悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその1950…「小室哲哉」ベスト集2枚!!

今回は、小室哲哉氏のベスト集がお題目。

自身名義の他、提供曲等も網羅されております。

1:「TETSUYA KOMURO ARCHIVES "T"(CD4枚組) [CD]
TETSUYA KOMURO ARCHIVES "T"(CD4枚組)V.A.
avex trax
2018-06-27






Disc1
1980年7月21日  M1:愛しのリナ / Miss オレンジ・ショック
1980年11月5日  M2:Oh! Mistake / スピードウェイ
1985年9月18日  M3:Sweet Planet / 岡田有希子
1986年1月22日  M4:My Revolution / 渡辺美里
1986年5月2日    M5:Teenage Walk / 渡辺美里
1986年7月15日   M6:JINGI・愛してもらいます / 中山美穂
1987年3月21日   M7:愛を今信じていたい / 堀ちえみ
1987年4月8日     M8:Get Wild / TM NETWORK
1987年5月16日   M9:Kimono Beat / 松田聖子
1987年7月7日     M10:50/50 / 中山美穂
1987年12月9日   M11:悲しいね / 渡辺美里
1988年3月5日     M12:Beyond The Time(メビウスの宇宙を超えて) / TM NETWORK
1988年3月9日     M13:Good Morning-Call / 小泉今日子


弱冠22歳の頃の尖ったガールズ・ポップM1やロック色豊かなM2などに原点感じつつ、その名を世に知らしめた渡辺美里とのM4、アイドル系のお仕事各種、自身のバンドTM NETWORKからはM8や映画「〜ガンダム逆襲のシャア」主題歌M12なと、1980年代の楽曲を収録。

Disc2
1995年10月25日 M1:Body Feel EXIT / 安室奈美恵
1995年11月15日 M2:Voltex Of Love / 坂本龍一 × 小室哲哉
1996年1月1日     M3:Departure(radio edit) / globe
1996年3月6日     M4:I'm Proud(radio edit) / 華原朋美
1996年3月13日   M5:Don't Wanna Cry / 安室奈美恵
1996年3月21日   M6:Baby Baby Baby / dos
1996年4月24日   M7:Friendship / H Jungle With t
1996年5月22日   M8:In The Future / hitomi
1996年7月22日   M9:Love Brace / 華原朋美
1996年8月7日     M10:by myself(STRAIGHT RUN) / hitomi
1996年9月18日   M11:close to the night / 大賀埜々
1996年10月30日 M12:Can't Stop Fallin' In Love(STRAIGHT RUN) / globe
1996年12月4日   M13:Mystery Of Sound(Original Mix) / 円谷憂子

ここからは絶頂期。安室ちゃんにglobe、華原朋美を中心に、坂本龍一とのコラボ作M2、意外にキャッチーで黒っぽかったdosのM6、浜ちゃんとのM7やhitomiの諸作など、ホントに知られた曲ばかりです。

Disc3
1997年1月1日     M1:YOU ARE THE ONE / TK PRESENTS こねっと
1997年2月19日   M2:CAN YOU CELEBRATE? / 安室奈美恵
1997年4月16日   M3:deep GRIND(STRAIGHT RUN) / taeco
1997年8月8日     M4:SPEED TK RE-MIX / 小室哲哉
1998年7月1日     M5:love the island / 鈴木あみ
1998年7月15日   M6:ふわふわ ふるる / tohko
1998年11月4日   M7:海とあなたの物語 / 未来玲可
1999年5月12日   M8:Girls, be ambitious!(STRAIGHT RUN) / TRUE KISS DESTiNATiON
1999年5月19日   M9:笑顔が見える場所〜I WANNA GO / AN-J
1999年7月14日   M10:BE TOGETHER(ORIGINAL MIX) / 鈴木あみ
2000年10月12日 M11:GET INTO YOU SUDDENLY / BALANCE
2001年12月12日 M12:a song is born / 浜崎あゆみ & KEIKO


よく言えば円熟期なんだけど、徐々に陰りが見られた頃かな。日本版「We Are The World」なM1は、当時の小室人脈全員参加の大いなる記録。そして安室ちゃんの代表曲M2と、冒頭2曲が最も印象深い。映画「スピード」用にリミックス音源やその頃売り出し中であった鈴木あみ、恋仲でもあった関係でTRUE KISS DESTiNATiON、またデビュー直後の浜崎あゆみがKEIKOを従えてデュエットしたM12などがその時代の印象に残っていつつ、taecoやtohko、未来玲可やAN-J、BALANCeなどはそれぞれが個性的なんだけど記憶に全くありません。しかし小室さんとしてはサウンドの実験といった側面もあったのかな?

Disc4
2011年5月4日     M1:THX A LOT(Album Version) / a-nation's Party
2011年11月16日 M2:Charge & Go! / AAA
2012年4月25日   M3:I am / TM NETWORK
2012年8月8日     M4:You & Me / 浜崎あゆみ
2013年1月5日     M5:Celebration〜Music Ribbon ver.〜 / SUPER☆GiRLS
2013年3月6日     M6:The Generation feat. Zeebra, Dabo, SIMON / 小室哲哉
2013年12月4日   M7:22世紀への架け橋 / 小室哲哉 & ヒャダイン
2014年4月2日     M8:EDM TOKYO 2014 feat. KOJI TAMAKI / 小室哲哉
2014年10月8日   M9:DISCOVERY / DiVa
2015年9月16日   M10:Throw your laptop on the fire feat.小室哲哉 / tofubeats
2015年12月23日 M11:#RUN / 小室哲哉 feat. 神田沙也加(TRUSTRICK) & tofubeats
2016年2月24日   M12:futuristic / Dream5

こちらは色々の後。知らない曲ばかりたけど、エイベックス所属アーティストらとの楽しいパーティソングM1から、AAAや久々のTM NETWORK、浜崎あゆみやPARTY☆GIRLS、DiVaやtofubeats、Dream5らへの楽曲は、メロディラインも優れて丁寧に編曲施されて、黄金期以上の完成度。

自身の発表曲ながらZeebraやDabo, SIMON とヒップに攻めたM6、ヒャダインとのM7、玉置浩二とのEDMしたM8、また神田沙也加やtofubeatsとのM11など、実験的要素も加味しながら攻めてまとめていました。

2:「TETSUYA KOMURO ARCHIVES "K"(CD4枚組) [CD]
TETSUYA KOMURO ARCHIVES "K"(CD4枚組)V.A.
avex trax
2018-06-27






Disc1
1988年7月21日  M1:SEVEN DAYS WAR / TM NETWORK
1989年9月15日  M2:ドリームラッシュ / 宮沢りえ
1989年10月28日 M3:RUNNING TO HORIZON / 小室哲哉
1990年5月9日    M4:夢見てTRY / 田中美奈子
1990年6月1日    M5:空を飛べる子供たち〜Never end of the earth / 郷ひろみ
1991年12月12日 M6:永遠と名づけてデイドリーム / 小室哲哉
1992年5月27日   M7:TOO SHY SHY BOY! / 観月ありさ
1993年6月21日   M8:EZ DO DANCE(7'' mix) / TRF
1993年9月17日   M9:国境に近い愛の歌 / 牧瀬里穂
1994年3月24日   M10:愛撫 / 中森明菜
1994年5月25日   M11:survival dAnce〜no no cry more〜(original single chart mix) / TRF
1994年6月22日   M12:BOY MEETS GIRL(RADIO ON AIR MIX) / TRF
1994年7月21日   M13:恋しさとせつなさと心強さと / 篠原涼子 with t.komuro


こちらはそれなりに名が知れて小室ブームに突入する迄の楽曲を集めて。映画「僕たちの7日間戦争」主題歌M1や自己名義で自ら歌ったM3やM6、宮沢りえや観月ありさ、牧瀬里穂といった若手や郷ひろみや中森明菜といったベテランへの楽曲提供。そしてブームのきっかけとなったTRFへのM8やM11-12、そして篠原涼子をブレイクさせたM13。まあ懐かしい(笑)。

Disc2
1995年2月8日    M1:もっと もっと… / 篠原涼子 with t.komuro
1995年3月8日    M2:Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜(Original Mix) / TRF
1995年3月15日   M3:WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーブメント"2 Million Mix" / H Jungle With t
1995年4月21日  M4:CANDY GIRL / hitomi
1995年4月21日  M5:Only You(Original Mix) / 内田有紀
1995年5月19日   M6:炎のミーティング / GEISHA GIRLS
1995年7月19日   M7:恋するたびに傷つきやすく… / 翠
1995年7月19日   M8:GOING GOING HOME "Original Mix" / H Jungle With t
1995年7月26日   M9:GO TO THE TOP(ORIGINAL MIX) / hitomi
1995年8月2日     M10:Lady Generation(Original Mix) / 篠原涼子
1995年8月9日     M11:Feel Like Dance(ORIGINAL MIX) / globe
1995年9月27日   M12:Prime High / H.A.N.D.
1995年10月11日 M13:I BELIEVE / 華原朋美


こちらは最絶頂期へ向かっていく楽曲らを。やはりダウンタウン司会の音楽番組「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」放送開始に上手く重なって、篠原涼子やTRF、そしてその代表曲は勿論H Jungle With TのM3。合わせてhitomiのブレイク曲M4や内田有紀、坂本龍一氏がきっかけのGEISHA GIRLなど、そしてglobeデビュー作M11や華原朋美の2作作M13と、頂点に登りつめていきます。

Disc3
2001年12月19日 M1:the meaning of peace / 倖田來未 & BoA
2002年1月23日   M2:Again / 伴都美子
2002年1月23日   M3:in case of me / 持田香織
2002年1月23日   M4:DO OVER AGAIN / HALNA
2002年2月6日     M5:Many Classic Moments(Orijinal Mix) / globe
2003年8月6日     M6:幸せの表現 〜featuring Joanne / GABALL
2010年5月5日     M7:逢いたい理由 / AAA
2010年6月16日   M8:眠らないラブソング / 森進一
2010年7月21日   M9:Evidence of Luv / 超新星
2010年8月11日   M10:花束 / 北乃きい
2010年9月22日   M11:crossroad / 浜崎あゆみ
2011年5月4日     M12:Vienna feat.Kiu Sakamoto & KREVA / 小室哲哉

こちらの前半はブーム直後、若手らとの楽曲を集めていて、倖田來未 & BoAや伴都美子、ソロの持田香織やHALNAなど、勢いで作られた絶頂期より完成度は高く感じられます。また合わせてglobeも売れなかったようですが王道で心地よい。

そして以降は再開後。再出発となったAAAのM7から森進一、超新星に北乃きいなど、範囲は広がって。また浜崎あゆみとのM11、自身名義のM12などを収録。

Disc4
2016年3月30日 M1:約束の丘 / X21
2016年4月15日  M2:Have Dreams! / Tetsuya Komuro x Tsunku feat. May J
2016年5月4日    M3:earth / BiSH
2016年7月2日    M4:Lovely Day / Def Will
2016年10月26日M5:POSITIVE STRESS / 大森靖子
2016年11月30日M6:WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント girls ver. / AOA
2017年2月17日  M7:You Tubeテーマソング〜Tetsuya Komuro Rearrange〜 / HIKAKIN & SEIKIN
2017年9月20日  M8:DAYBREAK INTERLUDE / TRIGGER
2018年1月24日  M9:Be The One / PANDORA feat.Beverly
2018年4月18日  M10:風よ吹け! / Laluce
2018年6月27日  M11:MY HISTORY / 梅田彩佳
2018年6月27日  M12:Guardian / TETSUYA KOMURO feat. Beverly

やはりこの頃は色々。オスカー美少女コンテストの面々によるX21やアナ雪でブレイクしたMay J.を迎えて、パンクな女性グループBiSH、小室さんが手がけた女性アイドルグループのDef WiLL、孤高のシンガーソングライター!弾けまくってる大森靖子、韓国の女性グループAOA、男性2組?HIKAKIN & SEIKEN、誰?TRIGGERにPANDORA、女性アイドルグループのLaluce、元AKB48の梅田彩佳と、把握も困難。そして復帰後は作詞作曲はしても、編曲は外注するケースも多く、かつての小室ブランドなこだわったサウンドメイキングが希薄に感じられました。

いつか音楽への情熱が沸き上がった時、活動再開して欲しいなぁ〜。

CDコレクションその1949…「T.K.レーベル」関連5枚!!

エンカレッジ・ザ・ピープル[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5642)ロビン・ケニヤッタ
SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25
オリジナル音源は1976年発表。

まずはT.K.レーベルの傘下であるウルフ・レーベルから発表となったロビン・ケニヤッタ(s & a-sax)のリーダー作から。アーサー・ジェンキンスの編曲によって、全7曲収録です。

まずはいかにも黒っぽい雰囲気に包まれたアルバム・タイトル曲のミディアム系M1「Encourage The People」で幕開け。ケニヤッタはアルトを手にして、Aテーマは8ビート、Bテーマは3連シャッフル。黒っぽいコーラス陣が更に黒さを感じさせます。それからミディアムスローなチキチキにてM2「Love Me」(ラルフ・マクドナルド&ウィリアム・サルター共作)。アルトを崩しながら?それが下品に感じられるが、吐き出すようにテーマ奏でて。

軽快なアップ曲M3「Give It Time」(パティ・オースティン作)は、アルトで女性コーラスを従えながら明るくテーマをブロウ。リチャード・ティー(kbds)の特徴的なピアノらも相まって楽しくまとめ上げれば、コンガとドラムによる躍動的なリズムによるアップ系M4「You」(ラルフ・マクドナルド&ウィリアム・サルター共作)は、アルトで朗らかにテーマをブロウして。女性コーラス陣も徐々に絡んで、楽しげにまとめ上げています。

アップな8ビートによるM5「Bluebird」(レオン・ラッセル作)では、アルトを手にして小気味よくテーマを展開。女性コーラス陣も暖かく色を添えつつ爽やかにまとめ上げれば、アップな8ビート曲M6「Oh Oh Oh」(パティ・オースティン作)は、ソプラノで高らかにテーマをブロウ。途中にギターソロを配してこちらも爽やかに。

最後はまたまた黒っぽいミディアムな8ビートでM7「Of Life And Love」(ラルフ・マクドナルド、R.Alderson & ウィリアム・サルター共作)。軽やかにアルトでテーマをブロウします。その合間にたっぷりとソロを取って自己表現。終盤にファンキーにシャウトしているのはパティかな?

N.Y.制作にしては明るくまとめられているのが印象的。ケニヤッタ自身が求めた路線なのかな?

その他参加ミュージシャン。ヒュー・マクラッケン(g)、Keith Loving(g)、ウィリアム・サルター(b)、アンディ・ニューマーク(ds)、John Sussewell(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Debbie McDuffie(back-vo)、Frank Floyd(back-vo)、Gwen Gutherie(back-vo)、Hilda Harris(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Raymond Simpson(back-vo)、Stuart Ockman(back-vo)、Yolanda McCullough(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、William Eaton(back-vo)、Zachary Sanders(back-vo)。

アフター・ザ・ダンス[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5643)ハロルド・ヴィック
SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25
オリジナル音源は1977年発表。

こちらもT.K.レーベル傘下のウルフ・レーベルから発表となったハロルド・ヴィック(sax)のリーダー作。全8曲収録です。

ますばアップ系M1「After The Dance」(マーヴィン・ゲイ作)で幕開け。原曲の持つメロウな雰囲気そのままに、ソプラノ、サビには女性コーラスを従えて朗々とブロウします。そのままソロを淡々と展開します。銅鑼の音とアルトから始まるM2「Ghetto Fantasy」は、スローなチキチキ、倍テンしながら少し陰のあるテーマをテナーで。エリック・ゲイル(g)のギターソロ、ヴィックの重々しいテナーソロを中盤に配しています。

そしてスタイリスティックスの名曲カバーM3「You Are Everything」(L.Creed & T.Bell共作)は、ミディアムちょっとスローなテンポでテナーで朗々とブロウ。あえて高音域に振れるベースラインがイケてないけど、ストリングスや男女コーラス隊を交えてドラマティックに展開すれば、アップな16系M4「I Go To Rio」(A.Anderson & ピーター・アレン共作)は、小気味よいリズムの中で朗々とテナーでテーマをブロウ。ギターカッティングを軸としたブリッジはいかにとN.Y.流なセンスの良さ。

アップな16系M5「Things Ain't Right」(ラルフ・マクドナルド&ウィリアム・サルター共作)は、テナーでファンキーにテーマを展開。サビには男女コーラス隊が加わって。ここでもゲイルが味のあるソロを披露し、後を受けて延々とテナーソロをブロウします。ミディアムスローなチキチキ曲M6「A Tough Of Your Life」(S.Scottとの共作)は、ソプラノと男女コーラスでテーマを奏でて。ムーディな雰囲気を持つアーバンな楽曲。ソプラノソロは音数詰め込んで延々と。

一転、ミディアムな8ビートによるM7「In My Life」(パティ・オースティン作)は、朗らかなテーマをテナーでブロウ。心地よく男女コーラス隊が響きます。最後は超スローな跳ね系M8「Blues In The Face」(ラルフ・マクドナルド作)。ソプラノで高らかにテーマを奏でます。ムーディな雰囲気をリチャード・ティー(p)がサラッと行間埋めつつ、豊潤なストリングス隊が演出します。古き良きジャズの王道の編曲でした。

主役=ヴィックとして、前面に立てつついかにもN.Y.的なサウンドでまとめた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。アーサー・ジェンキンス(synth)、アンソニー・ジャクソン(b)、ウィル・リー(b…M4)、スティーブ・ガッド(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Dom Um Romao(perc…M4)、Frank Floyd(back-vo)、Lani Groves(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Raymond Simpson(back-vo)、Ullanda McCullough(back-vo)、Zachery Sanders(back-vo)にホーン隊、ストリングス隊。

ストリート・ウィンド[日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5618)エディ・ダニエルズ
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1978年発表。

こちらもT.K.レーベル傘下のマーリン・レーベルから発表となったエディ・ダニエルズ(cla,flu & sax)のリーダー作。全8曲収録です。

まずは小気味よいスラップからのアップ系M1「Preparation F」(Bob Roseとの共作)で幕開け。ブラス隊を従えつつ、クラリネットがギターと共にテーマを展開します。そのままソロ、ギターソロからドラムのみを従えてのファンキーなソロ、テーマから後奏にまたソロ!と、埋めまくるダニエルズ。テナーに持ち替えてスローなチキチキにてビー・ジーズのM2「How Deep Is Your Loce」(Barry, Maurice & Robin Gibb)。シルキーな女性コーラス隊も交えて朗々とテーマやソロを。

小気味よいアップな16系M3「Song For My Son」(ドン・セベスキー作)は、練られたリズム編曲の中でテナーがハードなテーマをブロウ。テナーに駆け出し?ジョン・スコフィールド(g)によるウネウネなギター、エレピ、テーマの後にテナーとギターの同時ソロ。それからアップな8ビートによるM4「One Night With You」(ジノ・ヴァレリ作)は、フルート、2番からはパティ・オースティン(vo)がテーマを紡いで。中盤にフルートソロを配しつつ、ストリングス隊やブラス隊の大仰な編曲が時代を感じさせつつも印象的。

ラテンパーカッションに「Rio」と女性コーラス囁いてのアップ系M5「I Go To Rio」(P.Allen & A.Anderson共作)は、テナーで小気味よくテーマ、躍動的にソロを取る。いかにもなブラジル賛歌なれど爽やかにまとめ上げれば、スローなブラシチキチキでM6「What's At The End Of A Rainbow」(パティ・オースティン作)。セベスキーが編曲を手がけて、リズムに緩急つけつつストリングス隊が色を添えつつテナーがムーディにテーマ、朗々とソロを奏でます。

クラクション音らからのアップな16系M7「Fantasy Of A Street Corner Frute Player」は、フルートで朗らかなテーマを楽しげに奏でます。素直にいい曲。最後はクラリネットから始まるM8「Old Man River - Part 供法Jerome Kern / Oscar Hammerstein共作)。ドラムと共に掛け合ってアップな16、超高速4ビートとリズムを変化させながら、躍動的にまとめています。再びジョン・スコフィールドのギターソロ、音数詰め込んでのクラリネットソロ、またドラムソロも配して、賑やかに幕を閉じます。

こちらも上の2同様、主役=ダニエルズを前面にしっかり立て、N.Y.的なサウンドでまとめた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。ジョー・ベック(g)、スティーヴ・カーン(g)、ドン・セベスキー(kbds)、ドン・グロルニック(kbds)、デイヴ・グルーシン(kbds)、ニール・ジョンソン(b)、バーナード・パーディ(ds)、スティーブ・ジョーダン(ds)、ランディ・ブレッカー(tp)、ジョンファディス(tp)他。

エクスタシー[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5647)マイケル・ウルバニアク
SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25
オリジナル音源は1978年発表。

こちらもT.K.レーベル傘下のマーリン・レーベルから発表となったマイケル・ウルバニアク(t-sax,lyricon,vln & synth)のリーダー作。全8曲収録です。

まずは小刻みなリフからのミディアム系M1「Body Rub」で幕開け。黒っぽさ全開の男性ボーカルがファンキーに歌って。ウルバニアクのバイオリンにいかにもアナログなシンセのソロを中盤に。そして流麗なバイオリンによるイントロからのM2「Free」は、バイオリンと男性陣の歌でテーマを紡ぎ合って。デニース・ウィリアムスのヒット曲をグルーヴィーにカバー。アルバムタイトル曲のミディアム系M3「Ecstasy」は、男性陣が野太く歌うファンキー曲。アンソニー・ジャクソン(b)による小刻みなベースラインも力強い。中盤に流麗なバイオリンソロを挟んで。

力強いビートのミディアム系M4「Just A Funky Feeling」は、Calvin Brown(vo…M4-5)の軽妙な歌をフィーチャーして。ウルバニアクはテナーを手にして歌伴、そしてブイブイとソロを展開。それからミディアムなチキチキ系M5「Want's Ta Make You Feel Good」は、ムーディに男性陣が歌います。

ミディアムな8ビートによるM6「A Day In The Park」は、ムーディな雰囲気の中、ウルバニアクの妻Urszula Dudziak(vo…M2 & 6-8)がささやかに歌い上げます。バイオリンソロに平行してパーカッシブなスキャットも。ミディアムちょっとスローなリム4つ打ち曲M7「French Kiss」は、テナーで朴訥としたテーマをブロウ。ドラマティック?怖々しいイントロからのスロー系M8「Creation」は、バイオリンと途中からかすかに加わるUrszulaのスキャットと共にしっとりとテーマを紡いで。5拍子パーカッシブなブリッジからバイオリンソロはドラムに煽られながら盛り上がってそのままエンディング。

前半はファンキーな歌モノ、後半は奥方交えつつもフュージョンし、主にバイオリン、時にテナーと使い分けつつしっかりと自己主張していて、聴き応えある1枚でした。

その他参加ミュージシャン。James Crab Robinson(g & vo…M3)、ケニー・カークランド(kbds)、Pee Wee Ford(b)、バーナード・パーディ(ds)、Gary Mure(ds)、Crusher Bennett(perc)、Arther Jenkins(perc)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Zbigniew Namyslowski(a-sax)、Othello(steel-ds…M8)、Henry Jackson(vo)、Keith Keyboy Rose(vo & back-vo)、Rickie Byars-Boger(back-vo)。

5:「イノセンス[世界初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5619) [CD]」:Innocence〜Kenny Barron
イノセンス[世界初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5619)
ケニー・バロン
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、T.K.レーベル傘下のウルフ・レーベルより発表となったケニー・バロン(kbds)のリーダー作。全5曲収録です。

まずはスローなチキチキ曲M1「Sunshower」で幕開け。ユラユラなエレピにアコベ音が響く中でソプラノが高らかに陰のあるテーマを奏でます。そのままソロに発展し、パーカッシブなフレーズから倍テンしたりと緩急つけつつ展開。続いて流麗なエレピソロ、間を生かしたアコベソロを挟み、テーマから後奏に再びエレピソロ。それからアルバムタイトル曲でスローなチキチキ風M2「Innocence」は、叙情的な雰囲気の中でソプラノとエレピが切々とテーマを紡いで。そのまま情景的なソプラノソロ、リリカルでエモーショナルなピアノソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。続くアップな16系M3「Bacchanal」は、サンバなビートの中でソプラノとエレピが軽やかなテーマを展開。エレピにソプラノがそれぞれ軽快なソロ、バック全て消えてのドラムソロはダイナミクスはないけど軽やかに。


ここまでの3曲は、Buster Williams(b)、Ben Riley(ds)、Rafael Cruz(perc)、Sonny Fortune(s-sax)にて。

そしてスローなチキチキ系M4「Sunday Morning」は、トランペットがテーマ奏でるロマンティックなバラード。甘いトランペットソロ、リズム隊に煽られながらのエレピソロを挟みます。最後はアップな16風M5「Nothing To Fear」(Jimmy Owens & Chris White)。抑えたトランペットとエレピがテーマ奏でます。途中にサンバなビートや喰ったビートを絡めながら軽やかに展開。パーカッシブなトランペットソロ、躍動的なエレピソロを挟んで幕を閉じます。

こちらの2曲は、ゲイリー・キング(b)、Brian Blake(ds)、Billy Hart(perc)、Jimmy Owens(tp)にて。

アコベとエレベ、ソプラノとトランペットと編成を変えつつ、自身のエレピ、時にピアノを使ってセンスよくまとめた1枚。都会的なフュージョンしていました。

CDコレクションその1948…「トニー・ベネット&ダイアナ・クラール」共演作1枚!!

トニー・ベネット&ダイアナ・クラール
Universal Music =music=
2018-09-14


生誕120周年ジョージ・ガーシュインを祝して、御年92歳(録音時は91歳)のトニー・ベネットが、今回は人気かつ美人ジャズボーカリストであるダイアナ・クラールを迎えて制作したデュエット作です。ボーナストラック2曲加えて全14曲収録です。

トニーにダイアナ、そのバックはビル・チャーラップ・トリオ=ビル・チャーラップ(p)、ピーター・ワシントン(b)、ケニー・ワシントン(ds)が務めています。


まずは小粋なピアノからの軽やかなブラシ4ビート曲M1「’S Wonderful」で幕開け。トニーにダイアナ、サビは一緒にと、小粋にまとめています。続くゆったりブラシ4ビート曲M2「My One And Only」は、トニーにダイアナが分け合いながら進行。それからM3「But Not For Me」は、ソロでダイアナがピアノのみを従えてしみじみ歌う。


軽やかなブラシ4ビート曲M4「Nice Work If You Can Get It」は、トニーにダイアナ、最後の最後で共に歌えば、ピアノ従えてそれぞれが朗々と歌い出すゆったりブラシ4ビート曲M5「Love Is Here To Stay」は、1番をトニー、2番をダイアナという形で腰を据えつつ、終盤には絡み合って。軽快な4ビートによるM6「I Got Rhythm」は、ダイアナからトニーへと繋ぎつつ何となくスリリング。ピアノの他にドラムソロも少々。


軽快なブラシ4ビートによるM7「Somebody Loves Me」(ジョージ、George De Sylva & Ballard McDonald共作)は、まずはしっかりダイアナ、続いてトニーが歌って。途中のピアノソロはちょっと攻め、その後は2人が丁々発止。ピアノから始まるM8「Do It Again」(ジョージ&George De Sylva)は、トニーにダイアナと小粋に歌い合い、ピアノ従えて高らかにダイアナが歌い出すM9「I've Got A Crush On You」は、トニーも絡んでしみじみと。

軽やかな4ビートによるM10「Fascinating Rhythm」は、トニーにダイアナと舌を噛みそうなメロディをサラリと歌えば、ゆったりブラシ4ビートによるM11「They Can't Take That Away From Me(邦題:誰にも奪えぬこの思い)」は、朗らかなメロディを2人が短く繋ぎながら小粋に進行します。最後のM12「Who Cares?」は、トニーのソロ。ピアノ従えて歌い出し、リズム隊を自らが招き入れて軽やかに歌い上げます。年重ねて存在感は圧倒的。

ここからがボーナストラック。それぞれのソロを1曲ずつ。まずはダイアナで、ピアノをバックに歌い出すM13「How Long Has This Been Going On!(邦題:いつの頃から)」は、超スローなブラシ4ビートの中、しみじみと歌い上げます。そしてトニーでM14「A Foggy Day」。軽やかなブラシ4ビートの中、小粋に歌い上げます。

サラッと聴けば洒落たデュエット作だけど、デュエット作の必要条件たる互いの絡み合いが希薄。M1でダイアナが歌い出した直後にかすかな入るトニーの笑い声、それ以外はひょっとして別録り?って思わせる程、対話感が感じられませんでした。ライナーによればトニーの健康上の問題で別録りもあるって書かれてましたが、逆に同時録音少なく、トニーここ数作のデュエット作で感じられた密度がなかったなぁ〜。

CDコレクションその1947…「クインシー・ジョーンズ」周辺3枚!!

1:「ウォーク・ドント・ラン [CD]」:Walk Don't Run - Original Sound Track Recording〜Quincy Jones
ウォーク・ドント・ランクインシー・ジョーンズ
SOLID/MAINSTREAM
2018-03-21
オリジナル音源は1966年発表。

何と東京オリンピック開催中の東京を舞台にした映画の劇伴だそうです。主演はゲイリー・グラント、そして最後の出演作。映画ファンとしては全く引っかからなかった1本ですね〜。気になる(苦笑)。その劇伴をクインシー・ジョーンズが手がけて、全13曲収録です。

まずは軽やかなワルツでM1「Happy Feet」。口笛オンギターがテーマを軽やかに奏でれば、ゆったり8ビートにて穏やかに展開するM2「Stay With Me」も口笛オンギターがテーマを伝えて。軽快な8ビート曲M3「Copy Cat(Wack A Doo)」ではフルートらがテーマを取りつつ、トゥーツ・シールマンス(harmonica)が力強く、またマリンバがソロを取ります。

再びのM4「Happy Feet」は、Don Elliot Voices(vo)によるボーカル・バージョン。コミカルな女性コーラスも印象的。軽やかな4ビート風M5「Papa San」は、テーマを発展させながらハーモニカらのソロなどを織り交ぜて、軽やかによるワルツするM6「Abso-Bleedin'-Lutely」は、口笛オンギターにコミカルな管楽器のアンサンブル。

そしてM7「Stay With Me」は、Tony Clementi(vo)によるボーカルバージョン。ボサノバ感を高めてしっとりとまとめ上げれば、中心をアコベ、左右にオケ隊を振り分けてコミカルに展開するM8「One More Time」、軽快に展開するM9「20th Century Drawers」やアコベ独奏からのM10「Locked Out」は、共にコミカルさを前面に。

メインテーマを歌ありでリプライズしたM11「Happy Feet(reprise)」、そのテーマをコミカルに発展させたM12「Rabelaisian Rutland」、そしてM8の一部をサラッとリプライズしたM13「One More Time(reprise)」で幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Harry Edison(tp)。

2:「ライヴ[CDSOL-45652 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付] [CD]」:Live〜Toots Thilemans
ライヴ[CDSOL-45652 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付]トゥーツ・シールマンス
SOLID/INNER CITY RECORDS
2018-06-20
オリジナル音源は1974年発表。

こちら、トゥーツの故郷ベルギーの隣にあるオランダで、オランダ人ミュージシャンを従えて披露されたライブ音源をまとめたモノ。全11曲収録です。

まずは軽快な4ビートによるM1「There Is No Greater Love」(I.Jones & M.Synes共作)で幕開け。ハーモニカで朗々とテーマ、ソロを奏でてギターとエレピが端的なソロ、そしてトゥーツと2人が掛け合って、テーマからエンディング。ブルージーなギターからのゆったりハチロクM2「Blue Lady」は、かすかにベースが伴奏しつつ、ギター奏者トゥーツの側面にスポットを。

スローなチキチキ風M3「That Misty Red Animal」(R.Van Otterloo作)は、切ないテーマを切なくハーモニカで情感込めてブロウ。ゆったりワルツなM4「Waltz For Sonny」は、トゥーツによる口笛オンギターで朗らかにテーマを展開。そのままソロに発展して途中にオルガンソロを挟みながら流麗にまとめ上げれば、ミディアムなキューバンビートによるM5「Curta Metragem」(M.Einhorn & A.Costa共作)も、口笛オンギターでテーマ、ソロを軽やかに展開。こちらもオルガンソロを途中に挟んで、ハーモニカに持ち替えてソロを披露します。

ギターからのゆったりチキチキ風M6「Dirty Old Man」は、コミカルなトゥーツの歌をフィーチャーして。口笛オンギターでソロを取りつつ、観客の笑い声が印象的。エレピから始まるM7「The Summer Of '42(邦題:想い出の夏)」(ミシェル・ルグラン&J.Drejac共作)は、そこにハーモニカが重なり、ルグランによる切ないメロディを切なくブロウして。続くソロを含めて心に響きます。そしてトゥーツの代表曲でゆったりワルツのM8「Bluesette」。口笛オンギターでテーマ、ソロを軽やかに奏でます。


ゆったり4ビートによるM9「Nice To Be Around」(P.Williams & J.Williams共作)は、その切ないメロディをハーモニカで切なく奏でて。ハーモニカ独奏からのM10「You Are My Blues Machine」は、途中に呻き声?挟みながらブルージーにブロウ。最後は軽快な4ビートによるM11「C To G Jam Blues」。ハーモニカでテーマ、ソロを軽快に展開。ジャズ魂をしっかり披露し、幕を閉じます。


参加ミュージシャン。Joop Scholten(g)、Rob Franken(kbds)、Victor Kaihatu(b)、Evert Overweg(ds)、Cees Schrama(perc)。

3:「ボディ・ランゲージ [CD]」:Body Language〜Patti Austin
ボディ・ランゲージパティ・オースティン
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1980年発表。

CTIレーベルでの4作目かつ最終作。全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲の16刻みのミディアム系M1「Body Language」(G.Tilbrook & C.Difford共作)で幕開け。低音域使って囁くように歌ってギターとテナーのソロを挟めば、アップな8ビートにて軽快にシャウトするM2「Another Nail For My Heart」(G.Tilbrook & C.Difford共作)は、カントリー・ロックな印象。スローなチキチキ風M3「S.O.S.」(D.Wagner作)は、しみじみ、そしてドラマティックに盛り上げていくバラード。続くピアノと共に歌い出すM4「We've Got Tonight」(B.Seger作)もスローバラード。こちらは淡々とささやかにまとめています。

スラップ響くアップ系M5「(Ooh-Wee)He's Killing Me」(M.Buckins & R.McCormack共作)は、ファンキーさを前面にまとめて歌って。途中にわずかにギターソロを挟み、ミディアムな跳ね系M6「I Can't Stop」(M.Buckins & R.McCormack共作)は、小気味よくまとめれば、ピアノと共に歌い出すミディアムなバラードM7「Love Me Again」(A.Willis & D.Lasley共作)は、朗々と歌い上げて。途中に骨太なギターソロを挟みます。

エレピと共に歌い出すM8「Soar Me Like An Eagle Flies」(A.Aldridge & C.Richardson共作)は、アップな4つ打ちに変化し、狙いはディスコヒット?リズミカルに直進、高らかに歌い上げれば、ミディアムな跳ね系M9「People In Love(Do The Strangest Things)」(J.Weaver,T.Jones, & B.Beckett共作)は、朗らかな雰囲気の中で軽やかに歌って、最後はアップな4つ打ち曲M10「I Want You Tonight」(C.Lerios,D,Jenkiins & A,Willis共作)。真っ直ぐなリズムの中でちょっと陰のあるサビを高らかに歌って。テナーとギターの掛け合いはかっこよく。

本作発表の翌年、クインシー・ジョーンズ「愛のコリーダ」に参加し、ブレイクを果たすオースティン。本作のサウンドは少しバタ臭いが、歌いっぷりは得意のバラードよし、アップ系もよしと、まあ彼女の魅力が程よくまとめられた佳作かな?

参加ミュージシャン。Duncan Cameron(g)、Jimmy Johnson(g)、ジョン・トロペイ(g)、ジェレミー・ウォール(kbds)、Randy McCormack(kbds)、David Hood(b)、ウィル・リー(b)、Roger Hawkins(ds)、Mickey Buckins(perc)、Jerry Dodgion(a-sax)、マイケル・ブレッカー(t-sax)、ランディ・ブレッカー(tp)、Jim Pugh(tb)他。

CDコレクションその1946…「T-SQUARE」関連2枚!!!

It's a Wonderful Life!(DVD付)T-SQUARE & THE SQUARE Reunion
SMM itaku (music)
2018-11-14

デビュー40周年記念、現メンバーと旧メンバーで記念碑的なアルバムを制作しました。参加ミュージシャンは現メンバーに旧メンバーとして加入順に久米大作(kbds)、仙波清彦(perc & voice)、和泉宏隆(p)、田中豊雪(b)、長谷部徹(ds)、則竹裕之(ds)、須藤満(b)、宮崎隆睦(flu,a & t-sax)の総勢12名。全9曲収録で、全曲に安藤さん参加です。

ドラム連打からのM1「Golden Splash」(坂東)は、彼らの王道3連シャッフルにてアルトとサビはギター加わり、朗らかなテーマを奏でます。現5名+和泉さんという編成。和泉さんのピアノ、ギターと中盤にソロを挟み、テーマからアルトがソロ、軽くドラムソロと王道の展開。


軽やかなハチロク曲M2「Heidi」(和泉)は、アコギ、フルートがテーマ奏でる爽やかな楽曲。宮崎(flu)に和泉、晋吾と坂東といった編成。リリカルなピアノにアコギのソロを中盤に挟んで、フルートソロを終盤に。


アップで力強いロックな4つ打ち曲M3「Sugar Train」(安藤)は、アルト2管にギターがテーマ奏でる昔を感じさせてくれる楽曲。伊東、宮崎、和泉に河野、そして豊雪&長谷部なリズム隊。ギター、チキチキに転じてピアノ、そしてオルガンのソロを中盤に、伊東→宮崎の順でファンキーな掛け合いソロを終盤に。ライブとかでは盛り上がりそう。


フルートらからのイントロから始まるミディアム系M4「慕情〜Longing〜」(須藤)は、アコギ、そしてフルート加わり、哀愁漂うテーマを奏でて。伊東(flu)、和泉、須藤、坂東に仙波、河野(prog)という編成。情熱的なアコギソロからフルートソロを中盤に、そしてリリカルなピアノソロを終盤に。


アップでリズミカルなM5「Time Spiral」(坂東)は、EWIがテーマ奏でて。伊東(EWI)、久米(rhodes)、河野(p)に須藤、そして則竹と坂東といったツインドラムな編成。則竹ソロを合間に挟んでギターにシンセ、指弾きベースのソロを中盤に、テーマから詰め込みまくりの坂東ソロに相対して則竹ソロ、またまたテーマからEWIソロ。新旧ドラマー2人の対決が目立ちますが、ソリッドにまとめています。


ドラムのドコドコからのアップな8ビート曲M6「Old School Babies」(久米)は、個性的なベースラインの上でアルトがテーマをブロウして。現メンバーに久米、仙波(perc & voice)といった編成。仙波さんのパーカッション+ボイスのソロから、エレピとピアノの掛け合い、ロックなギターソロを挟んで、テーマからのアルトソロは激しく攻め切ってエンディングを迎えます。



ドラムのカウントからのミディアムな跳ね系M7「紺碧の向こうに」(坂東)は、アルトとギターが朗らかなテーマを奏でて。伊東、和泉・久米(rhodes)に豊雪、長谷部、仙波といった編成。歌心溢れるギターに作者である久米さんのエレピソロを中盤に、テーマからオレカマ?ドラムとパーカッションのソリを挟んでピアノソロを終盤に。



そしてようやくバラード!
M8「Hello Like Before」(和泉)は、アルトが美メロをブロウして。編成は黄金期(「Truth」時代!)のメンバーで、超リリカルなピアノソロを中盤に、テーマからのアルトソロは、その展開に準じてドラマティックに。



最後はアルバムタイトル曲でアップ系
M9「It's A Wonderful Life!」(河野)。EWIが少し陰のあるテーマを奏でます。伊東(EWI)に宮崎(t-sax)、久米に河野、須藤と坂東といった編成。2人の鍵盤奏者によるシンセの掛け合いから、骨太なスラップにギターのソロを挟んで、テーマから豪放なテナーソロ、そしてEWIソロにてフェードアウト、幕を閉じます。



何か聴いたようなメロディもありますが(笑)、それぞれの新旧メンバーの個性をしっかり生かした素晴らしいアルバム。


年末の1枚はこちらかな〜???

2:「安藤正容GAMEWORKS [CD]
安藤正容GAMEWORKS安藤 正容
SMM itaku (music)
2018-10-24

T-SQUAREのリーダー安藤正容氏がこれまで提供してきたゲーム・ミュージックからのベスト集が発表となりました。といってもSCEから発表した「アーク・ザ・ラッド」シリーズ(以降、アーク)と、「グラン・ツーリスモ」シリーズ(以降、GT)のみなんだけどね〜。全11曲収録です。

まずはアーク1作目からオケ隊と荘厳にまとめたM1「Opening」で幕開け。そのタイトルの通り、始まりを感じさせる壮大な響きが強く耳に響きます。

ここからGT関係で、まずはGT2よりM2「Blue Line」。ジェラルド・アルブライトのアルトが朗らかにテーマ奏でれば、小気味よいアップ系GT4よりM3「Freedom To Win」は、途中で半分のテンポとなって高らかにギターが奏でれば、正にアップなロック調GT2M4「Blowing Away」は、ギターが音歪ませてドライブ。M3と4は、松本圭司(kbds)で、後者では安藤さんと素晴らしい掛け合いを行います。続くGT5からのM5「Moon Over The Castle GT5 Version」は、何度か焼き直しされている「Knights Song」。ギター音を多く重ねてハードにまとめ直しています。こちらは河野君に坂東君、そして須藤さんがサポートしてシンセやドラムのソロも賑やかに、終盤にはギターの左右1人掛け合いも刺激的。そしてGT1からM6「Second Chance(Ending Theme)」は、ジョセフ・ウィリアムス(vo)を迎えてのロッカバラード。Andysの際に録音しています。

ここからアークから。スマホ向けに提供されているアークRからM7「Starting〜始動〜」、M8「Invasion〜侵略〜」、M9「Next Generation〜若き戦士達〜」、M10「Darkness Rising〜闇の胎動〜」の4曲は、安藤さんと河野君が楽器演奏とある。ストリングス風の音を選んでドラマティックにまとめています。

最後はアーク1 作目からM11「Finale」。M1同様にロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏にて。プレステ黎明期かつ音楽制作に潤沢な予算が与えられてた時代。昔は良かった!と言えば今が悲しくなりますね。

CDコレクションその1945…「CASIOPEA 3rd & INSPIRITS」合同ライブ作1枚!!

『4010』 Both Anniversary Gig CD(Blu-spec CD2 3枚組)CASIOPEA 3rd & INSPIRITS
HATS UNLIMITED
2018-11-21

こちら、昨年12月24日に行われたCASIOPEA結成40周年、INSPIRITS結成10周年、そして野呂一生60歳!そんな記念の合同ライブの模様は、先に映像で発表されていましたが、改めて音源で発表となりました。CD3枚に

まずはDisc1枚目で、全員による合同演奏M1「Tokimeki」で幕開け。ナルチョ参加の第2期CASIOPEAの代表曲。第3期からのハード系M2「Tiebreakeer」から第1期のM3「太陽風」と、それぞれ1曲ずつ取り上げました。M3、弾けて幸せって箭島氏が以降M8のMCで喋ってましたね〜。

ここからはINSPIRITS。活動開始して10年、今回で19回目のライブらしい。少ないー。王道なアップ系M4「Chase The Dream」、16刻みなベースラインの上でハードに攻めるアップ系M5「Full Open」、アップな8ビートでかつて「Looking Up」を彷彿させると書いたM6「High-Five」、ゆったりハチロクしたM7「Simply & Slowly」、アップで明るい8ビート曲M8「Liberation」は長〜いMCあり。メンバーそれぞれが喋ります。それから王道でアップな16系M9「Nothing Else」、ミディアムでちょっとハード系M10「Flaming」、そしてサンバなビートも加えたアップ系M11「Ride On The Dream」と、計8曲を演奏。2人の鍵盤奏者がピアノとシンセを分け合ってというのが本バンドの持ち味。そして小気味良さを実感。

Disc2枚目はCASIOPEA 3rd。まずは彼ら結集時の最初の曲M1「Days Of Future」で幕開け。何といってもスタートラインから!というのは野呂さんらしく、オルガンを前面に出したM2「Mode To Start」、爽やかなM3「Me-Za-Me」はメンバーらのMCをたっぷりと。そしてメンバーの楽曲を1曲ずつ、まずはMCで踊りの練習させたM4「Funk U Very Much」(ナルチョ作)、タイトルコールを観客と!M5「Flash!」(神保作)、上手な鍵盤ガール!M6「J.K.G.」(大高作)。そして懐かしのナンバー!オルガンバージョンのM7「Take Me」にM8「Galactic Funk」。

Disc3枚目は、合同演奏。まずは3人の鍵盤奏者によるM1「(Organ Solo)〜Autobahn(3 kbds)」(大高作)は、オルガンが「きよしこの夜」奏でた後、オルガンにピアノ、シンセと役割分担した中で軽やかに展開。ツインドラムが加わり、M2「Mid-Manhattan(twin drums)」(神保作)。まさかの野呂一生ドラムに、映像の方でも驚きましたが、バタ臭いながらも精一杯叩き切ります。そしてベースバトル!M3「Eccentric Games(twin basses)」(野呂&鳴瀬共作)。この3曲はギターレス。


ここから全員参加にてM4「A-O-Zo-Ra」にM5「Wind's Color」は、CASIOPEAらしい響きを持つ楽曲ら。そしてステージの最後はM6「Fight Man」。全員の掛け合いは勿論、王道の構成。



そしてアンコール。
M7「Asayake」からM8「Golden Waves」経て、幕を閉じます。

周年記念としてのお祭りですけどね〜。身近なトコロでまとめた感あり。過去メンバー迎えての20周年の賑やかさを知ってる身としては、少々物足りないトコロです〜。

CDコレクションその1944…「ポール・マッカートニー」3枚!!

今回は、それぞれ知られたミュージシャンとの共演、コラボレーションによって生まれた3枚がお題目です〜。

タッグ・オブ・ウォー(デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
Universal Music =music=
2015-10-02
オリジナル音源は1982年発表。

こちらは、スティービー・ワンダーとの共演曲が収録された作品です。本編12曲にボーナスCDに11曲、全23曲収録です。


まずはオリジナルであるCD1枚目から。アルバム・タイトル曲であるM1「Tug Of War」で幕開け。自身によるアコギ弾き語りにシンセやコーラス、ベースにドラムと、ほぼセルフでサウンドを作り上げ、ささやかなメロディをドラマティックに変化させて崇高に感じさせもするミディアムちょっとスロー系。そのままスローなチキチキ風にて始まるM2「Take It Away」は、サビで倍テンしながらストレートなソフトロック。旧友リンゴ・スター(ds)がドラム。そしてミディアムな8ビートによるM3「Somebody Who Cares」は、マイナーなテーマと朗らかなサビの対比がユニーク。

そして本作の目玉の1つ!スティービー・ワンダー(synth & back-vo)を迎えてミディアムな打ち込み曲M4「What's That You're Doing?」。まずはスティービー、続いてポール、そして共にとファンキーに歌い飛ばす。クラヴィネット風シンセもファンキー感を醸し出せば、アコギ弾き語りにて始まるスロー系M5「Here Today」は、(弦楽器隊=Bernard Partridge(vln)、Jack Rothstein(vln)、Keith Harvey(cello)、Ian Jewel(viola)を迎えて暖かくまとめて。

一転、アップな8ビートによるM6「Ballroom Dancing」は、自身でほぼ全ての楽器奏でて、真っ直ぐロックすれば、ドラマティックなイントロから始まるM7「The Proud Is Sinking」は、ウンチャしたりチキチキしたり3連系にとリズム変えながら力強く歌い上げれば、ピアノから始まるスロー系M8「Wanderlust」は、高音域使って高らかに歌い上げる壮大なバラット。金管隊の編曲も印象的。そして牧歌的なウンチャするM9「Get It」は、Carl Perkins(g & vo)迎えてのデュエット曲。

笑い声にアコギ、崇高なコーラスによるインタールードM10「Be What You See(Link)」から引き続いてのアップ系M11「Dress Me Up As A Robber」は、高音域使ったファルセットによって歌う浮遊感とギターらによるハードなリフの対比が印象的。最後は再びスティービーを迎えてスローでドラマティックなバラードM12「Ebony And Ivory」。それぞれが奏でた楽器は、スティービー(e-p,synth,ds,perc,vo & back-vo)にポール(g,p,synth,vocoder,perc & back-vo)。しっかりと分け合ってほがらかな美メロなバラードを展開しています。

デニー・レイン(g…M1,3,6 & 11、ac-g…M7、synth…M3 & 11)、Eric Stewart(g & back-vo…M1、back-vo…M2-3 & 6-8)、ジョージ・マーティン(e-p…M2 & 11)、スタンリー・クラーク(b…M3 & 7)、スティーブ・ガッド(ds…M2 & 3、perc…M3)、Adrian Sheppard(ds & perc…M8)、Dave Mattacks(ds & perc…M11)、Campbell Maloney(perc…M1)、Adrian Brett(flu…M3)、Jack Brymer(cla…M6)、Andy Mackay(lyricon…M4)、リンダ・マッカートニー(back-vo…M1-3,6-8 & 11)、Philip Jones Brass Ensemble(back-vo…M8)。

CD2枚目は、デモ音源で純粋にカントリーしたM1「Stop,You Don't Know Where She Came From(demo)」にて始まり、1枚目(以降、 M9のデモM2「Wanderlust(demo)」、M5のデモM3「Ballroom Dancing(demo)」と続く。どちらも装飾以前の原型状態。それはM2のデモM4「Take It Away(demo)」、M7のデモM5「The Pound Is Sinking(demo)」も同様に。構成自体も手探り感あり。

未発表曲?M6「Something That Didn't Happen(demo)」のデモを挟んで、M12のデモM7「Ebony And Ivory(demo)」は、エレピ弾き語りにて素朴にメロディだけをまとめて。M11のデモM8「Dress Me Up As A Robber / Robber Riff(demo)」は、アコギ弾き語りにて素朴にメロディを奏でる前半、バックトラックを加えた後半で構成されています。またまたM12のデモM9「Ebony And Ivory(solo version)」は、ほぼ完成されたバックトラックにポールのみの歌入れ分。

そして続く2曲は本作からのシングルB面曲。バクパイプも加わりイギリス風にとりまとめられたバックビートのM10「Rainclouds」は、1stシングルM12のB面で、朗らかな雰囲気に包まれたミディアム系M11「I'll Give You A Ring」は、2ndシングルM2のB面でした。
パイプス・オブ・ピース(デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
Universal Music =music=
2015-10-02
オリジナル音源は1983年発表。

こちらは、マイケル・ジャクソンとの共演曲が収録された作品です。本編11曲にボーナスCDに9曲、全20曲収録です。


まずはオリジナルであるCD1枚目から。ブラス隊の賑やかなチューニング音から始まるアルバム・タイトル曲M1「Pipes Pf Peace」は、ミディアムな8ビートによるささやかな楽曲。Pestalozzi Children's Choirのコーラスを加えてほのぼの感じさせてくれます。

前作はスティービー・ワンダー、そして本作はマイケル・ジャクソン!世界的に大ヒットしたM2「Say Say Say」(マイケル・ジャクソン作)。マイケル提供曲でしたね。あんまり好きじゃないけど2人らしさが溢れています。

アップな打ち込み8ビートによるM3「The Other Me」は、ほのぼのとまとめた佳曲で、アップな8ビート曲M4「Keep Under Cover」は、ストリングスの8分刻みが印象的な主張系。奇をてらったセンスがイマイチで、ミディアムな8ビート曲M5「So Bad」は、ささやかな雰囲気の中でファルセット使って裏声で歌って。

マイケルとのもう1曲の共演曲M6「The Man」(マイケル・ジャクソン作)は、アップな8ビートの中で、小気味よくデュエットして。サラりとまとめています。

アップな3連シャッフル曲M7「Sweetest Little Show」は、少々カントリー感を醸し出してまとめ上げれば、引き続いてのアップ系M8「Average Person」は、イギリス風なコミカル感を詰め込んでザッツ!大英帝国なまとめ上げれば、喰ったビートのミディアム系M9「Hey Hey」(スタンリー・クラーク作)は、かすかに楽しげな喋り声入れど、インスト曲。途中、作者がベースでリードを取るまあインタールード曲。

前作アルバムタイトル曲のアンサー・ソング!M10「Tug Of Peace」は、コーラス隊が力強くテーマを歌えば、最後はミディアムな8ビートによるM11「Through Our Love」。シンプルなバラッドを、コーラス隊やブラス隊を交えてドラマティックに盛り上げて幕を閉じます。

Performer…Andy Mackay、Dave Mattacks、デニー・レイン、Eric Stewart、George Martin、リンダ・マッカートニー、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、スタンリー・クラーク、スティーブ・ガッド。

Additional Performer…Bill Wolfer、Chris Smith、Chris Spedding、David Williams、アーニー・ワッツ、Gary E.Grant、Gary Herbig、Gavyn Wright、Geoff Whitehorn、Hughie Burns、James Kippen、ジェリー・ヘイ、ネーザン・ワッツ、リッキー・ローソン。


CD2枚目は、1枚目(以降、 砲離妊皺燦擦続いて、まずはM8のM1「Average Person(demo)」、M4のM2「Keep Under Cover(demo)」とエレピを軸としたバンド編成ながら、装飾以前の形。またM7のM3「Sweetest Little Show(demo)」は、ルーズな3連シャッフルで完成形模索中。

そしてどこで発表したかが不明!子供や超低音の男性ボーカルを従えて歌うM4「It's Not On(demo)」、1986年発表のチャリティー・シングル収録曲のデモ音源M5「Simple As That(demo)」、そして本デラックスエディションの為にリミックスしたM6「Say Say Say(2015 Remix)」(マイケル・ジャクソン作)は、歌う順番も変えてまとめ直しています。

そしてシングル発表曲でスローな3連シャッフルのM7「Ode To A Koala Bear」、同名映画主題歌でドラマティックなスローなチキチキ風M8「Twice In A Lifetime」。そして未発表となったアルバム「The Lost Pepperland Album」より小気味よいアップな8ビートによるインスト曲M9「Christian Bop」で幕を閉じます。

3:「フラワーズ・イン・ザ・ダート[スペシャル・エディション](2CD) [CD]」:Flowers In The Dirt〜Paul McCartney
フラワーズ・イン・ザ・ダート[スペシャル・エディション](2CD)ポール・マッカートニー
Universal Music =music=
2017-03-24
オリジナル音源は1989年発表。

今回は、エルヴィス・コステロとの出会いがきっかけとなって制作、録音となった1枚。複数のプロデューサーを迎えて制作され、詳細後述。本編13曲にボーナスCDに9曲、全22曲収録です。

まずはオリジナルであるCD1枚目から。多重コーラスによるサビ始まりのアップ系M1「My Brave Face」,破覲け。明るく朗らかなメロディをシャープな8ビートに乗せてシャウトすれば、スローな跳ね系M2「Rough Ride」△蓮▲轡鵐札戞璽垢藐鬚┐織劵奪廚淵咫璽箸望茲擦謄錺ぅ襯匹鵬里辰董ゆったりハチロクのM3「You Want Her Too」は、プロデュースを務めたエルヴィス・コステロ(kbds & back-vo…M3 & 9-10)と共に歌って。互いにシャウトし合って熱く盛り上げます。後奏にビッグバンド風4ビートなパートで洒落た終わり方。


ミディアムちょっとスローな8ビート曲M4「Distractions」は、木管隊やストリングス隊を従えてしみじみと歌って。かすかにハーモニーを付けるのは奥方リンダ・マッカートニー(back-vo…M2,4,8 & 11、synth…M7)。それから悲しげなアコギカッティングからのスローなチキチキ曲M5「We Got Married(邦題:幸せなる結婚)」い蓮△修離織ぅ肇襪醗曚覆辰凸世襪ない(笑)。アコギからのミディアム系M6「Put It There」は一転、フォーキーかつささやかな楽曲。

シンセ音からのミディアムな8ビート曲M7「Figure Of Eight」△蓮∨刹弔伐里Ε愁侫肇蹈奪。かすかにタイトルコールして始まるミディアムな8ビート曲M8「This One」は、明るくまとめられて。


男性コーラスを従えて歌い出すM9「Don't Be Careless Love(邦題:ケアレス・ラヴに気をつけて)」イ蓮⊇始鳴り響くコーラスとオルガンのせいか宗教的に感じられ、スローな3連シャッフル曲M10「That Day Is Done(邦題:ふりむかないで)」も、ゴスペルな響きを持っています。


そしてバックビートなレゲエ調M11「How Many People」△蓮抜いた歌声に陽気なサウンドが心地よく、スローな3連シャッフル曲M12「Motor Of Love」Δ蓮△修離轡襯ーコーラスのせいか浮遊感が存分に醸し出されて、アップな4つ打ち曲M13「Ou Est Le Soleil(邦題:太陽はどこへ?)」△蓮⊂刻みなシンセベースやマイケル・ジャクソン「スリラー」の如くな男性語りの挿入など、異彩を放った幻想性を持ち合わせていました。

各曲のプロデューサーは…。
 Mitchell Froom & Neil Dorfsman
◆Steve Lipson & トレヴァー・ホーン
: 椒┘襯凜ス・コステロ
ぁД妊凜ッド・フォスター
ァД┘襯凜ス・コステロ&Mitchell Froom
ΑChris Hughes & Ross Cullum

参加ミュージシャン。David Rhodes(g…M1)、Hamish Stuart(ac-g,g & back-vo…M1,3-6,8-11 & 13)、Ribbie McIntosh(ac-g & g…M1,3,5 ,8 & 10)、デイヴ・ギルモア(g…M5)、Mitchell Froom(kbds…M1,3,9 & 10)、Steve Lipson(g, b, ds-prog…M2,7,11 & 13)、トレヴァー・ホーン(kbds & back-vo…M2,7,11 & 13)、エルヴィス・コステロ(kbds & back-vo…M3 & 9-10)、デヴィッド・フォスター(kbds…M5)、Greg Haukes(kbds…M12)、Nicky Hopkins(p…M10)、Chris Whitten(ds…M1,3-4,6-11 & 13、perc…M5)、Dave Mattacks(ds…M5)、Chris Davis(sax…M1)、Chris White(sax…M1)、Dave Bishop(sax…M1)、Guy Barker(tp…M5)、John Taylor(cornet…M10)、Tony Goddard(cornet…M10)、Ian Peters(euphonium…M10)、Ian Harper(horn…M10)、Judd Lander(harmonica…M8)。
CD2枚目はオリジナル・デモばかりを集めて。コステロと共に色々書いて録音して、そしてその素材がこちら。アコギとピアノを従えて力強く歌うM1「The Lovers That Never Were」にM2「Tommy's Coming Home」、リズム隊加えて躍動的なアップ系M3「Twenty Fine Fingers」と、ここまではボツとなった楽曲たち。

1曲飛ばして本編M3のデモ音源M5「You Want Her Too」、同M10のM6「That Day Is Done」、同M9のM7「Don't Be Careless Love」、同M1のM8「My Brave Face」と、こちらは晴れて発表曲をアコギ弾き語りで。

そしてアコギ弾き語りのマイナー系M4「So Like Candy」、アコギやピアノを従えての疾走系M9「Playboy To A Man」は、コステロが1991年に発表した「マイティ・ライク・ア・ローズ [CD]」に晴れて収録されています。

CDコレクションその1943…「ポール・サイモン」2枚!!

1:「ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット [CD]」:So Beautiful Or So What〜Paul Simon
ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワットポール・サイモン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2011-04-20

フィル・ラモーンとの共同プロデュースによって、ヒア・ミュージックより発表となった1枚。日本向けボーナス・トラック1曲含む全11曲収録。

まずはフォークロックするアップ系M1「Getting Ready For Christmas Day」で幕開け。Reverend J.M.Gates with Congregation(vo)による土着なコーラスや、奥さんEdie Brickell(back-vo)を迎えて力強くまとめれば、アップでスネア位置を変えた変則8ビートによるM2「The Afterlife」は、小気味いいリズムによるユラユラ感が印象的。そして土着なラテンパーカッションからのアップ系M3「Dazzling Blue」は、Doyle Lawson And Quicksilver(back-vo…M3 & 6)らと共にV.B.Madhusadanan(tabla)によるタブラやJoshua Swift(dobro)のドブロをバックに朗らかに歌い合います。

西アフリカの弦楽器コラの名手Yacouba Sissoko(kora)を迎えてのM4「Rewrite」は、その特徴ある響きの中で淡々と歌えば、ピアノから始まるM5「Love And Hard Times」は、ある時からアコギ弾き語りに変化しつつ、ギル・ゴールドスタインが編曲した木管&弦楽器隊をかすかに従えてしみじみと歌い上げて。それからアップなウンチャ!M6「Love Is Eternal Sacred Light」は、軽快に歌い飛ばして。Sonny Terry(harmonica)がハーモニカで、また前述のDoyle Lawson And Quicksilverもコーラスで色を添えています。

唯一のインスト曲M7「Amulet」は、アコギ独奏してそのままM8「Questions For The Angels」に発展して、しみじみとアコギ弾き語りすれば、リム絡めた土着なリズムによる跳ね系M9「Love & Blessings」は、1938年にThe Golden Gate Jubilee Quartet(vo)が録音したゴスペル・コーラスをサンプリングして少しワイルドにまとめ上げれば、最後はアルバムタイトル曲のアップ系M10「So Beautiful Or So What」。更にワイルドにフォークロックして、幕を閉じます。

ボーナス・トラックは、M10のライブリハーサル音源M11「So Beautiful Or So What(Live Rehearsal)でした。

その他参加ミュージシャン。Vincent Nguini(g…M1-2、ac-g…M10)、Mick Rossi(p…M5)、Steve Shehan(b & perc…M4,6 & 10)、David Finck(b…M5)、Jim Oblon(ds…M1-2,6 & 9-10、g…M2 & 6、b…M9)、V.Suresh-Ghatam(perc…M3)、Karaikudi R. Mani(perc…M3)、Gabe Witcher(fiddle…M3)、Etinne Stadwijk(celesta…M8)、Skip La Plante(gong,wind chime & harp…M8)、Sara Cutler(harp…M8)、Nancy Zeltsman(marimba…M8)、Elizabeth Mann(flu…M5)、Pamela Sklar(flu…M5)、Sara Cutler(flu…M5)、Steve Gorn(flu…M10)、Charles Pillow(cla…M5)、Mary Abt(cla…M5)、Dr.Mitchael White(cla…M9)、Diane Lesser(english-horn…M5)、Desiree Elsevier(viola…M5)、Lois Martin(viola…M5)、Vincent Lionti(viola…M5)。

2:「ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー [CD]」:Stranger To Stranger〜Paul Simon
ストレンジャー・トゥ・ストレンジャーポール・サイモン
ユニバーサル ミュージック
2016-06-03

こちら、上の1から5年ぶりに発表となった1枚。ボーナストラック5曲加えて全16曲収録です。

まずはゴピチャントというインドの弦楽器からのM1「The Werewolf」で幕開け。土着な手拍子らが響く中で朴訥と歌えば、子供の声からのアップな8ビート曲M2「Wristband」は、アコベも響く中で軽やかに歌って。

時計の針が刻む音にアコギやピアノ重ねてインタールード的なインスト曲M3「The Clock」を挟み、アップな8ビートにラップ風に歌を重ねたM4「Street Angel」は、The Golden Gate Quartet(back-vo samples)の音源をミックス。アルバムタイトル曲でハチロクなM5「Stranger To Stranger」は、ユラユラな響きの中で切々と歌を重ねます。ミュートトランペットによる乾いたソロが悲しさ?を強調。

躍動的なラテンビートによるM6「In A Parade」は、主張するがの如く朴訥と歌えば、アップな3連系M7「Proof Of Love」は、荒野を彷彿させる中、浮遊感漂うメロディを歌って。ブラジル中央部にあるアバジャーニアを訪れた時に浮かんだらしい。続くM8「In The Garden Of Edge」は、切なくアコギ奏でる中でかすかにハミング重ねたインタールード曲。

躍動的なギターのリフからのミディアムちょっとスロー系M9「The Riverbank」は、サラりと歌を紡ぎ、チューバ音が響くアップなリム4つ打ち曲M10「Cool Papa Bell」は、朗らかなメロディを歌えば、本編最後のM11「Insomniac's Lullaby」は、アコギからのゆったりワルツ。牧歌的な雰囲気を醸し出しながらメロディを紡ぎます。

ここからがボーナストラック。まずはフォーキーなアコギが響くM12「Horace And Peye」は、赴くままに歌を伝れば、ライブ音源でデビュー作からのフォーキーな楽曲M13「Duncan(Live From A Prairie Home Companion)」、そして本作からM2をM14「Wristband(Live From A Prairie Home Companion)」を。後者のアコベのファンキー感は◎。鐘の音にアコギらの重奏したM15「Guitar Piece 3」をサラッと挟んで、DionとのデュエットでM16「New York Is My Home / Dion & ポール・サイモン」。重たいビートの中で切々と歌いあ

Vincent Nguini(ac-g & g…M5,7 & 10)、Steve Marion(slide-g…M1)、Paul Halley(org…M1)、Nico Muhly(celesta…M1 & 7、bells…M4 & 11)、David Broome(kbds…M11)、Mick Rossi(kbds,glockenspiel & harmonium…M11)、Carlos Henriquez(ac-b…M2 & 9)、Bakithi Kumalo(b…M9-10)、Jim Oblon(ds…M4-6 & 10、perc & e-ds…M1 & 6)、ジャック・ディジョネット(ds…M9 & 11)、Beats Ny Clap! Clap!(e-ds,synth & sampler…M1-3)、Mark Stewart(perc…M1 & 10)、Jamey Haddad(perc…M1-2,7 & 9)、Nino De Los Reyes(perc…M1-2 & 9、body-perc…M5,7 & 10)、Oscar De Los Reyes(perc…M1 & 9)、Sergio Martinez(perc…M1-2,7 & 9-10)、Bobby Allende(perc…M4)、Nelson Gonzalez(perc…M10)、Jared Soldiviero(marimba & harmony-vo…M9 & 11)、Dean Drummond(marimba…M9、perforrmer…M11)、Alex Sopp(flu…M5,7 & 11)、Andy Snitzer(sax…M1-2、back-vo…M2)、C.J.Camerieri(tp…M1-2,5,7 & 10)、Alan Ferber(tb…M1)、Wycliffe Gordon(tb…M7)、Mick Rossi(harmonium…M7)、Marcus Rojas(tuba…M1 & 10)、Dave Eggar(cello…M9)、Katie Kresek(viola…M9)、Keith Montie(back-vo…M2)、ボビー・マクファーリン(back-vo…M11)。

CDコレクションその1942…「ポール・サイモン」中期作4枚!!!

1:「ワン・トリック・ポニー(紙ジャケット仕様) [CD]」:One-Trick Pony〜Paul Simon
ワン・トリック・ポニー(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1980年発表。

こちら、サイモン自身が脚本・主演・音楽を努めた同名映画の為に制作された1枚。未発表音源なアウトテイクら4曲のボーナストラックを加えて、全14曲収録です。

まずはガッド御大のリム絡めての土着ビートなアップ系M1「Late In The Morning(邦題:追憶の夜)」にて幕開け。軽やかに歌い飛ばして朗らかなブラス隊、まあ大好きな曲です(笑)。

アップな3連系M2「That's Why God Made The Movies(邦題:神はいかにして映画を創りたもうたか)」は、ささやかに歌えば、アルバムタイトル曲のミディアム系M3「One-Trick Pony」はライブ音源。倍テンしてのウンチャも挟んで、都会的にカントリーして。緩急交えたその編曲センス、いかにもなエリック・ゲイル(g…M1,3-4,6-7 & 9)のソロを交えて展開すれば、スローな5拍子曲
M4「How The Heart Approaches What It Yearns(邦題:想いこがれて)」は、サビではハチロクに変化しつつ、優しさに溢れて進行します。

ガッド御大のフィルから始まるスローな跳ね系M5「Oh,Marion」は、ささやかにマリオン?への主張を歌にして。前作収録のM4「50 Ways To Leave Your Lover(邦題:恋人と別れる50の方法)」の続編的な楽曲。Jon Faddis(flh)がアーバンにフリューゲルホルンソロを披露すれば、もう1つのライブ音源!観客の手拍子交えてのアップ系M6「Ace In The Hole」は、トニー・レヴィン(b…M1-4 & 6-10、back-vo…M6)と共にファンキーに歌い合って。途中で半分のテンポで力強くシャッフルしたりと、ここでも緩急が心地よく。ゲイルも鳴きのギターを絡め、締めにはガッド御大のフィル。

スローな3連シャッフルによるM7「Nobody」は、女性コーラスらも交えながらささやかに歌えば、スローなチキチキ風M8「Jonah」は、しみじみと歌い上げれば、ピアノから始まるスローなチキチキ曲M9「God Bless The Absentee(邦題:神の恵みを)」は、悲しげなメロディを小気味よいリズム従えて歌って、実質最後で超スローなハチロクでのM10「Long, Long Day(邦題:一日の終りに)」は、タイトルにある「終わり」を感じさせるほのぼの曲。絡むハーモニー・ボーカルはパティ・オースティン(vo)。

ここからがボーナストラック。アコギ弾き語りにてしみじみ歌う未発表音源!M11「Soft Parachutes(Unreleased Soundtrack Recording)」、M5の原曲となるM12「All Because Of You(outtake)」、M4の原曲となるM13「Spiral Highway(Unreleased Soundtrack Recording)」、1977年発表のベスト集に収録の軽やかなカントリー風アップな曲M14「Stranded In A Limousine」でした。

映画本編の方は大コケしたようですが、こちらはもはや常連と化したN.Y.のスタジオミュージシャンらとのコラボも上手く機能し、まずまずな1枚に仕上がっていました。

その他参加ミュージシャン。ヒュー・マクラッケン(ac-g…M1-2,7 & 9-10)、ジョン・トロペイ(ac-g…M8)、ハイラム・ブロック(g…M2)、ジェフ・ミロノヴ(g…M5)、ジョー・ベック(g…M10)、リチャード・ティー(p…M2-10、vo…M3 & 6)、ドン・グロルニック(synth…M2)、、アンソニー・ジャクソン(b…M5)、スティーブ・ガッド(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc…M1-2 & 8)、Jon Faddis(flh…M5)、Lani Grove(back-vo…M10)。

2:「ハーツ・アンド・ボーンズ(紙ジャケット仕様) [CD]」:Hearts And Bones〜Paul Simon
ハーツ・アンド・ボーンズ(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1983年発表。

1981年にセントラルパークで行われたS&Gの再結成コンサートの大成功から、世界中から新作を待望されるも、結果的に制作不調、発表されたのがこちらとなります。未発表のデモら4曲加えて、全14曲収録。

まずは、朗らかなシンセと歌声からのイントロから一転、エレドラ鳴り響くミディアムなラテン風M1「Allergies」にて幕開け。陰のあるAメロに朗らかなサビと、雰囲気は変化するが、ささやかに歌って。途中、アル・ディ・メオラ(g)が超早弾きの印象的なギターソロを披露。

アルバムタイトル曲でささやかなアコギカッティングからのアップ系M2「Hearts And Bones」は、フォーキーな雰囲気漂う中で淡々とメロディを紡いで。終盤に力強く歌い切れば、アップな8ビート曲M3「When Numbers Get Serious」は、小気味よく展開するポップ・ソング。

ミディアムなバッグビートでM4「Think Too Much(b)(邦題:考え過ぎかな(b))」を高らかに歌えば、朗らかな3連シャッフル曲M5「Song About The Moon(邦題:月に捧げる想い)」を楽しげにまとめて、そしてアップでリズミカルにM6「Think Too Much(a)(邦題:考え過ぎかな(a))」。ナイル・ロジャース(g…M6 & 9)とBernard Edwards(b…M6)というChicの2人との共演にて何かの新機軸を望んだのかもしれません。

アップな3連系M7「Train In The Distance(邦題:遥かなる汽笛に)」は、エレピとヴァイブのユラユラな響きの中でささやかに歌えば、とにかく長いタイトル!スローな3連シャッフル曲M8「Rene And Georgette Magritte With Their Dog After The War(邦題:犬を連れたルネとジョルジェット)」は、The Harptones(back-vo)を従えつつ、しみじみと歌って。

再びナイル・ロジャース!アップなリズミカル曲M9「Cars Are Cars」は、軽やかなギターカッティングを交えつつ小気味よく、ささやかに展開。最後はアコギ重奏からのスローバラードM10「The Late Great Johnny Ace」。ささやかに歌う冒頭、軽やかな跳ねたミディアムに変化した中盤、元の展開に戻ってささやかに、荘厳な弦楽器隊の後奏にて幕を閉じます。

ここからがボーナストラック。全てアコギ弾き語りにて、M3の原型とされるM11「Shelter Of Your Arms(Unreleased Work-In-Progress)」は、歌詞ない部分はスキャット使えば、M7のデモM12「Train In The Distance(邦題:〜)(Original Acoustic Demo」、M8のデモM13「Rene And Georgette Magritte With Their Dog After The War(邦題:〜)(Original Acoustic Demo)」、そしてM10のデモM14「The Late Great Johnny Ace(Original Acoustic Demo)」でした。

色んな面で迷走が感じられる1枚。それは楽曲に編曲に。結果としてセールス不調であったようです。

その他参加ミュージシャン。ディーン・パークス(g…M1-2,4-5,7 & 10)、エリック・ゲイル(g…M3)、Sid McGinnis(g…M10)、グレッグ・フィリンゲインズ(e-p…M1,5 & 10)、リチャード・ティー(e-p…M2-3 & 7-8、p…M4、synth…M8)、ロブ・マウンジー(synth…M1、vocoder…M5)、Rob Sabino(synth…M1 & 9、p…M8)、Tom Coppola(synth…M3-6)、Wells Christie(synth…M8)、Michael Boddicker(synth…M10)、Michael Riesman(synth…M10)、アンソニー・ジャクソン(b…M1-5 & 7-9)、マーカス・ミラー(b…M4 & 7)、スティーブ・ガッド(ds…M1-2,4-5 & 10)、スティーブ・フェローン(ds…M1,3 & 6)、ジェフ・ポーカロ(ds…M7)、アイアート・モレイラ(perc…M1-4 & 7)、マイク・マイニエリ(vibes & marimba…M2,4 & 7)、Mark Rivera(a-sax…M7)、Peter Gordon(french-horn…M7)、Jess Levy(cello…M7)。M10の弦楽器隊らはCarol Wincenc(flu)、George Marge(b-cla)、Jill Jaffe(viola)、Marin Alsop(vln)、Frederick Zlotkin(cello)。

3:「グレイスランド(紙ジャケット仕様) [CD]」:Graceland〜Paul Simon
グレイスランド(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1986年発表。

上の2が不調であった事から、しかし南アフリカの音楽に興味を持って、現地のミュージシャンらと作り上げたのが本作だそうです。ボーナストラック3曲含む全14曲収録。

まずはアップな3連シャッフル曲M1「The Boy In The Bubble」(F.Motloheloa)で幕開け。ベースにアコーディオンといった編成の中で囁くように歌えば、アルバム・タイトル曲でアップなウンチャM2「Graceland」は、カントリー風な雰囲気の中でThe Everly Brothers(vo)を迎えて歌って。サビの2拍3連なリフがひょっとして南ア的かも。それから能天気なアップ系M3「I Know What I Know」(G.M.D.Shirinda)は、The Gaza Sisters(vo)を従えなから楽しげに歌い飛ばしています。

アップなウンチャ曲M4「Gumboots」(J.Mkhalali & L.Masilela)は、The Boyoyo Boys加わり、ベースにアコーディオンらによる軽やかな伴奏を得て軽やかに歌えば、Ladysmith Black Mambazo(vo)との土着なアカペラから始まるM5「Diamonds On The Soles Of Her Shoes(邦題:シューズにダイアモンド)」(J.Shabalalaとの共作)は、ギターと小気味よいベースラインによるアップ系に転じて、朗らかに進行します。

続くアップ系M6「You Can Call Me Al」は、シンセらも鳴り響く中で軽やかに展開。アフリカ的なコーラス、横笛による間奏に躍動的なコンガとスラップのアクセントもあって普遍的な仕上がり。リンダ・ロンシェリット(vo)を迎えてミディアムな跳ね系M7「Under African Skies」は、あえてバックビートにせずに朗らかに2人でメロディを紡いで。Joseph Shabalala(vo)やLadysmith Black Mambazo(vo)らとのアカペラによるM8「Homeless」(J.Shabalala)は、終始土着なやりとりをして。


ギター2本による左右掛け合いからのアップ系M9「Crazy Love,Vol.供廚蓮Stimelaというバンドをバックにささやかにまとめられ、アップなウンチャ風M10「That Was Your Mother」は、Good Rockin' Dopsie And The Twistersというバンドをバックに、アコーディオンが小気味よく響く中、テナーのソロを織り交ぜつつ軽やかにまとめられ、最後はアップで直進的な8ビートによるM11「All Around The World Or The Myth Of Fingerprints(邦題:オール・アラウンド・ザ・ワールドあるいはフィンガープリントの伝説)」は、Los Lobosのメンバーを従えて、途中からはCesar Rosas(vo & g)やDavid Hildago(vo,g & accordion)も歌に加わって軽やかに疾走します。


ここからがボーナストラック。まずはM8のデモM12「Homeless(Demo)」を普通にアカペラすれば、M5の未発表バージョンM13「Diamonds On The Solos Of Her Shoes(邦題:〜)(Unreleased Version)」をベースと女性、そして男性コーラスのみにて発展以前の形で。M11のアーリー・バージョンM14「All Around The World Or The Myth Of Fingerprints(邦題:〜)(Early Version)」も原型。ここにコーラスらが加わって完成に至ります。

行き詰まっていた中、南アフリカの音楽との出会いによって、喜びを形にした記念碑的な1枚。グラミー賞最優秀アルバム賞含む全13部門で受賞もしています。

その他参加ミュージシャン。Chikapa "Ray" Phiri(g…M2 & 5-7)、Daniel Xilakazi(g…M4)、Sherman Robertson(g…M10)、Adrian Below(g-synth…M1,6,9 & g…M7)、Demola Adepoju(pedal steel-g…M2)、ロブ・マウンジー(synth…M1 & 6)、Baghiti Khumalo(b…M1-2 & 5-7)、Lloyd Lelose(b…M9)、Alonzo Johnson(b…M10)、Conrad Lozano(b…M11)、Vusi Khumalo(ds…M1-2)、Petrus Manile(ds…M4)、Isaac Mtshali(ds…M5-7 & 9)、Alan Rubin.Jr.(ds…M10)、Louie Perez(ds…M11)、スティーブ・ガッド(additional-ds…M11)、Makhaya Mahlangu(perc…M1-2)、ラルフ・マクドナルド(perc…M4,6-7 & 11)、Assane Thiam(perc…M5)、Babacar (perc…M5)、Youssou N'Dour(perc…M5)、Lulu Masilela(tambourine…M4)、David Rubin(washboard…M10)、Jonhjon Mkhalali(accordion…M4)、Alan Rubin,Sr.(acccordion…M10)、Morris Goldberg(tin whistle…M6)、Barney Rachabane(sax…M4)、Mike Makhalemele(sax…M4)、Teaspoon Ndlela(sax…M4)、Johnny Hoyt(sax…M10)、Steve Berlin(sax…M11)、Morris Goldberg(s-sax…M9)、Arex Foster(a-sax…M5)、Leonard Pickett(t-sax…M5)、ロニー・キューバー(b-sax…M6)、Earl Gardner(tp…M5)、Alan Rubin(tp…M6)、John Faddis(tp…M6)、ルー・ソロフ(tp…M6)、ランディ・ブレッカー(tp…M6)、David W.Bargeron(tb…M6)、Kim Allan Cissel(tb…M6)、Diane Garisto(back-vo…M4)、Michele Cobbs(back-vo…M4)。

リズム・オブ・ザ・セインツ(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1990年発表。

結果的に500万枚を売り上げて、最大のヒット作となった前作を発展させて発表した1枚。ボーナス・トラック4曲含む全14曲収録です。

まずはGrupo Cultural Olodum(ds)による土着な打楽器連打から始まるM1「The Obvious Child」にて幕開け。躍動的なリズムに歌をしみじみと被せてまとめたブラジルの街頭で録音した曲。小刻みなシンセ類から始まるM2「Can't Run But」は、囁くようにメロディを歌って。重なるかすかな打楽器が躍動感を醸し出せば、土着なコンガにギターが絡んで始まるM3「The Coast」(Vincent Nguini作)は、何か開放的な雰囲気の中でコーラス隊を従えてささやかに歌って。

アップな3連系M4「Proof」は、ギターによるパーカッシブで小気味よいリフにささやかに歌や女性コーラス、ブラス隊が絡んで楽しげに進行すれば、ティンバレスからのミディアムちょっとスローなワルツM5「Further To Fly」は、少し陰のあるメロディを淡々と歌って。リンゴ・スター(g)がクレジットされてるんだけど存在感は感じられず。コンガらからのアップ系M6「She Moves On」は、Armand Sabel-Lecco(b…M6-7 & 9-10)のスラップがアクセントをつけつつ、女性コーラス隊を従えてユラユラと歌って。続くアップ系M7「Born At The Right Time」は、女性コーラス隊も従えつつ朗らかなメロディを歌って。アフリカ大陸の広大さが真っ直ぐ伝わります。

ギターと打楽器らの8分の9拍子によるリフに歌を乗せて展開するM8「The Cool, Cool River」は、強弱の対比がユニーク。ブラス隊絡む部分を最も強調して、続くミディアム系M9「Spirit Voices」は、ミルトン・ナシメントを作詞と歌に迎えて。ユラユラと心地よい雰囲気、ナシメントも天使の歌声にて色を添えます。

最後はアルバムタイトル曲のアップ系M10「The Rhythm Of The Saints」。ラテンな打楽器鳴り響く中、囁くようにメロディを紡ぎます。

ここからがボーナス・トラック。まずはM7のデモでアコギ弾き語りしたM11「Born At The Right Time(Original Acoustic Demo)(Previously Unissued)」、アルバム未収録となったM12「Thelma(Outtake)」、M3の途中経過M13「The Coast(Work-In-Progress)(Previously Unissued)」とM9の途中経過M14「Spirit Voices(Work-In-Progress)(Previously Unissued)」を収録しております。

予算も潤沢に、ミュージシャンも多数起用しつつも、更にマニアックな仕上がりでした。しかし結局は二番煎じ?

その他参加ミュージシャン。Vincent Nguini(g,b & clavinet…M3 & 5-10)、J.J.Cale(g…M2 & 7)、George Seba(g…M4)、Martin Atangana(g…M4)、Rafael Rabello(g…M5)、Ray Phiri(g…M6)、Armando Macedo(g…M10)、Kofi Electrik(g…M10)、Tommy Bilson-Ogoe(gM10)、Adrian Below(g-synth…M10)、グレッグ・フィリンゲインズ(synth…M3,5 & 8)、Justin Tchounou(synth…M4)、Bakithi Kumalo(b…M3-4,7 & 9)、Andre Manga(b…M4)、スティーブ・ガッド(ds…M2 & 4)、Felix Sabel-Lecco(ds…M7)、Remy Kabocka(talking-ds…M2)、Mingo Araujo(perc…M2-9)、Uakti(perc…M2,8 & 10)、Nana Vasconcelos(perc…M2-3,5 & 8-10)、Don Chacel(perc…M4-7 & 9)、Sidinho(perc…M4-7 & 9)、Marcalzinho(perc…M5)、Beloba(perc…M5)、Jorginho(perc…M5)、 Luna(perc…M5)、Pedro Sorongo(perc…M5-6)、Canegal(perc…M5)、Wilson Das Neves(perc…M5-6)、Gordinho(surdo…M6)、Asante(cajon…M8)、Anthony Carillo(bongos…M9)、Francisco Aguabella(congas…M9)、Giovaanni Hidalgo(congas…M9)、Alain Hatoto(sax…M4)、Charles Doherty(a-sax…M3、t-sax…M8)、Jude Bethel(t-sax…M3)、マイケル・ブレッカー(EWI…M1,3,5 & 8)、Phillipe Slominski(tp…M4)、Clyde Mitchell(tp…M3 & 8)、Errol Ince(tp…M3 & 8)、ランディ・ブレッカー(tp…M5-6)、Hugh Masekela(flh…M5)、Clifton Anderson(tb…M3 & 8)、Jacques Bolognesi(tb…M4)、Dave Bargeron(euphonium…M5)、Kim Wilson(harmonica…M1)、Jimmy McDonald(accordion…M4)、C.J.Chenier(accordion…M7)、Joao Severo Da Silva(accordion…M10)、Briz(back-vo…M1 & 4)、Karen Bernod(back-vo…M3)、Kia Jeffries(back-vo…M3)、Ladysmith Black Mambazo(back-vo…M3)、Myrna Lynn Gomila(back-vo…M3)、Charlotte Mbango(back-vo…M4 & 6-7)、Djana'd(back-vo…M4 & 6-7)、Elolongue Mbango Catherine(back-vo…M4 & 6-7)、Florence Gnimagnon(back-vo…M4 & 6-7)、Mazzola(performer…M2)、Paulo Santos(performer…M2)、Ya Ya De La Nelson(performer…M4,7 & 8)。

CDコレクションその1941…「渡辺貞夫」新作2枚!!!

昨年に引き続いて2枚の新作が発表となりました〜。

1:「リバップ・ザ・ナイト [CD]
リバップ・ザ・ナイト渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2018-10-03

昨年発表となった「リバップ [CD]ツアーからのベスト・トラックを取りまとめたモノで、全12曲収録です。

ツアーのメンバーは、ラッセル・フェランテ(p)、ベン・ウィリアムス(b…M1-2,5-9 & 11)、Edwin Livingston(b…M3-4,10 & 12)、ケンドリック・スコット(ds)といった編成。スケジュールの関係があって、2人のベーシストが必要だったんでしょう〜。

まずは朗らかなテーマを持つM1「Butterfly」で幕開け。16刻みに高速4ビートと変化しながらアルトでそのテーマを奏でて。軽快にソロ、ピアノとアコベのソロを挟んで小意気にまとめ上げれば、ゆったりワルツによるM2「Tree Tops」は、アルトが柔らかい印象のテーマを奏でて。そのままソロ、リリカルなピアノ、少しアウトに膨らませたアコベのソロを途中に配して。

そしてツアーのそもそも!前作アルバム・タイトル曲であるM3「Re-Bop」。キューバン・リズムも組み合わせた軽快な4ビートの中、攻撃的なテーマをアルトで。そのまま攻めたソロ、淡々とピアノ、ズンドコとドラムのソロを配せば、ピアノから始まるゆったりボサノバ曲M4「I Thought Of You」は、静かに淡々とアルトでテーマとソロを。またまた淡々とピアノ、サラりとアコベのソロを配して、ミディアムで少し跳ねたビートのM5「Eye Touch」は、ナベサダ特有のナイティな、「Nice Shot!」を彷彿させるテーマを紡ぎます。高らかにアルト、ピアノのソロを配して。

超スローなブラシ4ビートによるM6「If I Could」は、しっとりとアルトでテーマ、ソロを。倍テン気味でピアノのソロを配して心地よくまとめ上げれば、ピアノから始まるスローなチキチキ風M7「Memorias」も同様にしっとりと。アルトとピアノ、アコベのソロを配して、ロマンティックにまとめています。アコベのライン取りのセンスがいい。

パーカッシブなアルトから始まるアップ系M8「Song Of May」は、躍動的なリズムをバックに軽やかにテーマをブロウ。リズミカルなピアノソロを配して、観客の手拍子を誘えば、引き続いてアップな16系M9「Chega De Saudade」(アントニオ・カルロス・ジョビン作)は、アルトで陰のあるテーマをブロウ。音数詰め込んでのソロ、躍動的なピアノソロ、サンバビート発展のドラムソロを配して盛り上げます。

アップな跳ね系M10「What's Now」は、M5同様にナイティな雰囲気を持って。ピアノにアルトとソロを配していますが、すこしテンポ落としてタイトにまとめると良かったかも。アルトから始まる軽快な4ビート曲M11「Life Is All Like That」は、古き良き時代の4ビートジャズを再現。最後はピアノと共に始まるM12「Hanawa Saku」(菅野よう子作)。菅野さんの素敵なメロディを丁寧に紡いで、しっとりと幕を閉じます。



2:「
LOVE SONGS [CD]
LOVE SONGS渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2018-10-03

こちらは、そのタイトルの通りナベサダの書いたラブ・ソングのベスト集。勿論、近年のビクターからの音源が過半を占めていますが、権利関係もクリアしてワーナー時代の音源が収録されているのに非常に好感が持てます。全13曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。

1985年発表「Maisha」収録〜M8:Stray Birds
1986年発表「Good Time For Love」収録〜M9:I Love To Say Your Name
1994年発表「In Tempo」収録〜M6:Portas Fechadas(Closed Door)、
1996年発表「Go Straight Ahead 'N Make A Left」収録〜M7:Nighty Yours
1998年発表「Viajando」収録〜M3:Little Waltz For M、M10:Fireplace
2006年発表「One For You」収録〜M4:I Thought Of You
2006年発表「Sadao & Charlie Again」収録〜M4:Call Me
2009年発表「Into Tomorrow」収録〜M1:If I Could、M2:Times Ago(For Tibetan People)
2011年発表「Come Today」収録〜M12:Simpatico、M13:She's Gone
2015年発表「Naturally」収録〜M11:Junto Com Voce

近年のトリオ=ジェラルド・クレイトン(p)、ベン・ウィリアムス(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)らとまずは2曲。ピアノから始まって朗らかな美メロを奏でるM1にちょっと陰のあるメロディを奏でるM2を冒頭に。そしてゆったりハチロクのM3、リチャード・ボナの暖かいベースラインが印象的なM4、しみじみ哀しげにCharie Mariano(a-sax)と共にボサノバするM5、Leila Pinheiro(vo)を迎えてしっとりボサノバするM6。

朗々とブロウする朗らかなM7、L.A.の面々と甘くまとめたM8、日本の面々と甘くまとめたM9、そしてCesar C. Mariano(p)と素朴にデュオしたM10、ストリングス隊、そしてJaques Morelenbaum(cello)のチェロも交えて叙情感たっぷりなゆったりボサノバM11、そして近年のトリオ(前述)にてゆったりボサノバでアコベ音が響き渡るM12、最後は亡くなった奥様へ向けて書かれたゆったりブラシ4ビートのM13でしっとり幕を閉じます。

昨年に引き続いての2枚同時リリースは財布に優しくないけど、御年85歳となったナベサダの記録。演奏者としての円熟期はとうに過ぎ去っていますが、このようにしっかりライブ演ってアルバム発表して〜と、その頑張っている姿が堪能できる限り、頑張って聴き続けていくでしょう〜。

CDコレクションその1940…「ジョシュア・レッドマン」4枚!!

今回は現代ジャズにおける人気サキソフォニストの1人ジョシュア・レッドマンの諸作をまとめて。

1:「タイムレス・テイルズ [CD]」:Timeless Tales(For Changing Times)〜Joshua Redman
タイムレス・テイルズジョシュア・レッドマン
ダブリューイーエー・ジャパン
1998-09-25

こちら、4作目のリーダー作となるのかな?初のカバー作なんだけど、ジャンル問わずに取り上げたカバー曲10曲に、その合間にオリジナルのインタールード7曲を挟んで、全17曲収録。

参加メンバーは、ジョシュア・レッドマン(s,a & t-sax)に、ブラッド・メルドー(p)、ラリー・グレナディア(ac-b)、ブライアン・ブレイド(ds)という布陣。

まずは8分の7拍子でジャズスタンダードのM1「Summertime」(ガーシュインら作)を。バック陣は抑え気味に、アルトでテーマ、ソロを展開するレッドマン。ソロの途中に高速4ビートに変化。続いてメルドーのピアノソロを挟み、テーマ、エンディング。

M2「Interlude 1」を挟んでそのままM3「Visions(邦題:愛の国)」(スティービー・ワンダー作)。スローなチキチキで4分の15拍にてテナー使って淡々とテーマを伝えてソロを展開すれば、ミディアムちょっとスローの跳ね系にてM4「Yesterdays」(Jerome Kern & Otto Harbach作)は、アルトでテーマを、時にピアノが添いながら気怠くブロウ。ピアノソロ、アルトとのユニゾン、アルトソロへと展開します。

ピアノ独奏によるM5「Interlude 2」を経て、そのままタム絡めてのリズム使ったスローなチキチキ風M6「I Had A King(邦題:私の王様)」(ジョニ・ミッチェル作)は、ソプラノで朗々とテーマを紡いで。ブレイド、多様にリズムを変化させて非凡ぶりを披露。途中にソプラノとピアノのソロを挟めば、軽やかな3拍子にてM7「The Times They Are A-Changin(邦題:時代は変わる)」(ボブ・ディラン作)をアルトで高らかにブロウ。拍足しを加えて複雑にしたのはブレイド?途中にピアノとアルトのソロを挟んで、エンディング?なM8「Intyerlude 3」から引き続いてアップ系M9「It Might As Well Be Spring(邦題:春の如く)」(リチャード・ロジャーズ&オスカー・ハマースタイン2世作)をテナーで朴訥とブロウ。ラテン風なビートから4ビート風にも変化させつつ、テナーや躍動的なピアノソロを挟みつつ、エンディング?なM10「Interlude 4」から引き続いてスローなM11「How Deep Is The Ocean」(Irvin Berlin作)をテナーで。抜いたグルーヴィーなビートをバッグにテーマとソロを淡々とブロウします。

テナー、そしてアコベ独奏によるM12「Interlude 5」経て、アップなリム4つ打ちによるM13「Love For Sale」(コール・ポーター作)はアルトで。4分の13拍子や12拍子にてテーマやアルトソロを展開しつつ、ピアノソロは5拍子にて。そのエンディング?なM14「Interlude 6」経て、軽やかな5拍子にてM15「Eleanor Rigby」(レノン&マッカートニー作)。ソプラノでテーマとソロを高らかに奏でれば、情景的なピアノソロから歌心溢れるブルージーなアコベソロを挟めば、エンディング?なM16「Interlude 7」から、最後はゆったり跳ね系M17「How Come U Don't Call Me Anymore?」(プリンス作)は、アコベをバッグにアルトで高らかに。徐々にピアノも音を加わり、ゴスペル的な響きの中でテーマを伝えます。4ビートに変化してピアノソロ、力強くアルトソロを展開し、幕を閉じます。

当時の注目株を配して、間を生かしてビートにこだわらない現代のジャズを披露しておりました。まあ聴いてて飽きないかつ刺激的な1枚かと。

2:「ウォーキング・シャドウズ [CD]」:Walking Shadows〜Joshua Redman
ウォーキング・シャドウズジョシュア・レッドマン(ss、ts)
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-05-29

上の1から間が空いておりますが(苦笑)、ブラッド・メルドーとの4年ぶりのコラボ作。メルドー自身もプロデュースに名を連ねており、今回はピアノ・トリオにオーケストラが共演する!という企画モノ。日本向けボーナス・トラック1曲含む全13曲収録です。

ピアノ・トリオ=ブラッド・メルドー(p…M1-3,5-9 & 11-12、vibes…M3 & 10、bells…M10)、ラリー・グラナディア(b…M1,2,4,6-8 & 11-12)、ブライアン・ブレイド(ds…M1-4,6-8 & 11-12)。これにオケ隊が絡みます。

まずは流麗なオケ隊にテナーが絡んで始まるM1「The Folks Who Live On The Hill」(J.Kern & O.Hammerstein 供砲破覲け。超スローなブラシ4ビートに転じてテナーで朗々とテーマをブロウします。流麗なオケ隊と共にテナーがブロウして始まるM2「Lush Life」(B.Strayhorn作)は、ブレイドの8ビートに変化し、朗々とテーマ奏でます。時にバイオリンが鳴り響いてアクセントを付け、暖かみあるテナーソロをしっかりと展開。ウンチャなドラムからのアップ系M3「Stop The Train」(ジョン・メイヤー&ピノ・パラディーノ共作)は、加わる情景的なメルドーのピアノの上でテナーが軽やかにテーマ、ソロを展開します。メルドーはヴァイブも奏で、いい響きを醸し出しています。

アコベと共にテナー奏でるM4「Adagio」(バッハ作)は、ドラムも加わって退廃的な雰囲気を醸し出しながらまとめ上げれば、しっかりとオケ隊の前奏経てテナー加わるM5「Easy Living」(L.Robin & Ralph Rainger共作)は、クラシカルな雰囲気のまま最後迄。手数足数最小限!スロー系M6「Doll Is Mine」(A.M.Pace,K.Makino & S.M.Pace共作)は、テナーでしみじみとテーマを伝えて。印象的に音を選んだアコベ、奔放にピアノ、少しヒステリックにテナーと、それぞれのソロを挟みます。

ソプラノからの超スローな4ビートによるM7「Infant Eyes」(ウェイン・ショーター作)は、オケ隊もしっかり交えつつテーマ、間を生かしたソロを展開します。ブレイドの有機的なドラミングも印象的。アコベとピアノ、音数最小限のドラムを従えてM8「Let It Be」(レノン&マッカートニー共作)は、テナーでしみじみと、そして崩さずにセンスよくテーマを伝えます。発展させて小気味よく展開するソロにブレイドも有機的に絡んで。

M9「Final Hour」は、ピアノとテナーのデュオで。8分の5拍子に6拍子絡めながら情景的にまとめ上げれば、流麗なオケ隊と共にテナーがブロウして始まるM10「Last Glimpse Of Gotham」(メルドー作)は、そのまま最後迄テナーがリードし続け、テナーから始まる超スタンダード!M11「Stardust」(H.Carmichael作)は、超スローなブラシ4ビートとなり、しっとりとテーマを伝えて。小粋にピアノソロ、引き継いで少しエキセントリックにテナーソロ挟めど、しっとりとエンディングを迎えます。

ゆったりワルツのM12「Ugly Beauty」(セロリアス・モンク作)は、アコベとピアノをバックに、ソプラノで淡々とテーマ奏でて。そのままソロを抑え気味に、小粋にアコベソロを挟めば、最後はピアノの悲しげな響きを持つコード弾きからのM13「Let Me Down Easy」。テナーが囁くようにテーマ奏でて。アコベやドラム、オケ隊が加わって、またリリカルなピアノソロを途中に挟み、しみじみとバラードします。

近代ジャズの、どこを切り取っても美麗!というセンスが結実した1枚。

3:「トリオズ・ライヴ [CD]」:Trios Live〜Joshua Redman
トリオズ・ライヴジョシュア・レッドマン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-08-27

今回はライブ音源。トリオズ〜と複数形となっているのは、2つのトリオによる〜という事だそうです。といってもベースが変わるだけですが…。ボーナス・トラック含めて全8曲収録。

ちなみにその編成はジョシュアとGregory Hutchinson(ds)は不動で、4曲(2009年10月録音のM1,5-7)がMatt Penman(ac-b)、4曲(2013年2月録音のM2-4 & 8)がReuben Rogers(ac-b)です。

まずはテナーの独奏から軽快な4ビートに変化するM1「Moritat(Mack The Knife)」(K.Well & B.Bertoit共作)で幕開け。力強くテナーでテーマを、そのままソロに発展し、強弱つけながらブロウ。続いてアコベソロをアウト使いながら延々と。テーマから再びのテナーソロは、全員で盛り上げるだけ盛り上げて、エンディング!テナー独奏からのM2「Never Let Me Go」(J.Livingston & R.Evans共作)は、静かなブラシ4ビートにて、テナーが物悲しいテーマをブロウして。そのままソロに発展も、独奏となり存分に自己表現したままエンディングへ。

レッドマンのオリジナルを3曲。まずは軽やかなハチロクM3「Soul Dance」は、ソプラノで淡々とテーマ奏で、縦横無尽にソロを展開。続くはライナーにはポリリズムと変拍子によると書かれているミディアム系M4「Act Natural」は、凝ったリフ風テーマ(拍割り不明!)をテナー軸に3人で。さわりのテナーソロからアコベ独奏、そして本チャンのテナーソロは分かりやすく4ビートに乗せつつドラムとの同時ソロ、ドラムソロに発展。テーマに戻ってエンディング。それからソプラノ独奏から始まるM5「Mantra #5」は、リムを絡めたビートのアップ系。テーマからハーモニクス絡めたアコベソロにソプラノソロと弾き合って吹き合ってエンディングになだれ込む。

テナーの豪放なブロウからテーマに繋げての軽快な4ビート曲M6「Trinkle, Tinkle」(セロリアス・モンク作)は、そのままテナーソロ。ブレイク?間を挟みながら、アコベソロからテナーとドラムの掛け合ったり。それからファンキーなテナー独奏からのM7「The Ocean」(ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム&ロバート・プラント共作)は、勿論、レッド・ツェッペリンのカバー。叩きまくるドラム、ブロウしまくるテナーに追従するアコベと、一糸乱れず直進。

最後はオリジナル!テナー独奏で観客の大きな歓声を受けつつ始まるM8「Hide And Seek」。ミディアムなチキチキとなり、ゴリゴリとテナーソロを展開。アコベソロからリズム発展系のドラムソロを豪放に。テーマに戻って小粋に幕を閉じます。

現代ジャズの1つの形。観客の支持も大いに受けながら、奔放に

4:「スティル・ドリーミング [CD]」:Still Dreaming〜Joshua Redman
スティル・ドリーミングジョシュア・レッドマン
ワーナーミュージック・ジャパン
2018-05-25

最新作です。レッドマンと縁の深いブライアン・ブレイド(ds)にScott Colley(b)、Ron Miles(cornet)らと共に制作した1枚。ボーナス・トラック1曲(M7)加えて、全9曲収録です。

まずはテナーとトランペット、アコベが軽妙にテーマ奏でるM1「New Year」(S.Colley作)で幕開け。2管による超高速掛け合いをアクセントに挟みながらテナーにコルネット、アコベとドラムの掛け合いに発展します。テーマと高速掛け合いに戻って小粋にエンディング。2管が掛け合うテーマからのアップな16系M2「Unanimity(邦題:満場一致)」は、場面転換にテーマを挟みながらテナー、コルネットのソロ、かすかに同時ソロを配してまとめ上げています。

情景的なアコベから始まるスローなワルツM3「Haze And Aspirations」(S.Colley作)は、テナーとミュートコルネットが切々とテーマを奏でて。テナーとアコベ、コルネットソロを端的に配せば、ミディアムちょっとスローなチキチキM4「It's Not The Same」は、テナーとコルネットが怖々しさ感じられるテーマをユニゾンする。

朗々とブロウするテナーからのM5「Blues For Charlie」は、チャーリー・ヘイデンに捧げられた楽曲。テナーにアコベが伴奏しての冒頭から、コルネットやドラム加わり、悲しげに魂の叫び。2管同時ソロにて主張し合って軽やかな4ビートに転じてテナー、コルネットがソロを展開。そのヘイデンの楽曲を取り上げたM6「Playing」(チャーリー・ヘイデン作)は、2管がテーマを当時に奏で合う冒頭、リズム隊加わって同時ソロにて丁々発止。怖々しいテナーにアコベ、そしてコルネットにドラム加わるM7「Facts」は、途中に挟んだボーナストラック。M5のような構成によって象徴的な雰囲気にて端的にまとめ上げています。

アコベから始まるM8「Comme Il Faut」(オーネット・コールマン作)は、ジョシュアの父デューイが属したオーネット・コールマンの楽曲を、フリーなテンポによって4人それぞれが形を織り成します。最後はテナーの切々としたブロウをコルネットが引き継いで始まるM9「The Rest」。リズム隊2人加わってもフリーに奏で合って形を織り成します。その空気を読みつつ、柔軟に反応できるのがブレイド。一旦、エンディングを迎えつつ、後奏的にチキチキなリズムの中でテナーがエフェクトで音をエコーさせながら余韻を残して、幕を閉じます。

実験的な表現をしながら、父デューイへの敬意を形にした1枚。しかし近頃のジャズ作にしては端的にまとめられた1枚でした〜。

CDコレクションその1939…「スティーヴ・ペリー」最新作1枚!!

1:「トレイシズ [CD]」:Traces〜Steve Perry
トレイシズスティーヴ・ペリー
Universal Music =music=
2018-10-05

本作、1994年発表の「「ストレンジ・メディスン [CD]」以来ですからほぼ4半世紀ぶりの新作。ボーナス・トラック2曲含む全12曲収録です。

ジャーニーとの1996年発表「」以降、すっかり影を潜めたペリーは、闘病生活経て、出会った心理学者ケリー・ナッシュとの恋、しかし2012年に病魔によってナッシュを失ったが、彼女との生前の約束を守るために、踏み出した一歩が本作だそうです。

まずはドラマティックなイントロからのアップ系M1「No Erasin'」(David Sprengとの共作)で幕開け。「長い間待たせてしまったね」という歌詞で始まり、いかにもなペリーの歌声が心地よく響いてキャッチーなメロディが耳に残ります。

アップな8ビートによるM2「We're Still Here」(Brian Eastとの共作)は、陰のあるAメロにかすかな希望?光差し込むサビによって構成され、ピアノと共に歌い出すM3「Most Of All」(ランディ・グッドラムとの共作)は、切々と歌い上げるバラッド。弦楽器隊もかすかに加わって崇高にまとめています。

スローな3連シャッフル曲M4「No More Cryin'」(Dan Wilsonとの共作)は、かつての名曲「Lovin, Touchin,〜」を彷彿させる。ドラマティック度は抑えつつもキャッチーなサビは響きます。続いてピアノと共に歌い出すスローバラードM5「In The Rain」(David Sprengとの共作)は、かすかに弦楽器隊を加え、恋人の喪失感を美しいメロディに乗せてしみじみと歌う。

一転、ロックなアップ曲M6「Sun Shines Gray」(Thom Flowers、John Fiveとの共作)は、明るく力強く歌い上げれば、スローなチキチキ曲M7「You Belong To Me」(Barry Eastmondとの共作)は、ドラマティックに歌い上げるバラッド曲で、ミディアムちょっとスローなチキチキ風M8「Easy To Love」(Thom Flowersとの共作)は、ささやかに歌い上げて。

唯一のカバー曲となるミディアムスローなM9「I Need You」(ジョージ・ハリソン作)は、ピュアなラブソング。本作にもぴったりな世界観を持っていて、切々と歌い出すM10「We Fly」(Jeff Babkoとの共作)が本作の実質最後の曲。エレピやギター、弦楽器隊をかすかに配してしみじみと歌い上げます。

ボーナストラックは2曲。ちょっとスローなバックビート曲M11「Call On me」は、ユラユした雰囲気の中でサラりと歌い、ケリー・ナッシュの笑い声を添えています。そしてオケ隊のリハーサル経て荘厳に始まるM12「October In New York」(Jason Lee、Patrick Williamsとの共作)は、10月のニューヨークを思い出しながら「僕は君のために歌う」と、これからの決意をゆったり4ビートに乗せてしみじみと歌い上げます。

とにかく曲調は異なれど、愛についての歌ばかり。特に喪失感についての、言葉変えれば女々しいととられてもおかしくない歌詞ばかり。しかしそれがペリーの個性的な歌声を通すと心に響いちゃう。ワン・アンド・オンリーな存在です。

またライブ活動にも前向きらしい。来日するなら絶対馳せ参じるべし!

参加ミュージシャン。Thom Flowers(g…M1-10)、David Spreng(g…M1)、Brian West(g…M2)、Dan Wilson(g…M4)、John Five(g…M6)、Tommy King(p & org…M1,7)、ランディ・グッドラム(p…M3)、Dallas Kruse(p…M3-5、e-p…M9、org…M8-9、synth…M1,5 & 10)、ジェフ・バブコ(p…M10)、Tom Ranier(p…M12)、ブッカー・T.・ジョーンズ(org…M4)、Roger Manning(synth…M1 & 3)、Devin Hoffman(b…M1-2,4 & 6、g…M11)、ネーザン・イースト(b…M3)、トラヴィス・カールトン(b…M7)、ピノ・パラディーノ(b…M8-9)、Tim Eckert(b…M12)、Chuck Berghofer(b…M12)、Josh Freese(ds…M1 & 6)、ヴィニー・カリウタ(ds…M2-4,7-9 & 11-12)、Dan Greco(perc…M12)、Lynn Mabry(back-vo…M2)、Sherree Brown(back-vo…M2)。

CDコレクションその1938…「ナイル・ロジャース&シック」新作1枚!!

今回は、ナイル・ロジャースの新作がお題目。御年66歳、相変わらずイケてます〜。

1:「イッツ・アバウト・タイム [CD]」:It's About Time〜Nile Rodgers & Chic
イッツ・アバウト・タイムナイル・ロジャース&シック
ユニバーサル ミュージック
2018-10-05

名義はナイル・ロジャース&シック。シックの構成メンバーであったバーナード・エドワーズの急逝(1996年)や、ドラムス担当トニー・トンプソンの死(2003年)などによって、シックのオリジナルメンバーはロジャースのみとなっていますが、以降、ライブ・バンドとして若いミュージシャンらと長く活動をしていたようで、機が熟した?久々にアルバム発表となりました〜。ボーナス・トラック3曲含む全11曲(トラック)収録です。

まずは小気味よいギターカッティングらからのアップ系M1「Till The World Falls feat.Mura Masa,Cosha & Vic Mensa」で幕開け。女性陣が絡みながら歌って、途中から男性ボーカルも加わって小気味よく終始展開すれば、コケティッシュな女性ボーカルによるアップな4つ打ち系M2「Boogie All Night feat.Nao(vo)」は、可愛いスキャットも披露しながら、ミディアムで躍動的な跳ね系M3「Sober feat.Craig David(vo…M3 & 10) & Stefflon Don(feat.vo…M3 & 10)」は、男性ボーカルがソウルフルにシャウトして。途中に女性のラップも挟みます。

アップな4つ打ち曲M4「Do You Wanna Party feat.Lunchmoney Lewis(vo)」は、女性コーラス従えながら男性がラップも挟みながら歌うそのタイトルの通りパーティ・ソング。それからアップな4つ打ち曲M5「Dance With Me feat.Hailee Steinfeld(vo)」は、女性ボーカルが気怠く、また力強く歌うファンキー曲。女性コーラス隊の絡み合いは秀逸。小気味よいギターカッティングとスキャットからのアップな4つ打ち曲M6「I Dance My Dance」は、女性陣、時に男性陣も加わって力強いファンキー曲。

そしてアルバム・タイトル曲でアップなインスト!M7「State Of Mine(It's About Time)feat.フィリップ・セス(p,kbds,vibes,vocoder & prog)」は、スキャット重ねたピアノにギター加わり、ボコーダーも加わってムーディにテーマを展開。ピアノソロ、ハードに攻めるギターソロを途中に挟みます。セスの鬼才ぶりは健在。

続くスローなチキチキ風M8「Queen feat.エルトン・ジョン(vo)&Emeli Sande(vo)」は、骨太なエルトンの歌声に女性ボーカルが絡み、荘厳に展開します。厚いコーラス・ワーク、歌声の力を痛感です。

そしてここからがボーナス・トラック。アップな4つ打ち曲M9「I Want Your Love feat.レディー・ガガ(vo)」。かつてマドンナをブレイクさせたナイル・ロジャースが、次世代マドンナ!レディー・ガガとのコラボ。キャッチーなテーマを朗々と歌い上げれば、M3の別バージョン?M10「”New Jack " Sober feat.Craig David & Stefflon Don」は、違いがよく分かりませんけど(苦笑)。そしてM11「A Message From Nile Rodgers」は、録音を振り返ってのナイルからのメッセージ。音声メッセージをこのような形で収録するのって珍しい。


中心メンバーであったバーナード・エドワーズの逝去後も、オマー・ハキムらとシックとしての活動、ダフト・パンクとのコラボなど、それなりの活動をしつつ、このようにアルバム発表は嬉しい限り。お得意のギターカッティングを随所に、サウンドは更に先鋭化して、なかなかな快作でした。

Sherrod Barnes(g…M6)、Mura Masa(ds,perc,kbds & prog…M1)、Danny L Harle(b,kbds,ds & prog…M2 & 4)、Russell Graham(ds,kbds,synth-b,prog…M3-10、back-vo…M2)、Thomas Troelsen(ds,kbds,vocoder & prog)、テディ・ライリー(ds,kbds,vo,vocoder talkbox & prog…M10)、Curtis Williams(ds & prog…M5)、Rene Arsenault(ds,kbds,b & prog…M9)、Pabblo San Martin(prog…M6)、Billy Mohler(b & g…M9)、オマー・ハキム(ds…M5)、Ralph Rolie(ds…M6,7)、Disclosure(ds-prog…M7)、Bill Holloman(horns…M1)、Brandon Wright(t-sax…M6)、Steve Jankowski(tp…M6)、Cosha(vo…M1)、Anderson .Paal(back-vo…M1)、Kimberly Davis(back-vo…M1)、Anais Aida(back-vo…M1)、Alice Bennett(back-vo…M1)、c.Roc(vo…M3 & 10)、Von Sway(vo…M3 & 10)、Folami(vo…M4)、Kimberly Davis(vo…M5 & 6)、Folami(vo…M5 & 6)、Sha Sha Jones(vo…M5)、Jerry Barnes(b & vo…M6、b…M7)、Amy Keyes(back-vo…M9)、Craig David(vo…M10)。

CDコレクションその1937…「勝田一樹」新作1枚!!!

今回はDIMENSIONのフロントを努める勝田一樹氏のリーダー作がお題目!

1:「SAXREE [CD]
SAXREE勝田一樹
ZAIN RECORDS
2018-07-25

2014年発表の1作目、2016年発表の2作目に続いての3作目。全10曲収録。
制作に際しては盟友である小野塚晃(kbds & prog)が全面的にバックアップし、池田大介(M1-2,5,7 & 9)や佐藤崇(M1-6 & 10)らと共にバックトラックをまとめ上げ、その他、則竹裕之(ds…M1-3 & 5-9)が参加しています。

まずはレコードプレイヤーっぽいエフェクトかけてのアップ系M1「Breathe Up」で幕開け。ダイレクトな音に変化し、非常にキャッチーで覚えやすいサビを朗々と奏でます。その他のテーマもあるけど、サビが強い印象を残します。途中と最後にソロを軽く挟んで、端的にまとめ上げれば、アルバム・タイトル曲のM2「Saxree」は、チキチキから倍テンしてアップな16にて朗々とテーマをブロウ。中盤はエフェクトで時にディレイかけつつソロを、終盤は高らかにソロを取れば、アップな16系M3「Blow & Touch」は、小刻みなブラス隊=遠山拓志(tp)、吉澤達彦(tp)、榎本裕介(tb)を絡ませながらアルトを重奏しながらテーマを重ねて。終盤にいかにもな力強いソロを披露します。

シンセとシンセベースの軽妙な掛け合いから始まるミディアムな跳ね系M4「Swingin' The Loop」は、チョロチョロとした高音域の音を重ねたテーマを繰り返したアーバン系。ソロをヒステリックに高音域を使っています。終盤のソロに重奏フレーズを重ねる絡みは刺激あり。それからアップな16系M5「Simplicity」は、朗らかなサビと少し陰のあるテーマで構成されています。中盤に力強くソロをブロウすれば、続くアップな16系M6「Elements」は、ソプラノに持ち替えて高らかにテーマ、ソロを奏でます。終盤、サビに絡めた流麗なソプラノのフィルも印象的。

ドラマティックなイントロからのスロー系M7「With You」は、壮大にまとめ上げたバラード曲。ベタに感じさせずにまとめ上げる演奏力と編曲はさすが。喰ったビートのアップな跳ね系M8「Rock Bottom」は、シンセベースやオルガン風なシンセのリフをバックにテーマを朴訥と奏でるファンキー系。ヒステリックなフレーズを畳みかけてソロをまとめ上げれつつ、フレーズ発展のドラムソロも終盤に。

そしてドラマティックなイントロからのミディアム系M9「Windows」は、朗々とテーマをブロウする明るいバラッド。M7もそうでしたが、1980年代のロッカバラードのような分かりやすさを持ち合わせています。最後はアルバムのアウトロM10「Fin.」。アップな打ち込み4つ打ちビートに、アルトが奔放にソロをブロウします。こんなバックトラックの中で発想力をクリエイトしてそうに感じます。


主役は勝田さんですから、テーマもソロも勝田さん。本家DIMENSIONだと必要とされる3人の役割分担がない分、シンプルに、端的にまとめられていましたね〜。1人だとこうなる的な分かりやすさ。

そういえば毎年秋に発表されてた本家DIMENSIONの新作、今年はないみたい。

CDコレクションその1936…「小林香織」新作1枚!!

今回は、美人サキソフォニストである小林香織ちゃんの新作がお題目。

1:「Be myself! ! 【初回限定盤】 [CD]
Be myself! ! 【初回限定盤】小林香織
キングレコード
2018-09-26

2年前にビクターエンタテインメントにて「MELODY [CD]」を発表して以来、しばし影を潜めていた香織ちゃんでしたが、キングレコードに移籍し、録音・発表と11作目のオリジナル作が本作。全14曲収録です。

これまでのミュージシャンの音源に打ち込み被せて〜という制作手法から、ほぼ打ち込みにて基本音源を制作し、そこにサックスやその他楽器を被せる〜という手法にてまとめられた1枚。そのせいか、全ての楽曲がシンプルに構成されており、アルバム・タイトル「Be Myself」=自分らしさ…に溢れてます。

まずはシンセ音鳴り響いて始まりを予感させるアルバム・イントロM1「Opening」から引き続いてのアップ系M2「Sky」。小気味よい打ち込みビートをバックに、軽やかにテーマをブロウします。途中、シンセらによるブリッジ挟んで端的にソロ。あえて自己主張せずにテーマの良さを伝えた佳曲。

アルトとエレピの重奏によりパーカッシブなサビ始まりのアップな4つ打ちM3「Make Up」(編曲&prog協力…内藤慎也)は、朗らかなテーマを持ちます。そのまま端的にソロ、後奏に少し攻めたソロを展開。あえて機械的な打ち込み8ビートによるM4「Sakura」(編曲&prog協力…大迫杏子)は、日本的なメロディを時に琴の音色のシンセを交えて切々と展開。海外ファンに向けた日本表現。

喰ったビートのミディアムM5「Apartment」(編曲&prog協力…泉川貴広)は、テーマも伴奏も間を作りつつサラりと展開。ソロもサラりと挟んでほのぼのとしたまとめ方。ピアノらを従えてのスロー系M6「Seasons」(編曲&prog協力…泉川貴広)は、ささやかな美メロバラード。丁寧にテーマを紡ぎます。エモーショナルにソロをブロウして、少しヒップな打ち込みによるミディアムスローな跳ね系M7「Midnight Laundry」(編曲&prog協力…泉川貴広)は、ナイティな雰囲気の中でテナーで朴訥としたテーマ、ソロを紡ぎます。

アコギらのカッティングからのアップな8ビート曲M8「Woody」(編曲&prog協力…野崎心平)は、アメリカの壮大さを感じさせる雰囲気の中でフルートでテーマとソロを紡ぎます。何となくな力強さが心地よい。ギターと共に始まるアップ系M9「Smoke」(編曲&prog協力…野崎心平)は、テナーでテーマ奏でるプチ疾走系。力強くソロを、そしてギターソロ(打ち込み?)展開します。



ミディアムちょっとスローな跳ね系
M10「Seaside Memories」(編曲&prog協力…松井優)は、ムーディな雰囲気の中でアルトでテーマを紡ぎます。サラりとアルトで、また自らオルガンでのソロを挟めば、ギターから始まるM11「Butterlfy」(編曲&prog協力…Tazz)は、機械的な打ち込みの中、チキチキから倍テンとリズムは緩急させつつ、アルトでテーマを朴訥と紡いで。



アップな4つ打ち曲
M12「Cosmic Love」は、コスミック?なシンセワークの中、アルトで少し陰のあるテーマを、そしてソロはエフェクトかけて展開します。そのタイトルに即して土着な打楽器に男性スキャットによる導入からのアップ系M13「Caribbean Rhythm」は、スチールドラムなシンセなど従えてテナーでパーカッシブなテーマ、端的にソロをブロウします。



そして最後はアルバム・アウトロの
M14「Ending」。冒頭にシンセ、ストリート風な男女のラップ、指弾きベースやピアノのソロなどで構成され、サックス奏者というよりサウンド・クリエイターな側面を披露し、幕を閉じます。

どれもがメロディが良く、それを下手に装飾せずにシンプルにまとめ上げた楽曲ばかり。実は前レーベルで発表した終盤の数作は厳しい事ばかり書いてた気がします。しかしサキソフォニストとしての自己主張よりも、いいメロディメーカー、そしてサウンド・クリエイターな要素が純粋に良く響いて、いい再出発だと思います。

年末の1枚に決定です〜。

参加ミュージシャン。江渡大悟(g…M10)、松井優(p & org…M10)、河野充生(b…M4)、高橋友輝(b…M10)、海老原諒(e-ds…M10)。

CDコレクションその1935…「フューズ・ワン」3枚!!

今回は、1980年初頭に3枚のアルバムを発表したセッション・ユニット、フューズ・ワンの全ての作品をレビューです!!

1:「フューズ [CD]」:Fuse One〜Fuse One
フューズフューズ・ワン
キングレコード
2017-11-15
オリジナル音源は1980年発表。

実は持ってなかった事に気づいて(苦笑)、ようやく。そもそもはグリード・テイラー率いるCTIのスーパー・セッションとして録音、発表となった1枚で、全7曲収録です。

テイラーの声掛けによって、錚々たるミュージシャンが参集し、その面子は、ジョン・マクラフリン(g…M1,3-5、ac-g…M6)、ラリー・コリエル(g…M2,5 & 7)、ロニー・フォスター(kbds…M1,3,5)、ジェレミー・ウォール(kbds…M1-5)、ホルヘ・ダルト(kbds…M2)、ドン・グルーシン(kbds…M6)、ヴィクター・フェルドマン(kbds…M3-4)、スタンリー・クラーク(b…M1,3-4 & 6-7)、ウィル・リー(b…M2 & 5)、レオン・”ンドゥグ”・チャンドラー(ds…M1 & 3-5)、レニー・ホワイト(ds…M2 & 7)、トニー・ウィリアムス(ds…M6)、ジョー・ファレル(flu…M6、s-sax…M3、t-sax…M1 & 4-5)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M1 & 3-6)、Roger Squitero(perc…M2 & 7)、ヒュー・マクラッケン(harmonica…M7)であります〜。

幻想的なシンセ、そしてインテンポとなってのアップ系M1「Grand Prix」(ロニー・フォスター作)は、シンセ、テナーが軽妙にテーマ奏でて。そのままスタンリーの歌心ある指弾きでベースソロ、豪放にテナー、小気味よくエレピと、それぞれのソロをフィーチャーすれば、アコギとストリングス隊の重奏からのミディアム系M2「Waterside」(Bedrich Smetana作)は、サンバな刻みの中で哀愁漂うテーマをエレピが奏でて。コリエルがギター、持ち替えてアコギと連続してソロを取れば、ダルトがエレピでソロを展開。それからスローなチキチキ曲M3「Sunshine Lady」(スタンリー・クラーク作)は、アコギとソプラノがささやかにテーマ奏でて。そのままファレルがソプラノ、マクラフリンがアコギでソロを端的に披露し、アップなデジタル4ビート風M4「To Whom All Things Concern」(ジョン・マクラフリン作)は、ギターとテナーがテーマを展開。途中、チキチキなパートも織り込みながら、マクラフリンのギター、ファレルのテナー、フェルドマンのエレピを挟みます。

ミディアムな8ビートによるM5「Double Steel」(ジェレミー・ウォール作)は、シンセとギター、そしてテナーがテーマ奏でるアーバン調。リフ絡みのブリッジ経てファレルがメリハリあるテナーソロ、奏者不明!(フォスターとウォール)エレピにシンセのソロを挟んで再びテナーソロ。それからピアノとストリングス隊による重奏からのミディアムスロー系M6「Friendship」(ジョン・マクラフリン作)は、静かにフルートとアコギがテーマを伝えて。倍テン、アップなサンバ調に変化し、マクラフリンが構成力豊かにアコギソロ、ファレルが小気味よくフルートソロを展開し、元のテンポに戻って静かにエンディング。最後はアップな3連シャッフル曲M7「Taxi Blues(スタンリー・クラーク作)。マクラッケンの何故かハーモニカソロを冒頭に、ギターが多重録音しつつテーマを展開。そのままコリエルがブルージーにギターソロ、多重しつつのハーモニカソロ、そしてテーマを挟んで幕を閉じます。

記憶に残る程の強烈な楽曲は皆無ですが(笑)、テイラーの指揮によってそれぞれが遊び切った1枚ですね〜。

2:「シルク [CD]」:Silk〜Fuse One
シルクフューズ・ワン
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1981年発表。

相変わらずグリード・テイラーのプロデュースによって、CTIより発表となった1枚。全4曲収録です。

参加ミュージシャンは少々数が減って、全曲に参加しているのが、エリック・ゲイル(g)、ロニー・フォスター(kbds & synth)、スタンリー・クラーク(b)、レオン・”ンドゥグ”・チャンドラー(ds)、サミー・フィロギア(perc)の5名で、客演はジョージ・ベンソン(g…M3)、Todd Cochran(synth…M1)、マーカス・ミラー(b…M2)、マノロ・バトレーナ(perc…M2 & 4)、デイブ・バレンティン(flu…M2)、スタンリー・タレンタイン(t-sax…M1 & 3-4)、トム・ブラウン(tp…M1-3)、ウィントン・マルサリス(tp & flh…M2 & 4)です。

まずはミディアムな16刻みによるアルバムタイトル曲M1「Silk」(Ndugu作)で幕開け。テナーにトランペットがかすかに加わってアーバンにとりまとめています。骨太なテナーソロを存分に!と、テナーがほぼ主役ながら、終盤わずかにトランペットソロあり。それからベースが指弾きやスラップ用いて始まるアップな16系M2「In Celebration Of The Human Spirit」(スタンリー・クラーク作)は、マーカスの下支えのベースやコンガら鳴り響く中でベースにブラス隊が端的な2拍3連系のテーマを奏でて。トランペットからスタンリーのベース、エレピに豪放にドラム、それからソロ廻しはベース、フリューゲルホルン=ウィントン、フルートにトランペットの順で2小節ずつ、そして1つにまとめってエンディングへ向かいます。力強さがほどばしる名演。

アップな16刻みによるM3「Sunwalk」(ロニー・フォスター作)は、ロニーのボコーダーやトランペットら、ベンソンのギターがテーマ奏でる朗らか系。骨太にテナー、続いて高らかにトランペット、ジャジーにギターとソロをそれぞれ、エレピとテナーの掛け合いのまま、フェードアウトすれば、最後は聴いた事あるキメからのアップ系M4「Hot Fire」(Ndugu作)。サンバ風なリズムの中でゲイルのギター、エレピがテーマを展開。ベースにトランペット、そして叩きまくってのティンバレスに軽やかにフルートと、ソロを存分に取り上げて、テーマに戻ってエンディング。

リズム隊を固定し、ベンソンらの客演にて少々色をつけてまとめられた1枚です。

2:「アイス [CD]」:Ice〜Fuse One
アイスフューズ・ワン
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1984年発表。

キング・レコード率いるエレクトリック・バード・レーベルから発表となった1枚で、テイラーは監修のみに留まり、デヴィッド・マシューズがプロデュースと編曲を務めています。全6曲収録。

参加ミュージシャンは、ラリー・コリエル(ac-g & g)、ジョン・トロペイ(g)、ジェレミー・ウォール(e-p)、クリフォード・カーター(synth)、ウィル・リー(b)、スティーブ・ガッド(ds)、サミー・フィロギア(perc)、ジョージ・ヤング(t-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、トム・ブラウン(tp)。

まずはその独特のベースラインによって変拍子に聞こえるも普通の4拍子なアップ系M1「Ice」(ガッド&マシューズ共作)で幕開け。ブラス隊によるテーマにトランペットが高らかにソロを重ねてファンキーに進行。ゴリゴリとテナー、リズミカルなギター、テーマ経てバリトンと、ソロを上手くフィーチャーして構成。それからアップでリム4つ打ち風M2「Groovin' Song」は、トランペットとテナーがテーマ重ねて。16刻みの中で更にベースも加わってのユニゾン、続く哀愁漂うコリエルのアコギ、高らかにトランペット、朗々とテナーと、ソロを重ねれば、スローなチキチキ曲M3「A Lonely Smile」は、コリエルのアコギが物悲しくテーマを紡いで。センスよく伴奏するトロペイのギターも秀逸。中盤にテナー、終盤にアコギが印象深いソロを展開します。

小気味よいアップ系M4「Just Funkin' Around」は、ブラス隊にファンキーな男性コーラス隊(カーターやリー?)がテーマを取って。テナーにエフェクト効かせたギターなどを小粋に挟んで進行すれば、スローなチキチキ風M5「Requiem For Marvin」は、マーヴィン・ゲイに向けての鎮魂歌!テナーが熱くブロウします。説得力溢れるトランペット、そしてテナーのソロを挟んで、最後はフェードインからのアップ系M6「Fuse It」。小気味よくギターカッティングにタム絡みのドラムフレーズの上で、ギターやテナー、トランペットにシンセ、エレピにベースと、メンバー全員が奔放にソロを繰り出し続けて。それぞれのひらめきのみに寄りかかっていますが、まあそれで形になっていましたね。

以上が、ヒューズ・ワンが発表した3枚。最初の2枚は正にフューズ・ワンなんだけど、最後は単なる名前借り。ガッド御大の参加が救いの1つですね〜。

CDコレクションその1934…「デヴィッド・マシューズ」7枚!!

今回はCTIが有した編曲家の1人デヴィッド・マシューズの諸作をまとめて。

1:「砂の惑星 [CD]」:Dune〜David Matthews
砂の惑星デヴィッド・マシューズ
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1977年発表。

時はSF映画ブーム。それにかこつけて制作されたのが本作と言えます。全8曲収録です。

まずは4曲から構成されるデューン組曲。荘厳なオケ隊からのミディアム系M1「Arrakis(邦題:惑星アラキス)」は、Cliff Carter(synth…M1 & 8)のシンセ、ドラマティックな金管隊によって奏でられるテーマ。リズミカルに転じてグローヴァー・ワシントン・Jr.(s-sax…M1 & 3、t-sax…M2 & 6)の流れるようなソプラノソロ、ハイラム・ブロック(g…M1,3-5 & 7-8)の粘りあるファンキーなギターソロを途中に配して、テーマからファンキーなベース・ライン=ゲイリー・キング(b…M2)によるミディアムスローな跳ね系M2「Sandworms(邦題:砂虫)」は、エリック・ゲイル(g)のギターソロやグローバーのテナーソロらを途中に配しながら進行。そのままハイラムがテーマ紡ぐスローなチキチキ曲M3「Song Of The Bene Gesserit(邦題:ベネ・ゲセリットの唄)」に。そのテーマはデヴィッド・サンボーン(a-sax…M3-6)やストリングス隊に引き継ぎつつ、ドラマティックに進行。グローヴァーのソプラノも色を添え、組曲最後はアップで小気味よい16系M4「Muad'Dib(邦題:救世主ムアド・ディブ)」。サンボーンが軽やかにテーマを、ブラス隊がドラマティックに盛り上げ、ガッドがらしいフィルを繰り出して。そしてファンキーに存分にアルトソロを展開、物悲しく組曲を締め括ります。

ここからはSF絡み色々。まずはスローなチキチキにてM5「Space Oddity」(デヴィッド・ボワイ作)を。Googie Coppola(vo…M5)が朗らかにテーマを暖かく歌って。サビにはかすかにサンボーンが音を重ね、ハイラムのギターソロもユラユラと。流麗なオケ隊がしっとりと後奏します。そして映画「サイレント・ランニング」からエレピからのスロー系M6「Silent Running」(P.Schichele & D.Lampert共作)。テナーやギター、かすかにアルトがささやかにテーマを紡ぎます。

そしてベタなんですけどこの時期の大ヒット作で本作の目玉!映画「スターウォーズ」よりM7「Princess Leia's Theme(邦題:王女レイアのテーマ)」(ジョン・ウィリアムス作)。オーボエ、フリューゲル・ホルン、フルートといった耳に優しい管楽器を軸にまとめ上げれば、最後はM8「Main Theme From Star Wars(邦題:スターウォーズのテーマ)」(ジョン・ウィリアムス作)。リズミカルな伴奏の中で、ブラス隊がテーマを奏でて。あえてフュージョン?リズムを喰ったりして、電子音的なシンセのピコピコなど、ハイラムのギターソロらを織り交ぜてまとめています。

プロデュースはグリード・テイラーで、フィーチャリングがその他ランディ・ブレッカー(tp…M5)、Lew Delgatto(oboe…M7)、David Tofani(flu…M7)、Joe Shepley(flh…M7)。その他参加ミュージシャンがマーク・イーガン(b)、アンディ・ニューマーク(ds)、スティーブ・ガッド(ds)、Gordon Gottlieb(perc)、Sue Evans(perc)、Burt Collins(tp & flh)、Jim Bossy(tp & flh)、John Gatchell(tp & flh)、Jon Faddis(tp & flh)、ルー・ソロフ(tp & flh)、Jerry Chamberlain(tb)、Sam Burtis(tb)、Tom Malone(tb)、Wayne Andre(tb)、Dave Taylor(b-tb)です。

2:「デジタル・ラヴ [CD]」:Digital Love〜David Matthews & Electric Birds
デジタル・ラヴデビッド・マシューズ&エレクトリック・バーズ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1979年発表。

まずはブルージーなギターからのスローな前奏から始まるM1「Media」で幕開け。一転してアップな16風に変化し、ブラス隊、女性コーラス陣、シンセがテーマを紡ぎます。小気味よいブラス隊ソリの合間にマイケル・ブレッカー(t-sax…M1,3-4,6 & 8)によるテナー、益田幹夫(e-p)のエレピ、クリフォード・カーター(kbds、vo…M4)のシンセと、ソロを節々に挟んで、軽やかにまとめれば、アルバムタイトル曲でドラマティックなシンセからのスローなチキチキ風M2「Digital Love」は、シンセとギター、女性コーラス隊がテーマを繋ぎます。シンセソロやマイク・マイニエリ(vibes…M2 & 5)のヴァイブソロを挟みます。

朗らかなギターカッティングからのミディアム系M3「Electric Flight」は、女性コーラスも絡みながらギターが骨太なテーマを奏でます。ロニー・キューバー(b-sax…M1,3 & 5-7)のバリトン、カーターのシンセにエレピ、最後にマイケルのテナーのソロを挟んでまとめ上げれば、ピアノからのミディアムスロー系M4「I Don't Care Much For Love」は、カーターのボーカルをフィーチャーしたバラード。綺麗な雰囲気に包まれ、甘く歌い切ります。途中にテナーとギターが絡み合ってソロを展開。

ギターらによる攻撃的なリフが印象的なミディアム系M5「99 Parsecs」は、煌びやかにシンセ、そこにブラス隊が加わってテーマを展開。中盤にマイニエリのヴァイブソロを流麗に、終盤にギターソロ。しかしそのサウンド、何故かイケてない。まあブレッカー兄弟のタイトルをもじってアップな8ビート曲
M6「Some Trunk Funk」は、ギターやシンセがほんわかとしたテーマ奏でて。効果音的なストリングス隊が耳に響いて、ファンキーなギターソロ、ランディ・ブレッカー(tp…M1 & 6、flh…M8)がエフェクトかけてのトランペットソロを途中に配しています。

アップなスネア4つ打ち曲M7「Funky Apple」は、小気味いいブラス隊にギターとシンセがテーマ分け合って。バリトンやシンセのソロをわずかに挟んでまとめ上げれば、ミディアムな8ビート曲M8「Song Of A Setting Sun」は、ランディがフリューゲルホルンを手にして、朗らかにテーマをブロウします。暖かい雰囲気に終始包まれて。中盤のファンキーなテナーソロは弟マイケル。最後はM1のリプライズM9「Media(reprise)」。スローでドラマティックな部分だけを配して、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ハイラム・ブロック(ac-g…M8、g)、デヴィッド・マシューズ(e-p…M2-3)、マーク・イーガン(b)、アンディ・ニューマーク(ds)、サミー・フィロギア(perc…M1 & 3-8)、Jon Faddis(tp…M1,3 6 5-7)、大野俊三(tp…M6)、、Flank Floyd(back-vo…M1-4)、Ullanda McCullough(back-vo…M1-4)、Yvonne Lewis(back-vo…M1-4)にオケ隊。

3:「デルタ・レディ [CD]」:Delta Lady〜David Matthews Orchestra
デルタ・レディアール・クルー&デビッド・マシューズ・オーケストラ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1980年発表。

デヴィッド・マシューズ・オーケストラ名義と、ジャケットには記されていますが、邦題にはしっかりとアール・クルーの名が…。権利関係のせいでしょうね〜。全8曲収録。

まずはミディアムな跳ね系M1「Funky Turkey」で幕開け。ブラス隊を従えてクルーがアコギで軽やかにテーマを紡いで。バリトンソロからブラス隊のソリ、テナーとバリトンのファンキーなソリ、雄弁なアコギソロ、リズミカルなエレピソロと、練られた編曲にてまとめられれば、唯一のカバー曲でブレッドの1971年発表曲でスロー系M2「If」(D.Gates作)は、アコギとフルート、そして中低音の金管隊にアルトがささやかにやさしいテーマ紡ぎ合って。終盤にアコギソロ、そのままフェードアウトし、アップなブラシ使ったサンバ風M3「Gosman's Gazebo」は、アコギ、そしてフルートが加わってテーマを軽やかに奏でて。強くブラス隊交えてパーカッシブにアコギソロを存分に。

スローなチキチキ風M4「Spanish Heat」は、アコギが哀愁漂うテーマを丁寧に紡ぎます。強弱あるテナーソロ、ブラス隊+ベースのソリ、そしてアコギソロを挟めば、アップな16曲M5「Mato Grosso」は、ラテンな雰囲気の中でアコギが情熱的にテーマを紡いで。乾いた音色でミュートトランペットに情熱的なアコギソロ、その合間にブラス隊のソリを挟みます。それからスローなチキチキ曲M6「Rolling Song」は、ささやかにアコギがテーマ紡いで。流れるようにアコギソロと端的にまとめて。

アップなラテン風M7「Westlake Drive」は、ブラス隊交えつつアコギがテーマにソロに。フルート隊のソリやソロなど、全体的に疾走感溢れて、最後はアルバム・タイトル曲でスローなチキチキ風M8「Delta Lady」。アコギで物悲しいテーマ、ソロをしっかり紡いで幕を閉じます。

参加ミュージシャン。アール・クルー(ac-g)、Paul Metsky(g)、デヴィッド・マシューズ(e-p)、Gordy Johnson(b)、Jim Madison(ds)、Dave Charles(perc)、David Toffani(s-sax & flu)、ジョージ・ヤング(t-sax & flu)、ロニー・キューバー(b-sax & flu)、Joe Sheppley(tp)、Burt Collins(tp)、Sam Burtis(tb)、Tom Prise(tuba)、Fred Griffin(french-horn)。

4:「コズミック・シティ [CD]」:Cosmic City〜David Matthews & The Electric Birds
コズミック・シティデビッド・マシューズ&エレクトリック・バーズ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1980年発表。

レーベル名であるエレクトリック・バーズというバッグ陣を従えて発表した1枚。全8曲収録。

まずはアルバムタイトル曲であるミディアムなファンキー系M1「Cosmic City」で幕開け。朴訥としたラインのテーマをデヴィッド・サンボーン(a-sax)がブロウ。マイク・マイニエリ(vibes)が手堅くヴァイブソロを披露。しかしこのテーマってコードの上っ面を撫でただけで、その凡庸さを跳ね返すべく、終盤でエモーショナルにソロを取るサンボーンでした。

アップで明るい8ビート曲M2「Show Me How You Make It Sexy」(T.Sarasino & マシューズ共作)は歌モノ。ファルセット用いてFrank Floyd(vo)やZak Sanders(vo)がシルキーに歌います。途中から歌に絡むサンボーン。しかし楽曲がタザくって、ギターやエレピにアルト=サンボーンが加わるスローなチキチキ風M3「Lonely Promises」は、しみじみした雰囲気の中で進行して、アップでコミカルさも感じさせる8ビート曲M4「Good Time」(T.Sarasino & マシューズ共作)は、Babi Floyd(vo)らがささやかに歌って。途中にエレピソロにて自己表現するマシューズ。

一転、アップな8ビートによるM5「First Blood」(R.Colucci & マシューズ共作)は、ロックな歌モノ。西海岸風?TOTOを意識した感ありありで、エレピとギターから始まるスローなチキチキ風M6「American Road」は、アメリカ的で壮大なロッカバラード。歌はないけどね。途中でテンポアップしてギターソロに。テーマなぞったソロだけどね。

そしてスローなチキチキ風M7「I Didn't Mean To Hurt You(邦題:想いは今も)」(R.Colucci & マシューズ共作)は、しみじみと展開する歌モノ。ロックな雰囲気の中、サンボーンも歌伴しながら進行します。こちらも西海岸風にまとめて、最後は喰ったビートの16系M8「Special Delivery」(C.Ueda作)。軽やかなギターカッティング従えてエレピがテーマ奏でます。エレピソロ、サンボーンによる絞り出してのアルトソロ、マイニエリのヴァイブソロを端的に挟んで、最後はしっかりマシューズのエレピソロで締め括ります。

マシューズの多様性を表現すべく、様々な楽曲を持ちよりましたが、訴えたい何かが欠如したまま、最後迄。

その他参加ミュージシャン。デヴィッド・マシューズ(e-p)、ジェフ・ミロノフ(g)、Cliff Carter(kbds)、Mark Egan(b)、Allan Schwartberg(ds)、Sammy Figueroa(perc)。

5:「新アランフエス協奏曲 [CD]」:Concierto De Aranjuez〜Jim Hall & David Matthews Orchestra
新アランフエス協奏曲ジム・ホール&デビッド・マシューズ・オーケストラ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1981年発表。

今回は不世出のギタリストであるジム・ホール(g)を迎えて制作されたのが本作。全6曲収録です。

まずはアルバム・タイトル曲でオケ隊の重奏から始まるM1「Concierto De Aranjuez(邦題:アランフエス協奏曲)」(Joaquin Rodrigo作)で幕開け。よく知られたテーマをアコギとオケ隊が分け合いながら奏でます。スパニッシュな雰囲気を持つアコギソロは、途中からは独奏となって十二分に自己表現。最後にオケ絡んでしっとりと幕を閉じれば、軽やかなワルツM2「Summer Waltz」(デヴィッド・マシューズ作)は、ギターにてテーマを紡いで。ブラス隊も絶妙に配してソリ、トランペットのソロなども交えてジャジーにまとめ上げて、日本制作ができるオーダー、童謡中の童謡M3「Red Dragon Fly(邦題赤とんぼ)」(Yosaku Yamada作)を、ギターとオケ隊によって朗らかにまとめています。ミディアムなチキチキとなって爪弾くようにギターソロ、ギターとブラス隊のソリらを交えて小粋に展開します。

バックビートを使ってのM4「El Condor Pasa(邦題:コンドルは飛んでいく)」(traditional)は、ギターでテーマを爪弾いて。何となくそのバックビートがしっくりこないけど、オケ隊とのソリも挟みながら展開すれば、ミディアムなサンバ調M5「Ara Cruz」(デヴィッド・マシューズ作)は、ギターで朗らかなテーマを紡いで。途中でテナーのソロも挟めば、最後はギターから始まるM6「Chorale & Dance」(ジム・ホール作)。オケ隊を従えてクラシカルに展開する部分と、アップな16系に変化して軽やかに展開する部分を交互に。ギターソロ、そしてフルートソロを中盤に配し、シンプルなテーマをリズム変えながら丁寧にまとめてしっとりとエンディングを迎えます。

参加ミュージシャン。Paul Metzke(g)、デヴィッド・マシューズ(e-p)、マーク・イーガン(b)、Jimmy Madison(ds)、David Charles(perc)、David Toffani(poccolo,flu & s-sax)、Gerry Neiwood(flu & t-sax)、ロニー・キューバー(b-cla & b-sax)、Tom Harrell(tp)、Joe Sheppley(tp)、Sam Burtiss(tb)、Tony Price(tuba)、Fred Griffen(french horn)。

6:「グランド・コネクション [CD]」:Grand Connection〜David Matthews Orchestra
グランド・コネクションデビッド・マシューズ・オーケストラ・ウィズ・グローヴァー・ワシントン Jr.&アール・クルー
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1983年発表。

その昔、レンタルレコード店が地元に開店した時にその印象的なジャケットに惹かれて手にした1枚。全6曲収録。

まずはスローなバックビート曲M1「Begin The Beguine」(コール・ポーター作)で幕開け。アール・クルー(ac-g)のアコギとグローバー・ワシントン・Jr.(s & t-sax)のテナーがビッグバンド風な編曲施されたブラス隊に彩られながらテーマを展開します。心地良いリズムの中でテナーソロ、ささやかなアコギソロを中盤に、わずかにエレピソロを終盤に配せば、ミディアムな16系M2「Soft And Funky」(デヴィッド・マシューズ作)は、フルートとブラス隊がテーマを紡いで。いかにもなN.Y.風の洗練された編曲の中で、ソプラノにテナー、エレピのソロを端的に挟んで、アップな3連シャッフル曲M3「Shuffle」(デヴィッド・マシューズ作)は、グルーヴィーなリズムの上でブラス隊が軽やかにテーマ奏でます。恐らくフレンチホルンのソロを中盤に、テナーソロと再びフレンチホルンソロを終盤に配して小粋にまとめています。

当時の大ヒット映画からM4「E.T.」(ジョン・ウィリアムス作)。フルートのイントロからスローなチキチキにてソプラノが囁くように知られたテーマを奏でます。練られたブラス隊のブリッジを挟みつつ、アコギソロを存分に展開し、テーマを繰り返してエンディングを迎えます。軽やかな4ビートによるM5「Sugar」(スタンリー・タレンタイン作)は、ソプラノとブラス隊がテーマを繋いで。弾きまくってのギターソロからブラス隊の小粋なソリ、テナーソロを挟んで端的にまとめ上げれば、スローなチキチキ曲M6「Sails Of Your Soul」(グローバー・ワシントン・Jr.作)は、作者のグローバーがソプラノで朗らかなテーマ、そのまま柔らかいタッチによるソロをしっかり展開します。

その他参加ミュージシャン。Paul Metzke(g)、Georg Wadenius(g)、マーク・イーガン(b)、Jimmy Madison(ds)、David Charles(perc)、ジョージ・ヤング(flu & a-sax)、Gerry Niewood(flu & t-sax)、Roger Rosenberg(flu & b-sax)、Joe Sheppley(tp & flh)、John Gatchell(tp & flh)、Sam Burtis(tb)、Fred Griffen(french horn)、Tony Price(tuba)。

7:「スピード・デモン [CD]」:Speed Demon〜David Matthews & The First Calls
スピード・デモンデビッド・マシューズ&ファースト・コール
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1985年発表。

本作発表の前年、マシューズの名を国内に知らしめたマンハッタン・ジャズ・クインテットを結成し、作品発表の主軸とした一方、やはりフュージョン路線のニーズもあったのか、ファースト・コールというバンドを従えて制作・録音したのが本作。全てマシューズ作曲で、全6曲収録です。

まずはエレドラ鳴り響くミディアムな16系M1「La Tigra」で幕開け。上下に動き廻るベースラインの上でブラス隊が小気味よくテーマ奏でて。バリトンからキーボード、テナーとソロを繋いでテーマからフェードアウトすれば、ミディアムなチキチキ風M2「Spanish Night」は、ムーディな雰囲気の中でテナーが朗々とテーマをブロウして。エレピソロを中盤に、テーマ経てテナーソロを終盤に配して、アルバム・タイトル曲でアップな16系M3「Speed Demon」は、小刻みなテーマをブラス隊が奏でます。勢いあるビートの中でテナー、トランペット、バリトンとソロを繋いで、テーマ挟んでエンディング。



力強い8ビートのアップ系
M4「Doctor Rocker And Mr. Jive」は、シンセが取るテーマ、4ビートに変化しつつもブラス隊が取るテーマと、2つのテーマで構成されます。8ビートにてトランペット、4ビートにてピアノと、それぞれのソロを挟んで、テーマから豪放なバリトンソロのままフェードアウトすれば、壮大さを感じさせるミディアム系M5「Bermuda High」は、ミュートトランペットが朴訥としたテーマ奏でて。高らかにギターソロを配した後、倍テンしてバリトンソロ、テーマに戻ってミュートトランペットソロのままフェードアウト。最後はスローながらも躍動的な跳ね系M6「Mad Millie」。軽妙なテーマをブラス隊が奏でます。少しバックビートなリズムにて、存分にシンセ、高音域にてパーカッシブにトランペットがソロを取り、テーマに戻ってフェードアウト。

参加ミュージシャン。Georg Wadenious(g)、デヴィッド・マシューズ(p & synth)、リチャード・ティー(e-p)、クリフ・カーター(synth)、マーク・イーガン(b)、デイブ・ウェックル(ds)、サミー・フィロギア(perc)、ジョージ・ヤング(t-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、ルー・ソロフ(tp)。

CDコレクションその1933…「ルー・ソロフ」3枚!!

今回は、N.Y.のスタジオ・ミュージシャンであるトランぺッターのルー・ソロフのリーダー作3枚をまとめてレビュー。キング系列であるエレクトリック・バード・レーベルから発表となっております。つまりは日本制作ですが…。

1:「ハナレイ・ベイ [CD]」:Hanalei Bay〜Lew Soloff
ハナレイ・ベイルー・ソロフ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1985年発表。

初リーダー作です。デヴィッド・マシューズがリーダーのMJQのトランぺッターであった縁で制作されたんでしょう。全8曲収録です。

まずは喰ったビートにフリューゲルホルンを被せてのミディアム系M1「Salazar」(M.Sheller作)で幕開け。16刻みに変化して陰のあるテーマをブロウ。鳴り物にティンバレス、コンガのソロを重ねてブリリアントに主役=ソロフがソロを高らかに。スチールドラム風のシンセソロ、再びドラムも加えた打楽器隊のソロ経てテーマ、エンディングへ。ハーモニクス交えてフレベ独奏から始まるゆったりワルツM2「My Buddy」(W.Donaldson & D.Kahn共作)は、静かにミュートトランペットがテーマ、ソロを奏でて。電子楽器使いつつも古き良き時代のジャズを感じさせます。

アルバム・タイトル曲でミディアムなボサノバ風M3「Hanalei Bay」(ハイラム・ブロック作)は、フリューゲルホルンにかすかに歌声を被せて優しいテーマをブロウして。フリューゲルホルンソロからビートが少し賑やかとなってハイラムのギターソロ。序盤はスキャットを重ね、激しく音数詰め込んて。それから優しいアコギ独奏にフリューゲルホルンが絡むM4「A Felicidade」(アントニオ・カルロス・ジョビン、V.De Moraes & A.Salvet共作)は、物悲しくテーマを紡いで。

ミディアムちょっとスローなハーフタイムシャッフル曲M5「La Toalla」(K.Dennard作)は、トランペットとギターがファンキーなテーマ奏でて。4ビートに変化し、高速ユニゾンを交えながら展開。粘りあるギターソロから高らかにトランペットソロを延々と。テーマにしっかり戻ってエンディング。

シンセにフレベソロから始まるスローなチキチキ風M6「Emily」(ジョニー・マンデル&J.Mercer共作)は、ミュートトランペットにて切々とテーマを伝えて。高速4ビート風にてM7「Well You Needn't」(セロリアス・モンク作)は、トランペットで知られたテーマを。粘りあるギターソロ、絞り出すが如くのトランペットソロは周囲も強弱反応しながら、トランペットとドラムの掛け合い挟んでテーマ、エンディング。フリーにトランペットソロを展開して始まるM8「Goodbye Pork Pie Hat」(チャールス・ミンガス作)は、超スローな3連系に変化し、全編をブロウしまくる主役=ソロフでした。その表現力は秀逸でした。

参加ミュージシャン。ハイラム・ブロック(g)、ギル・エヴァンス(e-p)、Pete Levin(synth)、マーク・イーガン(b)、Adam Nussbaum(ds)、Kenwood Dennard(ds…M5)、マノロ・バドレーナ(perc)。

2:「イエスタデイズ [CD]」:Yesterdays〜Lew Soloff
イエスタデイズルー・ソロフ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1986年発表。

2作目となるリーダー作。デヴィッド・マシューズが引き続いてプロデュースを努めて、全7曲収録です。

いわゆるフュージョンした1作目に対して、今回はジャズ。マイク・スターン(g)、チャーネット・モフェット(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)といったギター・トリオをバックにまとめ上げました。

まずはゆったり4ビートによるM1「Yesterdays」(J.Kern & O.Harbach共作)にて幕開け。淡々とトランペットで物悲しいテーマをブロウします。そのまま印象的なソロ、スターンらしいユラユラでジャジーなギターソロ、朴訥としつつも歌心を感じさせるアコベソロ、テーマに戻ってしっとりエンディング。続くは軽やかなハチロクによるM2「Barbara」(ホレス・シルバー作)。トランペットでサラッとテーマ奏でて、小粋にソロを展開。ジャジーにギターソロ、そして大御所エルヴィン・ジョーンズのドラムソロ。王道のフレージングでサラッと盛り上げます。時折の呻き声もマイクで捕らえられています。高速4ビートによるM3「Beautiful Mimi」は、トランペットとギターがチョロチョロしたテーマを持つ曲。トランペットとギター、アコベのソロを端的に挟んでまとめています。

特徴的なリフを静かに紡ぎ合って始まるM4「All Blues」(マイルス・デイビス作)は、トランペットで敢えて吹き過ぎずに淡々とテーマをブロウ。そのままソロに発展、ギターソロは途中からエフェクターかけて煌びやかに変化させて。再びトランペットソロを高らかに奏でてエンディング。

ゆったりブラシ4ビートによるM5「Thaddeus」は、ミュートトランペットにてテーマをブロウ。そのままソロを発展も、途中から倍テンして軽やかに、テーマに戻ってしっとりとエンディング、ボサノバ風なリズムによるアップ系M6「Little Laura」は、トランペットの音を震わせてながらテーマをブロウ。ソロは4ビートに変化しつつ、高らかにまとめ上げれば、アルコによる印象的なアコベソロ、テーマに戻ってエンディング。

そして最後はしっかりドラムソロを披露して始まるM7「Antigua」(R.Prince作)。タム絡めたキューバンビートをバックにトランペットとギターがテーマを奏で合う。トランペットソロは途中で王道の4ビートにリズム・チェンジもしつつ、印象的にまとめて。ジャジーなギターソロ、音数詰め込んでのアコベソロを途中に配して、小粋にまとめて幕を閉じます。

3:「マイ・ロマンス [CD]」:My Romance〜Lew Soloff
マイ・ロマンスルー・ソロフ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1988年発表。

途中に1枚発表してるようなんだけど、今回もデヴィッド・マシューズのプロデュースによっての4作目。全11曲収録です。

目玉はマンハッタン・トランスファーのジャニス・シーゲル(vo)の参加。各所で歌やスキャットを披露しております。

まずはドラムとミュートトランペットでバトルから始まるM1「Orgone」(ギル・エヴァンス作)で幕開け。高速4ビートにてミュートを取っシーゲルのスキャットと共にテーマを展開。パーカッシブにトランペットソロ、その後、シンセにピアノ、ベースにドラムと熱くソロを繰り広げれば、叙情的なベースのリフから始まるM2「Time Shifter」(Marty Sheller作)は、スローなチキチキ7拍子の中でミュートトランペットとシーゲルのスキャットが幻想的なテーマを奏でます。途中で8分の7拍子のブリッジ、また奔放なスキャットの上でミュートトランペットとシンセがソロを取ったり。そしてアルバム・タイトル曲で軽やかな4ビートによるM3「My Romance」(Lorenz Hart & Richard Rogers作)は、歌姫シーゲルがサラりと歌って。トランペットとピアノのソロを中盤に、トランペットとスキャットの同時ソロを終盤に配して小粋にまとめ上げています。


サンバビートから始まるアップ系M4「Samba Dee's Days」(マーク・イーガン作)は、トランペットとオルガンがテーマを奏でて。存分にトランペットと横笛な音色にてシンセのソロ、そしてサンバな打楽器隊ソリを配してテーマから上り詰めてエンディングを迎えれば、超スローなハチロク曲M5「I Love You More Than You'll Ever Know」(アル・クーパー作)は、シーゲルを迎えてソウルフルな歌モノ。歌にデキシーランド風?音を割りながら絡むトランペットは、高らかにソロをブロウして、ラテン調のアップ系M6「Laura & Lena」は、トランペットにシンセが絡んでテーマを展開。トランペットにピアノ、ティンバレスのソロを挟みます。


シーゲル2連発!まずは甘く奏でるピアノからのスローなブラシ4ビート曲M7「Whatever Possessed Me」(Tad Dameron作)は、ジャジーな歌モノ。小粋なトランペットソロを中盤に配せば、軽快な4ビートによるM8「Drop Me Off In Harlem」(Nick Kenny & デューク・エリントン作)は、軽やかな歌モノ。途中に口笛風シンセにトランペット、ピアノのソロを端的に配してサラりとまとめています。

ゆったりハチロクによるM9「Face In The Mirror」(Pete Levin作)は、シンバルレガート響く中、トランペットで静かにテーマを展開。フルート音風シンセ、ポリリズムから入るトランペットのソロを中盤に配して、軽快な4ビート曲M10「Depraw」(マーク・イーガン作)は、トランペットとシーゲルのスキャットが端的にテーマ奏でて。トランペットにシンセ、そしてピアノにフレベと存分にソロを配せば、最後は妻であるEmily Mitchell Soloff(harp)のハープから始まるM11「Cavatina」(Stanley Myers作)。トランペットを被せてしっとりと二重奏して幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ギル・ゴールドスタイン(p & synth)、Pete Levin(synth)、マーク・イーガン(b)、Danny Gotlieb(ds)、アイアート・モレイラ(perc)。

CDコレクションその1932…「ロニー・キューバー」2枚!!

今回は、N.Y.系フュージョンにブラス隊の1人として客演する機会の多かったバリトン奏者ロニー・キューバーのリーダー作をまとめて。

1:「パッション・フルーツ [CD]」:Passion Fruit〜Ronnie Cuber
パッション・フルーツロニー・キューバー・ウィズ・ジョージ・ベンソン
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1985年発表。

こちら、エレクトリック・バードにて制作された初リーダー作。やはりデヴィッド・マシューズがプロデュースと楽曲提供、編曲を務めていて、売上を良くする為?ジョージ・ベンソン(g…M1 & 4)を前面に出して発表されています。全6曲収録。

まずはアルバムタイトル曲でミディアムちょっとスローなバックビート風M1「Passion Fruit」で幕開け。ベンソンのギターとバリトンが少し陰のあるテーマを奏でて。気怠くバリトンソロ、後を受けて存在感溢れるギターソロ、テーマをしっかり繰り返した後、抜いたビートをバックにバリトンソロを展開します。

アップな8ビート曲M2「You Promissed To Be True」(デヴィッド・マシューズ作)は、バリトンがブイブイとブロウするロック調。バリトンソロにギターソロと、激しく軽く攻め立てれば、ミディアム系M3「What It Is」(デヴィッド・マシューズ作)は、朗らかなテーマをバリトンで。アーバンなリズムをバックに朗々とバリトンソロを展開し、シンセによるブリッジからソロに変化。ロブ・マウンジー(synth)のセンスが光ります。

ミディアムな跳ね系M4「Love Notes」は、アーバンな雰囲気の中、バリトンでテーマを伝えて。ゴリゴリとバリトンソロ、ベンソンのセンスよくまとめたギターソロ、テーマから後奏にファンキーにバリトンソロで幕を閉じれば、アップな8ビートによるM5「Come dance With Me」(デヴィッド・マシューズ作)は、バリトンにてチキチキによるAメロ、サビを朗々とブロウして。中盤にシンセとバリトンのソロを配しつつも、何となくダサダサな編曲。

最後はミディアムスローなチキチキ系M6「It's Only In Your Mind」(デヴィッド・マシューズ作)。バリトンで朗々とテーマをブロウ。そのままソロは力強くもメロディアスに。躍動的な16に変化してファンキーにソロを続けるキューバー。テーマに戻ってエンディング。

その他参加ミュージシャン。George Wadenius(g)、リチャード・ティー(e-p)、ウィル・リー(b)、デイブ・ウェックル(ds)、サミー・フィロギア(perc)、マノロ・バトレーナ(perc)。

2:「ピン・ポイント [CD]」:Pin Point〜Ronnie Cuber
ピン・ポイントロニー・キューバー・ウィズ・デビッド・サンボーン
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1986年発表。

こちら、同じくエレクトリック・バーズの制作で発表されたキューバー2作目のリーダー作。同じくマシューズがプロデュースと楽曲提供、編曲を務めていて、売上を良くする為(苦笑)、デヴィッド・サンボーン(a-sax)を前面に出して発表されています。全7曲収録。

まずはスラップ鳴り響く軽やかなアップ系M1「Two Brothers」(デヴィッド・マシューズ作)で幕開け。サンボーン(a-sax)のアルトとキューバーのバリトンによる小刻みなテーマ、サンボーンが高らかにブロウするテーマと2つのテーマで構成。地を這うバリトン、煌びやかにアルト、そしてウネッたGeorge Wadenious(g)のギター、それぞれのソロを中盤に配して、終盤に再びアグレッシブなアルトのソロを配して、ジャズスタンダードのM2「On Green Dolphin Street」(B.Kaper & N.Washington)は、ミディアムなアフロ風ビートにてバリトンがテーマをブロウします。バリトン、そしてロブ・マウンジー(kbds)のシンセとソロを中盤に、再びバリトンソロを終盤に。アップで軽妙な3連シャッフル曲M3「Heavy Hang」(デヴィッド・マシューズ作)は、バリトンがテーマを奏でて。そのまま低音ゴリゴリとバリトン、ギター、シンセとソロを中盤に。

再びサンボーン迎えてミディアム系M4「Move It」は、2管で奏でるテーマと、バリトンによるテーマの2つのテーマを持つ。その後はソロ合戦、Steve Thornton(perc)の躍動的にティンバレス、バリトン、歌心溢れるアルト、再び音数豊かにバリトン。軽快な3連シャッフルでブルースするM5「Snotty」は、バリトンでテーマにソロにとブロウして。オルガン風なキーボードソロ、ギターソロを配せば、アルバム・タイトル曲でミディアムな3連シャッフルによるM6「Pin Point」は、牧歌的なテーマをバリトンで。そのままソロをブイブイとブロウ、ギターと鍵盤によるブリッジから大人なギターソロを中盤に、バリトンとギターの同時ソロを終盤に。そして最後はラテンパーカッションにドラムが鳴り響く中で、バリトンが豪放にブロウするM7「Afro Cuber」で幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ウィル・リー(b)、スティーブ・ガッド(ds)、Steve Thornton(perc)。

CDコレクションその1931…「向谷実」新作1枚!!!

リーダー作としては何年ぶり???1993年発表「Tickle The Ivory」以来だそうです。

1:「THE GAMES -East Meets West 2018- [CD]
THE GAMES -East Meets West 2018-向谷 実
ビクターエンタテインメント
2018-10-03

今年の年初にライブ前提でホール押さえ、それの為のリハーサルにかこつけて録音したというのが本作。3作目のリーダー作で、全9曲収録です。

メンバーは、ポール・ジャクソン・Jr.(g)、ドン・グルーシン(kbds)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ハービー・メイソン(ds)にアーニー・ワッツ(flu,s & t-sax)というL.A.の面子に、わざわざ訪米させた本田雅人(a-sax)、エリック宮城(tp & flh)、二井田ひとみ(tp & flh)、中川英二郎(tb)といった面々。

まずはリリカルなピアノの前奏から始まるM1「Friendship」は、小気味よいギターのリフとドラムにブラス隊重なってミディアムな16系に変化し、ワッツがテナーでテーマを展開。そのままソロを力強く、ジャズ寄りのギターソロ、和音を積み重ねての向谷さんのピアノソロにドンのエレピソロと、そのタイトル=友情をサラりと感じさせる幕開け。

軽やかなアコギカッティングから始まるアップ系M2「Corona」は、かつてCASIOPEAでの発表曲。スパニッシュな編曲を施し、テナーやブラス隊、エレピがテーマを情熱的に奏でます。テナーにアコギのソロをそれぞれ、ピアノと本田さんのアルトの掛け合いを挟めば、ドンの過去曲!アップな16系M3「Catwalk」(ドン・グルーシン)は、ドン自身がピアノにてそのタイトルのような小気味よいテーマを奏でます。向谷さんの端的なエレピソロから、ドンによるクラシカルなピアノにギターも加わってのユニゾン、テナーにギターのソロそれぞれ、かすかにドラムソロにブラス隊ソリと、展開、たくさん盛り込んでまとめ上げています。

ハービーがFourplayで発表したスローなチキチキ曲M4「Argentina」(ハービー・メイソン)は、テナーとピアノ、シンセがささやかなテーマを丁寧に紡ぎます。終盤にドンのリリカルなピアノソロ、テナーソロを配せば、ポールの過去曲でアップな16系M5「2 For 10,000」(ポール・ジャクソン・Jr.)は、サンバ風のビートの上でギターとテナーのユニゾンでテーマを奏でて。テナーとギターの掛け合いからファンク感溢れるギターとテナーのソロを中盤に配せば、2人の掛け合いを再び終盤にしっかりと。

ラボリエルの新曲!ミディアムな16系M6「Holidays」(エイブラハム・ラボリエル)は、喰ったビートの上でソプラノ、ピアノが朗らかなテーマを展開します。全員ユニゾンによって場面転換から指弾きベースとソプラノ、エレピとピアノの掛け合いを中盤に配してサラりとまとめれば、かつてCASIOPEAで発表したM7「Once In A Blue Moon」を、ピアノ=向谷さん、エレピ=ドンのデュオにて料理。かつてCASIOPEA「4 × 4」を原点とする2人のフレンドシップ。

ワッツの過去曲(といっても2年前の発表!)で喰ったビートのミディアム系M8「Letter From Home」(アーニー・ワッツ)は、テナー、そこにブラス隊が重なってテーマを奏でます。提供者ワッツのテナーソロをしっかり、ようやく?中川さんのトロンボーンにエリックのトランペット、ジャジーにギターとソロをそれぞれフィーチャーすれば、最後はフレンドシップ!鍵盤2人が共作したアルバム・タイトル曲M9「The Games」(向谷&ドン・グルーシン共作)。コーラス風シンセからアップなリム4つ打ちにてワッツのフルートと二井田さんのミュートトランペットによるテーマを軸に、チキチキに転じてサックス2管によるテーマ、テナーとトロンボーンによるテーマを組み合わせてアンサンブルを主体にまとめていました。ブラス隊のソリも中盤に配し、小気味良さが全編に。


25年ぶりのリーダー作ながら、これぞフュージョン!といえるまとめ方がなされています。それぞれの演奏力より編曲力、そのセンスの良さが光る1枚。



年末の1枚に決定!

CDコレクションその1930…「PYRAMID」新作1枚!!

1:「PYRAMID4 [CD]
PYRAMID4PYRAMID
Super Paw
2018-09-05

2015年にリマスターしてのベスト作を発表も、新作としては2011年以来7年ぶり。全11曲収録です。

まずは心地よく響く打ち込みからのミディアム系M1「Love Lights」(鳥山)にて幕開け。ギターにピアノが優しいテーマを奏で合って展開します。ギターのオブリガードを左右に振り合いながら中盤にギターソロ、終盤にピアノソロを配して小粋にまとめ上げれば、ピアノから始まるミディアム系M2「Starry Skyline」(和泉&鳥山共作)は、素朴なテーマをピアノで奏でて。抑えたベースライン(鳥山氏による打ち込み)にシンプルにドラム加えて、中盤にピアノソロ、語り過ぎないギターソロを配してサラッとまとめ上げています。

ハナ・スプリング(vo)を迎えたミディアム系M3「Seed Of Happiness」(神保)は、神保さんらしいハートウォーミングな楽曲。サビ始まりで、ギター、ささやかなスキャットがサビには加わります。中盤に和泉さんらしいリリカルなピアノソロ、弾き過ぎないギターソロを配してまとめ上げれば、葉加瀬太郎(vln)を前作に引き続いて迎えたアップな16系M4「Time And Time Again」(鳥山)は、郷愁漂うテーマをバイオリンとピアノ、ギターで奏で合います。中盤にピアノソロ、終盤にギターソロを配して、3人共作による短く美しくまとめたインタールードM5「(Interlude)Sweet Relationship」(Pyramid)を挟みます。

ここからカバーを3つ続けて。まずはアップ系M6「I'll Be Good To You」(L.E.Johnson,S.A.Sam & G.Johnson)。クインシー・ジョーンズのプロデュースでブラザーズ・ジョンソンが発表したヒット曲。再びハナ・スプリング(vo)を迎えてサラッと小粋にまとめています。サビはホントに印象的。終盤にエレピソロあり。2つめはフュージョンの名曲!M7「Captain Caribe」(デイヴ・グルーシン作)。少しテンポ遅めに、ヒップな打ち込み表現加えつつエレピとギターがテーマ奏で合って。中盤にファンク感溢れるエレピソロを挟めば、3つ目のアップ系M8「Runnin'」(M.White,L.Dann & E.D.Barrio共作)。E.W.&F.の代表曲の1つで、有坂美香(vo)とMababua(vo)のスキャット、そして葉加瀬太郎(vln)が加わってテーマを展開します。中盤、端的にギター、エレピ、情熱的なバイオリンのソロ、3人の掛け合いを配して、ストリートな雑踏音やスクラッチ音交えた短いインタールードM9「(Interlude)Are You Putting The Moves On Me?」(鳥山)を挟みます。

アップで少し跳ねた系M10「Banana Marmalade」(神保)は、神保さんらしいラテンなフレーバーを散りばめながら、エレピ、時にギター加わってテーマ奏でます。中盤に少しワイルドなギターソロ、ようやくドラムソロをフィーチャー。訊きやすくまとめ上げれば、最後はミディアムな跳ね系M11「Mellow Steps」(和泉)。少し気怠い雰囲気の中でエレピ、ギターがテーマを奏で合います。中盤にエレピソロ、終盤にギターソロをサラッと挟んで小粋にまとめています。

3人がミュージシャンとして技を限りを披露し合うのではなく、一歩引いてセンスの良さを追求した1枚。鳥山さんという秀れたプロデュース力も洪とに効を奏して、大人のフュージョンに仕上がっていました。

次作にも期待!

CDコレクションその1929…「宇多田ヒカル」新作1枚!!!

今回は宇多田ヒカルの最新作がお題目!!!

1:「初恋 [CD]
初恋宇多田ヒカル
ERJ
2018-06-27

つい最近、活動を再開して新作「Fantome [CD]」を発表したばかりじゃないって思ってたんだけど、既に1年9か月も経過していたようで…。どんどん楽曲が溢れ出てるんでしょうね〜。全12曲収録です。

まずは切々と歌い出すミディアム系M1「Play A Love Song」で幕開け。サントリーのCMタイアップ曲。相変わらずの節廻し、そして透明感溢れる雰囲気は好み。

ピアノをバックに切々と歌い出すM2「あなた」は、映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」主題歌で、ブラスやストリングスを交えつつ、時代や迷い、行く末といった昭和なワードを散りばめて主張すれば、アルバムタイトル曲M3「初恋」は、TVドラマ「花のち晴れ〜」の主題歌。高音域を使ってピアノとストリングスを従えてクラシカルにまとめています。

ゆったりワルツなM4「誓い」は、ゲーム「キングダムハーツ掘彈臑蟆痢真っ直ぐな恋の歌は、途中のラップ風な主張でプリミティブな内面を表現と、そのバランスが面白く、ストリングスから始まるミディアムちょっとスロー系M5「Forevermore」は、TVドラマ「ごめん、愛してる」主題歌。ちょっと跳ねた風のリズムな中、切々と歌い上げる真っ直ぐな恋の歌。ピコピコな8分刻みにスキャットと女性の詩の朗読(誰?)から始まるM6「Too Proud featuring Jevon」は新曲。実はセックスレスについて、プライドを絡めて歌う。途中でラップするのがJevonで、男性側の視点を表現しているはず。

ギターとピアノと共に歌い出すM7「Good Night」は、アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」主題歌らしく、言葉数は少ないが、Goodbyeを色をつけて繰り返して歌います。そして私は大嫌い!パクチーについてのM8「パクチーの唄」は、新曲。直接的な歌詞、しかし何か暗喩?チキチキ系からアクセントの3連系挟んで、素朴にまとめています。ある種、矢野顕子さんみたいな世界観。打ち込みのチキチキにのせて歌い出すM9「残り香」も新曲で、かすかにオルガン音も重なって崇高感あれど、歌うは恋の終わり。

スローな跳ね系M10「大空で抱きしめて」はM1と同じサントリーとのCMタイアップ曲。こちらも昔の相手を想う切ない系で、ゆったりハチロクによるM11「夕凪」は新曲で、ストリングスを交えて崇高にまとめています。物事の普遍性をそれとなく歌って、そして最後も新曲でM12「嫉妬されるべき人生」。ミディアム系もバスドラに3連符絡めてあえて流さないリズム表現しつつ、いわば自身の現在を表現したような歌詞にて、締め括ります。

全12曲収録の中で既出が7曲、新曲5曲という構成ながらも、前作から1年9ヶ月の経過の中でいかにタイアップを勝ち取ったがという商業的成功より、変わらず1つずつ作品を丁寧に発表してきた姿勢が、この1枚に凝縮されてるかな〜。

嫉妬はされるんだろうけど、その存在感が、圧倒的だから仕方ない(笑)。

CDコレクションその1928…「阿川泰子」2枚!!

1:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト 10th AVENUE+2 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト 10th AVENUE+2阿川泰子
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1988年発表。

こちら、デビュー10周年を記念して発表となったベスト集。初出時の12曲に、今回シングル音源2曲を加えて全14曲収録。その初出時に当時のG.R.P.ラリー・ローゼンが監修の中でN.Y.でリミックスされたのが売りとなっています。収録曲とその出典は以下の通りです。

1980年発表「Journey」収録〜M1:Take The "A" Train、M2:Lover, Come Back To Me
1981年発表「Sunglow」収録〜M3:Skindo-Le-Le、M4:Cinema
1982年発表「Fine!」収録〜M5:New York Afternoon
1983年発表「Night Line」収録〜M6:Never Wanna Say Goodnight、M7:Cross To Bear
1984年発表「Gravy」収録〜M8:L.A.Night
1985年発表「Lady September」収録〜M9:Velas(September)
1986年発表「Melodies」収録〜M10:Alfie
1987年発表「Ms.Mystery」収録〜M11:What A Woman Feels Inside
1988年発表「Ouro Do Manaus」収録〜M12:Away

1981年発表シングル「She - Senior Dream」収録〜M13:She〜Senior Dreams、M14:Song Of The Waves

ティンバニとシンセによる凝ったイントロかに変拍子、ロックな本編にアカペラと、編曲詰め込みまくったM1、ストリングスらとの冒頭からソフトにまとめたM2、代表曲M3にスローでムーディなM4に、軽やかにボサノバしたM5、メロウなスロー系M6、少しブルージーなM7と、ここまで国内若手編曲家とスタジオミュージシャンが才気溢れたサウンドメイキングによって阿川さんを支えています。

一転、L.A.録音!打ち込み使ってナイティにまとめたM8、ブラジル録音!アコギらを従えてささやかなM9、ピアノにオケ隊ら、ロン・カーター・グループを従えてしっとりと歌い上げるM10、L.A.録音!タイトなリズムをバックに歌い上げるA.O.R.したM11、これもL.A.録音でムーディなサンバ調M12と、海外のスタジオミュージシャン起用しても手堅くまとめていますね。

今回の追加音源はシングル2曲で、まずはM13は、アコギをバックにゆったり始まり、テンポアッフして軽やかにまとめたラテン調。流麗なオケから始まるM14は、ピアノをバックにしっとりと歌い上げる綺麗なスローバラード。共に北島直樹氏の編曲です〜。

2:「ADLIB presents ビクター和フュージョン プレミアム ベスト Best JAZZ BALLAD [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン プレミアム ベスト Best JAZZ BALLAD阿川泰子
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1993年発表。

こちら、ジャズ・スタンダード集。ベストとあるけれど、出典が全くもって不明であります。全14曲収録。

まずはピアノからのゆったりブラシ4ビートによるM1「But Beautiful」(J.Burke & J.V.Heusen)にて幕開け。甘ったるく舌足らずな歌いっぷりは正に阿川さん。倍テンしてトランペットソロを中盤に挟んで、それからド定番なジャズスタンダード!流麗なストリングス隊からのM2「Moonlight Serenade」(Mitchell Parish & グレン・ミラー)は、エレピを従えてフリーに歌い出す。スローなチキチキに変化し、トロンボーンソロを配しつつ、小綺麗にまとめて。ピアノからのスローな8ビートによるM3「The First Time Ever I Saw Your Face」(E.MacColl)は、ストリングス隊を従えてしみじみと歌って、ミディアムな16系によるM4「My Foolish Heart」(N.Washington & V.Young)は、女性コーラス隊を従えて甘く小気味よく歌って。

ピアノから始まるM5「Alfie」(ハル・デヴィッド&バート・バカラック)は、ストリングス隊も従えてフリーに歌って始まり、超ゆったりブラシ4ビートに転じてこれまたしっとりと歌い切る。そしてホイットニー・ヒューストン!M6「Saving All My Love For You」(G.Goffin & M.Masser)をゆったり4ビートでジャジーに小粋に料理すれば、ジャズスタンダード!詩の朗読から始めてM7「Star Dust」(M.Parish & H.Carmichael)。ストリングス隊を従えてしっとりと歌い上げます。

ピアノからのゆったり4ビート曲M8「Lover Man」(J.Davis,R,Ramire & J.Sherman)は、声にエフェクトかけて昔風に演出。途中にアコベのアルコソロを配して、ストリングス隊を従えて歌から始まるM9「In A Sentimental Mood」(I.Mills,M,Kurtz & デューク・エリントン)は、スローな8ビートとなってその重々しいメロディをしみじみと歌って。途中にテナーソロを配して、アコギやらと共に歌い出すM10「If You Never Come To Me」(L.Oliveira & アントニオ・カルロス・ジョビン)は、勿論、ボサノバのビートを使って、朗々と歌い上げる。アコギソロやストリングス隊のソリ、ピアノソロを織り交ぜて原曲のメロディを美しく再現。重厚なストリングス隊からのM11「What Are You Doing The Rest Of Your Life」(バーグマン夫妻&ルグラン)は、スローなブラシ4ビートにて重々しいメロディを囁くように歌う。

ここからの2曲はライブ音源、ドラマティックなストリングス隊からのM12「The Man I Love」(ガーシュイン)は、ピアノらが絡む中でしっとりと歌い上げる。背後に荘厳なコーラス隊。終わりもドラマティック!こちらもジャズスタンダード!格式高いオケ隊の前奏から始まるM13「My Funny Valentine」(L.Hart & R.Rodgers」は、スローな4ビートにて囁くように歌って。

最後はピアノトリオをバックにスローなブラシ4ビートにてM14「Good-Bye」(G.Jenkins」。囁くように歌って、またリリカルなピアノソロを中盤に配してしっとりと幕を閉じます。

何故、阿川さんが女性ジャズボーカリストとして人気を博したか。美人である事は勿論、甘い歌声、そこにとことんゴージャスで本物の演奏があったからこそ、支持を得たように感じます。本ベストはそういった事をしっかり感じさせてくれますね。

CDコレクションその1927…タワレコ限定「ワーナー・フュージョン」ベスト第2集1枚!!」

1:「エヴリバディ・フュージョン!2」
4943674288199
オムニバス
タワレコ限定
2018年9月12日発売。

豊富なワーナー音源からのベスト集は、角松敏生氏がコンピしたベスト集が合計3枚リリースされましたし、また昨年7月に本作の第1弾が発表されています。

このシリーズ、タワーレコードの馬場雅之さんの監修・選曲、タワレコ限定発売!という形で発表されていますが、第1弾はベタベタな選曲。第2弾は少し間口を広げていて、CD2枚にボーナス・トラック1曲含む全31曲収録です。

フュージョンの花形楽器=サックスからは、代表選手であるデヴィッド・サンボーンから2曲。初期のファンキー曲CD1M4「Let's Just Say Goodbye(邦題:夢魔へ)」にソウル感満載なCD2M6「Benny」。グローヴァー・ワシントン・Jr.からはド定番!CD1M2「Winelight」にパティ・ラベル(vo)を迎えてのスムース歌モノCD2M7「The Best Is Yet To Come(邦題:訪れ)」。日本からは我らがナベサダ、CD1M6「Manhattan Paulista」にタイトなビートと印象的なテーマ、ネーザン・イーストのスキャット・オン・ベース・ソロも交えたCD2M4「Good News」を収録しています。

花形楽器=ギターからはラリー・カールトンのロック感溢れるCD1M5「Point It Up」に鳴きのバラードCD2M10「(It Was)Only Yesterday(邦題:昨日の夢)」、アール・クルーの小気味よい16系の上で爽やかにアコギ奏でるCD2M8「Moonlight Dancing」を収録。

鍵盤奏者からはデオダートお得意4つ打ちディスコビートでグルーヴィーにまとめたCD1M14「Knights Of Fantasy」にCD2M13「Sweet Magic」、ジェフ・ローバーの打ち込み多用なミディアム系CD2M12「Kristen」はフレディ・ハバード(flh)がアーバンにソロを取り、ジョー・サンプルのセンス光るCD2M14「Spellbound」を収録。
ベースからは唯一ジャコ・パストリアスのライブ音源CD2M9「Soul Intro / The Chicken」を収録です。

バンドとしてはスタッフのCD1M1「This One's For You」に終盤のギター2人の掛け合いも楽しいCD2M3「Honey Coral Rock」、サンボーンのソロもフィーチャーしたラーセン=フェイトン・バンドのCD1M7「The Visitor(邦題:訪問者)」、ステップス・アヘッドのいかにもなウネウネ感!CD1M11「Oops」などが紹介される一方で、

それと今回特筆すべきは歌モノの充実。ジョージ・ベンソンの定番!CD1M3「Give Me The Night」、ロビー・デュプリーの朗らかなCD1M8「Steal Away(邦題:ふたりだけの夜)」、ランディ・クロフォードの日本ヒット曲CD1M9「Almaz(邦題:スウィート・ラヴ)」、マイケル・フランクスのジャジーなボサノバ!CD1M12「The Lady Wants To Know(邦題:淑女への想い)」とCD2M5「Cimema」。クリストファー・クロスのド定番!CD2M2「Sailing」、ドナルド・フェイゲンが映画「再会の街 / ブライド・ライツ、ビッグ・シティ」に提供したその時の新曲でハーフタイム・シャッフルで小粋にまとめたCD1M15「Century's End」、またマクサスからはTOTOっぽいエッセンスを多数詰め込んだミディアム系CD2M16「The Higher You Rise」、アル・ジャロウの明るさ溢れるCD2M15「Never Givin' Up」を収録。

また映画音楽やTV音楽からはジェームス・ニュートン・ハワードのCD1M10「Theme From ER(邦題:ERのテーマ)」(スティーブ・ポーカロも参加!)や、デヴィッド・フォスターのCD1M1「Love Theme From St.Elmo's Fire(邦題:セント・エルモス・ファイアー(愛のテーマ))」などが選曲されています。フュージョン=インストという括りによるトコ。

ボーナス・トラックは、ハービー・ハンコックの近年の注目曲で昨年に自動車のCMで使われたジャズ・ファンク曲CD2M16「Wiggle Waggle」で幕を閉じます。

まだまだ第3弾も可能!

CDコレクションその1926…「ラリー・カールトン」ベスト集1枚!!

ベスト・オブ・ラリー・カールトン・ワークスラリー・カールトン
ワーナーミュージック・ジャパン
2018-09-05

今回、ワーナーが自社音源を軸として不世出のギタリストであるラリー・カールトンの自身名義、そして客演した音源からのベスト集が発表となりました〜。

CD2枚に全26曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。

本人名義
1978年発表「Larry Carlton(邦題:夜の彷徨)」収録〜CD1M1:Room 335、同M5:Nite Crawler、CD2M1:Rio Samba
1979年発表「Mr.335 Live In Japan」収録〜CD1M7:Tight Squeeze
1980年発表「Strikes Twice」収録〜CD2M2:Strikes Twice
1982年発表「Sleepwalk」収録〜CD2M13:Sleepwalk(邦題:夢飛行)
1982年発表「Eight Times Up」収録〜CD1M10:House On The Hill
1983年発表「Friends」収録〜CD1M12:Blues For T.J.

その他名義
1973年発表「Don't Cry Now / リンダ・ロンシュタット」収録〜CD2M12:Don't Cry Now
1975年発表「Art Of Tea / マイケル・フランクス」収録〜CD2M5:Nightmoves(邦題:愛はむなしく)
1975年発表「Who Is This Bitch, Anyway? / マリーナ・ショウ」収録〜CD2M3:Feel Like Makin' Love
1976年発表「Glow(邦題:輝き) / アル・ジャロウ」収録〜CD2M7:Rainbow In Your Eyes(邦題:瞳の中のレインボウ)
1977年発表「Sleeping Gypsy / マイケル・フランクス」収録〜CD1M4:The Lady Wants To Know(邦題:淑女への想い)
1978年発表「Motion / アラン・トゥーサン」収録〜M11:To Be With You
1978年発表「Love Island / デオダート」収録〜CD2M4:Whistle Bump
1979年発表「Christopher Cross / クリストファー・クロス」収録〜CD1M6:I Really Don't Know Anymore(邦題:愛はまぼろし)
1981年発表「Hush / ジョン・クレイマー」収録〜CD2M10:Taboo
1982年発表「Nightfly / ドナルド・フェイゲン」収録〜CD1M2:Ruby Baby
1982年発表「Dan Siegel / ダン・シーゲル」収録〜CD2M6:The Lone Ranger
1982年発表「Casino Lights / Various」収録〜CD1M8:Your Precious Love(アル・ジャロウ&ランディ・クロフォード)、同M9「Last Night(with イエロージャケッツ)
1984年発表「Against All Odds / O.S.T.」収録〜CD1M13:Love For Again、CD2M8:The Search(Main Title Theme From Against All Odds)、同M9:The Race
2000年発表「Casino Lights '98 / Various」〜CD2M11:Cold Duck Time(feat.カーク・ウェイラム)
2010年発表「Take Your Pick / ラリー・カールトン & Tak Matsumoto」収録〜CD1M3:Jazz Bullets

自身名義だとド定番のCD1M1にて幕開けし、ウネッたベースラインに重奏交えての同M5、MCから荒々しく攻め立てるライブ音源同M7、直進的なリズムのライブ音源同M10、ブルース魂!B.B.キングと共演した同M12、ド定番なCD2M1に同M2、そして同13。

その他名義では、ドナルド・フェイゲンの初リーダー作からのCD1M2、近作ではB.zの松本孝弘とのギターバトルした同M3、マイケル・フランクスとはささやかな同M4にCD2M5、クリストファー・クロスにマイケル・マクドナルドが絡んだソフトロックな同M6、ライブ音源の名作からはチョーキングたっぷりのソロ奏でる同M7とイエロージャケッツ従えての同M8、アラン・トゥーサンの朴訥とした歌声の裏でささやかにギター添える同M9、サントラながらも重要な役回り!同M13、アコギを切々と奏でるCD2M8にロックに奏でる同M9。またデヴィ爺とツイン・ギターしたCD2M3、アップな4つ打ちの雰囲気系でソロを取る同M4、ギターを大いにフィーチャーした美メロの同M6、パーカッシブなジャロウの歌伴した朗らかな同M7、スローなチキチキにてムーディに展開する同M10、ライブ音源名作の続編よりカーク・ウェイラムを迎えての同M11。そしてミス・アメリカ!リンダ・ロンシェリットが荘厳に歌う中で歌心あるソロを披露する同M12。

カールトン自身のベスト集は数々編纂されている中、ワークスを中心にまとめられた本作は、関わりの多様性は勿論、そして奏法の多様性も発見できて非常に価値があります。2作目も期待したいな。

CDコレクションその1925…「ロベン・フォード」3枚!!

今回は、ロベン・フォードの過去作、最新作らをまとめて〜。

1:「トーク・トゥ・ユア・ドーター<FUSION 1000> [CD]」:Talk To Your Daughter〜Robben Ford
トーク・トゥ・ユア・ドーター&lt;FUSION 1000&gt;ロベン・フォード
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-06-25
オリジナル音源は1988年発表。

こちら、3作目のリーダー作。ロベン自身がやりたかったブルースを題材に、テッド・テンプルマンのプロデュースによって発表された1枚。全9曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲でアップな跳ね系M1「Talk To Your Daughter」(J.B.Lenoir作)で幕開け。若々しい歌声と挟み込むギターで全編をリードするロベン。高らかにソロも展開し、楽しくブルースして遊んでるってなオープナー。続くアップ系M2「Wild About You(Can't Hold Out Much Longer)」(Walter Jacobs作)は、疾走感溢れるビートの中で歌って弾いて。途中、ブランドン・フィールズ(sax)のアルト、引き継いでギターとソロを展開。ブルース・ロックし切っています。

マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」みたいなベースラインによるアップ系M3「Help The Poor」(Charles Singleton作)も、歌って弾いてエッジ効いたギターソロを。アダルトなテイストが印象的で、スローな3連シャッフル曲M4「Ain't Got Nothin' But The Blues」(デューク・エリントン,L.Fortin & D.George作)は、ブルーステイスト溢れる中、歌って弾いて。特に溜めて鳴いてのギターソロは秀逸。粘りあるビートのミディアム系M5「Born Under A Bad Sign(邦題:悪い星の下に)」(ブッカー・T・ジョーンズ&William Bell共作)は、ドラマティックな編曲の中で力強く歌って弾いて。

軽妙なアップ系M6「I Got Over It」(Eddie Jones作)は、ケニー・ロギンズ「フットルーズ」主題歌風?力強く歌って弾いて。Mark Ford(harmonica…M6 & 9)のハーモニカソロ、またこの曲にのみ参加のジェフ・ポーカロ(ds)が、らしいフィルも披露。

唯一のインスト曲でアップな3連シャッフルM7「Revelation」(ラッセル・フェランテ作)は、かつてロベンが在籍したイエロージャケッツの1986年発表曲で代表曲の1つ。最初は作曲者であるフェランテがエレピがテーマを奏でるが、途中からギターにバトンを渡して、テーマにソロにと朗々と奏でます。しかしいい曲ですね。

元のコンセプトに戻って、ロベンのオリジナル曲を2曲。まずはスローなチキチキ曲M8「Getaway」。こちらも歌って弾いてですけど、ブルースというよりA.O.R.なテイストでまとめられ、最後のアップ系M9「Can't Let Her Go」は、TOTO風なソフトロックでした。

ブルースを取り上げながらも、明るく、そして若々しくまとめられた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。ラッセル・フェランテ(kbds)、Brian Mann(synth…M3)、Bill Payne(synth…M9)、Roscoe Beck(b & back-vo)、ヴィニー・カリウタ(ds)、Vince Denham(sax…M6)。

2:「ア・デイ・イン・ナッシュビル [CD]」:A Day In Nashville〜Robben Ford
ア・デイ・イン・ナッシュビルロベン・フォード
ビクターエンタテインメント
2014-04-02

今回は録音地をテネシー州ナッシュビルをし、現地のメンバーらと存分にブルース・アルバムを作り上げました。全9曲収録です。

ちなみに参加ミュージシャンは、Audley Freed(g)、リッキー・ピーターソン(org)、Brian Allen(ac-b)、Wes Little(ds)、Barry Green(tb)です。

まずはアップな8ビートによるM1「Green Grass, Rainwater」で幕開け。朗らかな雰囲気に包まれ、ロベンが若々しく歌う。途中と最後にギターソロをサラッと挟んで、超スローな3連シャッフル曲M2「Midnight Comes Too Soon」(S.Ballとの共作)は、重々しいビートの中でギター絡めながら歌うロベン。終盤にテーマなぞってかすかに発展させたギターソロを展開。そしてミディアムちょっとスローな3連シャッフルにてM3「Ain't Drinkin' Beer No More」。トロンボーンも絡みながら、メンバーが男臭くコーラスしながら朗らかにブルース。気怠くトロンボーンソロ、粘りあるギターソロを途中に配し、粋な口笛で楽しげにエンディング。

アップな8ビートに軽やかなギターカッティングからのM4「Top Down Blues」は、ギターとトロンボーンがテーマにソロに〜というインスト。楽しげにセッションすれば、超スローなワルツ!M5「Different People」(マイケル・マクドナルドとの共作)は、ブルージーな雰囲気の中で歌い上げるロベン。ドラマティックにまとめ上げれば、アップな8ビートによるM6「Cut You Loose」(M.London作)は、ジェイムス・コットンの1968年発表曲をカバー。途中に流麗なオルガンソロ、ブルージーなギターソロを配してまとめ上げています。

スローな3連シャッフル曲M7「Poor Kelly Blues」(M.Merriweather作)は、ギター絡めながら歌うブルース曲。途中にオルガンソロ、ギターソロを配せば、アップな8ビートによるM8「Thump And Bump」は、ギターとトロンボーンがテーマ!ソロを奏でるインスト曲。途中に6拍子のBメロ、またティンバレスが加わります。そして最後はミディアムな3連シャッフル曲M9「Just Another Country Road」。景気よく歌ってギター奏でて、幕を閉じます。

アメリカではロベン、ジャズ・ギタリストというよりブルース・ギタリストとして知られているのかな?

3:「イントゥ・ザ・サン [CD]」:Into The Sun〜Robben Ford
イントゥ・ザ・サンロベン・フォード
ビクターエンタテインメント
2015-04-22

今回も引き続いてブルース・アルバム。全11曲収録です。

基本はロベンにJim Cox(org & p)、Brian Allen(ac-b & b)、Wes Little(ds & perc)による4リズム。そこに多彩なゲストを迎えて制作されています。

まずはアコギから始まるスローで重たいビートによるM1「Rose Of Sharon」で幕開け。重苦しい雰囲気に包まれつつ、歌ってギターで色を添えるロベン。ミディアムで元気良く!M2「Day Of The Planets」は、ロックにブルースすれば、ミディアムスローなチキチキ風M3「Howlin' At The Moon」(Kyle Swanとの共作)は、部分的に拍抜きしつつもワイルドにシャウトしてギター奏でて。

アップな8ビートによるM4「Rainbow Cover」は、朗らかに展開すれば、アコギからの3連シャッフルなミディアム系M5「Justiified」(Kyle Swanとの共作)は、牧歌的な雰囲気の中でKeb' Mo'(vo)とロベンが掛け合いながら歌います。Robert Randolph(lap steel-g)も参加。

スローなチキチキ風M6「Breath Of Me」(ZZ Wardとの共作)は、ロベンと女性!ZZ Ward(vo)が歌い合うバラード。終盤に粘りまくりのギターソロを展開すれば、ミディアム系M7「High Heels And Throwing Things」は、軽快に歌い飛ばして。Warren Haynes(slide-g)も参加しています。スローで重々しいビートの跳ね系M8「Cause Of War」(Kyle Swanとの共作)は、ロックにシャウトして。

粘りあるスローなハーフタイム・シャッフル曲M9「So Long 4 U」(Gabe Ford作)は、豊かにアコベ、Sonny Landreth(slide-g)が軽くスライドギター響かせる中、高らかに歌ってギター奏でれは、スローで力強くチキチキするM10「Same Train」(Kyle Swan作)は、朗らかな雰囲気の中、歌詞を詰め込んで朗々と歌ってギター奏でて。節々の軽妙なハーモニカは他でコーラス重ねていたKyle Swan(harmonica…M10、back-vo…M3,5 & 11)による。最後はミディアムで粘りある8ビートにてM11「Stone Cold Heaven」(Pete Wasnerとの共作)。Tylor Bryant(g)を迎えて左右に分かれてギターバトルを節々に。

安定感溢れる1枚でしたね。しかしかつてのジャズ・フュージョンのギタリストとしてのロベンの姿はない。そう思うと、ナヘサダのこちらへの客演はやっぱりミス・キャスト。

その他参加ミュージシャン。David Piltch(b…M10)、Herman Matthews(ds…M6)、Toss Panos(ds…M10)。

CDコレクションその1924…「ブライアン・カルバートソン」2枚!!

今回はスムースジャズ界の若手!ブライアン・カルバートソンの近作がお題目。

1:「Another Long Night Out [日本語帯・解説付] [CD]」:Another Long Night Out〜Brian Culbertson
Another Long Night Out [日本語帯・解説付]Brian Culbertson
AGATE
2014-03-06

1994年に弱冠21歳の時にデビューしたカルバートソンが、デビュー20周年、以降発表した作品の中からのセルフカバー作。全11曲収録です。

まずはスローなチキチキ曲M1「City Lights」で幕開け。ナイティな雰囲気の中、カルバートソンはピアノでテーマ、リリカルにソロを展開。途中、リー・リトナー(g)がギターソロで色を添えています。続くミディアムちょっとスロー系M2「Fullerton Ave.」(kbds,b,tb & タンバリン)は、ピアノ、そしてゲストのチャック・ローブ(g)のギターが重なってアーバンなテーマを展開。中盤にリリカルなピアノソロ、終盤にブルージーに攻め立てるギターソロを挟みます。

スローなチキチキ曲M3「Beyond The Frontier」(kbds,tb & ユーフォニウム)は、ピアノで印象派的!端的なテーマをストリングスを従えて重ねていきます。ドラマティックに盛り上げれば、ミディアムな16系M4「Heroes Of The Dawn」(kbds & tb)は、リズミカルなテーマをピアノ、そしてゲストのエリック・マリエンサル(s-sax)やリック・ブラウン(flh & valve-tb)と共に重ねていきます。中盤に力抜いてのささやかなソプラノソロ、終盤にはフリューゲルホルンとソプラノの激しい掛け合いを挟めば、続くスロー系M5「Beautiful Liar」(kbds)は、物悲しいテーマをピアノにて。途中、スティーブ・ルカサー(g)がドラマティックにギターソロを展開し、盛り上げます。

アップなリム4つ打ち曲M6「Double Expoosure」(S.Steinerとの共作〜kbds)は、小気味よく陰のあるテーマをピアノで。ゲストのラス・フリーマン(g)、そしてそのバンド=リッピントンズのメンバーであるジェフ・カシワ(a & t-sax)が色を添えています。中盤に端的にギターソロ、終盤にはギターとピアノの掛け合いを挟めば、ピアノ独奏からアップなリム4つ打ちに変化するM7「Twilight」(kbds)は、ピアノ、時に再びエリック・マリエンサル(s-sax)のソプラノが絡んでささやかにテーマ、ソロを展開。そしてマイケル・”パッチェス”・スチュワート(tp)のミュートトランペットからのミディアムちょっとスローな跳ね系M8「Horizon」(kbds & synth-b)は、ピアノとミュートトランペットがアーバンなテーマを奏で合って。中盤にピアノ、終盤にミュートトランペットがソロを展開します。

ギターとピアノがささやかに掛け合って始まるミディアムちょっとスローなチキチキ曲M9「Alone With You」(kbds)は、優しいテーマをピアノが紡いで。ゲストなしですから存分にソロを展開すれば、土着なシーケンサーからのミディアム系M10「Long Night Out」(kbds & tb)は、ゲストのキャンディ・ダルファー(a-sax)がドラマティックなテーマをブラス隊を従えてブロウします。そのままソロを小気味よく展開。ラリー・ダン(kalimba)のカリンバが各所で色を添えて、最後はピアノからのスローなチキチキ曲M11「Changing Tides」(kbds)。ジョナサン・バトラー(vo & ac-g)の崇高な歌声を従えてピアノがテーマ奏でます。どのように美しく響くか、よく練られた楽曲、編曲です。

その他参加ミュージシャン。レイ・パーカー・Jr.(g…M1,8 & 10)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M2 & 6-9)、マイケル・トンプソン(g…M3,5 & 11)、チャック・ローブ(g…M4 & 9)、リッキー・ピーターソン(org…M1-2 & 8)、アレックス・アル(b…M1,3,8 & 10)、ジミー・ハスリップ(b…M2,4,6-7 & 9)、ネーザン・イースト(b…M5 & 11)、Michael Bland(ds…M1,3,8 & 10)、Will Kennedy(ds…M2,4,6-7 & 9)、リッキー・ローソン(ds…M5 & 11)、レニー・カストロ(perc…M1-3 & 5-11)、エリック・マリエンサル(a & t-sax…M2 & 10)、マイケル・”パッチェス”・スチュワート(tp…M1-2 & 10)、Michael Stever(flh…M1)、Brian Kilgore(tabla…M3、marimbas & African perc…M10)、Michaela Haley(back-vo…M11)。

2:「Funk! [日本語解説つき] [CD]」:Funk!〜Brian Culbertson
Funk! [日本語解説つき]Brian Culbertson
AGATE
2017-01-15

こちら、ここ10年の間でトニー・メイデンやラリー・グラハム、ブッツィー・コリンズらのサポートを行ってきた中で培ったファンクを、カルバートソンなりに形にした1枚。全14曲収録です。

まずは粘っこいビートのミディアムちょっとスロー系M1「Get Ready」(S.Howard & P.Petersonとの共作)で幕開け。ブラス隊を従えつつ、男性陣がファンキーに歌い合う。小気味よいピアノソロを途中に配して、電話音からのミディアムな跳ね系M2「The Call」(S.Howard & R.Jones Jr.との共作)は、Marqueal Jordanがリード取るファンキー系。ピアノとトロンボーンでソロを連続させて、ミディアムちょっとスローなチキチキ風M3「Been Around The World」(S.Howard & P.Petersonとの共作)は、ピアノがテーマ奏でるファンキー曲。ドラムソロからピアノソロ、粘りあるギターカッティングから突如のM4「Take It Up」(M.J.Finley & R.Jones Jr.との共作)は、男性陣の楽しげなタイトルコールとピアノによるテーマから構成されるファンキー系。

軽やかなギターカッティングからのミディアム系M5「Let's Take A Ride」(S.Reynolds,S.Lu & S.Howardとの共作)は、いかにもなシンセベースをバックにピアノがテーマ奏でて。サビには男性陣のタイトルコールも加わり、軽やかなピアノソロを挟めば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M6「We Got What You Want」(M.Jordan & R.Jones Jr.との共作)は、M.Jordanがパーカッシブにリートする小気味よいファンキー曲。ブラス隊のソリやピアノソロを軽〜く挟めば、続くミディアム系M7「Sunshine」(C.Miskel,S.Howard,T.Chase & R.Jones Jr.との共作)は、カルバートソンとChris Miskelの笑い交えたやりとりを収めたインタールード。そのままミディアムちょっとスローなチキチキ系M8「Jey Girl」(R.Jones Jr.との共作)は、ピアノがムーディにテーマに奏でるインスト曲。そしてミディアムちょっとスローなM9「Damn,I'm Hungry」(C.Miskel,S.Howard,T.Chase & R.Jones Jr.との共作)は、男性陣がM7同様のコミカルなやりとりするインタールード。

ここでカバー!アップ系M10「Got To Give It Up」(マーヴィン・ゲイ作)は、M.Jordanがファルセットでリード取るファンキー系。途中にハードにギターソロ、ブラス隊のソリにトロンボーンソロにテナーソロなど、小気味よく挟めば、ミディアムちょっとスロー系M11「Mile Sause」(レイ・パーカー・Jr.との共作)は、男性コーラス陣を従えながらピアノがテーマを奏でて。

ミディアムの重たい8ビートによるM12「Play That Funky Music」(R.Parissi作)は、ピアノと真っ黒な男性コーラス陣、かすかにトロンボーンら加わってのそのタイトルの通りファンキー曲。小気味よいブラス隊の絡みも懐かしさを醸し出し、トロンボーンソロも取り上げれば、ミディアムちょっとスローなチキチキ風M13「Spend A Little Time(S.Howardとの共作)は、キャッチーなテーマをピアノとスキャットで紡いで。しみじみと重ねてしっとりと幕を閉じます。最後はアルバムのアウトロ!M14「To Be Continued…」(R.Jones Jr.との共作)でラップ風?次へと期待させて終了!

スムースジャズの貴公子と言われているカルバートソンですが、培ったファンク・ミュージックを彼なりの形でまとめた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。Tyrone Chase(g…M1-3,5 & 7-14)、St.Paul Peterson(g…M1 & 3)、Sheldon Reynolds(g…M5)、Chance Howard(vo,b,synth-b…M1,3,5,9,13、vo…M2,6、synth-b…M4,7,11,14、vo & synth-b…M12)、Rodney Jones Jr.(b,g & vo…M2,4、clavinet…M9,14、ds…M2、b…M5,6,8,10,11,12)、Bob Horn(b…M12)、Franklin "Third" Richardson(ds…M1,3,5)、Khari Parker(ds…M4,8,13)、Chris Miskel(china-cymbal…M5、vo & ds…M7,9,11、ds…M10,12,14)、Marqueal Jordan(vo,t & b-sax…M1-6 & 10-13、t-sax…M8)、Michael Stever(tp…M1-6,8,10,12-13、tp & vo…M11)、Eddie Miller(vo…M1,3,13、org & vo…M2,10、clavinet…M11、org…M12)、Major(vo…M4)、Angela Martin(vo…M10,11)。

CDコレクションその1923…「CASIOPEA 3rd」新作他2枚!!!

A・KA・RICASIOPEA 3rd
ハッツ・アンリミテッド
2018-07-18

「〜3rd」として活動再開し、2作目となる2015年発表「A・SO・BO (CD+DVD) [CD]」から続くアルバムタイトル3文字シリーズ最終作。全11曲収録です。

まずは王道系!ミディアムで喰った16系M1「Tsu-Ba-Sa」で幕開け。ドラマティックなイントロから始まり、高らかにギターがテーマ奏でます。ベースとドラムの掛け合い。オルガンソロからテーマ、サビに戻ってギターソロに!と、展開も王道。ワンパターンですけど安心します(笑)。

アップな8ビート曲M2「Missions」は、ギターがテーマ奏でる疾走系。上の1もそうですが、オルガンで伴奏しつつ、ブラス風シンセで色を添えている大高さん。弾きまくってのオルガンソロを中盤に、ライトハンド絡めての煌びやかなギターソロを終盤に。そしてスローなチキチキ曲M3「I'll Be Right There」は、メロウにギターがテーマ奏でて。ささやかにオルガンソロ、聴かせる大人のギターソロ。

ここで大高さん提供曲で、アップで喰ったビートのM4「Urban Stars」。ギター、そしてオルガンがいかにもフュージョンらしいテーマを奏でて。スラップ鳴り響く中でオルガンとギターのソロを挟めば、フレットレスギター使ってのスローなバラードM5「Lights In the Heart」。綺麗なテーマを丁寧に奏で上げてます。中盤にささやかなオルガンソロ、終盤にフレギソロ。

ここで鳴瀬さん提供曲M6「Ui Uiz U Uiz Us」。小気味よいギターカッティングとスラップの上でシンセが軽妙にテーマ奏でます。ギターにドラム、シンセのソロと端的に挟めば、ミディアムスローなチキチキ曲M7「Ground Feelings」は、ギターがテーマを。激しいオルガンソロから土着なタム連打、そして最後にギターソロという展開でまとめています。

神保さん提供曲!ミディアムな跳ね系M8「Magic Touch」は、エフェクトかけての軽妙なベースラインにギターが抜いたテーマを奏でるファンキー系。軽くドラム、ちょっと攻めてのオルガンからジャジーな奏法でのギターのソロを中盤にまとめれば、小気味よいアップ系M9「Ethnic Street」は、ギターとオルガンがユニゾンしてテーマを奏でる疾走系。中盤にドラム、オルガン、ベースとドラムのテクニカルなユニゾンなど挟んで、終盤はギターがソロで締めます。

スローなハチロクM10「Last Dance」は、ギターが朗々とテーマを語るバラード。中盤にオルガン、終盤にギターと、ドラマティックにまとめ上げて、最後はドラマティックな王道イントロからのミディアム系M11「Flower Of Life」。ちょっとハードな雰囲気を持つテーマをオルガン、ギター、サビはギターとシンセと分け合って展開。中盤にオルガンとベースのスラップソロを挟み、終盤にギターソロをと、まあ王道の展開で締めくくります。

いかにもフュージョンらしい喰ったテーマを多用して、彼ららしい編曲にて手堅くまとめた1枚です。新機軸は全くないんだけれども、ある意味で安心して聴けます(笑)。ワンパターン、万歳!

2:「organizer [CD]
organizerKIYO*SEN
エレックレコード
2018-07-04

前作から2年弱、通算4作目が発表となりました。今回は、以降のライブも踏まえて、やはり女性!渋谷有紀子(b)が全曲に参加しております。全9曲収録です。

まずはバスドラ連打なミディアム系M1「Fly」(大高)で幕開け。こちら、スネアの位置によってトリッキーに聴こえるも、4分の14拍子2周で構成されるリフをバックにスペーシーにオルガンがテーマ奏でます。スネアの位置によって8分の7拍子でオルガン、ドラムのソロを挟んで重々しく展開すれば、8分の6拍子と5拍子の2つのテーマで構成されるM2「Enamel Doll」(大高)は、オルガンが力強くテーマ、ソロを、そしてスペーシーにシンセソロなどを挟んでまとめ上げれば、HIZAKI(g)を迎えて8分の7拍子で構成されるギターのリフをバックに進行するM3「Altered Destination」(矢堀孝一)は、オルガンのテーマから4拍子のシャッフルにて煌びやかなギターソロ、8分の7拍子にてドラムソロにオルガンソロ。リズムの変化が非常にユニーク。

タイトル=チキチキとしながら16分の9拍子のリフを重ねるM4「Tiki Tiki」(大高)は、途中にハチロク?16分の12拍子に変化してベースにオルガン、倍テンもしつつ元のリフに戻ってエンディング。それから普通にハチロクするM5「Catty Angel」(大高)は、篠田浩美(marinba)を迎えてシンセと絡み合って軽妙に展開します。オルガンにドラム、シンセとソロを挟んで、崇高なオルガンからのM6「Life Various」(大高)は、3拍子や5拍子、6拍子を使いながら静かに進行。ドラマティックに変化して荘厳に2人が奏で合って盛り上がる。

Kelly Simonz(g)を迎えてのアップ系M7「Potos」(大高)は、ギターとドラムのロックなバトルから始まり、アップな8ビートに変化してオルガンとギターが疾走系のテーマ奏でて。煌びやかなギターにオルガン、バスドラ連打の中でまたまたギターと、激しくまとめ上げて。唯一の千里ちゃん提供曲のアップ系M8「Come On Over」(川口)は、プロデューサーである矢掘孝一氏もギターで加わって。ちょっと攻撃的なギターリフをバックに普通に4拍子、オルガンがテーマ奏でるも、拍抜きからの8分の6拍子によるサビもあり。その後、オルガンにギター、緩急自在なパワフルなドラムソロと、聴きドコロたくさん。最後はドラムのフィル始まりかつユニークなスネア位置にて拍頭を分かりにくくしているM9「Higurashi」(矢堀孝一作)。ただのミディアムスローなチキチキ風なんだけど、ユラユラな雰囲気の中でオルガンがテーマを重ねて、アナログな音色によるシンセソロをしっかり展開、そのまま幕を閉じます。

全てにベース奏者を従えて、以降のライブ再現を前提にまとめ上げた1枚。相変わらず変拍子ばかりなれど、その対応力に千里ちゃんの格段の進化を実感です。

CDコレクションその1922…「TRIX」新作1枚!!

1:「ESTA [CD]
FESTATRIX
キングレコード
2018-08-22

ギターに佐々木秀尚氏を迎えて再始動した前作から10か月、早々に新作が発表となりました〜。2曲に今話題の女性サキソフォニストであるユッコ・ミラーを迎えて、全10曲収録です。

まずはアップな4つ打ち系M1「チンチロリン」にて幕開け。タイトル=チンチロリンなイントロから、シンセやギターが和風なテーマを奏でます。中盤にシンセらしい音色によるシンセソロ、終盤に骨っぽく構成力豊かなギターソロを挟んで、爽やかなアップ系M2「Atlas feat.ユッコ・ミラー(aerophone)」は、エアロフォン=EWIを手にしていかにもT-Squareなサウンドで。中盤のギターソロに終盤のEWIソロと、狙ってるとしか思えないけど、上手くまとめています。
シンセからのアップ系M3「Thunderbolt」は、ハイハットオープンなビートの中でギターが激しくテーマ奏でて。スペーシーなブリッジからシンセとギターが煌びやかにソロを展開すれば、軽快でアップなラテン風M4「Moving Paradise feat.ユッコ・ミラー(a-sax)」(Ayaki作)は、アルトにギターがテーマを展開。ブラス風シンセも含めてT-Squareっぽく。中盤、アルトにキーボードが掛け合って、連打しまくりのドラムソロ、終盤にギターソロ、高速の全員ユニゾンで締め括ります。

ギターから始まるM5「初涼」(佐々木秀尚作)は、スローなチキチキの中でベース、ギターがテーマ奏でます。メロディアスな指弾きベースソロ、鳴きまくってのギターソロを中盤に配して、しみじみとまとめて、打ち込み導入からのアップ系M6「パッ・ピッ・ポッ!!」は、シンセやギターが軽妙にテーマ奏でるお得意のコミカル系4つ打ち曲。各自のソロなく、テーマ中心にまとめれば、ミディアムスローな跳ね系M7「Indigo Blue」(須藤作)は、ギターがファンキーにテーマ奏でるアーバン風。小粋にキーボードソロ、ファンキーなスラップソロ、サビ発展のギターソロと、曲調に即したソロを織り込んでいます。

ギター+打ち込み始まりのミディアムな跳ね系M8「Turn Up!!」(佐々木作)は、ピアノが軽妙に、ギターがエッジ効かせてテーマ奏でて。構成力豊かなギターソロを中盤に、軽やかなピアノソロを終盤に、それからそのタイトル自体がゴシック、それに即してサウンドも!なアップ系M9「トッカータとドラキュラの館」は、激しいリフの中でギターがテーマを。煌びやかなシンセソロからギターとのプログレなユニゾンに変化し、リフをバックにドラムソロ、全員で激しく攻め立ててエンディング。

最後はミディアムな3拍子曲M10「Fiesta」。ギターやシンセが朗らかなテーマを奏でて。いかにもな音色のスペーシーなシンセソロ、フィル発展のドラムソロ、そしてテーマ発展のギターソロと、定番の色づけ。

手堅くまとめた感が強すぎて、刺激はイマイチ。ユッコ共演の2曲は、共にT-SQUAREっぽくといったまとめ方に、パロディなのかトリビュートなのか、受け取り方によって印象は変わります。けど、T-SQUAREっぽい事やCASIOPEAっぽい事ってデビュー直後も相当してた彼らですから、ある意味で原点回帰とも言えます。

まあ活動、しっかりと続けて下さい!

CDコレクションその1921…「マーカス・ミラー」新作1枚!!

1:「レイド・ブラック [CD]」:Laid Black〜Marcus Miller
レイド・ブラックマーカス・ミラー
ビクターエンタテインメント
2018-07-25

前作「アフロディジア (初回限定盤)(DVD付) [CD]」から3年ぶりとなる新作が発表となりました。その前作も全10曲収録。

重たいビートの中でスラップが誘導してのM1「Trip Trap」で幕開け。ささやかなブラス隊と自己主張しずきのスラップが交差しながらテーマを織り成して。スラップと指弾きによる力業のベースソロがマーカスらしい。またアルトとトランペットの掛け合いを少し挟みつつ、ファンキーに取りまとめています。ライナーによれば、ニューオーリンズでのライブ音源を下敷きにした模様。観客の歓声やMCはその時のモノ?

ハーモニクスらも交えたベース独奏から始まるスローな3連シャッフル曲M2「Que Sera Sera」(J.Livingston & Ray Evans共作)は、映画「知りすぎていた男」主題歌を、Selah Sue(vo)迎えて。シルキーなマーカスのコーラスや自在に弾きまくるベース、ささやかなブラス隊を従え、存分に歌い上げて。ゴスペル色も少々、また途中で色を添えるワイルドなギターソロはAdam Agati(g)によります。

ミディアムなファンキー系M3「7-T'S」(マーカス&A.Blake共作)は、力強いベースとブラス隊がテーマを交差して展開します。途中にTrombone Shorty(tb)のファンキーなソロを挟んで、ベースのロックなフレーズ経てソロ、そしてファンキーなアルトソロ(誰?クレジットに名はなし!)存分に織り交ぜれば、スローなチキチキ風M4「Sublimity 'Bunny's Dream'」(マーカス、B.Williams & Alex Han)は、ピアノやジョナサン・バトラー(vo & ac-g)の土着なスキャットやアコギ、アルトやバスクラリネットがテーマ織り成すマーカスの原点?アフリカの奥地を彷彿させる楽曲。ベースやミュートトランペット、朗々としたアルトソロなどを挟んで、淡々と展開します。

スローで力強いチキチキ曲M5「Untamed」(マーカス&Peculiar 3)は、本作の多くの楽曲に参加しているBrett Williams(kbds…M1,4-6 & 9-10)と、Mitch Henry(kbds)とChaeles Haynes(ds & prog)の3名によって構成されるPeculiar 3によるバックトラックにマーカスがベースにフレベ、パッチェス・スチュワート(tp…M2,5 & 9)によるミュートトランペット、カーク・ウェイラム(flu…M5)によるフルート、何故かマーカスによるリリカルなピアノソロらを自在に交えて展開します。スラップからのミディアム系M6「No Limit」は、ブラス隊を交えつつも終始ベースが軽妙にリードする重たいファンキー系。途中にピアノソロ、Caleb McCampbell(vocoder)によるボコーダーソロを配して変化を醸し出せば、ここで日本向けボーナストラック!M7「Convergence」(マーカス&Peculiar 3)は、バスクラリネットで朗々とブロウするスローなチキチキ曲。流麗なピアノソロを挟んでサラッとまとめ上げて。

ピアノから始まるM8「Someone To Love」は、テーマをフレベとマーカスによる歌、ピアノ、そしてアルトも加わってテーマ受け継ぎ、その美メロを丁寧に紡ぎ合います。本作の中での最たる美しさ。

そしてスローでメリハリあるチキチキ風のM9「Keep 'em Runnin」(マーカス、モーリス・ホワイト、E.D.Barrio & ラリー・ダン)は、マーカスのスキャット・オン・ベースと、E.W.&F.の「Runnin」から引用したサビを息子のJulian Miller(vo)やHoney Larochell(vo)が歌い飛ばした2つのテーマで構成されています。ベースソロからのカーク・ウェイラム(t-sax)の切れたテナーソロも聴きドコロ。最後は以前にマーカスがプロデュースしたTake 6(vo)をフィーチャーしてスローなハチロクM10「Preacher's Kid」。マーカスのバスクラリネットや歌らがテーマを紡いで。バスクラのソロ、ウェイラムやAlex Han(a-sax)の同時ソロらを交えて、深く物静かに展開、幕を閉じます。

過去の偉人へのトリビュートを感じさせた過去作、少し主張しだした前作、そして本作は、マーカス自身の自己表現のあり方がアフリカ系アメリカ人である事といったルーツへの向き合い方がより鮮明に感じられるようになりました。ベースについて、またベースを用いた自己表現については、相変わらずシーンの最前列を疾走中!

その他参加ミュージシャン。Adam Agati(g…M2 & 8)、Cliff Barnes(p…M8)、Alex Bailey(ds…M1,2 & 10、perc…M3-4)、Louis Cato(ds…M4,6 & 8-9、back-vo…M9)、Richie Gajate-Garcia(perc…M9)、Alex Han(a-sax…M1-2,4,6 & 8-9)、Marquis Hill(tp…M1,4,6 & 9)、Russell Gunn(tp…M10)、ブライアン・カルバートソン(tb…M9)。

CDコレクションその1920…「Perfume」新作1枚!!

Future Pop(完全生産限定盤)(Blu-ray付)Perfume
Universal Music =music=
2018-08-15

2年4か月ぶりの新作であります〜。もう少し待たされると思っていました〜。今回は、既出曲6曲に新曲6曲、合わせて全12曲収録です。

まずはアルバムイントロのM1「Start Up」。ピコピコ可愛く、その音をギターで引用して始まるのがアルバムタイトル曲M2「Future Pop」。かしゆか歌い出し(笑)で、中田ヤスタカ氏が起こそうとしているブーム=フューチャー・ベース。AメロにBメロ、サビはタイトルコールのみ!といった流れ、実は前作「Cosmic Explore」も同じだったりする。キャッチーに仕上がってて、かなり好き。

そして既出曲から直前シングルでフューチャー・ベースを前面に出したM3「If You Wanna」、近年の大ヒット曲!M4「Tokyo Girl」、前作では「Story」に相当する中田ワールド!M5「Fusion」迄、振り返りコーナー。

そしてアルバム新曲が3曲続けて。まずはミディアム系M6「Tiny Baby」。サビ始まりの可愛い系。裏打ちのイエイや、コーラスワークがよく練り込まれていて、アルバムからのリード曲M7「Let Me Know」。過去曲「マカロニ」同様の切ない曲ながら、AメロにBメロ、サビはほぼタイトルコールと、近年の作風に準じています。ミディアムな4つ打ちM8「超来輪」は、ピコピコと中華系な響きが印象的な軽妙系。その歌詞には、あまり意味はなく(笑)。

既出曲2曲は、映画「ちはやふる」最終作の主題歌M9「無限未来」は、フューチャー・ベースの形態を用いてAメロからBメロ、そしてサビはタイトルコールにて。映画の世界観へのマッチング、Perfumeらしさという点で前提供曲「Flash」より好き。それからOra2へのCM提供曲M10「宝石の雨」は、サビ始まりでAメロ、Bメロを持つ王道のポップ・ソング。

最後の新曲は、アップなエレクトロ曲M11「天空」。TVアニメの主題歌でも通用しそうなポップ感を持つサビ始まりの曲。Aメロ、Bメロをしっかり持ちつつ、またサビの響きは過去曲「Game」を彷彿させます。こっちが全然明るい仕上がりだけどね。

最後は既出曲でM12「Everyday」。AWAダンス!へのCM提供曲で、跳ねたシンセの動きは前作「Baby Face」みたいなんだけどね。しかしポップかつドラマティックにまとめて、明るく次に繋げています。

2〜3作目は全12曲収録、以降が全14曲収録でしたので、収録曲数は少なくなっていますが、あっという間に聞けちゃったのは、収録時間が大幅に減少しているせい。本作は42分9秒で、1曲がそれぞれ短い事も影響しています。LPに向いた収録時間で収めるのが近年の特徴ですので、恐らく恐らくLP化は確実でしょう〜。

これからのPerfumeは、9月30日(日)@大阪城ホール、10月25日(木)@アスティ徳島、そして12月11日@横浜アリーナと、3回のライブが待っています〜。オッサン、頑張るよ〜(笑)。

CDコレクションその1919…「マイルス・デイビス」ブートレクシリーズ1枚!!

遂にこちらブートレク・シリーズも第6弾。

今回はジョン・コルトレーンとの最後のツアーが発掘、発表となりました〜。

1:「ザ・ファイナル・ツアー ブートレグ・シリーズVol.6(完全生産限定盤) [CD]」:Miles Davis & John Coltrane The Final Tour: The Bootleg Series Vol.6〜Miles Davis & John Coltrane
ザ・ファイナル・ツアー ブートレグ・シリーズVol.6(完全生産限定盤)マイルス・デイビス&ジョン・コルトレーン
SMJ
2018-03-28

ノーマン・グランツによってヨーロッパに招聘され、行った公演からのライブ集。CD4枚に23曲(トラック)収録です。

メンバーは、マイルスにコルトレーン(t-sax)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(ac-b)、ジミー・コブ(ds)。

1960年3月21日にパリのオランピア劇場で行われたファースト・コンサートからCD1M1「All Of You」(コール・ポーター作)。軽やかな4ビートにてトランペットをミュートさせてテーマ、引き継いて小粋にソロを展開するマイルス。テナーで豪放にソロを受け継ぐコルトレーンは、調子はイマイチ。小粋にピアノソロからテーマ発展のミュートトランペットソロで締め括って、引き続いて代表曲同M2「So What」を。印象的なベースラインから軽快な4ビートにてトランペットソロを展開。そしてコルトレーンのテナーソロにピアノソロ経て、アコベによるテーマ挟んで締め括り、ピアノとアコベのアルコから始まる同M3「On Green Dolphin Street(B.Kaper & N.Washington共作)。知られたテーマをミュートトランペットで奏でれば、そのままソロを強弱つけながら。テナーソロは相変わらずチョロチョロと、小粋にピアノソロ挟んで、アコベのアルコソロは独奏に変化し。テーマに戻って静かにエンディング。

1960年3月21日にパリのオランピア劇場で行われたセカンド・コンサートからCD1M4「Walkin'」(R.Carpenter作)。軽やかな4ビートの中、端的なテーマからトランペットソロはドラムに煽られながら。テナーソロは小刻みに音を積み重ね、ピアノソロは小気味よく、またアコベのアルコソロからエンディングに。軽やかなピアノから始まる軽やかな4ビート曲CD2M1「Bye Bye Blackbird」(R.Henderson & M.Dixon共作)は、ミュートトランペットでテーマ伝えて。そのままソロは強弱で印象づけながら、テナーソロはピロピロと裏返った音を積み重ねて、ピアノソロはサラッと、テーマに戻ってエンディング。そして同M2「’Round Midnight」(セロリアス・モンクら作)は、よく知られたテーマをミュートトランペットにてブロウ。そのままソロ、続いてテナーソロ経て、締め括るマイルス。そしてミュートトランペットの端的なテーマから始まる高速4ビート曲同M3「Oleo」(ソニー・ロリンズ作)は、ウォーキングベースを軸にミュートトランペットとテナーがソロをサラッと詰め込んで、恒例!同M4「The Theme」でステージを締め括ります。

1960年3月24日、デンマークのコペンハーゲンにあるチヴォリ・コンサートホールからのは、まずノーマン・グランツによるメンバー紹介同M5「Introduction(by Norman Granz)」、そして上のCD1M2よりはすこしテンポを早めて同M6「So What」。淡々と、時に高らかにトランペットソロ、小刻みに延々とテナーソロ、後を受けてアウト多用の小刻みなピアノソロ、そのままエンディングを迎えて、ロマンティックなピアノから始まるのが同M7「On Green Dolphin Street」(B.Kaper & N.Washington共作)。軽やかな4ビートにてミュートトランペットが乾いた音色でテーマ、ソロを奏でれば、あまり音数詰め込まずにテナーソロ、軽やかにピアノソロ、アコベのアルコソロは独奏に変化して、エンディングを迎えます。そしてゆったりハチロクにて同M8「All Blues」は、ミュートトランペットにて静〜かにテーマを絞り出す。ミュート取って高らかにソロを展開すれば、奇をてらった系のテナーソロ、綺麗にまとめたピアノソロ経て、テーマしっかりエンディング。恒例!同M9「The Theme」でステージを締め括ります。

1960年3月22日、スウェーデンのストックホルムにあるコンサート・ホールでのファースト・コンサートから、まずはノーマン・グランツによるメンバー紹介CD3M1「Introduction(by Norman Granz)」からやっぱり同M2「So What」。ソロの方向性は変わらず、それぞれ短め。ゆったり4ビートの同M3「Fran Dance」は、ミュートトランペットで静かにテーマを。その雰囲気を受け継いでテナーソロは、音数詰め込みつつもサラッと流し、小粋にピアノとアコベがソロを繋ぎ、マイルスがソロを絞り出してエンディング。そして軽やかな4ビートで同M4「Walkin'」(R.Carpenter作)。トランペットでテーマからのソロ。後を受けてテナーソロは音数詰め込み、小粋にピアノソロからのアコベのアルコソロ、マイルスが締めてと決まった流れ。そのまま同M5「The Theme」というのも同様。

最後は1960年3月22日、スウェーデンのストックホルムにあるコンサート・ホールでのセカンド・コンサート。そのままその日2回目のCD4M1「So What」。アコベによるテーマから早速高らかにトランペットソロ、徐々に音数増やして存分にテナーソロ、ハードに攻め立ててのピアノソロ、テーマからエンディングに。この日は初!ピアノから始まる同M2「On Green Dolphin Street」(B.Kaper & N.Washington共作)は、ミュートトランペットでテーマ、そしてソロに。抜いて始めて音数詰め込んでとテナーソロ、軽やかにピアノソロ、アコベのアルコソロからテーマ挟んで小粋にエンディング。この日2回目!アコベからのゆったりハチロク同M3「All Blues」は、ミュートトランペットでテーマ、ミュート取って高らかにソロを展開、朗々とテナーソロ、朴訥とピアノソロ、テーマに戻って静かにエンディングを迎えて、そのまま同M4「The Theme」にて締め括ります。

そして最後はコルトレーンへのインタビュー同M5「John Coltrane Interview(By Carl-Erik Lindgren)。コペンハーゲン公演の2日前(1960年3月22日)に行われていたようで、ここでマイルス・クインテットからの脱退をほのめかしていました。実はちゃんとコルトレーンを聴くのって、今回が初めてなんだよね〜。

7作目はあるのか???

CDコレクションその1918…「カーク・ウェイラム」3枚!!

今回は、人気サキソフォニストのカーク・ウェイラムの諸作をまとめて〜。

1:「アンコンディショナル <FUSION 1000> [CD]」:Unconditional〜Kirk Whalum
アンコンディショナル &lt;FUSION 1000&gt;カーク・ウェイラム
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は2000年発表

ポール・ブラウンのプロデュースで制作された1枚。全10曲収録です。

まずはミディアムスローなチキチキ風M1「Now 'Til Forever」(ブラウン、ウェイラム&R.Vally)で幕開け。ナイティな雰囲気の中でテナーでテーマ、ソロを朗々と展開します。かすかにジョン・スタッダート(back-vo)がハーモニーを添えれば、ミディアムスローな跳ね系M2「Groverworked & Underpaid」は、ファンキーなビートに乗せてテナーで力強くブロウ。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M2,4,6 & 10)のギターソロも配しつつ、直前に逝去したグローバー・ワシントン・Jr.へのカーク流のトリビュートも兼ねているようです。

ミディアムスローなチキチキ風M3「God Must Have Spent A Little More Time On You」(E.A. Rogers & C.A.Sturken)は、テナーによる美メロなバラード。丁寧にテーマを積み重ねています。スムースジャズの王道な展開でまとめ上げれば、続くミディアムな跳ね系M4「Unconditional」は、アーバンな雰囲気の中、テナーでテーマ、そして各所でソロをブロウすれば、ミディアムなチキチキ風M5「Can't Stop The Rain」(Shai)は、Shai(vo,kbds & b)を迎えた歌モノ。ユラユラという雰囲気の中、シルキーな歌声、歌伴のテナーで進行します。

ミディアム系M6「Song For Evan」(ウェイラム&ブラウン共作)は、テナーが朗らかなテーマを朗々と奏でれば、スローなハーフタイム・シャッフル風M7「I Try」(J.Lim,D.L.Woods & j.Ruzumna)は、テナーで朗々とテーマ奏でて。サビはサックス重奏にて厚く強調しています。

ミディアムスローなチキチキ曲M8「Playing With Fire」(ブラウン、ウェイラム&R.Vally)は、テナーで高らかにテーマ奏でて。客演したPeter White(ac-g)がアコギでスパニッシュな雰囲気を醸し出せば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M9「Real Love」(ブラウン、S.A.Carwell、ウェイラム&K.Claiborne共作)は、Wendy Moten(vo)を迎えた歌モノ。打ち込み交えた小気味よいリズムに淡々と歌い上げるMoten、歌伴するウェイラム。最後はDebbyではなくってDavidに向けてのスローなワルツM10「Waltz For David」。Davidとはサンボーン!とライナーに記載、アルトでアーバンにまとめています。先のグローバーへのといい、先人への敬意でしょうか?

トニー・メイデン(g…M1,5 & 9)、Peter White(g…M8)、Tim Heinz(kbds…M1,2,4,6,7 & 10)、グレッグ・フィリンゲインズ(kbds…M2,4,6 & 10)、Roberto Vally(b…M1)、アレックス・アル(b…M2,4,6 & 10)、Lil' John Roberts(ds…M2,5 & 6)、Teddy Campbell(ds…M4 & 10)、レニー・カストロ(perc…M1)、ルイス・コンテ(perc…M2,4,6,8-10)、、Sue Ann Carwell(doo doos)、Gregg Karukas(all other instruments…M3)、David Kahlid Woods(all other instruments…M7、ds-prog…M9)。

2:「ゴスペル・アコーディング・トゥ・ジャズ 4 [日本語帯/解説付] [輸入CD] [CD]」:The Gospel According To Jazz, Chapter 検Kirk Whalum
ゴスペル・アコーディング・トゥ・ジャズ 4 [日本語帯/解説付] [輸入CD]カーク・ウェイラム
Rendezvous / King International
2015-04-10

信心深さで知られるウェイラムが、ゴスペル・ミュージックを知らしめる、ジャズを知らしめる!という趣旨で続けている本シリーズ4作目。N.Y.ブルックリンにあるChristian Cultual Centerでのライブ録音で、CD2枚に全28曲(トラック)収録です。

主たるバッグ陣は、Kevin Turner(g)、Ralph T.Lofton(hammond)、Braylon Lacy(b)、Marcus Finnie(ds)、Gary Bias(a-sax)、コートランド・ウェイラム(vo)、Tamara Bodie(back-vo)。そこにフィーチャリング・アーティストとして、ノーマン・ブラウン(g & vo)、ジョン・スタッダート(p,kbds &vo)、Gerald Veasley(b)、Leonard "Doc" Gibbs(perc)、ケネス・ウェイラム三世(s & t-sax)、リック・ブラウン(tp,flh, v-tb & vo)、シャレーア(vo & p)、ケヴィン・ウェイラム(vo)が加わっています。

まずはCD1枚目。エレピを従えてテナーを朗々とブロウするM1「Just As I Am」(traditional)で幕開けすれば、ドラムにディキシーランド風なブラス隊から始まるM2「Let 'Em In」(ポール&リンダ・マッカートニー)に。ウェイラムの盟友ジョン・スタッダードが歌って、途中に軽やかなスキャットソロも挟んで小粋にまとめれば、続くは、アップな5拍子でM3「Keep On Pushing」(カーティス・メイフィールド)。男女ボーカル陣にウェイラムのテナーが絡みながら進行。詰め込みまくりのテナーソロから流麗なノーマンのギターソロを中盤に。ミディアムちょっとスローな跳ね系M4「My Hero」(D.Grohi,Pat.Smear & Nate Mendel)は、ホイットニー・ヒューストンの後継者と評されるシェレーアを迎えて。透明感溢れる歌声を披露しています。途中のテナー掛け合いは甥のケネスと。ウェイラムの詞の朗読経て、アコベとドラムの端的なソロ、エンディングをに向かいます。

M5「Intro To This Is The Day」からの本編、スローなチキチキ曲M6「This Is The Day」。フルートを手にして、爽やかなスムースジャズの世界を展開します。ピアノとフルートのソロ、同時ソロらを挟めば、本シリーズ3作目迄の主要メンバーであったジョージ・デュークを偲んだMCのM7「Intro To There」、その口癖をタイトルにつけたM8「There」(ウェイラム&J.Peters)は、流麗かつドラマティックなピアノから始まり、ゆったりワルツにてスタッダートがしっとりと歌い上げます。中盤にはテナーがしみじみとソロを展開、終盤には左右から男女がゴスペル風にコーラスを添えています。

M9「Intro To Beauty In Strength,Strength In Weakness」からの本編、ピアノをバックに高らかにソプラノ奏でて始まるM10「Beauty In Strength,Strength In Weakness」は、テーマをフレベと分け合って展開します。途中でソロ掛け合いしつつも、綺麗な雰囲気を醸し出し、続くスタッダートのエレピ弾き語りから始まるM11「Wait For The Sunshine」(John Stoddart作)は、ウェイラムのソプラノのみが絡んで展開します。

M12「Intro To Un Amor Supremo」からの本編、コンガを軸としたGibbsのパーカッションソロ(含む土着なスキャット)からのミディアムちょっとスローなM13「Un Amor Supremo」は、テナーとギター、土着なスキャットらがテーマ奏でるカリプソ風。ギターにテナー、コンガからのティンバレスと、それぞれのソロ挟めど、あまり躍動感はなかったなぁ〜。そしてM14「Intro To Triage」からの本編M15「Triage」は、軽快な4ビート曲。端的なテーマからノーマンのジャジーなギターソロ、リックの高らかにトランペットソロ、ウェイラムのテナーに甥のケネスのソプラノソロ、最後は同時ソロを端的に行ってエンディング。

CD2枚目に移ってリックが高らかにフリューゲルホルンでM1「Ave Maria」(1825 Traditional)を奏でます。そしてM2「Intro To Sunday's Best」からの本編でミディアムなチキチキ風M3「Sunday's Best」(W.Tisdale & T.Carter)は、トランペットとテナー、ギターが淡々とささやかなテーマを紡ぎ合って。途中、リリカルなピアノソロ、歌心溢れるベースソロ、テナーとトランペットの掛け合いソロなど挟んで。そしてゆったり4ビートのM4「Cain't Stay Blue」は、男性コーラス陣が楽しげに歌って。古き良き時代を彷彿させるトランペットとテナーのソロ、そしてノーマンのスキャット・オン・ギター・ソロから先の2人が加わって掛け合いからの同時ソロ。ジャズの原点を再現したんでしょう。

M5「Intro To I See You」からの本編M6「I See You」(ウェイラム&B.Hill)は、シャレーアを迎えてスローな跳ね系の中でしみじみと歌って。テナーとギターが端的にソロを挟み、綺麗にまとめ上げれば、M7「Intro To Madiba」からの本編でミディアムちょっとスローなチキチキ系M8「Madiba」は、ソプラノ、そしてギター加わって淡々とテーマ紡ぎます。アコベがいい響きを醸し出す中、ギターやピアノのソロを小粋に挟んで、8分の5拍子からの躍動的なドラムソロを存分に展開。

M9「Intro To Nannette」からの本編、ミディアムちょっとスローな跳ね系M10「Nannette」は、フルートがフレベと共に物悲しいテーマを奏でます。そのまま雄弁なフレベソロを大々的にフィーチャーすれば、またまたシャレーア迎えてM11「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」(1870 Traditional)。ピアノ弾き語り(多分!)にて力強くシャウトする。これ聴くと、ホイットニーの後継者、何となく分かるかも。

そしてM12「Kirk's Improv」は、ウェイラムがテナーで気の赴くままに。Gibbsがアフリカ系の打楽器で時折色を添えれば、最後はトッド・ラングレンのヒット曲でミディアム系M13「Love Is The Answer」(T.H.Rundgren)。主たるボーカル陣が歌い合って、ソプラノにトロンボーン、アルトにギター、ボーカル陣の掛け合いと、本編の最後故に全員をしっかりフィーチャーし、幕を閉じます。

このシリーズ、遡ってみようかな?

#ラヴカヴァーズ [輸入CD][日本語帯・解説書付]カーク・ウェイラム
TOP DRAWER RECORDS / King International
2017-04-07

今回はカバー特集。年代問わずにカークが気に入った?楽曲らを集めて、全13曲収録です。

まずは軽やかな4ビートにテナーがブロウするM1「Love On Top」(T.Nash、S.Taylor & ビヨンセ共作)にて幕開け。ミディアムな4つ打ち跳ね系になり、Ruby Camille(vo)のコーラス従えながらテナーでテーマを展開。ビヨンセの2011年発表曲を小粋にカバーしています。そしてミディアムスローなチキチキでM2「Have A Talk With Gog」(S.Morris & C.Hardaway共作)。スティービー・ワンダーも取り上げたこの曲を、Darcey Stewart(vo)とNia Allen(vo)の2人の歌声を絡めながら。、ファンキーに取りまとめています。終盤にバリトンとの自身重奏あり。

アップな3連シャッフルによるM3「You Brought The Sunshine」(E.Clark作)は、1981年にクラーク・シスターズ発表曲。シルキーなAngie(vo) & Debbie Winans(vo)のコーラス従えてテナーをブロウ。ギターとテナーが節々で掛け合えば、M4「God Is Love」(P.Gaye,E Rousseau,Stover,A.Gordy Gaye & J.Nyx共作)はマーヴィン・ゲイ。甥のケヴィン・ウェイラム(vo)をフィーチャーして甘くまとめています。カーク自身も存分にテナーソロをブロウ。ミディアム系M5「Holy Is The Lamb」(F.C.White作)は、オリータ・ウィリアムスの1997年発表曲。Nia Allen(vo)やDarcy Stewart(vo)によるコーラス隊やアコギら従えてささやかにテナーでまとめて、ミディアムスローなチキチキ風M6「Speak To My Heart」(ドニー・マクラーキン作)は、マクラーキンの1997年発表曲。テナーに女性コーラス陣が絡み合いながら、終盤にはドニー本人も客演、色を添えています。Angie(vo)やDebbie Winans(vo)らがコーラスで色を添えています。

ここから2曲がNia Allen(vo)をフィーチャーして。まずはピアノらからのゆったりハチロク曲M7「Wonderful,Merciful Savior(邦題:素晴らしい、慈悲深き救世主)」(D.Rodgers & E.Wyse共作)は、シーラの2001年発表曲。Nia Allen(vo)をフィーチャーし、クラシカルにまとめています。カークはフルート、そしてテナーに持ち替えて荘厳に色を添えています。M8「Alabaster Box」(J.Sjostran作)は、セス・フィナンスの1999年発表作。ささやかにAllenが歌ってテナーで後を受けて。綺麗な雰囲気のまま、テナーソロを展開、ドラマティックにまとめています。

ソプラノからささやかに始まるM9「Tomorrow」(C.& D.Winans共作)は、ザ・ワイナンズの1984年発表曲。Carivin Winans(vo)のシルキーな歌声の合間に、ニュース(マイケル・ジャクソンやホイットニー、プリンスの死を伝えるモノ)を挟みつつ、朗らかに「明日」を表現。締めはWinansが高らかに。そしてカークを語る上で外せないホイットニーの代表曲M10「I Will Always Love You」(ドリー・パートン作)。冒頭で存分にテナー奏で上げ、Bebe Winans(vo)やWendy Moten(vo)のコーラスを従えつつ、テーマを朗々とブロウ。奇をてらわずに順当にカバーすれば、ジャジーなピアノにテナー加わるM11「What Is This?」(E.Hawkins作)は、ゴスペル・グループであるウォルター・ホーキンスの1980年発表曲。ミディアムスローな跳ね系に転じてアーバンにまとめ上げて。再びドニー・マクラーキンがシルキーに色を添えています。そしてミディアムスローなチキチキ系M12「Use Me」(ビル・ウィザース作)は、ビルが1972年発表の代表曲。男性コーラス陣を従えながら、テナーで淡々とブロウ。小気味よくまとめて、最後はM4を短くまとめたリミックスM13「God Is Love(Remix)」で幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M2-4,6 & 10-12)、Michael Ripoll(g…M5)、Joe Davidian(p…M1)、ジョン・スタッダート(kbds…M10)、Michael Rinne(ac-b…M1)、カイル・ウェイラム(b…M7,12)、チェスター・トンプソン(ds…M1)、リッキー・ローソン(ds…M3)、Marcus Finnie(ds…M4,6-7 & 12)、Ryan Caldwell(sax horn section…M3)、Nia Allen(back-vo…M1,9 & 10)、Camero Pigg(back-vo…M1)、Darcey Stewart(vo…M3,9 & 12)、Moiba Mustapha(vo…M3 & 12)、Juan Winans(additional-vo…M4)、Ced "C" & Vic "C"(all other instrumeents…M1-6 & 8-12)。

CDコレクションその1917…「トム・スコット」2枚!!

1:「ハニーサックル・ブリーズ(紙ジャケット仕様) [CD]」:The Honeysuckle Breeze〜Tom Scott & The California Dreamers
ハニーサックル・ブリーズ(紙ジャケット仕様)トム・スコット
CLINCK RECORDS
2011-09-10
オリジナル音源は1967年発表。

Discogによれば、初めてトム・スコット(flu…M2-3 & 5、s-sax…M1 & 4-9、a-sax…M1,4-5 & 9、t-sax)の名前がついたアルバムで、弱冠19歳の時の録音。9人組のコーラス・グループ=The California Dreamers(以降、TCDとする)と共に、当時のヒット曲を聴きやすくまとめていて、全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲のミディアム系M1「The Honeysuckle Breeze」(Ian Freebairn-Smith作)で幕開け。キューバンリズムと4ビートを交差させつつ、TCDやヴァイブを絡ませながらアルトがテーマにソロに。音色や音使い、若々しい。

そしてミディアムスローのM2「Never My Love」(Dick & Don Addrisi共作)は、スコットを従えつつ、TCDが朗らかなメロディを歌って、絶妙なコーラスワークの中でアルトソロを展開すれば、スローなワルツのM3「She's Leaving Home」(レノン&マッカートニー共作)は、ハープシコードにフルート、コーラス隊がささやかにまとめ上げて、ゆったり4ビートによるM4「Naima」(ジョン・コルトレーン作)は、ソプラノ使ってナイティかつムーディにまとめて。コーラス隊を従えながら力強くソロを展開し、非凡ぶりを披露。

ミディアムな跳ね系M5「Mellow Yellow」(Donovan Leitch作)は、ベースと共に牧歌的なテーマをアルトで。主旋律をTCDに譲り、コミカルにまとめ上げれば、ミディアム系M6「Baby I Love You」(Ronny Shannon作)は、TCDを従えながらテナーを朗々とブロウして。TCDのパーカッシブかつ複合的なコーラスワークも絶妙。

ミディアムな8ビート曲M7「Today」(M.Balin & P.Kantner共作)は、TCDが前面に出て神秘的?なメロディをささやかに歌って。テナーは途中から大いに絡んで色を添え、続くM8「North」(John Baez作)はM7と同じ構成?TCDを前面に、ソプラノが大いに良かったかも…。

そしてスコットのオリジナルM9「Blues For Hari」は、いかにも1960年代っぽいアコベがリードした疾走感溢れるアップな7拍子曲。アルトなんだけどエフェクトかけて低音を反響させたような音色使って全編をリード。その鬼才な発想はこの時から。最後は軽快なアップ曲M10「Deliver Me」(Danny Moore作)。TCDが明るくメロディ歌って、テナーソロには賑やかにコーラス被せて手拍子し、楽しげに幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Dennis Budimir(g…M2-3,6-8 & 10)、Glen Campbell(g…M2-3,6-8 & 10)、Carol Kaye(b…M1-3,6-8 & 10)、Louis Morell(g…M1,4-5 & 9)、Mike Melvoin(p…M1-5 & 9-10、org…M2,3 & 10、harpsichord…M1,4-5 & 9)、Lincoln Mayorga(p & harpsichord…M6-8)、Max Bennett(b…M1,4-5 & 9)、Jimmy Gordon(ds)、Emil Richards(perc…M2-3 & 10)、Gary Coleman(perc…M6-8)、Gene Estes(perc…M1,4-5 & 9)、Bill Plummer(sitar)。

2:「ターゲット <FUSION 1000> [CD]」:Target〜Tom Scott
ターゲット &lt;FUSION 1000&gt;トム・スコット
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は1983年発表。

こちら、1982年発表「Desire」から3年を経て制作、発表となった1枚。全8曲収録です。

まずは軽やかなギターカッティングからの3拍子曲M1「Target」にて幕開け。アルトにエフェクト入りのギターのユニゾンにて軽妙にテーマを展開。サラッとアルトソロ、ブラス隊のソリを途中に挟めば、ピアノからのスロー系M2「Come Back To Me」(K.James & M.Wilkとの共作)は、Kenny James(vo)を迎えてのキャッチーなサビを持つバラード。ソプラノで流麗に色を添えて実は売れ線狙い?R&Bチャートで最高位80位だそうです。女性コーラスも少々。

リリコンからのアップな4つ打ち曲M3「Aerobia」は、直進的なエレドラや打ち込みといったバックトラックの上で、朗々とリリコンを吹きまくる姿は鬼才と言われるスコットらしく、またポコポコなエレドラからのアップ系M4「He's Too Young(G.Leibとの共作)は、Maria Muldaur(vo)を迎えての超ポップソング。力強く歌って、スコットはリリコンのソロで自己主張。

ミディアムなファンキー系M5「Got To Get Out Of New York」(ハービー・メイソン&L.Vingとの共作)は、小気味よいギターカッティングの上でアルトら多重録音によってテーマを展開。Lee Young(vo & harmonica)がラップ風に力強く歌い飛ばしてハーモニカソロも。スローな跳ね系M6「Lollipoppin'」は、リリコン使って軽妙にテーマ奏でて。イントロつまりはサビ、ボビー・マクファーリンが1988年に発表した「Dont Worry Be Happy」に似てる説がライナーにあるけど、似ています(笑)。

そしてアンブロージアが1980年に発表したM7「The Biggest Part Of Me」(デヴィッド・パック作)を、アルトでカバー。ミディアムちょっとスローでバックビート気味にし、朗らかにブロウすれば、最後はミディアムなスネア4つ打ちにてM8「Burundi Bump」(ヴィクター・フェルドマンとの共作)。こちらもリリコンで横笛風の音色でテーマ紡ぐが、そのアフリカ的なリズムの使い方は、ライナー記載の通り、TOTO「Africa」を彷彿させます。

ホントにリリコン多用。デジタル楽器黎明期の中、独自のサウンドを模索している感が強かったですね〜。

その他参加ミュージシャン。カルロス・リオス(g & perc…M8)、ポール・ジャクソン(g & perc…M8)、ヴィクター・フェルドマン(kbds)、Trevor Feldman(e-p…M4)、Ian Underwood(synth)、Michael Boddicker(synth & vocoder)、Neil Stubenhaus(b)、ハービー・メイソン(ds,e-ds & perc)、Michael Fisher(perc)、Jim Horn(flu & b-sax)、Pete Christlieb(cla & sax)、アーニー・ワッツ(s,a & t-sax)、ジェリー・ヘイ(tp & flh)、Dick "Slide" Hyde(tp & b-tb)、Bill Reichenbach(tb)、Andrea Robinson(back-vo…M2)、Carmen Grillo(back-vo…M2)、Clydene Jackson(back-vo…M2)、Geoffrey Leib(back-vo…M2)、Jim Gilstrap(back-vo…M2)、Jo Ann Harris(back-vo…M2)、Judi Brown(back-vo…M2)、Leza Miller(back-vo…M2)、Rugenia Peoples(back-vo…M2)。

CDコレクションその1916…「イリアーヌ・イリアス」4枚!!

今回はイリアーヌ・イリアスの諸作をまとめて。

1:「キスト・バイ・ネイチャー(期間生産限定盤) [CD]」:Kissed By Nature〜Eliane Elias
キスト・バイ・ネイチャー(期間生産限定盤)イリアーヌ
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は2002年発表。

ベーシストであり、プライベート・パートナー(ライナーによる)のマーク・ジョンソンのプロデュースによる通算15枚目のスタジオ作。ボーナス・トラック(リミックス)2曲含む全14曲収録。イリアーヌは歌は勿論、ピアノも演奏しています。

まずはミディアムなチキチキにてアルバム・タイトル曲M1「Kissed By Nature」で幕開け。響く中低音な歌声で唯一の英語歌詞にてしっとりと歌い、印象的なピアノソロを中盤にたっぷりと奏でます。

アップなワルツM2「A Volta」は、ささやかなテーマを繰り返して印象づけ、リリカルにピアノソロを中盤に、躍動的なラテン・ビートによるアップ系M3「Manhattan」(Lucy Elias作)は、その歌詞はイリアーヌの母ルーシーによる。ささやかで明るいAメロ、ちょっと陰のあるBメロで構成されています。

ブラシ使ってのスローな跳ね系M4「Apareceu」は、叙情的な雰囲気に包まれ、しっとりと歌い上げれば、ミディアムスローなラテンなチキチキ風M5「Perere」は、幻想的なスキャットで終始歌い上げ、可愛いピアノソロを展開し、叙情的なピアノからのちょっとスローなチキチキ風M6「Where Did You Go」は、ピアノ・トリオにて甘い雰囲気に包まれつつ展開。

甲高いピッチのスネア使ったミディアムスロー曲M7「Balance」は、クラブ向け?近未来感を感じさせる雰囲気の中で展開すれば、続く喰ったビートの16系M8「Djavan Medley(Fato Consumado…Dobrado)」(ジャヴァン作)。そのタイトルの通りジャヴァンの2曲を繋げて。歌に時折ピアノを添えながら軽やかかつ小気味歌い、たっぷりとピアノソロを挟みます。しかし2曲の境目が分からない(笑)。

元旦那!ランディ・ブレッカー(tp & flh…M9-10)を迎えて2曲、まずはM9「October」。ランディのミュート・トランペットとかすなかテナーが5拍子の中で静かにテーマを紡ぎます。N.Y.の秋から冬に向かっていく変化を表現してのか、展開変わる部分で拍足しなどを織り交ぜて複雑に進行。ミュート・トランペットのソロは乾いて切々と、スキャットソロと交互に展開すれば、月を遡ってM10「September」。フリューゲル・ホルンとこちらもかすかなテナーが朗らかにテーマを展開します。フリューゲル・ホルンが暖かくソロを中盤に。

叙情的なピアノからのゆったりボサノバ風M11「Luar」は、ピアノ・トリオにて。時に情熱的に奏でれば、ピアノ弾き語りから始まるスローなチキチキ曲M12「Contigo Aprendi」が実質の最後。情感たっぷりに歌ってピアノ奏でて幕を閉じます。

そしてボーナストラックは、リミックスでM1のでM13「Kissed by Nature(Remix)」、そしてM7のでM14「Balance(Remix)」。どちらもクラブ向け?ベース音やドラムやパーカッションのリズムを強調したまとめ直していました。

その他参加ミュージシャン。Paulo Andre Tavares(g…M3)、マーク・ジョンソン(b)、Joey Baron(ds & perc…M1,2,7 & 9-11)、Paulo Braga(ds…M3-6 & 8)、Rick Margitza(t-sax…M9-10)。

2:「夢そよぐ風(期間生産限定盤) [CD]」:Dreamer〜Eliane Elias
夢そよぐ風(期間生産限定盤)イリアーヌ
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は2004年発表。

フル・オーケストラとの本格的な共演が話題となった1枚。全12曲収録です。

アコギと共に歌い出すミディアムなボサノバ曲M1「Call Me」(T.Hatch作)で幕開け。アコベらが醸し出す暖かい雰囲気の中でしっとりと歌い上げ、ささやかにピアノソロを紡ぎ、かつての弟マイケル・ブレッカー(t-sax…M1 & 4)がささやかにテナーで彩れば、軽やかなブラシチキチキによるM2「Baubles, Bangles And Beads(邦題:ビーズと腕輪)」(A.Borodin, G.Forrest & R.Wright共作)も同様にしっとりと歌い上げ、リリカルなピアノソロを中盤と終盤に。スローなチキチキでM3「Photograph(Fotografia)」(A.C.Jobin & R.Gilbert)を囁くように叙情的に歌い上げて。

再びマイケル!テナーのブロウからのミディアムスローなチキチキ曲M4「Movin' Me On」(マーク・ジョンソンとの共作)は、ムーディな雰囲気の中、Diva Gray(back-vo)やMartee Lebow(back-vo)、Vaneese Thomas(back-vo)らを従えて歌えば、ラテンスタンダード!M5「So Nice(Samba De Verao)」(M.Valle, N.Gimbel & P.C. Valle)をスローなチキチキにて囁くように歌って、小粋にピアノソロを展開。ストリングス隊から始まるスロー系M6「That's All」(A.Brandt & B.Haymes)は、ピアノ弾き語りにストリングス隊がかすかに加わり、バック加わり進行。歌の良さを素直に伝えた上質のジャズ。

スローなボサノバ曲M7「Tangerine」(J.Mercer & V.Shertzinger)は、静かにムーディに歌って。中盤と終盤のピアノソロは流麗に仕上げれば、アルバムタイトル曲でスローなチキチキ曲M8「Dreamer(Vivo Sonhando)」(A.C.Jobin & G.Less)は、朗らかな雰囲気を持つボサノバ風。ストリングス隊の前奏から始まるM9「Time Alone」は、しみじみのピアノ弾き語りからストリングス隊にバックが加わってと、M6同様、甘美なジャズをしています。

ピアノから始まるミディアム系M10「Doralice」(A.Almeida & D.Caymmi)は、弾き語りにアコギ、バック加えて軽やかに小粋に展開すれば、ストリングス隊からのスロー系M11「A House Is Not A Home」(B・バカラック&H・デヴィッド)は、ピアノで洒落たテーマを紡ぐ。歌わなくても歌心。最後はアコベと共に歌い出すミディアムちょっとスローなチキチキ曲M12「Tell Me No Lies」。テーマはそこそこに、節々にピアノソロを軽妙に展開し、幕を閉じます。

参加ミュージシャン。オスカー・カルロス・ネヴィス(g…M1,2,5,7-8 & 10)、Guilherme Monteiro(g…M3 & 4)、マーク・ジョンソン(b)、Paulo Braga(ds…M1-10、perc…M4,7 & 10)、マイク・マイニエリ(vibes…M3)。

3:「メイド・イン・ブラジル [CD]」:Made In Brazil〜Eliane Elias
メイド・イン・ブラジルイリアーヌ・イリアス
ユニバーサル ミュージック
2015-03-25

通算24作目のオリジナル作だそうで、今回のテーマはブラジル。ブラジルの代表曲6曲と、オリジナル6曲の全12曲収録です。

まずは軽やかなアコギカッティングらから始まるミディアム系M1「Brasil(Aquarela Do Brasil)」(Ary Barroso作)にて幕開け。ブラジル第2の国家と言われるこの曲を、持ち味の中低音にてしみじみと歌い上げるイリアーヌ。ストリングス隊も効果的に盛り上げれば、ゆったりなボサノバによるM2「Voce」(Roberto Menescal & Ronaldo Boscoli共作)は、Roberto Menescal(g…M2 & 10、vo…M2)を迎えてしみじみと歌って。ここで存分とピアノソロを披露して、ブラジル音楽のスタンダード!
M3「Aguas De Marco(Waters Of March)」(アントニオ・カルロス・ジョビン作)は、Take 6(vo)とMark Kibble(vo)をコーラスに従えてそのパーカッシブなメロディを軽やかに歌って。途中、攻守交代してコーラス陣が絶妙なハーモニーを響かせて。

ここからはしばしオリジナル(共作含む)を。まずは流麗なストリングス隊からのスローなチキチキ風M4「Seaching」は、豊潤な雰囲気に包まれた好バラード。ブラジル風の上がり下がりな節回しも交えて小粋に歌い上げれば、ゆったりボサノバによるM5「Some Enchanted Place」(マーク・ジョンソンとの共作)は、久しぶり!愛娘アマンダ・ブレッカー(vo)を迎えて。かすかなハーモニー・コーラスを添えるだけですけど、そのささやかさが◎。

スローなチキチキ風M6「Incendiando(マーク・ジョンソンとの共作)」は、またまたKibbleのシルキーなハーモニーコーラスを従えてささやかに歌って。途中、ベースに乗せてのスキャットも色を添えつつ、Edu Ribeiro(ds…M1,3 & 6-9)のドラムソロも躍動的に。続くスローなチキチキ風M7「Vida(If Not You)」は、朗らかなメロディを情感たっぷりに歌って。Ed Motta(vo)がささやかにハーモニーを付けています。

カバーに戻ってゆったりボサノバにてM8「Este Seu Olhar / Promessas」(アントニオ・カルロス・ジョビン作)。マーク・ジョンソン(ac-b…M2,4-5,8 & 10-11)の響かせたアコベらを従えてしっとりと歌えば、スローなチキチキにてのM9「Driving Ambition」(マーク・ジョンソンとの共作)は、またまたKibbleのシルキーなハーモニーを従えてのバックビート曲。凝ったコーラス編曲は、Kibbleによります。

スローなブラシ使ってのチキチキ風M10「Rio」(Roberto Menescal & Ronaldo Boscoli共作)は、豊潤なストリングス隊従えて小気味よく歌ってリリカルなピアノソロを挟んで、流麗なストリングス隊の前奏から始まるM11「A Sorte Do Amor(The Luck Of Love)」は、アコベにピアノ、そして歌にストリングス隊という編成にてしみじみ展開するスローバラード。そして最後は一転、軽やかに展開するミディアム系M12「No Tabuleiro Da Baiana」(Ary Barroso作)にて幕を閉じます。終盤の軽やかなピアノソロも◎。

ブラジル愛を素直に形にした1枚。それが評価され、第58回グラミー賞「ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム」を受賞したようです。

その他参加ミュージシャン。Marcus Teixeira(g…M1,3,6-9 & 12)、Marcelo Mariano(b…M1,3 6-7,9 & 12)、、Rafael Barata(ds…M2,4-5 & 10)、Mauro Refosco(perc…M1,3,5,7 & 9)、Marivaldo Dos Santos(perc…M5 & 9)。

4:「ダンス・オブ・タイム [CD]」:Dance Of Time〜Eliane Elias
ダンス・オブ・タイムイリアーヌ・イリアス
ユニバーサル ミュージック
2017-04-05

高い評価を受けた前作(上の3ね)のコンセプトを引き継いで制作された1枚。全12曲収録です。

まずはピアノから始まる軽快なボサノバ曲M1「O Pato」(J.Silva & N.Teixeira)にて幕開け。軽やかに歌ってピアノソロも存分に奏でて、続くゆったりボサノバM2「You're Getting To Be A habit With Me」(H.Warren & A.Dubin)も、しみじみと歌って少しエモーショナルにピアノソロをと、主役=イリアーヌをまずは存分に。

流麗なピアノからのミディアムな16系M3「Copacabana」(J.D.BArro & A.Ribiero)は、Mark Kibble(back-vo…M3,5 & 8)のシルキーなコーラスを従えてしみじみと歌って。かなり練られたコーラスは分厚く前面に。続くアップ系M4「Coisa Feita」(J.Bosco,A.Blanc & P.Emilio)は、作者のJoan Bosco(vo & g)をフィーチャーして。まずはボスコ、そしてイリアーヌと歌い繋いで、躍動的に仕上げています。そしてKibleを迎えてゆったりボサノバ曲M5「By Hand(Em Maos)」。やはりコーラスは厚くまとめています。終盤のピアノソロは序盤は弾き倒しつつ、後半はオーバーダブして部分的にスキャット添えたりしています。

ミディアムちょっとスローなM6「Sambou Sambou」(J.Donato)は、ブラジル語?で歌って、明るく小粋にまとめれば、超スローなボサノバ!M7「Little Paradise」は、マイク・マイニエリ(vibes…M2 & 7)がヴァイブで響きを残す中でしみじみと歌って。そしてアップなリム4つ打ち曲M8「Sperak Low」(K.Weill & O.Nash)は、元旦那のランディ・ブレッカー(flh…M8)と、またまたKibleを迎えて。コーラスとフリューゲル・ホルンを従えて囁くように端的に歌うイリアーヌ。中盤に高らかにフリューゲルホルン、エモーショナルにピアノのソロを挟みます。終盤に2人は同時ソロ風にやりとり。

ミディアムなラテン風M9「Samba De Orly」(トッキーニョ、V.De. Moraes & C.Buarque)は、作者のトッキーニョ(vo & g…M9 & 12)を迎えて、軽やかに小粋に歌い合えば、超スローなチキチキ風M10「Na Batucada Da Vida(邦題・人生のバドゥカーダ)」(A.Barroso & L.Reixoto)は、しみじみと歌い上げます。そして珍しくピアニストのゲスト=Amilton Godoy(p)を迎えて、イリアーヌと連弾しつつ、躍動的にスキャット重ねるM11「An Up Dawn」。最後はM12「Not To Cry(Pra Nao Chorar)」(トッキーニョ&イリアーヌ共作)。イリアーヌのしみじみとピアノ弾き語りに、トッキーニョがアコギと歌を重ねるスローバラード。ブラジルへの望郷の念?を形にして、幕を閉じます。

ジャズ・ピアニストとしての側面より、いかに心地よく原点たるブラジル音楽の良さを伝えるか。そんな心意気が感じられました。

その他参加ミュージシャン。Marcus Teixeira(ac-g…M1-3 & 5-10)、Conrado Goys(g…M4)、Marcelo Mariano(b…M1-10)、Edu Ribeiro(ds…M1-3 & 5-10)、Celso De Almeida(ds…M4)、Gustavo Di Dalva(perc…M2-3 & 9)、Marivaldo Dos Santos(perc…M2-3 & 9)。

CDコレクションその1915…「ロージー」2枚!!

今回は、デヴィッド・ラズリーを中心とする3人組ユニット、ロージーが発表した2枚がお題目。

ローシー=デヴィッド・ラズリー、リン・ピットニー、ラナ・マラーノです。

1:「ベター・レイト・ザン・ネヴァー(期間生産限定盤) [CD]」:Better Late Than Never〜Rosie
ベター・レイト・ザン・ネヴァー(期間生産限定盤)ロージー
SMJ
2017-08-23
オリジナル音源は1976年発表。

彼らのデビュー作。全11曲収録で、注釈ない場合はデヴィッド・ラズリーとラナ・マラーノの共作です。

まずはハーモニカやリンとラナのコーラスからのスローなチキチキ風M1「Roll Me Through The Rushes」で幕開け。デヴィッドが主として力強く歌うバラッドで、そのベタな編曲とコーラスは正に1970年代、洗練度は低い。ピアノを従えて軽妙に女性2人が主として歌い出すのがM2「The Knockout Kind」。時にデヴィッドが絡むが朗らかに響いて、軽やかでアップな16系M3「Pick Up Your Heart」は、女性2人を従えながらデヴィッドが小気味よく歌って。

ミディアムな3連シャッフル曲M4「Blind Man's Pearl」(ラズリー、マラーノ&M.Malamet)は、ラナが主役。ちょっとしゃがれた声で、Diana Halprom(fiddle…M2,4 & 10)も従えつつコミカルにリートすれば、ピアノを従えてデヴィッドが歌い出すM5「Safe Harbor」は、切ない雰囲気に支配された美メロなバラード。女性2人のコーラスの絡み方が古臭く、続くアップ系M6「Late Bloomer」は、女性2名を従えてデヴィッドが歌う疾走系。編曲はイケてない。

ピアノに女性2名のコーラスが歌うミディアムちょっとスロー系M7「London Blues」は、美メロバラード。終盤でリンが表舞台に立って彩れば、アップな3連系M8「Dixie Hobo Queen」は、女性2名を従えてデヴィッドが軽妙に歌って。そしてピアノから始まるスロー系M9「Walk In Grace」(ラズリー、マラーノ&M.Malamet)は、デヴィッド歌うバラード曲。ストリングス隊や女性2名を従えて、牧歌的な雰囲気の中でしみしみと展開します。

ミディアムな3連シャッフルのM10「Danny's Ditty」は、8ビートに変化したり、テンポダウンしたりと緩急ついた中で、女性2名がリードすれば、最後はピアノから始まるM11「Ole Man Trouble」(ブッカー・T.・ジョーンズ作)。物悲しいメロディをデヴィッドが裏声で切々と歌い上げて幕を閉じます。

ミュージカルの活動で出会った3人だからこそ、楽曲やその編曲、歌いっぷりもミュージカルっぽかったりしますね。

その他参加ミュージシャン。Lance Quinn(g)、ジェフ・ミロノヴ(g…M1-3,5-8 & 10)、Jerry Friedman(g…M4,9 & 11)、Ralph Schuckett(p…M1-3,5-8 & 10)、Leon Pendarvos(p…M4,9 & 11)、Micky B.Tucker(org…M9 & 11)、Bob Babbitt(b…M1-3,5-8 & 10)、アンソニー・ジャクソン(b…M4,9 & 11)、アンディ・ニューマーク(ds…M1 & 6)、リック・マロッタ(ds…M2,3,7 & 10)、Charles Collins(ds…M4,9 & 11)、クリス・パーカー(ds…M5 & 8)、Carlos Martin(congas…M1,3 & 6)、、David Friedman(vibes…M1,3 & 6-7)、Michael Chimes(harmonia…M1)、ジョー・ファレル(flu…M1,b-sax…M1,3 & 6-7)、Arnie Lawrence(cla…M8、a-sax…M2,5,8 & 10)、マイケル・ブレッカー(t-sax…M2 & 10)、ロニー・キューバー(b-sax…M2,4 & 9-11)、Louis E. Marini(sax…M4,9 & 11)、Marvin Stamm(tp…M1,3 & 6-7)、John Gatchell(tp)、Jim Bossy(tp…M4,9 & 11)、ランディ・ブレッカー(tp…M2,5,8 & 10)、David M.Taylor(tb…M1,3 & 6-7)、Tom Malone(tb…M1,3-9 & 11)。

2:「ラスト・ダンス(期間生産限定盤) [CD]」:Last Dance〜Rosie
ラスト・ダンス(期間生産限定盤)ロージー
SMJ
2017-08-23
オリジナル音源は1977年発表。

2作目にして最後のアルバム。全11曲収録で、注釈ない場合はデヴィッド・ラズリーとラナ・マラーノの共作です。

スローな3連シャッフル曲M1「The Words Don't Matter」(ラナ作)は、ストリングス隊も加えながらデヴィッドのハイトーン・ボイスを軸にしっとりとまとめたバラード。女性2人の他、デヴィッド・サンボーン(sax…M1,3,5 & 9)が彩りを。スローなチキチキ曲M2「Back On The Street Again」(ラズリー作)は、アーバンな雰囲気漂う中、デヴィッドを軸に3人がハーモニーを存分に響かせるバラード。コーネル・デュプリー(g…M1-9 & 11)がブルージーに色を添えています。

ピアノやヴァイブから始まるミディアム系M3「Out Of Pawn」は、流麗なストリングス隊を従えて囁くように悲しげなメロディを歌うデヴィッド。デュプリーやサンボーンが色を添えつつ、スペシャルゲスト=ジェイムス・テイラー(vo)は中盤からコーラス、終盤にハーモニーを重ねます。そして女性2名のコーラスからのスローなチキチキ風M4「There's A Song In It Summer」(ラナ作)は、どっち?ラナかリン?を軸にし、やさしく歌い上げれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M5「Last Dance Of Summer」は、3人がハーモニーを響かせるナイティでアーバンな楽曲。

ミディアムちょっとスローなM6「The Angel In Me」(ラナ作)は、デヴィッドを軸にまとめたささやかなバラッド。本作初?アップな8ビート曲M7「Missin'」(ラナ作)は、3人がリードを分け合って歌うカントリー風?ロック。オルガンやギターのソロを挟みつつ楽しげに歌い合えば、古き良きジャジーなピアノからのM8「Mississippi Baby」(ラナ作)は、ラナ?リン?が歌うスローな3連系。Harold Anderson(ac-b)による響くアコベ、Peter Ponzol(s-sax)によるソプラノが望郷の念を醸し出しています。

一転、アップな8ビートによるM9「Dancin' On Rivers」(ラズリー作)は、デヴィッドが地声で歌ったマイナーな響きのメロディを歌って。サンボーンのアルトソロもあり。ミディアムちょっとスローな跳ね系M10「Run That Movie Back」(ラナ作)は、ラナ?リン?が歌い飛ばすファンキー系。最後はスロー系M11「I See Home」(ラズリー&A.Willis共作)。デヴィッドを軸にまとめた美メロのドラマティックなバラード。女性2名が巧みなコーラス・ワークにて、またデヴィッド・スピノザ(g…M6,8 & 11)が骨太な歌伴ギターで盛り立てます。

より都会的にまとめ上げた1枚。しかし彼らとしての最後のアルバムとなりました。

その他参加ミュージシャン。Henry Gross(ac-g…M1-2 & 11、g…M4 & 7)、Cliff Morris(g…M4)、Larry Parker(g…M9、fiddle & mandolin…M7、vln…M8)、ジェフ・ミロノヴ(g…M10)、Michael Kamen(p…M11)、Mac Rebennack(kbds…M3-11)、John Siegler(b…M1-7 & 9-11)、Charles Collins(ds…M1-7 & 9-11)、Michael Epstein(perc…M3)、Chuggy(congas…M2,4-6 & 9-10)、マイク・マイニエリ(vibes…M1-5、perc…M3-6)。

CDコレクションその1914…「ポール・マッカートニー&ウイングス」2枚!!

ヴィーナス・アンド・マース (デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
ユニバーサルインターナショナル
2014-11-05
オリジナル音源は1975年発表。

ウィングスとしては4枚目のオリジナル作。この頃のメンバーは、ポール・マッカートニー(vo,b,g,mellotron & kbds)、リンダ・マッカートニー(vo,mellotron,cla & kbds)、デニー・レイン(vo,g & p)、ジミー・マカロック(vo,g,kbds & ds)、ジェフ・ブリトン(ds & perc)ですが、メンバー交代?本作にはジョー・イングリッシュ(ds,perc & back-vo)も多くクレジットされています。初出音源13曲に、レア&未発表音源14曲加え、全27曲収録です。

まずはCD1枚目。アコギやリコーダーらをバックにささやかに歌うアルバムタイトル曲M1「Venus And Mars」で幕開け。そのままアップな8ビートでM2「Rock Show」。賑やかにみんなでロックします。といってものどかだけど、一旦終わってピアノからのミディアムスローなチキチキ曲をアウトロにしてフェードアウト。

アコギとピアノらをバックに切々と歌うM3「Love In Song」、軽妙なピアノからのブラシ4ビートによるM4「You Gave Me The Answer」は、ブラス隊らのソリも織り交ぜて、エレピからのアップな3連シャッフル曲
M5「Magneto And Titanium Man」は、リード=ポールとコーラス隊が掛け合いながら軽妙に展開し、ミディアムスローな8ビート曲M6「Letting Go」は左右に振り分けたギターの掛け合いから気怠く展開して。ブラス隊とギターのソリ、そしてブルージーなギターソロ。

そしてアルバムタイトル曲M7「Venus And Mars -reprise」をリプライズし、引き続いて土着なタム廻しからのアップな3連シャッフル曲M8「Spirits Of Ancient Egypt」はデニーが軽快に歌えば、同じくアップな3連シャッフル曲M9「Medicine Jar」(Colin Allen & ジミー・マカロック作)は、マイナーな流れの中でジミーが歌う。メンバーにも自己表現の場があるのがウィングス。

スローな3連シャッフルにてM10「Call Me Back Again」はポールが朴訥と歌う。ブルージーなギターソロをブラス隊従えて展開すれば、アップな8ビート曲M11「Listen To What The Man Said」は、ポールがリンダとトム・スコット(s-sax)を従えながら軽やかに歌う。ストリングス隊の綺麗な調べに引き続いてスローな3連系M12「Treat Her Gently - Lonely Old People」をまったりと、最後はスローな8ビート曲M13「Crossroads」(Tony Hatch作)をストリングス隊交えてインストで展開し、幕を閉じます。

その他本編の参加ミュージシャンは、アラン・トゥーサン(p & g…M2)、Kenneth "Afro" Williams(congas)、Tony Dorsey(cla…M1)、Vito Platomone(cla…M4)、Harold Joseph Ballam(bassoon…M4)、Michael Pierce(cla…M4、a-sax…M6 & 10)、Alvin Thomas(t-sax…M6 & 10)、Carl Blouin(b-sax…M6 & 10)、Ronald B.Benko(tp…M4)、Clyde Kerr(tp…M6 & 10)、John Longo(tp…M6 & 10)、Steve Howard(tp…M10)、Alan O'Duffy(back-vo…M8)、Carlos Klejman(vln…M4)、Russel Joseph Bobrowski(vln…M4)、Bernard S.Rivhterman(cello…M4)、John K.Branch(viola…M4)、Gayle Levant(harp…M3,7 & 12)、Sid Sharp Strings(M3 & 11-13)。

さてCD2枚目は、ドラマティックなイントロからのアップな8ビート曲M1「Junior's Farm」にてシンプルにロックすれば、アコギやスチールギターにバイオリンらによってのミディアムな3連シャッフル曲M2「Sally G」は、カントリーして、続くアップな3連シャッフル曲M3「Walking In The Park With Eloise」(James McCartney作)もカントリー。ギターやピアノのソロ、ブラス隊のソリらを交えて軽妙に展開します。

スローな3連シャッフル曲M4「Bridge On The River Suite」はブルース。インストでギターがテーマ奏でれば、続くアップな8ビート曲M5「My Carnival」は、オールディーズ風の歌モノ。楽しげに展開して、このM5のビートやらを変化させてM6「Going To New Orleans(My Carnival)」。口笛らも織り交ぜて色々と実験。

そして牧歌的にM7「Hei Diddle(Emie Winfrey Mix)」は、バイオリンやスチールギター、リコーダーらを従えてリンダが歌えば、ピアノからのM8「Let's Love」は、ポールが切々と弾き語るバラードで、アップな8ビート曲M9「Soily(from One Hand Clapping)」は、賑やかにロックして、続くM10「Baby Face(from One Hand Clapping)」(Benny Davis & Harry Akst作)」は、ブラス隊らを従えて楽しげにカントリーします。

そしてミディアムな16刻みのM11「Lunch Box / Odd Sox」は、ピアノがテーマ奏でる検討材料。途中でテンポ変わってスローなチキチキに転じてコードのみで展開すれば、アコギ弾き語りにてM12「4th Of July」。素朴に歌えば、本編M2の昔バージョンM13「Rock Show(Old Version)」。少しテンポは遅く、普通にリズムをチキチキにして緩急つけたり、磨かれる前の原石。最後は本編M6のシングルバージョンM14「Letting Go(Single Edit)」でした。

2:「スピード・オブ・サウンド (デラックス・エディション) [CD]
スピード・オブ・サウンド (デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
ユニバーサルインターナショナル
2014-11-05
オリジナル音源は1976年発表。

ウィングスとしては5枚目のオリジナル作。上の1発表後、1年にも渡るツアーの直後に制作され、メンバーはポールにリンダ、デニー・レイン(vo,g & p)にジミー・マカロック(vo,g,kbds & ds)、そしてジョー・イングリッシュ(ds,perc & back-vo)の5名体制。初出音源11曲に、デモ音源など7曲を加え、全18曲収録です。

まずはCD1枚目。授業後前のベルから始まるミディアムな4つ打ち曲M1「Let'em In(邦題:幸せのノック)」で幕開け。囁くように淡々と歌って、朗らかなトロンボーンによるテーマのリプライズ挟んでささやかにまとめれば、スローなハチロク風M2「The Note You Never Wrote」は、エレピやストリングス隊、アコギを従えながらデニーが歌って。ドラマティックなギターソロも挟めば、ミディアムな4つ打ち曲M3「She's My Baby(邦題:僕のベイビー)」は、朗らかな雰囲気の中で朗々と歌って。

アコギカッティングからのM4「Bewere My Love(邦題:愛の証し)」は、スローなチキチキの中でリンダらがささやかに、そしてポールがシャウトして倍テン、訴え系な雰囲気の中で力強く進行すれば、アップな8ビート曲M5「Wino Junko」(C.Allen &ジミー共作)は、陰のあるテーマをジミーが切々と歌って。そしてアップな8ビートによるM6「Silly Love Songs(邦題:心のラヴ・ソング)」は、朗らかな雰囲気、小気味よいブラス隊従えて「I Love You」と爽やかに伝えて。

ギターからの小気味よい3連シャッフル曲M7「Cook Of The House」は、リンダが歌うカントリー調。ミディアムな8ビートによるM8「Time To Hide(邦題:やすらぎの時)」(デニー)は、デニーが歌うブルースロック。ハーモニカやギターの、ソロを織り交ぜ、土臭くまとめてあげれば、ミディアムな8ビートによるM9「Must Do Something About It」は、ジョーが歌うソフトなフォークロックでした。

ミディアムちょっとスローなM10「San Ferry Anne」は、アコギやフリューゲルホルン、テナーサックスらを従えながら陰のあるメロディを歌って。少し退廃的な雰囲気も交えつつ、最後はピアノ弾き語りにて始まるスローバラードM11「Warm And Beautiful(邦題:やさしい気持)」。途中、少々ストリングスで彩りながら、素朴なメロディを歌い切って幕を閉じます。

その他本編の参加ミュージシャンは、Howie Casey(horns)、Steve Howard(horns)、Thaddeus Richard(horns)、Tony Dorsey(horns)。

CD2枚目は。まずはデモ音源からで1枚目(以降、 M6ピアノ弾き語りによるM1「Silly Love Song(Demo)」とM3M2「She's My Baby(Demo)」。前者はリンダもアバウトにコーラスを、後者はハミングを交えて実験中!続くM3「Message To Joe」は単にボコーダーを試してみただけの実験録音。そしてM4のドラム=ジョン・ボーナム!M4「Beware My Love(John Bonham Version)。ボーナムらしい躍動感溢れたビートも、何故参加?

M9をポールが歌ったM5「Must Do Something About It(Paul Version)」、M1のデモ音源M6「Let'em In(Demo)」はピアノ弾き語りでコーラスの実験も行いつつ、最後はM11のエレピ使ってのインストデモM7「Warm And Beautiful(Instrumental Demo)」。

CDコレクションその1913…「ポール・サイモン」初期作4枚!!

今回は、サイモン&ガーファンクルの一人、ポール・サイモンのソロ作を…。

まずは休止直後の4枚がお題目。

1:「ポール・サイモン(紙ジャケット仕様) [CD]」:Paul Simon〜Paul Simon
ポール・サイモン(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1972年発表。

1970年にサイモン&ガーファンクルの活動を一旦休止し、そして制作・発表した初ソロ作がこちら。ボーナストラック3曲加えて全14曲収録です。

まずはヘンなバックビートのアップ系M1「Mother And Child Reunion(邦題:母と子の絆)」で幕開け。Wiston Grennan(ds)のヘタウマなビートの中、女性コーラス隊を従えて朗らかに歌えば、アコギのアルペジオからのミディアム系M2「Dancan(邦題:ダンカンの歌)」は、「コンドルは飛んで行く」で共演したLos Incas(charango,flu & perc)を迎えて。ささやかなメロディながら、楽器編成と編曲のせいか、「コンドルは飛んでいく」に似てしまっています。

アコギとエレピをバックにささやかに展開するM3「Everything Put Together Falls Apart(邦題:いつか別れが)」、そしてミディアムな3連シャッフルにてM4「Run That Body Down(邦題:お体を大切に)」を朴訥と健康について歌って。途中のワウギターがソロでアクセントを加えれば、アコギ弾き語りにて始まるM5「Arnistice Day(邦題:休戦記念日)」は、力強いギターのリフが印象的。

軽やかなギターカッティングからのミディアム系M6「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:僕とフリオと校庭で)」は、明るく展開する人気曲。口笛やトーキングドラムも織り交ぜて賑やかにまとめれば、スローなウンチャM7「Peace Like A River(邦題:平和の流れる街)」は、牧歌的な雰囲気を漂わせながら展開し、スローなワルツのM8「Papa Hobo」は、アコギ弾き語りに周囲が徐々に絡んで牧歌的に進行します。最後にブルージーにアコギをピッキング。

軽やかなアコギにバイオリンが絡むアップな3連系M9「Hobo's Blues」は、歌なくまとめた短いインタールードで、ブラスバンドのバスドラ(マレット使って手で叩く)とシンバル(2枚を手で合わせる)、ボトルネックギター絡んでのアップ系M10「Paranoia Blues」は、土着な印象を残せば、実質の最後は、ゆったりワルツしたM11「Congratulations」。優しく囁くように歌う。

ボーナストラック。まずはM6のデモ音源でM12「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:上述)」、そしてM2のM13「Duncan(邦題:上述)」。どちらもアコギ弾き語りで、正に原型です。そしてM10の未発表バージョンM14「Paranoia Blues」。シンプルなリズムでブルースしています。

Huks Brown(g…M1)、Wallace Wilson(g…M1)、Jerry Hahn(g…M4,5)、デヴィッド・スピノザ(g…M4,6)、Stefan Grossman(g…M10)、Neville Hinds(org…M1)、Larry Knechtel(p…M1,3,11,harmonium…M8)、Jackie Jackson(b…M1)、ロン・カーター(b…M4)、Russel George(b…M6)、Joe Osborn(b…M7,11)、Hal Blaine(ds…M4,10,11)、Victor Montanez(ds…M7)、Denzil Laing(perc…M1)、アイアート・モレイラ(perc…M5,6)、マイク・マイニエリ(vibes…M4)、Fred Lipsius(horns…M5)、John Schroer(horns…M5,10)Steven Turre(horns…M10)、Charlie McCoy(harmonica…M8)、Stephane Grappelli(vln…M9)、シシィ・ヒューストン(back-vo…M1)、Deirdre Tuck(back-vo…M1)、Renelle Stafford(back-vo…M1)、Von Eva Sims(back-vo…M1)。

2:「ひとりごと(紙ジャケット仕様) [CD]」:There Goes Rhymin' Simon〜Paul Simon
ひとりごと(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1973年発表。

初リーダー作(上の1)から1年を経て発表となった2作目。ボーナストラック3曲加えて全14曲収録です。

まずはささやかなアップ系M1「Kodachrome(邦題:僕のコダクローム)」で幕開け。途中からウンチャに変化し、カントリーな雰囲気に支配されれば、The Dixie Hummingbirds(back-vo)を迎えてのスロー系M2「Tenderness(邦題:君のやさしさ)」は、そのコーラスのせいかゴスペルな雰囲気を醸し出し、アコギから始まるミディアム系M3「Tame Me To The Mardi Gras(邦題:夢のマルディ・グラ)」は、Rev.Claude Jeter(vo)と共に歌うささやかなフォーク・ソング。終盤、The Onward Brass Band(horns)がデキシーランド風のブラスを挿入しています。

クインシー・ジョーンズのプロデュースによるミディアム系M4「Something So Right(邦題:何かがうまく)」は、ささやかで暖かいバラット。ストリングス隊もかすかに盛り上げて、ピアノ絡めた個性的なイントロから始まるミディアムな3連シャッフル曲M5「One Man's Ceeiling Is Another Man's Floor(邦題:君の天井は僕の床)」は、ブルージーな雰囲気の中で(珍しく?)力強くシャウトするサイモン。

アコギと共に歌い出すM6「American Tune(邦題:アメリカの歌)」は、ささやかなアメリカ讃歌。サイモンの代表曲として知られています。Maggie Roche(back-vo)とTerre Roche(back-vo)を従えて歌うアップ系M7「Was A Sunny Day(邦題:素晴らしかったその日)」は、朗らかな雰囲気に包まれた佳曲。

アップな3連シャッフル曲M8「Learn How To Fall(邦題:落ちることを学びなさい)」は、小気味よくまとめて、スライドギターも絡めてささやかに歌うミディアム系M9「St.Judy's Comet(邦題:セント・ジュディーのほうき星)」、最後は再びThe Dixie Hummingbirdsを迎えてアップ系M10「Loves Me Like A Rock(邦題:母から愛のように)」。やはりコーラス・ワークのせいかゴスペルな雰囲気と、能天気な明るさに溢れています。

ここからがボーナストラック。まずはアコギ弾き語りにてしみじみと展開するM11「Let Me Live In Your City」(Work-In-Progress)、M3のアコースティック・デモ=アコギ弾き騙りでM12「Take Me To The Mardi Gras(邦題:上述)」、M6の未完成デモM13「American Tune(邦題:上述)」、M10のアコースティック・デモでM14「Loves Me Like A Rock(邦題:上述)」。こちらも正に原型ですね〜。

その他参加ミュージシャン。Pete Carr(g…M1,3,4 & 6-10)、Jimmy Johnson(g…M1 & 3)、コーネル・デュプリー(g…M2)、Alexander Gaffa(g…M3)、デヴィッド・スピノザ(g…M3)、Jerry Pucket(g…M8)、Paul Griffin(p…M2)、Bobby Scott(p…M3)、Barry Beckett(kbds…M1,5 & 9、vibes…M9)、ボブ・ジェイムス(kbds…M4 & 6)、ゴードン・エドワーズ(b…M2)、Richard Davis(ac-b…M3)、Vernie Robbins(b…M8)、Roger Hawkins(ds…M1,3,5 & 10、perc…M9)、リック・マロッタ(ds…M2)、グラディ・テイト(ds…M4 & 6)、James Straud(ds…M8)、アイアート・モレイラ(perc…M7)、Don Elliot(vibes…M4)。

3:「ライヴ・サイモン(紙ジャケット仕様) [CD]」:Paul Simon In Concert: Live Rhymin'〜Paul Simon
ライヴ・サイモン(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1974年発表。

ソロデビューして、初めてのソロツアー(世界各国、日本も)からのベストトラックをまとめたのが本作。ボーナストラック2曲含む全14曲収録です。

まずは観客の拍手から、アコギ弾き語りによるM1「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:僕とフリオと校庭で)」にて幕開け。素朴なメロディを口笛も交えながらささやかに歌えば、アコギをアルペジオさせつつM2「Homeward Bound(邦題:早く家へ帰りたい)」、続く代表曲M3「American Tune(邦題:アメリカの歌)」をそれぞれしみじみと歌って。

MC挟んで始まるのが南米アンデス地方の民族楽器を演奏するUrubamba(ウルバンバ)の4人を従えての3曲。まずはS&G時代の代表曲M4「El Condor Pasa(If I Could)(邦題:コンドルは飛んでいく)」。原曲に即して牧歌的に披露すれば、続くM5「Duncan(邦題:ダンカンの歌)」も切々と。そしてM6「The Boxer」。Urubambaの木琴、サビは笛が奏でて牧歌的に、またアコギのカッティングのせいか躍動的に披露しています。

ここからはバンドとシカゴで活躍していた6人組のゴスペル・グループのJessy Dixon Singersを迎えて。まずはM7「Mother And Child Reunion(邦題:母と子の絆)」。ささやかなコーラスを従えて力強く歌えば、S&G時代からM8「The Sound Of Silence」をコーラス隊と共に歌い上げて。盟友アート・ガーファンクルとの(一時的)決別の後の選択としてはこれで良かったのかも。そして大きくJessy Dixon SingersをフィーチャーしてのM9「Jesus Is The Answer」は、正にゴスペル。彼らのレパートリーだそう。

そしてサイモンが戻ってM10「Bridge Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋)」。アコギ弾き語ってささやかに歌い出し、コーラス隊も加わるが、鍵盤とベースのみの伴奏故にもっさりしつつも、終盤はゴスペル全開。そしてアップな3連シャッフルのM11「Loves Me Like A Rock(邦題:ママはご機嫌(母からの愛のように))」は、コーラス隊と共に軽快にカントリーし、実質最後はM12「America」。しみじみとアコギ弾き語って幕を閉じます。

ボーナストラックは、軽快にM13「Kodachrome(邦題:僕のコダクローム)」、しみじみとM14「Something So Right(何かがうまく)」、それぞれをアコギ弾き語りしています。

4:「時の流れに(紙ジャケット仕様) [CD]」:Still Crazy After All These Years〜Paul Simon
時の流れに(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン

SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1975年発表。

まずはアルバムタイトル曲で、柔らかい音色のエレピから始まるM1「Still Crazy After All These Years(邦題:時の流れに)」。スローな3連シャッフルにてストリングス隊やフルートらも交えながら、優しいメロディを歌って。途中にマイケル・ブレッカー(sax…M1 & 7)のテナーソロも挟めば、ピアノからの小気味よいアップ曲M2「My Little Town」は、アート・ガーファンクル(vo)とのデュエット曲。優しさと力強さを持ち合わせたメロディらを共に歌って。

ミディアムちょっとスローなM3「I Do It For Your Love(邦題:きみの愛のために)」は、Sivuca(vo & accordion)を迎えてのささやかなバラッド。といってもSivucaはコーラス、途中でスキャット・オン・アコーディオンを披露して色を添えて、続くはM4「50 Ways To Leave Your Lover(邦題:恋人と別れる50の方法)」。ガッド御大によるスネアワークからのしみじみな前半、女性コーラス隊との軽やかな後半、シングルカットされて全米No.1を獲得したようです。男の弱さを描いた歌詞(笑)。優しくギターと共に歌い出すM5「Night Game」は、ベースのみを伴奏に加えて終始囁くように歌い切ります。途中、トゥーツ・シールマンス(harmonica)が切なくソロを挟みます。

リチャード・ティー(p)による南部なピアノからのアップ系M6「Gone At Last」は、正にカントリー。Jessy Dixon Singers(back-vo)を従えて1番はサイモン、2番はフィービー・スノウ(vo)、3番は一緒に軽快に歌い飛ばせば、一転、スローな3連シャッフル曲M7「Some Folks' Lives Roll Easy(邦題:ある人の人生)」は、ストリングス隊やブラス隊を交えて優しく歌って。

ミディアムの7拍子で始まるM8「Have A Good Time(邦題:楽しくやろう)」は、ブルージーなギターを交えつつ、サビは4拍子に変化して気怠く展開。最後にマイケルのテナー独奏で幕を閉じれば、ミディアムな跳ね系M9「You're Kind(邦題:優しいあなた)」は、牧歌的に展開。実質最後はピアノをバックにしみじみと歌うM10「Silent Eyes(邦題:もの言わぬ目)」。The Chicago Community Choir(back-vo)の荘厳なコーラス交えて、崇高にまとめて幕を閉じます。

ボーナストラックは、デモかつ未発表音源のM11「Slip Slidin' Away」(Demo)、M6のそもそものデモ音源M12「Gone At Last」(Original Demo with The Jessy Dixon Singers)。M6は当初ベット・ミドラーとのデュエットを試みたようですが、ポシャったようです。

N.Y.ミュージシャンを多数起用したせいか、より都会的にまとめられた1枚でした。以降のサウンドの原型が、ここに完成。

その他参加ミュージシャン。Barry Beckett(g…M1、p…M2)、Pete Carr(g…M2)、Jerry Friedman(g…M3)、Joe Beck(g…M3 & 8-9)ジョン・トロペイ(g…M4)、ヒュー・マクラッケン(g…M4 & 7-8、ac-g…M9)、Ken Asher(e-p…M3、org…M4)、、ボブ・ジェームス(e-p…M7)、レオン・ペンダーヴィス(p…M10)、David Hood(b…M1 & 2)、トニー・レヴィン(b…M3-5 & 7-10)、ゴードン・エドワーズ(b…M6)、Roger Hawkins(ds…M1 & 2)、スティーブ・ガッド(ds…M3-4 & 7-10)、グラディ・テイト(ds…M6)、ラルフ・マクドナルド(perc…M2-4,6 & 8)、デヴィッド・サンボーン(sax…M7)、エディ・ダニエルズ(sax…M7)、フィル・ウッズ(sax…M8)、パティ・オースティン(back-vo…M4)、フィービー・スノウ(back-vo…M4)、ヴァレリー・シンプソン(back-vo…M4 & 8)。

CDコレクションその1912…「ジャズ・オブ・ジャパン」1枚!!

1977年から1992年迄の間、15回続いたライヴ・アンダー・ザ・スカイ。その記念すべき第1回目に出演したジャズ・オブ・ジャパンの模様が改めて音源化がなされました〜。

1:「ジャズ・オブ・ジャパン~ライヴ・アンダー・ザ・スカイ’77 [CD]
ジャズ・オブ・ジャパン~ライヴ・アンダー・ザ・スカイ’77オムニバス
ビクターエンタテインメント
2017-09-20
オリジナル音源は1977年発表。

まずはDisc1から。峰厚介グループ=峰厚介(t-sax)、飜設紂g)、益田幹夫(e-p)、井野信義(b)、村上寛(ds)によるM1「Orange Sunshine」(峰厚介)で幕開け。アップな躍動的なリズムにてテナーが軽やかにテーマ奏でて。パーカッシブで爽やかなギターソロ。本丸!印象的なフレーズ散りばめてテナーソロ、リズミカルにエレピソロに少々フィル発展のドラムソロを交えて、テーマ、エンディング。

本田竹廣トリオ=本田竹廣(e-p)、川端民生(b)、ハロルド・デイビス(ds)にてM2「Spirits Flow」(本田竹廣)は、スローで力強いアップなチキチキにエレピがメロウなテーマを。そのままソロに発展も、倍テンしてフレーズ中心で展開。ジャズらしいドラムソロ経て、テーマに戻ってエンディング。

富樫雅彦クァルテット=富樫雅彦(perc)、加古隆(p)、翠川敬基(b)、中川昌三(s-sax)によるM3「Alternate」(富樫雅彦)はフリージャズ。まずはソプラノを軸に、続いてピアノ、アコベ、そして全員と、なりゆきに任せて自在に表現します。

山本剛グループ=山本剛(p)、岡田勉(b)、村上寛(ds)による高速4ビートによるM4「Our Delight」(Tadd Dameron)は、ピアノがテーマにソロに。ドラムがメリハリつけて盛り上げ、豪放にソロをも交えて展開すれば、鈴木勲グループ=鈴木勲(perc)、渡辺香津美(g)、秋山一将(g)、佐々路征憲(e-p)、浜瀬元彦(b)、土肥晃(ds)、横山達二(perc)、宮本典子(vo)にて唯一の歌モノM5「Feel Like Makin' Love」(Eugene McDaniels)。ギターソロは秋山さんから香津美さんの順で、エレピソロを挟み、原曲の持つソウルフルな雰囲気を宮本さんの歌唱で上手く再現しています。

そしてDisc2。まずは日野皓正クインテット=日野皓正(tp)、ジョン・スコフィールド(g)、益田幹夫(e-p)、クリント・ヒューストン(b)、日野元彦(ds)にてM1「Free Land」(日野皓正)。ベース独奏から始まるアップ曲は、喰って激しいリフにトランペットとギターが高らかにテーマを奏でて。ドラムに煽られながら存分にエレピソロ、やっぱりアウト多用のギターソロから、4ビートに転じてトランペットソロ。フレーズを散りばめて、またエフェクトも使って印象的に展開。元のリフに戻ってテーマ、エンディングを迎えます。

渡辺貞夫クインテット+1=渡辺貞夫(a-sax)、福原博(tb)、本田竹廣(kbds)、岡田勉(b)、守新治(ds)、青山秋利(snare-ds)にてM2「Brasil Berco-Dos Imigrantes」(Loberto Ribeiro & Jorge Lucas)。全員が奏でるアップでサンバなビートが延々と続き、満を持してアルトとトロンボーンが朗らかなテーマを奏でて。途中から最後迄がドラムを軸にパーカッション大会。躍動的にエンディングを迎えます。

最後はジャズ・オブ・ジャパン・オールスターズ=渡辺貞夫(a-sax)、日野皓正(flh)、峰厚介(t-sax)、本田竹廣(p)、鈴木勲(b)、日野元彦(ds)によるM3「Night Breeze」(渡辺貞夫)。ゆったり4ビートにて物悲しいテーマをアルトが力強くブロウしてソロを展開。ビート感高まる中、フリューゲルホルンが高らかに印象的なソロを途中に倍テンもさせて展開すれば、テナーが豪放にソロを取ってテーマをアルト、フリューゲルホルンがしっとり展開し、幕を閉じます。

他に出演したのが笠井紀美子と鈴木宏昌&ザ・プレイヤーズ、そしてV.S.O.P.クインテット。後者の模様は、その音源は随分と知られていますが、こういった熱い演奏も披露されていたのですね〜。不勉強でした〜(苦笑)。

CDコレクションその1911…「日野皓正」2枚!!

今回は、日野皓正氏のベスト集と過去作をまとめて〜。

1:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3日野皓正
ビクターエンタテインメント
2018-07-25

こちら、1981年発表のベスト集に、シングル音源3曲を加えて発表なったビクター音源のベスト集。全10曲収録です。

といってもビクターからは2枚の作品しか発表していません(苦笑)。収録曲とその出典は以下の通りです。

1979年発表「City Connection」収録〜M1:City Connection(レオン・ペンダーヴィス作)、M2:Stay In My Waking Heart(レオン・ペンダーヴィス&J.Gadsden共作)、M3:Samba De-la Cruz(H.Whitakar作)、M4:Blue Smile(Tribute To Blue Mitchel)
1980年発表「Daydream」収録
M5:Antigua Boy、M6:Gently(レオン&J.ペンダーヴィス)、M7:Still Be Bop
シングル音源〜M8:City Connection(Single Version)、M9:Antigua Boy(Single Version)、M10:Sweeter & Sweeter(Single Version)

ちょっと跳ね気味で軽妙?M1、しっとりと女性歌モノなM2、ピアノからのアップなサンバ調M3、アコギとフリューゲルホルンによる叙情的なバラードM4と、全7曲収録の本編から4曲をセレクトしています。

怖々しい冒頭から一転、明るいサンバ調M5はドラムソロも、エレピからのスローでメロウなM6は、フリューゲルホルンに男女コーラスも加わって、小気味よい16系のM7と、こちらも全7曲収録の本編から4曲をセレクト。

そしてシングル音源。その他でも書きましたが、この時代はフュージョン系のシングル・カットも、しばしば見受けられましたね〜。

2:「トレード・ウィンド(期間生産限定盤) [CD]
トレード・ウィンド(期間生産限定盤)日野 皓正
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は1986年発表。

今回は当時は新進気鋭でN.Y.在住のフィリップ・セスをサウンド・プロデューサーに迎えて制作された1枚。

まずはアップ系M1「Matador」で幕開け。打ち込みと生音を組み合わさる激しいリズムの中で、トランペットが高らかにテーマ、ソロを展開。打ち込みから始まるミディアムスローなチキチキ風M2「Black Sand Beach」は、フリューゲルホルンを手にして気怠くテーマをブロウ。持ち替えてブリリアントなトランペットソロを展開。

ここから2曲は打ち込みをバックトラックに。まずはシャカタク2人の楽曲を取り上げてのアップ系M3「On This Night」(ビル・シャープ&ロジャー・オデル共作)は、カレン・ノヴィ(vo…M3 & 7)が高らかに歌って。途中にコルネットソロを挟んで、続くアップ系M4「Portpia」(R.Freedrix & セス共作)は、エフェクトかけたコルネットが明るいテーマ奏でて。途中、高らかにトランペットソロを挟みます。

アルバムタイトル曲のミディアム系M5「Trade Wind」は、フレベやらが鳴り響くアフリカ的なビートの中で、壮大な雰囲気を有し、添える形でフリューゲルホルンが絡めば、ミディアムスローな跳ね系M6「Tattletales」(D.Grady作)は、朗らかなテーマをトランペットで。詰め込み型のソロを途中に配して。

再びノヴィ迎えてのミディアムな歌モノM7「My Mind's Made Up」(G.Baker & Q.Powers共作)は、高らかに歌いつつ、中盤にトランペットソロ、終盤に少々歌に絡んで、最後はストリングス風シンセをバックにコルネットを高らかにブロウして始まるM8「Riverside Park」。バック加わってミディアムちょっとスローなハーフタイム・シャッフルとなり、高らかにテーマ、ソロを奏でます。アーバンにまとめられた佳曲です。

N.Y.最先端なサウンドとの融合は、今聴いても色褪せていませんが、ヒノテルの自己主張は少なかった!

その他参加ミュージシャン。ニック・モロック(g…M1-2 & 5-8)、フィリップ・セス(kbds)、マーク・イーガン(b…M1-2 & 5-8)、スティーブ・フェローン(ds…M1-2 & 5-8)、ミノ・シネル(perc…M1-2 & 5-8)、カレン・ノヴィ(vo…M3 & 7)。

CDコレクションその1910…「渡辺貞夫」2枚!!

今回は、渡辺貞夫氏の過去作とベスト集をまとめて〜。

1:「ムバリ・アフリカ(期間生産限定盤)(2CD) [CD]
ムバリ・アフリカ(期間生産限定盤)(2CD)渡辺 貞夫
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1974年発表。

こちら、1974年9月20日に東京の郵便貯金ホールで行われたライブ模様を収録したモノ。CD2枚に全13曲収録です。

参加ミュージシャンは、日野皓正(tp)、渡辺香津美(g)、本田竹廣(p)、鈴木勲(ac-b)、岡沢章(b)、日野元彦(ds)、富樫雅彦(perc)、宮田英夫(t-sax & perc)。

まずはCD1枚目。フリーな冒頭からのM1「Ita」で幕開けします。アフリカ系の打楽器鳴り響く中でエレピからが音を重ねつつ、ミディアムなブラシ8ビートが加わり、ピアノとエレピでの1人同時ソロを本田さん。叙情的なフルートからのM2「Bahari Pwani」は、ゆったりハチロクに転じてまずはピアノソロを存分に。軽くテーマ挟んで真打ち登場!フルートソロを軽やかに展開。

アコベとベースの掛け合いから始まるM3「Jambo Bwana」は、アップで躍動的な8ビートに変化してフレーズ多用型のピアノソロに。突如の激しい3拍子からソプラノソロを高らかかつ力強く展開します。アフリカの打楽器からのM4「Afro Talk」は、小気味よいアップなハチロクに変化し、ソプラノがテーマ奏でます。激しくピアノソロで盛り上げて、朗々とフルートソロを展開すれば、ようやくアルトを手にしてゆったり4ビート風M5「Hip Walk」。端的なテーマからブイブイと響かせてファンキーにアコベソロ、弾きまくってのピアノソロ、ようやくのアルトソロは力強く引っ張って。テーマに戻ってエンディングを迎えれば、ミディアムなハチロクにてM6「Tanzania Yako」。ソプラノを手にしてテーマにソロにと全編を支配。

CD2枚目に移って、躍動的な打楽器からのM1「Tanu Song」は、中盤にナベサダ&ヒノテルによる重奏、そのまま野性的なスキャットからのM2「Masai Song / Masai Steppe」となり、マサイ族の歌?を歌い続けるナベサダ達。そして楽器に持ち替えて躍動的なハチロクに変化。まずはトランペットが高らかに詰め込み系のソロは圧倒的な表現力。後を受けてのアルトソロは印象的なソロを繰り出して対抗。ピアノからのM3「Tanzania E / Funky Tanzanian」は、ソプラノとテナー、トランペットが時折タンザニアの旋律を高らかに奏で合って。バッグ加わり、スラップ響き渡るアップ系となり、ソプラノのソロ、テーマに戻ってエンディング。

ミディアムでカリプソ風!M4「Saba Saba」は、3管に香津美氏のギターが絡みながら軽やかに展開。力強くトランペットソロ、その雰囲気を引き継いでM5「Habari Yako」は、アルトがテーマにソロに。雰囲気に即して明るいピアノソロも交え、その後何度も再演されるM6「Mbali Africa」は、スローなチキチキの中でソプラノが高らかにテーマを奏でつつ、ナベサダによるメンバー紹介挟んでステージ本編終了。アンコールとしてスラップからのアップ系M7「Encore: Tanzania E」は、ファンク感高めて同時ソロなど交え、賑やかに幕を閉じます。

1974年6〜7月にかけてのアフリカ滞在から受けた影響を、演奏で表現した1枚。そういった積み重ねが、ナベサダの原点を広げていったんでしょう。

2:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1981年発表。

こちら、1983年に発表となったベスト集に、シングル音源3曲加えて発表となったモノ。CD2枚に全18曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。CD1M7がデイヴ・グルーシン、CD2M6がFadhili Williamの作曲で、それ以外は全てナベサダの手によります。

1978年発表「Carifornia Shower」収録〜M1:California Shower、同M2:Seventh High、同M3:Ngoma Party、同M4:My Country
1979年発表「Morning Island」収録〜M5:Morning Island、同M6:Down East、同M7:Sanba Do Marcos、同M8:Home Meeting

1980年録音〜M1:Nice Shot
1977年発表「Autumn Blow」収録〜M2:Just Crusin'、同M3:Orange Bypass
1977年発表「My Dear Life」収録〜M4:Massai talk、同M5:Samba Em Praia、同M6:Malaika、同M7:My Dear Life

シングル音源〜M8:California Shower(Single Version)、同M9:My Country(Single Version)、同M10:Nice Shot(Single Version)。

本作編纂には、CD1枚目に収録の大ヒットした2枚のアルバム、L.A.録音の「California Shower」、N.Y.録音の「Morning Island」が軸となっています。前者からは代表曲のM1、攻撃的なアップ系同M2、トロンボーンと共に朗らかにテーマ奏でる同M3、朗らかな美メロなバラード同M4。後者からはフルートで憂いあるテーマの同M5、喰ったビートでソプラノ奏でる同M6、ゲイルの鳴きのギターからのキャッチーなテーマを持つアップ系同M7、アップでブルースする3連シャッフル曲同M8。

そしてCD2枚目、まずはM1は、1980年に来日していたデイブ・グルーシン& GRPオールスターズとの新録曲。グルーシン兄弟にマーカス・ミラー(b)とバディ・ウィリアムス(ds)といった面々らと、都会的にまとめています。若きマーカスの弾けっぷりが心地よい。

そしてリー・リトナー&ジェントル・ソウツとのライブ作で1977年発表の「Autumn Blow」からささやかにフルート奏でる同M2、躍動感溢れるアップ系同M3、同年発表の「My Dear Life」よりスローなハーフタイムシャッフル風で激しくソプラノ奏でる同M4、軽やかにフルートとピアノでテーマ伝えるアップ系同M5、牧歌的なアップ系同M6、そして大ヒット曲同M7。

あとはシングル音源4連発でした〜。

CDコレクションその1909…「ネイティブ・サン」2枚!!

コースト・トゥ・コースト+1ネイティブ・サン
ビクターエンタテインメント
2017-09-20
オリジナル音源は1980年発表。

こちら、1980年9月17日にL.A.のベイクド・ポテト、そして同月21〜22日にN.Y.のボトムライン、同月24日にN.Y.のセブンス・アベニューで行われたライブ音源(こちらは所有済)に、新たにボーナス・トラックを1曲加えて発表となったモノ。全10曲収録です。

ネイティブ・サン=本田竹廣(kbds)をリーダーに、峰厚介(s & t-sax)、福原博(tb)の2管を擁して大出元信(g)、ロミー木下(b)、村上寛(ds)の6名編成。ジャズ出身の彼らですから、テーマにソロ廻し、テーマに戻ってエンディングという展開です。

まずはCD1枚目。ミディアムなチキチキ曲M1「Wind Jammer」はテナーとトロンボーンが暖かみのあるテーマを紡いで。ソロ廻しは、そのテーマを発展させる出だしで存分にテナー、小技も多用しながらのトロンボーン、音を残響させながら印象的なフレーズ繰り出してのエレピとしっかり自己表現の場を与えれば、クラヴィネットとギターカッティングが鳴り響くアップ系M2「Coke Screw」は、トロンボーンとテナー、エレピがテーマ奏でて。ソロ廻しは疾走感溢れるテナーからトロンボーン、クラヴィネットとギターカッティングのグルーヴ大会という順で。

ミディアムな16系M3「Sexy Lady」は、小気味よいリズムの上で端的なテーマをソプラノとトロンボーンが奏でます。ソロ廻しはトロンボーンに持ち替えてのテナー、ボコーダーにエレピという順で。そして代表曲の1つM4「Savanna Hot-Line」。ソプラノとトロンボーンが印象的なテーマを奏でて。この曲を中学の時に初めて聴いて、漠然とサファリらしいって妄想した懐かしい思い出(笑)。ソロ廻しは高らかにソプラノ、小気味よくトロンボーン、一旦テーマ挟んでここでギターが歌心溢れるソロを存分に。テーマに戻ってエンディングです。

CD2枚目に移って、ミディアムちょっとスローなチキチキ曲M5「Autumn Dreams」。メロウで朗らかなテーマをテナーがブロウ。途中にユラユラとエレピ、朴訥とテナーのソロを挟んで、ミディアムな16系M6「Orange Sunshine」は、サンバ風のリズムの上でトロンボーンとテナーが明るく軽やかにテナー奏でて。トロンボーンにテナーのソロを挟めば、クラヴィネットからのアップ系M7「Racing Around」は、トロンボーンとテナーがテーマ奏でて。ワウ・ギターが色を添えています。途中にトロンボーンとエレピを挟みます。

ミディアムちょっとスローな16系M8「Jay Walk」は、ファンキーなギターカッティングらのリズムの上でトロンボーンとテナーが朴訥としたテーマを奏でて。ソロ廻しは高らかにトロンボーン、力強くテナーにエレピ、終盤にワウかけてのギターと続いて。そして実質最後は代表曲の1つでアップなサンバ調M9「Super Safari」。ソプラノとトロンボーンが高らかかつキャッチーなテーマ奏でて。ドラムフィルからテンポアップ、エレピが流麗に、ソプラノがエフェクトかけてソロを展開、その勢いでエンディング。

ボーナストラックで本作の目玉!ミディアムスローのM10「Autumn Dreams」は、女性ボーカル=リンダ・ヘンリックが歌うメロウなバラード。管楽器2本が色を添えながら、エレピやテナーのソロを中盤に配してしっとりと幕を閉じます。

2:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ウィンド・サーフィン+1 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ウィンド・サーフィン+1ネイティブ・サン
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1983年発表。

こちら、1983年に発表となったベスト集に、シングル音源1曲加えて発表となったモノ。全10曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。ちなみにM9のみがドラムの村上寛さん作曲で、その他は本田さん作曲です〜。

1978年発表「Native Son」収録〜M1:Wind Surfing、M3:Whispering Eyes、M4:Super Safari、M5:Whispering Eyes(Reprise)、M6:Bump Crusing、M8:Twilight Mist
1979年発表「Savanna Hot-Line」収録〜M7:Savanna Hot-Line
1982年発表「Shining」収録〜M2:Blue Lagoon、M9:Shining(村上)

シングル音源〜M10「Wind Surfing(Single Version)」(本田)

小気味よいギターカッティングからソプラノが軽やかにテーマ奏でるアップ系M1、エレピがムーディにテーマを奏でるスロー系M2、トーキングドラム鳴り響く中でエレピがテーマを朴訥と紡ぐM3、そして代表曲のM4。テンポアップしてからエフェクトかけてのソプラノソロは印象的。M3のリプライズM5を鐘風な音色のエレピで叙情的に挟んで、ピアノからの小気味よいアップ系M6。ソプラノで朗々とブロウするスローバラードのM8。そもそも全8曲収録中、6曲がセレクト。

その一方で2枚目からはもう1つの代表曲M7のみの収録。こちらは全6曲収録ですけど、1枚目に偏った理由は分かりませ〜ん。

3枚目からはエレピがムーディにテーマを奏でるスロー系M2、そしてCMで使われた激しいラテンなアップ系のM9。珍しくギターもテーマに絡み、シンセソロ、終盤の子供らのスキャットが大好き。

そしてボーナス音源はM1のシングル音源M10。当時はフュージョンからもシングルカットされてたんだって再認識。

CDコレクションその1908…「マイク・スターン」2枚!!

1:「オール・オーヴァー・ザ・プレイス [CD]」:All Over The Place〜Mike Stern
オール・オーヴァー・ザ・プレイスマイク・スターン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-06-13

多彩なベーシストとドラマーが参加しての1枚。全11曲収録です。

まずは物悲しいギターから始まるアップ系M1「AJ」で幕開け。ギターがクリス・ポッター(sax)のテナーと共にウネったテーマを奏でて。ギターソロはジャジーにラインを押さえつつ、テナーソロは豪放に。そして2人は掛け合います。そしてリチャード・ボナ(b & vo…M2 & 9)を迎えて軽快なアップ系M2「Cameroon」。ボナのスキャットとギターが力強く生き生きとテーマを伝えて。ギターソロも殊更キャッチーに、Bob Franceschini(sax…M2 & 9)も軽やかにソロを取り、以前の共演より音楽的には分かりやすい。

琴風なギターのアルペジオをバックにアップ系M3「Out Of The Blues」は、ギターとランディ・ブレッカー(tp)とトランペットが流れるようにテーマを展開。ギターソロは途中から高速4ビートに転じ、お得意のジャズギターし切って、引き続いてランディは高らかにソロを披露すれば、エスペランザ・スポルディング(ac-b & vo…M4)を迎えて物悲しさ溢れるアコギからのスロー系M4「As Far As We Know」はは、アコギと共に幻想的にスキャットを重ねて、正にエスペランザの世界。

ケニー・ギャレット(sax)を迎えて2曲、まずは軽やかな4ビートによるM5「Blues For All」。デイヴ・ホランド(ac-b…M5-7)によるブルージーなアコベが鳴り響く中、ブルージーにギターソロ、メロディアスにアウトするアルトソロにアコベソロを挟んで、アップな8ビート曲M6「OCD」は、ギターとアルトがスケール感溢れるテーマを展開。ギターソロは途中で高速4ビートに転じ、そのままギャレットは印象派なソロを展開して最後は掛け合って。マイルスのバンド仲間アル・フォスター(ds…M5-7)が変幻自在なドラミングを披露しています。ついでにホランド&フォスターにて物悲しくアコギ爪弾くM7「You Never Told Me」。ちょっとストリングス風シンセが頂けない。

ミディアムな跳ね系M8「Half Way Home」は、ブルージーな雰囲気の中でギター、自身でテーマ重奏しながらワイルドに。ヴィクター・ウッデン(b)が指からスラップにと弾けたソロを挟めば、再びボナを迎えての直進的なアップ系M9「Light」は、ボナのスキャットとギターが爽やかにテーマ伝えて。

そして続く2曲は活動歴の長いBob Malach(sax…M10-11)を迎えて。まずはミディアムちょっとスローな跳ね系M10「Flipside」は、Malachと共に気怠くウネってパーカッシブなテーマを展開。ギターソロはウネって煌びやかに変化し、サックスソロは豪放に、アルバム・タイトル曲でギターカッティングから始まるアップ系M11「All Over The Place」は、Malachと共にウネったテーマを奏でて。ワイルドなギターソロ、サックスとエレピの掛け合いなど挟んで、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Leni Stern(g…M1 & 3)、ジム・ベアード(kbds)、アンソニー・ジャクソン(contrabas-g…M1)、トム・ケネディ(b…M3)、ヴィクター・ベイリー(b…M10)、ウィル・リー(b…M11)、デイブ・ウェックル(ds…M2,9)、キーズ・カーロック(ds…M1,10 & 11)、Kim Thompson(ds…M3)、Lionel Cordew(ds…M4,8)、Tim Keiper(perc…M1,2,3 & 9)。

2:「トリップ [CD]」:Trip〜Mike Stern
トリップマイク・スターン
ユニバーサル ミュージック
2017-09-13

2016年6月に交通事故によって両腕骨折をしつつも、リハビリして録音、発表となったほぼ5年ぶりの新作がこちら。全11曲収録です。
まずはアップな16系M1「Trip」で幕開け。らしいウネウネなテーマをギターとテナーで。骨太にギターソロにBob Franceschini(t-sax…M1 & 6)のテナーソロは、ヴィクター・ウッデン(b)の変幻自在な下支えを得て。ランディ・ブレッカー(tp)のミュート・トランペットと共に淡々とテーマ奏でるミディアムスローなチキチキ曲M2「Blueprint」は、静かに展開して。存分にギターソロ、高らかにトランペットソロを挟めば、ピアノとギターの適当ソロからの4ビート風M3「Half Crazy」は、ベースもテーマに絡みながら進行。ウネってのギターソロ、ビル・エヴァンス(t-sax…M3 & 10)のテナーソロなど挟んで、レニー・ホワイト(ds…M3-4 & 10-11)のしなやかなビートをバックに賑やかにジャズして。

ミディアムスローな跳ね系M4「Screws」は、ギターとWallace Roney(tp…M4 & 10)のミュートトランペットがチョロったテーマ奏でるファンキー風。弾きまくっての切れたギターソロ、小刻みに絞り出してのトランペットソロ、終盤は少々掛け合えば、アコギからの静かなチキチキ風M5「Gone」は、アコベ響く中で物悲しいテーマとソロを切々と奏でて。

アップ系M6「Whatchacallit」は、攻撃的な雰囲気の中、ギターとFranceschiniのテナーがウネったテーマを奏でて。激しく攻め立てるギターソロやテナーソロを挟めば、ささやかに展開するミディアム系M7「Emilia」は、スターンのスキャットとギター、またGio Moretti(vo)が加わって。土着なリズムのミディアムスローなチキチキ風M8「Hope For That」は、途中に拍抜き(4分の7+8拍子)のリフや6拍子のサビなど、また存分にギターソロを展開します。

静かなチキチキにて展開するM9「I Believe You」は、奥さんレニ・スターン(n'goni…M7,9)の琴のような音色のアフリカの楽器ンゴーニをかすかに従えて優しいテーマをギターで紡げは、M3のように4ビートを基本としたM10「Scotch Tape And Glue」は、ギターとテナーがテーマを奏でて。ギターソロやテナーソロも、こちらもホワイトがしなやかに下支えすれば、最後はギターとミュートトランペットによる軽やかな4ビート曲M11「B Train」は、小粋にジャズして。ギターにミュートトランペット、ピアノがソロで彩ってささやかに幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ジム・ベアード(kbds)、Tom Kennedy(b…M2 & 6)、Teymur Phell(ac-b…M7、b…M3-4,8 & 10-11)、Edmond Gilmore(ac-b…M5、b…M9)、デニス・チェンバース(ds…M1,2 & 6)、Will Calhoun(ds…M5 & 9)、デイブ・ウェックル(ds…M8)、Arto Tuncboyaciyan(perc…M1-2,4 & 7-8)、Elhadji Alioune Faye(perc…M10)。

CDコレクションその1907…「ポール・ブラウン」2枚!!

今回は、1990年代以降、数多くのスムースジャズ系ミュージシャンのプロデヂュースを務めてきたポール・ブラウンのリーダー作2枚がお題目。

1:「アップ・フロント [CD]」:Upfront〜Paul Brown
アップ・フロントポール・ブラウン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2004-02-21

私のブログを参照すれば、最古がボニー・ジェイムスが1992年に発表した初リーダー作がブラウンのプロデュース作であるが、以降、数々のプロデュースをし、満を持しての初リーダー作が本作。それまでに関わったミュージシャンら多くの客演を得て、全12曲収録です。

まずはナイティなミディアム系M1「Wes'Coast Swing」(J.Brit & ブラウン共作)にて幕開け。サビ始まりにて、ギターにスキャット重ねて、またヴァイブをジェフ・ローバー(vibes)が重ねてムーディに仕上げれば、打ち込み使ったアップ系M2「Angel」(ウェス・モンゴメリー作)は、ギターと時にミュートトランペットが重なってテーマを展開。ジャジーなギターを中盤と終盤に配して、ミディアムでささやかな16系M3「Moment By Moment」(ブラウン、D.Capor & チャック・ローブ共作)は、チャック・ローブ(ac-g & kbds)を迎えて。いかにもフュージョンな喰ったテーマ、サビにはスキャット加えて、終盤前にはローブのアコギソロらを交えて耳に優しくまとめています。

スローなハーフタイムシャッフル風M4「Don't Let Me Be Lonely Tonight」(ジェイムス・テイラー作)は、ブラウンがボコーダーを絡ませて印象的に歌声を披露し、打ち込み使ってミディアムな跳ね系にてM5「My Funny Valentine」(R.Rogers & L.Hart共作)は、左にピーター・ホワイト(ac-g)、右にブラウンと、テーマにソロにと対決。といっても聴きやすく、スローで力強くチキチキするM6「Phat City」(ブラウン&J.Carruthers共作)は、ナイティな雰囲気の中でギターがテーマにソロに。しかし中盤からブラウンと関係の深いボニー・ジェームス(t-sax)が加わって掛け合いを。

スローな跳ね系M7「Sweet Sweet Love」(ブラウン、K.Clayton,G.McCauley & V.Watson共作)は、再びブラウンが歌って。中低音の渋みある歌声にギターを大いに絡めて、スキャット・オン・ギターソロをも交えてムーディに仕上げれば、ミディアムちょっとスローでM8「Ain't No Shunshine」(ビル・ウィザース作)は、表のリズムを前面に出さずにまとめ上げて、ユニークにカバーすれば、ミディアムな4つ打ちによるM9「Chill Out」(ブラウン&Cam共作)は、かすかにブラス隊を従えつつ、ギターがテーマを。ストリート感を漂わせています。

ミディアムな4つ打ち系M10「24/7」(ブラウン&J.Carruthers共作)は、リック・ブラウン(tp)と共にテーマ奏でて。トランペットとギターが端的にソロを披露すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M11「Dear Ndugu」(ブラウン、K.Clayton & G.McCauley共作)は、ナイティな雰囲気の中でギターがテーマ奏でて。ブラス隊のユニゾンも小粋に挟めば、最後はにてジャジーに4ビートするM12「Moondance」(ヴァン・モリソン作)。アコベにギター、指パッチンに歌といった編成。スウィング感を聴かせて、しっとりと幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Johnny Britt(kbds…M1)、Jeff Carruthers(kbds,ds,ds-prog & others…M2,4,6,8 & 10)、Kurt "KC" Clayton(kbds,b & ds…M7 & 11)、Cam(kbds,b,ds & horns…M9)、D.C.(prog…M1-4,9 & 11)、Roberto Vally(b…M2,5-6,10 & 12、kbds…M5)、ラリー・ウィリアムス(sax…M3 & 10)、ダン・ヒギンズ(sax…M11)、ジェリー・ヘイ(tp…M2-3 & 10-11)、Bill Reichenbach(tb…M2-3& 10-11)。

2:「Truth B Told[解説付き] [CD]」:Truth B Told〜Paul Brown
Truth B Told[解説付き]Paul Brown
AGATE IMPORT
2014-09-07

2016年に最新作「ONE WAY BACK [CD]」(国内盤は未発売)を発表してるんでるけどね〜。現時点での国内盤最新作の本作は、やっぱりゲストを多数迎えて制作されました。全10曲収録。

まずはアーバンなミディアム系M1「Sunrise On Sunset」(D.Reynosa、ブラウン&T.Klemperer共作)で幕開け。ギターでささやかなテーマ、流麗にソロを奏でます。スムースジャズのフォーマットに沿った聴きやすさ。そしてアルバムタイトル曲で、スローなハーフタイムシャッフル曲M2「Truth B Told」(L.Laing&ブラウン共作)は、ファンキー感そこそこにギター、かすかに追従、色を添える形でDarren Rahn(t-sax)がテーマを奏でます。端的にギターとテナーのソロを挟んで、アップな8ビート系M3「Take It From Me」(C.Burnett&ブラウン共作)は、ブラス隊らを効果的に配してギターが小気味よくテーマを紡ぐマイナー系。

アップな8ビートによるM4「Love N Trust」(M.Basci、ブラウン&W.Moten共作)は、歌モノ。ブラウンとWendy Moten(vo)が可愛いテーマを爽やかに歌い合えば、ミディアムなチキチキ風M5「Casablanca」(L.Laing、ナジー&ブラウン共作)は、ギターとナジー(flu)のフルートがテーマを紡ぎ合うささやかなバラッド。それぞれがソロも取りながら聴きやすくまとめています。

スローなチキチキ曲M6「Home Sweet Home」(B.Baldwin、ブラウン&R.Elliot共作)は、ギターとリチャード・エリオット(sax)のアルトがテーマを奏でるナイティなバラード。当たらないように音を分け合って展開すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M7「Stay Sly」(J.Carruthers、ブラウン、R.Vally&S.Grove共作)は、ギターとEuge Groove(sax)のテナーでテーマ奏でるファンキー系。呻き声やハンドクラップも効果的に配してストリート感溢れるまとめ方。ミディアムちょっとスローなチキチキ系M8「Till The Mornin' Comes」(M.Basci、ブラウン&T.Klemperer共作)は、ストリングス風シンセ従えてギターが朗らかなテーマを奏でて。

そして大物ゲスト2連発。まずは縁の深いデイヴ・コーズ(s-sax)を迎えて、ミディアムちょっとスローなM9「Avalon Nights」(コーズ&ブラウン共作)。ブラウンのアコギとコーズのソプラノが綺麗なテーマを丹念に紡ぎ合って。透明感溢れるソロの掛け合いはいい響き。そして最後はラリー・カールトン(g)を迎えてスローな跳ね系M10「Purple Shoes」(J.Gore、カールトン&ブラウン共作)。左がカールトン、右がブラウンという割り振りで、軽妙なテーマをブラウンが奏で、オカズをカールトン。ソロパートも複数あり、どちらかといえば抑えてのカールトンは、ブレイク後の中盤に鳴きなソロでリードします。ギターレジェンドの胸を借りての心境か、ブラウン。

その他参加ミュージシャン。Tommy Kay(g…M1)、Jay Gore(g…M10)、Lew Laing(kbds…M1-2 & 5)、Carl Burnett(kbds…M3)、Marco Basci(kbds…M4,& 8-10)、Lew Laing(kbds…M5)、Bob Baldwin(kbds…M6)、Jeff Carruthers(kbds…M7)、Roberto Vally(b…M1-2,5-7 & 9-10)、Gordon Campbell(ds…M1-2 & 10)、リッキー・ローソン(ds…M8-9)、Lee Thornburg(flh…M1、tp & tb…M2-3)、Greg Vail(sax…M1-3)、Greg Adams(tp…M1-3)。

CDコレクションその1906…「アル・ディ・メオラ」3枚!!

今回は、孤高のギタリスト、アル・ディ・メオラの諸作をまとめて。

1:「カジノ(期間生産限定盤) [CD]」:Casino〜Al Di Meola
カジノ(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1978年発表。

バリー・マイルズ(kbds)、アンソニー・ジャクソン(b)、スティーブ・ガッド(ds)、Mingo Lewis(perc)、Eddie Colon(timbales…M6)といった面々を迎えて発表された3作目のリーダー作。全6曲収録です。

まずはいかにもエジプト風なシンセからの3連系M1「Egyptian Danza(邦題:エジプトの舞踏)」で幕開け。ギターによるドラマティックなテーマにベースやドラムが追従して展開。チキチキに変化させて緩急交えつつ、徐々にテンポアップ、煌びやかにシンセ彩つて元の3拍子で高めあって終われば、コンガらの連打からのアップ系M2「Chasin The Voodoo(邦題:ヴードゥーの追跡)」(M.Lewis作)は、ギターが直進的にテーマ奏でて。ガッド御大がお得意フィルを連発する中、コンガやギター、シンセが端的にソロを展開します。

スローなボサノバ風M3「Dark Eye Tango(邦題:黒い瞳のタンゴ)」は、サンタナらしい雰囲気。ギターがテーマを、途中に倍テンさせつつしっかりとラテンします。音数詰め込んでフラメンコ風なギターソロを構成力豊かに存分に、そして後に再演多々なアップ系M4「Senor Mouse」(チック・コリア作)。小刻みなベースラインにラテン風なパートも組み合わせて、幻想的なシンセソロ、静かに転じて掻き鳴らして始まるギターソロらを挟んで静かに終わって。

ディメオラが独奏する組曲M5「Fantasia Suite For Two Guitars(邦題:2つのギターのための幻想曲)〜Viva La Danzarina〜Guitars Of Th Exotic Isle(邦題:異国のギター)〜Rhapsody Italia(邦題:イタリア狂詩曲)〜Bravoto Fantasia」は、アコギにマンドリン、カスタネットにハンドクラップ、コンガにボンゴと全て多重録音にての独演。

最後はアルバムタイトル曲のM6「Casino」。ガッド御大得意のカウベル絡めたパラディドルのビート使ったハチロクを皮切りに、静かにチキチキに4つ打ち、強弱にメリハリつけつつ、ユラユラなエレピソロや骨太なギターアルペジオ、高速ユニゾンなど、多彩な構成にて一気にラスト迄。その発想力、素晴らしい。

2:「スプレンディド・ホテル(期間生産限定盤) [CD]」:Splendido Hotel〜Al Di Meola
スプレンディド・ホテル(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1980年発表。

上の1に続いて発表となった4作目のリーダー作。当時のレギュラー・メンバーであったフィリップ・セス(kbds…M1-3,5-6 & 8)、Tim Landers(b…M1,5 & 6)、Robbie Gonzalez(ds…M1-2 & 5-6)、Eddie Colon(perc…M1-2 & 5-6)を軸に、その他多数のゲストを迎えて制作されました。発表当時、LP2枚組であったのをCD1枚にまとめて全11曲収録。

まずは大仰なシンセから始まるミディアム系M1「Alien Chase On Arabian Desert」で幕開け。レギュラー・メンバーが録音に参加し、異国風なテーマを土着なリズムを従えてギターが奏でれば、ドラム連打なサビからテンポアップ、フラメンコ風のリズムやハチロクなどを用いて緩急自在にギターとシンセが色を添えていき、アコギの暖かいアルペジオからのM2「Silent Story In Her Eyes」は、ゆったりボサノバ、途中にサンバ調に転じて、エレピソロも挟みながらささやかに展開し、終盤にはアコギソロは速弾き使って徐々に盛り上がります。

小気味よいマリンバからのサンバなアップ系M3「Roller Jubilee」(フィリップ・セス作)は、爽やかなテーマをアコギで奏でれば、チック・コリア(p…M2,4 & 10)とのデュオでM4「Two To Tango」。ピアノとアコギで情熱的にタンゴし合って、レギュラーバンド+ヤン・ハマー(synth…M5)を迎えてのミディアム系M5「Al Di's Dream Theme」は、喰ったリズムで軽やかな冒頭から、激しく転じて憂いあるメロディをギターで力強く奏でて。スパニッシュな雰囲気に包まれた中でギターソロ、シンセとの掛け合いやユニゾンを挟んでいます。

またまたレギュラーバンドによる激しいリフからのアップ系M6「Dinner Music Of The Gods(邦題:神々のディナー・ミュージック)」は、3連シャッフルに転じたりしつつ、ユニゾンも数々織り交ぜて構成豊かに展開すれば、アコギ多重録音によるM7「Splendido Sundance」は、フラメンコな節回しの中で情熱的に展開し、シンセからのスローなチキチキ曲M8「I Can Tell」は、ディ・メオラが歌って叩いて弾いて。セスが鍵盤とコーラスにて下支えしつつも、下手ウマ感満載で印象的。

ポップ感溢れるミディアム系M9「Spanish Eyes」(B.Kaempfelt作)は、レス・ポール(g)を迎えて。右にディ・メオラ、左にレス・ポール、ささやかにテーマを紡ぎ合えば、The Columbus Boychoir(vo)による崇高なコーラスから始まるM10「Isfahan」(チック・コリア&T.Cohan)は、重厚なストリングス隊も加わる中、アコギが流麗にテーマ奏でて。コリアのピアノもクラシカルに重なり、またリズミカルに転じてアコギやピアノがソロを掛け合ったりして、非常に神がかった感でまとめ上げ、最後はアコギ重奏でささやかにM11「Blanca's Modnight Lullaby(邦題:ブランカの子守歌)」にてサラッと幕を閉じます。

LP2枚組といったボリュームの中で、ディ・メオラの多様性を上手に引き出した1枚でした。

その他参加ミュージシャン。Peter Cannarozzi(synth…M2-3)、アンソニー・ジャクソン(b…M2-3,5 & 9)、Mingo Lewis(perc…M2 & e-ds…M3 & 5)、David Campbell(vln…M10)、Carol Shive(viola…M10)、Dennis Karmzyn(cello…M10)、Raymond J.Kelly(cello…M10)。

3:「シナリオ(期間生産限定盤) [CD]」:Scenario〜Al Di Meola
シナリオ(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1983年発表。

途中に名盤とされる「エレクトリック・ランデブー」や「ツアー・デ・フォース・ライヴ」を挟んでいますが、今回はヤン・ハマー(moog)とほぼ2人で制作された1枚。全9曲収録です。

まずは風の音のエフェクトからのミディアム系M1「Mata Hari」にて幕開け。シーケンサーに打ち込みドラム、そこにギターとシンセがインド風のフレーズを散りばめて展開すれば、場所をアフリカに移して鳥の鳴き声からのミディアムちょっとスロー系M2「African Night」(ハマーとの共作)は、ささやかにギターでテーマを伝えます。そしてポコポコな打ち込みをバックに始まるアップ系M3「Island Dreamer」(ハマー作)は、シンセやアコギが可愛くテーマ伝えて。途中から加わるドラムはフィル・コリンズ(ds)。いかにもな叩きっぷりにて色を添えています。

アルバムタイトル曲M4「Scenario」は、アコギとピアノによるアルペジオにそれぞれが綺麗にフィルやソロを取り合って展開すれば、正にタイトル通り!M5「Sequencer」(ハマー作)は、シーケンサー鳴り響く中で、ギターやシンセが煌びやかにテーマ奏でて、打ち込み使ったスローでバックビート気味のハーフタイム・シャッフル曲M6「Cachaca」は、ギターとシンセがユラユラなテーマを奏で合って。力強いギターソロを節々に挟んで主張するディ・メオラ。

打ち込みトコトコ鳴り響いてのアップ系M7「Hypnotic Conviction」(ハマーとの共作)は、木訥としたテーマを奏でているのはギターシンセ。実験的な色合い濃くって、ささやかなギターアルペジオからのM8「Calliope」は、トニー・レヴィン(b)、ビル・ブラッドフォード(ds)を迎えて。スローなハチロクで物悲しく展開した前半、アップな8ビートに変化しての後半。ブラッドフォードのエレドラも色を添え、最後は煌びやかなシンセ従えてのM9「Scoundrel」(ハマーとの共作)。ミディアムなテンポでユラユラ進むパート、倍テンして直進的に進むアップな8ビートな部分。シンセにギターがソロで彩り、幕を閉じます。

電子機材の鬼才ハマーとの実験的要素を詰め込んだ異色作。全編振り返ればディ・メオラが超早弾きとか、哀愁漂うスパニッシュなアコギ演奏とか、らしさ欠乏の1枚でしたね〜。

CDコレクションその1905…「フィル・アップチャーチ」3枚!!

今回はいぶし銀のギタリスト、フィル・アップチャーチの諸作をまとめて。

1:「フィーリング・ブルー [CD]」:Feeling Blue〜Phil Upchurch
フィーリング・ブルーフィル・アップチャーチ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-03-13
オリジナル音源は1968年発表。

こちらは、マイルストーン・レーベルより発表したアップチャーチの3作目。全10曲収録。しかしジャケット写真のアップチャーチ、細い!!!

参加ミュージシャンは、5曲(M1-2,5-6 & 9)がAl Williams(p)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディ(ds)、Warren Smith(congas & vibes)、Ed Pazant(reeds)、John Gilmore(reeds)、Pat Patrick(reeds)、そして残る5曲がウィルトン・ケリー(p)、Richard Davis(b)、Jimmy Cobb(ds)、Montego Joe(congas)です。

まずはアルバム・タイトル曲M1「Feeling Blue」で幕開け。ブラス隊も鳴り響く中でギターが軽妙にテーマ、ソロを展開。ブラス隊のソリも交えつつ、インストR&Bとしてまとめ上げれば、アップな8ビート曲M2「Stop And Listen」(J.J.Woods & R.R. Adams)は、テーマらしいのはなく、ギターカッティングとブラス隊、ヴァイブが絡み合って進行します。途中に少しジャジーなギターソロを。

ミディアムなボサノバ風M3「Corcovado」(アントニオ・カルロス・ジョビン)は、流麗にギターでテーマを展開。ギターにピアノのソロを端的に交えれば、ゆったりワルツのM4「Really Sincere」は、ギター鳴り響かせてテーマにソロに。軽〜く抜いたピアノソロを中盤にたっぷり。そして軽やかな4ビート風でM5「Tangerine」(ジミー・ウェッブ)。ブラス隊も加わってギターがテーマを、ミュートトランペットソロからジャジーにギターソロを展開。

フィフス・ディメンションのヒット曲M6「Up, Up And Away(J.Mercer & V.Schertzinger共作)を、ブラス隊やヴァイブも加えて軽やかに展開すれば、ゆったり4ビートでのM7「Israel」(J.Carisi)は、ジャジーな雰囲気の中でギターがリードし、ピアノとアコベがソロを展開。続くM8「Sabaceous Lament」もゆったり4ビートでジャジーに。

ギターリフとブラス隊が絡まって進行するアップ系M9「Muscle Soul」(L.Brown)は、テーマらしいモノはなく、ギターにサックス、そしてまたまたギターと、ソロを大きく取り上げて、最後はゆったり4ビートでジャズするM10「I Want A Little Girl」(B.Moll & M.Mencher)。ギターが流麗にテーマ、ソロを展開。またピアノソロも挟んで、ジャズし切って幕を閉じます。

編成によってR&B、ジャズと2部構成ともいえるが、アップチャーチの表現力を上手にまとめた1枚かと。

2:「フィル・アップチャーチ[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5645) [CD]」:Phil Upchurch〜Phil Upchurch
フィル・アップチャーチ[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5645)フィル・アップチャーチ
SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、アップチャーチの通算10作目。全7曲収録で、前半の4曲をジョン・トロペイが、後半の3曲をジョージ・ベンソンがプロデュースを務めています。

まずは黒くて重たいリズムのミディアム系M1「Strawberry Letter 23」(S.Otis作)で幕開け。ブラザーズ・ジョンソンのヒット曲で、アップチャーチがブルージーにテーマ紡げば、ティーの軽妙なピアノソロ、ドラマティックなブリッジに中で鳴きのギターソロ、楽曲力と構成力が秀逸。

そしてデニース・ウィリアムスの代表曲M2「Free」(H.Reed, J.Williams, N.Watts & S.Greene共作)をスローなチキチキにて。甘くギターでテーマ紡いで。そのままいぶし銀なソロを存分に、ドラマティックなイントロからのミディアム系M3「Good Times」(ギャンブル&ハフ共作)は、ザ・ジャクソンズのカバー。ブラス隊らを従えつつ、朗らかなテーマをギターで。スローで重たいビートによるM4「Church Street Station」(トロペイ&ペンダーヴィス共作)は、エフェクトにて音をぼやけさせたギターがテーマを展開。

ここまでがジョン・トロペイ(g)、リチャード・ティー(kbds)、レオン・ペンダーヴィス(kbds)、ウィル・リー(b)、スティーブ・ガッド(ds)にホーン隊とストリングス隊。

そしてそのタイトルの通りでだいたい5拍子!
M5「It's Almost Five」。ベンソン風でジャズ寄りなアプローチでギター奏でるアップチャーチ。テーマにソロにと滑らかに展開すれば、ミディアムな8ビートによるM6「Foolin' Around」は、シンセやストリングス隊を追従させながらギターが朗らかなテーマ奏でて。メリハリあるビートに転じてギターソロは流暢に。テーマとソロパートを何度となく繰り返して、都度、表情の異なるソロを展開。

ここまでがホルヘ・ダルト(p)、Arron Jamal(synth…M6)、チャック・レイニー(b)、ハービー・メイソン(ds)、Kewu(perc)、Tony Carpenter(perc)、Henry Gibson(perc)。

最後はスローなチキチキでM7「Cyrenna」。アップチャーチ自身でドラムとベース、ギターを手がけてほぼワンマンで展開します。少しKewu(perc)がコンガ入れてるけどね。ブルージーにまとめています。

A面がカバー中心、R&Bなテイストで黒っぽくまとめたのに対して、B面ばジャズ寄り。上手くプロデューサーを使って、分かりやすく構成された1枚でした。
ホワットエヴァー・ハプンド・トゥ・ザ・ブルース WHATEVER HAPPENED TO THE BLUES (2015年リマスター版)フィル・アップチャーチ
SOMETHIN'COOL / GO JAZZ Project
2015-07-08
オリジナル音源は1992年発表。

ベン・シドランが設立した「Go Jazz」レーベルより、シドラン自身のプロデュースにより発表となった1枚。全12曲収録です。

まずは爽やかなアップ系M1「6 To 4」で幕を開けます。テーマらしいのはなくってリフで構成されたこちらは、鳴きのギターソロ、ピーターソンお得意のオルガンソロ、改めてギターソロと、2人をしっかりとフィーチャーし切れば、ドラムレス、コンガやギターをバックに展開するアップ系M2「The Tide Keeps Lifting Me」(ベン・シドラン&J.D.Steeleとの共作)は、ピーターソンの地元ミネアポリスで活躍するゴスペル隊スティールズ=Fred Steele(vo)、J.D.Steele(vo)、Jevetta Steele(vo)、Mavis Staples(vo)、Pops Staples(vo)をフィーチャーし、勿論黒っぽくまとめています。こちらはピーターソンもプロデュースに加わっています。

Gavin Christopher(vo)を迎えてのスローな3連シャッフルバラードM3「Angel Eyes」(Earl Brent & Matt Dennis共作)は、ナイティかつソウルフルにまとめて。いかにもな歌伴のギターソロ、Jack McDuff(org)による端的なオルガンソロを挟めば、ゆったり4ビートによるM4「Blues March」(Benny Golson作)は、ギターがジャジーにテーマにソロに。そしてスローな3連シャッフル曲M5「Love And Peace」(Arther Adams作)は、作者自身の1977年発表曲を自身でソウルフルに歌って。スティールズの面々がゴスペル調コーラスで、ブルージーなギターソロで色を添えて、5拍子にて展開するM6「All Blues」(Oscar Brown Jr. & マイルス・デイビス作)は、Oscar Brown Jr.(vo)を迎えて。マイルスの代表曲に敢えて歌詞をつけて小気味よくまとめています。

スローな3連シャッフル曲M7「Whatever Happened To The Blues」は、James Van Buren(vo)を迎えてソウルフルに展開。ピーターソンの個性的な音色のシンセソロを挟めば、直進的なミディアム系M8「I Don't Want Nobody To Give Me Nothing」(ジェイムス・ブラウン作)は、ブラウンのバンドでドラムを叩いていたClyde Stubblefield(ds…M8-9 & 12、vo…M8)が、Rosie Gaines(vo)を従えてファンキーに歌い飛ばして。そのバンド仲間のメイシオ・パーカー(a-sax)やFred Wesley(tb)、Pee Wee Ellis(t-sax)らが参加し、ソロも披露しています。

スローな3連シャッフル曲でのM9「I'm Going Down Slow」(McGee作)は、Les McCann(vo)がブルース魂で歌い上げて、
続くM10「Nice To Have You Around」は、ギター独奏にてブルース魂そこそこにサラッと紡いで、スローで力強くチキチキするM11「Fade To Black Tie」(リッキー・ピーターソン&ベン・シドラン共作)は、シンセとギターがテーマ奏でるファンキー系。アップチャーチはチョロチョロと爪弾くようにソロを展開し、最後はJames Van Buren(vo)の提供曲でスローな3連シャッフル曲M12「Sweet Woman Blues」(James Van Buren作)。Blues Kurnow(harmonica)も絡みながらブルース魂し切って幕を閉じます。

アップチャーチの作家性より、ギタリストの原点を数多くのカバーを用いて表現した1枚でした。

その他参加ミュージシャン。リッキー・ピーターソン(org…M1,5-6 & 8、synth…M3,7 & 11)、Paul Peterson(b…M1,6-8 & 11、g…M8 & 11)、Billy Peterson(b…M3,9 & 12)、Michael Bland(ds…M1,3-8 & 11)、レニー・カストロ(perc…M1,2 & 6)。

CDコレクションその1904…「クリスチャン・マクブライド」2枚!!

今回は現在のアメリカを代表するベーシストであるクリスチャン・マクブライドの近作をまとめて。

1:「ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード [日本語帯/解説付] [輸入CD] [CD]」:Live At The Village ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード [日本語帯/解説付] [輸入CD]Vanguard〜Christian McBride Trio
クリスチャン・マクブライド・トリオ
Mack Avenue / King International
2015-09-20

まずはこちら、初のリーダー・トリオとして、Christian Sands(p)、Ulysses Owens,Jr.(ds)の2人と共に結成したピアノ・トリオによるライブ音源。全9曲収録。ちなみにこのトリオのデビュー音源はこちら

まずはチョロったピアノからのキメ的なテーマからの軽快な4ビート曲M1「Fried Pies」(ウェス・モンゴメリー作)で幕開け。すぐさまピアノソロは力強くリードし、静かに転じてアコベソロはブイブイと響かせながら速いフレーズも織り込んで、そしてドラムソロは豪放に。テーマに戻って小粋にエンディング。そしてM2「Band Introduction」は、かなり長く喋るマクブライド。観客からの笑い、多数ゲット。ドラムからの高速4ビート曲M3「Interlude(J.J.Johnson)は、ピアノとアコベがテーマ分け合って。勢いあるピアノソロ、アコベとドラムの掛け合いは互いに呼応しながら展開します。

唯一のオリジナルでSand作M4「Sand Dune」は、ゆったりブラシハチロクにてピアノが叙情的なテーマを奏でます。アコベソロは高音域をメロディアスに動いて、ピアノソロは間を生かして弾き始め、徐々に熱を込めてまとめています。そしてマイケル・ジャクソン!スローなチキチキでM5「The Lady In My Life」(ロッド・テンパートン作)。静かにピアノが知られたテーマを紡いで。そのままピアノソロは徐々に熱を帯びて。超高速4ビートとゆったりハチロクにて構成される6「Cherokee」(Ray Noble作)は、テンポを支配して緩急自在に、ピアノソロ、アコベとドラムの掛け合いを挟んで。ジャズらしい躍動感に溢れています。

アルコと共に幻想的に始まるM7「Good Morning Heartache」(I.Higginbotham,E.Drake & D.Fisher共作)は、スローなチキチキの中でアルコでテーマを紡いで、アルブライドらしい自己表現。流麗にピアノソロを挟み、アルコの後奏にてしっとりと幕を閉じれば、軽やかな4ビートによるM8「Down By The Riverside」(トラディショナル)は、ブレイク挟みながらピアノが軽妙にテーマ、ソロを奏でて。そのままブルージーにアコベソロを展開し、最後は観客と共に手拍子!16刻みのアップ系M9「Car Wash」(N.Whitfield作)。小気味よくピアノがファンキーにテーマを展開します。途中にMCからのドラムソロをしっかりフィーチャーし、メンバー紹介、楽しく幕を閉じます。

2:「ブリンギン・イット [日本語帯・解説付] [輸入CD] [CD]」:Bringin' It〜Christian McBride Big Band
ブリンギン・イット [日本語帯・解説付] [輸入CD]クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
Mack Avenue / King International
2017-09-22

今回はビッグバンドと共に。M6がNorman Simmons、M11がSteve Davisが編曲を手掛けていますが、それら以外はマクブライド自身が手掛けて、彼自身が考えるビッグ・バンドのありようを表現した1枚。全11曲収録です。

まずはブラス隊が小気味よくテーマかなでるミディアムなチキチキ風M1「Gettin' To It」で幕開け。高らかなトランペットソロ、またテナーソロを挟んで、中低音の管楽器らとのリフをバックにギターソロ、軽くテーマ経てエンディング。軽快な4ビートにてピアノがリードして始まるM2「Thermo」(フレディ・ハバード作)は、テーマをブラス隊が受け継いで。トランペットやバリトンのソロ、ブラス隊のソリから端的にアコベソロを挟んで、雄弁にまとめ上げれば、軽やかにスウィングするM3「Youthful Bliss」は、ブラス隊が絡み合ってテーマを紡いで。ソプラノやアコベのソロも挟んでいるけど、計算された編曲が耳に残ります。

ゆったり4ビートによるM4「I Thought About You」(Johnny Mercer & Jimmy Van Heusen共作)は、トランペットが高らかに陰のあるテーマを奏でて。そのままソロを展開、テーマに戻ってエンディング。マレットによるタム廻しからのM5「Sahara」(McCoy Tyner作)は、幻想的にアルコやフルートらがフリーに絡んだ後、軽やかなハチロクに転じてブラス隊がテーマを。ピアノにアルト、激しくドラムと、それぞれのソロを交えて、アコベが中締め。

軽やかなボサノバによるM6「Upside Down」(Regina Werneck & Djavan Caetano)は、女性ボーカル!Melissa Walker(vo…M6 & 8)が朗々と歌い上げて。暖かいトロンボーンソロを中盤に、軽やかなワルツのM7「Full House」(ウェス・モンゴメリー作)は、ギターとテナーがテーマを奏でて。それぞれのソロを挟んで小粋にまとめ上げれば、ドラムのブラシなソロからの軽やかな4ビート曲M8「Mr.Bojangles」(Jerry Jeff Walker作)は、再びMelissa Walkerを迎えて。中盤にトロンボーンソロを交えています。

男性陣の喋り声にドラムと手拍子、アコベにアルトソロによって始まるゆったりワルツM9「Used 'Ta Could」は、ブラス隊がまったりなテーマを奏でて。冒頭の手拍子らをバックにトロンボーンのソロを挟んで楽しげに。流麗なフルートらの調べからのM10「In the Wee Small Hours Of The Morning」(David Mann & Bob Lilliard共作)は、アコベがアルコにて、そしてブラス隊がテーマを美しく奏でて。テナーソロを途中に挟み、再びアルコが締め括れば、最後はドラマティックなイントロからのM11「Optimism」(Steve Davis作)は、軽快な4ビートにてブラス隊がテーマを紡いで。アルトにトロンボーンのソロ、ブラス隊のソリからのブラス隊とドラムの掛け合い挟んで、しっとりと幕を閉じます。

Rodney Jones(g…M1 & 7)、Xavier Davis(p)、Quincy Phillips(ds)、Todd Bashore(flu & a-sax)、Steve Wilson(flu,s & a-sax)、Ron Blake(flu & t-sax)、Dan Pratt(cla & t-sax)、Carl Marachi(b-cla & b-sax)、Freddie Hendrix(tp)、Brandon Lee(tp)、Frank Greene(tp)、Nabate Isles(tp)、James Burton(tb)、Joe McDonough(tb)、Michael Dease(tb…M11)、Steve Davis(tb…M11)、Douglas Perviance(b-tb)、Brandee Younger(harp…M10)。

CDコレクションその1903…「フレディ・ハバード」2枚!!

1:「ストレート・ライフ [CD]」:Straight Life〜Freddie Hubbard
ストレート・ライフフレディ・ハバード
キングレコード
2017-12-06
オリジナル音源は1971年発表。

ジョージ・ベンソン(g)、ハービー・ハンコック(e-p)、ロン・カーター(b)、ジャック・ディジョネット(ds)、Richard "Pablo" Landrum(perc)、Jon Henderson(t-sax)のいかにもこの時期のCTIらしい編成による1枚。全3曲収録。

ハバードとディジョネットの掛け合いから始まるアルバムタイトル曲M1「Straight Life」は、小気味よいラテン風ビートに乗せて軽やかにトランペットが時にテナーを従えてテーマを奏でて。ブイブイ系のテナーソロ、高らかにウネウネとフリューゲルホルン、リズミカルにエレピ、シャウトしつつもギター、パワフルにドラムと、主たるメンバーのソロをしっかりたっぷりフィーチャーし、軽くテーマ挟んでフェードアウト。

スローで力強いチキチキによるM2「Mr.Green」(W.Irvine作)は、トランペットとテナーがファンク感溢れるテーマを。高らかにブロウしてのトランペット、またまたブイブイしてのテナー、アウトへの展開がいかにもなエレピ、行間生かしたギターと、それぞれがソロを展開し、端的にテーマ挟んでエンディング。

最後はギター従えてフリューゲルホルンを暖かくブロウして始まるM3「Here's That Rainy Day」(Burke & Van Heusen)。ベースが加わってロマンティックにテーマ、ソロをブロウし、存在感を示すハバードでした。

2:「ウインドジャマー(期間生産限定盤) [CD]」:WindJammer〜Freddie Hubbard
ウインドジャマー(期間生産限定盤)フレディ・ハバード
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1976年発表。

こちら、CTIから「よりメジャーに!」と、米コロンビア移籍第3弾。ボブ・ジェームスが編曲を務めて、全6曲収録です。

まずは喰ったビートによるミディアムスロー系M1「Dream Weaver」(G.Wright作)にて幕開け。ジェームスによるクラヴィネットやストリングス隊が重なり、フリューゲルホルンがナイティでメロウなテーマを奏でたと思えば、女性コーラス隊によるファンキーなパートと、ユニークな2部構成。そのまま高らかにフリューゲルホルンソロを挟めば、木管隊とストリングス隊の調べからのスローなチキチキ曲M2「Feelings」(M.Albert作)は、その物悲しいテーマをフリューゲルホルンで絞り出すように奏でて。そしてアップな16系M3「Rock Me Arms」(F.G.Sanders,R.MacDonald,W.Salter & Z.Sanders共作)は、フリューゲルホルン、女性コーラス隊が軽やかにテーマを奏でて。そのキャッチーな雰囲気はポップ。途中、ヒューバート・ロウズ(flu)によるフルートソロ、フリューゲルホルンソロを挟みます。

力強いスローなチキチキ曲M4「Touch Me Baby」(ボブ・ジェームス作)は、ファンキー感溢れる中、女性コーラス隊のタイトルコールやブラス隊がテーマを伝えて。ジェームスらしい鬼才感が詰まっています。豪放なフリューゲルホルンソロ、マイケル・ブレッカー(t-sax)によるテナーサックスソロらを挟めば、ベースの小刻みかつ恐々しいラインにストリングス隊が絡むアップ系M5「Neo Terra(New Land)」は、フリューゲルホルンがテーマ伝えて。喰ってメリハリのあるリズムのせいか、躍動的に仕上がって、最後はアルバムタイトル曲のミディアム系M6「Windjammer」。ドリフの早口言葉のリフ(元ネタは、テディ・ペンダーグラスの「Do Me」)用いてファンキーにまとめた16系。途中、フリューゲルホルンソロの後を受けて、煌びやかな音色のシンセソロ、小気味よいマイケルによるテナーソロを挟みます。

カバーとオリジナルを組み合わせて、いかにもなN.Y.フュージョンなサウンドでまとめていました。

その他参加ミュージシャン。デヴィッド・スピノザ(g…M1-2 & 4)、エリック・ゲイル(g…M1-2 & 4)、Jerry Freidman(g…M3)、Richie Resnicoff(g…M3 & 5)、スティーヴ・カーン(g…M3 & 5-6)、ボブ・ジェイムス(kbds)、George Cabels(kbds)、ゲイリー・キング(b)、アンディ・ニューマーク(ds…M1-2 & 4)、クリス・パーカー(ds…M3 & 5)、スティーブ・ガッド(ds…M6)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Ray Mantilla(perc…M6)、George Marge(oboe,flu & english-horn)、Wally Kane(flu & bassoon)、、Phil Bodner(flu)、Bernie Glow(tp)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、Marvin Stamm(tp)、Wayne Andre(tb)、Alan Raph(b-tb)、Dave Taylor(b-tb)、Frank Floyd(back-vo)、Gwen Guthrie(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Zach Sanders(back-vo)にストリングス隊。

CDコレクションその1902…「テデスキ・トラックス・バンド」2枚!!

今回はテデスキ・トラックス・バンドの新作と最新ライブ作をまとめて〜。

過去作については、こちらこちらに!!!

メンバーは、デレク・トラックス(g)、スーザン・テデスキ(vo & g)、コフィ・バーブリッジ(kbds & flu)、ティム・ルフェーヴル(b)、タイラー・グリーンウェル(ds & perc)、J.J.ジョンソン(ds & perc)、ケビ・ウィリアムス(sax)、モーリス・ブラウン(tp)、サンダース・サーモンズ(tb)、マイク・マティソン(vo)、マーク・リバース(vo)、アリシア・シャコール(vo)の12名編成です。

1:「レット・ミー・ゲット・バイ [CD]」:Let Me Get By〜Tedeschi Trucks Band
レット・ミー・ゲット・バイテデスキ・トラックス・バンド
ユニバーサル ミュージック
2016-01-29




まずはミディアムで雄大さ溢れるM1「Anyhow」(デレク、スーザン、マイク共作)で幕開け。スーザンが朗々と歌い上げ、デレクがブルージーに絡んで。終盤に饒舌なギターソロを配し、ミディアムスローなチキチキ風M2「Laugh About It」(デレク、ティム、スーザン、コフィ&マイク)は、拍抜き(8分の7拍子)を織り込みつつ、スーザンが朗々と歌って。終盤、ギターと歌が激しく絡み合ってエンディングを迎えて、ミディアムスローな跳ね系M3「Don't Know What It Means」(J.J.、デレク、スーザン、マイク、コフィ&ティム)は、時にコーラス隊を従えつつ、スーザンが力強く歌って。中盤にスーザンとデレクのギターソロを端的に挟んで、終盤にゴスペル風コーラス、切れたサックスソロを配して。

退廃的な雰囲気持つミディアムスローな3連シャッフル曲M4「Right On Time」(マイク&デレク共作)は、マイクとスーザンが歌って。デキシーランド風のブラス隊が印象的に絡んで、アルバム・タイトル曲でスローでメリハリ効いたハチロク曲M5「Let Me Get By」(コフィ、ティム、デレク、マイク、スーザン&タイラー)は、スーザンが明るく歌い飛ばし、ミディアムな8ビート曲M6「Just As Strange」(D.Bramhall、デレク&スーザン)は、牧歌的ながらも開拓地時代を彷彿させる雰囲気の中でスーザンが朗々と歌って。

2曲繋げての系M7「Crying Over You / Swamp Raga For Holzapfel,Lefebvre, Flute and Harmonium」(前者はマイク、デレク&スーザン、後者はデレク)は、まずは前者で力強いミディアムスローなチキチキの中、マイクが囁くように歌って、ワイルドなデレクのギターソロを延々と展開。後者は静かにフルートやアコギがフリーに展開、クールダウンさせて、そのままM8「Hear Me」(デレク&D.Bramhall 供法K匆療なミディアムスロー曲をスーザンがしみじみ歌って。

アップなロックンロール?M9「I Want More」(D.Bramhall 供▲妊譽、スーザン、マイク)は、ストーンズを彷彿させる曲調の中でスーザンが抑えてシャウト。スーザンとデレクのツイン・リードから同時ソロ、静かに転じてギターとフルートが同時ソロを展開し、最後はデキシーランド風なブラス隊重奏からのスローな3連シャッフル曲
M10「In Every Heart」(マイク、デレク&スーザン)。ゴスペル風コーラスも従えながらスーザンが歌って。そのままブルージーで歌心のあるデレクのギターソロを中盤と終盤に配して本編の幕を閉じます。

ここからはライブ音源。まずはM2のM11「Laugh About It」を粘り気たっぷりに、デレク・アンド・ドミノスのカバーで朗らかなミディアム系M12「Keep On Growing」をギターの同時ソロらを交えつつ強弱交えて力強く展開すれば、レイ・チャールズやジョー・コッカーらが歌ったM13「Sticks And Stones」をアップでロックンロールしています。

アメリカのあらゆるジャンルを取り込んで、いわばルーツ・ロックとして楽しくまとめていました。

その他参加ミュージシャン。Doyle Bramhall 供g…M1)。

2:「ライヴ・フロム・ザ・フォックス・オークランド [CD]」:Live From The Fox Oakland〜Tedeschi Trucks Band
ライヴ・フロム・ザ・フォックス・オークランドテデスキ・トラックス・バンド
ユニバーサル ミュージック
2017-03-17

こちら、2016年9月9日に行われたライブ音源を収録したモノ。上の1発表後のツアーから〜という事で、セットリストに多くを占める上の1収録曲。

メンバーは金管隊2名が変更となっていて、エフライム・オーウェンズ(tp)とエリザベス・リー(tb)が加わっての12名編成。CD2枚に全15曲収録です。

まずはCD1。上の1収録のミディアムな3連シャッフル曲M1「Don't Know What It Means」(ジョンソン、デレク、スーザン&マイク共作)で幕開け。スーザン歌ってデレクがソロを取って、終盤には観客煽りつつ豪放なテナーソロと共にドラム乱打でと、オープナーと思えない全力疾走。

そのままカバー!まずはM2「Keep On Growing」(エリック・クラプトンら作)。いかにもなクラプトンらしいギターソロを冒頭に配してのミディアムなロックチューン。アリシアやマイクらと共にスーザンが歌って、軽妙かつ骨太なデレクのギターソロは、途中から静かに転じてしっとりと、そして徐々に盛り上げてと、その構成力は素晴らしく。ピアノ独奏から始まるスローな3連シャッフル曲M3「Bird On The Wire(邦題:電線の鳥)」(レナード・コーエン作)は、シンプルなブルース。コーラス隊を従えて朗々と歌うスーザン。それからいかにもインド風な冒頭からのM4「Within' You,Without You」(ジョージ・ハリソン作)は、土着なタム絡みのドラムに、ギターとコーラスがささやかにテーマを展開、そのまま再び上の1からミディアムちょっとスローなチキチキ曲M5「Just As Strange」(ドイル・ブランホール3世、デレク&スーザン作)は、ミディアムな4つ打ちに変化し、スーザンが力強く歌って。
再び上の1からミディアムちょっとスローなチキチキ曲M6「Crying Over You」(マイク、デレク&スーザン作)は、マイクがささやかに歌いつつ、中盤からはギターとオルガンの掛け合いソロから存分にギターソロを展開すれば、デビュー作からAlam Khan(sarode)を迎えてM7「These Walls」(Sonya Kitchell、Eric Krasono&デレク作)。冒頭のsarodeのインドな雰囲気を残してスローなチキチキ風の中、スーザンがささやかに歌って。途中にギターとsarodeが優しく掛け合って。そしてシングルカットもされたミディアム系M8「Anyhow」(デレク、スーザン&マイク共作)。雄大さ溢れる雰囲気の中で、朗々と歌い上げるスーザン、ギターソロを奏でるデレク。

CD2に移ってまずは退廃的な雰囲気を持つM1「Right On Time」(マイク&デレク共作)。マイクとスーザンが歌って。デキシーランド風?管楽器隊が色を添えれば、ミディアムスローのチキチキにてM2「Leavin' Trunk」(John Adam Estes作)は、ブルージーにマイクが歌って。歌の節々にギターソロをたっぷり挟めば、ミディアムちょっとスローのチキチキにてM3「Don't Drift Away」(デレク、ドイル・ブランホール3世&マイク)は、少しアダルトな曲調の中でスーザンが歌って。

アップなロックンロール!M4「I Want More(Soul Sacrifice Outro)」(前者:ドイル・ブランホール3世、デレク、スーザン&マイク作、後者:カルロス・サンタナら作)は、スネア4つ打ちのビートに乗せて軽快にシャウトするスーザン。そのままデレクのギターソロは延々と。静かに転じてフルートとの同時ソロは徐々に盛り上げて。続くスローな3連シャッフル曲M5「I Pity The Fool」(Don D.Robey作)は、ベタなブルースをスーザンが歌って。続くギターソロもブルースマターに則って存分に弾きまくれば、スーザンもパワフルにシャウト。

ギターから始まるスローなチキチキ曲M6「Ali」(マイルス・デイビス作)は、ミュートしてそして外してのトランペットソロ、静かに転じてドラムソロ。そのままゆったりハチロクにてM7「Let Me Get By」(コフィ、ティム、デレク&マイク共作)。サラッとスーザンが歌って。途中、オルガンソロ、物凄く静かに転じてギターソロは、勿論徐々に盛り上げて幕を閉じます。

ライブ・バンドとしての熟練さは勿論、スーザンとデレクを軸として安定の自己表現。お見事です。

CDコレクションその1901…「メデスキ・マーティン&ウッド」2枚!!

今回はジョン・メデスキ(org,p & wuritzer)、ビリー・マーティン(ds & perc)、クリス・ウッド(b)の3人によるメデスキ・マーティン&ウッドの2枚がお題目です。

1:「イッツ・ア・ジャングル・イン・ヒア <FUSION 1000> [CD]:It's A Jungle In Here〜Medeski Martin & Wood
イッツ・ア・ジャングル・イン・ヒア &lt;FUSION 1000&gt;メデスキ、マーティン&ウッド
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-02-25
オリジナル音源は1993年発表。

記念すべきデビュー作。全10曲収録です。

まずはアップな16系M1「Beeah」(3人)にて幕開け。ワンコードな構成のAテーマ、ラテン調のBテーマを、オルガンが力強くリードするグルーヴィーな楽曲。中盤、切れたオルガンソロを展開し、終盤、シンバルのオルガンの小刻みなビートの中で鳴らすだけの印象的なアコベソロを。

スローな跳ね系M2「Where's Sly?」(メデスキ)は、ディープな雰囲気の中で金管隊4名がテーマをジャジーに展開。途中、金管隊のリフの繰り返しでトランス感煽れば、小気味よいスネアロールにてのアップな6拍子曲M3「Shuck It Up」(メデスキ&B.Martin)は、オルガンやピアノを使い分けながらテーマを展開。3分の2の拍取りにてピアノソロを掻き鳴らせば、ビート発展のドラムソロ、リフを繰り返して盛り上げてエンディング。

スローな跳ね系でM4「Sand」(ウッド)は、アコベ鳴り響く中でピアノがコード弾きに色を添えてのテーマを伝える。綺麗に端的にまとめ上げて、高速4ビート風のM5「Worms」(メデスキ&ウッド)は、オルガンの足の低音にオルガンとアルコがテーマを奏でて。ギターにオルガン、アルコ、そしてドラムのソロを途中に挟んで。

力強いアコベから始まるM6「Bemsha Swing-Lively Up Yourself」(セロリアス・モンクら)は、バックビートなリズムの中で金管隊が気怠くテーマ紡ぐファンキー度高めの曲。トランペットソロ、スウィング感満載のピアノソロを挟めば、スローなチキチキ風のM7「Moti Mo」(King Sunny Ade作)は、ささやかなテーマをエレピや金管隊が奏でて。ワンコードの中で徐々に盛り上がり、静かに幕を閉じて〜と、美しい響きが耳を打つ。

M8「It's A Jungle In Here」(3人)は、オルガンを前面に、抑えたグルーヴィー曲。退廃的な雰囲気のまま進行すれば、ミディアムスローの跳ね系M9「Syeeda's Song Flute」(ジョン・コルトレーン作)は、オルガンを軸に進行。アコベのグルーヴィーな響きの中でオルガンソロ、そしてアコベソロは、ウーウー呻きながら展開し、最後はスローな跳ね系M10「Wiggly's Way」(メデスキ)。金管隊やオルガンがブルージーでキャッチーなテーマ伝えて。存分にオルガンソロを弾き倒して幕を閉じます。

このユニットは、オルガン使ったジャズ・ファンクするジャム・バンドとして知られていますが、このデビュー作ではオルガンも使うけれどもその他鍵盤も多用してましたね〜。

その他参加ミュージシャン。Marc Ribot(g)、Dave Binney(a-sax)、Jay Rodrigues(t & a-sax)、Steven Bernstein(tp & flh)、Josh Roseman(tb)。

2:「シャック・マン <FUSION 1000> [CD]」:Shack-Man〜Medeski Martin & Wood
シャック・マン &lt;FUSION 1000&gt;メデスキ、マーティン&ウッド
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は1996年発表。

途中に「フライデー・アフタヌーン・イン・ザ・ユニヴァース<FUSION 1000> [CD]」を挟んで発表となった3作目。1996年6月にハワイで録音。全11曲収録です。

まずはスローで重たい3連シャッフルによるM1「Is There Anybody Here That Love My Jesus」(トラディショナル)で幕開け。気怠い雰囲気の中、軽妙なテーマをオルガンが奏でて。途中に歪ませたギター風音色のシンセでのソロを存分に展開すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M2「Think」(メデスキ)は、喰ったリズムと軽妙なオルガンをバックにアコベが奔放にテーマ奏でて。そのままオルガンらしいオルガンソロ、フィル発展のドラムソロを挟めば、ベースの刻みからのミディアムスロー系M3「Dracula」は、ワンコードでテーマもなく、ただしユラユラな雰囲気が耳に残ります。

そしてM4「Bubblehouse」は、オルガンらのリフは徐々にテンポアップし、アップな4つ打ちで落ち着いてオルガンソロに発展しかけるも、徐々にテンポダウンして幕を閉じてと、緩急自在に遊べば、ミディアムなチキチキ風M5「Henduck」は、自在にオルガンが暴れまくるワンコード系。時折、ワウなギター風シンセも絡みます。

ハーモニクスも交えたベースラインによるスローなチキチキ風M6「Strance Of The Spirit Red Gator」は、オルガンにギター音のシンセ、そのままシンセが自在に展開するワンコード系。続くミディアムちょっとスローなチキチキ曲M7「Spy Kiss」も、力強いベースのリフ繰り返しの中で、ギター音風シンセが奔放に展開するワンコード系。土着なタム廻し使ってのミディアム系M8「Lifeblood」は、テーマらしきをオルガンにて、しかし突如の第2展開、そこでオルガンソロを弾きまくって、静かに終わる。

ミディアムスローなチキチキ曲M9「Jelly Belly」は、オルガンがリードするファンキー系。エレピとオルガンを左右で使い分けてのソロ、フリーに叩きまくってのドラムソロで幕を閉じ、鍋を叩いてる?ミディアムスローなチキチキ曲M10「Night Marchers」は、オルガンがファンキーにテーマ奏でて、最後はオルガンからはじまるスローな3連シャッフル曲M11「Kenny」は、テーマらしいモノはなくってオルガン・ブルースな雰囲気。気の赴くままにソロを挟んで、フェードアウト、幕を閉じます。

自己主張というより、その時のなりゆきでありのままな表現、それを切り取ってアルバムにしたって感じでした。
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