そんなに出向くこともないがMOVIX倉敷へ出向き、「ひるね姫」を観てきた。
昨夜かみさんと久々のデートとすれば完全なハズレだが、二人とも話題性で鑑賞。内容は想像以上に小学生向けだった。神山監督も「自分の娘に見せるなら・・」という構成だったし、あえてファンタジーで落ち着かすなら「こんなもんか??」。
ひるね姫5bちょっと心配なのは「君の名は」の後だし、アニメファンの若者世代が期待して観たら大外しかもしれない。まともに批評すれば突っ込みどころ満載。

まず好かろうと思う所は、そりゃ聖地児島の景色。下津井口の景観や細い路地、児島署までそのまま登場していた。ストーリーは単純。夢と現実のリンク、組織の勢力争い、親が残した技術(当たり前すぎ、もう少し遊びが欲しかった)がキイでその取り合い。ストーリー的に王道??夢と現実の交錯の仕方はファンタジーでも無理が有るし、所どころに他のアニメからパクったようなものが出るけど、まぁすべて小学向けならそれも良しかな。今どきでもそんなもん?

b しかしなぁ・・・近未来の「ハートランド」の描き方は40年前の手塚さんの方が夢が有ったな。未来のくせにちっとも先進感が無い。車のデザインもほとんど“今風”なのにビット打ち出し表現でジブリ感を出そうとしている。流線型とか台形とか、タイヤが無くなるとか「未来」を感じさせながら名残も有るとか工夫があれば「夢世界」の意識も強くなっていた。立体道路で車の大渋滞なんて現実より遅れている。運転しながらTV電話で会議とか、自動運転に結び付ける他の持って行き方も有ったはずだけどね。混雑=自動運転なんて、中国でも当たり前すぎる(笑)。
スマホや新幹線は3年後の現代で、2020年の3日前というこだわりが、自動車メーカーの自動運転発表という貧相な問題で流されたのは「夢見る近未来」としてなんともはや寂しい。そのくせ、空を飛ぶバイクや攻殻機動隊のようなロボットが出てくるギャップ。なによりファッションセンスが「どの時代の夢なんだ?」と悩ませてくれる。これは現代ことねのセーラー服の魅力アップにも繋がらないのでファッション児島には痛い。ジブリのような電通管の古典的部分もそれほど味が無い。一つ一つにこだわりが感じられず、ただのパクリに見える。
細かいことだが、ことねの動きに対してパンツを見せない(保護者配慮?)こともちょっと無理な部分が有る。ITなどハイテクと魔法の絡み方が夢を描ききれない。すべて幼ない見方にたよってみても、ことねの可愛らしさとか親子関係とか足りない気がする。・・・まぁ4年もかけて練った構成に素人が文句を言ってもしゃーないが・・・。多分ファミリーでももう一度見たいと思う人は少なかろう。それがちょっと寂しい・・・。・・・聖地巡礼・・・はぁぁ??宣伝の仕方を間違ったかな。
 でも、「住んで平和な児島の世界」はファンタジーより“現実の方が魅力的”と世間にうったえることはこれから出来ると思うし、そのきっかけでプレゼントしてくれた作品だったと思えば「神山監督ありがとう」だ。

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