今回は、ブレッカー・ブラザースのブートレグ作がお題目です〜。

1:「Live In Tokyo 1995」:Live In Tokyo 1995〜The Brecker Brothers
Live In Tokyo 1995
The Brecker Brothers
Hi Hat
2022-06-26

はい、こちらは1995年3月13日に東京簡易保険会館(ゆーぽーと)で行われたライブ音源のブートレグ作。時期的には、1992年10月に「リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ」によって活動再開し、1994年9月に「アウト・オブ・ザ・ループ」を発表した直後の来日公演のモノで、全5曲収録だけど、再開1作目から2曲(M2 & 4)、2作目から2曲(M1 & 3)、そして過去作1曲(M5)といった形。

メンバーは、ランディ・ブレッカー(tp)、マイケル・ブレッカー(t-sax)、そしてディーン・ブラウン(g)、George Whitty(kbds)、James Genus(b)、Rodney Holmes(ds)です。

まずは、打ち込みビート鳴り響いて始まるM1「Slang」で幕開け。直前発表の再開2作目収録曲で、ファンクビートな中、ミュートトランペットがテーマ奏でる。トランペットソロはミュートして取ってな流れで高らかに。テーマはテナーが取ってソロへと発展、ゴリゴリとブロウし、フロント両名の掛け合いへと。ワウかけてブラウンらしいウネたギターソロも挟み、そのままエンディングへと突入。

ギターがリフ刻んで始まるスローな跳ね系M2「Spherical」は、再開1作目収録曲。ミュートトランペットのリードソロ経て、2拍3連系な軽妙なテーマをテナー&キーボード、サビにはミュートトランペットも加わって。大いに静かに転じて爪弾いてのギターソロは徐々に昂ぶる。続くはトランペットで、同様な流れながらもエフェクトのせいか硬質な響きを持ち、そしてテナーも同じく。そのままエンディング。

スラップからのアップな16刻みによるM3「Harpoon」は、再開2作目収録曲。テナーがテーマ奏でて。エフェクトかけてのトランペットソロ、序盤はスローなハーフタイムシャッフル用いてのキーボードソロ、ゴリゴリとブロウしてのテナーソロ、テーマ反芻から連打連続なドラムソロ経てエンディングへと。

ドラマティック?中近東風なイントロ経てのM4「Song For Barry」は、再開1作目より。バスクラにフルート?そもそもEWI?打ち込みも交えて織り成す重奏は正に音の洪水。ワイルドなギター経て、小気味よいベースラインは。ようやく聞き覚えあるフレーズミュートトランペットにテナー、ギターらがテーマ展開。テナーソロは豪放に存分に。続いてはトランペットソロで、バリバリなスラップ、ファンクビートにエフェクトかけての疾走する。静かに転じてギターソロは途中で独奏に転じてしばし気の向くままに。バック戻ってブルージーにかき鳴らし、大いに盛り上がってエンディングへと。メンバー紹介を行います。

アンコール。ドラムが自在に叩きまくって始まる代表曲アップ系M5「Some Skunk Funk」。2管によってのテーマ経て、まずはしっかりとテナーソロ、続いてスラップ従えてのトランペットソロを高らかに。そしてテーマ反芻、サラッとエンディングを迎えます。

少し前に1993年にスイスで行われたライブ音源のブートレグ作を紹介しましたが、この時のドラムはレニー・ホワイト。今回はRodney Holmesでしたが、やっぱりこの時期のだとデニス・チェンバースの音源を聴きたいですね〜。