが果たして冷静で落ち着いた対応と言えるのでしょうか。

 現代人は危険にあまり縁のない生活をしているため、現在の生活環境を変えるようなことは出来るだけしたくないため心理的なバイアスがかかってしまいます。

 これを心理学では正常性バイアスといいます。そして、周囲の人が誰一人避難しようとしない。だから危険はあまりないんだ、私も逃げる必要はないんだ。危険だからって住み慣れた街を捨てて逃げるなんてむしろ格好悪い。私だけが野菜や肉の産地を選んで買うなんて自分だけが助かろうとしているみたい。こういう思考を多数派同調バイアスといいます。

 正常性バイアスと多数派同調バイアスについては、2003年の韓国地下鉄火災で煙が充満する車両の中で逃げようとせずおとなしく救助や指示を待っている乗客の写真がよく例に挙げられます。

防災心理学、正常性バイアス、多数派同調バイアス
http://www.bo-sai.co.jp/bias.htm

 今放射能汚染にさらされている我々は今まさに煙にまかれている乗客達と同じ状況にいると考えられます。放射能の危険性は、何mSv以下なら絶対に大丈夫という閾値はありません。出来るだけ摂取しないことが何よりも大切なのです。

 今の生活を守ることはもちろん大切ですが、自分と家族の生命と健康を将来に渡って守ることも重要です。みんなが避難していないのだから大丈夫という思考停止に陥ることなく、本当に今の行動が最善なのかを時々考え直してみるべきです。

・わざわざ原発周辺県産の食品を積極的に食べる必要はないのではないか
・宅配の水や生協を利用して出来るだけ安全なものを手に入れられないか
・マンションの管理組合に逆浸透膜ろ過が出来る給水器の導入を提案してみようか
・都内で引越を検討していたけど、少しでも離れて神奈川方面から通勤出来ないか
・妻と子どもだけでも実家に避難できるのではないか
・転職や転勤で数年間実家や安全な地方に引っ越すことはできないか
・福島原発の状況が悪化した時避難出来るように持ち出す荷物を整理しておこう
etc.

 少し考えて準備することで避けられるリスクもあるはずです。同じ場所に住んで同じ空気を吸っていても飲料水や食品に気をつけるのと気にしないのではリスクが格段に違ってきます。

 どのみち関東の人が全員避難してきたら西日本にも住む場所はありませんし、食料や水も奪い合いになります。政府は「ただちに健康に影響はない」としか言いようがないのもわかります。

 結果としては自分で判断出来る人だけが対策をして、放射能なんか気にしないという方は積極的に摂取することになってしまうのだと思いますが、自分がどちらのグループに入るのかは自分自身で決めるしかないと思います。

 ただひとつ、言えることは安全側に舵を切れということです。入ってきた情報が間違っていた時でも大丈夫な行動を取るのが正解といえるでしょう。後に、なんだ気にしすぎて損したと思えるのか、そんなこと今さら言われても手遅れだ、となるのか。

 どちらを選ぶのかが今問われているのです。

水道水の放射性物質除去について

 福島県周辺及び首都圏では水道水に国の暫定基準を超える放射性ヨウ素131が検出され乳児の取水制限が出たことで、ミルクや炊事に使うためのミネラルウォーターの需要が急増し、どこへ行っても買えない状況が続いている。

  西日本でも、新たな災害への備えや被災地への支援のためにミネラルウォーターの売り上げが急増しており、2Lのペットボトルは入手が難しい状況となっている。
※ただし、500ml以下のペットボトルはまだ簡単に手に入る。

  一部では活性炭が放射性ヨウ素の除去に効果があるという噂が流れており浄水器メーカーに問合せが相次いでいるが、放射性ヨウ素131は空気中なら活性炭フィルターによって除去が可能だが、水中では陰イオン化しているため活性炭による効果は期待できない。

 首都圏の浄水場では活性炭粉末の量を増やすなどの対応をしているようだが除去効果には期待できず、対策をしているというパフォーマンスにすぎないのが実情である。  

 しかし、かねてから問合せしていた逆浸透膜ろ過による純水(RO水)製造装置のメーカーから放射性物質の除去に関する実証実験の結果を回答頂いた。

 それによると福島県飯館村から提供された水道水の放射性物質の除去に逆浸透膜によるろ過が大きな効果があったというものであった。

 株式会社テラオカ ECOA(逆浸透膜ろ過を用いた純水造水装置)の放射性物質除去能力について
http://www.teraoka.co.jp/ad/ecoa110330.html

・福島県飯館村役場 2011/03/26採取
 放射性ヨウ素131  600ベクレル/Kg −RO水処理→ 検出されず
 放射性セシウム134,136,137   10ベクレル/Kg −RO水処理→ 検出されず

・福島県飯館村役場 2011/03/27採取
 放射性ヨウ素131  350ベクレル/Kg −RO水処理→ 検出されず
 放射性セシウム134,136,137  32ベクレル/Kg −RO水処理→ 検出されず
※放射能測定結果報告書(http://www.teraoka.co.jp/ad/houkokusho_20110328.pdf

 上記は寺岡精工のECOAでの実証実験結果であるが、スーパー等に設置されているウォーターサーバーの中で、逆浸透膜によるろ過を行っている純水(RO水)製造装置に関しては同様に放射性物質の除去に高い効果があるものと推測されるが、RO膜の孔の大きさ等はメーカーによっても差があるので実証されていないメーカーの製品で除去出来るかは未知数だ。

 また、理論上は他の放射性物質についても効果が期待出来るはずである。逆浸透膜によって除去された放射性物質は自動的に排水されて膜に残留しないとあるので、フィルター交換の頻度を上げる等の対応も必要なさそうだ。排水はそのまま下水に流れるが、水道水が汚染されるような事態なら河川はもっと汚染されているのでこの排水は問題にならないだろう。

 現時点では逆浸透膜ろ過方式のウォーターサーバーが放射性物質の除去に最も実用的な効果を発揮するということが証明された格好だ。ただし、逆浸透膜によるろ過以外の方式を採用しているウォーターサーバーもあるのでスーパーを利用する際にはご注意いただきたい。

逆浸透膜ろ過システム ECOA_V80SWII 約4.0L/60秒
http://www.teraokaseiko.com/product/water/ecoa-series.html#ECOA_V80SWII

ちなみにECOA_V80シリーズで最も安価なECOA_V80C(POCO)の標準価格は250万円。導入費用は6年リースで年額約57万円程度(月額約4.8万円)である。これに加えて各利用者が数百円を負担して利用カードと4Lボトルを購入することになる。
※当初5年リースと書いていましたが、6年リースの誤りでした。お詫びして訂正します。

  最近ではマンションの共用部等にこうしたウォーターサーバーを設置している管理組合がまれにあるが、首都圏で水不足に悩む住人を抱える管理組合はこうしたウォーターサーバーの導入を検討してみてもいいかも知れない。

 100戸規模のマンションであれば一戸あたりの負担は月額約500円以下となる。総会決議が必要となるが管理費が500円増えても過半数の賛成が得られそうならば臨時総会を開いて議案を上程してみる価値はある。

 個人で導入するには費用が高いという方は西日本を水源とした天然水やRO水のボトル宅配を利用するのがよいと思われるが現在首都圏からの申し込みが殺到しており、サイトにつながりにくかったり新規募集を停止している業者もあるので根気強く探してみるといいだろう。

Mizの樹(当面は水のみ販売)
http://www.miznoki.jp/
http://www.miznoki.com/
ワンウェイウォーター
http://onewaywater.jp/
アクアセレクト
http://www.aquaselect.jp/
アクアクララ
http://www.aquaclara.co.jp/
コスモウォーター
http://www.cosmowater.com/
ハワイウォーター
http://www.rra.jp/water/
オーケンウォーター
http://www.o-ken.com/
アクアジャパン
http://www.myroom.bz/
アルピナウォーター
http://www.alpina-water.jp/
アルペンピュアウォーター
http://www.alpen-purewater.com/
クリティア
http://www.clytia.jp/
クリクラ
http://www.crecla.jp/
富士青龍水
http://www.daikichi-water.com/

東京都の空気中放射性ヨウ素131からの内部被曝について

2chでこんなコメントを見つけた。


| 東京の世田谷の子供の甲状腺は、空気呼吸による内部被爆でもう0.7ミリシーベルト被爆だ。
| 個々の家庭の子供によっては違うんだろうが、ひょっとすると計算上は手遅れ?
| 勘違いならいいけど。勘違いであってほしい。 
|
| 190 名前:名無しさん@十一周年[] 投稿日:2011/03/27(日) 21:04:46.27 ID:VXmhTLFn0
| あのーおれの計算間違いならいいのだが。
|
| 世田谷にある東京産業労働局で空気中の放射性ヨウ素をはかってる。ここ。
|
| http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html
|
| 一方、原子炉事故など緊急時の被曝量を算出する式が、ここのN項に書いてある。
|
| http://www.nsc.go.jp/housya/housya198406.pdf
| (魚拓) ttp://megalodon.jp/2011-0328-1115-19/www.nsc.go.jp/housya/housya198406.pdf
|
| この2つの情報から計算すると、すでに都内世田谷で生きて息しているだけで、
| 子供の甲状腺は0.7ミリシーベルト被曝していることになるんだが。
|
| つまり東京以北の子供はすでにこれ以上の値をもう被曝していることになる。
|
| おれの計算間違いならいいのだが。
|
| だれかエロいひと検算してくれ。
|
| 事実なら、今後の水のヨウ素濃度をあれこれ云ってももう遅い。
| また水はペットボトル飲めばいいが、息しないわけにはいかない。


 2chには正しい情報もあるが嘘もある。エロい私はホントかよと思って実際に計算してみた。測定値と計算式は上記のリンク先をそのまま参照して用いている。

‥堝發砲ける大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html
緊急時環境放射線モニタリング指針 P49-P50
http://www.nsc.go.jp/housya/housya198406.pdf

計算式と用いた係数は次の通りである。
H=Σ i(Ki・χi・M・T)

H:実効線量又は組織の等価線量[mSv]
Ki:線量係数[mSv/Bq]=3.2×10^-3・・・∋仮
M:呼吸率[cm3/h又はcm3/d]=5.16×10^6/24=0.215×10^6・・・∋仮箱┌
χ i:放射性物質の大気中濃度[Bq/cm3]・・・,茲蠱碓綿儡垢靴銅萋澄
T:滞在時間[h 又はd]・・・,茲蠎萋澄

---ここから---
計測日 計測時間帯 時間[h] ヨウ素131濃度[Bq/㎥] 内部被ばく線量[mSv] 
3月15日 00:00-07:12 7  10.80  0.053499  
3月15日 07:12-08:23 1  3.40  0.002767  
3月15日 08:23-09:00 1  6.20  0.002628  
3月15日 09:00-10:00 1  67.00  0.046096  
3月15日 10:00-11:00 1  241.00  0.165808  
3月15日 11:00-12:00 1  83.00  0.057104  
3月15日 12:00-13:00 1  8.70  0.005986  
3月15日 13:00-14:00 1  5.60  0.003853  
3月15日 14:00-15:00 1  6.20  0.004266  
3月15日 15:00-16:00 1  9.80  0.006742  
3月15日 16:00-17:00 1  11.00  0.007568  
3月15日 17:00-18:00 1  11.00  0.007568  
3月15日 18:00-19:00 1  12.00  0.008256  
3月15日 19:00-20:00 1  9.40  0.006467  
3月15日 20:00-21:00 1  3.30  0.002270  
3月15日 21:00-22:00 1  3.40  0.002339  
3月15日 22:00-23:00 1  3.40  0.002339  
3月15日 23:00-24:00 1  1.60  0.001101  
3月16日 00:00-01:00 1  1.30  0.000894  
3月16日 01:00-02:00 1  1.60  0.001101  
3月16日 02:00-03:00 1  3.50  0.002408  
3月16日 03:00-04:00 1  12.00  0.008256  
3月16日 03:00-05:00 1  22.00  0.015136  
3月16日 05:00-06:00 1  12.00  0.008256  
3月16日 06:00-07:00 1  7.30  0.005022  
3月16日 07:00-08:00 1  4.60  0.003165  
3月16日 08:00-09:00 1  2.20  0.001514  
3月16日 09:00-10:00 1  1.00  0.000688  
3月16日 10:00-11:00 1  0.60  0.000413  
3月16日 11:00-12:00 1  1.20  0.000826  
3月16日 12:00-13:00 1  2.60  0.001789  
3月16日 13:00-14:00 1  0.90  0.000619  
3月16日 14:00-15:00 1  0.40  0.000275  
3月16日 15:00-16:00 1  0.30  0.000206  
3月16日 16:00-17:00 1  0.60  0.000413  
3月16日 17:00-18:00 1  0.30  0.000206  
3月16日 18:00-19:00 1  0.20  0.000138  
3月16日 19:00-20:00 1  0.20  0.000138  
3月16日 20:00-21:00 1  0.10  0.000069  
3月16日 21:00-22:00 1  0.20  0.000138  
3月16日 22:00-23:00 1  0.20  0.000138  
3月16日 23:00-24:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 00:00-01:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 01:00-02:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 02:00-03:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 03:00-04:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 03:00-05:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 05:00-06:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 06:00-07:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 07:00-08:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 08:00-09:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 09:00-10:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 10:00-11:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 11:00-12:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 12:00-13:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 13:00-14:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 14:00-15:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 15:00-16:00 1  0.20  0.000138  
3月17日 16:00-17:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 17:00-18:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 18:00-19:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 19:00-20:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 20:00-21:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 21:00-22:00 1  0.10  0.000069  
3月17日 22:00-23:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 23:00-01:00 2  0.10  0.000138  
3月18日 01:00-03:00 2  0.10  0.000138  
3月18日 03:00-05:00 2  0.10  0.000138  
3月18日 05:00-06:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 06:00-07:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 07:00-08:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 08:00-09:00 1  0.20  0.000138  
3月18日 09:00-10:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 10:00-11:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 11:00-12:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 12:00-13:00 1  0.20  0.000138  
3月18日 13:00-14:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 14:00-15:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 15:00-16:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 16:00-17:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 17:00-18:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 18:00-19:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 19:00-20:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 20:00-21:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 21:00-22:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 22:00-23:00 1  0.10  0.000069  
3月18日 23:00-24:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 00:00-01:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 01:00-02:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 02:00-03:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 03:00-04:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 03:00-05:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 05:00-06:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 06:00-07:00 1  0.20  0.000138  
3月19日 07:00-08:00 1  0.30  0.000206  
3月19日 08:00-09:00 1  0.30  0.000206  
3月19日 09:00-10:00 1  0.20  0.000138  
3月19日 10:00-11:00 1  0.30  0.000206  
3月19日 11:00-12:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 12:00-13:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 13:00-14:00 1  0.20  0.000138  
3月19日 14:00-15:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 15:00-16:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 16:00-17:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 17:00-18:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 18:00-19:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 19:00-20:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 20:00-21:00 1  0.20  0.000138  
3月19日 21:00-22:00 1  0.20  0.000138  
3月19日 22:00-23:00 1  0.10  0.000069  
3月19日 23:00-24:00 1  0.10  0.000069  
3月20日 00:00-08:00 8  0.10  0.000550  
3月20日 08:00-16:00 8  0.20  0.001101  
3月20日 16:00-24:00 8  1.30  0.007155  
3月21日 00:00-03:00 3  4.40  0.009082  
3月21日 03:00-08:00 5  8.40  0.028896  
3月21日 8:00-10:00 2  15.60  0.021466  
3月21日 10:00-12:00 2  11.90  0.016374  
3月21日 12:00-14:00 2  8.50  0.011696  
3月21日 14:00-16:00 2  2.40  0.003302  
3月21日 16:00-18:00 2  1.80  0.002477  
3月21日 18:00-20:00 2  2.10  0.002890  
3月21日 20:00-22:00 2  2.00  0.002752  
3月21日 22:00-24:00 2  0.90  0.001238  
3月22日 00:00-02:00 2  2.20  0.003027  
3月22日 02:00-04:00 2  0.60  0.000826  
3月22日 04:00-06:00 2  0.80  0.001101  
3月22日 06:00-08:00 2  0.50  0.000688  
3月22日 08:00-10:00 2  0.40  0.000550  
3月22日 10:00-12:00 2  0.50  0.000688  
3月22日 12:00-14:00 2  3.40  0.004678  
3月22日 14:00-16:00 2  10.00  0.013760  
3月22日 16:00-18:00 2  12.00  0.016512  
3月22日 18:00-20:00 2  16.00  0.022016  
3月22日 20:00-22:00 2  23.00  0.031648  
3月22日 22:00-24:00 2  23.00  0.031648  
3月23日 0:00-2:00 2  23.00  0.031648  
3月23日 2:00-4:00 2  8.80  0.012109  
3月23日 4:00-6:00 2  3.00  0.004128  
3月23日 6:00-8:00 2  1.30  0.001789  
3月23日 8:00-10:00 2  0.60  0.000826  
3月23日 10:00-12:00 2  0.50  0.000688  
3月23日 12:00-14:00 2  0.40  0.000550  
3月23日 14:00-16:00 2  0.60  0.000826  
3月23日 16:00-24:00 8  2.20  0.012109  
3月24日 0:00-8:00 8  0.30  0.001651  
3月24日 8:00-16:00 8  0.20  0.001101  
3月24日 16:00-24:00 8  0.30  0.001651  
3月25日 0:00-8:00 8  0.10  0.000550  
3月25日 8:00-16:00 8  0.10  0.000550  
3月25日 16:00-24:00 8  0.00  0.000000  
3月26日 0:00-8:00 8  0.40  0.002202  
3月26日 8:00-16:00 8  0.10  0.000550  
3月26日 16:00-24:00 8  0.00  0.000000  
3月27日 0:00-8:00 8  0.00  0.000000  
3月27日 8:00-16:00 8  0.00  0.000000  
3月27日 16:00-24:00 8  0.00  0.000000  
3月28日 0:00-8:00 8  0.10  0.000550  
3月28日 8:00-16:00 8  0.20  0.001101  
3月28日 0:00-8:00 8  0.30  0.001651  
3月28日 8:00-16:00 8  0.10  0.000550  
     
ヨウ素の吸入摂取による小児の内部被ばく線量    0.759  [mSv]

※1 呼吸率に関しては活動時と非活動時を分けるのが困難なため、日平均の評価値である5.16 × 10の6乗[c㎥/d]を1/24にして1hあたりの評価値に換算している。
---ここまで---


 2chの書込に大きな間違いはないが、この値は放射性ヨウ素131の甲状腺への等価線量であり、実際の人体への影響を考える場合はこれに組織荷重係数を掛けた実効線量で考えるのが正しい。

 組織荷重係数とは身体の組織や臓器によって放射線の影響を受ける度合いが異なるため、その指標となる係数です。主に生殖器の係数が高くなりますが、放射性ヨウ素131のように特定の部位(組織)にだけ影響を与える核種もあります。

 放射性ヨウ素131は主に甲状腺に影響を与えることが既にわかっており、組織荷重係数は0.05であるから、上記の1/20が実際の被曝実効線量と考えて良い。したがって既に0.7mSv被曝というのはおおげさだし、ずっと屋外にいるわけではないので実際はもっと値が低くなると思われる。

 ただ世田谷区は東京都心の西側にあるのでそれより北東部はもっと高い数値になっても不思議ではないし、この値は政府の言うようにただちに影響が出るわけではないと思うが、ここでずっと生活していく者にとっては将来甲状腺ガン等の確率が上がるのではないかと不安になるところだ。

 また、今回の数値は呼吸によるものだけを計算しているが、これに水道水や野菜、牛乳、肉、魚等から摂取するヨウ素やセシウムを加えると更にリスクが高まることになる。

 マスコミは全く報道しないが飛散している放射性物質はヨウ素131とセシウム137だけではないはずだ。セシウム134やストロンチウム90など計測されていないものも含めて被曝量を計算する必要がある。

 あえて出荷規制区域の農産物を買うなどというリスクを高める行為は絶対に控えるべきであろう。少しでもリスクを減らす為には自治体のページをこまめにチェックして放射性物質の濃度の高い日にはなるべく屋内にいて、水と食品は産地を選んで放射性物質の摂取を出来るだけ抑えることが重要である。

 まさにSFの世界だが、実際にそれが必要な世の中になってしまいつつある。原発から遠くへ避難出来る人は早めに避難しよう。産地を見て避けられるものならば避けよう。

 自分と家族の身の安全は自分で守るしかないのだ。

風評被害と食品汚染

 福島、茨城、栃木、群馬など福島第1原発周辺の都道府県産野菜について、国が定めた暫定基準値を超える放射性物質が測定されたことを受けて出荷制限が行われています。

 国が定めた暫定基準値とは、3/17及び4/5に厚生労働省からの下記通達で示されたものです。

厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知
平成23年3月17日付「食安発0317第3号」
放射能汚染された食品の取り扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
平成23年04月05日付「食安発0405第1号」
魚介類中の放射性ヨウ素に関する暫定規制値の取扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017z1u-att/2r98520000017z7d.pdf

飲食物摂取制限に関する指標
・放射性ヨウ素 (I-131)
 飲料水 300 Bq/kg
 牛乳・乳製品 300 Bq/kg
 野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
 魚介類 2,000 Bq/kg
・放射性セシウム
 飲料水 200 Bq/kg
 牛乳・乳製品 200 Bq/kg
 野菜類  500 Bq/kg
 穀類  500 Bq/kg
 肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
※野菜類は洗ってから測定することとなっています。

WHO飲料水水質ガイドライン P203、表9.3
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
・放射性ヨウ素131     131I   10 Bq/L
・放射性セシウム137    137Cs   10 Bq/L
・放射性セシウム134    134Cs   10 Bq/L
・放射性ストロンチウム90 90Sr   10 Bq/L

CODEX委員会(FAOとWHOがつくった国際合同食品規格委員会)のガイドライン P33
http://www.codexalimentarius.net/download/standards/17/CXS_193e.pdf
・放射性ヨウ素 (I-131),放射性ストロンチウム(Sr90)
 乳幼児用食品 100Bq/kg
 一般食品 100Bq/kg
・放射性セシウム(Cs134,Cs137)
 乳幼児用食品 1000Bq/kg
 一般食品 1000Bq/kg


 原発事故が容易に収束しないことが明らかになってから定められた国際基準よりも大幅に緩い基準値すら満たすことの出来ない野菜はもはや人が食べてよいものではありません。

 原発から40kmも離れた福島県飯舘村でも、土壌や雑草の汚染が深刻な状況にあります。

福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103240465.html
放射性物質:雑草からセシウム265万ベクレル 飯舘村
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110325k0000m040075000c.html
IAEA、検出物質はヨウ素 福島・飯舘村の測定値修正
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E2E3E2E2E68DE2E3E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
・土壌
 放射性ヨウ素131 2000万ベクレル/㎥(IAEA調査)
 放射性セシウム137 16.3万ベクレル/Kg≒326万ベクレル/㎥(文部科学省調査)
・雑草
 放射性ヨウ素131 254万ベクレル/Kg(文部科学省調査)
 放射性セシウム137 265万ベクレル/Kg(文部科学省調査)

 もはや品目毎に規制している状況ではありません。規制されていないからといって出荷してよい状況でもありません。土壌や雑草がここまで汚染されていてまともな野菜が育つわけがありません。

 なお、日本側の土壌調査は後にIAEAの調査結果との差異を指摘された際に土壌表面から深さ5cmまで掘ってから採取した土を測定していたことが判明している。実にこざかしい小細工だ。

IAEAと安全委、土壌めぐる見解相違で混乱
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110401-OYT1T00786.htm

 厚生労働省の基準では野菜類は洗ってから測定することとなっており、葉っぱが擦り切れるまでゴシゴシ洗って測定したのか、水でさっと洗って測定したのかという点も不透明です。

厚生労働省通達
『「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」には記載されていませんが洗ってから測定するように』とのこと
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015is5.pdf

 家庭でこれ以上洗っても濃度は変わらないため、しっかり洗えば大丈夫というのは嘘八百です。こうした危険な野菜類に対して風評被害を主張するのはもはや荒唐無稽というほかありません。風評被害とは、本当は問題ないのに買ってもらえないことであって、本当に危険な野菜は売れなくて当たり前なのです。

 ほうれんそうや小松菜に高濃度の放射性物質が検出されて出荷制限されたのに、チンゲンサイやキャベツが大丈夫なわけがないのです。そんなことは生産者も消費者も常識で考えなければいけません。安全だというなら全ての放射性物質の残留濃度を測定し、表記した上で売ればいいのです。口だけで安全を主張されても信じる人は少数でしょう。

 ただし、これらの産地からの供給が途絶えると日本全国で農産物が品薄になる可能性があり、今後は野菜類の高騰・品不足に悩む日々が続きそうです。

 東京都の石原都知事は被災地の農産物を東京都で引き受けるとコメントしましたが、政治的パフォーマンスのために都民の健康を犠牲にする行為であり許し難い愚行であるといえます。

出荷自粛外の本県農産物 東京で引き受け 石原都知事 「福島には恩がある」
http://www.47news.jp/news/2011/03/post_20110326095028.html

 モスフードサービスのように、顧客の健康のことも考えずに茨城県産の野菜を積極的に使うと宣言する企業もあり、消費者側も自衛のために外食産業を選別する必要が出てくるだろう。もともとモスバーガーは生産者の顔が見える食材が売り物のイメージだが、実際のところ生野菜以外は積極的に中国産の野菜や肉を使用しており決して国産ひとすじというわけではない。

 どちらかというと好きなお店だったがこれからは足が遠のくなあと残念に思う次第です。

モスフードサービス「国で安心とされているものは当然、積極的に使う」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011032302000036.html
モスバーガー 主要原産地情報
http://www.mos.co.jp/quality/product_info/native/

 被災地産の野菜をあえて買おうというような書込も主婦の掲示板等で最近よく見かけますが、わざわざ危険な野菜を買おうという行為には、放射能の怖さを軽視した浅はかな行動というほかありません。自分一人が食べるなら勝手ですが、それを食べさせられる家族や子供達を思うと親の無知は大きな罪と言えるでしょう。

被災地の産物を買わないのは、風評被害の加害者か
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0323/396576.htm?o=0&p=0
私は買います・食べます・飲みます
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0330/398197.htm?o=0&p=0

 読売新聞は、放射能の危険を訴えたり食べないという意見を検閲で削除して被災地の野菜を食べようという意見ばかりを残して世論を誘導しようとしています。実際に私も警鐘を慣らすために投稿してみたところ見事に削除されました。危険な食品を安全であるかのように誤認させる世論操作は犯罪行為であり、これこそが風評といえるでしょう。

 放射能を一般の主婦が安全と言い切り、汚染された食品を食べると宣言しまくる国など世界のどこにもありません。上記の掲示板のように書込の9割以上が食べるという人ばかりならそもそも野菜が売れないこともなく、風評被害自体が捏造だったことになります。読売新聞と無知な女性達の犯罪行為を十数年後の被害者達のために私はここに記録しておきます。

 自分と家族は自分で守るしかありません。わざわざ危険な野菜に手を伸ばす行為はかっこいいことでも被災者を助ける行為でもありません。政府が認可したものが全部安全ならば薬害エイズも薬害肝炎も薬害血友病も発生しないのです。今は無知から威勢のいいことを言っていても十数年後に後悔することになりかねません。

 原子力専門家の最後の良心である武田邦彦氏も風評被害についてコメントを出し、出来るだけ放射能の危険からお子さんを守るようにと言っておられます。

4/3 「風評被害」を学ぶ
http://takedanet.com/2011/04/46_e65d.html
4/10 武田邦彦(中部大学) 原発 母の役割
http://takedanet.com/2011/04/post_1d9d.html

 原発周辺の生産者の方も悔しいとは思いますが、もはや生産しても売り物にはなりません。東京電力から補償を勝ち取って別の場所で再起して安全で安心な野菜をつくって下さい。応援しています。

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