ルパン三世Part3(〜25話)

2005年09月20日

俺たちは天使じゃない

e6706ae9.jpg野田聖子が自民党に戻りたいような発言を繰り返しているのだが、彼女は信念を持って郵政民営化に反対し、信念を持って自民党の立てた候補と対決したのではなかったか?選挙が終わって自分の議席が確保されたら郵政民営化を推し進める自民党に帰りたいというのは明らかに選挙民が用意した議席の私物化だろう。政治家の一番汚い面を見せ付けられたような気がする。

今日は1985年1月19日放送の第25話「俺たちは天使じゃない」のレビュー

★ストーリー★
スプーンランドのマリア像が抱く「鳩の卵」という宝石が偽物にすり替えられた。その奪還を依頼されたルパン、相手は某国の女首相のハッチャー。しかもその宝石がしまわれているのはピカレスク金庫という恐ろしい金庫だった。ルパンを逮捕すれば貴族にしてやると言われた銭形を交え果たしてルパンは宝石を奪還できるのか。

★解説★
ルパンが挑むピカレスク金庫とは鍵もダイヤルもなくハッチャーの手だけがあけることができるという金庫。ルパンはハッチャーの手のレプリカを作り挑むのだが電撃を食らわされて退散。手や体温だけでは駄目で、においも一致しなければならないのだ。昔出てきた鉄トカゲを思い出すが香水とか体調で体臭は変化すると思われ、恐らくハッチャーも何度か電撃を食らわされたことだろう。

表が駄目なら裏からとばかりに五右ェ門の斬鉄剣の一部を使ってドリルを作って金庫の裏側から宝石を狙うルパン、冷静に考えればドリルなど作らずに最初から斬鉄剣で壁を切ればいいと思う。下の階から不二子が宝石を磁石で吸いつけて誘導したりと無駄なシーンが多い。ともあれ宝石を取り返したルパンは一路スプーンランドへ。

ルパンはスプーンランドの子供達が描いたルパンの似顔絵を報酬に、子供達が人を信じる心を取り戻して欲しいと依頼を引き受けたという心温まる話なのだが、あの神父と子供達が卵のお土産を売るラストは何とかならなかったのだろうか?あのようにオチをつける必要性を感じないし、非常に唐突な感じがしてよくない。

スプーンランドはフォークランドの捩りで、ハッチャーは元イギリス首相サッチャーの捩りなのだろう。フォークランド紛争はこの3年前に起きこの話が放送された当時マーガレット・サッチャーはイギリスの首相であったのだ。当時は誰でもそれと分かったと思われるが、やはり何かしらの圧力があったのだろうか、それならそれで別に実名を捩らなくてもいいと思うのだが・・・。

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2005年09月19日

友よ深く眠れ

c2a7aeb0.jpg折角、新代表を決め新たなスタートを切ろうとしている民主党であったが、所属していた小林憲司前衆議院議員が逮捕されるということになってしまった。有象無象の人が所属しているというマイナスイメージがその船出からついてしまった前原民主党、本当についていないといってしまえば終わりだが何とか踏みとどまってイメージ回復に努めて欲しいと思う。

今日は1985年1月12日放送の第24話「友よ深く眠れ」のレビュー

★ストーリー★
谷川剛三所有の龍方文亀台が日中友好古代美術展に出品されるため輸送船に乗せられる。そこを狙ったルパン達だったがその前に谷川の息のかかった青龍が立ちはだかる。五右ェ門と共に唐忍法を学んだ青龍にルパン達は苦戦、さらには盗んだ文亀台は真っ赤な偽物だった。満を持して古代美術展で盗むことを計画するルパン達だったが・・・。

★解説★
青龍は自分の一族を殺した仇を求めているのだが、実はその黒幕が谷川であり、そのことを知らない青龍を利用しルパンを葬ろうとしているのだった。今回登場の谷川は悪党としての役者はかなり上手であり、ルパン達が文亀台を盗もうとしても全く動じない、寧ろそれをゲームとして楽しんでいる様子だ。できればその背後に何かしらの狙いがあった方が話に奥行きが出ただろう。

ともあれ古代美術展開催のパーティーに盗みに入ったルパン。一同を眠らせて文亀台を盗んだまでは良かったがこれが罠で銭形に捕まることに。ひとまず五右ェ門に文亀台を渡し脱出のチャンスをうかがう。一方、文亀台を持って逃げた五右ェ門だったがまたもや青龍が立ちはだかる。青龍の攻撃を受けてボロボロになった五右ェ門は谷川の待つプールに転落してしまう。

取り返した文亀台を谷川に渡す青龍、しかし谷川は用がなくなったとばかりに青龍を撃つ。ことの次第を全て知った青龍は五右ェ門を庇って蜂の巣に。なんとが遅れてやってきた次元のヘリによって助けられた五右ェ門は最後の力を振り絞り友の仇を討つために逃げ去る谷川の車の前に立ちはだかり谷川を車ごと葬り去る。

谷川の老獪さに食われ青龍の影が非常に薄い今回の話、そのため今ひとつ青龍と五右ェ門の絆が描ききれていない。本当は戦いながら昔の想い出や青龍が谷川に騙されているということを語り合うシーンがあってもいいと思う。今回も登場人物を余計に出したためにタイトルから考えれば当然語られべき話を語りきることが出来なかったのだろう。

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2005年09月18日

ベイルート移動銀行強奪作戦

b297f5fd.jpg民主党の代表が前原誠司氏に決定した。安保問題に詳しく改憲論者である氏の活躍に期待したいのだが、民主党内にいる旧社会党の流れを汲む人たちに足を引っ張られないかが心配だ。苦難の時期なので代表に協力するのが筋だとは思う。しかし前原代表をもってしても単なる反対政党で終わってしまうのであれば民主党は本当に救いがない。

今日は1984年12月29日放送の第23話「ベイルート移動銀行強奪作戦」のレビュー

★ストーリー★
スイス銀行のベイルート支店、世界一危険な地域にある世界一安全な銀行だ。それもそのはず近くで市街戦がおこっても特殊装甲車として移動するのだ。しかも設置されたコンピューターにはあらゆる犯罪の手口がインプットされており、銀行の金を盗むことはおろか金庫室に近づくことすら出来ないという代物だ。そんな銀行を襲うことに決めたルパン、果たして盗み出すことができるのか?

★解説★
今回のルパンの作戦は、預金者に変装し銀行に預けるのだがそのうち1枚を発火させ焼いてしまう。すると金額に不整合が出てくるためコンピュータが上手く作動しなくなる。そこへコンピュータの修理業者を装って潜入するというもの。作戦はあたり銀行の支店長バンコに金庫室まで案内されるルパン、前もって潜入していた不二子と合流し仕事開始。

しかしここで予定外の出来事がおきる、銀行の外で市街戦が起こってしまったのだ。そのため銀行は移動を始めルパンは後からやってきた銭形と共に金庫に閉じ込められてしまう。金庫内部に不審者がいるためコンピュータの新たなプログラムが起動する、不審者を3分後に処刑するというものだ。そこでルパンはコンピュータの防火プログラムを突く一つの賭けに出る。

それは金庫内で札束を燃やしコンピュータに消火作業を優先させるというものだ。そしてその作戦はあたりコンピュータは消化のため金庫を開けてしまう。何とか逃げ出したルパンだったがその代償は大きく金庫内の札束は全てパー。今なら金庫内の酸素をなくしてしまうという防火装置になるだろうからこのような芸当は恐らく無理だろうと想像する。

コンピュータを如何に誤魔化すかというのが今回の話のメインなのだが、それをメインにするために斬鉄剣が非常に貧弱になってしまっている。銀行を覆っている特殊合金を斬ることが出来ないというところまで落ちぶれてしまったのだ。まぁ、新ルパンで描かれる斬鉄剣がオールマイティーすぎたという感じだから仕方がないのかもしれないが五右ェ門ファンにとっては辛いだろう。


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2005年09月17日

ダイヤに炎は似合わない

989a2e48.jpg総選挙を無所属で戦った議員達が今の選挙制度について泣き言を言っているのをテレビで見るのだが、国会議員としてそういう選挙制度を作ってきた人達であるにもかかわらず何を言っているのかという感じだ。自民党という大樹の陰にいたときはその恩恵にあずかってきたわけで、そこから出て苦しい戦いをする覚悟もなく法案の否決に回ったのだろうか?甘えるにも程がある。

今日は1984年12月22日放送の第22話「ダイヤに炎は似合わない」のレビュー

★ストーリー★
不二子の情報で厳重な警備を潜り抜けてダイヤの原石を盗みに入ったルパン達。大量のダイヤの原石を目の前にするも突然発火し、ルパンはその犯人とされてしまう。しかしこれはダイヤ会社の社長セシル・ローズがダイヤの相場を急騰させようと仕組んだ罠だった。それを知ったルパンはローズに一泡吹かせようと作戦を立てるのだが罠に嵌って・・・。

★解説★
燃えてしまったダイヤが偽物だったという決め手は斬鉄剣で斬れるからという。新ルパンでは何回かダイヤを斬っていたのだから、やはりPart3は全く別の物語だと思ったほうがいいだろう。本物は石炭に偽装されて海外に輸出されるという情報を不二子から得たルパンは強奪に向かうのだが、これがローズの流した嘘、今回の不二子はローズに騙されまくりだ。

ローズの罠に嵌ってしまったルパンは手下達に取り囲まれてしまう。ローズの部下が口上をたれている隙を狙って逃げるルパン。結構な人員を咲いているなら道路ぐらい封鎖しておけと思う。ローズに部下に危険な目に合わされながらも何とか逃げ切り本物のダイヤが取引されるアラブへ向かい、ローズの取引相手であるムハマドに変装する。

ここでダイヤの代金としてだされる300億ドル、トランク3個というのはありえないのではないか?3億ドルなら分かるが。ルパンはダイヤにガソリンをかけダイヤを燃やすと脅し金とダイヤを奪うのだが、重量オーバーでヘリが飛ばない。そこでダイヤだけを持って行こうとするのだがルパンのくわえた煙草がダイヤに落ちて引火、今回も何も盗めなかったルパン。

冒頭のダイヤを盗みに行くシーンは緊張感があり連携プレーも見せてくれてなかなかいいのだが、後に続くメインの部分がぐだぐだなために後に行くほど面白くなくなってくる。ルパンの鮮やかな盗みのテクニックがメインの話はPart3では封印されてしまっているようだ。ここまで見てきて早く盗みがメインの話を見たいと思うのは私だけではあるまい。

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2005年09月16日

さらば黄金伝説

e2941de0.jpg自民党が圧勝したことで小泉首相の独裁が始まると煽っている雑誌が多いが、そう考えるのは早計だ。今回の政党別の得票数は議席数ほど離れてはいない。無党派の動きによっては一気に自民党が民主党のように大敗するということもありえるのだ。今回、自民は無党派に多大な期待を抱かせたわけで少しでも失策があればそれは今度は自民の敵になるということを痛感しているのではないだろうか?

今日は1984年12月15日放送の第21話「さらば黄金伝説」のレビュー

★ストーリー★
石戸皇子の古墳から水晶と楊教授を連れ去ったルパン、狙いは崑崙にあるという黄金郷だ。そこに行くためには他に2つの水晶を集めなければならない。しかし中国人民工作部主任の陳陽齢の潜水艦に襲われ水晶とともに楊と不二子を連れ去られてしまう。崑崙の場所さえわかれば組むのは誰でもいいとばかりに楊は陳と組み、別の水晶の持ち主である王大全と共に最後の水晶を求めてチベットに向かうのだったが・・・。

★解説★
最後の水晶はラマ教の総本山にあるシバ像に埋め込まれているのだが、そこは無数の罠が仕掛けられており思うに任せない。しかしルパンに出てくる罠はインディージョーンズの影響なのか巨石が追っかけてくるというのが欠かせないようだ。明らかにこういう仕掛けは一度使ってしまったらそれで終わり、後の人は易々と入っていけると思うのだが・・・。

ルパンは陳の部下に変装し3つの水晶と不二子・楊教授の奪還に成功し、古文書を頼りに崑崙を目指す。そのキーとなるのがゴビ砂漠にある幻の湖なのだが、この頃NHKで放送されていたシルクロードの影響だろうか。本家はタクラマカン砂漠のロブノール湖で目指す都は楼蘭だった。それはともかく湖の下に黄金郷を発見したルパン。

そして楊は陳達とグルだったという設定が来るのだが、謎解きをさせるわけでもないのになぜルパンと組んだ振りをしたのかが不明だ。後は例の如く崑崙の玉が割れた拍子に黄金郷が崩れ砂漠に沈んでいくというラスト。何も盗めないというパターンはPart3になっても健在。冷静に考えれば後で掘り返すということも可能なのに・・・。

中国人の登場人物が何人も出てくる今回、漢字はそれらしく書かせて頂いている。ただでさえ次元や五右ェ門を魅力的に動かし見せ場を作ることが出来ないこのPart3でこんなに登場人物をだす必要があるのかは疑問だ、王は確実に不要だろう。登場人物を削って話をすっきりさせた方がいい。散々突っ込んだ新ルパンはまだマシだったと今になって思うのだ。

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2005年09月15日

過去を消した男

a2228797.jpg民主党は大量に議席を減らしたために助成金が減ってしまう、しかも落選して国会議員としての歳費がもらえない人たちを次回の選挙に向けて活動させるために養わなければならない。老人が増える一方だが少子化のため財源が確保できない年金問題のような状況が民主党の中で起きるということだ。それをどう乗り切るかで民主党が争点にしたがっていた年金問題に対するお手並みが拝見できるのだ。

今日は1984年12月8日放送の第20話「過去を消した男」のレビュー

★ストーリー★
不二子にお願いされて小林利舟の絵を盗んだルパンだったが、その絵が展示されていた絵の中で一番安い絵だと知って訝る。不二子に渡す前に絵を調査してみるとそこには一人の男の顔が浮き出てくる。事の真相を確かめようと不二子をつけるルパン。なんと不二子が絵を手渡した男は次期経団連会長と目されている東谷鬼平だった・・・。

★解説★
ルパンは東谷鬼平のが気になりコンピュータで調査を行う、すると蝮三太夫という詐欺師と同一人物ということが発覚、絵から浮き出た男だ。蝮三太夫はルパンをペテンにかけダイヤをせしめた男だが、コンピュータの調査でそこまで分かるのかという疑問より、なぜ小林利舟は絵の中に詐欺師の顔を隠したのかが一番の疑問として残ってしまう。

ダイヤを取り返しに鬼平の別荘に向かうのだが、鬼平は完全にしらばっくれる。そこでルパンは銭形に変装して、鬼平が5年前に殺人事件を犯したと詰め寄る。殺人より詐欺で逮捕された方がマシだと自分が蝮三太夫と告白、ダイヤの在り処まで告白する。しかしそこまでして隠したい過去なら正体を告白しないで身の潔白を証明するのではないだろうか?

宝の隠し場所に向かうルパンだが、そこは要塞化さており香港映画さながらの五重塔決戦が行われる。カンフーの使い手を雇ったり島を要塞化する金があるならルパンにダイヤを返して手をうった方がいいと冷静に思う。そもそもダイヤに手をつけていないなら鬼平はどのように財界で伸し上がったのだろうか?疑問が噴出しまくりだ。

ラストは例の如く仲間に助けられてダイヤを取り返すルパン。不二子もお金さえ鬼平から貰えば用はないとばかりに異常にルパンに協力的だ。Part3になってから比較的まともなタイトルがつくようになったのだが、過去を消した男が証拠を消そうとするあまりに却ってルパンに突き止められ、さらに殺人をでっち上げられあっさり告白するのは間抜けとしか言いようがない。

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2005年09月14日

裏切りの荒野を走れ

833339ee.jpg議員数を大幅に減らした民主党、今まで政権交代による改革を訴えてきたわけだがそれに対して有権者からNOを突きつけられた形だ。私は今回の争点は郵政民営化にあったと実は思っていない。改革が必要だということはある程度の人が理解しており、その改革をするのに現時点で相応しい政党を選ぶ選挙だったと思っている。つまりは民主党の古い考え方が見え隠れしたということだ。

今日は1984年12月1日放送の第19話「裏切りの荒野を走れ」のレビュー

★ストーリー★
刑務所を慰問する不二子、混乱する会場、その隙にルパンは一人の男を脱獄させる。その名はパーカー、以前ルパンから数億の価値のある金庫を横取りした男だ。ルパンは潜水艦の中の危機を演出することでパーカーから金庫の隠し場所を聞き出すのだがそれは嘘の隠し場所、ルパン達は地雷の埋まった場所に行くことに・・・。

★解説★
騙し騙されが面白い今回の話、まずルパンがパーカーを騙し金庫の隠し場所を聞きだす。しかしその隠し場所は全くの嘘、ルパンを裏切った不二子がパーカーと組み本当の隠し場所を目指す。金庫の隠し場所に到着し金庫を掘り出すパーカー。宝を山分けしようという不二子だったが、不二子など端から信用していなかったパーカーは銃を突きつける。

パーカーや不二子を信用していなかったのはルパンも一緒、最初から不二子が裏切ると予測してそれをだしに本当の隠し場所に案内させたのだ。パーカーを眠らせて金庫を持ち出すルパン達だったが、パーカーも然る者、用意周到に金庫の下に武器を埋めておいたのだ。ロープウェイからルパンの車を狙い撃ちするパーカー、逃げるルパン。

ルパンはロープウェイの鉄柱をパーカーに撃たせ破壊、まんまと金庫を持ち去る。アジトに帰って金庫を開けるルパンだったが中には単なる石。実は数億の価値があるのは金庫自体だったのだが、それを知らない不二子はルパンに痺れ薬を飲ませ石を喜び勇んで持ち去る。それを大笑いするルパン、さぁ何回逆転劇があっただろうか?

あれほどどんなチョイ役でもいいからオールスター登場に拘ったルパンシリーズ、今回は五右ェ門が登場しない。話の流からすると登場しなくても違和感がないのだが、新ルパン以降はそんな話でも強引に登場させてきたわけで何かあったのだろうかと邪推してしまうことしきりだ。それを裏付けるように次回では本当にチョイ役でも次元や五右ェ門は出ているわけで・・・。

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2005年09月13日

ショータイムは死の香り

e2f2e347.jpg予想通りというかはるかに予想を上回る自民党の大勝利。まさか2/3もの議席を取るとは思わなかったがこれで民主党が如何に反対しようが郵政民営化法案は可決される。それこそ憲法改正の動議も出せるような議席数だ。それにしても組織票など選挙で勝つためにはあまり意味がないことを示した選挙だった。

今日は1984年11月24日放送の第18話「ショータイムは死の香り」のレビュー

★ストーリー★
マフィアのボス、ルーレットの誕生パーティーの祝い金を強奪しようと考えたルパンは下見のため会場であるカジノへ行き、そこでダンサーをしているジェニーという娘に出会う。ジェニーは名前を売るためにルパンの手伝いをしたいと申し出るのだが、実はミュージカルの主役の座を餌にルーレットに内通していたのだった・・・。

★解説★
最初にぶっちゃけるとブロードウェイのスターになるためにルパンを利用するという話はどこかで見た事がある、確か新ルパンの方で・・・。まぁ、今回はその女の子がルパンに協力するという話なので全く同じではないしナンセンスギャグではなくストーリー物だが、ストーリーは非常に単純だ。ジェニーがルパンと接しているうちに好きになってくるという話だ。

とはいえジェニーの感情の移り変わりが分かりにくいので感情移入しづらく、そのために印象に残らない。内通してルーレット側にルパンの情報が筒抜けであることが分かりながら、金庫に現金があると思っているジェニー、相当頭が良くない。勿論、ルーレットは現金をバースデーケーキに隠しルパンとジェニーを罠にかけパーティーの余興にする。

この余興がダンシングマシーンと称する曲に合わせて弾を発射する機関銃の前でルパンを躍らせるというもの。そしてこのルパンとジェニーのダンスシーンが非常に長い。ルパンは踊っている間に何か打開策を見つけるのかと思えばそうではなく次元と五右ェ門の助けを待っているだけ。この前年にヒットした映画「フラッシュダンス」に影響されてダンスの話を作りたかったとしか思えない。

しかし、スターになることよりもルパンと一緒にいたいというジェニーをオーディションに送り出し心で別れを告げ去っていくルパンのラストシーンは少しジーンと来る。単純なら単純なりにジェニーのキャラクターを作りこんだほうが良かったと思う。いずれにせよこの話ではジェニーは少し考えの周らない自分勝手な女性としか思えないのだ。

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2005年09月12日

結婚するって本当ですか

e39db4bf.jpgいくつかの選挙区で結果が出始めたのだが、最後まで分からないのが選挙だ。今日は眠れない夜を過ごしそうだ。最終的な選挙結果やマスコミの報道に関しては明日以降に書くことになると思う。少しだけ書くと解散前には民主党有利と書きながら投票日直前には自民党有利と書きつづけたマスコミ、恥を知れ。

今日は1984年11月17日放送の第17話「結婚するって本当ですか」のレビュー

★ストーリー★
誕生日に3tの金塊をプレゼントすることと引き換えに不二子から結婚の約束を取り付けたルパン。金庫から金塊強奪としゃれ込むが金塊に通信機をつけられたために不二子と共に銭形に捕らえられる。裁判にかけられれば死刑になる可能性が高いルパンはその前に世界一の大聖堂で不二子と結婚式を挙げたいと銭形に頼むのだった。

★解説★
例の如く不二子に結婚を餌にされて盗みを働くルパン、そして例の如く不二子に騙される・・・。実際に式を挙げる話は新ルパンでもホープダイヤの話があったのだが、今回は失敗しながらも結婚式を挙げるというところが唯一の新鮮味だろう。まぁ、その他の部分は全くのマンネリなので詳細を書き起こす気にもなれない。

そして今回ルパンが金塊を盗むために使うバレーボール型の機械、完全なトンデモ発明だ。催眠ガスを撒き散らしたりリモートコントロールで金庫を開けたりするのはともかくとして、3tもの金塊を積んで飛んだり跳ねたり空を飛んだりとかなり無理がある設定。こういうトンデモ発明は盗みの味付け程度に使うのなら面白いがこれが盗みの手口の全てだったりする。

いつもルパンにしてやられるにも関わらずルパンの願いを聞き届けてあげる銭形、単に間抜けなのか人情に厚いのか分からないが、警察官としては完全に失格だろう。今回もルパンにしてやられ次元と五右ェ門によって救出されるルパン。不二子が騙し、次元と五右ェ門が救出に入るというのはPart3だけを取ってみても完全にパターン化。

結局、冒頭の金庫破りのシーンの使いまわしみたいな感じで再度金塊を盗むルパン。トンデモ発明を使って金塊を盗むシーンがほとんどのため肝心の結婚式のシーンも盛り上がりは全くない。ルパンと不二子の結婚はルパンが死ぬシーン並に「どうせ嘘だろ」と思っている視聴者は多数いることが予想されるのだが、いい加減こういうことでは盛り上がらないことに気が付いて欲しい。

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2005年09月11日

黄金のリンゴには毒がある

45d9530e.jpg今日は衆議院選挙の投票日だ、注目される選挙だけに各局とも夕方から特番を組んでいる様子。早めに投票を済ませビールを片手に選挙速報にかじりつく予定だ。明日は二日酔に悩まされながら眠い目をこすって仕事をするということを考えるとやるせない気持ちになるのだが、いっそのこと休んでしまうのも手かもしれない。

今日は1984年11月10日放送の第16話「黄金のリンゴには毒がある」のレビュー

★ストーリー★
成金の石油輸出国が持つイブのリンゴがニューヨークの秘宝展に出品されるため海を渡る。ルパンはそれを盗むため銭形が警戒する豪華客船に乗り込むのだが、所有者のアダム王子と銭形に阻まれて一時退却。秘宝展の会場で盗むことを考えるのだが完璧な防犯装置のため容易に盗むことが出来ない。そのためルパンはある奇想天外な作戦を考える。

★解説★
前半の客船のシーンでは非常に簡単に盗めそうなイブのリンゴ、陳列ケースも簡単に開けることができ、しかもリンゴそっちのけで海賊ショーに興じたりしていたりして、ここまで扱いが酷かった宝もないだろう。それをルパンや不二子が取ろうとすると邪魔が入るというコントみたいなシーンが続き面白みが全くない。

それに対して秘宝展会場の警備は万全。陳列ケースに触れるとリンゴはケースの下に姿を消し、檻が落ちてきて捕らえるというもの。檻には電流が流れており無理に壊そうとするとレーザー光線の餌食になる。監視カメラも設置され銭形が徹夜で番をしているため警備は完璧だ。明らかに客船に忍び込んだ時に照明を落としたりして盗んだ方が楽だ。

結局ルパンはニューヨークマラソンの参加者を博物館に誘導し会場を混乱させそれに乗じて盗むのだが、マラソンの参加者は池を泳いだり高い壁を登ったりしているわけで、普通は誰かおかしい気が付くだろう。ルパンには簡単に誘導されてコースを変えているにも関わらず、警備員のいうことには全く耳を貸さない参加者達。

まぁ、そういう支離滅裂さというかスラップスティックさが魅力の一つなのだろう。しかし、こういう悪ふざけをちゃんとしたストーリーに取り込むのにはやはり技量不足と言わざるをえないだろう。マラソンの参加者がメチャクチャをするシーンは場面として面白いのだがやはりストーリーの整合性を考えると、これであの厳重な警備を突破したことにしていいのかは非常に疑問に感じるのだ。

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