悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその1914…「ポール・マッカートニー&ウイングス」2枚!!

ヴィーナス・アンド・マース (デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
ユニバーサルインターナショナル
2014-11-05
オリジナル音源は1975年発表。

ウィングスとしては4枚目のオリジナル作。この頃のメンバーは、ポール・マッカートニー(vo,b,g,mellotron & kbds)、リンダ・マッカートニー(vo,mellotron,cla & kbds)、デニー・レイン(vo,g & p)、ジミー・マカロック(vo,g,kbds & ds)、ジェフ・ブリトン(ds & perc)ですが、メンバー交代?本作にはジョー・イングリッシュ(ds,perc & back-vo)も多くクレジットされています。初出音源13曲に、レア&未発表音源14曲加え、全27曲収録です。

まずはCD1枚目。アコギやリコーダーらをバックにささやかに歌うアルバムタイトル曲M1「Venus And Mars」で幕開け。そのままアップな8ビートでM2「Rock Show」。賑やかにみんなでロックします。といってものどかだけど、一旦終わってピアノからのミディアムスローなチキチキ曲をアウトロにしてフェードアウト。

アコギとピアノらをバックに切々と歌うM3「Love In Song」、軽妙なピアノからのブラシ4ビートによるM4「You Gave Me The Answer」は、ブラス隊らのソリも織り交ぜて、エレピからのアップな3連シャッフル曲
M5「Magneto And Titanium Man」は、リード=ポールとコーラス隊が掛け合いながら軽妙に展開し、ミディアムスローな8ビート曲M6「Letting Go」は左右に振り分けたギターの掛け合いから気怠く展開して。ブラス隊とギターのソリ、そしてブルージーなギターソロ。

そしてアルバムタイトル曲M7「Venus And Mars -reprise」をリプライズし、引き続いて土着なタム廻しからのアップな3連シャッフル曲M8「Spirits Of Ancient Egypt」はデニーが軽快に歌えば、同じくアップな3連シャッフル曲M9「Medicine Jar」(Colin Allen & ジミー・マカロック作)は、マイナーな流れの中でジミーが歌う。メンバーにも自己表現の場があるのがウィングス。

スローな3連シャッフルにてM10「Call Me Back Again」はポールが朴訥と歌う。ブルージーなギターソロをブラス隊従えて展開すれば、アップな8ビート曲M11「Listen To What The Man Said」は、ポールがリンダとトム・スコット(s-sax)を従えながら軽やかに歌う。ストリングス隊の綺麗な調べに引き続いてスローな3連系M12「Treat Her Gently - Lonely Old People」をまったりと、最後はスローな8ビート曲M13「Crossroads」(Tony Hatch作)をストリングス隊交えてインストで展開し、幕を閉じます。

その他本編の参加ミュージシャンは、アラン・トゥーサン(p & g…M2)、Kenneth "Afro" Williams(congas)、Tony Dorsey(cla…M1)、Vito Platomone(cla…M4)、Harold Joseph Ballam(bassoon…M4)、Michael Pierce(cla…M4、a-sax…M6 & 10)、Alvin Thomas(t-sax…M6 & 10)、Carl Blouin(b-sax…M6 & 10)、Ronald B.Benko(tp…M4)、Clyde Kerr(tp…M6 & 10)、John Longo(tp…M6 & 10)、Steve Howard(tp…M10)、Alan O'Duffy(back-vo…M8)、Carlos Klejman(vln…M4)、Russel Joseph Bobrowski(vln…M4)、Bernard S.Rivhterman(cello…M4)、John K.Branch(viola…M4)、Gayle Levant(harp…M3,7 & 12)、Sid Sharp Strings(M3 & 11-13)。

さてCD2枚目は、ドラマティックなイントロからのアップな8ビート曲M1「Junior's Farm」にてシンプルにロックすれば、アコギやスチールギターにバイオリンらによってのミディアムな3連シャッフル曲M2「Sally G」は、カントリーして、続くアップな3連シャッフル曲M3「Walking In The Park With Eloise」(James McCartney作)もカントリー。ギターやピアノのソロ、ブラス隊のソリらを交えて軽妙に展開します。

スローな3連シャッフル曲M4「Bridge On The River Suite」はブルース。インストでギターがテーマ奏でれば、続くアップな8ビート曲M5「My Carnival」は、オールディーズ風の歌モノ。楽しげに展開して、このM5のビートやらを変化させてM6「Going To New Orleans(My Carnival)」。口笛らも織り交ぜて色々と実験。

そして牧歌的にM7「Hei Diddle(Emie Winfrey Mix)」は、バイオリンやスチールギター、リコーダーらを従えてリンダが歌えば、ピアノからのM8「Let's Love」は、ポールが切々と弾き語るバラードで、アップな8ビート曲M9「Soily(from One Hand Clapping)」は、賑やかにロックして、続くM10「Baby Face(from One Hand Clapping)」(Benny Davis & Harry Akst作)」は、ブラス隊らを従えて楽しげにカントリーします。

そしてミディアムな16刻みのM11「Lunch Box / Odd Sox」は、ピアノがテーマ奏でる検討材料。途中でテンポ変わってスローなチキチキに転じてコードのみで展開すれば、アコギ弾き語りにてM12「4th Of July」。素朴に歌えば、本編M2の昔バージョンM13「Rock Show(Old Version)」。少しテンポは遅く、普通にリズムをチキチキにして緩急つけたり、磨かれる前の原石。最後は本編M6のシングルバージョンM14「Letting Go(Single Edit)」でした。

2:「スピード・オブ・サウンド (デラックス・エディション) [CD]
スピード・オブ・サウンド (デラックス・エディション)ポール・マッカートニー
ユニバーサルインターナショナル
2014-11-05
オリジナル音源は1976年発表。

ウィングスとしては5枚目のオリジナル作。上の1発表後、1年にも渡るツアーの直後に制作され、メンバーはポールにリンダ、デニー・レイン(vo,g & p)にジミー・マカロック(vo,g,kbds & ds)、そしてジョー・イングリッシュ(ds,perc & back-vo)の5名体制。初出音源11曲に、デモ音源など7曲を加え、全18曲収録です。

まずはCD1枚目。授業後前のベルから始まるミディアムな4つ打ち曲M1「Let'em In(邦題:幸せのノック)」で幕開け。囁くように淡々と歌って、朗らかなトロンボーンによるテーマのリプライズ挟んでささやかにまとめれば、スローなハチロク風M2「The Note You Never Wrote」は、エレピやストリングス隊、アコギを従えながらデニーが歌って。ドラマティックなギターソロも挟めば、ミディアムな4つ打ち曲M3「She's My Baby(邦題:僕のベイビー)」は、朗らかな雰囲気の中で朗々と歌って。

アコギカッティングからのM4「Bewere My Love(邦題:愛の証し)」は、スローなチキチキの中でリンダらがささやかに、そしてポールがシャウトして倍テン、訴え系な雰囲気の中で力強く進行すれば、アップな8ビート曲M5「Wino Junko」(C.Allen &ジミー共作)は、陰のあるテーマをジミーが切々と歌って。そしてアップな8ビートによるM6「Silly Love Songs(邦題:心のラヴ・ソング)」は、朗らかな雰囲気、小気味よいブラス隊従えて「I Love You」と爽やかに伝えて。

ギターからの小気味よい3連シャッフル曲M7「Cook Of The House」は、リンダが歌うカントリー調。ミディアムな8ビートによるM8「Time To Hide(邦題:やすらぎの時)」(デニー)は、デニーが歌うブルースロック。ハーモニカやギターの、ソロを織り交ぜ、土臭くまとめてあげれば、ミディアムな8ビートによるM9「Must Do Something About It」は、ジョーが歌うソフトなフォークロックでした。

ミディアムちょっとスローなM10「San Ferry Anne」は、アコギやフリューゲルホルン、テナーサックスらを従えながら陰のあるメロディを歌って。少し退廃的な雰囲気も交えつつ、最後はピアノ弾き語りにて始まるスローバラードM11「Warm And Beautiful(邦題:やさしい気持)」。途中、少々ストリングスで彩りながら、素朴なメロディを歌い切って幕を閉じます。

その他本編の参加ミュージシャンは、Howie Casey(horns)、Steve Howard(horns)、Thaddeus Richard(horns)、Tony Dorsey(horns)。

CD2枚目は。まずはデモ音源からで1枚目(以降、 M6ピアノ弾き語りによるM1「Silly Love Song(Demo)」とM3M2「She's My Baby(Demo)」。前者はリンダもアバウトにコーラスを、後者はハミングを交えて実験中!続くM3「Message To Joe」は単にボコーダーを試してみただけの実験録音。そしてM4のドラム=ジョン・ボーナム!M4「Beware My Love(John Bonham Version)。ボーナムらしい躍動感溢れたビートも、何故参加?

M9をポールが歌ったM5「Must Do Something About It(Paul Version)」、M1のデモ音源M6「Let'em In(Demo)」はピアノ弾き語りでコーラスの実験も行いつつ、最後はM11のエレピ使ってのインストデモM7「Warm And Beautiful(Instrumental Demo)」。

CDコレクションその1913…「ポール・サイモン」初期作4枚!!

今回は、サイモン&ガーファンクルの一人、ポール・サイモンのソロ作を…。

まずは休止直後の4枚がお題目。

1:「ポール・サイモン(紙ジャケット仕様) [CD]」:Paul Simon〜Paul Simon
ポール・サイモン(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1972年発表。

1970年にサイモン&ガーファンクルの活動を一旦休止し、そして制作・発表した初ソロ作がこちら。ボーナストラック3曲加えて全14曲収録です。

まずはヘンなバックビートのアップ系M1「Mother And Child Reunion(邦題:母と子の絆)」で幕開け。Wiston Grennan(ds)のヘタウマなビートの中、女性コーラス隊を従えて朗らかに歌えば、アコギのアルペジオからのミディアム系M2「Dancan(邦題:ダンカンの歌)」は、「コンドルは飛んで行く」で共演したLos Incas(charango,flu & perc)を迎えて。ささやかなメロディながら、楽器編成と編曲のせいか、「コンドルは飛んでいく」に似てしまっています。

アコギとエレピをバックにささやかに展開するM3「Everything Put Together Falls Apart(邦題:いつか別れが)」、そしてミディアムな3連シャッフルにてM4「Run That Body Down(邦題:お体を大切に)」を朴訥と健康について歌って。途中のワウギターがソロでアクセントを加えれば、アコギ弾き語りにて始まるM5「Arnistice Day(邦題:休戦記念日)」は、力強いギターのリフが印象的。

軽やかなギターカッティングからのミディアム系M6「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:僕とフリオと校庭で)」は、明るく展開する人気曲。口笛やトーキングドラムも織り交ぜて賑やかにまとめれば、スローなウンチャM7「Peace Like A River(邦題:平和の流れる街)」は、牧歌的な雰囲気を漂わせながら展開し、スローなワルツのM8「Papa Hobo」は、アコギ弾き語りに周囲が徐々に絡んで牧歌的に進行します。最後にブルージーにアコギをピッキング。

軽やかなアコギにバイオリンが絡むアップな3連系M9「Hobo's Blues」は、歌なくまとめた短いインタールードで、ブラスバンドのバスドラ(マレット使って手で叩く)とシンバル(2枚を手で合わせる)、ボトルネックギター絡んでのアップ系M10「Paranoia Blues」は、土着な印象を残せば、実質の最後は、ゆったりワルツしたM11「Congratulations」。優しく囁くように歌う。

ボーナストラック。まずはM6のデモ音源でM12「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:上述)」、そしてM2のM13「Duncan(邦題:上述)」。どちらもアコギ弾き語りで、正に原型です。そしてM10の未発表バージョンM14「Paranoia Blues」。シンプルなリズムでブルースしています。

Huks Brown(g…M1)、Wallace Wilson(g…M1)、Jerry Hahn(g…M4,5)、デヴィッド・スピノザ(g…M4,6)、Stefan Grossman(g…M10)、Neville Hinds(org…M1)、Larry Knechtel(p…M1,3,11,harmonium…M8)、Jackie Jackson(b…M1)、ロン・カーター(b…M4)、Russel George(b…M6)、Joe Osborn(b…M7,11)、Hal Blaine(ds…M4,10,11)、Victor Montanez(ds…M7)、Denzil Laing(perc…M1)、アイアート・モレイラ(perc…M5,6)、マイク・マイニエリ(vibes…M4)、Fred Lipsius(horns…M5)、John Schroer(horns…M5,10)Steven Turre(horns…M10)、Charlie McCoy(harmonica…M8)、Stephane Grappelli(vln…M9)、シシィ・ヒューストン(back-vo…M1)、Deirdre Tuck(back-vo…M1)、Renelle Stafford(back-vo…M1)、Von Eva Sims(back-vo…M1)。

2:「ひとりごと(紙ジャケット仕様) [CD]」:There Goes Rhymin' Simon〜Paul Simon
ひとりごと(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1973年発表。

初リーダー作(上の1)から1年を経て発表となった2作目。ボーナストラック3曲加えて全14曲収録です。

まずはささやかなアップ系M1「Kodachrome(邦題:僕のコダクローム)」で幕開け。途中からウンチャに変化し、カントリーな雰囲気に支配されれば、The Dixie Hummingbirds(back-vo)を迎えてのスロー系M2「Tenderness(邦題:君のやさしさ)」は、そのコーラスのせいかゴスペルな雰囲気を醸し出し、アコギから始まるミディアム系M3「Tame Me To The Mardi Gras(邦題:夢のマルディ・グラ)」は、Rev.Claude Jeter(vo)と共に歌うささやかなフォーク・ソング。終盤、The Onward Brass Band(horns)がデキシーランド風のブラスを挿入しています。

クインシー・ジョーンズのプロデュースによるミディアム系M4「Something So Right(邦題:何かがうまく)」は、ささやかで暖かいバラット。ストリングス隊もかすかに盛り上げて、ピアノ絡めた個性的なイントロから始まるミディアムな3連シャッフル曲M5「One Man's Ceeiling Is Another Man's Floor(邦題:君の天井は僕の床)」は、ブルージーな雰囲気の中で(珍しく?)力強くシャウトするサイモン。

アコギと共に歌い出すM6「American Tune(邦題:アメリカの歌)」は、ささやかなアメリカ讃歌。サイモンの代表曲として知られています。Maggie Roche(back-vo)とTerre Roche(back-vo)を従えて歌うアップ系M7「Was A Sunny Day(邦題:素晴らしかったその日)」は、朗らかな雰囲気に包まれた佳曲。

アップな3連シャッフル曲M8「Learn How To Fall(邦題:落ちることを学びなさい)」は、小気味よくまとめて、スライドギターも絡めてささやかに歌うミディアム系M9「St.Judy's Comet(邦題:セント・ジュディーのほうき星)」、最後は再びThe Dixie Hummingbirdsを迎えてアップ系M10「Loves Me Like A Rock(邦題:母から愛のように)」。やはりコーラス・ワークのせいかゴスペルな雰囲気と、能天気な明るさに溢れています。

ここからがボーナストラック。まずはアコギ弾き語りにてしみじみと展開するM11「Let Me Live In Your City」(Work-In-Progress)、M3のアコースティック・デモ=アコギ弾き騙りでM12「Take Me To The Mardi Gras(邦題:上述)」、M6の未完成デモM13「American Tune(邦題:上述)」、M10のアコースティック・デモでM14「Loves Me Like A Rock(邦題:上述)」。こちらも正に原型ですね〜。

その他参加ミュージシャン。Pete Carr(g…M1,3,4 & 6-10)、Jimmy Johnson(g…M1 & 3)、コーネル・デュプリー(g…M2)、Alexander Gaffa(g…M3)、デヴィッド・スピノザ(g…M3)、Jerry Pucket(g…M8)、Paul Griffin(p…M2)、Bobby Scott(p…M3)、Barry Beckett(kbds…M1,5 & 9、vibes…M9)、ボブ・ジェイムス(kbds…M4 & 6)、ゴードン・エドワーズ(b…M2)、Richard Davis(ac-b…M3)、Vernie Robbins(b…M8)、Roger Hawkins(ds…M1,3,5 & 10、perc…M9)、リック・マロッタ(ds…M2)、グラディ・テイト(ds…M4 & 6)、James Straud(ds…M8)、アイアート・モレイラ(perc…M7)、Don Elliot(vibes…M4)。

3:「ライヴ・サイモン(紙ジャケット仕様) [CD]」:Paul Simon In Concert: Live Rhymin'〜Paul Simon
ライヴ・サイモン(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン
SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1974年発表。

ソロデビューして、初めてのソロツアー(世界各国、日本も)からのベストトラックをまとめたのが本作。ボーナストラック2曲含む全14曲収録です。

まずは観客の拍手から、アコギ弾き語りによるM1「Me And Julio Down By The Schoolyard(邦題:僕とフリオと校庭で)」にて幕開け。素朴なメロディを口笛も交えながらささやかに歌えば、アコギをアルペジオさせつつM2「Homeward Bound(邦題:早く家へ帰りたい)」、続く代表曲M3「American Tune(邦題:アメリカの歌)」をそれぞれしみじみと歌って。

MC挟んで始まるのが南米アンデス地方の民族楽器を演奏するUrubamba(ウルバンバ)の4人を従えての3曲。まずはS&G時代の代表曲M4「El Condor Pasa(If I Could)(邦題:コンドルは飛んでいく)」。原曲に即して牧歌的に披露すれば、続くM5「Duncan(邦題:ダンカンの歌)」も切々と。そしてM6「The Boxer」。Urubambaの木琴、サビは笛が奏でて牧歌的に、またアコギのカッティングのせいか躍動的に披露しています。

ここからはバンドとシカゴで活躍していた6人組のゴスペル・グループのJessy Dixon Singersを迎えて。まずはM7「Mother And Child Reunion(邦題:母と子の絆)」。ささやかなコーラスを従えて力強く歌えば、S&G時代からM8「The Sound Of Silence」をコーラス隊と共に歌い上げて。盟友アート・ガーファンクルとの(一時的)決別の後の選択としてはこれで良かったのかも。そして大きくJessy Dixon SingersをフィーチャーしてのM9「Jesus Is The Answer」は、正にゴスペル。彼らのレパートリーだそう。

そしてサイモンが戻ってM10「Bridge Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋)」。アコギ弾き語ってささやかに歌い出し、コーラス隊も加わるが、鍵盤とベースのみの伴奏故にもっさりしつつも、終盤はゴスペル全開。そしてアップな3連シャッフルのM11「Loves Me Like A Rock(邦題:ママはご機嫌(母からの愛のように))」は、コーラス隊と共に軽快にカントリーし、実質最後はM12「America」。しみじみとアコギ弾き語って幕を閉じます。

ボーナストラックは、軽快にM13「Kodachrome(邦題:僕のコダクローム)」、しみじみとM14「Something So Right(何かがうまく)」、それぞれをアコギ弾き語りしています。

4:「時の流れに(紙ジャケット仕様) [CD]」:Still Crazy After All These Years〜Paul Simon
時の流れに(紙ジャケット仕様)ポール・サイモン

SMJ
2011-11-23
オリジナル音源は1975年発表。

まずはアルバムタイトル曲で、柔らかい音色のエレピから始まるM1「Still Crazy After All These Years(邦題:時の流れに)」。スローな3連シャッフルにてストリングス隊やフルートらも交えながら、優しいメロディを歌って。途中にマイケル・ブレッカー(sax…M1 & 7)のテナーソロも挟めば、ピアノからの小気味よいアップ曲M2「My Little Town」は、アート・ガーファンクル(vo)とのデュエット曲。優しさと力強さを持ち合わせたメロディらを共に歌って。

ミディアムちょっとスローなM3「I Do It For Your Love(邦題:きみの愛のために)」は、Sivuca(vo & accordion)を迎えてのささやかなバラッド。といってもSivucaはコーラス、途中でスキャット・オン・アコーディオンを披露して色を添えて、続くはM4「50 Ways To Leave Your Lover(邦題:恋人と別れる50の方法)」。ガッド御大によるスネアワークからのしみじみな前半、女性コーラス隊との軽やかな後半、シングルカットされて全米No.1を獲得したようです。男の弱さを描いた歌詞(笑)。優しくギターと共に歌い出すM5「Night Game」は、ベースのみを伴奏に加えて終始囁くように歌い切ります。途中、トゥーツ・シールマンス(harmonica)が切なくソロを挟みます。

リチャード・ティー(p)による南部なピアノからのアップ系M6「Gone At Last」は、正にカントリー。Jessy Dixon Singers(back-vo)を従えて1番はサイモン、2番はフィービー・スノウ(vo)、3番は一緒に軽快に歌い飛ばせば、一転、スローな3連シャッフル曲M7「Some Folks' Lives Roll Easy(邦題:ある人の人生)」は、ストリングス隊やブラス隊を交えて優しく歌って。

ミディアムの7拍子で始まるM8「Have A Good Time(邦題:楽しくやろう)」は、ブルージーなギターを交えつつ、サビは4拍子に変化して気怠く展開。最後にマイケルのテナー独奏で幕を閉じれば、ミディアムな跳ね系M9「You're Kind(邦題:優しいあなた)」は、牧歌的に展開。実質最後はピアノをバックにしみじみと歌うM10「Silent Eyes(邦題:もの言わぬ目)」。The Chicago Community Choir(back-vo)の荘厳なコーラス交えて、崇高にまとめて幕を閉じます。

ボーナストラックは、デモかつ未発表音源のM11「Slip Slidin' Away」(Demo)、M6のそもそものデモ音源M12「Gone At Last」(Original Demo with The Jessy Dixon Singers)。M6は当初ベット・ミドラーとのデュエットを試みたようですが、ポシャったようです。

N.Y.ミュージシャンを多数起用したせいか、より都会的にまとめられた1枚でした。以降のサウンドの原型が、ここに完成。

その他参加ミュージシャン。Barry Beckett(g…M1、p…M2)、Pete Carr(g…M2)、Jerry Friedman(g…M3)、Joe Beck(g…M3 & 8-9)ジョン・トロペイ(g…M4)、ヒュー・マクラッケン(g…M4 & 7-8、ac-g…M9)、Ken Asher(e-p…M3、org…M4)、、ボブ・ジェームス(e-p…M7)、レオン・ペンダーヴィス(p…M10)、David Hood(b…M1 & 2)、トニー・レヴィン(b…M3-5 & 7-10)、ゴードン・エドワーズ(b…M6)、Roger Hawkins(ds…M1 & 2)、スティーブ・ガッド(ds…M3-4 & 7-10)、グラディ・テイト(ds…M6)、ラルフ・マクドナルド(perc…M2-4,6 & 8)、デヴィッド・サンボーン(sax…M7)、エディ・ダニエルズ(sax…M7)、フィル・ウッズ(sax…M8)、パティ・オースティン(back-vo…M4)、フィービー・スノウ(back-vo…M4)、ヴァレリー・シンプソン(back-vo…M4 & 8)。

CDコレクションその1912…「ジャズ・オブ・ジャパン」1枚!!

1977年から1992年迄の間、15回続いたライヴ・アンダー・ザ・スカイ。その記念すべき第1回目に出演したジャズ・オブ・ジャパンの模様が改めて音源化がなされました〜。

1:「ジャズ・オブ・ジャパン~ライヴ・アンダー・ザ・スカイ’77 [CD]
ジャズ・オブ・ジャパン~ライヴ・アンダー・ザ・スカイ’77オムニバス
ビクターエンタテインメント
2017-09-20
オリジナル音源は1977年発表。

まずはDisc1から。峰厚介グループ=峰厚介(t-sax)、飜設紂g)、益田幹夫(e-p)、井野信義(b)、村上寛(ds)によるM1「Orange Sunshine」(峰厚介)で幕開け。アップな躍動的なリズムにてテナーが軽やかにテーマ奏でて。パーカッシブで爽やかなギターソロ。本丸!印象的なフレーズ散りばめてテナーソロ、リズミカルにエレピソロに少々フィル発展のドラムソロを交えて、テーマ、エンディング。

本田竹廣トリオ=本田竹廣(e-p)、川端民生(b)、ハロルド・デイビス(ds)にてM2「Spirits Flow」(本田竹廣)は、スローで力強いアップなチキチキにエレピがメロウなテーマを。そのままソロに発展も、倍テンしてフレーズ中心で展開。ジャズらしいドラムソロ経て、テーマに戻ってエンディング。

富樫雅彦クァルテット=富樫雅彦(perc)、加古隆(p)、翠川敬基(b)、中川昌三(s-sax)によるM3「Alternate」(富樫雅彦)はフリージャズ。まずはソプラノを軸に、続いてピアノ、アコベ、そして全員と、なりゆきに任せて自在に表現します。

山本剛グループ=山本剛(p)、岡田勉(b)、村上寛(ds)による高速4ビートによるM4「Our Delight」(Tadd Dameron)は、ピアノがテーマにソロに。ドラムがメリハリつけて盛り上げ、豪放にソロをも交えて展開すれば、鈴木勲グループ=鈴木勲(perc)、渡辺香津美(g)、秋山一将(g)、佐々路征憲(e-p)、浜瀬元彦(b)、土肥晃(ds)、横山達二(perc)、宮本典子(vo)にて唯一の歌モノM5「Feel Like Makin' Love」(Eugene McDaniels)。ギターソロは秋山さんから香津美さんの順で、エレピソロを挟み、原曲の持つソウルフルな雰囲気を宮本さんの歌唱で上手く再現しています。

そしてDisc2。まずは日野皓正クインテット=日野皓正(tp)、ジョン・スコフィールド(g)、益田幹夫(e-p)、クリント・ヒューストン(b)、日野元彦(ds)にてM1「Free Land」(日野皓正)。ベース独奏から始まるアップ曲は、喰って激しいリフにトランペットとギターが高らかにテーマを奏でて。ドラムに煽られながら存分にエレピソロ、やっぱりアウト多用のギターソロから、4ビートに転じてトランペットソロ。フレーズを散りばめて、またエフェクトも使って印象的に展開。元のリフに戻ってテーマ、エンディングを迎えます。

渡辺貞夫クインテット+1=渡辺貞夫(a-sax)、福原博(tb)、本田竹廣(kbds)、岡田勉(b)、守新治(ds)、青山秋利(snare-ds)にてM2「Brasil Berco-Dos Imigrantes」(Loberto Ribeiro & Jorge Lucas)。全員が奏でるアップでサンバなビートが延々と続き、満を持してアルトとトロンボーンが朗らかなテーマを奏でて。途中から最後迄がドラムを軸にパーカッション大会。躍動的にエンディングを迎えます。

最後はジャズ・オブ・ジャパン・オールスターズ=渡辺貞夫(a-sax)、日野皓正(flh)、峰厚介(t-sax)、本田竹廣(p)、鈴木勲(b)、日野元彦(ds)によるM3「Night Breeze」(渡辺貞夫)。ゆったり4ビートにて物悲しいテーマをアルトが力強くブロウしてソロを展開。ビート感高まる中、フリューゲルホルンが高らかに印象的なソロを途中に倍テンもさせて展開すれば、テナーが豪放にソロを取ってテーマをアルト、フリューゲルホルンがしっとり展開し、幕を閉じます。

他に出演したのが笠井紀美子と鈴木宏昌&ザ・プレイヤーズ、そしてV.S.O.P.クインテット。後者の模様は、その音源は随分と知られていますが、こういった熱い演奏も披露されていたのですね〜。不勉強でした〜(苦笑)。

CDコレクションその1911…「日野皓正」2枚!!

今回は、日野皓正氏のベスト集と過去作をまとめて〜。

1:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3日野皓正
ビクターエンタテインメント
2018-07-25

こちら、1981年発表のベスト集に、シングル音源3曲を加えて発表なったビクター音源のベスト集。全10曲収録です。

といってもビクターからは2枚の作品しか発表していません(苦笑)。収録曲とその出典は以下の通りです。

1979年発表「City Connection」収録〜M1:City Connection(レオン・ペンダーヴィス作)、M2:Stay In My Waking Heart(レオン・ペンダーヴィス&J.Gadsden共作)、M3:Samba De-la Cruz(H.Whitakar作)、M4:Blue Smile(Tribute To Blue Mitchel)
1980年発表「Daydream」収録
M5:Antigua Boy、M6:Gently(レオン&J.ペンダーヴィス)、M7:Still Be Bop
シングル音源〜M8:City Connection(Single Version)、M9:Antigua Boy(Single Version)、M10:Sweeter & Sweeter(Single Version)

ちょっと跳ね気味で軽妙?M1、しっとりと女性歌モノなM2、ピアノからのアップなサンバ調M3、アコギとフリューゲルホルンによる叙情的なバラードM4と、全7曲収録の本編から4曲をセレクトしています。

怖々しい冒頭から一転、明るいサンバ調M5はドラムソロも、エレピからのスローでメロウなM6は、フリューゲルホルンに男女コーラスも加わって、小気味よい16系のM7と、こちらも全7曲収録の本編から4曲をセレクト。

そしてシングル音源。その他でも書きましたが、この時代はフュージョン系のシングル・カットも、しばしば見受けられましたね〜。

2:「トレード・ウィンド(期間生産限定盤) [CD]
トレード・ウィンド(期間生産限定盤)日野 皓正
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は1986年発表。

今回は当時は新進気鋭でN.Y.在住のフィリップ・セスをサウンド・プロデューサーに迎えて制作された1枚。

まずはアップ系M1「Matador」で幕開け。打ち込みと生音を組み合わさる激しいリズムの中で、トランペットが高らかにテーマ、ソロを展開。打ち込みから始まるミディアムスローなチキチキ風M2「Black Sand Beach」は、フリューゲルホルンを手にして気怠くテーマをブロウ。持ち替えてブリリアントなトランペットソロを展開。

ここから2曲は打ち込みをバックトラックに。まずはシャカタク2人の楽曲を取り上げてのアップ系M3「On This Night」(ビル・シャープ&ロジャー・オデル共作)は、カレン・ノヴィ(vo…M3 & 7)が高らかに歌って。途中にコルネットソロを挟んで、続くアップ系M4「Portpia」(R.Freedrix & セス共作)は、エフェクトかけたコルネットが明るいテーマ奏でて。途中、高らかにトランペットソロを挟みます。

アルバムタイトル曲のミディアム系M5「Trade Wind」は、フレベやらが鳴り響くアフリカ的なビートの中で、壮大な雰囲気を有し、添える形でフリューゲルホルンが絡めば、ミディアムスローな跳ね系M6「Tattletales」(D.Grady作)は、朗らかなテーマをトランペットで。詰め込み型のソロを途中に配して。

再びノヴィ迎えてのミディアムな歌モノM7「My Mind's Made Up」(G.Baker & Q.Powers共作)は、高らかに歌いつつ、中盤にトランペットソロ、終盤に少々歌に絡んで、最後はストリングス風シンセをバックにコルネットを高らかにブロウして始まるM8「Riverside Park」。バック加わってミディアムちょっとスローなハーフタイム・シャッフルとなり、高らかにテーマ、ソロを奏でます。アーバンにまとめられた佳曲です。

N.Y.最先端なサウンドとの融合は、今聴いても色褪せていませんが、ヒノテルの自己主張は少なかった!

その他参加ミュージシャン。ニック・モロック(g…M1-2 & 5-8)、フィリップ・セス(kbds)、マーク・イーガン(b…M1-2 & 5-8)、スティーブ・フェローン(ds…M1-2 & 5-8)、ミノ・シネル(perc…M1-2 & 5-8)、カレン・ノヴィ(vo…M3 & 7)。

CDコレクションその1910…「渡辺貞夫」2枚!!

今回は、渡辺貞夫氏の過去作とベスト集をまとめて〜。

1:「ムバリ・アフリカ(期間生産限定盤)(2CD) [CD]
ムバリ・アフリカ(期間生産限定盤)(2CD)渡辺 貞夫
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1974年発表。

こちら、1974年9月20日に東京の郵便貯金ホールで行われたライブ模様を収録したモノ。CD2枚に全13曲収録です。

参加ミュージシャンは、日野皓正(tp)、渡辺香津美(g)、本田竹廣(p)、鈴木勲(ac-b)、岡沢章(b)、日野元彦(ds)、富樫雅彦(perc)、宮田英夫(t-sax & perc)。

まずはCD1枚目。フリーな冒頭からのM1「Ita」で幕開けします。アフリカ系の打楽器鳴り響く中でエレピからが音を重ねつつ、ミディアムなブラシ8ビートが加わり、ピアノとエレピでの1人同時ソロを本田さん。叙情的なフルートからのM2「Bahari Pwani」は、ゆったりハチロクに転じてまずはピアノソロを存分に。軽くテーマ挟んで真打ち登場!フルートソロを軽やかに展開。

アコベとベースの掛け合いから始まるM3「Jambo Bwana」は、アップで躍動的な8ビートに変化してフレーズ多用型のピアノソロに。突如の激しい3拍子からソプラノソロを高らかかつ力強く展開します。アフリカの打楽器からのM4「Afro Talk」は、小気味よいアップなハチロクに変化し、ソプラノがテーマ奏でます。激しくピアノソロで盛り上げて、朗々とフルートソロを展開すれば、ようやくアルトを手にしてゆったり4ビート風M5「Hip Walk」。端的なテーマからブイブイと響かせてファンキーにアコベソロ、弾きまくってのピアノソロ、ようやくのアルトソロは力強く引っ張って。テーマに戻ってエンディングを迎えれば、ミディアムなハチロクにてM6「Tanzania Yako」。ソプラノを手にしてテーマにソロにと全編を支配。

CD2枚目に移って、躍動的な打楽器からのM1「Tanu Song」は、中盤にナベサダ&ヒノテルによる重奏、そのまま野性的なスキャットからのM2「Masai Song / Masai Steppe」となり、マサイ族の歌?を歌い続けるナベサダ達。そして楽器に持ち替えて躍動的なハチロクに変化。まずはトランペットが高らかに詰め込み系のソロは圧倒的な表現力。後を受けてのアルトソロは印象的なソロを繰り出して対抗。ピアノからのM3「Tanzania E / Funky Tanzanian」は、ソプラノとテナー、トランペットが時折タンザニアの旋律を高らかに奏で合って。バッグ加わり、スラップ響き渡るアップ系となり、ソプラノのソロ、テーマに戻ってエンディング。

ミディアムでカリプソ風!M4「Saba Saba」は、3管に香津美氏のギターが絡みながら軽やかに展開。力強くトランペットソロ、その雰囲気を引き継いでM5「Habari Yako」は、アルトがテーマにソロに。雰囲気に即して明るいピアノソロも交え、その後何度も再演されるM6「Mbali Africa」は、スローなチキチキの中でソプラノが高らかにテーマを奏でつつ、ナベサダによるメンバー紹介挟んでステージ本編終了。アンコールとしてスラップからのアップ系M7「Encore: Tanzania E」は、ファンク感高めて同時ソロなど交え、賑やかに幕を閉じます。

1974年6〜7月にかけてのアフリカ滞在から受けた影響を、演奏で表現した1枚。そういった積み重ねが、ナベサダの原点を広げていったんでしょう。

2:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ザ・ベスト+3渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1981年発表。

こちら、1983年に発表となったベスト集に、シングル音源3曲加えて発表となったモノ。CD2枚に全18曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。CD1M7がデイヴ・グルーシン、CD2M6がFadhili Williamの作曲で、それ以外は全てナベサダの手によります。

1978年発表「Carifornia Shower」収録〜M1:California Shower、同M2:Seventh High、同M3:Ngoma Party、同M4:My Country
1979年発表「Morning Island」収録〜M5:Morning Island、同M6:Down East、同M7:Sanba Do Marcos、同M8:Home Meeting

1980年録音〜M1:Nice Shot
1977年発表「Autumn Blow」収録〜M2:Just Crusin'、同M3:Orange Bypass
1977年発表「My Dear Life」収録〜M4:Massai talk、同M5:Samba Em Praia、同M6:Malaika、同M7:My Dear Life

シングル音源〜M8:California Shower(Single Version)、同M9:My Country(Single Version)、同M10:Nice Shot(Single Version)。

本作編纂には、CD1枚目に収録の大ヒットした2枚のアルバム、L.A.録音の「California Shower」、N.Y.録音の「Morning Island」が軸となっています。前者からは代表曲のM1、攻撃的なアップ系同M2、トロンボーンと共に朗らかにテーマ奏でる同M3、朗らかな美メロなバラード同M4。後者からはフルートで憂いあるテーマの同M5、喰ったビートでソプラノ奏でる同M6、ゲイルの鳴きのギターからのキャッチーなテーマを持つアップ系同M7、アップでブルースする3連シャッフル曲同M8。

そしてCD2枚目、まずはM1は、1980年に来日していたデイブ・グルーシン& GRPオールスターズとの新録曲。グルーシン兄弟にマーカス・ミラー(b)とバディ・ウィリアムス(ds)といった面々らと、都会的にまとめています。若きマーカスの弾けっぷりが心地よい。

そしてリー・リトナー&ジェントル・ソウツとのライブ作で1977年発表の「Autumn Blow」からささやかにフルート奏でる同M2、躍動感溢れるアップ系同M3、同年発表の「My Dear Life」よりスローなハーフタイムシャッフル風で激しくソプラノ奏でる同M4、軽やかにフルートとピアノでテーマ伝えるアップ系同M5、牧歌的なアップ系同M6、そして大ヒット曲同M7。

あとはシングル音源4連発でした〜。

CDコレクションその1909…「ネイティブ・サン」2枚!!

コースト・トゥ・コースト+1ネイティブ・サン
ビクターエンタテインメント
2017-09-20
オリジナル音源は1980年発表。

こちら、1980年9月17日にL.A.のベイクド・ポテト、そして同月21〜22日にN.Y.のボトムライン、同月24日にN.Y.のセブンス・アベニューで行われたライブ音源(こちらは所有済)に、新たにボーナス・トラックを1曲加えて発表となったモノ。全10曲収録です。

ネイティブ・サン=本田竹廣(kbds)をリーダーに、峰厚介(s & t-sax)、福原博(tb)の2管を擁して大出元信(g)、ロミー木下(b)、村上寛(ds)の6名編成。ジャズ出身の彼らですから、テーマにソロ廻し、テーマに戻ってエンディングという展開です。

まずはCD1枚目。ミディアムなチキチキ曲M1「Wind Jammer」はテナーとトロンボーンが暖かみのあるテーマを紡いで。ソロ廻しは、そのテーマを発展させる出だしで存分にテナー、小技も多用しながらのトロンボーン、音を残響させながら印象的なフレーズ繰り出してのエレピとしっかり自己表現の場を与えれば、クラヴィネットとギターカッティングが鳴り響くアップ系M2「Coke Screw」は、トロンボーンとテナー、エレピがテーマ奏でて。ソロ廻しは疾走感溢れるテナーからトロンボーン、クラヴィネットとギターカッティングのグルーヴ大会という順で。

ミディアムな16系M3「Sexy Lady」は、小気味よいリズムの上で端的なテーマをソプラノとトロンボーンが奏でます。ソロ廻しはトロンボーンに持ち替えてのテナー、ボコーダーにエレピという順で。そして代表曲の1つM4「Savanna Hot-Line」。ソプラノとトロンボーンが印象的なテーマを奏でて。この曲を中学の時に初めて聴いて、漠然とサファリらしいって妄想した懐かしい思い出(笑)。ソロ廻しは高らかにソプラノ、小気味よくトロンボーン、一旦テーマ挟んでここでギターが歌心溢れるソロを存分に。テーマに戻ってエンディングです。

CD2枚目に移って、ミディアムちょっとスローなチキチキ曲M5「Autumn Dreams」。メロウで朗らかなテーマをテナーがブロウ。途中にユラユラとエレピ、朴訥とテナーのソロを挟んで、ミディアムな16系M6「Orange Sunshine」は、サンバ風のリズムの上でトロンボーンとテナーが明るく軽やかにテナー奏でて。トロンボーンにテナーのソロを挟めば、クラヴィネットからのアップ系M7「Racing Around」は、トロンボーンとテナーがテーマ奏でて。ワウ・ギターが色を添えています。途中にトロンボーンとエレピを挟みます。

ミディアムちょっとスローな16系M8「Jay Walk」は、ファンキーなギターカッティングらのリズムの上でトロンボーンとテナーが朴訥としたテーマを奏でて。ソロ廻しは高らかにトロンボーン、力強くテナーにエレピ、終盤にワウかけてのギターと続いて。そして実質最後は代表曲の1つでアップなサンバ調M9「Super Safari」。ソプラノとトロンボーンが高らかかつキャッチーなテーマ奏でて。ドラムフィルからテンポアップ、エレピが流麗に、ソプラノがエフェクトかけてソロを展開、その勢いでエンディング。

ボーナストラックで本作の目玉!ミディアムスローのM10「Autumn Dreams」は、女性ボーカル=リンダ・ヘンリックが歌うメロウなバラード。管楽器2本が色を添えながら、エレピやテナーのソロを中盤に配してしっとりと幕を閉じます。

2:「ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ウィンド・サーフィン+1 [CD]
ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト ウィンド・サーフィン+1ネイティブ・サン
ビクターエンタテインメント
2018-07-25
オリジナル音源は1983年発表。

こちら、1983年に発表となったベスト集に、シングル音源1曲加えて発表となったモノ。全10曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。ちなみにM9のみがドラムの村上寛さん作曲で、その他は本田さん作曲です〜。

1978年発表「Native Son」収録〜M1:Wind Surfing、M3:Whispering Eyes、M4:Super Safari、M5:Whispering Eyes(Reprise)、M6:Bump Crusing、M8:Twilight Mist
1979年発表「Savanna Hot-Line」収録〜M7:Savanna Hot-Line
1982年発表「Shining」収録〜M2:Blue Lagoon、M9:Shining(村上)

シングル音源〜M10「Wind Surfing(Single Version)」(本田)

小気味よいギターカッティングからソプラノが軽やかにテーマ奏でるアップ系M1、エレピがムーディにテーマを奏でるスロー系M2、トーキングドラム鳴り響く中でエレピがテーマを朴訥と紡ぐM3、そして代表曲のM4。テンポアップしてからエフェクトかけてのソプラノソロは印象的。M3のリプライズM5を鐘風な音色のエレピで叙情的に挟んで、ピアノからの小気味よいアップ系M6。ソプラノで朗々とブロウするスローバラードのM8。そもそも全8曲収録中、6曲がセレクト。

その一方で2枚目からはもう1つの代表曲M7のみの収録。こちらは全6曲収録ですけど、1枚目に偏った理由は分かりませ〜ん。

3枚目からはエレピがムーディにテーマを奏でるスロー系M2、そしてCMで使われた激しいラテンなアップ系のM9。珍しくギターもテーマに絡み、シンセソロ、終盤の子供らのスキャットが大好き。

そしてボーナス音源はM1のシングル音源M10。当時はフュージョンからもシングルカットされてたんだって再認識。

CDコレクションその1908…「マイク・スターン」2枚!!

1:「オール・オーヴァー・ザ・プレイス [CD]」:All Over The Place〜Mike Stern
オール・オーヴァー・ザ・プレイスマイク・スターン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-06-13

多彩なベーシストとドラマーが参加しての1枚。全11曲収録です。

まずは物悲しいギターから始まるアップ系M1「AJ」で幕開け。ギターがクリス・ポッター(sax)のテナーと共にウネったテーマを奏でて。ギターソロはジャジーにラインを押さえつつ、テナーソロは豪放に。そして2人は掛け合います。そしてリチャード・ボナ(b & vo…M2 & 9)を迎えて軽快なアップ系M2「Cameroon」。ボナのスキャットとギターが力強く生き生きとテーマを伝えて。ギターソロも殊更キャッチーに、Bob Franceschini(sax…M2 & 9)も軽やかにソロを取り、以前の共演より音楽的には分かりやすい。

琴風なギターのアルペジオをバックにアップ系M3「Out Of The Blues」は、ギターとランディ・ブレッカー(tp)とトランペットが流れるようにテーマを展開。ギターソロは途中から高速4ビートに転じ、お得意のジャズギターし切って、引き続いてランディは高らかにソロを披露すれば、エスペランザ・スポルディング(ac-b & vo…M4)を迎えて物悲しさ溢れるアコギからのスロー系M4「As Far As We Know」はは、アコギと共に幻想的にスキャットを重ねて、正にエスペランザの世界。

ケニー・ギャレット(sax)を迎えて2曲、まずは軽やかな4ビートによるM5「Blues For All」。デイヴ・ホランド(ac-b…M5-7)によるブルージーなアコベが鳴り響く中、ブルージーにギターソロ、メロディアスにアウトするアルトソロにアコベソロを挟んで、アップな8ビート曲M6「OCD」は、ギターとアルトがスケール感溢れるテーマを展開。ギターソロは途中で高速4ビートに転じ、そのままギャレットは印象派なソロを展開して最後は掛け合って。マイルスのバンド仲間アル・フォスター(ds…M5-7)が変幻自在なドラミングを披露しています。ついでにホランド&フォスターにて物悲しくアコギ爪弾くM7「You Never Told Me」。ちょっとストリングス風シンセが頂けない。

ミディアムな跳ね系M8「Half Way Home」は、ブルージーな雰囲気の中でギター、自身でテーマ重奏しながらワイルドに。ヴィクター・ウッデン(b)が指からスラップにと弾けたソロを挟めば、再びボナを迎えての直進的なアップ系M9「Light」は、ボナのスキャットとギターが爽やかにテーマ伝えて。

そして続く2曲は活動歴の長いBob Malach(sax…M10-11)を迎えて。まずはミディアムちょっとスローな跳ね系M10「Flipside」は、Malachと共に気怠くウネってパーカッシブなテーマを展開。ギターソロはウネって煌びやかに変化し、サックスソロは豪放に、アルバム・タイトル曲でギターカッティングから始まるアップ系M11「All Over The Place」は、Malachと共にウネったテーマを奏でて。ワイルドなギターソロ、サックスとエレピの掛け合いなど挟んで、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Leni Stern(g…M1 & 3)、ジム・ベアード(kbds)、アンソニー・ジャクソン(contrabas-g…M1)、トム・ケネディ(b…M3)、ヴィクター・ベイリー(b…M10)、ウィル・リー(b…M11)、デイブ・ウェックル(ds…M2,9)、キーズ・カーロック(ds…M1,10 & 11)、Kim Thompson(ds…M3)、Lionel Cordew(ds…M4,8)、Tim Keiper(perc…M1,2,3 & 9)。

2:「トリップ [CD]」:Trip〜Mike Stern
トリップマイク・スターン
ユニバーサル ミュージック
2017-09-13

2016年6月に交通事故によって両腕骨折をしつつも、リハビリして録音、発表となったほぼ5年ぶりの新作がこちら。全11曲収録です。
まずはアップな16系M1「Trip」で幕開け。らしいウネウネなテーマをギターとテナーで。骨太にギターソロにBob Franceschini(t-sax…M1 & 6)のテナーソロは、ヴィクター・ウッデン(b)の変幻自在な下支えを得て。ランディ・ブレッカー(tp)のミュート・トランペットと共に淡々とテーマ奏でるミディアムスローなチキチキ曲M2「Blueprint」は、静かに展開して。存分にギターソロ、高らかにトランペットソロを挟めば、ピアノとギターの適当ソロからの4ビート風M3「Half Crazy」は、ベースもテーマに絡みながら進行。ウネってのギターソロ、ビル・エヴァンス(t-sax…M3 & 10)のテナーソロなど挟んで、レニー・ホワイト(ds…M3-4 & 10-11)のしなやかなビートをバックに賑やかにジャズして。

ミディアムスローな跳ね系M4「Screws」は、ギターとWallace Roney(tp…M4 & 10)のミュートトランペットがチョロったテーマ奏でるファンキー風。弾きまくっての切れたギターソロ、小刻みに絞り出してのトランペットソロ、終盤は少々掛け合えば、アコギからの静かなチキチキ風M5「Gone」は、アコベ響く中で物悲しいテーマとソロを切々と奏でて。

アップ系M6「Whatchacallit」は、攻撃的な雰囲気の中、ギターとFranceschiniのテナーがウネったテーマを奏でて。激しく攻め立てるギターソロやテナーソロを挟めば、ささやかに展開するミディアム系M7「Emilia」は、スターンのスキャットとギター、またGio Moretti(vo)が加わって。土着なリズムのミディアムスローなチキチキ風M8「Hope For That」は、途中に拍抜き(4分の7+8拍子)のリフや6拍子のサビなど、また存分にギターソロを展開します。

静かなチキチキにて展開するM9「I Believe You」は、奥さんレニ・スターン(n'goni…M7,9)の琴のような音色のアフリカの楽器ンゴーニをかすかに従えて優しいテーマをギターで紡げは、M3のように4ビートを基本としたM10「Scotch Tape And Glue」は、ギターとテナーがテーマを奏でて。ギターソロやテナーソロも、こちらもホワイトがしなやかに下支えすれば、最後はギターとミュートトランペットによる軽やかな4ビート曲M11「B Train」は、小粋にジャズして。ギターにミュートトランペット、ピアノがソロで彩ってささやかに幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ジム・ベアード(kbds)、Tom Kennedy(b…M2 & 6)、Teymur Phell(ac-b…M7、b…M3-4,8 & 10-11)、Edmond Gilmore(ac-b…M5、b…M9)、デニス・チェンバース(ds…M1,2 & 6)、Will Calhoun(ds…M5 & 9)、デイブ・ウェックル(ds…M8)、Arto Tuncboyaciyan(perc…M1-2,4 & 7-8)、Elhadji Alioune Faye(perc…M10)。

CDコレクションその1907…「ポール・ブラウン」2枚!!

今回は、1990年代以降、数多くのスムースジャズ系ミュージシャンのプロデヂュースを務めてきたポール・ブラウンのリーダー作2枚がお題目。

1:「アップ・フロント [CD]」:Upfront〜Paul Brown
アップ・フロントポール・ブラウン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2004-02-21

私のブログを参照すれば、最古がボニー・ジェイムスが1992年に発表した初リーダー作がブラウンのプロデュース作であるが、以降、数々のプロデュースをし、満を持しての初リーダー作が本作。それまでに関わったミュージシャンら多くの客演を得て、全12曲収録です。

まずはナイティなミディアム系M1「Wes'Coast Swing」(J.Brit & ブラウン共作)にて幕開け。サビ始まりにて、ギターにスキャット重ねて、またヴァイブをジェフ・ローバー(vibes)が重ねてムーディに仕上げれば、打ち込み使ったアップ系M2「Angel」(ウェス・モンゴメリー作)は、ギターと時にミュートトランペットが重なってテーマを展開。ジャジーなギターを中盤と終盤に配して、ミディアムでささやかな16系M3「Moment By Moment」(ブラウン、D.Capor & チャック・ローブ共作)は、チャック・ローブ(ac-g & kbds)を迎えて。いかにもフュージョンな喰ったテーマ、サビにはスキャット加えて、終盤前にはローブのアコギソロらを交えて耳に優しくまとめています。

スローなハーフタイムシャッフル風M4「Don't Let Me Be Lonely Tonight」(ジェイムス・テイラー作)は、ブラウンがボコーダーを絡ませて印象的に歌声を披露し、打ち込み使ってミディアムな跳ね系にてM5「My Funny Valentine」(R.Rogers & L.Hart共作)は、左にピーター・ホワイト(ac-g)、右にブラウンと、テーマにソロにと対決。といっても聴きやすく、スローで力強くチキチキするM6「Phat City」(ブラウン&J.Carruthers共作)は、ナイティな雰囲気の中でギターがテーマにソロに。しかし中盤からブラウンと関係の深いボニー・ジェームス(t-sax)が加わって掛け合いを。

スローな跳ね系M7「Sweet Sweet Love」(ブラウン、K.Clayton,G.McCauley & V.Watson共作)は、再びブラウンが歌って。中低音の渋みある歌声にギターを大いに絡めて、スキャット・オン・ギターソロをも交えてムーディに仕上げれば、ミディアムちょっとスローでM8「Ain't No Shunshine」(ビル・ウィザース作)は、表のリズムを前面に出さずにまとめ上げて、ユニークにカバーすれば、ミディアムな4つ打ちによるM9「Chill Out」(ブラウン&Cam共作)は、かすかにブラス隊を従えつつ、ギターがテーマを。ストリート感を漂わせています。

ミディアムな4つ打ち系M10「24/7」(ブラウン&J.Carruthers共作)は、リック・ブラウン(tp)と共にテーマ奏でて。トランペットとギターが端的にソロを披露すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M11「Dear Ndugu」(ブラウン、K.Clayton & G.McCauley共作)は、ナイティな雰囲気の中でギターがテーマ奏でて。ブラス隊のユニゾンも小粋に挟めば、最後はにてジャジーに4ビートするM12「Moondance」(ヴァン・モリソン作)。アコベにギター、指パッチンに歌といった編成。スウィング感を聴かせて、しっとりと幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Johnny Britt(kbds…M1)、Jeff Carruthers(kbds,ds,ds-prog & others…M2,4,6,8 & 10)、Kurt "KC" Clayton(kbds,b & ds…M7 & 11)、Cam(kbds,b,ds & horns…M9)、D.C.(prog…M1-4,9 & 11)、Roberto Vally(b…M2,5-6,10 & 12、kbds…M5)、ラリー・ウィリアムス(sax…M3 & 10)、ダン・ヒギンズ(sax…M11)、ジェリー・ヘイ(tp…M2-3 & 10-11)、Bill Reichenbach(tb…M2-3& 10-11)。

2:「Truth B Told[解説付き] [CD]」:Truth B Told〜Paul Brown
Truth B Told[解説付き]Paul Brown
AGATE IMPORT
2014-09-07

2016年に最新作「ONE WAY BACK [CD]」(国内盤は未発売)を発表してるんでるけどね〜。現時点での国内盤最新作の本作は、やっぱりゲストを多数迎えて制作されました。全10曲収録。

まずはアーバンなミディアム系M1「Sunrise On Sunset」(D.Reynosa、ブラウン&T.Klemperer共作)で幕開け。ギターでささやかなテーマ、流麗にソロを奏でます。スムースジャズのフォーマットに沿った聴きやすさ。そしてアルバムタイトル曲で、スローなハーフタイムシャッフル曲M2「Truth B Told」(L.Laing&ブラウン共作)は、ファンキー感そこそこにギター、かすかに追従、色を添える形でDarren Rahn(t-sax)がテーマを奏でます。端的にギターとテナーのソロを挟んで、アップな8ビート系M3「Take It From Me」(C.Burnett&ブラウン共作)は、ブラス隊らを効果的に配してギターが小気味よくテーマを紡ぐマイナー系。

アップな8ビートによるM4「Love N Trust」(M.Basci、ブラウン&W.Moten共作)は、歌モノ。ブラウンとWendy Moten(vo)が可愛いテーマを爽やかに歌い合えば、ミディアムなチキチキ風M5「Casablanca」(L.Laing、ナジー&ブラウン共作)は、ギターとナジー(flu)のフルートがテーマを紡ぎ合うささやかなバラッド。それぞれがソロも取りながら聴きやすくまとめています。

スローなチキチキ曲M6「Home Sweet Home」(B.Baldwin、ブラウン&R.Elliot共作)は、ギターとリチャード・エリオット(sax)のアルトがテーマを奏でるナイティなバラード。当たらないように音を分け合って展開すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M7「Stay Sly」(J.Carruthers、ブラウン、R.Vally&S.Grove共作)は、ギターとEuge Groove(sax)のテナーでテーマ奏でるファンキー系。呻き声やハンドクラップも効果的に配してストリート感溢れるまとめ方。ミディアムちょっとスローなチキチキ系M8「Till The Mornin' Comes」(M.Basci、ブラウン&T.Klemperer共作)は、ストリングス風シンセ従えてギターが朗らかなテーマを奏でて。

そして大物ゲスト2連発。まずは縁の深いデイヴ・コーズ(s-sax)を迎えて、ミディアムちょっとスローなM9「Avalon Nights」(コーズ&ブラウン共作)。ブラウンのアコギとコーズのソプラノが綺麗なテーマを丹念に紡ぎ合って。透明感溢れるソロの掛け合いはいい響き。そして最後はラリー・カールトン(g)を迎えてスローな跳ね系M10「Purple Shoes」(J.Gore、カールトン&ブラウン共作)。左がカールトン、右がブラウンという割り振りで、軽妙なテーマをブラウンが奏で、オカズをカールトン。ソロパートも複数あり、どちらかといえば抑えてのカールトンは、ブレイク後の中盤に鳴きなソロでリードします。ギターレジェンドの胸を借りての心境か、ブラウン。

その他参加ミュージシャン。Tommy Kay(g…M1)、Jay Gore(g…M10)、Lew Laing(kbds…M1-2 & 5)、Carl Burnett(kbds…M3)、Marco Basci(kbds…M4,& 8-10)、Lew Laing(kbds…M5)、Bob Baldwin(kbds…M6)、Jeff Carruthers(kbds…M7)、Roberto Vally(b…M1-2,5-7 & 9-10)、Gordon Campbell(ds…M1-2 & 10)、リッキー・ローソン(ds…M8-9)、Lee Thornburg(flh…M1、tp & tb…M2-3)、Greg Vail(sax…M1-3)、Greg Adams(tp…M1-3)。

CDコレクションその1906…「アル・ディ・メオラ」3枚!!

今回は、孤高のギタリスト、アル・ディ・メオラの諸作をまとめて。

1:「カジノ(期間生産限定盤) [CD]」:Casino〜Al Di Meola
カジノ(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1978年発表。

バリー・マイルズ(kbds)、アンソニー・ジャクソン(b)、スティーブ・ガッド(ds)、Mingo Lewis(perc)、Eddie Colon(timbales…M6)といった面々を迎えて発表された3作目のリーダー作。全6曲収録です。

まずはいかにもエジプト風なシンセからの3連系M1「Egyptian Danza(邦題:エジプトの舞踏)」で幕開け。ギターによるドラマティックなテーマにベースやドラムが追従して展開。チキチキに変化させて緩急交えつつ、徐々にテンポアップ、煌びやかにシンセ彩つて元の3拍子で高めあって終われば、コンガらの連打からのアップ系M2「Chasin The Voodoo(邦題:ヴードゥーの追跡)」(M.Lewis作)は、ギターが直進的にテーマ奏でて。ガッド御大がお得意フィルを連発する中、コンガやギター、シンセが端的にソロを展開します。

スローなボサノバ風M3「Dark Eye Tango(邦題:黒い瞳のタンゴ)」は、サンタナらしい雰囲気。ギターがテーマを、途中に倍テンさせつつしっかりとラテンします。音数詰め込んでフラメンコ風なギターソロを構成力豊かに存分に、そして後に再演多々なアップ系M4「Senor Mouse」(チック・コリア作)。小刻みなベースラインにラテン風なパートも組み合わせて、幻想的なシンセソロ、静かに転じて掻き鳴らして始まるギターソロらを挟んで静かに終わって。

ディメオラが独奏する組曲M5「Fantasia Suite For Two Guitars(邦題:2つのギターのための幻想曲)〜Viva La Danzarina〜Guitars Of Th Exotic Isle(邦題:異国のギター)〜Rhapsody Italia(邦題:イタリア狂詩曲)〜Bravoto Fantasia」は、アコギにマンドリン、カスタネットにハンドクラップ、コンガにボンゴと全て多重録音にての独演。

最後はアルバムタイトル曲のM6「Casino」。ガッド御大得意のカウベル絡めたパラディドルのビート使ったハチロクを皮切りに、静かにチキチキに4つ打ち、強弱にメリハリつけつつ、ユラユラなエレピソロや骨太なギターアルペジオ、高速ユニゾンなど、多彩な構成にて一気にラスト迄。その発想力、素晴らしい。

2:「スプレンディド・ホテル(期間生産限定盤) [CD]」:Splendido Hotel〜Al Di Meola
スプレンディド・ホテル(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1980年発表。

上の1に続いて発表となった4作目のリーダー作。当時のレギュラー・メンバーであったフィリップ・セス(kbds…M1-3,5-6 & 8)、Tim Landers(b…M1,5 & 6)、Robbie Gonzalez(ds…M1-2 & 5-6)、Eddie Colon(perc…M1-2 & 5-6)を軸に、その他多数のゲストを迎えて制作されました。発表当時、LP2枚組であったのをCD1枚にまとめて全11曲収録。

まずは大仰なシンセから始まるミディアム系M1「Alien Chase On Arabian Desert」で幕開け。レギュラー・メンバーが録音に参加し、異国風なテーマを土着なリズムを従えてギターが奏でれば、ドラム連打なサビからテンポアップ、フラメンコ風のリズムやハチロクなどを用いて緩急自在にギターとシンセが色を添えていき、アコギの暖かいアルペジオからのM2「Silent Story In Her Eyes」は、ゆったりボサノバ、途中にサンバ調に転じて、エレピソロも挟みながらささやかに展開し、終盤にはアコギソロは速弾き使って徐々に盛り上がります。

小気味よいマリンバからのサンバなアップ系M3「Roller Jubilee」(フィリップ・セス作)は、爽やかなテーマをアコギで奏でれば、チック・コリア(p…M2,4 & 10)とのデュオでM4「Two To Tango」。ピアノとアコギで情熱的にタンゴし合って、レギュラーバンド+ヤン・ハマー(synth…M5)を迎えてのミディアム系M5「Al Di's Dream Theme」は、喰ったリズムで軽やかな冒頭から、激しく転じて憂いあるメロディをギターで力強く奏でて。スパニッシュな雰囲気に包まれた中でギターソロ、シンセとの掛け合いやユニゾンを挟んでいます。

またまたレギュラーバンドによる激しいリフからのアップ系M6「Dinner Music Of The Gods(邦題:神々のディナー・ミュージック)」は、3連シャッフルに転じたりしつつ、ユニゾンも数々織り交ぜて構成豊かに展開すれば、アコギ多重録音によるM7「Splendido Sundance」は、フラメンコな節回しの中で情熱的に展開し、シンセからのスローなチキチキ曲M8「I Can Tell」は、ディ・メオラが歌って叩いて弾いて。セスが鍵盤とコーラスにて下支えしつつも、下手ウマ感満載で印象的。

ポップ感溢れるミディアム系M9「Spanish Eyes」(B.Kaempfelt作)は、レス・ポール(g)を迎えて。右にディ・メオラ、左にレス・ポール、ささやかにテーマを紡ぎ合えば、The Columbus Boychoir(vo)による崇高なコーラスから始まるM10「Isfahan」(チック・コリア&T.Cohan)は、重厚なストリングス隊も加わる中、アコギが流麗にテーマ奏でて。コリアのピアノもクラシカルに重なり、またリズミカルに転じてアコギやピアノがソロを掛け合ったりして、非常に神がかった感でまとめ上げ、最後はアコギ重奏でささやかにM11「Blanca's Modnight Lullaby(邦題:ブランカの子守歌)」にてサラッと幕を閉じます。

LP2枚組といったボリュームの中で、ディ・メオラの多様性を上手に引き出した1枚でした。

その他参加ミュージシャン。Peter Cannarozzi(synth…M2-3)、アンソニー・ジャクソン(b…M2-3,5 & 9)、Mingo Lewis(perc…M2 & e-ds…M3 & 5)、David Campbell(vln…M10)、Carol Shive(viola…M10)、Dennis Karmzyn(cello…M10)、Raymond J.Kelly(cello…M10)。

3:「シナリオ(期間生産限定盤) [CD]」:Scenario〜Al Di Meola
シナリオ(期間生産限定盤)アル・ディ・メオラ
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1983年発表。

途中に名盤とされる「エレクトリック・ランデブー」や「ツアー・デ・フォース・ライヴ」を挟んでいますが、今回はヤン・ハマー(moog)とほぼ2人で制作された1枚。全9曲収録です。

まずは風の音のエフェクトからのミディアム系M1「Mata Hari」にて幕開け。シーケンサーに打ち込みドラム、そこにギターとシンセがインド風のフレーズを散りばめて展開すれば、場所をアフリカに移して鳥の鳴き声からのミディアムちょっとスロー系M2「African Night」(ハマーとの共作)は、ささやかにギターでテーマを伝えます。そしてポコポコな打ち込みをバックに始まるアップ系M3「Island Dreamer」(ハマー作)は、シンセやアコギが可愛くテーマ伝えて。途中から加わるドラムはフィル・コリンズ(ds)。いかにもな叩きっぷりにて色を添えています。

アルバムタイトル曲M4「Scenario」は、アコギとピアノによるアルペジオにそれぞれが綺麗にフィルやソロを取り合って展開すれば、正にタイトル通り!M5「Sequencer」(ハマー作)は、シーケンサー鳴り響く中で、ギターやシンセが煌びやかにテーマ奏でて、打ち込み使ったスローでバックビート気味のハーフタイム・シャッフル曲M6「Cachaca」は、ギターとシンセがユラユラなテーマを奏で合って。力強いギターソロを節々に挟んで主張するディ・メオラ。

打ち込みトコトコ鳴り響いてのアップ系M7「Hypnotic Conviction」(ハマーとの共作)は、木訥としたテーマを奏でているのはギターシンセ。実験的な色合い濃くって、ささやかなギターアルペジオからのM8「Calliope」は、トニー・レヴィン(b)、ビル・ブラッドフォード(ds)を迎えて。スローなハチロクで物悲しく展開した前半、アップな8ビートに変化しての後半。ブラッドフォードのエレドラも色を添え、最後は煌びやかなシンセ従えてのM9「Scoundrel」(ハマーとの共作)。ミディアムなテンポでユラユラ進むパート、倍テンして直進的に進むアップな8ビートな部分。シンセにギターがソロで彩り、幕を閉じます。

電子機材の鬼才ハマーとの実験的要素を詰め込んだ異色作。全編振り返ればディ・メオラが超早弾きとか、哀愁漂うスパニッシュなアコギ演奏とか、らしさ欠乏の1枚でしたね〜。

CDコレクションその1905…「フィル・アップチャーチ」3枚!!

今回はいぶし銀のギタリスト、フィル・アップチャーチの諸作をまとめて。

1:「フィーリング・ブルー [CD]」:Feeling Blue〜Phil Upchurch
フィーリング・ブルーフィル・アップチャーチ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2013-03-13
オリジナル音源は1968年発表。

こちらは、マイルストーン・レーベルより発表したアップチャーチの3作目。全10曲収録。しかしジャケット写真のアップチャーチ、細い!!!

参加ミュージシャンは、5曲(M1-2,5-6 & 9)がAl Williams(p)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディ(ds)、Warren Smith(congas & vibes)、Ed Pazant(reeds)、John Gilmore(reeds)、Pat Patrick(reeds)、そして残る5曲がウィルトン・ケリー(p)、Richard Davis(b)、Jimmy Cobb(ds)、Montego Joe(congas)です。

まずはアルバム・タイトル曲M1「Feeling Blue」で幕開け。ブラス隊も鳴り響く中でギターが軽妙にテーマ、ソロを展開。ブラス隊のソリも交えつつ、インストR&Bとしてまとめ上げれば、アップな8ビート曲M2「Stop And Listen」(J.J.Woods & R.R. Adams)は、テーマらしいのはなく、ギターカッティングとブラス隊、ヴァイブが絡み合って進行します。途中に少しジャジーなギターソロを。

ミディアムなボサノバ風M3「Corcovado」(アントニオ・カルロス・ジョビン)は、流麗にギターでテーマを展開。ギターにピアノのソロを端的に交えれば、ゆったりワルツのM4「Really Sincere」は、ギター鳴り響かせてテーマにソロに。軽〜く抜いたピアノソロを中盤にたっぷり。そして軽やかな4ビート風でM5「Tangerine」(ジミー・ウェッブ)。ブラス隊も加わってギターがテーマを、ミュートトランペットソロからジャジーにギターソロを展開。

フィフス・ディメンションのヒット曲M6「Up, Up And Away(J.Mercer & V.Schertzinger共作)を、ブラス隊やヴァイブも加えて軽やかに展開すれば、ゆったり4ビートでのM7「Israel」(J.Carisi)は、ジャジーな雰囲気の中でギターがリードし、ピアノとアコベがソロを展開。続くM8「Sabaceous Lament」もゆったり4ビートでジャジーに。

ギターリフとブラス隊が絡まって進行するアップ系M9「Muscle Soul」(L.Brown)は、テーマらしいモノはなく、ギターにサックス、そしてまたまたギターと、ソロを大きく取り上げて、最後はゆったり4ビートでジャズするM10「I Want A Little Girl」(B.Moll & M.Mencher)。ギターが流麗にテーマ、ソロを展開。またピアノソロも挟んで、ジャズし切って幕を閉じます。

編成によってR&B、ジャズと2部構成ともいえるが、アップチャーチの表現力を上手にまとめた1枚かと。

2:「フィル・アップチャーチ[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5645) [CD]」:Phil Upchurch〜Phil Upchurch
フィル・アップチャーチ[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5645)フィル・アップチャーチ
SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、アップチャーチの通算10作目。全7曲収録で、前半の4曲をジョン・トロペイが、後半の3曲をジョージ・ベンソンがプロデュースを務めています。

まずは黒くて重たいリズムのミディアム系M1「Strawberry Letter 23」(S.Otis作)で幕開け。ブラザーズ・ジョンソンのヒット曲で、アップチャーチがブルージーにテーマ紡げば、ティーの軽妙なピアノソロ、ドラマティックなブリッジに中で鳴きのギターソロ、楽曲力と構成力が秀逸。

そしてデニース・ウィリアムスの代表曲M2「Free」(H.Reed, J.Williams, N.Watts & S.Greene共作)をスローなチキチキにて。甘くギターでテーマ紡いで。そのままいぶし銀なソロを存分に、ドラマティックなイントロからのミディアム系M3「Good Times」(ギャンブル&ハフ共作)は、ザ・ジャクソンズのカバー。ブラス隊らを従えつつ、朗らかなテーマをギターで。スローで重たいビートによるM4「Church Street Station」(トロペイ&ペンダーヴィス共作)は、エフェクトにて音をぼやけさせたギターがテーマを展開。

ここまでがジョン・トロペイ(g)、リチャード・ティー(kbds)、レオン・ペンダーヴィス(kbds)、ウィル・リー(b)、スティーブ・ガッド(ds)にホーン隊とストリングス隊。

そしてそのタイトルの通りでだいたい5拍子!
M5「It's Almost Five」。ベンソン風でジャズ寄りなアプローチでギター奏でるアップチャーチ。テーマにソロにと滑らかに展開すれば、ミディアムな8ビートによるM6「Foolin' Around」は、シンセやストリングス隊を追従させながらギターが朗らかなテーマ奏でて。メリハリあるビートに転じてギターソロは流暢に。テーマとソロパートを何度となく繰り返して、都度、表情の異なるソロを展開。

ここまでがホルヘ・ダルト(p)、Arron Jamal(synth…M6)、チャック・レイニー(b)、ハービー・メイソン(ds)、Kewu(perc)、Tony Carpenter(perc)、Henry Gibson(perc)。

最後はスローなチキチキでM7「Cyrenna」。アップチャーチ自身でドラムとベース、ギターを手がけてほぼワンマンで展開します。少しKewu(perc)がコンガ入れてるけどね。ブルージーにまとめています。

A面がカバー中心、R&Bなテイストで黒っぽくまとめたのに対して、B面ばジャズ寄り。上手くプロデューサーを使って、分かりやすく構成された1枚でした。
ホワットエヴァー・ハプンド・トゥ・ザ・ブルース WHATEVER HAPPENED TO THE BLUES (2015年リマスター版)フィル・アップチャーチ
SOMETHIN'COOL / GO JAZZ Project
2015-07-08
オリジナル音源は1992年発表。

ベン・シドランが設立した「Go Jazz」レーベルより、シドラン自身のプロデュースにより発表となった1枚。全12曲収録です。

まずは爽やかなアップ系M1「6 To 4」で幕を開けます。テーマらしいのはなくってリフで構成されたこちらは、鳴きのギターソロ、ピーターソンお得意のオルガンソロ、改めてギターソロと、2人をしっかりとフィーチャーし切れば、ドラムレス、コンガやギターをバックに展開するアップ系M2「The Tide Keeps Lifting Me」(ベン・シドラン&J.D.Steeleとの共作)は、ピーターソンの地元ミネアポリスで活躍するゴスペル隊スティールズ=Fred Steele(vo)、J.D.Steele(vo)、Jevetta Steele(vo)、Mavis Staples(vo)、Pops Staples(vo)をフィーチャーし、勿論黒っぽくまとめています。こちらはピーターソンもプロデュースに加わっています。

Gavin Christopher(vo)を迎えてのスローな3連シャッフルバラードM3「Angel Eyes」(Earl Brent & Matt Dennis共作)は、ナイティかつソウルフルにまとめて。いかにもな歌伴のギターソロ、Jack McDuff(org)による端的なオルガンソロを挟めば、ゆったり4ビートによるM4「Blues March」(Benny Golson作)は、ギターがジャジーにテーマにソロに。そしてスローな3連シャッフル曲M5「Love And Peace」(Arther Adams作)は、作者自身の1977年発表曲を自身でソウルフルに歌って。スティールズの面々がゴスペル調コーラスで、ブルージーなギターソロで色を添えて、5拍子にて展開するM6「All Blues」(Oscar Brown Jr. & マイルス・デイビス作)は、Oscar Brown Jr.(vo)を迎えて。マイルスの代表曲に敢えて歌詞をつけて小気味よくまとめています。

スローな3連シャッフル曲M7「Whatever Happened To The Blues」は、James Van Buren(vo)を迎えてソウルフルに展開。ピーターソンの個性的な音色のシンセソロを挟めば、直進的なミディアム系M8「I Don't Want Nobody To Give Me Nothing」(ジェイムス・ブラウン作)は、ブラウンのバンドでドラムを叩いていたClyde Stubblefield(ds…M8-9 & 12、vo…M8)が、Rosie Gaines(vo)を従えてファンキーに歌い飛ばして。そのバンド仲間のメイシオ・パーカー(a-sax)やFred Wesley(tb)、Pee Wee Ellis(t-sax)らが参加し、ソロも披露しています。

スローな3連シャッフル曲でのM9「I'm Going Down Slow」(McGee作)は、Les McCann(vo)がブルース魂で歌い上げて、
続くM10「Nice To Have You Around」は、ギター独奏にてブルース魂そこそこにサラッと紡いで、スローで力強くチキチキするM11「Fade To Black Tie」(リッキー・ピーターソン&ベン・シドラン共作)は、シンセとギターがテーマ奏でるファンキー系。アップチャーチはチョロチョロと爪弾くようにソロを展開し、最後はJames Van Buren(vo)の提供曲でスローな3連シャッフル曲M12「Sweet Woman Blues」(James Van Buren作)。Blues Kurnow(harmonica)も絡みながらブルース魂し切って幕を閉じます。

アップチャーチの作家性より、ギタリストの原点を数多くのカバーを用いて表現した1枚でした。

その他参加ミュージシャン。リッキー・ピーターソン(org…M1,5-6 & 8、synth…M3,7 & 11)、Paul Peterson(b…M1,6-8 & 11、g…M8 & 11)、Billy Peterson(b…M3,9 & 12)、Michael Bland(ds…M1,3-8 & 11)、レニー・カストロ(perc…M1,2 & 6)。

CDコレクションその1904…「クリスチャン・マクブライド」2枚!!

今回は現在のアメリカを代表するベーシストであるクリスチャン・マクブライドの近作をまとめて。

1:「ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード [日本語帯/解説付] [輸入CD] [CD]」:Live At The Village ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード [日本語帯/解説付] [輸入CD]Vanguard〜Christian McBride Trio
クリスチャン・マクブライド・トリオ
Mack Avenue / King International
2015-09-20

まずはこちら、初のリーダー・トリオとして、Christian Sands(p)、Ulysses Owens,Jr.(ds)の2人と共に結成したピアノ・トリオによるライブ音源。全9曲収録。ちなみにこのトリオのデビュー音源はこちら

まずはチョロったピアノからのキメ的なテーマからの軽快な4ビート曲M1「Fried Pies」(ウェス・モンゴメリー作)で幕開け。すぐさまピアノソロは力強くリードし、静かに転じてアコベソロはブイブイと響かせながら速いフレーズも織り込んで、そしてドラムソロは豪放に。テーマに戻って小粋にエンディング。そしてM2「Band Introduction」は、かなり長く喋るマクブライド。観客からの笑い、多数ゲット。ドラムからの高速4ビート曲M3「Interlude(J.J.Johnson)は、ピアノとアコベがテーマ分け合って。勢いあるピアノソロ、アコベとドラムの掛け合いは互いに呼応しながら展開します。

唯一のオリジナルでSand作M4「Sand Dune」は、ゆったりブラシハチロクにてピアノが叙情的なテーマを奏でます。アコベソロは高音域をメロディアスに動いて、ピアノソロは間を生かして弾き始め、徐々に熱を込めてまとめています。そしてマイケル・ジャクソン!スローなチキチキでM5「The Lady In My Life」(ロッド・テンパートン作)。静かにピアノが知られたテーマを紡いで。そのままピアノソロは徐々に熱を帯びて。超高速4ビートとゆったりハチロクにて構成される6「Cherokee」(Ray Noble作)は、テンポを支配して緩急自在に、ピアノソロ、アコベとドラムの掛け合いを挟んで。ジャズらしい躍動感に溢れています。

アルコと共に幻想的に始まるM7「Good Morning Heartache」(I.Higginbotham,E.Drake & D.Fisher共作)は、スローなチキチキの中でアルコでテーマを紡いで、アルブライドらしい自己表現。流麗にピアノソロを挟み、アルコの後奏にてしっとりと幕を閉じれば、軽やかな4ビートによるM8「Down By The Riverside」(トラディショナル)は、ブレイク挟みながらピアノが軽妙にテーマ、ソロを奏でて。そのままブルージーにアコベソロを展開し、最後は観客と共に手拍子!16刻みのアップ系M9「Car Wash」(N.Whitfield作)。小気味よくピアノがファンキーにテーマを展開します。途中にMCからのドラムソロをしっかりフィーチャーし、メンバー紹介、楽しく幕を閉じます。

2:「ブリンギン・イット [日本語帯・解説付] [輸入CD] [CD]」:Bringin' It〜Christian McBride Big Band
ブリンギン・イット [日本語帯・解説付] [輸入CD]クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
Mack Avenue / King International
2017-09-22

今回はビッグバンドと共に。M6がNorman Simmons、M11がSteve Davisが編曲を手掛けていますが、それら以外はマクブライド自身が手掛けて、彼自身が考えるビッグ・バンドのありようを表現した1枚。全11曲収録です。

まずはブラス隊が小気味よくテーマかなでるミディアムなチキチキ風M1「Gettin' To It」で幕開け。高らかなトランペットソロ、またテナーソロを挟んで、中低音の管楽器らとのリフをバックにギターソロ、軽くテーマ経てエンディング。軽快な4ビートにてピアノがリードして始まるM2「Thermo」(フレディ・ハバード作)は、テーマをブラス隊が受け継いで。トランペットやバリトンのソロ、ブラス隊のソリから端的にアコベソロを挟んで、雄弁にまとめ上げれば、軽やかにスウィングするM3「Youthful Bliss」は、ブラス隊が絡み合ってテーマを紡いで。ソプラノやアコベのソロも挟んでいるけど、計算された編曲が耳に残ります。

ゆったり4ビートによるM4「I Thought About You」(Johnny Mercer & Jimmy Van Heusen共作)は、トランペットが高らかに陰のあるテーマを奏でて。そのままソロを展開、テーマに戻ってエンディング。マレットによるタム廻しからのM5「Sahara」(McCoy Tyner作)は、幻想的にアルコやフルートらがフリーに絡んだ後、軽やかなハチロクに転じてブラス隊がテーマを。ピアノにアルト、激しくドラムと、それぞれのソロを交えて、アコベが中締め。

軽やかなボサノバによるM6「Upside Down」(Regina Werneck & Djavan Caetano)は、女性ボーカル!Melissa Walker(vo…M6 & 8)が朗々と歌い上げて。暖かいトロンボーンソロを中盤に、軽やかなワルツのM7「Full House」(ウェス・モンゴメリー作)は、ギターとテナーがテーマを奏でて。それぞれのソロを挟んで小粋にまとめ上げれば、ドラムのブラシなソロからの軽やかな4ビート曲M8「Mr.Bojangles」(Jerry Jeff Walker作)は、再びMelissa Walkerを迎えて。中盤にトロンボーンソロを交えています。

男性陣の喋り声にドラムと手拍子、アコベにアルトソロによって始まるゆったりワルツM9「Used 'Ta Could」は、ブラス隊がまったりなテーマを奏でて。冒頭の手拍子らをバックにトロンボーンのソロを挟んで楽しげに。流麗なフルートらの調べからのM10「In the Wee Small Hours Of The Morning」(David Mann & Bob Lilliard共作)は、アコベがアルコにて、そしてブラス隊がテーマを美しく奏でて。テナーソロを途中に挟み、再びアルコが締め括れば、最後はドラマティックなイントロからのM11「Optimism」(Steve Davis作)は、軽快な4ビートにてブラス隊がテーマを紡いで。アルトにトロンボーンのソロ、ブラス隊のソリからのブラス隊とドラムの掛け合い挟んで、しっとりと幕を閉じます。

Rodney Jones(g…M1 & 7)、Xavier Davis(p)、Quincy Phillips(ds)、Todd Bashore(flu & a-sax)、Steve Wilson(flu,s & a-sax)、Ron Blake(flu & t-sax)、Dan Pratt(cla & t-sax)、Carl Marachi(b-cla & b-sax)、Freddie Hendrix(tp)、Brandon Lee(tp)、Frank Greene(tp)、Nabate Isles(tp)、James Burton(tb)、Joe McDonough(tb)、Michael Dease(tb…M11)、Steve Davis(tb…M11)、Douglas Perviance(b-tb)、Brandee Younger(harp…M10)。

CDコレクションその1903…「フレディ・ハバード」2枚!!

1:「ストレート・ライフ [CD]」:Straight Life〜Freddie Hubbard
ストレート・ライフフレディ・ハバード
キングレコード
2017-12-06
オリジナル音源は1971年発表。

ジョージ・ベンソン(g)、ハービー・ハンコック(e-p)、ロン・カーター(b)、ジャック・ディジョネット(ds)、Richard "Pablo" Landrum(perc)、Jon Henderson(t-sax)のいかにもこの時期のCTIらしい編成による1枚。全3曲収録。

ハバードとディジョネットの掛け合いから始まるアルバムタイトル曲M1「Straight Life」は、小気味よいラテン風ビートに乗せて軽やかにトランペットが時にテナーを従えてテーマを奏でて。ブイブイ系のテナーソロ、高らかにウネウネとフリューゲルホルン、リズミカルにエレピ、シャウトしつつもギター、パワフルにドラムと、主たるメンバーのソロをしっかりたっぷりフィーチャーし、軽くテーマ挟んでフェードアウト。

スローで力強いチキチキによるM2「Mr.Green」(W.Irvine作)は、トランペットとテナーがファンク感溢れるテーマを。高らかにブロウしてのトランペット、またまたブイブイしてのテナー、アウトへの展開がいかにもなエレピ、行間生かしたギターと、それぞれがソロを展開し、端的にテーマ挟んでエンディング。

最後はギター従えてフリューゲルホルンを暖かくブロウして始まるM3「Here's That Rainy Day」(Burke & Van Heusen)。ベースが加わってロマンティックにテーマ、ソロをブロウし、存在感を示すハバードでした。

2:「ウインドジャマー(期間生産限定盤) [CD]」:WindJammer〜Freddie Hubbard
ウインドジャマー(期間生産限定盤)フレディ・ハバード
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1976年発表。

こちら、CTIから「よりメジャーに!」と、米コロンビア移籍第3弾。ボブ・ジェームスが編曲を務めて、全6曲収録です。

まずは喰ったビートによるミディアムスロー系M1「Dream Weaver」(G.Wright作)にて幕開け。ジェームスによるクラヴィネットやストリングス隊が重なり、フリューゲルホルンがナイティでメロウなテーマを奏でたと思えば、女性コーラス隊によるファンキーなパートと、ユニークな2部構成。そのまま高らかにフリューゲルホルンソロを挟めば、木管隊とストリングス隊の調べからのスローなチキチキ曲M2「Feelings」(M.Albert作)は、その物悲しいテーマをフリューゲルホルンで絞り出すように奏でて。そしてアップな16系M3「Rock Me Arms」(F.G.Sanders,R.MacDonald,W.Salter & Z.Sanders共作)は、フリューゲルホルン、女性コーラス隊が軽やかにテーマを奏でて。そのキャッチーな雰囲気はポップ。途中、ヒューバート・ロウズ(flu)によるフルートソロ、フリューゲルホルンソロを挟みます。

力強いスローなチキチキ曲M4「Touch Me Baby」(ボブ・ジェームス作)は、ファンキー感溢れる中、女性コーラス隊のタイトルコールやブラス隊がテーマを伝えて。ジェームスらしい鬼才感が詰まっています。豪放なフリューゲルホルンソロ、マイケル・ブレッカー(t-sax)によるテナーサックスソロらを挟めば、ベースの小刻みかつ恐々しいラインにストリングス隊が絡むアップ系M5「Neo Terra(New Land)」は、フリューゲルホルンがテーマ伝えて。喰ってメリハリのあるリズムのせいか、躍動的に仕上がって、最後はアルバムタイトル曲のミディアム系M6「Windjammer」。ドリフの早口言葉のリフ(元ネタは、テディ・ペンダーグラスの「Do Me」)用いてファンキーにまとめた16系。途中、フリューゲルホルンソロの後を受けて、煌びやかな音色のシンセソロ、小気味よいマイケルによるテナーソロを挟みます。

カバーとオリジナルを組み合わせて、いかにもなN.Y.フュージョンなサウンドでまとめていました。

その他参加ミュージシャン。デヴィッド・スピノザ(g…M1-2 & 4)、エリック・ゲイル(g…M1-2 & 4)、Jerry Freidman(g…M3)、Richie Resnicoff(g…M3 & 5)、スティーヴ・カーン(g…M3 & 5-6)、ボブ・ジェイムス(kbds)、George Cabels(kbds)、ゲイリー・キング(b)、アンディ・ニューマーク(ds…M1-2 & 4)、クリス・パーカー(ds…M3 & 5)、スティーブ・ガッド(ds…M6)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Ray Mantilla(perc…M6)、George Marge(oboe,flu & english-horn)、Wally Kane(flu & bassoon)、、Phil Bodner(flu)、Bernie Glow(tp)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、Marvin Stamm(tp)、Wayne Andre(tb)、Alan Raph(b-tb)、Dave Taylor(b-tb)、Frank Floyd(back-vo)、Gwen Guthrie(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Zach Sanders(back-vo)にストリングス隊。

CDコレクションその1902…「テデスキ・トラックス・バンド」2枚!!

今回はテデスキ・トラックス・バンドの新作と最新ライブ作をまとめて〜。

過去作については、こちらこちらに!!!

メンバーは、デレク・トラックス(g)、スーザン・テデスキ(vo & g)、コフィ・バーブリッジ(kbds & flu)、ティム・ルフェーヴル(b)、タイラー・グリーンウェル(ds & perc)、J.J.ジョンソン(ds & perc)、ケビ・ウィリアムス(sax)、モーリス・ブラウン(tp)、サンダース・サーモンズ(tb)、マイク・マティソン(vo)、マーク・リバース(vo)、アリシア・シャコール(vo)の12名編成です。

1:「レット・ミー・ゲット・バイ [CD]」:Let Me Get By〜Tedeschi Trucks Band
レット・ミー・ゲット・バイテデスキ・トラックス・バンド
ユニバーサル ミュージック
2016-01-29




まずはミディアムで雄大さ溢れるM1「Anyhow」(デレク、スーザン、マイク共作)で幕開け。スーザンが朗々と歌い上げ、デレクがブルージーに絡んで。終盤に饒舌なギターソロを配し、ミディアムスローなチキチキ風M2「Laugh About It」(デレク、ティム、スーザン、コフィ&マイク)は、拍抜き(8分の7拍子)を織り込みつつ、スーザンが朗々と歌って。終盤、ギターと歌が激しく絡み合ってエンディングを迎えて、ミディアムスローな跳ね系M3「Don't Know What It Means」(J.J.、デレク、スーザン、マイク、コフィ&ティム)は、時にコーラス隊を従えつつ、スーザンが力強く歌って。中盤にスーザンとデレクのギターソロを端的に挟んで、終盤にゴスペル風コーラス、切れたサックスソロを配して。

退廃的な雰囲気持つミディアムスローな3連シャッフル曲M4「Right On Time」(マイク&デレク共作)は、マイクとスーザンが歌って。デキシーランド風のブラス隊が印象的に絡んで、アルバム・タイトル曲でスローでメリハリ効いたハチロク曲M5「Let Me Get By」(コフィ、ティム、デレク、マイク、スーザン&タイラー)は、スーザンが明るく歌い飛ばし、ミディアムな8ビート曲M6「Just As Strange」(D.Bramhall、デレク&スーザン)は、牧歌的ながらも開拓地時代を彷彿させる雰囲気の中でスーザンが朗々と歌って。

2曲繋げての系M7「Crying Over You / Swamp Raga For Holzapfel,Lefebvre, Flute and Harmonium」(前者はマイク、デレク&スーザン、後者はデレク)は、まずは前者で力強いミディアムスローなチキチキの中、マイクが囁くように歌って、ワイルドなデレクのギターソロを延々と展開。後者は静かにフルートやアコギがフリーに展開、クールダウンさせて、そのままM8「Hear Me」(デレク&D.Bramhall 供法K匆療なミディアムスロー曲をスーザンがしみじみ歌って。

アップなロックンロール?M9「I Want More」(D.Bramhall 供▲妊譽、スーザン、マイク)は、ストーンズを彷彿させる曲調の中でスーザンが抑えてシャウト。スーザンとデレクのツイン・リードから同時ソロ、静かに転じてギターとフルートが同時ソロを展開し、最後はデキシーランド風なブラス隊重奏からのスローな3連シャッフル曲
M10「In Every Heart」(マイク、デレク&スーザン)。ゴスペル風コーラスも従えながらスーザンが歌って。そのままブルージーで歌心のあるデレクのギターソロを中盤と終盤に配して本編の幕を閉じます。

ここからはライブ音源。まずはM2のM11「Laugh About It」を粘り気たっぷりに、デレク・アンド・ドミノスのカバーで朗らかなミディアム系M12「Keep On Growing」をギターの同時ソロらを交えつつ強弱交えて力強く展開すれば、レイ・チャールズやジョー・コッカーらが歌ったM13「Sticks And Stones」をアップでロックンロールしています。

アメリカのあらゆるジャンルを取り込んで、いわばルーツ・ロックとして楽しくまとめていました。

その他参加ミュージシャン。Doyle Bramhall 供g…M1)。

2:「ライヴ・フロム・ザ・フォックス・オークランド [CD]」:Live From The Fox Oakland〜Tedeschi Trucks Band
ライヴ・フロム・ザ・フォックス・オークランドテデスキ・トラックス・バンド
ユニバーサル ミュージック
2017-03-17

こちら、2016年9月9日に行われたライブ音源を収録したモノ。上の1発表後のツアーから〜という事で、セットリストに多くを占める上の1収録曲。

メンバーは金管隊2名が変更となっていて、エフライム・オーウェンズ(tp)とエリザベス・リー(tb)が加わっての12名編成。CD2枚に全15曲収録です。

まずはCD1。上の1収録のミディアムな3連シャッフル曲M1「Don't Know What It Means」(ジョンソン、デレク、スーザン&マイク共作)で幕開け。スーザン歌ってデレクがソロを取って、終盤には観客煽りつつ豪放なテナーソロと共にドラム乱打でと、オープナーと思えない全力疾走。

そのままカバー!まずはM2「Keep On Growing」(エリック・クラプトンら作)。いかにもなクラプトンらしいギターソロを冒頭に配してのミディアムなロックチューン。アリシアやマイクらと共にスーザンが歌って、軽妙かつ骨太なデレクのギターソロは、途中から静かに転じてしっとりと、そして徐々に盛り上げてと、その構成力は素晴らしく。ピアノ独奏から始まるスローな3連シャッフル曲M3「Bird On The Wire(邦題:電線の鳥)」(レナード・コーエン作)は、シンプルなブルース。コーラス隊を従えて朗々と歌うスーザン。それからいかにもインド風な冒頭からのM4「Within' You,Without You」(ジョージ・ハリソン作)は、土着なタム絡みのドラムに、ギターとコーラスがささやかにテーマを展開、そのまま再び上の1からミディアムちょっとスローなチキチキ曲M5「Just As Strange」(ドイル・ブランホール3世、デレク&スーザン作)は、ミディアムな4つ打ちに変化し、スーザンが力強く歌って。
再び上の1からミディアムちょっとスローなチキチキ曲M6「Crying Over You」(マイク、デレク&スーザン作)は、マイクがささやかに歌いつつ、中盤からはギターとオルガンの掛け合いソロから存分にギターソロを展開すれば、デビュー作からAlam Khan(sarode)を迎えてM7「These Walls」(Sonya Kitchell、Eric Krasono&デレク作)。冒頭のsarodeのインドな雰囲気を残してスローなチキチキ風の中、スーザンがささやかに歌って。途中にギターとsarodeが優しく掛け合って。そしてシングルカットもされたミディアム系M8「Anyhow」(デレク、スーザン&マイク共作)。雄大さ溢れる雰囲気の中で、朗々と歌い上げるスーザン、ギターソロを奏でるデレク。

CD2に移ってまずは退廃的な雰囲気を持つM1「Right On Time」(マイク&デレク共作)。マイクとスーザンが歌って。デキシーランド風?管楽器隊が色を添えれば、ミディアムスローのチキチキにてM2「Leavin' Trunk」(John Adam Estes作)は、ブルージーにマイクが歌って。歌の節々にギターソロをたっぷり挟めば、ミディアムちょっとスローのチキチキにてM3「Don't Drift Away」(デレク、ドイル・ブランホール3世&マイク)は、少しアダルトな曲調の中でスーザンが歌って。

アップなロックンロール!M4「I Want More(Soul Sacrifice Outro)」(前者:ドイル・ブランホール3世、デレク、スーザン&マイク作、後者:カルロス・サンタナら作)は、スネア4つ打ちのビートに乗せて軽快にシャウトするスーザン。そのままデレクのギターソロは延々と。静かに転じてフルートとの同時ソロは徐々に盛り上げて。続くスローな3連シャッフル曲M5「I Pity The Fool」(Don D.Robey作)は、ベタなブルースをスーザンが歌って。続くギターソロもブルースマターに則って存分に弾きまくれば、スーザンもパワフルにシャウト。

ギターから始まるスローなチキチキ曲M6「Ali」(マイルス・デイビス作)は、ミュートしてそして外してのトランペットソロ、静かに転じてドラムソロ。そのままゆったりハチロクにてM7「Let Me Get By」(コフィ、ティム、デレク&マイク共作)。サラッとスーザンが歌って。途中、オルガンソロ、物凄く静かに転じてギターソロは、勿論徐々に盛り上げて幕を閉じます。

ライブ・バンドとしての熟練さは勿論、スーザンとデレクを軸として安定の自己表現。お見事です。

CDコレクションその1901…「メデスキ・マーティン&ウッド」2枚!!

今回はジョン・メデスキ(org,p & wuritzer)、ビリー・マーティン(ds & perc)、クリス・ウッド(b)の3人によるメデスキ・マーティン&ウッドの2枚がお題目です。

1:「イッツ・ア・ジャングル・イン・ヒア <FUSION 1000> [CD]:It's A Jungle In Here〜Medeski Martin & Wood
イッツ・ア・ジャングル・イン・ヒア &lt;FUSION 1000&gt;メデスキ、マーティン&ウッド
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-02-25
オリジナル音源は1993年発表。

記念すべきデビュー作。全10曲収録です。

まずはアップな16系M1「Beeah」(3人)にて幕開け。ワンコードな構成のAテーマ、ラテン調のBテーマを、オルガンが力強くリードするグルーヴィーな楽曲。中盤、切れたオルガンソロを展開し、終盤、シンバルのオルガンの小刻みなビートの中で鳴らすだけの印象的なアコベソロを。

スローな跳ね系M2「Where's Sly?」(メデスキ)は、ディープな雰囲気の中で金管隊4名がテーマをジャジーに展開。途中、金管隊のリフの繰り返しでトランス感煽れば、小気味よいスネアロールにてのアップな6拍子曲M3「Shuck It Up」(メデスキ&B.Martin)は、オルガンやピアノを使い分けながらテーマを展開。3分の2の拍取りにてピアノソロを掻き鳴らせば、ビート発展のドラムソロ、リフを繰り返して盛り上げてエンディング。

スローな跳ね系でM4「Sand」(ウッド)は、アコベ鳴り響く中でピアノがコード弾きに色を添えてのテーマを伝える。綺麗に端的にまとめ上げて、高速4ビート風のM5「Worms」(メデスキ&ウッド)は、オルガンの足の低音にオルガンとアルコがテーマを奏でて。ギターにオルガン、アルコ、そしてドラムのソロを途中に挟んで。

力強いアコベから始まるM6「Bemsha Swing-Lively Up Yourself」(セロリアス・モンクら)は、バックビートなリズムの中で金管隊が気怠くテーマ紡ぐファンキー度高めの曲。トランペットソロ、スウィング感満載のピアノソロを挟めば、スローなチキチキ風のM7「Moti Mo」(King Sunny Ade作)は、ささやかなテーマをエレピや金管隊が奏でて。ワンコードの中で徐々に盛り上がり、静かに幕を閉じて〜と、美しい響きが耳を打つ。

M8「It's A Jungle In Here」(3人)は、オルガンを前面に、抑えたグルーヴィー曲。退廃的な雰囲気のまま進行すれば、ミディアムスローの跳ね系M9「Syeeda's Song Flute」(ジョン・コルトレーン作)は、オルガンを軸に進行。アコベのグルーヴィーな響きの中でオルガンソロ、そしてアコベソロは、ウーウー呻きながら展開し、最後はスローな跳ね系M10「Wiggly's Way」(メデスキ)。金管隊やオルガンがブルージーでキャッチーなテーマ伝えて。存分にオルガンソロを弾き倒して幕を閉じます。

このユニットは、オルガン使ったジャズ・ファンクするジャム・バンドとして知られていますが、このデビュー作ではオルガンも使うけれどもその他鍵盤も多用してましたね〜。

その他参加ミュージシャン。Marc Ribot(g)、Dave Binney(a-sax)、Jay Rodrigues(t & a-sax)、Steven Bernstein(tp & flh)、Josh Roseman(tb)。

2:「シャック・マン <FUSION 1000> [CD]」:Shack-Man〜Medeski Martin & Wood
シャック・マン &lt;FUSION 1000&gt;メデスキ、マーティン&ウッド
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は1996年発表。

途中に「フライデー・アフタヌーン・イン・ザ・ユニヴァース<FUSION 1000> [CD]」を挟んで発表となった3作目。1996年6月にハワイで録音。全11曲収録です。

まずはスローで重たい3連シャッフルによるM1「Is There Anybody Here That Love My Jesus」(トラディショナル)で幕開け。気怠い雰囲気の中、軽妙なテーマをオルガンが奏でて。途中に歪ませたギター風音色のシンセでのソロを存分に展開すれば、ミディアムちょっとスローな跳ね系M2「Think」(メデスキ)は、喰ったリズムと軽妙なオルガンをバックにアコベが奔放にテーマ奏でて。そのままオルガンらしいオルガンソロ、フィル発展のドラムソロを挟めば、ベースの刻みからのミディアムスロー系M3「Dracula」は、ワンコードでテーマもなく、ただしユラユラな雰囲気が耳に残ります。

そしてM4「Bubblehouse」は、オルガンらのリフは徐々にテンポアップし、アップな4つ打ちで落ち着いてオルガンソロに発展しかけるも、徐々にテンポダウンして幕を閉じてと、緩急自在に遊べば、ミディアムなチキチキ風M5「Henduck」は、自在にオルガンが暴れまくるワンコード系。時折、ワウなギター風シンセも絡みます。

ハーモニクスも交えたベースラインによるスローなチキチキ風M6「Strance Of The Spirit Red Gator」は、オルガンにギター音のシンセ、そのままシンセが自在に展開するワンコード系。続くミディアムちょっとスローなチキチキ曲M7「Spy Kiss」も、力強いベースのリフ繰り返しの中で、ギター音風シンセが奔放に展開するワンコード系。土着なタム廻し使ってのミディアム系M8「Lifeblood」は、テーマらしきをオルガンにて、しかし突如の第2展開、そこでオルガンソロを弾きまくって、静かに終わる。

ミディアムスローなチキチキ曲M9「Jelly Belly」は、オルガンがリードするファンキー系。エレピとオルガンを左右で使い分けてのソロ、フリーに叩きまくってのドラムソロで幕を閉じ、鍋を叩いてる?ミディアムスローなチキチキ曲M10「Night Marchers」は、オルガンがファンキーにテーマ奏でて、最後はオルガンからはじまるスローな3連シャッフル曲M11「Kenny」は、テーマらしいモノはなくってオルガン・ブルースな雰囲気。気の赴くままにソロを挟んで、フェードアウト、幕を閉じます。

自己主張というより、その時のなりゆきでありのままな表現、それを切り取ってアルバムにしたって感じでした。

CDコレクションその1900…タワレコ限定「ソニー・フュージョン」ベスト1枚!!」

節目となる「〜その1900」は、私の原点であるフュージョンのベスト集をセレクトします。

1:「アブソルートリー・フュージョン!!」
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オムニバス
タワレコ限定
2018年7月4日発売。

タワレコ限定のフュージョンのベスト集といえば、昨年7月のワーナー音源のベスト集、昨年11月にビクター音源のベスト集が発表されておりますが、今回はソニー音源。近年のレコード会社の合従連衡の中核にいたせいか、膨大なカタログを有する事となったソニーですので、フュージョンの代表曲がこれでもかっていう程のコンピ集と化しています。まあ私のフュージョン人生の代表曲ばかりがコンピされてて、これが「〜その1900」にセレクトした理由。こちらもタワレコの馬場雅之さんがコンパイルしております。CD2枚に全30曲収録です。

ソニー(米コロンビア)と関係が深かったアーティストで言えば、勿論、マイルス・デイビスで、フュージョン寄り!という理由でしょう、CD1M14「Human Nature」がセレクトされています。TOTOのスティーブ・ポーカロがマイケル・ジャクソンに提供!という、こちらもソニーに大きく縁があります。

そのマイルスとの縁が深いハービー・ハンコック。1980年代の活動を代表するCD1M7「Rockit」。そして1970年代を代表するCD2M2「I Thought It Was You」をセレクト。売れ線狙って見事に!というそのバランス感覚は見事です。

そして本作の最初と最後を飾っているウェザーリポート。鉄板のCD1M1「Birdland」、同M12「Teen Town」、そしてCD2M15「A Remark You Made(邦題:お前のしるし)」。彼らの代表曲でもあり、ジャコ・パストリアスの存在感が高い曲を選んでいます。全てが「へヴィー・ウェザー(期間生産限定盤) [CD]」収録曲ですけど…。

またマルチに活躍したジョージ・デュークからは、ブラジル路線のCD1M11「Brazilian Sugar」。女性スキャットがテーマを、トロンボーンソロ、いかにもな音色のシンセソロを展開し、。そしてファンク路線!ファルセット使っての歌モノCD2M1「Shine On」。同路線で男女コーラス隊が歌うポップ系同M7「Say That You Will」がセレクトされ、E.W.&F.との縁が深いラムゼイ・ルイスからは代表曲CD1M4「Sun Goddess(邦題:太陽の女神)」。E.W.&F.の影響を受けてシルキーなスキャットをフィーチャーしつつも、テナーやエレピのソロを存分に交えてジャズメンとしての自己主張もしっかりとしています。

その他、リー・リトナー!ギターフリークに愛された早弾きや高速ユニゾンが印象的なCD1M6「Captain Fingers」、ミディアムで喰ったリズムの中で朗々とギターがテーマ展開するCD2M9「Fly By Night」、同じギタリストでは第2期R.T.F.の1人であったアル・ディ・メオラからはフィリップ・セス提供でポップ感満載のCD2M6「Roller Jubilee」、メイナード・ファーガソンは、アメリカ横断ウルトラクイズのテーマ曲CD1M2「Theme From Star Trek」(意外にフルートソロが大きくフィーチャー)。

吸収したアリスタ音源からは、まずはブレッカー・ブラザース、代表曲CD1M3「Some Skunk Funk」は、ライブ音源ですけど疾走感溢れており、テナーソロは少しエフェクトかけて鬼神の如く、トランペットソロもエフェクトかけてパーカッシブにと、彼らの尖がったぶりが表現されていて、また彼らにマイク・マイニエリらが絡んでのアリスタ・オールスターズは、CD2M10「Blue Montreux」。アーバンな雰囲気でまとめています。

この時代のフュージョンと言えば、スパイロ・ジャイラ。軽快なアップ曲のCD1M10「Starburst」、CD2M3「Morning Dance」、ギターがメロウにテーマ紡ぐ同M14「It Doesn't Matter」と3曲がセレクト。

少し近年になればジェフ・ローバー・フュージョンのアップで小気味よいCD2M8「Fusion Juice」。そこでソプラノでテーマとソロを展開しているのがケニー・Gで、彼からはCD1M13「The Moment(Radio Edit)」。いかにも優しいスローバラードをソプラノで披露しています。同じサックスだと、BMG音源ですがキャンディ・ダルファーの出世作CD1M8「Sax-A-Go-Go」。鉄板な選曲でした〜。

歌モノは2曲。まずはエアプレイもフュージョン?メロウなバラード「Should We Carry On」、そしてマリーナ・ショウからはミディアムスローなバラードCD2M13「Theme From "Looking For Mr.Goodbar"(Don't Ask To Stay Until Tomorrow)」。陰のあるメロディをストリングス隊ら従えて歌い上げています。

そして国内分はベタベタな鉄板ばかりですけど(苦笑)、CASIOPEAのCD1M5「Asayake」、日野皓正のCD1M9「Pyramid」(三三七拍子と躍動的なビートの組み合わせには聴いた当初は驚きました!)、渡辺貞夫のCD2M4「Orange Express」(途中のギターソロはベンソン)、THE SQUAREのCD2M12「Truth」。笑っちゃう選曲ですけどね〜。

ただしその他、堀井勝美プロジェクトからギターがテーマ奏でる爽やかフュージョン!CD2M5「Sparkling Water」、渡辺香津美&ジェントル・ソウツによって可愛くまとめたリトナーとの共演曲CD2M11「Poppy's Walk」を収録しています。後者は持っているけど、前者の堀井勝美氏の諸作保有率は著しく低いです〜。

ソニーならば第2弾も可能でしょうね〜。もっと踏み込んだベスト集も手にしてみたい〜。

〜その1800」の投稿が2017年12月12日でしたので、約8か月弱。結構、真面目にレビュー続けている私。

あれかられから1年と1か月少々、あれから234枚増えて、累計紹介枚数が4,794枚(BOXも1枚として)。

また今回もダウンロード購入による「〜番外」もありまして、松岡直也さんの音楽活動60周年の記念ライブの映像から音源化されたこちら、そして村上秀一さんのデビュー45周年記念ライブの配信限定音源のこちら。売り方もパッケージと配信の役割分担も徐々にできつつあり、こういった購入もこれから増えていくような気がする昨今です〜。

最近は購入癖が停滞していますので、これから「〜その2000」に向けて、少しずつ記事を増やしていきますので、良かったらお付き合い下さい!!!

CDコレクションその1899…「デイヴ・コーズ」最新作1枚!!

今回は、デイヴ・コーズの最新作がお題目。

1:「ハート・アンド・ソウル・オブ・クリスマス [CD]」:The 25th Of December〜Dave Koz & Friends
ハート・アンド・ソウル・オブ・クリスマスデイヴ・コーズ
ユニバーサル ミュージック
2014-11-05

随分季節外れながらも、スムースジャズの人気サキソフォニスト=デイヴ・コーズのクリスマス・アルバム。ボーナストラック2曲含む全14曲収録。

まずはピアノを従えてのクリスマス・スタンダードM1「The First Noel(邦題:牧人ひつじを)」(Traditional)で幕開け。ストリングスやコーラス隊らと共にアルトを朗々とブロウし、綺麗にまとめ上げれば、ジョニー・マティス(vo)を迎えて軽やかな4ビートでM2「It's The Most Wonderful Time Of The Year」。テナーで歌伴し、小粋にまとめ上げ、エリック・ベネイ(vo)を迎えてスローなチキチキでM3「This Christmas」(Nadine Mckinnor & ダニー・ハサウェイ)。ダニー・ハサウェイの代表曲をささやかにまとめています。途中からアルトで絡み、絶妙な歌伴。

グロリア・エステファン(vo)を迎えてミディアム系M4「Do You Hear What I Hear?」(Gloria Shayne & Noel Regney)は、土着なビートを用いて壮大さを醸し出して。歌にアルトが追従して、Heather Headley(vo)を迎えてのスローなチキチキ曲ソプラノM5「My Grown Up Christmas List(デヴィッド・フォスター&Linda Thompson Jenner)は、フォスターがナタリー・コールへの提供曲。ソプラノ絡めてメロウにまとめ上げれば、リチャード・マークス(vo)迎えてのM6「Another Silent Night」(リチャード・マークス、Trey Bruce & デイヴ・コーズ)は、本作初出の新曲。ピアノにアルト、そこにマークスの歌声が重なっての壮大でドラマティックなスローバラード。

そしてスムースジャズのスターであるケニー・G(s-sax)を迎えて軽やかな4ビートにてクリスマススタンダード!M7「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow」(Sammy Cahn & Jule Styne)は、テナーとソプラノの2本にて互いにテーマを分け合い、ソロにユニゾンと楽しげにまとめ上げて。ベタな編曲なれど、これも◎。Bebe Winans(vo)を迎えてアルバム・タイトル曲M8「The 25th December」(Bebe Winans & Lenny Wee)は、ストリングス隊も交えて重厚に歌い上げて。アルトを絶妙に絡めてまとめ上げれば、インディア・アリー(vo)&Trombone Shorty(tb)を迎えての軽快な4ビート曲M9「I've Got My Love To Keep Me Warm(邦題:恋に寒さを忘れて)」(Irving Berlin)は、小粋にジャズして。テナーにトロンボーンが絡んで歌を盛り立てる。ジョナサン・バトラー(vo & ac-g)のギター弾き語りから始まるM10「O Holy Night(邦題:さやかに星はきらめき)」(Adolphe Adam & Placide Cappeau)は、打ち込みも加わって朗々と歌い上げる。テナーもささやかに絡むも、主役はバトラー。Fantasia(vo)を迎えてのM11「Medley: O Come All Ye Faithful〜Angels We Have Heard On High〜Hark! The Herald Angels Sing」(John Frances Wade & John Reading / Traditional / Carles Wesley)は、ピアノにパイプオルガン、アルトを交えて厳かな冒頭、アップな8ビートにてささやかに展開する中盤、女性コーラス陣と共にファンキーに展開する終盤と、上手くメドレー形式でまとめて。

そしてアルバムのハイライト!ここまでのゲスト=エリック・ベネイ、ジョニー・マティス、ヘザー・ヘッドリー、リチャード・マークス、ジョナサン・バトラー、Maysa、Bebe Winans、グロリア・エステファンにスティービー・ワンダー(vo & harmonica)を迎えてM12「All You Need Is Love(邦題:愛こそはすべて)」(レノン&マッカートニー)。ザ・ビートルズの代表曲をアルトが歌伴する中で全員が歌って。特に終盤にスティービーが奔放に歌ってハーモニカを吹いて、大きく色を添えて幕を閉じます。こちらのプロデュースはジェフ・ローバー。

ここからがボーナストラック。Dana Glover(vo)を迎えてしっとりとM13「Silent Night(邦題:きよしこの夜)」(Joseph Mahr & Franz Gruber)。テナーでメロディに即した間奏を披露すれば、China Forbes(vo)を迎えてM14「What Are You Doing New Year's Eve?」(Frank Loesser)は、軽やかな4ビートで小粋にまとめて。テナーで色を添えるコーズでした。

聴きやすいクリスマス作でした。

参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1,3-7 & 9-14)、Jay Leach(pedal-steel…M6)、Lenny Wee(p…M1)、Billy Child(p…M2)、ランディ・ウォルドマン(p…M7,13-14)、ジョン・ビーズリー(p…M9)、Jason White(kbds…M3-6,8 & 10-12)、Dave Delhomme(kbds)、Chuck Berghofer(b…M1-2 & 7-9、13,14)、Ricky Minor(b…M4-6 & 10-12)、Clayton Cameron(ds…M2,13,14)、Teddy Campbell(ds…M3-7 & 9-12)、Kevin Ricard(perc…M1-8 & 10-14)、Craig Fundyga(vibes…M9)、Jeff Driskell(sax…M7)、Chris Walden(tp & tb…M7)、Sharlotte Gibson(back-vo…M4-5,10 & 12)、ケニア・ハサウェイ(back-vo…M4,10 & 12)、Sy Smith(back-vo…M4,10 & 12)に弦楽器隊。

CDコレクションその1898…「ジェラルド・アルブライト」最新作1枚!!

少し前に過去作の一気紹介をしたばかりのジェラルド・アルブライドですが、今回は最新作がお題目。

1:「30 [CD]」:30〜Gerald Albright
30Gerald Albright
AGATE
2018-05-18

デビュー30周年記念作で、セルフカバー集。全10曲収録です。

まずはスローなチキチキ風M1「Sooki Sooki」(1997年発表「Live To Love」収録)にて幕開け。重たくファンキーなビートをバックにアルトでブロウする。自身による多重録音によるブラス隊(これはほぼ全編で!)や、Sethe Tucker(vo)によるタイトル・コールやらで彩ってカッコよくまとめ上げれば、ミディアムで小気味よい跳ね系M2「Just Between Us」(1987年発表「Just Between Us」収録)は、アルトで爽やかにテーマを伝えて。軽やかにソロを存分にブロウしまくって、ミディアムちょっとスローなチキチキにてM3「Bermuda Nights」(1988年発表「Bermuda Nights」収録)は、ナイティな雰囲気の中、アルトでパーカッシブなテーマを奏でて。高らかかつ豪放にソロを展開します。

スローな跳ね系M4「Road To Peace」は、朗らかな雰囲気の中で、アルトがテーマを奏でて。ささやかなピアノソロ、ブリリアントにアルトソロと、節々で彩り合えば、ミディアムなリム4つ打ち曲M5「Chips N' Salsa」(1995年発表「Giving Myself To You」収録)は、アルトが小気味よく少しマイナーなテーマを奏でて。ギターとアルトの端的なソロに、多重録音ブラス隊によるリフユニゾン、改めてのアルトソロと、少し構成は忙しく、ミディアムちょっとスローな跳ね系M6「New Beginnings」は、アダルトな雰囲気漂う中、アルトでテーマを。高らかにソロをブロウしつつも、スムースジャズの王道なまとめ方をしています。

ここでミディアムちょっとスローなチキチキ曲M7「Come Back To Me」(1987年発表「Just Between Us」収録)は、娘である
Selina Albright(vo)のコーラスを交えながらアルトでシルキーに展開すれば、ミディアムな跳ね系M8「4 on The Floor」(2004年発表「Kickin' It Up」収録)は、小気味よい自身によるブラス隊を従えてアルトでファンキーにテーマやソロを奏でて。

ミディアムちょっとスローなリム4つ打ち曲M9「Boss Of Nova」(1991年発表「Live At Birdland West」収録)は、ナイティな雰囲気の中でアルトでテーマを展開。リリカルなピアノソロからアルトソロ、そして軽く掛け合い挟めば、最後はミディアムな4つ打ち曲M10「On The Floor」(2004年発表「Kickin' It Up」収録)。アルトでファンキーに展開して幕を閉じます。

自身のレーベル第1作目として、集大成的に手堅くまとめた1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。Ricky Watford(g…M1-6,8 & 10)、James Roberson(kbds,ds & ds-prog…M1,4,8 & 10)、Chris "Big Dog" Davis(kbds,kbds-b & ds-prog…M2-5,7 & 9)、Cory Baker(kbds-b…M1,8 & 10)、Judge "J.J." Williams(ds…M2-5,8 & 10)、Chris Coleman(ds…M9)。

CDコレクションその1897…「ジャクソン一家」2枚!!

1:「ラトーヤ・ジャクソン [CD]」:La Toya Jackson〜La Toya Jackson
ラトーヤ・ジャクソンラトーヤ・ジャクソン
SOLID / CHERRY POP
2011-02-02
オリジナル音源は1980年発表。

ラ・トーヤ・ジャクソンのデビュー作。全8曲収録で、5曲(M1,3,4,6 & 7)をOllie E. Brown、2曲(M2 & 8)をLarry Farrow、そして1曲(M5)をマイケル・ジャクソンがプロデュースしています。

街の雑踏?なエフェクトからのアップ系M1「If You Feel The Funk」(Dorie Pride & Kamau Peterson共作)で幕開け。タイトなビートの中で囁くように歌うラ・トーヤ。時折のボコーターもこの時代らしいサウンドのアクセント。

アップなファンキー系M2「Save Your Love」(Carolyn Johns & Larry Farrow共作)は、クラヴィネットやストリングスが鳴り響く中、軽やかに歌えば、続くはスローバラードM3「My Love Has Passed You By」(Dorie Pride & Kamau Peterson)。メロウな雰囲気に包まれ、舌足らずに歌って。途中、スティービー・ワンダー(harmonica)がハーモニカソロを披露し、続くアップ系M4「Are You Ready?」(ビリー・オーシャン&Ken Gold共作)は、小気味よいリズムとブラス隊、女性コーラス隊をバックに軽やかに歌って。

そして本作のハイライト!既に大成功を収めていたマイケル関与のアップ系M5「Night Time Lover」(ラ・トーヤとマイケル共作)。マイケルの一面でもある影のある主張系のアップ曲で、アルバムのカラーからは少しかけ離れています。

ミディアムちょっとスローなM6「A Taste Of You(Is A Taste Of Love)」(Ernie Smith,Greg Perry & Terry Harrison共作)は、朗らかな曲調の中で高らかに歌えば、幻想的なシンセらからのミディアムちょっとスロー系M7「Lovely Is She」(ジャネット&ラ・トーヤ共作)は、可愛くまとめて。

最後はゴスペルっぽい雰囲気のミディアム系M8「If I Ain't Got It」(Carolyn Johns & Larry Farrow共作)で幕を閉じます。こっちのサウンドの方が合ってる気がするけどね〜。

その他参加ミュージシャン。Marlo Henderson(g…M1 & 3)、レイ・パーカー・Jr.(g…M1,3 & 7)、David Williams(g…M2 & 8)、Greg Poree(ac-g…M5)、ポール・ジャクソン・Jr.(ac-g…M7)、Clarence McDonald(kbds…M1,3 & 4)、Sylvester Rivers(kbds…M1,3 & 4)、Larry Farrow(kbds…M5 & 8)、パトリース・ラッシェン(kbds…M6 & 7)、マイケル・ボディッカー(synth…M1,3 & 4)、Kim Bullard(synth…M7)、ネーザン・ワッツ(b…M1 & 7)、Kevin Brandon(b…M2 & 8)、フレディ・ワシントン(b…M4)、ネーザン・イースト(b…M5 & 6)、Rick Chudacoff(b…M4)、Ollie E. Brown(ds…M1,3 & 4)、ジェイムス・ギャドソン(ds…M2 & 8)、ジェフ・ポーカロ(ds…M5)、Raymond Pounds(ds…M6 & 7)、Eddie Brown(perc…M1)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M2 & 8)、Gary Coleman(vibes…M1,6 & 8)、ビル・チャンプリン(back-vo…M2 & 8)、そして5曲(M1,3,4,6 & 7)にArnell Carmichael(back-vo)、Darren Carmichael(back-vo)、Doborah Thomas(back-vo)、Josie James(back-vo)、Lynn Davis(back-vo)、Marva Holcolm(back-vo)、そしてホーン隊。

2:「アンブレイカブル [CD]」:Unbreakable〜Janet Jackson
アンブレイカブルジャネット・ジャクソン
SMJ
2015-10-03

現在のところの最新作。プロデュースはジャム&ルイスが全てを手がけ、楽曲によってはその他プロデューサーが加わる〜という形で、楽曲についてはJ.Harris 靴縫献礇優奪函T.Lewisの3名(以降、とします)が全てを手がけ、楽曲によってはその他ソングライターが加わるという形で発表された1枚。日本向けボーナス・トラック3曲加え、全20曲収録です。

まずは、アルバム・タイトル曲のM1「Unbreakable」(+T.Lumpkins+T.McClendon)で幕開け。綺麗な響きの鍵盤をバックに歌い出し、ミディアムスローなチキチキにて力強く歌うジャネット。そのままアップなM2「BurnItUp!」(+D.Abernathy+M.Elliott)は、直進的なビートをバックにパーカッシブなメロディラインを歌って。ラップも織り込んで躍動的にまとめれば、男性のシャウト従えて歌い出すミディアム系M3「Dammn Baby」(+D.Abernathy)は、先鋭的なヒップ感を前面に。これらはDem Jointzがバックトラック(コーラス含む)を制作。

そのままミディアムな3連系M4「The Great Forever」()は、暗さと明るさの両面を上手に形にまとめれば、Dem Jointz迎えてのM5「Shoulda Known Better」()は、静かな部分と力強いアップな4つ打ちと、強弱の対比が印象的。そしてピアノから始まるM6「After You Fall」()は、綺麗なメロディを切々と歌い上げるスローバラード。素朴な伴奏も好印象。

一転、アップな4つ打ちでのM7「Broken Hearts Heal」()は、朗らかな雰囲気に包まれて。ささやかなスキャットも軽やかに披露すれば、そのまま高らかな女性コーラスから始まるアップな4つ打ち曲M8「Night」(+M.Shiloh+T.Lumpkins+T.McClendon)は、ユラユラ感前面に、そしてミディアムスローなチキチキ風M9「No Sleeep」()は、シルキーなコーラス従えて呟くように歌って、J.Cole(rap)のラップも交えて少し気怠くまとめています。ここまでがSide1。

そしてここからがSide2。全て連続させているのが特徴で、まずはミディアムスローなチキチキ風でM10「Dream Maker / Euphoria」(+T.Lumpkins+T.McClendon)は、R&Bなメロディを今風に装飾してユルくまとめて、引き続いてのアップ系M11「2 B Loved」(+D.Abernathy+T.Lumpkins+T.McClendon)は、シンセベースらディープに鳴り響く中で淡々と歌って、アップ系M12「Take Me Away」()は、ロックな雰囲気も少々漂い、ギターも絡まって軽やかに邁進し、ラテン感じさせる雰囲気のささやかなインタールードM13「Promise(Interlude)」()を挟んで、その雰囲気を残したままミディアムスローなM14「Lessons Learned」()を囁くように歌って。そのままミディアムスローなM15「Black Eagle」()は、シンセやベース、指パッチンらを従えて囁くように歌い、ドラマティックなスロー系M16「Well Traveled」()は、壮大な希望?高らかにまとめ上げて、本編実質最後のM17「Gon' B Alright」(+T.Lumpkins+T.McClendon)は、ロック調のアップ曲。Tommy McClendon(back-vo)や小気味よいブラス隊従えて直進します。フェードアウトし、ジャネットの「いかが?」という問いかけなどで終わります。

ここからはボーナストラック。ピアノ従えて歌い出すM18「Promiss Of You」は、M13の完成形。ウウウウーという響きが耳に残れば、喰ったリフによるミディアム系M19「Love U 4 Life」は、気怠い雰囲気の中で囁くように歌って、M19「No Sleeep(Pkcz Remix)」は、M9のリミックス。低音部を強調して先鋭的にサウンドを変化させています。

絶対的なリードトラックはないけれども、手堅くまとめてある1枚でした。

CDコレクションその1896…「バーブラ・ストライサンド」3枚!!

今回は、バーブラ・ストライサンドの近作をまとめて。

1:「パートナーズ [CD]」:Partners〜Barbra Streisand
パートナーズバーブラ・ストライサンド
SMJ
2014-10-22

今回はトニー・ベネットの直前の成功が影響を与えたかどうかは分かりませんが、デュエット作を、ベイビーフェイスとウォルター・アファナシエフの共同プロデュースで発表しました。ボーナストラック1曲と過去音源の再録4曲交えて全17曲収録です。

まずは厳粛なオケ隊を従えてバーブラとマイケル・ブーブレ(vo)が歌い合うM1「It Had To Be You」(Gus Kahn & Isham Jones共作)て幕開け。ゆったり4ビートとなり、ビッグバンドを従えてゴージャスに掛け合えば、アコギに切々としたスティービー・ワンダー(harmonica)が絡んでのM2「People」(Bob Merrill & Jule Styne共作)は、ゆったりボサノバにて、互いが見事に絡み合いながら歌う。ホントに円熟!

ゆったりブラシ4ビートにてのM3「Come Rain Or Some Smile」(ハロルド・アレン&Johnny Mercer共作)は、ジョン・メイヤー(g)を迎えて。序盤から絡み合って、メイヤーはジャジーなソロも交えつつ、堂々と渡り合う?いや、バーブラを引き立てて。

スローなチキチキ曲M4「Evergreen」(バーブラ&ポール・ウィリアムス共作)は、ベイビーフェイス(back-vo)とささやかに歌い合えば、流麗なピアノ独奏から始まるのはM5「New York State Of Mind」(ビリー・ジョエル)。オケ隊従えて切々とバーブラ、そしてジョエル本人が力強く絡む。最後に2人のセリフ、そして「ニューヨーク・ニューヨーク」のイントロを小粋に差し込んで。本作のハイライト。

ゆったり8ビートのM6「I'd Want It To Be You」(Bobby Tomberlin, Jay Landers & Steve Dorff共作)は、カントリー歌手のBlake Shelton(vo)と素朴に歌い合えば、バーブラの代表曲M7「The Way We Were」(バーグマン夫妻&マーヴィン・ハムリッシュ共作)は、ライオネル・リッチー(vo)と共に。互いに讃え合って歌い合います。

ピアノと共にバーブラが歌い出して始まるM8「I Still Can See Your Face」(Bernie Herms,Charlie Midnight & Jay Landers共作)は、アンドレア・ボチェッリ(vo)が加わり、クラシカルかつ荘厳な雰囲気のまま進行。そして最初の旦那エリオット・グールドとの間にできた息子ジェイソン・グールドを迎えて、M9「How Deep Is The Ocean」(Irving Berlin)。切々と歌い上げるジェイソン、ジェイソン・グールドを軸に哀しげなメロディをピアノとオケ隊の重厚な演奏をバックに歌い合う。

重厚なオケ隊の前奏経て、バーブラが「ギルティ」の中で披露したM10「What Kind Of Fool」(Albhy Galuten & バリー・ギブ)をジョン・レジェンド(vo)と甘く歌い上げれば、同じく重厚なオケ隊の前奏経て、ピアノ従えて歌い出すM11「Somewhere」(Leonard Bernstein & Stephen Sondheim共作)は、若いながらもデヴィッド・フォスターに認められ、クラシカルに歌えるジョシュ・グローバン(vo)を迎えて。映画「ウェスト・サイド物語」の代表曲をクラシカルにまとめています。

実質の最後はエルヴィス・プレスリー(vo)の音源と組み合わせたM12「Love Me Tender」(プレスリー&Vera Matson)でしっとり締め括ります。

まずはボーナストラック。ベイビーフェイスと共に映画「スター誕生」からM13「Lost Inside Of You」(バーブラ&レオン・ラッセル共作)。互いに切々と歌い合います。

以降の3曲は、2002年発表「デュエット」収録曲。デヴィッド・フォスターとフィル・ラモーンがプロデュースしていて、まずはM14「I've Got A Crush On You」(ガーシュイン)は、フランク・シナトラと。ゆったり4ビートにてゴージャスに歌い合えば、続くドラマディックなバラードM15「I Finally Found Someone」(バーブラ、ブライアン・アダムス、マーヴィン・ハムリッシュ&Robert John "Mutt" Lange共作)をブライアン・アダムス(vo)と。しゃがれたアダムスの歌声はやはり個性的。ピアノと共に歌い出すスローバラードM16「I Won't Be The One To Let Go」(バニー・マニロウ&リチャード・マークス)は、バニー・マニロウ(vo)と。ささやかに歌い合って。

そして最後は「ギルティ」からの再録でそのタイトル曲M17「Guilty」(ギブ兄弟)を勿論バリー・ギブ(vo)と。改めてそのメロディの素晴らしさを再認識。

参加ミュージシャン。ディーン・パークス(g…M1 & 3、steel-g…M6)、Michael Ripoll(g…M2,4-7,10 & 12)、ランディ・ウォルドマン(p…M1)、ウォルター・アファナシエフ(p & prog…M2-7 & 10-11、Mandolin & g…M12)、Chuck Berghoffer(b…M1 & 3)、Rickey Minor(b…M2)、ピーター・アースキン(ds…M1 & 3)、Teddy Campbell(ds…M2)、ベイビーフェイス(back-vo…M2,4,7 & 10)。

2:「アンコール [CD]」:Encore〜Barbra Streisand
アンコールバーブラ・ストライサンド
SMJ
2016-08-31

今回はブロードウェイ・ミュージカルで知られた楽曲を、ゲスト迎えて台詞のやりとりなど交えながらまとめた1枚。全14曲収録です。

まずはアン・ハサウェイとデイジー・リドリー、ブラッドリー・クーパーを迎えて「コーラス・ライン」よりM1「At The Ballet」。3人とバーブラが台詞劇を冒頭の他、各所に織り込み、ミディアムなチキチキにて時に軽やかに、時に高らかに歌うバーブラ。ミュージカル!ハサウェイやリドリーも終盤、見事に歌い上げて、色を添えています。

パトリック・ウィルソンを迎えて「Passione」よりM2「Loving You」。台詞やりとり挟みながら、ピアノらをバックにしみじみとバーブラ歌い、高らかにウィルソンが歌えば、故人アンソニー・ニューリーとのバーチャル・デュエットにて「The Roar Of The Greasepaint(ドーランの叫び〜観客の匂い)」よりM3「Who Can I Turn To(When Nobody Needs Me)」。ピアノやオケ風シンセをバックに荘厳に歌い合う2人。

ヒュー・ジャックマンを迎えて
「Smile」よりM4「Any Moment Now」は、ピアノを従えての寂しげなAメロ、一転してリズム隊ら加わっての軽やかななBメロで構成され、台詞挟みながら2人がドラマティックに歌えば、「Too Many Girls」よりM5「I Didn't Know What Time It Was(邦題:いつのことだったかしら)」。ピアノから、そしてスローなブラシ4ビートに転じてまったりと歌うバーブラ。クリス・ボッティ(tp)が端的なソロで色を添えています。

アレック・ボールドウィンを迎えて「Road Show」よりM6「The Best Thing That Ever Has Happened」は、軽やかな4ビートにのせて2人が台詞挟みながら小粋に歌い合えば、「Merrily We Roll Along」よりM7「Not A Day Goes By」。バーブラが既存の音源使って?高らかに歌い上げます。

コメディ女優?メリッサ・マッカーシーを迎えて「アニーよ銃を取れ」よりM8「Anything You Can Do(邦題:あなたに出来ることなら何でも)」は、ゆったり4ビートにてコミカルに台詞、歌い合えば、冒頭の台詞のみ!実の夫ジェームス・ブローリン迎えて「Ballroom」よりM9「Fifty Percent」。クラシカルなバックの中でしみじみと歌って、クリス・パイン迎えてのメドレー「Right This Way / My Fair Lady」からM10「I'll Be Seeing You / I've Grown Accustomed To Her Face(邦題:彼女のことで頭がいっぱい)」。パインは決して歌の表現力は高くないが、存在感溢れる歌声でバーブラの相手を努めています。

「Follies」よりM11「Losing My Mind」は、バーブラが既存の音源?を使ってささやかに歌って、セス・マクファーリン迎えて
「チャーリーとチョコレート工場」からのM12「Pure Imagination」は、ゆったりワルツの中で真面目に歌い合って。意外にマクファーリン、ふざけてませんでした。

アントニオ・バンデラス迎えて「Evening Primrose」からのM13「Take Me To The World」は、ピアノやオケ風シンセをバックに2人が歌い合えば、最後はジェイミー・フォックスを迎えて「サウンド・オブ・ミュージック」からM14「Climb Ev'ry Mountain」。たっぷりと冒頭に台詞交わして2人が歌い合う。本作の中で唯一のアフリカ系アメリカ人フォックスは、シルキーに歌声を披露し、盛り上げて本作を締め括ります。 

その他参加ミュージシャン。ウォルター・アファナシエフ(kbds…M1-4,8 & 12-14、b…M2-3 & 9)、ディーン・パークス(g…M1,4,6 & 10)、George Doering(g…M5)、Tim Pierce(g…M6)、Andrew Synowiec(g…M8)、ランディ・ウォルドマン(p…M5 & 10)、Chuck Berghofer(b…M1,5-6 & 10)、ネーザン・イースト(b…M2-4 & 13)、ヴィニー・カリウタ(ds…M1,6 & 10)、ピーター・アースキン(ds…M5)、ルイス・コンテ(perc…M10)、Sal Lozano(sax…M8)、Luke Edgemon(back-vo…M4,6 & 12)、Missi Hale(back-vo…M4,6 & 12)。

3:「ミュージック、メモリーズ、マジック! ~ライヴ・イン・コンサート [CD]」:The Music…The Mem'ries…The Magic!〜Barbra Streisand
ミュージック、メモリーズ、マジック! ~ライヴ・イン・コンサートバーブラ・ストライサンド
SMJ
2018-01-24

さて、こちらは2016年から2017年にかけて行われた全米ツアーの模様を収録したもの。CD2枚にボーナストラック3曲含む全27曲収録です。

まずはCD1(Act 1)、MCによりドラマディックにバーブラが入場曲M1「People Overture(Entrance)」経て、ピアノと共にハミングして代表曲M2「The Way We Here(邦題:追憶)」。名曲を朗々と歌い上げれば、本公演の趣旨をM3「Introductory Remarks(邦題:60年間の記録について)」にてバーブラが観客の笑いを取りながら伝え、映画「スター誕生」挿入歌M4「Everything(邦題:すべてが欲しいの)」。ささやかなスロー・バラードながらドラマティックにまとめて。ルパート・ホルムスがポール・ウィリアムズと共に楽曲提供。そしてキャロル・キングのカバーでM5「Being At War With Each Other(邦題:愛)」。アルバム「追憶」収録曲だそうです。

かつてドナ・サマーとデュエット対決したアップなディスコ・チューンM6「No More Tears(Enough Is Enough)」は、女性コーラス陣を相手に歌い上げて、またまた代表曲M7「Evergreen(邦題:スター誕生の愛のテーマ)」。映画の未公開シーンを冒頭に、ささやかに歌って、ピアノと共に歌い出すM8「You Don't Bring Me Flowers(邦題:愛のたそがれ)」は、ニール・ダイヤモンド発表曲ながら、後にデュエットしてヒットしたらしい。今回は1人で朗々と歌い上げて。

そして原点であるブロードウェイへの想いから発表したM9「Being Alive」を小気味よく、そして大袈裟に披露すれば、喋り倒すM10「Directing Movies(邦題:映画を監督するってこと)」経て、バーブラの初監督作である映画「愛のイエントル」からM11「Papa,Can You Hear Me?(邦題:パパ、見守って下さい」。流麗なバイオリンも加えて切々と歌い上げて。終盤はドラマティックに盛り上がって、ここで第1部終了。

ここからはCD2(Act 2)で第2部。直前発表の「アンコール」(上の2)の楽曲が多く披露されて、まずはM1「Pure Imagination」経て、M2「Making Encore(邦題:「アンコール」録音の舞台裏について)」、共演者の映像もコミカルに披露。そしてアンソニー・ニューリーの音源と共にM3「Who Can I Turn To(When Nobody Needs Me)」をデジタル・デュエットすれば、ささやかにM4「Losing My Mind」を歌って。

映画「ファニー・レディ」からしみじみとしたM5「Isn't This Better」、コミカルなM6「How Lucky Can You Get」を続けて、またその前作「ファニー・ガール」からコミカルにM7「Don't Rain On My Parade(邦題:パレートに雨を降らせないで)」、そしてしみじみとM8「People」を歌い上げて。

一転、再び「アンコール」からジェイミー・フォックス本人を迎えてM9「Climb Ev'ry Moutain(邦題:すべての山に登れ」)」。
会話楽しげに、歌はしっとり荘厳に。

ここからヒット曲や知られた曲を集めて、まずはゆったり4ビートでM10「Happy Days Are Here Again(邦題:幸せの日は再び)」を小粋に歌えば、ユニークな編曲でまとめ上げたM11「Jingle Bells?」、またまた映画「スター誕生」からドラマティックなバラードのM12「With One More Look At You(邦題:もう一目、あなたに…)」を披露すれば、「アンコール」からスローな4ビートのM13「I Did'nt Know What Time It Was(邦題:いつのことだったかしら)」をしみじみと歌って幕を閉じます。

ここからがボーナストラック。バーブラが初めて自作したというM14「By The Way」、ピアノをバックに歌い出すメッセージソングM15「Children Will Listen」、クインシー・ジョーンズ提供のM16「Everything Must Change」をしみじみと歌って以上です。

ランディ・ウォルドマン(p)が音楽監督を務め、Mike O'Neeill(g)、Carlitos Del Puerto(b)、Dave Tull(ds)、Cheche Alara(kbds)、Rich Ruttenberg(kbds)、David Witham(kbds)、ブランドン・フィールズ(woodwinds)、Norm Freeman(perc)、Christian Hebel(vln)、Stevvi Alexander(back-vo)、Andrea Jones(back-vo)、Amy Keys(back-vo)。

CDコレクションその1895…「メロディ・ガルドー」2枚!!

1:「カレンシー・オブ・マン~出逢いの記憶~ [CD]」:Currency Of Man〜Melody Gardot
カレンシー・オブ・マン~出逢いの記憶~メロディ・ガルドー
ユニバーサル ミュージック
2015-06-03

サウンドが多様的に発展し、好評を博した前作「アブセンス [CD]」から3年を経て発表された4作目。ラリー・クラインのプロデュース&編曲で、ボーナストラック1曲含む全16曲収録です。

まずは幻想的な冒頭からのミディアムちょっとスローな跳ね系M1「Don't Misunderstand」(Jesse Harrisとの共作)で幕開け。相変わらず囁くように歌えば、ストリングス隊の重厚な響きからのちょっとスロー系M2「Don't Talk」は、土着な打楽器も交えつつ、囁くように歌って、街の雑踏音からのミディアム系M3「It Gonna Come」は、抜いたクラブ風のベース従えて、やはり囁くように歌って。抑えたささやかなブラス隊らが全体を気怠く感じさせて、重々しいギターら共に歌い出すM4「Bad News」は、異国感漂う中で一瞬先は闇!な雰囲気のまま展開します。

街の雑踏音からのスローなチキチキ風M5「She Don't Know」は、M3同様に抜いたベース、また女性コーラス隊従えて囁くように歌い、インタールード的にガルドーのハミングと手拍子によるM6「Palmas Da Rua」を挟んで、ミディアムな4つ打ちによるM7「Same To You」は、ゴスペル風女性コーラス隊やブラス隊を従えて少しファンキーにまとめ、重々しいピアノと共に歌い出すM8「No Man's Prize」は、かすかにブラス隊交えるも陰湿なガルドー・ワールド。

そのままインタールード!ゆったり4ビートのM9「March For Mingus」を挟んで、崇高なコーラス隊からのM10「Preacherman」(Chuck Staaab 靴箸龍作)は、ミディアムスローなチキチキ風に転じて、ブルージーに進行。ワイルドなギターソロも挟み、一転、スローなチキチキ曲M11「Morning Sun」は、ささやかな雰囲気に包まれています。

ストリングス隊の流暢かつ重々しい重奏からのM12「If I Ever Recall Your Face」は、ピアノと共に囁くように歌って。中盤からはストリングス隊が更に重厚に盛り立てれば、優しいピアノからのM13「Once I Was Loved」は、時折重なるストリングス隊を従えて呟くように歌う。前M12とは編曲の方向性は同じだけど、影と光とも言えます。

静かにピアノから始まるM14「After The Rain」は、小鳥のさえずりを差し込みつつ、優しくまとめたインストで、実質の最後!重厚なストリングス隊から始まるM15「Nurying My Troubles」は、ピアノと共に囁くように歌って。やはり影を落とした作風にて、ガルドー・ワールドを展開して幕を閉じます。

ボーナストラックM16「Preacherman-la radio edit」は、M10編集バージョンでした。

前作の多様性は今回、少々おとなしくなっていますが、それはそれで深めるトコは深めて、らしい作品に仕上がっていました。

その他参加ミュージシャン。ディーン・パークス(g)、Jesse Harris(g)、Mitchell Long(g)、Reese Richardson(g)、Clement Ducol(p)、ラリー・ゴールディングス(p & org)、Pete Kuzma(org)、Chuck Staab 掘ds)、ヴィニー・カリウタ(ds)、Pete Korpela(perc)、Irwin Hall(a-sax)、ダン・ヒギンズ(t & b-sax)、Gary Grant(tp)、Andy Martin(tb)、Clydene Jackson(back-vo)、Heather Donavon(back-vo)、Julia Waters(back-vo)、Maxine Waters(back-vo)。

2:「ライヴ・イン・ヨーロッパ [CD]」:Live In Europe(2012-2016)〜Melody Gardot
ライヴ・イン・ヨーロッパメロディ・ガルドー
ユニバーサル ミュージック
2018-02-09

さて、2008年にデビューし、初めてのライブ音源が発表となりました。2012年から2016年の間で世界各地で行われたライブの中からベスト・トラックをCD2枚、全17曲(トラック)収録です。

まずはCD1枚目。土着なタム廻しに怖々しいチェロ絡めて4ビート!M1「Our Love Is Easy(Paris 2012)」にて幕開け。木訥と歌い出してその圧倒的存在感を示すガルドー。サックス、アコベ、ガルドー自身のピアノとソロを挟み、跳ねたビートに変化してスキャットを存分に。アコベのクラシカルなタッピングを従えて歌い出すM2「Baby I'm Fool(Vienna 2013)」は、悲しい雰囲気に包まれつつしみじみと歌って。ギターをバックに歌い出すM3「The Rain(Bergen 2013)」は、後にチェロも従えてほのぼのと歌って。

荘厳なチェロからのM4「Deep Within The Corners Of My Mind(Amsterdam 2012)」は、アコベ交えて弦楽器のみを従えて歌えば、アコベやアコギからのミディアムちょっとスローなボッサ調M5「So Long(Barcelona 2012)」は、ささやかなテーマをささやかに歌って。チェロらの伴奏も、ガルドーのスキャットもささやかに。

そしてピアノとチェロからのM6「My One And Only Thrill(Lisbon 2015)」は、ガルドーの弾き語りにバックが追従。切なさを強調して展開すれば、アコギから始まるM7「Lisboa(Lisbon 2015)」は、ボッサ感を出しつつささやかにまとめて。中盤のフルートソロも小粋に、ジャズスタンダードのM8「Over The Rainbow(邦題:星の彼方に)(Zurich 2013)」は、小気味よいアコベのみを従えてサラッと歌い上げて。

CD2枚目に移ってまずは2016年のロンドン公演から3曲。まずはギター片手に観客と語らい合ってのM1「(Monologue)Special Spot」から、M2「Baby I'm A Fool」は、ギター弾き語ってかすかにエレピ重なり、朗らかなメロディを囁くように歌えば、軽やかな4ビート風のM3「Les Etoiles(邦題:レゼトワール〜流れ星)」は、いかにもなフレンチジャズ。小粋にまとめ上げています。

そして同年オランダのユトレヒト公演から4曲。物々しいピアノからのスローなハーフタイムシャッフル曲M4「Goodbye」は、重々しい雰囲気の中でピアノ、アコベのアルコ、チリンチリンとギター、吹き散らかすトランペットなどのソロを織り交ぜつつ力強く歌って。ガルドーがM5「(Monologue)Tchao Baby」にてMCし、ピアノ弾き語って始まるM6「March For Mingus」は、アコベが力強くブイブイとソロを直後に展開すれば、力強い4ビートに乗せてトランペットとサックスが同時ソロとユニゾンを展開。満を持してガルドーがゆったり4ビートの中で高らかに熱唱し、アップなカリプソビートからの後演経て幕を閉じ、激しいドラムソロから始まるスローな3連シャッフル曲M7「Bad News」は、退廃的な雰囲気に支配され、魂の叫びをするガルドー。絡むテナーとトランペットのイヤらしい伴奏、絞り出すかの如くテナーソロと、それぞれが役割を果たしています。

ガルドーが高らかに歌い上げて始まるM8「Who Will Comfort Me(Amsterdam 2015)」は、土着なタム絡めたアップな3連リズムの中で奔放に歌い、スキャットする。トランペットが下品にブロウしてソロを取り、スキャットで観客を煽りまくってドラムソロも挟み、最後はピアノと共に重々しく歌い出すM9「Morning Sun(Paris 2015)」は、スローなブラシ跳ね系となり、優しく歌い上げて。口笛も交えつつ徐々に盛り上げ、しっとりと幕を閉じます。


参加ミュージシャン。Mitchell Long(g…M1,5,7,M1,3-4 & 9)、Devin Greenwood(org…M7,M4 & 8-9)、Aidan Caroll(b…M3)、Edwin Livingston(b…M7,M8,9)、Sam Minale(b…M3-4 & 6-7)、Chuck Staab(ds…M1-3,6-7,M1,4 & 6-9、rhodes…M5)、Bryan Brock(perc…M5)、Devin Greenwood(perc…M3 & 6)、Irwin Hall(sax…M1,3 & 8,M3,5-7 & 9、flu…M5 & 7)、James Casey(sax…M7)、Korey Riker(b-sax…M8)、Shareef Clayton(tp…M7,M3-4 & 6-9)、Stephan Braun(cello…M1,3-6 & 8)。

CDコレクションその1894…「ラリー・コリエル&スティーヴ・カーン」共演作1枚!!

1:「トゥー・フォー・ザ・ロード +3(期間生産限定盤) [CD]」:Two For The Road〜Larry Coryell & Steve Khan
トゥー・フォー・ザ・ロード +3(期間生産限定盤)ラリー・コリエル&スティーヴ・カーン
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1977年発表。

こちら、ラリー・コリエルが1975年にアコギ2本によるライブを行うのに愛称良く感じたスティーヴ・カーンとの連名で発表した1枚。ボーナス・トラック3曲(後述)含む全10曲収録です。

まずはM1「Spain」(チック・コリア作)にて幕開け。みんな好きだよね〜。左がカーン、右がコリエルといった振り分けの中、原曲の持つ情熱的な要素を2人が更に発展させてまとめています。終盤、スパニッシュ・ギター弾きまくるコリエル。

そしてゆったりワルツM2「Bouquet」(ボビー・ハッチャーソン作)は、カーンの伴奏の中でコリエルがテーマを奏でて。それぞれのソロをしっかり披露すれば、ギターカッティングからのアップ系M3「Son Of Stiff Neck」(共作)。端的なテーマを2人がユニゾンしつつ、互いに力強く自己主張。そしてゆったりハチロクにてM4「Ju Ju」(ウェイン・ショーター作)。コリエルがテーマ、そして情熱的なソロ(掻き鳴らして)を取って、端的にまとめています。

続くM5「St.Gallen」(コリエル作)は、コリエル独奏にて。気の赴くままに自在に弾きまくれば、軽やかなカーンのカッティングからのハチロクM6「Footprints」(ショーター作)は、テーマをコリエルが、ソロをカーン、コリエルの順で展開。やはり盛り上げ方含めて圧巻のコリエル。そして実質最後はM7「General Mojo's Well Laid Plan(邦題:モジョ将軍の作戦プラン)」(Steve Swallow作)。大仰なタイトルですが、ささやかにアコギを紡ぎ合います。

ここからがボーナス・トラック。1978年7月にモントルー・ジャズ・フェスティバルでのコリエルの独奏ですけど、直前紹介の「ヨーロッパの印象」のA面3曲を挿入。代表作として知られるM8「Toronto Under The Sign Of Capricorn」(コリエル作)、アコギ掻き鳴らして始まるM9「For Philip And Django」(コリエル作)、爽やかに展開するM10「Rodrigo Reflections」(コリエル作)。未発表じゃないので、お得感は全くありません(苦笑)。

CDコレクションその1893…「ラリー・コリエル」2枚!!

1:「スタンディング・オベーション(期間生産限定盤) [CD]」:Standing Ovation-Solo〜Larry Coryell
スタンディング・オベーション(期間生産限定盤)ラリー・コリエル
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、オベーション・ギター・カンパニー製のピックアップ付き6弦&12弦のアコースティックギターを使って、ドイツで録音、発表された1枚。全9曲収録です。

まずはアコギ爪弾きから軽やかなカッティング、そこに多重でテーマ重ねるM1「Discotexas」で幕を開けます。奔放に弾き奏でるM2「Excerpt From "A Lark Ascending"」(V.Williamsとの共作)は、ゆったり跳ね系にてブルージーに。爪弾くように、間を生かしたゆったり系M3「Ravel」は、途中に速弾きも交えれば、アップ系M4「Wonderful Wolfgang」は、多重にて左右から力強くギターカッティングしながらテーマを挟んで。強弱つけつつ、カッティングの響きが心地よく、コリエルがピアノ!優しく独奏するM5「Piano Improvisation」。和音弾きを軸にリリカルに音を重ねています。

軽快な3連シャッフルによるM6「Sweet Shuffle」は、軽妙なテーマ、ブルージーなソロを多重録音によるカッティングにのせて展開すれば、ゆったりハチロクM7「Moon」は物悲しいテーマを紡げは、アップ系M8「Park It Where You Want It」は、印象的なギターリフを多重しての直進系。最後はL.Subramanium(vln & tambura)を迎えてM9「Spritual Dance」(L.Subramaniam作)インド風な響きの中でアコギを追従させながらバイオリンがテーマを奏でて。アコギカッティングにてリズミカルに変化して、それぞれのソロを端的に掛け合いながらテーマを繰り返して、幕を閉じます。

2:「ヨーロッパの印象(期間生産限定盤) [CD]」:European Impression〜Larry Coryell
ヨーロッパの印象(期間生産限定盤)ラリー・コリエル
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1978年発表。

こちらも上の1同様、ソロ・ギターによっての1枚。全7曲収録で、M1-3は1978年7月23日のモントルー・ジャズ・フェスティバルからのライブ音源で、M4-7が1978年8月17日のN.Y.録音のスタジオ作。

まずは物悲しいテーマを持つM1「Toronto Under The Sign Of Capricorn」で幕開け。そのテーマを発展させる形で、テンポフリーに自在に語り始めて、躍動的なカッティングに、その合間にソロを挟み込み、テーマに戻って静かにエンディング。アコギ掻き鳴らして始まるM2「For Philip And Django」は、ギタリストの先人フィリップ・キャテリーンとジャンゴ・ラインハルトに捧げて。そしてアップな3連系M3「Rodrigo Reflections」は、テンポフリーに力強いカッティングや速弾きなども絡めながら躍動的に弾き倒します。

ここからはスタジオ音源。やさしく気の向くままに奏でるM4「April Seventh(邦題:4月7日)」、メドレー形式でM5「Silver Medley: Song For My Father 〜Sister Sadie」(ホレス・シルバー作)を。溜めてテーマを展開する前半、演奏的に難しいテーマをサラッとまとめた後者。情景的にまとめたスロー系M6「Copenhagen Impressions(邦題:コペンハーゲンの印象)」、最後はゆったりと爪弾き合ってのM7「Cariations On A Theme(邦題:テーマとヴァリエーション)」で幕を閉じます。

気の赴くままに展開する独奏集は、当たり外れがあるんだけど、こちらは奔放過ぎたかな?

CDコレクションその1892…「スティーヴ・カーン」2枚!!

今回は、N.Y.を代表するギタリストの1人、スティーヴ・カーンの近作をまとめて。

1:「パーティング・ショット [CD]」:Parting Shot〜Steve Khan
パーティング・ショットスティーヴ・カーン
SPACE SHOWER MUSIC
2011-04-20

こちら、アンソニー・ジャクソン(b)とデニス・チェンバース(ds)といった鉄壁のリズム隊に、マノロ・バドレーナ(perc & voice…M5 & 10)、Marc Quinones(timbal,bongo & perc)、Bobby Allende(conga)といった複数の打楽器奏者を迎えて制作された1枚。全10曲収録です。

まずはカバー!ミディアム系M1「Chronology」(オーネット・コールマン作)で幕開け。パーカッション鳴り響く中で軽妙にギターがテーマ、ソロを展開します。直後にティンバレスソロを端的に交えれば、ミディアム系M2「Los Gaiteros」は、6拍子と4拍子の2つの展開を持つ。淡々と情景的なギターソロやティンバレスソロ、かすかにコンガソロを挟み、アップな8ビート系M3「Change Agent(El Catalizador)」は、小気味よいリズムをバックにギターがテーマ、ソロを展開。途中、デニチェンが抑えつつもたっぷりとドラムソロを展開して盛り立てます。

再びカバー!ミディアム系M4「Bye-ya」(セロリアス・モンク作)は、ラテンなリズムを従えてギターがテーマにソロに。リフをバックにまたまたドラムソロを軽く挟めば、一転、アップな3連シャッフルにてM5「Maria Mulambo」(マノロ・バドレーナとの共作)。バトレーナの土着なボイス・スキャットをギターに絡めてテーマを展開。間を生かしたギターソロを中盤に、後半はサビ部分を存分に繰り返してトランス醸し出して。

ミディアムちょっとスローな8ビートによるM6「Influence Pedddler(Traficante De Influencias)」は、ブレイク絡めながらギターが淡々とテーマを奏でて。途中から女性陣のスキャットコーラスが色を添えます。存分にギターソロ、そしてドラムにティンバレス、コンガがソロ廻しをたっぷりと展開すれば、スローなブラシによるチキチキ曲M7「When She's Not Here(Cuando Ella No Esta)」は、ムーディな雰囲気の中、ギターがテーマにソロに展開します。

躍動的なドラムらからのミディアム系M8「Blues Connotation」(オーネット・コールマン作)は、ギターとベースが共にテーマ奏でて。アウトに寄せたギターソロの他、ベースとのユニゾンキメなどを織り交ぜれば、ミディアムちょっとスローなM9「Zancudoville」は、気怠い雰囲気の中でギター、男性スキャットがテーマを伝えて、最後はミディアムなラテン風M10「Just Deserts(Su Merecido)」は、ギターと男性スキャットがテーマを奏でて。その合間にコンガやティンバレス、ドラムのソロを挟んで、終盤にギターソロを展開したまま、フェードアウトして幕を閉じます。

まあ、ギンギンに弾きまくるというより、打楽器隊3名を擁して、ラテンにアンサンブルする!といった作風でまとめられた1枚。センスの良さ、そこがカーンの目するトコでしょうか?

その他参加ミュージシャン。ロブ・マウンジー(kbds…M9)、Tatiana Parra(voice…M6)、Andres Beeuwsaert(voice…M6)。

2:「サブテクスト [CD]」:Subtext En Azul〜Steve Khan
サブテクストスティーヴ・カーン
SPACE SHOWER MUSIC
2014-05-21

こちら、前作(上の1ね)のメンバー=Ruben Rodriguez(b)、デニス・チェンバース(ds)、Marc Quinones(timbal,bongo & perc)、Bobby Allende(conga & bongo)にて録音、発表された1枚です。全9曲収録。

まずはランディ・ブレッカー(flh)を迎えてミディアムなラテン風M1「Bird Food(Cimida Para Pajaros)」(オーネット・コールマン作)にて幕開け。ランディが朗らかなテーマ、ソロを展開。続けてギターソロはさらりと弾き続ける。フロント2人にベース加えてのユニゾン経て、ティンバレスにコンガ、ドラムのソロバトル。こちらも冒頭の自己紹介!さらりと展開すれば、スローなチキチキ曲M2「Blue Subtext(Subtexto En Azul)」は、喰ったラテンのリズムの上で哀愁漂うテーマをギターが奏でて。そのまま突入するソロは、テーマの発展で歌心感じさせて。

ミディアムなラテンビートによるM3「Baraka Sasa」(フレディ・ハバード作)は、ギターがコード弾きによるテーマを奏でて。存分にギターソロを展開し、途中からはリフをバックにドラムソロ。しかしバランス?ダイナミクスが感じられない。ゆったりハチロクによるM4「Infant Eyes(Ojos De Nino)」(ウェイン・ショーター作)は、ギターでテーマ、そして延々とソロを取って。

アップでギロのチーチキ響く8ビート曲M5「Heard(Escuchado)」(Greg Osby作)は、ギターとシンセがウネウネしたテーマを共に奏でて。中盤にギターソロを挟めば、ミディアムスローなチキチキ風M6「Never Let Me Go(Nunca Me Dejes Ir)」(Ray Evans-Jay Livingston作)は、ギターで叙情的なテーマを淡々と奏でて。そのままギターソロを最後迄延々と。

能天気でミディアムなラテン曲M7「Cada Gota De Mar」(Mariana Ingoldとの共作)は、ギル・ゴールドスタイン(accordion)とMarian Ingold(vo)を迎えて、ギターとアコーディオンに、時に歌声加わって、フランス風のラテンを展開。それぞれのソロを挟んで明るくまとめ上げれば、ミディアムスローな喰ったリズムのM8「Hackensack」(セロリアス・モンク)は、ギターがテーマ、ソロ、そしてティンバレスとコンガの掛け合いを挟んで、最後はミディアム系M9「Bait And Switch(Gato Por Liebre)」。ギターとシンセ、そしてカーン自身の歌声を絡めて展開します。ギターソロ、そしてデニチェンのドラムソロのまま幕を閉じます。

ゲストを少々迎えて華やかに!そんな意向が見え隠れしますが、この編成2作目ながら、落ち着き過ぎな仕上がり。もっと攻めて欲しかったなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。ロブ・マウンジー(kbds…M2,5 & 9)

CDコレクションその1891…「山中千尋」新作1枚!!

ユートピア (初回限定盤)(DVD付)(UHQCD仕様)山中千尋
Universal Music =music=
2018-06-20

前作モンク・スタディーズ(初回限定盤)(DVD付) [CD]」から1年ぶりとなる本作は、本年2018年に生誕120周年を迎える作曲家ジョージ・ガーシュウィンと生誕100周年を迎える作曲家レナード・バーンスタイン、またクラシックの楽曲らをジャズにまとめ直し、レギュラー・バンドの脇義典(ac-b)とジョン・デイヴィス(ds)を迎えて制作されました。全12曲収録です。

まずはアルバム・タイトル曲M1「Utopia」で幕開け。軽やかな8分の7拍子曲で、端的なテーマ経て淡々とピアノソロ、リフをバックにドラムソロと合わせてシンセソロを当時展開すれば、アップなラテン風M2「La Priere D'une Vierge」(Tekla Badarzewska & Baranowska)は、哀愁系のテーマからのピアノソロは連打しつつも構成豊か。そしてシンセソロも織り交ぜています。
そして生誕記念!偉大な作曲家の楽曲を2曲取り上げて、まずはM3「Mambo -from West Side Story」(レナード・バーンスタイン作)。デイヴィスらの軽やかなリズムをバックに軽快にまとめれば、続くはM4「Phapsody In Blue〜Strike Up The Band」(ジョージ・ガーシュイン作)。軽快な4ビートでアコベやピアノのソロを挟んで小粋にまとめれば、アップな5拍子のM5「Le Cygne」(Camille Saint & Saens作)は、力強いスネア4つ打ちの中でテーマを展開。

ここからはクラシック特集。まずはスローなチキチキ風M6「Piano Sonata No.4」(Alexander Scriabin作)は、スネア絡みのビートの中でピアノがささやかなテーマを。続くアコベやピアノのソロも曲調に合わせてサラッと展開し、エレピからのミディアムな7拍子曲M7「Orchestral Suite No.2 -Badinerie〜Ricochel」(Johann Sebastian Bach / 千尋)は、バッハをさらりとジャズ化し、ドラムに盛り上げられながらソロをクラシカルな要素も用いて展開します。そして軽やかな4ビートにてM8「Arpeggopne Sonata」(シューベルト作)。メロディアスなアコベソロ、流れるようなピアノソロを挟み、小粋にまとめています。

ピアノ独奏から始まるスローなブラシ4ビート曲M9「I Loves You, Porgy」(ガーシュイン作)は、その素朴なメロディを素直に伝えれば、ミディアムな8分の7拍子によるM10「死んだ男の残したものは〜Hope For Tomorrow」(武満徹 / 千尋)は、谷川俊太郎作詞による反戦歌をアコベやピアノのソロを交えながらサラっとまとめて。

そしてアップなウンチャで知られたM11「Hungarian Dance No.5」(ブラームス作)を。途中で高速4ビートに変化させ、せわしなくピアノソロ。時に軽妙にまとめて、最後はゆったりワルツでM12「Songs My Mother Taught Me」(ドボルザーク作)。非常にジャジーに変化させて、アコベやピアノのソロを挟み、幕を閉じます。

CDコレクションその1890…「マイク・マイニエリ」関連3枚!!

フリー・スマイルズ:ライヴ・アット・モントルー1978(期間生産限定盤)マイク・マイニエリ & ウォーレン・バーンハート
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1978年発表。
こちら、マイニエリとバーンハートが、1978年7月22日、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブを音源にしたモノ。全7曲収録です。

まずはピアノをバックにヴァイブが暖かくテーマ奏でるM1「Praise」(バーンハート)で幕開け。時にピアノも添いながら、時にシンセやクラヴィネットを絡めながら展開します。ピアノ、ヴァイブの順でソロを挟み、サウンドの甘い響きが耳に残れば、ヴァイブ独奏からのM2「Song To Seth」(マイニエリ)は、スローにジャジーに、またフリー気味に展開。ピアノ、ヴァイブ(伴奏はエレピからピアノに)の順でソロを挟んで、2人の対話力が聴きドコロ。

一転、アップ系M3「Instant Garlic」(マイニエリ)は、喰ったピアノのリフの上で2人がチョロチョロとしたテーマを紡ぎ合って。途中にヴァイブの独奏を挟んで軽やかな4ビートに転じ、そしてピアノ独奏からテンポアップして激しくソロをと、展開は豊か。続くミディアム系M4「I'll Sing You Softly」(マイニエリ)は、ヴァイブが流れるようなテーマを奏でて。リズミカルなピアノソロ、流麗に連打したヴァイブソロを途中に挟んで、ここでジャズ・スタンダードのM5「Stella By Starlight」(N.Washington & V.Young)。幻想的かつ躍動的にヴァイブ独奏にて。その知られたテーマは中盤わずかに織り込んだだけでした。

そしてアルバム・タイトル曲のミディアム系M6「Free Smiles」(バーンハート)は、ヴァイブがクラヴィネットをバックにテーマ奏でて。軽妙にピアノソロを、リズミカルかつ流麗にヴァイブソロ、そしてシンセ・ヴァイブにて激しくソロを鳴り響かせて。

最後はアンコール!ヴァイブから静かに始まるスロー系M7「Mediterranean Wates Calling」(マイニエリ)。少し憂いのあるテーマを静かに奏でます。この時代のN.Y.的な響きを残して、幕を閉じます。

2人の巧みな掛け合いが美しくまとめられた1枚でした。

2:「フローティング(期間生産限定盤) [CD]」:Floating〜Warren Bernhardt
フローティング(期間生産限定盤)ウォーレン・バーンハート
SMJ
2017-11-29
オリジナル音源は1979年発表。

まずはゆったりハチロクM1「Timothy」で幕を開けます。情景的な雰囲気の中、気の赴くままに流麗に奏で続ければ、少しテンポを落としてM2「Mirror」は、キャッチーなテーマを優しく丁寧に奏でて。小粋にソロを挟んで、センスよくまとめ上げ、ヒステリックな音遣いからのアルバム・タイトル曲M3「Floating」は、チョロチョロと音数豊かにフリー気味に、途中からは静かに転じ、間を生かして響きを残像のように残せば、続くM4「Snow-Birds」(G.McFarlandとの共作)は、フリーに静かに展開します。

そしてM5「Sweet Harmony: Sing-Song」(J.Abercromblieとの共作)は、フリーで強弱つけながらドラマティック?印象的に弾き倒せば、超スロー系M6「Song To My Father」(マイク・マイニエリ作)は、リリカルなテーマを優しく奏でて、綺麗にソロを展開し、最後はアップなテンポでM7「Metrics」。音数詰め込んで躍動的に展開して幕を閉じます。

3:「ステッピン・アウト」:Steppin' Out〜Steps Ahead
4988002722792
ステップス・アヘッド
タワレコ限定
2016-09-21

こちら、2016年4月24〜27日にかけて、ドイツにあるWDRスタジオにて録音されたモノ。ステップス・アヘッドのみならず、マイニエリの代表曲らを織り交ぜて、全8曲収録です。

参加ミュージシャンは、マイク・マイニエリ(vibes)、ビル・エヴァンス(s & t-sax)、チャック・ローブ(g)、Tom Kennedy(b)、スティーブ・スミス(ds)にWDRビッグ・バンド。

まずはブラス隊重奏からのミディアムスロー系M1「Pools」(ドン・グロルニック)で幕開け。ベースやテナーがユニゾンしてテーマを展開。リム絡めたリズムやチキチキにと変化つけながらテナーに指弾きベース、ヴァイブにギター、そして再びテナーと、それぞれのソロをたっぷりとフィーチャーすれば、高速4ビート風のM2「Steppish」(マイニエリ)は、疾走感溢れる中でテナーとヴァイブがブラス隊に絡まれながらテーマを奏でて。土着な3連に変化してのテーマはブラス隊。そのままヴァイブ、WDRバンドからShannon Barnett(tb)のトロンボーン、ジャジーにギターがソロを重ねます。

そしてミディアムちょっとスローな跳ね系M3「Blue Montreux」(マイニエリ)は、ブラス隊が都会的な響きを持つテーマを小粋に奏でて。Ruud Breuls(tp)が高らかに、テナーが切れ気味にソロを展開すれば、木管隊の優しい調べからのスローなチキチキ曲M4「Self Portrait」(マイニエリ)は、テナーとヴァイブがささやかにテーマ奏でて。メロウにギター、ヴァイブに豪放なテナーとソロを展開し、喰ったリズムのせいで変拍子風に聴こえるも4拍子、そして6拍子で小気味よいフレーズを繰り返すM5「Oops」(マイニエリ)は、流動的なリズムをバックにヴァイブ、テナーはエヴァンスとPaul Hellerが掛け合って丁々発止しております。

ブラス隊による大仰なイントロからのアップ系M6「Beirut」(ヴィクター・ベイリー、マイケル・ブレッカー、ピーター・アースキン、チャック・ローブ、マイニエリの共作)は、ハイハットの半分開けてのルーズなビートの中、ソプラノやヴァイブらがウネウネした?中近東風のテーマを奏でて。ソプラノ、ヴァイブ、満を持してドラムがソロを。ボイス・パーカッションをサンプリングして同期させて展開しています。意外に野獣感はなかった?

木管隊の優しい調べからのミディアムちょっとスローでのマイニエリの代表曲と言えるM7「Sara's Touch」(マイニエリ)は、テナーとヴァイブが淡々と展開。テナーとAndy Hunter(tb)の穏やかな掛け合い、とことん音数抜いてヴァイブとソロを展開すれば、最後は爽やかなアップ系M8「Trains」(マイニエリ)。ブラス隊とヴァイブ、テナーが疾走感溢れるリズムとは真逆で、ささやかにテーマを展開。一方でテナーはアウトに寄せながら、サビ部分に被せる形でギターがソロを展開して、幕を閉じます。

ステップス・アヘッド、そしてその中心人物マイニエリの代表曲ばかりを集めて、懐かしさ溢れる1枚。それぞれのソロは少し大人しいのが残念〜。

CDコレクションその1889…「マイク・スターン」6枚!!!

今回はワーナーから一挙発表となった、マイク・スターンのアトランティックからの諸作をまとめて。

1:「タイム・イン・プレイス<FUSION 1000> [CD]」:Time In Place〜Mike Stern
タイム・イン・プレイス&lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-06-25
オリジナル音源は1988年発表。

こちら、アトランティックからの2作目で通算3作目。プロデュースは同じギタリストであるスティーブ・カーンが担当。全7曲収録です。

参加ミュージシャンは、ジム・ベアード(kbds)、ドン・グロルニック(org…M4)、ジェフ・アンドリュース(b)、ピーター・アースキン(ds)、ドン・アライアス(perc)、ボブ・バーグ(s & t-sax)、マイケル・ブレッカー(t-sax…M1 & 7)。

まずはマイケルのテナーとギターがチョロチョロと展開するテーマを奏でるアップ系M1「Gossip」で幕開け。直進的なアースキンのタイトなドラムの中で、ウネウネしたギターソロ、豪放なテナーソロを織り込めば、アルバム・タイトル曲M2「Time In Place」はスローなチキチキ系。ギター、そこにバーグのテナーが加わり、ムーディに展開します。中盤、高らかに力強くギターソロを奏で上げれば、終盤はバーグが荒々しく盛り上げる。

スローなチキチキ風M3「Before You Go」は、アコギ、途中からテナー加わって切々とテーマ奏でる。アコギソロはハーモニクスも織り交ぜてリリカルに展開すれば、ミディアムな跳ね系M4「No Notice」は、スターン特有のチョロチョロなテーマをギターとテナーで。引き続いてウネウネしたギターソロを展開すれば、サラっとテナーソロ。

スローなチキチキ曲M5「After All」は、メロディアスにギター、テナーがテーマを紡ぎます。倍テン!直進的なパートも挟んで。ギターソロは多重録音にて奏で上げ、存在感溢れるテナーソロをバーグが奏で上げ〜と、印象的に仕上がっています。

ギターとフレベのメロディアスな重奏からのM6「Four Shades」は、アースキンのリズミカルなシンバル・レガートがリードする中、ギターとテナーがテーマを。ジャジーに流暢にギターソロすれば、再びマイケルを迎えてアップ系M7「Chromazone」。チョロチョロなテーマをマイケルと共に奏でます。そしてマイケルがゴリゴリゴリゴリとソロを取れば、後を受けて伸びやかにギターソロを展開、最後は同時ソロで幕を閉じます。

2:「ジグソー<FUSION 1000> [CD]」:Jigsaw〜Mike Stern
ジグソー&lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-07-23
オリジナル音源は1989年発表。

こちら、アトランティックからの3作目で通算4作目。前作に引き続いてプロデュースはスティーブ・カーンで、ボーナス・トラック1曲(M5)含む全7曲収録です。

参加ミュージシャンもほぼ同様で、ジム・ベアード(kbds)、ジェフ・アンドリュース(b & ac-b)、ピーター・アースキン(ds)、デニス・チェンバース(ds…M2,4 & 5)、マノロ・バトレーナ(perc…M1 & 5)、ボブ・バーグ(t-sax)にマイケル・ブレッカー(ewi…M5)。

喰ったビートによるミディアムちょっとスロー系M1「Another Way Around」は、淡々とギター、後にテナー加わってテーマを紡いで。ギターソロは徐々に上り詰め、それを受けてテナーソロも熱を込めて展開。

スローなハーフタイム・シャッフルによるM2「Loose Ends」は、ギターとテナー、時にシンセ加わって淡々とテーマ紡いで。ジャジーなギターソロ、高らかなテナーソロを挟めば、スローなチキチキ曲M3「To Let You Know」は、静かにギターとテナーがテーマを紡ぐ。流れるようにギターソロ、豪放なテナーソロを挟み、ジョルジオ・モロダー風?打ち込みベース使ったアルバム・タイトル曲のミディアム系M4「Jigsaw」は、ウネウネしたテーマをギターとテナーでユニゾンします。
ギターとテナーは共に力強くソロを展開します。デニチェン、淡々とリズムを刻むが、終盤の2度目のギターソロの際に、手数足数増やして自己表現。

喰ったベース・ラインによるミディアムちょっとスロー系M5「Chief」は、ギターとマイケルのEWIがチョロチョロとしたテーマを奏でて。ギターソロ経て、EWIソロは、その音の使い方や切り方など非常にユニーク。終盤に2人が掛け合いも、短いフレーズをそれぞれが積み重ねあって、こちらもユニーク。

アコギに持ち替え、鍵盤従えて静かに弾き始めるスロー系M6「Rhyme Or Reason」は、いかに音数増やさず、使わずというコンセプトさえ感じさせる。情緒溢れるアコギソロ、終盤にテナー加わってテーマを強調すれば、高速4ビートからのM7「Kwirk」は、ギターとテナーがテーマを紡いで。そのままギターは細かく音を積み重ねれば、テナーソロはドラムに煽られて豪放にブロウ。盛り上がって幕を閉じます。

実はマイケルが参加したM5は、CD向けのボーナス・トラックで、それを除けばスターンとバーグの2人を軸にどの曲もまとめられています。ライナーによれば、2人が双頭バンド結成直後という事も、大きく影響を与えています。

3:「スタンダード<FUSION 1000> [CD]」:Standards(And Other Songs)〜Mike Stern
スタンダード&lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-11-12
オリジナル音源は1992年発表。

途中に1991年発表の「Odds Or Evens」を挟み、今回はジャズ。通算6作目で、全11曲収録です。

参加ミュージシャンは、引き続いたのはてボブ・バーグ(sax)のみで、ギル・ゴールドスタイン(kbds)、Jay Anderson(ac-b)、ラリー・グレナディア(ac-b…M6 & 11)、アル・フォスター(ds)、Ben Perowsky(ds…M6 & 11)、そしてランディ・ブレッカー(tp)。

まずは軽やかな4ビートによるM1「Like Someone In Love」(Van Huesen & Burke)を。ギターでテーマにソロを展開するも、いわばジャズし切っていて、それまでと異なる側面をまずはしっかり存分に披露。

ピアノをバックにアコギで叙情的にテーマ奏でるM2「Source」を短く挟み、軽快な4ビート曲M3「There Is No Greater Love」(Symes & Jones)は、小刻みなブラシワークの中で、ギターがジャジーにテーマ、ソロを展開。そのソロの途中でスティックに持ち替えて、徐々に熱を帯びるスターン。半分のテンポに転じてアコベソロ、そして再びギターソロだけど、フォスターが臨機応変、合わせてシンバルワーク、緩急自在に盛り立てます。

超スローな4ビートによるM4「L Bird」は、ランディがミュートトランペットにて切々とテーマ奏でて。まずはジャジーなギターソロを爪弾いて、ミュートトランペットソロを絞り出すかの如く、軽やかなシンバル・レガートをバックにギター奏でるM5「Moment's Notice」(ジョン・コルトレーン作)は、超高速4ビートながらも音量控え目に進行。テーマにソロにとスターンが終始リードします。

スローな跳ね系M6「Lost Time」は、バーグのテナーと共にギターが気怠くテーマ奏でて。本作の中では比較的ブルージーなギターソロ、抑え気味に展開するテナーソロを中盤に、ゆったりワルツでのM7「Windows」(チック・コリア作)は、リズムに緩急つけて静かに料理します。高速4ビートにてM8「Straight No Chaser」(セロリアス・モンク作)は、そのチョロチョロとしたテーマをギターで滑降し、その勢いでソロを。本作の助演!フォスターのドラムソロは、いかにもなジャズ・フォーマット。

フリーにギターが奏でて始まるM9「Peace」(ホレス・シルバー作)は、超スローなブラシ4ビートとなり、それぞれが対話しながら展開します。

そしてスターンがかつて大変お世話になったマイルス・デイビスの2曲。まずはM10「Jean Pierre」(マイルス・デイヴィス作)を、セッション風に短く演奏すれば、最後となるのがM11「Nardis」(マイルス・デイヴィス作)。喰ったビートにて物悲しいテーマをギターで奏でて、4ビートに転じてギターソロ、アコベソロを挟み、テーマからドラムに盛り上げられながらギターソロを再び、そして幕を閉じます。

イズ・ホワット・イット・イズ&lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-11-12
オリジナル音源は1994年発表。

こちらは通算7作目。改めてフュージョンの分野でまとめ上げました〜。ジム・ベアードのプロデュースで、全9曲収録です。

参加ミュージシャンは、ジム・ベアード(kbds…M1-8)、ウィル・リー(b)、Harbie Swartz(ac-b…M6)、デニス・チェンバース(ds…M1-5)、Ben Perowsky(ds…M6-9)、マイケル・ブレッカー(sax…M1-2 & 5)、Bob Malach(sax…M7-9)。

まずはシンバルレガートからの跳ねたミディアム系M1「Swunk」は、ギターとマイケルのテナーが喰ったテーマを奏で合って。ジャズし切った前作とは一転、ワイルドなギターソロ、アウトに切れてのテナーソロらを、デニチェンがタイトに煽って登り詰めれば、ギターから始まるミディアム系M2「A Little Luck」に。広大な大地を感じさせるテーマをギターとテナーで展開します。リム8分打ちなどの中で流麗なるギターソロ、豪放なテナーソロと壮大にまとめ上げています。

ピアノ従えてギター!スローなチキチキ系M3「What I Meant To Say」は、美メロを丁寧に奏でれば、デニチェンの重たいビートによるアップ系M4「Showbiz」は、ギターとキーボードがテーマを奏でて。エッジの効いたギターソロを挟んで、ギターとベースによるリフからのミディアム系M5「Believe It」は、静かにブルージーにギターがテーマ紡いで。力強くギターソロを中盤に展開します。その後、マイケルがテナーでテーマに加わって色を添えます。

アコギに持ち替えてスロー系M6「Wherever You Are」は、アコベやピアノを従えて切々とテーマを爪弾いて。ストリングス風シンセも加わり、物悲しくまとめ上げれば、攻撃的なアップ系M7「Ha Ha Hotel」は、ギターとアルトがスターンらしいチョロチョロしたテーマを展開。ワイルドに攻めてのギターソロ、高らかにブロウしてのアルトソロ、力強くドラムソロらを挟めば、ミディアムちょっとスローなM8「Signs」は、ギターとシンセが静かにテーマを展開。ギターソロは徐々に盛り上がり、テナーソロに転じて静かに盛り下がって、最後はミディアムな跳ね系M9「55 Dive」。ギターとテナーでチョロチョロしたテーマを奏で合って、ジャジーなギターとテナーのソロを挟んで幕を閉じます。

まあこれまで色んな挑戦をしつつも、スターン色が完成した1枚のように感じたなぁ〜。

5:「ビトゥイーン・ザ・ライン<FUSION 1000> [CD]」:Between The Lines〜Mike Stern
ビトゥイーン・ザ・ライン&lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-12-10
オリジナル音源は1996年発表。

ジム・ベアードのプロデュースによって発表となった通算8作目。全11曲収録です。

参加ミュージシャンはジム・ベアード(kbds)、ジェフ・アンドリュース(b)、デイヴ・ウェックル(ds)、Bob Malach(t-sax)、そしてM6と7のみLincoln Goines(b)とデニス・チェンバース(ds)。

スローなチキチキにてのM1「Sunnyside」は、ギターとテナーがテーマを奏でます。ウェックルがリズムを緩急自在に変化させながら、途中、ワイルドなギターソロを存分に、テナーソロは熱くブロウすれば、ミディアムスローな跳ね系M2「The Vine」は、ギターとピアノ、そしてテナーが持ち味!チョロチョロなテーマ奏でて。ギターソロは途中で響きを変えながら、テナーソロは豪放に。

ギターからのスロー系M3「Wing And A Prayer」は、物静かにギターとテナーがテーマ奏でて。それぞれの叙情的なソロを挟んで、ギターとキーボード、テナーがチョロチョロしたテーマを奏でるアップ系M4「Lose The Suit」は、タイトなリズムの上で小気味よく展開し、スローな跳ね系M5「You Never Know」は、ブルージーにギターとテナーがテーマを展開。最後にウェックルのソロをフィーチャー。

ピアノらと共に始まる静かなスロー系M6「Tell Me」は、ギターとテナーがテーマ奏でる甘いバラード。こんな美メロ曲って作風に合わないけど、ドラマティックに盛り上がれば、ツイストのリズム使ったアップ系M7「With A Twist」は、小気味よいドラムのビートの上で存分にギター弾き倒して、ギターからのチキチキ系M8「True Enough」は、ギターとテナーでささやかなテーマを紡いで。

ギターから始まるミディアムスロー系M9「Pages」は、壮大な空気感の中でギターとテナーがテーマ紡ぎ合って。雄弁かつ構成力豊かなギターソロ、そしてテナーソロを配せば、最後は高速4ビートなテーマで始まるM10「Bait Tone Blues」。そのままジャジーなギターソロに突入。途中からエフェクトかけて煌びやかに変化させ、指弾きによるフレベソロ、ギターとドラムの掛け合いと、この当時のレギュラーバンドのリズム隊をしっかりフィーチャーし、幕を閉じます。

1曲それぞれが長くなっていますが、主にスターンとMalachのソロを織り交ぜながらも、それぞれが構成力豊かなソロを展開していて、大いに引き込まれましたね。

6:「ヴォイセズ <FUSION 1000> [CD]」:Voices〜Mike Stern
ヴォイセズ &lt;FUSION 1000&gt;マイク・スターン
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は2001年発表。

上の5との間に、1997年発表「Give And Take」と1999年発表「Play」を挟み、またまたジム・ベアード(kbds)のプロデュースによって発表となった通算11作目。ボーナストラック1曲含む全10曲収録です。

参加ミュージシャンはJon Herington(12-strings ac-g…M4、g…M6)、リチャード・ボナ(b,vo & kalimba…M1,2 & 8-9)、Lincoln Goines(b…M3,5-6 & 10)、クリス・ドン・ミーキー(ac-b…M4 & 7)、ヴィニー・カリウタ(ds…M1,2,4,6-7 & 9)、デニス・チェンバース(ds…M3,5 & 10)、Arto Tuncbouaciyan(perc…M1-4,6 & 8-9、vo…M9)、Bob Franceschini(sax…M3,5-6 & 10)、マイケル・ブレッカー(sax…M9)、エリザベス・コントマノウ(vo…M1,3-4 & 6-8)、フィリップ・ハミルトン(vo…M4,6 & 8)。

まずはリチャード・ボナのスキャット・オン・ベースをフィーチャーしたアップ系M1「One World」で幕開け。アフリカンな雰囲気の中で、スキャットにギターも追従し、ジャジーなギターソロ、瞬発的適合するカリウタのドラミングと、全編が刺激的に進行すれば、ミディアムな跳ね系M2「The River」もボナと共に。朗らかな雰囲気に包まれて、ギターがテーマにソロにと展開します。

そしてボーカルをエリザベス・コントマノウに代わってスローなチキチキ曲M3「Slow Change」。歌はハーモニー程度ながら、デニチェンによる重量系なリズムの中でギターやサックスがテーマを、高らかにギターソロ、力強くサックスソロを展開すれば、フィリップ・ハミルトンを迎えてのM4「Wishing Well」は、ささやかなミディアム系。ブラシでスネアを優しく奏でながら、その雰囲気はパット・メセニー、環境系な響きをギターがリードして。

スローなハチロクによるM5「Still There」は歌声なく、ギターがデニチェンの珍しい?巧みなブラシワークの上で暗く重苦しいテーマを淡々と奏でます。途中からサックスも重なり、そのテーマを強調すれば、ハミルトンを迎えてアップな跳ね系M6「Spirit」。高らかにスキャットにギター重ねつつ、爽やかに展開。ギターソロはアウトな寄せ方がセンスよく、サックスソロは朴訥とブロウして。

コントマノウを迎えてのスローなブラシチキチキ曲M7「What Might Have Been」は、物悲しい雰囲気の中、ギターを添えてしみじみとスキャットして。抑えたギターソロを中盤に、ささやかなイントロからのアップ系M8「Leni's Smile」は、コントマノウとハミルトンがスキャット掛け合いながらテーマを伝えて。中盤、ギターとピアノがさらりと掛け合えば、実質の最後はパーカッションのArto Tuncbouaciyanがいかにもなアフリカなスキャット?雄叫びを披露するアップ系M9「Way Out East」は、ギターとマイケルのテナーがウネウネしたテーマを奏でます。ギターは勿論、マイケルのマイケルらしい切れ気味のソロを挟めば、変幻自在!カリウタがしなやかに盛り立て、躍動的なソロで締め括ります。

ボーナストラックは、スローな跳ね系M10「No Count」。静かにブルージーにギターがテーマを奏で、アルバムの幕を閉じます。

歌の導入ながらも、スムース・ジャズの聴きやすさを狙わず、ワールド・ミュージック的な方向性に、スターンの作家性が感じられます。

CDコレクションその1888…「アール・クルー」4枚!!

今回は、先日のこちらに引き続いて、アール・クルーの諸作をまとめて第2弾!!

1:「トリオ Vol.1<FUSION 1000> [CD]」:The Earl Klugh Trio Volume One
トリオ Vol.1&lt;FUSION 1000&gt;アール・クルー
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1991年発表。

今回はトリオ。ラルフ・アームストロング(b)にジーン・ダンラップ(ds)を従え、全11曲収録です。

まずは軽やかな4ビートM1「Bewitched(邦題:誘惑されて)」(H.Greenfield & J.Keller作)にて幕開け。アコギにてテーマ、ソロを小粋に紡いで、テーマ発展のアコベソロを織り込めば、ゆったり4ビートでM2「Days Of Wine And Roses(邦題:酒とバラの日々)」(H・マンシーニ&J.Mercer作)。アコギでささやかにテーマ、ソロを紡ぎ、力強くアコベソロを織り込んで、ゆったりボサノバでM3「Insensatez(How Insensitive)」(ジョビン& V.DeMoroes)。アコギで切々とテーマ、ソロを紡げば、やっぱりアコベソロを織り込んで。3曲続けて構成は同じ。
ゆったりワルツでM4「Love Theme From "Spartacus"」(A.North)は、アコギで切々とテーマを爪弾けば(アコベソロなし!)、軽やかなサンバ調から4ビートに転ずるM5「I'll Remember April(邦題:四月の想い出)」Roye,Depaul,Johnston)は、アコギで軽やかにテーマ、ソロを奏でて、アコベソロ!そしてスローなチキチキにてM6「What Are You Doing The Rest Of Your Life」(ルグラン&バーグマン夫妻)は、その知られたテーマを丁寧でアコギで爪弾き、そのままソロ。途中から倍テンして小粋に展開、元のスローにてしっとりと幕を閉じます。

ディオンヌ・ワーウィックの歌唱で知られる
M7「I Say A Little Prayer(邦題:小さな願い)」(バカラックら作)は、軽やかな4ビートで軽やかにアコギがテーマを展開、アコベソロも織り交ぜれば、これまた軽やかな4ビートでM8「Night And Day(邦題:夜も昼も)」(コール・ポーター作)。アコギで流麗にテーマとソロを展開すれば、アコベソロはアルコでテーマ強調して、ゆったりボサノバでM9「Lonely Girl」(N.Hefti,J.Livingston & R.Evans作)は、アコギで流麗にテーマを展開して。4ビートに転じて、元に戻ってソロを存分に展開します。

軽快な4ビートにてスウィングするM10「Too Marvelous For Words」(R.Whiting & J.Mercer作)は、アコギでテーマ、ソロを小粋に展開、アコベソロを挟んでアコギとドラムの掛け合い。下手な自己主張なくスムースにまとめ上げれば、最後はアップなサンバ調M11「One Note Samba」(ジョビン&N.Mendoca作)で幕を閉じます。サンバなビートを軸にドラムソロは躍動的に。

2:「トリオ Vol.2 サウンズ・アンド・ヴィジョンズ<FUSION 1000> [CD]」:Earl Klugh Trio Volume Two Sounds And Visions〜Earl Klugh Trio
トリオ Vol.2 サウンズ・アンド・ヴィジョンズ&lt;FUSION 1000&gt;アール・クルー・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1993年発表。

今回もラルフ・アームストロング(b)にジーン・ダンラップ(ds)を従えてのトリオですが、そこにロイヤル・フィル・ハーモニック・オーケストラが加わっています。編曲はドン・セベスキー。全18曲収録です。

まずはオケ隊による流麗なM1「Prelude」、引き続いてM2「Goldfinger」(ジョン・バリー作)に。重厚なオーケストレーションの中、アコギでテーマ、ソロを展開。原曲の少々下品さは影を潜めて上品にまとめ上げています。

またまたM3「Orchestra Intro」によるオケ隊イントロから引き続いて超スローな4ビートにてM4「Maybe September(From The Motion Picture "The Oscar")」(J.Livingston, R.Evans & P.Faith)。アコギで叙情的にテーマ、倍テンして軽やかにソロを展開すれば、オーボエを軸にしたM5「Orchestra Intro」経て、軽やかなハチロクにてM6「Theme From "The Cincinnati Kid"」(ラロ・シフリン作)。憂いあるテーマをアコギ、途中からはオケ隊と共に奏でます。

M7「Orchestra Intro」経て、軽やかな4ビートによるM8「Secret Love(From The Motion Picture "Calamity Jane")」(P.F.Webster & S.fain)は、当初はアコベと互いの息づかいも聞こえるようにデュオして。ブラシなドラムら加わって、歌心たっぷりなアコベソロを挟み、ミディアムスローなチキチキにてM9「Jo Ann's Song(From The Motion Picture "Tequila Sunrise")」(デイブ・グルーシン作)。比較的新しい映画からのセレクトながら叙情的にアコギを爪弾いて、ゆったり4ビートにてM10「Now We're One(From The Motion Picture "Truck Turner")」(アイザック・ヘイズ作)は、朗らかなテーマをアコギにて丁寧に紡ぎます。

M11「Interlude In E」からのM12「Barefoot In The Park(邦題:裸足で散歩)」(J.Mercer & N.Hefti)は、アップなワルツにて軽やかにアコギでテーマ、ソロを展開すれば、M13「Orchestra Intro」からゆったり4ビートにてM14「His Eyes, Her Eyes(From The Motion Picture "The Thomas Crown Affair")」(ミシェル・ルグラン作)。ルグランらしい洒落たテーマをアコギで雄弁に紡げば、ミディアムなチキチキ風にてM15「Love Theme From "The Carpet Baggers")(邦題:「大いなる野望」愛のテーマ)」(エルマー・バーンスタイン作)は、ささやかなテーマをアコギで。間を生かしたソロを引き続いて展開します。アコベのアルコソロを中盤に。

M16「Interlude In F」を経て、実質最後はM17「Theme From "The Deadly Affair"(邦題:「ひどい出来事」のテーマ)」(クインシー・ジョーンズ作)。物悲しい雰囲気の中でスローなボサノバにて切々とテーマをアコギで。そしてアウトロのM18「Postlude」にてオケ隊がしっとりとアルバムの最後を締め括る。

20世紀を代表する映画作曲家の、必ずしも代表曲ではないにせよ、彼らの生み出したメロディを、セベスキーのオーケストレーションと共にクルーがアコギで叙情的に料理していました。

3:「そよ風のオアシス<FUSION 1000> [CD]」:Sudden Burst Of Energy〜Earl Klugh
そよ風のオアシス&lt;FUSION 1000&gt;アール・クルー
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-12-10
オリジナル音源は1996年発表。

上のトリオ作を2作連続で発表した後、1994年に「Move」を発表、その2年後に発表したのが本作です。全11曲収録。

まずはアップ系M1「Happy Song」で幕を開けます。アコギとLenny Price(sax…M1-2 & 5)のソプラノが朗らかとしたテーマを繰り返して繋ぎ合い、終盤にソプラノソロ、アコギソロを端的に挟めば、超スローなチキチキ曲M2「Maybe Tonight」は、アコギが朗らかなテーマをソプラノを絡めながら爪弾き、メロウ度満点でまとめ、ミディアムちょっとスロー系M3「Sunset Island」は、アコギで朗らかなテーマを紡ぎ、
スローなチキチキ曲M4「I'll Be Waiting」も、アコギで朗らかなテーマを奏でて。途中にLuis Resto(kbds…M1,3-4,7-8 & 11)の小粋なピアノソロを挟みます。ここまで朗らか4連チャン。

一転、打ち込み使ってのミディアムなファンキー系M5「The Wiggle」は、アコギとピアノ、サックスがテーマを紡ぎ合って。Eddie Bullard(vo)のハーモニー・コーラスも色を添えています。テーマを繰り返してまとめ上げれば、スラップ鳴り響くミディアムちょっとスローなバックビート曲M6「By The Sea」は、アコギとソプラノがカリプソ風のテーマ奏でて。途中にジャジーな響きのアコギソロ、Raymond Manzerolle(sax)のささやかなソプラノソロを挟みます。

スローなハーフタイム・シャッフル曲M7「Only You」は、アコギでそのキャッチーなテーマを繰り返せば、ティンバレスからのアップ系M8「Slow Boat To Rio」は、ブラジル賛歌!ラテン・パーカッション多用したビートの上で爽やかにアコギでテーマを。アコギにピアノのソロを端的に挟み、M4のリプライズM9「I'll Be Waiting(reprise)」、テンポ落としてピアノ独奏でドラマディックにまとめ直しています。

ミディアムスローなチキチキにてM10「Till The End Of Time」は、ドラムレスにてアコギとピアノでささやかなテーマを紡げば、最後はスローなチキチキ曲M11「Open Road」で、アコギで優しいテーマを紡いでしっとり幕を閉じます。

ジャズ・ギタリストとしてソロでとことん自己主張!というより、メロディメーカーとして、スムース・ジャズのクリエーターとして、耳に優しくまとめられた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。Reggie McTaw(rhythm-g…M5)、バーナビー・フィンチ(kbds…M1)、ロニー・フォスター(M1)、Vernon Fails(kbds…M6)、Al Turner(b…M1-8 & 11)、ハービー・メイソン(ds…M1)、Gene Dunlap(ds…M2-5,7-8 & 10-11)、Ron Otis(ds…M6)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M1-2)、Marlon Crawford(congas…M3,4,7 & 11)、Lorenzo Brown(congas…M8)、Mario Resto(timbales…M8)。

4:「ピキュリア・シチュエーション(期間生産限定盤) [CD]」:Peculiar Situation〜Earl Klugh
ピキュリア・シチュエーション(期間生産限定盤)オリジナル音源は1999年発表。アール・クルー
SMJ
2016-05-2
オリジナル音源は1999年発表。


1997年発表「Journey」をもってワーナーとの契約が満了した中で、ウィンタム・ヒル移籍第1弾となるのが本作です。全11曲収録。

今回はAl Turner(b,ds & perc)がバック・トラックを制作し、そこにクルーとLenny Price(sax…M1 & 3-11)が乗っかる〜という布陣で録音されたようです(M2除く)

まずはアルバム・タイトル曲でシンフォニックなシンセからのミディアムな跳ね系M1「Peculiar Situation」で幕開け。打ち込みらの上でセミアコでテーマを爪弾いて。サックスソロを中盤に端的に、セミアコのソロを終盤に配せば、ハイライト!スローな3連シャッフルM2「Now And Again」は、ロバータ・フラッグ(vo)を迎えての甘いバラード。時折熱を込めてロバータらしくささやかに歌って。このM2のみRick Williams(g)、グレッグ・フィリンゲインズ(e-p)、Cindy Mizell(back-vo)、Gary Brown(back-vo)が参加です。


軽い打ち込み使ったアップ系M3「Private Affair」は、アコギでささやかにテーマ、ソロを紡いでサックスソロを少々、スローなチキチキ系M4「Thin Ice」は、乾いた雰囲気の中でアコギとクルーによるエレピがテーマを。ソプラノソロが各所で色を添えつつ、ミディアム系M5「I'm Falling」は、タイトルに似合わず爽やかな曲調。アコギでテーマ紡ぎます。


スローなチキチキ風M6「Romantic Intent」は、ムーディな雰囲気の中でアコギがテーマ爪弾けば、ミディアム系M7「Desart Paradise」は、明るい雰囲気のラテン風。途中でThe Ambassadors(back-vo)による躍動的なコーラス少々。スローなチキチキ風M8「Forever Girl」は、ささやかで優しいバラード。


ミディアムなチキチキ系M9「Before You Go」は、爽やかなテーマをアコギとソプラノで分け合って。端的にそれぞれのソロを交えれば、ミディアムちょっとスローなチキチキM10「Southern Dog」は、ほのぼのとしたテーマをアコギで。ソプラノソロがかすかに彩り、最後はスローなチキチキ曲M11「When I Look At You」。少し物悲しいテーマをアコギで爪弾き、しっとり幕を閉じます。

センスよく打ち込み使って、小綺麗にまとめた1枚でした〜。

CDコレクションその1887…「ミシェル・カミロ」2枚!!

1:「ホワイ・ノット [CD]」:Why Not?〜Michel Camilo
ホワイ・ノットミシェール・カミロ
キングレコード
2014-12-10
オリジナル音源は1985年発表。

ミシェル・カミロの記念すべきデビュー作。全6曲収録です。

参加したのはミシェル・カミロ(p)の他、アンソニー・ジャクソン(b)、デイブ・ウェックル(ds)、サミー・フィガロア(perc)、Guarionex Aquino(perc)にクリス・ハンター(a & t-sax)、ルー・ソロフ(tp)。

まずはミディアムな喰ったラテンビートによるM1「Just Kiddin'」で幕開け。ブラス隊2名が軽やかにテーマを奏でて。小気味よくアルトソロ、流麗なピアノソロにはドらねられら)ラムも柔軟に呼応し、コンガソロなども挟めば、情熱的なピアノ独奏からのM2「Hello And Goodbye」は、ミディアムなラテンビートとなってブラス隊2名が陰のあるテーマを奏でて。いかにもなラテン=情熱的なピアノソロをテクニカルさも加えつつ展開し、高らかにトランペットソロも。静かに、そして情熱的なピアノ独奏からのM3「Thinking Of You」は、ピアノトリオによる超スローなブラシ4ビートにて、ピアノが情感たっぷりにテーマ、ソロを奏でて。そのソロは音数を詰め込むだけ詰め込んで。ピアノが弾きまくり。

そしてアルバム・タイトルのアップ系M4「Why Not?」は、マンハッタン・トランスファーが歌詞つけてのカバーも知られています。ピアノトリオで、ピアノが軽やかにテーマをドラムが随分絡んで展開。ピアノソロはウーアーと唸るカミロ。ウェックルもリズミカルにソロを披露。チック・コリアのと邂逅はこの後です。終盤近くの3人のユニゾンも小気味よい。

ベース高音部使ったリフにピアノが絡んでのイントロから始まるアップ系M5「Not Yet」は、ブラス隊2名がCTI風?壮大なテーマを展開。地を這うように絡むベースラインの上でリリカルから躍動感溢れるピアノソロから絞り出すが如くアルトソロなどを挟み、最後はドラマティックなサビ=テーマからのM6「Suite Sandrine Part 后碧題:サンドリン組曲Part 后廖J埓はピアノトリオ、4ビートに転じてピアノソロは弾きまくって。ドラムを軸にピアノとベースの掛け合い挟んで幕を閉じます。

とにかくエネルギッシュ。カミロ31歳、ジャクソン33歳、ウェックル25歳、中心の3人がサウンドを刺激的に昇華させていました。

2:「ライヴ・イン・ロンドン [CD]」:Live In Rondon〜Michel Camilo
ライヴ・イン・ロンドンミシェル・カミロ
SMJ
2017-10-25

こちら、2015年6月13日にイギリスのクイーン・エリザベス・ホールにて行われたソロ・ピアノ公演の模様を収録したモノ。全8曲収録です。

流麗かつフリーに展開するM1「From Within」で幕開け。気持ちの赴くままに、強弱つけつつ緩急自在に、そして勿論ラテン!情熱的に弾き倒します。

ゆったり4ビートにて軽やかにジャズピアノ奏でるM2「The Frim Fram Sause」(Joe Ricardel & Redd Evans共作)、恐々しい雰囲気を醸し出しつつ流麗かつクラシカルにピアノ奏でるM3「A Place In Time」と、軸足たるラテンならずとも圧倒的な表現力。

ラテンに戻って軽妙に奏でるM4「Island Beat」は、左手で繰り返されるリフの上で右手が自在にテーマやソロを弾きまくれば、静かに始まるM5「Sandra's Serenade」は、哀愁漂うスローバラード。重厚にテーマを語り、リリカルにソロを展開します。

そしてカバーを続けて。まずはM6「Manteca」(ディジー・ガレスピー、Chano Pozo & Gil Fuller共作)。知られたリフとテーマを力強く奏でれば、ウォーキングベース風にて軽妙にソロを取ったりと猛進。そしてメドレー形式にて軽妙なピアノからのM7「I Got Rhythm / Caravan / Sing Sing Sing」(ガーシュイン / エリントン&Juan Tizol / Louis Prima作)を。まずはラグタイム風かつ超高速にて1つ目、ドラマティックに弾き倒しての2つ目、軽やかにスウィングさせて3つ目、1つ目に戻ってサラッと終わります。

最後はM8「Love For Sale」(コール・ポーター作)をサラッと演奏して幕を閉じます。

ソロピアノながらも、躍動感に富んだライブ音源でした。

CDコレクションその1886…「NOBU CAINE」最新作1枚!!

今ここにあるべき百戦錬磨~7人~NOBU CAINE
キングレコード
2018-05-16

今更ですけど結成30周年、新たなメンバーらを加えて18年ぶりに発表となったのが本作。全8曲収録です。

いわばその7人は、リーダーの斉藤ノブ(perc)、村上秀一(ds)、重実徹(kbds)、福原将宜(g)といった第4期の面々に、ノブさんの以降の活動で縁のあった宮崎裕介(kbds)、川崎哲平(b)、山内陽一郎(ds)の3名を加えました。ドラム2人にパーカッション1名、キーボード2名という編成はデビュー当時より不変。ちなみに録音ブースの都合で、6名で一発録り、後にポンタさんが音を重ねたそうです。

まずはミディアムな16系M1「Midnight Circus」(福原)にて幕開け。スラップ鳴り響く中でギターがフュージョンマナーに即したメロディを奏でます。指弾きベースソロは歌心に溢れ、宮崎さんのシンセソロ、重実さんのピアノソロを途中に、煌びやかなギターソロとドラムソロを最後に配して、メンバー紹介してのオープナー。

いかにもかつてのメンバー青木智仁が使いそうなスラップから8分の7拍子曲M2「The Island」(重実)は、ギターとシンセが音数詰め込んだテーマ奏でて。指弾きからスラップに転じてのベースソロ、端的ながら構成力豊かなギターソロを途中に。小難しい雰囲気でまとめています。

一転、アップなラテン風ビートのM3「White And Red」(福原)は、ギターがメロディを奏でて。明るいAメロ、ちょっと陰のあるサビと、J-fusionらしい(笑)。指弾きベースソロ、オルガンソロ、ギターソロ、コンガとドラムの掛け合いは最初が山内氏、後がポンタさん。

コンガからのアップ系M4「Janne D'arc」(重実)は、重たいビートの中でギターとシンセが爽やかなテーマを奏でて。軽妙なシンセらによるブリッジ挟んで、透明感溢れるピアノソロにギターソロ、コンガソロを途中に配して。

スローなチキチキ曲M5「Princess Of Snow」(重実)は、指弾きで歌いまくるフレベのラインの上でシンセが壮大にテーマを奏でて。魂のフレベソロ、高らかにギターソロを途中に配して、大いに盛り上がります。

ギターによるサビ始まりのミディアム系M6「
Fandango」(重実)は、陰のあるメロディをギターとオルガンで。ティンバレスやギター、オルガンのソロを途中に配し、最後に存分にギターにソロをと、福原氏を大いにフィーチャー。

ブラス風シンセ鳴り響くミディアム系M7「Re-Cycle」(宮崎)は、タイトなビートの上でそのままシンセがテーマを展開。そして重実氏のエレビと宮崎氏のシンセが掛け合いソロバトル。そしてドラムバトルは右の山内君に左のポンタさん。ギターソロのまま、フェードアウトし、コンガからのアップ系M8「Asian Blow」(斉藤)に。絡むタム絡みのドラムに、シンセが宗教的にテーマを奏でて。ピアノやギターのソロらを配して、アジアの異国感を前面に表現して、アルバムの幕を閉じます。

いわばJ-fusionの王道と言えるサウンドと編曲で、分かりやすくまとめられています。

CDコレクションその1885…「松原正樹」2枚!!

HUMARHYTHMII松原正樹
インディーズ・メーカー
2002-10-10

松原さんの「Humarhythm」シリーズも、ライブ作含めて6作発表となっていますが、まだ歯抜け状態。昨年発表となったベスト集でお茶を濁している状態(苦笑)。しかしこちらは2作目、全10曲収録です。

まずはミディアムな跳ね系M1「Greeting」で幕開け。朗らかなテーマをギターで紡いで。中盤にソプラノソロ、終盤にギターソロを配すれば、明るいアップ系M2「Filegen」(南部さんとの共作)は、ギターがキャッチーなテーマ奏でて。リフをバックに存分にギターカッティング、そのまま歌心溢れるギターソロを、アコギカッティングからのアップ系M3「Bourgeon」(南部さん)は、壮大な空気感持つテーマをギターで。

スローな3連系M4「Rocking Chair」(南部さん)は、エレピらをバックにギターがメロウにテーマ、ソロを展開し、アップな8ビートによるM5「Deep Ocean」は、骨太なテーマをギターが奏でて。途中に佐野聡(tb…M5)の暖かいトロンボーンソロ、終盤に歌心溢れるギターソロを配せば、ピアノ独奏からのハチロクM6「Hazardous Gate」(エルトン永田)は、クラシカルなストリングス風シンセも従えてギターがドラマティックにテーマを展開。

ミディアムスローなチキチキ系M7「Shadow Play」(南部さんとの共作)は、ワウギターのカッティングらも織り交ぜながらギターがナイティなテーマを紡いで。そのままジャジーなギターソロを挟み、ミディアムなチキチキ風M8「Trial Zone」(南部さんとの共作)は、ギターが力強くテーマ奏でて。サビ部分をハチロクにて変化を付加。淡々とソプラノソロ、ギターソロを配して。

ミディアム気味のM9「Retro-Engine」(南部さんとの共作)は、アメリカ南部のおおらかさの中でギターがテーマを。中盤にリチャード・ティーっぽい連弾ピアノソロ、終盤にギターソロを挟めば、最後はドラマティックなイントロからのアップな8ビート曲M10「Over Flow」(南部さんとの共作)。ロック寄りな雰囲気の中、自身でツインギターしてテーマを展開。ドラマティックなブリッジにギターソロと、演ってる事はパラシュートと変わらないけど、ある意味でファンサービス。

その他参加ミュージシャン。エルトン永田(kbds…M1,4,6 & 9)、南部昌江(kbds)、KUMA原田(b…M1 & 9)、山田章典(b…M2,3 & 8)、松原秀樹(b…M4 & 10)、高水健司(b…M5-7)、田中栄二(ds…M1-3,8 & 9)、石川雅春(ds…M4,6 & 10)、奥田やすひろ(ds…M5 & 7)、三沢またろう(perc…M2 & 6-8)、渕野繁雄(s-sax…M1 & 8)。

2:「旅立ちの日 [CD]
旅立ちの日松原正樹
インディーズ・メーカー
2017-02-08

こちら、松原正樹氏のパソコンに残っていた未発表音源を、奥方である南部昌江さんが抽出、楽曲として取りまとめたモノを、縁のあるミュージシャンらと共に形にした1枚。全10曲収録です。

小気味よいギターカッティング重奏からのミディアム系M1「誓いのダンス」で幕開け。喰ったテーマと伸ばしたテーマの2部構成。南部さんのシンセの上でギターソロを重く展開すれば、横笛風シンセにアコギカッティング加わってのミディアム系M2「遠来の友」は、遥かな大地?ギターが高らかに広大さを感じさせるテーマ奏でて。ソプラノソロを中盤に、リフ風?ソロを終盤に配して、アルバム・タイトル曲M3「旅立ちの日」は、シンフォニックなシンセからの静かでスローなチキチキ曲。ギターが歌心溢れるテーマを高らかかつドラマティックに奏でます。ブルース・ハープのソロを端的に配し、また歌心溢れるバラードドラマーぶりでやっぱりさすがのポンタさん。

スローですファンキーなチキチキ系M4「螺旋階段」は、金管隊2名従えつつ、エッジ効いたギターでテーマを紡いで。ピアノソロを中盤に配せば、軽やかなギターカッティングからのアップ系M5「アイドルは君だ」は、金管隊も加わりつつ、ギターが憂いあるテーマを展開。暖かい響きのフリューゲルホルンソロを中盤に配し、ブルースハープから始まるスローな跳ね系M6「さすらいの街灯り」は、ブルージーにギターがテーマを奏でて。軽妙なブルースハープソロ、鳴きのギターソロを配して気怠くまとめています。

ギターからのサビ始まり?ワン・テーマのアップ系M7「黄昏の三方五胡」は、切なさ溢れるテーマをギターで。歌心溢れるトロンボーンソロを中盤に、鳴きのギターソロを終盤に配せば、ギターからのスローな3連シャッフル曲M8「危ない夜」は、ギターがテーマ、味のあるテナーソロを各所に交えてブルージーにまとめています。

ギターカッティングからのミディアムスローなファンキー系M9「縄張り」は、ギターがウネウネしたテーマを。朴訥とした指弾きベースソロを挟めば、最後はベースがメロディアスに絡むスロー系M10「約束」。ギターを自身の重奏にて丁寧に重ねたテーマを奏でて、しっとりと幕を閉じます。あえてドラマティックに仕上げない方向性が、生前の松原さんの立ち振舞いにオーバーラップします。

参加ミュージシャン。加藤実(p…M2,4)、南部昌江(kbds…M1-3,5 & 7-10)、入江太郎(b…M1,2,4 & 9)、高水健司(b…M3,6 & 10)、岡沢章(b…M5 & 7-8)、石川雅春(ds…M1,2,4 & 9)、村上秀一(ds…M3,6 & 10)、島村英二(ds…M5 & 7-8)、斉藤ノブ(perc…M1-3,5 & 7-8)、春名正治(sax…M2,4-5 & 7-8)、鈴木正則(tp & flh…M4-5 & 7)、佐野聡(tb…M4-5 & 7)、八木のぶお(blues harp…M3 & 6)。

CDコレクションその1884…「土方隆行」2枚!!

今回は、笹路正徳率いるマライヤのメンバーとして、また1980年代に人気セッション・ギタリストでもあった土方隆行氏のリーダー作2枚がお題目です〜。

1:「Smash The Glass」
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土方隆行
タワレコ限定
2015-01-28
オリジナル音源は1980年発表

土方さんの初リーダー作。当時のマライヤのメンバー=笹路正徳(kbds)、清水靖晃(sax)、渡辺モリオ(b)、山木秀夫(ds)、村川J聡(vo,back-vo,vocal effect & voice effect)、も全員参加し、また作編曲にも加勢して(以降の表記なし分)制作された1枚。全8曲収録。

ギターカッティングにタイトルコールな男女コーラスが絡んでのミディアム系M1「Smash The Glass(グラスを砕け!)」で幕開け。小気味よいブラス隊も交じって村田有美(vo & back-vo)や村川さんが英語歌詞にてファンキーに歌って。ドラマディックなイントロからのミディアムちょっとスロー系M2「A Ryhme For Illusion(幻への調べ)」は、村川氏が英語歌詞にて歌うマイナーバラード。サビは何となくGeogie Porgy。ゴシック風のブリッジから力強く構成力豊かなギターソロを奏でて。

軽妙なギターリフからのアップ系M3「Serious, More Serious」(土方&清水共作)はインスト曲。ギターがリードし、豪放なテナーソロや端的にギターソロから、コーラス隊のファンキー掛け合いを最後に挟んで、アップな8ビート曲M4「The Other Side Of Logic(もう一つの論理)」は、ギターがテーマ奏でるロック調。

そしてアップな男性歌モノM5「Let Your Love Grow」(村川、土方&清水共作)は、スラップ鳴り響くタイトなビート中、軽やかなに英語歌詞で歌えば、朗らかなイントロからのスローなチキチキ曲M6「Find The Stars In Your Eyes」(村川、土方&清水共作)は、村田嬢が決して張り上げずに囁くように歌って。

アップな男性歌モノM7「Dance This Night Away」(村川&笹路共作)は、4つ打ちディスコビートの中でシャウトするファンキー系。最後はアコギとシンセからのインスト曲M8「A Farewell(告別)」(清水)。バック、そして崇高なコーラス隊が加わってのその展開は物悲しい死による別れを直接的に感じさせます。

節々にマライヤの意匠を感じさせつつ、手堅く自己主張した1枚でした〜。

その他参加ミュージシャンは、富倉安生(b)、渡嘉敷祐一(ds)、穴井忠臣(perc)、木村誠(perc)、村田有美(vo & back-vo)、織田哲郎(vo & back-vo)、そしてマライア・スーパー・ホーン・セクション。

2:「Atomic Rooster」
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土方隆行
タワレコ限定
2015-01-28
オリジナル音源は1981年発表。

こちら、2作目のリーダー作。やはりマライヤの面々=笹路正徳(kbds & back-vo)、渡辺モリオ(b & back-vo)、山木秀夫(ds)、清水靖晃(sax & back-vo)、村川J聡(vo,vocal effect & back-vo)の他、Pic(vo)、村田有美(back-vo)、Eve(back-vo)、マライヤ・スーパー・ホーン・セクションも参加しています。

まずはドラマティックなシンセとギターアルペジオからのアップ系M1「Back Door Man」で幕開け。アップな8ビートにて、英語歌詞にてアンニュイなPicの歌声。サビは男女大勢も絡んでイギリスっぽさ、そして喰ったリフをバックにギターソロを少々挟んだりと、豊かな展開。そのままシンセ・ベースやらが鳴り響いてミディアムスローなチキチキ曲M2「Japan Head」に。ギターやシンセがテーマ奏でる軽妙なインスト曲。弾きまくるギターソロを中盤に。

アルバム・タイトル曲でミディアム系M3「Atomic Rooster」は、女性陣のコーラス従えて村川氏が歌う英語歌詞の気怠くロックして。中盤からのギターソロは、派手さないものの粘っこく展開し、軽やかなギターカッティングからのアップ系M4「Fine Day」は、裏声気味の男女コーラスが歌って。ロックと讃美歌の融合みたい。中盤にシンセとギターの掛け合いはエキサイティング。

ドラマティックなイントロからの3連シャッフル曲M5「All Through The Night」は、女性コーラス隊絡みながら村川氏が牧歌的に歌って。途中、激しくギターソロを織り交ぜれば、10拍で一回りするアップ系M6「Magic Water」は、その個性的なリフを繰り返して。途中と最後に配されているシンセ(最後はドラムソロも交えて)は、その存在自体が異彩を放ち、ミディアムな8ビートによるM7「Utopia」は、英語歌詞にて村川氏がささやかに歌って。中盤にギターの、終盤にテナーのソロを配し、最後はシンセの多重録音からのM8「Black Bible」。そしてアップな打ち込みからの詞の朗読。その方向性は編曲努めた清水さん。

1作目がアメリカ的とするなら、こちらはイギリス的。路線は大きく異なれど、裏にはマライヤ、その多様性を土方さんを前面に出してまとめていましたね〜。

CDコレクションその1883…「スティーブ・ガッド」新作1枚!!

スティーヴ・ガッド・バンドスティーヴ・ガッド
ビクターエンタテインメント
2018-04-25

2013年発表「ガッドの流儀 [CD]」(レビューはこちら)、2015年発表「「70 ストロング [CD]」(レビューはこちら)、そして2016年発表「ウェイ・バック・ホーム~生誕70年凱旋ライヴ!(DVD付) [CD]」(レビューはこちら)と、定期的に作品発表をしてきたスティーブ・ガッド・バンドの最新作が発表となりました。全11曲収録です。

バンドのメンバーは、デビュー作からずっとのマイケル・ランドウ(g)、ジミー・ジョンソン(b)、ウォルト・ファウラー(tp & flh)、そしてこれまでのラリー・ゴールディングスに変わってケヴィン・ヘイズ(kbds & vo)、ゲストにガッド御大の息子デューク・ガッド(ac-g…M3,perc…M1,7 & 8)といった布陣です。

まずはアップな跳ね系M1「I Know, But Tell Me Again」(ジョンソン&ガッド共作)にて幕開け。頭抜いたリズムとフリューゲルホルンとエレピによるささやかなテーマが、カリプソ風に感じさせる中、軽くドラムソロからギターソロ、リフをバックにエレピソロと、それぞれが緩〜く自己主張すれば、超スローな4ビート風のM2「Auckland By Numbers」(ランドウ作)では、ギター、フリューゲルホルンが間を生かしたテーマを淡々と紡いで。非常にブルージーに仕上がっています。
さてミディアム系M3「Where's Earth?」(ヘイズ、ランドウ&デューク共作)では、ギターが大地なテーマを奏でて。ミュート・トランペットとエレピのBメロ?そのままエレピ、ギターがソロを中盤に配せば、超スローで力強いハーフタイム・シャッフル曲M4「Foameopathy」(ガッド、ファウラー&ゴールディングス共作)は、牧歌的なワルツなパートとのギャップがユニーク。フリューゲルホルンソロ、切れたギターソロと、裏ではリズム自在にガッドとジョンソンが遊ぶ。

アップな8ビートによるM5「Skulk」(ゴールディングス&ガッド共作)は、気怠く叩き出すガッド御大のグルーヴィーなビートの上で、フリューゲルホルンやギター、エレピが気怠くテーマ、ソロを奏でれば、スローなブラシチキチキ曲M6「Norma's Girl」(ジョンソン作)は、ギターやフリューゲルホルンがブルージーにテーマを奏でて。音数選んで流麗なピアノソロ、メロディアスなベースソロを挟みつつ、静かにまとめ上げて。

ミディアムスローのユラユラなリズムによるM7「Rat Race」(ランドウ&デューク共作)は、ミュートトランペットやギターらがテーマを展開。エレピやミュートトランペット、ギターのソロを挟みつつ、気怠くまとめ上げれば、カウベル絡めたパラディドルによるアップ系M8「One Point Five」(ジョンソン作)は、ラテンな雰囲気の中でフリューゲルホルンがテーマ奏でて。端的にピアノソロ、フリューゲルホルンソロを挟んで、ガッド御大のドラムソロ。息子デュークのコンガを従えてグルーヴィーにソロをまとめています。

そして唯一のカバー!4分の7拍子で始まるM9「Temporary Fault」(アラン・ホールワース作)は、チキチキに転じてギター、フリューゲルホルン、ピアノがテーマを紡いで幻想的ながらもリズミカルにまとめれば、ゆったりハチロクM10「Spring Song」(ヘイズ作)は、作者のヘイズがソウルフル?ブルージー?気負わずにサラッと歌い上げます。エレピとフリューゲルホルン、そしてブルージーなギターソロを途中に挟み、最後はタムとリム絡めたリズム(モザンビークとライナーにある)によるミディアムちょっとスロー系M11「Timpanogos」(ファウラー作)は、ラテンフレーバーな中でギターがテーマ奏でて。エレピソロを中盤に、フリューゲルホルンソロを終盤に配し、幕を閉じます。
継続して作品発表を続けてきたからこその、円熟のバンドサウンド。決して売れ線ではないにせよ、ガッド御大のやりたい事に満ち溢れていると言えます。我々はもっと手数多いのを望んでたりするけどね〜。

CDコレクションその1882…「ジェイムス・テイラー」4枚!

今回は、溜まっていた(苦笑)ジェイムス・テイラーの諸作をまとめて。

1:「JT(期間生産限定盤) [CD]」:JT〜James Taylor
JT(期間生産限定盤)ジェイムス・テイラー
SMJ
2017-08-02
オリジナル音源は1977年発表。

通算8作目かつ、CBS移籍1作目。全12曲収録です。

まずは軽やかなミディアムな16によるM1「Your Smiling Face(邦題:きみの笑顔)」で幕開け。その少し高めな音域も影響し、ささやかに展開すれば、ピアノと共に歌い出すスロー系M2「There We Are」は、かすかにDan Dugmore(steel-g…M2 & 5)のスチールギターを従えてささやかに歌って、軽やかなギターカッティングからのアップ系M3「Honey DOn't Leave L.A.」(ダニー・コーチマー作)は、朗らかにソフトロックして。途中からデヴィッド・サンボーン(sax)が加わって色を添えます。

アコギやエレピと共に歌い出すM4「Another Grey Morning(邦題:悲しい朝)」は、しみじみと展開すれば、アコギと共にゆったりワルツM5「Bartender's Blues」は、正にカントリー。Linda Ronstadt(back-vo)も加わって朗らかにほのぼのと展開すれば、アコギやエレピと〜ってM4みたい!M6「Secret O' Life(邦題:人生の秘密)」は朗らかに歌って。

ミディアムなリム4つ打ちによるM7「Handy Man」(O.Blackwell & J.Jones作)は、Leah Kunkel(back-vo)を従えて素朴に展開すれば、スローなチキチキ曲M8「I Was Only Telling A Lie(邦題:嘘をついただけ)」は、ギターがリフを被せながら低い声でしみじみ歌って、アコギと共に歌い出すミディアムな8ビート曲M9「Looking For Love On Broadway(邦題:愛をさがしてブロードウェイ)」は、正にフォーク、ささやかに歌って。

アコギと共に歌い出すM10「Terra Nova」(カーリー・サイモンとの共作)は、当時の奥方カーリー・サイモン(back-vo)のハーモニー・ボーカルを従えて素朴に歌えば、ブラシによる軽やかなスネアワークを従えてのM11「Traffic Jam」を挟み、最後はミディアムスローなチキチキ曲M12「If I Keep My Heart Out Of Sights(邦題:ハートを隠せば)」でしっとりと幕を閉じます。

原点のフォークやカントリー、そしてロックも取り入れての自己表現。まずまずでした。

その他参加ミュージシャン。ダニー・クーチマー(g)、クラレンス・マクドナルド(kbds)、リーランド・スカラー(b)、ラッセル・カンケル(ds & perc)。Dan Dugmore(steel-g…M2 & 5)。

2:「フラッグ(期間生産限定盤) [CD]」:Flag〜James Taylor
フラッグ(期間生産限定盤)ジェイムス・テイラー
SMJ
2017-08-02
オリジナル音源は1979年発表。

こちら、上の1に続いて発表された通算9作目、CBS移籍2作目。全12曲収録です。

まずはアコギと共に歌い出すM1「Company Man」で幕開け。素朴なメロディに素朴にバックが絡んで展開すれば、中盤からは力強くギターがリードすれば、ミディアムな8ビート曲M2「Johnnie Comes Back」は朗らかにロックして、アップな8ビート曲M3「Day Tripper」(レノン&マッカートニー)は、勿論。ビートルズ。ちょっとカッコつけての歌いっぷり。

ミディアムスローなチキチキ系M4「I Will Not Lie For You」は、ブルージーな雰囲気の中で素朴に歌えば、ミディアムスローなチキチキ風M5「Brother Trucker」は、カントリーな雰囲気の中で朗らかに。アップな3連シャッフル曲M6「Is That The Way You Look?」は、素朴に軽妙にブルースして。

スローなチキチキ曲M7「B.S.U.R.」は、静かに展開する素朴なバラードで、アコギから始まるミディアムちょっとスロー系M8「Rainy Day Man」(Z.Wiesnerとの共作)は、ささやかに展開し、アコギ弾き語りから始まるM9「Millworker」は、素朴なメロディをピアノらを従えてささやかに歌い上げます。

ミディアムな8ビートによるM10「Up On The Roof」(G.Goffin & C.King共作)は、ストリングス隊も交えつつ、素朴なメロディをささやかに歌えば、アコギにエレピ、コンガと共に歌うミディアム系M11「Chanson Francaise」をサラッと挟み、最後はブルージーなアコギ弾き語りにて始まるM12「Sleep Come Free Me」。バック加わり、フォーキーな雰囲気の中、切々と歌って幕を閉じます。

これぞ!といった楽曲はないけれども、上の1を発展させた1枚。

参加ミュージシャン。ダニー・コーチマー(g…M1-5,7-8,10 & 12)、Waddy Wachtel(g…M2 & 10、ac-g…M4)、ドン・グロルニック(kbds)、Ralph Schuckett(org…M2)、リー・スカラー(b…M1-8 & 10-12)、Russel Kunkel(ds…M1-8 & 10-12)、デヴィッド・サンボーン(a-sax…M4)、グラハム・ナッシュ(back-vo…M1)、カーリー・サイモン(back-vo…M7)、David Lasley(back-vo…M8)。

3:「ワン・マン・バンド(DVD付) [CD]」:One Man Band〜James Taylor
ワン・マン・バンド(DVD付)ジェイムス・テイラー
ユニバーサル ミュージック クラシック
2007-12-05

こちら、2007年7月19〜21日の3日間、マサチューセッツ州のピッツフィールドにあるコロニアル・シアターで行われたライブからの音源。ワン・マンではなくってラリー・ゴールディングス(kbds & harmonium)を連れ添って、全19曲収録です。

まずはアコギ弾き語りにてデビュー・アルバム収録曲のM1「Something In The Way She Moves(邦題:彼女の言葉のやさしい響き)」をやさしく歌えば、ここでゴールディングス迎えてM2「Never Die Young」をささやかに、爽やかなピアノからのM3「The Frozen Man」をしみじみと、ゆったり跳ね系M4「Mean Old Man」をジャジーな雰囲気の中で歌い、ここでゴールディングスを紹介し、ピアノ独奏にてM5「School Song」(ラリー・ゴールディングス作)をサラッと。

続いて力強くアコギ奏でて始まるM6「Country Road」は、ピアノと共に力強く歌い上げれば、ドラム・マシーンをフィーチャー!M7「Slap Leather」は、拡声器使って歌って観客盛り上げれば、アコギと共にしみじみ歌うM8「My Traveling Star」は、事前録音のコーラス隊と共に。本来の2人編成に戻ってM9「You've Got A Friend(邦題:きみの友だち)」(キャロル・キング作)。飾る事なくしみじみと歌って。

ギターとオルガン使ってM10「Steamroller Blues」を観客の手拍子と共に力強く歌えば、オルガンにギターのソロ、そしてコミカルなスキャットソロをも交えて観客を煽れば、アコギに持ち替えてM11「Secret O' Life(邦題:人生の秘密)」、そしてM12「Line 'Em Up」はフォーキーに歌って。

またまたドラム・マシーン加えてM13「Chili Dog」を端的に、アコギにて歌い出すM14「Shower The People(邦題:愛の恵みを)」は、事前録音のコーラス隊と共に。途中のコーラス隊とテイラー、観客の手拍子の部分は、崇高に響きます。

アコギ弾き語り(少しシンセあり!)にてM15「Sweet Baby James」をささやかに歌えば、続くM16「Carolina In My Mind」、M17「Fire And Rain」も同様に。透明感溢れるテイラーの歌声、いくつになっても変わらない!

ピアノがリードしてのM18「Copperline」(Reynolds Priceとの共作)も、ささやかに歌い上げれば、最後はアコギ弾き語りにてM19「You Can Close Your Eyes(邦題:目を閉じてごらん)」を、しっとり歌って幕を閉じます。

この音源から、途中のドラム・マシーンらの辺りはエンターテイナーな感じもしましたが、実直で真面目なアーティストの素朴なライブ音源でした〜。

4:「ビフォア・ディス・ワールド [CD]」:Before This World〜James Taylor
ビフォア・ディス・ワールドジェイムス・テイラー
ユニバーサル ミュージック
2015-06-17

最新作です。オリジナル作としては13年ぶりで、ボーナス・トラック3曲加えて全12曲収録です。

録音はマイケル・ランドウ(g)、ラリー・ゴールディングス(kbds & harmonium)、ジミー・ジョンソン(b)、スティーブ・ガッド(ds)、つまりはスティーブ・ガッド・バンドを迎えて行われています。

まずはアコギらからのスロー系M1「Today Today Today」で幕開け。朗らかに雰囲気の中でそのタイトルから派生したメロディを淡々と歌い上げて、フォーク?カントリー?いかにもアメリカ的なサウンドを感じさせれば、スローバラードM2「You And I Again」は、そのシンプルなメロディを淡々と歌い上げる。ヨーヨー・マ(cello)が客演して、荘厳に色を添えて、アコギからのミディアムちょっとスロー系M3「Angels Of Fenway」は、朗らかな雰囲気の中、途中で妻のキャロラインの息子ヘンリーの崇高なコーラスを交えて、朗らかに展開します。出身地ボストンのレッドソックスについて歌っています。

アップなブラシ8ビートによるM4「Stretch Of The Highway」は、オルガンやブラス隊らも交えつつ小気味よく歌えば、アメリカ北西部の州であるモンタナをタイトルそのままにM5「Montana」は、その想いを歌詞にして、素朴に歌い上げて、アップなブラシ8ビートによるM6「Watchin' Over Me」は、バイオリンらも交えてカントリー感を感じさせれば、ミディアムスローなブラシ使ってのバックビート曲M7「Snowtime」は、コーラス隊やストリングス隊も加えて、優しくささやかに歌って。

そしてアルバム・タイトル曲M8「Before This World / Jolly Springtime」。アコギ弾き語りにて、スティング(vo)をハーモニー・コーラスに迎えて切々と歌う前者。途中、再びヨーヨー・マがチェロで荘厳に色を加えた後に後者に移り、朗らかに春を歌う。

ガッド御大のスネアロール用いてのゆったりハチロクM9「Far Afghanistan」は、アフガニスタンに対して感じる事を歌にして。インドの民族楽器シェーナイをRajendra Prasanna(shehnal)を交えて異国感を醸し出せば、実質の最後でアコギ弾き語りにて始まるM10「Wild Mountain Thyme」(Francis MaPeakeとな共作)は、朗らかなメロディを優しく歌って。再び妻のキャロラインと息子ヘンリー・テイラーが暖かくコーラスを添えています。

ここからはボーナス・トラック。全てがフォーク・ソングのカバーで、これまでもライブで取り上げて来た楽曲を。牧歌的な雰囲気で本当の正義について歌ったM11「Pretty Boy Floyd」(Woody Guthrie)、まだ君の事が好き的のM12「I Can't Help It(If I'm Still In Love With You)」(Hank Williams)、最後は伝統歌M13「Diamond Joe」でささやかに締め括ります。

その他参加ミュージシャン。ルイス・コンテ(perc)、ウォルト・ファウラー(handclaps)、ミディアムスローなブラシAndrea Zonn(fiddle & back-vo)、Arnodl McCuller(back-vo)、David Lasley(back-vo)、Kate Markowitz(back-vo)。

CDコレクションその1881…「ボズ・スキャッグス」3枚!!

今回はボズ・スキャッグスの諸作をまとめて。古いのから最新まで!!!

1:「ミドル・マン(期間生産限定盤) [CD]」:Middle Man〜Boz Scaggs
ミドル・マン(期間生産限定盤)ボズ・スキャッグス
SMJ
2016-07-27
オリジナル音源は1980年発表。

プロデュースに、編曲にデイヴィッド・フォスターを迎えて制作された1枚。全9曲収録です。

主にレイ・パーカー・Jr.(g)、スティーブ・ルカサー(g)、デイヴィッド・フォスター(kbds)、デビッド・ハンゲイト(b)、ジェフ・ポーカロ(ds)を起用して録音しています。

まずはミディアムな3連シャッフルによるM1「Jojo」(フォスター、D.Lasleyと共作)にて幕開け。そのアーバンな雰囲気、小粋な編曲と、ボズの代表曲の1つ。各所にAdrian Tapia(sax)のサックスソロを挟めば、アップな3連シャッフル曲M2「Breakdown Dead Ahead」(フォスターと共作)は、女性コーラス隊を従えて軽快にロックするボズ。途中のギターはルカサーが素直に盛り上げる。

アップな16系M3「Simone(邦題:シモン 僕の心をもてあそぶ)」(フォスターとの共作)は、マイナーな曲調の中で朗々と歌う。デビッド・ペイチ(synth…M3,6)のささやかなシンセソロが彩りを加えて、続くスロー系M4「You Can Have Me Anytime」(フォスターとの共作)は、マーティ・ペイチ編曲によるストリングス隊を従えてしみじみと歌う美メロバラード。カルロス・サンタナ(g)が高らかにギターソロ、ドラマティックに色を添えています。

アルバムタイトル曲でドラマティックなイントロからのアップ系M5「Middle Man」(フォスターとの共作)は、正にTOTO!なギターリフがリードするロックチューン。女性コーラス隊が入ると印象は柔らかくなります。「Afraid Of Love」みたい。

スローなチキチキにてのM6「Do Like You Do In New York」は、抜いた感がさりげなく、ドラマティックなイントロからのアップ系M7「Angel You」(フォスターとの共作)は、少しマイナーな雰囲気持ったロックチューン。ローズマリー・バトラー(back-vo…M7,8)を従えて歌い上げる。終盤のギターソロはルカサー。

スローなチキチキ曲M8「Isn't It Time」は、朗らかな雰囲気の中でささやかなメロディを歌えば、最後はアップな8ビートにてM9「You Got Some Imagination」(ルカサー、B.Sheneeとの共作)は、シンプルなロックチューン。ギターのリフへの遊び方が作曲者のルカサーらしく、ジェフも入れるフィルは王道。TOTOでもおかしくない楽曲かと〜。

A.O.R.にロックの要素を多く取り入れた1枚。全米8位だそうです。

ドン・グロルニック(e-p…M2 & 8)、ジェイムス・ニュートン・ハワード(clavinet…M6)、John Pierce(b…M1)、リック・マロッタ(ds…M2,8)、Joe Vitale(ds…M6)、、David Lasley(back-vo…M1,6)、Sharon Redd(back-vo…M1)、Charlotte Crossley(back-vo…M1)、Venetta Fields(back-vo…M3,5,8,9)、Paulette Brown(back-vo…M3,5,8,9)、Bill Thedford(back-vo…M3,8)、Julia Tillman Waters(back-vo…M5,9)、Oren Waters(back-vo…M5,9)、ビル・チャンプリン(back-vo…M6)、Charles Irwin(back-vo…M6)。

2:「アザー・ロード(期間生産限定盤) [CD]」:Other Roads〜Boz Scaggs
アザー・ロード(期間生産限定盤)ボズ・スキャッグス
SMJ
2017-08-23
オリジナル音源は1988年発表。

前作(上の1)から8年振りのオリジナル作です。その間、離婚とかレストランビジネスとかで、音楽制作に取る時間は少なかった模様。初出の10曲に、CD化の際に追加された1曲(M7)を加えて、全1曲収録です。

まずはミディアムな8ビート曲M1「What's Number One?」(マーカス・ミラー&J.Carrollとの共作)にて幕開け。アーシーなビートのなかで高らかに歌い上げて。その歌声?音域には少し違和感感じるも、続くアップな8ビート曲M2「Claudia」(ラリー・ウィリアムスとの共作)は、骨太なリズムの中で、いつもの音域にてボズらしさを披露。しかしこれら2曲ば光るモノがない!

そんな中でボビー・コールドウェルの代表曲でもあるM3「Heart Of Mine」(ボビー・コールドウェル、J.Scheff & D.Matkoskyの共作)を。先にボズが発表し、本作からのシングルとして全米35位。

またミディアムな跳ね系M4「Right Out Of My Head」(D.Huffとの共作)は、ルカサーやハンゲイト、ジェフ・ポーカロらTOTO勢が参加し、アーシーな雰囲気ながらドラマティックにまとめ上げています。いかにもなルカサーのギターソロも◎。

シンセベース鳴り響くミディアムスローなチキチキ系M5「I Don't Hear You」(J.Carroll & D.Huff共作)は、楽曲はイマイチなれど、中盤のジェフ、フィル連打がイケてます。またシンセベース鳴り響くアップ系M6「Mental Shakedown」(D.Williamsとの共作)は、シンセやコーラス隊、ルカサーのギターらが彩って小気味よく展開すれば、追加曲でアルト(不明!サンボーン?)が導入するアップ系M7「Soul To Soul」(B.Schnee & マーカス・ミラーの共作)は、楽曲提供したマーカスを中心としたタイトなリズム隊に女性コーラス隊を従えて軽やかに歌う。

ミディアムスローなチキチキ曲M8「Crimes Of Passion」(J.Carroll & D.Huff共作)は、マーカスとジェフによるリズム隊を従えてロックにシャウト。激しくギターソロを展開するのはマイケル・ランドウ(g…M1 & 8)。そしてシンセベースや打ち込みらによって展開されるミディアム曲M9「Funny」(マーカス・ミラーとの共作)は、その後、マーカスも再録してたかな?ここでもランドウが切れたソロを披露してるんだけど、合わせて絡むソプラノ奏者は誰?

ミディアムスローな16系M10「Cool Running」(D.Williams & P.Leonardとの共作)は、男女コーラス隊やブラス隊従えて歌うマイナー系。その時代のTOTOっぽい作りで、最後はアップな16刻みのM11「The Night Of Van Gogh」。マーカスのフレベの響きに乗せて綺麗なメロディを歌うボズ。デビッド・ペイチ(p & synth)がジャジーなキーボードソロで色を添えています。

しかし復帰作なんだけど、8年の間に音楽シーンも、使用する機材も大いに変化したんだよね〜。特にデジタルへの変化に、多くのプロデューサーや編曲者を迎えながら、

参加ミュージシャン。、Dann Huff(g…M1,4-5 & 10)、バズ・フェイトン(g…M2)、カルロス・リオス(g…M3)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M3)、スティーブ・ルカサー(g…M4 & 6)、David Williams(g…M6 & 9)、Peter Wolf(kbds…M1)、ラリー・ウィリアムス(kbds…M2)、Aaron Zigman(kbds…M3)、ロビー・ブキャナン(kbds…M4-5,7 & 10)、Alan Pasqua(kbds…M4-5)、Patrick Leonard(kbds…M9)、、マーカス・ミラー(b…M1 & 7-10)、Freddie Washington(b…M2-3)、デビッド・ハンゲイト(b…M4)、ジェフ・ポーカロ(ds…M1,4-5,7 & 9-10)、Rhett Lawrence(ds…M1)、ジョン・ロビンソン(ds…M2-3 & 6)、レニー・カストロ(perc…M1,4 & 9)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M6 & 9)、Charlotte Crossley(back-vo…M1 & 5)、David Lasley(back-vo…M1 & 5)、Myrna Smith Schilling(back-vo…M1 & 5)、Paulette McWilliams(back-vo…M1 & 5)、ジェームス・イングラム(back-vo…M3)、フィリップ・イングラム(back-vo…M3 & 9)、フィル・ペリー(back-vo…M3 & 9)、Kevin Dorsey(back-vo…M4-5)、サイーダ・ギャレット(back-vo…M4,7 & 10)、ティモシー・シュミット(back-vo…M4)、Carl Carwell(back-vo…M6)、Jeanette Hanes(back-vo…M6)、Pamela Hutchinson(back-vo…M6)、Darryl Phinnessee(back-vo…M9)、Edie Lehmann(back-vo…M10)、Kate Markowitz(back-vo…M10)。

3:「ア・フール・トゥ・ケア [CD]」:A Fool To Care〜Boz Scaggs
ア・フール・トゥ・ケアボズ・スキャッグス
日本コロムビア
2015-03-25

2013年発表の前作「メンフィス」に続いて制作された懐かしのカバー集。前作同様に、レイ・パーカー・Jr.(g)やウィリー・ウィークス(b)、スティーブ・ジョーダン(ds)を迎えて制作されました。ボーナストラック3曲含む全15曲収録です。

まずは力強い歌声から始まるアップ系M1「Rich Woman」で幕開け。ロバート・プラントらによる楽曲を南部風のドラムとブラス隊らで彩って、ブルージーなAl Anderson(g)のギターを交えて軽妙にまとめ上げれば、アルバム・タイトル曲でミディアムな3連シャッフル曲M2「I'm A Fool To Care」は、レス・ポールとその妻メアリー・フォードによる1954年発表のヒット曲。時代を感じさせるビートでサラッとまとめ上げ、アップなブラシ3連曲M3「Hell To Pay」は、ボズの新曲。ボニー・レイット(vo)と共にブルースします。2人のギターソロも味がある。

ミディアムスローなチキチキ風M4「Small Town Talk」は、ボビー・チャールズら作で、ささやくようにサラッとまとめれば、物悲しいピアノから始まるM5「Last Tango On 16th Street」は、ジャック・ウォルラス作で、パリを感じさせる雰囲気の中、Seth Asarnow(bandoneon…M4,5 & 8)のバンドネオンも交えながら気怠く展開すれば、 スローな3連系M6「There's A Storm A' Comin'」は、イギリスのリチャード・ハーレイ作で、Paul Franklin(steel-g…M6,12)のスチール・ギターらと共にユラユラまとめて。

スローな3連シャッフル曲M7「I'm So Proud」は、カーティス・メイフィールド作。裏声使って囁くように歌えば、ラテン調のミディアム系M8「I Want To See You」は、再びジャック・ウォルラス作。ギロが響きつつ、気怠く歌い上げて、ピアノからのアップなロックンロールM9「High Blood Pressure」は、ヒューイ・スミスが1961年発表作。その時代らしいビートで雰囲気を演出します。

そしてグルーヴィーなアップ系M10「Full Of Fire」は、アル・グリーンら作。歌い方も似せつつ、レイ・パーカー・Jr.(g & ac-g)の黒いギターを絡めつつ淡々と歌えば、スローな3連シャッフル曲M11「Love Don't Love Nobody」は、スピナーズ作で、フィリー・ソウルの代表曲の1つを優しく歌い上げて、実質の最後でスローなチキチキ曲M12「Whispering Pines」は、ザ・バンドの楽曲で、Lucinda WilIams(vo)とデュエットして。共にいぶし銀な歌声と絡みにて、渋くまとめています。

ここからの3曲がボーナストラック。まずはM13「Gipsy Woman」(カーティス・メイフィールド作)。まったりとしたリズムの中でしみじみと歌い上げれば、スローな3連シャッフルでM14「Talk To Me, Talk To Me」(J.Seneca作)は、リトル・ウィリー・ジョンのヒット曲。ムーディなオールディーズな編曲にて甘く歌って、ミディアムでグルーヴィーなM15「M.P.B.」は、ウーマック&ウーマックの楽曲でした。

時代やジャンルを越えたカバー集ながら、ボズらしいアーバンさが一本筋が通っていて、まずまずな1枚。

その他参加ミュージシャン。Reggie Young(g…M10 &11)、Jim Cox(kbds)、Clifford Carter(synth…M6)、ウィリー・ウィークス(b)、スティーブ・ジョーダン(ds)、Douglas Rowan(sax)、Jim Hoke(sax,accordion…M4,vibes…M5)、Eric Crystal(sax)、Lannie McMillan(sax)、Ben Cauley(tp…M11)、Jack Hale(tb…M11)。

CDコレクションその1880…「シール」1枚!

昨年暮れに発表となった初めてのジャズ・アルバムは、国内盤のリリースもありましたが、直前作は国内盤はスルーされてたようでして…。

せっかくなので輸入盤ですが…。

1:「7 [CD]」:輸入盤
7Seal
Warner Bros / Wea
2015-11-13

トレヴァー・ホーンとの共同プロデュースで制作された7枚目(企画モノ除く)。全11曲収録です。

まずはシールらのアカペラから始まるM1「Daylight Saving」(S.Moccioとトレヴァー・ホーンとの共作)から幕開け。ピアノを従えて切々と歌い出し、スローなチキチキにていかにもイギリス的なソウル感が詰まった好バラード。

ピアノやストリングス隊従えて歌い出すM2「Every Time I'm With You」(S.Bloorとトレヴァー・ホーンとの共作)は、一転して朗らかなメロディ持つスローなラブバラードで、打ち込み使ったアップな4つ打ち曲M3「Life On The Dancefloor」(ジェイミー・オデルとの共作)は、ちょっとアウトに感じられるベースラインのせいか、非常にクラブ風な雰囲気に満ち溢れて、打ち込み使ったスローなチキチキ曲M4「Padded Cell」(A.horn,Louis Cole,S.Bloorとトレヴァー・ホーンとの共作)は、裏で響くシンセ類がエレクトロ感を漂わせる中、朗々と高らかに歌い上げつつ、最後はストリングス隊加わり、荘厳に終わって。

エレピを従えて歌い出すミディアム系M5「Do You Ever」(J.Parkerとトレヴァー・ホーンとの共作)は、ささやかなメロディをささやかな編曲にて料理すれば、ピアノと共に歌い出す超スローな3連系M6「The Big Love Has Died」(S.Bloor、トレヴァー・ホーンとの共作)は、印象的なストリングス隊を交えながら物悲しく荘厳に「大きな愛は終わった!」と歌い切る。

スローなハーフタイム・シャッフル曲M7「Redzone Killer」(A.Horn,S.Bloor、トレヴァー・ホーンとの共作)は、軽やかに展開しつつ、ドラマティックなサビを強調してまとめ上げ、アップな8ビート曲M8「Monascow」(J.Compassとトレヴァー・ホーンとの共作)は、小気味よいリズムの中で得意の高音域でソウルフルに歌い上げ、シンセと従えて歌い出すM9「Half A Heart」(J.David,P.Bentleyとの共作)は、優しく響くメロディをささやかに歌う佳曲。

打ち込み使ったミディアム系M10「Let Yourself」は、そのマイナーなメロディをかすかに熱を込めて歌う主張系。唯一、シールが他の手を借りずに作った楽曲で、最後はピアノらを従えて歌うスローバラードM11「Love」(J.Davidとの共作)。その美メロを絞り出すかの如く歌い切って幕を閉じます。

優れた楽曲を、いかにもイギリス的な装いに包んで、なかなかの佳作に仕上がっていました。しかしシール、国内の知名度は低いよね〜。残念です。

参加ミュージシャン。トレヴァー・ホーン(g,kbds & b)は全曲に参加し、その他Simon Bloor(g…M1,5 & 7-8)、Phil Palmer(g…M2,4-6 & 8-9)、Lol Creme(g…M4,7,8,9)、Chris Bruce(g & b…M4,5,7,8 & 11)、Anne Dudley(p…M5)、Julian Hinton(kbds…M1)、Jamie Muhoberac(kbds…M2,8)、Chris Bruce(b…M1,2,6)、Paul Turner(b…M4)、Earl Harvin(ds…M1,2)、Ash Soan(ds…M4-5,7 & 9)、Abe Rounds(ds…M8)、Luis Jardim(perc…M1-2,5-7 & 9-10)、Dave Bishop(sax…M3 & 8)、Paul Spong(tp…M3 & 8)、Steve Sidwell(tp…M3)、Andy Wood(tb…M3 & 8)。

CDコレクションその1879…「サンダーキャット」3枚!!

今回は、サンダーキャットことスティーヴン・ブルーナー(vo & b)の諸作全てをまとめて〜。

父はロナルド・ブルーナー・シニア(ds)でモータウンの売れっ子ドラマー、そして兄はロナウド・ブルーナー・ジュニア(ds)で、こちらはジャズ・フュージョン各方面で活躍中!目から鱗!音楽一家だったんですね〜。

1:「The Golden Age of Apocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC443) [CD]」:The Golden Age Of Apocalypse〜Thundercat
TThe Golden Age of Apocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC443)hundercat
Beat Records / Brainfeeder
2017-11-24

さて、こちらは初リーダー作。(私は知らないけど)新世代のビート・マエストロと評される鬼才フライング・ロータスの全面プロデュースで制作されたようです。ボーナス・トラック1曲含む全14曲収録。

猛々しい端的なアルバムイントロなアップ系M1「Hooooooo」(ジョージ・デュークの楽曲の引用)にて幕開け。そのまま打ち込みら多用のアップな4つ打ち曲M2「Daylight」。シンセ、エレピ、男性スキャットがテーマを繰り返す。今風エレクトロではなく、1980年代な音源使って懐かしく。喰った打ち込みビートのアップ系M3「Fleer Ultra」は、シンセが軽妙にテーマを紡げば、そのままソロを煌びやかに展開。

ミディアムスローなチキチキ風M4「Is It Love?」(S.Fusaen & O.Keith作)は、スペーシーにO.Keith(vo)が歌う。途中に物静かにエレピ、カマシ・ワシントン(sax)のサックス、サンダーキャットの流暢な指弾きベースと、それぞれがソロを取る。

そしてエレピをバックにフリーにベースが展開して始まるM5「Dor Love I Come」(G.Duke作)は、ゆったりと高音域な歌が響き、終盤にようやくドラム加わり、躍動的にベースがソロを取って終わる。スローなチキチキ曲M6「It Really Doesn't Matter To You」は、ディープなリズムの中で不思議な和音をキーボードが奏でる。クラブ風のエフェクトかけたドラムのビートでエンディング。低音シンセ鳴り響くアップ系M7「Jamboree」は、リットからテンポアップして指弾きベースソロ、そのままミディアムな16系に変化してM8「Boat Cruise」。ベースがシンセと共に、そして男性スキャット重ねてテーマを紡ぐ。重なるシンセの強弱が耳に残ります。

アコギからのミディアムスローなチキチキ系M9「Seasons」(S.Husyenとの共作)は、ささやかな男性コーラスとスキャットが印象的。拍抜き交えてのアップ系M10「Goldenboy」(C."Daddy" Daveとの共作)は、ベースソロもフィーチャーして展開すれぼ、アップな8ビートのM11「Walkin'」(H.Feraudとの共作)は、エリカ・バドゥ(vo)を迎えて。ささやかに歌う様が心地よい。

物々しい雰囲気のM12「Mystery Machine(The Golden Age Of Apocalypse)」は、そのサブタイトルがアルバムタイトル。そして実質最後はバスドラの8分刻みにスペーシーな男性コーラス重なるM13「Return To The Journey」にて幕を閉じます。

そしてボーナストラックのM14「$200 TB」。跳ねたミディアム系で、ワン・フレーズ展開の中でエレピやベースがオカズを入れ合う。ただそれだけ。

ともあれ、クラブ風の現代的なサウンドに包まれつつも、何となく1970年代後半の懐かしきジャズ・ファンクが源流にあって、まずまず聴きやすかった1枚かと…。

その他参加ミュージシャン。A.Peralta(kbds)、C.Graves(kbds)、D.Concept(kbds)、B.Coleman(kbds)、B.Davis(synth)、H.Feraud(b…M4)、ロナウド・ブルーナー・Jr.(ds…M6 & 7)、M.A.Ferguson(viola…M2 &
4)。

2:「Apocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC383) [CD]」:Apocalypse〜Thundercat
TApocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC383)hundercat
BEAT RECORDS / BRAINFEEDER
2013-06-19

こちら、同じくフライング・ロータスのプロデュースによって発表された2作目。ボーナス・トラック1曲含む全13曲収録です。

まずはスペーシーなシンセ音が鳴り響くアップ系M1「Tenfold」(T.Graves & S.Ellisonとの共作)で幕開け。スティーブン=サンダーキャットのファルセットな歌声が軸となり、喰ったビートのミディアム系M2「Heartbreak+Setbacks」(C.Dickerson & S.Ellisonとの共作)も同様に。ただフェードアウトした終盤、ベース独奏にて締め括る。

エレクトロなアップ系M3「The Life Aquatic」(T.Gravesとの共作)は、インストにてシンプルな4つ打ちにシンセ類がピコピコ彩るのみ。アップな3連系?リズム遊びで一瞬チキチキに感じさせるM4「Special Stage」(T.Graves & S.Ellisonとの共作)は、やはりサンダーキャットがささやかに歌って、かすかにシンセソロをフィーチャーすれば、スローなチキチキ風からのM5「Tron Song」(S.Ellisonとの共作)は、ささやかに歌いつつ、詰まらせたビートが不思議感を醸し出して、ギターのアルペジオにポリリズム風なバックが重なるM6「Seven」(Z.Sekoff & S.Ellisonとの共作)は、終盤に端的な歌を重ねて、笑い声で終わる。

アップな4つ打ち曲M7「Oh Sheit It's X」(C.Dickerson,S.Ellison & D.Ferbeeとの共作)は、近未来風なディスコっぽくまとめたファルセットな歌モノ。ウネったベースラインが印象的で、アップな8ビートによるM8「Without You」(H.Feraud,D.Ferbee & J.Blackとの共作)は、ささやかな雰囲気のファルセットな歌モノ。かすかなシンセソロが色を添え、終盤のスキャットも大きく耳に残って、ミディアムな16系M9「Lotus And The Jondy」(S.Ellisonとの共作)は、ワンフレーズを歌詞変えながら繰り返し、荒々しいドラムソロを2度も挟めば、硬い音色での指弾きベースソロを絡めながらエンディング。

アニメ好きとして知られるサンダーキャットが、インスパイアされたんでしょう!スローなチキチキにてM10「Evangelion」(R.Sirota & S.Ellisonとの共作)。歌詞の中身はともかく、ロマンティックに端的にまとめれば、重々しいベースと共にファルセット!M11「We'll Die」(S.Ellisonとの共作)を端的に、日本向けボーナストラック!ミディアムスローなM12「Daylight(reprise)」(T.Graves & S.Ellisonとの共作)を挟み、最後は3曲を繋げて。M13「A Message For Austin / Praise The Load / Enter The Void」(坂本龍一、T.Graves & S.Ellisonとの共作)。まずは坂本龍一のストリングス曲をサンプリングした1曲目、そのフレーズを歌が引き継いで重厚に展開する2曲目、土着なコンガにシンセらが重なってベースがウネウネとソロを展開する3曲目。あえてこの構成にした意味は?

それぞれの楽曲を端的にまとめて、自己紹介な1枚でした〜。少々手堅くまとめた感が強かったかな???

3:「Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC542) [CD]」:Drunk〜Thundercat
Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC542)THUNDERCAT
BEAT RECORDS / BRAINFEEDER
2017-02-24

最新作です。その強烈なジャケットは、非常に印象的。ボーナス・トラック1曲加えて全24曲収録です。

まずはハープシコード風シンセとベースを従えて裏声で囁くM1「Rabbot Ho」(D.Hammとの共作)、引き続いてのM2「Captain Stupido」(S.Ellisonとの共作)。打ち込みの超アップな8ビートの中でM1のメロディを発展させて展開します。

怖々しい雰囲気から一転、高速アップ系にてベースの細かいリフにピアノがソロらを取るM3「Uh Uh」(Z.Sekoffとの共作)経て、アップな8ビートにてキャッチーに裏声でささやかにテーマ歌うM4「Bus In These Streets」(L.Coleとの共作)。

そしてミディアムで裏声で囁くように歌うM5「A Fan's Mail(Tron Song Suite 供法廖M.Spearsとの共作)は、ユラユラした空気感を持ち、少しテンポ落としてM6「Laya Lamp」(M.Spearsとの共作)も、同様な空気感、裏打ち強調したドラム・パターンが印象的なミディアム系M7「Jethro」(S.Ellisonとの共作)、ささやかにスキャットするミディアム系M8「Day & Night」(S.Burrisとの共作)を挟みます。

そして本作のハイライト!ミディアムスローなチキチキ曲M9「Show You The Way」(マイケル、ケニーとの共作)は、マイケル・マクドナルド(vo & kbds)とケニー・ロギンズ(vo)といった1980年代の巨星2人を迎えて。キャッチーなテーマをまずはサンダーキャット、続いてスモーキー・ボイスでマクドナルドが歌い上げます。

機械的な打ち込み従えての気怠い?ミディアム系M10「Walk On By」(K.Lamarとの共作)は、途中、ケンドリック・ラマーのラップをフィーチャーし、8分の5拍子にて展開するM11「Blakkk」(M.Spearsとの共作)、キラキラなシンセからのアップ系M12「Tokyo」(D.Hammとの共作)にて東京のオタク魂を歌えば、シンセ8分刻みのアップ系M13「Jameel's Space Ride」(L.Coloとの共作)は、スペーシーな雰囲気が印象的。

煌びやかなシンセからのミディアム系M14「Friend Zone」(C.Dickersonとの共作)は、ゲーム「ディアブロ」などを題材に、通信の共闘について歌えば、個性的なリフを軸にしてのミディアムスロー系M15「Them Chages」(S.Ellison、C.Jasper、アイズレー兄弟との共作)、そして小刻みなドラム・パターンにて展開するM16「Where I'm Going」(S.Ellisonとの共作)は、そのパターンによって躍動的にまとめられ、ミディアムスローなM17「Drink Dat」(C.Thomaz、T.Gravesとの共作)は、Wiz Khalifaのラップをフィーチャーしてユラユラと進行すれば、引き続いて裏声こささやかな歌声にて進行するミディアムスロー系M18「Inferno」。

そしてミディアム系M19「I Am Crazy」、M20「3AM」(S.Ellisonとの共作)と連続して。同じテンポかつ似た雰囲気にて展開し、アルバム・タイトル曲M21「Drunk」(S.Ellisonとの共作)。酔っ払って意識をなくしていく虚しさを歌えば、スローなチキチキ曲M22「The Turn Down」(P.Williamsとの共作)は、ファレル・ウィリアムス(vo)を迎えて。途中の2拍3連な節回しが印象的。

実質の最後はクラシカルな節回しによるM23「DUL」(D.Hammとの共作)。歌と鍵盤類、ベースにて神秘的かつ幻想的にに幕を閉じます。ちなみにタイトルは飲酒運転を意味します。

ボーナス・トラックでスロー系M24「Hi」(Mac Millerとの共作)は、サンダーキャットとMac Miller(vo)が歌い合う。ベースのハーモニクスや早弾きなど、裏で色々やってます。

ジャズ?ポップス?特に今回はエレクトロ的な要素を前面に、また全24曲収録ながらもそれぞれが端的にまとめられています。

次はどうする???

CDコレクションその1878…「ジェラルド・アルブライド」7枚!!

今回は、ジェラルド・アルブライトのリーダー作をまとめて。

1957年L.A.生まれ。大学卒業後、パトリース・ラッシェンのグループに参加した事からプロへの活動を開始したようです。

1:「ジャスト・ビトゥイーン・アス <FUSION 1000> [CD]」:Just Between Us〜Gerald Albright
ジャスト・ビトゥイーン・アス &lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-02-25
オリジナル音源は1987年発表。

こちら、アルブライトの初リーダー作。30歳手前でのデビュー。全9曲収録です。

まずは打ち込みポコポコ鳴り響くミディアム系M1「New Girl On The Block」(Glynis Albrightとの共作)で幕開け。ボーカルにArish Rountree(vo)を迎え、シルキーな女性コーラス隊従えてソウルフルに歌えば、端的にアルトソロで彩り、この時代のスムース系の王道の編曲でまとめ上げれば、流麗なアルトのブロウから始まるミディアムスローなチキチキ系M2「Trying To Find A Way」は、喰ったリズムパターンと女性コーラス隊のタイトルコールの中で朗々とテーマをブロウします。情熱的なアルトソロを展開すれば、スローなチキチキ曲M3「So Amazing」(ルーサー・ヴァンドロス作)は、男女コーラス隊を従えて朗々とアルトをブロウするナイティな楽曲。力強くソロを展開します。

アップな16系M4「King Boulevard」は、テナーがテーマ奏でる軽快かつ爽快なドライブチューン。エレピからテナーへとソロを繋げば、ミディアムスローなチキチキ風M5「Come Back To Me」は、男性コーラス隊のタイトルコールと共にテナーがテーマ奏でます。耳に優しく!スムースにまとめ、アップな4つ打ち系M6「You're My #1」(Glynis Albrightとの共作)は、N.Y.ファンクなビートの中でBridgette Bryant(vo)がファンキーに歌う。途中にテナーソロを力強くそして延々と展開。

アルバムタイトル曲でミディアムスローな跳ね系M7「Just Between Us」は、時に女性スキャットを従えて朗らかにテナーでテーマを展開。そのままソロをこちらも力強く延々と展開。そしてスローなチキチキ系M8「You Don't Even Know」(G.Glenn & M.Logan)。Billy Griffin(vo)のシルキーかつソウルフルな歌をフィーチャー。テナーで歌伴し切れば、最後はキーボードらからのスローな跳ね系M9「Softly At Sunrise」(ボビー・ライル作)。テナーで朗々とテーマをブロウ。ボビー・ライル(kbds)のキーボード、そしてテナーとソロを繋ぎ、高らかに幕を閉じます。

スムースジャズのお手本なれど、使われてる音(特に鍵盤類)が1980年代後半を感じさせる。

その他参加ミュージシャン。Greg Moore(g)、ロドニー・フランクリン(kbds)、パトリース・ラッシェン(kbds)、Charles Booker(kbds)、ハービー・メイソン(ds)、ロイド・マイケル・クック(ds)、David Stewart(ds-prog)、Craig Burbidge(ds-prog)、Terry Santiel(perc)、Plato Brown(perc)、Maxi Anderson(back-vo)、フィル・ペリー(back-vo)、Fred White(back-vo)。

2:「バミューダ・ナイツ <FUSION 1000> [CD]」:Bermuda Nights〜Gerald Albright
バミューダ・ナイツ &lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-02-25
オリジナル音源は1988年発表。

2作目のリーダー作。全8曲収録です。

まずは跳ねた打ち込みからのミディアムスロー系M1「When You Say You Love Me」(D.Spencer,Jr.との共作)で幕開け。共作したDonnell Spencer,Jr.(ds-prog,synth,vo & back-vo…M1)の歌を絡めながらアルト(時にテナー重ねて厚くして)でファンキーにブロウ。アルト独奏、そこに鍵盤類が絡んでのスローなチキチキ曲M2「In The Mood」(D.Simmons & Babyface共作)は、もの悲しいテーマをアルトでブロウ。元々はL.A.ヘイビーフェイスによる1986年発表曲。Mark Philpart(back-vo)のシルキーなコーラスとRay Brown(tp…M7、flh…M2)の暖かいフリューゲルホルンを従えてメロウに展開。

アルバムタイトル曲のミディアムスロー系M3「Bermuda Nights」は、そのタイトル通りでナイティな雰囲気の中でアルトでテーマを。エモーショナルにソロを展開して、そのアドリブ力は説得力に溢れて、シンセベース鳴り響くミディアム系M4「The Hook」(チャッキー・ブッカーとの共作)は、朗らかなテーマを重たい打ち込みビートの上でアルトでブロウ。

スローな3連シャッフルでのM5「Feeling Inside」(ボビー・ライル作)は、ゴスペルやブルースのような雰囲気の中で朗々とテナーでブロウ。ここでは魂込めてソロを延々と展開すれば、ナイティなミディアム系M6「Still In Love」は、アルブライト自身のシルキーなコーラスと共にアルトで朗々とブロウ。

ミディアムな16系M7「Truth」は、小気味よくアルトでテーマをブロウ。M6に引き続いてベースもアルブライト。抑えつつファンキー感を醸し出して、相当のテクニックを有しています。最後はゆったり4ベース風のM8「Too Cool」で幕を閉じます。テーマ部分ではハイハット閉じる位置を頭にしているので、違和感少々。ボビー・ライル(kbds…M5 & 8)のジャジーなピアノ(ソロもあり!)を伴奏に、テナーで朗々とブロウします。

ポール・ジャクソン(g…M3 & 7)、Chuckii Booker(synth & back-vo)、ロドニー・フランクリン(kbds…M2)、、Sam Sims(b…M1)、ハービー・メイソン(ds…M2)、Tony Lewis(ds…M5 & 8)。

3:「ドリーム・カム・トゥルー <FUSION 1000> [CD]」:Dream Come True〜Gerald Albright
ドリーム・カム・トゥルー &lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は1990年発表。

3作目のリーダー作。全10曲収録です。

まずはスローでムーディなチキチキ曲M1「My, My, My」(ベイビーフェイス&D.Simmons)にて幕開け。アルトを淡々とブロウしつつ、時に自身の重奏で強調し、ソロでは伸びやかにブロウしてスムースにまとめ上げれば、ミディアムスローな打ち込み跳ね系M2「Front Street」(C.ブッカーとの共作)は、アルトでアーバンにブロウ。打ち込みらもスムースジャズの王道な響き。

続いてスローなチキチキ風M3「Say Yes」は、ソプラノ使ってマイナーなテーマを切々と紡ぐ。サビにはコーラス陣も加わってメロウ度を強調すれば、ミディアムな打ち込み曲M4「Desire」(D.Bramble、J.Patterson、S.Haleとの共作)は、アルトに時折ファンキーな女性ボーカル(クレジット不明)と共に攻撃的に展開します。

そしてスローなチキチキ曲M5「Sweet Dreams」は、テナー使って甘くキャッチーなテーマを。特にエモーショナルにソロをブロウすれば、ミディアムな打ち込み跳ね系M6「Kickin' It」は、アルト使って淡々とテーマ紡いで。自身のセルフなブラス隊やタイトルコールと、結構カッコつけてます(笑)。

アルバム・タイトル曲でミディアムスローなチキチキ系M7「Dream Come True」は、アルト使ってサビにはシルキーなコーラス隊によるタイトルコールを交えてアーバンに、また高らかかつメロディアスなソロをも展開します。

そしてシンセベース鳴り響くミディアム系M8「Can't You Feel」(C.ブッカー作)は、男性コーラスによるタイトルコールにテナーが絡んでテーマを展開すれば、ミディアムな打ち込み跳ね系M9「Come A Little Closer」は、アルト使ってファンキーに展開。男女コーラス隊も色を添えれば、最後はBebe Winans(vo)とゴスペル隊をフィーチャーしてのミディアム系M10「Growing With Each Other」。途中にアルトソロを織り交えつつ、崇高にまとめ上げています。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン(g & ac-g…M3,5,7 & 9)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M10)、デレク中本(kbds…M1,3 & 5)、Patrick Moten(p…M1 & 9)、チャッキー・ブッカー(synth & ds-prog…M2,6,8 & 10)、Monty Seward(kbds…M4)、Derek Bramble(kbds,g & ds-prog…M4)、ドネル・スペンサーJr.(ds…M1)、Chuck Morris(ds…M3 & 7)、Tony Lewis(ds…M5)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M3)、ルイス・コンテ(perc…M5 & 7)、Angel Rogers(back-vo…M1,3,7 & 9)、Mark Philpart(back-vo…M1,3,7 & 9)、Phyllis St.James(back-vo…M1)。

4:「ライヴ・アット・バードランド・ウェスト <FUSION 1000> [CD]」:Live At Birdland West〜Gerald Albright
ライヴ・アット・バードランド・ウェスト &lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン

2015-03-25
オリジナル音源は1991年発表。

4作目にして初のライブ作。といってもM1〜5はOnaje Allan Gumbs(p…M1-5)、Patrick Moten(kbds…M1-5)、Tony Dumas(b)、Land Richards(ds…M1-5)といった面々にてロングビーチにあるバードランドウェストでのライブ音源。M6〜10はL.A.でのスタジオ録音といった内訳です。共にデレク中本(synth…M1-5 & 7-9)がオーバー・ダビングして彩りを加えています。全10曲収録。

まずはライブ音源。まずは超高速4ビートにてジョン・コルトレーンのM1「Impressions」にて幕開け。テナーにて端的にテーマ、そして力強くソロを展開すれば、途中にピアノソロを少々。そしてみんな好きだよね、M2「Georgia On My Mind(邦題:我が心のジョージア)」(H.Carmichael  & S.Gorrell作)をテナーで雄弁にテーマをブロウ。 縦横無尽に弾きまくってオルガンソロ、後を受けてエモーショナルにテナーソロと熱を込めて。
スローなチキチキにてM3「Softly At Sunrise」(ボビー・ライル作)は、テナーで高らかにテーマをブロウ。ジャジーなピアノソロ、最後は4ビートに転じて軽やかに静かに終われば、ゆったりブラシ4ビートにてM4「Too Cool」。テナーにてまったりテーマを展開。スティックに持ち替えてテナーソロ、崩し気味にピアノソロ、最後に2人の掛け合いと、たっぷりと自己主張。

そして軽快な4ビートからのM5「’C Jamm' Blues」。ピアノが追従しながらアルトでブルース。そのまま音数豊かにソロを展開すれば、ブルージーに弾きまくってのオルガンソロ、再びテナーでソロとなってブルースエンディング。

ここからはスタジオ録音。軽快な4ビートでスウィングするM6「Limehouse Blues」(Furber & Braham)は、アルブライトのアルトとカーク・ウェイラム(t-sax…M6,7 & 9)のテナーで2重奏。その順でソロ、ジョー・サンプル(p…M6,7 & 9)の構成力豊かなソロ、2管の掛け合いは最初はハービー・メイソン(ds)が絡むが直接対決に移行し、軽く応酬し合ってのできた大人対応。

メイソンのドラムソロから始まる軽快な4ビート風M7「Melodius Thunk」(J.Turpinとの共作)も2管で。ボビー・ライル(org)のオルガンとアルトのソロのみ織り交ぜて、続くゆったりワルツM8「Bubblehead McDaddy」は、Eddie Harris(sax)迎えて。気怠い雰囲気の中、それぞれがテーマとソロを展開します。パトリース・ラッシェン(p)がピアノソロを披露、最後は2管が掛け合います。

ミディアムスローなリム4つ打ち曲M9「Boss Of Nova」は、ナイティな雰囲気の中でアルトがテーマ奏でて。サンプルのリリカルなピアノソロやアルトとの掛け合いを挟めば、最後はゆったり4ビートでジャズ・スタンダードのM10「My One And Only Love」(Wood & Mellin作)をしっとりとまとめ上げ、幕を閉じます。

5:「スムース<FUSION 1000> [CD]」:Smooth〜Gerald Albright
スムース&lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-29
オリジナル音源は1994年発表。

こちら、前作(上の4ね)から3年な間を置いて発表された5作目。全10曲収録です。

まずはミディアムスローなチキチキ風M1「Don't Worry About You」にて幕開け。ファンキーにテナーで紡ぐテーマに、Vesta Williams(vo)が歌で絡めば、ミディアムスローなチキチキ曲M2「I Surrender」は、ナイティな雰囲気の中でテナーで切々とテーマを紡いで。タイトル・コールらをさりげなく披露するのはライラ・ハサウェイ(vo)。また裏でかすかにEWIで彩り、アルトのブロウからのスローなチキチキ風M3「Sweet Baby」(A.McClintonとの共作)は、浮遊感溢れる打ち込みの上でアルト、共作者A.McClinton(back-vo)のコーラスがテーマを語れば、ミディアムスローで力強いビートによるM4「This Is For The Lover In You」(ハワード・ヒューイット& D.Meyers共作)は、アルトと共作者のハワード・ヒューイット(back-vo)のコーラスが絡み合ってテーマを紡ぎます。

そしてミディアムな跳ね系M5「G & Lee」は、アルブライトがこのリー・リトナー(g)との共演の為に書き下ろし。裏でソプラノで彩りつつ、アルトがテーマ、途中からはリトナーが絡んで小気味よく進行します。終盤には2人の掛け合って力強くやりとり。

スローなチキチキ曲M6「Just 2 B With You」(C.ブッカーとの共作)は、ソプラノとウィル・ダウニング(vo)のコーラスと共にテーマをスムースに紡げは、アルト独奏からのミディアム系M7「Anniversary」(R.Saadig & C.Wheeler共作)は、アルトとチャーリー・ブッカー(back-vo)のシルキーなコーラスと共にテーマを紡ぎます。

スローなチキチキ風M8「Passion」(T.Pottsとの共作)は、凝った打ち込みリズムの上でアルトが淡々とテーマを紡げは、続くミディアムスローな跳ね系M9「Sedona」(T.Pottsとの共作)は、アルトで軽やかにテーマ紡いで。途中、ピッコロ・ベースでソロを披露するのはスタンリー・クラーク(b)。もっと絡めばいいのに。

最後はスローなチキチキ系M10「Say It With Feeling」。ゲストを迎えず、テナーで朗々とテーマ、ソロをブロウして幕を閉じます。

グローバー・ワシントン・Jr.を原点とするスムース・ジャズの定番は、ボーカル曲を取り上げる事でしたが、本作では楽器(サックス)に歌(ハーモニー・コーラス)を絡めての共存を試みています。それはそれで1つの提示。しかしそれぞれのテーマが散漫だった気がします。

ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1,2,5 & 10)、チャッキー・ブッカー(kbds & ds-prog…M1-3 & 5-7)、Arvel McClinton(kbds,ds-prog & back-vo…M3)、Patrick Moten(kbds…M5 & 10)、Travon Potts(kbds & ds-prog…M9 & 10)、グレッグ・フィリンゲインズ(kbds…M9)、デレク中本(strings…M5,9 & 10)、Melvin Davis(b…M5)、フレディ・ワシントン(b…M10)、Land Richards(ds…M9 & 10)、Alfie Silas(back-vo…M1)、Olivia McClurkin(back-vo…M1)、Pattie Howord(back-vo…M1)。

6:「ギヴィング・マイセルフ・トゥ・ユー<FUSION 1000> [CD]」:Giving Myself To You〜Gerald Albright
ギヴィング・マイセルフ・トゥ・ユー&lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-29
オリジナル音源は1995年発表。

前作(上の5ね!)から1年の間を置いて発表した6作目。スムース・ジャズから一転、アコースティックにまとめ上げています。全11曲収録です。

まずは前作に客演したスタンリー・クラーク(b…M1,8 & 11)のアコベからのゆったりボサノバ曲M1「Samba Queen」で幕開け。アルトで淡々とテーマを展開すれば、スタンリーの盟友ジョージ・デューク(p…M1,8 & 11)が攻めたピアノソロ、アルトソロはハービー・メイソン(ds…M1,8,9 &11)にさりげなく煽られながら展開します。

ミディアムスローなリム4つ打ちにてのM2「Chips N' Salsa」は、ボビー・ライル(p…M2-4 & 9)と共に小気味よく、かすかにパッショネイトに奏で合えば、軽やかな跳ね系M3「Oo Pah Doo」は、オスカー・ブラッシャー(tp & flh…M3 & 9)のミュート・トランペットと共に軽妙に奏で合って。ミュート・トランペットのソロ、ロニー・フォスター(org…M3)のブルージーなオルガンソロ、そしてアルトソロ、最後に2管の掛け合いを存分に。

ゆったり4ビート風のM4「Lucky 7」は、そのタイトルに準じて7拍子に変化してソプラノが物静かにテーマを奏でます。ライルのピアノに支えられながらそのままソプラノソロを存分に展開すれば、M3使って短くM5「Oo Pah Doo(Interlude)」を挟み、ジョー・サンプル(p…M6)によるピアノからのミディアムスローなチキチキ曲M6「Made In Chicago」は、抑えた雰囲気の中でアルトでテーマを紡いで。ちょっと弾けたサンプルのピアノソロから少しファンキーにアルトソロ、終盤には2人の掛け合い挟んで、それぞれが個性をぶつけます。

軽快な4ビートによるM7「Two Steppin'」では、ピアノ・トリオを従えてジャズの王道のフォーマットで、アルトやピアノのソロをサラッと織り交ぜて展開すれば、スローなハーフタイム・シャッフル曲M8「Mr.Right」は、アルトでテーマを展開。M1のそれぞれが参加も脇に徹して、弾き過ぎず叩き過ぎず、アコースティックなスムースジャズを展開します。

ブラス隊による簡潔なテーマから始まるM9「Planet Earth」(Yusef Lateef作)は、高速4ビートに転じてアルト、ブラッシャーのトランペットにライルのピアノと、それぞれのソロをしっかりフィーチャーし、ストレート・アヘッドにジャズします。

M6のピアノ抜きなテイクM10「Made In Chicago(Interlude)」を短く挟んで、最後はアルバム・タイトル曲M11「Giving Myself To You」。ピアノをバックにアルトが叙情的にテーマを奏でます。バック加わって朗々とソロをブロウし、そのまま静かに幕を閉じます。

アコースティックに!というだけに留まらず、いわばスムース・ジャズのフォーマットに準じて作品発表してきたアルブライトが、その殻を破って奔放にまとめた1枚でしたね〜。

その他参加ミュージシャン。、Cyrus Chestnut(p…M7)、Steve Kirby(b…M7)、Tony Dumas(b…M2-6 & 9-10)、レオン・ンドゥグ・チャンドラー(ds…M2-5)、Gordon Campbell(ds…M6 & 10)、Ali Jackson(ds…M7)、Munyungo Jackson(perc…M1,8 & 11)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M2-4 & 6)、Ray Brown(tp & flh…M2-4 & 8)、そしてストリングス隊(M1,3 & 6)=Bob Peterson(vln)、Bruce Dukov(vln)、David Stenske(vln)、Endre Granat(vln)、John Wittenberg(vln)、Ken Yerke(vln)、Peter Kent(vln)、Ron Clark(vln)、Tiffany Hu(vln)、Dan Smith(cello)、Larry Corbett(cello)、Bob Becker(viola)。

7:「リヴ・トゥ・ラヴ<FUSION 1000> [CD]」:Live To Love〜Gerald Albright
リヴ・トゥ・ラヴ&lt;FUSION 1000&gt;ジェラルド・アルブライト
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1997年発表。

上の6に続いて発表された7作目。ボーナストラック1曲加えて全12曲収録です。

まずはミディアムスローな打ち込み跳ね系M1「You're My Everything」(Marc Scarboroughとの共作)にて幕開け。朗らかな雰囲気の中でアルト、ジョナサン・バトラー(vo)のシルキーなボーカル(自身で多重録音)がテーマを。パーカッシブなアルトソロ、それを受けてスキャットソロ、2人の掛け合いを挟めば、ミディアムスローな跳ね系M2「All I Wanna Do」(David Delhommeとの共作)は、少し気怠い雰囲気の中でアルト、Wallace Scott(vo)のシルキーなボーカルがテーマを。続くスローなチキチキ曲M3「About Last Night」(Michael White & Damone Arnold)は、マイケル・ホワイト(vo)がリード・ボーカルを取ってテーマを伝えて。アルブライトはそこにアルトでメロウに歌伴します。

ミディアムちょっとスローな跳ね系M4「Sooki Sooki」は、アルトで淡々とテーマ奏でて、誰?奥方?Selina Albright(back-vo…M4,5 & 8)がタイトルコールして楽曲を印象つければ、アルバム・タイトル曲であるスローなチキチキ曲M5「Live To Love」は、テナーで朗々とテーマをブロウして。ここでもSelina嬢がコーラスワークで楽曲を美しく彩り、スローなチキチキ曲M6「Beautiful Like You」(Marc Scarborough)は、ウィル・ダウニング(vo)のシルキーなスキャットを従えてソプラノで高らかにテーマを紡ぎます。

スローなチキチキ曲M7「Lonely Winds」(Gordon Campbell,Shyronda Felder & Sy Smithとの共作)は、ライラ・ハサウェイ(vo)が囁くようにリード・ボーカルを取ります。クレジットにはアルトとあるけど、ソプラノだよね。積極的に歌に絡んで盛り立てれば、スローな跳ね系M8「Creepin'」(Jacques Richmondとの共作)は、ファンキーな雰囲気の中、アルトとSelina嬢のパーカッシブなコーラスとタイトルコールでテーマを展開し、ミディアムスローな跳ね系M9「Killin' Don't Make No Sense」は、ヒップな雰囲気の中、アルトとTim Owens(back-vo)のコーラスとでテーマ奏でます。

ミディアムちょっとスローなM10「The Good Ole Days」は、アルトとアルブライト自身のコーラスによって展開するささやかなファンキー系で、本作で多くの楽曲に関与しているDavid Delhomme(kbds…M1-4,6 & 8-11)のシンセソロを挿入すれば、実質の最後はM1の復唱M11「You're My Everything(reprise)」は、終盤のアルブライトとバトラーの掛け合いをフェードアウト以降の部分をとってもしっかり披露し、幕を閉じます。

ボーナストラックであるミディアム系M12「Everybody Get Up」は、アルトにてファンキーにテーマをブロウし、サラッとソロを展開します。

上の6でフュージョン・レジェンドらを招いてジャズ寄りなアプローチをしましたが、上の5で完成した歌とサックスの融合、つまりはスムース・ジャズのフォーマットに戻りましたね。大人の事情?よく分からないけど、更に打ち込み多用し、聴きやすさは相変わらず。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1,4-6,9 & 11)、Jacques Richmond(g, kbds & ds-prog…M8)、Morris Pleasure(kbds…M4)、David Goldblatt(kbds…M5)、Golden Campbell(kbds…M7)、Tim Carmen(kbds-b…M3)、マイケル・ホワイト(ds…M4-6)、Ray Brown(flh…M4)、Walter Scott(back-vo…M2)、Shyrond Felder(back-vo…M7)、Sy Smith(back-vo…M7)。

CDコレクションその1877…「ボニー・ジェイムス」3枚!!

今回は、海の向こうでは人気を博しているサキソフォニスト=ボニー・ジェイムスの諸作をまとめて。

1:「バックボーン <FUSION 1000> [CD]」:Backbone〜Boney James
バックボーン &lt;FUSION 1000&gt;ボニー・ジェイムス
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-03-25
オリジナル音源は1994年発表。

ポール・ブラウンのプロデュースによって制作されたメジャー1作目、通算2作目のリーダー作です。全9曲収録。ちなみにデビュー作はこちら

まずは打ち込み多数のミディアムな跳ね系M1「Backbone」(C.Burnett, ボニー & ポール・ブラウン共作)にて幕開け。テナーで軽やかにテーマをブロウ。アーバンな雰囲気でまとめられ、中盤にわずかにキーボードとテナーのソロ、終盤にしっかりテナーソロ。そしてミディアムスローなチキチキ曲M2「Bleecker Street」(ボニー,J.Carruthers, S.Solomon & ポール・ブラウン共作)は、ナイティな雰囲気にてテナーとキーボード(かすかにソプラノも重ねて)がテーマを奏でて。そのまま囁くようにテナーソロを展開すれば、ミディアムなチキチキ風にてM3「Just Between Us(邦題:二人だけで)」(ボニー,J.Carruthers,V.Berry &ポール・ブラウン共作)。こちらは多重録音!ソプラノとテナーの重奏にてテーマを奏でる。ライブの再現を気にせずにこの重奏、そして同時ソロは面白い。

喰ったリズムのミディアム曲M4「Trinidad」(ボニー,R.Vally &ポール・ブラウン共作)は、テナーでささやかにテーマ紡ぐ。中盤にSam Riney(flu)との掛け合いソロを挟めば、続くM5「Blue」(K.Ebson作)は、終始キーボードをバックにテナーが抜いてブロウ。短くまとめています。

引き続いてテナーから始まるアップな跳ね系M6「Love You All My Lifetime」(I.Klarmann & F.Weber作)は、チャカ・カーンが1992年に発表した「The Woman I Am」からのシングルをカバー。アーバンにまとめ上げれば、続くM7「Happy Home」(K.White,S.Harvey & V.Davis共作)は、Bridgette Bryant(vo)を迎えてシルキーなバラードにまとめ上げています。ザ・歌伴!ソプラノで大いに絡むが少し絡み過ぎ?

ミディアムスローなチキチキにてM8「One Autumn Night」(D.Smith & ボニーの共作)は、ナイティな雰囲気の中でテナーでしっとりとまとめ上げれば、最後はルーサー・ヴァンドロスのカバーでミディアムな跳ね系M9「The Night I Fell In Love(邦題:僕が恋におちた夜)」(ルーサー&マーカス共作)。Alex Brown(vo)とGene Van Buren(vo)のコーラスを従えてテナーでささやかにブロウ。

テナー奏者にありがちな熱くブロウ〜というのは控え目に、聴きやすさを前面にまとめられたデビュー作。この時期、ケニーGが代表格であったスムース・ジャズの正統なるフォロワーとしての仕上がりです。

参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1-3 & 8)、アレン・ハインズ(g…M6)、”Doc” Powell(g…M7 & 9)、Peter White(ac-g…M8)、David Torkanowsky(p…M1,3-4 & 7)、Jeff Carruthers(kbds…M2 & 6)、Kiki Ebson(kbds…M5)、”Ready” Freddie Washington(b…M2 & 8)、Robert Vally(b…M4)、Dwayne ”Smitty” Smith(b…M7)、レニー・カストロ(perc…M1-4 & 8-9)。

2:「セダクション<FUSION 1000> [CD]」:Seduction〜Boney James
セダクション&lt;FUSION 1000&gt;ボニー・ジェイムス
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-29
オリジナル音源は1995年発表。

上の1に続くメジャー第2弾。引き続いてポール・ブラウンがプロデュースを担当し、全9曲収録です。

まずはトニー・メイデン(g)によるファンキーなギターカッティングからのスローなチキチキ曲M1「Camouflage」(M.Egist, ボニー&ポール共作)にて幕開け。ナイティな雰囲気の中でアルトでテーマを。自身で重奏して印象付け。時にメイデンもテーマに絡み、ソロも披露したりと大活躍。

レニー・カストロ(perc)のコンガからのミディアムスローな跳ね系M2「Got It Goin' On」(C.Burnett, ボニー&ポール共作)は、、Daddy Shakespeare(vo)によるかすかなラップ風コーラスを従えてアルトでテーマ奏でるヒップなファンキー曲。途中にポール・ジャクソン・Jr.(g)のギターソロを織り交ぜれば、超スローな跳ね系M3「Lights Down Low」(D.Smith &ボニー共作)は、シンセベース鳴り響く中でテナーで淡々とテーマを紡ぐ。その気怠いブロウの有り様はグローバー・ワシントン・Jr.を連想させる。

アルバムタイトル曲でスローなチキチキ曲M4「Seduction」(M.Egist, ボニー&ポール共作)は、重いビートの中でシルキーなソプラノでテーマを展開すれば、ミディアムスローなチキチキ曲M5「Washington Bridge」ボニー、ポール&L.Bisquera共作)は、アーバンな雰囲気の中でテナーでテーマを展開。中盤にボブ・ジェームス(p)のピアノソロが色を添えて、ミディアムな跳ね系M6「Without A Doubt」(ボニー、ポール&D.Smith共作)は、テナーで朗々とテーマ奏でて。そのテーマを強調すべくソプラノで重ねています。ソプラノとテナー、そしてキーボードとの掛け合いを挟んでいます。

打ち込み使ってハーフタイムシャッフル、カバー1曲目はM7「Sara Smile」(ホール&オーツ作)。テナーにて朗々とテーマをブロウ。Leslie Smith(back-vo)やRoy Galloway(back-vo)、Jeff Peseetio(back-vo)らによるコーラス隊がメロウ度を高めれば、Marcos Loya(g & jarana candelas)によるラテン・フレーバーなアコギカッティングからのミディアムスロー系M8「Second Nature」(ボニー、D.Smith&ポール共作)は、リック・ブラウン(flh)のフリューゲルホルンとテナーでテーマを展開。まずはフリューゲルホルンソロ、終盤には掛け合いソロなどを挟めば、最後はカバー2曲目M9「Ain't No Sunshine」(ビル・ウィザース作)。打ち込みらによってサウンドメイキングされた中、その切ないテーマを切々と奏でて。囁くようにソロを展開し、静かにエンディングを迎えます。

その他参加ミュージシャン。Carrl Burnett(g…M2)、ワー・ワー・ワトソン(g…M2)、ポール・ジャクソン・Jr(g…M3-5 & 9)、A Ray "The Weeper" Fuller,Jr.(g…M7)、Michael Egist(kbds…M1 & 4)、David Torkanowsky(kbds…M2,6 & 9)、Darrell Smith(kbds…M3,7 & 8)、Leon Bisquera(kbds…M5)、Me'Shell NdgeOcello(b…M2)、Roberto Vally(b…M8 & 9)、Donnell Spencer,Jr.(ds…M6)、ピーター・アースキン(cymbals…M5、ds…M8)、ダン・ヒギンズ(t-sax…M3)、ジェリー・ヘイ(tp & flh…M3)、Bill Reichenbach(tb…M3)。

3:「スウィート・シング<FUSION 1000> [CD]」:Sweet Thing〜Boney James
スウィート・シング&lt;FUSION 1000&gt;ボニー・ジェイムス
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1998年発表。

上の2から企画モノのクリスマス・アルバムを挟んでのメジャー第4弾。こちらもポール・ブラウンがプロデュースを担当し、全10曲収録です。
まずはスローな跳ね系M1「East Bay」(D.Shea、ボニー&ポール共作)で幕開け。ナイティな雰囲気の中でソプラノにてテーマを淡々と、引き続いてソロを展開します。ブリッジ的にジェリー・ヘイらの中低音なブラス隊が暖かく色を添えて。
シンセベースからのミディアム系M2「Nothin' But You」(C.Burnett、ボニー&ポール共作)は、打ち込みドラムの上でアルトでテーマを朗々とブロウすれば、続くM3「Words(Unspoken)」(アレックス・アルとの共作)も重く響かせた打ち込みドラムの上でテナーでテーマを朗々と。どちらも大人向け?アダルトな雰囲気を醸し出しています。

アルバム・タイトル曲であるM4「Sweet Thing」(チャカ・カーン&トニー・メイデン共作)は、作曲者の1人であるトニー・メイデン(g & vo…M4,5)を迎えてソプラノで淡々とブロウします。原曲の持つ心地良さを発展させて、Maxayne Lewis(vo)やメイデンのコーラス加えて耳に優しくまとめ上げれば、重い打ち込み使ってのミディアムスローな跳ね系M5「It's All Good」(D.Smith、ボニー&ポール共作)は、ナイティな雰囲気の中でテナーで切々とテーマを紡ぐ。Dee Harvey(vo)とメイデンがタイトルコールして、メッセージを明確に。

そして生音!ミディアムな16系M6「After The Rain」は、テナーで淡々と、時に重奏して強調しながらテーマを紡げば、打ち込み使ったミディアム系M7「Innocence」(D.Smith、ボニー&ポール共作)は、少々爽やかさが感じられる雰囲気の中、テナーでテーマを紡いで。

スペシャル・ゲスト=アル・ジャロウ(vo)を迎えてM8「I Still Dream」(J.Stoddart、S.Cross、ボニー&ポール共作)。スローなチキチキによるナイティなバラードを、ジャロウが持ち前のシルキーな歌声で。ジェイムスはアルトを手にし、見事に歌伴すれば、シンセ類がフェードインして始まるミディアム系M9「Ivory Coast」(R.Vallyとの共作)は、ソプラノ使って軽やかに。

最後はエリック・ベネイ(vo)迎えてミディアムスローな跳ね系M10「It's All Good(Bonus Remix)」(D.Smith、エリック・ベネイ、ボニー&ポール共作)で幕を閉じます。。テナーで囁くようにテーマを紡ぎ、そこにコーラス隊にベネイのシルキーな歌が絡んで展開します。M8のアル・ジャロウ同様、メジャー・デビュー後の商業的な成功が、こういったゲスト招聘に繋がっていますね〜。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1-2 & 7-8)、トニー・メイデン(g & vo…M4-5)、Peter White(g & accordion…M9)、Dan Shea(kbds…M1)、David Torkanowsky(kbds…M2,4-5,7 & 9)、アレックス・アル(kbds…M3、b…M4 & 10)、Jeff Carruthers(kbds…M4)、Darrell Simth(kbds…M5-7 & 10)、John Stoddart(kbds…M8)、Daddy Shakespeare(kbds…M8)、Larry Kempel(b…M1,6-7 & 9)、Lil' John Roberts(ds…M1 & 6-7)、レニー・カストロ(perc…M1,2,4-6,8 & 10)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M7 & 9)、ダン・ヒギンズ(t-sax…M1)、ジェリー・ヘイ(flh…M1)、Bill Reichenbach(tb…M1)、Bridgette Bryant-Fiddmont(back-vo…M8)。

CDコレクションその1876…「ダーレン・ラヴ」2枚!!

今回は映画「リーサル・ウェポン」シリーズで主人公マータフの嫁さん役を演じ、また近年ではドキュメンタリー映画「バックコーラスの歌姫たち [DVD] [DVD]」(2013年製作)で紹介されていたダーレン・ラヴの2枚がお題目。

歌手としては、1950年代後半からブロッサムのメンバーとして活躍、1962年にフィル・スペクターの誘いを受けてセッション・シンガーとしても活躍をしていたようです。

1:「ペイント・アナザー・ピクチャー(紙ジャケット仕様) [CD]」:Paint Another Picture〜Darlene Love
ペイント・アナザー・ピクチャー(紙ジャケット仕様)ダーレン・ラヴ
SMJ
2012-11-21
オリジナル音源は1988年発表。

実は1stソロ・アルバム。映画「リーサル・ウェポン」1作目公開が1987年ですので、そこでの露出が本作に繋がったようです。全9曲収録。

ゴスペル調のコーラス隊従えて歌い出すM1「He's Sure The Man I Love」(B.Mann & C.Weill作)にて幕開け。力強いミディアムな3連シャッフルをバックに、朗々と歌うダーレン。そして朗らかなテナーからのアップ系M2「Paint Another Picture」(S.Cutler & A.Sky作)は、いかにもな1980年代なギターがリードする明るいロックチューン。いかにもなブリッジも挟んで転調し〜と、非常に分かりやすい構成。

スローなチキチキ系M3「I've Never Been The Same」(J.Ellis & J.Wieder作)は、ささやかにそして少しドラマティックなバラードを朗々と歌い上げ、Paul Butterfield(harmonica)のハーモニカからのアップな8ビート曲M4「Desperate Lover」(B.Steinberg,T.Kelly & G.Richarth作)は、マイナーなメロディを高らかに歌い上げて、ささやかなアコギからのスロー系M5「Everybody Needs」(K.Laguna & P.Anders作)は、しみじみと歌い上げるバラード。

ミディアムスローなチキチキ風M6「Gypsy Lover」(S.Bogard & R.Giles作)は、朗らかなサビが印象に残って、スローな3連シャッフル曲M7「Love Must Be Love」(A.Gordon & P.Shaffer作)は、コーラス隊を従えてささやかに歌って、途中に詩の朗読、Hiram Bullock(g)によるギターソロを交えれば、アップな8ビートによるストレートなロックチューンM8「We Stand A Chance」(トム・ペティ作)は、作者もギターに迎えて。

最後はピアノを従えてM9「You'll Never Walk Alone」(R.Rogers & O.Hammerstein作)。「人生ひとりではない」という歌詞は、彼女のそれまでのキャリアで彼女自身の実感もあったのか、ピアノに歌〜という編成、虚飾なしで重厚に歌い上げる。歌手としての原点を感じさせる圧巻の仕上がり。素晴らしい!

その他参加ミュージシャン。Dann Huff(g)、Michael Landau(g…M4)、Kenny Laguna(g…M5)、Brian Ray(g…M6)、Joan Jett(g)、Ricky Byrd(slide-g…M3)、Kenny Laguna(kbds)、 Rick Chudacoff(kbds & b)、ロビー・ブキャナン(kbds)、Tom Kelly(p & back-vo…M4)、Benmont Tench(kbds)、David Ervin(kbds)、Paul Shaffer(kbds & back-vo)、Alan Pasqua(synth…M4)、Ronnie Lawson(kbds…M5)、Dennis Belfield(b…M4)、T.M.スティーブンス(b…M8)、ヴィニー・カリウタ(ds…M4)、オマー・ハキム(ds…M8)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M9)Jerry Jumonville(t-sax)、Ron Viola(t-sax)、Greg Smith(b-sax)、Darrell Leonard(tp)、John Thomas(tp)、Nick Lane(tb)、Billie Barnum(back-vo)、CarolynWillis(back-vo)、Edna Wright(back-vo)、Kal David(back-vo)、LeslieSmith(back-vo)、Peter Bunetta(back-vo)、Maxayne Lewis(back-vo)、Patricia Perry(back-vo)、Michael Gray(back-vo)、Ula Hedwig(back-vo)。

2:「イントロデューシング・ダーレン・ラヴ [CD]」:Intoroducing Darlene Love〜Daelene Love

イントロデューシング・ダーレン・ラヴダーレン・ラヴ
SMJ
2015-09-23

上述の映画「バックコーラスの歌姫たち」で改めて脚光を浴びたダーレンでしたが、かつて活動を共にしていたブルース・スプリングスティーンと共に活動しているEストリート・バンドのギタリストであるスティーヴ・ヴァン・ザントのプロデュースにより、上の1以来となる27年ぶりの新作がこちら。全14曲収録です。

まずは明るいアップ系M1「Among The Believers」(ザント作)で幕開け。ギターが力強くリードする中で、ブラス隊やストリングス隊、ゴスペル調のコーラス隊を従えてシャウトするダーレン。
ミディアムな3連シャッフル曲M2「Forbidden Nights」(エルビス・コステロ作)は、朗らかな曲調の中で力強く歌えば、続くM3「Love Kept Us Foolin' Around」(Linda Perry作)もミディアムな3連シャッフル曲で、少々カントリーな朗らかさを醸し出して。

ミディアムな8ビートによるM4「Little Liar」(Desmond Child & Joan Jett共作)は、80年代風の主張するドラマティックなロック。楽曲提供者はボン・ジョヴィ「Living On A Prayer」の作者らしく納得。力強くシャウトすれば、ライチャス・ブラザーズのBill Medley(vo)とのデュエット曲M5「Still Too Soon To Know」(エルビス・コステロ作)は、1960年らしいオールディース感を漂わせて歌い合って、ドラマティックなイントロから始まるM6「Who Under Heaven」(ジミー・ウェッブ作)は、ミディアムな8ビートにてささやかに歌うも、中盤にテンポアップ、ストリングス隊を軸にしてのドラマティックな間奏が盛り上げます。

そしてアップな8ビート曲M7「Night Closing In」(ブルース・スプリングスティーン作)は、いかにも60年代風ポップ・ソング。ブルースの書き下ろしで、一転してマイナーなアップ系M8「Painkiller」(Michael Des Barres & Paul Ill作)は、ファンクの装いのロック曲で力強くシャウトすれば、アップな8ビート曲M9「Just Another Lonely Mile」(ブルース・スプリングスティーン作)は、爽やかなロック曲。こちらもブルースの書き下ろし。

ピアノと共に歌い出すM10「Last Time」(ザント作)は、ドラマティックなロッカバラード、ブラス隊やストリングス隊らの重奏からのアップな8ビート曲M11「River Deep, Mountain High」(Ellie Greenwich,Jeff Barry & Phil Spector共作)は、ゴスペル風なコーラス隊を従えて軽快にシャウトし、アップなスネア4つ打ち曲M12「Sweet Freedom」(Barry Mann & Cynthia Weil共作)は、とにかく明るくシャウトするロック曲。

ピアノと共に歌い出すM13「Marvelous」(Walter Hawkins作)は、ゴスペル・テイスト前面に出して、魂込めて歌い上げれば、最後はアップでウンチャなM14「Jesus Is The Rock(That Keeps Me Rollin')」(ザント作)。ゴスペル隊従えて、楽しく歌い合って幕を閉じます。

バックグラウンドのゴスペル、時代を越えてのポップ感を全編に、楽しい1枚でした。

その他参加ミュージシャン。スティーヴ・ヴァン・ザント(g…M1,4,8,10 & 14)、Bobby Bandiera(g…M1-6,8-12 & 14)、Nathan Larson(g…M2,6,10 & 10)、エルヴィス・コステロ(g…M5)、Marc Ribler(g…M7)、George Naha(g…M13)、Dallin Applebaum(p…M6)、Michael Finn(p…M12)、Irwin Fisch(p…M13)、Doug Hall(org…M4)、Paul Shaffer(org…M12 & 14)、Mark Baron(p & org…M1,5 & 11)、Adam Schlesinger(p & org…M2 & 10)、Arne Wendt(p & org…M3,4,8 & 14)、Michael Wolff(p & org…M6 & 9)、Joe McGinty(p & org…M7)、Lee Nadel(b)、Jeffrey Jacobson(b…M5)、Steve Elson(b…M13)、Rich Mercurio(ds)、John DiGiulio(ds…M1,5 & 11)、Shawn Pelton(ds…M12)、Frank Pagano(ds…M13)、Gary Weiss(perc…M1 & 11)、Rich Mercurio(perc…M7)、Rosie Slater(perc…M14)、Baritone Williams(back-vo…M1-9,11-12 & 14)、Milton Vann(back-vo…M1-9 & 11-14)、Ula Hedwig(back-vo…M1-9 & 11-14)、Elaine Caswell(back-vo…M13)、そしてブラス隊にオケ隊、コーラス隊。

CDコレクションその1875…「レジーナ・ベル」2枚!

1992年製作のディズニー映画「アラジン」の主題歌「A Whole New World」をピーボ・ブライソンをデュエットし、その名を世に知らしめたレジーナ・ベルの、以降の諸作がお題目。

1:「フィリー [CD]」:Reachin' Back〜Regina Belle
フィリーレジーナ・ベル
ソニー・ミュージックレコーズ
1995-08-24

コンセプトはレジーナ・ベルが歌うフィリーソウル。4枚目のオリジナル作で、全11曲収録です。

まずはレジーナらのコーラス・ワークによるアルバム・イントロM1「Reachin' Back(Intro)」で幕を開け、そのままアップ系M2「Could It Be I'm Falling In Love(邦題:フィラデルフィアより愛をこめて)」(M.Steals & M.Steals)に。スピナーズの代表曲を打ち込みらによる編曲の中でささやかに、後半はファンキーに歌い上げれば、続くスローなチキチキ系M3「Love T.K.O.」(C.Womack, G.Noble & L.Womack)は勿論テディ・ペンダーグラスの代表曲。原曲の持つアダルトな雰囲気を踏襲した編曲の中、囁くように歌い切る。

そしてスローバラード!M4「You Make Me Feel Brand New(邦題:誓い)」(T.Bell & L.Greed)は、スタイリスティックスの代表曲。シンセベースらを使って、卓越したメロディを印象的に歌い上げれば、ミディアムスローなチキチキ曲M5「Hurry Up This Way Again」(D.Wancel & C.Biggs)は再びスタイリスティックスのヒット曲。気怠い雰囲気の中、囁くように、時に力強く歌えば、スローな3連シャッフル曲M6「The Whole Town's Laughing At Me」(S.Marshall & T.Wortham)は、テディ・ペンダーグラスのソロ・デビュー作から。カーク・ウェイラム(sax)のテナーも絡みながら力強く歌って、スローなチキチキ曲M7「You Are Everything」(T.Bell & L.Creed)も、三度ながらスタイリスティックスの代表曲。打ち込み多用して編曲をシンプルにしているが、それが朗々と歌う姿を鮮明にしています。

ピアノと共に歌い出すスローな3連シャッフル曲M8「Let Me Make Love To You」(B.Sigler & A.Felder)は、オージェイズのヒット曲で、原曲のメロウさをそのままにまとめ上げれば、打ち込み多用で、本作の中で数少ないアップ系M9「I'll Be Around(邦題:いつもあなたと)」(T.Bell & P.Burtt)は、再びスピナーズ。リズミカルにシャウトします。

そしてミディアムスローなチキチキ曲M10「Just Don't Want To Be Lonely」(V.Barrett, J.Freeman & B.Eli)は、ブルー・マジックの楽曲。ささやかな楽曲をサラッと歌えば、最後はドラムレス、アコギやストリングス、シルキーな女性コーラスをバックにM11「Didn't I(Blow Your Mind This Time)」(T.Bell & W,Hart)。デルフェニックスの楽曲をしっとりと歌い上げて幕を閉じます。

参加ミュージシャン。Randy Bowland(g…M3 & 6)、Marlon McClain(g…M5,8 & 10)、James Earley(g…M8)、Jerry McPherson(g…M9)、Gerald Levert(kbds,ds-prog & back-vo…M3 & 6)、Edwin "Tony" Nicholas(kbds…M3 & b…M6)、Keith Thomas(synth & b-prog…M2,4,7 & 9)、Nete Phillips(b…M5,8)、Thomas McElroy(kbds & ds-prog…M5,8,10 & 11)、Niles McKinney(kbds…M8)、Denzel Foster(kbds & ds-prog…M10 & 11)、Nete Phillips(b…M5,8,10 & 11)、Michael Fellows(ds…M8)、Mark Hammond(ds-prog…M2,4,7 & 9)、Cindy Mizelle(back-vo…M2,4 & 9)、Wendy Moten(back-vo…M2,4 &  9)、Chris Rodriguez(back-vo…M2,4 & 9)、Athana Cage(back-vo…M4)、Brent Carter(back-vo…M4 & 7)、Lisabell(back-vo…M10)、Keith Brown(back-vo…M10)、Eric Burnya Burnett(back-vo…M10)、Stacy Hogg(back-vo…M10)、Kathryn Lewis(back-vo…M10)。

2:「ジス・イズ・レジーナ [CD]」:This Is Regina〜Regina Bell
ジス・イズ・レジーナレジーナ・ベル
ビクターエンタテインメント
2001-12-19

こちら、コンコードに移籍して発表した6枚目のオリジナル作。全12曲収録です。

まずはスローなチキチキ・バラードM1「Oooh Boy」(Barry J.Eastmondとの共作)で幕開け。切ないメロディをコーラス陣従えて淡々と歌い、徐々に熱を込めてのレジーナ節は健在。

アコギをバックに歌い出すミディアムスロー系M2「Let Me Hold You」(Antelis)は、ささやかなメロディをコーラス陣従えて優しく歌えば、スローなチキチキ曲M3「From Now On」(Barry J. Eastmond,Gordon Chambers & Phil Gladstone)は、Glenn Jones(vo)とのメロウなデュエット曲。実はありきたりだけど王道のまとめ方。

ミディアムな16系M4「La Da Di」(Sam Sims, Darrel Smithとの共作)は、少々スパニッシュなフレーバー加えたメロディをパーカッシブに歌う。途中にMC Lyte(rap-vo)のラップ挟めば、スローなチキチキバラードM5「Gotta Get Over This Love」(Ira Antelis, Chris Robinson)では、抑えた打ち込み編曲の中で朗々と歌い上げ、ミディアムな8ビート曲M6「Don't Wanna Go Home」(Chris Robinsonとの共作)では、コーラス陣を従えて、ちょっとマイナーなメロディを淡々と歌い上げます。

そしてスローなチキチキバラードM7「Someone Who Needs Me」(Barry J.Eastmondとの共作)は、ウィル・ダウニング(vo)を迎えて。レジーナがリードしつつ、時折、絡んでムーディ感を醸し出すダウニング。スローなチキチキ曲M8「Take My Time」(Barry J.Eastmondとの共作)は、ナイティな雰囲気の中でコーラス陣を従えて歌い上げれば、ミディアム系M9「Johnny's Back」(Bernard Belleとの共作)は、朗らかな雰囲気の中でさりげなく歌って。

その間の取り方から変拍子っぽく聴こえるただの3拍子曲M10「You Said」(Ira Antelis, Chris Robinson)は、コーラス陣を従えて朗々と歌えば、スローなチキチキ曲M11「Gotta Go Back」(Sam Sims,Darrel Smith)は、少し陰のあるメロディをたんたんと歌い上げ、徐々にに熱を込めてと、レジーナらしいまとめ方をし、最後はスローなチキチキ曲M12「What If」(Nolan Williams,Jr.との共作)は、王道の美メロバラードで、綺麗に締め括ります。

参加ミュージシャン。Phil Hamilton(g…M1,7、ac-g…M3)、Craig McReary(g…M2)、Barry J.Eastmond(kbds & ds-prog…M1,3,7,8)、Kevin Randolph(kbds…M2)、Marvel Allen(back-vo…M1,2,7,8,10)、Robin Robinson(back-vo…M2,10)、Chris Robinson(back-vo…M2,10)、Sophia White(back-vo…M4)、Steve Robinson(back-vo…M10)。

CDコレクションその1874…「角松敏生」新作1枚!!

昨年、リメイクして大ヒットとなった「SEA IS A LADY 2017(通常盤) [CD]」の後を受けて、今回は30年前に数原晋さん率いるブラス隊チーム”Tokyo Emsemble Lab”が、角松さんのお手伝いによって発表した「Breath From The Season」の名を借り、ビッグ・バンドを従えてのセルフ・リメイク作を発表しました。

1:「Breath From The Season 2018〜Tribute to Tokyo Ensemble Lab〜(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付) [CD]
Breath From The Season 2018〜Tribute to Tokyo Ensemble Lab〜(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)角松 敏生
アリオラジャパン
2018-04-25

そんな訳で大所帯。梶原順(g)、小林信吾(ac-p & rhodes)、山内薫(ac-b & b)、荒山諒(ds)、本田雅人(a-sax & flu)、銀田修一(a-sax & flu)、黒葛野敦司(t-sax,flu & cla)、竹野昌邦(t-sax,flu & cla)、本間将人(t-sax,flu & cla)、鈴木圭(t-sax,flu & cla)、山本拓夫(b-sax,flu & cla)、エリック宮城(tp & flh)、西村浩二(tp & flh)、鈴木正則(tp & flh)(tp & flh)、奥村晶(tp & flh)、二井田ひとみ(tp & flh)、三上貴大(tp & flh)、中川英二郎(tb)、鹿射奏(tb)、平田信英(tb)、山城純子(b-tb)、藤井良太(b-tb)、笹栗良太(b-tb)といった面々の参加によって録音された本作は、全12曲収録です。

まずは打ち込みシーケンサーにブラス隊絡んでの軽快な4ビート曲M1「Lady Ocean」でインスト。30年前の「Breath From The Season」提供曲で、本田さんのアルト、中川氏のトロンボーン、エリックさんのハイトーンなトランペット、角松さんのギターソロを配して賑やかに幕を開けます。

そして解凍直後のM2「Shibuya」を軽やかな4ビートにて。かすかに田中倫明(perc)絡みながらも、山内さんのアコベがスウィングし切って意外にマッチ。制作のきっかけとなった大阪のアロー・ジャズ・オーケストラから河田健(a-sax)を交えたブラス隊のソリ、また復帰した小林さんのピアノソロらで彩っています。

隠れた人気曲M3「I'll Call You」は、打ち込み使ってミディアムな跳ね系で料理。原曲のチャラさを吉沢&浦壁両名のコーラスが見事に表現(笑)。梶原さんのジャジーなギターソロも終盤に。

黒葛野さんのメロウなテナーから始まるM4「Rain Man」は、ゆったり4ビートにて料理。ゴージャス感溢れています。中盤のブラス隊ソリを受けて、アローの高橋知道(t-sax)が力強くソロを展開すれば、解凍後のチャラい系筆頭?M5「Have Some Fax」を。打ち込みとシンセ・ベースに置き換えつつ、オリジナルに参加した沼澤尚(ds)と松原秀樹(b)の演奏、フィルをダビングし、全編に記録!浅野祥之(g)のカッティングを被せています。ブラス隊の縦横無尽な絡みも聴きドコロ。

そしてアップな4つ打ちにてM6「Gazer」。ブラス隊の小刻みな伴奏、各所のソリなど、編曲を手がけた本田さんの鬼才ぶりは素晴らしく、それから超初期の楽曲M7「Can't You See」。スローなチキチキにてアーバンかつナイティに寄せ切ってまとめています。田中倫明(perc)の朴訥としたゴンガ演奏、そして中盤にアローから御年81歳!宗清洋(tb)のメロウなトロンボーンソロをフィーチャーしています。

これまた初期の楽曲M8「Airport Lady」は、軽快な4ビートで料理。中盤にアローの河田さんのソプラノソロ、終盤にアローから田中洋一(tp)のトランペットソロをフィーチャーしています。

30年前の「Breath From The Season」収録曲でホレス・シルバー作M9「Nica's Dream」は、当時同様の重鎮!前田憲男さんの編曲にて。吉沢梨絵(vo)と角松さんのスキャットで力強くテーマ展開の後、角松→吉沢のスキャットソロ、本田さんのアルト、三上さんのトランペット、中川さんのトロンボーンとソロを繋ぎ、ブラス隊ソリ経て小林さんのピアノ、梶原さんのジャジーなギターとソロを繋ぐ。ソロ多数盛り込んで、終盤の盛り上げ曲?

そしてライブのド定番曲M10「Take You To The Sky High」をサルサに編曲し直して。少しテンポを落としつつ、原曲の持つ海辺感?解放感?が強調されています。中川さんのトロンボーンソロ、現役復帰!大儀見元(perc)のソロ、エリックさんのブリリアントなトランペットソロを挟みながら展開します。

そしてカバー曲M11「A Night In New York」は、角松さんと縁のあるマイケル・ブラウアーがプロデュースし、ヨギ・ホートンがドラムを叩いていて、それをアップな4つ打ちで角松さんとあんにゅ(vo)が歌う英語歌詞曲。本田さんのアルトソロを挟んで、軽やかにポップにまとめています。

最後は急遽の収録曲M12「Morning After Lady」。30年前の「Breath From The Season」提供曲で、小林さんのピアノ伴奏の中で英語歌詞で歌う角松さん。途中、引退していた数原晋(flh)さんのフリューゲルホルンソロをメロウにフィーチャーし、しっとりと幕を閉じます。

参加メンバーらのソロをもしっかりフィーチャーし、ジャズらしい1枚に仕上がっていますが、そのサウンドが角松氏の本流かと言えば趣味の世界。2年前の「SEA BREEZE 2016 [CD]」から3作続けて「かつてに落とし前!」。そろそろ、完全新作が欲しいよね〜。

SWEET REVENGEちなみに吉澤梨絵さんの客演、1999年発表で角松さんが部分プロデュースしたこちら→「SWEET REVENGE [CD]」が大好きな私としては、非常に嬉しかったです〜。

CDコレクションその1873…「ユッコ・ミラー」2作目!1枚!!

デビュー作から1年半、新作が発表となりました〜。

1:「SAXONIC(サキソニック) [CD]
SAXONIC(サキソニック)ユッコ・ミラー
キングレコード
2018-03-14

ユッコ・ミラー(sax,aerophone,vo)の2作目です。全8曲収録。

まずは幻想的なシンセからエキゾティックな7拍子とロックな4拍子が交差するアップ系M1「Blues Go Round」で幕開け。そこに力強くアルトをブロウするユッコ嬢。続いてギターがワイルドに、引き続いてアルトが〜と掛け合いバトル。

古坂大魔王(prog & vo)の歌にユッコ嬢の歌、アルトに引き継がれてのアップ系はM2「ボンノバンニベンガボーン」(Kosaka Daimau)、日本的な打ち込みも絡んでユニークに展開。ジャズ?フュージョン?コミカルにまとめ上げられています。しかしアルトのブロウは力強く、見た目とのギャップあり。

ユラユラなシンセの中で縦割りな4つ打ちによるアップ系M3「Hair Style」は、アルトで朴訥とテーマ重ねて。エフェクトかけまくってのギターソロを織り交ぜれば、重厚なピアノと共にアルト重ねたアデルのカバーM4「Hello」(Adele Laurie Blue Adkins & Gregory Kurstin)は、スローで重たいバラード。情感たっぷりにブロウします。歌心たっぷりにソロを展開します。素晴らしい。

ユッコ嬢によるタイトルコールからのアップ系M5「Hit Me」(Jonah Nilsson、Aron Mellergargh,Henrik Linder,Andress Carlsson)は、岡田治郎(b…M3,5,7 & 8)による厚く深みあるベースを従えてアルトでテーマを展開。高らかにアルトソロを、独奏も交えてしっかりブロウすれば、ピアノからの跳ねたミディアムちょっとスロー系M6「Virtual Insanity」(Wallis Lee Buchana,Simon Laurence Katz,Jason Kay, Derrick Mckenzie)は、軽やかな4ビートに変化しつつアルトで気怠くブロウ。ジャジーなソロも聴きドコロ。中村裕希(b)による指弾きベースソロも歌心たっぷりに。そして流麗なバイオリンソロはほぼ全編で鍵盤演奏!半田彬倫(kbds,vln & back-vo)による。

鍵盤類をバックに始まるスローバラードM7「Inner Beat」は、アルトが朗々とブロウして。選び抜かれた一音一音に魂を込めてソロを存分に展開します。いい曲書くよね、ユッコ嬢。

最後はジャズ・フュージョンのファンへのプレゼント!M8「Some Skunk Funk」(ランディ・ブレッカー作)。原曲よりテンポ上げて疾走。アルトソロもマイケルを踏襲?アウトなラインを絡めてパワフルに展開すれば、ベース・マエストロ岡田さんがスラップ・ソロを小気味よく、続けてキーボードとギター、その同時ソロ、ドラムと、メンバー全員のソロをフィーチャーして勢い溢れて幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。和泉聡志(g)、渡邊シン(ds)。

CDコレクションその1872…「DEZOLVE」3枚!!

今回は、若手フュージョン・バンド「DEZOLVE」の3枚がお題目。

この「DEZOLVE」は、2014年に友田ジュン(kbds)、小栢伸五(b)、そして山本恭司(g)のご子息!山本真央樹(ds)の3名で結成されました〜。

1:「DEZOLVE [CD]
DDEZOLVEEZOLVE
ベガ・ミュージックエンタテインメント株式会社
2016-02-09

記念すべきデビュー作。全8曲収録です。

まずはアップなハード系M1「Circus」(小栢)で幕開け。スラップに畳みかけるドラムをバックに、ギターとシンセがテーマを展開。ゲスト=林洋輔(a-sax)のアルト、4ビートに転じてオルガン、元のビートでギター、リフをバックにドラムと、ソロを挟んでテーマから後奏に指弾きベースソロ、エンディング。若さ溢れるフュージョン!

打ち込みなラテンパーカッションとシーケンサーからの5拍子曲M2「Thousand Leaves」(友田作)シンセやゲスト=加部輝(ac-g)のギターがテーマ繋いで。リリカルなピアノソロ、シーケンサーをバックにドラムソロを織り込めば、流麗なピアノからのチキチキ風
M3「Feeling No Place」(小栢作)は、後にメンバーとなる北川翔也(g)を迎え、ピアノによるテーマからギター、ピアノのソロをリズム隊が徐々に手数増やして盛り上げつつ、テーマから静かにエンディングへ。

ブラス風シンセとギターが絡み合うイントロからのアップ系M4「Night Of Megalopolis」(山本作)は、現Trixの佐々木秀尚(g)を迎え、爽快なテーマを持つ楽曲。キメのユニゾンらを多数挟みながら進行。地を這うスラップソロや指弾きフレベソロらも挟んで疾走。ラテンビートに転じてのキーボードソロ、ゲーム音なシンセソロらも挟んで、若手故のアイディアはユニーク。

ピアノの流れるようなリフからのハチロクM5「Faded Stream」(山本作)は、お父さん山本恭司(g)をゲストに迎えて。朗らかなテーマをピアノとギターが繋いで進行。キャッチーなサビは耳に残ります。リリカルなピアノソロ、大人の?ギターソロなど挟み、テーマから後奏に再びリリカルなピアノソロと、綺麗に展開すれば、スローなチキチキ曲M6「Midnight Park」(友田作)は、林洋輔(s-sax)のソプラノが素朴にテーマ奏でて。途中にキーボードソロ、最後にソプラノソロを織り込んで、王道のフュージョンバラードを展開します。

ここからの2曲は平木”Laggy”宏隆(g)をゲストに迎えて。まずは7拍子曲M7「White Room」(山本作)は、シンセがささやかなテーマを奏でます。そのままキーボードソロ、シンセ音を重ね合わせたギターソロ、シンセソロを軽やかに、指弾きベースソロをささやかに、最後にボリュームを落としてドラムソロを織り込めば、最後はミディアムスローなシャッフルでM8「Cancellation」(山本作)。ちょっとアダルトな雰囲気を持ち、ギターがテーマを紡ぐ。スペーシーなシンセソロ、シンセ音を重ね合わせたギターソロなどを挟みます。

テクニカルなコトは勿論、これまで培われたフュージョンの韻を踏んで、安定感あるサウンドを披露したデビュー作。リーダーの真央樹氏もしっかりとソングライティングとサウンドメイキングのディレクションをしていました。

2:「SPHERE [CD]
SPHEREDEZOLVE
ベガ・ミュージックエンタテインメント
2017-02-25

新メンバーとして(上述!)北川翔也(g)を迎えて、フュージョンの王道4名編成となって発表した2作目。全10曲収録です。

まずはアップな16系M1「Disctance To The Light」(山本作)で幕開け。煌びやかにギターとシンセ、ベースらが爽やかにテーマを展開。キーボードソロから激しいギターソロ、詰め込みまくりのドラムソロへと発展し、爽やかなテーマにシンセソロを交え、再びギターソロと、少し構成過多?

ミディアムな喰った16系にてM2「Into The Azure」(北川作)は、ギターとシンセが爽やかにテーマを展開。ジャジーな響きのギターソロからシンセソロへと発展、テーマに戻れば、全員のユニゾンからのミディアム系M3「Orbital Revolution」(山本作)は、ギターがリードするハード系。音の洪水と言える程にそれぞれが音を鳴らすも、中休み?静かにギターがリードも、ギターとシンセの掛け合いにて激しく変化、そのままエンディングへ向かう。

アコギカッティングからのミディアム系M4「Traveling Alone」(小栢作)は、シンセが爽やかなテーマを奏でます。指弾きベースソロから歌心溢れるギターソロを存分に挟んで、続くは変拍子のアップ系M5「Rails In The Clouds」(小栢作)。ドラムンベース風でギターが奏でる6+6+2拍子の展開Aと、6+6拍子の展開B。展開AとBにて指弾きベースを存分に奏でれば、4拍子のようやくのサビからの流麗なピアノソロ、展開Aにてシンセソロ経て、展開AとB、そしてサビにギターソロ重ねてエンディング。忙しい(笑)。

アップなハード系M6「A Journey To The Cosmos」(友田作)は、スラップ従えてギターが力強く、シンセが煌びやかにテーマ奏でて。ワイルドにギターソロにキーボードソロ、鬼のユニゾンや、序盤にポリリズム絡めたスラップソロ、ドラムソロと、全員が攻めまくれば、爽やかな雰囲気を持つミディアム系M7「Forest Life」(山本作)は、アコギがテーマ奏でて。キャッチーなキーボードソロやアコギソロを挟んで、サラッとまとめ上げれば、ピアノからのスローなチキチキ曲M8「Whenever.Wherever」(友田作)は、ギターが音数少なめにテーマを丁寧に紡ぐ。途中に流麗なキーボードソロを挟み、終盤にジャジーなギターソロを展開。

アップな3連シャッフル曲M9「Departure」(北川作)は、朗らかなテーマをギターが奏でて。煌びやかなシンセが裏で色を添えてつつ、途中にリリカルなピアノソロ、終盤にギターソロを配して軽やかにまとめ上げれば、最後はギターとピアノ、EWIによる美メロバラードM10「Lamp Light」(小栢作)にて幕を閉じます。

3:「PORTRAY(ポートレイ) [CD]
PORTRAY(ポートレイ)DEZOLVE(ディゾルブ)
キングレコード
2018-02-07

遂にメジャー・デビュー。キングレコードと契約し、通算3作目です。全11曲収録。

まずは変拍子風(6拍子)のピアノからのミディアム系M1「Disasters」(小栢作)で幕開け。攻撃的なイントロから4拍子に転じてギター、そこにシンセ加わってテーマを展開。端的にギターソロ、リム絡めたビートに転じてピアノソロ、リフ絡みの連打なドラムソロ、テーマ経て、カシオペア「ドミノライン」風のキメにてエンディング。

続くアップ系M2「Ancient Capital」(山本作)は、和風なテーマをゲスト=馬場千年(琴)、そしてギターが紡ぐ。流麗な指弾きからスラップに転じてのベースソロ、ピアノソロ、ドラムソロ、終盤には煌びやかなギターソロを端的に織り交えれば、アップな16系M3「Shaping The Future」(山本作)は、ギターやシンセがリードする爽快系。途中、ギターからシンセ、ベース、ドラムの順にてソロを端的に廻します。キャッチーなまとめて。

ミディアムな跳ね系M4「Jammin' And Crammin'」(北川作)は、グルーヴィーなベースラインの上でエレピ、ギター、シンセが軽妙なテーマを展開。ライン取りがユニークなベースソロは指弾きからスラップに変化させ、エレピソロ、終盤にギターソロにドラムソロ、メンバー全員のユニゾンを挟んでフェードアウト。ライブ中盤に使われそうな佳曲。

ミディアムスローなチキチキ曲M5「Autumn Island」(小栢作)は、ギターやピアノがキャッチーなテーマ奏でて。タイトルの通りで秋だけど季節の変わり目を上手く表現すれば、ミディアムな16系M6「Egoist」(友田作)は、アコギとピアノ、拍抜き絡めたサビではEWI風シンセがささやかなテーマを奏で合って。フレベソロからEWI風シンセソロ(クレジットにはsynth meloとある)、終盤にアコギソロ、リリカルなピアノソロを披露して静かにフェードアウト。

ミディアムなチキチキ風M7「Insomnia」(山本作)は、ムーディな雰囲気の中でギターとシンセがテーマを紡いで。エレピソロや単音使ってのギターソロ、ベースソロなどを織り込めば、スローなワルツM8「After The Rainy Season」(山本作)は、フレベが歌心たっぷりに、受け継いでギターやシンセがテーマ奏でて。アコベのアルコによるソロから4拍子に転じてピアノソロはリリカルに展開。大地を感じさせる素朴さが◎。

静かにシンセ類から始まるM9「Chronostasis」(山本作)は、変拍子風な拍割りの中でギターが力強くテーマを奏でて。とてもリリカルなピアノソロ、4分の7拍子にて高らかなギターソロ、ドラムソロを挟めば、鈴の音からの6拍子曲M10「November Snow」(北川作)は、静かにギターがテーマを奏でて。ピアノソロからメロディアスなフレベソロ、ジャジーなギターソロなどを挟んで、最後はアップで喰ったビートのアコースティック系M11「Endless colors」(北川作)。いかにもフュージョンなテーマをギターとシンセで。爽やかなサビは心地よく。シンセ、ギター、ベースとドラムの掛け合いと、それぞれのソロをしっかりフィーチャーして幕を閉じます。

展開過多な2作目より、コンパクトにまとめられてて、分かりやすかったメジャー・デビュー作です。

続けてナンボ。次にも期待!

CDコレクション番外…「村上秀一」デビュー45周年記念スペシャルライブ1枚!!!

1:「音楽境地〜奇跡のJAZZ FUSION NIGHT Vol.1+Vol.2」
村上””ポンタ”秀一
201804290433_20779

こちら、2018年4月6日(金)、中野サンプラザで行われた村上秀一氏のデビュー45周年記念公演第1弾の模様を、早速ハイレゾによるダウンロード音源として発表です。Vol.1と2それぞれ8曲収録でそれぞれ3,500円でしたが、2つ合わせると5,000円という事で、迷わずこちらを購入です。

まずは国府弘子(p)、大坪稔明(kbds)、グレッグ・リー(b)、 斉藤ノヴ(perc)、 三沢またろう(perc)に、ホーン隊=橋本和也(sax)に吉澤達彦(tp)、Fire Horns=Juny-a(sax)、Atsuki(tp)、Tocchi(tb)、スペシャル・ゲストに渡辺香津美(g)を迎えてM1「Inner Wind」。印象的なギターのアルペジオからドラマティックにイントロ盛り上げて、ギターがテーマを。そのまま流暢にソロを展開すれば、大坪さんのいかにもアナログなシンセソロ、国府さんの切れたピアノソロ挟んで。

香津美さんとグレッグ・リー、ポンタさんが残って続くはMOBO掘まずはM2「Unicorn」。3ピースだと少々音圧薄いながらも間をドラムが埋めつつ展開すれば、全員ユニゾンからのド定番M3「遠州つばめ返し」。途中で高速4ビートに変化させたりドラムソロを織り交ぜたり。最後もド定番M4「Splash」。喰ったドラムパターンと跳ね廻るベースラインの上でギターがリードし、難解にソロを重ねます。

高中正義を迎えて、小島良喜(kbds)、 岡沢章(b)、 斉藤ノヴ(perc)、本間将人(sax & kbds)という編成にてM5「Mambo No.5(Disco Dango)」を歌も交えつつトロピカルに披露すれば、代表曲のM6「Blue Lagoon」とM7「Ready To Fly」、そしてM8「黒船 嘉永6年6月4日」。M8はギター独奏も中盤に、高中さんが情熱的に自己表現しています。名曲!

角松敏生を迎えて、国府弘子(p)、大坪稔明(kbds)、岡沢章(b)、斉藤ノヴ(perc)、三沢またろう(perc)に上述のホーン隊といった編成にてまずはM9「Sea Line」。少しテンポを落として音数減らして、アダルトな編曲ディレクションはポンタさんだろうね〜。減価償却中のギブソンを存分に奏でれば、バラード・ドラマー=ポンタさんの名演と角松さんが言い続けているM10「Ramp In」。国府さんの伴奏によって歌い出し、以降は鉄板の展開、不動のドラミング。そして勢い一番!M11「Oshi-Tao‐Shitai」。アルト、ピアノとシンセの掛け合い、満を持して角松さんのギター、ティンバレスとソロ廻しで終始するのはこの楽曲だからこそ。

ここからはトリビュート。まずは松岡直也さんのだけど、まるまるカットされ、続く大村憲司さんのは、Charを迎えて国府さんと岡沢さんを従えてM12「Tokyo Rose」。フェンダー携えて大いに偲んで。そして深町純さんのは3曲披露し、トリビュートとしてレギュラー・バンドの面々とまずはM13「On The Move」。ブラス隊らが朗らかにテーマ、正にリチャード・ティーな伴奏、大坪さんの鬼才なシンセと懐かしくまとめ上げれば、本間氏のアルトをフィーチャーしてM14「Sara Smile」。ヴァイブなのかな?シンセなのかな?マイク・マイニエリを彷彿させるソロを挟めば、ピアノがマイナーなテーマ奏でるミディアム曲M15「Departure In The Dark」。全員が一体となってドラマティックに登り詰めて行きます。

最後は村上秀一スペシャル・トリオ、国府さんと岡沢さんと共にM16「Pooh Song」。本当はPonta Box!佐山雅弘氏を迎えたかったようですが、小粋にジャズして幕を閉じます。

秋には本公演のVol.2(歌手バージョン)、そして本公演の映像が発表されるそうです。歌手?山下達郎氏らが参加するなら興味非常にあるし、映像は完全版を期待したいトコですね〜。

CDコレクション番外…「松岡直也&ウィシング」ライブ作1枚!!

松岡直也&amp;ウィシング・ライブ〜音楽活動60周年記念〜 完全版 [Blu-ray]松岡直也
アトス・インターナショナル
2018-04-29

2012年6月8日に行われた松岡御大の音楽活動60周年記念公演。その模様は、同年9月にDVD化され、勿論、買って観ちゃってるんですけど、その時はDVD2枚に全14曲収録、今回は完全版と称しつつも全14曲収録。しかしBlu-rayの映像の他、CD2枚が付属しております。耳で楽しめるのは〇。よって、番外として紹介です。

メンバーはいつもの高橋ゲタ夫(b)を軸に、村上秀一(ds)、カルロス菅野(perc)、大儀見元(perc)、和田アキラ(g)。そこにホーン隊=土岐英史(sax)、佐藤達哉(sax)、奥村晶(tp)、鈴木正則(tp)、片岡雄三(tb)。
まずはCD1枚目、激しいアップ系M1「Stormy Weather」にて幕開け。ギターやブラス隊がテーマを繋いで躍動的にまとめ上げれば、テーマを中低音のブラス隊で暖かく紡ぐミディアム系M2「Fisherman's Break」に。できた編曲の中で楽しく遊んで、小気味よいベースラインからのアップ系M3「Adria」は、ブラス隊、ギターが力強くテーマ奏でて。ブラス隊のキメにしっかりスネアを絡めて強調する流石なポンタさん。

スローなチキチキにてM4「The Wind Whispers」は、トロンボーンが切々とテーマ紡いで、メロウにまとめ上げれば、バックビートな中でトロンボーンが朴訥とテーマ奏でるM5「Caribbean Carnival」。ブラス隊による煌びやかなサビとの対比がユニーク、そして最後にようやく御大のピアノソロ。その御大のリフからのミディアム系M6「Que Pasa Amigo」は、喰ったリズムにブラス隊によるテーマ、そしてキメに各位のソロを廻して、王道のwesingサウンド。こちらも最後に御大がソロを展開。

CD2枚目に移って、ラテンパーカッションからのアップ系M1「Desafio」は、トロンボーンを軸としたブラス隊がテーマを取ります。全員で力強く展開すれば、スローなチキチキにてM2「Caribbean Sea」。重々しく展開しつつ、途中から倍テンして御大のソロは躍動的。 流麗なピアノからのM3「A Season Of Love」は、 スローなチキチキにて物悲しいテーマを。勿論倍テンしてブラス隊やギターらがソロを廻す。一糸乱れぬラテングルーヴ。

そしていかにも朗らかなミディアム系M4「Santa Monica Frwy」は、トロンボーンらがテーマ奏でて。ゲタ夫さんもスラップにて下支えすれば、スローなチキチキにてM5「Rap Out(Oye Baila Mi Son)」は、ギターとアルト、ブラス隊がテーマ奏で合って。ゆったりなテンポのグルーヴィーなラテン曲で、続くは人気曲のアップ系M6「Noche Corriendo」。御大のアグレッシブなソロを織り交ぜて(途中、一瞬進行見失うも)、ブラス隊が絡み合ってのソロやギターソロ、パーカッション隊とドラムの掛け合いと、賑やかに展開してMC、一旦幕を閉じます。

そしてアンコール。御大の流麗なピアノ独奏からのM7「A Memory Of Majorca」。ホントに哀愁漂うテーマ。最後はWesingの代表曲M8「One Last Farewell」。現在に至る迄、ラテンフュージョンのド定番曲で締め括ります。

結局、このステージがWesingとしては最後だったんかな?大好きだったけど、観る事叶わなかったなぁ〜。

CDコレクションその1871…「ウェザーリポート」関連4枚!!

今回は、ウェザーリポート、そしてその関係者の作品をまとめて〜。

1:「ドミノ・セオリー(期間生産限定盤) [CD]」:Domino Theory〜Weather Report
ドミノ・セオリー(期間生産限定盤)ウェザー・リポート
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は1984年発表。

その前年に発表した「プロセッション [CD]」より、ジョー・ザヴィヌル(kbds)にウェイン・ショーター(sax)に、ヴィクター・ベイリー(b)、オマー・ハキム(ds)、ホセ・ロッシー(perc)のリズム・セクションが加わって新体制で船出していますが、その体制2作目が本作。全7曲収録です。

まずは幻想的かつ煌びやかにシンセ鳴り響いて始まるM1「Can It Be Done」(W.Tee作)で幕開け。珍しくリード・ボーカルを立てて、カール・アンダーソン(vo)が高らかに歌います。周囲は音数を極限迄減らして、テーマを浮き立たせれば、ミディアムなワルツの跳ね系にてM2「D♭ Waltz」。躍動的でタイトなリズムパターンの中、シンセやベース、テナーサックスが軽妙にテーマを繋ぐ。テナーソロは豪放ながらもその音の選び方が絶妙。男性陣のスキャットやシンセソロ、しなやかなハキムのドラムにシンセとテナーのユニゾン。緩急、そして強弱の付け方も絶妙で、彼ら末期の代表曲と思っています。

土着な打楽器らに朴訥とソプラノが奏でて始まるM3「The Peasant」は、ジャングルの奥地感漂う雰囲気の中でシンセが多様に彩れば、喰ったミディアムなリズムによるM4「Predator」(ショーター作)は、ショーターがテナーでパーカッシブなテーマ奏でて。そして煌びやかなシンセからの超スロー系M5「Blue Sound - Note 3」は、抜くだけ音を抜いて、テナーがテーマを伝える。弾かない美学、突然のアクセントは暴力的でもあり、そのメリハリある強弱は崇高でさえもあります。

軽妙なシンセからのハチロクM6「Swamp Cabbage」(ショーター作)は、テナーとベースがテーマを伝えて。指弾きベースソロらも織り交ぜながら展開すれば、最後はアルバムタイトル曲M7「Domino Theory」。アップなテンポで指弾きベースがウネウネとソロを展開。そしてテナーとシンセがパーカッシブにテーマを繰り返す。ジャコからベイリーへ。十分その個性を表現していると言えます。

2:「イミグランツ(期間生産限定盤) [CD]」:The Immigrants〜The Zawinul Syndicate
イミグランツ(期間生産限定盤)ザビヌル・シンジケート
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1988年発表。

ウェザーリポート終結後、ザヴィヌルの新バンド”ザヴィヌル・シンジケート”のデビュー作。全8曲収録です。

この時のメンバーは、スコット・ヘンダーソン(g)、エイブラハム・ラボリエル(b)、アレックス・アクーニャ(ds, perc & vo)、コーネル・ロチェスター(ds)、ルディ・レガラド(ds, perc & vo)。

まずはミディアムな4つ打ちによるM1「March Of The Lost Children」で幕開け。ザヴィヌルの4つ打ちは珍しいんだけど、分かりやすいビートの中でシンセがウネウネなテーマを展開。ギターソロを端的に挟んで、テーマをからシンセソロをかすかに展開します。

土着なリズムのゆったりハチロクM2「Criollo」(レガラドとの共作)は、メンバーらのアフリカンテイスト溢れる歌声がリードします。ラボリエルの歌心溢れるベースラインにシンセコード弾きが、楽曲を暖かく変化させ、Richard Page(vo)をフィーチャーしてのスロー系M3「Shadow And Light」(J.Lang & R.Pageとの共作)は、ロックな歌声にかすかなシンセのコード弾きに歌伴ソロ。ザヴィヌルらしい空気感でまとめられています。

ギターソロが導入するミディアムな4つ打ち曲M4「King Hip」は、シンセでウネウネとテーマを展開。女性コーラス陣=Perri(Carolyn,Darlene,Lori,Sharon)の歌声を織り込みんで、その繰り返しの中でシンセやギターが重ねる音は、目指すワールドミュージック感がそこはかと、自身の代表曲のセルフカバーとなるM5「No Mercy For Me(Mercy,Mercy,Mercy)」(作詞はO.B.Oliver)は、上述の女性コーラス陣Perriにテーマを歌わせて。その印象はゴスペル的でもある。

リズムはスローなチキチキなれと、小刻みな打ち込みシンセやパーカッションによっての音の洪水!M6「The Devil Never Sleeps」は、シンセやボコーダーがテーマを奏でる。シモンズな小刻みなベースが時折のアクセントとなり、更に躍動的に変化させています。

幻想的なシンセが響く中、ザヴィヌルによるボコーダーでテーマを伝えるM7「You Understand」は、バック加わってスローなチキチキに。ソプラノ風音色のシンセがテーマに絡めば、ミディアムスローなチキチキ風M8「From Venice To Vienna」は、メロディアスなベースラインに、ギターやシンセ、土着なコーラスがテーマを展開。こちらも正にワールドミュージックだな!

その他参加ミュージシャン。Tari Moore(vo)。

3:「ボトムズ・アップ<FUSION 1000> [CD]」:Bottom's Up〜Victor Bailey
ボトムズ・アップ&lt;FUSION 1000&gt;ヴィクター・ベイリー
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-29
オリジナル音源は1989年発表。

こちら、ジャコ・パストリアスの後を受けてベースを担当したヴィクター・ベイリー初のリーダー作です。ウェザーリポート終結後の発表。全8曲収録。

野太いリズムカウントからのミディアムな跳ね系M1「Kid Logic」で幕開け。ベイリー自身のコーラス従えて指弾きベースがテーマを軽妙に展開。テーマはブラス隊が引き継いで、Wayne Krantz(g…M1)の粘りあるギターソロ、マイケル・ブレッカー(t-sax…M1)の野太いテナーソロは途中から倍テン、勢いで最後迄。

シンバルレガートからのスロー系M2「Joyce's Favorite(邦題:ジョイスのお気に入り)」は、指弾きベースにテレンス・ブランチャード(tp…M2,3)のミュートトランペットが重なって重々しくテーマ紡いで。裏でリズム支えるスラップはマーカス・ミラー(b)。スキャット・オン・ベース・ソロを挟んで、ブランチャートのトランペットソロに後奏で奔放にベースソロと、聴かせドコロ盛り沢山で展開すれば、マイルズへ向けたM3「Miles Wows(Live)」は、ライブ風な紹介からのミディアムスローでヒップな跳ね系。跳ねたスラップをバックにMark Ledford(vo & piccolo-tp)が軽やかにに歌えば、元同僚のウェイン・ショーター(s-sax)が異彩放ったソプラノソロ、野太い指弾きベースソロ、最後にデニス・チェンバース(ds)が力強くドラムソロを展開。

時計の鳴る音から指弾きベース、スローな跳ね系にてセロリアス・モンクの代表曲M4「Round Midnight」。バッグビート気味の中、ベースが流暢にテーマ奏でて。ブランフォード・マルサリス(s-sax…M4)が高らかに絡んで展開すれば、ベキベキなスラップからのミディアム系M5「Bottom's Up」は、明るくポップなテーマをコーラス隊が歌って。ナジー(t-sax)のテナーをファンキーにフィーチャーし、街の雑踏音からのM6「Hear The Design」Clarence Robinson(vo & voice…M6)の恐々しいスポークンボイスや歌をフィーチャー。宗教色少々。

ジム・ベアード作!アップなリム4つ打ち曲M7「In The Hat」は、ビル・エバンス(t-sax)のテナーとベースが直進的なテーマを紡いで。途中に荒々しくテナーソロを、流麗な指弾きベースソロを挟んで、最後はベース独奏!M8「For Wendell And Brenda」にて幕を閉じます。ハーモニクスも駆使してまったりと展開します。

ベーシストのリーダー作は、リズムに徹する場合と、テーマをガンガン取って自己表現する場合に二分されるなら、ベイリーは後者を選択。ヒップなセンスも取り入れ、多くの共演者に恵まれて、聴き応えのある1枚に仕上がっていました。

その他参加ミュージシャン。Kevin Eibanks(ac-g…M2)、Mike "Dino" Campbell(g…M3,5)、Rodney Jones(g…M4)、Jon Herington(g…M7)、ジム・ベアード(kbds…M1,4 & 7)、Cyde Criner(kbds…M2,6)、リチャード・ティー(hammond…M5)、Lonnie Plaxico(ac-b…M4)、オマー・ハキム(ds…M1,2)、リッチー・モラリス(ds…M7)、プージー・ベル(toms & cymbals…M4、ds-prog…M5)、Jeff Watts(snare-ds…M4)、Rodney Holms(snare-ds,hi-hat & cymbals…M6)、ミノ・シネル(perc…M1 & 7)、Steve Thornton(perc…M4)、Donald Harrison(a-sax…M3,6)、Alex Foster(t-sax…M3)。


4:「セカンド・オピニオン [CD]」:Second Opinion〜Peter Erskine And The Dr.Um
セカンド・オピニオンピーター・アースキン
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-05

こちら、ピーター・アースキン率いるDr.Umの第2弾。ボーナス・トラック2曲含む全11曲収録。

Dr.Um=ジョン・ビースリー(kbds)、ベンジャミン・シェファード(b)、ボブ・シェパード(flu & sax)でして、デビュー作からは体制変更し、固定化されています。またボーナス・トラック2曲(M10-11)には、ダミアン・アースキン(b)とVardan Ovsepian(kbds)が参加しています。

超スローなチキチキM1「Hipnotherapy(邦題:催眠療法)」は、ピアノとテナーでブルージーにテーマを展開。淡々とテナー、崩しつつもピアノとソロを挟めば、続くM2「Eleven Eleven」(ジョン・ビースリー作)は、ジャコ風?指弾きから始まる。流暢にエレピソロ、高音域をハシゴしてのベース指弾きソロなどを挟み、叙情的なピアノ独奏から始まるのがM3「Street Of Dreams」(V.Young作)。スローなブラシチキチキにて、静かにソプラノやフルート、ピアノがテーマを奏でて。淡々と囁くようなテナーソロをフィーチャーしています。

ミディアムスローなチキチキ風M4「Not So Yes」(ジョン・ビースリー作)は、まずはベースがブルージーにソロを重ねて、ソプラノらがテーマを展開。途中にピアノソロを挟めば、ドラムのテナーからのミディアム系M5「Did It Have To Be You?」(ボブ・シェパード作)は、ベース、エレピも加わって全員でテーマをユニゾンする。4ビートに変化してテナーとオルガン、指弾きベースソロ、そしてドラムを軸にテナーとオルガンとの掛け合いを織り込んで。

ベース指弾きからのスロー系M6「Lida Rose」(ジョン・ビースリー作)は、シンセやピアノ、テナーが朴訥とテーマを繋げは、4ビート風のM7「Solar Steps」(ボブ・シェパード作)は、テナーが囁くようにテーマを展開。そのままソロに突入、続いてドラムソロ。あえて音数と手数増やさず、最後はシンセとテナーが掛け合って。

スローなブラシチキチキ曲M8「Dreamsville」(ヘンリー・マンシーニ作)は、TVドラマ「ピーター・ガン」のテーマ曲で、シンセと共にテナーが静かかつ囁くようにテーマ奏でて。エレピやフルートソロなどを織り込んでユラユラとまとめ上げれば、ゆったり8分の5拍子にてM9「Willow Weep For Me(邦題:柳よ泣いておくれ)」(A.Ronell作)は、ソプラノが淡々とテーマ奏で、そのままパーカッシブにソロを展開。崩しつつも流暢にピアノ、カウベル絡めながらのドラムとソロを挟んで、再びソプラノソロのまま、幕を閉じます。

ここからがボーナス・トラック。まずはM10「Sukiyaki(”Ue Wo Muite Arukou")(邦題:上を向いて歩こう)」(永六輔&中村八大作)。ジャズ的なコードを織り交ぜてピアノがテーマを紡ぎます。指弾きベースソロ、ピアノソロを織り交ぜて素朴にまとめ上げれば、ミディアムスローなチキチキ曲M11「Each Breath」は、ベースにアルコを多重録音して重厚にテーマを展開。軽やかなピアノソロらを挟み、幕を閉じます。

決して吹き過ぎない、弾き過ぎない、叩き過ぎない。デビュー作では散漫であったバンドのカラーも、ようやく方向性が定まったように感じます。

ちなみに3作目も発表となっているようですが、国内盤は無理そうです〜。

CDコレクションその1870…「ラロ・シフリン」2枚!!

今回は、映画音楽の作曲家としても知られるラロ・シフリンの諸作がお題目!!

1:「ラロ=ブリリアンス [CD]」:Lalo-Brilliance The Piano Of Lalo Schifrin〜Lalo Schifrin
ラロ=ブリリアンスラロ・シフリン
EMIミュージックジャパン
2011-12-21
オリジナル音源は1962年発表。

まずは個性的なドラムパターンの中でフルートが切々とテーマ奏でるミディアムな跳ね系M1「The Snake's Dance」で幕開け。途中、その8分の9拍子に転じるも、元のビートに戻ってアコベソロも挟みます。

たっぷりギター独奏からのM2「An Evening In Sao Paulo(邦題:サンパウロの夜)」は、ゆったりボサノバに転じてアルトがささやかにテーマを紡げは、軽やかにボサノバするM3「Desafinado」(N.Mendonca & A.C.ジョビン作)は、フルートがテーマを紡いで。4ビートに転じてシフリンが軽やかにピアノソロを展開します。

幻想的なフルート独奏からのM4「Kush」(ディジー・ガレスピー作)は、土着なハチロクのリズムの中、重厚なピアノソロを延々と、パーカッシブなフルートソロを織り交ぜれば、カリプソ風!明るく展開するM5「Rhythm-A-Ning」(セロリアス・モンク作)は、アルトとギターがテーマを展開、軽快な4ビートに転じてアルトソロ、軽やかなピアノソロ、ジャジーなギターソロ、アルトを軸にドラム、ギターを軸にパーカッションの掛け合いを挟んで、参加メンバーを大いにフィーチャー。

土着なドラムにギターとアコベのアルコが幻想的にテーマ奏でるM6「Mount Olive」は、ゆったり4ビートに転じてピアノがリードし、アルト、アコベがソロを展開。コンガ連打な中で高らかにフルートがブロウしてのM7「Cubano Be」(ジョージ・ラッセル作)は、ゆったり3連系に変化し、ピアノらと共に躍動的に展開します。

最後はM8「Sphayros」。ゆったり4ビートとキューバンビートを組み合わせつつ、ピアノがテーマ奏でます。ジャジーなギターソロを織り交ぜつつ、落ち着いた大人のジャズを展開します。

Jimmy Raney(g)、Art Davis(b)、Rudy Collins(ds)、Willie Rodriguez(perc)、Leo Wright(flu & a-sax)。

2:「ブラック・ウィドウ [CD]」:Black Widow〜Lalo Shifrin
ブラック・ウィドウラロ・シフリン
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1976年発表。

CTI移籍第1作だそうです。全8曲収録。

まずはファンキーなベースラインによるミディアム系M1「Black Widow」で幕開け。ストリングス隊やブラス隊らが2拍3連のエキゾティックなテーマを紡ぎます。続いてギターカッティングからのミディアム系M2「Flamingo」(Ted Grouya & Ed Anderson)は、シンセが可愛く2拍3連なテーマ奏でれば、いかにもガッドらしい(しかしガッドじゃない!)リズムパターンのミディアムスロー系M3「Quiet Village(邦題:静かな村)」(Lex Baxter作)は、テーマらしいモノはなく、シンセや女性スキャット=パティ・オースティン(back-vo)が彩りつつ進行し、軽やかなアップ系M4「Moon Glow / Theme From "Picnic"」(Hudson,DeLange,Mills & Dunning)は、エレピがストリングス隊従えてささやかにテーマ奏でます。ジョー・ファレル(flu & a-sax)のアルトソロにシフリンのエレピソロと途中に挟んでいます。

そして有名曲のディスコ・カバーでシングルカットもされたM5「Jaws」(ジョン・ウィリアムス)。編曲が斬新過ぎて途中迄は微妙ながらも、ブラス隊やストリングス隊が絡んでようやく”らしく”なる。

ブラジルの古典曲!M6「Baia」(A.Barroso & R.Gilbert)は、スローなチキチキの中、シンセやブラス隊が絡み合ってテーマ奏でれば、続くアップ系M7「Turning Point」は、シンセやストリングス隊が疾走感溢れるテーマを奏でて。最後もアップ系M8「Dragonfly」。ストリングス隊が2拍3連なテーマを華麗に奏でて展開します。

既にこの時代だと、映画音楽の仕事で知名度も相当あれど、こちらでは演奏者というより主に編曲の妙をまとめ上げた1枚と言えます。ちょっと奥ゆかしいかな???

その他参加ミュージシャン。エリック・ゲイル(g)、ジョン・トロペイ(g)、アンソニー・ジャクソン(b)、アンディ・ニューマーク(ds)、Carter Collins(perc)、Sue Evans(perc)、ヒューバート・ロウズ(flu)、Pepper Adams(b-sax)、ジョン・ファディス(tp)、Wayne Andre(tb)、Billy Campbell(tb)、Barry Rogers(tb)。

CDコレクションその1869…「T-SQUARE」新作1枚!!

CITY COASTER(DVD付)T-SQUARE
SMM itaku (music)
2018-04-25

デビュー40周年を記念して発表となった通算44枚目のオリジナル作です。全9曲収録。

しかし周年の節目は2008年の「Wonderful Days [CD]」(30周年)、2013年の「Smile [CD]」(35周年)と、記念公演を踏まえてのT-SQUARE SUPER BAND名義にて新作発表を行っていましたが、35周年以降、The Squareにて、T-Squareにてしばしばライブ開催(そして映像発表)などを繰り返していましたので、今年40周年といっても過去メンバー絡めても新鮮味に欠けるという判断となったかは分かりませんが、現役メンバー+田中晋吾(b)、そして部分的にレニー・カストロ(perc)、山崎千裕(tp)、湯浅佳代子(tb)を迎えての新作発表となりました〜。

まずはアルバム・タイトル曲M1「City Coaster」(坂東作)で幕開け。アップな跳ね系で、アルトとかすかにトロンボーン、そしてギターらがテーマを取れば、スラップソロ、アルトとトロンボーンのソロ掛け合い、ギターソロを中盤に配し、サビからのエレピソロ、最後にドラムソロと、全員をフィーチャー。タイトルに即して都会的な曲調で手堅くまとめ上げれば、アップな8ビートでM2「From Now On」(安藤作)。リム4つ打ちによるギターとピアノのAメロ、アルトとストリングス風シンセによるクラシカルなBメロにささやかなサビ。流暢なギターソロとリリカルなピアノソロを中盤に、最後にアルトソロを配します。

ゆったりハチロクのM3「In My Dreams」(坂東作)は、ナイティな雰囲気の中でギターがテーマ紡ぎ、サビにはアルト加わって美メロ強調。中盤にジャジーなギターソロやリリカルなピアノソロを、最後はメロディアスなアルトソロ。奇をてらう事なく直球でまとめ上げる坂東君のメロディセンスは、ここ数作で大いに進化。

そしてミディアムな8ビートによるM4「Better Than Yesterday」(安藤作)はトロンボーン交えて。ギターにトロンボーン、そこにアルトが加わって少し気怠いテーマを淡々と展開します。中盤にエレピとトロンボーンのソロを、終盤にアルトソロを配すれば、エレピからのスロー系M5「Sleepless Night」(安藤作)は、ブラシ使ってジャジーな雰囲気を醸し出し、アルトがテーマを淡々とブロウします。途中にピアノソロ挟みつつ、4ビートなジャズにバンドとして真正面で取り組んだのは初めて?

アップな4つ打ち曲M6「幻想の世界」(河野作)は、煌びやかなブラス隊絡みつつ、アルトとトロンボーンが爽やかにテーマ奏でて。トロンボーン、ギターのソロを中盤に、ブリッジ絡みのドラムソロ、アルトソロは終盤に。その明るく朗らかな曲調、好きです。

そしてラテンなビートのミディアムスロー曲M7「Trade Wind」(坂東作)は、ギターにフルートがテーマを展開。フルートとギターのソロを中盤に、ゲスト!レニー・カストロのティンバレスとドラムの躍動的なソロを終盤に。

続くはピアノをバックにアルトが切々と美メロを奏でるスローバラードM8「Everlasting Dream Part 供廖焚鰐邵遏法リリカルなピアノソロ、骨太なギターソロを中盤に配し、繰り返される王道バラードながらも堂々とまとめ上げています。

最後はミディアムでファンキーな跳ね系M9「Trap It」(安藤作)。ささやかなブラス隊絡む中、アルトとトロンボーンがテーマを淡々と展開。ワイルドなギターソロ、ブラス隊の軽やかなソリ、曲調に即してファンキーなアルトソロにトロンボーンソロ、そしてスラップソロにティンバレスソロと、坂東君のドラム以外のソロを数々フィーチャーし、賑やかに幕を閉じます。

トロンボーンの参加が、最新ジャズ・ライフ誌にかつてのザ・クルセイダーズを引用して紹介されていましたが、アーバンにまとめられてたせいか、あまり似た感はなかったですね〜。

同時発売?LP盤の兼ね合いで、総収録時間は46分前後。それぞれの楽曲が端的にまとめ上げられています。もっと各人のソロを!という方は、ライブ参戦ですね。

一応、結成40周年の記念公演は8月5日(日)にパシフィコ横浜にて。ホントに残された目玉はというと本田雅人氏の参加でしょうが、どうする??どうなる???

CDコレクションその1868…「挾間美帆」3枚!!

今回は、ジャズ作曲家&編曲家として、最近、色んなトコで目にする狭間美帆さんのリーダー作3枚をまとめて。

1:「ジャーニー・トゥ・ジャーニー [CD]
ジャーニー・トゥ・ジャーニー狭間美帆
ユニバーサル ミュージック クラシック
2012-11-14

何でその名を知ったのは忘れちゃいましたが、ジャズ作曲家そして編曲家として、異彩を放った活動をしている美帆さん。直近では大西順子さんらも活動に帯同する事もあるようで…。こちらは初リーダー作。全9曲収録です。

流麗なストリングス隊、そしてブラス隊が重なりあってのミディアム系M1「Mr.O」で幕を開けます。軽やかな4ビートを挟みつつ、アルトやピアノのソロ経て、全員が絡み合ってのソリを展開。編曲者=美帆さん、楽しくスコア書いたんだろうねー。

Stefon Harris(vibes)をフィーチャーして7拍子で展開するM2「Tokyo Confidential」。ブラス隊によるさらっとしたテーマを持ち、テナー、ゆったりな4拍子の跳ね系、6拍子に変化しつつヴァイブがソロを展開。そして流麗なストリングス隊からのM3「Blues Forest」は、ゆったり4ビートにてトランペットが叙情的なテーマ奏でます。豊かなメロディを昔ながらのストリングス隊の伴奏で際立たせていました。アコベ、トランペットのソロからストリングス隊のソリにて盛り上げ、静かに終わります。

アルバム・タイトル曲のスローな6拍子曲M4「Journey To Journey」は、Steve Wilson(a-sax)のアルトをフィーチャーして、テーマ、そしてたっぷりとソロを流麗に展開すれば、カバーとなるM5「Paparazzi」(R.Fusari. S.Germanotta)を、ゆったり4ビートにてアルトがテーマを展開し、リム4つ打ちに変化してソロを取り、高速4ビートにてヴァイブソロ。緩急つけた編曲の中、管楽器隊のソリも織り込んで盛り沢山。

タム廻しらからのドラムソロで始まるゆったりハチロクM6「Believing In Myself」
は、Mark Feldman(vln)のバイオリンを絡ませながら、美帆さんがピアノで怖々しくテーマ奏でる内省的な楽曲。途中のバイオリンソロ、直後のストリングス隊の重奏、ドラムソロもその雰囲気を踏襲して展開し、ゆったり4ビートによるM7「Ballad」は、アルトとストリングス隊にて甘美にまとめれば、軽快な4ビートの中でソプラノを中心となって木管隊らが絡み合って始まるM8「What Will You See When You Turn The Nest Corner?」は、10拍一回りな拍割から拍抜きのブリッジ経て、4拍子にてトランペットソロ、ブラス隊のソリ、8分の6拍子にてソプラノソロ、トランペットとアルトの掛け合い、ストリングス隊をバックにブラス隊それぞれの自由なソロと、凝りに凝った編曲でまとめ上げています。

最後はピアノをバックにBert Hill(french-horn)のフレンチホルン、アルトが暖かくメロを紡ぐM9「Hidamari」?Andrew Gutauskas(sax & b-cla)がバスクラで朴訥に、ピアノ独奏に、Ryoji Ihara(sax & flu)のテナーと、それぞれがソロを展開し、幕を閉じます。

Sam Harris(p)、Sam Anning(b)、Jake Goldbas(ds)、James Shipp(vibes)、Cam Collins(a-sax & cla)、Philip Dezack(tp & flh)、、Joyce Hammann(vln)、Lois Martin(viola)、Meaghan Burke(cello)。

2:「タイム・リヴァー [CD]
タイム・リヴァー挾間美帆
ユニバーサル ミュージック
2015-09-23

デビュー作から3年、2作目が発表となりました。全9曲収録。

まずはストリングス隊に金管隊の重奏からの     M1「The Urban Legend」で幕開け。複雑なビートは、3分の12+10拍子に同12拍子といった変則(多分)。そのままピアノソロからブラス隊とストリングス隊の絡み合い。ゆったり4ビートにブラス隊の小刻みなフィルを絡めながら朗々とテナーソロ。元の複雑なテーマからチキチキにて金管隊と木管隊、ストリングス隊が絡んだりと、まあ難解。

ゆったりハチロクのM2「Cityscape」は、ピアノやヴァイブ、ミュートトランペット、木管隊や金管隊らがテーマを展開しての全員がリード奏者。James Shipp(vibes)によるヴァイブソロはウンウンと唸ってるのがマイクに入りながら連打しまくり。力強いミュートトランペットソロからドラムソロらを織り込み、エンディングへ。

名匠ギル・ゴールドスタイン(accordion)を迎えて、アコーディオン独奏からのM3「月ヲ見テ君ヲ想フ(Under The Same Moon)」は、超スローなチキチキ風。アコーディオンが中低音な金管隊を添えつつテーマを切なく奏でれば、そのまま突入するソロは、アコーディオンの特性を生かして鳴らしたりミュートかけたり。倍テンしてのソプラノソロは、小気味よく展開し、テーマに戻って静かにエンディング。

ミディアムな3連シャッフル曲M4「Dizzy Dizzy Wildflower」は、ブラス隊が力強く奏でるテーマと、ストリングス隊が静かに奏でるテーマと、強弱のメリハリが面白く。アルト、チキチキに変化させてのトランペットとそれぞれのソロを織り込めば、節々の重奏も絡め合う。

ここから2曲は、ピアニスト=挾間美帆!スローなチキチキ風M5「Alternate Universe, Was That Real?」は、ミュートトランペットやクラリネットがささやかにテーマを展開。ポリリズム風のヴァイブにピアノソロを挟んでサラッとまとめ上げれば、ピアノとストリングス隊の重奏!M6「Introduction」は、互いにリズミカルに紡ぎ合って、中盤からドラムが加わってからのストリングス隊のソリは、怖々しくもある。

ドラムのフィルからのM7「Fugue」は、ビオラとチェロの躍動的な重奏を全面に。Lois Martin(viola)によるビオラの情熱的なソロを挟んで、ビオラとチェロの左右に分かれての掛け合いなど、主役は弦楽器な楽曲。

アルバムタイトル曲M8「Time River」は、ゲストにジョシュア・レッドマン(s & t-sax)を迎えて。ピアノをバックにソプラノ紡ぎ、ブラス隊がテーマを引き継いで。静かに転じてMatthew Jodrell(tp & flh)が甘くフリューゲルホルンソロを展開すれば、テナーに持ち替えてレッドマンがソロを展開。途中からはピアノのみを従えて豪放に存分に。

最後はM9「Magdalena(Song By A Perfect Circle)」。軽やかな4ビートで展開します。フルメンバーでテーマを紡ぎます。Andrew Gutauskas(sax & b-cla)の重厚なバリトンソロ、Ryoji Ihara(s & t-sax、flu)の絞り出すかのテナーソロが終盤の柱。ステージの最後で演奏されるならは、観客煽るのは間違いない!

Sam Harris(p…M2,5 & 8)、Alex Brown(p…M1,3,4 & 9)、Sam Anning(b)、Jake Goldbas(ds)、Cam Collins(a-sax & cla)、Adam Unsworth(french-horn)、Joyce Hammann(vln)、Sara Caswell(vln)、Meaghan Burke(cello)。

3:「ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウス [CD]
ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウスメトロポール・オーケストラ・ビッグバンド 挾間美帆
ユニバーサル ミュージック
2018-02-14


こちら、2017年10月13日、アムステルダムにあるビムハウスというホールにて行われたセロニアス・モンクのトリビュート・ライブの模様を収録したモノ。全7曲収録です。

拍手からチューニング、そんな最中にバリトンとテナーの重奏始まってのM1「Thelonious」(モンク作)で幕開け。軽快な4ビートにて金管隊が分け合っての華やかなテーマからトランペットとテナーのソロ、静かに転じて全員のソリ、チャールストンなビートに転じてクラリネットソロから盛り上がってフィナーレと展開多数。挾間美帆の編曲マジック炸裂。

全員の抑えた重奏からゆったり4ビートにてM2「Ruby, My Dear」(モンク作)は、全員がテーマを分け合って。倍テンしてピアノとフリューゲルホルンがソロを取って、またまたチャールストン!木管隊を軸にしてのソリ、元のゆったり4ビートにて静かにフィナーレ。

軽快なギターカッティングからのアップ系M3「Friday The 13th」(モンク作)は、ぼっなリズムの中でソプラノが軽妙にテーマ奏でて。そのままソロに発展。ギターカッティングにポリリズムなピアノのフレーズとバック陣のソリ、7拍子?6拍子にてフリューゲルホルンソロ。テーマに戻ってエンディング。


軽快な4ビートによるM4「Hackensack」(モンク作)は、ミュートトランペットら、クラリネットらがテーマを繋いで。アルトやギターのソロ、木管隊ソリ絡みのドラムソロなどを挟んで、ビッグバンドらしい様式でシンプルに展開すれば、モンクの代表曲M5「’Round Midnight」(モンクとB.D.Hanighen、C.C.Williamsとの共作)は、ピアノを大きくフィーチャーして。ピアノ独奏にて知られたテーマを紡ぎ、引き継いでブラス隊が紡ぐ。倍テンして金管隊が中心となるも、元のスローに戻ってピアノが独奏でソロを情感たっぷりに展開します。ブラス隊の後奏でしっとりとエンディング。

アップなカリプソなリズムでM6「Epistrophy」(モンクとK.Clarkeとの共作)は、ゆったり4ビートも用いつつブラス隊がテーマを。トロンボーンなテナーのソロを挟んで、ドラマティックにまとめ上げれば、最後はブラス隊の前奏からのM7「Crepuscule With Nellie」(モンク作)。ゆったり4ビートにてピアノやトロンボーンがテーマを紡いで。端的に流麗なピアノソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

自身の楽曲を取り上げるのではなく、セロ二アス・モンクの楽曲、それもソロ・ピアノのバージョンを膨らませて編曲して〜という、挾間美帆さんの着想力が全ての本ライブ。ともあれ、それぞれのパートを組み合わせて、重層的に巧みにまとめられていました。

その他参加ミュージシャン。メトロポール・オーケストラ・ビッグ・バンド=Marc Scholten(cla & sax)、Paul Van Der Feen(cla & sax)、Leo Janssen(cla & sax)、Sjoerd Dijkhuizen(cla & sax)、Max Boeree(cla & sax)、Ray Bruinsma(tp)、Martin De Last(tp)、Nico Schepers(tp)、Rik Mol(tp)、Jan Oosting(tb)、Louk Boudensteijn(tb)、Jan Bastiani(tb)、Martin Van Den Berg(b-tb)、Marcel Serierse(ds)、Aram Kersbergen(b)。Peter Tiehuis(g)、Hans Vroomans(p)。

CDコレクションその1867…「ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン」4枚!!

何故か入手に機会に恵まれなかったルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーンの諸作をまとめて。

1:「ルーファサイズド [CD]」:Rufusized〜Rufus featuring Chaka Khan
ルーファサイズドルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
ユニバーサル ミュージック
2014-09-24
オリジナル音源は1974年発表。

ルーファスの3作目。直前にメンバー変更があって、ジャケットには6名が写っているが、この時のルーファス=トニー・メイデン(g & back-vo)、ケビン・マーフィー(kbds)にボビー・ワトソン(b & back-vo)、アンドレ・フィッシャー(ds & perc)、そしてチャカ・カーン(vo)だそうです。全10曲収録。

まずはブラス隊従えての軽快なアップ系M1「Once You Get Started」(G.Christopher & トニー作)で幕開け。トニーの軽やかなギターカッティングらをバックに奔放にシャウトするチャカ。ルーズなギターからのM2「Somebody's Watching You」(ボビー、トニー、チャカの共作)は、拍足し(4+5拍子)なAメロとささやかなBメロによって構成される妙に耳に残るファンクチューン。流麗なピアノを冒頭に配したミディアムスロー曲M3「Pack'd My Bags」(チャカ&トニー共作)は、ささやかな展開のバラッドながら、ファンキーに歌い上げるチャカ。デヴィ爺みたいな流麗に、そして粘っこくトニーが色を添えます。スローで静かに展開するM4「Your Smile」(L.Washbum作)は、囁くように歌って。しかし2番からは力強くとその強弱の奔放さは正にチャカ。

アルバムタイトル曲でギターカッティングにブラス隊が絡むミディアム系M5「Rufusized」(5人の共作)は、シンセ、そしてボコーダーがコミカルに展開。クレジットには見当たらないけどテナーソロもあり。チャカは不在!

ミディアムスローな16系M6「I'm A Woman(I'm A Backbone)」(L.Washbum作)は、抑えたリズムの中でチャカが高らかに歌えば、引き続いてミディアムなファンキーチューンM7「Right Is Right」(チャカ、ケビン、トニー作)。ファンキーにシャウトすれば、アップで地を這うベースラインをバックにM8「Half Moon」(J.Hall作)。躍動感溢れるバックに存分にシャウトするチャカ。

ミディアムスローなチキチキ曲M9「Please Pardon Me(You Remind Me Of A Friend)」(B.Gordon & B.Russell作)では、ストリングス隊やブラス隊を従えて。ハイトーンも織り交ぜて歌い切れば、ミディアムでナイティな雰囲気のM10「Stop On By」(ボビー・ウーマック&T.Thomas共作)は、男性(ボビー?トニー?)とのデュエット曲。一旦フェードアウトも、フェードインしてテナーソロで幕を閉じます。

2:「ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン [CD]」:Rufus Featuring Chaka Khan〜Rufus Featuring ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーンChaka Khan
ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
ユニバーサル ミュージック
2014-09-24
オリジナル音源は1975年発表。

ルーファスの4作目。前作と変わらずに5人編成。タワー・オブ・パワー・ホーンズの参加し、全9曲収録です。

まずはチャカのハイトーンから始まるアップ系M1「Fool's Paradise」(G.Christopher作)で幕開け。ささやかに歌い出し、徐々に熱を帯びてと王道の展開なれど、バックは抑えつつ、ストリングス隊やトランペットソロも交えて進行します。アップなファンキー系M2「Have A Good Time」(G.Christopher作)は、トニーの小気味よいギターカッティングらをバックに序盤から力強く熱唱。ブラス隊、テナーの印象的なソロを交えれば、ギターやベースらによるユニゾンからのミディアム系M3「Ooh I Like Your Lovin'」(ボビー、トニー、チャカの共作)は、抑えたファンキー曲。喰ったリフらを織り交ぜて展開します。トニーやボビーのフィルも色を添えています。

ブルージーなギターカッティングからのミディアムスローなM4「Everybody Has An Aura」(G.DeWitty作)は、気怠いリズム隊にブラス隊やストリングス隊が絡む中、力強く熱唱。喰ったリズムパターンからのミディアム系M5「Circles」(T.Dulaine作)は、ストリングス隊を積極的に交えて展開し、スローなチキチキ曲M6「Sweet Thing」(チャカとトニー共作)は、メロウなバラード。

一転、アップな16系でのM7「Dance Wit Me」(G.Christopher作)は軽やかに展開すれば、ストリングス隊従えて静かに展開するM8「Little Boy Blue」(J.Farris作)は、拍抜きやトニーのギターソロも交えつつ展開。

そして小気味よいギターカッティングからのミディアム系M9「On Time」(5人の共作)はインスト曲。同じフレーズを繰り返し、グルーヴィーさってコレ!ってささやかに主張すれば、最後はミディアムスローな重たいビートでM10「Jive Talkin'」(B.Robin & M.Gibbs共作)。朴訥、そして高らかに歌い上げるチャカでした。

卓越した歌い手としてバンドの中でもその存在感は徐々に高まって!というのが実感できます。

3:「アスク・ルーファス [CD]」:Ask Rufus〜Rufus Featuring Chaka Khan
アスク・ルーファスルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
ユニバーサル ミュージック
2015-05-13
オリジナル音源は1977年発表。

ルーファスの5作目。前作と変わらず5人編成なれど、後にメンバーとなるデヴィッド・ウォリンスキーが楽曲提供に参加していて、全9曲収録です。

まずはアップなファンク系M1「At Midnight(My Love Will Lift You Up)」(L.Washbumとトニー共作)で幕開け。代表曲の1つで、小気味よいビートとリフに乗せて存分にシャウトするチャカ。R&Bチャートで首位獲得曲。

アップな8ビートでのM2「Close The Door」(ボビーとチャカ、デヴィッドの共作)は、ストリングス隊を従えながらマイナーなメロディを囁くように歌い、インストメドレーのM3「Medley:Slow Screw Against The Wall / A♭ Fly」(前者デヴィッド、後者ボビー作)は、チェロとピアノがクラシカルに紡ぎ合う前者と、ゲスト!ローリング・ストーンズのロン・ウッド(g)が参加した後者にて構成されるが、繋がり過ぎて後者が分からん!

地を這うようなリズムからのM4「Earth Song」(チャカとトニー、T.Sapikの共作)は、一転して静かに転じて8ビートに。ストリングス隊も大いに絡む中、ささやかに歌って、スローなチキチキ系M5「Everlasting Love」(デヴィッドとD.Belfied、ケヴィンの共作)は、囁くように歌って。小気味よいギターのリフ、歌に絡む暖かいシンセが印象的。

サビ始まりのミディアム系M6「Hollywood」(アンドレとデヴィッド共作)は、男性コーラス陣らと共にささやかに歌って、引き続いてM7「Magic In Your Eyes」(チャカとトニー共作)も、ささやかに歌って。これら2曲は何となく似た雰囲気でした。

Milt Holland(perc)のトーキングドラムも絡むスローなチキチキ系M8「Better Days」(チャカとR.Holland共作)は一転、抑えたファンキーチューン。中盤からは伸びやかに高らかに歌い出して、チャカ色に染めていけば、チャカのエジプト好き?が興じてのスローなチキチキ系M9「Egyptian Song」(チャカとデヴィッド共作)は、大仰!ドラマティックにまとめたサウンドに、高らかに歌い上げる。これってルーファスじゃないな!

ともあれ、ファンク・バンドとして、歌い手=チャカとして、最も完成度の高い1枚。R&Bアルバムチャートで首位獲得作のようです。

4:「ストリート・プレイヤー [CD]」:Street Palyer〜Rufus Featuring Chaka Khan
ストリート・プレイヤールーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
ユニバーサル ミュージック
2015-05-13
オリジナル音源は1978年発表。

6作目。メンバーはトニー・メイデン(g,perc & vo)、ケビン・マーフィー(kbds)、ボビー・ワトソン(b & perc)に、新メンバーとして前作に参加したデヴィッド・ウォリンスキー(kbds & back-vo)、そしてリチャード・カルホーン(ds, perc & back-vo)が加わって、5名+チャカとなりました。全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲、街の雑踏なエフェクトからのアップ系M1「Street Player」(D.Seraphineとデヴィッドの共作)で幕開け。歌うはトニー。途中と終盤のギターソロ含めてタイトにファンクすれば(チャカはコーラスのみ!)、ミディアムスローなチキチキ風M2「Stay(邦題:心の鍵)」(チャカとリチャードの共作)でチャカ登場。静かに囁くように中低音にて展開も、中盤から高音域にて歌い上げて。ドラマティックなイントロからのスローな16系M3「Turn」(ボビーとデヴィッドの共作)は、バック陣のタイトルコールやブラス隊を従え、チャカがユラユラと歌って。といっても中盤からは高らかに魂の叫び。ブラス隊=シーウィンド・ホーンズで、途中にシャープなソリも披露。

スローなチキチキ風M4「Best Of Your Heart(邦題:愛にひとこと)」(ボビーとデヴィッドの共作)は、シルキーに歌い上げるスローバラードで、ストリングス隊を従えて徐々に高らかに。そのままサンバなアップ系
M5「Finale」(ボビーとデヴィッドの共作)は、エレピがテーマとソロを取って。

スペーシーなシンセからのアップ系M6「Blue Love」(デヴィッドとリチャードの共作)は、シンセ従えてチャカがささやかに歌って。途中からトニーが歌ってチャカは奔放に熱唱。ささやかな8ビートでのM7「Stranger To Love(邦題:愛の傷あと)」(デヴィッド作)は、キャッチーなサビを持つ甘く切ない楽曲でソウルスタンダード、ファンキーなテイストのミディアム系M8「Take Time」(トニー作)は、トニーのギターがリードするインスト曲。

アコギ、そしてブラシ使ってささやかに展開するミディアム系M9「Destiny(邦題:さだめ)」(D.Batteau & R.Holland共作)は、ストリングス従えてサラッとまとめ上げれば、最後はアップな16系M10「Change Your Ways」(トニーとT.Sapikの共作)で幕を閉じます。M1同様、タイトなビートの上でトニーが歌い出し、そしてチャカ。2人がデュエット曲は初めてなれど、2人に甘いスローバラードは似合わない!ルーファスらしいと言えます。

その他参加ミュージシャン。Everett Bryson,Jr.(perc)、Helen Lowe(back-vo)。そしてシーウィンド・ホーンズ=Kim Hutchcroft(flu & sax)、ラリー・ウィリアムス(piccolo,flu & sax)、ジェリー・ヘイ(tp & flh)、Bill Reichenbach(tb)。
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