悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその1743…「ブライアン・ブレイド」4枚!!

今回は引く手あまたなドラマー、ブライアン・ブレイドの諸作をまとめて…。

ブライアン・ブレイドは1970年7月25日ルイジアナ州生まれ。18歳の時にロヲラ大学に通う為にニューオリンズへ移住し、その後、ジョシュア・レッドマンのサイドメンとしてデビューしたようです(wikiによる)。

1:「ブライアン・ブレイド・フェロウシップ [CD]」:Brian Blade Fellowship
ブライアン・ブレイド・フェロウシップ
ブライアン・ブレイド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は1998年発表。

ブライアン・ブレイド・フェロウシップ名義であるが、初リーダー作。全8曲収録です。

そのメンバーは、Dave Easley(pedal-g)、Jon Cowherd(p & wurlizter)、Christopher Thomas(ac-b)、Melvin Butler(s & t-sax)、Myron Walden(a-sax)で、その他Jeff Parker(ac-g…M-5)、Daniel Lanois(mando-g…M-1、white mustang…M-6)です。M-5がCowherdの提供で、その他はブレイド作曲です。

一通り聴くと、ドラマーのあるべき姿の1つをしっかり示したブレイド。それは単に作曲力だけではなく、それに準じた本能のドラミングを行っていて、単にテクニカルさを追い求めるのが全てではない事、だから各方面から共演を切望されてるんだろうと感じました。

まずは故郷と言えるミシシッピ川を情景的に描いたM-1「Red River Revel」で幕を開けます。シンバル・レガート使って淡々と、そしてテナー・サックスらによるテーマやソロは、途中に4ビート使って盛り上がりつつもクールダウンもし、静かにエンディングを迎えます。美的センスが全てと言わんばかりに仕上がっていました。

それは続くM-2「The Undertow」(ペダル・ギターによるソロはメセニー風?)、自身のルーツを辿ってアフリカ風なスキャットから始まるM-3「Folklore」、再び情景的に描いたM-4「In Spite Of Everything」と、音楽という手法を使って書いた絵を見せつけられているように感じます。

ギターとスチール・ギターの絡みが美しいM-6「Mohave」、ちょっとアップでまとめたM-7「If You See Lurah」、最後は静かに始まって、途中はハチロクで盛り上がりつつも静かに終わるM-8「Loving Without Asking」で幕を閉じます。ブレイド選んだ面子らが、楽曲の雰囲気を解釈して取るソロは、やっぱり美しくてね〜。ホントにいいデビュー作でした〜。

2:「パーセプチュアル [CD]」:Perceptual〜Brian Blade Fellowship
パーセプチュアル
ブライアン・ブレイド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は2000年発表。

こちら、ブライアン・ブレイド・フェローシップ名義による2作目。全9曲収録です。

そのメンバーは前作から引き続いてDave Easley(pedal-g)、Jon Cowherd(p,rhodes & punp organ)、Christopher Thomas(ac-b)、Melvin Butler(s & t-sax)、Myron Walden(a-sax & b-cla)に、新たにKurt Rosenwinkel(g)。ゲストに前作にも参加したDaniel Lanois(g…M-8、steel-g…M-9)、そして発表直前に共演したジョニ・ミッチェル(vo…M-9)です。

演ってる事は1作目を踏襲し、スローな6拍子によるタイトル曲M-1「Perceptual」は、ギターやサックスらがメロディやソロを取りつつ、情景的に仕上げていて、ブレイド・ワールドを構築。

シンバル・レガートからのM-2「Evinrude-fifty(Trembling)」もテナー・サックスやギターがメロディ取りつつ、9拍子のリフ挟みながらリリカルなピアノソロ、一転、上下に飛び回るギター・ソロと、緩急や強弱といった表現を超えた美的センスに溢れた仕上がりです。

ソプラノがメロディ紡ぐM-3「Reconciliation」、ポリリズム?4拍子かと思いきや跳ねた5拍子のM-4「Crooked Creek」は、徐々に盛り上がって展開し(そんな時にはスネア使用率が高まる!)、ちょっと小休止!スチール・ギターを前面に出してのM-5「Patron Saint OF Girls」にWaldenのバス・クラリネットのほぼ独奏!M-6「The Sunday Boys(Improvisation)」を挟みます。

そして後半戦はM-7「Variations Of A Bloodline A.From The Same Blood、B.FellowShip(Like Brothers)、C.Mustangs(Class Of 1988)」は、ブレイド自身と仲間たちを描いたようなタイトル(と感じた)。続いてちょっとスローなM-8「Steadfast」は静かにアコベ・ソロから始まりつつ、サビはサックスとブレイドの歌。その幻想的な響きは、アフリカ的というよりアメリカ的。

最後のM-9「Trembling」はジョニ・ミッチェルを迎えて。こちらでも感じられるアメリカ的な雰囲気って、何となく出身地ニューオリンズから彷彿するモノでありますが、文字にできんな(苦笑)。

3:「シーズン・オブ・チェンジズ [CD]」:Seasons Of Changes〜Brian Blade & The Fellowship Band
シーズン・オブ・チェンジズ
ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は2008年発表。

こちら、ブライアン・ブレイド&ザ・フェローシップ・バンド(&とかザとかバンドが付くようになったが)による3作目。日本向けボーナス・トラック(ライブ音源)1曲含む全10曲収録です。

前作発表から8年近く経過していますが、前作から引き続いてKurt Rosenwinkel(g)、Jon Cowherd(p,punp organ,moog & wurlitzer)、Christopher Thomas(ac-b)、Myron Walden(a-sax & b-cla)にMelvin Butler(t-sax)という布陣で録音されています。

こちらも演ってる事は変わりません。ピアノやギターをバックにテナーとバス・クラリネットがメロディ紡ぐスロー系M-1「Rubylou's Lullaby」に始まり、ゆったりハチロクのM-2「Return Of The Prodigal Son(邦題:放蕩息子の帰還)」とM-3「Stoner Hill」と、その情景的なメロディ、絵を書くが如く、それぞれがキャンパスを彩って形にしていくかの如く、サウンドの方向性は不変です。M-2終盤の全員が同時にソロを展開して一つに向かっていく様は美しい。

続く12分00秒の長尺となったアルバム・タイトル曲M-4「Season Of Changes」でも、アコベ爪弾きからのスロー系M-5「Most Precious One」にM-6「(同)(Prodigy)」についても同様で、強弱踏まえた叙情性が形になっています。

Waldenのバスクラほぼ独奏のM-7「Inprovisation」挟み、M-8「Alpha And Omega」、そしてフリーな冒頭からのハチロクM-9「Omni」と、今回はあまり変拍子がありませんが、聴衆を引きこむ力に富んだ楽曲ばかりでした〜。

ボーナス・トラック=ライブ音源のM-10「Patron Saint Of Girls」は前作収録曲でした。

4:「ランドマークス [CD]」:Landmarks〜Brian Blade & The Fellowship Band
ランドマークス
ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンド
ユニバーサル ミュージック
2014-04-09

このユニットでの現在における最新作がこちら。全10曲収録です。

こちらも前作(上の3ね)から6年程が経過し、メンバーはJon Cowherd(p, Mellotron & punp organ)、Chris Thomas(b)、Myron Walden(a-sax & b-cla)にMelvin Butler(s & t-sax)という変わらぬ4人に、新たにJeff Parker(g)を加えて録音されています。といってもギター、ほとんど入ってないけど…。

まずはアルバム・イントロM-1「Down River」で幕を開け、早々にアルバム・タイトル曲M-2「Landmark」。ピアノの和音にアコベがソロを取り出し、ゆったりハチロクのビートの上で2管(ソプラノとバスクラ)がテーマを展開。変わらないフェローシップ・サウンドが展開されています。

インタールードM-3「State Lines」を挟み、続くM-4「Ark.La.Tex」もM-2同様のフォーマットで物静かに展開すれば、またまたインタールードで2管とアコベが重奏するM-5「Shenandoah」を挟んで、M-6「He Died Fighting」もM-2やM-4同様のフォーマットながらも、ウネウネしたWaldenのアルト・ソロが印象に残ります。

そのWaldenのバスクラ独奏から始まるM-7「Friends Call Her Not」経て、ゆったりハチロクするM-8「Farewell Bluebird」ではリリカルなピアノ・ソロの後、ここでようやくギター・ソロ。といっても情景的なメロディ&雰囲気の中で静かに語ります。

超スローなM-9「Bonnie Be Good」経て、最後はちょっと跳ね系M-10「Embers」で幕を閉じます。どちらかというえば暗いメロディが多いこのユニットですけど、このM-10のみ少々の明るさあり。メンバーのソロもなく、わずか2分21秒で終わってしまいます。アウトロ的な位置づけかな???

しかしこれら4枚振り返ると、ドラマーがリーダーであるユニットの作品ながら、ドラム・ソロってほとんどない(苦笑)。アーティスト的な志向が強い故、多くから引っ張りだこなのかもしれません。

CDコレクションその1742…「スティング」新作1枚!!

1:「ニューヨーク9番街57丁目(デラックス)(DVD付) [CD]」:57th & 9th〜Sting
ニューヨーク9番街57丁目(デラックス)(DVD付)スティング
ユニバーサル ミュージック
2016-11-11

「スティング13年ぶりのロック・アルバム」、そんな紹介に釣られて速攻買ったのがこちら。ボーナス・トラック3曲加えて全13曲収録。しかし更に6曲のライブ音源を追加した「ニューヨーク9番街57丁目(ジャパン・ツアー・エディション) [CD]」がこの5月に発売されるらしい。相変わらず悩ましい商売をしているユニバーサル・ミュージック(苦笑)。

とはいえ本作、あっという間に最後まで聴いちゃいました。ボーナス・トラックはライブ音源とか別バージョンだったりしますが、本編の10曲全てが簡潔にまとめられています。長くて5分弱(M-9「Inshallah」)、ほとんどが3分強。装飾をなるだけ排しているですね〜。

まずは実はポリスを感じさせてくれるアップな疾走系M-1「I Can't Stop Thinking About You」で幕開けすれば、サビはシンプル、その他に歌詞を詰め込んだミディアム系M-2「50,000」、グランジ風のミディアム系M-3「Down, Down, Down」、環境問題について歌ったアップ系M-4「One Fine Day」、サラッとハチロクするM-5「Pretty Young Soldier」、そして激しくロックするアップ系M-6「Petrol Head」へと続く。このM-6、盟友ドミニク・ミラー(g)による開放弦使ったリフが大きな特徴。

一旦、アコギをバックにしみじみ歌ったM-7「Heading South On The Great North Road」を挟み、ヴィニー・カリウタの巧みなフレージングが変拍子(8分の7拍子)を感じさせないM-8「If You Can't Love Me」、難民問題んついて静かに歌ったM-9経て、最後はJerry Fuentes(ac-g)を従えてしみじみ歌うM-10「The Empty Chair」で幕を閉じます。

ボーナス・トラックはM-1のL.A.バージョンとして仕上げられたM-11、M-9のベルリン・セッション・バージョンであるM-12、そしてポリスの代表曲M-13「Next To You(with The Last Bandoleros)」。このM-13を聴くと、新曲M-1らの流れが繋がっている事が理解できます〜。

その他参加ミュージシャン。Lyle Workman(g)、Martin Kierszenbaum(organ)、Rob Mathes(p…M-8)、Josh Freese(ds…M-2,4,5 & 6)、Rhani Krija(perc)、The Last Bandoleros(back-vo)。

CDコレクションその1741…「ジョン・ウィリアムズ×スティーブン・スピルバーグ」1枚!

1:「ジョン・ウィリアムズ・プレイズ・スピルバーグ(DVD付) [CD]」:The Spielberg / Williams Collaboration
ジョン・ウィリアムズ・プレイズ・スピルバーグ(DVD付)ジョン・ウィリアムズ(指揮者)
SMJ
2017-04-26

本作は、スティーブン・スピルバーグ監督作に劇伴を提供したジョン・ウィリアムズの作品を、生誕85周年記念?新たに再録音した1枚だそうです。全16曲収録。

スピルバーグとウィリアムズの関係は、今更記す程でもないんだけど、2人の最初のコラボレーションは1974年製作「続・激突!/カージャック」に迄溯り、以降、20作以上の付き合いだそうで、本作以前にも2枚の再録音作を1991年と1995年に発表しています(その2枚は、輸入盤の「STEVEN SPIELBERG & JOHN WILLIAMS [CD]」に全て含まれているようです!)。

初期作品の劇伴は前2作にほぼ網羅されていて、M-10「Marion's Theme From Raiders Of The Lost Ark(邦題:マリオンのテーマ〜「レイダーズ失われたアーク〈聖櫃〉)」のみが古い楽曲(1981年)で、M-2「Dry Your Tears, Afrika From Amistad(邦題:アフリカよ、涙を拭いて〜「アミスタッド」」(1997年)以降の楽曲が選曲されています。

本編には大いにがっかりしたものの、M-1「The Adventures Of Mutt from Indiana Jones And The Kingdom Of The Crystal Skull(邦題:マットの冒険〜「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国)」(2008年)は旧作の引用の巧みさを再認識。

しかしね〜、M-11「Hymn To The Fallen from Saving Private Ryan(邦題:戦没者への讃歌〜「プライベート・ライアン」)」(1998年)迄は劇場に足を運びましたが、以降は自宅でソフトで鑑賞した(または未見)の作品ばかり。そのせいかウィリアムズの生み出したメロディの印象は薄いです〜。

ただし音楽的造詣の深さは抜群で、上述M-2では土着な女性コーラス陣によって、主役=アフリカ系アメリカ人である事を印象づけたり、M-12「Dartmoor. 1912 from War Horse(邦題:1912年、ダートムア〜「戦火の馬」)」(2011年)では舞台=南部である事をメロディに託したり。

また目玉と言えるのが「Escapades For Alto Saxophone And Orchestra from Catch Me If You Can(邦題:アルト・サックスとオーケストラのための逃奏曲〜「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)」(2002年)。3部構成で、M-7「Movement 1 :Closing In(邦題:第1楽章〈包囲〉」、M-8「Movement 2:Reflections(邦題:第2楽章〈揺れる心〉」、M-9「Movement 3:Joy Ride(邦題:第3楽章〈歓喜の飛翔〉)」の中で、ジャズへの造詣をダン・ヒギンズ(a-sax)をフィーチャーし、本編の緊張感を見事に表現してくれてます〜。

しかし有名なあのメロディやこのメロディがなくって、どちらかいえば消化不良な本作でしたね〜。

CDコレクションその1740…「トゥーツ・シールマンス」2枚!!

今回は昨年8月、94歳にて鬼籍に入ったOne And Onlyなハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスの企画モノ2枚がお題目です〜。

1:「ブラジル・プロジェクト(期間生産限定盤) [CD]」:The Brasil Project〜Toots Thielemans
ブラジル・プロジェクト(期間生産限定盤)トゥーツ・シールマンス
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1992年発表。

実はシールマンス、ベルギー出身なんですけど、その昔から愛情を持って接していたブラジル音楽に対し、ブラジル音楽界を代表するゲストらを多数迎えて、その彼らの代表曲を共に吹き込んだ1枚。全13曲収録です。

そのゲストは豪華絢爛。まずはイヴァン・リンス(kbds & vo)を迎えてM-1「Comecar De Novo」。リンスの鍵盤をバックに、切々とハーモニカ奏で、最後にリンスの歌が少々。続くM-2「Obi」はジャヴァン(ac-g & vo)の軽やかなアコギをバックにハーモニカを存分に展開し、少々ジャヴァンの歌。そしてリー・リトナー(ac-g)を迎えてM-3「Felicia And Bianca」を軽やかに展開。

続くM-4「O Cantador(邦題:吟遊詩人)」ではドリ・カイミ(g & vo)がしみじみとお得意の低音域で歌えば、M-5「Joana Francesa」ではChico Buarque(vo)を迎えてこちらも同様に。一転、M-6「Coisa Feita」ではJoao Bosco(g & vo)迎えて、軽やかに展開。まったり路線のみならず、明るく展開する路線、いいアクセント。

M-7「Preciso Aprender A So Ser」はジルベルト・ジル(g & vo)を迎えてゆったり展開すれば、M-8「Fruta Boa(邦題:甘い果実)」ではミルトン・ナシメント(vo)迎えて叙情的に展開。正にブラジル音楽の神髄かと…。

それからM-9「Coracao Vagabundo(邦題:移り気な心)」はCaetano Veloso(g & vo)を迎えて。陰のあるメロディ、これもブラジル音楽の神髄。

M-10「Manha De Carnaval(邦題:カルナヴァルの朝…黒いオルフェ)」はLuis Bonfa(g)を迎えて軽やかに展開すれば、M-11「Casa Forte(邦題:要塞)」ではEdo Lobo(g & vo)を迎えて、疾走感溢れたその展開は、シールマンスのハーモニカとLoboのスキャットによるメロディが染み渡り、M-12「Moments」はイリアーヌ(p)を迎えて叙情的にまとめています。

さてこのように多数のゲストとの共演で幕を閉じるかと思いきや、本作最大のハイライトは最後のM-13「Bluesette」。シールマンスが1962年に発表したこの曲を、全員参加で録音。リンス→ジャヴァン→ナシメント&カイミが歌のリレーをし、本作節々に参加したオスカー・カストロ・ネヴェスのアコギ・ソロ→Marl Ishamのトランペット・ソロ、そしてジル&Loboのスキャット掛け合いから、Gilson Peranzzettaのキーボード・ソロ→Boscoの歌
Ricardo Silveiraのギター・ソロ→Velosoの歌→ブライアン・ブロンバーグのベース・ソロ→Buarqueの歌→リトナーのアコギ・ソロ→デイブ・グルーシンのピアノ・ソロを経て、最後はシールマンスが口笛オンアコギソロを展開して締め括る。躍動感、豪華さ、ブラジル音楽の面白さや楽しさを凝縮した1曲。これだけで大満足。ちょっと残念だったのはここでシールマンスが一切ハーモニカ吹いてない点ですね〜(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。Mike Lang(kbds)、Jamil Joanes(b)、Nico Assumpcao(b)、Mark Johnson(b)、Teo Lima(ds)、Cassio Duarte(perc)、Bira Hawai(perc)、Zero(perc)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-13)。

2:「ブラジル・プロジェクト Vol. 2(期間生産限定盤) [CD]」:The Brasil Project Vol.2〜Toots Thielemans
ブラジル・プロジェクト Vol. 2(期間生産限定盤)トゥーツ・シールマンス
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1993年発表。

第2弾であります。全13曲収録。

豪華絢爛、ゲスト多数迎えて制作された1作目と比べると、残念な仕上がりです。正直、目玉がない〜。しかしその分、ゲストをしっかりフィーチャーした作りと言えます。

まずはイヴァン・リンス(kbds & vo)を迎えてM-1「Ce」。リンスの弾き語りから始まりつつ、シールマンスのハーモニカを挟んで、リンスがスキャットで聴かせドコロを作っています。

Edu Lobo(vo)をフィーチャーしたM-2「Choro Bandido」経て、イリアーヌ(p)迎えてストリングスも交えてゆったりボサノバするM-3「Retrato Em Branco E Preto(邦題:白と黒のポートレート)」、ドリ・カイミ(vo)のスキャットと共にハーモニカがメロディを紡ぐM-4「Obsession」、ミルトン・ナシメント(vo)を迎えた朗らかなメロディ、ミルトンのスキャットも心に響くM-5「Travessia」、、ジルベルト・ジル(vo)迎えて軽やかにボサノバするM-6「Flora」と、どの楽曲もサラッと楽しめる。

続くはリー・リトナー(ac-g)迎えてM-7「Unconditional Love」は、途中でリトナーとマーク・アイシャム(tp)の掛け合い交え、ジャズ寄りにまとめ上げれば、Joao Bosco(vo)迎えてストリングスも交えてゆったりボサノバするM-8「Papel Mache」、Chico Buarque(vo)迎えて単なるサッカーの歌M-9「O Futebol」、Caetano Veloso(vo)迎えて素朴に歌い上げるM-10「Linda」、再びイリアーヌ(p)を迎えて定番?M-11「One Note Samba」をゆったりしたテンポでまとめ上げ、ジャヴァン(vo)とデイブ・グルーシン(p)迎えてM-12「Oceano」をゆったり響かせれば、最後、ルイス・ボンファ(ac-g)迎えてM-13「Samba De Orfeu(邦題:オルフェのサンバ)」で幕を閉じます。この最後の楽曲でシールマンスは口笛を披露。上の1と同じ締め括りです〜。

その他参加ミュージシャン。オスカー・カストロ・ネヴィス(g)、Richado Silveira(g…M-9)、Gilson Peranzzetta(kbds)、Mike Lang(kbds…M-2,4 & 13)、ブライアン・ブロンバーグ(b)、Jamil Joanes(b…M-5-6)、マーク・ジョンソン(b…M-2-3 & 11)、Nico Assumpcao(b…M-8)、Steve Schaeffer(ds)、Teo Lima(ds…M-5-6)、Bira Hawal(perc…M-13)、Cassio Duarte(perc…M-6-9 & 13)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-4)、Jose Roberto(perc…M-13)、John Clark(f-horn…M-11)、Eugene Friesen(cello…M-2)。

CDコレクションその1739…「エリック・ゲイル」2枚!!

今回はエリック・ゲイルの諸作がお題目!!

2:「ジンセン・ウーマン(期間生産限定盤) [CD]」:Ginseng Woman〜Eric Gale
ジンセン・ウーマン(期間生産限定盤)エリック・ゲイル
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1977年発表。

1973年にKUDUにて実質の初リーダー作「フォアキャスト [CD]」(レビューはこちら)を発表していたゲイルですが、米Columbiaに移籍して発表となったのが本作。プロデュースはCTI時代からよく仕事をしていたボブ・ジェームスで、全6曲収録です。

まずはアルバム・タイトル曲でボブ提供のミディアム系M-1「Ginseng Woman」で幕開け。この時代のボブらしく、ブラス隊がカラフルにメロディを展開します。ギター・ソロはエフェクトかけてて全くゲイルらしくない。しかしゲスト参加したグローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)のソロ、そしてゲイルとの同時ソロはハイライト。

続くスローでカリプソ風のメロディを持つM-2「Red Ground」は、グローバーの縦笛とゲイルが共にメロディを奏でます。その朗らかな雰囲気は心地良い。

A面最後はホール&オーツの名曲M-3「Sala Smile」を男女コーラスも絡めながらバックビートにて。料理方法はともかく、メロにソロにとゲイル節のオンパレードでした〜。

B面に移ってM-4「De Rabbit」はちょっとスローな16系。ブラス隊やコーラス隊を従えながらゲイルがメロディ奏でてますけど、いかにもボブらしい編曲でした〜。途中にスチール・ドラムのソロが織り込まれていますが、シンセ(アナログ!)にてボブが弾いてるようです。

続くM-5「She Is My Lady」はメローなスロー・チューン。ストリングスも絡みつつ、ゲスト参加したデヴィッド・サンボーン(a-sax)、いかにもなソロを展開しています。

最後はちょっとスローな跳ね系M-6「East End,East West」で幕を閉じます。いかにもN.Y.らしい小粋さに溢れた楽曲。センスいいギター・ソロとグローバーのテナー・サックス・ソロが織り込まれていました。

その他参加ミュージシャン。リチャード・ティー(kbds…)ゲイリー・キング(b)、アンソニー・ジャクソン(b…M-1 & 4)、Andrew Smith(ds…M-2,3 & 5)、スティーブ・ガッド(ds…M-1 & 3)、ラルフ・マクドナルド(perc)、エディ・ダニエルズ(sax)、ジョージ・ヤング(sax)、マイケル・ブレッカー(sax)、Alan Rubin(tp)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、ランディ・ブレッカー(tp)、Dave Taylor(tb)、Wayne Andre(tb)、Lani Groves(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Ray Simpson(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Bill Eaton(back-vo)、Zack Sanders(back-vo)にオケ隊。

2:「マルティプリケイション(期間生産限定盤) [CD]」:Multiplication〜Eric Gale
マルティプリケイション(期間生産限定盤)エリック・ゲイル
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1977年発表。

上の1に続いて発表された米Columbia移籍2作目。こちらもボブ・ジェームスがプロデュースを担当し、全6曲収録です。

いわゆるゲイルらしいサウンドに満ち溢れた1枚。特に音楽的な背景を表現したのが冒頭のM-1「Oh! Mary Don't You Weep」で、トラディショナルなゴスペル曲を、男女コーラス隊と共に奔放にソロを取りまくっています。

それからゲイルのオリジナルが2曲続いて、まずはミディアム・スローなチキチキ曲M-2「Thumper」は、いかにもスタッフなサウンド。グローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)が囁くようにソロを取り、彩りを加えれば、続くアルバム・タイトル曲M-3「Multiplication」は凝ったリズム・パターンをバックに、ゲイルがブラス隊を従えて朗らかにメロディ奏でます。そのギター・ソロはパーカッシブにまとめていましたね〜。

ここからLPでいうB面となり、カバー3曲。まずはリー・リトナー作のM-4「Morning Glory」。タイトルを連想させるメロディを、オケ隊も絡めながら流麗にまとめています。終盤、グローバーのソプラノとの掛け合いはハイライトの1つ。

そしてリチャード・ティーの代表曲の1つであるM-5「Gypsy Jello」を。オケ隊やブラス隊を絡めながら小粋にまとめ上げ、最後は黒人のスピリチュアル・ソングとして知られるM-6「Sometimes I Feel Like A Motherless Child(邦題:時には母のない子のように)」。憂いあるメロディをギターで淡々と紡ぐ。こちらで力強くテナー・ソロを披露しているのはハンク・クロフォードでした〜。

その他参加ミュージシャン。リチャード・ティー(p & organ)、ウィリー・ウィークス(b)、アルフォンソ・ジョンソン(b…M-3 & 4)、アンソニー・ジャクソン(b…M-3)、スティーブ・ガッド(ds)、Andrew Smith(ds…M-3)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Jerry Dodgion(a-sax)、エディ・ダニエルズ(t-sax)、George Marge(b-sax)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、Marvin Stamm(tp)、ランディ・ブレッカー(tp)、Paul Faulise(tb)、Wayne Andre(tb)、David Taylor(b-tb)。

この後のリーダー作はこちらへ。

CDコレクションその1738…「ブレッカー兄弟」関連2枚!!

1:「UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995 [CD]」:Live In Helsinki 1995〜Umo Jazz Orchestra With Michael Brecker
UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER
ポニーキャニオン
2016-04-06

こちら、発掘音源だそうで、フィンランドのヘルシンキにあるUMOジャズ・オーケストラと共演したライブ音源が発表となりました。全10曲収録。

UMOジャズ・オーケストラは、(ライナーによれば)1975年に設立されたフィンランドの国営放送と、文化教育省とヘルシンキ市が共同運営しているオーケストラだそうです。この時のメイン・アレンジャー兼ミュージカル・ディレクターがRich Shemariaで、マイケルとの共演に際し、大きく手腕を振るっています。

まずはジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドでも披露していたM-1「Invitation」で幕開けし、テーマにソロにとマイケル大活躍。そして続くM-2「Slang」は、第2期ブレッカー・ブラザース「リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ [CD]」収録曲でマイケル提供曲ながらも、テーマはブラス隊が取り、マイケルは中盤からのソロより。つまりは本作、フィーチャリング・マイケル・ブレッカーではなくって、with マイケル・ブレッカー。UMOとマイケルは対等である訳です。

ゆったり4ビート曲M-3「Andrea's Song」はマイケル主役、ちょっとラテン調のM-4「Nica's Dream」と続くM-5「Ginare」はブラス隊主役(勿論、マイケルのソロあり)、スロー・バラードのM-6「The Meaning Of The Blues」とゆったりワルツのM-7「The Big Picture」はマイケル主役〜というように、関係は対等に演奏は進みます。

そしてM-8「Song For Barry」はM-2に続いて第2期ブレッカー・ブラザース「アウト・オブ・ザ・ループ [CD]」収録曲でマイケル提供曲。そこでマイケル、延々と力強くソロを展開します。

続くM-9「Nutville」はブラス隊が疾走感溢れるテーマを展開し、その後、マイケルのソロ、ピアノ・ソロ、ブラス隊ソリを経てコンガ・ソロ、豪放なドラム・ソロに続く、いかにもライブのフィナーレを飾る賑やか系。それをクール・ダウンするが如く、ゆったり静かな伴奏の中でマイケルがテーマを展開するM-10「Never Alone」(マイケル提供曲)でしっとり幕を閉じますね〜。

このような発掘音源、世の中にはまだまだあるんかな〜???

UMOジャズ・オーケストラ=Markku Kanerva(g)、Seppo Kantonen(p & kbds)、Pekka Sarmanto(ac-b)、Pekka Pohjola(b…M-1,5 & 8)、Markus Ketola(ds)、Ricardo Padilla(perc)、Penti Lahti(sax)、Mikko Makine(sax)、Teemu Saiminen(sax)、Manuel Dunkel(sax)、Pertti Palvinen(sax)、Esko Heikkinen(tp)、Timo Paasonen(tp)、Sami Poyhonen(tp)、Tero Saarti(tp)、Markku Veijonsuo(tb)、Mikko Mustonen(tb)、Pekka Laukkanen(tb)、Mikael Langbacka(tb)。

2:「ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン【CD2枚組・日本語解説書封入】 [CD]」:The Heavy Metal Bebop Tour '14 In Japan〜The Brecker Brothers Band Reunion
ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン【CD2枚組・日本語解説書封入】ザ・ブレッカー・ブラザーズ・バンド・リユニオン
ワードレコーズ
2016-06-22

こちら、2014年に川崎のチネ・チッタで行われたライブ音源を収録したモノ。CD2枚に全13曲収録です。

このリユニオンには2つの側面があって、1つはブレッカー・ブラザースのリユニオン。勿論、マイケル・ブレッカーが鬼籍に入って10年が過ぎようとしていますが、その後任として抜擢されたのが、兄ランディの現在の奥方であるアダ・ロヴァッティ(sax)。嫁なら許しちゃうよね〜。そしてもう1つが1978年に発表された「Heavy Metal Bebop」に参加したミュージシャンらとのツアー。その面子はバリー・フィナティ(g)、ニール・ジョンソン(b)、そしてテリー・ボジオ(ds)。若手起用して躍動的にリユニオンを図るといった選択肢もあったでしょうが、ボジオの参加を軸に懐古趣味的な企画たるライブと言えます。

まずはCD1M-1「Sponge」、それから1990年代の再結成時に発表した同M-2「First Tune Of The Set」を挟んで同M-3「Squids」、アダのリーダー作から静かに抜いたメロディによるミディアム系同M-4「Ghost Stories」を挟んで、「Back To Back」からマイケル作の同M-5「Night Flight」、目玉!同M-6「Some Skunk Funk」。

2枚目に転じてファンキーな歌モノCD2M-1「East River」、それからアップな3連シャッフルにて同M-2「Inside Out」、そしてデビュー作から同M-3「Rocks」、「Straphangin'」から同M-4「Straphangin'」、バリー・フィナティがマイケルに捧げた同M-5「Mikey B」経て、テリー・ボジオが自身のリーダー作で発表したアップ系同M-6「Under Surveillance」とゆったりブルースのM-7「Blues For?」。

その回顧趣味的な企画って悪くはないんだけど、ロヴァッティ以外の中で最も変化したと言えるのがボジオ。手数は一層増えて、色んな技を繰り広げているんだけど、何だか”雑”な感じを受けてしまう。特にCD2M-3は、深町純&N.Y.オールスターズのライブ音源(ドラムはスティーブ・ガッド!)のキチキチとしたのと比較すると、録音自体が良くないのも相まって、雑に聴こえてしまう。

惜しい音源でした〜。

CDコレクションその1737…「T-SQUARE」新作1枚!!

SMD
2017-04-26

はい、最新作です。今回も全9曲収録。

2015年発表の「PARADISE(SACD HYBRID)(DVD付) [CD]」(レビューはこちら)よりドラムの坂東彗君が作曲の中心人物となり、2016年発表の「TREASURE HUNTER(SACD HYBRID)(DVD付) [CD]」(レビューはこちら)、そして今回が3作目。提供曲はちょっと減って4曲提供のみですが、この3作の中では最も気にいった1作と言えます。

まずはアルバム・タイトル曲のM-1「Rebirth」で幕開け。ロックなテイストのメリハリあるイントロから、ギターが単独でAメロ&Bメロを奏で、サビにEWI登場。かなりキャッチーな楽曲だし、坂東君お得意の詰め込み型ドラム・ソロ、突然の喰ったキメ。少々「Truth」を彷彿させるが、編曲の面白さと陰のあるメロディに、今後の人気曲となる可能性を感じました〜。

続くM-2「彼方へ」も坂東君提供曲。王道のアルトとギターによる朗らかなメロディを持つこの曲に、シーケンサー含めて細かく彩りを加えているのが印象的かと…。

M-3「Splash Brothers」は河野さん提供のアップ系。シンプルな8ビート使いつつ、EWIによる憂いあるメロ、途中のリリカルなピアノ・ソロ、終盤のワイルドなギター・ソロと、王道の仕上がり。

M-4「Little Violet」は安藤さん提供のアップ系。そのシンプルなリズム・パターンは、ザ・スクエア時代を彷彿させます。中盤にはサポートの田中晋吾氏の指弾きベース・ソロ、終盤にはアルトとギターの掛け合いで締め括っています。

続くM-5「Nothing I Can Say」は河野さん提供のアップ系。何ともリッピントンズを彷彿させる爽やかなL.A.フュージョンを展開していますね。

M-6「Season Of Gold」は安藤さん提供のアップ系。このギター・リフって、安藤さん初リーダー作1曲目「Tonight's The night」を思い起こすのは自分だけ???ちなみに壮大な音色のシンセ・ソロが終盤に展開されていますが、突然切れたようの終わるのは自分だけ???

ここで坂東君提供曲が2曲続いて、まずはアップな8ビート曲M-7「Trip!」。シンプルなメロディをEWIが紡ぎ、そしてゆったりハチロクのM-8「Drops Of Happiness」。アルトが朗らかな雰囲気のメロを紡ぎます。どちらも雰囲気はザ・スクエア、特に後者は「うち水にRainbow」収録の「Hank & Criff」みたいな懐かしさ。

そして最後。M-9「Change By Change」は河野君提供のちょっとスローなファンキー?カッコいい系。細かいコードの変化が粋でね、これも今後の人気曲となる可能性を感じました〜。

サラッとダラダラ書き連ねた本レビュー。アルバム・タイトル「Rebirth」の意味をどう捉えるか。私は単純に原点回帰と捉えます。実は以前も書き連ねましたが坂東君の楽曲って、キャッチーさに欠けるメロディ・センスが残念で仕方なかった。しかし今回(わずかに4曲ながらも)は、ホントに奇をてらう事なく書き上げました。それが実は昔のザ・スクエアっぽくってすんなり入ってくる。最近はドリカムやゴスペラーズのバックでドラム叩いている坂東君、それがプラスに働いたのかなって考えます〜。結果的にはいい化学反応かと…。

そしてもう1つ。それぞれのソロの素晴らしさ。長くダラダラやるより、短く、そしてそこに歌心を最大限注入。特に今回の伊東さんと安藤さんは無駄なくいいソロばかりでしたね〜。それがアルバム全体に感じられる聴きやすさに繋がっていると思います。近年では最良の1枚。勿論、年末の1枚!!!

CDコレクションその1736…「DIMENSION」ベスト集1枚!!

ヅァインレコーズ
2017-04-26

過去にはBEING縛りで「コンプリート・オブ・DIMENSION at the BEING studio [CD]」、またバラード縛りで「Ballad [CD]」の2枚のベスト集を発表していましたが、今回、デビュー25周年を記念して、ベストの中のベスト、メンバーらの選曲、リマスタリング、追加収録(部分差し替え)によって本ベスト集が完成、発表となりました。CD2枚に全25曲収録で、収録曲とその出典は以下の通り。

1993年発表「First Dimension」〜CDM-9:Go Up Stream
1994年発表「Second Dimension」〜CD1M-1:Beat #5、同M-2:Are You Gonna Win?
1994年発表「Third Dimension」〜CD1M-3:Yellow Sunshine、同M-7:Lost In A Maze
1995年発表「Fourth Dimension」〜CD1M-5:Se.Le.Ne、CD2M-8:Jungle Dancer
1995年発表「Fifth Dimension」〜CD1M-4:Break Out、CD2M-11:Tones
1996年発表「Seventh Dimension」〜CD2M-1:Cricket Smoker
1996年発表「Eighth Dimension」〜CD1M-6:Stella、同M-8:Daydream
1997年発表「Ninth Dimension」〜CD1M-10:Jazz Cigarette、同M-12:Lazy Dog、CD2M-2:Brighter In Your Life
1998年発表「Tenth Dimension」〜CD1M-11:M.S.F.B.
1999年発表「If」〜CD2M-4:If、同M-5:Walkin'、同M-6:Impressions From The Outside
2000年発表「Hearts」〜CD2M-3:Nudistic
2001年発表「Into A New World」〜CD2M-13:Rise
2003年発表「Melody 〜Waltz For Forest〜」〜CD2M-10:Everlasting Melody
2008年発表「21」〜CD2M-9:Thrill
2010年発表「23」〜CD2M-7:Slash
2015年発表「28」〜CD2M-12:Brightness Of The Morning Sun


こう並べてみると、デビューから10年の間に発表した楽曲が22曲も選曲されていて、オールタイム・ベストでは全くないよね〜(だからベスト・オブ・ベスト???)。とはいえ久々に聴くCD2M-10は、珍しくソプラノ・サックスを勝田さんが吹く楽曲なれど、そのメロディ・センスは素晴らしいし、CD1M-9ではいかにもスティーブ・ガッドなフレーズの嵐で、そういえばドラム=渡嘉敷祐一さんで懐かしさを感じましたね〜。

近年の楽曲の特徴といえば、ソロの素晴らしさかな???CD2M-7での暴走したサックス・ソロ、CD2M-9でのキレまくったギター・ソロ、ホントに記録として取り上げるべき素晴らしいソロと言えます。

ともあれ、節目としての本ベスト作。続くは30作目となりますが、どう驚かせてくれるのかが楽しみですね〜。

CDコレクションその1735…「ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー」サントラ1枚!!

発売と同時に購入した本サントラですが、直前に発売となったBlu-rayでの本編再鑑賞に合わせ、ようやくちゃんと対峙しました〜。

1:「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Rogue One:A Star Wars Story
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラックV.A.
WALT DISNEY RECORDS
2016-12-16

このブログで少し前にレビューしたサントラがスタトレ最新作。マイケル・ジアッキーノが担当した劇伴は、J.J.エイブラハムスによって再設定された時間軸(ケルヴィン・タイムラインね!)3作目という事もあり、手慣れた感が溢れていましたが、昨年始まったSWサイド・ストーリーの劇伴にも指名の矢が当たったジアッキーノ。売れっ子ってこうなっちゃうんでしょうね〜。全21曲収録。

そのスタトレではアレクサンダー・カレッジの生み出したTV版テーマ曲を、効果的に使って感涙を誘ったジアッキーノでしたが、今回は本家エピソード犬猟樵10分前迄を描き、ダース・ベイダーやターキン総督、そしてレイア姫やドロイド達といったキャラクターも出演する事から、要所にジョン・ウィリアムスの劇伴を使って本家との音楽的リンクを用いています。特に相手=帝国軍、ダースベイダーですから帝国のマーチは随所に。特に敵役クレニックとベイダー卿の対峙をシーン用M-10「Krennic's Aspurations」では、ベイダー卿の恐ろしさを殊更強調したように感じます。

主人公はデス・スターを開発した父を親に持つ不遇のジン・アーソ。結局は悲劇な結末ですけど、以降(エピソード検砲坊劼る希望を感じさせてくれるM-2「A Long Ride Ahead」での明るい響きを持つファンファーレ、続くM-3「Wobani Imperial Labor Camp」が初出の「愛のテーマ」と言えるメロディ。この2つを以降で何度となく繰り返して、物語を盛り上げています。

特に父との思い出を楽曲で表現したのがM-8「Star-Dust」でしょう。終盤の謎解きにも繋がる親子の絆をシンプルなメロディで表現していますね〜。

また本家ジョン・ウィリアムスもエピソード兇覗餮靴淵魁璽薀溝發鰺僂い泙靴燭、ジアッキーノも終盤、M-17「Your Father Would Be Proud」、そして最後のM-21「Guardians Of The Whills Suite」の中で同手法を真似て、本編を大いに盛り上げています。

しかしね〜、本サントラの最大の問題点を挙げるとね、最後の最後にレイア姫が登場し、希望を感じさせつつエンド・タイトルであのファンファーレ。今回はカットです〜。何故入れない!!最も素晴らしいトコなのに〜と、ホントに悔しい。

CDコレクションその1734…「シング」サントラ1枚!!

1:「シング-オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Sing Original Motion Picture Soundtrack
シング-オリジナル・サウンドトラックサントラ
Universal Music =music=
2017-03-15

はい、買っちゃいました。日本向けボーナス・トラック3曲含む全26曲収録。

きっかけはね、トレンディエンジェルの斎藤さん。公開直前のプロモーションにて本作の脇役ブタのグンター役で劇中披露したレディ・ガガの「Bad Romance」が随分と披露されてて、それが次女ともちゃんの琴線に大いに触れたのが足を運んだ最大の理由。観た直後、この曲を随分踊って歌っていたようです〜。

しかし本サントラは、あのサントラのせいで非常に残念と言わざるを得ません。あのサントラとは「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック -デラックス・エディション- (2枚組ALBUM) [CD]」です。こちら、英語によるオリジナルと、それに対応する日本語キャストによる吹替歌唱版が世に出ました。それに対して本作は、主役の1人である山アラシのアッシュ(吹替えは長澤まさみ)によるM-24「Set It All Free」、ゴリラのジョニー(吹替えはスキマスイッチの大橋卓弥)によるM-25「I'm Still Standing」、そしてネズミのマイク(吹替えは山寺宏一)によるM-26「My Way」の3曲のみ。劇中で心震えた象のミーナ(吹替えはMISIA)による楽曲も収録して欲しかったし、それこそ斉藤さんの楽曲(オーディション風景でまとめられ、英語版もM-7「Auditions」に短く収録のみ)も欲しかったし〜。アナ雪のせいで満足のバーが上がってしまいましたね〜(最近の「美女と野獣」サントラもそうらしい)。

といっても、スティービー・ワンダーがアリアナ・グランデをフィーチャーしての軽快な新曲M-1「Faith」から幕開けしつつも、本編で最たる感動を与える象のドリー(歌うはTori Kelly)によるM-11「Hallelujah」、本編で主人公の劇場経営のきっかけを作った大物歌姫ナナ・ヌードルマン(歌うはジェニファー・ハドソン!)とドリーとのデュエット・バージョンM-21「Hallelujah(Duet Version)」、また単独でのビートルズ名曲カバーM-18「Golden Slumbers / Carry That Weight」と、卓越した歌唱力で圧倒してくれます。

これらの音楽監督を務めたのは何とハービー・メイソン・JR.。あの名ドラマーの息子として、ドラマーとしても各方面で活躍しつつ、近年はプロデューサーの仕事も多数。本サントラでも非常にセンス溢れるいい仕事をしていると言えます。山アラシのアッシュ(歌うはスカーレット・ヨハンソン)によるM-15「Set It All Free」はパワフルに仕上がっていますし、豚のクンターとロジータ(歌うはリース・ウィザースプーン)によるテイラー・スウィフトのM-13「Shake It Off」など、その選曲は時代を問わず、アメリカの音楽の底の深さを感じました〜。

勿論、Blu-ray化されれば買っちゃうだろうね〜。

ちなみに監督の趣味できゃりーぱみゅぱみゅの楽曲もM-7「Auditions」にわずかに収録されていました〜。

CDコレクションその1733…「中島美嘉」新作1枚!!


SMAR
2017-03-22

8枚目のオリジナル・アルバムとして発表された1枚。実は結婚後の初フル・アルバムで、全14曲収録です。

といってもね〜、全14曲の中で初出はM-5「Touch」、M-10「Indigo」、M-12「ベストフレンド」のわずか3曲のみ。前作からの間の2014年にベスト集「TEARS(ALL SINGLES BEST) [CD]」と「DEARS(ALL SINGLES BEST)(初回生産限定盤)(DVD付) [CD]」を発売していて、加藤ミリヤとのデュエット曲M-5「Fighterr」とM-13「Gift」、印象的な歌詞のM-6「僕が死のうを思ったのは」や、「宇宙戦艦ヤマト2199」EDテーマであるM-9「愛詞」と、既にアルバム収録をしている楽曲を今更取り上げる必要はないよね〜。

上述ベスト集以降にシングル発表された楽曲の中では、自身の印象的な歌い出しによるスロー・バラードM-1「花束」、本作の先行シングルとなるDHCのCMソングのアップ系M-3「恋をする」、SALUのラップをフィーチャーしたM-7「ビルカゼスイミングスクール」、「めぐりめぐるめぐりめぐる〜」という歌詞とメロディの絡みが印象的なTVドラマ「表参道高校合唱部!」挿入歌のM-11「愛の唄」らが良かったかな〜。

初出の3曲については、アップな主張系M-5は従前からある系統で、軽やかなワルツでまとめたM-10はそのクラシカルな編曲は近年増加中。そんな中で素朴に女性同士の友情を歌詞にまとめたM-12は佳曲でしたね〜。

最後はピアノをバックに歌うM-14「Alone」で幕を閉じます。これも直前の企画アルバム等で発表済だそうですが、その素朴なメロディ、結構好きです〜。

その昔はアーティストっぽくアルバム作りに拘ってたように感じますが、今回は寄せ集め。次はどうする???

CDコレクションその1732…「Superfly」ベスト集1枚!!

ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-04

3年半前にも「Superfly BEST (初回生産限定盤) [CD]」(全29曲収録)が発表されていますが、今回はメジャーデビュー10周年を記念して発表されたベスト集。CD3枚に39曲収録、収録曲とその出典は以下の通り。ちなみに4枚目として全13曲収録のカラオケ集が付属しております。

2008年発表「Superfly」収録〜CD1M-1:愛をこめて花束を、同M-4:Oh My Precious Time、同M-5:愛と感謝、同M-9:凛、同M-11:Last Love Song、CD2M-2:ハロー・ハロー、同M-7:1969、同M-8:Hi-Five、CD3M-10:マニフェスト、同M-12:I Remember
2009年発表「Box Emotions」収録〜CD1M-3:愛に抱かれて、同M-6:See You、同M-7:恋する瞳は美しい、同M-10:春のまぼろし、同M-12:やさしい気持ちで、CD2M-5:My Best Of My Life、CD3M-2:Alright!!、同M-8:誕生、同M-11:How Do I Survive?、
2011年発表「Mind Travel」収録〜CD2M-3:Wildflower、CD3M-1:タマシイレボリューション、同M-13:Rollin' Days
2012年発表「Force」収録〜CD1M-2:輝く月のように、CD2M-9:919、同M-10:愛をくらえ、同M-11:スタンディングオベーション、同M-12:The Bird Without Wings、CD3M-6:Force、
2013年発表「Superfly Best」〜CD2M-13:Starting Over、CD3M-5:Bi-Li-Li Emotion、
2015年発表「White」収録〜CD1M-8:愛をからだに吹き込んで、同M-13:On Your Side、CD2M-1:Beautiful、CD3M-9:White-Light、

初収録:CD2M-4:Good-Bye、同M-6:You & Me、CD3M-3:99、同M-4:黒い雫、CD3M-7:心の鎧、


ブレイクのきっかけとなったCD1M-1では、バラードでの素晴らしい歌いっぷりに心打たれましたが、以降、古き良きアメリカ音楽のエッセンスを取り込みつつ、CD3M-1に代表されるアップなアゲアゲ系での卓越したパワーヒッター(大黒魔季を超えた?)による新たな軸足を持って、実力派としてキャリアを重ねてきましたね〜。

これからも歌い続けて欲しい女性歌手の1人です〜。

CDコレクションその1731…「ラルフ・マクドナルド」ベスト集1枚!

SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25

こちら、日本独自企画によってコンピされたベスト集。T.K.時代といえば、最近買って記事にしちゃった初期リーダー作が3つありますが、今回はその他に関与作からも数曲がコンピされているのが嬉しい。全13曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りであります〜。

1976年発表「Sound Of Drum」〜M-1:Calypso Breakdown、M-4:Where Is The Love、M-9:Mister Magic
1978年発表「The Pass」〜M-2:The Pass(Part 2)、M-7:I Cross My Heart
1979年発表「Counterpoint」〜M-5:I Need Someone、M-6:East Dry River

1977年発表「Struggle Buggy」(ウィリアム・イートン)〜M-8:Time And Love
1977年発表「It Is So Beautiful To Be」(ウィリアム・ソルター)〜M-11:If You Can Believe

1976年発表「Encourage The People」(ロビン・ケニヤッタ)〜M-10:Love Me
1977年発表「After The Dance」(ハロルド・ヴィック)〜M-3:Things Ain't Right、M-12:After The Dance
1978年発表「Ecstacy」(マイケル・ウルバニアク)〜M-13:Free

ラルフの楽曲については、先のリンク先をチェックして頂ければよくって、イートンとソルターの2枚については以前の再発の際に購入、レビューしています。ソルターは自身で歌っていますが、イートンのこの曲についてはRaymond SimpsonとVivian Cherryが歌っています。

そして関与作の3名については、あまり聞き覚えがなくって、まずはM-10のロビン・ケニヤッタはサックス奏者。それからハロルド・ヴィックもサックス奏者で、M-3ではブイブイかつファンキーにテナーでブロウしまくれば、M-12はソプラノを手に取って女性コーラスらを従えながらまとめています。そしてマイケル・ウルバニアクは珍しくバイオリン奏者で、デニース・ウィリアムスのM-13をグルーヴィーにまとめ上げていました。本作の発売日にこれら諸作は再発されていますので、ラルフの名を借りて紹介、プロモーションされています。どうしようかな???

CDコレクション番外…「globe」ハイレゾ音源4枚!!!

たまにやっちゃうハイレゾ音源購入ですが、1年前の「The Square & T-Square」ライブ音源に引き続き、今回は、結成20周年記念として、わざわざハイレゾリマスタリングが施されたGlobeの初期4枚がお題目です。

1:「globe [CD]
globeglobe
エイベックス・トラックス
1996-03-31

あれから20年以上が経過したんですよね〜。衝撃のデビュー作は全12曲収録。

小室ブームの真っ最中に、ご本人がメンバーとして結成されたこのユニット。デビュー・シングルでフジTVドラマ「ひとりにしないで」主題歌M-2「Feel Like Dance」、2ndシングルでトヨタ「サイノス」CMソングM-6「Joy To The Love」、3rdシングルでTDK「ミニディスク」CMソングM-7「Sweet Pain」、4thシングルで最大のヒット曲となったJR東海キャンペーンソングM-4「Departures」、5thシングルでKDDIのCMソングM-10「Freedom」と、ホントに流行って今でも歌われる?楽曲らを収録した本作はよく売れたようです(累積売上は455万枚?持ってなかったけど)。

ユニットとして、それぞれの個性の見せ方を模索してる感も少々あって、アップなアゲ系M-3「Gonna Be Alrihgt」ではKeikoにラップさせてみたり、しかしスロー・バラードM-8「Always Together」ではエレクトロの洪水というサウンドの面白さをとことん追求したり、またM-11「Music takes Me Higher」ではちゃんとMarcのラップを前面に押し出して、以降の役割分担の原型がありました。

その中で最も響いたのがM-9「Precious Memories」。キーボードをバックに展開されるしみじみなバラードで、「偶然街ですれ違っても 気づかずにお互いの道目指してる」という歌詞は、ホントに染みました〜。作詞も小室さん。いい曲だよね〜。

2:「FACES PLACES [CD]
FACES PLACESglobe
エイベックス・トラックス
1997-03-12

デビュー作から1年後に発表となった2作目。全14曲収録です。

こちらは6thシングルでタイアップなし?M-4「Is This Love?」、7thシングルでJR東海キャンペーンソングM-12「Can't Stop Fallin' In Love」、8thシングルでフジTVドラマ「彼女たちの結婚」主題歌M-11「Faces」、9thシングルで銀座ジュエリーマキCMソングM-3「Faces Places」、そして本作発売から3か月後に10thシングルとして発表されたM-8「Anytime Smokin' Cigarette」を収録し、累計324万枚を売り上げたようです。

ユニットとしての方向性がそれなりに完成され、そして小室さんの作家性が見え隠れする1枚でしょうか。小室さん独奏によるインストで、アルバム・イントロ的なM-1「Overdose」にまずその美的センスの非凡さが詰め込まれていれば、市場を意識したのかM-5「So Far Away From Home(Beautiful Journey)」では東南アジア風のリフ使ったり、まあこんな曲もいいよね!パーティ・ソング風のM-6「A Temporary Girl」、またKeikoのスキャット用いつつ、エレクトロの最先端を模索したM-9「Watch The Movie?」と、いい意味でサウンドの発展が感じられます。勿論、湯水のように最新鋭機材を購入し、反映させたんでしょうけど、それができるのも小室さんならでは。

1曲を選ぶならばシングルからですけどM-3ですね〜。Keikoの超高音域を軸に全員で歌い上げるパワフルなアゲ系。ホントに耳に残る名曲です〜。

3:「Love again [CD]
Love againglobe
エイベックス・トラックス
1998-03-31

前作から1年、3作目です。全13曲収録。

この1年の間、前作からシングル・カットした10th「Anytime Smokin' Cigarette」を6月に発表。3か月後の10月に、TBSドラマ「青い鳥」主題歌となった11thシングルM-11「Wanderin' Destiny」、そして本作発表と同日、12thシングルM-3「Love Again」を発表しています。また1997年1月にTK presents こねっと名義で発表された「You Are The One」をセルフ・カバーし、M-4に収録しています。つまりはそれ以外が本作初出となる訳で、期中のシングル・ベスト+αとなっていない点を評価すべきかと…。

アルバム・イントロとなるM-1「Before Dark」、同アウトロとなるM-13「End Of 3rd Element」は、これまで同様に小室さん独奏ですけど、あえて効果音らは極力排し、ピアノによるメロディ、そしてインタープレイを聴くと、鍵盤奏者として非凡である事が分かります。

Marcが歌うM-5「Nothing Ever Makes Me Happy」、ロック寄りなM-6「Two Keys」やM-7「I'm Bad」、抜いた感じのエレピらとのハーフタイム・シャッフル曲M-10「Open Wide」、またラップとスキャットによって、雰囲気優先なるアップ曲M-12「Creatures」など、このユニットの完成された個性が節々に…。

ただしやはり最もパワフルかつ彼ららしいのは同日発表となったアルバム・タイトル曲M-3。このゾクゾク感がたまらないですね〜。

4:「Relation [CD]
Relationglobe
エイベックス・トラックス
1998-12-09

前作からわずか9か月に発表された4作目です。全11曲収録。

話題性?BRAND NEW globe 4 SINGLESとして1998年9月2日に発売されたNISSEKI「Enaカード」CMソングとなった13th「Wanna Be A Dreammaker」(M-2
)、同年9月23日に発売されたネスカフェCMソングの14th「Sa Yo Na Ra」(M-5)、同年9月30日に発売されたFORD社キャンペーンソングの15th「Sweet Heart」(M-6)、そして同年10月7日に発売されたTVドラマ「P.A.プライベート・アクトレス」主題歌の16th「Perfume Of Love」(M-10)の4曲を軸に、新曲を散りばめて発表したのが本作です。

しかし前3作収録のシングル曲のように「どれも知ってる!」という状況ではなく、タイトルは覚えているんだけどタイトルしか覚えていないM-2、ロック調のスローな3連シャッフルで展開されるM-5は覚えていますが、ドラムン・ベース使ってのM-6は一切記憶になくって、M-10は何となく覚えているっていう程度で、今一つポピュラリティーが得られなかった感がなくもない。

その一方で新曲はデジタル・マジック?ゆったりワルツからテンポアップして4拍子の激しい系に転じるM-2「Across The Street, Cross The Waters」、ピアノらから始まってマークがラップで導入した後にkeikoがしみじみ歌うM-4「Creamy Day」、またアコギらをバックにささやかにKeikoが歌うM-7「Like A Snowy Kiss」と佳曲もそこそこ。

といっても全体的にメロディ・ラインは弱くなっていてね〜、時代の終焉をついつい感じてしまう1枚でした〜。

CDコレクションその1730…「笠井紀美子」4枚!

今回は日本の女性ジャズ・ボーカリストの草分けの一人、笠井紀美子さんの初期作をまとめて。

1:「イン・パーソン(期間生産限定盤) [CD]
イン・パーソン(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1973年発表。

こちら、今回初CD化となった1973年9月24日に東京郵便貯金ホールで行われたリサイタルの模様を収録したモノ。全13曲収録です。

古き良き時代のジャズってこんなんだったんだろうね〜と知らしめてくれる1枚です。

22歳の時にアルバム・デビューし、着実のジャズ・ボーカリストとして作品発表を続けてきた紀美子さんが、伴奏に原信夫とシャープス&フラッツ、編曲指揮にオリバー・ネルソンを迎えての初リサイタル。まずは司会者の紹介を経て、ビッグ・バンドと共にM-1「Goody Goody」で短く景気よく、そしてコール・ポーターのM-2「You'd Be So Nice To Come Home To」では伴奏するシャープス&フラッツの煌びやかなソリをフィーチャーします。もはやリサイタルって死語でしょうが、バックにも敬意もってというステージングで幕開けします。

ブラシ使ったビートの上でしっとり歌い上げるスロー系M-3「It Never Entered My Mind」、終盤に奔放にスキャット絡めるM-4「Close Your Eyes」、A.C.ジョビンのカバーでムーディにボサノバするM-5「How Insensitive」、そしてキャロル・キングのカバーでしっとりと歌うM-6「Go Away Little Boy」などを取り上げています。

それからオリバー・ネルソンのアルト・サックス・ソロをフィーチャーし、軽やかな4ビートの上でジャズ・スタンダードM-7「Shiny Stockings」、力強く歌い上げるM-8「I'm Walkin'」、そしてM-9「Some Other Day」と3曲。

最後は超高速4ビートで軽やかに歌い上げるコール・ポーターのM-10「It's Alright With Me」からステージ・フィナーレで再び短くM-11「Goody Goody」、アンコールに応えてしっとり歌い上げるM-12「Guess Who I Saw Today」。バンドのみでM-13「3-2-1-0(Band's Theme)」で終演です。

22歳でデビューして5年強。紀美子さんのジャズ・ボーカリストとしての実力を存分に堪能させてくれるライブ作でした〜。

2:「THANKS DEAR(期間生産限定盤) [CD]
THANKS DEAR(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1974年発表。

上の1を発表した後、N.Y.生活を始めた笠井さん。10か月を経過し、L.A.で録音されたのが本作です。全11曲収録。

ピアノ・トリオをバックに、その印象は小粋なジャズ・ボーカル作。バック陣の演奏のセンスが非常によくって、クレジットをチェックしたらば、ジョー・サンプル(p)、レイ・ブラウン(ac-b)、シェリー・マン(ds)。過去の投稿を振り返れば、このトリオで1976年に再会セッション的にこちらを録音しています。

さて本編。ブラウンのウォーキング・ベースをバックに歌い出すコール・ポーター作M-1「Get Out Of Town」で幕を開け、しみじみと歌うゆったり4ビート曲M-2「I Want To Talk About You」、明るい雰囲気の軽快な4ビート曲M-3「Too Close For Comfort」、そしてゆったり3連シャッフルでM-4「Makin' Whoopee」、高速4ビートでのM-5「Somebody Loves Me」はマンのドラム・ソロをフィーチャーし、ブルージーな雰囲気漂うM-6「Mistreated Blues」でLPでいうA面部分終了。

後半B面部分はリズム隊2人が呼応した緩急つけたビートが特徴的なM-7「Moody Mood For Love」で始まり、軽快な4ビート曲M-8「Sometimes I'm Happy」、続いてゆったり系M-9「I Didn't Know What Time It Was」、そしてドラムと共に歌い出すM-10「Gone With The Wind」はアルバム・ハイライトの如く、サンプルとブラウンの掛け合いあったり、ドラム・ソロがあったり。刺激的に仕上がっていました。最後はラグタイム風のピアノが印象的なM-11「For Once In My Life」でした〜。

笠井さん、収録曲数は多かったけど、気負う事なく、サラッと歌い上げてたのが印象に残ります。余裕すら感じられる。

3:「KIMIKO(期間生産限定盤) [CD]
KIMIKO(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2016-08-17
オリジナル音源は1982年発表。

N.Y.に移住も、その後、帰国して1977年に「Tokyo Special」1979年にはハービー・ハンコックと共に「Buttefly」らを発表も、同年にL.A.へ引っ越しした笠井さん。ライナーによれば「音楽の勉強のため」だそうで、約3年を費やした後に、帰国、発表したのが本作です。全8曲収録。

リチャード・ルドルフをプロデューサーに迎え、L.A.のミュージシャンらを配して制作した本作は、当時の流行?A.O.R.〜アーバン・ソウル。決してファンクに寄らなかったのも、その歌声を活かすにはいい選択でした〜。

まずはアップでスムースなソウルM-1「The Right Place」。作者にジェイ・グレイドンが名を連ねるこの楽曲で、ブラス隊やハンドクラップ鳴り響く中、軽快に幕開けすれば、作者=ロン・カーターのミディアム系M-2「Looking For Love」は持ち味!囁くように歌い上げる。途中のハーモニカ・ソロはRon Kalina。

バックビート風のM-3「Steppin' Outside Tonight」経て、スティービー・ワンダーのカバーM-4「I'm So Much In Love」をアップな8ビートで料理しています。ここでLPでいうA面部分終了。

B面に移ってアップで小気味よいファンキー系M-5「I Felt You Glancin'」、いかにもA.O.R.!スローでメロウなM-6「Love Is All We Needed」では、らしくBill reichenbachによるトロンボーン・ソロの他、スキャット・パートも挿入。可愛く仕上がっていました。

ちょっとソウルに寄って男性コーラス陣やDavid Boruff(s-sax)を従えて歌うスローでスムースなM-7「I Wish That Love Would Last」、最後は6拍子のイントロから4拍子に転じてのアップ系M-8「Over You」で幕を閉じます。このM-8、シンセ・ベースを従えつつ、舌足らずな歌いっぷりは笠井さんならではです。

その他参加ミュージシャン。マイケル・センベロ(g)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M-1& 6)、Randy Waldman(kbds)、ボビー・ライル(kbds…M-3 &8)、Jimmy Johnson(b…M-1 & 6)、Nathan Watts(b)、Tony Lewis(ds…M-1 & 6)、Steve Turner(ds)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)、Michalel Fisher(perc…M-1,5 & 6)、Gary Grant(tp)、Ron King(tp)、Darryl Phinnessee(back-vo)、John Lehman、Lisa Roberts、Marti McCall(back-vo)。各処で小気味よいギター・カッティングを披露しているのはマイケル・センベロでしたね〜。

4:「ラヴ・トーク(期間生産限定盤) [CD]
ラヴ・トーク(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2016-08-17
オリジナル音源は1984年発表。

こちらもリチャード・ルドルフのプロデュースにて、L.A.で録音された1枚。全8曲収録です。

いかにもA.O.R.からの影響を感じさせるミディアム系M-1「No Way, Not Love」で幕開けしますが、全体的な雰囲気は前作よりも更に落ち着き、後のクワイエット・ストーム=ソウルフルなスロージャムっぽい楽曲が並びます。

スローなチキチキで展開されるバラードM-2「Whisper Love」、ナイティな雰囲気漂うちょっとスロー系M-3「The Things That We Do When We're Lonely」に、印象的なイントロからの同じくナイティなミディアム系M-4「MMM MMM Good」と、落ち着いた楽曲が続きます。ここまでLPでのA面部分。

B面に移れば、ロバータ・フラッグの代表曲M-5「Killing Me Softly With Her Song」をリズミカルにまとめ上げれば、ミディアム系M-6「Make Up, Break Up」を挟み、アルバム・タイトル曲で唯一のアップ系M-7「Love Talk」をコケイッシュな歌声でまとめれば、最後は伸びやかなメロディとパーカッシブなメロディを持つちょっとスローでナイティなM-8「Nailed In The Pocket」で幕を閉じます。

歌の表現力と説得力が一段と増し、またそれを彩る手堅い編曲。いい1枚でした〜。

参加ミュージシャン。David Williams(g…M-2 & 5)、Kevin Clark(g…M-3 & 7)、リー・リトナー(g…M-3,6 & 8)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M-1,4 & 7)、Randy Waldman(kbds)、ラリー・ウィリアムス(kbds & t-sax)、ネーザン・イースト(b)、ジョン・ロビンソン(ds)、ハービー・メイソン(ds…M-3,6 & 8)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)、Denis Routt(back-vo)。

CDコレクションその1729…「back number」ベスト集1枚!!

既発売のオリジナル作らの記事と同時投稿となっちゃいましたが、昨年末に発表となったベスト集がお題目!

1:「アンコール(ベストアルバム)(初回限定盤B/Blu-rayver.) (2CD+Blu-ray) [CD]
アンコール(ベストアルバム)(初回限定盤B/Blu-rayver.) (2CD+Blu-ray)back number
Universal Music =music=
2016-12-28

メジャー・デビュー5年目にして編纂された初のベスト集。メジャー契約以前のインディーズ時代からの楽曲や、約1年前に発表した前作「シャンデリア [CD]」以降に発表されたシングルらも収録し、CD2枚に全32曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。

2009年発表「逃した魚」〜M-1:春を歌にして
2010年発表「あとのまつり」〜M-11:Stay With Me、M-7:そのドレスちょっと待った
2011年発表「スーパースター」収録〜M-2:花束(2nd)、M-5:はなびら(1st)、M-15:半透明人間(2nd)、M-9:電車の窓から、M-11:幸せ(1st)、M-15:思い出せなくなるその日まで(3rd)、M-16:スーパースターになったら
2012年発表「Blues」収録〜M-9:青い春(7th)、M-13:恋(4th)、M-16:日曜日(5th)、M-4:助演女優賞(7th)、M-6:エンディング、M-8:わたがし(6th)、
2014年発表「ラブストーリー」収録〜M-1:高嶺の花子さん(8th)、M-7:Fish(9th)、M-8:君がドアを閉めた後(8th)、M-10:光の街、M-12:MOTTO、M-14:世田谷ラブストーリー、M-5:繋いだ手から(10th)、M-13:003(10th)、
2015年発表「シャンデリア」収録〜M-4:クリスマスソング(14th)、M-3:SISTER(12th)、M-10:ヒロイン(11th)、M-12:アップルパイ(11th)、M-14:手紙(13th)、

M-3:ハッピーエンド(16th)
M-6:黒い猫の歌(配信限定)
M-2:僕の名前を(15th)

こう並べると、インディーズ時代の2枚からはわずか3曲の収録に留まっていますが、メジャー1作目からは全12曲収録中の7曲、2作目からは全12曲収録中の6曲、3作目からは全12曲収録中の8曲、最新作からは全12曲収録中の5曲と、どれもがほぼ半数前後の楽曲がセレクトされています。いかにその期中にシングル発表がなされたか〜なんですけど、楽曲の個性がそれぞれ異なっているので、飽きずに聴けちゃう本ベスト。

ホントに最新シングルであるM-3は世間でよく流れていますが、ここしばらくの間、私の頭をグルグルしてるのは、今更ですけどM-4。その強烈なイントロが拭えない(苦笑)。

4月の松山でのライブのチケットは何とかゲット!楽しみです!!

CDコレクションその1728…「back number」4枚!!

今回は新地の女性に紹介されて聴くようになったback Numberの諸作をまとめて。

清水依与吏(vo & g)、小島和也(b & back-vo)、栗原寿(ds) の3人編成で、2004年に群馬県で結成された模様。

1:「スーパースター [CD]
スーパースター
back number
ユニバーサルミュージック
2011-10-26

こちら、ユニバーサルとの契約によってのメジャー1作目。それ以前に2枚のアルバムをインディーズから発表しているようです。全10曲収録。

まずは別れた彼女との未練を綴るミディアム系M-1「はなびら」(1stシングル)で幕開け。彼らの歌詞の特徴として、うまくいかなくって後悔する系、非常に多くって、続くM-2「スーパースターになったら」もそんな感じ(苦笑)。しかしこのM-2、色んなリズム・パターン使ってる!

一転、M-3「花束」(2ndシングル)は、将来は続ける自信はないけど今は頑張ろう的な歌。だけどドラマティックなバラードM-4「思い出せなくなるその日まで」(3rdシングル)は、別れた直後の悲しい歌。響くなぁ〜(苦笑)。

アップなM-5「あやしいひかり」、別れようと思っても意志が弱い!M-6「半透明人間」(2ndシングル収録曲)、別れた後で彼女を想う!アコギをバックに歌うスロー・バラードM-7「チェックのワンピース」、理想の自分を目指すスロー系M-8「ミスター・パーフェクト」(3rdシングル収録曲)、人生について語る!M-9「こぼれ落ちて」(1stシングル収録曲)へと続く。

そんな中で唯一明るく前向きな(苦笑)アップ系M-10「リッツパーティー」はホッとするなぁ〜(笑)。

太田市合併10周年記念映画「群青色の、とおり道」劇中歌M-11「電車の窓から」は、人生うまくいってるけど涙が出る!って歌。欲張りなんだけど、共感。

最後は女性目線での片想い!スロー・バラッドM-12「幸せ」(1stシングル収録曲)でしっとり幕を閉じました〜。

2:「blues [CD]
blues
back number
ユニバーサル・シグマ
2012-11-21

こちらはメジャー2作目。提携シングル曲らも網羅し、全12曲収録です。

前作(上の1)から1年。シングルを軸にするなら2012年3月発表の4thシングルM-12「恋」から、同年11月発表の7thシングルM-1「青い春」迄の楽曲を収録しています。

まずはその時の最新シングルM-1はフジテレビの土ドラ「高校入試」の主題歌で、悩みながらも這いつくばって進む〜という正に青春を歌ったアップ系。この7thシングルに収録されているのがM-10「助演女優賞」で、上の1のM-12と同じく女性目線で歌った楽曲。惚れた弱み、だからしょうがない的な気持ちにさせるのは羨ましい(苦笑)。

M-2「手の鳴る方へ」は本作初出で、彼ららしく「前は好きな人いたけど今は君」的な言わなくてもいい女々しさを歌詞にしたアップな3連シャッフル曲で、続くM-3「わたがし」は6thシングルでTBS「Count Down TV」OPテーマとして使われた「デートの最中に手を繋ぎたい」的な男心を歌った楽曲。この6thに収録されているのがメーテレ「ドデスカ」テーマ曲として使われたM-6「平日のブルース」。アップで激しく幸せの連鎖を歌っています。

M-4「エンディング」は本作初出で、「君の代わりはいない事に気づいた」的なやっぱり女々しい楽曲。それからM-5「日曜日」は5thシングルでTBSドラマ「スープカレー」主題歌。川村結花さんとの共作で、朗らかな日常を歌うミディアム系でした〜。

それからM-7「笑顔」は本作初出ですけど、映画「今日、恋をはじめます」のテーマソング。歌詞は男女の気持ちのすれ違いらを歌っていますが、サウンドはフォーク・ロックしていてちょっと異質な仕上がりかと…。そんなフォーク調は続くM-8「ささえる人の歌」でも。こちらは4thシングル収録曲ですけど、昭和なサウンドの力強さと歌詞が非常にマッチしてるんだよね〜。

本作初出のアップな直進系M-9「Bird's Sorrow」、アコギと共に素朴にタイトルの通り歌うM-11「僕が今できることを」を経て、最後は3rdシングルM-12で幕を閉じます。こちら以降、予算確保できたのかストリングスが加わるシングル曲は増えましたね〜。歌詞は〜「好きだから告白したいけどできない」ってな”らしい”歌詞でした(苦笑)。

3:「ラブストーリー (通常盤) [CD]
ラブストーリー (通常盤)
back number
ユニバーサル・シグマ
2014-03-26

こちらはメジャー3作目。提携シングル曲らも網羅し、全12曲収録です。

前作(上の2)から1年4か月。シングルを軸にするなら2013年6月発表の8thシングルM-6「高嶺の花子さん」から、2014年3月発表の10thシングルM-2「繋いだ手から」迄の楽曲を収録しています。

まずは本作初出のアップ曲M-1「聖者の行進」で幕開け。「休み事なく僕らは進む」と、もがきながらも進む若者を代弁した歌詞で、続くM-2はその時点での最新シングルで「JTBプレミアム」CMソング。明るい曲調ながらも「うまくいってたんだけど手を離して気づく」というよくある後悔を歌っています。このシングルに収録されているのが続くM-3「003」。印象的なベース・ラインから始まるこの曲は、そのタイトル、歌詞がイマイチ理解不能。ググってみればタイトルはコンドームの商品名からだそうです。

M-4「fish」は9枚目のシングルで、別れを切り出され、切ない女心を歌う女性目線の歌。元々は男性目線の歌詞だったようですね。この9thに収録されているのがアップ系のM-10「ネアンデルタール人」。妬み、しかし自分を磨いていくしかない!と歌う。自分自身に対しての応援歌???

M-5「光の街」は本作初出で、素朴に2人の日常、相手への感謝を歌えば、続くM-8は代表曲の1つに挙げられる8thシングル。希望と諦めが混在しています。この8thに収録されているのがM-8「君がドアを閉めた後」。ピアニカらも交えて素朴に別れてしまった「君がいればなあ」と歌っています。

以降は本作初出ばかりで、M-7「Motto」は、そのタイトルの通りもっと自分の事を知って欲しいと歌うアップ系で、M-9「こわいはなし」は徐々に気持ちがすれ違っていく様を歌うアップな3連シャッフル曲。

そしてM-11「頬を濡らす雨のように」はちょっとスローなバラードで、君の不安な毎日が光で溢れますようにと歌う応援歌。最後M-12「世田谷ラブストーリー」も同様にスローなバラードで、終電で返してしまった事を後悔する歌。共感を生みやすい展開だからこそ、後に行定勲氏がこれをモチーフにして短編映画を作ったらしい。

昔は高校生にウケそうな歌詞でしたが、少し年齢層がアップし、大学生向けかな???

4:「シャンデリア(初回限定盤A) [CD]
シャンデリア(初回限定盤A)
back number
Universal Music =music=
2015-12-09

メジャー4作目、最新アルバムです。提携シングルらも収録し、全12曲収録。

前作(上の3)から1年9か月。シングルを軸にするなら2015年1月発表の11thシングルM-3「ヒロイン」から、本作発表直前2015年11月発表で最大のヒット曲となった14thシングルM-7「クリスマスソング」迄の楽曲を収録しています。

まずはポカリスエットCMソングとなったアップな明るい系12thシングル「Sister」で幕開け。この12枚目に収録されてたのがアップなロック・チューンM-5「泡と羊」で、(何だかんだあっても)前向きに生きる的な歌詞が◎。

続くM-2「サイレン」は本作初出で、アップな激しい系なサウンドでありつつ、切ない別れ話な歌詞。そしてM-3「ヒロイン」は11thシングルでJR東日本「JR SKI SKI」CMソングで、素朴な片想いの歌。この11枚目に収録されているのがM-11「アップルパイ」で恋の倦怠期を歌っています。

本作初出のM-4「僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい」はお得意の片想いソング。本作では数々あの小林武史氏がプロデュースしていて(M-3,4,7 & 12)、本作もその1曲で、打ち込みからの導入ってこれまで初ですね〜。そしてM-6「ミラーボールとシンデレラ」も本作初出。こちらはお得意の女性目線で、恋の終わり、別れ際を歌っています。「悪いのはそう あなたじゃないの」と言う女性は今はおらんろ(苦笑)。

そしてM-7「クリスマスソング」。この時点の最新シングルでフジTV月9「5→9〜私に恋したお坊さん〜」主題歌。ベッタベッタなラブ・ソングですけど、代表曲となっちゃいましたね〜(こないだの紅白でも歌ってたし)。このシングルに収録されてたのが続くM-8「助演女優賞2」。前作(上の2収録)の方が個性強いイントロから始まりますが、こちらも女性目線、歌詞は更に深く、不倫という現実を加味して切なさ倍増。「次の私を探しに行くんでしょう」ってリアルです。

本作初出の2曲続け、まずはM-9「東京の夕焼け」は本作初出で、上京直後の情景、これからも期待や希望を純粋に歌詞に託せば、M-10「Liar」は上の3収録の「003」同様、歌詞の暗喩が複雑です(苦笑)。

最後は13thシングルM-12「手紙」。歌詞の中身はもろフォークで、母からの愛情を淡々と歌ったスロー系。NTTドコモCMソングだそうです。ホントにほのぼのしています〜。

さて、続くは最近発売されたベスト集。これは別の投稿にて…。

CDコレクションその1727…「リー・リトナー」2枚!!

1:「ファースト・コース(期間生産限定盤) [CD]」:First Course〜Lee Ritenour
ファースト・コース(期間生産限定盤)リー・リトナー
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1975年発表。

記念すべきリトナーの初リーダー作ですね〜。全9曲収録。

2015年に発表されたセルフ・カバー集「ツイスト・オブ・リット [CD]」には、本作から4曲(M-1「A Little Bit Of This And A Little Bit Of That(邦題:ほんの少し)」、M-2「Sweet Syncopation」、M-4「Fatback」、そしてM-8「Wild Rice」)が取り上げられ、リトナー自身としてもデビュー作ゆえにやり残した感を挽回したかったのかもしれません。

録音にはデイブ・グルーシン(kbds)とハービー・メイソン(ds)の2人を中心に据え、若干23歳?若かりしリトナーの多様性をまとめた1枚と言えます。

冒頭のM-1はアーニー・ワッツ(t-sax)らのバックでカッティングの巧みさをフィーチャーすれば、ファンキーな拍抜きM-2を挟んで、グルーシンの代表曲M-3「Theme From "Three Days Of Condor"」ではジャジーなギター・ソロを展開。またアコギ使って小曲M-5「Memories Past(邦題:過去の思い出)」ではタイトルに則した叙情性を1人で展開し、M-8ではアップな16系の中で小気味よくギターを奏で、最後のM-9「Ohia Maria」は再びアコギを手にし、後に敬愛ぶりが明らかとなるアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲を情景感豊かに披露しています。

前述のグルーシンもこの頃は鬼才?エレピのみならずシンセにクラヴィネットなどなど奏で、楽曲に彩りを加えつつ、メイソンもこの頃は手数豊か。それぞれのそういった主張が、CTIらが生んだクロスオーバーではなくって、日本人がイメージするフュージョンの原型がここにあると言えます。

その他参加ミュージシャン。Larry Nash(kbds…M-1,2,4,6 & 8)、マイケル・オマーティアン(kbds…M-1)、パトリース・ラッシェン(kbds…M-8)、Jerry Peters(kbds…M-3 & 7)、Bill Dickinson(b…M-1 & 8)、チャック・レイニー(b…M-3,4 & 7)、ルイス・ジョンソン(b…M-2 & 6)、ハービー・メイソン(ds & perc)、Ed Green(ds…M-4)、Jerry Schoenbaum(perc)、アーニー・ワッツ(t-sax)、トム・スコット(t-sax &Lyricon…M-1,2,4,6,& 8)、Jerome Richardson(b-sax…M-1,4,6 & 8)、チャック・フィンドレー(tp…M-2 & 6)、Frank Rosolino(tb…M-1,4,6 & 8)

2:「キャプテン・フィンガーズ(期間生産限定盤) [CD]」:Captain Fingers〜Lee Ritenour
キャプテン・フィンガーズ(期間生産限定盤)リー・リトナー
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1976年発表。

リトナーの2作目です。フュージョンの原型が上の1ならば、こちらは完成形と言える1枚。全7曲収録です。

なぜに完成形と断言するか?と言えば、M-1「Captain Fingers」の存在でしょう。正にテクニカル、喰った拍によって惑わしつつも普通な4拍で展開しつつ、メンバー全員に強要した(はずの)難易度高いユニゾン、またドラム=ハービー・メイソンと絡んだユニゾン風のギター・ソロ。日本のギター・キッズらは当時、この曲のコピーに命燃やしたでしょうし、そして以降のプリズムやカシオペアに大きな影響を与えた事は言う迄もありません。

続くM-2「Dolphin Dreams」ではいかにも海の中!を彷彿させるギターの音色は、その後、高中正義氏にも影響を与えたでしょうし、ストリングスを巧みに使ったミディアム系M-3「Fly By Night」(グルーシン作)を経て、またまた懲りずにアップなテクニカル系M-4「Margarita」を畳み込む。リトナーの真骨頂と言えます。

ただし、その後のキャリアでもしばしば見受けられる歌モノのフィーチャーを続くM-5「Isn't She Lovely(邦題:愛するアイシャ)」で披露。幻想的なギターからのイントロで始まりつつ、本編始まれば原曲彷彿させるアップな3連シャッフルの上でビル・チャンプリンが歌い倒す。そんなにスモーキー・ボイスじゃないけどね〜。ここではジェフ・ポーカロ(ds)とマイク・ポーカロ(b)、デヴィッド・フォスター(kbds)が参加し、特にジェフは得意のシャッフルで、終盤にはリトナーを大いに盛り上げています。ジェフらは続くミディアムな16系M-6「Space Glide」にも参加。

それからアコギでささやかに弾き始めるM-7「Sun Song」(こちらはグルーシンといってもドン提供曲)は、5拍子のリズムの中で歌心あるメロディをささやかにアコギが紡ぎ、アルバムの最後を飾ります。

ちょっとほめ過ぎかな???

しかしあのカシオペアがハービー・メイソンにプロデュースを依頼したアルバム「Eye Of Mind」の際に、メイソンは神保さんに叩き過ぎなくても〜とアドバイスをした模様。しかしここでのメイソン、ホントに叩き過ぎです(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。Dennis Budimir(g…M-7)、ジェイ・グレイドン(g…M-1)、Mitch Holder(g…M-6)、レイ・パーカー・Jr.(g…M-5 & 6)、Dawilli Gonga(kbds…M-1 & 4)、Ian Underwood(kbds…M-1,2 & 4)、パトリース・ラッシェン(kbds…M-1)、アルフォンソ・ジョンソン(b…M-1 & 4)、アンソニー・ジャクソン(b…M-1,2 & 3)、Charles Meeks(b…M-6)、Bill Dickinson(b…M-7)、Victor Feldman(congas…M-3 & 6)、アレックス・アクーニャ(perc)、Steve Forman(perc…M-2,4,5 & 7)、アーニー・ワッツ(s-sax…M-3、t-sax…M-6)、Ray Cramer(cello…M-7)。

CDコレクションその1726…「吉田美奈子」ベスト集1枚!!

今回は、大阪出張時のタワレコで発見した吉田美奈子さんの初期ベスト集がお題目です。

1:「GOLDEN☆BEST 吉田美奈子~Beginning~ [CD]
GOLDEN☆BEST 吉田美奈子~Beginning~吉田美奈子
ソニー・ミュージックダイレクト
2012-10-17

こちらは1973年に発表したデビュー・アルバム「扉の冬」から、RCA時代、そして1983年迄属したALFA時代迄のアルバム10枚からの初期ベスト集。CD2枚に全29曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。


1973年発表「扉の冬」〜M-1:外はみんな、M-2:待ちぼうけ、M-3:かびん
1975年発表「
MINAKO」〜M-4:レインボー・シー・ライン、M-5:わたし、M-6:チャイニーズ・スープ
1976年発表「
Flapper」〜M-7:愛は彼方、M-8:かたおもい、M-9:ラムはお好き?、M-10:夢で逢えたら、M-11:ラスト・ステップ
1977年発表「
Twilight Zone」〜M-12:駆けてきたたそがれ(Runner)、M-13:恋は流星(Shooting Star Of Love)、M-14:さよなら(Say Just Good-by)、M-15:Twilight Zone
1978年発表「
Let's Do It〜愛は思うまま」〜M-1:恋の手ほどき(I'll Teach You All About Love)、M-2:海(The Sea)、M-3:猫(Cat)
1980年発表「
Monochrome」〜M-4:Rainy Day、M-5:Sunset、M-6:Airport
1981年発表「
Monsters In Town」〜M-7:Town、M-8:Lovin' You、M-9:Black Eye Lady、M-10:Knock, Knock
1982年発表「
Light'n Up」〜M-11:Light'n Up、M-12:Love Shower、M-13:時の向こう
1983年発表「
In Motion」〜M-14:愛は思うまま

初期は細野晴臣や大瀧詠一ら、はっぴいえんど周辺との親交からデビューに至り、その後、山下達郎との蜜月時代(RCA)を経て、ザ・プレイヤーズ周辺との制作時代(ALFA)迄が今回、”Begining”として時代順にコンピされています。

勿論、全て持ってますし、各アルバムへの感想はリンクを貼りましたのでご覧頂ければ。

あえて特筆するならば、歌の上手いシンガーソング・ライターとしてデビューした後、代表曲とも言えるM-10を発表し、あの独特の高音域使った節回しはM-12にその原型が生まれ、バック陣の演奏&編曲を活かしてアーバンなM-3、ゴスペルやブルースへの傾倒を形にしたM-5、後の角松敏生に影響を与えただろうアーバン・ファンクM-7、盟友岡沢章とソウルフルにデュエットしたM-10、デヴィッド・サンボーン迎えたM-12やマイケル・ブレッカー迎えたM-14と、そのサウンドの変化らが伝わる本ベスト集。

やっぱり素晴らしい歌い手です。

CDコレクションその1725…「神保彰」新作2枚!!

例年同様、新年早々2枚同時リリースとなった新作が今回のお題目。

キングレコードでソロ作を発表するようになって11年目を迎えたようですね〜。

1:「21 [CD]
21神保彰
キングレコード
2017-01-01

こちら、正統なる新作。全9曲収録です。

参加ミュージシャンは、前作「MUNITY [CD]」と全く同じで、オトマロ・ルイーズ(kbds)とエイブラハム・ラボリエル(b)、そしてアレン・ハインズ(g…M-2,4,5 & 9)と元タワー・オブ・パワーのメンバーであったリチャード・エリオット(s & t-sax…M-1,4,7)です。

まずはリチャード・エリオットを迎えてM-1「Take It Easy」。ミディアムで前向きな雰囲気を醸し出すこの曲は、何と3つの音使ってのメロディ・メイキングがなされ、最初は3音、続いて2音、そして1音。メロディを構築するセンスというより、それでメロディにできちゃうのはエリオットだからこそ(苦笑)。それから全体の構成はシンプルで、ほとんどの楽曲がテーマ、リフ絡めてのドラム・ソロ、主役のソロ、テーマに戻って後奏に主役のソロ再び〜という構成でした〜。

アップな跳ね系M-2「Doing What?」はハインズを迎えて。このウネウネしたメロディはハインズらしく、続くアップな8ビート曲M-3「Tokyo Skyline」はオトマロ君が主役。いかにもJ-Fusion!爽やかなメロディをエレピで紡ぎます。途中、歌心あるベース・ソロが印象的。

そしてハインズ&エリオット唯一の共演、5人編成によるアップ系M-4「Snap!」は、ブラス隊の伴奏のようなメロディですけど、これもエリオットだからと狙ったメロディか?途中、2人のソロ廻しは刺激的。後奏でブイブイとブロウするエリオットも強烈でした〜。

続くちょっとスローなバック・ビート曲M-5「All Over Again」はハインズをフィーチャーし、いかにもなラテン曲M-6「You Got Me」はオトマロ君のエレピを…。神保さん的には後者のオトマロ君は最高と記していますが、私はそれより下の2のM-5かな〜???

ミディアムなチキチキ系M-7「Don't Puzzle Me」はエリオットのソプラノ・サックスをフィーチャーして。これはJ-Fusionではなくってスムース・ジャズな仕上がりで、スローなチャチャM-8「Be A Dreamer」はオトマロ君奏でるメロディが可愛い(別でシンセ被せて強調…国内作業らしい)。

最後はハインズがメロディ奏でるアップ系M-9「No Big Deal」で幕を閉じます。

総評するなら、抜群の安定感、しかしもう少し奇をてらって欲しい、そんな1枚でした〜。

2:「BROMBOIII! ! ! [CD]
BROMBOIII! ! !JBプロジェクト(神保彰&ブライアン・ブロンバーグ)
キングレコード
2017-01-01

前作から13年、ようやくの再共演となったブライアン・ブロンバーグとのユニット”JBプロジェクト”3作目です。全10曲収録。

実はこちらの方が全然面白かったですね〜(苦笑)。その理由は、オトマロ君&エイブ君の呪縛なく、旧友プライアン、そして3人の鍵盤奏者を迎えた事、楽曲もカバーやブライアン提供曲を取り上げている事の2つかと…。そのバラエティに富んだ感が◎。

3人の鍵盤奏者は、日本のフュージョン・シーンを生んだメンバーの1人パトリース・ラッシェン、盟友オトマロ・ルイーズ、そしてJ-Fusionのルーツとまで言わしめた鬼才ジェフ・ローバー。それぞれ3曲ずつ出番が用意され、1曲は神保さんとブロンバーグのデュオが用意されています。

まずは才女ラッシェンの3曲。M-1「Actual Proof」はご存知ハービー・ハンコックの代表曲の1つ。ちょっと跳ねた感を出しつつ、ブロンバーグのアコベに呼応してか、ドラミングも静かに技を繰り出してて、落ち着いた仕上がりが◎。M-4「Teen Town」はジャコ・パストリアスの代表曲。ブロンバーグは自身が2002年に発表した「ポートレイト・オブ・ジャコ [CD]」の中で内容を変えて2回取り上げていましたが、こちらはテンポを少々落としてアコベでメロディを奏でていました。それから神保さんの提供曲でアップ系のM-10「Strut Ahead」。こちら、メロディ・ラインが素晴らしく、ラッシェンがリリカルなメロデイをピアノで淡々と紡いでいました。

続いてオトマロ君。M-2「Stratus」はビリー・コブハムの人気曲。といってもオトマロ君は伴奏程度で、アコベの上でベースでファンキーにメロを取りまくるブロンバーグ。途中、アコベとベースの掛け合いも挟み、刺激的な仕上がりでした〜。それからブロンバーグの提供曲でアップ系のM-5「Rory, Lowery, Private Eye」。こちらはブロンバーグのベースとオトマロ君のピアノが小刻みなメロディをユニゾンし合うテクニカル系。そんな中で展開するオトマロ君のエモーショナルなピアノ・ソロは今回の2枚の中で最高のソロだと私は思います。小気味よいブラス隊は国内オーバーダブでしょう。最後は神保さん提供のちょっとラテンなミディアム系M-7「Eleven Thirty」。こういたリズムでのオトマロ君は水を得た魚です。

そしてローバー。神保さん提供のアップな跳ね系M-3「Hybrid Life」。軽妙なメロディをシンセで奏でれば、途中のエレピ・ソロは小粋そのもの。やはりケニー・Gを育てたセンスが随所の溢れています。そしてイーグルズの代表曲M-6「I Cna't Tell You Why(邦題:言い出せなくて)」。ここはブロンバーグがピッコロ・ベースをギターばりに奏でて楽曲をリードします。ローバーのピアノ・ソロの後はアコベでソロ取ってるけどね〜。最後は神保さん提供のミディアムな3連系M-8「From Darkness To Light」。これもM-6同様にピッコロ・ベースでメロディを。

2人が静かにデュオするM-9「Bromblue」は2人の共作。神保さんはその昔にジンサクの中で櫻井さんとデュオ数多くしていましたが、ブロンバーグとのこちらでは、アコベという事もあって、アコースティックに合わせたダイナミクス感が何だか心地良かった。年末はやっぱこっちだよね〜。

CDコレクションその1724…「ラルフ・マクドナルド」3枚!!

今回はN.Y.を代表するパーカッション奏者兼プロデューサーであるラルフ・マクドナルドの初期3作をまとめて。

1:「サウンド・オブ・ア・ドラム[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5615) [CD]」:Sound Of Drum〜Ralph Macdonald
サウンド・オブ・ア・ドラム[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5615)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1976年発表。

こちら、初リーダー作。全6曲収録です。

ライナーによれば、かつてのバンドの同僚ビル・ソルダー、そしてウィリアム・イートンと立ち上げた音楽出版社が倒産寸前に陥るも、2つのヒット曲を放ち、その直後に制作したのが本作だそうです。

その2つのヒット曲が全て本作でセルフ・カバーされてて、最初のヒット曲はダニー・ハサウェイとロバータ・フラックが歌った「Where Is The Love」(本作ではM-2収録)。こちらではトゥーツ・シールマンス(harmonica)と男女の土着なコーラス・ワークを加えてファンキー色を高めて、原曲とは雰囲気大きく変えています。

続くヒット曲はグローバー・ワシントン・Jr.に提供した「Mister Magic」(M-5収録)。こちらはDavid Friedman(vibes)をフィーチャーし、ビートをラテン風に変化させて、原曲とは雰囲気が大きく変えています。

それからラテンなビート使ったアップ系M-6「Calypso Breakdown」は、本作に収録され、翌年1977年に映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサントラに取り上げられました。

アルバム・タイトルは「Sound Of Drum」(意訳すれば太鼓ではなくって打楽器の音)。先のセルフ・カバー2曲も、打楽器奏者としてその響きを前面に出そうとして原曲とは異なる編曲をしたように思います。

その他、グローバーをフィーチャーしたアップ系でアルバム・タイトル曲M-1「Sound Of Drum」(テーマはソプラノ、ソロはテナーに持ち替えて演奏)、何かとグルーヴィーなミディアム系M-3「The Only Time You Say You Love Me」、Arther Jenkins JR.(clavinet)が金管隊らと絡みながらメロディ奏でるアップ系M-4「Jam On The Groove」(シンセ・ソロはボブ・ジェームス)などが収録されています。

その他参加ミュージシャン。エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(p)、チャック・レイニー(b)、リック・マロッタ(ds)、Nicholas Marrero(timbales)、Clinton Thobourne(cla…M-6)、Frank Floyd(back-vo)、Gwen Guthrie(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Raymond Simpson(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Zachary Sanders(back-vo)。

2:「ザ・パス[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5616) [CD]」:The Pass〜Ralph Macdonald
ザ・パス[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5616)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、2作目のリーダー作。全5曲収録。

といっても、アルバム・タイトル曲で3部構成からなるM-1「The Path」がLPでいうA面部分を全て使っています。テンポは全て同じで、ビートは多少変わりつつも打楽器が常に鳴っています。その上でPart 1はJimi Solanke(voice)の語りから、男女9名によるアフリカを彷彿させるコーラス(これが楽曲テーマ)に続いてPart 2へ。ここではAlston Jack(steel-ds)とRoger Sardinha(steel-ds)がメロを取り、Clinton Thobourne(cla)が軽妙なソロを取る。そして打楽器のリズムが変わってPart 3はフュージョン。ボブ・ジェームス(synth)のソロから始まり、デヴィッド・サンボーン(a-sax)やマイケル・ブレッカー(t-sax)、ランディ・ブレッカー(tp)によるブレッカー・ブラザースな小気味よいブラス隊ソリを挟んで、エリック・ゲイル(g)のカッティングとチャック・レイニー(b)のベース・ラインが有機的に絡むパートで構成され、最後は冒頭の楽曲テーマを経てフェードアウト。

常に鳴り響く打楽器の上で、歌モノ、ラテン・キューバン、フュージョンとジャンル異なる3つのパート。パーカッションの持つ力をその第一人者として表現したかったのかもしれません。

B面は、まずはトゥーツ・シールマンス(harmonica)迎えて切々たるスロー・バラードM-2「Smoke Ring As Wine」、前作に続いてグローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)を迎えてアップなアーバン系M-3「I Cross My Heart」、ドラムレスにてDave Friedman(vibes)がメロディを展開するアップなラテン系M-4「It Feels So Good」、時代?ディスコ調でGwen Guthrie(vo)が明るく歌うアップ系M-5「If I'm Still Around Tomorrow」の4曲。ある意味、こちらもジャンルは一切違ってるんだけど、パーカッションの持つ力を〜な狙いなんだろうなぁ〜。考えてる(笑)。

その他参加ミュージシャン。ヒュー・マクラッケン(g…M-5)、リチャード・ティー(p)、Jerry Peters(synth…M-3)。Arther Jenkins Jr.(kbds)、ウィル・リー(b…M-5)、ウィリアム・サトラー(b…M-4)、Charles Collins(ds…M-5)、リック・マロッタ(ds…M-1-2、M-3)、スティーブ・ガッド(ds…M-1-3、M-2)、Idris Muhammad(perc…M-1-1)、Nicky Marrero(timbales…M-4)、Barry Rogers(tb…M-1-3)Mike Sorzano(cello…M-1-2)、M-1のコーラス隊=Alfred Lerefolo(back-vo)、Hugh Masakela(back-vo)、Junior Tshabalala(back-vo)、Linda Tshabalala(back-vo)、Miriam Maleba(back-vo)、Samuel Hlatshwayo(back-vo)、Simon Nkosi(back-vo)、Themi Mtshali(back-vo)。M-2のコーラス隊=Hilda Harris(back-vo)、Jerry Keller(back-vo)、Kenny Karen(back-vo)、Leslie Miller(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Tony Wells(back-vo)、Valerie Simpson(back-vo)。M-5のコーラス隊=Brenda White(back-vo)、Lani Groves(back-vo)、Yollanda McCullough(back-vo)。

3:「カウンターポイント[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5617) [CD]」:Counterpoint〜Ralph Macdonald
カウンターポイント[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5617)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1979年発表。

こちら、3作目のリーダー作。全6曲収録です。

直前のプロデュース曲らをセルフ・カバーし、自己紹介的な意味合いを持つ1作目、パーカッション奏者としての自己主張した2作目、それに対して肩肘張らずに気楽に作った3作目であったように感じます。

まずはM-1「I Need Someone」で幕開け。いかにも!なリチャード・ティー(p)とスティーブ・ガッド(ds)のタイトなリズムの上で、Zachary Sanders(vo)がソウルフルに歌い上げるアップ系。途中、グローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)のソロをしっかりとフィーチャーしています。

そしてM-2「You Are In Love」は流麗なるストリングス隊が綺麗なメロディを展開。こういったフュージョン系のアルバムでは珍しい選択。ソロ・パートは途中でラルフがピコピコとエレドラとティンバレスを同期させて可愛く展開しています(電子的にではなくって多重録音もしくは同時に叩き出して)。

再びSandersを迎え、ミディアムな跳ね系M-3「Tell The Truth」は、あの”スタッフ”を彷彿させる小粋にまとめ上げられた楽曲。そりゃ上のM-1同様、ガッドとティーが絡めばそうもなる(苦笑)。ここでLPのA面終了。

そしてB面に移ってM-4「Discolypso」は、ラルフ自身がリード・ボーカル。カリプソ風のブラス隊とパーカッション、そこにディスコ風の4つ打ちが絡んで、タイトルのようなジャンル混合を目指していますが、楽曲の明るさ?気楽に聴けますね〜。

またまたSandersを迎えて正にレゲエ!M-5「Always Someone Missing」、最後はトム・スコット(Lyricon)を迎えてミディアムな16系M-6「East Dry River」で幕を閉じます。このM-6、リリコンによる伸ばした朴訥としたメロディと、Robert Greenidge(steel-ds)のスティール・ドラムによるブリッジにて構成されていますが、特にソロを挟む事はなかった。そういったのもこういったフュージョン系のアルバムでは珍しいですね〜。

その他参加ミュージシャン。エリック・ゲイル(g & b…M-2,3 & 6)、ウィル・リー(b…M-1)、Joe Brown(b…M-4-5)、Frank Floyd(back-vo)、Ken Williams(back-vo)、William Eaton(back-vo)。そしてM-4のホーン隊はデヴィッド・サンボーン(a-sax)、Harold Vick(t-sax)、マイケル・ブレッカー(t-sax)、Tom Malone(t-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、ランディ・ブレッカー(tp)、Jon Faddis(tp)、Barry Rogers(tb)、Howard Johnson(tuba)。ストリングス隊にはEugene Moye、Gene Orloff、Guy Lumia、Julien Barber、Kermit Moore、K.LaMar Alsop、Lenore Weinstock、Leo Kahn、Kewis Eley、Marvin Morgenstern、Selwart Clarke、Anthony Posk。

CDコレクションその1723…「タイガー大越」2枚!!

今回は、バークリー音楽院を首席で卒業し、その後、アメリカで活躍したトランぺッター、タイガー大越氏の諸作をまとめて。

1:「マッド・ケーキ [CD]」:Mudd Cake〜Tiger Okoshi
マッド・ケーキタイガー大越
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1982年発表。

1981年に初リーダー作「タイガーズ・バク [CD]」を発表した翌年、N.Y.在住のミュージシャンらと録音した2作目が本作です。全8曲収録。

参加ミュージシャンを先に記すと、ディーン・ブラウン(g)、Gerry Etkins(kbds)、Tim Landers(b)、Baron Browne(b…M-1-2 & 5)、そしてヴィニー・カリウタ(ds)とRobbie Gonzalez(perc)。特に特筆すべきは若きカリウタの奔放なドラミング。それが本作をフュージョン作を超えた存在にしていると言えます。

まずはアルバム・タイトル曲で、リズミカルなビートで始まるアップ系M-1「Mudd Cake」で幕開け。大越さんがブラウンと共にメロディを取りつつ、サビは変拍子と思わせながら、単にスネアの位置によってそう思わせるカリウタ・マジック。

スローなハーフタイム・シャッフルによるM-2「Comming Around The Corner」ではEtkinsとブラウンの掛け合いを途中に挟み、軽やかなハチロクM-3「Dream Fight」では冒頭にシンセをバックにベース・ソロを織り込み、大越さん独奏から始まるスローなリズミカル系M-4「Roberto」ではブラウンが持ち味の変態ラインを使ったソロを披露。参加ミュージシャンといっても対等に見せ場を作っています。ここまでがLPでいうA面部分。

B面に移って、スローなチキチキ曲M-5「Marbie」は、大越氏奏でる軽やかで聴きやすいメロディを持つ楽曲だが、変拍子風の繋ぎや凝ったリズム(表裏と裏裏でのトップ・シンバル・レガート)によって、リズム魂を大きく刺激すれば、ピアノをバックにトランペットとベースという小編成でメロディ奏でるスロー系M-6「Talk About Billy」を挟み、ちょっとスローなチキチキ曲M-6「Bo. Beemp」では、トランペット・ソロの合間にここぞとばかりフィル入れまくるカリウタでした。ドラミングの定説にとらわれずに叩き出すトコが、ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー14位に繋がっているんだと思います。

最後はフリューゲル・ホルンでメロウに奏でるスロー系M-8「Stone Of Quebic」で幕を閉じます。

全てが大越さん作曲。古臭さを一切感じさせない1枚でしたね〜。

2:「Face to Face [CD]
Face to Faceタイガー大越
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1989年発表。

3作目のリーダー作。自身のバンドからGerry Etkins(kbds)を帯同させ、国内ミュージシャンらと録音した1枚です。全12曲収録。

国内組は、土方隆行(ac-g & g)、そして清水興(b)と東原力哉(ds)の3名。この録音を終えた後、同年6〜7月にかけて全国ツアーを行ったようですね〜。

さて、そんなメンバーらとの本作は、時代の変化か打ち込み多用のアップな疾走系M-1「Face To Face」で幕開けします。大越氏、高らかに、時に力強くブロウし、相変わらず非常にテクニカルなトランぺッター。

それからカバー2曲、アントニオ・カルロス・ジョビンのM-2「One Note Samba」を打ち込み?シンセ・ベース使ってまとめれば、一転、アップな3連シャッフルにてガーシュインのM-3「Summertime」を料理。NANIWA-EXPの2人によるタイトなリズムをバックに、淡々とソロを取る大越さんですが、力哉氏に煽られて徐々にビートアップ。

ちょっとペース・ダウン?スロー系M-4「A Man With 20 Faces(邦題:怪人20面相)」、静かに展開する6/8系M-6「Don't Tell Me Now」を経て、こちらでは「感傷旅行」の邦題で知られる最初はドリス・デイが歌ってたM-7「Sentimental Journey」に。原曲はよく知りませんが、アップで小気味よく展開します。

シンセ・ベース使ってのミディアム系M-8「Who Can I Turn To?」経て、シンセとトランペットでメロディ重ねるアップなリズミカル曲M-9「Bubble Dance」、また男性スキャットやトランペットがメロディ紡ぐミディアム系M-10「Eyes」と続きます。

スローでブラシ使ってのメロウ・バラードM-11「Fischerman's Song」では、ソロをミュート・トランペットで切々とブロウした後、最後はジャズ・スタンダードM-12「Over The Rainbow」。このM-12、シンセのみをバックに情感たっぷりにブロウする大越氏。ただね〜今となってはそのシンセ音、狙いはオーケストラなんでしょうが、音色がイマイチです。これも時代ですね〜。

けど何で2作目と3作目のみなんだろ???
せっかくならば同じJVC制作の1枚目も欲しかった!!!  

CDコレクションその1722…「渡辺貞夫」4枚!!

今回は我らがナベダサの新旧作をまとめて。

1:「ライヴ・アット・ジャンク(期間生産限定盤) [CD]
ライヴ・アット・ジャンク(期間生産限定盤)渡辺 貞夫
SMJ
2015-10-14
オリジナル音源は1970年発表。

こちら、その昔に銀座にあったジャズ・クラブ”JUNK”にて、1969年12月26〜27日に行われたライブからのベスト・テイク。全7曲収録です。

当時のバンド・メンバーであったギター・トリオ=増尾好秋(g)、鈴木良雄(ac-b & b)、実は知らなかった!ナベサダの実弟渡辺文雄(ds)を従えての演奏です。

しかし、何とも演奏のクオリティがよろしくない(苦笑)。アルト独奏からの軽快な4ビート曲チャーリー・パーカーのM-1「Cheryl」で幕を開けますが、バンドをリードするナベサダはともかく、若かりし増尾さんはソロは単音、単調であったし、終盤のハイライト?サックスとドラムの掛け合いも繋ぎグチャグチャ。続くナベサダのオリジナルM-2「If I Said The Sky Was Fallin'(邦題:空が落ちてきたらどうしよう)」はナベサダがソプラニーニョに、鈴木さんがベースに持ち替えてのミディアムな8ビートによるジャズ・ロックですけど、この時期のジャズ・ドラマーにありがちな8ビート下手な文雄さん。ドタバタ感、そして走っちゃってね〜、落ち着かないです、はい。

その後、ゆったりワルツでM-3「Georgia On My Mind〜The Theme」(後者はすぐフェードアウト)、ゆったり4ビートで小粋に料理したバート・バカラックのM-4「This Guy's In Love With You」、土着なリズムと4ビートを組み合わせてA.C.ジョビンのM-5「No More Blues」、ゆったりボサノバするM-6「Here's That Rainy Day」経て、最後はアップなジャズ・サンバするM-7「Granny's Samba〜Felicidade」。M-7は文雄さんが16ビート刻むんだけど、相変わらずのドタバタ(苦笑)。

まあ演奏面での不満は多々あれど、ここで取り上げた楽曲ら、つまり好きなパーカーから、バカラックのポップス・スタンダード、そしてジョビンのブラジル路線といったナベサダの嗜好は、変わらないなと感じました。

2:「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルの渡辺貞夫(期間生産限定盤) [CD]
モントルー・ジャズ・フェスティヴァルの渡辺貞夫(期間生産限定盤)渡辺 貞夫
SMJ
2015-10-14
オリジナル音源は1971年発表。

こちら、1970年6月18日にモントルー・ジャズ・フェスティバルでの公演模様を収録したモノ。全4曲収録です。

バックを務めたのは、増尾好秋(g)、鈴木良雄(b)、そして角田ヒロ(ds)のギター・トリオです。弟の文雄さんから現つのだ☆ひろさんへの変更が功を奏し、全体的にまとまった演奏、プロの演奏でした〜。

まずはM-1「Round Trip:Going And Coming」の2曲をまとめて。まずは冒頭、フランス語による紹介が「サダオ・ワナタベ」というのは笑いを誘いました。そして我らがナベサダ、ソプラニーニョ・サックスを手にし、前者はアップな4ビートにて、後者はスローなチキチキにてメロにソロにと晴れの舞台モントルーにて、脂の乗った演奏を繰り広げています。前者は中盤のギター・ソロでは、つのださんがロックなドラミングを展開し、大きく盛り立てる。メンバー交代の甲斐があったと思える瞬間でした〜。

続くM-2「Lament」ではアルト・サックスに持ち替えて、朗々たる独奏から始まる静かでスローな4ビート曲。鈴木さんも以降はアコベに持ち替えて、つのださんのブラシと共にナベサダを盛り立てます。ここでナベサダ、非常に構成力豊かなソロを展開すれば、続く増尾さんはジャジーなソロを展開します。

そしてM-3「Tokyo Suite: Sunset(邦題:東京組曲:サンセット)」はフルートとアコベのアルコで幕を開けます。祖リズム隊加わり、”和”の雰囲気を漂わせながらゆったり静かに展開しますが、ナベサダ、これまで感じた事のないダイナミクスをフルートで付け、楽曲に彩りを加えています。

最後はM-4「Pastoral -theme-」を奏で、サラッと終わり。ソプラニーニョによるこのメロディは、ナベサダ珠玉のメロディだと思う。

3:「MY DEAR LIFE [CD]
MY DEAR LIFE渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2016-07-20
オリジナル音源1977年発表。

何故か買う機会に恵まれなかった1枚です。全8曲収録。

こちら、日本から福村博(tb)と共にL.A.に渡って、活動開始間もないリー・リトナー(g)、デイヴ・グルーシン(kbds)、チャック・レイニー(b)、ハービー・メイソン(ds)、そしてSteve Forman(perc)を迎えて制作された1枚。

まずは幻想的なフルートから始まるM-1「Massai Talk」で幕開け。本編始まれば力強いハーフタイム・シャッフルに転じ、ソプラノ・サックスがいかにもアフリカ調なるメロディを取り、ソロ、そしてピアノ・ソロと、徐々にハービーの手数増え、結構盛り上がる。同じくアフリカ的なメロディ持つM-2「Safari」は小刻みなリム・ショット使ったスロー系。ここでリトナーが取るソロは、ウェス・モンゴメリーばりにジャズ・ギターしています。

一転、躍動的なリズムの上でソプラノ・サックスがメロディ奏でるM-3「Hunting World」、アコギ従え、情感たっぷりフルートでメロディ奏でるM-4「L.A.Sunset」にてLPでいうA面終了。

B面に転じ、グルーシンのピアノとナベサダのフルートが影のあるメロディ奏でるサンバ調M-5「Samba Em Praia」は、グルーシンのピアノ・ソロの後、アルトに持ち替えて朗々とソロを奏でる。ちょっとホントのサンバじゃないけど、オカズ含めたグルーヴ感が心地良い。

軽やかなバックビート使ったM-2「Music Break」では、福村さんがトロンボーンをナベサダに重ねたり、Formanによるトーキング・ドラムによる打楽器ソロのパートあったり、これも躍動的だったな〜。

土着なタム廻し使ったアップで朴訥なメロディを持つM-3「Malaika」はアフリカのフォーク・ソングが出典。そして最後はアルバム・タイトル曲M-8「My Dear Life」で幕を閉じます。初演。思った以上にテンポよく、しかし名曲かつ代表曲でした〜。

この当時はクロスオーバーと呼ばれていたのかな、編曲などがあまり洗練されておらず、少々バタ臭い感あり。しかし試行錯誤し、アフリカとジャズの融合、それなりによく仕上がっていましたね〜。

4:「ナチュラリー [CD]
ナチュラリー渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2015-10-07

こちら、ブラジルのミュージシャンらと録音したナベサダの最新作で、全10曲収録です。

2曲がカバーで(ブラジルの第2の国家と言われるM-7「Carinhoso」、そしてジャズ・スタンダードと言えるM-10「Smile」)で、それ以外の8曲はナベサダのオリジナル。サウンドの特徴として、共同プロデュースをしたJaques Morelenbaum(cello)を大きくフィーチャーしています。

まずはアルバム・タイトル曲のミディアム系M-1「Naturally」で幕開け。ナベサダらしい朗らかなメロディを、素直に紡げば、続くゆったりボサノバ曲M-2「Junto Com Voce」では流麗なストリングス隊の前奏から始まり、哀しげなメロディをしっとりとアルトで紡ぎます。前述のMorelenbaumとの掛け合いもアクセント。

スローなチキチキから始まるM-3「After Years」、ちょっとテンポを上げてM-4「Bem Agora」、また代表曲「My Dear Life」に似たフレーズを持つM-5「Water Colors」ではMorelenbaumのソロも用意されつつ、ストリングス隊が楽曲を彩って、その響きはかつての名作「How's Everything」を彷彿させてくれます。

アップで憂いあるラテン曲M-6「Na Lapa」を挟み、カバー1曲目となるM-7。チェロの前奏から始まり、アコギも加わって、その上でアルトで素朴なメロディを丁寧に紡ぐ。第2の国家、心に響くメロディでした〜。

そしてチェロ従えてアルトでメロディ奏でるアップ系M-8「Bird's Song」は、小気味よいピアノ・ソロからアコベ・ソロ、打楽器隊によるソロらを交え、躍動的に仕上げています。

ゆったりボサノバのM-9「Spring」はホントに哀愁漂うメロディ。こんなメロディ、ナベサダの真骨頂ですね〜。

最後はピアノを従えてカバー2曲目M-10。なぜこの曲を今録音したのか。ナベサダの作家性が垣間見えます。

その他参加ミュージシャン。Lula Galvao(g)、Itamr Assieri(p)、Alberto Continentino(ac-b)、Paulo Braga(ds)、Sidinho Moreira(perc)にストリングス隊。

次は何だろ?前述「How's Everything」のキーマンであるデイブ・グルーシンを迎えて再演ライブを昨年末に行ったようで、そのライブ音源を聴きたいな〜。

CDコレクションその1721…「V.S.O.P.」関連2枚!!

今回は、1976年に一夜のみのスペシャル・プロジェクトとして結成されたV.S.O.P.の作品を2枚まとめて。

今更ですけどV.S.O.P.=ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(ac-b)、トニー・ウィリアムス(ds)、ウェイン・ショーター(s & t-sax)、フレディ・ハバード(tp & flh)です。

1:「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説(期間生産限定盤) [CD]」:Live Under The Sky '79〜V.S.O.P.The Quintet
ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説(期間生産限定盤)V.S.O.P. ザ・クインテット
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1979年発表。

個々の多忙な活動の中、日本で大変な人気を持つ彼らが、1979年7月26に田園コロシアムにて行われたライブ・アンダー・ザ・スカイ '79出演時の音源を、そのまま収録したのが本作です。CD2枚に全18曲収録。

初日=1枚目、2日目=2枚目と思いきや、この頃は1日のみの公演で、昼公演=Disc2 M-1〜8、夜公演=Disc1 M-1〜8、Disc2 M-9〜10だそうです。後で知ってちょっと拍子抜け(苦笑)。

アンコールを除いてセット・リストは昼夜同じで、単なる司会者による紹介M-1「Opening」に始まり、高速4ビート曲M-2「Eye Of The Hurricane」、ゆったりワルツのM-3「Teardrop」、軽やかな4ビートによるM-4「Domo」、アップなリム4つ打ちで始まるM-5「Para Oriente」、静かなゆったりワルツM-6「Pee Wee」、16系のリフと4ビートで組み合わさったM-7「One Of Another Kind」、最後は恐々しいテーマを2管が取る高速4ビート曲M-8「Fragile」で幕を閉じます。

どちらがどうというより、それぞれに聴かせドコロがあってね、例えばM-7だと、昼(Disc2)のウェイン、切れっ切れのヒステリックなソプラノ・ソロは圧巻だし、夜(Disc1)だとその後の後でトニーが持ち味と言える豪放なドラム・ソロを展開。また続くM-8では、昼(Disc2)はフレディのソロにハービーが積極的に呼応しつつ、そこにウェインがソロに割って入るし、夜(Disc2)はその後でロンとトニーが互いに演奏止めたり弾き始めたり叩き始めたり。見事な阿吽の呼吸は聞く者を圧倒。

というように、ディテールはジャズらしく変化しながら、プロ中のプロのインタープレイを楽しめます。

アンコールの2曲(Disc2M-9「Stella By Starlight」と同M-10「On Green Dolphin Street」はハービーとウェインのデュオです。短く、静かに呼応し合って幕を閉じています。

2:「ファイヴ・スターズ(期間生産限定盤) [CD]」:Five Stars〜V.S.O.P.The Quintet
ファイヴ・スターズ(期間生産限定盤)V.S.O.P. ザ・クインテット
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1979年発表。

こちら、上の1の公演直後、1979年7月29日に東京CBSソニー・スタジオにて録音されたモノ。初出時の4曲に、M-1と2のテイク1を加え、全6曲収録です。

このクインテット唯一のスタジオ録音作、そして当時流行っていたダイレクト・カッティングにて原盤制作された1枚。

LPでいうA面部分はアップな16系M-1「Skagly(take2)」とアコベから始まる緩急富んだ4ビート作M-2「Finger Painting(take2)で構成され、B面部分は軽快な4ビート曲M-3「Mutants On The Beach」、スローでウェインのテナーがリードするM-4「Circe」で構成される。

プロ中のプロでありながら、ダイレクト・カッティングという縛りのせいか、何だかこじんまりとした印象を受けたなぁ〜。特にハービー。リズム反復的なソロに終始し、勿論、そこにはトニーが絡んでくるんだけど、ありがちな展開でしかなかったです〜。ちょっと残念な1枚。

CDコレクションその1720…「ジャーニー」2枚+番外1枚!!!

今回は来月約4年ぶりの来日を果たすジャーニーの諸作がお題目。

今回の目玉は、黄金期を支えたスティーブ・スミス(ds)の再加入。だから私は来週2月7日(火)の日本武道館公演に参戦します。楽しみ楽しみ〜。

1:「エスケイプ-35周年記念デラックス・エディション-(完全生産限定盤)(DVD付) [CD]」:Escape〜Journey
エスケイプ-35周年記念デラックス・エディション-(完全生産限定盤)(DVD付)ジャーニー
SMJ
2017-01-18
オリジナル音源は1981年発表。

実はこちらの本作、3つ目の購入です(苦笑)。まずはオリジナル、そして2006年発売の「〜+4曲」版、そして今回の「〜35周年記念デラックス・エディション」。

この「〜35周年デラックス・エディション」は、4曲を追加したCD音源(Disc1)、かつて映像で発表された「Live In ヒューストン 1981」のCD音源(Disc2)、そしてその映像としてDVD(Disc3)の3枚組です。

2006年に発売した「〜+4曲」版は、本作からシングル・カットされた「Still They Ride(邦題:時の流れに)」のB面「La Raza Del Sol」に、本作のDisc2「Live In ヒューストン 1981」からの音源「Don't Stop Believin'」、「Who's Crying Now」、「Open Arms」の4曲が追加されていました。

今回のDisc1は、日本盤シングル「Don't Stop Believin'」B面収録のM-11「Natural Thing」、US盤シングル「Open Arms」B面収録であり、映画「夢、夢のあと」のサントラ収録曲M-12「Little Girl」、前述のM-13「La Raza Del Sol」、そして初蔵出し?1983年にオクラホマで行われたライブよりM-14「Still They Ride(邦題:時の流れに)」の4曲です。随分以前に発表されたBOXセット「TIME3~永遠の旅出ち(1975-1992) [CD]」を持ってる身としては、ほぼ既出ですけど、初蔵出しのM-14が価値を高めてくれてると言えます。

ライブ映像のDisc3は2007年に発売され(勿論、持ってますけど)、今更の同梱しなくても〜と思いました。しかしその音源版Disc2に価値を見出しましょう(苦笑)。またライブ映像には収録されていないM-19「The Party's Over(Hopelessly In Love」が追加されています。ここにも価値を見出しましょう(苦笑)。

2:「フロンティアーズ +8(期間生産限定盤) [CD]」:Frontiers + 8〜Journey
フロンティアーズ +8(期間生産限定盤)ジャーニー
SMJ
2017-01-18

実はこちらの本作、2つ目の購入です(苦笑)。全10曲収録のオリジナルは持ってなくって、2006年発売の「〜+4曲」版、そして今回の「〜+8曲」版。実際は2006年版にライブ音源4曲加えたのが本作となります。

2006年に発売された「〜+4曲」版は、映画「ビジョン・クエスト 青春の賭け」主題歌M-11「Only The Young」、映画「セカンド・チャンス」収録曲M-12「Ask The Lonely」、前述「TIME3~永遠の旅出ち(1975-1992) [CD]」で初蔵出しとなったM-13「Liberty」、そして映画「トロン」収録曲M-14「Only Solutions」の4曲が追加されています。

その4曲に、今回はライブ音源として1983年に武道館で行われたライブよりM-15「Separate Ways(World Apart)」、M-16「After The Fall(邦題:愛の終わりに)」とM-17「Faithfully(邦題:時への誓い)」、そして1983年にオクラホマで行われたライブよりM-18「Send Her My Love」の4曲が追加されています。

今回の1、そしてこの2で知った事と言えば、スティーブ・ペリー在籍時のライブ音源は、1981年発表の「ライヴ・エナジー [CD]」が発表されていますが、最も売れてた時期である上の1以降は、2006年発表の「ライヴ・イン・ヒューストン~1981年エスケイプ・ツアー~ [DVD] [CD]」のみがオフィシャル。しかし今回の武道館音源やオクラホマ音源、音質も良かったので、あるなら欲しいよね〜。

番外:「アルティメット・ベスト~グレイテスト・ヒッツI&II~(期間生産限定盤) [CD]
アルティメット・ベスト~グレイテスト・ヒッツI&II~(期間生産限定盤)ジャーニー
SMJ
2017-01-18

こちらね〜、誤って購入したベスト集。2013年3月の来日公演時に発売されたベスト集を、値段を下げて再発売したモノでした〜。CD2枚に全35曲収録です。

収録曲らは過去の投稿を参照下さい。そこには約4年前の日本武道館公演のセットリストと感想も記しています〜。

CDコレクションその1719…「ネーザン・イースト」新作1枚!!

1:「Reverence [CD]」:Reverence〜Nathan East
Reverenceネイザン・イースト
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2017-01-11

「ネタ溜まってるから次作はすぐに!」って言ってた2年ぶり2作目のリーダー作。2曲の日本向けボーナス・トラック加えて全14曲収録です。

デビュー作はスティービー・ワンダーやエリック・クラプトン、またフォープレイからチャック・ローブやボブ・ジェームスを迎えて、百花繚乱な仕上がりでした。

それに対して今回の目玉は、E.W.& F.ですね〜。フィリップ・ベイリーを迎えてM-1「Love's Holiday」、ベイリーの他、ヴァーディン・ホワイトとラルフ・ジョンソンを迎えてM-4「Serpentine Fire」と、2曲カバーしています。ちなみにM-4はドラムがフィル・コリンズ、中盤のギター・ソロがエリック・クラプトンだったりで、you tubeによれば21年前に録音していた2インチ・テープを発見、活用したようです。M-4はオリジナルの雰囲気を醸し出し、その一方、M-1ではネーザン自身が前面に出てベースでメロディをしっかり奏で、ベーシストのリーダー作らしい編曲を施しています。聴いてて、マーカス・ミラーとの違いを何となく考えていました。ちなみにスペシャル・ゲストのベイリーは、終盤にスキャット・ソロで彩っていますね。

そして歌モノゲストを多数迎えています。まずはヨランダ・アダムスを迎え、かつてノラ・ジョーンズが歌ったM-5「Feels Like Home」はハートウォーミングにまとめつつ、終盤は女性コーラス隊による大ゴスペル大会。ニッキ・ヤノフスキーを迎えてM-7「The Mood I'm In」はブラス隊&オケ隊も交えて、昔ながらの4ビート・ジャズを展開(ドラムはヴィニー・カリウタ)。またルーベン・スタッフォードを迎えたM-11「Why Not This Sunday」は、アーバンなスムースR&Bにまとめています(シンセ・ソロはグレッグ・フィリンゲインズ)。

先に記したマーカスとの違いは、歌えるという事でしょう。前作もそうでしたが、持ち味のスキャットがスキャットがメロディに大きく関わっていて、ミディアムなファンキー系M-2「Lifecycle」、また5+6の変拍子曲M-3「Elevenate」ではAメロがベース、Bメロがスキャットまたはベースと共に、そしてM-10「Pasan」ではヒューバート・ロウズ(flu)と共にスキャットがメロディを紡いでいます。天が与えたネーザンの武器、個性ですね(笑)。

スキャットなしだとM-9「Shadow」。こちら2人の鍵盤奏者David Delhomme(p)とTim Carmon(rhodes)の絡み、そしてかつてのCTIを彷彿させるオケ隊の流麗なソリが印象的でした〜。

ちなみに身内人事?息子ノアを迎えてM-8「Over The Rainbow」なんてのはご愛嬌。ピアノ弾く息子とのデュオだと恥ずかしかったのか、オケを加えて壮大にまとめています。

実質最後はフレベとギターによるM-12「Until We Meet Again」。短いけどありがとう的な楽曲でした。

日本版ボーナス・トラックはジャック・リー(g)を迎えたちょっとスローなインストM-13「April」、そしてハービー・ハンコックのカバーM-14「Cantaloupe Island」でした〜。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g)、マイケル・トンプソン(g)、チャック・ローブ(g…M-7 & 10)、Marcel East(kbds)、Tom Keane(rhodes)、Jeff Babko(rhodes)、Teddy Campbell(ds)、リッキー・ローソン(ds…M-2,5 & 10)、スティーブ・フェローン(ds…M-13)、Rafael Padilla(perc)、カーク・ウェイラム(a-sax…M-6)。E.W.&F.カバーのM-4にはジェラルド・アルブライド(sax)、Harry Kim(tp)、Daniel Fornero(tp)、Arturo Velasco(tb)でした〜。ちなみにリッキー・ローソンも2013年12月23日に鬼籍に入られてますので、録音は随分前だったんでしょうね〜。

次はどうする???どんな目玉を用意する???

CDコレクションその1718…「SMAP」ベスト集1枚!!

ビクターエンタテインメント
2016-12-21

はい、解散直前に発表となった25周年記念?解散記念?ベスト集です。CD3枚に全50曲収録。

既に投稿した「Clip! Smap! コンプリートシングルス(初回生産分) [Blu-ray] [Blu-ray]」はそのタイトルの通り、シングル全てのクリップまたはライブ映像集でしたが、本作はファン投票による上位50曲を収録。よって、シングルでも人気がないのは未収録であったりしています。私としては神保彰氏がバカテクなドラム・ソロを織り込んだ26thシングル「Peace!」がないのが非常に残念でした〜。

収録曲はwikiに詳しく記載されてるので、そちらをリンクさせときましょう(苦笑)。

発表順に収録されていますが、シングル・カップリング曲ながらも後に人気を博したDisc1M-2「BEST FRIEND」(3位)やDisc2M-1「オレンジ」(2位)、2006年発表17thアルバム「Pop Up SMAP!」収録曲のDisc1M-3「STAY」(1位)と、流石ファン投票。後の2つは知りませんでした〜。

ファン投票だからこそ、メンバーらが紹介し合う楽曲が多数選ばれていて、1999年発表12thアルバム「Birdman〜SMAP013」収録曲Disc1M-16「Five True Love」(41位)、2002年発表14thアルバム「SMAP015 / Drink! Smap!」収録曲Disc2M-3「FIVE RESPECT」(41位)、2012年発表20thアルバム「Gift Of SMAP」収録曲Disc3M-12「CRAZY FIVE」(5位)など、改めて聴くとライブ向けかつ歌詞に託された(許された)メンバー間の愛のある紹介が本当に心を打ちます。

やはり最大のヒット曲となったDisc2M-4「世界に1つだけの花(シングル・バージョン)」(12位)以前のシングル曲はよく知ってるけど、以降、改めて聴くとよく耳にしたのはDisc2M-11「BANG! BANG! バカンス!」(21位)や資生堂「TSUBAKI」CMソングDisc2M-15「Dear WOMAN」(37位)、そしてNHK朝の連続ドラマ小説「梅ちゃん先生」主題歌Disc3M-8「さかさまの歌」(43位)、またフジTVドラマ「幽かな彼女」主題歌Disc3M-14「Joy!」(16位)ですね〜。何だかんだ言ってもそれなりに覚えてるんだから、やっぱりSMAP。

Perfumeファン的には、中田ヤスタカ提供の53thシングルDisc3M-16「Amazing Discovery」(26位)が収録されてるのも嬉しいですね〜。あんまり気にしてなかったけどUSJのテーマソングであったようです。

これまではメンバー主演のドラマだと、主題歌=SMAPって数多くありましたが、これからはもうそれも叶わぬ訳で…ホントに残念な解散であります。

私は前述の「Peace!」の他に、本作収録のDisc1M-10「俺たちに明日はある」(48位)が好きだった!!!これもドラマの主題歌でした。

CDコレクションその1717…「久保田利伸」ベスト集1枚!!

SME
2016-11-23

こちら、コラボ作からコンピされたベスト集。CD2枚に全30曲収録です。

大別するなら1枚目は日本語歌詞、2枚目は英語歌詞という分け方がなされていて、いつものように出典を探そうとしたモノの、クレジットが詳しくなかったり、wikiもあまり熱心に記載されてないので、諦めました(苦笑)。

まずは日本語歌詞ばかりの1枚目。色々とやってますね〜。KREVAとのM-1「M☆A☆G☆I☆C」、定番!ナオミ・キャンベルとのM-2「La・La・La Love Song」、またMISIAとデュエットした(してたんだね!)スロー・バラードM-4「Flying Easy Loving Crazy」やAIと軽妙なラップを掛け合うM-7「Soul 2 Soul」、またEXILE ATSUSHIとのスローなデュエット曲M-9「Golden Smile」や、JUJUとの気怠いバックビート曲M-10「Is It Over?」、そして実は名曲名デュエット曲SunMinとのM-14「Keep Holding U」(映画「日本沈没」主題歌)。変わったトコだと小泉今日子が詩の朗読をするM-13「Moondust」や、飯島直子がコミカル!なコーラスするM-1「Messenger's Rhyme -Rakushow,It's Your Show!」(映画「メッセンジャー」EDテーマ)などがあります。

歌い手やラッパーのみならず、マイケル・ブレッカー(t-sax)がソロで絡むアーバン・ファンクM-5「Let's Get A Groove〜Yo! Hips〜」やら、メイシオ・パーカー(sax)がグルーヴ感溢れるサックスをブロウするM-8「Pole Pole Taxi」、TOKU(flh)がフリューゲル・ホルンで彩るボッサ曲M-12「A Love Story」、名匠トゥーツ・シールマンス(harmonica)の切々とした音色で彩られたM-16「Love Undert The Moon」といった演奏者とのコラボ作がフィーチャーされてるのも興味深かった。

そして英語歌詞の2枚目。ナイル・ロジャーズ(g)が参加したミディアムなファンキー曲M-2「Funk It Up」、Angie Stone(vo)とのデュエット曲M-4「Hold Me Down」、Musiq Soulchildを迎えて日本らしさをサウンドで強調したM-7「Sukiyaki〜Ue Wo Muite Arukou〜」、グローバー・ワシントン・Jr.の名曲をCaron Wheeler(vo)と歌い合ったM-9「Just The Two Of Us」、ラファエル・サディークを迎えてM-13「Pu Pu」、そしてAlyson Williams(vo)を迎えた美メロなデュエット曲M-14「Forever Yours」で幕を閉じます。

1986年9月に「Shake It Paradise」でアルバム・デビューして30年強、また1995年9月に「Sunshine, Moonlight」で全米デビューして21年(活動は2004年9月発表の3枚目「Time To Share」以降はしてないようですが)、ブラック・ミュージックのパイオニアとして、今後益々のご活躍、楽しみにしております〜。

CDコレクションその1716…「ノラ・ジョーンズ」新作1枚!!

1:「デイ・ブレイクス(初回限定盤)(DVD付) [CD]」〜Day Breaks〜Norah Jones
デイ・ブレイクス(初回限定盤)(DVD付)ノラ・ジョーンズ
Universal Music =music=
2016-10-05

ノラ・ジョーンズの最新作です。ボーナス・トラックとしてライブ音源4曲を加え、全16曲収録です。

そうですね、大ヒットした2002年発表「Come Away With Me」が世界的に大ヒット、新進気鋭のジャズ・シンガーとしてデビューしたノラでしたが、同様の路線を少々続けた後は軸足を少しずつ変え、近年はカントリー・シンガーと思える程、印象が変化したアーティスト。リトル・ウィリーズや女性のみで編成されたプズン・ブーツといったバンド活動、またビリー・ジョーとの共作アルバムも、そんな印象を大きく強調させてくれます。手にする楽器もピアノからギターに変わっていったしね〜。

しかし一転、そんなノラが原点回帰、再びピアノ使って作曲、制作したのが本作です。朴訥としつつも奇をてらわずに数々のピアノ・ソロも展開していますね〜。

幕開けはM-1「Burn」。その重々しい曲調は、直前オリジナル作「リトル・ブロークン・ハーツ(紙ジャケ) [CD]」の中でも感じられたが、こちらはジョン・パティトィッチ(ac-b)とブライアン・ブレイド(ds)の土着なリズム、またウェイン・ショーター(s-sax)の怖々しいソロらによって、より深く、より暗く、よりジャジーに展開しています。原点回帰を強調するオープナー。

といっても直後はしみじみと歌い上げるスロー系M-2「Tragedy」に、オルガンも絡めながらカントリー・ロックするM-3「Flipside」と、近年の路線を挿入。ただし軽やかな4ビートで展開するM-4「It's A Wonderful Time For Love」を重々しく歌い上げて、改めて原点回帰を印象づけています。

ゆったりワルツのM-5「And Then There Was You」に、ニール・ヤングをカバーして朗々と歌い上げるスロー系M-6「Don't Be Denied」を挟むが、ショーターを迎え、高らかに歌い上げるちょっとスロー系なアルバム・タイトル曲M-7「Day Breaks」に、ジャズ界のホレス・シルバー作M-8「Peace」と、そのサウンドと選曲センスは明らかにジャズ・ファンを意識しています。

ラグタイムっぽいM-9「Once I Had A Laugh」ではデキシーランド風?ブラス隊のソリもフィーチャーすれば、ゆったり4ビートのM-10「Sleeping Wild」にゆったりワルツのM-11「Carry On」、最後はデューク・エリントンのM-12「Fleurette Africaine(邦題:アフリカの花)」では、下手に歌詞をつけずにスキャット・オン・ピアノ、またはスキャットのみで展開。こちらもジャズ・ファンを意識しています〜。

ボーナス・トラックは、M-11(M-13)、M-3(M-14)、M-8(M-15)の、そして代表曲「Don't Know Why」(M-16)の4曲です。久々に聴くM-16は、ホントに染みるなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。Tony Schrr(g)、Dan Iead(steel-g)、Pete Remm(Hammond)、Lonnie Smith(hammond & back-vo)、Chris Thomas(b)、Tomy Maceli(b)、Vicente Archer(ac-b)、Karriem Rigginz(ds)、Danny Sadownick(perc)、Leon Michels(t-sax)、Dave Guy(tp)、J Walter Hawkes(tb)、Dave Eggar(vln)、Max Moston(vln)、Todd Low(viola)、Petter Ericson Stakee(back-vo)、Sarah Oda(back-vo)、Catherine Popper(back-vo)。

CDコレクションその1715…「メイナード・ファーガソン」2枚!

今回はメイナード・ファーガソンの初期作をまとめて。

1:「MF ホーン [CD]」:M.F.Horn〜Maynard Ferguson
MF ホーンメイナード・ファーガソン
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2015-11-11
オリジナル音源は1970年発表。

ファーガソンといえばハイノート・ヒッター、超高音域をトランペットでブロウする演奏スタイルが特徴です。イギリスに渡ってKeith Mansfieldのプロデュースによって録音された1枚。全6曲収録です。ビッグ・バンドをバックにまとめられています。

まずはローラ・ニーロのM-1「Eli's Comin(邦題:イーライがやってくる)」(ローラ・ニーロ作)で幕を開けます。叙情的なイントロ経て、アップな8ビートにて展開するこちらは、ブラス隊らが絡み合ってメロディを繋ぎながら展開します。途中に大きくトロンボーン・ソロがフィーチャー。クレジットにはファーガソンはトランペットの他にバルブ・トロンボーンと書かれてますので、ファーガソンが取ったんでしょうね〜。最後は持ち替えてハイノートで締め括ってますけど〜。続くゆったりチキチキするM-2「Ballad To Max」は高らかなフリューゲル・ホルン・ソロが展開されつつも、中盤からは4ビートに転じてアルトとテナーがソロを取って主役を奪取?

ただし本作の功績は、録音時期の有名曲をカバーし(便乗)、より広くファーガソンの名を知らしめた事。特にブラスバンドやマーチングバンド関係者にね〜。続くM-3「MacArthur Park」はそのロマンティックなメロディと絡むファーガソンのハイノート、ゆったり始まって途中から倍テンしたりと、編曲自体も緩急富んでて、数多くのブラスバンドが取り上げていましたね。

続くインド風なイントロから始まるM-4「Chala Nata」は、いかにも混沌?1960年代末期の香りすれば、スローなチキチキでロマンティックにファーガソンがメロディ紡ぐM-5「If Ithought You'd Ever Change Your Mind」、トランペットのハイノートからのミディアムなチキチキ系M-6「L-Dopa」で幕を閉じます。このM-6は特にブラス隊がメロを取りあって、凝った編曲の真骨頂。楽曲提供と編曲はプロデューサーのKeith Mansfieldでして、実はファーガソンという看板を使って、自己実現を果たしたのかもしれません(苦笑)。

参加ミュージシャン。George Kish(g)、Pete Jackson(p)、Randy Jones(ds)、Frank Ricotti(congas)、Pete King(a-sax)、Brian Smith(t-sax)、Danny Moss(t-sax)、Bob watson(b-sax)、Alan Downey(tp)、John Donnelly(tp)、John Huckdridge(tp)、Albert Wood(tb)、Billy Graham(tb)、Chris Pyne(tb)、Mohana Lakshmipathy(tambura…M-4)、Vemu Mukunda(veena…M-4)。

2:「MF ホーン2(期間生産限定盤) [CD]」:M.F. Horn Two〜Maynard Ferguson
MF ホーン2(期間生産限定盤)メイナード・ファーガソン
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1972年発表。

こちらも上の1同様にKeith Mansfirldがプロデュースし、制作された1枚。全8曲収録です。

とにかくファーガソン・サウンドの完成系がこちらに詰まっています。正直、前作(上の1ね)では途上に過ぎない。

まずはファーガソンらの提供曲M-1「Give It One」で幕を開けます。アップなこちらは、ファーガソンを中心とした金管隊が小気味よくメロディを紡ぎ合い、時にハイノートで目立ちつつ、ソロもしっかり展開、盛り上がるだけ盛り上がって終わります。

ちょっと小休止な雰囲気漂うM-2「Country Road」はジェームス・テイラーのカバー。序盤は朗らかなメロディをブラス隊が紡ぎつつ、しかし終わってみればバンドもファーガソンもハイノートでブイブイ。その流れは続くM-3「Theme From "Shaft"」(アイザック・ヘイズのカバーね)でも同様に。原曲よりちょっとテンポ上げてそう〜。

そしてLPでのA面最後はミシェル・ルグランのM-4「Theme From "Summer Of 42”」。ゆったりしたテンポの中で、ロマンティックにメロディを紡ぐファーガソン。ただし延々と吹けないのか、テナー・サックスがフォローしています。

B面はジョン・レノンのM-5「Mother」で幕開け。フリーに展開する冒頭、そしてミディアムな8ビートの中でサックス隊がメロディを紡ぐ。ゆったり4ビートに転じつつ、以降はテナー・サックスが詰め込みソロを最後迄展開します。

続くM-6「Spinning Wheel」はB.S.& T.の代表曲。ハチロクやら4拍子を組み合わせて賑やかに展開すれば、ピアノ独奏から始まるM-7「Free Wheeler」は軽やかな4ビート使って、途中のトロンボーン・ソロはファーガソン。やっぱりまだ吹きたいのね〜。

最後はビートルズのM-8「Hey Jude」。スローなテンポでブラス隊が高らかにメロディを紡ぐ。最後はコーラス隊(バンドのメンバーら?)も加わり、ファーガソンのハイノート、エンディングのドラム・ソロと、詰め込めるモノは全て詰め込んで終わります。圧巻の編曲。ブラス・バンドで演ると楽しそう。

この後、「M.F.Horn」シリーズは翌年に3、アメリカに戻って4と5が発売された模様。こちらもCD化希望します〜。

参加ミュージシャン。Pete Jackson(p & e-p)、Dave Lynane(b)、Randy Jones(ds)、Harold Fisher(perc)、Ray Cooper(perc)、Jeff Daly(a-sax)、Peter King(a-sax)、Bob Sydor(t-sax)、Stan Robinson(t-sax)、Brian Smith(t-sax)、Bob Watson(b-sax)、Jeff Daly(sax)、Alan Downey(tp)、Bud Parks(tp)、John Donnelly(tp)、Matin Drover(tp)、Mike Bailey(tp)、Adrian Drover(tb)、Billy Graham(tb)、Derek Wadsworth(tb)、Norman Fripp(tb)。

CDコレクションその1714〜「TOTO」ライブ作1枚!!

1:「Japan 1982 [CD]」(輸入盤)
Japan 1982Toto

Zip City
2016-12-02

はい、こちらはTOTO好きの中で最近話題になっているブートレグ盤です。大阪出張時にタワレコで実物手にしてね〜。そのままレジへ向かっちゃいました(苦笑)。CD2枚に全17曲収録です。

その元ネタは、1982年5月18日に日本武道館で行われた公演で、その模様は映像収録がなされ、後日、NHKヤング・ミュージック・ショーで放送されました。そのビデオを友人に見せられ、私のTOTO熱は一気に高まり、現在に至る訳です。だからホントに思い出の公演、映像。

その時の録音を元にブートレグしたのが本作。かつての映像ではCD1M-2「Child's Anthem」から同M-1「Girl Goodbye」、そして同M-3「I'll Supply The Love」という順番でしたが、本番は違っていたようですね〜。

正直、ミキシングもされておらず、音質はダメダメなんですけど、勢いだけは伝わってきます。「TOTO IV~聖なる剣 [CD]」発表直後、ベースは勿論マイク・ポーカロに変わっていますが、1枚目から4枚目迄のベストと言える選曲がなされ、この場に立ち会いたかったという気になります(苦笑)。

まあ言いたい事もあって、同M-1のルカサーのソロが途中からしか入ってないし、15分54秒の長尺と化した同M-8「Africa」は、10分以上もイントロのフレーズを延々繰り返し、わずかに発展させた鍵盤ソロ。これは苦しい。また本作に対するレビューをチェックすると、実は完全版ではないようで、他に「Hydra」や「Hold The Line」がカットされてるようです。どうせなら収録して欲しかったんだけど、上述M-1の中途半端なギター・ソロからすれば、テープ自体がなかったのかもしれません。

とはいえ、TOTOというバンドの最も粋で勢いがあった頃の演奏。聴けるだけで幸せという事にしておきます〜。

CDコレクションその1713…「CFW」2枚!

今回は、A.O.R.を代表する元シカゴのビル・チャンプリン、TOTOのジョセフ・ウィリアムス、そして彼らとそのサウンドを敬愛するスウェーデン出身ピーター・フリーステット(g)によるライブ作、スタジオ作が今回のお題目。

フリーステットについてはかつての投稿に少々記載。

1:「ザ・LAプロジェクト・スーパー・ライヴ [CD]
ザ・LAプロジェクト・スーパー・ライヴ
ザ・LAプロジェクト・オール・スター・バンド
ヴィヴィド・サウンド
2013-10-16

こちら、2013年3月25日にスウェーデン公演の模様を収録しており、3人の他、Stefan Gunnarsson(kbds)、Per Mathiesen(b)、Herman Matthews(ds)、タマラ・チャンプリン(back-vo)がバックを務めていて、CDには全10曲収録、DVDにはメンバー紹介やインタビュー映像、タマラがリードを取るボーナス・トラックらが収録されています。

さて本編は、ビルまたはジョセフのヒット・パレードと言って過言ではありません。まずはTOTOのM-1「Goin' Home」から幕開けしオリジナル程の熱さはないものの、淡々と披露すれば、続くM-2「Take It Uptown」はビルの2nd収録曲で、ケニー・ロギンズとの共作。カラッと明るい3連シャッフル曲をスモーキー・ボイスで歌い飛ばします。

そしてシカゴのM-3「Hard Habit To Touch You」を、ピーター・セテラのパートをジョセフが歌い、互いに絡み合って名バラードを力強く仕上げれば、ここでフリーステット率いるThe L.A.ProjectからM-4「Where To Touch You」。いかにもTOTOを彷彿させる楽曲(苦笑)。

そしてバラード続けて。まずはジョセフがジェイ・グレイドン「Airplay For The Planet」収録のM-5「When You Look In My Eyes」、続けてビルがE.W.& F.のM-6「After The Love Is Gone」。共に鍵盤系をバックにしっとりと歌い上げます(M-6に少々ギター・ソロあり)。

続いてジョージ・ベンソン!M-7「Turn Your Love Around」。振り返ればビルとグレイドン、ルカサーの共作でした。そしてシカゴのM-8「Look Away」。アコギをバックに素朴にビルが歌って、ジョセフの「This Fall」タイトル曲のM-9「This Fall」。直進的でアップな8ビート曲でステージを盛り上げます。

最後はビルの2ndからM-11「Satisfaction」。タイトル連呼のサビは本当に力強い。ライブ作では珍しくフェイドアウトして終わります。

ホントはもっとTOTOの楽曲を披露したようですが、権利の関係で収録不可だったそうです。残念!!!

2:「CWF [CD]」:CWF〜Champlin Williams Friestedt
CWF
Champlin Williams friestedt
ポニーキャニオン
2016-01-20

まずはそれぞれの代表曲を持ち寄って発表したライブ作(上の1ね)でしたが、満を持して3人がスタジオ入りし、録音、発表となった1枚がこちら。ボーナス・トラック2曲含む全12曲収録です。

非常に悩ましい1枚。これをTOTOの新作だ!と言われたら信じちゃいそうな程、TOTOらしさが散りばめられていて、冒頭のミディアム系M-1「Runaway」や同じく3連シャッフル曲M-2「Nightfly」、また後半のM-9「Carry On」など、特にジョセフ在籍時代を彷彿させるサウンド。M-2のブラス隊の散りばめ方、M-9は元ネタはTOTOの「Mushanga」でしょう。

そもそもそれらを引用とかリスペクトと言ってしまえば、まだ理解できる上記3曲ですけど、印象を大きく悪くしているのがM-3「Aria」。これって正に「Africa」。リズムもコードの流れもパクッたとしか言いようがなくってね〜。TOTOのオリジナル・メンバーであるスティーブ・ポーカロもシンセ・ソロを披露していますが、オリジナルの素晴らしさのみが強調される問題曲でした〜。

ただしビルが中心的に歌うアーシーなミディアム系M-4「Two Hearts At War」や、ジョセフとビル、ビルの息子ウィルでアカペラするM-6「Rivers Of Fear」、またスローでささやかなバラードM-10「Evermore」など、TOTOらしくない楽曲も収録されてて、逆にそっちが落ち着いて聴けたなぁ〜。

フリーステッドのTOTO愛は分かるんだけど、ちょっとヤリ過ぎだし、もう今更この編成にてM-8「After The Love Has Gone」(ライブ音源)もいらない。

それとボーナス・トラックM-12「Ocean Drive」は、ホントに爽やかなインスト曲なんだけど、いかにもラス・フリーマン&ザ・リッピントンズみたいで、アルバムのカラーにはそぐわなかったです。

スペシャル・ゲストとしてランディ・グッドラム(p…M-10)、タマラ・チャンプリン(back-vo)、ウィル・チャンプリン(vo…M-4 & 6)、リズム・セクションとしてIngmar Aberg(kbds)、Johan Granstrom(b)、Per Lindvall(ds & perc)、その他参加ミュージシャンはStefan Gunnarsson(kbds)、Ion-Willy Rydningen(kbds)、Janne Peltoniemi(p…M-9)、Alessandro Del Vecchio(kbds…M-1)、Jonathan Fritzen(kbds…M-10)、Lars-Erik Dahle(b…M-9)、Harman Matthews(ds…M-8)、Eiriki-Andre Rydningen(ds…M-3)、Jonas Wall(sax)、Andreas Andersson(sax)、Jonas Lindeborg(tp)、Lars Safsund(back-vo)。

CDコレクションその1712…「ハービー・ハンコック」2枚+番外1枚!!

今回は、ようやく再発となったハービー・ハンコック黒歴史の3枚?がお題目です。

1:「モンスター(期間生産限定盤) [CD]」:Monster〜Herbie Hancock
モンスター(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1980年発表。

世はディスコ・ブーム。それを受けてA.O.R.人脈の手を借りて制作された歌モノばかりの1枚です。全6曲収録。

といっても別格のスペシャル・ゲスト=カルロス・サンタナ(g)を迎えてM-1「Saturday Night」で幕開け。Greg Walker(vo)が歌う歌モノながら、ラテンなピアノがく響き渡って、ハンコックのシンセとサンタナのギターが掛け合うアップな16系でした〜。

その後は、グルーヴィーでアップな歌モノM-2「Stars In Your Eyes」はレイ・パーカー・Jr.(g)が作者の1人で、Gavin Christopher(vo)が歌い、躍動的なスラップが絡むアップ系M-3「Go For It」はザ・ウォーターズの1人Oren Waters(vo)が歌い、ファンキーなミディアム系M-4「Don't Hold It In」は、Randy Hansen(g)の軽やかなギター・カッティングの上で上述Gavin Christopher(vo)が歌い、シルキーなミディアム系M-5「Making Love」は再びGreg Walker(vo)、そしてロック調のM-6「It All Comes Round」はビル・チャンプリン(vo)が骨太に歌います。

ディスコでかかれば、そんな俗物的な志向で制作されたように感じられる1枚ですけど、いかにもアナログ!なシンセでM-3、またギターとの掛け合いでM-4と、印象的なソロを取っているハンコック。憎めないなぁ〜(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。ワー・ワー・ワトソン(g)、Freddie Washington(b)、Alphonse Mouzon(ds)、Sheila Escoverdo(perc)、ザ・ウォーターズ(back-vo)。

2:「マジック・ウィンドウズ(期間生産限定盤) [CD]」:Magic Windows〜Herbie Hancock
マジック・ウィンドウズ(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1981年発表。

一転、こちらはL.A.人脈の力を借り、ブラコン?いや、ファンク路線に傾倒した1枚と言えます。全6曲収録。

まずはシンセ・ベース鳴り響くミディアム系M-1「Magic Number」で幕開け。上の1では白人ボーカリストも起用していましたが、本作ではアフリカ系アメリカ人ばかり。ここでは女性コーラス陣を従えてSilvester(vo)がリード・ボーカルを取りますが、ファンクといっても控え目?あまり暑苦しくなくまとめています。途中に上の1のM-1のように、ラテンに転じてエレピ・ソロで自己表現をするハンコック。ここでは後のシーラ・E.ことSheila Escovedo(perc)の他、Juan Escovedo(perc)にPete Escovedo(perc)が参加しています。

続くM-2「Tonight's The Night」はコケティッシュな歌声を持つVicki Randle(vo)を迎えてメロウでアーバンなスロー系。いかにもなシンセ・ソロの他、マイケル・ブレッカー(t-sax)が控え目にソロを取れば、ちょっと跳ねたリズムのM-3「Everybody's Broke」は、そこで絡み合うコーラス陣のせいか、ファンキーに仕上がっています。

それからM-4「Help Yourself」は、アル・マッケイ(g)の小気味よいギター・カッティング、そしてジェームス・ギャドソン(ds)のグルーヴあるビートをバックにファンキーに展開するアップ系。ここでも中盤、マイケルのテナーとハンコックのシンセが激しく掛け合いをしています。

そしてM-5「Satisfied With Love」はGavin Christpfer(vo)迎えたメロウなスロー・チューンで、最後はインスト曲M-6「The Twilight Clone」で締め括る。参加したキング・クリムゾンのエイドリアン・ブリュー(g)との共作で、インド風のメロディを持ちつつ、ルイス・ジョンソン(b)らが得意のスラップでアクセントを付けています。

その他参加ミュージシャン。レイ・パーカー・Jr.(g)、George Johnson(g…M-3 & 6)、ワー・ワー・ワトソン(g…M-5)、Adrian Belew(g…M-6)、Freddie Washington(b)、Eddie Watkins(b…M-4)、ジョン・ロビンソン(ds…M-1)、Alphonse Mouzon(ds…M-5)、Kwasi Dzidnorne(ds…M-6)、Kwawu Ladzekpo(ds…M-6)、Moody Perry(ds…M-6)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-6)、Jeanie Tracy(vo)、Dede Dickerson(back-vo…M-2)、Ngoh Spencer(back-vo…M-2)、David Bottom(back-vo)、Dede Dickerson(back-vo)、Ngoh Spencer(back-vo)、Julia Waters(back-vo…M-5)、Luther Waters(back-vo…M-5)、Maxine Waters(back-vo…M-5)、Oren Waters(back-vo…M-5)。

番外:「ライト・ミー・アップ(期間生産限定盤) [CD]」:Lite Me Up〜Herbie Hancock
ライト・ミー・アップ(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック

SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1982年発表。

そういえば数々の思い出あるアルバムでしたので、ハンコック自身が再発を許さない!という噂を信じてAmazon中古品を高く買っちゃってた1枚です。それが今ならば1,080円(税込)。いい時代になったと思います!全8曲収録。

上の1でのA.O.R.の要素、そして上の2でのファンクな要素をミクスチャーし、いや、それより当時のクインシー・ジョーンズ同様にロッド・テンパートンの才能に寄り掛かったと言える1枚。

しかしTVCMでも使われたアルバム・タイトル曲M-1「Lite Me Up」、ジェイ・グレイドンにデヴィッド・フォスター、ビル・チャンプリンらとの共作M-4「Paradise」は秀逸だと思います。ホントにキャッチー。

以前の投稿の補足をすると、M-8でのエレピ・ソロ以外にも、M-3「Gettin' To The Good Part」とM-5「Can't Hide Your Love」の中で、個性的な音色のシンセにてソロを取っています。どちらも同じ音色(苦笑)。当時のお気に入りだったんでしょ???

CDコレクションその1711…「沖仁」2枚!!

今回はフラメンコ・ギターの名手として各方面で活躍している沖仁氏の2枚がお題目です。

1:「MI CAMINO[ミ・カミーノ]~10年の軌跡~ [CD]
MI CAMINO[ミ・カミーノ]~10年の軌跡~
沖仁
ビクターエンタテインメント
2010-09-15

こちら、2002年に自主制作した「Una Manana En Bolivia」(2008年にリマスター後、再発)以降のアルバムからのベスト集。

2010年発表ですので「〜10年の軌跡〜」の意味はよく分からないんだけど(苦笑)。全14曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。

2002年発表「Una Manana En Bolivia(ボリビアの朝)」〜M-4:Fantasma
2005年発表「New Day To Be Seen」〜M-5:Will I Ever See Your Face Again(feat.畠山美由紀)、M-6:Guri-mama、M-13:Caipirina Caipirina
2006年発表「Nacimiento[ナシミエント]〜誕生」〜M-1:雨上がりのマーチ〜4 Seasons〜、M-10:Familia
2007年発表「Respeto[レスペート]〜十指十魂〜」〜M-3:メルチョールの家、M-8:風林火山〜巡礼記〜、M-11:サンパウロ通りの天使達、M-14:Maestro Serranito
2008年発表「Oki Jin In Concert 2005」〜(収録曲なし)
2010年発表「Al Toque[アル・トーケ]〜フラメンコの飛翔〜」〜M-2:歌えロザリオ!、M-7:クラシック・メドレー:カノン〜エリーゼのために〜エル・ピート〜トルコ行進曲、M-9:オンセ

別途ライブ音源〜M-12:ラ・ジュビア・リンビア・エル・アイレ
初めて聴きました。フラメンコには色んなリズムや曲調があるようで、ルンバやブレリア、グラナイーナやミロンガといったそれぞれに対して、こちらを参照できるんですが、実際はよく分かりません(苦笑)。

とはいえ、朗らかで明るいM-1、その真逆で暗いM-2、特徴的な手拍子やピアノをバックにM-3やM-4、また畠山美由紀(vo)を迎えて優しいメロディを持つM-5と、これら含めて全てが沖さん作曲。非凡な才能の持ち主。

演奏面では憂いあるメロディを独奏するM-6にクラシックの名曲をメロレーにM-7と、流れるように紡ぐフラメンコ・ギターは、情熱的と言ってもいいでしょう。

ちょっと雰囲気異なれど、劇伴作曲家の千住明さんがNHK大河ドラマ「風林火山」に書いたM-8は、題材故に和太鼓含めて和との融合なれど、ジャンルを超えて非常に聴き応えのある仕上がりでした〜。

バンドネオンらも加えたM-11、躍動的なライブ音源M-12、ちょっとフュージョン色?小気味よいM-13、最後はSerranito(flamenco-g)とのデュオとなるM-14で幕を閉じます。このM-14、ギターのみで綴るフラメンコの本質?その情熱的なぶつかり合いは圧倒的です。

2:「エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜 [CD]
エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜
沖仁
ビクターエンタテインメント
2015-08-19

こちら、2014年から翌2015年にかけて行われた全国4か所7公演の中からのベスト・テイクを収めたライブ作。CD2枚に全13曲収録です。

ギター2本だけによるライブ作ですので、ドラムないと落ち着かない私としては少々不安を感じたまま聴き始めました。香津美さんが左側でアコギ、時にギターを奏で、沖さんが右側でフラメンコ・ギターを奏でます。

まずは沖さんのオリジナルCD1M-1「La Liuvia Limpia El Aire(Guajiras)」で幕を開け、続く有名曲同M-2「Libertango」は情熱的に、そして沖さんのオリジナル同M-3「Patricia Enamorada(邦題:パトリシアの恋」でゆったり対話すれば、アル・ディ・メオラとパコ・デ・ルシアの楽曲M-4「Mediterranean Sundance〜Rio Ancho(邦題:地中海の舞踏〜広い河)」を取り上げ、速弾きの神髄を披露(苦笑)。

それから同M-5「Sakura Por Bulerias」は、あの「サクラ〜サクラ〜」ですけど、途中に沖さんが歌も交えながら、静かに始まって力強く終わり、同M-6「El Tema Del Duo(邦題:沖仁 Com 渡辺香津美のテーマ)」は朗らかなメロディが印象的でした〜。

2枚目に移り、CD2M-1「Scarborough Fair」は原曲とは印象を大きく変え、ゆったりと情感たっぷりに料理すれば、香津美氏の楽曲でゆったりハチロクによる同M-2「Nekovitan X」を挟み、同M-3「Papa Furado」では、沖さんのスキャット・オン・ギターを大きくフィーチャーし、荒々しくまとめています。

ちょっと中休み?同M-4「61+60」では静かにアコギを紡ぎ合えば、誰の選曲?同M-5「My Way」。まずはフリーに語り合って始まり、それぞれのソロ経た後に沖さんがしみじみと歌い上げる。

そしてハイライト。チック・コリアの同M-6「Spain」です。ここで香津美さんはエレキ・ギターに持ち替え、沖さんのフラメンコ・ギターと丁々発止。時に荒々しく、時に繊細に。ギター2本でここまで躍動的にまとめられる事を想って、ホントに驚きの名演奏でした〜。

最後はささやかに(途中のソロは躍動的!)まとめたパット・メセニーの同M-7「Antonia」で終演です。

どちらかといえば線の細いギター弾き(単音でまとめる事が多いという意味で)である香津美さんですから、ギター2本というのに(前述の)不安を持ってたのも事実。しかしそれを大きく補う沖さんのフラメンコ・ギターでした。そのカッティングのあり方、奏法の豊かさ、加えて打楽器的な使い方など、その多様性に興味を大きく持ちましたね〜。

この2人の共演、生の方が面白そうです。

CDコレクションその1710…「渡辺貞夫」ベストBOX1枚!!

1:「COLLECTION 1978-1993 [CD]
COLLECTION 1978-1993渡辺貞夫
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-10-26

こちら、我らがナベサダが最も輝いていた時期であるワーナー/エレクトラからの音源らからのベスト集で、改めてリマスターを施し、CD5枚に全61曲収録です。

1枚目が「Fill Up The Night With Music - Contemporary 1」、2枚目が「Round Trip - Contemporary 2」、3枚目が「Saudade Do Brasil」、4枚目が「Love Songs - Ballads & Vocals」、5枚目が「Tokyo Dating - Jazz Feeling」というサブ・タイトルが付けられています。収録曲とその出典は以下の通り。

1978年発表「California Shower」(1/7)〜M-1:California Shower
1979年発表「Morning Island」(1/8)〜M-2:Morning Island
1981年発表「Orange Express」(1/7)〜M-1:Orange Express

1983年発表「Fill Up The Night」(3/8)〜M-7:Say When、M-9:Fill Up The Night With Music、M-11:Rosebud
1984年発表「Rendezvous」(5/8)〜M-3:Rendezvous、M-4:Love Me As I Am、M-10:Fire Fly、M-3:Here's To Love、M-4:If I'm Still Around Tomorrow
1985年発表「Maisha」(4/10)〜M-1:Road Song、M-4:Desert Ride、M-5:Tip Away、M-10:Stray Birds
1985年発表「Parker's Mood」(5/8)〜M-6:Everything Happens To Me、M-11:I Thought About You、M-1:Stella By Starlight、M-2:Bird Of Paradise、M-4:Parker's Mood
1985年発表「Tokyo Dating」(6/9)〜M-12:Dindi、M-13:Song Of The Jet、M-5:Pagliacci、M-8:Echo、M-10:Tokyo Dating、M-11:Love Song
1986年発表「Good Time For Love」(4/8)〜M-6:Love Birds Whisper In My Ear、M-12:I Love To Say Your Name、M-8:Good Time For Love、M-10:When We Make A Home
1987年発表「Birds Of Passage」(6/8)〜M-3:Pastoral、M-6:Round Trip、M-9:Burung Burung "Birds"、M-11:Tanza Night、M-10:Salvador、M-2:Just A Touch
1988年発表「Elis」(5/6)〜M-2:Elis、M-3:Paciencia、M-4:Manhattan Paulista、M-5:Quilombo、M-7:O Que Passou Passou
1988年発表「Made In Coracao」(4/10)〜M-1:Made In Coracao、M-8:Saudades De Elis、M-9:Filho Meu(Blue Love Letter)、M-11:Minha Profissao
1989年発表「Front Seat」(5/10)〜M-7:Wild Flowers、M-13:Anga La Jua(Place In The Sun)、M-6:Front Seat、M-8:Any Other Fool、M-9:Only In My Mind
1991年発表「Sweet Deal」(5/12)〜M-5:Passing By、M-8:Early Spring、M-12:Masai Talk、M-12:Old Photograph、M-6:Cycling
1992年発表「A Night With Strings」(5/11)〜M-5:Here, There And Everywhere、M-7:In The Wee Small Hours Of The Morning、M-3:Violets For Your Furs、M-7:Beautiful Love、M-9:One For Jojo - Dedicated To Masayuki Takayanagi‐

1988年発表「Selected」(1/15)〜M-1:My Dear Life(vocal version)


最初の3枚が日本ビクターやソニー音源ですけど、4枚目以降の12枚がワーナー/エレクトラ音源(ベスト除く)。それら12枚の総収録曲108曲の中からほぼ過半の57曲がセレクトされていますので、主要な楽曲はほぼ網羅されてると言えます。

それらの詳細は、「〜その101」、「〜その145」、「〜その498」、「〜その512」、「〜その533」、「〜その556」、「〜その582」に…。

「Fill Up The Night」や「Rendezvous」におけるマーカス・ミラーのベース・ラインを改めて聴くと、やっぱ天才!と思った次第。結構、複雑な事しています〜。

CDコレクションその1709…「スティーブ・ルカサー」関連2枚!!

今回はスティーブ・ルカサー関連作を2枚まとめて…。

1:「スティーヴ・ルカサー セッション・ワークス [CD]
スティーヴ・ルカサー セッション・ワークスヴァリアス
SMJ
2016-03-02

ジェフ・ポーカロ版が2008年に「」、2012年に「」が発表されていましたが、満を持してのルカサー版。

全17曲収録で、収録曲と出典は以下の通り。

M-1:「Faces」(1980年)Back On The Road / アース・ウィンド&ファイアー
M-2:「Middle Man」(1980年)〜Breakdown Dead Ahead / ボズ・スキャッグス
M-3:「Tonight You're Mine」(1980年)〜You Need Some Lovin'  / Eric Carmen
M-4:「Ai No Corrida」(1981年)〜Ai No Corriada / クインシー・ジョーンズ
M-5:「Winners」(1981年)〜I Want You / ブラザーズ・ジョンソン
M-6:「Candyman」(1994年)〜Hero With A 1000 Eyes / スティーヴ・ルカサー
M-7:「Walk A Fine Line」(1983年)〜Hold Me 'Til The Morning Comes(邦題:朝のとばりの中で) / ポール・アンカ

M-8:「Vox Humana」(1985年)〜Forever / ケニー・ロギンズ
M-9:「Close Enough」(1981年)〜Paradise / Sarah Dash
M-10:「Down Two Then Left」(1977年)〜A Clue / ボズ・スキャッグス
M-11:「Wild Child」(1978年)〜Lady In The Dark(邦題:暗闇の中の女) / Valerie Carter
M-12:「Needless Freaking」(1981年)〜Lovin' And Losin' You(邦題:追憶のパラダイス) / ドウェイン・フォード
M-13:「Taking A Cold Look」(1983年)〜Alone / i-Ten
M-14:「Lukather」(1989年)〜Twist The Knife / スティーヴ・ルカサー
M-15:「Another Night」(1979年)〜Take Me To Your Heaven(君のすべてを今夜) / Wilson Bros.
M-16:「Dane Donohue」(1978年)〜Whatever Happened(邦題:突然の出来事) / Dane Donohue
M-17:「Stay Tuned」(1985年)〜Please Stay Tuned / チェット・アトキンス

ルカサー自身の各曲解説もありますが、思い出話交えつつ、半分讃え、半分自慢(苦笑)。

M-9は参加した事、全く覚えてらしいんだけど、TOTO脱退直後にデヴィッド・ハンゲイトがプロデュースしたM-17、全く知らなかった!

こう俯瞰すると、セッション・ギタリストとしても活動は、TOTOデビュー直後から1985年位迄。それぞれで展開している”らしい”ソロ、抜群なんだけどね。

「TOTO 検廚任離哀薀漾湿渕賞から、扱いにくくなったんでしょうね〜。いいギタリストなんだけど…。

2:「ライヴ・アット・ブルーノート東京 [日本語帯/解説付] [輸入CD] [CD]」:Live At Blue Note Tokyo〜Larry ライヴ・アット・ブルーノート東京 [日本語帯/解説付] [輸入CD]Carlton & Steve Lukather
ラリー・カールトン
335Records / King International
2016-05-20

2015年1月末から2月頭の5日間10ステージが行われたブルーノート東京公演。その中からのベスト・テイクが本作だそうで…。全7曲収録です。

2人の共演は、グラミー賞受賞となったブルー・ノート大阪公演のライブ音源(2001年発表)がよく知られていますが、それ以来。またバックにジェフ・バフコ(kbds)、カールトンの息子トラヴィス・カールトン(b)、そして現在のTOTOやスティーリー・ダンで活躍するキース・カーロック(ds)を迎えています。

まずは前共演作でも最初に演奏されたM-1「The Pump」で幕開け。元々はジェフ・ベックの楽曲ですが、ミディアムで重たい8ビートの中で左がルカサー、右がカールトン、ハモりながらテーマを奏でれば、まずはカールトン、そしてルカサー、それから共に掛け合って、2人の自己紹介的な始まり。

それからマイルス・デイビス(作曲はマーカス・ミラー)のM-2「Tutu」。骨太なソロをカールトンが奏でれば、一旦バフコのエレピ・ソロを挟んで、ルカサーが早弾きしまくっています。終盤のカールトン息子のベース・ソロはちょと凡庸。

続くはカールトンがクルセイダーズ在籍中に発表したM-3「Lily's Of The Nile(邦題:ナイルの百合」は、幻想的な楽曲故にそれぞれが静かに持ち味を披露すれば、ロバート・ジョンソン作、エリック・クラプトンが広めたM-4「Crossroads」で、ルカサーが激しくボーカルを取ります。

M-5「Only Yesterday」は、カールトンが1977年に発表した「夜の彷徨(さまよい)<FUSION 1000> [CD]」収録曲。カールトンの独奏から始まり、カーロックがブラシ使って静かに展開していました。

それからバフコとルカサーが共作した新曲M-6「Ben E Wah」は、アップな3連シャッフルの中で、Aメロがカールトン、Bメロをルカサーが奏でます。ここでのハイライトはカーロックのドラム・ソロ。結構、カチカチしたリズムを叩き出しながら、手技で埋め尽くす。シンプルながらも味がある!!

アンコールはM-7「While My Guitar Gently Weeps」。元はビートルズですけど、TOTOのカバー・アルバム「スルー・ザ・ルッキング・グラス [CD]」でも取り上げていました。ここではルカサーがボーカルを取り、観客を大いに盛り上げていました。

前ライブ作ではカールトンの引き立て役のように感じたルカサーですが、今回は四つに組んで〜という表現ができる程、しっかりと自己表現。同じセッション出身でありながら、その個性の違いが明白で、共演の妙味が大いに感じられましたね〜。

またいずれ演ってね〜。

CDコレクションその1708…「ダリル・ホール&ジョン・オーツ」2枚!

今回は夏に一挙再発された"AOR CITY 1000"シリーズより、ダリル・ホール&ジョン・オーツの2枚がお題目!

1:「モダン・ポップ(期間生産限定盤) [CD]」:X-Static〜Daryl Hall & John Oates
モダン・ポップ(期間生産限定盤)
ダリル・ホール & ジョン・オーツ
SMJ
2016-07-27
オリジナル音源は1979年発表。

wikiによれば11枚目のオリジナル作だそうで、デヴィッド・フォスターがプロデュースしています。録音はレギュラー・バンドのG.E.Smith(g)、John Siegler(b)、Jerry Marotta(ds)を中心に行われています。ボーナス・トラック2曲含む全12曲収録。

まずはカントリーな雰囲気持つアップ系M-1「The Woman Comes And Goes(邦題:微笑みは想い出)」で幕を開けます。Aメロで拍抜きしちゃうトコがA.O.R.っぽかったり…。

続くは5年前に発売されたベスト集より、本作から唯一の収録となったM-2「Wait For Me」。非常にキャッチーなサビを繰り返す歌って、耳に残るよね〜。その手法は続くM-3「Portable Radio(邦題:僕のポータブル・ラジオ)」でも活用しています。分かりやすく覚えやすいサビってやっぱり大事。

ささやかなA.O.R.するM-4「All You Want Is Heaven(邦題:空のファンタジー」経て、続くスラップやら軽やかなギター・カッティングらによるアップ系M-5「Who Said The World Was Fair(邦題:世界は美しい)」は、アーバンなAメロ&Bメロ、そして爽やかなサビにて構成されてて、後の角松サウンドを彷彿させてくれました〜。ここまでがLPのA面部分。

そして後半(B面ね)は、4つ打ちながらもスネアの位置を意図的に変えて変拍子っぽく聴こえるアップ系M-6「Running From Paradise」に始まり、バックビート使ったスロー系M-7「Number One(邦題:君はナンバー・ワン)」、一転、分かりやすいロックしたM-8「Bebop / Drop」から、ゴシック調のインストM-9「Hallofon」から引き続いての勢いあるソフト・ロックM-10「Intravino」で一旦幕を閉じます。A面の方が分かりやすかったな〜。

ボーナス・トラックはキャッチーなサビを持つスロー・チューンM-11「Times Up(Alone Tonight)」、そして雰囲気はイギリス?M-12「No Brain No Pain」が収録されていました。

その他参加ミュージシャン。Werner Fritzsching(g)、ジェイ・グレイドン(g)、Steve Love(g)、Ralph Schuckett(organ)、Larry Fast(synth‐prog)、スティーブ・ポーカロ(synth-prog)、George Bitzer(synth-prog)、Neil Jason(b)、Kenny Passarelli(b)、ヨギ・ホートン(ds)、Jimmy Maelen(perc)、Charlie DeChant(sax)。

2:「モダン・ヴォイス(期間生産限定盤) [CD]」:Voices〜Daryl Hall & John Oates
モダン・ヴォイス(期間生産限定盤)
ダリル・ホール & ジョン・オーツ
SMJ
2016-07-27

オリジナル音源は1980年発表。

こちらは12枚目のオリジナル作です。前作をプロデュースしたデヴィッド・フォスターより、セルフでできるんじゃない?的なアドバイスがあったようで、初のセルフ・プロデュース作。ボーナス・トラック2曲(代表曲のリミックス)含む全13曲収録です。

それまでスマッシュ・ヒットがあったモノの、本作からはシングル・カットされて3週連続全米1となったM-5「Kiss On My List」(M-12にそのリミックス)、そして後にポール・ヤングもカバーして全米1となったM-9「Everytime You Go Away」の2曲を収録し、その名を全米中、世界中に響かせた記念すべき1枚と言えます。これら2曲はその後もCMに使われたり、カバーされたり。彼らの代表曲と言っても過言ではないでしょう。

本作はその他、2拍3連なメロディを朗らかに高音域で歌うアップ系M-1「How Does It Feel To Be Back」、イギリス的な雰囲気を持つM-2「Big Kids」、疾走感溢れる8ビート・ロックM-3「United State」、そのギターはオールディーズ?M-4「Hard To Be In Love With You」などに、ライチャス・ブラザーズのカバーM-7「You've Lost That Lovin' Feeling(邦題:ふられた気持ち」を丁寧にまとめ上げたり、アルバムとしてバラエティに富んだ1枚。

とはいっても前述2曲がメロディ・センスや編曲共に突き抜けています。特にブルー・アイド・ソウルとカテゴライズされる彼らが、ゴスペルっぽいテイストによるM-9は、彼らの音楽的背景があってこそ。名曲です。

参加ミュージシャン。G.E.Smith(g)、John Siegler(b)、Jerry Marotta(ds)というレギュラー・メンバーに、Jeff Southworth(g…M-5)、Ralph Schuckett(organ…M-9)、Michael Klvana(synth…M-10)、Chuck Burgi(ds & perc)、Charlei Dechant(sax)。

CDコレクションその1707…「DIMENSION」新作1枚!

1:「29 [CD]
29DIMENSION
ヅァインレコーズ
2016-10-26

例年と同様、秋にはると新作を発表しているDIMENSION。30作目まてあと1枚、29作目が発表となりました。全10曲収録です。

マンネリから少し持ち直した前作。今回もT-SQUARE新旧ドラマー則竹裕之(ds)と坂東彗(ds)、そして川崎哲平(b)、二家本亮介(b)、久々?種子田健(b)のリズム隊を迎えて制作されています。

まずはM-1「The Road To Peace」(川崎×則竹)で幕開け。いやはやイントロは7拍子、Aメロは6拍子、サビは4拍子と、リズムは百花繚乱(苦笑)。しかしながら親しみやすいメロディを持ち、疾走感が溢れたアップ系。

M-2「Night Bird」(二家本×則竹)は、喰ったビートで展開しつつ、サビは4ビートを交え、二家本氏の指弾きソロらもブリッジ的に用いられたミディアム系で、絞り出しつつアップダウンする勝田さんのソロも印象的でした〜。

それからサビ始まりのミディアム系M-3「Timeline」。JAZZ LIFE誌によれば大体のメロディ作って、それを補完するのが小野塚さんの役割〜と書かれていて、ギターによるAメロから続いてのBメロは、小野塚さん作、そんな印象も持ってしまう異質感(苦笑)。勝田さんはソロで時に重奏で強調したりしていました。

M-4「Get Up With It」(種子田×坂東)は、5拍子と6拍子組み合わせたテーマと4拍子のサビによって構成される疾走系で、続くM-5「3 Focus」(川崎×則竹)は一転、ハイハット開けてのハード系。こちらのM-5、ギターとサックスのテーマの裏で、その他3人がキメし合って、非常にテクニカルにまとめています。

M-6「Groovology」(川崎×坂東)はちょっとスローで跳ねたカッコいい系。ウォーキングするサビの他、敢えて差し込んだ?サックス重奏によるブリッジは抜群でした〜。

小気味よいアップなM-7「The Second Place」(二家本×則竹)経て、ようやくのスロー系がM-8「Hope」(川崎×則竹)。アコギらをバックに、勝田さんが憂いあるメロディをエモーショナルに奏でます。

珍しく?純粋な8ビート使った疾走系M-9「Keep Going」(二家本×則竹)経て、最後はM-10「Blue Room」(川崎×則竹)。朗らかなメロディをサックスとギターが奏でます。

全体的に楽曲もよく、編曲も練られていて、少々前の作品とは異なってそれぞれのソロも凝縮されてて、いいまとまりの1枚でした〜。小野塚さん、シンセを新調した事もあって、煌びやかな彩りは正にフュージョンらしいサウンド。この辺もプラスに働いたと思います。

さて次作は記念すべき30作目。どんなに驚かせてくれるのかが楽しみです〜。

CDコレクションその1706…「ウェザーリポート」関連4枚!!!

1:「レジェンダリー・ライヴ・テープス1978-1981(完全生産限定盤) [CD]」:The Legendary Live Tapes 1978-1981〜Weather Report
レジェンダリー・ライヴ・テープス1978-1981(完全生産限定盤)
ウェザー・リポート
SMJ
2015-12-09

こちら、ジャコ・パストリアス在籍時のドラマーであったピーター・アースキンが、その当時にカセット録音していた数々のライブ音源の中から、ジョー・ザヴィヌルの息子トニーがプロデュースを務めてリマスター、発表となったモノ。CD4枚に28曲収録です。

概して言うなら、CD1とCD3は1980〜1981年にかけて、ボビー・トーマス(perc)含めた5人編成時代で、日本公演やロンドン公演の録音が収録されています。

特にCD1に人気曲が集められていて、CD1M-1「8:30」に同M-2「Sightseeing」、同M-3「Brown Street」や同M-4「The Orphan(邦題:親のない子)」、またジャコの同M-6「Three Views Of A Secret」など、鉄板ばかり。

その一方でCD3はアルバム「ナイト・パッセージ [CD]」収録曲であるCD3M-1「Fast City」に始まり、同M-3「Night Passege」に同M-4「Dream Clock」、同M-5「Rockin' In Rhythm」にM-6「Port Of Entry」と、楽曲自体が元々イマイチなので、ライブ音源もパッとしません(苦笑)。

CD2とCD4は1978年の4名編成時代で、こちらは日本公演を中心にアメリカ公演も少々。

まずはCD2であるが、幕開けのCD2M-1「Joe And Wayne Duet」は少々クラシカルな面も持ち、、そして同M-2「Birdland」、アースキンのソロ同M-3「Peter's Solo」を挟んで同M-4「A Remark You Made(邦題:お前のしるし)」、同M-5「Continuum /. River people」、最後は同M-6「Gibraltor」。最大の人気曲である「Birdland」は、「8:30(期間生産限定盤) [CD]」と「ベスト・ライヴ・セレクション~ザ・ジャーマン・コンサーツ(DVD付) [CD]」にもライブ音源が収録されているが、バスドラ連打してという意外なドラミングは本トラックのみ。また時代的にもジャコ全盛期で、同M-5などは充実の仕上がりです。

CD4はCD4M-1「Elegant People」に同M-2「Starlet Woman」、同M-3「Black Market」やM-5「Teen Town」、アースキンのソロ同M-6「Peter's Solo」からの同M-7「Directions」。こちらも鉄板ばかりですが、ジャコのソロ同M-4「Jaco Solo」は途中でエフェクターかけてロック・ミュージシャンばりに…。こういった奇をてらった奏法が徐々に増えていったのかな、健康上も変化していたのかもしれません。アースキンは時にティンパニも叩いていて(脇に並べてたんでしょう)、同M-2はなくてはならない楽曲です。

2:「JACO-オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Jaco -Original Soundtrack-
JACO-オリジナル・サウンドトラック
ジャコ・パストリアス
SMJ
2015-12-09

こちら、メタリカのベーシストであるロバート・トゥルヒーヨがプロデューサーを務め、6年の歳月をかけて製作されたジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画「Jaco」のサウンドトラックです。日本公開の予定はまだないんだけどね〜。ジャコが参加した過去楽曲11曲に、新録5曲を加えて全16曲収録です。

過去曲は、ソロ作から1976年発表「ジャコ・パストリアスの肖像 [CD]」からM-1「Come On, Come Over」やM-2「Continuum」、M-5「Portrait Of Tracy」やM-9「Okonkole Y Trompa」、1981年発表「ワード・オブ・マウス [CD]」からM-8「Liverty City」にM-11「Crisis」、ウェザーリポートから1976年発表「ブラック・マーケット [CD]」からM-10「Barbary Coast」、1977年発表「ヘヴィー・ウェザー [CD]」からM-4「Teen Town」、1978年発表「Mr.ゴーン [CD]」からM-3「River People」と、まあ代表曲ばかりが並んでいます。

その他、ジョニ・ミッチェルとのライブ作「シャドウズ・アンド・ライト」よりM-6「The Dry Cleaner From Des Moines」などは定番でしょうが、私はイアン・ハンターとのスタジオ音源M-7「All American Alien Boy」は一切知りませんでしたね〜。ちょっとスローなロック・チューンで、こんな賑やか系も演ってたんですね〜。ベース・ソロもあります〜。

そして新録はジャコの娘メアリーが書き上げて歌い上げるM-12「Longing」に、男性ボーカルによって雰囲気溢れるM-13「Nineteen Eighty Seven」、男性ラップやら女性ボーカルやらのM-14「Shine」というジャコの才能を血筋的にサウンド的に受け継いだ楽曲らと、ロドリーゴ・ガブリエーラ(ac-g)らによる連弾によるM-15「Continuum」、そしてよりファンキーにまとめたM-16「Come On, Come Over」で締め括る。これらの楽曲が、劇中でどう使われるのかが楽しみ〜。それ以前に公開?ソフト化?

3:「ゼン&ナウ [CD]」:Then & Now〜Jaco Pastorius Big Band
ゼン&amp;ナウ
ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-03-23

ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド〜とありますが、"Then"はワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドが1981年にフロリダでジャコの30歳の誕生日を祝って行われたバースディ・コンサートより、1995年発表「バースディ・コンサート [CD]」の別テイクらをまとめて、Disc1に全9曲収録。また"Now"は、ピーター・グレイヴス率いるジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドによるライブ音源で、Disc2に全11曲収録です。

Disc1は、プロデューサーを務めたピーター・アースキン(ds)を中心にマイケル・ブレッカー(t-sax)、ボブ・ミンツァー(b-cla & sax)、ピーター・グレイヴス(b-tb)にドン・アライアス(perc)、その他、Oscar Salas(perc)、Bobby Thomas Jr.(congas)、Othello Molineaux(steel-ds)、Paul Hornmuller(Steel-ds)、Dan Bonsanti(sax)、Gary Lindsay(sax)、Neal Bonsanti(sax)、Randy Emerick(b-sax)、Peter Gordon(french-horn)、Brett Murphey(tp)、Brian O'Flaherty(tp)、Ken Faulk(tp)、Melton Mustafa(tp)、Mike Katz(tb)、Russ Freeland(tb)、Dave Bargeron(tb & tuba)が参加しています。

M-1「Invitation」から幕開けし、定番M-2「Soul Intro / The Chicken」やM-4「Donna Lee」、M-5「Liberty City」やM-8「The Three Views Of A Secret」、そしてファンキーな3連シャッフル曲M-9「Funny Mae」で幕を閉じます。M-1はホントに音質悪く、カセット・テープの限界をも感じましたが、M-2以降はまあまあな音質。M-4ではチューバにメロディ奏でさせたり、ビッグ・バンドならではな編曲でした。しかし未発表というだけあって、特にジャコの演奏面では上の「バースディ・コンサート [CD]」の方がマシ。特にM-4でのジャコのソロはダルダルです〜。

そして"Now"はピーター・アースキン(ds)を軸に、Randy Bernsen(g)、Mike Levine(kbds)、ジョン・ビースリー(kbds)、Billy Ross(sax)、Ed Calie(sax)、Gary Keller(sax)、Mike Brignola(sax)、Jason Carder(tp)、Ken Faulk(tp)、Jim Hacker(tp)、Dana Teboe(tb)、John Kricker(tb)などをバックに、ウィル・リー(b)がM-1「Come On, Come over」とM-11「Soul Makossa」後半。そしてリチャード・ボナがM-2「Black Market」にM-3「A Remark You Made」、M-4「Invitation」にM-9「Continuum」、ピーターの息子ダミアン・アースキン(b)がM-5「Domingo」、M-7「Portrait Of Tracy」、M-8「Amelia」、Jeff Carswell(b)がM-10「Soul Intro / The Chicken」、ボナとアースキン、Carswell共演のM-6「Liberty City」でした〜。

M-1はね、そもそもが歌モノであっただけに、Dana Paulとウィル・リーがファンキーに歌い上げます。しかしビッグ・バンドですからM-2以降はブラス隊がメロディ奏でます。そこにメンバーらのソロを絡めてといった構成。

メロディ随分弄ったM-3「A Remark You Made」からはしばしボナ祭り。特に縦横無尽にソロを展開するM-4「Invitation」は圧巻です。

M-6「Liberty City」は(上述)3人のベーシストが参加し、それぞれでソロを取るんだけど、白熱感はあまりない。

サラッとM-7「Portrait Of Tracy」、M-8「Amelia」経て、M-9「Continuum」は最後のボナ祭り。ほぼ独演で、天使の歌声使ってBirdlandや自身の持ち歌「風がくれたメロディ」を日本語歌詞で歌ったり。本来の「Continuum」は最後にわずかに!

定番M-10「Soul Intro / The Chicken」を定番の構成にて披露すれば(ジャコ時代からの進化はなし!)、最後はM-11「Soul Makossa」で締め括る。こちら、1973年にグレイヴスのバンドで演奏した音源に、現メンバーでオーバーダブして形を整えた楽曲だそうです。色々とできるよね〜。

4:「ドクター・アム [CD]」:Dr.Um〜Peter Erskine
ドクター・アム
ピーター・アースキン
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-02-03

こちら、ピーター・アースキンがジョン・ビーズリー(kbds)、Janek Gwizdala(b)らと共に制作した最新作。ボーナス・トラック1曲含む全13曲収録です。

アルバムに一貫性を持たせる為か、Jack Fletcher(voice)によるナレーションが、イントロ的にM-1「You're Next」、アウトロ的にM-12「You Awake」、そして中盤のM-6「Mahler -Ich Bin Der Welt Abhanden Gekommen」冒頭に入ります。

そんな演出交えつつ、ユラユラなローズをバックにミディアム系M-2「Lost Page」で幕開けし、ラテンなシンバル・レガートから始まるミディアム系M-3「Hawaii Bathing Suit」は、そのサックスとシンセによるテーマは正にウェザーリポート。同様に異国風なメロディを持つスロー系M-4「Borges Buenos Aires」もウェザー風と思いきや、楽譜だけジョー・ザヴィヌルに貰っていたモノをビースリーの編曲でまとめ上げたモノ。しかしザヴィヌル版がyou tubeで紹介されてたそうで…。チャンチャン(苦笑)。ちなみにM-9「Speechless」は1981年発表「Weather Report」収録曲のカバーだそうで、実はあまりスポットのあたっていない楽曲なれど、美メロでいい曲であった事を紹介してくれています。そこにはフレベを甘美に奏でるGwizdalaの存在があってこそ。ビースリーと共に立役者である事は間違いありません。

そんなようにウェザーばかりかと思いきや、いかにもスタッフっぽいちょっとスロー系M-5「Little Fun K」があったり、何だかクルセイダーズ?ギターとエレピのタッチがそう感じさせるM-8「Okraphilia」があったり…。そう思うとフュージョン総括的な雰囲気もありますね〜。

フュージョン(その昔はクロスオーバー)と言えば、前述のM-6は秀逸。作曲家マーラーの楽曲をジャズに変換。綺麗なメロディを綺麗な編曲で順当に料理。下手に音数増やしてないもの◎。

気楽に4ビートによるオルガン・ジャズしたM-7「Sage Hands」、ちょっとスローなチキチキM-10「Sprite」、そして変拍子っぽいM-11「Northern Cross」ではしっかりとドラム・ソロを展開。相変わらず上手いよね〜。

ボーナス・トラックは…盟友ジャコ・パストリアスとの発掘音源で、しっかり2人で丁々発止したM-13「We're Old Friends "Invitation"」で幕を閉じます。アースキンには、ジャコとの音源、まだまだあるんでしょうね〜。上の1も3もアースキンあってこその企画です!!!

その他参加ミュージシャン。Jeff Parker(g)、Larry Koonse(g…M-10)、Aaron Serfaty(perc…M-2)、Bob Sheppard(t-sax)。

CDコレクションその1705…「阿川泰子」2枚!!

今回は「ADLIB presents ビクター和フュージョン」シリーズより、阿川泰子さんの2枚がお題目です!

1:「FINE! [CD]
FINE!阿川泰子
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1982年発表。

1981年発表の「SUNGLOW [CD]」は、松岡直也御大のプロデュース&編曲によって発表となり、特にその収録曲「Skindo- Le-Le」が人気を博しました。今回はその作曲者であるClaudio Amaral率いるViva Brasilビバ・ブラジルをバックに、L.A.録音、全編がラテンという形で発表した1枚です。全10曲収録。

そういえ三田工業のCMに使われたM-1「Meu Amor」で幕開けします。いわゆるラテンしまくって〜というより、ラテン・フュージョン的なリズム編曲がなされており、聴きやすさを重視した感があります。それは続くアップ系M-2「Searching」や、ゆったり系のボサノバM-5「Darlin' Don't Ever Go Away」、喰ったリズムながらも4つ打ちも使ってささやかに仕上がったミディアム系M-6「Smile On Your Face」、アコギらを従えて心地良くまとめたM-8「You And I」でも…。これらの5曲がビバ・ブラジルのメンバー提供曲。

それ以外、ロバータ・フラックらに楽曲提供を行っていたW.EatonやW.Salterらの楽曲をカバー。本作発表前年にナベサダが自身のリーダー作で発表したM-4「Fill Up The Night」をテンポを落としてしっとりとまとめ上げれば、躍動的なサビを持つM-7「Jump For Joy」、ブラシ使って小刻みにビートを紡ぐアップ系M-9「Take A Holiday」と、メロディの良さを生かした控え目な編曲、そして舌足らずな甘い歌いっぷりにて上手にまとめています。

L.A.録音という挑戦をしつつも、聴きやすくまとめた本作は、阿川さんの代表作の1つでしょうね〜。

Viva Brasil=Claudio Amaral(g & back-vo)、Jay Wagner(kbds)、Eddy Soleta(b & back-vo)、Rubens Moura Jr.(ds & perc)、Kent Midleton(perc & flu)。そして国内追加録音分に笹路正徳(kbds)、清水靖晃(sax)、Eve(back-vo)、Milky Way(back-vo)にブラス隊。

2:「NIGHT LINE [CD]
NIGHT LINE阿川泰子
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1983年発表。

実は高校2年生の時、レンタル・レコードからのカセット録音を行い、愛聴盤であった1枚です(苦笑)。全12曲収録。

ちなみに阿川さんは1951年生まれですから、発表当時は32歳前後。聴こうと思ったきっかけは、冒頭のアルバム・タイトル曲M-1「Night Line」が三田工業TVCMに使われた点と、ドラム=村上秀一だった点。特に後者かな?その年の9月に地元高知でマリーンの公演があって、打ち上げが行われたジャズ喫茶にて、ポンタさんと話す機会があり、ポンタさんの関与作をたくさん聴こうとした時期だったように思います。

本作は、松木恒英(g)、野力奏一(kbds)、高水健司(b)、村上秀一(ds)の4リズムをバックに録音された1枚。取り上げた楽曲は、ビリー・ジョエルの未発表曲や、スティーリー・ダンの2人が提供したインスト曲、当時売り出し中のシャカタクの提供曲などで、これらを4人が洗練された大人のポップスに仕上げています。

まずはそのサビのメロディ・ラインが耳に残るM-1で幕開け。ドラマティックなイントロから、舌足らずな歌声でのAメロ、残像させたようなサビは、当時の録音技術も最大限活用し、素晴らしいオープナー。ドラムソロもエンディングにちょろっとフィーチャーしています。

アーバンなチキチキ曲M-2「Never Wanna Say Goodnight」では、デヴィ爺みたいに松木さんのギターが絡めば、A.O.R.方面で知られるスティーブ・キプナー作M-3「Inside Out」経て、シャカタク作のスロー・バラードM-4「Fly Away」とアップで小粋なM-5「Tokyo」、そして朗らかなバラードM-6「When Love Is Gone」でA面終了。

B面に移り、いかにも1980年代風のドラマティックなんだけどマイナーなポップス!M-7「The Risk」経て、ビリー・ジョエルの未発表曲M-8「Bye Bye」は、クラシカル?ミュージカルなメロディ・ラインを持ったバラード。

またまたA.O.R.方面で知られるルパート・ホルムズのバラードM-3「The Right To Love」経て、ドン・グルーシン提供のM-4「Maybe」はバックビートで料理し、ここでスティーリー・ダンがDr.ストラットに提供したインストに詩を付けたナイティなスロー・チューンM-5「Canadian Star」、最後は再びビリー・ジョエルが1974年に発表した「Streetlife Serenade」からのアウトテイクM-12「Cross To Bear」を、ゴスペル調でまとめています。

スタジオ・ミュージシャンが音楽を作る、そんな古き良き時代の名盤です。

その他参加ミュージシャン。中村誠一(t-sax)、数原晋(tp)、平内保夫(tb)、山川恵子(harp)、EVE(back-vo)、そしてストリングス隊。

CDコレクションその1704…「スタートレック BEYOND」サントラ1枚!!

1:「スター・トレック BEYOND オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Music From The Motion Picture "Star Trek Beyond"
スター・トレック BEYOND オリジナル・サウンドトラックマイケル・ジアッキーノ
ユニバーサル ミュージック
2016-10-19

映像がソフト化されたら勿論買っちゃうんだけどね〜(苦笑)。全18曲収録。

本編は公開の翌日10月22日(土)に地元で鑑賞済。J.J.エイブラハムズが監督から離れ、「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リンが監督を任されました。

勿論、主要キャストはそのままだし、音楽もマイケル・ジアッキーノ。「ケルヴィン・タイムライン」1作目で生み出されたジアッキーノ版メイン・テーマ(M-18「Star Trek Main Theme」)を各処で引用しつつ、メリハリあるサントラに仕上がっていました〜。

特に冒頭、5年間の航海に疲弊した時には、ピアノやオーケストラ使ってしみじみと聴かせたり(M-2「Thank Your Lucky Star Date」)、時に仰々しくドラマティックにまとめたり(M-6「Hitting The Saoucer A Little Hard」やM-10「A Lesson In Vulcan Mineralogy」、M-11「Motorcycles Of Relief」)、このメロディ、馴染んできましたね〜。

しかし残念であったのが劇中で使われたリアーナの「Sledgehammer」、そしてビースティ・ボーイズの「Sabotage」が未収録である点。ライナーによれば後者、「ケルヴィン・タイムライン」1作目で、若かりしカークが車で暴走するシーンのB.G.M.として使われていたようですね。権利関係だろうけど、残念!!!

CDコレクションその1703…「ジャマラディーン・タクマ」2枚!!

今回はジャマラディーン・タクマの諸作をまとめて。

1:「ショー・ストッパー<FUSION 1000> [CD]」:Show Stopper〜Jamaaladeen Tacuma
ショー・ストッパー&lt;FUSION 1000&gt;
ジャマラディーン・タクマ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-07-29
オリジナル音源は1983年発表。

ちょうと本作が発表となった頃、ADLIB誌やJAZZ LIFE誌によって、そのジャケット写真とスタインバーガーのベースが強く印象に残りつつ、しかし聴く機会に恵まれなかったのが本作。デビュー作だそうです。全9曲収録。

ピコピコとエレドラが鳴り響くアップ系M-1「Sunk In The Funk」で幕を開けます。サックスとベースらがテーマを何度となく繰り返しつつ、指とスラップによるベース・ソロ、James R. Watkins(sax)によるキレッキレのソロと、タクマが考えるファンクの形がここにあります。

タクマと共にリズムを下支えしたのがAnthony McClary(ds)ですが、続くスローなハーフタイム・シャッフル曲M-2「Rhythm Box」では、あまり跳ねてないのが残念なトコ。しかしこの曲のテーマである伸ばした系の音によるメロディ構成は、M-3「From Me To You」や最後のM-9「Sophisticated」でも類似したモノとなっています。

そういった伸ばした系のテーマの真逆として、M-1や、ここぞとばかり全員がユニソンしてテーマ奏でるM-4「Animated Creation」がありますが、その他、タクマとAnn Sullivan(harp)によるハープ、Wilhelmenia Wiggens Fernandez(vo)と弦楽器隊によるM-5「The Bird Of Paradise」での超美メロ系と、その個性あるテーマ構成力(発想力)は、非凡ですね〜。

またアルバム・タイトル曲M-6「Show Stopper」は、高速4ビート使いつつ、単にインタープレイの応酬ばかりでまとめるかと思いきや、Barbara Walker(vo)の多重録音によるコーラスの他、掛け合いさせたり、編曲の妙もある。

ベース力としては恩師オーネット・コールマンの楽曲であるM-7「Takuma Song」をベース独奏し、その表現力と構成力は巧みだと思いますし、Cornell Rochester(ds)とDennis Alston(gong)、そしてDaryl Burgee(perc)とRon Howerton(perc)を従えてのM-8「From The Land Of Sand」は、土着なビートのみをバックにベース単純に弾きまくって、面白い仕上がりだったなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。Rick Iannacone(g)、James "Blood" Ulmer(g)、Chuck Hammer(g-synth…M-9)、Anthony Davis(ac-p)、Ron Howerton(perc)、Julius Hemphill(a-sax…M-6)。

2:「ルネッサンス・マン<FUSION 1000> [CD]」:Renaissance Man〜Jamaaladeen Tacuma
ルネッサンス・マン&lt;FUSION 1000&gt;
ジャマラディーン・タクマ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1984年発表。

2作目のリーダー作です。全8曲収録。

デビュー作のサウンドを継承し、更に発展させたと言える1枚かと…。大仰なイントロから始まるアップ系M-1「Renaissance Man」終盤でのメンバー全員が暴走して好き放題にソロを展開する〜という手法は、恩師オーネット・コールマンの教えなのかは分かりませんが、続くファンキーなアップ系M-2「Flash Back」終盤でも同様に、サックスとギターが同時ソロ。その奔放なスタイルをタクマ自身も肌に合ったんでしょうね〜。

それは、ちょっとラテン風のアップ系M-3「Let's Have A Good Time」経て、その後のM-4「The Next Stop」でもギターとソプラノが同時ソロを展開していて、つまりはメンバーそれぞれに自己主張をさせるのではなく、同時ソロによってバンドとして自己主張を行うトコがタクマ流。

一転、打ち込みドラム使ったミディアム系M-5「Dancing In Your Head」は前作M-1に通じるテクノロジーとの融合を目指し、楽曲提供したオーネット・コールマン(a-sax)がメロにソロに大きくフィーチャーし、M-6「There He Stood」はスラップによるテーマ、それを変化させたソロらをバックに、Howie Montaugが詩を朗読します。

そしてM-7「The Battle Of Images In Four Movements」(10分6秒!)は前作M-5の発展系、管弦楽団との重奏。ホントにその引き出しは多岐に渡る。

最後M-8「Sparkle」は高速4ビート曲でそれぞれのソロをフィーチャーして幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。最初の4曲がJamaal=Rick Iannacone(g)、Cornell Rocheester(ds)、Ron Howerton(perc)、James R. Watkins(a-sax)、そしてOlu Dara(flu & cornet…M-1)。以降がCharles Ellerbe(g…M-5)、Daniel Ponce(perc…M-6)、Vernon Reed(g…M-8)、Bill Bruford(ds…M-8)、Daryl Burgee(African Gymbe Ds…M-8)、David Murray(t-sax…M-8)。

CDコレクションその1702…「レディー・ガガ」新作1枚!!

トランプ氏の勝利に対して、今朝のワイドショーでも散々紹介されてたレディー・ガガの新作です!!

1:「ジョアン [CD]」:Joanne〜Lady Gaga
ジョアンレディー・ガガ
Universal Music =music=
2016-10-21

本名はステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタであるレディー・ガガが、自らもセカンド・ネームを冠するアルバムを突如発表。ボーナス・トラックら4曲含む全15曲収録です。

自身のオリジナル作としては、2013年に「アートポップ-デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付)(特別価格) [CD]」を発表し、その翌年2014年にトニー・ベネットとのジャズ共演作「チーク・トゥ・チーク [SHM-CD] [CD]」を発表し、音楽の幅を大きく広げたガガ。今回は(帯に)「ガガ、人間回帰。」と紹介されてて、かつてブレイクのきっかけとなったマドンナ風ダンス・エレクトロ路線は影を潜めています。

といっても冒頭、気怠そうに歌い出すアップ系M-1「Diamond Heart」、手拍子らをバックに歌う躍動的なアップ系M-2「A-Yo」はそれまでも雰囲気を少し残していますね〜。

ただし直後のアルバム・タイトル曲M-3「Joanne」はアコギをバックに素朴に歌って、心境と音楽的な表現の変化を大きく伝えてくれています。

少々ロック色を感じさせるミディアムな絶叫系M-4「John Wayne」、凝ったビートによるちょっとスロー系M-5「Daincin' In Circles」、アップな8ビートによるエレクトロ調M-6「Perfect Illusion」経て、またまたアコギをバックにささやかに歌うM-7「Million Reasons」は、心穏やかにさせてくれる好バラード。

アメリカ南部のちょっと暗いカントリーを彷彿させるM-8「Sinner's Prayer」、ブラス隊も交えつつ朗らかに歌うアップな3連シャッフル曲M-9「Come To Mama」経て、唯一のゲストであるFlorence Welch(vo)迎えて、切々とデュエットするスロー系M-10「Hey Girl」、そして実質最後は哀しげなスロー・バラードM-11「Angel Down」で幕を閉じます。

ボーナス・トラックは、M-7やM-11のWork Tape、検討用の素材の他、特に朗らかな雰囲気持つM-13「Just Another Day」が良かった!歩くように朴訥と歌う様、遊び心?スキャット・ソロらも交え、ホッとする佳曲でした〜。

このサウンドの変化、向こうではどう捉えられているのかな???

CDコレクションその1701…「ビヨンセ」新作1枚!!

1:「レモネード(DVD付) [CD]」:Lemonade〜Beyonce
レモネード(DVD付)
ビヨンセ
SMJ
2016-07-06

こちら、前作同様に突如として発表となったビヨンセ7枚目のオリジナル。全12曲収録です。

とにかく歌詞詰め込むだけ詰め込んで、色んな主張をしてる感が全編通して感じられました。特に男性(夫ジェイ・Z)への不信感が支配しているといっても過言ではなく、アコベと共に囁くように歌い出し、ピアノや重厚なオケ隊らとのM-1「Pray You Catch Me」は、”不誠実の味〜あなたの息の匂い”と歌い出すし、朗らかなリフの上で歌詞詰め込んだM-2「Hold Up」も”嫉妬でおかしくなりそう”と歌い、Jack White(vo)を迎えて力強く歌い上げるスロー系M-3「Don't Hurt Yourself」は”私の代わりを作るなんて絶対に不可能”と歌えば、ピコピコしたシンセ音の上で歌うM-4「Sorry」は、”あなたのことなんてこれっぽっちも考えちゃいないの”と歌う。

ダークな雰囲気持つM-5「6 Inch」経て、ハンドクラックらをバックにいわゆるデキシーランド・ジャズ?M-6「Daddy Lessons」はサウンド的に面白かった。

しかし続くM-7「Love Drought」は再び”明らかにあなたが嘘をついていると分かっている”と歌い、ピアノをバックにしみじみと歌うM-8「Sandcastles」は”私たちが建てた砂のお城は流されてしまったわ”と歌う。続けてジェイムス・ブレイクが後を受けて歌うM-9「Foward」は”前へ進むんだ”と歌うアウトロ。

そして力強く主張するのがM-10「Freedom」だけど、続くM-11「All Night」は”一晩中、最高の愛を”と歌う。こちら、サビが好きだな〜。パピポパピポと聴こえる部分が強く印象に残っています。

最後は先行シングルのM-12「Formatison」は、”黒人である事を誇りに思う”と敢えて表明した楽曲でした。

色々と変化してるのね〜、ビヨンセちゃん。

CDコレクションその1700…「PARACHUTE」ライブ作1枚!!

節目である「〜その1700」は、PARACHUTE。

1:「『NEVER LANDING』PARACHUTE / 2枚組CD(豪華デジパック仕様) [CD]
『NEVER LANDING』PARACHUTE / 2枚組CD(豪華デジパック仕様)PARACHUTE
アトス・インターナショナル
2016-09-21

2014年に結成35周年ライブを敢行し、その映像及び音源は「PARACHUTE 35th Anniversary LIVE 〜栄養有ツアー2014[96kHz/24bit音源ダウンロード・カード封入] Fusion [DVD] [DVD]」として発表されたばかり。DVD2枚にCD1枚、加えてハイレゾ音源のダウンロード特典がついて10,800円という高額商品でした。そして今回は2015年秋に行われた北陸公演の中から、9月8日に金沢北國新聞赤羽ホールで行われた模様を、CD2枚、加えてハイレゾ音源のダウンロード特典がついて7,344円。これまた高額商品(苦笑)。CD2枚に全17曲収録です。

実はこちら、今年2月に癌で命を落とした松原正樹氏の最後のライブ作品であります。2015年5月に癌発覚。病を乗り越えての本公演。しかし再発して落命。35周年同様に、盟友と言える今剛さん、井上鑑さん、安藤芳彦さん、マイク・ダンさんに林立夫さん、斉藤ノブさんによる最後の"PARACHUTE"。35周年記念作では攻略できなかったハイレゾ音源も、今回は何とか攻略し、いい音質でしっかりと聴いちゃいました〜。

まずは定番M-1「Aresa Koresa」で幕開け。配置的には左が松原さん、右が今さんです。

前半は歌モノ多数で、ちょっとスローなM-2「Amigo」、マイク歌うアダルトなスロー系M-3「Autumn Nights」にちょっと跳ねたM-4「Switch Blade Hero」(ツイン・リード+キーボードによる中盤にリフは絶妙)、小気味よいミディアム系M-6「Banana Moon」、そして可愛いアップな歌モノM-7「Cocktail Night」と続き、いかにもA.O.R.なM-8「If You're Looking For Love」経て、CD1枚目最後はインストM-9「Ne-On」で締め括る。

そしてCD2枚目は松原さんと今さんがアコギで語り合うM-1「Miura Wind」で始まれば、今さん作曲のインストM-2「Taboo '80」、井上さん作曲のアップな歌モノM-3「Gravitations」(ソフト・ロック!)、そして定番M-4「Sniper」。松原さんと今さんが互いにハモり合いながらの展開は、映像でも見てみたい!

それから今さんソロ作からの人気曲M-5「Agatha」を、今さん自ら力強くリードすれば、こちらも人気曲M-6「Hercules」。仲良くBメロをハモって、ドラマティックなブリッジは正にA.O.R.、L.A.的なリフの畳み掛け。

一転、アジアン・テイストなM-7「Jasmine」をボコーダー使って歌いつつ、今さんお得意!スライド・ギターが中華風な雰囲気を漂わせ、最後はM-8「The Dealer」。カントリー・ロック調のこの人気曲を、マイクが歌い倒して終わり。

最後に松原さんの肉声によるメンバー紹介。これも最後。合掌!!!



はい、「〜その1700」でした〜。

〜その1600」の投稿が2015年3月2日(最近のお気に入り!Perfume)。あれから201枚増えて、累計紹介枚数が4370枚(BOXも1枚として)となりました〜。ちなみにCDではなくってダウンロード購入による「〜番外」もありました。T-SQUAREの昨年末のライブ音源。こういったのもこれから増えていくでしょう。

この20か月、レビューのペースは大きくスローダウンしてしまいましたが、購入ペースはほぼ従来通り?新譜が減って廉価再発のせいで逆に増えているのかしれません。

相変わらずのワン・パターンなレビューですが、継続は力なり、少しずつ進めて参りますので、これからもお付き合い下さい!!!

CDコレクションその1699…「大村憲司」ライブ作4枚!!

不世出のギタリスト、大村憲司氏の「ベスト・ライヴ・トラックス」気鉢兇発表されたのが2003年。以上と思いきや、出るわ出るわ…。昨年春より4作が発表となりました〜。

1:「男が女を愛する時~ベスト・ライヴ・トラックスIII [CD]
男が女を愛する時~ベスト・ライヴ・トラックスIII
大村憲司
STEPS RECORDS
2015-04-22

まずはこちら。歌モノ楽曲のインスト・カバー集。全9曲収録です。大村さんは勿論ですが、全てのドラムが盟友村上秀一氏。

出演ミュージシャンと収録日を列挙しておくと以下の通り。

2人+続木徹(kbds)+重実徹(kbds)+高水健司(b)+続木力(harmonica…M-6のみ)
M-1:When A Man Loves A Woman…1989年12月29日@チキンジョージ
M-4:Spring Is Nearly Here、M-6:突然の贈りもの、M-8:Left-Handed Woman…1989年5月20日@神戸メリケンパーク

2人+小林信吾(kbds)+青木智仁(b)+渡辺香津美(g…M-7のみ)
M-2:Summertme、M-7:My One And Only Love…1997年4月12日@チキンジョージ
M-9:When A Man Loves A Woman…1997年4月11日@チキンジョージ


2人+吉弘千鶴子(kbds)+青木智仁(b)+斉藤ノヴ(perc)
M-3:I Can't Tell You Why…1991年12月14日@六本木ピットイン

2人+佐藤博(kbds)+高水健司(b)
M-5:Georgia On My Mind…1998年3月2日@六本木ピットイン

ブルージーさ溢れる冒頭から、終盤は倍テンして盛り上がるM-1や、やはり青木さん(笑)、スラップ使って重いビートでのM-2、原曲のエッセンスそのままにM-5、代表曲を定番な編曲でM-8など、演奏者が変わる事によって展開等も個性的に変化していったんでしょう〜。

そんな面白さは勿論、主役=大村氏は、歌心ある演奏に徹しつつ、ソロの際の音の取り方が最高!M-3や、時に早弾き披露してのM-4、シンプルながらもエモーショナルにソロを奏でるM-6、とことんソロを弾き倒すM-9と、ギタリストとしての非凡さを、見事に1枚にまとめてくれています。ギタリスト必携!!!

2:「大村憲司バンド(ポンタ・セッション・4デイズ !)~ベスト・ライヴ・トラックスIV [CD]
大村憲司バンド(ポンタ・セッション・4デイズ !)~ベスト・ライヴ・トラックスIV
大村憲司
STEPS RECORDS
2015-04-29

こちら、1989年12月30日に神戸チキンジョージで行われた大村憲司バンドの模様を収録したモノ。CD2枚に全15曲収録です。

この日のバックは、盟友である村上秀一(ds)を軸に、続木徹(kbds)、重実徹(kbds)、高水健司(b)が務めています。

下の2枚と比べると、最も若かりし時の音源だからこそ、最もシャープに仕上がっていると感じました。

まずは定番と言えるCD1M-1「Mercy Mercy Mercy」で幕開け。ポンタさんが肩慣らしを超えた盛り上げっぷりはさすがの一言。

エレアコに持ち替えて、エディ・フロイトの同M-2「Knock On Wood」、一転、ジェイムス・テイラーがデヴィッド・サンボーンに提供した同M-3「Benjamin」では歌心あるギターをサラッと奏でれば、ここで大村さんのオリジナル特集(苦笑)、ワイルドにギター・プレイするアップ系同M-4「Charlotte」、名曲M-5「Left-Handed Woman」、一旦、M-6「When A Man Loves A Woman」をブルージーに奏でた後に、名曲M-7「Leaving Home」、そして3rdアルバムのタイトル曲M-8「Spring Is Nearly Here」。演奏力は勿論ですが、こちらのM-5やM-7、そしてM-8を聴くと、大村さんはいいメロディ書くよね〜。

そして2枚目。エリック・クラプトンのCD2M-1「Better Make It Through Today」を自ら歌いつつ、ブルージーなギターを添える。ライナーにも書かれていますが、途中の爆発の如きギター音、そして”ビブラートさせながら〜の消え際の美しさ”は、そのセンスはピカイチ。

本作最たるボーナスが、かつて組んでいたバンブー時代のオリジナル同M-2「Bamboo Bong」、そして続くカミーノ時代から是方博邦提供曲のアップ系同M-3「Rhythm Road」。M-2はその尺は16分28秒ながらも、そのスペーシーな展開とアクセントによる強弱持つテーマ、そしてエレピやギターらのソロは、構成力と演奏力共に素晴らしい仕上がりでした。

一転、歌モノのカバー特集。イーグルスの同M-4「I Can't Tell You Why」では鳴きのギター・ソロを、そして大貫妙子の代表曲同M-5「突然の贈りもの」では行間たっぷりにエレアコでソロを取ります。

そして終盤、盛り上がるべくブルースの歌モノ2連発。まずはB.B.キングの同M-6「Everyday I Have The Blues」をアップな3連シャッフルで大きく盛り上げ、最後はロバート・ジョンソン作、クラプトンのカバーでも知られる同M-7「Ramblin' On My Mind」。こちらでも大村さんは自ら歌いつつ、ソロでは歌心たっぷりなギター。ホントに全盛期と言える仕上がりでした〜。

3:「25周年ライヴ〜ベスト・ライヴ・トラックス [CD]
25周年ライヴ〜ベスト・ライヴ・トラックス
大村憲司
STEPS RECORDS
2015-08-12

こちら、1997年4月に神戸チキン・ジョージで行われたデビュー25周年記念3Daysの模様を収録したモノ。CD2枚に全17曲収録です。

この3日間のバックは、盟友である村上秀一(ds)を軸に、小林信吾(kbds)、青木智仁(b)が務めています。初日がブルース・ナイト、2日目がジャズ・フュージョン・ナイト、3日目がポップス・ナイトと位置づけられ、このレギュラー・バンドに大勢のゲストを迎えています。

初日=ブルース・ナイトは、まずはいつものCD1M-1「Left-Handed Woman」から幕開けし、ミディアムな3連シャッフルによるシャドウズのカバー同M-2「Spring Is Nearly Here(邦題:春がいっぱい)」経て、永井”ホトケ”隆(vo)がファンキー?ブルージーにボーカルを取る同M-3「Big Legged Woman」、後半は存分にギター・ソロを弾きまくる定番曲同M-4「When A Man Loves A Woman」、そして最後は近藤房之介(vo)を迎えてT-ボーン・ウォーカーの名曲同M-5「Stormy Monday」。房之介さん、敢えて淡々と歌い切っていました〜。

2日目=ジャズ・フュージョン・ナイトは、軽やかな4ビート風シャッフル使った大村氏作同M-6「Greedy Woman」で始まり、軽やかなハチロクによる同M-7「The Lady In Green」経て、ゲストに鈴木茂(g)を迎えてM-8「Snow Express」は東西ギター・バトル。そして渡辺香津美(g)迎えてCD2M-1「My One And Only Love」では、ボッサなリズムの上で、ギター・バトル。大村氏作同M-2「Leaving Home」を挟んで、最後はジョージ・ベンソンの名曲同M-3「Breezin'」を再び香津美氏迎えて。あえてアウトに展開する香津美氏よりは、本流なラインでの大村氏の方が響きます。

3日目=ポップス・ナイトは、その当時、大村氏と共同制作していた作編曲家である寺田創一氏を迎え、そのナイティな打ち込みをバックにスムースする同M-4「Brown Shoes」で始まり、それから非常に個性的な声質である遊佐未森(vo)迎えて超ポップな同M-5「0の丘∞の空」、ゲスト抜きでクラプトンのカバー同M-14「Wonderful Night」は大村氏自身が歌い、朴訥とした歌声の大貫妙子(vo)を迎えて彼女の同M-15「都会」、そして直進的な8ビート・ロックな同M-16「Murdered By The Music」は高橋幸宏(vo)が歌い切る。最後はマーク・ノップラーのカバー同M-17「Local Hero」を鍵盤とセミアコでしっとり締め括ります。

4:「ケンポン・バンド~ベスト・ライヴ・トラックスVI [CD]
ケンポン・バンド~ベスト・ライヴ・トラックスVI
大村憲司
STEPS RECORDS(ステップス・レコーズ)
2015-11-18

こちら、KENPON BANDによって1998年3月に六本木ピットイン(3/1-2)、神戸チキンジョージ(3/3-4)の4日間行われた公演からのベスト・テイク集。CD2枚に全17曲収録です。

このKENPON BAND、勿論、大村さんにポンタさんの双頭バンドとして、小林信吾(kbds)&青木智仁(b)の4人編成によって数多くの公演が行われていたようですが、今回は特別!佐藤博(kbds)&高水健司(b)の4人編成にて行われたスペシャルな公演。ビートルズやエルビス・プレスリーから影響を受けた佐藤氏のボーカルをフィーチャーしたり、お得意のブルースやジャズを演ったりと、まあ趣味の世界です。

まずはキャノンボール・アダレイのCD1M-1「Mercy Mercy Mercy」で幕開け。音の強弱をポンタさんがリードし、緊張感持って進めば、ビートルズ同M-2「I Saw Her Standing There」を佐藤氏のボーカルにてブルージーに、そしてB.B.キングの代表曲同M-3「Everyday I Have The Blues」、何度となく取り上げられたレイ・チャールズ同M-4「Georgia On My Mind」、佐藤氏が歌ったプレスリー同M-5「Hound Dog」、行間たっぷりにブルース仕切ったM-6「I Ain't Got Nothing But The Blues」、それからレゲエ調にて大村氏が歌うボブ・ディラン同M-7「Knockin' On Heaven's Door」から、A.O.R.なテイストにてスティーブ・ウィンウッドの同M-8「Dear Mr. Fantasy」、クラプトンのカバー同M-9「Better Make It Through Today」で1枚目終了。M-8では大村氏の代表曲「Left-Handed Woman」を引用し、また特にソロではM-9のブリリアント感は半端ない。

2枚目に移れば、まずはジャズ・ギター仕切ったCD2M-1「Greedy Woman」から始まり、ビートルズの同M-12「Ticket To Ride」は後半に全員が奔放にインタープレイ。ライブの流動性がここにあります。そして佐藤氏が歌う同M-3「Ain't Nobody Business」は超ブルージーにまとめれば、大村さんが歌うビートルズ同M-4「Get Back」(歌声は辛そう)、ラグタイムなピアノから始まる同M-5「Honest I Do」からのクラプトンもカバーしていた同M-6「Ramblin' On My Mind」で朗らかなメロディを紡いだ後に、大村氏の代表曲で正に美メロ!同M-7「Leaving Home」で幕を閉じます。

佐藤氏の生演奏は本作が初めてですけど、歌いっぷりはともかく、鍵盤奏者としての器用さはイマイチ。しかしその佐藤氏も既にこの世にはなくって、記録として発表された本作は重要です。

CDコレクションその1698…「akiko」ベスト集1枚!!

1:「Elemental Harmony [CD]
Elemental Harmonyakiko
ability muse records
2016-06-22

こちら、akikoちゃんのCD5枚に全50曲収録というボリュームで、買ったはいいけど、いつ聴こう、しかし勢いで聴いちゃいました〜。CD毎にテーマを設け、1枚目がEarth、2枚目がWater、3枚目がFireで、4枚目がWind、5枚目がSpaceです。そのテーマに合わせて新録も11曲。これだけで新作分でしょうけど、多分、このベスト集が何かの区切り。

収録曲とその出典は以下の通りです。

2001年発表「Girl Talk」〜M-1:Spring Can Really Hang You Up The Most
2001年発表「Upstream」〜M-10:Fly Me To The Moon、M-3:Lupin The Third - Hajime Yoshizawa Remix
2002年発表「Hip Pop Bop」〜M-7:Skindo-Le-Le、M-1:Do You Know、M-4:Waters Of March
2003年発表「akiko's holiday」〜 M-5:Gee Baby, Ain't I Good To You
2003年発表「Mood Swings」〜:M-1:Old Devil Moon、M-10:The Gift
2004年発表「Mood Indigo」〜M-3:I Miss You、M-2:So Tired
2005年発表「Little Miss Jazz & Jive Goes Around The World!」〜M-1:It Don't Mean A Thing、M-10:Around The World、
2006年発表「Collage」〜M-2:Funky Monkey Baby
2007年発表「Vida」〜M-5:Brazil、M-5:A Song For You
2008年発表「What's Jazz? -STYLE-」〜M-7:Ladies Love Mercedes、M-8:Love Theme From "Spartacus"
2008年発表「What's Jazz? -SPIRIT-」〜M-6:Big Bang、M-1:Gymnopedie No.1
2009年発表「Hit Parade ーLondon Nite Tribute-」〜M-3:You Really Got Me、M-4:Video Killed The Radio Star
2009年発表「Words」〜M-2:Naima、M-7:The Only Word
2010年発表「BEST 2005-2010」〜M-3:Time
2011年発表「Across the Universe」〜M-8:Can't Buy Me Love、M-9:Lady Madonna、M-9:Across The Universe
2012年発表「Swingy, Swingy」〜M-2:East Of The Sun
2012年発表「黒い瞳/Dark Eyes」〜M-3:Dark Eyes、M-8:Bei Mir Bist Du Schon、M-2:Cry Me a River
2014年発表「JAZZ ME NY」〜M-5:Cherokee、M-9:All Blues、M-8:Beyond The Moon
2015年発表「Rockin' Jivin' Swingin'」〜M-5:Mr. Sandman、M-6:I've Got You Under My Skin


企画モノ〜M-4:Tristeza(Track For 『Adieu Tristesse 10th Anniversary』)、M-7:Upstream(From 『Collage tour At Oska Blue Note -EP』)

新録〜M-4:Wish You Were Here、M-6:Come On -A My House、M-9:Lullaby In Ragtime、M-10:The Rose、M-6:Jazz〜Introducing "How High The Moon"、M-8:Onnanoko No Yuutsu、M-9:Girl Talk、M-7:Fever、M-4:The Reason Of My Tears、M-6:IN The Afternoon、M-10:I Am

本格的なジャズシンガーとして、ジャズの名門Verve Recordsよりデビューしたakikoちゃん。しかしその潜在能力は高く、アルバム毎に様々なテーマを掲げ、楽しませてくれています。

英語歌詞は勿論多いんですけど、今回耳に残ったのが日本語歌詞。2012年発表「Swingy, Swingy」からのM-2は、古き良き時代の4ビート・ジャズを日本語歌詞にて情感たっぷりに歌えば、2012年発表「黒い瞳/Dark Eyes」収録のM-3、そして新録では随所に効果的に日本語使っていて、ビッグ・バンドとのM-6、ボサノバ調のムード歌謡?M-8、そしてウクレレをバックに歌い出すM-9はその素朴な編曲と歌いっぷりは抜群でした〜。

また新録音はその楽曲数アルバム1枚分程ありますが、デビュー時と異なって気どらずに素の姿、今どうしたいかが伝わる好テイクばかり。あまり注目されなかった本作ですが、外せないベスト集ですね〜。

CDコレクションその1697…「青木カレン」ベスト集1枚!!

Rambling RECORDS
2016-09-28

デビュー10周年を祝ってのベスト集が発表となりました〜。新録2曲含めて全16曲収録です。

実はデビュー初期は真面目に買い集めていましたが、その変幻自在な歌い方があまり好きじゃなくってね、2011年発表の「voyage [CD]」迄しか持っていません。

とはいえ、久々に聴くと、Nativeを迎えてM-1「Englishman In New York」やM-4「Smooth Operator」は、ボサノバ使いながらセンスよく仕上げれば、軽快な4ビートの上で可愛い歌声でのM-2「Sugar Cake」、Indigo Jam Unit迎えてロック・ジャズしたM-3「Summertime」と、ビートの幅も豊かながらClub Jazzの要素も加え、王道に変化球と引き出しは相変わらずたくさん。

アコギ従えてささやかにM-7「My Cherie Amour」、男っぽい歌声にて(要は中低音!)ドラムレスでM-8「Sunny」、またまたIndigo Jam Unit迎えたM-9「Love For Sale」、Jabberllop迎えてゆったりハチロクにてM-10「My Favorite Things」、また全体にエコーかけてスタジオ・ライブっぽく演出したM-12「Sunday Morning」、弦楽器隊とピアノをバックにクラシカルに?歌ったM-13「The Crying Game」と、10年のキャリアの中での多様性がしっかりコンピされています。

そんな中で「知らなかったなぁ〜」、TVドラマ「昼顔」で使われたM-14「Never Again」。最近、数多くの劇伴を手がけている菅野祐悟氏の提供曲にカレンちゃんが歌詞をつけて…。重くしっとりとした仕上がり。これによってカレンちゃんの名を知った方もいたようです。

ボーナス・トラックは、デビュー時に縁のあった伊藤志宏(p)を迎え、スタジオ・ライブにてアップなラテン・ピアノをバックに疾走するがの如く歌うM-15「Devil May Care」、そして伊藤氏+田辺充邦(ac-g)をバックにしっとりと歌うM-16「You」。節目に原点に立ち返る、そんな新録でしたね〜。

CDコレクションその1696…「渡辺香津美」Domo時代中盤5枚!!

文字数の関係でDomo時代を2つに分けちゃいました(苦笑)。

1:「スパイス・オブ・ライフ [CD]
スパイス・オブ・ライフ
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1987年発表。

前半の5枚はサクサク聴き進めていましたが、ビル・ブラッドフォード(ds)とジェフ・バーリン(b)とのギター・トリオで発表したこちらで、詰まっちゃいました〜(苦笑)。全9曲収録。

帯にも書かれている”キャッチーなメロディ”のM-8「J.F.K.」は分かりやすく仕上がっていますが、それ以外はプログレ。トリオで演りたい放題な訳です〜。

といっても、仕掛けを隅々聴いてると面白く、幻想的なイントロからのM-1「Melancho」は、ギターのアルペジオから発展、3拍子で展開しつつもブラッドフォードが3拍×4回を、2拍×6回でポリリズム的に表現したり、拍抜き(7拍子)を混ぜ込んだM-4「Period」、中近東系のM-7「Lim-Poo」や恐々しいイントロからハチロクに転じるM-9「Rage In」と、リズム的な面白さをたっぷり詰め込んでいます。

キメしたイントロからの直進的なアップ系M-3「City」ではギター・ソロを存分に弾きまくり、バックビートなイントロからのアップ系M-5「UNT」ではバーリンと対等にユニゾンし合う。MOBO倶楽部も一定やりつくし、新境地にての盛り込み感がスゴい1枚でした〜。

ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1988年発表。

ギター・トリオにてプログレしまくった前作から1年。今回はPeter Vettese(kbds)を加えて4人編成にて録音、発表となった1枚です。全8曲収録。

3人が対等に、そしてキレまくってた前作とは一転、おとなしくなったなぁ〜。音量バランスは香津美氏のギターを主軸にし、分かりやすさを前面に出したように感じます。

まずはミディアム・スローなM-1「Andre」で幕開け。早速、シンセとの掛け合いソロを挿入した分かりやすいメロディの楽曲。

それからスパニッシュな雰囲気漂うハチロクM-2「We Plant」経て、続くM-3「Fu Bu Ki」に。多くは4拍子でありつつ、部分的に拍抜き(8分の19拍子)的なフレーズを散りばめてて、ホントにリズムが取れません。香津美氏は静かな部分ではアコギ・ソロ、賑やかな部分ではギター・ソロと使い分けをしています。

幻想的な4+2=6拍子のM-4「Rain」経て、ブラッドフォードのマジック、実は単純な3連シャッフル曲、しかしはめるリズムが惑わすM-5「Small Wonder」、ギター・アルペジオからの力強い8ビート曲M-「Concrete Cow」へと続く。

ファンキー?ダンサブルなちょっとスロー系M-7「Kaimon」は、ギター・カッティングやらブラス風シンセがメロディらしいモノを奏でれば、最後はM-8「Men And Angels」で幕を閉じます。こちら、ゆったりした部分ではアコギ、倍テン&賑やかな部分ではギターと、M-3同様の使い分けをしていましたね〜。

おとなしいけど、よくまとまったギター・フュージョン作。

3:「キロワット [CD]
キロワット
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1989年発表。

上の7発表後の日本公演に、スケジュールの都合で参加できなかったジェフ・バーリンの代わりに参加したのがバニー・ブルネル(b & kbds)。香津美氏との共演を熱望していたようで、その才能に香津美氏も惚れ込み、制作に至ったのが本作だそうです。全9曲収録。

熱望というだけあったのか、香津美氏の作風を十二分に理解したブルネルは、本職のベースの他、キーボードに楽曲提供(共作含めて過半の5曲)と、多岐に渡って活躍しております。香津美氏名義の本作ですが、ブルネルも大いに存在感を示していると言えます。

まずはアップな3連系M-1「1000 Mega」で幕開け。オープニングですので香津美氏がほぼ全編をリードしつつ、ブルネルが紹介?John Wackerman(ds)がツイン・バス使ってリフを豊かに演出。

そしてジャズ的には売りになるのがウェイン・ショーター(s & t-sax)の参加。続くミディアム系M-2「Capri」では喰ったラテン・リズムに合わせてテナーでソロを取っています。

変拍子のようで4拍子(スネアの使い方が複雑に聴こえさせる)M-3「No One」(ブルネルとの共作)では、フレットレス・ベース使ったBメロ部分がブルネルのアイディアなのかも…。終盤のティンバレス・ソロはアレックス・アクーニャ(perc)でしょうね〜。

アップはM-4「Jive」(ブルネルとの共作)ではAメロのシンセがブルネル作?、インド風な響き漂うM-5「Papyrus」、そして全員ユニゾンから始まる可愛いメロディのちょっとスロー系M-6「Sunspin」経て、ブルネル作M-7「Pretty Soon」はフレットレス・ベースがメロディ奏でて、主役を奪われています(苦笑)。

再びショーター迎えたちょっとスロー系M-8「Bernard」(ブルネルとの共作)は、あえて演出?音の強弱感、またソプラノのさりげないソロで終わるかと思いきや倍テンし、流れるような感覚が面白い。

ブルネルと香津美氏のデュオによるM-9「Dolphin Dance」はハービー・ハンコックのカバー。アコギとフレベにてささやかに歌い合っています。

最後はPatrick Moraz(synth)加えた共作にてM-10「Good Night Machines」で幕を閉じます。ギターとシンセがメロディ奏でるミディアムな16系で、16で刻むベース・ラインはジャコ風ながらも、ギター・ソロの途中で倍テン。上り詰めて盛り上がって終わります。

共演ミュージシャンの演奏力によってアルバムを作った事はこれまでもありましたが、ここまで力借りて〜というのは稀でしたね〜。その後の共演もなく、検索すれば「世界の超絶ベーシスト」という紹介、また一世を風靡する事なく現在に至ったフレットレス・ベーシストという紹介も…。上手いし歌心もあるんだけど…。

4:「ロマネスク [CD]
ロマネスク
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1990年発表。

こちら、ジャンゴ・ラインハルトとデューク・エリントンへの敬愛を、アコースティック・ギターとフル・アコースティック・ギターを手にして、ビッグ・バンドをバックに、1989年12月30日に渋谷オーチャード・ホールにて行われたライブからの音源です。全13曲収録。

まずはラインハルトからの楽曲を3曲続けて。退廃的な雰囲気漂うボレロによるM-1「Troublant Bolero」、軽快な4ビートによるM-2「Belleville」とM-3「Minor Swing」。松本治氏が手がけた編曲は、主にビッグ・バンド(といってもサックス・レス!)にメロディを展開させつつ、要所で香津美氏がリードし、カッティングで色を添え、ソロを織り込んでいます。

フル・アコースティック・ギターに持ち替えて、ゆったりした4ビートによるベニー・グッドマンのM-4「Stompin' At The Savoy」では、珍しくチューバによるソロを織り込めば、ここからエリントン特集!M-5「Prelude To A Kiss」ではドラム=仙波清彦氏による緩急に富んだリズムによって面白く仕上げ、M-6「Black Beauty」から連続してM-7「I Didn't Know About You」ではゆったりしたテンポにてライブ全体のクールダウン、静かに展開し、ドラムとのバトルから始まるM-8「It Don't Mean A Thing」では軽快な4ビートによる王道のビッグ・バンド・ジャズを展開しています。編曲の妙!!!

ゆったり4ビートによるM-9「Solitude」から引き続いてM-10「Things Ain't What They Used To Be」では軽快な4ビートで、ベースやフルートのソロの後、パーカッシブにギター・ソロに続いて仙波氏のパーカッション・ソロ。パーカッションというより、恒例の打楽器ソロだよね〜。

そしてM-11「Caravan」。ちょっアップ目の土着ビートで始まってブラス隊にてテーマ奏でた後、スペシャル・ゲストの吉田美奈子さん。ホントに大仰に歌い切っています。

アンコールかな?いかにもな編曲でM-12「Take The "A" Train」を披露した後、香津美氏の独奏M-13「In A Sentimental Mood」でしっとりと幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。斉藤晴(flu)、高桑英世(flu)、井野信義(b)、中沢健次(tp)、岸義和(tp)、横山均(tp)、南浩之(horn)、藤田乙比古(horn)、飯笹浩二(horn)、高野哲人(horn)、喜多原和人(tb)、花坂義孝(tb)、望月誠人(tb)、皆川智子(tuba)。
5:「ベスト・オブ・domoイヤーズ [CD]
ベスト・オブ・domoイヤーズ
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27

1982年に発表した前掲の1にてdomoレーベルを立ち上げた香津美氏は、以降、2001年迄の間に19枚のアルバムを発表しています。

こちらは、そのdomo時代の音源からのベスト集。全12曲収録で、収録曲と出典は以下の通り。

1982年発表「Ganaesia / Kazumi Band」〜M-1:Reboji
1983年発表「Mobo」〜M-2:Yensyu Tsubame Gaeshi
1985年発表「Mobo Splash」〜M-3:Crisis
1987年発表「The Spice Of Life」〜M-4:City
1989年発表「Kilowatt」〜M-5:1000 Mega
1990年発表「Romanesque」〜M-6:Minor Swing(live)
1994年発表「自業自得 / Resonance Vox」〜M-7:Wise Up(live)
1994年発表「おやつ」〜M-8:Samba De Astronauta(邦題:宇宙飛行士のサンバ)
1996年発表「Esprit」〜M-9:Havna
1998年発表「Dandyism」〜M-10:Spain
1999年発表「One For All」〜M-11:Milestones(live)
2001年発表「Beyond The Infinite」〜M-12:Jupiter

そうですね、どの時代どのユニットに対する固執は一切なく、順にそれぞれの代表曲をセレクトした1枚。

はっきり言ってカタログ的だが、変遷する香津美氏のスタイルを網羅した点では、分かりやすいよね〜(笑)。

CDコレクションその1695…「渡辺香津美」Domo時代前半5枚!!

今年1月より連続リリースされる渡辺香津美氏の1982年以降の諸作廉価版。

まずは1月発売分より5枚を…。

1:「ガネシア [CD]
ガネシア
カズミ・バンド
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1982年発表。

1980年にマイク・マイニエリのプロデュースで「TO CHI KA [CD]」を発表し、直後、マライアのメンバー=笹路正徳(kbds)、高水健司(b)、山木秀夫(ds)、清水靖晃(sax)と結成したのがKazumi Band。1981年にはこの布陣で「頭狂奸児唐眼」を発表。レーベル移籍(DOMO)の上での第2弾がこちらです。全8曲収録。

その1作目は1曲(M-5「The Great Revenge Of The Hong Hong Hong Woman」)を除いて香津美氏作曲でしたが、今回はバンドらしく、メンバーが楽曲持ち寄って構成されています。

まずはM-1「Riboj」(香津美氏提供)で幕開け。実は高校1年の時にこの曲をコピーして演奏したんだよね〜。8分の9拍子のアルペジオ風リフと、4分の3拍子×3のブリッジで構成され、あとはソロ大会。シンバル・レガートをバックにギター・ソロ、豪放なテナーサックス・ソロ、後奏には指弾きベース・ソロと、改めて聴き直すとエラい難し曲。しかしいわゆるJ-Fusionとは異なるジャズやプログレ、色んなモノが混じった個性的な楽曲です。

続くM-2「Return Of The Bolivian Soong Soong Man」(笹路氏提供)は直進的な8ビートによるミディアム系で、いかにもアナログ感漂う笹路さんのシンセの音色が印象的で、アルバム・タイトル曲M-3「Ganesia」(香津美氏提供)は、不思議感漂うタム廻しとシンセ(今なら打ち込み、ここでは手で弾いて)によって始まるちょっとスロー系。徐々に力込めての清水さんのテナーソロは白眉。A面最後はM-4「Moon Drops」(高水さん提供)。高水さんのフレットレス・ベースを手にして、綺麗過ぎるメロディを皆で紡ぐ。これって名曲だと思います。

B面に移ってM-5「Racoon Roll」(香津美氏提供)。結構明るいアップ系ながらもBメロはリフ・ユニゾン絡めて変拍子風に。神秘的な雰囲気で始まるM-6「Monega」(香津美氏提供)は、途中激しいリフを多数交えて、その緩急富んだまとめ方はプログレ!。

そしてウェザーリポート風のM-7「Jazoo」(香津美氏提供)経て、異国風ビートに支配されたM-8「Kago No Nyuansu」(清水氏提供)で幕を閉じます。

改めて聴くと、単にビートを刻むだけではなく、スネアの位置を変えてプログレ感を押し出した山木さん、それに呼応してメロディ(テーマ)と有機的に絡むラインを取る高水さん、この2人に演奏も相まって、聴き応えのある1枚に仕上がっていました。今のJ-Fusionより全然断然刺激的(笑)。

2:「MOBO [CD]
MOBO
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1983年発表。

発売当初、色々話題になってた事もあって、LP購入(2枚組)、しばらく聴いていましたが、その後のCD化に際しては敢えてスルーしておりました。この機会にゲット(苦笑)。全10曲収録。

改めてN.Y.に渡って、マーカス・ミラー(b)、オマー・ハキム(ds)、そしてレゲエ界のスター!スライ&ロビーことロビー・シェイクスピア(b)とスライ・ダンバー(ds)と組んで制作したのが本作。ライナーによれば、まずはテープ廻して構成、そして楽曲の方向性を固め、まとめ直して録音に至ったようです。先の「TO CHI KA [CD]」と異なるのは、編曲を固めに固めて〜というのではなく、個々の即興的かつ有機的な絡み合いを重視した点ですね。

まずはツイン・ベース&ドラムによるDisc1M-1「Shang-Hi(Mobo #1)」、そしてマーカスと共作した同M-2「Yatokesa(Mobo #3)」で幕開け。前者はマイケル・ブレッカー(t-sax)をゲストに迎え、近未来的な響きを残しつつ展開すれば、後者はちょっとバック・ビートでマーカスを大いにフィーチャー。メロにソロに掛け合いに…と、特に終盤の即興的なソロの掛け合いは秀逸。

そしてドン・グロルニック(kbds)を迎え、まずはスライ&ロビーをバックにした同M-3「Alica」は不思議系のAメロにリズミカルなBメロと、よくある香津美さん構成ながらも、そこで取ったアコギ・ソロは叙情感溢れています。そしてマーカス&オマーをバックに、いかにもフュージョンらしいメロディを持つ同M-4「Voyage」。ケイ赤城(p)に変えた同M-5「Half Blood」はアップな3連シャッフルにて勢いでまとめていました〜。1枚目最後は同M-6「Yenshu Tsubame Gaeshi」。チョロチョロしたユニゾンによるメロディは、まるでウェザーリポートで、その後もライブの定番となっていますが、改めて聴くと途中、別の楽曲(パート)を織り込んだようなような展開がありましたね〜。

2枚目はDisc2にM-1「American Short Hair」で幕開け。これのみがロビーとスティーブ・ジョーダンの組み合わせで、4つ打ちにリム響かせて第1弾。そのまま同M-2「Mobo #2」に移るんだけど、これはツイン・ベース&ドラムによる。地を這うようなテナー・ソロを再びマイケルがブロウ。

そしてスライ&ロビーとのトリオにて同M-3「Walk, Don't Run」を短く静かに展開し、最後は同M-4「All Beets Are Coming(Mobo #5)」。ツイン・ベース&ドラムにて20分18秒。多分オマーなんだろうけど、ギター・ソロにここぞとばかりにフィル入れまくる。そのしなやかさがオマーだと勝手に確信してるんですけどね〜。

凝った編曲に奔っていた当時のJ-Fusionシーンに、ジャズの本流を意識させた1枚と言えるかな???

3:「MOBO倶楽部 [CD]
MOBO倶楽部
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1984年発表。

これは発売直後にLP買って、結構聴きまくっていましたね〜。大学受験前にも関わらず(苦笑)。全8曲収録です。

前述の「MOBO」発表直後、所属レコード会社の制作撤退といったバタバタがあったモノの、ライブ活動としては「MOBO掘廚函MOBOバンド」の2つを展開していた香津美さん。前者はグレッグ・リー(b)&村上秀一(ds)、後者は彼ら+渡辺建(b)+仙波清彦(perc)。その後者にゲスト参加していた橋本一子(kbds)、沢村満(sax)を加えて、ポリドールより発表となったのが本作です。ちなみに買ったもう1つに理由が、録音エンジニアをデビュー間もない小野誠彦(通常:オノセイゲン)が務めていた事でした。

聴き込んでいたからこそ、聴き直してみると節々覚えていましたね〜。少しずつアウトに変化していくメロディ持つM-1「風連」や、土着なリズムの上で不思議系のメロディをサックスとフレットレス・ベースが紡ぐM-2「予感」、仙波さんのマリンバの上でサックスや一子さんおスキャット響くM-3「つるかめひなタンゴ」、そして007風なギターの音色使ってスリリングなフレーズ散りばめたM-4「危険がいっぱい」。M-1での突然のタム廻しからのベース・ソロ、M-4での7拍子といったリズムの面白さも、ユニットだからこそアイディアたくさん交換しての成果物。

これぞオノセイゲン?色んなエフェクト鳴り響くM-5「強制接吻」経て、ゲスト坂田明(sax & voice)迎えてM-6「幸サッちゃん」。爪弾くようなギター・ソロ経て、坂田さんのサックス・ソロの上で展開するご本人の異国風スキャット・ソロ。その後の一子さんのモノローグも加わり、ジャズの範疇を超えた仕上がり。

超高速4ビートにて始まるM-7「Circadian Rhythm」はMOBO靴砲董ギター・トリオでありながらそれぞれが自己主張。そしてM-8「Σ」で幕を閉じます。

音楽的なアイディアが多数詰め込まれていて、やっぱり面白い。しかしギター・フリーク的には香津美さんはメンバーの一員過ぎてイマイチかも…。

4:「桜花爛漫 [CD]
桜花爛漫
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1985年発表。

こちら、1985年4月10日に新宿厚生年金会館大ホールにて行われたライブの模様を収録したモノ。全9曲収録です。これもLP買って繰り返し聴いてたなぁ〜。

参加ミュージシャンは、香津美氏にグレッグ・リー(b)、村上秀一(ds)のMOBO靴量婿辧橋本一子(kbds & vo)、渡辺建(b)、仙波清彦(perc)、沢村満(s-sax)といったMOBO倶楽部構成員、そして坂田明(a-sax…M-4)、梅津和時(a-sax…M-4,5)、片山広明(t-sax…M-6)、向井滋春(tb…M-1)、最後のM-9「風連」には青山純(ds)、れいち(ds)、横沢龍太郎(ds)といった面々です。

LP1枚分というボリュームですので、随分とカットや編集がなされたんでしょう。聴いてて最たるは代表曲M-7「Unicorn」。ギター・ソロの途中からフェードインし、テーマ奏でていきなり終わっています。ステージではもっと白熱したんでしょうけどね〜。

ギター独奏によるM-1「Introduction」から始まり、向井さんをフィーチャーしたM-2「American Short Hair」、そしてデビュー作からM-3「Σ」。一子さんの不思議なスキャット、そしてラップは突き抜けた面白さ。それが個性なんだけど、ジャズのライブにも関わらず何でもあり!

そしてM-4「危険がいっぱい」、続くM-5「Good Vibration」は坂田さん&梅津さんといった本流ジャズからの鬼才2人を迎えて。両名の奔放過ぎるブロウは、観客も愉快だったでしょう…。

それからヒット・パレード。まずはM-6「遠州つばめ返し」。ここでは片山さんのテナー・ソロ、そしてポンタさんのドラム・ソロを大々的にフィーチャー。しかし叩き切った直後のユニゾン・リフ、パシッと決まって鳥肌モノです〜。

前述のM-7経て、MOBO掘楝村さんでM-8「上海」。最後はM-9「風連」ですけど、このためだけに4名のドラム+仙波さん。勿論、リズム的遊びをいくつか織り込んで、ハイライトにふさわしいまとめ方をしております。

本作を聴くとMOBOの本質が理解できそう。それはジャズという表現方法を取りつつ、面白くなるんならば何でもOK。ゲストも呼んだら呼んだで出番作らなきゃいけないんでしょうけど、必要な部分のみで演奏し、以上終了。そう思うとバブリーなバンドだったのかも…。

5:「MOBO SPLASH [CD]
MOBO SPLASH
渡辺香津美
ユニバーサル ミュージック
2016-01-27
オリジナル音源は1985年発表。

こちらもLP買って繰り返し聴いてた1枚ですね〜。全8曲収録。

目玉はマイケル・ブレッカー(t-sax)とデヴィッド・サンボーン(a-sax)の参加ですが、本作はMOBO掘畊當堵氏+グレッグ・リー(b)+村上秀一(ds)のトリオを主軸に、そこにゲストが加わるといった形で展開しております。

まずはM-1「Afternoon In The Park」で幕開け。ポンタさん叩き出すアップな4つ打ちにリム・ショットが絡むビートに合わせて、耽美なメロディをマイケルらが奏でます。香津美氏もこの時期、ギターとシンセの同期に積極的に取り組んでたようで、ソロもそれ使って、またアコギでも取ってます。終盤、テナー・ソロはマイケルらしく・・・。

代表曲でもあるM-2「Splash」をMOBO靴念豕い望み掛け、続くスロー系M-3「十六夜」はサンボーンをフィーチャー。テーマの後に高らかにソロを取っています。

それからM-4「Sometimes We Say Monk(邦題:時には文句も)」は、梅津和時(a-sax)を迎えて。中盤、ポンタさんと梅津さんの掛け合いバトルは絶妙かと…。

再びマイケル迎えてM-5「Crisis 掘廚蓮激しいギターのリフ(7拍子)から始まり、途中で4ビートに転じつつもマイケルが激しくソロを取る。

M-6「Gourd- Top-Mouse(邦題:瓢箪こまねずみ)」は才女!橋本一子(voice)迎えて。といっても鍵盤系は香津美さんが手がけていますので、ここでの一子さんは幻想的なスキャットが役目。やっぱり才女!!

M-7「Synapse」はギターとアコギとの多重録音にて幻想的に仕上げた楽曲。その雰囲気は後のパット・メセニーを彷彿させます。

最後はM-8「Busiest Night(邦題:師走はさすがに忙しい)」は、再びサンボーン迎えてのアップな3連シャッフル曲。サンボーン、キレッキレなソロを展開しております。

しかし本作、新しいサウンドを全員がしていますね〜。香津美さんもシンセとの融合を図ったり(M-1)、ポンタさんはエレドラ(この時代はシモンズでしょうね〜)組み合わせて生との融合図ったり(M-8)、スネアもピッチ高めのを使ったり。そういった挑戦の中で新たなジャズ、分かりやすい音楽を模索してたような気がします。

MOBO名義は以上。とにかく香津美さんがやり尽くしたと思ったんでしょうかね???
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