1906)夢の理由。1908)驚異の価格。

2009年01月19日

1907)継ぐ。

従兄から叔父の容態について連絡が入る。
一緒に風呂に入っていた孫が異変に気付いたらしく、早く病院に搬送出来たので、命に別状はなく、意識もあるという。
だが、喋ると呂律が回らないそうで、退院後果たして筆を握れるまでに回復するかどうかは、なんとも言えないということだ。

前にも書いたかもしれないが、私はこの店の4代目である。
1)母方の祖父…留萌
2)母方の叔父…留萌→旭川
3)父…札幌
4)私…札幌

母方のはんこ屋としての系譜を、父が引き継ぎ、さらに私が継いだのだ。

叔父の二人の息子(つまり従兄)は二人とも40代だが、どちらもこの道に進むことはなかった。

電話口でその従兄がこう言った。
「うちの家系を継げるのは、お前しかいないのだから、容態が安定したら盗める技術は全部持っていってくれ。」

それは確かにそうありたいものだが、今日明日でどうなるものでないのも事実だ。と同時に、もしも受けとったにしても、同時にその技術を活かす土壌をも再生しなければ、それは宝の持ち腐れになってしまう。
今のままでは活版印刷も印鑑も、私の代で確実に終わる仕事なのだ。

いきなり重たいものが肩にのし掛かってきたようだ。無論、叔父には復帰できるものなら、何とかもう一度復帰してほしい。
だが、それが未来永劫続くわけではないことを、父は告げに来たような気がする。
そろそろ2度目の「独立」をしなければ、先はないぞ、と。

道はあまりにも長くて、とても届きそうな気がしないのだが、今は有無を言わず歩いていくしかないようだ。

hiro_s1976 at 19:57│Comments(4)日々の話 

この記事へのコメント

1. Posted by Nuno   2009年01月20日 11:24
色々大変でしょうけど、まずは、身体を大切にがんばってね。
僕もそうだけど、あまり自分の健康考えてないもんね。
2. Posted by ヒロシ   2009年01月22日 17:06
そうですね。健康診断なんて、いったいどれくらいの期間、受けてないもんだか。
倒れた時に検査されるので済ましてしまってますが、もう3〜4年はそういう状況もないし。
我が家は祖父も父も65で死んでますので、せめてそこらへんまでは到達しておきたいと思ったりもしますが。
ありがとうございました。
3. Posted by テンポラリー   2009年01月23日 15:07
もうとっくに歩き出してるよ。
30にして立つを過ぎたのだから。
あとは横道、道草、小言幸兵衛にかまけず
初心を忘れず、今の道を真っ直ぐさ。
4. Posted by ヒロシ   2009年01月24日 04:13
立って歩き出したあとの、第2燃料ロケットの切り離しのような時期が近づいているのかなぁ、と思います。
ありがたいことに、
倒れた時は脳梗塞で呂律が回らず、何かしら障害が残るかもしれない、
ということで、いろいろと覚悟したことを思うと、信じられないですが、
今朝、叔父は退院してきました。

もう既に仕事も再開しているようです。

ホッとしたのと同時に、最善の結果で済んだのですから、足繁く通って、叔父からは出来るだけいろいろな技術を吸収したいと思っています。

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