2005年04月14日

白夜に向かって撃て

bda17458.jpg計算によると、私が毎日書き続けたとすれば5月31日にはこのブログは記念すべき100回を迎えることになるらしい。そう考えると非常にプレッシャーがかかってくるわけだが、最近、つまらないミスで一度投降したものを再投稿することが多い・・・限界常態か・・・。

今日は1978年5月8日放送の第31話「白夜に向かって撃て」のレビュー。

★ストーリー★
スウェーデンはストックホルム。毎年ここで白夜の季節になると激しくいがみ合う姉妹がいた。ラチカとアニタの美人姉妹だ。この姉妹の背中には白夜の季節になると現われるというバイキングの財宝の隠し場所を示した刺青があった。その財宝を狙うルパンはラチカの助っ人を申し出るが、アニタにも白毛という凄腕の助っ人がついていた・・・。

★解説★
ストーリーのところにはああいう風に書いたものの、ぶっちゃけると白毛はルパンの変装。こうして二人に接触して背中の刺青の写真をとろうとするわけだが、この刺青は一瞬しか現われないので二人一度に写真をとらなければならない、これは分かる。だからルパンは左半分だけ白毛に変装して体の真中にゴムの鏡を置いて二人を同じ小屋に呼び出した、次元か五右ェ門に白毛に変装してもらった方が楽だと思うが、これも分からなくもない。

一番分からないのが真中に鏡があるにもかかわらず、なぜルパンも白毛も片手にしかカメラを持っていないのか。誰でも試してみれば分かるだろうが体の真中に鏡を置けば左右対称になるわけだから片手だけにカメラを持っているように見えるなどということは絶対にありえないわけで、なぜこういう今時の子供も騙せないようなミスを犯すのか全く不明だ。一番の見せ場なのに台無しになっている。

何はともあれ二人の背中の地図の撮影に成功したルパンだったがこの地図は全くの偽物で、本物の地図はその年の夏至の日のしかも10時に一瞬だけ現われるという後付け的設定によって財宝は不二子とラチカ、アニタ、そして刺青を作るための特殊光線を開発したゲオルグの4人で山分けになるのだ。しかし一生に一度、しかも一瞬しか現われないようなもので宝の地図を示していいのだろうか。チャンスを逃したら宝の場所は分からなくなるわけだし。これなら最初からゲオルグがこういう仕掛けだから宝は等分しなさいと言うべきなのではないか?釈然としませんな。

いずれにせよ、今回の話は見せ方とか設定とかをもう少し見直して無理がないようにするべきではなかったのかと私は思う。例えば国際指名手配されているルパンが簡単に国を移動したりマシンガンの弾が当たらないというようなアニメ的な不条理さを突っ込もうとは思わないが、こういう完全に脚本や作画の甘さに起因することでリアリティーが失われていくことはある程度避けることが出来るのではないだろうか。

hirna at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) 新ルパン三世(〜40話) 

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