悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその2600…「Perfume」新作1枚+番外1枚!!

はい、節目となる「〜その2600」は、我らがPerfume最新作です!

実はこのところのPerfume熱は冷めてた私ですが、9月18日(日)の広島公演2日目に馳せ参じて、再びその気になってる(苦笑)。

1:「PLASMA (完全生産限定盤A)(2Blu-Ray+フォトブック付)(特典:なし)
PLASMA (完全生産限定盤A)(2Blu-Ray+フォトブック付)(特典:なし)
Perfume
Universal Music
2022-07-27

8枚目のオリジナル作が発表となりました。前作「Future Pop(通常盤)(Blu-ray付)」から4年弱というのは過去で最長期間。途中にベスト盤やEPがあったにせよ、また新型コロナウイルスの影響があったにせよ、ようやくの新作。全12曲収録です。

ますばアルバムタイトル曲で、スローなチキチキ風M1「Plasma」で幕開け。いわばアルバムイントロで、シンセがリードしてのゴシック風エレクトロ曲。中盤のコーラスに終盤のタイトルコール差し込み、いつものようにインストにはしていない。

そして煌びやかなシンセがリードしてのアップ系M2「Time Warp(v1.1)」。2020年9月発売の26thシングルで、「Amazon Music HD」と「プジョー」のCMソングとして起用。そのポップかサウンドとメロディは近年の当たり曲。

アップな4つ打ち曲M3「ポリゴンウェイヴ(Original Mix)」は、2021年9月発売のEP表題曲で、Amazon Prime Video「ザ・マスクド・シンガー」テーマソングでもある。シンセベースを軸にしつつのディスコ調。3姫の掛け合う間奏は秀逸。シンセソロも挟みます。

シンセリフからサビ披露してのアップ系M4「再生」は、2019年11月配信曲で、映画「屍人荘の殺人」主題歌。無茶苦茶明るい曲調なれど、映画は憂鬱な展開のゾンビ映画。エンドロールでのギャップに面食らいました。ゾンビ意識した振り付けはユニークだったけどね。


そして本作のリード曲、タイトルコールしてのミディアムな跳ね系M5「Spinning World」は、ファンク色全面に押し出してのサウンド、彼女らの孤高感、ワン&オンリー的なカッコ良さが結実してます。ある意味で煽り系なのかもしれません。

シンセに小刻みなシンセベース鳴り響いて始まるアップ系M6「マワルカガミ」は、下のM7のカップリング曲。ただし初出は2021年8月で、4つ打ちと裏打ちを軸としてのデジタルポップで、「ステージに立つよ」とコロナ禍の中でのこれからの姿勢を歌っていく。

3姫が歌を繋いで始まるM7「Flow」は、27thシングルで、TVドラマ「ファイトソング」主題歌。フューチャーベースを用いつつも、これまでの和メロ路線を美しく踏襲。「Flow」とコールする歌声の浮遊感が素晴らしく、脚光はあまり浴びなかったけどささやかな佳曲だと思います。

「始まる」というコールからのアップ系M8「∞ループ」は、EP「ポリゴンウェイヴEP」収録曲で、正にお得意のデジタルポップ。レプリカントの世界観はデビュー時より変わらない中田ヤスタカのモノ。

そして新曲!雨や雷のエフェクトからのアップ系M9「Drive'n The Rain」は、雨の中でのドライブの模様は、シティポップな世界観を持つ。それはエレピの響きや重なるシンセ、陰のあるメロディがそう感じさせてるのかもしれない。

またまた新曲!小刻みなシンセ従えて歌い出すM10「ハテナビト」は、5文字を繰り返して進行するループ感は、ポリリズム的な譜割りのユニークさを持ちつつ、様々なピコピコ音は楽しく響く。

ギターカッティングから始まるアップ系M11「アンドロイド&」は、EP「ポリゴンウェイヴEP」収録曲で、深々とした4つ打ちに煌びやかなシンセが色を添えて進行。中田ヤスタカ氏の遊び心結実なエレクトロかと。多分、ライブでは一心不乱なダンスタイムとなるはず。

最後はM12「さよならプラスティックワールド」。2022年4月配信曲で、NHK「みんなのうた」2022年4〜5月期放送曲。環境問題についての意識啓発な側面もあったようだけど、ポップ寄りなデジタルワールドの中で、メロディを分け合いながらの3姫が楽しめます。

比較的に好意的なコメントでまとめましたが、新曲の少なさやキャッチーな楽曲の少なさが大いに残念。けどね、まだまだファンは続けます。

番外:「Perfume ピアノコレクション」〜Relaxing The Music
20220924_123746
2021-10-13配信開始

まずは少しテンポ落としてのM1「チョコレイト・ディスコ」で幕開け。少し大人めな形でサラリとまとめれば、そんな大人めな路線でM2「ポリリズム」は、そのポリリズム表現は4つ打ちない中でささやかに。M3「FLASH」は、Perfumeが歌って少し奇異に感じたそのメロディ、ピアノが奏でると、和風ながらも切なさが強調されててその良さを発見。

M4「レーザービーム」は、意外にオリエンテッドなメロディ。近年のヒット曲M5「TOKYO GIRL」は、ささやかな左手伴奏がいい響きを醸し出してる。少しテンポ落としてのM6「Dream Fighter」は、躍動的な前奏&間奏でメリハリ付けて。

シンセでピコピコなイントロを上手にピアノで置き換えてのM7「love the world」は、大人めな形でまとめ上げて、少しテンポ落としてのM8「Spring Of Life」は、ほのかな左手伴奏がいい味を醸し出す。

M9「VOICE」は、テーマを凛々しく奏でつつ、小気味よく展開。最後はM10「ナチュラルに恋して」。大きくテンポを落として、その可愛いメロディをリリカルに響かせる。

まあピアノのみによっての本作は、メロディメーカー=中田ヤスタカの秀逸さを改めて気づかせてくれました。

さて、前回「〜その2500」が本年3月15日のこちらで、アレサ・フランクリンのライブ音源でした。

随分と配信限定だとかのリリースも増えて、それらは「〜番外」で処理しちゃってますけど、CD音源の方は「〜その2500」から178タイトル増えて、6,120タイトルを紹介した形。CD購入は減ってる昨今ですが、チョコチョコとシティポップ関連とか、ソウル系の再販、ブートレグなライブ音源に手を出しつつ〜な昨今です。

引き続いてよろしくお願い致します。

CDコレクションその2599…「角松敏生」新作1枚!!!

さて、久々となる角松敏生氏の新譜。

1:「Inherit The Life (特典なし)
Inherit The Life (特典なし)
角松敏生
アリオラジャパン
2022-08-31

角松敏生(vo…M2,4-9 & 11-17、g…M1-2,6,11 & 14、kbds & cp-prog、rap…M6)の直前作は2020年5月発表、盟友の小林信吾氏と取り組んだカバー作「EARPLAY 〜REBIRTH 2〜 (通常盤)(特典なし)」(レビューはこちら)でしたが、その前年の2019年4月にミニアルバム的な「東京少年少女(初回生産限定盤)(特典なし)」(レビューはこちら)を発表。その制作過程とその後のライブ活動によって、音楽エンターテインメントの1つの形:MILAD(MusIc Live, Act & Dance)という路線に自身の活路を見い出し、拡大・発展させて制作に至ったのが本作らしい。

本年4月と5月に配信限定作を2作発表し、部分的に方向性を示していましたが、ようやく全てが完成、発表となりました。

角松氏のHPにも記載されていますが、本年9月23〜25日にKAAT神奈川芸術劇場で行われる舞台のサントラという位置づけであるらしい。全17曲収録です。

まずは街の雑踏なエフェクトに子供の高らかな歌声挟んで始まる8分の7拍子曲M1「THE DANCE OF LIFE」(曲:ナラダ・マイケル・ウォルデン)で幕開け。ギターがメロウにテーマ奏でてのインスト曲で、シンコペーション重ねながらのサビはドラマティック。何かの始まりを感じさせるオープナー。中盤&終盤にギターソロを配して、ギタリストとしての歌心もしっかりと披露し、また連打しまくってのドラムソロは近年活躍目覚ましい山本真央樹(ds…M1,3-4,9 & 16、ds-fills…M8)をしっかりとフィーチャー。

まるでクイーン「We Will Rock You」的なビートに大勢で歌声重ねて始まるアップ系M2「THE TIME IS NOW」は、いかにもな角松節!朗らかなサビを持つ。とにかく分厚いコーラスワークへのこだわりは「東京少年少女」を彷彿させます。助演賞は盟友の域に達した小此木麻里(back-vo…M2,4,6,8,14 & 16)。そのままM3「GISELLE(Andante - Allegro)」(曲:A. C. Adam)は、1841年にフランスで初演されたバレエ作品でアドルフ・アダン作曲の楽曲のカバー。弦楽器隊を軸に小気味よく展開。こちらのカバーは何か意味があるのでしょう。ビートチェンジもしつつ、ドラマティックにまとめています。

少しスローな16刻みによるM4「Talk To You」は、女性コーラス陣を効果的に配しつつ、朗らかなメロディをブレイク交えながら歌い進める。中盤&終盤に小気味よいアルトソロを挟めば、ドラムのリズムにスクラッチ絡めて始まるミディアム系M5「STOMP TO THE BEAT」は、RYO(rap…M5 & 14)やErik HOUCK(rap…M5 & 14)、ETC(rap…M5)らがラップ繰り出してのストリート感溢れる楽曲。節目のタイトルコールの合間、ピアノやシンセのソロを挿入。

そしてM6「GOOD TIMES〜STEP INTO THE LIGHT」(前者の詩曲:バーナード・エドワーズ&ナイル・ロジャース)は、シックのダンスクラシックと自身の楽曲を継ぎ目なく組み合わせたモノ。全編が英語歌詞、中盤にピアノソロを挟みつつも、小此木さんのコーラスは圧巻。

ピアノから始まるスロー系M7「Follow Me」は、先行配信で3人のデュエット相手との3つのバージョンが披露されていますが、本編は北川理恵(vo…M7,9-10 & 17、back-vo…M2,4-5,8,11,14 & 16-17)のバージョンが採用。「夢はいつか叶うからついてきて」な歌詞だけど、美メロで素朴なバラード曲と言えます。

ピコ太郎的な男性ラップから始まるアップな8ビート曲M8「MOONLIGHT GIG〜Who are you」は、小気味よいビートにシンセ絡めて高らかに歌い上げていく角松さん。「解り合える」という歌詞って好きだよね。弦楽器隊による間奏を挟んで、「シャバタなんとか」とゆったり4ビートの中でのジャジーなイントロ配して始まるアップ系M9「夜はコレカラ」は、北川さんに湊陽奈(vo…M9 & 15、back-vo…M2,4-6,8,11,14 & 16-17)、ユーリック武蔵(vo…M9、back-vo…M2,4,8,11,14 & 16-17)の3名が掛け合ってAメロを歌い進めつつ、角松さんはBメロ&サビ部分で登場。

続くスロー系M10「It isn't you」は、北川さんが歌い進めるバラード曲。存在感溢れる歌声、中盤には中川英二郎(tb…M3-4,10,14 & 16)のトロンボーンソロを端的に挟んで、「あなたじゃなかった」と締め括る。

ここから2曲は亜季緒(vo…M11-12、back-vo…M2,4,6,14 & 16)とのデュエット曲。タイトルコールして始まるアップ系M11「I'm gonna dance to break out of loneliness」は、アーバンファンクなサウンド用いてそれぞれが伸びやかに歌い上げていく。中盤&終盤に本田雅人(flu & cla…M3、sax…M1-4,9,11,14 & 16、NuRAD…M12)のアルトソロを挟めば、続くスローなチキチキ風M12「I Wanna Wrap You Up」は、打ち込みに支配されたムーディなサウンドの中で2人がデュエット。節々に本田さんがNuRAD=ウィンドシンセで色を添えます。

ピアノがリードしてのスロー系M13「GO & SEE MY LOVE(Interlude)」は、アコギ絡めて一節のみを歌い上げてのインタールード曲。躍動的なビートからのアップ系M14「DANCE IS MY LIFE」は、ブラス隊にコーラス隊を大いに、今風にささやかなストリングス隊絡めてのファンクチューン。「(ダンスさえあれば)わかり合えるでしょう」と、短絡的ながらも分かりやすいメッセージをお得意のサウンドで伝えます。RENEE AGBEN(rap…M14)やKALYN SCHMIT(rap…M14)、KAMANI GRAHAM(rap…M14)やERIK HOUCK(rap…M14)によるラップから、打ち込みによるエレドラとティンバレスの掛け合い、色艶あるアルトソロを挟みます。

ピアノがリードしてのスロー系M15「FOR GIVE ME」は、湊陽奈さんを迎えての美メロなデュエットバラード曲。どちらかといえばソウルフルな湊さんの歌声がいい色を添えれば、ピアノがリードしての少しスロー系M16「Let's Get Real」は、空とか風とかを歌詞に織り込みつつな壮大なバラッド曲。キャッチーなサビにここぞとばかりコーラス絡めて、また節々にゴスペル風に響かせて、倍テンしつつ、エリック宮城(tp…M1-4,14 & 16、flh…M1,4 & 16、piccolo…M16)によるトランペットソロもかすかに挟んで力強く展開します。

最後はアコギカッティングから始まるアップ系M17「GO & SEE MY LOVE」。1番は角松さん、2番は北川さんと歌い進めるフォーキーながらもポップな楽曲で幕を閉じます。

やっぱりね、本作の本質はサントラな訳です。上述の舞台は、脚本・演出・音楽=角松敏生。その脚本&演出の為にメロディがあり歌詞があり、サウンドとなり…。つまりは舞台の進行上の音楽が本作。角松さんがシンガーソングライターとするならば、バート・バカラックやハル・デイヴィッドになりきってな姿で、本来の形では全くありません。しかしこのMILADがライフワークとなるならば、2も3も生まれる気がしています。それも1つの生きる道。だけど私のような従来型のファンにとっては、舞台はきついなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。鈴木英俊(g…M1,3-4,7-9,13 & 16-17)、中川就登(p…M1 & 16)、森俊之(p…M2-3,5-10 & 13-14、e-p…M1-4,9,11 & 14、org…M3 & 8、synth…M5)、山内薫(b…M1,3-5,8-11 & 14-16)、三上貴大(tp…M1-4,14 & 16、flh…M1,4 & 16)、藤堂昌彦(vln…M1-3,7-8 & 14-16)、漆原直美(vln…M1,7-8,14 & 16)、森本安弘(vln…M2-3 & 15)、白澤美佳(vln…M14)、伊能修(vln…M14)、村井俊朗(vln…M14)、大沼幸江(viola…M1,7-8,14 & 16)、三品芽生(viola…M2-3 & 15)、岩永知樹(cello…M1-3,7-8 & 14-16)、LYN(back-vo…M14)。

CDコレクションその2598…「国分友里恵」関連3枚!!

今回は、シティポップ方面で再評価されてる国分友里恵さんがお題目。

少し前にタワレコで検索したら、以下の3枚が引っかかって、ついつい購入な訳です。

1:「DREAM CRUISE」
4988031464298
NORIKI
タワレコ限定
2021-12-22
オリジナル音源は1984年発表。

まずはこちら。野力奏一氏がリーダーを務めるNORIKIの3枚目のオリジナル作です。既に1983年発表のデビュー作と1984年発表の2作目、そして本作含めて3作からのベスト集についてはこちらでまとめてレビューをしてるんだけど、ようやくこちらの3作目も再発されてたようで…。全10曲収録です。

ちなみにNORIKI=野力奏一(p & kbds)、田附透(g)、中井浩二(g)、久末隆二(b)、今泉正義(ds)、酒井春雄(s & t-sax)で、この編成はデビュー時から変わっていません。その他、国分友里恵(vo)、ジェイク・コンセプション(a, t & b-sax)、数原晋(tp & flh)、平内保夫(tb)、斎藤ノブ(perc)を迎えて録音、発表となりました。

まずは少しスローな3連シャッフル曲M1「You Can Make It」(中井との共作)で幕開け。テナーが朗らかなテーマ奏でてのドライブに最適なフュージョン曲。中盤にテーマ発展のテナーにシンセ、中井のギターのソロ、終盤に再びシンセソロを挟んで、ギターカッティングからのアップ系M2「On The Street」は、ピアノがテーマ奏でる躍動的な楽曲。中盤にリリカルなピアノにテナーのソロを挟んで、スローなチキチキ曲M3「When Rain Stops」は、数原さんのフリューゲルホルンにピアノがテーマ奏でていくメロウなバラード調。中盤に甘いフリューゲルホルンソとピアノのソロ、終盤に田附のギターソロを挟んで、シーケンサー風のシンセに喰ったビート重なってのミディアム系M4「Night Lights」(今泉、M. Lee & 国分との共作)は、ピアノや国分さんのコーラス、ギターがテーマ展開するファンク寄りな楽曲。中盤にピアノにスラップのソロを、終盤に中井のギターソロを挟みます。

エレピにコンガ絡んで始まるアップ系M5「Easy Way」(中井作)は、ギターにテナー絡んでテーマ奏でるラテン調。バスドラ4つ打ち用いて当時の松岡直也バンド的な明快さを持ち、中盤に田附のギターにテナー、またドラムのソロを、終盤に中井のギターとオルガンのソロ廻しを挟みます。ギターがリードしての少しスロー系M6「Mild Life」(久末作)は、エレピやギターがテーマ奏でる夏の終わりを感じさせるメロウな楽曲。中盤に大いに歌心あるギターにシンセのソロを挟めば、テナーがリードして始まるスロー系M7「Lasting Note」(酒井作)は、ピアノやテナーがテーマ奏でるドラムレスによるバラード曲。どことなくドラマティックな印象を残して、ギターにピアノ絡んで始まる少しスローな16曲M8「Uncle Bearcat」(酒井との共作)は、狙い=スタッフ!テナーらがテーマ取りつつもバッキングは確信犯。中盤にテナーにピアノの、エリック・ゲイルっぽく田附のギターソロを、終盤にはギターとテナーの掛け合いを挟んで、最後はピアノ独奏によるM9「Epilogue」。こちらはリチャード・ティーっぽくエモーショナルに弾き切って、幕を閉じます。

番外:「Shambara」
4988031464304
Shambara
タワレコ限定
2021-12-22
オリジナル音源は1989年発表。

こちらは「〜その16…CASIOPEA関連」でレビューしてますが、振り返れば2007年2月9日の投稿(苦笑)。シャンバラ=櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、古川望(g)、梁邦彦(kbds)、国分友里恵(vo)、秋元薫(vo)の6名編成で、本作のみ発表して自然消滅しちゃいました〜。

wikiによれば初出時、そして1995年にCD選書として再発されたのみとなってた本作ですが、近年のシティポップの再評価に伴ってようやくの再発。全10曲収録です。

まずは折り重なってのシンセ経てタム連打&サビ始まりのミディアム系M1「ON THE EARTH」(詩:国分、曲:神保)で幕開け。情景的な歌詞を朗らかにメロディ用いてハーモニー。バンド名シャンバラの意図する「理想の仏教国)を表現したかの楽曲で、終盤の2人のフェイク掛け合いは壮大。シンセがリードしてのアップ系M2「恋の瞬間〜Can't Stop My Love」(詩:国分&秋元、曲:櫻井)は、小気味よいギターやスラップによる8分刻み用いつつ、サビの「ときめく恋は〜」は大いにキャッチーなファンクチューン。ブリッジ部分にワイルドにギターソロを挟みます。

ミディアムは8ビート曲M3「TAKE ME HIGHER」(詩:国分、曲:神保)は、伸びやかにタイトルコールしてのサビ始まり曲。シンセにスラップ絡め合っての間奏からフロント2名が掛け合ってのブリッジなどは、ステージ上の演出考慮しての編曲。シンセがリードしての少しスローな跳ね系M4「SOLID DANCE」(詩:秋元、曲:古川)は、ナイティな響きの楽曲。かなり好きだったんたよね。サビの「忘れられるわ〜もう少しこのままで〜」な歌詞は強がりと甘えが同居してその昔、刺さってました。ある意味でよく出来たシティポップ。中盤&終盤のギターソロ、またシンセ重奏とギターによるブリッジは印象的。

ピアノ鳴り響いての前奏挟んで、フレベがリードしてのスローなチキチキ曲M5「LOVIN' YOU」(詩:秋元、曲:櫻井)は、美メロでささやかなバラード曲。節々でフレベが彩りつつ、サビのコード進行をリードするベースラインはセンス溢れてる。終盤のフェイクも小粋に響きます。

シンセに16ビート絡めて始まるアップ系M6「DELICIOUS LOVER」(詩:秋元、曲:神保)は、小気味よいファンクビート用いてのダンサブルな楽曲。左右振り分けたギターカッティング、スラップのフィルらを挟みつつ、朗々と歌い上げてく2人。喰ったベースラインからのミディアムな跳ね系M7「MONOCHROME」(詩:国分、曲:石黒彰)は、モノクローム=白黒模様を歌詞はもちろん、クールかつアーバンなサウンドでまとめて。どことなく響く佳曲。フレベがリードしてのアップな16刻みによるM8「Aquariumの都会」(詩:秋元、曲:櫻井)は、小気味よいリズムの中で「都会はAquarium」と日常を浮遊感漂う歌声でサラリと歌っていく。

シンフォニックなイントロ配して始まるアップな16系M9「HURRY UP TO YOU」(詩:秋元、曲:神保)は、サビ始まり、季節は夏!小気味よくも爽やかさ感じられる楽曲。最後はシンセがリードしてのアップな16系M10「In The Universe」(詩:国分、曲:櫻井)。「明日は明日の風が吹く」といった歌詞が発表時のバブル期と相まってか、時代の良さすら感じさせる。後乗せによるティンバレスが小気味よく響きます。

聴くのは久しぶりでしたが、ジンサクとのセンスと国分さん&秋元さんのセンスが結実し、見事なシティポップ作。発表となった1989年はバブル期の入口でしたが、その時代と歌詞の浮遊感が大きくマッチ。快作だと感じます。今年の1枚にしよ!!

3:「ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-
ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-
ヴァリアス
ソニー・ミュージックダイレクト
2021-10-27

こちら、昨年発表となった「ジャパニーズ・ポップス」という機軸によってのコンピ集。CD2枚に全31曲収録だけど、あえてブームとなっている「シティポップ」という括りにしなかった事で、多岐に渡った楽曲がエントリーされています。

まずはDisc1枚目。直近のリマスター音源用いての大滝詠一によるM1「君は天然色(40th Anniversary Version)」(2021年…詩:松本隆、曲:大滝詠一)で幕開け。発表から40年、その歌詞とメロディ、編曲は全く色褪せない。EPOのデビューシングル!アップ系M2「Down Town」(1980年…詩:伊藤銀次、曲:山下達郎)は、シュガーベイブのカバーだけど「オレたちひょうきん族」EDテーマで、EPOの名を刻んだ自分。伸びやかな歌声は彼女の魅力の1つ。

ここで国分友里恵!アップな16系M3「スノッブな夜へ」(1983年…詩:小林和子、曲:野力奏一)は、彼女の1作目収録曲で、現在のシティポップブームの人気曲。アーバンなセンス結実!「鼻持ちならぬ」=上から的にに歌い飛ばして、笠井紀美子による少しスローなチキチキ曲M4「バイブレイション(Single Version)」(1977年…詩:安井かずみ、曲:山下達郎)は、グルーヴィーなベースラインの中、歌詞は「バイブレイション」で帰結させてのループ感が心地よく、シルキーな歌声で歌い飛ばす。中盤&終盤にソプラノソロを挟んで、フルートがリードしての大貫妙子によるミディアムな16曲M5「4:00 A. M.」(1978年…詩曲:大貫妙子)は、ナイティでアーバンな響きに包まれて。近年の人気曲らしいのも頷ける。中盤にシンセソロ、終盤に(多分?)松木恒秀によるエリック・ゲイル的なギターソロをしっかりとを挟みます。

その昔はギタリストがコピーマストなギターカッティングからのCASIOPEAによるミディアム系M6「朝焼け(Live At Chuo Kaikan Hall, Tokyo)」(1982年…曲:野呂一生)は、人気の「MINT JAMS」収録バージョン。私の源流もこれ。そしてYELLOW MAGIC ORCHESTRAによるM7「君に、胸キュン。‐浮気なヴァカンス‐」(1983年…詩:松本隆、曲:YMOの3名)は、確信犯なポップチューン。当時音源だけどサウンドバランスの秀逸さも再認識。

アナログなシーケンサーからの佐藤博によるミディアム系M8「SAY GOODBYE」(1982年…詩:Loraine Feather、曲:佐藤博)は、ボコーダー越しに朗らかな歌声響き渡っての近年の人気曲。中盤にエレピソロを挟んで、折り重なってのシンセから始まる南佳孝によるミディアム系M9「プールサイド」(1978年…詩:来生えつこ、曲:南佳孝)は、正にリゾートミュージック。ある種の気怠さも心地よく響いて、男女混成コーラスグループ=ハイ・ファイ・セットによるM10「中央フリーウェイ」(1977年…詩曲:荒井由実)は、ユーミンの初期代表曲を持ち味のコーラスワーク用いてささやかにまとめ上げて。中盤&終盤のサックスソロ含めて洗練されたサウンドで。

ラジ&南佳孝名義によるミディアム系M11「The Tokyo Taste」(1977年…詩:高橋ユキヒロ&Chris Mosdell、曲:高橋ユキヒロ、後藤次利&荻田光雄)は、サディスティックス発表曲をリード取ったラジが自身のリーダー作にてデュエット形式で再演。日本語と英語の歌詞を用いながらアーバンにまとめ上げて、ブラス隊がリードしてのSHOGUNによるミディアムなハーフタイムシャッフル曲M12「Lonely Man(Single Version)」(1979年…詩:Casey Rankin、曲:大谷和夫&吉野藤丸)は、松田優作主演のTVドラマ「探偵物語」EDテーマ。ホントに日本人離れしたセンス結実。大いに絡むブラス隊も聴きドコロ。

ギターがリードしての小坂忠による少しスローなチキチキ曲M13「流星都市 / 小坂忠」(1975年…詩:松本隆、曲:細野晴臣)は、「君に首ったけ」などと昭和な歌詞を細野サウンドのせいでか時代を感じさせない洗練された印象を残す。重々しいエレピからの桑名正博によるアップ系M14「ダンシング」(1978年…詩:松本隆、曲:桑名正博)は、歌詞に「Osaka City」と挟みながらもメロウなグルーヴチューン。中盤にエレピにギターのソロ、終盤のギターソロには自在なフェイクがカッコよく響き渡る。

吉田美奈子によるM15「恋は流星 Part 機 (1977年…詩曲:吉田美奈子)とM16「恋は流星 Part 供廖1977年…詩曲:吉田美奈子)の連チャン。単に編曲が違うだけなんだけど、シルキーな印象の前者、ファンク感強めでアルトやトロンボーン、トランペットのソロなども交えた後者。どちらもね、カッコいいです。

続いてDisc2枚目。まずは山下達郎関連曲を3曲、インドネシア在住で現在のシティポップブームの立役者!Rainych、そして東京在住のポップスバンドEvening CinemaによるM1「Ride On Time」(2021年…詩曲:山下達郎)で幕開け。正に達郎御大の代表的な夏ソングを、コケティッシュな歌声用いて爽やかに歌い上げる。途中にコーラスワークも雰囲気高めて、続くはそもそもはレゲエシンガー=MOOMINによるミディアム系M2「Windy Lady(Summer Sunset Mix)」(1998年…詩曲:山下達郎)は、先鋭的なリミックス施しつつ、透明感溢れる高音域な歌声でカバーすれば、Mai Hoshimuraこと星村麻衣によるM3「プラスティック・ラブ」(2005年…詩曲:竹内まりや)は、レゲエ調の編曲を施し、気怠く歌い上げる。

そしてFODGE with 高中正義という形でのアップ系M4「Blue Lagoon 2003 -Hot Summer Breeze- 」(2003年…詩:GUJO TAKU、曲:高中正義)は、高中氏の名曲に歌詞つけて、男女3名=FODGEが軽やかに歌っていく。よりサンバ色を高めつつも小綺麗な編曲施して、すっきりとまとめ上げれば、トロンボーンがリードして始まるPLATINUM900によるミディアム系M5「恋のレスキュー隊」(1997年…詩:坂田直子、曲:西村一彦)は、作詞手がけた坂田直子がリード取って、クラブジャズ風なサウンド施してグルーヴィーにまとめています。

透明感溢れる歌声響き渡っての比屋定篤子によるミディアム系M6「メビウス(Single Version)」(1998年…詩:比屋定篤子、曲:小林治郎)は、伸ばし気味の歌声を積み重ねてのグルーヴィーな楽曲。ストリングス隊も交えつつ、どことなくゴージャス感溢れるサウンドが印象的。Cindyによるアップな8ビート曲M7「私達を信じて」(1990年…詩:康珍化、曲:Cindy & 鳴海寛)は、舌足らずな歌声用いて朗らかながらも少しマイナーなコードも添えての近年海外で人気の楽曲らしい。沖縄出身、デビュー時には大きく取り上げられたGWINKOによるミディアムな跳ね系M8「よくばりなウィークエンド」(1990年…詩:大山潤子、曲:杉山卓夫)は、小気味よいファンク調。その伸びやかな歌声は正に元気印!

石井マサユキを軸とするバンド=THE CHANGによるミディアム系M9「休日〜Holiday〜」(1996年…詩曲:石井マサユキ)は、高音域な歌声用いて饒舌に歌っていく。エレピを軸とした暖かいサウンド、またフリューゲルホルンソロを挟めば、アコギカッティングから始まるブレッド&バターによる少しスローな16刻みによるM10「Pink Shadow / ブレッド&バター」(1998年…詩曲:岩沢二号&岩沢幸矢)は、自身の1974年発表曲のセルフカバー。直枝政太郎率いるカーネーションのバック得て、センスよくまとめ直して。

ジャズボーカリストである高田みち子によりアップ系M11「Tokyo Girls Talk / 高田みち子」(2007年…詩曲:高田みち子)は、松木恒秀氏のプロデュース、What's Hipが伴奏を努めて、その響きは正にシティポップ。いいピックアップをしたと思う。シンセにブラス隊がリードしての葛谷葉子によるアップな4つ打ち曲M12「サイドシート」(2000年…詩曲:葛谷葉子)は、舌足らずな歌声用いてのアーバンでダンサブルな楽曲。小刻みに絡むブラス隊とストリングス隊、ギターカッティングは1970年代の良き時代を彷彿させる。鍵盤とベースのユニゾンからの真心ブラザーズによるアップ系M13「Endless Summer Nude」(1997年…詩:桜井秀俊&倉持陽一、曲:桜井秀俊)は、ブラスファンクの体裁を取りつつ、キャッチーなサビは印象的。

冨田ラボ feat. CHEMISTRYによるスローなチキチキ曲M14「ずっと読みかけの夏(2019 Mix)」(2019年…詩:糸井重里、曲:冨田恵一)は、CHEMISTRYをボーカルに迎えて、素朴なメロディをグルーヴィーなベースラインにストリングス隊を添えてのしみじみと歌い上げていく。最後は古内東子によるアップ系M15「Peach Melba」(1994年…詩曲:古内東子)。ささやかなメロディを伸びやかな歌声用いての正にその響きはシティポップ。中盤にヴァイブ、終盤にフルートのソロを挟むトコも、シティポップらしいと言えます。

1枚目が1970年代から1980年代前半の楽曲をまとめていて、まあアーティストらはシティポップ周辺で知られた面々、そして知られた楽曲が多いです。一転して2枚目が以降の楽曲で、今回知ったアーティストが多いんだけど、どれものが上質のジャパニーズ・ポップスだったりする。その多岐に渡ったバラエティ感が本作の魅力のように感じます。

CDコレクションその2597…「竹内まりや」30周年記念作1枚!!

今回は、1992年発表の竹内まりやさんの「Quiet Life」の発売30周年記念盤がお題目です〜。

1:「Quiet Life (30th Anniversary Edition) (特典なし)
Quiet Life (30th Anniversary Edition) (特典なし)
竹内まりや
ワーナーミュージック・ジャパン
2022-08-31

振り返れば「〜その44」でレビューしてたりしますが、発売直後に買っています〜。そりゃあミリオンヒットとなった本作ですから手にしちゃいますよね〜。

エグゼクティブ・プロデューサーは小杉理宇造、プロデュース&編曲は山下達郎(g…M1-5 & 7-12、ac-g…M1-3,5,8-10 & 12、12 strings-g…M1 & 12、e-sitar…M2、p…M2 & 4、e-p…M3 & 9、org…M12、synth…M2-5 & 7-12、prog…M3,5,7 & 10-11、ds…M9、ds-prog…M5 & 7、perc…M1-3,5 & 7-12、glocken…M1-3,7,9 & 11-12、vibes…M9、hand claps…M10、harmonica…M3、effects…M7、back-vo…M1-4,7-10 & 12)、全作詞作曲が竹内まりやといった形で、初出時の12曲にカラオケ音源5曲加えて全17曲収録です。しかし達郎さんが手がけた楽器、エグイです〜。

まずは12弦ギターの知られたカッティングからのアップな8ビート曲M1「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」で幕開け。先日亡くなった古谷一行と篠ひろ子主演のTBS系ドラマ「木曜日の食卓」主題歌で、正にフォークロック。ドラマが描く夫婦の倦怠期、それに対する明るい曲調と素朴な歌詞用いて明るく歌い上げる。達郎さんと村田和人(back-vo…M1,12)によるコーラスはゴスペルっぽい響きも添える。

鍵盤類から始まるスロー系M2「マンハッタン・キス」は、先行シングル、秋元康脚本&監督、いしだあゆみ主演の同名映画主題歌。舞台がマンハッタン、その設定を踏まえた不倫ソング。「Don't disturb」で始まって終わる歌詞は切ない。中盤&終盤に本田雅人(t-sax…M2)のテナーソロを挟みます。

アップな3連シャッフル曲M3「Forever Friends」は、翌年にM10のB面でシングルカットされてるみたい。「永遠の友達」についての本当に素朴で染みる楽曲。ハーモニカは達郎さんによる。

少しスローな跳ね系M4「COOL DOWN」は、書き下ろし曲で、ナイティかつアーバンな楽曲。恋についての歌詞は何だか艶めかしい。ピアノソロは達郎さん。

アコギカッティングからのミディアムな8ビート曲M5「AFTER YEARS」は、朝日放送「素敵にドキュメント」EDテーマ。5年ぶりの同窓会、振られた元カレとの再会などを淡々と歌っていく。最後のささやかな決意は女性に指示されるだろう一言。

M6「THE CHRISTMAS SONG」(詩:メル・トーメ、曲:ロバート・ウェルズ、編曲:服部克久)は、ナット・キング・コールの1944年発表曲のカバーで、よく知られたクリスマスの名曲をオーケストラ従えて甘く歌い上げていく。

電話音から始まる少しスロー系M7「告白」は、日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」9代目主題歌。シンセベース用いつつ、物悲しいマイナーなバラード曲。「告白、待ちわびて」な下りは同番組に合ってる。中盤に土岐英史(s-sax…M7)の乾いたソプラノソロを挟みます。

アコギにタム廻し絡んでのミディアム系M8「コンビニ・ラヴァー」は、書き下ろし曲で、正に当時のアッシー&メッシーを題材に、ジャングルビートの中で奔放に歌い飛ばすまりやさん。節々のスライドギターは松浦善博(slide-g…M8)による。

ストリングス隊鳴り響いて始まるスローな3連シャッフル曲M9「ロンサム・シーズン」は、岡田有希子への提供曲のセルフカバー。ストリングス隊と達郎氏による多重コーラスがメロウに盛り上げる。

笛風なシンセから始まるアップな8ビートによるM10「幸せの探し方」(フランス語訳詩:寺尾次郎)は、翌年にAGFギフトのCMソングとして起用させてシングルカット、素朴な日常をささやかに歌っていく。終盤のフランス語歌詞、向井滋春(tb…M10)によるトロンボーンソロを挟みます。

キーボードにストリングス絡んで始まるアップな8ビート曲M11「シングル・アゲイン」は、日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」8代目主題歌。「やっと本当のさよならできる」と未練との決別が意図するトコロ。

アルバムタイトル曲で、スローなワルツによるM12「QUIET LIFE」は、アーシーなカントリーワルツ。都会の喧騒の中でも「君らしい生き方見つけて」と励ましのメッセージソングでもある。中盤に達郎さんによるオルガンソロを、終盤にはゴスペル風コーラスを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

本編のその他参加ミュージシャン。松木恒秀(g…M4)、難波弘之(p…M9,10 & 12、e-p…M3 & 10、e-org…M1、synth…M11、hand-claps…M10)、伊藤広規(b…M1,4,8,11,12)、青山純(ds…M1,3,4,8,10,11,12、hand-claps…M10)、島村英二(ds…M2)、浜口茂外也(perc…M1,4,8,10)、Masami Nakagawa(flu…M10、piccolo…M10)、本田雅人(t-sax…M2)、向井滋春(tb…M10)、、Nozomi "Candee" Takao(back-vo…M4,12)、竹内まりや(back-vo…M4,10,12)、Kumi Sasaki(back-vo…M12)、佐藤竹善(back-vo…M12)、安部恭弘(back-vo…M12)、Joe Kato(strings concert master…M9)、Inlin Pan(strings concert master…M11)。

またM6については、松木恒秀(g)、難波弘之(p)、Makoto Saito(ac-b)、Atsushi Matsumoto(oboe)、Nozomi Nakatani(flu & piccolo)、Otohiko Fujita(horn)、Masato Abe(horn)、Masahiko Sugasaka(flh)、Hitoshi Yokoyama(flh)、Tomoyuki Asakawa(harp)、Isao Kanayama(glocken & timpani)。


そしてボーナストラックは全てカラオケ音源。M1のM13「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)(Karaoke)」、M7のM14「告白(Karaoke)」、M11のM15「シングル・アゲイン(Karaoke)」。M11のシングルB面だった森下恵理への提供曲のセルフカバーのカラオケ音源M16「Hey! Baby(Karaoke)」は、朗らかさ全開。オリジナルを知らないからメロディは全く分からない。またM2のシングルB面だった牧瀬里穂デビュー曲のセルフカバーのカラオケ音源M17「ミラクル・ラブ(Karaoke)」もM16と同様に、メロディすら浮かばなくって残念です〜。

CDコレクションその2596…「SHOGUN」ライブ作1枚!!

今回は、SHOGUNです!!

1:「アライヴ !
アライヴ !
ショーグン
STEPS RECORDS
2022-02-16

芳野藤丸率いるSHOGUNの原点は、1978年結成の「One Line Band」で、メンバーは大谷和夫(kbds)、長岡道夫(b)、山木秀夫(ds)の4人編成で、同年「イエロー・マジック」を発表も、翌1979年にTVドラマ「俺たちは天使だ!」音楽担当に抜擢されたのを機に、ケーシー・ランキン(g & vo)、中島御(perc)を迎えて「SHOGUN」として活動開始。しかしすぐに芳野&大谷がマリファナで逮捕され、活動休止に至ったらしい。

本作は2014年7月25日に目黒ブルースアレイで行われたライブの音源です。2008年に大谷、2009年にランキンが逝去していて、面子は芳野藤丸(g & vo)、長岡道夫(b)、佐倉一樹(kbds & vo)、岡本敦男(ds)、竹野昌邦(t-sax)、鈴木正則(tp)といった形ですが、ボーナストラック2曲含む全14曲収録です。

まずはラテンなピアノから始まるアップ系M1「Whatcha Gonna Do」(詩:Kennedy Ling、曲:芳野藤丸)で幕開け。ラテンなパーカッションやブラス隊絡む中、英語歌詞にて気怠く歌い進める藤丸さん。ピアノソロやブラス隊のソリらを交えつつ、日本離れしたサウンドはカッコよく響いて、続くはTVドラマ「俺たちは天使だ」主題歌!M2「男達のメロディー」(詩:喜多条忠、曲:ケーシー・ランキン)。「運が悪けりゃ死ぬだけさ〜」を軽妙なメロディに乗せて。中盤&終盤にギターソロを挟みます。

男女コーラスがリードしてのミディアムな跳ね系M3「I'll Miss You」(詩曲:佐倉一樹)は、作者の佐倉氏がリード取ってのアーバンな響きの楽曲。ハーモニーを渡邉純子(back-vo)がしっかり添えて、また中盤にギターソロを挟めば、ピアノがリードしてのM4「LAS TRES MUJERES」(詩:ケイン富永、曲:長岡道夫)は、英語歌詞用いてブラス隊も添えつつ、チキチキや倍テンしながらサンタナ風と言っても過言ではない。中盤&終盤にギターソロを挟みます。

ギターがリードしてのアップな8ビート曲M5「THE ROAD OF LIFE」(詩:MIN-HWA、曲:芳野藤丸)は、朗らかなメロディを歌っていくフォーキーなロックチューン。中盤にギターソロを挟めば、エレピがしっかりリードして始まるアップ系M6「BAD CITY」(詩曲:ケーシー・ランキン)は、TVドラマ「探偵物語」主題歌で、異国風な響きを改めて再認識。中盤&終盤に骨太なギターソロを挟みつつも、その突き抜けたカッコ良さは非凡なモノ。

ここからが2部で、ギターカッティングからのアップ系M7「Yellow Magic」(詩:奈良橋洋子、曲:芳野藤丸)は、女性コーラス従えながら歌い飛ばすファンキー調。分厚いブラス隊、端的なオルガンソロやシンセソロ、ギターソロも挟んで力強く直進すれば、ティンバレスにスラップ重なってのミディアム系M8「CASTLE WALLS」(詩:ケーシー・ランキン、曲:芳野藤丸)は、全編が英語歌詞によってのファンクチューン。中盤に熱くブロウしてのテナーソロ、終盤に高らかなトランペット&ギターのソロを挟んで。

ギターがリードしての少しスローな跳ね系M9「ONE ON ONE(You're The One)」(詩:ケーシー・ランキン、曲:芳野藤丸)は、英語歌詞用いてのアーバンかつナイティな響きの楽曲。男性陣2名で歌い進めつつ、中盤にはテナーソロ、終盤にサビ繰り返す中で再びテナーソロが盛り上げる。サンバなビートからのミディアム系M10「切なさを感じて」(詩曲:佐倉一樹)は、作者の佐倉氏が歌い進める朗らかなメロディのサンバチューン。中盤にドラムソロからギターソロへと発展、終盤にキーボードソロを挟みます。

そしてライブの最後はM11「LONELY MAN」(詩:ケーシー・ランキン、曲:大谷和夫&芳野藤丸)。TVドラマ「探偵物語」のEDテーマ曲で、しっかりとブラス隊が再現しつつ、コーラス隊従えて日本離れしたメロディを英語歌詞で歌い進めていく。終盤にシンセとギターの掛け合いを挟めば、アンコール!ワイルドにギターかき鳴らし、再びM12「BAD CITY(Encore)」(詩曲:ケーシー・ランキン)。演ってる事はM6と同じで、サービス精神が繰り返しての披露の理由かと。メンバー紹介して幕を閉じます。

ここからがボーナストラック。共に2006年に渋谷の〜で行ったライブ音源で、M2の英語歌詞バージョン!M13「Otokotachi No Melody(英語バージョン)」。色々と挑戦してたんだろうけど、英語歌詞はインパクト弱いよね。そしてM14「LONELY MAN」。ブラス隊の圧低めな一方、色気ある歌声はよく響いています。

しばしば「日本人離れした」と記していますが、英語歌詞が多いというのも影響してるけど、「日本・横浜・米軍基地」。それそれの地の音楽が上手に組み合わさって、生まれた音楽のように思います。そこには在日外国人であり、元海兵隊員であったランキンの存在も大いに影響してるはず。

何度か再結成してるんだけどそこにランキンの姿はなく、今はこのメンバーで活動を継続しているようです。

CDコレクションその2595…「フレディ・マーキュリー」1枚!!

今回は、少し棚の肥やしと化してたフレディ・マーキュリーのBOXセットがお題目です。

1:「ネヴァー・ボーリング - フレディ・マーキュリー・コレクション(完全生産限定盤)(3SHM-CD)(Blu-ray+DVD付) [CD]」:Never Boring Box Set〜Freddie Mercury
ネヴァー・ボーリング - フレディ・マーキュリー・コレクション(完全生産限定盤)(3SHM-CD)(Blu-ray+DVD付)フレディ・マーキュリー
Universal Music =music=
2019-10-11

ベスト音源=CD1、初ソロ作「Mr. Bad Guy」=CD2、モンセラート・カバリエとの共演作「Barcelona」がCD3と表記されているけれども、発表順にレビューとします。CD3枚に全42曲収録です。

CD2:「Mr. Bad Guy」…オリジナル音源は1985年発表。
こちらは、フレディ・マーキュリー(vo, p & synth)最初で最後のソロ作。時期としてはクイーンの11作目で1984年2月発表の「ザ・ワークス」と、12作目で1986年6月発表、映画「ハイランダー 悪魔の戦士」の為に制作した「カインド・オブ・マジック」との間。しかし1985年7月13日に「ライブエイド」に出演し、圧倒的なパフォーマンスを披露したけど、メンバー間の仲は険悪だった時期であったらしい。

その険悪な理由の1つは各自のソロ活動。フレディ自身もクイーンの枠を超えてマイケル・ジャクソンと録音したりもしたようですが、Reinhold Mackとの共同プロデュースによって発表したモノ。全11曲収録です。

まずは小刻みなドラムからのアップ系M1「Let's Turn It On」で幕開け。サンバなリズムに変化し、力強くも楽しげに歌っていく明るいデジタルラテン。中盤にギターソロ挟みつつ、歌声左右に配しての自身での掛け合いも小気味よい。

そして死後にクイーンで再録音した2曲、まずはピアノから始まるミディアム系M2「Made In Heaven」。編曲的にはピアノと自身のコーラスを軸としていて素朴感漂ってる。続いてフレディの絶叫からのアップ系M3「I Was Born To Love You」は、4つ打ちにピコピコなシンセら加わって、ポップな印象。シンセによる間奏も配して、ジョルジオ・モルダー的な印象も残します。

ルージーでミディアムな8ビート曲M4「Foolin' Arounf」は、1984年公開「ティーチャーズ」挿入歌となったささやかな佳曲。ギター&シンセのソリ&掛け合いも可愛く響いて、ピアノがリードしてのM5「Your Kind Of Lover(邦題:恋のかけ橋)」は、まずは物悲しいメロディを切々と、そしてアップな4つ打ち加わって楽しげに曲調は変化、自身で掛け合いながら楽しげに歌い飛ばしていく。

B面に移って、アルバムタイトル曲で、ストリングス隊が荘厳にリードしてのミディアム系M6「Mr. Bad Guy(邦題:Mr.バッド・ガイ)」は、ある意味でクラシカルクロスオーバー的な響き。ドラマティックなんだけど主旋律はあまりキャッチーじゃないかも。喰ったビートのアップ系M7「Man Made Paradise(邦題:男のパラダイス)」は、自身で低音域と高音域の歌声を交互に繰り出して、楽しげに歌い飛ばすロックチューン。クイーンっぽくギターのオーケストレーションも用いて、また重厚なコーラスワークも挟みます。

ピアノと共に歌い出すスロー系M8「There Must Be More To Life Than This(邦題:生命の証)」は、ストリングス隊も交えながらの壮大なロッカバラード。「リロリロレー」なスキャットからのアップな8ビート曲M9「Living On My Own」は、シンセベースや打ち込み、シンセなどのサウンドはいかにも1980年代。中盤の軽やかなスキャット&ピアノソロは、ジャズっぽくもある。

少しスロー系M10「My Love Is Dangerous」は、シンセ裏打ちがバックビート感漂わせてのレゲエ調。終盤に倍テンし、大いにロックする。最後はピアノと共に歌い出すスロー系M11「Love Me Like There's No Tomorrow(邦題:明日なき愛)」。フレディらしいメロディアス、そしてドラマティックなバラード曲。ピアノとストリングス隊を軸にした編曲は物足りないけどね。

参加ミュージシャン。Paul Vincent(g)、Fred Mandel(p, synth & g)、Stephen Wissnet(b & prog)、Jo Burt(b…M7)、Cutt Cress(ds)、Mack Wissnet(prog)。

CD3:「Barcelona」〜フレディ・マーキュリー&モンセラート・カバリエ…オリジナル音源は1988年発表。

世界的なオペラ歌手モンセラート・カバリエとの共同名義で1988年に発表も、今回は2012年に制作されたフルオーケストラバージョンが収録となりました。全9曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、崇高にタイトルコールして始まるM1「Barcelona」で幕開け。当初は1992年のバルセロナオリンピックで歌唱させる予定だったらしい。重厚なブラス隊&ストリングス隊の重奏から、静かに転じて2人が力強く歌い合っていく美しいメロディを持つ楽曲。最後はカバリエの超高音域で締め括って、日本語歌詞から始まるM2「La Japonaise」は、Naoko Kikuchi(koto)の琴の音と共に和風なメロディを時折日本語歌詞用いて荘厳に歌い合う。意外にフレディの日本語も発音いい。

金管隊のリードにカバリエ歌声のせて始まるM3「The Fallen Priest」(詩:Tim Rice、曲:Mike Moranとの共作)は、ピアノ従えてまずはフレディ、そしてカバリエと繋いでいくどちらかといえばクイーン的な仰々しさを持つバラード曲。ドラマティックなサビの掛け合いは力強く響いて、ピアノから始まるM4「Ensueno」(詩:Montserrat Caballe、曲:Mike Moranとの共作)は、まずはカバリエ、フレディの順で歌い出し、互いに歌い合っていく。伴奏はピアノのみ、よってか2人の丁々発止がシンプルに堪能できます。

重厚なストリングス隊の調べからのM5「The Golden Boy」は、金管隊やハープも加わっての荘厳な前奏経て、ピアノ従えてフレディにカバリエがどことなく物悲しいメロディを歌い合っていく。ピアノトレモロ従えてのパート経て、躍動的なドラムやコーラス隊加わってコスペルに変化。主軸はフレディ、カバリエはハーモニーで大いに色を添えて、大勢の合唱、前奏に2人が歌を添え、ハープが締め括る。

ピアノから始まるM6「Gide Me Home」は、ピアノ従えて歌い出しつつ、チェロ、そしてストリングス隊が色を添えての崇高な響きの楽曲。そのままミディアムな8ビート加わってのM7「How Can I Go On」は、メロディアスなバラード曲。フレディが力強く、カバリエが高らかに歌い上げて、また詞の朗読を付加するフレディ。ドラマティックに仕上がってます。

グロッケンがリードしてのM8「Exercises In Free Love」は、カバリエの天使のスキャットにストリングス隊絡んで進行。オーボエによる間奏挟みつつも、カバリエの独壇場な楽曲。最後は中低音な金管隊がリードして始まるM9「Overture Piccante」。フルートとチェロの調べや重厚なフルオーケストラが鳴り響く中、M2以降の7曲を反芻していく遊び心溢れた楽曲。

クラシックオペラとロックの融合作としてユニークな1枚かと。

その他参加ミュージシャン。Stuart Morley(p…M7)、ジョン・ディーコン(b…M7)、Rufus Taylor(ds…M5 & 7)。M5のback-vo=Carol Woods、Debbie Bishop、Lance Ellington、Madeline Bell、Mark Williamson、Miriam Stockley、Peter Straker。

CD1:「Never Boring」…2019年発表。
こちらは上述の2作と、その他提供曲に発掘曲らを織りまぜてまとめたフレディ・マーキュリー(vo…M1,4-5 & 10-11、p & synth…M5、back-vo…M1 & 4、performer…M3,6 & 9)のベスト集。全12曲収録です。

まずはスローな3連シャッフル曲M1「The Great Pretender(2019 Special Edition)」(Buck Ram作)で幕開け。David RichardsにMike Moran、フレディのプロデュース、1987年2月発表のシングル曲で、ザ・プラターズのカバー。いわばオールディーズをシンセやゴスペル風コーラスを交えてドラマティックに披露。

M2「I Was Born To Love You(2019 Special Edition)」は、初ソロ作からの先行シングルで、後にクイーンも取り上げた名曲。こちらはシンセを軸にエレクトロな編曲が小気味よい。

タイトルコールからのM3「Barcelona」(Mike Moranとの共作)は、モンセラート・カバリエとの共演作のアルバムタイトル曲。シンフォニックな伴奏の中で、朗々と歌い合う2人。もはやクラシック?オペラだね。2012年の生オケ足したバージョンです。

ピアノから始まるスロー系M4「In My Defence(2000 Remix)」(Dave Clark, David Soames & Jeff Daniels共作)は、Dave Clarkとフレディがプロデュースし、ミュージカル「タイム」のコンセプトアルバムへの提供曲。大いにドラマティックなバラード曲です。

ドラムに低音域なシーケンサー絡んでのアップ系M5「Love Kills(2019 Special Edition)」(ジョルジオ・モロダーとの共作)は、ジョルジオ・モロダーとMack、フレディがプロデュースした1984年公開「メトロポリス」挿入歌として発表されたフレディ初のシングル曲。いかにもなモロダーのサウンドとの相性は抜群かと。

少しスローな8ビート曲M6「How Can I Go On(Single Version)」(Mike Moranとの共作)は、再びカバリエフレディとの共演曲。3rdシングルとしてカットされたいわばロッカバラード曲。互いにデュエット、終盤のオペラ歌手かの如くな掛け合いは素晴らしい。

初ソロ作から2曲、少しスローな8ビート曲M7「Love Me Like There's No Tomorrow(2019 Special Edition)」は、ドラマティックなバラード曲。4枚目のシングルとしてカットされており、シンセに歌被せて始まるアップ系M8「Living On My Own(Radio Mix)」は、Carl WardにColin Peter、Serge Ramaekersがプロデュースを務めたエレクトロ満載な4つ打ち曲。3枚目のシングル。

重厚なストリングス隊がリードして始まるM9「The Golden Boy’(Single Edit)」(Mike Moran & Tim Riceとの共作)は、カバリエと高らかに歌い合いつつも、ゴスペル隊も大いに絡んでその響きは崇高さえある。同作からの2枚目のシングル曲。

ピアノ従えて歌い出すM10「Time Waits For No One」(Dave Clark & John Christie共作)は、上のM4同様にミュージカル「タイム」への別ボーカルバージョン。Dave Clarkがプロデュースを務めて、今回、発掘されて初披露となる。伴奏はピアノのみながら、ドラマティックに歌い上げるフレディでした。

初ソロから2枚目のシングルのB面曲となるアップな8ビート曲M11「She Blows Hot And Cold(2019 Special Edition)」は、Mackとフレディがプロデュースを務めた直進的なロックチューン。初期クイーンのような荒削りな要素も持ち合わせて、そのA面がM12「Made In Heaven(2019 Special Edition)」。後にクイーンで再録、高らかに朗々と歌い上げるフレディです。

Paul Vincent(g…M4)、ブライアン・メイ(g…M5 & 11)、ジョン・ディーコン(g…M5)、Mike Moran(p…M1,4 & 10、kbds…M1)、Fred Mandel(p…M11)、Peter Banks(synth…M4)、Alan Jones(b…M1)、Andy Pask(b…M4)、Stephan Wissnet(b…M11)、Harold Fisher(ds…M1)、Graham Jarvis(ds…M4)、Curt Cress(ds…M11)、ロジャー・テイラー(perc…M5、back-vo…M1)、Peter Straker(back-vo…M1)。

CDコレクションその2594…「イエロージャケッツ」新作1枚!!

今回は老舗フュージョンバンド=イエロージャケッツの最新作がお題目です〜。

1:「パラレル・モーション / イエロージャケッツ (Parallel Motion / Yellowjackets) [CD] [Import] [日本語帯・解説付き]
パラレル・モーション / イエロージャケッツ (Parallel Motion / Yellowjackets) [CD] [Import] [日本語帯・解説付き]
Yellowjackets
Mack Avenue / King International
2022-09-02

直前作がWDRビッグ・バンドとの共演作「Jackets Xl」(2020年発表、レビューはこちら)でしたが、オリジナル作は「Raising Our Voice」(2018年発表、レビューはこちら)以来。定期的に作品発表できるのは、やはりファンが世界中にいるからでしょう〜。

4年ぶりの完全新作となりましたが、セルフ・プロデュースを行って全9曲収録。イエロージャケッツは、先日、初リーダー作を発表したラッセル・フェランテ(p & kbds)にボブ・ミンツァー(t & s-sax, EWI)、ウィル・ケネディ(ds & kbds)に、2016年に加入したデーン・アルダーソン(b & MIDI sequencing)の4名編成です。

まずはミディアムな跳ね系M1「Intrigue」(ミンツァー作)で幕開け。テナー&ピアノのチョロりなAメロ、テナーにベース加わってのBメロ、テナー&シンセによるサビで構成。指弾きベースにピアノのソロ、テーマ反芻してのテナーソロ。それぞれにはしなやかにドラムが呼応する。

ピアノが小刻みなリフ刻んでのチキチキ風M2「Challenging Times」(フェランテ作)は、ベースにテナーがテーマを繋いでいく。抑制してのテナーにピアノのソロからテーマ反芻、終盤にはテナーとベースの掛け合いを挟みます。

ドラムがビート刻んでのスローなチキチキ風M3「Parallel Motion」(ミンツァー作)は、テナー&シンセ(後乗せのEWIかも)が木訥としたテーマを奏でる。ピアノソロからテナーによるブリッジ経てテーマ反芻、テナーソロを挟みます。

エレピにビート絡んでのスローな跳ね系M4「Onyx Manor」(アルダーソン作)は、重厚な低音シンセ鳴り響き、テナー&エレピがテーマ奏でて。ブレイクも挟みながらエレピにテナーのソロ、エレピ&テナーの長めなユニゾン経て、シンセベースによるリフを繰り返し、テーマ反芻、フェードアウトしていく。

ピアノがリードしてのスローなチキチキ風5拍子曲M5「Samaritan」(ケネディ作)は、テナーが朗らかなテーマを奏でる。テナーソロからテナー&ベースによるブリッジ経て、テーマ反芻してピアノソロのままフェードアウト。

ピアノがリードして始まる少しスロー系M6「Il Mio Amico」(フェランテ作)は、ピアノにソプラノが物悲しいテーマを伝える。喰ったリフ繰り返される中、ソプラノと雄弁なピアノのソロ経てテーマ反芻、再びソプラノソロを展開してフェードアウト。

ルージーなビートの少しスローな跳ね系M7「Resilience」(ミンツァー作)は、テナー&ピアノがチョロりなテーマ奏でていく。テナーにピアノのソロをしっかり挟んでテーマ反芻、らしい後奏を経てエンディング。

ピアノ独奏から始まるスロー系M8「If You Believe」(詩曲ともフェランテ)は、Jean Baylor(vo…M8)を迎えて美メロなバラード曲。シンバルレガートによってビート感じさせないリズム用いて、テナーソロを挟みながらスピリチュアルに進行します。

最後は粘りあるハーフタイムシャッフル用いてのスロー系曲M9「Early」(アルダーソン作)で、シンセ&テナーがテーマ展開。しっかりとテナーソロ、喰ったリフに変化してテナー&エレピによる後奏の中でエレピソロの場面を用意し、フェードアウト、幕を閉じます。

フレーバー的にデジタルを用いつつ、持ち前のしなやかなビート感、また加入してまだ数年のアルダーソンもしっかりと存在感を披露し、極上の1枚に仕上がっています。そういえば彼らのライブって観た事ない。いずれ必ず!!!

年末の1枚に決定です〜。

CDコレクションその2593…「海外フュージョン」2枚!

今回は、海外フュージョンプレイヤーとして、それなりのキャリアと知名度を持つラッセル・フェランテのリーダー作とウィル・リーの関与作をまとめて…。

1:「Inflexion」:輸入盤
Inflexion
Russell Ferrante
Blue Canoe
2021-01-29

息の長いフュージョンバンド=イエロージャケッツのリーダーであるラッセル・フェランテ(p)、初のリーダー作がこちら。ピアノトリオという形式にて、Michael Valerio(ac-b)とSteve Schaeffer(ds)の両名を迎えて、全11曲収録です。

まずはポロリとピアノ、しばし独奏してのM1「Stick-to-it-iveness」で幕開け。躍動的な連打にアコベとドラム絡んで喰ったシンコペーション交えた小気味よい3連系を繰り返し、リフを変化させてアコベのアルコがテーマらしきを奏でる。躍動的なピアノ、またアコベのソロを挟めば、ピアノがリードしての8分の5拍子曲M2「Network Of Mutuality」は、主旋律はピアノなのかアコベなのか、しかし流れるように進行。4ビート風となってピアノソロをしばし展開します。

情景的なピアノからのゆったり系M3「Inflexion D」は、8分の5拍子でリフを重ねながら展開。3拍子に変化してのピアノソロは、ドラムがビートを小刻みに、またゆったりと変化しつつ、軽やかかつ雄弁に進行し、8分の5拍子によるテーマに戻って静かにエンディングを迎える。ドラムがリードして始まる軽快な4ビート曲M4「Rhythm-a-ning」は、ピアノがテーマ奏でてストレートにジャズする。ピアノにアコベ、ピアノとドラムの掛け合いを挟んで、非常に分かりやすい進行でした。

ピアノがリードしてのブラシ用いたゆったり4ビート曲M5「Isfahan」は、少し影のあるテーマをピアノで。ピアノにアコベ、ドラムのソロを挟んで小粋にまとめれば、ピアノがリードして始まるM6「Inflexion A」は、8分の7拍子用いてピアノとアコベがテーマ紡いでいく。スローなチキチキに変化してピアノソロ、テーマ反芻して歌心溢れるアコベソロも挟みます。

ピアノがリードしてのミディアムな16系M7「Spoons」は、喰ったシンコペーションの中でしなやかにピアノがテーマ展開。豊かな響きのアコベソロからテーマ反芻し、小粋にピアノソロを挟めば、ピアノがリードしての静かなスロー系M8「I Do」は、叙情的にピアノがテーマ紡いでいく。アコベにピアノのソロを挟んで、響き豊かにエンディング。

ピアノがリードして始まるミディアム系M9「57 Chevy」は、リズミカルなピアノにアコベがアルコ重ねて情景的なテーマ奏でていく。喰ったリフに変化してピアノソロを挟めば、ピアノがリードしての軽やかな4ビート風M10「How Deep Is The Ocean」は、ピアノが小粋にテーマ奏でる。ジャズっぽくピアノにアコベのソロ、ピアノとドラムの掛け合いを挟みます。

最後はピアノ独奏しっかりして始まるスロー系
M11「We Shall Overcome」。ロマンティックな響きを持つバラード曲で、アコベソロを挟んで、再びピアノ独奏挟んで、しっとりと幕を閉じます。

フェランテ自身のキャリアは長いけど、1952年1月18日生まれの現在70歳。まもなくイエロージャケッツの新作「パラレル・モーション / イエロージャケッツ (Parallel Motion / Yellowjackets) [CD] [Import] [日本語帯・解説付き]」も発表となりますが、これからはこのようなリーダー作で純粋な自己表現しつつ、できる限りの現役続行、期待します。

2:「Look Up! [日本語解説付き](AGIPi-3712)」:Look Up!〜Band Of Other Brothers
Look Up! [日本語解説付き](AGIPi-3712)
Band Of Other Brothers
Ear Up Records / AGATE
2021-10-22

ウィル・リー関連と記しつつも、そもそもはジェフ・バブコ(kbds & tb)とJeff Coffin(sax & woodwinds)、ヴィニー・カリウタが2005年に結成したMondo Trioが起点らしい。カリウタに代わってキース・カーロック(ds)が加入、その理由はカーロックがバブコと同じナッシュビルに家を構えたかららしいけど、そこにNir Felder(g)とウィル・リー(b & vo)が加わって、2015年9月に「City Of Cranes」を録音、続く第2弾が本作だそうです。全10曲収録。

まずはグルーヴィーなベースラインからの少しスローなチキチキ曲M1「The Rabbit」で幕開け。アルト&トロンボーンでテーマ展開するファンキー調。小気味よくオルガン、朗々とアルトのソロを挟んで、小気味よいビートから始まるにアップ系M2「Chuckles」は、ソプラノによる伸ばし系のテーマと、Nick Mancini(vibes)とベースのユニゾンによるテーマの2つで構成。隙間にギターソロ、ギターとヴァイブのユニゾン、また終盤はギターとエレピ、ソプラノの掛け合いで色を添える。

マーチング風スネアロールからのミディアム系M3「Freedom March - For John Lewis」は、ソプラノによるAメロ、ベースとギターが繋いでのBメロで構成される朗らかな楽曲。オルガンにギターのソロを挟めば、ベースのハーモニクスがリードしてのM4「Cassie」は、8分の7拍子にソプラノやスキャット被せての幻想的なAメロ、8分の6拍子に変化してのBメロで構成。低音部分にはバスクラも色を添える。アコギソロからアコベソロはスタンリー・クラーク(ac-b)による。アルコに指弾き用いて重々しく展開します。

躍動的なビートからのアップ系M5「Right Now Blues」は、ウィルが高らかに歌い進めていく歌モノ。喰ったブリッジの合間にドラムソロ、アルトソロへと発展して再びのドラムソロ。続いてギターソロのままフェードアウトすれば、6連系パラディドル用いてのM6「Painfully Oblivious」は、ギター&ソプラノがテーマ展開する。隙間にソプラノ、またはソプラノにギターの掛け合いを、エレピにソプラノ、ギターのソロをリフをバックにドラムソロをを挟みます。

アルバムタイトル曲で、少しスローなチキチキ5拍子曲M7「Look Up!」は、ギター&バスクラがテーマ奏でていく重たい響きの楽曲。徐々に躍動的に変化してのピアノにアウト多用してのギターのソロをそれぞれしっかり挟んで、ドラムからの少しスローなハーフタイムシャッフル風M8「That's Just Gross, Man」は、機械的なシンセ音従えて、テナーやソプラノ、ギターらが浮遊感漂うテーマを展開。ソプラノにギターのソロをしっかりと挟みます。

スローなチキチキ風M9「Marmalade」は、テナー&ギターがテーマ奏でるアーシーな響きの楽曲。朗々とブロウしてのテナーソロにはドラムの手数(シンバルレガート)も増えて大いに盛り上げる。終盤はベースが指弾きやハーモニクスで彩って、最後はリム4つ打ち&グルーヴィーなベースラインからのアップな6拍子曲M10「Fine, Fine Morning」。ギター、そしてテナー加わってテーマ展開。隙間にソプラノ、中盤にソプラノにギターのソロ、終盤にドラムソロを挟んでエンディング、幕を閉じます。

キース・カーロックは、一時はTOTOの一員だったし、近年のスティーリー・ダンやドナルド・フェイゲンのライブでも叩いていました。それらは助演ながら今回は主役の1人。ジェフ・ポーカロを彷彿させるグルーヴ感を持ちつつ、しっかりと自己主張をしていましたね〜。まあ良かったわ。

CDコレクションその2592…「杉山清貴」シングルベスト集1枚!!

今回は、杉山清貴氏のシングル・コレクションがお題目です。

1:「35(+3) SUMMERS Sugiyama, Kiyotaka Single Collection
35(+3) SUMMERS Sugiyama, Kiyotaka Single Collection
杉山清貴
バップ
2022-06-29

こちらの先日アップした3枚と同様、杉山清貴ソロデビュー35周年記念で編纂されたシングル集。幾らかアルバムからの楽曲も含まれていますが、CD5枚に全70曲収録。まあまあなボリュームに時間がかかっちゃいましたが…。

Disc1枚目
まずは1986年5月28日発売のデビューシングル!アップ系M1「さよならのオーシャン」(詩:大津あきら)は、ロック色を前面に押し出しつつ、強力なサビを持つ最高のソロデビュー曲。そのB面曲となるアップ系M2「SHADOW」(詩:麻生圭子)は、直進的な4つ打ち&スラップ、シモンズ連打と1980年代らしいサウンドが印象的。

同年11月6日発売の2ndシングルから、ミディアムな8ビート曲M3「最後のHoly Night」(詩:売野雅勇)は、クリスマスキャロルなどの歌詞を織り込んでの冬ソング。素朴なメロディも普遍な良さがあり、そのB面曲で、シンセ鳴り響いて始まる少しスローなチキチキ曲M4「奪われた倦怠」(詩:青木久美子)は、アーバンなサウンドを持つある意味で隠れ名曲かと。

1987年5月27日発売の3rdシングル、アップな16刻みによるM5「水の中のAnswer」(詩:売野雅勇)は、正に夏ソング。爽やかな響きに包まれて、シーケンサー鳴り響いてのミディアム系M6「IN THE VISION」(詩:乃未紫煙)は、アーバンなセンス全開。まあこの時期の角松敏生と被るといえば被るサウンド。

1987年8月26日発売の4thシングルは、12インチシングルとして発表され、朗らかなコーラスワークからのアップ系M7「SHADE - 夏の翳り - (スペシャルリミックスバージョン)」(詩:青木久美子)は、諸々の尺増し行いつつも攻撃的なリズムか印象的。そのB面曲は2曲あって、まずは波の音からのアップ系M8「水の中のAnswer(スペシャルリミックスバージョン)」(詩:売野雅勇)は、爽やかな夏ソング。そしてM9「ANGEL EYES」(詩:リンダ・ヘンドリックス)は、上の1の「Long Time Ago」を英語歌詞用いてのセルフカバー。メロウ感高められて夏の終わりを更に感じさせる。

1988年1月13日発売の5thシングルから、シンセらからのミディアム系M10「風のLONELY WAY」(詩:田口俊)は、別れた後を切々と歌って、B面曲となるM11「無言のDIALOGUE」(詩:青木久美子)は、別れた後の未練をと、発表時期=冬だけど、季節を感じさせる直接的なワードはない。

1988年4月21日発売の6thシングルから、ドラマティックなイントロからのアップ系M12「僕の腕の中で」(詩:秋元康、曲:林哲司)は、JALのCMとタイアップしていて、サビの「Fly Away!」というワードは正にその賜物。そのメロディ含めてキャッチーに響き渡って、そのB面曲となるミディアムな8ビート曲M13「あの空も。この海も。」(詩:青木久美子)」は、素朴な響きを持つささやかな佳曲。「別れる」んだけどまだ別れない2人を描いています。

1988年7月6日発売の7thシングルから、ギターカッティングからのミディアムな3連シャッフル曲M14「渚のすべて(MORNING MOON, RISING SUN)」(詩:珍康化)は、ダイドーのスポーツドリンクのCMソングで、場所は渚!輝く女性について朗らかなメロディつけて歌い上げてく夏ソング。B面曲となるアップ系M15「BOYS OF ETERNITY(永遠の少年達)」(詩:青木久美子)は、OVA「湘南爆走族4」主題歌。どことなく若さが溢れたサウンドが印象的。

Disc2枚目
1989年5月17日発売の8thシングルから、シンセらがリードしてのアップ系M1「プリズム・レインに包まれて」(詞:田口俊)は、まもなく夏!「初夏」から始まり、忘れられない女性について歌い上げてく朗らかなサーフロック。L.A.録音らしい。中盤にギターソロを挟めば、B面曲となるキーボードとハーモニカがリードしてのミディアムな跳ね系M2「MY GIRL」は、小刻みなベースの8分刻みの上で「最後の夜」を朗らかなメロディを歌っていく。ここまでがアナログリリースらしい。

初のCDシングル!1989年10月21日発売の9thシングルから、キーボードから始まるスロー系M3「君がここにいてほしい」(詞:田口俊)は、アコギも添えながらの少しフォーキー?大いに昭和感漂う普遍の愛を伝えるバラード曲。中盤にギターソロを挟んで、シンセがリードしてのアップ系M4「INSIDE COLORS」(詞:青木久美子)は、鍵盤類を軸とした編曲、中盤と終盤にソプラノソロを配してのスムースな響きの楽曲。

1990年5月16日発売の10thシングルから、アップ系M5「いつも君を想ってる(Tom &Jerry Mix)」(詞:青木久美子)は、疾走感溢れる夏ソング。ジェリー・ヘイによるブラス編曲も小気味よく色を添え、また中盤に骨太でアーシーなギターソロも挟んで、真っ直ぐな愛を歌い上げれば、キーボードやベースがリードしてのスロー系M6「YOKOHAMA SUNDOWN」(詞:青田口俊)は、物悲しい響きを持つバラード曲。深く絡むベースの大きな存在感、サビは朗らかに転じつつも去年の夏の想い出を女々しく歌い上げる。終盤にロックなギターソロを挟みます。

1991年5月15日発売の11thシングルから、ギターらがリードしてのミディアムな8ビート曲M7「青空が目にしみる」(詞:亜蘭知子)は、少し大人になった?落ち着いた印象すらある壮大な響きの楽曲。中盤と終盤に高らかなギターソロを挟んで、キーボードがリードしてのミディアム系M8「ハッピー・エンドSINGLES」(詞:青木久美子)は、ベタベタなウェディングソング。舞台はハワイ?シンセベースも用いつつ、崇高でドラマティックな間奏も挟みます。

1991年10月10日発売の12thシングルから、シンセベースからギターがリードしてのアップな8ビート曲M9「風の一秒」(詞:松井五郎)は、MIZUNOのイメージソングたがらか「力が欲しい」といった歌詞も織り交ぜ、ギター軸にまとめた力強さ溢れるロック寄りな楽曲。ギターがリードしてのアップな8ビート曲M10「Nov. Storm〜今年最後に来るハリケーン〜」(詞:田口俊)は、11月の嵐とは夏の恋の終わり、戻れるなら君に恋はしないと、後悔をマイナーなメロディと共に歌っていく。ギターソロは今剛さん。

1992年3月10日発売の13thシングルから、シンセ折り重なって始まるスロー系M11「LOVE IS YOU」(詞:秋元康)は、「君はもう今日からは一人じゃないのさ」と歌い上げる壮大なラブバラード曲。ここでもギターソロは土方隆行さんで、高らかに色を添えれば、ギターがリードしてのミディアムな3連シャッフル曲M12「かわるさ」は、M9に続いてのMIZUNOイメージソング。ギターやシンセで醸し出す朗らかな印象、「ただ過ごしてるだけじゃだめだ」はよくできたメッセージ。

1992年8月25日発売の14thシングルから、シンセやピアノがリードしてのアップ系M13「夏服 最後の日」(詞:松井五郎)は、夏の終わりとその想い出をささやかなメロディのせて歌っていく。ギターソロは大村憲司さん。スライドギターらがリードしてのミディアム系M14「花と虹と星の街」は、正にイメージはハワイ。ささやかなメロディを素朴な編曲施して歌っていく。

Disc3枚目
1993年3月25日発売の15thシングルから、ギターがリフかき鳴らして始まるアップ系M1「LIVIN' IN A PARADISE」は、アサヒビールCM曲で、能天気系なロックチューン。シーケンサーらの打ち込みから始まるミディアム系M2「TRADE WIND」(詩:秋元康)は、1983年のオメガトライブ時代に発表曲のセルフカバー。歌伴ギター絡めて大人な編曲施し、あえて変えない男女の関係を歌っていく。

1994年7月25日発売の16thシングルから、ピアノのトレモロから始まる少しスロー系M3「僕のシャツを着てなさい」(詩:戸沢暢美、曲:佐藤健)は、シングルでは初の他人提供曲。しっとり系バラード曲で、情報系TV番組「邦子がタッチ」EDテーマ曲。中盤にアルトソロ挟んで大いに盛り上げて、女性らのハミングから始まるスロー系M4「FALLING(Full Version)」は、ドラムレス、アコギら用いて素朴なメロディを歌い上げてく。

1995年6月25日発売の17thシングルから、躍動的なビートからのアップ系M5「永遠の夏に抱かれて」(詩:松井五郎)は、久々!明快な夏ソング。シンセベースらの打ち込み関係、間奏にラップ挟んだりと巧みにまとめて大いに洗練されたサウンドメイキング。アルトがリードしてのスローな3連シャッフル曲M6「COMING TO OASIS」は、正にロッカバラード曲。響くフレベが大いに壮大感を醸し出す。節々に挟まれるアルトソロは大きな存在感。

1996年4月25日発売に18thシングルから、アップな8ビート曲M7「太陽は知っている」(曲:斉藤英夫)は、今だと斉藤和義的なストレートなロックチューン。両サイドからのギターカッティングは心地よく響いて、少しスローな16刻みによるM8「Somebody Loves You」は、素朴なバラッド曲。ここでもフレベ用いて暖かい響きを残してる。ギター&ソプラノの間奏を挟みます。

1996年11月10日発売の19thシングルから、大勢のハミングを冒頭に挟んで始まるM9「最後のHoly Night〜version '96〜」(詩:売野雅勇)は、2ndシングルを自身のサポートバンド=KT. Sunshine Band従えてのセルフカバー。面子は不明ながらも朗らかで真っ当な編曲を施して再演すれば、M10「LAST HOLY NIGHT〜最後のHoly Night version '96 Type 供繊廖併蹇売野雅勇、英語詩:Penny Tohyama)はそのロングバージョン。2番以降は全て英語歌詞用いて、繰り返されるアコギカッティングを軸としての間奏、テナーソロによる後奏も挟んで、10分11秒の長尺化。CDシングルだからできる技。

1997年6月25日発売の20thシングルから、アコギがリードしての少しスローなチキチキ曲M11「September Song」(詩:康珍化、曲:佐藤健)は、夏から秋、季節の変わり目の出来事を綴った少し物悲しさを感じさせるマイナー調の楽曲。フリューゲルホルンやアコギのソロを挟んで、ギターがリードしてのミディアムな16刻みによるM12「心のHoliday」(詩:田口俊、曲:佐藤健)は、小刻みなベースライン従えて歌い進めていく。サビは朗らかでキャッチー。中盤にギターソロを挟みます。

Disc4枚目
1997年9月1日発売の21thシングルから、鍵盤類がリードしての始まるスロー系M1「LOVERS LUCK(Single Version) / 杉山清貴&大橋純子」(詩:田口俊、曲:佐藤健)は、伸びやかな歌声をそれぞれが発し&絡み合って、ドラマティックにデュエットする美メロなバラード曲。「少しずつ」とか「ひとつずつ」とかの歌詞は、どことなく成長を感じて、続くM2「LOVERS LUCK(English Version) / 杉山清貴&大橋純子」(詩:Penny Tohyama、曲:佐藤健)は、その英語歌詞バージョン。流行りのサーフロックの1曲と紹介されても遜色なく感じる。ギターカッティングからのアップ系M3「Horizon Dream(symbiosis)」は、大地の響きを感じさせる壮大な楽曲。メロディは木訥、その繰り返しが心地よい。

1998年6月25日発売の22thシングルから、ギターがリードして始まるアップ系M4「Loving」(詩:大森祥子、曲:井上大輔)は、井上大輔さん提供の朗らかなメロディを真っ直ぐに歌い上げるソフトロック。少しスローなチキチキ曲M5「if」(詩:大森祥子、曲:佐藤健)は、小刻みなシンセベースら用いつつ、「もし」の世界と素朴な日常を朗らかに歌っていく。

1998年10月25日発売の23rdシングルから、アコギカッティングから始まるアップ系M6「終わらないレース」(詩:田口俊)は、平塚競輪のイメージソングで、タイトルや歌詞は正にそれに合わせてる。朗々と歌い上げるソフトロックです。

2000年7月21日発売のアルバム「OCEAN SIDE COMPANY」より、タム連打からの3連シャッフル曲M7「君の休日」(詩:森浩美)は、倍テンも織り交ぜて朗らかなメロディを歌い進めていく。どことなく角松敏生の「イルミナント」っぽいサビかも。

2001年7月4日発売の24thシングルから、ギターがリードしてのアップ系M8「EXIT」(詩:森浩美)は、8ビートなベースラインの中、高らかに歌い飛ばすロック調。ソプラノがリードしてのミディアム系M9「時が戻らなくても〜Lost Day〜」(詩:森浩美)は、過去を反芻するバラッド曲。後悔しつつもカラッとした響きでまとめて、ソプラノがリード&歌伴してのスローなチキチキ曲M10「ALONE AGAIN」(詩:秋元康、曲:林哲司)は、別れを朗らかに?歌っていくバラード曲。

2002年7月24日発売のアルバム「Aloe Vera 99%」より、ギターがリードしての少しスロー系M11「Summer Regret」(詩:有川正沙子)は、いわば「夏の後悔」。AメロBメロはマイナーながらもサビは朗らか。

2002年11月21日発売の25thシングルから、アコギカッティングに可愛いシンセ絡んでのミディアムな8ビート曲M12「Wishing your love」(詩:吉田朋代&大森祥子、曲:林哲司)は、朗らかな響きの包まれたささやかな佳曲。ギターカッティングからのアップな4つ打ち曲M13「Summer Dimension」(詩:有川正沙子、曲:林哲司)は、少しマイナーなメロディをダンサブルなビートに乗せて歌っていく。ベースがリードしてのアップな8ビート曲M14「JOANNA〜2002 Version〜」(詩:秋元康、曲:林哲司)は、オメガトライブ時代の楽曲のリメイク。ナイティな響きのバラッド曲に仕立て直しています。

2003年12月3日発売のアルバム「島からの手紙、海からの返事。」より、スローな8ビート曲M15「Heart of the sea」は、海の大いなる大きさや深さを表現したかのささやかなバラード曲。メロウなアルトソロを中盤に挟みます。

Disc5枚目
2004年8月4日発売のアルバム「bay area kids」より、アルトがリードしてのミディアム系M1「Bay area kids」は、ささやかな響きのA.O.R.調。朗らかなメロディを淡々と歌い上げていく。

2005年7月21日発売の26thシングルから、正に波の音に歌とウクレレをポロリと奏でて始まるミディアムな16刻みによるM2「波」は、グルーヴィーなベースラインの中でサラリと歌っていくささやかな佳曲。コンガソロ、スキャットオン口笛のソロらを挟んで、1988年発表の5thシングル曲のセルフカバー!M3「風のLONELY WAY〜2005〜」(詩:田口俊)は、スローなチキチキに変化させて大人な印象でまとめ直しています。

2005年11月23日発売の27thシングルから、ピアノから始まるミディアムな跳ね系M4「THANK YOU FOR CHRISTMAS」は、フォーキーなバラッド曲。クリスマスを題材に素朴に歌い上げつつも奥深さを感じさせて、ギターカッティングからのアップ系M5「THIS IS LIFE」は、「これが人生」、大きなテーマを扱いつつもソフトロックなサウンド用いて朗々と歌っていく。

2006年6月21日発売の28thシングルから、ギターかき鳴らして始まるミディアム系M6「Gift」(詩:園田凌士)は、アーシーな響きのロックチューン。「この歌贈るよ〜」といわばラブバラッド曲で、アップな8ビート曲M7「HOME TOWN TRAIN」は、ささやかなポップチューン。「この街がずっと好きだよ」と、日テレ「ぶらり途中下車の旅」のEDテーマらしい。なるぼと。

2007年12月19日発売のアルバム「SUMMERTIME LOVERS〜3秒間の永遠〜」より、アコギカッティングにフルート絡んでのアップな8ビート曲M8「SUMMERTIME LOVERS〜3秒間の永遠〜」(詩:渡辺なつみ)は、どことなくなボッサ感漂わせつつ、夏の終わりの物悲しさを伝えていく。

2009年7月1日発売の29thシングルから、ピアノやシンセがリードしてのアップ系M9「Glory Love」(詩:吉田朋代、大森祥子&林哲司、曲:林哲司との共作)は、朗らかな曲調を軸にしつつもサビはマイナーな和音を忍ばせれば、アコギカッティングからの少しスロー系M10「涙の理由」(詩曲:林哲司との共作)は、フォーキーなバラード曲。ただしシンセらを添えて1980年代らしい彩りを加えて、シンセがリードしてのスローなチキチキ曲M11「SILENT ROMANCE(Single Version)」(詩:康珍化、曲:林哲司)は、1984年のオメガトライブ時代発表曲のセルフカバー。ボッサな編曲でまとめ直しています。

「杉山清貴 meets 林哲司」名義にて3曲、2011年4月6日発売のアルバム「REUNITED」から、1stデジタルシングルとして2010年9月29日発表のミディアム系M12「Paradise」(詩:増田俊郎、曲:林哲司)は、打ち込みビートの中、「楽園は君」と木訥と歌っていく。途中のコーラスは林さん。2ndデジタルシングルとして2010年11月4日発表のシンセ折り重なって始まるアップ系M13「I'M A LOSER」(詩:Satomi、曲:林哲司との共作)は、いわば恋模様をカッコつけ系なサウンドで料理。3rdシングルとして2011年4月26日発表のシンセがリードしてのスロー系M14「永遠」(詩:渡辺なつみ、曲:林哲司)は、ささやかなバラード曲。美メロを透明感溢れる歌声で歌い上げていく。

最後は2013年1月23日発売の30thシングルから、ピアノから始まるスロー系M15「夢を見たのさ」(詩:渡辺なつみ)は、アコースティックにまとめたバラード曲。ピアノにアコギのソロを挟めば、ギターにコンガ絡んで始まる少しスローなチキチキ曲M16「果てしない空の向こう」(詩:青木久美子)は、木訥と伸びやかな歌声で歌っていくささやかな楽曲。中盤&終盤にテナーソロを挟みます。

そんな訳で35年(といっても実質は28年)の歴史を振り返りました。素晴らしい歌い手であるのと同時に、素晴らしいソングライターである杉山さん。併せてアップする後任のカルロス・トシキのオメガトライブの諸作が、凡庸に響いたのは、単に提供された歌を歌っているだけのカルロスと、音楽的素養を持って主に作曲、時に作詞しての杉山さんの違いだな〜と実感。ホントに楽曲がバラエティに富んでるんだよね〜。ある意味で同時期の角松敏生と比較しちゃったりもしましたが、凝り過ぎないメロディがホントにキャッチー、耳馴染みがいいんです〜。そんな事を感じながら〜な時間でした。

CDコレクションその2591…「オメガトライブ」リミックス作1枚!

先般の杉山清貴祭りに合わせて購入したのが、後任ボーカリスト=カルロス・トシキを迎えた頃のベスト&リミックス音源です。

1:「The Reverb 2022 OMEGA TRIBE
The Reverb 2022 OMEGA TRIBE
1986 OMEGA TRIBE / CARLOS TOSHIKI & OMEGA TRIBE
バップ
2022-06-15

1983年4月に「杉山清貴&オメガトライブ」としてデビューしつつも、中心人物であった杉山氏がのソロデビューによって、1985年12月をもって解散。そしてその後任にカルロス・トシキを迎えて、「1986オメガトライブ」として1986年から2年間、「カルロス・トシキ&オメガトライブ」として1988年から3年間活動し、1990年暮れに解散宣言しちゃったんですけど、本作はカルロス時代の音源をリミックスしてのベスト集。

全16曲収録で、「1986オメガトライブ」を ◆屮ルロス・トシキ&オメガトライブ」を△箸靴泙垢、メンバーはカルロス・トシキ(vo)、高島信二(g)、西原俊次(kbds)。黒川照家(g)は1988年3月迄、ジョン・マッコイ(back-vo)は1988年7月以降在籍です。

まずはストリングス隊らがリードして始まるアップな8ビート曲M1「Bad Girl」(詩:小西康陽、曲:カルロス・トシキ)で幕開け。➁での3rdアルバム「Bad Girl」表題曲で、ブラス隊らも交えつつ、ささやかなメロディを歌っていく。16刻みに変化してタイトルコールするサビはキャッチー。中盤&終盤にテナーソロを挟んで、シンセがリードしてのアップな8ビート曲M2「Down Town Mystery」(詩:売野雅勇、曲:和泉常寛)は、➁での1stアルバム「Down Town Mystery」タイトル曲で、1stシングル曲でもある。哀愁漂うメロディを朗々と歌い上げる。

シンセ?ストリングス隊?がリードしての始まるアップ系M3「Counterlight」(詩:売野雅勇、曲:西原俊次)は、,2ndアルバム「Crystal Night」収録曲。端的なシンセベース鳴り響く中、哀愁漂うメロディを歌っていくアーバンなポップチューン。シンセがリードしてのアップ系M4「Cosmic Love」(詩:藤田浩一、曲:和泉常寛)は、,3rdシングルで、サンヨーWOBイメージソング。打ち込みやら多用してのデジタル感高めな編曲用いて「Baby Come Back」からのサビはキャッチー。

➁の2ndアルバム「Be Yourself」から2曲、サンバな打楽器鳴り響いて始まる少しスロー系M5「失恋するまでの500のマニュアル」(詩:売野雅勇、曲:Carlos, Shinji, Toshi)は、ブラジル出身のカルロス、ポルトガル語コーラスも挟んでささやかなるボッサの世界。そしてM6「アクアマリンのままでいて」(詩:売野雅勇、曲:和泉常寛)は、△2ndシングルで、W浅野主演のTVドラマ「抱きしめたい」主題歌で、最大のヒット曲。よくできた編曲だけどサラリ感強くてメロディが入らない。

少しスローなチキチキ曲M7「Stay Girl Stay Pure」(詩:売野雅勇、曲:和泉常寛)は、△1stアルバム「Down Town Mystery」収録曲で、TVドラマ「恋はハイホー!」OPテーマ。ナイティなバラード風で転調してのサビは切なく響く。中盤&終盤にテナーソロ挟んで、シンセ折り重なってのアップ系M8「Lady Free」(詩:有川正沙子、曲:高島信二)は、,2ndアルバム「Crystal Night」収録曲で、4つ打ちや8ビートを用いながらかすかに哀愁感じさせるメロディを歌っていく。

ギターがリフ重ねてのアップな8ビート曲M9「Super Chance」(詩:売野雅勇、曲井:和泉常寛)は、,2ndアルバム「Crystal Night」収録曲で、スーパーフジカラーCMソング。朗らかなメロディとキャッチーなサビを持つ夏ソング。少しスローな8ビート曲M10「海流のなかの島々」(詩:田口俊、曲:和泉常寛&新川博)は、➁の2ndシングル「アクアマリンのままでいて」B面曲で、ボトムはシンセベース、少し哀愁漂うメロディを淡々と歌っていく。中盤にソプラノソロを挟みます。

そしてシンセが煌びやかなリードしてのアップな16系M11「君は1000%」(詩:有川正沙子、曲:和泉常寛)は、,1stアルバム「Navigator」収録曲で、土曜グランド劇場主題歌でもある。やはりサビの強さが絶品で、彼らの代表曲と言えます。シルキーなコーラスから始まる少しスロー系M12「Brilliant Summer」(詩:売野雅勇、曲:和泉常寛)は、1987年発表のコンピレーションアルバム「DJ Special」収録曲。正にメロウなバラッド調で、喰ったボッサなビートもサビに用いてどことなく夏の終わりを感じさせる。

スラップ響いてのアップ系M13「Crystal Night」(詩:藤田浩一&カルロス・トシキ、曲:和泉常寛)は、,2ndアルバム「Crystal Night」表題曲。女性コーラスらも交えながら小気味よく進行。テナーソロも挟んでのファンキー感高めな楽曲で、キーボードにアコギがリードしてのスローなチキチキ曲M14「Be Yourself」(詩:売野雅勇、曲:林哲司)は、➁の2ndアルバム「Be Yourself」収録曲で、ストリングス隊も交えつつのA.O.R.的な響きを持つメロウなバラード曲。終盤の「ララララ〜」なコーラス&ギターソロ挟んでフェードアウト。

ここからは代表曲の再演?新たに彩り施しての2曲。まずはエリック宮城(tp)が高らかにトランペットでリードしてM15「君は1000% 2nd Line」(詩:有川正沙子、曲:和泉常寛)は、その他クレジットが、市川祥治(g)、新川博(kbds)、木戸義弘(back-vo)、比山貴咏史(back-vo)。ストリングス隊やブラス隊も付加して、瑞々しいオリジナルに対して、少し大人の出で立ち。そしてエレピがリードして始まるM16「アクアマリンのままでいて 2022」(詩:売野雅勇、曲:和泉常寛)は、吉川忠英(ac-g)と新川博(kbds)の両名を従えてのバージョン。ある意味でハワイらしい編曲のように感じます。

これらが代表曲?非凡な歌声を持つカルロスだけど、全体的に楽曲のイマイチ感がつきまとう。哀愁漂うメロディをしたためて、時代の最先端的なサウンドメイキングはなされているんだけどね〜。

CDコレクションその2590…「TOTO」4作目記念盤1枚!!

今回はこちら。バンド結成45周年、アルバム発表40周年、そしてジェフ・ポーカロ没後30周年という節目である事から大々的に発表となりました。

1:「TOTO IV〜聖なる剣 40周年記念デラックス・エディション (SACD5.1chハイブリッド盤 7インチ紙ジャケット仕様) (特典なし)」:TOTO 検TOTO
TOTO IV〜聖なる剣 40周年記念デラックス・エディション (SACD5.1chハイブリッド盤 7インチ紙ジャケット仕様) (特典なし)
TOTO
SMJ
2022-08-03

はい、そんな諸々が重なって、最も売れた!最も賞を獲得したTOTOの4作目が、豪華仕様&封入特典満載にて再発となりました。

少し残念であったのが、SACD5.1chが私のCDドライブだと再生不可なトコ。その凄さがネットで色々と語られているのでなおさらです…。

で、2chの通常音源は、2018年発表「Old Is New」で発表の4曲を付加した形で。初出の10曲に4曲加えて全14曲収録です。

まずは本編。TOTOの役割分担はこんな感じ。スティーブ・ルカサー(g、p…M4、vo…M1,3 & 6、back-vo…M1-3 & 6-10)、デヴィッド・ペイチ(kbds、vo…M7 & 10、back-vo…M1-2 & 5-10)、スティーブ・ポーカロ(kbds、vo…M5)デヴィッド・ハンゲイト(b)、ジェフ・ポーカロ(ds & perc)、ボビー・キンボール(vo…M1-2,4 & 8-9、back-vo…M1-2,4 & 6-10)。セルフプロデュースとなっています。

まずはどうやってるかは分かるけど叩けない!ジェフシャッフルからのスロー系M1「Rosanna」(ペイチ作)で幕開け。もう何度聴いたか分からないけど、ルカサーからキンボール、全員へと歌を繋ぎつつ、ロザーナへのピュアな気持ちをストレートに歌う。中盤のスペーシーなシンセソロにギターソロ、終盤のファンキーなピアノソロからギターソロと、練り込まれた編曲、各自の個性をフル披露した彼らの代表曲といっても過言ではない。1stシングルだけど2位留まりとなったのはサバイバーの「Eye Of The Tiger」のせい。

ピアノ連打からJon Smith(sax)がリードして始まるミディアムな3連シャッフル曲M2「Make Believe」(ペイチ作)は、キンボールがリード取っての「Hold The Line」の続編らしい。2ndシングルとして全米30位。

ピアノから始まるスロー系M3「I Won't Hold You Back」(ルカサー作)は、ルカサーがリード取ってのバラード曲。朗らかなAメロとBメロ、厳かなストリングス隊従えてのサビと、美メロを伝えつつ、ブリッジのギターソロは壮大かつドラマティック。4thシングルとして全米10位。

ピアノの8分刻みにキメ絡めて始まるミディアム系M4「Good For You」(キンボール&ルカサー共作)は、キンボールがリード取ってのアーシーなロックチューン。ブリッジでは厳かにハミングし、ジェフの2拍3連によるフィルから高音域シャウトするキンボール。そして伸びやかなギターソロと、まあささやかな佳曲なれど強い印象を残します。

印象的なリフからのアップな8ビート曲M5「It's A Feeling」(スティーブ・ポーカロ作)は、作者スティーブ・ポーカロがリードを取る。離婚直後に書き上げたらしく、「何となく場違いな気がする」と、AメロとBメロを煌びやかなシンセも時折添えつつ繰り返す。

ここからがB面。まずはギターリフからのアップな8ビート曲M6「Afraid Of Love」(ペイチ、ジェフ&ルカサー共作)で、ルカサーがリード取ってのシンプルなロックチューン。そのリフを発展させてドラマティックに進行する間奏と後奏は、ウイングス「Live And Let Die」を意識したらしい。

そのままピアノがリードしてのアップな8ビート曲M7「Lovers In The Night」(ペイチ作)は、ペイチがリード取って。M6と繋いでのライブパフォーマンスは初期から行われていて、ピアノに絡めたキメは何度か繰り返されて、シンセによる彩りもドラマティック感高めてる。ギターソロは中盤と終盤に。

ピアノから始まるアップな8ビート曲M8「We Made It」(ペイチ&ジェフ共作)は、キンボールが歌う朗らかなロックチューン。スネア4つ打ちに変化してのサビはキャッチーだけど、同じテンポ、同じビートがM6からの3連チャンに、昔から少し残念な気がしていました。後奏は7拍子に変化しつつもすぐにフェードアウト。

スネア3発、ミディアムな跳ね系M9「Waiting For Your Love」(キンボール&ペイチ共作)は、キンボールがリードを取ってのユラユラなファンキー風。当時、MTVで観たミュージックビデオはディスコを舞台にハウスバンドしてる彼らの姿。しかしそのイケてる感は、中盤のシンセソロ含めて抜群。自分はキンボールの代表曲と思う。5thシングルとして全米73位。

最後は、最大の代表曲!M10「Africa」(ペイチ&ジェフ共作)。アフリカへ一度も行った事のなかったペイチがアフリカを想像しながら書き上げた楽曲。主はペイチ、サビはキンボールがリードを取る。煌びやかなシンセ類に土着なパーカッションの響き、中盤のシンセソロ、そして幻想的な後奏と、練り込まれたようでアルバム完成直前にできたらしい。3rdシングルで全米3位。

本編のその他参加ミュージシャン。ジョー・ポーカロ(perc…M5 & 10、timpani…M7、xylophone…M6、marimba…M10)、レニー・カストロ(perc & congas…M1,4-5,7 & 10)、Jim Horn(sax…M1 & 7)、Jon Smith(sax…M1 & 7)、トム・スコット(sax…M1 & 7)、ジェリー・ヘイ(tp…M1)、Gary Grant(tp…M1)、Jimmy Pankow(tb…M1)、The Martyn Ford Orchestra(strings…M3 & 5-7)、マイク・ポーカロ(cello…M4)、Roger Linn(synth-prog…M4)、ティモシー・B・シュミット(back-vo…M3-4 & 10)、Tom Kelly(back-vo…M1-2)。

ここからがボーナストラック4曲。2019年発売の「All in - the Cds」の中に付属されてた全9曲収録の「Old Is New」の中から「TOTO 検弑疂佞馬寝擦靴4曲をピックアップ。この「Old Is New」は国内発売されなかったので、今回、日本初披露と銘打たれています。私は買ってるけどね(レビューはこちら)。

まずはピアノにギターが対話して始まる少しスローなチキチキ曲M11「Devil's Tower」(ルカサー、ペイチ、スティーブ・ポーカロ&ジョセフ)は、原型は1981年に録音、ルカサーがリード取りつつ、倍テンしてのサビはキャッチーながらも、忙しなく変化するリフらは過剰に手を入れた感あり。中盤にギターソロを挟みます。

ピアノがリードしてのアップ系M12「Fearful Heart」(ルカサー、ペイチ、スティーブ・ポーカロ&ジョセフ)は、1986年頃の録音?ジョセフがリードを取って、木訥としたイギリスっぽい?Aメロに裏打ちしてのサビにて構成。リアレンジされつつもパンチ力はイマイチ。

ピアノから始まるスロー系M13「In A Little While」(ペイチ&スティーブ・ポーカロ)は、1981年録音で、アコギ奏でながらルカサーがリードを取るささやかなバラード曲。ささやかなコーラスもしみじみと響く。中盤に歌心溢れるギターソロを挟みます。

最後は少しスローな8ビート曲M14「Oh Why」(ペイチ)。ペイチ自身がリード取って、その響きはビートルズ。ピアノにギターのソロを挟んで、ささやかに幕を閉じます。

既に「Toto XX: 1977-1997」があるので、残りかすみたいな4曲だったのが残念でした〜。

この4曲のクレジットは、スティーブ・ルカサー(g & back-vo…M11-14、sitar…M14、p…M12、vo…M11 & 13)、デヴィッド・ペイチ(p…M11 & 13-14、kbds、synth…M12、vo…M14、back-vo…M13)、スティーブ・ポーカロ(kbds…M12、hammond…M14、synth…M11-13、back-vo…M13)、デヴィッド・ハンゲイト(b…M11 & 13)、マイク・ポーカロ(b…M12 & 14)、ジェフ・ポーカロ(ds…M11-14)、レニー・カストロ(perc…M11 & 13-14)、Martin Tillman(cello…M14)、ジョセフ・ウィリアムス(vo…M11-12、back-vo)、Mark T. Williams(back-vo…M12)です。

CDコレクションその2589…「TOTO」関連作2枚!!

今回はTOTO関連という事で、ジェフ・ポーカロの発掘音源、デヴィッド・ペイチの初めてとなるリーダー作がお題目です。

1:「スリー・リトル・ワーズ」:Three Little Words〜213
スリー・リトル・ワーズ
213
Pヴァイン・レコード
2020-01-22
オリジナル音源は1981年発表。

ジェフ・ポーカロの未発表音源という事で、A.O.R.周辺では隠れた名盤と呼ばれていたのが本作。全9曲収録です。

213=ガイ・トーマス(vo & g)、ビル・メイヤーズ(kbds、vo…M6)、ニール・スチューベンハウス(b)、ヴィニー・カリウタ(ds)、ジェフ・ポーカロ(ds…M1-4)、カルロス・リオス(g)の6名編成と記されていますが、オハイオ出身のガイ・トーマスの才能に惚れたビル・メイヤーズが、L.A.周辺のスタジオミュージシャンに声をかけてバンド形式で録音に至った模様。そもそもはドラムはヴィニーだったんだけど、急な仕事で録音に立ち会えず、代役として4曲に参加したのがジェフ。そのジェフで4曲(M1-4)を録音したんだけど、それにレーベルが納得せずに5曲に追加録音を行って、そこにはヴィニーが参加。ただし結局は気に入られずに未発表のままであったのを、ヨーロッパ経由でCD化に至ったようです。

その他参加ミュージシャンはMike Fisher(perc)とDavid Boruff(sax)、楽曲は特記以外はガイ・トーマスとビル・メイヤーズの共作です。

まずはDavid Boruffのアルトがリードして始まるミディアムなチキチキ曲M1「Three Little Words」で幕開け。トーマスがリード取っての朗らかな響きのA.O.R.曲。途中にアルトソロ挟んで、喰ったリズムラインのアップな16系M2「Oh Me, Oh My」は、少しマイナーな響きを持つこちらもA.O.R.曲。ハミングとドラムフィルの掛け合いをブリッジとし、タム連打なフィルからのアップな3連シャッフル曲M3「Under Her Spell」は、直進的なソフトロック。あたかも初期TOTOっぽく聴こえるのはピアノの下支えと粘っこいジェフシャッフルによる。タイトルコールしてのスローなチキチキ曲M4「Woman」(2人+カルロス・リオス)は、マイナーな響きのバラード曲。ベースと共に粘っこいバスドラを刻むジェフが抑揚を楽曲にもたらしています。

ここからがドラムはヴィニー。ドラマティックなイントロからの少しスロー系M5「Couldn't Be Happier」は、シンフォニックなシンセに3拍子のサビ挟みながら進行する壮大な響きのTOTOっぽいロックチューン。ピアノから始まるスローな3連系M6「Good Friends」は、メイヤーズがリードを取るメロウなバラード曲。ハーモニカ風なシンセソロを挟みつつ、まあ素直にいい曲。ストリングス隊がリードして始まるM7「Ohio」は、アコギにシンセら重なっての9拍子なAメロ、4拍子のBメロ、タイトルコールしてのサビで構成される少し影のあるバラッド曲。トーマスの出身地オハイオについて、望郷の念を切々と歌っていく。シンセベースがライン刻んで始まるミディアムな16系M8「Tellin' Her Stories」は、ささやかなメロディをシルキーに歌い進めていくナイティな響きの楽曲。一気にアダルトなサウンド挟んで、バンドの多様性を紹介。終盤にギターソロを挟めば、少しスローなチキチキ風M9「Look Inside Yourself」は、シンコペーションの上でささやかなメロディを伝えていく。タイトルコールするサビはキャッチー。終盤に継ぎ目なく倍テンしてのビートチェンジは、ヴィニーのヴィニーらしい巧みなセンスです。

ソロはほとんどない。生まれたメロディのみを軸としてその良さを素直に伝える編曲なされてる。ただし拍子を変化させての凝った感は、当時のTOTOを意識したのは確実です。色々と凝り過ぎて、キャッチーじゃないとレーベルに判断されたのかもです〜。


2:「フォガットゥン・トイズ (特典なし)」:Forgotten Toys〜David Paich
フォガットゥン・トイズ (特典なし)
デヴィッド・ぺイチ
SMJ
2022-08-24

こちらはデヴィッド・ペイチ(p…M2-7、org…M2-3,5 & 7、kbds…M1、synth…M4 & 6-7、b…M3 & 5、vo…M2-5)の初リーダー作です。TOTOから一線を引いた中、またコロナ禍の中、キャリア50年を経てようやくの自己表現、リーダー作発表に至りました。フルアルバムという形でなくってわずか7曲収録のミニアルバムといった体裁ですが、レコードやCDといったフォーマットに拘る必要のない現在だからこそ、こういった形も大いに歓迎。TOTOの中ではジョセフ・ウィリアムス(kbds & vo…M2、synth…M2-3、ds-prog…M3、back-vo…M2-4)が大いに尽力しています。

まずはストリングス風&ブラス風な打ち込みらでまとめられたM1「Forward」で幕開け。打ち込みらによる端的なアルバムイントロ曲。

ギターがリードしてのアップな8ビート曲M2「Willibelongtoyou」(詩曲:ジョセフとの共作)は、ペイチがリード取ってのフォーキーなAメロとBメロ、ジョセフによる高音域用いてロックに寄せたサビで構成。ギターにピアノが掛け合っての間奏からサビ反芻、シンセから絡み合っての煌びやかな後奏経て、口笛でAメロ反芻してフェードアウト。近年で最もTOTOらしい楽曲&編曲と感じてしまった!

ギターリフからのアップな8ビート曲M3「Spirit Of The Moonrise」(詩:ジョセフとの共作)は、ペイチが終始リードを取る直進的なロックチューン。サビはタイトルコールをコーラス隊、そこにペイチがアクセント入れてる。中盤&終盤のギターソロはスティーブ・ルカサー(g…M2 & 5、g-solo…M3)、また終盤にはコーラス隊の1人マイケル・マクドナルド(back-vo…M3)がフェイクを添える。

土着な打楽器にシンセ被せて始まるミディアム系M4「First Time」(詩:ジョセフとの共作)は、ペイチがリードを取る朗らかな響きの楽曲。サビではペイチにハーモニー被せてのElizabeth Paith(stepout-vo…M4 & 6)歌声が優しく響き渡る。

ギターリフからのアップな4つ曲M5「Queen Charade」は、ペイチの代名詞?「ヘイヘイ!」を節々に配してのカントリー寄りなロックチューン。Don Felder(slide-g…M5)によるスライドギター、ウォーレン・ハム(flu…M4、sax…M3 & 5、harmonica…M5)によるハーモニカも賑やかに色を添え、セッション風な終盤も楽しげに。

シンセ類が導入してのミディアム系M6「All The Tears That Shine」(詩曲:マイク・シャーウッドと共作)は、共作者のマイク・シャーウッド(vo & stepout back-vo…M6)がスモーキーな歌声でリード取ってのアーシーなバラッド曲。そもそもは2015年発表「TOTO XIV〜聖剣の絆〜」収録曲だったけど、今回はシャーウッドのバージョン。既に2019年11月5日に60歳の若さで亡くなってるようで、その時の音源を用いての追悼しています。

最後はミディアムな変拍子風M7「Lucy」(曲:Mike Langとの共作)。Jon Diversa(horns…M7)によるトランペットとピアノが奏でるクールなインスト曲。中盤にトランペットにMichael Lang(p-solo…M7)によるピアノのソロを、終盤にJames Torme(back-vo & scatting…M7)のスキャットとベイチのオルガンの同時ソロ、静かに転じてMike Valerio(ac-b…M6-7)のアコベのソロにスキャット絡んでエンディング、幕を閉じます。

わずか7曲収録だったけど、TOTOのソングライティングの要はペイチであった事を確信しちゃった1枚。ペイチの多様性がTOTOの全てだったな〜。それが覇権がルカサーとなってファンの望むモノと大きく異なってきたように感じます、うん。

今年の1枚に確定です。

その他参加ミュージシャン。ディーン・パークス(g & ac-g…M2-4)、Fredrik Halland(g & ac-g…M6、soundscape-g…M4、back-vo…M4 & 6)、Davey Johnstone(g & ac-g…M6)、レイ・パーカー・Jr.(g…M7)、ネーザン・イースト(b…M2 & 4)、デヴィッド・ハンゲイト(b…M3)、グレッグ・ビソネット(ds…M2 & 7)、Robin DiMaggio(ds & perc…M4 & 6)、スティーヴ・ジョーダン(ds…M5)、レニー・カストロ(perc…M3-4 & 6-7)、ブライアン・イーノ(intro-beacon…M6)、Hannah Williams(back-vo…M3)、Pat Knox(back-vo…M3 & 5)、Ray Williams(back-vo…M3)、Monet Owens(back-vo…M5)。

CDコレクションその2588…「ノラ・ジョーンズ」デビュー作発売20周年記念盤1枚!!

今回は、ノラ・ジョーンズの鮮烈なるデビュー作、発売20周年記念盤がお題目です〜。

1:「ノラ・ジョーンズ(スーパー・デラックス・エディション)(SHM-CD)(3枚組)(特典:なし)」:Come Away With Me - 20th Anniversary〜Norah Jones
ノラ・ジョーンズ(スーパー・デラックス・エディション)(SHM-CD)(3枚組)(特典:なし)
ノラ・ジョーンズ
Universal Music
2022-05-27

そんな次第で既に20年が経過したようで…。そのデビュー作に未発表音源等をたくさん加えて、3枚組で発表となりました。CD3枚に全44曲収録です。

Disc1枚目は「Come Away With Me - 20th Anniversary Remaster」で、そもそもの音源をリマスターして全17曲収録です。

まずはノラ・ジョーンズ(vo、p…M1,3,5-7 6 9-14)の出世曲!少しスローな8ビート用いてのM1「Don't Know Why」(ジェシー・ハリス作)で幕開け。「あなたを忘れられはしない」という後悔を歌った素朴なフォークソングだけど、当時、その響きを気に入って結婚式で流したカップルも多数。左右のギターがリードしてのスローなチキチキ風M2「Seven Years」(リー・アレクサンダー作)は、無邪気な少女とはノラの事?自身のかつてを朗らかに歌えば、アコベがライン刻んで始まるアップな4ビート風M3「Cold Cold Heart」(ハンク・ウィリアムス作)は、カバーなれど「私は好き、あなたは前の彼女の事を」とピアノも添えながら朗らかに歌っていく。

ブラシ用いてのアップな16刻みによるM4「Feelin' The Same Way」(リー・アレクサンダー作)は、「あの時と同じ気持ち」と歌い続ける朗らかな響きのフォーキーな楽曲。どことなくな前向きさは◎。アルバムタイトル曲でゆったりワルツなM5「Come Away With Me」は、「一緒に行こうよ」と歌い出すささやかなラブバラード曲。中盤に歌心溢れるギターソロを挟みます。

ポロポロとアコギ爪弾いて始まる少しスロー系M6「Shoot The Moon」(ジェシー・ハリス作)は、夏から秋、冬へと季節は移りながら素朴に上手くいかない男女関係を、季節のせいにして自身でハーモニー重ねて歌っていけば、ピアノから始まるスローな3連シャッフル曲M7「Turn Me On」(J. D. Loudermilk作)は、オルガンも重ねつつのブルージーなバラード曲。「あなたを待つわ」としみじみと歌って、ゆったりな3連シャッフルによるM8「Lonestar」(リー・アレクサンダー作)は、「孤高の星」=想う相手を指し、木訥と歌い上げるカントリー調。

ピアノにJenny Sheinman(vln…M9 & 11)のバイオリン絡んで始まるミディアム系M9「I've Got To See You Again」(ジェシー・ハリス作)は、「あなたにまた会いたい」という未練を物悲しいメロディとピアノ添えてしみじみと歌っていく。中盤にバイオリンとピアノの掛け合いも挟んで、アコギから始まるゆったり跳ね系M10「Painter Song」(J. C. Hopkins & リー・アレクサンダー共作)は、Rob Burger(accordion…M10)のアコーディオンも添えながら、「絵の中でしかあなたと会えないのなら」と牧歌的なメロディを歌っていく。

ピアノがリードしてのブラシ用いたスローなチキチキ風M11「One Flight Down」(ジェシー・ハリス作)は、よくアコベ鳴り響きつつ、「自分の過ち」、「あなたは気づいた」としみじみと歌っていく。ささやかなストリングス編曲はアリフ・マーディンによる。アコギアルペジオからの少しスロー系M12「Nightingale」は、ナイチンゲールにどうあるべきかを問いかける。そのサウンドはどことなくアメリカの大地の壮大さを感じさせる。

ピアノから始まるスローな3連シャッフル曲M13「The Long Day Is Over」(ジェシー・ハリスとの共作)は、ビル・フリゼール(g…M13)のギターを従えて、1日の終わりをしみじみと歌って、最後はピアノ添えて歌い出すM14「The Nearness Of You」(H. Carmichael & ネッド・ワシントン共作)。弾き語りによって「今宵、あなたの側にいれて〜」と甘く歌って、しっとりと幕を閉じます。

久々に聴いたんだけど、どことなくジャズ寄りな1枚という認識を持っていましたが、聴き返すとその後の活動で感じられたフォークとかカントリーへの傾倒がここにもしっかりと披露されてるのを再認識しました。

その他参加ミュージシャン。ジェシー・ハリス(g…M1、ac-g…M1,5-6,9 & 11-13)、Kevin Breit(g…M2,4 & 13、ac-g…M2 & 4)、Adam Levy(g…M3,5-6,9 & 11-12、ac-g…M8 & 10)、アダム・ロジャース(g…M7)、Tony Scherr(slide-g & ac-g…M8)、Sam Yahel(org…M6-7 & 11)、Rob Burger(pump-org…M8)、リー・アレクサンダー(b…M1-13)、Dan Rirser(ds…M1,5,7 & 11)、ブライアン・ブレイド(ds…M2,4,6,8-10 & 12、perc…M2 & 9)、Kenny Wollesen(ds…M13)。

Disc2枚目は、「The Demos」として3曲、「First Sessions Outtakes」として8曲、「First Sessions EP」として6曲、計17曲収録です。

少し補足をすると、1999年にテキサスからN.Y.に引っ越したノラは、ジェシー・ハリスやリチャード・ジュリアンらと出会ってN.Y.のクラブらに出演。その演奏が目に留まってブルーノートの社長であったブルース・ランドヴァルと面会、その時に聴かせた音源が「The Demo」の3曲。そして6000ドルの予算を与えられ、本物のスタジオで録音し、それをブルーノートが気に入れば正式契約!と言われて、ソーホーにあるソーサラー・スタジオで録音したのがいわば「First Sessions」。ここから本編に収録された繋がった楽曲もあったけど、収録されない楽曲らが「First Sessions Outtakes」、そのセッションからライブ会場での手売り用!限定EPとして制作されたのが「First Sessions EP」は、これは後に一般発売されています(そのレビューはこちら)。

まずは「The Demos」の3曲。ピアノと共に歌い出すM1「Spring Can Really Hang You Up The Most」(F. Landesman & T. Wolf共作)は、弾き語りによって甘いメロディを甘く歌っていく。ピアノがリードし、アコベのラインに歌重ねてのM2「Walkin' My Baby Back Home」(F. E. Ahlert &R. Turk共作)は、ドラムレスながらも小粋な4ビートジャズして。中盤にミュートトランペットソロを配しつつ、ノラの歌声は圧倒的な存在感。フォーキーなアコギ従えて歌い出すスローなワルツM3「World Of Trouble」(ジェシー・ハリス作)は、朗らかなカントリーソング。サビ部分に自身でつけたハーモニーは力強く響いて、ピアノソロも挟みます。

「First Sessions Outtakes」の8曲。ギターがリードしてのゆったりハチロク曲M4「The Only Time」(ジェシー・ハリス作)は、木訥とメロディを歌っていく牧歌的な楽曲。ポロポロと添えるピアノもいい響き。アコギがリードしてのスロー系M5「I Didn't Know About You」(デューク・エリントン& B. Russell共作)は、ギターとのデュオにてささやかなメロディを豊かに歌い上げ、ギターに土着な打楽器にタブラ加わっての7拍子曲M6「Something Is Calling You(Tabla Version)」(ジェシー・ハリス作)は、インドっぽい響きに包まれ、ギターから始まるミディアムな3連シャッフル曲M7「Just Like A Dream Today」(ジェシー・ハリス作)は、懐かしさ漂うカントリー調。

ピアノから始まるM8「When Sunny Gets Blue」(M. Fisher & J. Segal共作)は、ピアノ弾き語りにて。伴奏は控え目に、その分、歌な豊かに歌い上げていく。アコギがリードしての少しスローな8ビート曲M9「What Am I To You」は、歌伴ギターが大いに色を添え、いわゆるアメリカ音楽の源流を感じさせる力強い楽曲でノラ自身が書き上げた楽曲。アコベがリードしてのM10「Hallelujah I Love Him So」(レイ・チャールズ作)は、いわばゴスペル!手拍子も加えながら力強く歌っていく。そしてM11「Daydream」(デューク・エリントン、B. Strayhorn & J. Latouche共作)は、ピアノ弾き語りによって情感たっぷりに歌い上げます。

「First Sessions EP」の6曲。まずは出世曲で本編M1のM12「Don't Know Why」(ジェシー・ハリス作)に、本編M5のゆったりワルツによるM13「Come Away With Me」、上のM6のアコギを軸にしたバージョンM14「Something Is Calling You」(ジェシー・ハリス作)、本編M7のピアノからのスローな3連シャッフル曲M15「Turn Me On」(J. D. Loudermilk作)は、ここではオルガン重ねずにまとめてて、本編M8のアコギからの牧歌的なカントリー調M16「Lonestar」(リー・アレクサンダー作)、最後は饒舌にピアノ奏でて始まるM17「Peace」(ホレス・シルヴァー作)。気の赴くままに歌い上げてくジャジーな楽曲で、その歌い手として、またピアニストとしての非凡さに満ち溢れている事を示します。

Disc 3枚目は「The Allaire Sessions」。2度目のセッション、オールエアースタジオで録音された音源そ全13曲収録で、M1以外は未発表音源です。

まずはバンジョーがリードしての3連系M1「I'll Be Your Baby Tonight」(ボブ・ディラン作)は、スライドギターやバンドネオン交えつつの牧歌的なカントリーを展開して、本編M9の別バージョンM2「I've Got To See You Again(Alternate Version)」は、バイオリン抜きにて展開。タム絡めた土着なビートが強調されて重たく響き渡る。バンジョーにアコギ絡んでの少しスローな3連シャッフル曲M3「What Would I Do」(レイ・チャールズ作)は、重々しく展開する南部風なブルースチューン。中盤に軽妙なピアノソロを挟みます。

ここからしばし別バージョン。まずは本編M5のM4「Come Away With Me(Alternate Version)」は、スローな3連シャッフル用いてスライドギターも大きく絡めてルーツミュージック的なまとめ方。また本編未収録のM5「Picture In A Flame(Alternate Version)」(K. Brennan &トム・ウェイツ共作)は、左右からのアコギ従えて歌い進める素朴なカントリー調。ドラムレス、アコーディオンが色を添える。

本編M12のM6「Nightingale(Alternate Version)」は、おおらかなバスドラ4つ打ちが加わる中、朗々と歌い上げていく。ささやかでフォーキーな原曲に対して少しリズミカル。EP収録のM7「Peace(Alternate Version)」(ホレス・シルヴァー作)は、アコベにバンジョー、アコーディオンらを従えて歌い進める。方向性はフレンチポップスっぽい。ファーストセッション収録のM8「What Am I To You(Alternate Version)」は、アコギ従えて歌い出す。ゆったり3連シャッフルなビートも加わって、牧歌的にまとめています。

本編M10のM9「Painter Song(Alternate Version)」は、アコギ従えて歌い出しての牧歌的な楽曲で、アコギソロを挟みつつも、こちらは本編とあまり変わらない構成。本編M7のM10「Turn Me On(Alternate Version)」は、本編はピアノ、こちらはエレピがリードしてのスローな3連シャッフル曲。かき鳴らしてのバンジョーソロを挟んで、本編未発表のM11「A Little At A Time(Alternate Version)」は、左右で掛け合うアコギ2本を従えて歌い進める朗らかなフォーク調。

本編M11のM12「One Flight Down(Alternate Version)」(ジェシー・ハリス作)は、本編はピアノ、こちらはエレピ用いてといった形で。構成は変わらずな形で。最後はアコギ従えての歌い出すM13「Fragile」(N. Weinstein作)。弾き語りなのか伴奏させてなのかは不明だけど、大いに牧歌的な響きのカントリーソングでした。

まあこの2度目のセッションは、ジャズというよりカントリーに寄せて制作されたように感じます。何だか何を演りたいのかのノラ自身の迷いが形になってるんだけど、多くの録音が行われたからこそ、その中でのベストテイクが1枚目に結実し、不朽の名盤になったように感じます。

CDコレクションその2587…「ジャズ・ボーカル」関連4枚!!

今回は、カテゴライズできずにいたジャズ・ボーカル関係4枚がお題目です。

1:「ジ・アーティストリー・オブ・ヘレン・メリル[期間限定価格980円]」:The Artistry Of Helen ジ・アーティストリー・オブ・ヘレン・メリル[期間限定価格980円]Merrill〜Helen Merrill
ヘレン・メリル
SOLID/MAINSTREAM
2020-12-09
オリジナル音源は1965年発表。

まずはこちら。ニューヨークのため息=ヘレン・メリルと評されるヘレン・メリル(vo)の初期の1枚。とはいえ1929年生まれなので36歳頃に録音したモノなれど、ブラジル音楽に精通していたチャーリー・バード(ac-g)をゲストに迎えて、ジャズのカテゴリーに囚われない形で選曲、録音をし、発表しました。プロデューサーにHarry Ringlerを迎えて、全11曲収録です。

まずはアコギに歌声重ねて始まるM1「Quiet Nights(Corcavado)」(G. Lees & B. Kaye共作)で幕開け。ボサノバなビート加わって朗らかに展開。中盤にアコギソロを挟んで、アコベに歌声重ねて始まるM2「Careless Love」(W. C. Handy作)は、ゆったり4ビートと歌伴なアコギ加わって、まったりとジャズする。中盤にアコギソロ、後半はドラムにアコギも抜ける。アコギ従えて歌い出すM3「Scarlet Ribbons」(E. Danzig & J. Segal共作)は、かすかにアコベ響きつつ、気の赴くままにアコギと対話、朗々と歌い上げて、アコギ従えて歌い出すM4「The House Of The Rising Sun(邦題:朝日のあたる家)」(トラディショナル)は、土着でワルツなビート加わって物悲しいメロディを切々と歌っていく。フルートやクラリネットが導入して始まるゆったり4ビート曲M5「I Left My Heart Behind」(R. Batchelor & B. Roberts共作)は、牧歌的な響きを持つ。途中に倍テンして緩急交えれば、アコギから始まるゆったりワルツM6「Cannetella」(トラディショナル)は、デュオ形式にて物悲しいメロディを切々と歌っていく。

B面に移って、アコギがリードしてのスロー系M7「The River(Sciummo)」(C. Concina & R. Mellin共作)もデュオ形式にて、こちらも物悲しいメロディを切々と歌い上げて、小気味よいアコギカッティングからのミディアム系M8「Minha Rocca」(D. Duran作)は、ドラムレスながら朗らかな響きを持つ可愛い楽曲。伸びやかな歌声は印象的。そしてアコギとアコベがかき鳴らして始まるM9「Itsi No Komoriuta(邦題:五木の子守歌)」(トラディショナル)は、日本の楽曲。熊本の民謡らしく、なぜ取り上げられたのかは不明だけど、日本語用いて情感たっぷりに歌い上げます。アコギアルペジオからのM10「Forbidden Games(邦題:禁じられた遊び)」(N. Yepes & B. Parker共作)は、知られた名曲を情感込めて歌い上げる。知られたアルペジオが少々異なるのは仕方ない。最後はアコギがリードして始まるM11「John Anderson, My Love」(R. Burnes作)で、アコギとのデュオにて対話しながら歌い上げ、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Jimmy Raney(g)、Keter Betts(b)、Teddy Kotick(b)、Dave Baikey(ds)、Osie Johnson(ds)、Hal McKusick(flu)、Jimmy Giuffre(cla)。

2:「ニューヨークの休日」:Sings Sunday In New York & Other Songs About New York〜Mel Torme
ニューヨークの休日
メル・トーメ
ワーナーミュージック・ジャパン
2012-09-12
オリジナル音源は1964年発表。

こちらは、アメリカでフランク・シナトラと並ぶジャズ・ジャイアント!メル・トーメは、シナトラ程は日本では知名度ないけど、クリスマススタンダードで誰もが耳にした事のある「The Christmas Song」の作者。今回はN.Y.を題材にした歌曲をまとめた1枚。編曲は4曲(M1,4,6 & 8)がJohnny Williams、4曲(M2,7,9 & 12)がDick Hazard、4曲(M3,5 & 10-11)がShorty Rogersが手がけて、全13曲収録です。

まずは木管隊がリードして始まるゆったり4ビート曲M1「Sunday In New York」(C. Coates & P. Nero共作)で幕開け。小粋な伴奏得て軽やかな歌い進めるN.Y.の朝。ピアノ従えて歌い出すスロー系M2「Autumn In New York」(V. Duke作)は、ストリングス隊を軸とした伴奏得て、しみじみと歌い進める秋のN.Y.を。ゆったり4ビート曲M3「Lullaby Of Birdland」(ジョージ・シアリング作)は、ジャズスタンダードの定番。小粋なスキャットやヴァイブらによるソリを間奏に配して、軽快な4ビートによるM4「Broadway」(B. Bird, H. Wood & T. McRae共作)は、正にビッグバンドジャズ。躍動的にスウィングすれば、ギター従えて歌い出すゆったり4ビート曲M5「The Brooklyn Bridge」(S. Cahn & R. Evans共作)は、小粋な伴奏得てブルックリン橋!素朴な日常を歌って、軽快な4ビート曲M6「Let Me Off Uptown」(E. Bostic & R. Evans共作)は、ブラス隊を軸とした編曲得て、間奏で歌との掛け合い、後奏で力強いスキャットソロ挟んで朗々と展開。

B面に移って、土着なタム廻しからアップ系M7「Forty Second Street」(A. Dubin & H. Warren共作)は、街の混沌さをあたかもジャングルの中みたいな伴奏用いてまとめ上げて。木管隊と金管隊がしっかり掛け合って始まる3連系M8「Sidewalks Of New York」(トラディショナル)は、N.Y.の歩道について軽やかに歌い進めるも、どんどんと転調し、キーが上がっていく。ストリングス隊がリードしてのスローな4ビート曲M9「Harlem Nocturne(Nocturne For The Blues)」(E. Hagen & S. Robin共作)は、ハーレム!重々しくも神秘的な響きに支配され、厳かに歌い進めれば、軽快な4ビート曲M10「New York, New York」(A. Green, B. Comden & レナード・バーンスタイン共作)は、あの有名曲じゃないんだけど、小粋に軽やかに歌い進めて、ゆったり4ビートによるM11「There's A Broken Heart For Every Light On Broadway」(F. Fisher & H. Johnson共作)は、フルートらを従えてしみじみと歌い進めていく。倍テンして軽やかな間奏&ヴァイブソロを挟んで、疾走感溢れるストリングス隊の調べからのアップ系M12「Manhattan」(リチャード・ロジャーズ&ロレンツ・ハート共作)は、ゆったり4ビートへと変化し、小粋にスウィング。最後はピアノ従えて歌い出すM13「My Time Of Day」(F. Loesser作)。ストリングス隊、最後にブラス隊が色を添えて、アルバムアウトロとしてささやかな印象を残して幕を閉じます。

3:「踊る声」:Bobby McFerrin〜〜Bobby McFerrin
踊る声
ボビー・マクファーリン
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-11-20
オリジナル音源は1982年発表。

こちらは天才といっても過言ではないボビー・マクファーリン(vo、e-p…M6、back-vo…M8)のデビュー作です。エグゼクティブ・プロデューサーをBert De Coteaux、M3のプロデューサーをBert De CoteauxにElliot Scheiner、Linda Goldstein、また編曲は4曲(M2,4,6 & 10)がボビー、3曲(M1,3 & 7)がNic. TenBrockが務めて全10曲収録です。

まずはサンバのリズムにボイスパーカッション重ねて始まるアップ系M1「Dance With Me」(John & Johanna Hall共作)で幕開け。オーリアンズの1975年発表曲のカバーで、いくつかの声質使い分けて楽しげに歌を重ねていく躍動的な楽曲。その非凡な才能の全てを披露して、ボイスパーカッションにスキャット絡めて始まるスロー系M2「Feline」は、少しフォーキーなバラード曲。節々にスキャットソロを挟んで、ソングライターの側面を披露すれば、スローな3連シャッフル曲M3「You'v e Really Got A Hold On Me」(William Robinson, Jr.)は、フィービ・スノウ(vo)とのデュエット曲。ザ・ミラクルズの1962年発表曲のカバーで、センスよい伴奏を得て丁々発止する2人。ささやかなギターソロを挟みます。ピアノにスキャット重ねて始まるスローな跳ね系M4「Moondance」(ヴァン・モリソン作)は、作者の1970年発表曲のカバー。ジャジーな響きを醸し出しつつ、超高音域なスキャットも交えながら朗々と歌い上げれば、多重録音によってのセルフアカペラによるM5「All Feets Can Dance」は、高音域に低音域に何音声重ねてる?端的にまとめつつもその構成力は見事です。

B面に移って、エレピに口笛重ねて始まるスロー系M6「Sightless Bird」は、美メロなバラード曲。中盤の超高音域なスキャットは幻想性を大いに強調して、ピアノから始まるスローなブラシチキチキ曲M7「Peace」(ホレス・シルヴァー作)は、ジャジーな響きに包まれて。トランペット風な音色でのボイストランペットソロを挟んで、幻想的なエレピやドラムらから始まるアップな3連シャッフルからのM8「Jubilee」は、16刻みのサンバ調に変化し、朗らかなメロディを歌っていく。自身による高音域コーラスも楽しさを引き立てて、M9「Hallucinations」(バド・パウウェル作)は、M5に続いての多重録音による1人アカペラで躍動的に端的に披露すれば、最後はピアノとのユニゾンでスキャット披露しての軽快な4ビート曲M10「Chicken」。奔放にスキャット繰り出して存分にソロを取る。ピアノソロ、そしてスキャットとの掛け合い挟んでテーマ反芻、スパッとエンディング、鮮烈な印象を残して幕を閉じます。

参加ミュージシャン。Steve Erquiaga(g…M2 & 6)、Joe Caro(g…M3)、Peter Maunu(g…M1,3 & 6)、Ken Karsh(g…M2)、ヴィクター・フェルドマン(p…M1,4,7-8 & 10、e-p…M1 & 8)、ラリー・クライン(b…M1,4,7-8 & 10)、Stu Feldman(b…M2)、John Siegler(b…M3)、ランディ・ジャクソン(b…M6)、John Guerin(ds…M1,4,7-8,10)、James Preston(ds…M2 & 6)、Frank Vilardi(ds…M3)、H. B. Bennett(ds…M5)、Kenneth Nash(perc…M1)、Brenda McFerrin(back-vo…M8)、Debbie McFerrin(back-vo…M8)、Merwyn McFerrin(back-vo…M8)、Taylor McFerrin(back-vo…M8)。

4:「ウイ・アー・イン・ラヴ」:We Are In Love〜Harry Connick, Jr.
ウイ・アー・イン・ラヴ
ハリー・コニックJR.
ソニー・ミュージックレコーズ
1990-07-26

実は発売に購入をしていたハリー・コニック・Jr.(vo & p)の2作目のオリジナル作。その名を知ったのは1989年製作の映画「恋人たちの予感」なんだけど、そこで劇伴制作、そのサントラから主題歌「When Harry Met Sally」が1990年度グラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル賞を受賞したりしたから、時代はハリー!な中での本作でした〜。

本作は、エグゼクティブ・プロデューサーをBobby ColombyとDr. George T. Butler、プロデュースは8曲(M1-4,6,8,10 & 12)がMarc Shaimanとの共同、3曲(M5,9 & 11)がハリー単独、1曲(M7)がJoel Mossとの共同といった形で、全12曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、軽快な4ビート曲M1「We Are In Love」で幕開け。ブラス隊やストリングス隊を従えつつの古き良き時代のビッグバンドジャズを展開。サビに用いたキューバンビートやブラス隊の間奏なども粋な演出。中低音の金管隊に木管隊が繋いで始まるスローな4ビート曲M2「Only 'Cause I Don't Have You」(R. McLeanとの共作)は、間を大いに作りながらのしっとりバラード曲。隙間をストリングス隊が埋めつつ、呟くように歌い進めれば、ピアノが軽妙にリードして始まる軽やかな4ビート曲M3「Recipe For Love」は、少し抜き気味でスウィングする。ピアノやブラス隊による間奏も心地よく響きます。

ストリングス隊がリードしてのスローな3連系M4「Drifting」(M. Shaiman作)は、ハープやストリングス隊従えての切々と歌い上げる。美麗なストリングス隊の間奏挟んで、白眉な仕上がり。ギターとホルン?らが絡み合ってのイントロ経てのアップな4ビート曲M5「Forever, For Now」(R. McLeanとの共作)は、中低音な金管隊を従えて、夜の路地的な物々しさを感じさせる。アコベ従えて歌い出すスロー系M6「A Nightingale Sang In Berkeley Square」(E. Maschwitz & M. Sherwin共作)は、ブランフォード・マルサリス(t-sax)の歌伴テナー従えて気怠く歌い進める。中盤に木訥としたテナーソロを挟みます。

指パッチンしながら歌い出すM7「Heavenly」(R. McLeanとの共作)は、コーラス隊従えながら朗らかなメロディをドゥーバップする。ホルンにハープやチェロらかしっかりリードして始まるスロー系M8「Just A Boy」(R. McLeanとの共作)は、ピアノ従えての歌にオケ隊が奥深く色を添えて展開。リズムフリーでクラシカルな印象を残して、ピアノから始まるゆったり4ビート曲M9「I've Got A Great Idea」は、小編成!ピアノトリオの形式で小粋に展開。中盤に雄弁なピアノソロを挟みます。

流麗なるストリングス隊の調べからの超スローなチキチキ風M10「I'll Dream Of You Again」は、木管隊やハープらが絡む中、朗々と暖かく歌い上げる。ソプラノソロはブランフォード・マルサリス(s-sax)による。ドラム従えて歌い出しての高速4ビート曲M11「It's Alright With Me」(コール・ポーター作)は、ギターも従えながら疾走感溢れるスウィング曲。ギター、アコベとドラムの掛け合い2巡し、リフ絡めてのドラムフィルからピアノのソロと、インタープレイを大いに詰め込めば、最後は重々しい響きのままで歌い出すM12「Buried In Blue」(R. McLeanとの共作)。ドラムレスかつオケ隊が伴奏する中、切々と歌い進めていくハリー。厳かに幕を閉じます。

まあジャズ・ボーカルのあり方を、伝統も踏襲しながらしっかりと提示した本作。録音時のハリーは23歳なんだけど、既に大物感が漂っていました〜。

その他参加ミュージシャン。ラッセル・マローン(g)、Benjamin Jonah Wolfe(b)、Shannon Powell(ds)。他にも(クレジット未記載ながら)オケ隊やコーラス隊が参加していています。

CDコレクションその2586…「エアロスミス」1枚!

今回はエアロスミス。

1:「ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!(DVD付)」:Music From Another Dimension!
ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!(DVD付)
〜Aerosmith
エアロスミス
SMJ
2012-11-07

全く真面目に聴いてないこちらのエアロスミス。11作目「ゲット・ア・グリップ」と、2011年発表の究極ベスト集しか聴いてない私です(苦笑)。しかし本作は15作目で、以降、ニューアルバムの発表もない。ある意味で最新作でもあるんだけど、本編15曲にボーナストラック2曲、ボーナスCDにボーナスCDに3曲収録、合わせて全20曲収録です。

ちなみにエアロスミス=スティーヴン・タイラー(vo、g、g…M3 & 11、p…M15、kbds、org…M5 & 11、ds…M14、perc、harmonica、mandolin…M4、fiddle…M7)、ジョー・ペリー(g、lap steel-g、baritone-g、synth、b、dulcimer、strings、vo)、ブラッド・ウィットフォード(g、back-vo)、トム・ハミルトン(g、synth、b & vo)、ジョーイ・クレイマー(ds & back-vo)の5人編成。


また各曲のプロデュースは12曲(M1-2,4-6,8 & 10-15)がテイラーとペリー、Jack Douglas、2曲(M3 & 9)がテイラーとMarti Frederiksen、1曲(M15)がファーギーの兄Marti Frederiksenが担当しています。

本編Disc1枚目、まずはスペーシーにナレーション挟んで始まるM1「Luv XXX」(詩:テイラー、曲:テイラー&ペリー)は、激しいミディアムなビート加わって「1日に3度愛し合おう」と歌っていくパワフルなロックチューン。何だか若さも全開だし、ある意味でキャッチー過ぎるけど彼ららしさでもある。中盤にギターソロ、タム連打やスネア4つ打ちでサビ反芻、強調すれば、アップな8ビート曲M2「Oh Yeah」(詩曲:ペリー)は、ストレートなロックチューン。明快なタイトルをそのまま形にし、ギターソロも挟んで、ギターカッティングからのミディアム系M3「Beautiful」(詩:テイラーとM. Frederiksen、曲:ペリー以外の4名+M. Frederiksen)は、大勢でシャウトしつつ、チキチキによってのサビ挟みながら自由になる事=Beautifulとシャウトする。

アコギカッティングからのゆったり3連シャッフル曲M4「Tell Me」(詩曲:ハミルトン)は、と本命じゃなかった理由などを「教えてくれ」と魂の絶叫して、ギターがリードしての少しスローな跳ね系M5「Out Go The Lights」(詩:テイラー、曲:テイラー&ペリー)は、エッジ効いたギターリフの中、「さぁ明かりを消して」と、これからのメイクラブを高らかにシャウト。女性コーラス交えて、ギターやハーモニカのソロを挟めば、ギターがリードしてのアップ系M6「Legendary Child」(詩:テイラー、曲:テイラー、ペリー& Jim Vallance)は、左右のギターの力強いリフ従えてのファンク寄りなロックチューン。「伝説の申し子」とは誰の事?ギター2人いる事がヘビーにサウンドを織り成してます。

スローなチキチキ風M7「What Could Have Been Love」(曲:テイラーにM. Frederiksen、R. Irwin共作)は、こちらも終わった恋についてシャウトするストレートな美メロのロッカバラード曲。冒頭に街の喧騒のエフェクト、ギターリフに歌声重ねて始まるアップ系M8「Street Jesus」(詩:テイラー、曲:テイラー、ペリー&ウィットフォード)は、「路上のジーザス」に対して問いかける疾走感溢れるロックチューン。スローな8ビート曲M9「Can't Stop Lovin' You」(詩:テイラー、曲:ペリー以外の4名+M. Frederiksen)は、キャリー・アンダーウッド(vo)を迎えて、そのよくあるタイトルの通り、恋に落ちた心情を、1番はテイラー、2番はキャリーといった順でストレートに歌い合うロッカバラード曲。

アップな8ビート曲M10「Lover A Lot」(詩:テイラー、曲:5人+M. Frederiksen、Jesse Kramer、Marco Moir)は、リフを軸に進行する「どうしてお前にはわからないんだ」とシャウトする疾走感溢れるロックチューン。シンセにギターのソロを挟めば、ギターやピアノ、ストリングスがリードしてのスロー系M11「We All Fall Down」(詩曲:ダイアン・ウォーレン)は、映画「アルマゲドン」主題歌を提供したダイアン・ウォーレン提供曲。「誰だってつまづくことはあるんだから」と切々と歌い上げるバラード曲。編曲は大きく異なってピアノやストリングス隊が厳かに色を添えます。ギターリフからのアップな8ビート曲M12「Freedom Fighter」(詩曲:ペリー)は、「俺は自由の戦士」と歌って、戦争を肯定?実は深い意味はないのかもしれません。

ギターリフから始まるスローな跳ね系M13「Closer」(詩:テイラー、曲:テイラーにクレイマー、M. Frederiksen)は、Closer=気持ちが近くなると、恋の追っかけっこについてのロッカバラード曲。オルガンから始まるスローなチキチキ曲M14「Something」(詩曲:ペリー)は、ヴァン・ヘイレンっぽいギターリフ従えながら「(変化は)何かでわかる」と歌い上げてくロッカバラード曲。骨っぽいギターソロを挟めば、最後はピアノ従えて歌い出すスロー系M15「Another Last Goodbye」(詩:テイラーとデスモンド・チャイルド、曲:テーラーとペリー、デスモンド・チャイルド)。多くのロッドバンドに楽曲提供してきたデスモンド・チャイルド迎えて、ピアノやストリングス隊従えての崇高なバラード曲。スペーシーなナレーションで幕を閉じます。

日本向けボーナストラックは2曲、メンバーらの談笑にギターカッティング重ねての少しスローな16刻みによるM16「Shakey Ground」(詩曲:J. Bowen, A. Boyd & E. Hazel)は、ザ・テンプテーションズのカバーで、元メンバーのリック・ディファイ(g)が参加。何だかロック寄りなファンクチューン。アップなウンチャ!M17「I'm Not Talkin'」(M. Allison)は、ヤードバーズのカバー。大いに疾走感漂わせて、シャウトしていく。中盤にワイルドなギターソロを挟みます。


本編の参加ミュージシャンは、Marti Frederiksen(g & kbds…M13、back-vo…M7)、Russ Irwin(p & back-vo…M7)、Jack Douglas(p…M8、kbds…M12、org…M9、synth…M6、perc…M1-2,4,10 & 12-13、back-vo…M6 & 12)、Zac Rae(p & synth…M11、e-p…M12)、デスモンド・チャイルド(p…M15)、Paul Santo(kbds…M12-13、org…M4 & 14、mellotron…M13)、Dr. Rudy Tanzi(org…M12 & 14)、Daniel J. Coe(synth-strings…M13)、Jesse Kramer(additional-ds…M11)、Jessy J.(t-sax…M2)、トム・スコット(t-sax…M2 & 5)、John Mitchell(b-sax…M2 & 5)、Gary Grant(tp…M2 & 5)、Larry Hall(tp…M2 & 5)、Bill Reichenbach Jr.(tb…M2 & 5)、Jesse Kotansky(vln-solo…M15)、Daphne Chen(vln…M11 & 15)、Eric Gorfan(vln…M11 & 15)、Lauren Chipman(viola…M11 & 15)、Richard Dodd(cello…M11 & 15)、ジュリアン・レノン(back-vo…M1)、Laura Jones(back-vo…M2 & 5)、Melanie Taylor(back-vo…M2 & 5)、Sharlotte Gibson(back-vo…M2)、Mia taylor(back-vo…M3)、Warren Huart(back-vo…M6)、Bruce Witkin(back-vo…M12)、ジョニー・デップ(back-vo…M12)

Bonus CDは、わずかに全3曲収録。それぞれを1曲(M1)gがテイラー、ペリーにJack Douglas、1曲(M2)がJack Douglasと、2曲(M2)がペリーにJack Douglas、1曲(M3)が、テイラーにMarti Frederiksenといった体制で。

ギターがリフ奏でて始まるミディアム系M1「Up On The Mountain」(詩曲:ハミルトン)は、「俺は山に登るんだ」と木訥と歌い進めていく。中盤にインド的なサウンドの間奏、ギターソロを挟んで、ギターがリードしてのスロー系M2「Oasis In The Night」(詩曲:ペリー)は、「君は俺の夜のオアシス」と木訥と歌い進めていくフォーキーな楽曲。歌ってるのはペリーかも。そしてギターがリードしてのミディアム系M3「Sunny Side Of Love」(詩:テイラー、曲:テイラーとMarti Frederiksen)は、いわば結婚を示唆しつつの明るくささやかなロックチューンでした〜。

本作発表から間もなく10年。新作はどうなんでしょ???

CDコレクションその2585…「杉山清貴」3枚!!

今回は、杉山清貴氏のソロデビュー35周年を記念して再発された音源3枚をまとめて。

1:「beyond... -35th Anniversary Edition-
beyond... -35th Anniversary Edition-
杉山清貴
バップ
2022-06-29
オリジナル音源は1986年7月2日発売。

1983年に杉山清貴&オメガトライブでメジャーデビューを果たし、1985年年末をもって解散、直後のソロデビューを果たした杉山清貴氏。念願のセルフプロデュースによってのソロ1作目が本作です。ボーナストラック5曲加えて全16曲収録です。

まずは打ち込みに生ドラム被せてのアップ系M1「Ocean」(詩:大津あきら)で幕開け。いわばM9のサビ部分のみを抜き取ってのアルバムイントロ曲。波の音流してソプラノが導入してのミディアム系M2「What Rain Can Do To Love」(英訳詩:山口美江、曲:志熊研三)は、爽やかな響きの夏の浜辺を彷彿させる。オール英語歌詞によって醸し出したいのはリゾート感。ミディアムな16刻みによるM3「Position 0の憂鬱」(詩:青木久美子)は、シンセに小刻みなシンセベース鳴り響いてのデジタルファンクな体裁。サビ部分にあえてのスラップは大きなアクセント。そのまま繋がってのアップ系M4「One More Night」(詩:大津あきら)は、スラップ鳴り響いてのアーバンなファンク調。彩るシンセはDX7な音色。シンセとシモンズ廻しの間奏はとにかくライブ映えを狙った印象。スローなチキチキ曲M5「Alone」(詩:松井五郎、曲:佐藤健)は、メロウなバラード曲。中盤にサックスソロ挟みつつ、全てにリバーブ多様したせいか浮遊感が全体に。アップな8ビートによるM6「Illusionを消した夜」(詩:麻生圭子)は、スラップ絡めた直進的なビート用いてのどことなくナイティなA&Bメロと、朗らかなサビで構成される陰と陽を混ぜた楽曲。

B面に移って、シンセベース8分刻みからのアップ系M7「You Don't Know Me」(詩:園部和範)は、爽やかで正にシティポップ。そのサビはとにかくキャッチー。シンセ類織り重なるイントロ経てのスローなチキチキ曲M8「Long Time Ago」(詩:松井五郎)は、メロウなバラード曲で、夏のリゾートが似合いそう。そしてソロ初シングルのアップ系M9「さよならオーシャン」(詩:大津あきら)。ドラマティックな編曲なされつつ、キャッチーなサビは力強くもあり、そのサビ裏のシンセは音色含めて印象的。一転、ピアノらがリードしてのスロー系M10「Reflexive Love」(詩:青木久美子)は、別れ直後の情景を描いた素朴なラブバラード曲だけど、用いたシンセベースが暖かく響く。間奏のギターソロは歌心溢れまくって。後奏の流麗なストリングス経て、そのまま実質最後のスロー系M11「Miss Dreamer」(詩:大津あきら、曲:佐藤健)。マイナーな響きのバラード曲で、愛を信じて的な切ない系の歌詞を朗々と歌い上げます。

ここからがボーナストラック。まずは本編M9のシングルバージョンM12「さよならオーシャン(シングル・バージョン)」。とはいえ尺は13秒短いだけ。しかし裏のギターリフはフィル・コリンズ&フィリップ・ベイリーの「イージー・ラヴァー」っぽくもある。そのB面収録され、シンセ折り重なって始まるアップ系M13「Shadow」は、直進的なビートのファンク感溢れる楽曲。シモンズ含めてのデジタル感が1980年代っぽい。少しスローなチキチキ曲M14「Angel Eyes(SEなしバージョン)」は、M8のオール英語歌詞バージョン。M9のカラオケ音源M15「さよならオーシャン(オリジナル・カラオケ)」挟んで、M1のCDバージョンM16「Ocean(CDバージョン)」は、サビのみだったモノをほぼ全容を紹介してます。

参加ミュージシャン。吉野藤丸(g)、北島健二(g)、松下誠(g)、土方隆行(g)、西本明(kbds)、山田秀俊(kbds)、佐藤準(kbds)、宮城純子(kbds)、大谷和夫(kbds)、笹路正徳(kbds)、松田真人(kbds)、中西康晴(kbds)、松原秀樹(b)、渡辺直樹(b)、富倉安生(b)、宮崎全弘(ds)、長谷部徹(ds)、渡嘉敷祐一(ds)、斎藤ノブ(perc)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、新井英治(horns)、村上準一郎(horns)、林研一郎(horns)、数原晋(horns)、平塚文子(back-vo)、比山貴詠志(back-vo)、松木美和子(back-vo)、大塚修司(back-vo)、木戸やすひろ(back-vo)、Dabbie(back-vo)、前田グループ(strings)、梅原篤(prog)、Hitoshi Anbai(prog)。

2:「realtime to paradise -35th Anniversary Edition-
realtime to paradise -35th Anniversary Edition-
VAP
2022-06-29
オリジナル音源は1987年3月21日発売。

こちらは、2作目のオリジナル作。前作(上の1ね)から8か月強の期間を経て〜ですので、早々に録音したんだろうと思います。CD化の際のボーナストラック1曲に、今回用の5曲を加えて、全16曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、冒頭にタイトルコール繰り返して始まるアップ系M1「realtime to paradise」(詩:大津あきら)で幕開け。TBS系「世界めぐり愛」テーマ曲らしく、マイナーなメロディをギターがリードしてのアップな4つ打ちビート入ってマイナー系なメロディを積み重ねつつ、壮大な響きのサビを披露する。シンセがリードしてのミディアムな8ビート曲M2「MYSTIC LADY」(詩:青木久美子)は、いかにもな2曲目っぽいマイナーなファンク調で、「掴みどころない女性」と洗練されたサウンド施して歌い上げれば、ピアノがリードして始まる少しスロー系M3「bound for RIVER's ISLAND」(詩:青木久美子)は、美メロなバラード曲。そのおおらかなドラムは青山純(ds)っぽい。中盤と終盤に高らかなギターソロを挟めば、トロンボーンがリードしてのアップな8ビート曲M4「タイをはずして」(詩:青木久美子)は、「旅立ち」をテーマに、ささやかかつ可愛くまとめた前向きな響きの楽曲。終盤にはフリューゲルホルンソロを挟んで、サビ始まりのミディアムな3連シャッフル曲M5「想い出のサマードレス」(詩:松井五郎)は、夏のビーチがよく似合うサマーソング。とはいえ「また逢えるね」と男の願望?歌詞は女々しい。中盤にギターソロを挟みます。

B面に移って、シンセがリードしてのアップな8ビート曲M6「BORDER LINE」(詩:大津あきら)は、直進的なロックチューンで、直接的に別れを綴った歌詞を持つ心のザワザワ感を歌い上げて。中盤にギターソロ、厚いコーラスによるブリッジを挟んで、喰ったリフからのアップな3連シャッフル曲M7「Cape Light」(詩:売野雅勇、曲:小田裕一郎)は、朗らかな響きを持つバラッド曲。絡み合うコーラス隊が夏らしい印象を残せば、アップな8ビートによるM8「MOVING MY HEART」(詩:青木久美子)は、直進的なビート用いて「闇の先の光を目指して」的な歌詞を歌い上げるいかにもな1980年代らしい青春の主張曲。シンセらが導入しての少しスローなチキチキ曲M9「モノローグ」(詩:松井五郎、曲:佐藤健)は、OVA「湘南爆走族6 GT380ヒストリー」主題歌。淡々と展開、どこかしら夏の終わりを感じさせるメロウなバラード曲。中盤にドラマティック気味なキーボードソロを挟んで、実質最後はシンセがリードして始まるアップな8ビート曲M10「THE DREAM」(詩:トミー・スナイダー)。全編が英語歌詞にて、夢についてささやかに歌っていく。中盤に吉川忠英(ac-g)によるアコギソロを挟んで、ハワイのラジオ曲でかかってそうな楽曲で、コーラス隊のアカペラ重奏にてしっとりと本編は幕を閉じます。

CD化の際のボーナストラックは、アップな8ビート曲M11「最後のHoly Night」(詩:売野雅勇)で、2ndシングル、JALハワイキャンペーン'86イメージソングやミノルタ「α-7000」CMソングでもある。テーマはクリスマスなので、時期が合わない理由で未収録でしょう。しかしそのキャッチーなサビは意外に普遍な美しさ。

ここからが本作のボーナストラックで、ドラマティックにシンセ鳴り響いての少しスローなチキチキ曲M12「奪われた倦怠」(詩:青木久美子)は、2ndシングルM11のB面曲で、マイナーな響きを持つアーバンな響きの楽曲。中盤に骨のあるギターソロを挟んで、シンセがリードしてのアップな16系M13「水の中のAnswer」(詩:売野雅勇)は、3rdシングルで、プールサイドやアロハシャツ、珊瑚礁といった単語散りばめての爽やかな夏ソング。中盤にテナーソロを挟めば、タム連打からのミディアム系M14「IN THE VISION」(詩:乃木紫煙)は、3rdシングルM13のB面で、小気味よいシンセやワイルドなギターを配しつつ、「遅すぎる」と後悔について高らかに歌っていくアーバンチューン。そしてM11のカラオケ音源M15「最後のHoly Night(オリジナル・カラオケ)」とM13のカラオケ音源M16「水の中のAnswer(オリジナル・カラオケ)を挟みます。

その他参加ミュージシャン。北島健二(g)、今剛(g)、土方隆行(g)、松下誠(g & back-vo)、吉川忠英(ac-g)、笹路正徳(kbds)、佐藤準(kbds)、難波正司(kbds)、山田秀俊(kbds)、伊藤広規(b)、富倉安生(b)、松原秀樹(b)、島村英二(ds)、宮崎全弘(ds)、磯広行(perc)、荒木敏夫(horns)、岩瀬富美夫(horns)、岡田澄雄(horns)、Shinji Okano(horns)、数原晋(horns)、Nobuo Kato(horns)、兼崎順一(horns)、岸義和(horns)、白山文男(horns)、西山健治(horns)、花坂義孝(horns)、早川隆章(horns)、平原まこと(horns)、渕野繁雄(horns)、大塚修司(back-vo)、木戸やすひろ(back-vo)、比山貴詠志(back-vo)、浦田恵司(prog)、Noritaka Ubukata(prog)、北城浩志(prog)、松武秀樹(prog)。

3:「kona weather -35th Anniversary Edition-
kona weather -35th Anniversary Edition-
杉山清貴
バップ
2022-06-29
オリジナル音源は1987年12月19日発売。

こちらは、3作目のオリジナル作。前作からは9カ月の期間を経てですので、ある意味でそういった事業計画があったのかもしれません。CD化の際のボーナストラック1曲に、今回用の5曲を加えて、全15曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、スタジオ内のやりとり経て男女がアカペラして始まるミディアムな8ビート曲M1「KONA WIND」(詩:田口俊)で幕開け。雰囲気はハワイ!のどかな響きに包まれつつ、のどかな日常を歌えば、スラップからのミディアムな8ビート曲M2「DOUBLE RAINBOW」(詩:田口俊)は、西海岸系なおおらかさが感じられるサウンドを纏って、未来の希望をストレートに歌って、シンセやソプラノがリードしてのスローなチキチキ曲M3「PARK SIDE ROMANCE」(詩:青木久美子)は、メロウなバラード曲。浮遊感漂う伴奏を得て、「もう1度逢えたなら」「未来は変わるさ」と男の幻想を歌う。ギターリフからのミディアムな跳ね系M4「MIDNIGHT CONFUSION(恋にナイフを!)」は、(詩:青木久美子)は、アーバンなファンクチューン。都会の夜を舞台に男女の恋模様をシャープに描く。中盤にギターソロを挟んで、エレピがリードしてのM5「サンセット・ラブソング」(詩:安藤芳彦)は、恋人との幸せな時間をささやかに歌っていくメロウなバラッド曲。

B面に移って、4つ打ち鳴り響いて始まるアップな8ビート曲M6「HEARTBREAK CITY」(詩:リンダ・ヘンリック)は、全編英語歌詞によるアーバンファンク。いわゆるハートブレイク!直接的な日本語よりは英語で包み隠したのかもしれない。喰ったビートのミディアム系M7「I'LL BE THERE」(詩:安藤芳彦)は、昔の彼女との偶然な再会を、スチールドラムやトロピカルなシンセで色を添えて明るくまとめれば、フレベがリードしてのスローな3連シャッフル曲M8「あの夜の向こうに」(詩:安藤芳彦)は、いわば夜の向こうに明日があると、ナイティなサウンドに包んでのバラード曲。実質最後はミディアムな8ビート曲M9「A PRIME DAYBREAK」(詩:青木久美子)で、西海岸らしいカラッとしたサウンドに包まれ、なりゆきの楽しさを高らかに歌っていく。

CD化の際のボーナストラックは、ギターがリードしてのアップ系M10「SHADE - 夏の翳り -」(詩:青木久美子)で、4thシングルで喰ったビートと4つ打ち組み合わせての攻撃的な楽曲。「ひと夏の煌きで終わる」と、ある意味でそれは夏ソング。

ここからが本作のボーナストラックで、まずはシンセらから始まる少しスロー系M11「風のLONELY WAY」(詩:田口俊)は、5thシングルで、ささやかなバラッド曲。「一人で歩き出すのさ」と、別れの後を切々と歌っていく。アルトがリードして始まる少しスローなチキチキ曲M12「無言のDIALOGUE」(詩:青木久美子、曲:林哲司)は、5thシングルでM11のB面曲。マイナー調なこちらは別れた後ながらもまだ終われてない寂しさを歌って。中盤に高らかなアルトソロを挟みます。

そして12インチシングルとなってたM13「SHADE - 夏の翳り -(スペシャルリミックスバージョン)」(詩:青木久美子)とそのB面のM14「水の中のAnswer(ロングバージョン)」(詩:売野雅勇)。前者は明るいアカペラを冒頭に、またギターリフらやコーラスワークらにて長くまとめれば、後者も打ち込みやら諸々付け加え、M11のカラオケ音源M15「風のLONELY WAY(オリジナル・カラオケ)」を挟みます。

参加ミュージシャン。鈴木茂(g)、角田順(g)、松下誠(g)、吉野藤丸(g)、倉田信雄(kbds)、小島良(kbds)、難波正司(kbds)、松田真人(kbds)、山田秀俊(kbds)、岡沢章(b)、富倉安生(b)、松原秀樹(b)、美久月千晴(b)、岡本敦男(ds)、島村英二(ds)、長谷部徹(ds)、宮崎全容(ds)、斉藤ノブ(perc)、浜口茂外也(perc)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、土岐英史(sax)、大塚修司(back-vo)、木戸やすひろ(back-vo)、比山貴詠志(back-vo)。

CDコレクションその2584…「菊池桃子」新作1枚!!

はい、今回は菊池桃子!

今春に発売された「稲垣潤一 meets 林哲司 (特典:なし)」と同様に、林哲司氏と菊池桃子さんの35年ぶりの共演!を売りとした1枚です。

1:「Shadow
Shadow
菊池桃子
バップ
2022-07-27

こちらもね、新曲2曲をアルバムの最初と最後に配しつつ、過去作のリマスタリング集。特に後述の初期4枚については、カウントすれば38曲全てが林さんの作曲。それらから厳選?14曲をピックアップ&リマスタリングを林さんが施して、新曲を足して全16曲収録です。

初期4枚は以下の通りで、全ての作編曲は林哲司氏(M13編曲除く)
 1984年発表「OCEAN SIDE」収録
➁:1985年発表「TROPIC of CAPRICORN」収録
:1986年発表「ADVENTURE
ぁ1987年発表「ESCAPE FROM DIMENSION」

まずは新曲!M1「Again」新曲(詩:売野雅勇)で幕開け。当時っぽくアナログシンセ風な伴奏を得て、持ち味のウィスパーボイス用いて「再び!」と気丈な女心を歌っていく。「捧げたい」とか「ひたむき」とかのワードセンスも彼女らしいモノ。

ここからが過去作のリマスタリング音源。まずはシンセらがリードしてのアップ系曲M2「Adventure」(詩:有川正沙子)で。アルバムタイトル曲であり、少し物悲しさあるサビを冒頭に、非常に抽象的な歌詞を歌っていく。ギターソロを配しつつ、最後のサビ=「あなたの愛にAdventure」が明確。シモンズにシンセベース鳴り響いてのアップ系M3「Blind Curve」 併蹇Ы元康)は、マイナーなメロディを持ちつつ、喰ったサビはキャッチー。「愛は少し苦手」と不器用さを歌えば、アップな8ビート曲M4「赤い稲妻」(詩:有川正沙子)は、朗らかな響きを持つ。「ゴール目指す〜いつまでも見つめてた」と、その奥ゆかしさは青春。

喰ったビートのミディアム系M5「Good Friend」(詩:青木久美子)は、親友との別れについてファンクビート用いて歌っていく。どことなく物悲しく響いて、シンセがリードしてのミディアムな8ビート曲M6「So Many Dreams」 併蹇Ш監純子)は、ささやかな響きの楽曲で、「すこしあとからついていく〜待っていてね」と、本人のイメージそのまま歌詞にして。連打なシモンズに小刻みなシンセベース鳴り響いてのアップ系M7「恋のProjection」➁(詩:青木久美子)は、男性コーラスと掛け合いながらのサビを持つドラマティックな楽曲。三人称的な立ち位置で男女の今を歌っていく。

スローな3連シャッフル曲M8「雨のRealize」(詩:青木久美子)は、ささやかな響きの中で舌足らずな歌声用いて雨の中で彼と歩いていく時の心情を歌っていく。シンセやギターがリードしてのアップな8ビート曲M9「カレンダーにイニシャル」➁(詩:秋元康)は、彼とのデートを待ちわびる女心を明るく歌っていく。アップな8ビートによるM10「Starlight Movement」ぁ併蹇Ю通攀徃子)は、いかにもな1980年代らしいサウンドに包んでのナイティなポップチューン。

ギターらがリードしてのアップ系M11「Ocean Side」 併蹇Ю通攀徃子)は、スラップやブラス隊交えつつの小気味よくも爽やかな夏ソング。これぞシティポップと言え、ドラムがビート刻んで始まるアップ系M12「Boy Friend」➁(詩:秋元康)は、待ちぼうけを食わされる悲しい女心をマイナーなメロディにのせて歌っていく。ヒップな打ち込みから始まるアップ系M13「Dreamin' Rider」ぁ併蹇有川正沙子、編曲:鷺巣詩郎)は、編曲の毛色が大きく異なっての直進的な響きを持つ。鷺巣さんの鬼才ぶりが大きく印象的。

エレピらから始まるアップな3連シャッフル曲M14「夜明けのバスターミナル」ぁ併蹇有川正沙子)は、途中で半分のテンポに変化しつつも設定は遠距離恋愛。「Miss You」と寂しさを小気味よく歌えば、キーボードがリードしてのスロー系M15「南回帰線」➁(詩:有川正沙子)は、遠い所に行ってしまった彼?への未練?ひと夏の短い恋について切々と歌っていくバラード曲。テナーソロを途中に挟みます。

最後は新曲!少しスロー系M16「奇跡のうた」(詩:吉元由美)。ストリングス隊従えつつ、大いなる愛について朗らかなメロディを歌って、幕を閉じます。

現在のシティポップのブームの中、非常に大きい林さんの存在。キャリアの中で菊池桃子さんへの関りは非常に大きくって、この4枚は時期としては16歳から19歳迄の間に発表されたモノながら、デビューしたてのアイドルからの4年間を、ほぼ女性の作った女性らしい歌詞はある意味でイメージ優先、それらをポップなメロディとその時期らしい都会的な編曲で売り出して、結果を残していた事は素晴らしいと思います。同時期のアイドルでここまで線の通ったアイドルはいませんね〜(別格は中森明菜だけど)。

CDコレクションその2583…「米澤美玖」3枚!!

今回は、近年、私のインスタでもお気に入り登録をしている美人サキソフォニスト=米澤美玖の作品をまとめて〜です。

1:「Gift From Amusement
Gift From Amusement
米澤美玖
Trilogic
2018-10-04

まずはこちら。1992年5月4日生まれの米澤美玖(s & t-sax、aerophone)は、2016年7月23日に1作目「Amusement」、そして2017年5月10日に2作目「Landscape」を発表していて、その後の2018年5月4日に3作目「Another World」を発表しているようですが、本作は1作目と2作目からのセレクトした楽曲に新テイクを部分的に重ねて、また新曲3曲も加えてまとめた4作目。楽曲プロデュースは全て小川悦司(g…M1-5 & 7-10、mandolin…M10、prog…M1-8 & 10)が担当し、全10曲収録です。

まずは1作目「Amusement」からの5曲です。少しスローな跳ね系M1「My Dear」(小川悦司作)で幕開け。小気味よくクラヴィネット響く中、テナー&ギターが奏でるプチファンキー調。強めのタッチでテナーソロ、アウト用いてのギターソロを挟んで、少しスローなチキチキ風M2「Sky Free」は、テナーで饒舌にテーマ展開。中盤にワウ絡めてのギターソロ、終盤に流暢なテナーソロを挟めば、打ち込みに喰ったイントロぶつけての少しスローなチキチキ曲M3「Miss Funk」(小川悦司作)は、そのタイトルの通りファンキーな楽曲。スラップ鳴り響く中、テナーでテーマ展開する。中盤にブルージーなギターソロ、ベースソロは指弾きからスラップへと変化し、満を持してのテナーソロは豪放にブロウする。

クラッシャー木村(vln…M4)のバイオリンがリードしてのミディアムなボサノバ曲M4「Umbrella」は、そのままバイオリンが朗々とテーマ展開。ムーディにしっかりとテナーソロ、流麗にバイオリンソロ、また情熱的なアコギソロを挟んで、ニューオリンズ的な軽妙なビート用いての少しスロー系M5「Orange Juice」(小川悦司作)は、テナー&ギターがテーマ展開。テナーソロにワイルドなギターソロを挟みます。

そして2作目「Landscape」からの2曲。青柳誠(p…M6 & 9)による情景的なピアノから始まるスローな3連シャッフル曲M6「月と雲」は、ハチロク風と4拍子を行き来しつつテナーがしなやかにテーマ展開。テナーソロ経てリリカルなピアノソロも挟めば、和風な笛や太鼓やらによるイントロ経てのミディアムな4つ打ち曲M7「Ancient River」(小川悦司作)は、シンセにテナーがテーマ奏でてのどことなく印象はエジプト。中盤にシンセ?エアロフォン?のソロ、終盤に豪放なテナーソロを挟みます。

ここからが新曲で、三枝俊司(ac-b…M8-9)と小川このん(ds…M8-9)の生リズム隊を従えての2曲、喰ったシンコペーション重ねての少しスロー系M8「The Abyss」は、テナー&ギターでパーカッシブなテーマを展開。流麗なギターソロはメセニーっぽく、テナーソロにはドラムが大いに助演、ドラムソロも挟んで、ピアノがリードしてのスローな3連シャッフル曲M9「Return To The Sky part 1.」は、テナー&ギターが少し悲しげなテーマを。圧強めなテナーソロにアコベソロ、ジャジーなギターソロに青柳さんのピアノソロを挟んで、最後はM10「Return To The Sky part 2.」(小川悦司との共作)。民族音楽的?アンデスな響きの伴奏得て、M9と同じテーマをソプラノで高らかに奏でていく。アコギにソプラノのソロを挟んで、テーマ反芻してエンディング、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。服部政博(g…M5)、植田博之(b…M2-3)。

2:「Exotic Gravity
Exotic Gravity
米澤美玖
キングレコード
2019-04-24

続いてこちら。2019年1月11日に5作目「Dawning Blue」発表も、直後に録音、発表となった米澤美玖(s-sax…M6、t-sax…M1-5 & 7-9)のメジャーデビュー作が本作。プロデュースは小川悦司(g…M1-8、synth…M2 & 9、prog…M2 & 6-7)で、M4を除く8曲の編曲も手掛けて、全9曲収録です。

小刻みなキメ決めて始まるアップ系M1「Tenor Hunter」は、テナー&オルガンがチョロりなテーマ奏でるいわば本田雅人的なテクニカル系。ブイブイとブロウしてのテナーソロ、スペーシーなシンセにギター、須藤満(b…M1-2 & 5-6)によるスラップのソロを挟んで、シンセがリードして始まるM2「Magic Swirl」は、直後は8分の7拍子、そして躍動的な4拍子&喰ったキメにと変化しながらテナーがテーマ展開。しゃくりながらのテナー、松本圭司(kbds…M2 & 5)による少し毒気あるエレピ、ジャジーなギターのソロ、テーマ反芻して則竹裕之(ds…M1-2 & 5-6)によるしなやかながら押し込み系のドラムソロ挟んでエンディング。

ピアノが中近東風なリフ刻んで始まる8分の5拍子曲M3「Wyvern」は、テナーが少し影のあるテーマを展開。青柳誠(kbds…M3-4 & 8-9)によるリリカルなピアノに野太いテナー、リフ従えての波多江健(ds…M3-4 & 8-9)によるドラムのソロを挟んで、最後は全員でそのリフをユニゾンしてエンディング。テナーがリードして始まるアップ系M4「Ancestor」は、4ビート風のリズムも用いつつテナーがテーマを展開。テナーにピアノのソロを挟んで、ジャズ寄りなテイストでまとめてます。

M5「The Flight Of The Bumble Bee」(Nikolai Rimsky-Korsakov作)は、つまりは「熊蜂の飛行」で、あの複雑なテーマをテナーやピアノ、ギターで超高速で繰り出していく。チキチキや超高速4ビートに変化しつつ、テナーにギター、ピアノのソロにはドラムも乱入、忙しなくまとめ上げれば、バンジョーにコンガ、そこにアコギがリードしてのミディアム系M6「Biosphere」は、クレジットはテナーだけどソプラノでテーマ奏でる民族音楽的な楽曲。歌心溢れるアコギにソプラノのソロを挟みます。

テナーが小気味よくリードして始まるM7「Libertango」(Astor Piazzolla作)は、いわばタンゴの代表曲をテナーで朗々とブロウする。しゃくりながらのテナーにアコギ、そしてパーカッションのソロ、テナーとアコギの掛け合いを挟めば、アルバムタイトル曲で、躍動的にリフ刻んで始まるアップ系M8「Exotic Gravity」は、岡田治郎(b…M3-4 & 8-9)の効果?どことなくPRISMっぽいエキゾティックな響きの楽曲。テナーが朗々とテーマ展開し、テナーソロから4ビートに変化してのピアノソロ、スパニッシュな感じのギターソロ、テーマ反芻し、リフ従えての詰め込み系ドラムソロ挟んでエンディング。

幻想的なシンセがリードしてのスロー系M9「Forget The Time」は、テナーがリードしてのメロウなバラード曲。岡田さん奏でるフレベが暖かく彩る。行間活かしたテナーにシンセ、フレベのソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

J-FUSIONを代表するミュージシャンらを多数交えて、刺激的な1枚にまとめ上げています。

その他参加ミュージシャン。安部潤(kbds…M1)、小川このん(perc…M1-2 & 7-9)。

3:「Blue Shadow
Blue Shadow
米澤美玖
Trilogic
2022-02-03

最後はこちら、米澤美玖(t-sax)の7作目です。上の2でメジャー=キングレコードから作品発表も、再びTrilogicからの1枚。何か大人の事情があったのかは分からないが、今回は小川悦司(g…M3 & 7-8)のプロデュースによって、アップ系一切なしのジャズ・バラード集。全8曲収録です。

まずはしっかりとピアノ独奏して始まるスロー系M1「A Nightingale Sang In Berkeley Square」(M. Sherwin & E. Maschwitz)で幕開け。ブラシ用いたリズム加わってテナーでしみじみとテーマをブロウする。ピアノにテナーのソロを挟んで、メロウにまとめ上げれば、ピアノがリードして始まるスロー系
M2「Here's Looking At You」(チャーリー・ヘイデン作)は、テナーで物悲しいテーマを伝えるバラッド曲。その響きを踏まえてアコベにテナー、ピアノのソロを挟みます。

ゆったりボサノバビート用いてのM3「Chopin Prelude In E Minor Op.28 No.4」(ショパン作)は、知られたショパンの名曲をショパン→ジョビン?ボッサ調で料理。テナーでテーマ、ピアノにテナーのソロを挟めば、ピアノがリードして始まるスロー系M4「Skylark」(詩:J. H. Mercer、曲:Hoagy Carmichael)は、知られたテーマをテナーで朗々と伝えて。情感込めてブリリアントにテナー、ピアノに歌心溢れるアコベのソロ、そしてテナーがリードしてテーマ反芻、しっとりとエンディング。

ピアノがリードしてのスロー系M5「Alfie」(バート・バカラック&ハル・デヴィッド共作)は、テナーでしみじみとテーマを。リリカルにピアノ、朗々とテナー、歌心溢れるアコベのソロを挟めば、ピアノ従えてテナーがリードしてのブラシ用いたスローな4ビート曲M6「I Remember Clifford」(Benny Golson作)は、テナーでまったりとテーマをブロウ。ピアノにテナー、響き豊かにアコベのソロを挟み、最後はピアノ独奏でしっとり締め括る。

アコギがリードして始まるスローなチキチキ曲M7「In The Wee Small Hours Of The Morning」(詩:Bob Hilliard、曲:Dave Mann)は、テナーで暖かいテーマをしみじみと伝えて。ジャジーなギターにテナー、ピアノにアコベのソロをしっかりと挟めば、最後はギターがリードしてのスロー系M8「What A Wonderful World」(Robert Thiele & George David Weiss共作)。そもそもはルイ・アームストロングの名曲を、行間活かしてテナーがしみじみとテーマをブロウ。テナーにギターのソロを挟んでテーマ反芻、しっとりと幕を閉じます。

まあ前作(上の2)がゴリゴリのフュージョン作だったけど、本作は真っ当なジャズしちゃってます。コロナ禍を反映してか、小編成のライブ用にピアノトリオを軸としたしっとり系なジャズでまとめた印象ですね。アコベ奏者2人体制ですが、やはり納さんの響きの方が好きでした〜。

一度、ライブへ馳せ参じてみようと思います。

その他参加ミュージシャン。岡本洋(p)、納浩一(ac-b…M1,4 & 6-7)、Mark Tourian(ac-b…M2-3,5 & 8)、波多江健(ds)。

CDコレクションその2582…「Project M」3枚!!

今回は、美人サキソフォニスト米澤美玖を有するカバープロジェクト、「Project M」が発表した3枚がお題目です〜。

メンバーは、全てが米澤美玖(sax)、友田ジュン(p)、カワサキ亮(ac-b)、竹内大輝(ds)な感じです。

1:「The Masterpieces
The Masterpieces
Project M
Triligic
2020-02-20

はい、こちらが1作目となります。担当と手がけた楽器をしっかり記載しておくと、米澤美玖(sax)、友田ジュン(p)、カワサキ亮(ac-b)、竹内大輝(ds)。今回は、テーマは和洋の名曲カバー集。全8曲収録です。

まずはテナーが一発ブロウしてのM1「Scarborough Fair」で幕開け。軽やかなハチロク用いて、一瞬のブレイクな凝ったコード用いて知られたテーマをテナーで。そのままブイブイとテナー、テーマ発展型なピアノのソロを挟んで、少しスローな跳ねたビート&4ビート組み合わせてのM2「Detroit Rock City」(Paul Stanley & Bob Ezrin共作)は、キッスの名曲をジャズ編曲施してテナーがテーマをブロウ。力強くテナーにピアノのソロを挟んで、終盤にはフィル的ながらのドラムソロを挟みます。

軽やかな4ビート用いてのM3「Change The World」(Gordon Scott Kennedy, Wayne Kirkpatrick & Tommy L. Sims共作)は、エリック・クラプトンのバラード名曲をテナーでジャジーにブロウする。熱くブロウしてのテナーソロ、ピアノソロ、押し込み系のドラムソロを挟めば、ソプラノがリードして始まるスローなチキチキ曲M4「Here There And Everywhere」(レノン&マッカートニー共作)は、ソプラノで高らかに知られたメロディをブロウして。ソプラノソロから雰囲気重視なピアノ&アコベのソロを挟みます。

何故か!例のイントロはピアノ&アコベで対応し、軽快な4ビート用いてのM5「Truth」(安藤正容作)。テナーでテーマを。中盤にピアノにテナーのソロ、終盤にもテナーソロ。こんな編曲もありかも。超高速4ビートで始まるM6「車屋さん」(米山正夫作)は、美空ひばりのカバーで、ゆったり4ビートに転じてテナー&ピアノでテーマを。静かに転じてサビをフリーにアコベが奏でる。高速4ビートとなってテナーとピアノが掛け合い、最後のサビはテナー、静かにエンディング。

グルーヴィーにアコベがライン刻んでのミディアムな跳ね系M7「Superstition」(スティービー・ワンダー作)は、歌伴ピアノ従えつつ、クールにテナーがテーマを。しっかりとピアノソロ、まずはドラムのみを従えてのテナーソロはファンキー感高め。アコベソロも挟んで、最後はピアノがリードして始まるスロー系M8「メロディー」(玉置浩二作)。テナーでしみじみとテーマ奏でて。ピアノにテナー、アコベのソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

2:「Masterpieces II
Masterpieces II
Project M
Trilogic
2020-12-09

続いて2作目です。担当と手がけた楽器をしっかり記載しておくと、米澤美玖(sax)、友田ジュン(p)、カワサキ亮(ac-b)、竹内大輝(ds)。今回も和洋の名曲カバー集。全8曲収録です。

まずはマイケル・ジャクソン!ミディアムな跳ね系M1「THRILLER」(詩曲:ロッド・テンパートン作)で幕開け。ビートは4ビートやキューバンビートを織り交ぜつつ、テナーが朴訥とテーマを奏でていく。ドラムのみを従えて始まるテナーソロは、4ビート加わりつつも力強くブロウし、アウトに振れつつのピアノソロを挟んで、ピアノ独奏にテナー被せて始まるM2「接吻」(詩曲:田島貴男)は、オリジナルラブだけど、フリーで気の赴くままの冒頭経て、しなやかなシンバルレガート加わってテナーとピアノがテーマ繋いでいく。中盤にはテナーにピアノのソロを挟みます。

ピアノにアコベ絡めて始まる少しスロー系M3「OVERJOYED」(詩曲:スティービー・ワンダー)は、スティービーの名曲をアコースティックな編曲を施して、テーマはソプラノで。中盤にはソプラノにピアノのソロを挟んで、喰ったイントロ配してのM4「みずいろの雨」(詩:三浦徳子、曲:八神純子)は、軽快な4ビート用いてジャズらしい編曲施し、テナーとピアノがテーマを繋ぐ。中盤にピアノにテナー、また押し込み系のドラムのソロも挟みます。

ポロリなピアノにテナー重ねて始まるスロー系M5「A SONG FOR YOU」(詩曲:レオン・ラッセル)は、その知られたメロディを木訥とブロウ。情感たっぷりにピアノとテナー、またテーマ発展型のアコベのソロを挟めば、喰ったキメからのM6「女々しくて」(詩曲:鬼龍院翔)は、ハチロク用いつつテナーがテーマを重ねる。アクセントなスキャットを隅川真理(vo)が取り、ピアノにテナー、また小川悦司(g)のジャジーなギターソロに隅川さんのスキャットソロも挟みます。

ピアノ独奏から始まるスローなチキチキ曲M7「喝采」(詩:吉田旺、曲:中村泰士)は、ザッツちあきなおみ!テナー用いてムーディにメロディ重ねる。ピアノにテナー、アコベのソロをしっかり挟んで、最後はアコベがリードして始まる少しスローなチキチキ曲M8「ROCK AND ROLL IS DEAD」(詩曲:レニー・クラヴィッツ)。テナーやピアノがテーマ重ねるグルーヴィーな楽曲。ピアノにテナーが熱くソロを展開、そして両者の掛け合い経てのリフをバックに押し込み系のドラムソロからエンディング、幕を閉じます。

3:「THE MASTERPIECES III"Anime Jazz"
THE MASTERPIECES III"Anime Jazz"
Project M
Trilogic
2021-09-01

そして3作目。担当と手がけた楽器をしっかり記載しておくと、米澤美玖(sax)、友田ジュン(p)、カワサキ亮(ac-b)、竹内大輝(ds)。あまり変わり映えしない(苦笑)。今回のテーマはアニメで、全8曲収録です。

ピアノがリードして始まるスローなチキチキ曲M1「Cha-La-Head-Cha-La」(詩:森雪之丞、曲:清岡千穂)は、あの躍動的な楽曲を、真逆なテンポ用いてピアノとテナーでテーマ繋いでしっとりと奏でていく。ピアノにテナー、アコベのソロを挟んで、軽やかな4ビート用いてのM2「マジンガーZ」(詩:東文彦、曲:渡辺宙明)は、躍動的なベースラインの中、テナーで知られたテーマを。ピアノにテナーのソロ、キメと絡めてのドラムソロを挟みます。

ドラムからのスローなチキチキ用いてのM3「はじめてのチュウ」(詩曲:実川俊晴)は、アコベの暖かい響きの中、テナーで木訥とテーマをブロウする。ピアノにテナー、アコベのソロを挟んでしっとりとまとめ上げれば、テナーとピアノがリードしての軽やかな4ビート用いてのM4「そばかず」(詩:YUKI、曲:恩田快人)は、「るろうに剣心」初代主題歌。テナーで朗らかにテーマを伝える。テナーにピアノのソロを挟んで、反芻するイントロ部分にはドラムフィル加えて激しさ足してエンディング。

ピアノから始まるスローなチキチキ用いてのM5「A Whole New Wolrd」(詩曲:アラン・メンケン&ティム・ライス)は、映画「アラジン」主題歌で、知られたテーマはまずはピアノ、そしてテナーが奏でていく。中盤にリリカルなピアノソロを挟んで、ピアノにテナー重ねて始まるM6「残酷な天使のテーゼ」(詩:及川眠子、曲:佐藤英敏)は、チキチキや高速4ビートを絡めながらテナーにピアノがテーマを展開。緩急の妙を編曲&演奏で楽しめる。高速4ビートの中での激しくブロウしてのテナーにピアノ、タッピングしてのアコベのソロを挟みます。

超高速4ビートから始まるM7「創聖のアクエリオン」(詩:岩里祐穂、曲:菅野よう子)は、チキチキやら8ビートやらとビートを忙しなく変化させながらテナーがテーマを展開。ピアノにテナーのソロを挟みつつも、とにかくしなやかに変化し続けるビートが秀逸。最後はしばしメロウにピアノ独奏して始まるスロー系M8「人生のメリーゴーランド」(曲:久石譲)。2004年製作の映画「ハウルの動く城」テーマ曲で、ピアノにテナー重ねながら展開。中盤に独奏によるピアノソロをしっかりと、そして堰を切ったような情感込めてのテナーソロ。デュオ形式にて両名が対話しながら、しっとりと幕を閉じます。

3作まとめて聴くとお腹いっぱい?いや、まあまあ楽しく聴けました。精一杯頑張った1作目に対して、2作目は編曲や演奏という点でイマイチだったけど、アニメに特化しての3作目は、練りに練った編曲と演奏力が功を奏して、知った楽曲がここまで変わるか!という驚きを与えてくれました。

まあ全員が若手ですが、これから重ねる経験値が更に素晴らしいジャズメンに変化する事を祈ってます〜。

CDコレクションその2581…「キャンディ・ダルファー」デビュー作1枚!!

今回は、オランダのアムステルダム出身のサキソフォニスト=キャンディ・ダルファーのデビュー作がお題目です。

まあまあ真面目に追っかけてたキャンディの作品だけど、本作だけが未所有でした〜。

1:「サクシュアリティ(期間生産限定盤)」:Saxuality〜Candy Dulfer
サクシュアリティ(期間生産限定盤)
キャンディ・ダルファー
SMJ
2017-11-08
オリジナル音源は1990年発表。

国内では1993年発表の2作目「サックス・ア・ゴー・ゴー(期間生産限定盤)」でまあまあ知名度を得るキャンディ・ダルファー(a-sax, kbds & vo)ですけど、その3年前に同じ地元で縁の深いUlco Bed(g, kbds, synth-b, ds-prog & vo)やFrans Hendrix(prog & perc)と共に仕上げたのが本作。そもそもはUlco Bedとキャンディのプロデュースによっての全10曲収録だったけど、本作は国際標準?David A. Stewartによってのプロデュース作2曲(M1&12)を加えて発表となったモノ。全12曲収録です。

まずはシンプルなドラムにシンセ重なって始まるミディアム系M1「Lily Was Here」(David A. Stewartとの共作)で幕開け。アコギとアルトが呼応しながら?分け合いながらテーマ展開するナイティな楽曲で、いつしかのアルトソロは情感込めて&緩急交えて展開し、終盤には両者の掛け合いソロを挟めば、シンセベース鳴り響いてのミディアムな16系M2「Pee Wee」(Ulco Bed作)は、小気味よいリズムの中で端的なテーマをアルトで繰り返す。そのままアルトソロを中盤と終盤で存分にブロウする。

アルバムタイトル曲で、冒頭に男性MCや女性コーラスやらをクラブ風に押し込んでのイントロ経て始まるアップ系M3「Saxuality」(Ulco Bedとの共作)は、鳴り響くシンセベースらの中、アルトや女性スキャットが小気味よくテーマ展開するアゲアゲ系(死語)。そのヒップ感は今も古びてない。そしてマイルスの名曲取り上げてM4「So What」(マイルス・デイビス作)は、少し跳ねたビート用いつつ、Ulco Bedによるタイトルコールを挟みながらアルトでヒップにテーマ展開。途中のサンプリングは「All Together Now」とスライ&ファミリーストーンからの引用らしい。アルトソロの裏でキャンディらが気怠くコーラス重ねる。

小気味よい打ち込みからのアップ系M5「Jazzid」(Ulco Bedとの共作)は、ソプラノ&シンセがテーマ展開。機械的なサウンドに生音を組み合わせて、ヒップに響けば、そのままMCっぽい男性シャウト交えて始まる少しスローな跳ね系M6「Heavenly City」(Ulco Bedとの共作)は、Wies Ingwersen(back-vo…M6 & 11)従えながらキャンディが歌声披露するファンク調。中盤の大勢でのラップも力強く響きます。

少しスローなチキチキ曲M7「Donja」(Ulco Bed作)は、アルトがテーマ奏でるナイティな楽曲。中盤にメロウなアルトソロを挟んで、喰ったリフから始まるアップ系M8「There Goes The Neighbourhood」(Ulco Bed作)は、スラップ鳴り響く中、アルトがテーマ奏でるサンボーン&マーカスっぽくまとめたN.Y.風ファンクチューン。ワイルドなギターソロを端的に挟みます。

ベースがリフ刻んで始まるスローなハーフタイムシャッフル曲M9「Mr. Lee」(Ulco Bed作)は、アルト&ギターがテーマ重ねる大いに影のあるドラマティックな楽曲。中盤にアルトソロを挟んで、機械的な打ち込み鳴り響いて始まるミディアム系M10「Get The Funk」(Ulco Bed作)は、Franklin Batta(vo)のラップとアルトがテーマ展開する抑えたファンクチューン。暑苦しさを配したサウンドメイキングがセンスよく響きます。

父ハンス提供のスロー系M11「Home Is Not A House」(ハンズ・ダルファー作)は、アルトを軸にゴスペル風コーラスが色を添えての美メロなバラード曲。中盤にはハンスのテナーソロ、後を受けてキャンディのアルトソロと、しっかりと親子共演を果たせば、最後はM1のリミックス音源M12「Lily Was Here(DNA Remix)」(David A. Stewartとの共作)。アコギをギターに置き換えつつ、バックトラックはよりヒップ感?どことなく退廃的な響きでまとめ直しています。

まあサックスに長けた部分だけではなくって、ミュージシャン=キャンディの歌声やファンクセンスを絶妙に取りまとめた1枚。これらを拡大発展させて、次作「サックス・ア・ゴー・ゴー(期間生産限定盤)」でブレイクしちゃいます。

その他参加ミュージシャン。Fred Anindjola(kbds…M9)、Bobby Van De Bergh(kbds…M10-11)、Dimitri Veltkamp(b…M4 & 8-9)、Michel Van Schie(b…M6-7 & 10-11)、Edwin Rath(ds…M4 & 9)、Martino Latupeirissa(perc…M8-10)、Ben Herman(sax-horns…M10)、Hugh Kanza(back-vo…M11)、Patricia Balrak(back-vo…M11)。

CDコレクションその2580…「小曽根真 feat. No Name Horses」ベスト集1枚!!

今回は、小曽根真率いるビッグバンドプロジェクト=No Name Horsesのベスト&新録集がお題目です。

1:「THE BEST (SHM-CD)(2枚組)(特典:なし)
THE BEST (SHM-CD)(2枚組)(特典:なし)
小曽根 真 featuring No Name Horses
Universal Music
2022-06-08

そんなに熱心に聴いてた訳ではない小曽根真(p)の作品群ですが、No Name Horsesの作品群についてはまあまあ押さえていたようで、本作は、それら音源からのベスト、そして3曲の新録を加えています。CD2枚に全16曲収録です。

2006年「No Name Horses」からは4曲(M5、M6、➁M1、➁M5)
2008年「No Name Horses 」からは4曲(M2、M4、➁M2、➁M3)
2009年発売「Jungle」からは2曲(M8、➁M6)
2019年発表「Until We Vanish」からは3曲(M3、➁M4、➁M7)

その他、2011年にライブ作「Back At The Club」、2014年にわずか2曲収録の「Road」を発表しています。

Disc1枚目、まずは新曲!喰ったリフを全員が力強く奏でて始まるM1「The Puzzle」で幕開け。リフの後にアコベとドラムのソロを挟んだ後、ピアノがリードして本題に。軽やかな4ビートの中でのブラス隊の端的なテーマ経て、池田篤(a-sax)のアルトソロ、奥村晶(tp)の高らかなトランペットソロ、小曽根さんの軽妙なピアノソロを挟んで、ブラス隊による練られたブリッジにはドラムフィルも大いに絡めて、テーマをゆったりと反芻、エンディングを迎えます。

情景的なピアノリフから始まる軽やかなハチロク曲M2「Into The Sky」(中川英二郎作)は、トロンボーンらを軸とした中低音なブラス隊、ピアノがテーマを奏でていく。中川英二郎(tb)のトロンボーンソロに近藤和彦(s-sax)のソプラノソロからブラス隊のソリ経て、高橋信之介(ds)の豪放なドラムソロ、ピアノ独奏となってリリカルにしばしのソロ経てテーマ反芻、同時ソロをしばし展開し、エンディング。ブラス隊重奏経て始まるスロー系M3「Time Thread」は、静かにピアノ、トランペット、フルートにテナーがテーマ繋いでの少しクラシカルな響きを持つバラード調。Marshall Gilkes(tb)のトロンボーンソロに切々とピアノソロを挟んで、中低音のブラス隊がリードしてのスローなハチロク曲M4「Miyabi」(岡崎好朗)は、ブラス隊が情景的なテーマを織り重ねていく。リリカルなピアノソロ、木訥と岡崎(t-sax)のテナーソロからブラス隊ソリによる大仰なブリッジにて大いに盛り上げる。後奏に再びテナーソロ挟んでクールダウン、エンディングを迎えます。

ブラス隊が繰り返すキメ経てのアップ系M5「Three Wishes」は、テナー&トロンボーンによるテーマを発展させながら進行。軽快な4ビートに変化してピアノソロ、、三木俊雄(t-sax)によるテナーに岡崎好朗(tp)によるトランペットのソロからブラス隊の大いなる重奏経て、静かに転じて中村健吾(b)のアコベソロ、Clarence Penn(ds)のドラムソロを挟んで、中低音のブラス隊が織り重なって始まるゆったり4ビート曲系M6「Carney」(リック・ヘンダーソン作)は、宮本大路(b-sax)のバリトンがテーマ奏でるメロウなジャズ曲。バリトンソロもしっかりと挟んで、ある意味で宮本さんが残した記録、そして追悼の収録曲。

軽やかな4ビートから始まるM7「Noreen's Nocturne」(オスカー・ピーターソン作)は新録曲。中低音なブラス隊が掛け合いながら、そしてピアノが軽妙にテーマ展開。ブラス隊重奏経てピアノソロ、またまたブラス隊重奏と、ホントに練りまくった&書きまくったスコアは、ビッグバンドの面白さをしっかりと伝えます。

中低音なブラス隊がリードしてのアップ系M8「No Siesta」は、小気味よいラテンビート従えてピアノにトロンボーンらが朗らかなテーマを展開。ピアノソロからブラス隊重奏経て、キメと掛け合う形でPernell Satumino(perc)のパーカッションソロ、静かに転じて中村のアコベソロから躍動的にピアノソロを挟んで、ブラス隊重奏、盛り上げてエンディングを迎えます。

Disc2枚目に移って、客演した塩谷哲(p)のピアノがリードしての軽快な4ビート曲M1「Toil & Moil」は、ブラス隊が掛け合いながらテーマ展開。池田篤(a-sax)によるアルトソロからブラス隊重奏、ラテンビートに転じて塩谷によるエモーショナルなピアノソロを挟んで、ミュートトランペットやテナーがリードしてのゆったり4ビート曲M2「OK, Just One Last Chance!」は、木管隊に金管隊にと繋ぎながらテーマ展開。山城純子(b-tb)による間を生かしたバストロンボーンソロから木管隊のソリからブラス隊重奏に発展、全員でブイブイと吹きまくり、テナーがリードしてエンディング。

ピアノがリードしての軽やかな4ビート曲M3「ATFT」は、端的なテーマをそれぞれのパートで分け合いながら展開。池田によるアルトと片岡によるトロンボーンの掛け合い&同時ソロ、またピアノソロも挟んで軽妙にまとめれば、ピアノから始まるスロー系M4「I Try To Imagine」は、ソプラノとピアノがテーマ繋いで静かに展開。どことなくクラシカルな響きを持ち、岡崎のトランペットソロにピアノソロ、満を持して近藤和彦のソプラノソロは大いに盛り上げてブラス隊重奏。静かに転じてエンディング。

アコベから始まるゆったり4ビート風な5拍子曲M5「Midnight Call」(三木俊雄)は、中低音系のブラス隊がテーマ奏でる。ピアノソロは途中から大いにブラス隊が盛り上げ、テーマ反芻してトランペット&テナーの静かな同時ソロのまま、フェードアウトすれば、喰ったビートのアップ系M6「La Verdad Con Los Caballos」(エリック宮城作)は、ピアノが激しくテーマ奏でてのラテン曲で、3拍子に転じてピアノソロは、チキチキに変化してブラス隊重奏。元のビートに戻って流麗にピアノソロ、Pernell Satumino(perc)によるティンバレスソロ。キメ軸にコンガと高橋のドラムの掛け合いなどを挟みます。

オルガンから始まるミディアム系M7「Carrots Or Bread?」は、ポリリズムなAメロが手強いファンキー調。山岸りょうのすけ(g)のギターソロにオルガンソロは、その後掛け合いに発展。そして山城のバストロンボーンソロ、サンバなビートに変化して木幡光邦(tp)のトランペットソロ、元のポリリズムなビートに戻って高橋のドラムソロ、スパッとエンディング。

リズミカルな手拍子にブラス隊が織り重なって6拍子曲M8「La Fiesta」(チック・コリア作)は、一定のテーマ展開?軽やかなハチロクに転じて知られたテーマをピアノにブラス隊が奏でる。どことなくの疾走感に溢れて、ここではエレピ、岩持芳宏(b-sax)のバリトンソロを挟んだ後、フリーにドラムソロしばし。一瞬な超高速4ビートからゆったりへと変化し、ハチロクへと変化してエレピソロ、何故か「スペイン」のフレーズ押し込んだ後、ピアノ独奏してエンディング、幕を閉じます。

新録の3曲(M1 & 7、➁M8)のメンバーは、小曽根真(p & org)に、No Name Horses=近藤和彦(a-sax)、池田篤(a-sax)、三木俊雄(t-sax)、岡崎正典(t-sax)、岩持芳宏(b-sax)、エリック宮城(tp)、木幡光邦(tp)、奥村晶(tp)、岡崎好朗(tp)、中川英二郎(tb)、半田信英(tb)、山城純子(b-tb)、中村健吾(b)、高橋信之介(ds)といった14名編成です。

局面によってはくどい位の編曲しちゃってますが、木管隊に、トランペットらを軸とした高音域な金管隊、トロンボーンらを軸とした中低音な金管隊という3つを絡めながら、時に重厚、時に軽やかに、時に煌びやかに…という語り口は絶妙かと。一度、その音圧を体感したいですね〜。

CDコレクションその2579…「渡辺貞夫」2枚!!

今回は、渡辺貞夫氏の抜け落ちていた2枚がお題目です〜。

1:「【メーカー特典あり】ゴー・ストレート・アヘッド・アンド・メイク・ア・レフト (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)」:Go Straight Ahead 'N Make A Left〜渡辺貞夫
【メーカー特典あり】ゴー・ストレート・アヘッド・アンド・メイク・ア・レフト (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)渡辺貞夫
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1997年発表。

今回はN.Y.録音。渡辺貞夫(s & a-sax)がかつて共演もしたマーカス・ミラーらとジャマイカ・ボーイズを組んでいた鬼才=バーナード・ライト(p & kbds)をフィーチャリングし、両名が共同プロデュースしてまとめたのが本作です。全9曲収録で、前半部分の5曲と後半部分の4曲が(ほぼ)繋がった形で進行するのが印象的。

まずはシンセがリードして始まるスローな跳ね系M1「Walk Around The Corner」で幕開け。リードはアルトながら、奔放にシンセが絡む。テーマ発展型のアルト、またピアノのソロを挟んで終盤には低音域用いてアルトソロを展開。そのまま小気味よい打楽器類がリードしてのミディアム系M2「Maji」は、アコベ用いつつのラテン風。テーマはアルトで、喰ってばかりのサビが印象的。そのまアルトに躍動的なピアノのソロ、コンガ、コンガやティンバレスらによるパーカッションソロを挟みます。

ピアノがリードしてのスローな3連シャッフル曲M3「Nightly Yours」は、アルトが甘くリードする美メロなバラード曲。チキチキに転じてムーディにアルトソロ、そのままテーマ反芻、静かにエンディング。そのままフリーに全員がかき鳴らして始まるM4「Episode」は、ミディアムな3連シャッフルとなってアルトが木訥とテーマ展開。そのままアルトにピアノのソロを挟んでフリーに転じて、土着にエンディング。そのまま静かなミディアム系M5「First Flight(Planet X)」は、ソプラノ&ピアノが叙情的なテーマを繰り返す。途中にソプラノソロを挟みます。

喰ったリズムにフレベ絡んでのミディアム系M6「Swing Me A Stride」は、軽妙なテーマをアルトが奏でる。何故か生まれるスウィング感、途中に打楽器ソロ交えて、ピアノから始まる軽快な4ビート風M7「Nard's Time」は、アルトがテーマを取るジャジーな楽曲。挟み込む喰ったビートがヒップ感醸し出しつつ、しなやかな4ビート従えてのアルトソロ、ツインドラム?によっての喰ったビート従えてのピアノソロも挟んで小粋にまとめれば、そのままエレピがリードしての少しスローなチキチキ曲M8「Harambee Maraika」は、朗らかなテーマをアルトで。グルーヴィーなバッグの中、ソプラノも多重しつつ、周囲フェードアウトし、アルトが独奏で締め括る。最後はピアノから始まる静かでスローなチキチキ曲M9「I'm With You」。アルトがテーマ奏でてのムーディなバラード曲。ピアノソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

繋がった形というのは恐らくバーナード・ライトの発案だろうけど、単にジャズ、単にフュージョンといったこれまでの音源の進行の形を変える事によって、若い世代にも訴求しようという狙いがあったんだろうと思います。

その他参加ミュージシャン。Stephen Teele(b)、Mike Flythe(ds)、Hassan Flythe(ds…M1-3 & 5-8)、Charley Drayton(ds…M4)、Steve Thornton(perc…M1-8)。

2:「【メーカー特典あり】リメンブランス (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)【メーカー特典あり】リメンブランス (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付):Remembrance〜渡辺貞夫
渡辺貞夫
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1999年発表。

渡辺貞夫(a-sax)の通算60作目のリーダー作として発表となった本作は、当時のN.Y.の若手ジャズメンらを集めて録音したモノ。編成的にはCyrus Chestnut(p)にクリスチャン・マクブライド(ac-b)、Billy Drummond(ds)といったピアノトリオを軸に、その他ゲスト迎えて〜といった形。セルフプロデュースによって全10曲収録です。

ちなみにゲスト=Romero Lubambo(ac-g…M7 & 10)、ニコラス・ペイトン(tp…M3 & 9、flh…M1)、Robin Eubanks(tb…M2,4 & 8)の3名で、ジャケ絵は何と黒鉄ヒロシ。ナベサダの盟友だそうです。

まずは軽やかな4ビートからのM1「Smokin' Area」で幕開け。アルト&フリューゲルホルンでささやかなテーマ展開。アルトにフリューゲルホルン、ピアノにアコベのソロを、終盤は2管の同時ソロを挟めば、ピアノがリードしての軽やかな4ビート曲M2「Where You At」は、アルト&トロンボーンがテーマ展開。アルトにトロンボーン、ピアノのソロを挟みます。

軽妙なピアノからのゆったり4ビート曲M3「Dim Blue」は、アルト&トランペットで小粋にテーマ展開。アルトにトランペット、ピアノにアコベのソロをしっかりと挟めば、流麗なピアノ独奏からのゆったり4ビート曲M4「Forest Song」は、アルト&トロンボーンが少し影を感じさせるテーマを展開。速弾き交えながらのアコベに熱っぽくのアルト、木訥とトロンボーンにピアノのソロを挟みます。

アルバムタイトル曲で、ピアノがリードしての軽やかな3連系M5「Remembrance」は、アルトとピアノが朗らかなテーマを奏でていく。高らかにアルト、小粋にピアノ、アコベのソロを端的に挟めば、ピアノ独奏から始まるスローなチキチキ曲M6「Closed Door」は、アルトでしみじみとテーマ展開。そのまましっかりとアルトソロを挟みます。

ピアノ独奏から始まるアップ系M7「Aquarian Groove」は、アルト&ピアノ、またはアコギが小刻みなテーマを繰り返す。アルトに躍動的なアコギのソロ、ピアノのソロを挟みます。どことなくのグルーヴィー感はアコベの力強いライン弾きの賜物。喰ったイントロ挟んで始まる軽快な4ビート曲M8「Times Up」は、アルト&トロンボーンが端的なテーマ奏でて。アルトにトロンボーン、ピアノのソロを挟んで、ようやくのドラムソロは、ジャズらしくまとめ上げて。

ドラムのミディアムな16刻みから始まるM9「See What Happens」は、高速4ビートも用いながらアルト&トランペットが端的なテーマを展開。ビートチェンジしながらもアルトにトランペット、ピアノ、ドラムのソロを挟めば、最後は少しスローな16刻みによるM10「Going Back Home」。アルトがテーマ奏でる少しボッサ調の楽曲。アルトにピアノのソロを挟んで、テーマ反芻、フェードアウトして幕を閉じます。

まあ熱込めて一生懸命〜といった感じは一切なく、若手とジャズらしいジャズを楽しみながら録音したって形の1枚。決して名盤とは思わないけど、ナベサダの自然体でジャズする姿が心地良い1枚かと…。

CDコレクションその2578…「日野皓正」4枚!!

今回は、再販となった日野皓正の作品をまとめて。

ある時期以降、CBS所属という印象?先入観をヒノテルに対しては持ってたんだけど、1988年に東芝EMIに移籍し、そんな縁で米ブルーノートの姉妹レーベル=Somethin' Elseで発表した4作が今回のお題目です。

1:「【メーカー特典あり】ブルーストラック (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)
【メーカー特典あり】ブルーストラック (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)日野皓正
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1989年発表。

まずは日野皓正(cornet)の移籍第1弾となるこちらから。オナージェ・アラン・ガムス(p)に、Michael Formanek(ac-b…M1-2,4-5 & 8)、Bob Hurst(b…M3 & 6-7)にVictor Lewis(ds)といったピアノトリオをベースに、ジョン・スコフィールド(g…M1-2,4-5 & 8)やRob Scheps(t-sax…M1-6 & 8)、Bobby Watson(a-sax…M8)といったフロントを交えてのN. Y. 録音作。編曲はDon Sicklerとヒノテルが手がけて、全8曲収録です。

まずはアコベの刻むラインにバック加わって始まるゆったりハチロク曲M1「Romancero Gitano」で幕開け。2管+ギターが絡み合いながらテーマ奏でていく。変わらぬ存在感のコルネットソロ、爪弾きつつも独特の音選びしてのギターにテナーのソロを挟んで、3人が同時ソロを展開。2管がリードしてのアップなボサノバ風M2「Sweet Love Of Mine」(Woody Shaw作)は、コルネットを軸にテーマ奏でて。コルネットにギター、テナーにピアノ、アコベのソロを挟みます。

アルバムタイトル曲で、2管で早々にテーマ繰り出しての軽快な4ビート曲M3「Bluestruck」は、そのままテナーにコルネット、ピアノが端的にソロ、2管それぞれとドラムの掛け合いも挟んで、いわばビバップかくあるべし!と小粋に披露すれば、ピアノ従えてコルネットが静かにブロウしてのスロー系M4「Rain Again」は、甘いバラード曲。コルネットにピアノのソロを挟んで美しくまとめ上げる。

コルネットが導入しての軽やかな4ビートによるM5「Hugo」は、2管がテーマ奏でてのブルージー寄りな楽曲。コルネットに豪放なテナー、ギターに軽妙なピアノのソロをそれぞれしっかりと挟んで、コルネットがリードして始まるM6「Autumn Leaves」(Jacques Prevert & Joseph Kosma共作)は、知られたジャズスタンダード曲をテーマに間を挟んでの独自の編曲施して。ピアノにコルネット、テナーにアコベのソロを端的に挟みます。

ピアノにコルネットをメロウに被せて始まるスロー系M7「Alone, Alone And Alone」は、静かにコルネットでテーマをブロウしていく。気の赴くままに緩急と強弱つけてのコルネットソロ、厳かなるピアノソロを挟んで、静かにコルネットでエンディングを演出します。最後はギターがリードしての軽快な4ビート曲M8「Time-Outing」。アルト含めた3管+ギターがテーマ奏でる疾走感溢れる楽曲。アルトにコルネット、テナーにギター、ピアノのソロを挟んで、テーマ反芻してエンディング、幕を閉じます。

どうもゴリゴリのジャズ作は久々らしいんだけど、気心知れたN.Y.在住のミュージシャンらと共に、ヒノテルらしい先鋭的なジャズを披露しています。
【メーカー特典あり】フロム・ザ・ハート (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)日野皓正
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1991年発表。

こちらは日野皓正(tpM1、cornetM2-8)が上の1に続いて録音、発表したモノです。オナージェ・アラン・ガムス(p)にMichael Formanek(b)、Michael Carvin(ds)の3名を軸に、その他、John Hart(g…M1-2,4-6 & 8)とRoger Byam(t-sax…M1-2,4-6 & 8)を迎えました。全8曲収録です。

まずはアップな6拍子曲M1「Free Mandela」で幕開け。テナーと共にテーマ展開。ネルソン・マンデラの自由を称える気持ちをテーマに込めたのかもしれません。ピアノに高らかにブロウしてのトランペットのソロを挟んで、ゆったり4ビートによるM2「T. For Three」は、フロント3人でテーマ展開。コルネットにギター、ピアノにアコベのソロを挟んで、小粋にスウィングする。

ピアノから始まるスローなチキチキ風M3「There's Always Time For Peace」は、コルネットでテーマ奏でるロマンティックなバラード曲。コルネットにピアノのソロ、再びコルネットのソロで盛り上げる。ピアノにコルネットにテナー、ギター重なって始まる軽快な4ビート曲M4「Kimiko」は、フロント3人で疾走感溢れるテーマ展開。コルネットに豪放にテナー、ギターにアコベのソロを挟みます。

ミュート添えてコルネットを土着に絞り出し、アコベがライン刻んでのゆったりハチロク曲M5「Lava Dance」は、コルネット&テナーがテーマ展開。奔放に連打してのドラムソロに高らかにコルネットを重ねて、ピアノから始まるミディアム系M6「Sage」はコルネットにアコベ、そしてテナー加わってテーマ展開。ギターにコルネット、テナーのソロを挟みます。

情感込めてのコルネット独奏して始まるM7「Over The Rainbow」(E. Y. Harburg &ハロルド・アレン共作)は、ジャズスタンダード曲を凝ったコードを添えて展開。ピアノトリオを従えつつ、強弱と緩急つけての圧巻なコルネットソロに切々とピアノソロと、それぞれがしっかりと自己表現。最後は気の赴くままなコルネット独奏挟んでエンディングを迎えます。ドラム従えてコルネットがブロウしての高速4ビート曲M8「Why Knot」は、流麗なピアノ経て2管が小気味よくテーマ展開、端的にテナーにコルネット、ギターのソロに、コルネットとドラムの掛け合いは徐々に感覚狭めて、テーマ反芻、スパッとエンディングを迎えます。

圧巻はM7でしたね〜。ピアノトリオ+ヒノテルといった編成にて、しっかりとジャズしちゃってて、特にヒノテルのソロの構成力と聴かせ方はさすが。トップ中のトップといっても過言ではありません。それが好評だったのか、次作(下の3)でスタンダード集を録音します。

3:「【メーカー特典あり】ブルー・スマイルズ (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)
【メーカー特典あり】ブルー・スマイルズ (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)日野皓正
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1992年発表。

こちらは前作のM7が好評だったのか、ジャズスタンダードばかりを集めて、名匠シダー・ウォルトン(p)を迎えて制作した1枚。助演はDavid Williams(ac-b)とMichael Carvin(ds)、エグゼクティブ・プロデューサーにHitoshi Namekataを迎えて、プロデューサーは日野皓正(cornet)とMichael Cuscuna、全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で唯一のオリジナル作、コルネットがリードして始まるスロー系M1「Blue Smiles」で幕開け。軽快な4ビートも交えつつ、切々とテーマをブロウする。ビートチェンジで緩急つけながらピアノとコルネットのソロを挟めば、テーマ始まりなスロー系M2「You Are So Beautiful」(ビリー・プレストン& Bruce Fisher共作)は、知られたテーマを情感たっぷりにコルネットでブロウ。そのままコルネットソロを奏でて、続くスローな4ビート曲M3「Smile」(John Turner, Geoffrey Parsons & チャーリー・チャップリン共作)も、知られたテーマをコルネットで。倍テンして軽やかにピアノ、コルネットのソロを挟んで小粋にまとめ上げる。

ピアノがリードして始まるM4「I've Never Been In Love Before」(Frank Loesser作)は、フランク・シナトラらの歌唱で知られるジャズスタンダード曲。ピアノとのデュオ形式にて、それぞれがソロを取りつつも、どことなく古き良き時代を感じさせる。

ピアノがリードしてのスローな3連シャッフル風M5「Body And Soul」(Heyman, Sour, Evton & Green共作)は、コルネットでロマンティックにテーマをブロウ。そのままコルネットソロに発展、周囲もよく絡んで盛り立てつつ、リリカルなピアノにアコベのソロを挟んで、成熟したジャズすれば、ピアノがリードしてのゆったり4ビートによるM6「Unforgettable」(Irving Gordon作)は、ナタリー・コールが取り上げてグラミー賞受賞直後で旬な選曲。コルネットでテーマ、軽くソロを取って端的に披露する。

ピアノがリードしてのスローな4ビート曲M7「Alfie」(ハル・デヴィッド&バート・バカラック共作)は、コルネットでしみじみとテーマ、ソロを奏でていく。ピアノ従えてコルネットが知られたテーマ奏でて始まるスローな4ビート曲M8「My One And Only Love」(Robert Mellin & Guy Wood共作)は、ピアノに高らかなコルネットのソロを挟んで、ピアノがリードしての軽やかな4ビート曲M9「Bye Bye Blackbird」(Mort Dixon & Ray Henderson共作)は、ピアノがテーマ、ソロを取ってコルネットソロを展開。

最後はピアノがリードして始まるM10「My Funny Valentine」(ロレンツ・ハート&リチャード・ロジャース共作)。デュオ形式にて、コルネットが情感たっぷりにテーマを、そのままコルネットソロ、独奏にてのピアノソロ、再びコルネットでソロを展開、最後は静かに幕を閉じます。

4:「【メーカー特典あり】SPARK (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)
【メーカー特典あり】SPARK (SHM-CD)(JAPAN JAZZ REVISITED 特典クリアファイル付)
日野皓正
ユニバーサル
2022-07-20
オリジナル音源は1994年発表。

上の3まではN.Y.録音でしたが、本作は東京録音、特に打楽器類へのこだわりももってまとめた1枚かと…。日野皓正(tp)自身がプロデュースを行って、全9曲収録です。

編成上のユニークな点は、ピアノレスである事、多くでベースとアコベを並走させている事、大所帯の打楽器隊=実弟:日野元彦(ds…M1-8)に、3人のパーカッション奏者=ドン・アライアス(perc)、横山達治(perc)、Mark DeRose(perc)、そしてピアノの代わり?マリンバとヴァイブ奏者にJay Hoggard(marimba & vibes)を迎えた事です。

まずは土着な打楽器鳴り響いて始まるM1「Song For My Father」(ホレス・シルヴァー作)で幕開け。トランペット&テナーが端的なテーマを繰り返す。トランペットにテナー、マリンバのソロに打楽器隊の連打挟んで、軽やかな打楽器連打に4ビート重なってのミディアム系M2「Tribe」は、トランペット&テナーがテーマを。16刻みと跳ねたビートの緩急混在のユニークな響きの中、高らかかつ荒々しくトランペット、軽やかにマリンバのソロ、2管によるブリッジから同時ソロへと発展、フェードアウトします。

マリンバがリードしてのスロー系M3「Suavemente」は、トランペットが朗々とテーマ奏でる。裏のシンセコード弾きは鈴木宏昌(synth…M3)により、節々でふれべでフィル入れるのは日野賢二(b…M1-3 & 6-8)。存分に響かせてのトランペットソロを大いに挟んで、躍動的なラテンパーカッション鳴り響いて始まる超高速4ビート曲M4「Monday Night Village Gate」は、2管による端的なテーマから、トランペットにテナー、マリンバに豪放なドラムのソロを挟んで、打楽器隊ソリに戻ってフェードアウト。

ギロやら静かに刻まれて始まるミディアム系M5「Culcutta Cutie」(ホレス・シルヴァー作)は、マリンバに2管がかさなってテーマ展開。構成力豊かなトランペットにアコベのソロを挟めば、2管がリードしてのゆったり4ビート曲M6「Art Blakey」は、ヴァイブも交えながらジャジーに展開。ヴァイブにトランペット、テナーのソロをしっかり挟んで、本作の中ではジャズに寄せた楽曲。

トランペットに打楽器類が幻想的に絡んで始まるM7「Moonbow」は、打楽器従えながらベースがテーマを奏でる。中盤に存在感溢れるトランペットソロを挟んでテーマ反芻、後奏にか細く絞り出してのトランペットソロを。コンガが左右で叩き合って始まるスローな3連シャッフル曲M8「Camel Back」は、2管が恐恐いテーマをブロウする。そのまま同時ソロへと発展、存分に丁々発止する。

最後は、アライアスが編曲を努めたM9「Obatala(Rumba Yeza)」(トラディショナル)。コンガやマリンバ鳴り響く中、土着にタイトルコールを繰り返す。そこにトランペットが音を添えつつ、強烈な高音域のブロウ、多重録音による自身の掛け合い挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

打楽器3名によって生み出されるグルーヴ感は半端ない。跳ねたビートらと組み合わせる事で生まれるで生まれるアンマッチ感も聴けば聴く程に心地よく響き、それがトランス感さえ与えてくれる不思議な現象。考案は誰だろ?しかしアイディア賞と言っても過言ではありません。

その他参加ミュージシャン。Takeaki Sugiyama(synth-prog)、坂井紅介(ac-b…M1-8)、佐藤達哉(t-sax…M1-2,4-6 & 8)

CDコレクションその2577…「シング」2作目サントラ1枚!!

今回は、本年3月に公開された映画「シング〜」2作目のサントラがお題目です。

1:「シング:ネクストステージ - オリジナル・サウンドトラック (特典:なし)」:Sing 2 - Original 
シング:ネクストステージ - オリジナル・サウンドトラック (特典:なし)
Motion Picture Soundtrack
ヴァリアス・アーティスト
Universal Music
2022-03-18

1作目が公開されたのが2017年3月、そして発売されたサントラやソフトも購入しちゃって、まあ気に入っちゃってたんですけど、少し時間が空きましたが本年3月に2作目が公開されました。劇場には足を運べなかったので、そのソフトと同時に聴いたのがこのサントラ。世界向けの、そして日本向けのボーナストラックを加えて、全25曲収録です。

少し振り返るべく、主要キャストについて羅列しておきます。

マシュー・マコノヒー(内村光良)=ニュー・ムーン劇場の支配人でコアラのバスター・ムーン
トリー・ケリー(MISIA)=インド象の少女ミーナ
タロン・エガートン(大橋卓弥)=ゴリラの少年ジョニー
リース・ウィザースプーン(坂本真綾)=ブタのお母さんロジータ
ニック・クロール(斎藤司)=ロジータとペアを組むブタの男性グンダー
スカーレット・ヨハンソン(長澤まさみ)=山あらしの少女アッシュ
ホールジー(アイナ・ジ・エンド)=ジミーの娘で狼のポーシャ
ボノ(稲葉浩志)=伝説のロック歌手でライオンのクレイ・キャロウェイ

まずは映画のED直前で披露されるミディアム系M1「Your Song Saved My Life(From Sing 2) / U2」で幕開け。U2が本作の為に書き下ろした美メロなバラッド曲で、ストリングス隊も交えながら、またそのサビ、その後のファルセットは美しく響き渡る。

そして映画の冒頭部分に戻って、女性の語りから始まるアップなウンチャ!M2「Let's Go Crazy /トリ・ケリー、タロン・エガートン、リース・ウィザースプーン&ニック・クロール」は、もちろんプリンスの1984年発表曲。1作目の主たるメンバーが繋ぎながら楽しげに歌い合って、折り重なるシンセに歌声重ねて始まるミディアム系M3「Can't Feel My Face / Kiana Lede」は、カナダ人シンガー、キアナ・レデによる。パーカッシブなメロディ耳に残る高音域用いて歌い上げてのカッコつけ系。ピアノと共に歌い出すM4「Goodbye Yellow Brick Road / エルトン・ジョン」は、エルトンの1973年発表曲。しみじみなこの名曲は、ムーン支配人が落ち込んでずぶぬれとなった時に流れます。

クラブ風な低音鳴り響いてのアップな4つ打ち曲M5「Heads Will Roll / スカーレット・ヨハンソン」は、開始早々のクラブでの歌唱シーンで使用。そもそもはロックバンド=ヤー・ヤー・ヤーズの人気曲らしい。ストリングスにシンセ重なって始まるスロー系M6「Holes(Remasterd) / Mercury Rev」は、ニューヨーク出身のロックバンド=マーキュリー・レヴの1998年発表曲。高らかな歌声が響き渡ってのドラマティックで崇高ささえ感じられるバラード曲。そしてアップな4つ打ちにハミング交えてのM7「Bad Guy / ビリー・アイリッシュ」は、ビリーの2019年発表曲で最大のヒット曲。リズミカルさと気怠さが共存、時代を代表する楽曲かと。後奏もしっかりと収録です。

スローなチキチキ曲M8「Sing 2 Audition Medley / Sing 2 Cast」は、向かったレッド・ショア・シティの劇場オーディションで使われた楽曲を端的に繋いで、崇高にシンセ響き渡って始まるアップ系M9「Where The Streets Have No Name(邦題:約束の地) / トリ・ケリー、タロン・エガートン、スカーレット・ヨハンソン、リース・ウィザースプーン&ニック・クロール」は、主たるキャストによるU2の1987年発表曲のカバー。重なり合う歌声が躍動感を醸し出しています。

重なり合う歌声からのミディアム系M10「Higher Love / Kyro × ホイットニー・ヒューストン」は、1986年にスティービー・ウィンウッドの発表曲をナラダ・マイケル・ウォルデンのプロデュースで1990年にホイットニーがカバーしていた音源を、DJ&プロデューサーであるKyroがリアレンジしての2019年発表曲。何だかスゴくイケてるホイットニーが嬉しい。

アコギカッティングからのアップな4つ打ち曲M11「There's Nothing Holdin' Me Back / タロン・エガートン&トリ・ケリー」は、ショーン・メンデスの2017年発表曲を主たる2人がデュエット。少し影のあるメロディを伸びやかな歌声とハーモニーで聞かせれば、少し影のあるアップなラテン風M12「Sueltate(From Sing 2) / Sam i Feat. Anitta, BIA & Jarina De Marco」は、ラテン美女3名をフィーチャーしてのニューヨークのプロデューサーSam iの新曲で、スペイン語を用いつつもタイトル=「開放する」と主張します。

アコギ従えてのM13「Stuck In A Moment You Can't Get Out Of / スカーレット・ヨハンソン」は、U2の2000年発表曲。フォーキーな編曲施して切々と歌い上げる。この歌唱が心を閉ざしたクレイ・キャロウェイに響きます。そして軽妙に「それは私」とスペイン語で早口でまくしたてるM14「Soy Yo(Sing 2 Mix) / Bomba Estero」は、ヒップで喧騒的なラテンチューン。


さて、ここからが本編のハイライト。劇場をジャックして公演を行う宇宙ミュージカルで用いられる楽曲を順番に…。

まずは
鍵盤類がリードしてのアップ系M15「A Sky Full Of Stars / タロン・エガートン」は、コールドプレイの2014年発表曲を、EDM的かつドラマティックな編曲施しつつ、終盤は土着な打楽器類ら従えて歌い飛ばす。

ギター従えて歌い出すM16「Could Have Been Me / ホールジー」は、ザ・ストラッツによる2013年発表曲を、狼娘役のホールジーが高らかかつ元気いっぱいに歌っていく。中盤からのサビを大勢のコーラス陣が力強く色を添えていきます。

アップな8ビートによるM17「I Say A Little Prayer / トリ・ケリー&ファレル・ウィリアムス」は、二匹の象同士のデュエットで、ビート処理とかは大いに今風。

アップな4つ打ち曲M18「Break Free / リース・ウィザースプーン&ニック・クロール」は、アリアナ・グランデの2014年発表曲で、「意を決して自由になる」と、怖がりのブタのロジータがムーン支配人を救うべくジャンプした際に使用されました。

M19「I Still Haven't found What I'm Looking For / スカーレット・ヨハンソン&ボノ」は、U2の1987年発表曲で、怖じて歌えないキャロウェイ=ボノに対して、まずは山あらしアッシュ=スカーレットが歌い出す。そこに大勢のコーラス重なっての序盤。ミディアムなビート加わって、ようやく歌い始めたボノ自身にスカーレットがハーモニーつけて歌い合って、最後は大勢のコーラス。作品の最たるハイライトと言えます。サントラ本編はここで終了。

ただし海外版ボートラが2曲。アップな4つ打ち曲M20「Tippy Toes / Adam Buxton with Fancy Feelings Feat. DSCOSTU-」は、ダンスインストラクター役のアダム・バクストンが歌っての真面目なコミカルソング。またアップな3連シャッフル曲M21「Christmas(Baby Please Come Home) / スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、リース・ウィザースプーン&トリ・ケリー」は、クリスマスの定番曲を主要キャストで楽しげに歌い飛ばします。

ここからが日本盤ボーナストラック。まずは本編M13のM22「Stuck In A Moment You Can't Get Out Of / 長澤まさみ」は、アッシュ吹替の長澤まさみが切々と歌い上げて、本編M15のM23「A Sky Full Of Stars / 大橋卓弥」は、ジョニー吹替の大橋卓弥。さすがスキマスイッチ!確固たる歌いっぷりで、本編M16のM24「Could Have Been Me / アイナ・ジ・エンド」は、狼のポーシャ吹替のアイナ・ジ・エンド。ちょっとハスキーボイスが個性的。そして本編M18のM25「Break Free / 坂本真綾 & 斉藤司」は、ブタ役の2人による。本編でもそうだったけど男性側はブヒブヒな効果音のみでした〜。

1作目のサントラでもそうだったんだけど、日本向けのボートラに権利関係なのか、大物がカットされちゃってる残念さ。MISIAの歌声も聴きたかったし、稲葉浩志の歌声も聴きたかった。MISIAが吹き替えた象のミーナが惚れてしまう象のアルフォンゾは、そもそもがファレル・ウィリアムス、吹替ではSixTONESのジェシーで、こういったメンバーのカットは悲しい〜。

だけども可能な範囲で精一杯。受け入れます〜。せっかくなら3作目も〜です。

CDコレクション番外…「竜とそばかすの姫」サントラ1枚!!

今回は、2021年公開の映画「竜とそばかすの姫」のサントラがお題目です。

地元高知が舞台でありつつ、劇場での鑑賞は叶わず、ソフト化直後に鑑賞です(鑑賞記はこちら)。

1:「「竜とそばかすの姫」オリジナル・サウンドトラック
「竜とそばかすの姫」オリジナル・サウンドトラック
Sony Music Labels Inc.
2021-07-30

はい、本作の劇伴においては、岩崎太整が音楽監督&劇伴提供しつつ、スウェーデン出身で日本に留学、専門学校で学んだ後にゲーム音楽家として活動しているLudvig Forssellと、米津玄師の楽曲の編曲や近年ではTVドラマらの劇伴を手がける坂東祐大の両名を起用しています。日本の作品で3名体制というのもなかなかないんじゃないかと…。全30曲収録です。

まずは映画本編冒頭を飾ったM1「U / millennium parade & Belle」(詩曲:常田大希)で幕開け。ある意味でテーマソング的な立ち位置なれど、Belleの存在を明確に示す為に冒頭に配されて、M2「Whispers / 中村佳穂」は、Belleを演じるすずのささやかな独唱。M3「Slingshot / 狭間美帆&岩崎太整」は、ビックバンド用いてのジャジーな楽曲。劇中のブラスバンドなシーン用?フルサイズで挿入し、ピアノら鍵盤類で織り成すM4「Memories Of A Sound / 岩崎太整」は、少し物悲しいメロディを端的に伝えれば、アップな4つ打ち曲M5「Blunt Words / ermhoi」は、Uの世界のカリスマ的歌姫ペギースーの歌。英語歌詞と用いたエレクトロなサウンドにその出来は世界基準を満たしているかも。

M6「歌よ / Belle」は、ストリングス隊らによるクラシカルな伴奏をしっかり得て、Belleがスキャット経て「歌よ、導いて」と切々と歌い出し、チキチキ加わってドラマティックに変化、静かに締める。ピアノからストリングス隊に引き継いでの端的で流麗なM7「Fleeting Days / Ludvig Forssell」を挟んで、絞り出しての歌声経てのアップ系M8「Swarms Of Song / Belle」は、歌声にエフェクト添えつつもドラマティックに歌い上げて、M9「Alle Psallite Cum Luya / 森山良子、中尾幸世、坂本冬美、岩崎良美、清水ミチコ&中村佳穂」は、地元のオバサン連中のプチゴスペル曲。軽やかな喰ったビートからのM10「Fama Destinata / Belle」は、テナーやギターのソロらによってのクラブジャズな楽曲で、4ビートのパートやストリングス隊も添えつつ、Belleは歌声はかすかにスキャット風に添えられて。

坂東祐大による劇伴3つ、チェロ大いにかき鳴らして竜のテーマとなるM11「Dragon / 坂東祐大」、重厚にストリングス隊が折り重なってのジャスティンのテーマとなるM12「Justin / 坂東祐大」、躍動的なストリングス隊とブラス隊がドラマティックに重なって、姿をさらす=アンベイルを音でまとめたM13「Unveil / 坂東祐大」。

シンセにピアノらか重なって幻想的に始まるM14「Digital Ripples / Ludvig Forssell」は、エレクトロな音にストリングス隊らも加わっての何か始まりそう!な劇伴。ゆったりハチロクによるM15「Dragon's Lair / 坂東祐大」は、ストリングス隊が織り成す美しく重厚な調べ。オーボエやチェロが大きく色を添えれば、川の水音を従えながらのM16「Lend Me Your Voice(draft) / 中村佳穂」は、たどたどしくすずか独唱し、M17「Social Warfare / Ludvig Forssell」は、ブラス隊やストリングス隊、コーラス隊がシンフォニックに奏でての端的な劇伴。

ピアノが切々と奏でて始まるM18「Assault / 坂東祐大」は、ピアノにストリングス隊が重なり、チェロが物々しくテーマ奏で、重厚なブラス隊にティンパニがドラマティックに盛り上げて、アサルト=戦闘シーンで用いられた?劇伴。戦闘終わっての余韻も挟み込んで、流麗なストリングス隊の調べからのゆったりハチロク曲M19「心のそばに / Belle」は、ハープ従えてBelleが切々と歌い上げるバラード曲。Belleだけどすずが魂込めての本編のハイライト。

アップな4つ打ちによるM20「#Unveil The Beast / Ludvig Forssell」」は、エレクトロで装っての端的な劇伴で、一転して弦楽器を軸に進行するM21「Authority And Arrogance / Ludvig Forssell」は、不気味感が大いに漂う劇伴。小刻みに木管楽器鳴り響いてM22「Scorching the Facade / 坂東祐大」は、重厚なブラス隊によってのテーマ経て、パーカッシブな旋律をフルートやピアノらが。緩急と強弱を織り交ぜて、チェロによる竜のテーマを反芻してエンディングを迎えます。シンセからのM23「The Truth Obscured / Ludvig Forssell」は、中低音な金管隊や弦楽器隊が重なってどことなく神秘的に進行する劇伴。

M16のメロディをHANAが反復するM24「Lend Me Your Voice(humming) / HANA」を挟んで、ストリングス隊を軸に静かに展開するM25「District / Ludvig Forssell」は、感情の起伏を厳かに表現しての劇伴で、ピアノらから始まるスロー系M26「A Million Miles Away / Belle」は、特別な美メロ曲。終盤にスキャットを全員が歌って少しクラシカルながらも躍動的な伴奏加わり、静かに迎えるエンディング。本作のハイライトといっても過言ではない。

ストリングス隊とかすかな打ち込みによってのM27「Pieces Of The Puzzle / Ludvig Forssell」は、パズルが埋まる?人力と電子音が上手く融合しての劇伴で、重厚なストリングス隊で始まるM28「Faces In The Rain / 中村佳穂」は、すずによってのシンプルなスキャットがすうに響き渡って、流麗なストリングス隊からのM29「Slies Of Song / Ludvig Forssell & 中村佳穂」は、フルートらがリードしての前半、「歌よ、導いて」と一節とスキャットしての後半で構成。最後はM26のリプライズとなるM30「A Million Miles Away(reprise) / Belle」。前奏なくってそのまま歌い出し、ストリングス隊重なって「会いたい」と美メロを添えて、クラシカルな後奏をしっかりと展開、余韻豊かに幕を閉じます。

CDコレクションその2576…「マーヴィン・ゲイ&ダイアナ・ロス」関連4枚!!

今回は、先頃発売となったユニバーサルによる「ソウル系廉価再発シリーズ Throwback Soul ソウル / ファンク定番・裏名盤・入手困難盤 70年代から打ち込み前夜」から、ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイの計4枚がお題目です。

1:「エヴリシング・イズ・エヴリシング+7(生産限定盤)」:Everything Is Everything〜Diana Ross
エヴリシング・イズ・エヴリシング+7(生産限定盤)
ダイアナ・ロス
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1970年発表。

まずはこちら。ザ・シュープリームスでの活動がひと段落し、ソロとなっての2作目です。プロデューサーは、ハル・デイヴィスとDeke Richardsが務めて、ボーナストラック7曲含む全18曲収録です。

まずはアップな3連シャッフル曲M1「My Place」(ハル・デイヴィス, J. Marcellino & M. Larson共作)で幕開け。朗らかなメロディを楽しく歌い上げれば、少しスローなチキチキ風M2「Ain't No Sad Song」(C. Ross, ハル・デイヴィス& The Bear)は、グルーヴィーな響きを持つのファンキー調。朗々とシャウトし続け、アップな3連シャッフル曲M3「Everything Is Everything」(M. Gordy作)は、可愛いメロディを可愛く歌えば、続くアップ系M4「Baby It's Love」(マーヴィン・ゲイ、A. Gordy Gaye & C. Laskey共作)は、マーヴィン・ゲイのヒット曲を小気味よく対応するドラムを従えて朗々と歌い上げる。ギターらがリードしてのミディアムな8ビート曲M5「I'm Still Waiting」(D. Richards作)は、少しマイナーな響きを持ちつつ、「私はまだ待ってるわ」的な女々しい歌詞を淡々と歌って、ハープシコードから始まるミディアム系M6「Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoo」(D. Richards作)は、途中のデュビデュビが小気味よく響きます。

B面に移って、ビートルズを2曲。まずはM7「Come Together」(レノン&マッカートニー共作)で、あまり熱くではなくって淡々と歌い上げ、エッジ効いたギターカッティングを軸にしての繰り返される後奏は、サイケなトリップ感もある。一転してのスロー系M8「The Long And Winding Road」(レノン&マッカートニー共作)は、知られたメロディをフルオーケストラ従えて朗々と歌い上げる。ストリングス隊が導入してのスローなハチロク曲M9「I Love You(Call Me)」(アレサ・フランクリン作)は、メロウなラブバラード曲。タイトルコールを繰り返しつつ奔放に歌い上げれば、ストリングス隊にスキャット重ねて始まるアップな8ビート曲M10「How About You」(D. Joseph Van De Pitte, D. Richards & S. Sanders共作)は、朗らかなメロディを淡々と歌って、実質最後はハープシコードにフルート絡んで始まるM11「(They Long To Be)Close To You」(バート・バカラック&ハル・デヴィッド共作)。ゆったりな跳ねたリズム用いて知られたメロディを朗々と歌い上げる。牧歌的な編曲も素晴らしい。

ここからがボーナストラック。まずはピアノ従えて歌い出すM12「Wish I Knew」(D. Dean & D. Richards共作)。素朴なメロディを伝える牧歌的な楽曲で、スローな8ビート用いてのM13「What Are You Doing The Rest Of Your Life」(バーグマン夫妻&ルグラン共作)は、物悲しいメロディを情感たっぷりに歌って、アルトがリードして始まるミディアム系M14「Something」(ジョージ・ハリソン作)は、ビートルズの名曲をテンポ落としてムーディに披露する。4ビート風な箇所を交えて編曲の妙を感じさせる。

そして少しスロー系M15「Ain't No Sad Song(Alternate Lyrics)」(C. Ross, ハル・デヴィッド& The Bear)は、本編M2の別歌詞バージョン。またミディアム系M16「Baby It's Love(Alternate Vocal)」(マーヴィン・ゲイ、A, Gordy Gaye & Charles Laskey)は、本編M4の別ボーカルバージョン。

そしてM17「Come Together(1982 "Revelations" Remix)」(レノン&マッカートニー共作)は、本編M7の1982年に施されたリミックス音源。またM18「I'm Still Waiting(1990 Phil Chill Remix)」(D. Richards作)は、本編M5のリミックス音源。打ち込みらに置き換えてその時代らしくまとめ直しています。

2:「レッツ・ゲット・イット・オン+2(生産限定盤)」:Let's Get It On + 2〜Marvin Gaye
レッツ・ゲット・イット・オン+2(生産限定盤)
マーヴィン・ゲイ
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1973年発表。

こちらはマーヴィン・ゲイ(vo & p)の15作目のアルバム(ライブ作含む)。その前々年1971年に名盤「What's Going On」を発表し、大いに売れて大いに評価を受けた後だけど、今回は社会的なメッセージを封印?どちらかと言えばセクシャルな作風でまとめたモノです。プロデューサーは、マーヴィン・ゲイ、4曲(M1-4)のみEd Townsendが関わって、ボーナストラック2曲含む全10曲収録です。

ますばアルバムタイトル曲で少しスローな8ビート曲M1「Let's Get It On」(Ed Townsendとの共作)で幕開け。朗らかな響きの中、「体と体で愛し合おう」と歌っていく求愛ソング。その分かりやすさが素晴らしく、少しスローな8ビート曲M2「Please Don't Stay(Once You Go Away)」(Ed Townsendとの共作)は、「ひとりにしないで」と懇願しつつなメロウなバラード曲。そのままストリングス隊が導入してのスローな8ビート曲M3「If I Should Die Tonight(邦題:淋しい祈り)」(Ed Townsendとの共作)は、「僕が死んだらどうするんだい」と語りかけるバラード曲。自身でハーモニーつけつつ、ムーディな伴奏得てメロウ度全開。一転、スローなチキチキ曲M4「Keep Gettin' It On」(Ed Townsendとの共作)は、M1の続き的に「体と体で愛し合う」事の大切さを真面目に歌っていく。

B面に移って、アップな3連シャッフル曲M5「Come Get To This(邦題:夢を追いかけて)」は、歌伴テナー従えつつ、「別れた彼女」に「戻っておいで」と明るく歌っていく。設定では彼女にも未練があるらしい。スローなハチロク曲M6「Distant Lover(邦題:遠い恋人)」(Sandra Greene & Gwen Gordy Fuquaとの共作)は、遠距離してる彼女への想いを切々と歌っていく。シルキーなコーラスにストリングス隊も交えて、こちらもメロウなバラード曲。リードするテナーにFred Ross(voice)やMadeline Ross(voice)によるエロティックなあえぎ声絡んで始まる少しスロー系M7「You Sure Love To Ball(邦題:燃える愛)」は、純度高いエロソング。正にその場をファルセット用いてシルキーに歌い上げる。実質最後は、流麗なストリングス隊から始まるスロー系M8「Just To Keep You Satisfied(邦題:別離のささやき)」(Elgie Stover & Anna Gayeとの共作)。「別れ」について切々と歌い上げるバラード曲で、どことなく綺麗に、余韻感じさせて、幕を閉じます。

ここからがボーナストラック。本編M1のシングル音源M9「Let's Get It On(Single Version)」、そして本編M7のシングル音源M10「You Sure Love To Ball(Single Mix)(邦題:燃える愛)」で、両面ともがエロソングで固めました。全米で2週連続の1位獲得したようです。

まあセクシャルな作風=エロソングの連続だけど、これも大いなる個性。ありきたりのモータウンらしい伴奏ではなくって分かったプロらを配した伴奏により、聴き応えのある1枚だと言えます。

編曲は、4曲(M1-4)がRene Hall、2曲(M5 & 8)がDavid Van DePitte、1曲が(M6)David Van DePitteとGene Page、1曲(M7)がDavid Blumbergが務めていて、参加ミュージシャンは、Don Peake(g)、Melvin Ragin(g)、Louis Shelton(g)、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、Marvin Jenkins(p)、ジョー・サンプル(p)、ウェルトン・フェルダー(b)、Paul Humphries(ds)、Eddie "Bongo" Brown(congas & bongos)、Bobby Hall Porter(congas & bongos)、Emil Richards(mallettes & vibes)、ヴィクター・フェルドマン(vibes)、Plas  Johnson(sax)、アーニー・ワッツ(sax)。

3:「ダイアナ&マーヴィン+4(生産限定盤)」:Diana & Marvin〜Diana Ross & Marvin Gaye
ダイアナ&マーヴィン+4(生産限定盤)
ダイアナ・ロス、 マーヴィン・ゲイ
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1973年発表。

色々と曰くつきの1枚らしくって、マーヴィン・ゲイはソロ作と並行してデュエット作も1964年から発表していて、最も世に知られているのは1967年から3年連続で発表したタミー・テレルとの共同名義作。しかしテレルが1970年に急逝し、音楽活動を一時休止。そこでその代わりにソロ活動を始めたばかりのダイアナ・ロスに矢を当てたのが本作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めるモータウンの創設者ベリー・コーディ。1971年から録音が開始され、たくさんの楽曲を吹き込みつつも、録音は別々に…だったようです。

本作はボーナストラック4曲含めて全14曲収録。プロデュースは、8曲(M1-3,7 & 9-12)がハル・デイヴィス、1曲(M4)がベリー・コーディ、1曲(M5)がBob Gaudio、2曲(M3 & 13)がアシュフォード&シンプソン、1曲(M8)がMargaret GordyとMark Davis、1曲(M14)がIris GordyとLeonard Castonです。

まずはスタイリスティックスのカバーとなる少しスロー系M1「You Are Everything」(リンダ・クリード&トム・ベル)で幕開け。まずはダイアナ、そしてマーヴィンと、コーラスをそれぞれが添えながら歌っていく。ストリングス隊もしっかり添えてメロウな響き渡れば、少しスローなチキチキ曲M2「Love Twins」(M. McLeod & M. Bolton共作)は、節々に語りを交えつつ、そのメロウな響きは大いに洗練されている。そもそもはウィルソン・ピケットの1971年発表曲でドリフの早口言葉の元ネタなイントロ!ミディアム系M3「Don't Knock My Love」(ウィルソン・ピケット& B. Shapiro共作)は、マーヴィンにダイアナの順で、そして掛け合いながらソウルフルに歌っていく。2人が掛け合って歌い出すスロー系M4「You're A Special Part Of Me(邦題:噂の二人)」(G. Wright, H. Johnson & A. Porter共作)は、1stシングルで全米12位となった本作最大のヒット曲らしく、ドラマティックなバラード曲。両者がしっかりと絡み合って朗々と歌い上げてく様は素晴らしい。ピアノ&ギターがリードし、マーヴィンが朗々と歌い出すスローな3連シャッフル曲M5「Pledging My Love」(Don D. Robey & F. Washington共作)は、ダイアナが後を受けつつ、ジョニー・エースの1954年発表曲をストリングス隊を配しながら堂々と歌い上げます。

B面に移って、少しスロー系M6「Just Say, Just Say(邦題:愛のひとこと)」(アシュフォード&シンプソン)は、物悲しいメロディを切々と2人で、サビは朗らかに転じてマーヴィンにダイアナの順で歌ってのささやかな響きの楽曲。一瞬のギターソロとブラス隊重奏で少し盛り上げれば、ギターとマーヴィンがリードしての少しスロー系M7「Stop, Look, Listen(To Your Heart)」(リンダ・クリード&トム・ベル)は、M1に続いてスタイリスティックスのカバーで、マーヴィンにダイアナの順で、サビは共にささやかに歌っていく。少しスロー系M8「I'm Falling In Love With You」(M. Gordy作)は、主はマーヴィンながらも共に力強くシャウトし、絡み方が秀逸。アップな8ビートによるM9「My Mistake(Was To Love You)」(Gloria Jones & Pam Sawyer共作)は、マーヴィンにダイアナの順で。その歌い出しにはバニー・マニロウの「You're Looking Hot Tonight」を彷彿。実質最後はクラヴィネットにダイアナ、マーヴィンが歌って始まるゆったりワルツM10「Include Me In Your Life」(M. McLead & M. Bolton)を。ストリングス隊も大いに絡んでのムーディなソウルチューン。

ここからがボーナストラック。まずは2001年に発表済みの3曲は、ピアノにダイアナが歌い出しての少しスロー系M11「Alone」(W. Brown, Jr. & D. Jones, Jr.共作)は、牧歌的な響きを持ちつつ、サビは力強く2人が歌い合う。カウントにストリングス隊大いに響いてのアップな8ビート曲M12「The Things I Will Not Miss」(バート・バカラック&ハル・デヴィッド共作)は、拍抜き交えつつ、小気味よく歌っていく。ミュージカル映画「失われた地平線」の楽曲らしい。フルートらがリードしての少しスローなチキチキ曲M13「I've Come To Love You So Much」(アシュフォード&シンプソン共作)は、ささやかな響きのバラード曲。特にマーヴィンはファルセット用いて、メロウにまとめれば、今回初出し?少しスロー系M14「I'll Keep My Light In My Window」(L. Caston & T. McFaddin共作)は、この時代たけどシンセベースやピコピコなエレドラ用いて、先進的な響きを感じさせる。

参加ミュージシャンらの情報はないんだけどね。本当に別撮り?と思える程に素晴らしい絡みを示す2人。ただしキートラックがないんだよね〜。全てが提供曲。これがマーヴィンが頑張って楽曲提供したりすれば更なる大きなケミストリーが生まれたかもしれないけど…。大きな宣伝費をかけつつも、大きなヒットに至らなかったようで、両者の共演は以上となります。

4:「ホワッツ・ゴーイング・オン: オリジナル・デトロイト・ミックス(生産限定盤)」:What's Going On: Original Detroit Mix〜Marvin Gaye
ホワッツ・ゴーイング・オン: オリジナル・デトロイト・ミックス(生産限定盤)
マーヴィン・ゲイ
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は2001年発表。

こちら、マーヴィン・ゲイ(vo & p)の代表作と評されるのは1971年発表の「What's Going On」。世で知られているのは発表直前の1971年5月6日にローレンス・マイルスによってのミックス音源だけど、最初のミックス音源はデトロイトのモータウンのミックスルームでスティーブ・スミスが手がけたのがオリジナルとされるようです。マーヴィンが気に入らなかったようでお蔵入りとなりましたが、2001年に本編のデラックス・エディション発表の際に発掘、収録となったのが単品化されました。一応、マーヴィン自身のプロデュースと記されつつ、全9曲収録です。

まずは代表曲M1「What's Going On」(A. Cleveland & R. Bensonとの共作)で幕開け。当時のシングルはこちらのミックス音源で発表されたらしい。自身で歌声重ねながらの究極のメロウチューンと言っても過言ではない。大勢による楽しげな喋り声で繋いでのM2「What'd Happening Brother」(J. Nyxとの共作)は、M1の後戯っぽいコードワーク用いて、ささやかに歌い進めていく。そのままスローな3連系M3「Flyin' High(In The Friendly Sky)」は、左右に伸びやかな歌声を掛け合いながら進行する浮遊感漂う楽曲。ある意味でトリップ中な印象を受けて、そのま繋がってのまM4「Save The Children」(A. Cleveland & R. Bensonとの共作)は、詞の朗読に歌声を掛け合いながら進行する。終盤に小気味よくハチロク風に変化しつつも、ミディアムなチキチキ刻みとなってM5「God Is Love」(E. Stover, J. Nyx & A. Gayeとの共作)へと移行。こちらもシングルはこのミックス音源で、やはり左右掛け合いながら朗らかなメロディを歌っていく。「オーイエ〜イ」と始まる少しスロー系M6「Mercy Mercy Me(The Ecology)」は、途中にテナーソロを挟みつつもユラユラな心地よいサウンドに包まれて。

ここからがB面、ピアノにフルート絡んで始まるミディアム系M7「Right On」(E. DeRouenとの共作)は、チーチキなギロ鳴り響く中、囁くように歌い進めていく。そのままスロー系M8「Wholy Holy」(A. Cleveland & R. Bensonとの共作)は、ストリングス隊らを従えて静かにささやかに歌い進めていく。ある意味でその響きは崇高さに溢れて。最後はギターカッティングにコンガ重なって始まるミディアム系M9「Inner City Blues(Make Me Wanna Holler)」(J. Nyxとの共作)。グルーヴィーなベースラインの中、裏声を左右で重ねて進行するメロウチューン。最後にM1を少し反芻し、幕を閉じます。

色んなミックスの変化があるようですけど、一緒に聴き比べないと分からない私(汗)。

参加ミュージシャン。Joe Messina(g)、Robert White(g)、Johnny Griffith(celesta)、Bob Babbit(b)、James Jamerson(b)、Chet Forest(ds)、Jack Ashford(tambourine & perc)Earl DeRouen(bongos & congas)、Eddie Brown(bongos & congas)、Jack Brokensha(vibes & perc)、Dayna Hartwick(flu)、William Perich(flu)、Eli Fountain(a-sax solo)、William "Wild Bill" Moore(t-sax solo)、Larry Nozero(s-sax)、Angelo Carlisi(a-sax)、George Benson(t-sax)、Tate Houston(b-sax)、John Trudell(tp)、Maurice Davis(tp)、Carl Raetz(tb)、Alvin Score(vln)、Beatriz Budinszky(vln)、Felix Resnick(vln)、Gordon Staples(vln)、James Waring(vln)、Lilian Downs(vln)、Richard Margitza(vln)、Virginia Halfmann(vln)、Zinovi Bistritzky(vln)、David Ireland(viola)、Edouard Kesner(viola)、Meyer Shapiro(viola)、Nathan Gordon(viola)、Edward Korkigian(cello)、Italo Babini(cello)、Thaddeeus Markiewicz(cello)、Max Janowsky(double-b)、Calole Crosby(harp)、The Andantes(back-vo)、Elgie Stover(back-vo)、Lem Barney(back-vo)、Mel Farr(back-vo)、Bobby Rogers(back-vo)。

CDコレクションその2575…「ロイ・エアーズ」2枚!!

今回は、先頃発売となったユニバーサルによる「ソウル系廉価再発シリーズ Throwback Soul ソウル / ファンク定番・裏名盤・入手困難盤 70年代から打ち込み前夜」からのロイ・エアーズ2枚がお題目です。

1:「ライフライン+1(生産限定盤)」:Lifeline + 1〜Roy Ayers Ubiquity
ライフライン+1(生産限定盤)
ロイ・エアーズ・ユビキティ
Universal Music
2022-06-22

オリジナル音源は1977年発表。

ある時期にロイ・エアーズ祭りをやっていて、量産されたリーダー作を数々購入、レビューもしてたんだけど、今回は久々にラインナップされました〜。プロデューサーはロイ・エアーズ(vibes, p & e-p、vo…M1-4 & 6-10)、共同プロデューサーはエドウィン・バードソング(p、vo…M2 & 4、back-vo…M1)が務めて、ボーナストラック1曲含む全11曲収録です。

まずはスローなチキチキ曲M1「This Side Of Sunshine」(W. Allen作)で幕開け。ディー・ディー・ブリッジウォーター(vo…M1,4,8 & 10)とエアーズがデュエットしてのムーディなバラード曲で、終盤のシルキーなスキャットも印象的。土着気味なビートのアップ系M2「Running Away」(バードソングとの共作)は、シルヴィア・コックス(vo…M2-4,6-7 & 9-10、back-vo…M1)とMarguerite Arthurton(vo…M2)の女性コーラス陣を従えながらエアーズ&バードソングが歌い進める躍動感高めな楽曲。エアーズ最大のヒット曲(R&B19位)らしい。スローなチキチキ曲M3「Gotta Find A Lover」(バードソングとの共作)は、シルヴィアとエアーズのデュエット曲。どことなく退廃的な響きに支配され、そんな中で奔放に丁々発止する2人はどことなく妖艶。ようやくここでヴァイブソロ、中盤と終盤に大いに連打しまくります。少しスローな3連シャッフルする曲M4「I Still Love You」は、バードソングにエアーズがシルキーに繋いでいくメロウでジャジーなバラード曲。途中、ディー・ディーとシルヴィアによるスキャット応酬に軸足変われど、最後はヴァイブソロがしっかり締め括る。アルバムタイトル曲で少しスローなチキチキ曲M5「Lifeline」は、雰囲気一発!ワンコードな展開の中、ヴァイブ連打なソロを繰り返す。

B面に移り、奇声っぽいタイトルコールから始まるアップ系M6「Cincinnati Growl」は、エアーズとシルヴィアがタイトルコール、ウー&アー言っての土着系。途中、スキャットオンヴァイブなソロを挟んで、喰ったビートのミディアム系M7「Fruit」(C. Clayとの共作)は、エアーズとシルヴィアがリード取ってのファンキーチューン。中盤以降、楽しげにフェイク入れまくって遊ぶエアーズ。またバックビート気味なアップ系M8「Sanctified Feeling」(バードソング作)は、エアーズが大いにリードしつつ、後半はディー・ディーが荒々しく。小気味よくブラス隊が色を添えつつ、賑やかなファンキーチューン。ユニークベースラインからのアップ系M9「Stranded In The Jungle」は、男性陣が呻きながらなスキャットを挟みながらの直進的なファンクチューン。実質最後は少しスロー系M10「Together」。男女大勢で歌い進める攻撃的なファンクチューン。8分の6拍子なBメロが緩急を感じさせた面白さ。

ボーナストラックは本編M2の12インチロングバージョンとなるM11「Running Away(12-inch Long Version)」。尺は途中のヴァイブソロやサビの反復らで3分程水増し。ただしこちらのグルーヴ感はいくら長くても心地よかったです。

その他参加ミュージシャン。Calvin Banks(g)、Chuck Anthony(g)、Glenn Jeffery(g)、James Mason(g)、フィリップ・ウー(p, e-p & synth、vo…M9)、William Allen(b)、Steve Cobb(ds、vo…M9)、Chano O'Ferral(perc & congas、vo…M9)、Justo Almario(t-sax)、John Mosley(tp)、Ethel West(vo…M3 & 9-10、back-vo…M1 & 6)。

2:「ラヴ・ファンタジー(生産限定盤)」:Love Fantasy〜Roy Ayers
ラヴ・ファンタジー(生産限定盤)
ロイ・エアーズ
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1980年発表。

世はディスコブーム?に迎合してか、ダンサブルかつメロウ度高めでまとめたのが本作。プロデューサーはロイ・エアーズ(e-p…M1 & 3-6、clavinet…M3、synth…M2 & 5、vibes…M3、handclaps…M6、vo)が務めて、全6曲収録です。

まずはパーカッシブなシンセベース鳴り響いてのアップな4つ打ち曲M1「Rock You Roll」で幕開け。女性2名にエアーズ絡んでのダンサブルな歌モノで、AメロとBメロを繰り返す。パーカッシブにやりとりする間奏パートを挟んで、タイトルコール繰り返して始まるミディアムなバックビート風M2「Betcha Gonna」は、そのコールを繰り返しながら進行するワンテーマの楽曲。艶めかしい女性のハミングが色を添えて、ストリングス隊がリードしての少しスローな16刻みによるM3「Believe In Yourself」は、エアーズがリードを取るささやかなファンクチューン。中盤から女性コーラス隊を従えて始まるヴァイブソロは、途中からリフをバックに存分に叩きまくる。

B面に移って、アルバムタイトル曲であるミディアム系M4「Love Fantasy」は、エアーズの詩の朗読を軸にまずは進行、そしてSylvia Striplin(vo…M1,4 & 6)がコケティッシュな歌声を披露するメロウチューン。中盤から「Give Me Your Love」という節回しを繰り返して2人が丁々発止する。スローなチキチキ曲M5「"Sign"(Feel The Vibration)」は、エアーズがファルセットな歌声用いて囁き続けていく響きは朗らかな楽曲。裏で彩るシンセのセンスも非常に良くって、最後はアップ系M6「Baby Bubba」。N.Y.系ファンクビートにのせてChano O'Ferral(vo…M6)やWes Ramseur(vo…M6)がタイトルコールを繰り返しつつ、前述のSylvia Striplinが別メロディでタイトルコールする。

ヴァイブの使用は限定的で(M3のみ)、ヴィブラフォニストという側面よりアーティスティックに自己主張した1枚かと…。しかしそのサウンドのセンスの良さは、エアーズの諸作の中でも高い方かと…。

その他参加ミュージシャン。Chuck Anthony(g…M1 & 3-6)、Peter Brown(b…M1-2 & 4-6)、William Allen(b…M3)、オマー・ハキム(ds…M1 & 4-6)、Quinten Dennard(ds…M2)、バーナード・パーディ(ds…M3)、Dyan Venter(vo…M1-2)、Chris Calloway(back-vo…M3)、Cyndy Prioeau(back-vo…M3)。

CDコレクションその2574…「ザ・ローリング・ストーンズ」ライブ作1枚!!

今回は、珍しくザ・ローリング・ストーンズ!伝説的ライブと評されている音源が公式発表となりました〜。

1:「ライヴ・アット・エル・モカンボ(2枚組)(SHM-CD)」:Live At The El Mocambo〜The Rolling ライヴ・アット・エル・モカンボ(2枚組)(SHM-CD)Stones
ザ・ローリング・ストーンズ
Universal Music
2022-05-13

色々とブートレグでは発表されてたかもしれないんですけど、1977年3月4〜5日にカナダのトロントで行われたライブから、3月4日の音源を完全版で、そして5日の音源3曲をボートラとして〜な体裁で、CD2枚に全23曲収録。

この時は、ザ・ローリング・ストーンズ=ミック・ジャガー(vo, ac-g & harmonica)、キース・リチャーズ(g & vo)、ロン・ウッド(g & back-vo)、ビル・ワイマン(b)、チャーリー・ワッツ(ds)で、帯同していたのが元メンバーのイアン・スチュワート(p)、そしてビリー・ブレストン(kbds)にOllie Brown(perc)といった形。ちょうどキースの薬物問題によっての判決やらで、非常に以降の活動がナーバスだった頃のライブであったようです。

さて本編のDisc1枚目、MCによる紹介経て早速始まるミディアムな8ビート曲M1「Honky Tonk Women」は、1969年発表、少しずつテンポアップしていくのはご愛嬌。ギターソロ挟みながらまずは助走的に。ギターカッティングからのアップな8ビート曲M2「All Down The Line」は、1972年発表、直進的なロックチェーン。歌伴ギター従えつつも気怠くシャウトするミック。

ミディアムな8ビート曲M3「Hand Of Fate」は、1976年発表、ほぼ展開1つなロックチェーン。サビの厚みあるコーラスが男っぽく響いて。節々にカントリー調なギターソロを挟めば、「飲んでるか?」なMC繰り出してのアップな8ビート曲M4「Route 66」は、左右のギターが絡みながらも軽やかにシャウトし、明快なリズム&ブルースする。

エレピにシンセ重ねて始まるスロー系M5「Fool Of Cry(邦題:愚か者の涙)」は、1976年発表、詞の朗読風なAメロ経て端的なサビへと。ワウ絡めたギターが終始歌伴すれば、ギターがリードしてのミディアムな8ビート曲M6「Crazy Mama」は、1976年発表、「お前はまともじゃない」とママの事。ギターやシンセが奔放に彩りながらルージーにロックすれば、スローな3連シャッフル曲M7「Mannish Boy」は、マディ・ウォーターズのカバーで、正にブルース!それぞれが呼応しながら力強くシャウトし続ける。奔放にハーモニカも絡みます。

ギターカッティングからのミディアム系M8「Crackin' Up」は、1977年発表、そのバックビートのせいか随分と軽妙に響いて、アップな8ビート曲M9「Dance Little Sister」は、1974年発表のストレートなロックンロール。「ダンス」ばっかりシャウトする。

喰ったキメからのアップな3連シャッフル曲M10「Around And Around」は、1964年発表、一糸乱れずになカントリー寄り?なロックンロール曲。そしてギターがリードしての少しスローな8ビート曲M11「Tumbling Dice(邦題:ダイスをころがせ)」は、1972年発表の代表曲の1つ。どことなくルージーに披露します。

Disc2枚目、ギターカッティングからのミディアム系M1「Hot Stuff」は、1976年発表、タイトルコール繰り返しつつもファンクテイスト強めな楽曲。ギターがリードしてのアップな8ビート曲M2「Star Star」は、1973年発表の明快なロックンロール曲。ギターがリードしてのアップな8ビート曲M3「Let's Spend The Night Together(邦題:夜をぶっとばせ)」も、1967年発表の彼らの代表曲だけど、M2と連続するとイマイチ光らないかも。

スローな3連シャッフルによるM4「Worried Life Blues」は、そのタイトルの通りのブルースチューン。軽妙なピアノ含めてギターも奔放に色を添えながらも従えながら気怠く展開し、ジャズドラマーとワッツ、オリー・ブラウンの紹介を挟んで、ブルージーなギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M5「Little Red Rooster」は、1965年発表、ギターが左右掛け合いながら重々しく展開。

ギターがリードしてのアップ系M6「It's Only Rock 'N' Roll(But I Like It)」は、1974年発表のアルバム表題曲で、軽快にロックンロールして、アップなウンチャ!M7「Rip This Joint」は、1972年発表、オールディーズな響きも持つロックンロール。

代表曲を連発!まずはアップな8ビート曲M8「Brown Sugar」は、1971年発表、精製されてないヘロイン=ブラウン・シュガー、それを楽しもうとその時代だから許された歌詞と今更知る。ギタリストだと誰もが通るギターイントロ経てのアップ系M9「Jumpin' Jack Flash」は、1968年発表で、ギターはガンガンに歌伴&ソロにと、力強くリードし、徐々にテンポアップ、エンディングを迎えます。

ここからがボーナストラック!3月5日の音源で、ピアノから始まるスローな3連シャッフル曲M10「Melody」は、1976年発表、ミックにキースが掛け合いながら歌い進めるブルージーな楽曲。軽妙なピアノソロ経て、後半は2人が大いに絡み合う。ギターから始まるアップなバックビート曲M11「Luxury(邦題:快楽の奴隷)」は、1974年発表、朗らかな響きを持つロックチューン。どことなくなリゾート感はのどかかも。最後はピアノから始まるスロー系M12「Worried About You」。1981年発表ながらも1975年初頭に原型が、1977年から演奏されてるようで、朗らかなバラード曲。裏声も用いながら真摯に歌い上げてくミック。中盤にギターソロを挟んで、静かに幕を閉じます。

振り返れば、同時期の1977年発表のライブ音源「ラヴ・ユー・ライヴ」(レビューはこちら)しか聴いていない私です。あまり真剣に聴いてないと言えばその通りだけど、決して音のバランスはいいとはいえないし、パフォーマンスとしても最高とは思わない。しかしこの頃の代表曲や直近作らを集めて、最も熱かった時代の彼らを総括できる音源だと言えます。

CDコレクションその2573…「ボブ・ディラン」1枚!!

今回は10年前に購入も、棚の肥やしと化してたボブ・ディラン35作目のスタジオ作がお題目です。

1:「テンペスト・デラックス・エディション(初回生産限定盤)」:Tempest〜Bob Dylan
テンペスト・デラックス・エディション(初回生産限定盤)
ボブ・ディラン
SMJ
2012-09-26

本作の後で4枚のスタジオ作を発表していますが、2016年10月13日に「アメリカ音楽の伝統を継承しつつ、新たな詩的表現を生み出した功績」に対して、ノーベル文学賞の授与が決まったボブ・ディラン(vo, g & p)。本作はジャック・フロストをプロデューサーに迎えて、全10曲収録です。

録音に際して集まったのは、Charlie Sexton(g)、Stu Kimball(g)、David Hidalgo(g, accordion & vln)、Donnie Herron(steel-g, banjo, mandolin & vln)、Tony Garnier(b)、George G. Receli(ds)の6名です。

まずはアコギにピアノ&ギターが重なってのアップな3連シャッフル曲M1「Duquesne Whistle」(詩:Robert Hunter)で幕開け。いわばカントリーっぽい響きの中、デューケインという街で鳴り響く汽笛についての歌詞をしゃがれた歌声で淡々と歌い進めるディラン。終盤にギターソロを挟みます。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M2「Soon After Midnight」は、オールディーズ的なムード感じさせる牧歌的なバラード曲。売春婦が主人公?彼の死骸?あなたのほかに誰も欲しくない?そんな歌詞を綴っています。

ギターがリードしてのアップなウンチャ!M3「Narrow Way」は、ギターが大いに絡んでの正にブルース曲。長くて狭い道のり?寛大になって祈りなさいなど、たくさんの歌詞を用意し、しゃがれた歌声で歌い倒していく。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M4「Long And Wasted Years」は、20年間も家族に会っていない?1つの展開を繰り返しつつ、無駄な時間の後悔について歌っていく。

ミディアムな8ビートによるM5「Pay In Blood」は、「血で支払う」、代償とか血とかのワードを有するも、メロディは朗らかな響きを持つ。

スローな8ビート曲M6「Scarlet Town」は、時代設定が不明だけど舞台はスカーレットタウン、語り部っぽく数々の物語を歌っていくディラン。支配しているのは虚無感?

スネア絡めた少しスローな3連シャッフル曲M7「Early Roman Kings」は、古き良きブルースの再現?アコーディオンも交えつつ、「昔のローマの王様」を引用しながら延々と歌い進める。

スローな8ビート曲M8「Tin Angel」は、歌詞は28番まで続いて、1人の女性と2人の男性について歌っていく。結局は痴話喧嘩の末に全員が死んで並んで埋葬されるんだけど、物語の語り部的でもある。

アルバムタイトル曲で、バイオリンがリードして始まるスローな3連シャッフル曲M9「Tempest」は、タイタニック号の悲劇をある女性が語る〜といった形の楽曲。まるで映画「タイタニック」な体裁ながら、多くの登場人物の姿を朗らかなメロディ添えて歌っていく。その1人レオはディカプリオで、13分54秒の長尺でもある。

最後はアコギやギターが重なって始まるスロー系M10「Roll On John」。ジョン・レノンに捧げた歌で、故郷リバプールも引用しつつ、「転がり続けろ、ジョン」と情感たっぷりに歌っていく。転がり続けろ=進み続けろ〜という意味?

前述のノーベル文学賞受賞の文言の通り、詩的表現を奥深さの理解でディランの好き嫌いが決まると言っても過言ではないですね。ブルースとかフォーク、カントリーといったアメリカの伝統的な音楽にサウンドの源流を持ち、歌われる詩の世界は私にとっては深すぎる〜(苦笑)。

CDコレクションその2572…「スティング」新作1枚!!

今回は、スティングの最新作がお題目です〜。

1:「ザ・ブリッジ (デラックス)(限定盤)(SHM-CD)(DVD付)(特典:なし)」:The Bridge〜Sting
ザ・ブリッジ (デラックス)(限定盤)(SHM-CD)(DVD付)(特典:なし)
スティング
Universal Music
2021-11-19

まあ本ブログの中で「スティング」タグをクリックするとほぼ全てが表示されるんだけど、今回は、昨年3月に発表となった共演作集からわずか8か月で届けられたスティング(vo…M1-11 & 13、g…M2-3,5,8,10-11 & 13、g-synth, kbds & handclaps…M2、p…M8、synth…M7-8、b…M1,5-8 & 12、ac-b…M9、back-vo…M1-7 & 13)のオリジナル作。完全オリジナルは2016年発表の「ニューヨーク9番街57丁目」(レビューはこちら)以来です。プロデューサーはスティングとMartin Kierszenbaum、1曲(M4)のみMaya Jane Colesが加わって、ボーナストラック4曲含む全10曲収録です。

まずはドラムにリフ絡んで始まるアップ系M1「Rushing Water」(Gavin Brown & Martin Kierszenbaumとの共作)で幕開け。いかにもなスティング節全開な影のあるロックチューン。聖書の一書物「民教記」を引用しつつ観念的な歌詞を歌っていけば、朗らかな口笛がリードしてのアップな8ビート曲M2「If It's Love」は、「それが恋なら」と明るいメロディ添えて歌っていく。ある意味でこんな前向きさはらしくないかも。

ミディアムな打ち込み8ビートからのM3「The Book Of Numbers」(曲:ドミニク・ミラーとの共作)は、ここでも聖書の一書物「民教記」を引用しつつ、観念的な歌詞を影のあるメロディを添えて木訥と歌っていく。少しスローな打ち込み用いてのM4「Loving You」(曲:Maya Jane Colesとの共作)は、愛について、男女の関係について切々と歌っていく。ただしどうすればいいのか分からかいという結論がサウンドを重く印象づける。

ギターリフから始まるM5「Harmony Road」(曲:ドミニク・ミラーとの共作)は、4分の5拍子で展開する変拍子曲。8分の5拍子を2周りする事でメロディは廻って、社会問題抱えて凶悪犯罪ばかりの「ハーモニー通り」について切々と歌っていく。中盤にブランフォード・マルサリス(sax…M5)のソプラノソロを挟んで、アゴキがリフ繰り返して始まる少しスロー系M6「For Her Love」(曲:Martin Kierszenbaumとの共作)は、スティングらしい物悲しいメロディを持つバラード曲。彼女の愛を得るためなら…と、その歌詞に情けなさは感じちゃう。

小刻みなスネアからの少しスロー系M7「The Hills On The Border」は、Peter Tickell(fiddle…M7-8)のフィドルやJulian Sutton(melodeon…M7)によるメロディオンらが民族的な響きを添えつつ、「国境の丘」における不安さを木訥と歌っていく。アコギとフィドル従えて歌い出すミディアム系M8「Captain Bateman」は、貴族の出で囚われのベイトマン卿についてJo Lawry(back-vo…M8)やLaila Biali(back-vo…M8)を従えて歌っていく。

アコベらがリードしてのゆったりハチロク曲M9「The Bells Of St. Thomas」(曲:ドミニク・ミラーとの共作)は、アコースティックな響きの中、新約聖書に登場するイエス・キリストの使徒の1人=聖トマスについて、聖トマス協会の屋根の鐘についての歌。実質最後はアルバムタイトル曲で、アコギアルペジオからのゆったりハチロク曲M10「The Bridge」は、架け橋について歌っていく。見た目の、心のと色んな意味を歌詞に託して。

ここからがボーナストラック。M10と同じようなアコギアルペジオ従えてのM11「Water Of Tyne」は、イングランド北東部を流れるタイン川を題材に、人と人を繋ぐ事を歌っていく。M10の橋に対しての川は、伝えたい事は同じっぽい。

少しスローなチキチキからのM12「Captain Bateman's Basement」は、スキャットオンベースにてテーマ伝えての楽曲。メッセージ性はないけれども、M8に登場したベイトマン卿の名を冠したタイトルで、サウンドで残したかった何かがあるはず。

波止場故に波の音を配して始まるミディアムな8ビート曲M13「(Sittin' On)The Dock Of The Bay」(オーティス・レディング&スティーブ・クロッパー共作)は、オーティス・レディングのカバーで、波止場での日常を木訥と歌って、終盤には素朴に口笛を吹く。

日本向けボーナストラックとなるアップな8ビート曲M14「I Guess The Lord Must Be In New York City」(H. Nilsson)は、「主たる神はニューヨークにいるに違いない」とささやかに歌っていく。重めな本編に対して前向きな楽曲をボーナストラックに加えて、印象を中和させた感じもある。

相変わらずの深遠な歌詞がスティングの世界観を構築してるんだけど、改めて向き合うと現在は70歳!ピュアの恋の歌とかもあったりしてちょっと意外だったりする〜。

その他参加ミュージシャン。
Gavin Brown(g…M1)、ドミニク・ミラー(g…M2-3 & 5-10、perc…M6)、Martin Kierszenbaum(g…M2、p…M2 & 13、kbds…M2,5-6,8 & 12、org…M1-3 & 13、synth…M1-3,8 & 12-13、ds-prog…M2-3,5-7 & 13、perc…M5 & 13、handclaps…M2)、Fred Renaudin(synth…M1,7 & 9)、Maya Jane Coles(synth & ds-prog…M4)、Tony Lake(synth…M9)、Josh Freese(ds…M1-2 & 5)、Manu Katche(ds…M8-9 & 12)、Donal Hodgson(ds-prog…M3 & 7-8、perc-prog…M2)、Il Palagio Bells(bells…M9)、Shaggy(handclaps…M2)、、Gene Noble(back-vo…M1-4 & 6)、Melissa Musique(back-vo…M2-4 & 6)。

CDコレクションその2571…「山下達郎」新作1枚!!

今回は、話題の山下達郎さんの最新作がお題目です。

1:「SOFTLY (初回限定盤) (特典なし)
SOFTLY (初回限定盤) (特典なし)
山下達郎
ワーナーミュージック・ジャパン
2022-06-22

こちらは19作目となる山下達郎(vo、back-vo、perc、g…M2-5,7,9-11 & 13-15、ac-g…M3,6-7,10,12 & 14-15、kbds…M2-15、prog…M2,4-5,7,9 & 11-15、ds-prog…M2,4-5,7,9,11-12 & 14-15、synth vibe-solo…M9、ukulele…M5、bouzouki…M5 & 15)のスタジオ作品。何か久々感がないのは、リマスターら施しての周年盤をここ数年発表していたから。ただしスタジオ作品としては、2011年8月発売の「Ray Of Hope」(レビューはこちら)となり、11年ぶりであります。多くの楽器を自身て出がけつつも、大きな助演しているのは橋本茂昭(prog & synth-operations)。エグゼクティブ・プロデューサーは小杉周水、プロデュース&編曲はご本人が務めて、直近のライブ音源を別ディスクにまとめて、CD2枚に全22曲収録です。

まずはアルバムイントロ、重厚な自身の多重コーラス従えて歌い出すM1「フェニックス(2021 version)」で幕開け。2002年発表のシングル「2000トンの雨」のカップリング曲を、端的に披露すれば、シンセ鳴り響いて始まるミディアムな4つ打ち曲M2「LOVE'S ON FIRE」は、新曲で、69歳迎えた達郎さんだけど、その歌詞は青春!真っ直ぐなラブソング。中盤に自身によるギターソロを挟みつつ、キャッチーなメロディセンスは普遍。

アップな3連シャッフルによるM3「ミライのテーマ」は、映画「未来のミライ」主題歌。2018年7月発売なので4年前のモノだけど、朗らかさ全開、暖かいコーラス従えつつも、繰り返されるサビの「cute! cute!」や「gyu! gyu!」は可愛く響く。中盤&終盤に宮里陽太(a-sax…M3)によるアルトソロを挟んで、歌と共に始まるミディアム系M4「RECIPE」は、2019年10-12月期放送「グランメゾン★東京」主題歌。料理名を歌詞に織り交ぜつつ、木訥と「しあわせ」について歌っていく。そのささやかさがしんみりと響く系。

躍動的なビート鳴り響いて始まるアップ系M5「CHEER UP! THE SUMMER」は、2016年7-9月期放送「営業部長 吉良奈津子」主題歌。主演は松嶋菜々子らしいけど、こんなドラマあったこそすら覚えてない。ただしその往年の達郎=夏なサウンドは素晴らしい。ご本人もその再現と公言しての確信犯。

少しスローな跳ね系M6「人力飛行機」は、新曲で、佐橋佳幸(g…M12、g-solo…M7、slide-g…M6、gut-g…M13)によるスライドギターを従えての牧歌的な響きの楽曲。どことなく何となく達郎さんの趣味の世界な印象。

汽笛の音からの少しスローなハーフタイムシャッフル曲M7「うたのきしゃ」は、映画「未来のミライ」EDテーマだけど、素晴らしい完成度。ブラス隊を従えつつ、木訥とAメロにBメロ、キャッチーなサビと、リズムへののせ方の巧みさが非常に心地よく響く。最後のサビ直前の間の反復はセンスの賜物。

M8「SHINING FROM THE INSIDE」(詩:nana hatori)は、ローラ出演のTBCのCMソングとして、直近で多々流れてたけど、自身の多重コーラス従えて全編が英語歌詞にて、ゴスペル色全開、サビのキャッチーさは半端ない。またピアノにギター絡んで始まるアップ系M9「LEHUA, MY LOVE」は、JALの「HAWAII Style yourself」編CMソングらしい。歌伴ギター以上にエレピの暖かい響きを配して、ささやかに歌い進めていくささやかな楽曲。その印象はA.O.R.っぽく、中盤にシンセヴァイブのソロは達郎さん自身による。

少しスローな8ビートによるM10「OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース)」は、自身の歌伴ギター従えてのマイナー調な響きの楽曲。中盤にギターソロを配しつつ、上原"ユカリ"裕(ds…M6 & 10)による無駄のないリズムを得て、戦争による弾圧をモチーフにしたかの社会的な歌詞を切々と歌っていく。そのギターにはエリック・クラプトンを彷彿。

エレピ従えて歌い出す少しスロー系M11「コンポジション」は、2013年4-6月期放送のNHKドラマ10「第二楽章」主題歌。ほぼ打ち込みを用いて、バロック的な間奏も挟みつつ(パッヘルベルの「カノン」?)、また音楽の言葉を散りばめてのささやかなラブバラード曲。ピアノにギターがリードして始まるミディアム系M12「YOU」は、朝日生命「あんしん介護」CMソング。反復する「全ては僕を満たすよ」、「全ては僕のものだよ」などと、同歌詞を反復するメロディが印象的。こんな反復ってフォーク的で意図的に避けてたんだろうけど。全編がフォーク寄りのロックなサウンド、歌伴にソロにと弾きまくるギターは佐橋氏による。

ピアノと共に歌い出すスロー系M13「ANGEL OF THE LIGHT」(詩:アラン・オデイ)は、2008年発表のシングル「バラ色の人生〜ラヴィアンローズ」カップリング曲で、その当時のNikonのCMソング。アラン・オデイの英語歌詞を、自身のコーラス従えて朗々と歌い上げていく。かすかに絡むガットギターは佐橋氏による。

タム絡めた躍動的なリズムからのM14「光と君へのレクイエム」は、2013年製作の映画「陽だまりの彼女」主題歌で、あの時は〜しかし今は〜という女々しい系歌詞ながらも、夏っぱさと爽やかさを感じさせる楽曲。最後はシンセコード弾きに機械的な打ち込み加わって始まるスロー系M15「REBORN」は、2017年製作の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」主題歌。死んだ者への想いを綴った歌詞を淡々と歌い上げてくバラード曲。凶行直後の今だからこそ、重々しく響きます。日下部"BURNY"正則(g-solo…M15)によるギターソロ、またかすかなコーラスは杉並児童合唱団(back-vo…M15)によります。

まあホントにタイアップ曲多数で、完全な新曲はわずかですが、音楽愛に包まれた素晴らしい作品に仕上がっています。やっぱり今年の1枚に確定ですね。

その他参加ミュージシャン。難波弘之(p…M3,6-7,10 & 12、e-p…M3,7,10 & 12)、伊藤広規(b…M3,6-7,10 & 12)、小笠原拓海(ds…M3)、、山本拓夫(a & b-sax…M7)、西村浩二(tp…M7)、村田陽一(tb…M7)、今野均(strings concert master…M5)。

Disc2枚目は、2021年12月3日にFMホール東京で行われたアコースティックライブの模様を。

メンバーは、山下達郎(vo、ac-g…M1-5、instruments…M6)、難波弘之(p & e-p…M1-5)、伊藤広規(b…M1-5)です。

まずは力強いアコギカッティングにベースの8分刻み加わってのM1「ターナーの汽缶車 - Turner's Steamroller-」で幕開け。馴染みあるメロディを朗々と歌い上げてく達郎さん。適所でピアノ、中盤と終盤ではリリカルなソロで彩る難波さん。

ピコピコな打ち込みにアコギカッティング被せて始まる少しスロー系M2「ポケット・ミュージック」は、エレピが醸し出すユラユラ感が心地よく。中盤と終盤にエレピソロ、またベースのリフもグルーヴィー。

アコギカッティングからの少しスロー系M3「あまく危険な香り」は、跳ねた感じを少し強調。伴奏はエレピ用いつつも間奏ではピアノで、その響きは凛々しくもある。終盤は高らかなスキャットを添える達郎さん。

アコギカッティングからの少しスロー系M4「PAPER DOLL」は、トリオ編成ながらもメロウかつアーバンな響き。中盤に爪弾いてのアコギソロ、終盤にはエレピソロを挟みます。

トリオ編成での最後はアップな3連シャッフル用いてのM5「パレード」。やっぱり楽しげにまとめてる。シュガーベイブ時代の楽曲ながら、全てが端的でキャッチーだと再認識。

データなハモリ音源用いてのM6「Bella Notte」は、映画「わんわん物語」主題歌で、1993年発表の「SEASON'S GREETINGS (20th ANNIVERSARY EDITION)」収録曲。そのまま服部克久(conductor…M7)が指揮をしたストリングス音源鳴り響いてのM7「Have Yourself A Merry Little Christmas」も、同作収録曲。以前はテープ、しかしデータ活用、その再現力が高まったからこそ、こういった形でのライブ再現も時代が可能にしたんだと感じます。

CDコレクションその2570…「山下達郎」関連2枚!!

今回は、山下達郎氏をサポートしたミュージシャン2名のリーダー作をまとめてレビューです。

1:「Precious (特典なし)
Precious (特典なし)
宮里陽太
ワーナーミュージック・ジャパン
2022-07-13

まずはこちら。近年、サキソフォニストとして達郎さんをサポートしていた宮里陽太(s & a-sax)の5年ぶり、4作目のオリジナル作です。

2014年にリーダー作を発表後、2015年に2作目、2016年にライブ音源、2017年に3作目を発表しておりますので少し間が空きましたが、宮川純(p & rhodes)に川村竜(b)、山田玲(ds)といったトリオを配して、全10曲収録となります。

まずはソプラノ独奏から始まるスローなチキチキ風M1「Gin De Paris」で幕開け。エレピが暖かい和音添える中、朗々とテーマをソプラノで。高らかなソプラノにエレピのソロを挟んで、軽やかな4ビート曲M2「But Not For Me」(ジョージ&イラ・ガーシュイン共作)は、アルトで朗々とテーマ奏でての王道のジャズして。ブリリアントにしっかりとアルトソロ、ピアノにアコベのソロ、フロント2人とドラムの掛け合い挟んで小粋にエンディング。

ブラシ用いてのスローなチキチキ曲M3「Because He Loves All」は、ソプラノ用いてテーマ奏でていくロマンティックなバラード曲。ムーディながらも緩急つけつつなソプラノソロ、エレピのソロを挟んで、軽快な4ビート曲M4「It's On Me」は、アルトで楽しげにテーマ展開。スウィンギーな圧あるアコベソロ、流麗にアルトとピアノ、またドラムのソロを挟みます。

アルバムタイトル曲で、ピアノから始まるスローやチキチキ風M5「Precious(Ver. 2)」は、アルトが朗々とテーマを取るメロウなバラード曲。そのまましっかりとアルトソロをブロウし、非凡な才能を披露すれば、軽快な4ビート曲M6「Get Ready」は、アルトがテーマ、ピアノにアルトの順でそれぞれがしっかりと自己主張。サラリとドラムソロをも挟みます。

ピアノがリードしてのスローなチキチキ曲M7「Relief」は、アルトがテーマ奏でる叙情的な響きの楽曲。ピアノソロ、歌心溢れるアコベソロ、堰を切ったように大いにブロウしまくるアルトソロを展開すれば、アコベが力強くライン刻んでのミディアム系M8「8/12(Eight Twelfths)」は、大いに絡むピアノを従えてアルトがテーマを。4ビートへのビートチェンジも交えつつ、しっかりとアルトにピアノのソロを挟んで、イントロのベースラインを改めて披露、エンディングを迎えます。

ピアノがリードして始まる少しスローな跳ね系M9「Ray's Pizza」は、大いに絡むピアノ従えてアルトがテーマを。4ビートへとビートチェンジしつつ、ピアノにアルト、ドラムのソロもをしっかりと挟んで、楽しげに自己表現。最後はピアノがリードして始まるスロー系M10「Beauty In All」。ピアノとのデュオにて美メロをしっかりとアルトでブロウ、しっとりと幕を閉じます。

まあスロー系とアップ系を交互に配してて、しかしバッグ陣含めて彼らの年齢は分からないけど巧みな助演の中でしっかりと自己主張している宮里氏。ホントに脂が乗り切ってて、大いなる存在感を示した1枚に仕上がっています。そんな強烈な個性を持ち得てるからこそ、達郎氏の指名が続くんでしょうね〜。

2:「スーパー・セッションズ・ライヴ!
スーパー・セッションズ・ライヴ!
青山 純
STEPS RECORDS
2022-07-20

こちらは、1979年頃から山下達郎氏のサポートを行っていた青山純(ds)が、2011年9月18日に代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて行ったライブ音源です。既に映像では発表されてたようですが、今回、音源化。全10曲収録です。

メンバーは、KAZ南沢(g & vo)、今剛(g)、エルトン永田(kbds)、伊藤広規(b)、青山純(ds)、Mac清水(perc)で、詩曲は特記以外は全てKAZ南沢さんです。

まずはギターがリードしての重たい8ビート曲M1「No Turning Back」で幕開け。南沢氏が歌うアメリカのルーツミュージック的?大地を感じさせるブルース曲。歌伴しつつも高らかに巧みなギターソロ奏でる今さん。終盤は南沢さんがソロを取る。ギターカッティングから始まるアップ系M2「All That Riches」は、荒々しく進行するブルースロック。中盤に南沢さんのギターソロを挟んでドライブし切る。

ギターがリードしてのスロー系M3「Lost & Found Of Love」は、フォーキーな響きを持つバラード曲。どことなくエリック・クラプトン「Tears In Heaven」に似てる気もするけど、歌伴とギターソロでしっかりと色を添える今さん。ゆったりハチロクによるM4「The 9th Moon」(今剛作)は、作者の今さんがギターでテーマ奏でての大地を感じさせるインスト曲。しっかりとギターソロ、またオルガンソロを挟みます。

エレピがリードしてのスローな3連シャッフル曲M5「Just In Time」は、エレピのコード弾きに歌伴ギターが色を添えてのおおらかな響きのバラード曲。中盤にエレピソロを挟んで、カウントから喰ったリフ&ビートのミディアム系M6「Who's Gonna Save This World」は、ロック寄りの楽曲。中盤に南沢さんと今さんのギターソロ、終盤に南沢さんのギターソロを挟んでプチ激しく展開する。

ギターがリードして始まるスローな3連シャッフル曲M7「Warmth To Carry On」は、ユラユラと展開してのブルージーな楽曲。今さんは大いに骨っぽいギターソロを奏で上げつつ、中盤以降は歌を喰うかの如く伴奏する。ピアノがリードしてのミディアム系M8「時代よ変われ」は、日本語歌詞用いての朗らかなカントリーロック。こちらも今さん、しっかりと歌伴ギター&ソロを披露します。

ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M9「Lost In Asia」(今剛作)は、作者の今さんがギターでテーマ奏でる大地を感じさせるインスト曲。しっかりと気の赴くままにギターソロを展開し、最後はギターカッティングからのミディアム系M10「Rising Sun」。ハイハット16刻みしつつ、軽やかに歌い飛ばすロックチューンで、南沢さんのロックなギターソロ、転調して喰ったリフをバックに今さんのギターソロを挟んで、力強く幕を閉じます。

全編を聴くと今さんの抜群の存在感が印象的だけど、やっぱりそれを力強く下支えするのが青山さんのドラミング。手数足数はそう多くないんだけど、その1つ1つの重みは彼ならではの存在感。2013年12月3日に肺血栓塞栓症によって56歳の若さで亡くなったんだけど、ホントに早すぎる死が残念と言えます。

CDコレクションその2569…「ジャーニー」新作1枚+関連作1枚+番外1枚!!

今回は、ジャーニー11年ぶりの新作がお題目です〜。

1:「フリーダム」:〜Freedom〜Journey
フリーダム
ジャーニー
ワードレコーズ
2022-07-08

スティーブ・ペリーのそっくりさん=アーネル・ピネダ(vo…M1-7 & 9-16)を迎えて11年前に「エクリプス(ECLIPSE)」(レビューはこちら)を発表。その後、ディーン・カストロノヴォ(vo & back-vo…M8)が2015年にDVによって解雇され、ピンチヒッターにオマー・ハキム、そしてその後はスティーブ・スミスが再加入し、2017年2月に日本武道館で行われた「Escape」と「Frontiers」再現ツアーには馳せ参じました。ホントにいい思い出。

しかし2020年3月にヴァロリー&スミスとの間に起きた金銭的?な確執が原因で、バンドからの永久追放といった残念な出来事が起こって(2021年に和解済)、その後、1986年発表「Raided On Radio」に参加したランディ・ジャクソン(b…M1-2 & 4-16、back-vo…M1,6,10 & 13)、その彼との縁でか今やアメリカを代表するプロデューサーとして名を馳せるナラダ・マイケル・ウォルデン(ds、kbds…M1,7,9,11 & 13、back-vo…M3,7-10 & 12-13)が加入し、本作の制作が開始され、ようやく完成、発表と相成りました。

ただしその後の諸々でか、ジャーニー=ニール・ショーン(g、kbds…M2-4,6-9 & 12-14、back-vo…M3-5,7-13 & 15)、ジョナサン・ケイン(kbds…M1-10 & 14-16、synth-b…M3、back-vo…M2-6 & 16)、そしてアーネル・ピネダの3名体制だとクレジットされてて、あくまでリズム隊2人はメンバー外である模様。

ボーナストラック1曲加えて全16曲収録、大体の楽曲がニールとジョナサン、ナラダ3名の共作となっていて、そうじゃないのは特記してます。

まずは物悲しいピアノから始まるアップ系M1「Together We Run」(+ランディ&Rachel Efron)は、マイナーな響きを持つドラマティックなロックチューン。サビは後半にスキャット交えつつ、殊更キャッチーだし、凝ったリズムパターンはかつてのスティーブ・スミスなら?なモノで、「一緒に走ろう」と、ジャーニーの復活を感じさせるオープナー。

代表曲「セパレイト・ウェイズ」を彷彿させるシンセイントロからのミディアム系M2「Don't Give Up On Us」は、高らかな歌声用いて「僕らを見限らないで」と歌っていく。サビ反芻から発展させてのギターソロ、タム絡めてのドラムソロは、「Separate Ways」のインスパイア?いや、確信犯の再演と言っても過言ではない。

広がりあるシンセ音にギターがリードしてのスローなチキチキ曲M3「Still Believe In Love」は、の美メロなバラード曲。「まだ愛してる」といった直接的な歌詞、美メロなバラード曲。終始のシンセベースに重なるシンセ、コーラスが大層サウンドを美しく彩って、エコー大いにかけたギターが歌伴、中盤にソロを残しています。

シンセにギター加わって始まるアップ系M4「You Got The Best Of Me」は、1stシングルで、「Any Way You Want It(邦題:お気に召すまま)」っぽい喰ったビートを用いてのAメロ、Bメロ経て快活なサビへと発展。そのサビは「君に夢中」と繰り返されて、ギターソロからのブリッジは高揚感を増長。ただし終盤サビ以降のアーネルのフェイクはもっと前面に出しても良かったはず。

ピアノから始まるスロー系M5「Live To Love Again」(ジョナサン作)は、正に美メロなバラード曲。「また愛するために生きるんだ」という歌詞は女々しいんだけど、アメリカンロック?産業ロックらしいモノ。静かに始まり、徐々に盛り上げて歌心溢れるギターソロと、その展開も完成されたモノ。

ピアノから始まる少しスローで重たい8ビート曲M6「The Way We Used To Be」(ニール&ジョナサン)は、「以前の僕らに戻る」事で関係を取り戻したいと荒々しく歌っていく。直接的には男女関係?人間関係?についての事でしょう。

ギターのリフからのアップ系M7「Come Away With Me」は、ドライブ感満載のロックチューン。「僕と一緒に行こうよ」というサビのリズムは「Chain Reaction」の引用と言っても過言ではない。中盤に速弾き押し込んでのギターソロを挟みます。

シンセにリム4つ打ち重ねてのM8「After Glow」は、何故か復帰するディーン・カストロノヴォが歌う美メロなバラード曲。狙いは「Who's Crying Now」なんかな?前述の「エクリプス(ECLIPSE)」でもリードを取ってたディーンだけど、その味のある歌声はスティーブ・ペリーっぽい響きです。中盤、流麗なギターソロに、徐々に手数足数増やして盛り上げるナラダでした。

ギターカッティングからの重たいスローなチキチキ曲M9「Let It Rain」は、奔放な響きのロックチューン。とにかく「雨よ降れ」ワウかけてのギターバッキングもワイルドさ?サイケ感をを増長。

ワイルドなギターリフからのアップ系M10「Holdin' On」(+ランディ)は、超高音域用いながらシャウトしての攻撃的なロックチューン。中盤に高らかなギターソロを挟んで、疾走しまくる。

小刻みなベースラインからのミディアム系M11「All Day All Night」は、グルーヴィーなロックチューン。「ウォーウ、ウォーウ、ウォーウ、イエィ、イエィ」といった叫びを織り交ぜながら、「君が欲しい」と歌っていく。中盤にギターソロを挟みつつ、後奏ではベースにギターがフィル差し込む。

サビ始まりによるアップな8ビート曲M12「Don't Go」(アーネル、ニール&ナラダ)は、朗らかな響きのストレートなロックチューン。中盤にギターソロを挟んで、キャッチーなサビ=「行かないで」を軸にしてのメロディアスな作りは、彼ららしい往年のサウンドかと。

ギターがリードしてのアップな16刻みによるM13「United We Stand」(+ランディ)は、マイナーな響きを持つロッカバラード風。「君を傷つけるつもりはなかった」と、後悔を朗々と歌い上げる。中盤に歌心溢れるギターソロを挟みます。

ピアノかリードしてのミディアム系M14「Life Rolls On」(ニール&ジョナサン)は、序盤はドラムレス、オルガンらの伴奏を得つつ、中盤からはドラムら加わって「人生は続く」と高らかに歌い上げていく。終盤にしっかりとギターソロを挟みます。

アコギカッティングから始まるスロー系M15「Beautiful As You Are」は、静かに歌い出しつつ、アップな4つ打ち加わって躍動的に変化。そんな中で「ずっときれいなままでいてくれ」と歌っていく美メロ曲。中盤にテーマ発展のギターソロ、終盤には連打なドラムソロを挟んで、冒頭の静かな部分を反芻し、エンディングを迎えます。

ボーナストラックは、スローなチキチキ曲M16「So Hard To let It Go」(ジョナサン作)。マイナーな響きを持つバラード曲で、「君を忘れる事は難しい」と切々と歌っていく。こんな女々しさ溢れる楽曲って、正に産業ロックの王道と言えます。

正直ね、M1を聴いた時に名盤である事を確信。全体的にはまあまあいい楽曲を取り揃え、過去の楽曲の引用もしながら上手くまとめています。ナラダが示した方向性なのか、ファンが何を望んでいるかに応えた1枚と言えます。

歌詞について各曲のキーワードを並べると、「一緒に走ろう」「僕らを見限らないで」「まだ愛してる」「君に夢中」「また愛するために生きるんだ」「以前の僕らに戻る」「僕と一緒に行こうよ」「君が欲しい」「行かないで」「君を傷つけるつもりはなかった」「人生は続く」「ずっときれいなままでいてくれ」「君を忘れる事は難しい」。ファンに対しての分かりやすいメッセージがタイトルになっていると言っても過言ではない。少しそのベタベタさに暑苦しさもあるけど…。

だだ最たる不満はね、そっくりさんと揶揄されるアーネル君の扱いをバンドとしても正統にしてあげて欲しい。いいボーカルを取ってるんだけど、場面によっては歌声がバックにかき消されちゃってる現実。ペリーに似ているのが個性といえばそれまでなんだけど、今でもと思えば不憫に感じちゃいます。

けど一応、年末の1枚にはします。

その他参加ミュージシャン。Jason Derlatka(back-vo…M3,5,6,9,12 & 15)。

番外:「Separate Ways(World Apart)(Bruce Miller / Alloy Tracks Remix)」
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Netflixで2016年7月より配信されているSFホラードラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」というのがあるらしく、かつてはお騒がせ女優?ウィノナ・ライダーを主役に迎えて、現在はシーズン4迄が配信されている模様。

そんな中で、そのシーズン4で流されているのがこのM1「Separate Ways(World Apart)(Bruce Miller / Alloy Tracks Remix)」。たまたまmoraで見つけて購入したハイレゾ音源。どんな場面で使われているのかは不明なんだけど、原曲からはスティーブ・ペリーのボーカルトラックのみを切り取って、大いにエフェクトかけてのバックトラック加えてドラマティックかつ端的にまとめています。

使われ方、気になっちゃったな…。

2:「炎の饗宴」:Through The Fire〜HSAS
炎の饗宴
ヘイガー、ショーン、アーロンソン、シュリーヴ
Universal Music
2018-03-14
オリジナル音源は1984年発表。

こちらは、ニール・ショーン(g)で検索した時に出てきた音源。発表となった1984年は、本家ジャーニーとしては大ヒット作「Frontiers」発表の翌年、また本プロジェクトの一翼を担ったサミー・ヘイガー(vo)は、翌1985年にヴァン・ヘイレン加入。結果的には隙間時間でのプロジェクトとなっちゃったようだけど、本作はKenny Aaronson(b)とサンタナのドラマーでもあったマイケル・シュリーヴ(ds)の4人編成にて楽曲制作、そしてそのままサンフランシスコでライブを行い、観客の歓声を除いてオーバーダブしてまとめた模様。プロデューサーはニールとサミーで、楽曲提供も特記除いて2人によります。

まずはギターリフに歌声重ねて始まるアップ系M1「Top Of The Rock」で幕開け。そのリフを軸にしつつ、サビは端的にタイトルコール「俺はロックの立っている ロックの頂点に」をシャウト。そう言い切れるのはスゴい。中盤と終盤にワイルドなギターソロを配して、ギターリフから始まるアップ系M2「Missing You」は、「君を失って辛い」的な歌詞をマイナー調なメロディにのせてのロックチューンで、ある意味で産業ロックらしい。速弾きなギターソロを配せば、その裏の裏からの喰ったリフから始まる少しスロー系M3「Animation」は、そのリフを軸にエコーかけた歌声が響き渡っての重たさ全開なロックチューン。中盤からはおおらかなリフに変化して存分にギターソロ。そして全員シャウトな大サビからテーマ反芻、そのままシモンズ鳴り響ての少しスロー系M4「Valley Of The Kings」は、壮大な響きのロックチューンで、終盤に超速弾きのギターソロを挟んで、そのままギターリフ繰り返してのM5「Giza」は、タイトルコール行って端的にエンディング。

B面に移って、アコギカッティングから始まるスロー系M6「Whiter Shade Of Pale」(Gary Brooker & Keith Reid)は、プルコム・ハルムの1967年代発表曲をドラマティックにカバーする。中盤にテーマ発展系のギターソロを流麗に披露すれば、少しスロー系M7「Hot And Dirty」は、ハードなロックチューン。「彼女は〜」とある意味で怨念的な歌詞を持つ。中盤にギターソロを挟んで、ギターアルペジオからの少しスロー系M8「He Will Understand」は、拍抜きしての4分の15拍子による歌い出ししつつ、あちこちに振れながらの構成多々な楽曲。冒頭に戻って静かにエンディングを迎えれば、最後はワイルドなギターリフからのアップ系M9「My Home Town」は、ギターが軸となってのストレートなロックチューン。キメやギターソロも挟んで、彼らのロック魂見せ切ってエンディング、幕を閉じます。

本作発表も、セールス的には恵まれず、結果的に単発のプロジェクトで終えた模様。そしてニールとサミーはそれぞれの道を進みます。これもロックっぽい(苦笑)。

CDコレクションその2568…「キャンディド・レーベル」ベスト集2枚!!

アンディ・ウィリアムスを社長とするケーデンス・レコードのジャズ部門として1960年に設立されたキャンディド・レーベルは、わずか2年しか活動できなかったようですが、その後、新生キャンディドとしてイギリスに本社を置き、活動再開を果たしているようで、本投稿はその新生期の柱であるカイル・イーストウッドと、ステーシー・ケントのベスト集2枚がお題目です。

1:「プレミアム・ベスト~カイル・イーストウッド・キャンディド・イヤーズ2005~2011[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)
プレミアム・ベスト~カイル・イーストウッド・キャンディド・イヤーズ2005~2011[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)
カイル・イーストウッド
SOLID/CANDID
2022-03-23

はい、こちらはクイント・イーストウッドの愛息で、ベーシスト兼作編曲家であるカイル・イーストウッドのキャンディド時代のベスト集。全15曲収録です。

まあ1998年発表のデビュー作は、他のレーベルで発表も、2004年発表の「パリス・ブルー」から4作品を発表しています。

2004年発表「パリス・ブルー」( 通そ衢)
2006年発表「ナウ」(➁…レビューはこちら
2009年発表「メトロポリタン」(…レビューはこちら
2011年発表「ソングス・フロム・ザ・シャトー」(ぁ張譽咼紂爾こちら

まずは少しスローなチキチキ曲M1「Marciac」で幕開け。上のぜ録曲で、トランペット&テナーがテーマ奏でるスタイリッシュな響きの楽曲。力強いトランペットにテナーのソロ、またドラムソロ挟んで、小刻みなベースラインからの少しスロー系M2「Hot Box」は、収録曲でトリオ編成、そのベースラインにエレピが音を添えつつテーマを構成。しっかりとエレピ、そして指弾きベースがソロを取る。

グルーヴィーなアコベのラインからのミディアムな16刻みによるM3「How Y'all Doin'」は、➁収録曲で、トランペット&テナーがテーマ奏でてのヒップ感を大いに忍ばせた楽曲。またグルーヴィーなベースラインからのミディアムな16刻みによるM4「Cosmo」は、ー録曲で、トランペット&テナーがテーマ奏でる。M3とはアコベとベースの違いだけで方向性は似通っている。トランペットソロから指弾きベースソロ、テナーソロを挟みます。しなやかなドラムはヴィニー・カリウタ(ds)によります。

ピアノに小刻みなリムショット絡んで始まるアップ系M5「Over The Line」は、ぜ録曲で、喰ったビートでラテンな躍動感を醸し出しつつ、フリューゲルホルンがテーマ奏でていく。フリューゲルホルンソロ、高音域用いての指弾きベースソロ、ピアノ従えてのドラムソロを挟めば、ラテンなビート用いてのアップ系M6「Cafe Calypso」は、ぜ録曲。トランペット&テナーが高らかにテーマ奏でていく。軽やかなテナーソロ、反芻するサビに絡めてのピアノソロを挟みます。

ピアノにストリングス隊、アコベのアルコら絡めて始まるM7「Paris Blue」は、ー録曲で、少しスローな跳ねたビート加わって、ベース&テナー、ミュートトランペットがテーマ奏でる乾いた響き?夜のパリを彷彿させる楽曲。中盤にトランペットソロを挟めば、シンセにスキャット加わって始まる少しスロー系M8「Leave It」は、➁収録曲で、ベン・カラム(vo)による歌モノ。打ち込み用いて、ミュートトランペットやアルトのソロも挟んでクールにまとめています。

2管がリードして始まる少しスローな跳ね系M9「I Can't Remember」は、➁収録曲で、こちらもベン・カラムによる歌モノ。やっぱり打ち込み、間奏に2管のソリやピアノソロ、アコベソロも交えて小粋にまとめれば、ブラシ用いての少しスローな8ビート曲M10「Bold Changes」は、収録曲で、ギター従えながらティル・ブレナーのミュートトランペットがしみじみとテーマ奏でる。中盤にアルトソロ、終盤にトランペットとアルトの掛け合っての同時ソロを挟みます。

重々しいストリングスに打ち込み加わって始まる少しスローなチキチキ曲M11「Marrakech」は、ー録曲で、ソプラノが高らかに&端的なテーマを繰り返す。中盤から裏でリリカルなピアノソロを挟みつつ、後奏でストリングス隊がしっかり締め括れば、オルガン系鳴り響いて始まる少しスローなチキチキ曲M12「Live For Life」は、収録曲で、トイン(vo)がソウルフルな歌声&ラップを披露するファンキー調。中盤にテナーソロ、終盤にトランペットソロを挟みます。

マイケル・スティーブンス(g & vo)の崇高な歌声から始まるM13「Every Little Thing She Does Is Magic」は、➁収録曲で、小刻みなビート加わってアウトに触れてのキーボードソロ、フリューゲルホルンなテナーのフィルらを交えつつ、ヒップながらも浮遊感漂わせて展開し、フリューゲルホルンがリードして始まるアップ系M14「Le Balai」は、収録曲で、4つ打ち風のヒップなリズムの中、ティル・ブレナーらによるフリューゲルホルン2管がテーマを繰り返す。中盤にミュート被せてのソロ、終盤にエレピソロを挟みます。

最後は小刻みな打ち込みからのアップ系M15「Big Noise(From Winnetka)」は、2004年発表「Paris Blue」収録曲。ウォーキングするアコベのラインにトランペットやテナー、またクリント・イーストウッド(whistle)が口笛で色を添える。生ドラムも交えつつ、テナーソロにアコベソロを挟みながらクールにジャズして幕を閉じます。

まあこれら4作で、カイルとキャンディドの関係は終わりますが、その後も親の七光りではなくってしっかりと活動を繰り広げています(こちらこちら)。振り返ると、随分と骨っぽい事してると、聴いた当時とは違う印象を受けました。

2:「プレミアム・ベスト~ステイシー・ケント・キャンディド・イヤーズ1996~2003[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)
プレミアム・ベスト~ステイシー・ケント・キャンディド・イヤーズ1996~2003[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)
ステイシー・ケント
SOLID/CANDID
2022-03-30

こちらは、アメリカ出身、ロンドンの大学に留学して才能が開花したとされるジャズ・シンガー=ステイシー・ケントのキャンディド時代のベスト集。全17曲収録です。

まずは1997年発表のデビュー作「Close Your Eyes」収録曲を2曲、ゆったりボサノバ風のM1「Close Your Eyes」(B. Petkere作)で幕開け。しみじみと影のあるメロディを歌って、リリカルなピアノに木訥としたテナーソロを挟めば、ピアノ従えて歌い出すM2「You Go To My Head」(J. F. Coots & H. Gillespie共作)は、本作のほぼ全てに参加しているデヴィッド・ニュートン(p)とのデュオ編成で、甘い歌声を存分に響かせるバラード曲。美麗なピアノソロを中盤に挟みます。

1999年発表「Love Is…The Tender Trap」収録曲となる軽快な4ビート曲M3「The Tender Trap」(S. Cahn & J. V. Heusen共作)は、いわば古き良き時代を感じさせるジャズボーカル曲。中盤のウーウー言いながらの小粋なピアノソロは、前述のデヴィッド・ニュートンによります。

フレッド・アステアへのトリビュート集で1999年発表「Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire」収録曲を2曲、まずはグルーヴィーなウォーキングベース鳴り響いての軽快な4ビート曲M4「Let Yourself Go」(I. Berlin作)やピアノがリードしての軽やかな4ビート曲M5「A Fine Romance」(D. Fields & ジェローム・カーン共作)とM3同様、王道!古き良き時代のジャズボーカル曲で、前者は中盤にテナーにピアノのソロ、後者は小粋なピアノにギターのソロを挟みます。

2000年発表「Dreamsville」収録曲を2曲、ギターが大いにリードして始まるスロー系M6「Dreamsville」(R. Evans, J. Livingston & ヘンリー・マンシーニ共作)は、素朴なメロディを甘く伝えるバラード曲。フルートも厳かに色を添えて、ギター従えて歌い出すスロー系M7「Hushabye Mountain」(R. M. Sherman & R. B. Sherman共作)は、ドラムレスの中で切々と物悲しいメロディを歌っていく。中盤にピアノソロを挟みます。

リチャード・ロジャーズのソングブック集で2002年発表「In Love Again(The Music Of Richard Rodgers)」収録曲を3曲、全てがロレンツ・ハートとリチャード・ロジャーズの共作で、ピアノがリードしてのゆったり4ビート曲M8「I Wish I Were In Love Again」は、小粋に歌い上げ、中盤にギターソロを、ピアノから始まる軽快な4ビート曲M9「This Can't Be Love」は、ドラムレスにて楽しげにまとめ上げ、中盤にテナーソロ、そしてピアノとのデュオによるM10「Manhattan」は、ホントに小粋な響きに包まれて。中盤にピアノソロを挟みます。

ポップスのカバー集で2003年発表「The Boy Next Door」収録曲を4曲、まずはキャロル・キングのM11「You've Got A Friend」(キャロル・キング作)で、タム絡めた木訥としたリズム従えて切々と歌い上げれば、ピアノ従えて歌い出すM12「The Boy Next Door」(R. Blane & H. Martin共作)は、ジュディ・ガーランドが映画「若草の頃」で歌唱曲のカバーで、途中にピアノソロ挟みながらしみじみと歌い上げて、ギターから始まるスロー系M13「Que Reste-T-kk De Nos Amours?(邦題:残されし恋には)」(シャルル・トルネ作)は、シャルル・トルネによるシャンソンのカバーで、全編がフランス語、甘い歌声にて情感たっぷりに歌い上げる。中盤にテナーソロを挟めば、ギターから始まるM14「Bookends」(ポール・サイモン作)は、サイモン&ガーファンクルの1968年発表曲。端的に一節を歌い上げます。

テナー奏者のジム・トムリンソンのリーダー作への客演音源を2曲、まずは2003年発表「Brazilian Sketches」収録曲で、テナーがリードしてのスローなチキチキ曲M15「I Concentrate On You」(コール・ポーター作)は、どことなくなブラジルテイストの伴奏の中、朗々と歌い上げるステイシー。中盤には主役トムリンソンの厳かなテナーソロ、またピアノソロをしっかり挟んで、1999年発表「Only Trust Your Heart」収録曲でスローなチキチキ風M16「If You Never Come To Me」(R. Gilbert, アントニオ・カルロス・ジョビン& A. de Oliveira共作)は、ボッサなテイストの中で切々と歌っていく。途中のピアノとテナーのソロはしみじみと展開します。

最後は2001年発表のシングル音源で、ギター従えて歌い出すM17「The Christmas Song」(メル・トーメ& R. Wells共作)は、クリスマスのド定番曲。ドラムレスにて途中にテナーソロ挟みながら、しっとりと歌い上げ、幕を閉じます。

卓越した歌いっぷりなステイシーだけど、伴奏者もしっかりとフィーチャーしての楽曲が多かった。日本では紹介されていないようですけど、その後もリーダー作を定期的に発表しているようです。

CDコレクションその2567…「ジェイミー・カラム」1枚!!

今回は、イギリスのエセックス州出身のジャズ・ボーカリスト=ジェイミー・カラム(vo & p)のデビュー作がお題目です〜。

1:「ポイントレス・ノスタルジック[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)」:Pointless Nostalgic〜ポイントレス・ノスタルジック[CANDID CAMPAIGN](期間限定価格盤)Jamie Cullum
ジェイミー・カラム
SOLID/CANDID
2022-03-23
オリジナル音源は2002年発表。

デビュー作と記しましたが、実質は500枚限定で自主制作アルバムを1999年に発表しているので実は2作目。ただしメジャーレーベル=キャンディドと契約してのという点で、デビュー作と言っても過言ではありません。当ブログの投稿では自主制作分を1枚目扱いしており、振り返れば全てをカバーしたようです。エグゼクティブ・プロデューサーをAlan Bates、プロデューサーをGeoff Gascoyneとカラム自身が務めて、全13曲収録です。

まずはタム絡めた軽やかな4ビートからのM1「You And The Night And The Music(邦題:あなたと夜と音楽と)」(A. Sxhwartz & H. Dietz共作)で幕開け。スキャットオンピアノからピアノにスキャットのソロ、トランペットやドラムのソロを挟んで、ちょっとカッコつけ系な楽曲での自己紹介。自ら歌い出してピアノ添えて始まるスロー系M2「I Can't Get Started」(イラ・ガーシュイン& V. Duke共作)は、ムーディなバラード曲。アルトが歌伴にソロにと大いに色を添えて、ブラス隊がリードしての軽快な4ビート曲M3「Devil May Care」(H. Warren & J. Burke共作)は、途中にハチロクに変化させつつも軽やかに歌っていくカッコつけ系。トランペットソロからブラス隊ソリにフェイク挟んで小粋にまとめています。

ゆったり4ビートにスキャット重ねて始まるM4「You're Nobody Till Somebody Loves You」(J. Cavanaugh, L. Stock & R. Morgan共作)は、朗らかな響きを持つ歌モノ。中盤にピアノソロを挟めば、アルバムタイトル曲でピアノがリードして始まる8ビート曲M5「Pointless Nostalgic」(ベン・カラムとの共作)は、木訥とした響きのささやかな楽曲。ジャズというより大人のポップスといった印象で、売れ線狙いと言える。

ブラス隊重奏で始まるM6「In The Wee Small Hours Of The Morning」(B. Hilliard & D. Mann共作)は、ピアノ弾き語ってブラシらのバック加わってジャジーな世界。中盤にしっかりとアルトソロ挟んで、軽快な4ビートによるM7「Well You Needn't」(セロリアス・モンク作)は、テナー従えつつ軽やかに歌声を披露。中盤にピアノにテナーのソロを挟めば、ドラムに歌声重ねて始まる少しスロー系M8「It Ain't Necessarily So」(ジョージ&イラ・ガーシュイン共作)は、グルーヴィーな披露のブルース寄りな楽曲。中盤、スキャットオンピアノからピアノソロへと発展、また終盤に力強くスキャット披露し、ジャズ度高めにまとめてます。

情景的なピアノのリフから始まる少しスローな8ビート用いてのM9「High And Dry」(C. Greenwood, Ed O'Brian, J. Greenwood, P. Selway & T. Yorke共作)は、どことなく染みるメロディを切々と歌っていくM5に引き続いてのアコースティックな大人のポップス。終盤のタム絡めたリズムに木訥とスキャット被れば、軽快な4ビート曲M10「Too Close For Comfort」(G. D. Weiss, J. Bock & L. Holofcenor共作)は、ブラス隊も従えながら小粋にジャズする。中盤にアルトソロを挟みます。

ピアノをポロリと鳴らして歌い出すスロー系M11「A Time For Love」(ジョニー・マンデル& P. F. Webster共作)は、重く響くバラード曲。伴奏にはDave O'Higgins(t-sax…M11-12)のテナーを迎えて、歌伴にソロにと大いに色を添える。ブラス隊がリードしての軽快な4ビート風M12「Lookin Good」(D. Frishberg作)は、Geoff Gascoyne(ac-b…M1-10 & 12-13)によるアコベソロやブラス隊の同時ソロも挟みながら厳かに展開すれば、最後はハミング挟んでの軽快な4ビート曲M13「 I Want To Be A Popstar」。ジェイミー唯一の提供曲で、「ポップスターになりたい」とジャズのサウンドを纏いながら力強く歌っていく。中盤にピアノソロを挟んで、小粋にエンディング、幕を閉じます。

振り返れば1979年生まれのカラムによって23歳の時の1枚。しかし年にそぐわずに落ち着いたジャズボーカル作にまとめて、イギリスで10万枚売れたらしい。それがきっかけとなってイギリスのユニバーサルと契約、世界的にメジャーな存在となっていきます。

その他参加ミュージシャン。Sebastiaan De Krom(ds…M1-10 & 12-13)、Matt Wates(a-sax…M2-3,6,10 & 12)、Ben Castle(t-sax…M3,6-7 & 10)、Martin Shaw(tp…M1,3,6,10 & 12)、Martin Gladdish(tb…M3,6,10 & 12)。

CDコレクションその2566…「ブラッド・メルドー」新作1枚!!

今回は、ブラッド・メルドーの最新作がお題目です〜。

1:「ジェイコブス・ラダー (特典なし)」:Jacob's Ladder〜Brad Mehldau
ジェイコブス・ラダー (特典なし)
ブラッド・メルドー
ワーナーミュージック・ジャパン
2022-03-18

現在のジャズ・ピアニストの中で、世界的な人気を得ている1人がブラッド・メルドー(p…M1-5,7-8,10 & 12、e-p…M2,4 & 12、synth…M1-8 & 10-12、glockenspiel…M1、hammond-org, bass-pedals, xylophone & harmonium…M4、mellotron…M3 & 10、ds…M4,8 & 12、tambourine & vo…M4 & 8、shaker…M12、sleigh bells…M10、orchestral bells, wind machine & spoken voice…M11、sampler…M1、additional-vo…M7、back-vo…M5 & 12)で、数ある名盤&名演を残しているんだけど、コロナ禍の制限された環境の中でピアノ独奏といった形で発表されたのが2020年9月発表の「組曲:2020年4月」(レビューはこちら)。しかし以前続くコロナ禍によって、データ交換らを用いてまとめ上げたのが本作となります。メルドーとJohn Davisの共同プロデュースといった形で、全12曲収録です。

まずは透明感溢れるLuca Van Den Bossche(treble voice…M1,7 & 11、vo & back-vo…M12)の歌声にピアノ添えて始まるM1「- maybe as his skies are wide -」(Geddy Lee, Alex Lifeson, Neil Peart & Pye Dubois共作)は、その不思議なメロディを繰り返しつつ、パットと生ドラが加わって、裏で奔放にソロを重ねるメルドー。

ギター音的に打ち込みらがリフ繰り返す8分の7拍子M2「Merr Und Knecht(Master And Slave)」は、シンセやピアノ、またTobias Bader(screaming metal hegel-vo…M2)による絶叫ボイス、Joel Frahm(s-sax…M1,7、t-sax…M7)のソプラノソロを挟みつつ、目まぐるしく展開&拍子が変わりながら進行するアグレッシブな未来派ジャズ。

ピアノから始まるM3「(Entr'acte)Glam Perfume」は、独奏しばし、そこに崇高な女性のスキャット、Lavinia Meijer(harp…M3 & 12)のハープ、何故か笑い声加わって、クラシカル?宮殿音楽的にまとめ上げてる。

ここからは「Cogs In Cogs 」(Kerry Minnear, Derek Shulman & Ray Shulman共作)組曲。そもそもはイギリスのプログレバンド=ジェントル・ジャイアントのカバーらしく、まずはM4「〜 - Dance」で、土着な打ち込みを冒頭に、スキャットにピアノ、エレピを絡め合ってウネウネと音を重ねれば、続くM5「〜 - Song」は、Motomi Igarashi-de Jong(lirone…M5 & 10)によるチェロ風楽器リローネにピアノ掛け合いながらの冒頭、そこにベッカ・スティーブンス(vo…M3 & 5、additional-vo…M2、back-vo…M12)が躍動的に歌を被せる。間奏のパーカッシブな男性ボイスはメルドー自身。徐々にリズムは小刻みとなり、エンディング迎えれば、最後はM6「〜 - Double Fugue」。鍵盤類が重なり合って幻想的な冒頭パート、シンセ類重ね合ってバッハ的なパートで構成。

少しスローなチキチキ曲M7「Tom Sawyer」(Geddy Lee, Alex Lifeson, Neil Peart & Pye Dubois共作)は、カナダのプログレバンド=ラッシュのカバー。Chris Thile(vo & mandolin…M7)がリードを取り、時折Luca Van Den Bosscheが歌声添える。中盤にシンセ&打ち込みのプログレ的な間奏、またソプラノを軸としたリフ繰り返しを挟みます。後半にはマンドリンも奔放に奏でるChris Thileです。

そしてブラジル人ジャズギタリスト=Pedro Martins(g…M12、ac-g…M8,12、vo…M8)が弾き語って始まるM8「Vou Correndo Te Encontrar / Racecar」(前者:Periphery、後者:Alexander Bois, Jake Bowen & Matthew Halpern)は、かすかにピアノ添えて物悲しく展開するワシントン出身のプログレメタルバンド=ペリフェリー5の前者、打ち込みやシンセベースが加わってピアノソロを中盤に配しての後者で構成。正直、切れ目が分かりません。

そしてアルバムタイトル曲となる「Jocob's Ladder」組曲へと。まずは大勢が詩の朗読してのM9「〜 - Liturgy」にて幕開け。前述リローネにピアノ重なって始まるM10「〜 - Song」(Geddy Lee, Alex Lifeson & Neil Peart共作)は、Safia McKinney-Askeur(vo…M10 & 12)の崇高な歌声経て、機械的なピコピコ音繰り返される中、ピアノがフィルを、チキチキに変化してソロをしっかりと展開。最後はM11「〜 - Ladder」。Luca Van Den Bossche(treble)にBecca Stevens(soprano & alto)、Safia McKinney-Askeur(soprano & alto)にBrad Mehldau(tenor)、Timothy Hill(bass)と、合唱を軸としてJoris Roelofs(b-cla…M11)によるバスクラ、そしてFleurine(spoken voice…M11)の詩の朗読と、響きは宗教的。

最後はピアノ独奏から始まるM12「Heaven: - All Once. - Life Seeker. - Wurm. - Epilogue: It Was A Dream But I Carry It Still.」。イエスの楽曲を拡大解釈した組曲風で、Cecil McLorin Salvant(opening wordless vocals)によって存在感溢れるスキャット、ハープと小刻みな打ち込みによってのパート、アコギカッティングして男女がスキャットしての少しスローなパート、そしてピアノ独奏にて総括するパートで構成。そして静かに幕を閉じます。

何だかメルドーって大いにサウンド志向が変わった印象を受けちゃいます。ずっとピアノばかりとは言わないけど、先鋭されたセンスとその表現方法によって、新メルドー誕生なのかもしれません。

その他参加ミュージシャン。Mark Guiliana(ds…M1-2,5,7,10 & 12、e-ds…M10)、John Davis(elektron octatrack…M1、ds-prog…M4,5,7)、Paul Pouwer(subby heartbeat bass drum…M12)、Tinkerbell(additional-vo…M2、high voices at end…M8)。

CDコレクションその2565…「リオ・シドラン」2枚!!

今回は、ベン・シドランの息子であるリオ・シドランの諸作をまとめて。

1999年発表のリオの2作目はこちらでレビューしています。

1:「クール・スクール ~ザ・ミュージック・オブ・マイケル・フランクス~」:Cool School - The Music Of Michael Franks - 〜Leo Sidran
クール・スクール ~ザ・ミュージック・オブ・マイケル・フランクス~
リオ・シドラン
Pヴァイン・レコード
2018-09-05

1976年11月にウィスコンシン州マディソンで生まれたベン・シドランの息子レオ・シドラン(ac-g, e-p, b, ds, shaker, vibes, vo & back-vo)は、最初に始めた楽器はドラムだったようですが、その後、多くの楽器を自身て奏でるようになり、1998年にデビュー作を発表後、4枚のリーダー作と1枚のライブ作を発表していた模様。そんな中、ヨーロッパでマイケル・フランクスと似通ったサウンド&歌声であるのを評論されているのを知り、また2017年にフランクスと縁の深いトミー・リピューマが亡くなった事に対して何かしらのトリビュートを行いたく、自身のプロデュースと編曲によって本作を録音、発表したようです。ボーナストラック1曲含む全12曲収録。

まずはスローでルージーなチキチキ曲M1「Monkey See Monkey Do」で幕開け。1975年発表のデビュー作「The Art Of Tea」収録曲で、リオ自身が気怠くリード取りつつ、ギターソロも自身で。ミディアムな16刻みによるM2「Your Secret's Safe With Me」は、1985年発表「Skin Dive」収録曲。フランクスの作風を再現したのかこちらも気怠さしっかりと。女性コーラス隊従えつつのサビ、またRomain Roussouliere(g…M2-3)が歌伴&ソロを奏で、ムーディにまとめています。

アコギカッティングからのスローなチキチキ曲M3「The Lady Wants To Know」は、1977年発表「Sleeping Gypsy」収録曲。牧歌的なAメロに少しマイナー被せたBメロ。バスクラ音も厳かに被せつつ、オリジナルをまあまあ再現して、ギターから始まる少しスロー系M4「When The Cookie Jar Is Empty」は、1978年発表「Burchfield Nines」収録曲。タイトルコールを発展させての歌詞&メロディを繰り返していくやはり気怠さ感が支配する楽曲。ブラス隊の間奏挟みつつ、リッキー・ピーターソン(e-org…M4 & 8-10)のオルガンがいい響きを醸し出してます。

そして出世曲と言えるM5「Antonio's Song(The Rainbow)」は、1977年発表「Sleeping Gypsy」収録曲。ボッサなビート用いつつ、アコギやLeo Minax(vo)によるハーモニー従えつつ、また中盤にはOlivier Ker Ourio(harmonica)のハーモニカソロを交えつつ、オリジナルを彷彿させる編曲で披露すれば、ゆったりワルツによるM6「The Cool School」は、マイケル・フランクス(vo)を迎えて。2006年発表「Rendezvous In Rio」収録曲で、左右に分かれてデュエットしていく。中盤にLage Lund(g & ac-g…M6 & 11)のアコギソロを挟みます。ギターがリフ奏でて始まるM7「Lotus Blossom」(ドン・グロルニック作)は、1980年発表「One Bad Habit」収録曲で、既に1978年にデヴィット・サンボーンが取り上げてるんだけど、歌詞はフランクス?今回はクレモンティーヌ(vo)とのデュエット形式にてしみじみと歌い合っていく。歌伴&終盤でソロ奏でるするバスクラも重く響いて、

1975年発表「The Art Of Tea」から2曲続けて、まずはスローなハーフタイムシャッフル風M8「Popsicle Toes」は、どことなくジャジーな響きを醸し出しつつ、小粋に歌い上げていく。そしてアップなブラシによるウンチャ!M9「Sometimes I Just Forget To Smile」は、牧歌的な編曲施しつつも、どことなくなスウィング感が印象的。こちらは小粋なバスクラ&オルガンのソロを終盤に。

スローなハーフタイムシャッフル風M10「Wrestle A Live Nude Girl」は、1978年発表「Burchfield Nines」収録曲。リズムのメリハリ感、吐き捨てるがごとくメロディを歌っていく。リオ自身による軽妙なギターソロを中盤に挟んで。実質最後はアコギから始まるスローなチキチキ曲M11「You Were Meant For Me」は、1993年発表「Dragonfly Summer」収録曲。非常に深淵な響きを持つ楽曲を、Chrystel Wautier(vo)とのデュエットで歌い合っていく。この重さがフランクス的。

ボーナストラックは、アコギ従えて歌い出すM12「Easy」(レオ・シドラン作)。レオのオリジナルを、Jorge Drexler(vo)とのデュエットで。朗らかなメロディながらも凝ったコード用いて深い彩りを添えてる。フランクスの影響を反映させた感あって、バンドネオンと絡むスキャットも小粋です。

その他参加ミュージシャン。Bryn Roberts(e-p…M6 & 11)、Max Darmon(b…M1,4 & 10、back-vo…M2)、Alexis Cuadrado(ac-b…M11)、Inor Sotolongo(perc…M1,3,5,7 & 11)、Rob DiPietro(perc…M12)、John Ellis(flu, b-cla & t-sax…M3-9)、Loic Gayot(sax…M2)、Al Falaschi(t-sax…M1)、Jon Schipper(tp…M1)、Michael Leonhart(tp & flh…M4,8-9 & 11)、Darren Sterrud(tb…M1)、Ryan Kerbele(tb…M5-6 & 9)、Chrystel Wautier(back-vo…M1-3,5 & 8)、Gable Bridgewater(back-vo…M1-2,4 & 10)、Trixie Waterbed(back-vo…M2)、Joy Dragland(back-vo…M7)、GeGe Telesforo(scat…M2)。

2:「ジ・アート・オブ・カンヴァセイション[監修・解説:金澤寿和(Light Mellow)][ボーナス・トラック1曲収録]」:The Art Of Conversation〜Leo Sidran
ジ・アート・オブ・カンヴァセイション[監修・解説:金澤寿和(Light Mellow)][ボーナス・トラック1曲収録]
リオ・シドラン
Pヴァイン・レコード
2022-06-02

こちら、リオ・シドラン(g, kbds, b, ds, vibes, vo & back-vo)の最新作です。コロナ禍によってほぼ自力でバックトラックを用意しつつも、ヒューマンな印象を添えるべく、各曲に誰かのリモート録音を重ねてまとめた模様。ボーナストラック1曲加えて全13曲収録です。

まずはギターがリードしてのミディアム系M1「Wake Up SoSo」で幕開け。牧歌的な響きを持つ脱力系な歌モノ。中盤にはHoward Levy(harmonica…M1)が軽妙にハーモニカソロを取って、ギター&エレピがリードしての少しスローな跳ね系M2「Body And The Brain」は、深みあるコード展開しつつの少しマイナー調。マイケル・フランクスやスティーリー・ダンのようなA.O.R.と言っても過言ではない。中盤にスキャットオンギターしての間奏、終盤には妻アマンダ・シドラン(vo…M2 & 5)や愛娘Sol "SoSo" Sidran(back-vo…M2)らとのコーラスも披露すれば、少しスローなワルツM3「Row On」は、暖かいエレピ従えて歌っていくしみじみとした響きの楽曲。リオにハーモニーつけるのはJorge Drexler(vo)だけど、大勢(後述)がささやかなコーラスを添えています。

アコギがリードして始まるスロー系M4「Pop」は、フォーキーながらもしみじみ響くバラード曲。Orlando Lefleming(ac-b…M4)のアコベも美しく色を添え、アップなブラシ8ビートによるM5「Trying Times」は、ラリー・ゴールディングス(org & kbds…M5)のオルガンが色を添えつつ、また妻アマンダがハーモニー添えてのささやかな楽曲。中盤にオルガンソロを挟めば、ゆったり4ビート風M6「Georgette」は、ジャジーな響きを醸し出しつつ、タイトル=女性の名前?を繰り返す小粋な響きの楽曲。中盤にAntonio Serrano(harmonica…M6)のハーモニカソロを挟みます。

アップな8ビートによるM7「My Baby Doesn't Say Goodnight」は、オールディーズっぽい響きを持つ朗らかな楽曲。アコースティック感を前面に出しつつ、中盤のギターソロはオールディーズなテイストで、ハミング挟んで始まる少しスローな跳ね系M8「Song For A Sucker Like You」は、シンコペーション多用しながら小気味よく進行する。中盤と終盤にJohn Ellis(t-sax…M8)のテナーソロを挟みつつ楽しげにまとめれば、アコギ従えて歌い出すチキチキ風M9「This Is Night In Brooklyn」は、牧歌的な響きのささやかな楽曲。間奏に口笛の重奏を挟んで端的にまとめ上げてる。

アルバムタイトル曲で、アコギ従えて歌い出すミディアム系M10「The Art Of Conversation」は、ボッサな響きを持ち、Kat Edmonson(vo)とのデュエット曲。どことなく漂うユラユラ感が心地よく響いて、終盤にアルトとフリューゲルホルンの掛け合いを挟んで、スローな跳ね系M11「Together With You」は、「君と一緒に」歩んで行きたい的なメロディとビートの素朴さがどことなく染みて、実質最後は打ち込みからのミディアムな3連系M12「Northern Lights」。拍抜き交えつつも素朴でフォーキーな響きを持っています。

ボーナストラックは、アコギ独奏から始まるスローなチキチキ風M13「I'll Be Seeing You」(Sammy Fain & Irving Kahal)で、Lauren Henderson(vo)を迎えてのデュエット曲。アコースティック感強めの古き良き時代を感じさせるノスタルジックなバラード曲。Flavio Silva(g)によるアコギソロを挟みつつしっとりと披露し、幕を閉じます。こちらのクレジットは、リオ・シドラン(p, ds & vo)、Rob Jost(ac-b & french horn)、Moses Patrou(perc)、Tessa Lark(vln)です。

捨て曲なしの素晴らしい1枚。父ベン・シドランの作品は一般受けイマイチな印象だけど、本作はA.O.R.好きの中でも、マイケル・フランクスやスティーリー・ダンが好きな人には相性が非常に良さげな仕上がり。今年の1枚に確定とします。

その他参加ミュージシャン。Michael Sackler-Berner(g…M1)、リッキー・ピーターソン(org…M6)
Moses Patrou(perc…M5 & 8、back-vo…M8)、Peter Hess(flu, cla, b-cla, a & t-sax…M10)、Al Falaschi(a & b-sax…M1 & 11)、Michael Sarian(tp…M1)、Phillip Dizack(tp…M8)、David Sneider(tp…M10)、Tatum Greenblatt(tp…M11)、John "Scrapper" Sneider(flh…M10)、Nina Zaitlin(back-vo…M1)、、Byan Keberle(back-vo…M4)、ベン・シドラン(back-vo…M8)、Joanna Teters(back-vo…M11)。

M3のバックボーカル=Camille Bertault、Clare Burson、Carles Campi Campon、Javier Calequi、Victoria Canal、Louis Cato、Matias Cella、クレモンティーヌ、Andre Deshields、Max Darmon、Robert Dipietro、Joy Dragland、Kurt Elling、Alan Hampton、Lauren Henderson、Morgan James、Kevin Johansen、Kassin、Ryan Keberle、Jo Lawry、ウィル・リー、Martin Leiton、Daniel Levitin、Antonio Lizana、Clare Manchon、Anya Marina、Moses Patrou、Javier Ruibal、Michael Sackler-Berner、Amanda Sidran、ベン・シドラン、Sol Sidran、Becca Stevens、Gege Telesford、Michael Thurber、Bo Vig、Butch Vig、Doug Wambel、Tim Whalenです。

CDコレクションその2564…「ジャンク フジヤマ」新作1枚!!

今回は、前作「Happiness」(レビューはこちら)から1年ぶりに届けられた最新作がお題目です。

1:「SHINE[監修:金澤寿和(Light Mellow)]
SHINE[監修:金澤寿和(Light Mellow)]
ジャンク フジヤマ
Pヴァイン・レコード
2022-07-06

やはりシティポップがブームとなっている事らが背中を押してか、2年連続のリリースは嬉しい出来事。藤木直史ことジャンク フジヤマ(vo)が、近年活動を共にしている神谷樹(g, back-vo & all instruments)の楽曲提供&バックトラック制作を得て発表となった10枚目のオリジナル作。ボーナストラック1曲含む全11曲収録です。

まずはシンセ折り重なってのイントロ経てのミディアム系M1「愛の軌跡 - Trajectory Of Love -」(曲:神谷樹)で幕開け。朗らかなメロディを作曲者の神谷氏のコーラス従えて朗々と&高らかに歌っていく。正にシティポップかくあるべし!な仕上がり。

サビ始まりのアップ系M2「GOLDEN TIME」(詩曲:神谷樹)は、爽やかなサウンドに包まれつつ、甘酸っぱい恋の高鳴りを歌っていく楽しげな響きの楽曲。

シンセ鳴り響いてソプラノがリードして始まるスロー系M3「僕らのサマー・デイズ - Our Summer Days -」(詩曲:新妻由佳子)は、美メロなバラード曲。いかにもな過ぎ去った恋を綺麗な&女々しい歌詞でまとめて、力強く歌っていく。ギター2本によるハモった間奏を交えます。

シンセ従えて歌い出すミディアムな4つ打ち曲M4「Mystic」(詩曲:神谷樹)は、大都会の中で恋に落ちる心情を英語歌詞用いながらアーバンなサウンドでまとめた楽曲。鳴り響くシンセの音色が印象的。

少しスローな打ち込みから始まるM5「Walk About」(詩曲:神谷樹)は、タイトル=「歩き回る」という意で、朗らかなメロディを小気味よく歌っていく。中盤にシンセソロ、終盤にギターソロを挟みます。

朗々とサビ歌い出して始まるアップな16刻みによるM6「Sunrise」(詩曲:坂本竜太)は、作者の坂本竜太(b…M6 & 11、kbds…M6)も参加し、力強い夏ファンク。いわゆる暑苦しい系のジャンクの歌声と大いにマッチしつつもキャッチーさは半端ない。中盤にアルトソロを挟みます。

作者である天野清継(g…M7 & 11)のアコギがリードして始まるスロー系M7「Precious Moments」(曲:天野清継)は、夏の終わりを彷彿させるささやかなバラッド曲。「ちょっとだけ休もうか」と、気持ちのクールダウンを上手くサウンドで表現する。中盤に歌心溢れるアコギソロを挟みます。

エレピにささやかなコーラス被せて始まるアップ系M8「ミッドナイト・パレード」(曲:神谷樹)は、ささやかなシティポップ。中盤にピアノソロ、そしてチキチキに変化して緩急意識させ、そのささやかさはアルバムのバランスを良く感じさせる。

そしてアルバムタイトル曲で、エレピ独奏経て始まるミディアム系M9「SHINE」は、「輝かしい物語」と締めつつもささやかな日常を朗らかなメロディにのせて朗らかに歌っていく。中盤にエレピソロを挟みます。

実質最後はピアノ従えてのサビ始まり!ミディアムな跳ね系M10「Love Is A Wonder」(詩曲:神谷樹)。ブラス隊も従えつつ、ライブ終盤で大いに盛り上がりそうなパーティソングでした〜。

そしてボーナストラックはM11「LOVE SPACE(Live Version)」(詩:吉田美奈子、曲:山下達郎)。2011年1月13日@目黒ブルースアレイでのライブ音源で、昨年亡くなった村上秀一(ds…M11)への追悼と言える。今から11年ちょっと前だけど、切れたそのドラミング、まあ楽しげなステージングを施す若かりしジャンク、いい音源です。

まあ高い完成度が印象的なので、今年の1枚にします!!

その他参加ミュージシャン。Takuma Ota(kbds…M5)、半田彬倫(kbds…M9)、Juny-A(s-sax…M3、a-sax…M6)、Atsuki(t-sax, tp & tb…M10)。

そしてボーナストラックM11は、ポンタさんの他、知野芳彦(g & back-vo)、宮崎裕介(kbds)、本間将人(s-sax & kbds)、KAZCO(back-vo)、Haruna(back-vo)

番外?「タワレコ特典音源」として頂戴したCD-Rには1曲のみ収録で、エレピがリードして始まる少しスローな跳ね系M1「モノクロ(Live Version)」。2009年発表曲だけど、本音源の出典は不明。少し影のあるメロディを、コーラス隊や歌伴ギターを従えて歌っていく。そのドラムは何となくポンタさんっぽいけど、実際はいつのかな???

CDコレクションその2563…「T-GROOVE & GEORGE KANO EXPERIENCE」1枚!

こちらは、ディスコ・クリエイターのT-Grooveと、ストリート・ドラマーで知られるGeorge Kanoの2人によるユニット=T-Groove & Geroge Kano Experienceが発表したデビュー作?がお題目です。

1:「Lady Champagne
Lady Champagne
T-GROOVE & GEORGE KANO EXPERIENCE
Pヴァイン・レコード
2022-06-15

最近買ったんだけど、金澤寿和氏のブロクが購入動機だったはず。ともかくタワレコの紹介によれば、「世界標準のサウンドで国内外のシーンから高い評価を得ているディスコ・クリエイター」=T-GrooveことYuki "T-Groove" Takahashi(p…M1 & 6、e-p…M1,3,6 & 9、synth…M1-3,5-6 & 8-9、perc…M2,4-6 & 8)と、「数多のセッションやライヴで変幻自在なグルーヴを叩き出すストリート・ドラマー」=George Kano(ds…M1-9、perc…M2,5 & 7)の2人を軸に、日本とフランスから総勢18名のミュージシャンが集結してのジャズ・ファンク・プロジェクトだそうです。全10曲収録。

まずはアルバムタイトル曲、ギターカッティングにシャンパン注ぐ音を配して始まる少しスロー系M1「Lady Champagne」(詩:T-Groove、曲:共作)で幕開け。ハイハット裏打ちなユニークなビート用いつつ、シルキーな歌声やシンセがテーマ伝えるグルーヴィーな楽曲。中盤にDidier La Regie(a-sax…M1,5 & 7)のアルトソロを挟めば、躍動的なビートにグルーヴィーなベース絡んでのミディアムな跳ね系M2「Cityside Walk」(曲:共作)は、ギターがテーマ奏でるインスト曲。クラヴィネットの端的なソロからカッティング用いてのギターソロ、またライン発展のベースソロを挟んで、Tomoko Murabayashi(monologue…M3)女性のモノローグから始まる少しスロー系M3「Haven」(詩:Tomoko Murabayashi、曲:T-Groove)は、Daisuke Sasaki(tp…M3,5-6 & 9-10)のトランペットを従えつつ、艶めかしいモノローグが支配する。中盤にジャジーなギターソロ、間を活かしての気怠いトランペットソロを挟みます。

ギターがリードして始まるスローなチキチキ曲M4「Timeless Groove」(詩:Shohei Uehmura、曲:T-Groove, Hiroyoshi Kurosaki, YUMA HARA & Shohei Uemura)は、YUMA HARA(g…M4 & 6、e-p, clavinet & synth…M2、org…M6、b…M4)のギターがリードしつつ、サビにはShohei Uemora(vo…M4)によるコーラスがタイトルコールしてのメロウかつグルーヴィーなバラード曲。サビをバックに存分にギターソロを重ねれば、4つ打ちからのアップ系M5「Cantaloupe Island」(詩:Mark Murphy、曲:ハービー・ハンコック)は、ハービーの代表曲をMarie Meney(vo…M5)が、歌伴アルトを従えつつ気怠く歌い上げていく狙いはディスコ調。中盤に高らかなトランペットソロ、終盤にトランペットとギターの掛け合いソロを挟みます。

小刻みな16ビートからのミディアム系M6「Shallow Naked Love」(詩:DAISUKE、T-Groove & DAISUKE)は、DAISUKE(vo…M1,6 & 8-9)によるハミングやタイトルコールを軸としてのファンキーでダンサブルな楽曲。終盤にトランペットソロを添えれば、バスドラ4つ打ちに小刻みなベースライン加わってのアップ系M7「Do It Baby」(曲:T-Groove & SWING-O)は、インスト曲で、そのグルーヴ感溢れるビートの中、シンセによるテーマを挟みつつもアルトやエレピがソロをどんどん重ねていく。ベースライン従えてのティンバレスも絡めたドラムソロ経て、ジャジーなギターソロへと発展。リフ反芻し、フェードアウト。

アップな16刻みによるM8「Secret Lover」(曲:T-Groove & Hiroyuki Kurosaki)は、ギターが軽やかにテーマ奏でていくフュージョンっぽい楽曲。サビには男性コーラス絡めて爽やかに印象づけつつ、終盤に骨っぽいギターソロ挟んで、静かにエンディングを迎えれば、ギターらがリードしてのアップ系M9「Wine & Roses」(曲:T-Groove)は、トランペットが高らかにテーマをブロウする。こちらも男性コーラスを被せて、メロウ感を醸し出してる。最後はM5のリプライズとなるM10「Cantaloupe Island(Reprise)」(曲:ハービー・ハンコック)。Sho Asano(p…M5 & 10、e-p & synth…M4-5、org…M4)が端的にテーマ奏で、トランペットがかすかに色を添え、幕を閉じます。

まあ今風なジャズ・ファンク。特にGeorge Kanoの非凡なドラミングが印象に残りました。打ち込みという手段も大いにあるけど、やはり生だからこその躍動感。今後、要チェックなドラマーです。

その他参加ミュージシャン。Tatsuya Imura(g…M1-3 & 5)、Christian Cafiero(g…M1 & 5)、Hiroyuki "Mitchel" Kurosaki(g…M4 & 7-9)、SWING-O(e-p, clavinet & synth…M7)、Eric Hassan(synth…M1,5 & 7、sound effects…M1、congas…M1 & 7、perc…M1,7 & 9)、Kentaro Takizawa(synth…M8)、Takao "Bady" Nakashima(b…M1-3,5 & 7-9)、Ryozo Obayashi(b…M6)。

CDコレクションその2562…「スティーブ・ガッド」共演作1枚!!

こちらは名匠スティーブ・ガッドと、マリンバ奏者であるミカ・ストルツマンが、昨年2月に急逝したチック・コリアを偲んで制作・発表した音源がお題目です。

1:「Spirit of Chick Corea」:Spirit Of Chick Corea
Spirit of Chick Corea
スティーヴ・ガッド&ミカ・ストルツマン
Eight Islands Records
2022-06-08

表記上では四つに組んで的な共作色が前面に押し出されてるんだけど、スティーブ・ガッド(ds…M1,3,5-6 & 8)は5曲参加に留まっていて、主役はミカ・ストルツマン(marimba…M1-8)と言っても過言ではない。クラシックもジャズもできる熊本県天草市出身のマリンバ奏者。チックの他、ガッド御大やエディ・ゴメス(ac-b…M6 & 8)との共演歴もあったようで、旦那(影の立役者!)であり、クラリネット奏者であるリチャード・ストルツマン(cla…M2,4-5,6 & 8-9)と共に「偲んで」まとめ上げたのが本作。ボーナストラック1曲含む全9曲収録です。

まずは、マリンバ鳴り響いて始まるM1「Armando's Rhumba」で幕開け。少しスローなテンポとし、チックと縁の深いジョン・パティトィッチ(ac-b…M1,3 & 5)のアコベとガッド御大のブラシ従え、マリンバで淡々とテーマ、ソロを奏でていく。中盤にテンポダウンし、アコベのフィル交えつつテーマ反芻、エンディングへと。

マリンバ優しく連打して始まるM2「Crystal Silence」は、旦那のリチャード・ストルツマンのクラリネット経て、チックの奥さんゲイル・モラン・コリア(vo…M2 & 8)が歌声を披露する。クラリネットと絡み合っての重奏は重たくも崇高。

マリンバにハイハット重なって始まる少しスロー系M3「Wigman」は、そこにパティトィッチのアコベがフィル添えた後、小気味よくブラス隊がテーマを奏でる。Steve Davis(tb…M3)によるトロンボーン、そしてGeoffrey Keezer(p…M3)によるピアノソロ経てサビ反芻、サラリとエンディング。

チックが数々再演してきたM4「Children's Song No.3 & 4」は、マリンバとクラリネットの重奏にてささやかな3、マリンバ独奏にて少し怖々しい4を繋げてます。

スローなチキチキによるM5「Chick's Groove」(ジョン・パティトィッチ作)は、チックを偲んでパティトィッチが書き上げた新曲。マリンバ&クラリネットがささやかなテーマを繰り返していく。マリンバのリフ従えてドラムソロ?スネアソロを挟んで、後半はテーマに交互にフィル重ねていくマリンバとクラリネットです。

ポロポロとマリンバ叩いて始まるM6「Marika Groove」は、スローなチキチキとなってマリンバにクラリネット加わって木訥とテーマを重ねていく。マリンバソロからクラリネットとのユニゾン経て、マリンバとリムショットの掛け合いからアコベソロ、クラリネット独奏へと。気の赴くままに存分に展開後、少しスローなビート入って、新たなテーマを2人が奏で〜と、豊か過ぎる構成。

マリンバ連打して始まるM7「Birthday Song For Mika」は、独奏形式で、緩急つけつつ展開する。

クラリネットが知られたテーマ奏でて始まるM8「Spain」は、かすかにスキャット忍ばせての序盤。ミディアムな16刻み加わってマリンバにスキャット加わってテーマ展開。マリンバにアコベ、ドラムの三者による掛け合いを2巡し、モランにKaren Nelson Bell(vo…M8)の両名がしばし、テーマ反芻してリット、崇高に歌声のハーモニー残してエンディングを迎えます。

最後は1983年に行われたTOKYO MUSIC JOYでの旦那リチャードとチック・コリア(p…M9)のデュオ音源M9「Japanese Waltz」。まずはクラリネットを軸としてしばし、ピアノ独奏となってソロを展開すれば、攻守交代してクラリネットがソロを。テーマ反芻して静かに幕を閉じます。ストルツマン家に眠っていた発掘音源。よく見つけました。

その他参加ミュージシャン。Antonio Hart(a-sax…M3)、Jimmy Greene(t-sax…M3)。

CDコレクションその2561…「ブレッカー・ブラザーズ」ブートレグ作1枚!!

今回は、ブレッカー・ブラザースのブートレグ作がお題目です〜。

1:「Live In Tokyo 1995」:Live In Tokyo 1995〜The Brecker Brothers
Live In Tokyo 1995
The Brecker Brothers
Hi Hat
2022-06-26

はい、こちらは1995年3月13日に東京簡易保険会館(ゆーぽーと)で行われたライブ音源のブートレグ作。時期的には、1992年10月に「リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ」によって活動再開し、1994年9月に「アウト・オブ・ザ・ループ」を発表した直後の来日公演のモノで、全5曲収録だけど、再開1作目から2曲(M2 & 4)、2作目から2曲(M1 & 3)、そして過去作1曲(M5)といった形。

メンバーは、ランディ・ブレッカー(tp)、マイケル・ブレッカー(t-sax)、そしてディーン・ブラウン(g)、George Whitty(kbds)、James Genus(b)、Rodney Holmes(ds)です。

まずは、打ち込みビート鳴り響いて始まるM1「Slang」で幕開け。直前発表の再開2作目収録曲で、ファンクビートな中、ミュートトランペットがテーマ奏でる。トランペットソロはミュートして取ってな流れで高らかに。テーマはテナーが取ってソロへと発展、ゴリゴリとブロウし、フロント両名の掛け合いへと。ワウかけてブラウンらしいウネたギターソロも挟み、そのままエンディングへと突入。

ギターがリフ刻んで始まるスローな跳ね系M2「Spherical」は、再開1作目収録曲。ミュートトランペットのリードソロ経て、2拍3連系な軽妙なテーマをテナー&キーボード、サビにはミュートトランペットも加わって。大いに静かに転じて爪弾いてのギターソロは徐々に昂ぶる。続くはトランペットで、同様な流れながらもエフェクトのせいか硬質な響きを持ち、そしてテナーも同じく。そのままエンディング。

スラップからのアップな16刻みによるM3「Harpoon」は、再開2作目収録曲。テナーがテーマ奏でて。エフェクトかけてのトランペットソロ、序盤はスローなハーフタイムシャッフル用いてのキーボードソロ、ゴリゴリとブロウしてのテナーソロ、テーマ反芻から連打連続なドラムソロ経てエンディングへと。

ドラマティック?中近東風なイントロ経てのM4「Song For Barry」は、再開1作目より。バスクラにフルート?そもそもEWI?打ち込みも交えて織り成す重奏は正に音の洪水。ワイルドなギター経て、小気味よいベースラインは。ようやく聞き覚えあるフレーズミュートトランペットにテナー、ギターらがテーマ展開。テナーソロは豪放に存分に。続いてはトランペットソロで、バリバリなスラップ、ファンクビートにエフェクトかけての疾走する。静かに転じてギターソロは途中で独奏に転じてしばし気の向くままに。バック戻ってブルージーにかき鳴らし、大いに盛り上がってエンディングへと。メンバー紹介を行います。

アンコール。ドラムが自在に叩きまくって始まる代表曲アップ系M5「Some Skunk Funk」。2管によってのテーマ経て、まずはしっかりとテナーソロ、続いてスラップ従えてのトランペットソロを高らかに。そしてテーマ反芻、サラッとエンディングを迎えます。

少し前に1993年にスイスで行われたライブ音源のブートレグ作を紹介しましたが、この時のドラムはレニー・ホワイト。今回はRodney Holmesでしたが、やっぱりこの時期のだとデニス・チェンバースの音源を聴きたいですね〜。

CDコレクションその2560…「ロバータ・フラッグ」1枚!!

今回は、先頃発売となったユニバーサルによる「ソウル系廉価再発シリーズ Throwback Soul ソウル / ファンク定番・裏名盤・入手困難盤 70年代から打ち込み前夜」から、ロバータ・フラックの1枚がお題目です。

1:「バスティン・ルース(生産限定盤)」:Bustin' Loose〜Roberta Flack
バスティン・ルース(生産限定盤)
ロバータ・フラック
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1981年発表。

まあまあ網羅してるはずのロバータ・フラックのリーダー作だけど、権利関係の理由でようやくCD化がなされたのが本作。1981年製作、リチャード・フライヤー主演の同名映画のサントラとして制作、発表されたモノで、プロデューサーはロバータ・フラック(vo, kbds & back-vo)自身が務めて、全9曲収録です。

まずは暖かいコーラス重ねて始まるスローなチキチキ曲M1「Just When I Needed You」(E. Mercuryとの共作)で幕開け。朗らかなメロディをロバータらしい暖かみのある歌声で歌い上げてくバラード曲。

アップな16刻みによるM2「Qual E Malindrinho(Why Are You So Bad)」(D. Watkinsとの共作)は、マリンバが小気味よくメロディ奏でていく。厳かに鳴り響くストリングス隊、中盤から女性スキャット重なって、どことなくなスリリング感を感じさせる。

アップな16刻みによるM3「You Stopped Loving Me」(ルーサー・ヴァンドロス作)は、朗らかなメロディを暖かく歌い進めていくアーバンでメロウな楽曲。作者のルーサーも小気味よくシルキーなコーラスを披露。

アコギやシンセがリードしてのスローなチキチキ曲M4「Love(Always Commands)」(E. Mercuryとの共作)は、伸びやかな歌声用いてのラブバラード曲。あえて歌声にエコー響かせ、どことなく崇高な印象を残しています。ギターとストリングス隊による間奏&後奏は美しく余韻を残します。

B面に移って、スラップ鳴り響いてのアップ系M5「Rollin' On」(バディ・ウィリアムスとの共作)は、ファンキーなインスト曲。テーマ性ないAメロ、ストリングス隊によるBメロで構成。2番Bメロにはサックスも絡んで、そしてマーカスによるスラップソロは、まるでサンボーンの「Run For Cover」っぽくもある。

少しスローなハーフタイムシャッフル曲M6「Hittin' Me Where It Hurts」(W. D. Smith作)は、いかにもな楽しげ感満載の歌モノ。作者の既出曲のカバーらしく、淡々と歌を添えつつもファンク感はイケた感じ。

トーキングドラム鳴り響いてのアップな16刻みによるM7「Children's Song」(B. Miles & D. Watkinsとの共作)は、シンセによるAメロ、Jamie Murphy(back-vo)やJudson Dean(back-vo)、Michell Lewis(back-vo)やTisha Campbell(back-vo)らによるBメロで構成される朗らかなカリプソ風。中盤以降、繰り返されるBメロは楽しい気分にさせる。

ハイライト?スローなチキチキ曲M8「Ballad For D」(ピーボ・プライソン&バディ・ウィリアムスとの共作)は、共演作を発表したピーボ・ブライソン(vo)をフィーチャー。Dはロバータとも縁の深いダニー・ハサウェイで、堂々と好バラードを歌い上げます。

最後はスラップ鳴り響いてのミディアム系M9「Lovin' You(Is Such An Easy Thang To Do)」(マーカス・ミラー作)。マーカスの初リーダー作収録曲で、ロバータがささやかに歌声披露。マーカス版よりは大人感あり、また中盤に遊びパーツも挟んでて、こういったまとめ方もイケてる感じ。

その他参加ミュージシャン。ジェフ・ミロノヴ(g)、George Wadenius(g)、バリー・マイルス(kbds, synth, marimba, strings & back-vo)、Chuck Spangler(synth)、Ed Walsh(synth)、ゲイリー・キング(b)、マーカス・ミラー(b & synth)、Dwight Watkins(b & back-vo)、バディ・ウィリアムス(ds & perc)、Carol Steele(perc)、Dom Um Romao(perc)、Jay Hoggard(marimba)、Allen Wentz(lyricon)、Earl Mclntyre(horns)、ルーサー・ヴァンドロス(back-vo)、Brenda White(back-vo)、Genevieve Stewart(back-vo)、Sybil Thomas(back-vo)、Yvonne Lewis(back-vo)。

CDコレクションその2559…「ナタリー・コール」2枚!!

今回は、先頃発売となったユニバーサルによる「ソウル系廉価再発シリーズ Throwback Soul ソウル / ファンク定番・裏名盤・入手困難盤 70年代から打ち込み前夜」から、ナタリー・コールの2枚がお題目です。

1:「インセパラブル(生産限定盤)」:Inseparable〜Natalie Cole
インセパラブル(生産限定盤)
ナタリー・コール
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1975年発表。

1987年発表の「Everlasting」以降はまあまあ押さえているナタリー・コールの作品ですけど、それ以前となると再発の機会がなく、また2015年12月31日に65歳で亡くなった時もそんな機運が高まらず〜でした。しかし今回の企画で2枚が再発。こちらはデビュー作となります。1950年生まれのナタリーが25歳の時に発表したモノ。エグゼクティブ・プロデューサーはLarkin Arnold、プロデュースと作編曲はChuck JacksonとMarvin Yancyが務めて、全10曲収録です。ちなみに全米ポップチャートで18位、R&Bチャートで1位を獲得したようです。

まずは軽妙なギターカッティングからのミディアム系M1「Needing You」で幕開け。鳴り響くクラヴィネットにストリングス隊も絡んで、朗らかなメロディを朗々とかつ若々しく歌い上げてく。幻想的にタイトルコールして始まる少しスロー系M2「Joey」は、中低音なブラス隊従えつつ、朗々と歌い上げるバラッド曲。しかし繰り返されるジョーイって誰?

アルバムタイトル曲で、ピアノから始まるスロー系M3「Inseparable」は、美メロなバラード曲。2ndシングルでR&Bチャート1位獲得。伸びやかな歌声は非常に印象的。ピアノにストリングス絡んで始まるスロー系M4「I Can't Say No」は、いわばゴスペルっぽく響くバラード曲。ある意味でアレサ・フランクリンっぽさを力強くも魂のシャウトで聴かせれば、ピアノにハンドクラップ、エレピ絡んで始まるアップな3連シャッフル曲M5「This Will Be」は、デビューシングルでR&Bチャート1位獲得。軽妙かつ明るさ全開のメロディと曲調は楽しく響く。特にサビのシャウトは大いに耳に残ります。

B面に移って、スローでリズミカルなチキチキ風M6「Something For Nothing」は、ファンク寄りなサウンド施し、力強くシャウトし続ける。オケ隊がリードしてのスロー系M7「I Love Him So Much」は、詩の朗読も挟みながらのムーディなバラード曲。クラヴィネット鳴り響いて始まる少しスロー系M8「How Come You Won't Stay Here」は、少し攻撃的な響きの中、朗々と魂のシャウトを繰り返す。

アップな4つ打ち風M9「Your Face Stays In My Mind」は、コーラス隊従えて歌い進める元気系な楽曲で、最後はテナーにうめき声重ねて始まるスローな3連シャッフル曲M10「You」(+Kay Butler)。いわばストレートなラブソングといっても過言ではない。非凡な歌いっぷりを披露し、幕を閉じます。

2:「サンクフル(生産限定盤)」:Thankful〜Natalie Cole
サンクフル(生産限定盤)
ナタリー・コール
Universal Music
2022-06-22
オリジナル音源は1977年発表。

こちらは4作目。全米ポップチャートで16位、R&Bチャートで5位獲得をしていて、エグゼクティブ・プロデューサーはLarkin Arnold、プロデュースと作詞作曲はChuck JacksonとMarvin Yancy(p, org & clavinet)、編曲はGene BargeとRichard Evansが務めて、全8曲収録です。

まずはジャジーなコーラスから始まる軽やかな4ビート風M1「Lovers」(+ナタリー)で幕開け。朗らかなメロディを、コーラス隊と共に&ブラス隊従えて朗々と歌い上げてくナタリー。ジャズも歌えるという側面を紹介し、終盤にはエレピソロも挟みつつも、脇で奔放にフェイク入れるナタリーが素晴らしい。ピアノから始まるスロー系M2「Our Love」は、ささやかな美メロバラード曲。ストリングス隊も交えつつ、朗々と歌い上げれば、波の音にピアノがリードして始まるスローなチキチキ風M3「La Costa」(ナタリー&Linda Williams)は、ボッサなテイストしたためての楽曲。スキャットによってのブリッジはユニークに響いて、鳴り響くハープに中低音のブラス隊絡んで始まるスロー系M4「Nothing Stronger Than Love」は、様々な側面を持つバラード曲。重苦しいAメロ、朗らかに転じてのBメロを繰り返しつつ、喰ったリフの中でファンキーに歌い上げるブリッジから朗らかな大サビと、まあ盛りだくさんな印象。

B面に移って、アルバムタイトル曲で、キメから始まるミディアムな8ビート曲M5「Be Thankful」は、共同プロデューサーにGene Bargeを迎えてのファンキー調。小気味よいクラヴィネットにサビではコーラス隊との丁々発止、終盤にはシンセソロも挟んで、まあまあダンサブルにまとめれば、ピアノ従えて歌い出すスロー系M6「Just Can't Stay Away」は、女性コーラス隊をしっかり従えてどことなくゴスペルっぽくまとめて。中盤のアルトソロはGene Barge(a-sax)による。ギターがリードして始まるミディアムな16系M7「Annie Mae」(ナタリー作)は、小気味よいフュージョンっぽい編曲を施しつつ、ワウ絡めたギター従えて朗々と歌い上げていく。ハープの音が繋いで始まるスロー系M8「Keeping A Light」(ナタリー作)は、ささやかな美メロバラード曲。ストリングス隊も添えつつ、情感たっぷりに歌い上げ、しっとりとこの幕を閉じます。

上の1と本作の間に発表となった2 & 3作目を聴いてないんだけど、そつなくまとめたデビュー作に対して、色々なジャンルの楽曲を集めて、ナタリーのバーサタイル的な個性を表現したように感じられます。ただしそういった形にまとめたのは、アレサも初期に腐心したように、ナタリーがどのジャンルが適しているかを模索していたような印象を受けました。

その他参加ミュージシャン。リー・リトナー(g)、レイ・パーカー・Jr.(g)、Criss Johnson(g)、Linda Williams(p & e-p)、Sonny Burke(org)、マイケル・ボディッカー(synth)、Larry Ball(b)、ジェイムス・ギャドソン(ds)、Donnell Hagan(ds)、Paul Humphrey(ds)、Teddy Sparks(ds)、Alan Estes(perc)、Chuck(handclaps)、Hal Brooks(handclaps)、The Colettes(back-vo…M1-5 & 7-8)、The "N" Sisters(back-vo…M1-5 & 7-8)、Yasmine (Sissy) Peoples(back-vo…M6)、Anita Anderson(back-vo…M6)。

CDコレクションその2558…「ザ・ブラックバーズ」3枚!

今回は、ザ・ブラックバーズの諸作をまとめて。

その中心人物は、ジャズ・ファンク方面で知られるトランぺッター=ドナルド・バードで、1973年発表「ブラック・バード」制作時に作編曲・プロデュースを手掛けたスカイ・ハイ・プロダクションと共に、その頃、ドナルドが教鞭を取っていたハワード大学の学生をピックアップして結成、デビューしたのがこちらのザ・ブラックバーズです。

1:「ザ・ブラックバーズ+フライング・スタート」:The Blackbyrds + Flying Start〜The Blackbyrds
ザ・ブラックバーズ+フライング・スタート
ザ・ブラックバーズ
SOLID
2010-04-07

こちらは1974年発表のデビュー作「The Blackbyrds」と同年発表の2作目「Flying Start」の2枚をカップリングしたモノです。

最初は「The Blackbyrds」。全8曲収録で、プロデューサーには前述のスカイ・ハイ・プロダクションがクレジット。ザ・ブラックバーズ=Barney Perry(g)、Kevin Toney(kbds, melodies & synth)、Joe Hall(b)、Keith Killgo(ds)、Perk Jacobs(perc)、そしてAllan Barnes(s & t-sax)の6人編成。楽器の他に彼ら自身で歌って、その他4曲(M1,3-4 & 7)に助演しているのが、David Williams(b)、Ray Armando(perc)、Oscar Brashear(tp & flh)です。

まずはクラヴィネットに粘っこいベースライン絡んでの少し少し系M1「Do It, Fluid」(ドナルド・バード作)で幕開け。リードとコーラスが掛け合いながら歌い進める気怠いファンクチューンで、テナーやトランペットのソロを端的に挟んで、ギターカッティングからのアップな16刻みによるM2「Gut Level」(L. Ross作)は、シンセが軽妙にテーマ展開するインスト曲。ソプラノのソロを中盤&終盤に挟んでのある意味でジャズファンク。ベースが小刻みなリフ刻んで始まる少しスローなチキチキ曲M3「Reggins」(L. Mizell作)は、しばしのリフにギターやブラス隊が色を添えた後、フリューゲルホルンが甘めなサビを展開。中盤にフリューゲルホルンとテナーの同時ソロを挟んで、クラヴィネットとベースがリフ刻んで始まる少しスローな跳ね系M4「The Runaway」(ドナルド・バード& K. Toney共作)は、男性陣が端的に繰り返すタイトルコールを軸に、ブラス隊絡み合って進行するパーティソング風。

B面に移って、クラヴィネットとベースラインが掛け合って始まる少しスローなチキチキ風M5「Funky Junkie」(ドナルド・バード作)は、ささやかなスキャットを軸に、ワウかけたギターが大いに絡み合って進行する。熱めなテナーソロにはギターと絡んでグルーヴィーなトランス状態。ハープシコード?から始まる少しスローなチキチキ曲M6「Summer Love」(A. Barnes作)は、ソプラノがテーマ奏でるメロウな楽曲。かすかに男性コーラス陣も色を添えつつ、ソプラノソロも挟んで、ベースラインに16刻み交えて始まるミディアム系M7「Life Styles」(L. Mizell作)は、浮遊感漂う響きの中でブラス隊が端的なテーマ奏でていく。その裏でフリューゲルホルンソロ、ソプラノソロを披露して、最後はアップな8ビート曲M8「A Hot Day Today」(B. Perry & D. Byrd)。リム4つ打ちしつつ男性陣が歌い進めるささやかな響きの楽曲。中盤にエレピソロを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

続いては1974年発表の「Flying Start」。エグゼクティブ・プロデューサーはOrrin Keepnews、プロデューサーはドナルド・バードで、ザ・ブラックバーズ=Barney Perry(g)、Kevin Toney(p, e-p, clavinet & synth)、Joe Hall(b)、Keith Killgo(ds)、Perk Jacobs(perc)、そしてAllan Barnes(flu, s & t-sax)の6人編成。ホーン隊として4曲(M9, 12,14 & 16)に助演しているのがJackie Kelso(b-sax)、Bobby Bryant(tp)、Oscar Brashear(tp)、Alexander Thomas(tb)、George Bohanon(tb)。こちらも全8曲収録です。

まずはアップな4つ打ち風M9「I Need You」(D. Byrd & K. Toney共作)で幕開け。ドラムのKeith Killgo(vo)が高らかに歌い上げてくディスコ調。小気味よいブラス隊、歌伴するテナーはアーニー・ワッツ(t-sax)による。また連打なエレピソロも挟んで、ミディアムな16刻みによるM10「The Baby」(ドナルド・バード作)は、シンセが端的なテーマを繰り返すインスト曲。ワンテーマながら、ジャジーなギターソロを大いに挟めば、少しスローな16刻みによるM11「Love Is Loce」(K. Killgo作)は、シンセが朗らかなテーマを展開。中盤にエレピソロを挟んで、ミディアムな16刻みによるM12「The Blackbyrd' Theme」(A. Barnes, J. Hall & K. Toney)は、彼らのテーマ曲で、ブラス隊が小気味よくテーマ奏でつつ、Bruce Fischer(vo)やSigidi(vo)、そしてThe Blackbyrds(vo)が絡み合って&楽しげに歌い合う。テナーソロを少し挟みます。

B面に移って、8分刻みから始まるアップ系M13「Walking In Rhythm](B. Perry作)は、Sigidi(vo)やThe Blackbyrds(vo)が朗らかに歌い合っていくささやかな楽曲。中盤にフルートソロを挟んで、ギターカッティングからのミディアム系M14「Future Children, Future Hopes」(K. Toney作)は、シンセやブラス隊が木訥としたテーマ奏でていく。中盤にシンセソロを挟めば、ベースにシンセ絡んで始まる少しスローなチキチキ曲M15「April Showers」(A. Barnes作)は、Keith Barbour(vo)が朗らかな歌声を響かせる。最後はベースがリフ刻んで始まる少しスローなチキチキ曲M16「Spaced Out」(K. Toney作)。シンセやブラス隊がテーマ奏でるグルーヴィー調。合間にエレピにソプラノ、シンセのソロを挟んで幕を閉じます。

2:「シティ・ライフ/アンフィニッシュド・ビジネス」:City Life + Unfinished Business〜The Blackbyrds
4526180030188
ザ・ブラックバーズ
SOLID
2010-05-05

こちらは1975年発表の4作目「City Life」と、1976年発表の5作目「Unfinished Business」の2枚をカップリングしたモノ。3作目は「Cornbread, Earl And Me」という作品らしいけど、同名映画のサントラらしいです。

最初が「City Life」。全8曲収録で、プロデュースはドナルド・バードが、ザ・ブラックバーズ=Orville Saunders(g)、Kevin Toney(kbds)、Joe Hall(b)、Keith Killgo(ds)、Stephen Johnson(flu & sax)の5人編成。ギターが替わってパーカッションが抜けて〜という形。メリー・クレイトン、George Bohanon、アーニー・ワッツ、パトリース・ラッシェン、Gary Bartz、Larry Mizell、Fonce Mizell、Tommy Morganに対してスペシャルサンクス!と記されています。

まずはギターカッティングからのミディアムな跳ね系M1「Rock Creek Park」(5人共作)で幕開け。シンセにコーラス多層に絡んでテーマ展開するアーバンなファンク調。あえぎ声的に歌声添えるのはメリー・クレイトンっぽい。2番からはコーラスにフルートソロ絡めて、ギターがリードしてのアップなウンチャ曲M2「Thankful 'Bout Yourself」(O. Saunders)は、喰ったリズムに変化してシンセ&ソプラノ、そして男女コーラス隊が絡んでテーマ展開。中盤にシンセソロ、終盤にソプラノソロを挟んでテクニカルかつグルーヴィーに響く。アルバムタイトル曲で、サイレン音らから喰ったリフ挟んで始まるアップ系M3「City Life」(K. Toney作)は、男性陣が歌い上げていくファンキー調。ギターソロ、またギターとシンセの掛け合い挟んで小気味よく披露すれば、ハーモニカがリードして始まる少しスローなチキチキ曲M4「All I Ask」は、ストリングス隊も従えながら切々とハーモニカがテーマ奏でて。エレピやハーモニカのソロを挟んで。

B面に移って、アカペラから始まるアップ系M5「Happy Music」(ドナルド・バード作)は、そのフレーズに小気味よくバック重ねていくワンテーマな楽曲。ミュートトランペットの歌伴&ソロを挟んで、また終盤にはクレイトンのファンキーなフェイクも重なる。ギターがリードして始まるスローなチキチキ曲M6「Love So Fine」(J. Hall作)は、男性陣が歌い進めるメロウなバラッド曲。流麗なストリングス隊もいい雰囲気を残して、中盤にピアノソロ、以降は積極的に歌伴して。ポップなイントロ配して始まるアップ系M7「Flying High」(K. Killgo)は、男性陣が歌い進めていくポップ寄りな楽曲。中盤にフルートソロを挟みつつ、そのコーラスワークは秀逸。最後はフェードインして始まるミディアム系M8「Hash And Eggs」(F. Mizell & L. Mizell共作)。ワウ絡めたギターカッティングにクラヴィネット鳴り響いてのファンキー調。タイトルコール繰り返しつつ、ソプラノにトランペットのソロを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

続いて「Unfinished Business」は、全7曲収録で、プロデュースはドナルド・バードが務めて、ザ・ブラックバーズ=Orville Saunders(g)、Kevin Toney(kbds)、Joe Hall(b)、Keith Killgo(ds)、Wesley Jackson(flu & sax)の5人編成。リード奏者が替わりました。

まずはギターカッティング左右重なって始まるアップな16刻みによるM1「Time Is Movin'」(K. Killgo作)で幕開け。ファルセットな男性陣がリードを取る直進的なファンキー調。中盤にオルガンソロ、シンセを軸としてのブリッジ挟めば、Tommy Morgan(harmonica)のハーモニカがリードしてのミディアム系M2「In Life」(J. Hall, K. Killgo, K. Toney & O. Saunders共作)は、グルーヴィーなリフの上でファルセットな男性陣が歌い進める小気味よいファンキー曲。終始、奔放に歌伴するハーモニカだったりする。シンセがリードして始まるミディアムな跳ね系M3「Enter In」(J. Hall作)は、ファルセットな男性陣が歌い進めるファンキー調。ここでの歌伴主役はシンセで、途中にシンセソロをも披露して、フルートがリードしてのアップ系M4「You've Got That Something」(ドナルド・バード& K. Toney共作)は、男女コーラス隊が歌い進める可愛い響きの楽曲。ここでの歌伴主役はフルートで、多分、アーニー・ワッツ(flu)。

B面に移って、シンセがリードしてのアップ系M5「Party Land」(ドナルド・バード& O. Saunders共作)は、女性ボーカル=Mildred Lane(vo)が歌い飛ばすある意味でディスコ調な楽曲。歌伴主役はシンセ。そのサウンドは洗練されてないけど荒々しく進行し、フルートがリードしてのアップな8ビート曲M6「Lady」(J. Hall作)は、ファルセットな男性陣が歌い進める直進的な楽曲。ここでの歌伴主役はフルートで、最後はアップ系M7「Unfinished Business」(K. Toney共作)。ファンキーなリズムの中、シンセが木訥とテーマを奏でていく。小気味よいブラス隊が色を添えつつ、テナーソロからカッティングを軸としたギターソロは恐らくレイ・パーカー・Jr.(g)。その後再びテナーソロを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Jackie Kelso(flu, t & b-sax)、William Green(flu, t & b-sax)、チャック・フィンドレー(tp & flh)、Gary Grant(tp & flh)、Nolan Smith(tp & flh)、Steve Madaio(tp & flh)、Charles Loper(tb)、George Bohanon(tb)、Lew McCreary(b-tb)、Akan Robinson(french horn)、Marilyn Robinson(french horn)、Vince DeRosa(french horn)、Alex Brown(vo)、Bill Medford(vo)、Charles Barnett(vo)、Jerry Spikes(vo)、Jim Gilstrap(vo)、John Lehman(vo)、Kenny Moore(vo)、Marti McCall(vo)、Myrna Matthews(vo)、The Blackbyrds(vo)。

3:「アクション/ベター・デイズ」:Action + Better Days〜The Blackbyrds
アクション/ベター・デイズ
ザ・ブラックバーズ
SOLID/ACE
2010-05-05

こちらは1977年発表の6作目「Action」と、1980年発表の7作目「Better Days」の2枚をカップリングしたモノ。

最初は「Action」で、全7曲収録。ザ・ブラックバーズ=Orville Saunders(g)、Kevin Toney(p & synth)、Joe Hall(b)、Keith Killgo(ds)、Stephen Johnson(sax)。リード奏者が復活な形です。編曲はWade Marcusが務めています。

まずは軽妙なイントロから始まる少しスローな跳ね系M1「Supernatural Feeling」(K. Toney & O. Saunders共作)で幕開け。ファルセットな男性陣が歌い進める朗らかなメロディを持つ楽曲。スラップ絡めてのBメロは非常に小気味よく、終盤に絡むテナーはアーニー・ワッツ(s & t-sax)かも。ストリングス隊がリードしてのアップ系M2「Lookin' Ahead」(K. Toney作)は、ファルセットな男性陣が歌い進める直進気味なファンクチューン。激しいクラヴィネットな歌伴ギターが色を添えて、ソプラノがリードして始まる少しスローなチキチキ曲M3「Mysterious Vibes」(K. Killgo作)は、煌びやかなシンセ添えた中でファルセットな男性陣が物悲しいメロディを伝える。節々で情感豊かに色を添えるのはソプラノ。喰ったビートのミディアム系M4「Something Special」(K. Killgo作)は、ピアノソロを大いにフィーチャー。少しコーラス重ねてのサビのみがテーマ性を有して。

B面に移って、ギターカッティングからのアップ系M5「Street Games」(K. Toney作)は、野太く男性陣が歌い進めるどちらかといえばパワーファンク。終盤、キャッチーなサビに絡む野太いシャウトは印象的。ピアノのリードに男女の妖艶系掛け合い挟んで始まる少しスローな跳ね系M6「Soft And Easy」(O. Saunders作)は、サビ部分にコーラス絡みつつもピアノが大いにリードするムーディな楽曲。掛け合いは後半にも挟まれて、ホントにエロい響き。最後は少しスロー系M7「Dreaming About You」(K. Toney作)。地声系な男性陣が歌い進めるこちらもムーディ系。ドナルド・バード(tp)のトランペットが甘く気怠く色を添えて、静かに幕を閉じます。

かなり攻めた&まとまった内容で、会心の1枚でした。しかし本作にて一旦はドナルド・バードとの関係も終焉し、バンドは活動休止に至ります。

その他参加ミュージシャン。レイ・パーカー・Jr.(g)、David Shields(b)、Ollie Brown(ds & perc)、Eddie "Bongo" Brown(congas)、The Block Boys Orchestra(vo)=Bili Thedford、Jim Gilstrap、John Lehman、Ollie Brown、Ronnie Mayez、Roy Galloway。

続いては前作から3年の時を経て発表となった「Better Days」。前作でドナルド・バードが一線を引きつつ、しかしメンバーはザ・ブラックバーズ=Orville Saunders 供g)、Kevin Toney(kbds & synth)、Joe Hall 掘b & vo)、Keith Killgo(ds & vo)、Stephen Johnson(sax)で、エグゼクティブ・プロデューサーにCharles Graziano、プロデューサーにジョージ・デューク(synth…M3-4,6-7 & 9-10)を迎え、フィーチャリング=James Garrett(vo、back-vo…M3 & 5-7)とDan Stewart(perc)にて制作されました。全10曲収録です。

まずは喰ったビートからのアップ系M1「Dancin' Dancin'」(L. Farmer, D. Gordon & M. Gordon共作)で幕開け。タイトルコール経て小気味よく地声で歌い合って&掛け合ってのファンク調。コーラスワークを大いに変化させてる。続くアップ系M2「Lonelies For Your Love」(L. Farmer & O. Saunders共作)は、リードを軸に進行する直進的なファンクチューン。繰り返されるそのサビは非常にキャッチー。アップな4つ打ち曲M3「Better Days」(K. Killgo, D. Stewart & R. Monroe共作)は、野太く絡み合って歌い進めるディスコ調。小気味よいブラス隊が時代を感じさせつつも、ギターにアルトがリードしての少しスロー系M4「Do It Girl」(J. Hall, J. Skehan & R. Monroe共作)は、ナイティでムーディなバラード曲。そのサビは非常にキャッチー。ギターに煌びやかなシンセ絡んでのアップ系M5「Without Your Love」(J. Hall, J. Skehan & R. Monroe共作)は、軽やかなギターカッティング従えて歌い進めるささやかなファンクチューン。角松的な響き?ある意味でアーバンな印象を持つ。

B面に移って、ギターがリードしてのアップ系M6「Do You Wanna Dance」(C. James & L. Bell共作)は、スラップ鳴り響いてのロック寄りなファンクチューン。正に1980年代はこのような楽曲が溢れてた気がする。少しスローな跳ね系M7「Love Don't Strike Twice」(J. Hall, A. Alexander & R. Monroe共作)は、持ち味のファルセットにて歌い進めていくささやかなファンクチューン。後半、フェイクするファルセットが大いに色を添えて、ギターカッティングからのアップな4つ打ち曲M8「What's On Your Mind」(P. Saunders & A. Alexander共作)は、小気味よいベースライン従えてのその時代に流行ったブラコンらしい楽曲。超軽妙なシンセソロを挟んで、ギターカッティングからのアップ系M9「Don't Know What To Say」(O. Saunders & L. Farmer共作)は、ファルセット用いた男性陣が歌い進めるブラコン調。最後はミディアムな8ビートによるM10「What We Have Is Right」(O. Saunders & L. Farmer共作)。朗らか系なメロディをハーモニー被せながら歌い進めていく。いい余韻を残して、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Marc Cohen(p…M6 & 9、synth…M1、clavinet & a-sax…M4)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M2,6 & 9)、シーラE(perc…M8 & 10)、Jose Hernandez(a-sax…M10)、ラリー・ウィリアムス(sax…M1-3,6 & 8-9)、ジェリー・ヘイ(tp…M1-3,6 & 8-9)、Gary Grant(tp…M1-3,6 & 8-9)、Bill Reichenbach(tb…M1-3,6 & 8-9)、Carl Carlwell(back-vo…M1,4-7 & 9)、Jim Gilstrap(back-vo…M1,4-7 & 9)、Lynette Stephens(back-vo…M10)、Tramaine Hawkins(back-vo…M10)。

CDコレクションその2557…「ファンクINC」2枚!

今回は、プレスティッジ・レーベル所属のオルガンジャズ・バンド=ファンクINCの諸作をまとめて。

ファンクINC=Bobby Watley(org)、Eugene Barr(t-sax)、Steve Weakley(g)、Jimmy Munford(ds)、Cecil Hunt(congas)という編成。オルガンジャズらしく、ベースレスな編成であります。

1:「ファンクINC/チキン・リッキン」:Funk, Inc. + Chicken Lickin'〜Funk, Inc. 
ファンクINC/チキン・リッキン
ファンク・インク
SOLID RECORDS
2010-07-07

こちらは、1971年発表のデビュー作「Funk, Inc.」と、1972年発表の2作目「Chicken Lickin'」の2枚をカップリングしたモノ。

まずはデビュー作「Funk, Inc.」。全5曲収録です。

まずはギターがリードしての少しスロー系M1「Kool Is Back」(G. Redd & J. Crosby共作)で幕開け。テナーにオルガン、ギターがテーマ奏でる暑苦しくないファンクチューン。オルガンを軸としてのブリッジ経てテナーにギター、オルガンのソロを挟んで、小気味よいユニゾン後奏繰り返してフェードアウト。スネア4つ打ちによるアップ系M2「Bowlegs」(S. Weakley作)は、テナーが端的なテーマ繰り返すワンテーマな楽曲。テナーにギター、オルガンに連打なドラム、コンガと、全員がしっかりソロ披露し、こちらも小気味よいユニゾン後奏繰り返してフェードアウトする。

B面に移って、ジェイムス・ブラウン「Sex Machine」的イントロからの少しスロー系M3「Sister Janie」(B. Watley作)は、テナーにギターが端的なテーマを繰り返す。テナーにギター、オルガンのソロを挟んでテーマ反芻、激しめなオルガンソロとなってフェードアウト。ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M4「The Thrill Is Gone」(B. B. キング作)は、唯一のカバー曲で、テナーがテーマを朗々とブロウするブルース曲。ギターソロ経て、オカズ交えつつテナーかまテーマ反芻し、再びギターソロとなり、高らかに、また周囲消えて独奏ともなりつつしっかり披露しながらフェードアウト。オルガンがリードしてのアップな3連シャッフル曲M5「The Whipper」(B. Watley作)は、オルガンがテーマ奏でてのブルース曲。テナーにギター、オルガンのソロを挟んでテーマ反芻し、スパッとエンディングを迎えます。

続いて2作目「Chicken Lickin'」。メンバーは変わらず、全6曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲の少しスローな16刻みによるM1「Chicken Lickin'」で幕開け。テナーとオルガンがささやかなテーマを繰り返す。リフ絡めてのギターフィルから、淡々とブロウしてのテナー、オルガンのソロを挟んでテーマ反芻、テナーとオルガンのまま、フェードアウトする。そしてアップな8ビート曲M2「Running Away」(S. Stewart作)ば、オルガンのささやかなテーマにギター&テナーがパーカッシブな合いの手入れて進行。テナーにギター、オルガンのソロをしっかり挟んでテーマ反芻、フェードアウト。ギター爪弾いて始まるスローなハチロク曲M3「They Trying To Get Me」(S. Weakley作)は、そのまま存分にギターソロ展開。コード弾きするオルガンが崇高さを残して。

B面に移って、フリーに音出し始まりのM4「The Better Half」(A. Kellum, B. Odum, E. Williams, J. Nolen, J. Davis, L. Rasberry 掘M. Parker, M. Parker & R. Griffith共作)は、ミディアムな16刻み加わって、まずはギターソロ経て、テナー&オルガンが端的なテーマを繰り返す。朗々とテナーにオルガン、転調してギターのソロを挟んでテーマ反芻、リットしてテナーとギターが掛け合ってエンディング。テナーがリードしての少しスローなチキチキ曲M5「Let's Make Peace And Stop The War」(B. Watley作)は、オルガンとテナーがムード歌謡的なテーマ経て、Bobby Watley(vo)とJimmy Munford(vo)が掛け合いながら歌を重ねる。ある意味で彼らの新機軸だけど、メロウな響き。軽快な4ビートによるM6「Jung Bongo」(B. Watley作)は、オルガンにテナー&ギターがテーマ繋いでのスウィンギーなジャズ風。オルガンにテナー、ギターのソロ、またオルガンとドラムの掛け合い挟んでテーマ反芻、小粋にエンディング、幕を閉じます。

2:「ハンギン・アウト/スーパー・ファンク」:Hangin' Out + Superfunk〜Funk, Inc.
ハンギン・アウト/スーパー・ファンク
ファンクINC
SOLID
2010-07-07

こちらは1973年発表の3作目「Hangin' Out」と同年発表の4作目「Superfunk」の2枚をカップリングしたモノです。

まずは3作目「Hanngin' Out」。メンバーは変わらず、プロデューサーはOzzie Cadena、エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダーが務めて、全6曲収録です。

まずはドラムがリズム刻んで始まる少しスローなチキチキ曲M1「Smokin' At Tiffany's」(Watley, Barr & Weakley共作)で幕開け。テナーとギターが朗らかなテーマを繰り返す。ベースは生!ゴードン・エドワーズ(b…M1,4 & 6)がグルーヴィーに伴奏。テナーにギター、オルガンにコンガのソロを挟みます。少しスローなチキチキによるM2「Give Me Your Love」(カーティス・メイフィールド作)は、ギターがテーマを。そのままソロへと発展、続いて朗々とテナーソロ経て、再びギターソロで盛り上げつつもフェードアウト。アップな8ビートによるM3「We Can Be Friends」(Watley, Hunt & Mumford共作)は、Bobby Watley(vo)とJimmy Munford(vo)による歌Aメロと、ギター&テナーによるBメロで構成。ギターにテナー、オルガンのソロを挟みます。

B面に移って、少しスローなチキチキ曲M4「Dirty Red」(B. Watley作)は、オルガンがテーマ奏でる。生ベースによってかグルーヴィーに響いて、ギターにテナー、オルガンのソロを挟めば、アップな8ビート曲M5「I Can See Clearly Now」(Johnny Nash作)は、知られたメロディをギター、そしてテナーで。歌心溢れるギターに朗々とテナーのソロを挟んで、最後は小刻みなイントロをテナー奏でてアップ系M6「I'll Be Around」(Hurtt & Bell共作)。オルガンが木訥とテーマ繰り返す。軽妙なオルガンソロを挟んでテーマ反芻、幕を閉じます。

続いて4作目「Superfunk」。メンバーは変わらないけど、Bobby Watley(org、vo…M2)とJimmy Munford(ds、vo…M1 & 4-5)が部分的に歌声披露。プロデューサー&編曲はDavid Axelrodが務めて、全6曲収録です。

まずは深々と言葉挟んで始まるスローなチキチキ曲M1「Message From The Meters」(Leo Nocentelli作)で幕開け。ブラス隊も従えて大勢で歌い合う黒さ全開なファンクチューンで、中盤にワイルドなギターソロ挟みつつ、ブラス隊らがリードしての少しスローなハーフタイムシャッフル曲M2「Goodbye, So Long」(Watley, Hunt & Munford共作)は、リードをオルガン奏者のワトレイが歌う退廃的な響きの楽曲。ワンテーマを延々と繰り返して、オルガン独奏から始まるM3「The Hill Where The Lord Hides」(チャック・マンジョーネ作)は、ギターカッティングにミディアムな16ビートのイントロ経て、テナー&ギターがテーマ繰り返す。テナーにギター、オルガンのソロをしっかり挟んでそれぞれが自己表現。

B面に移って、ブラス隊がリードしてのスローなチキチキ曲M4「Honey, I Love You」(B. Watley作)は、大勢でシャウトしての歌モノ。ソウルフルな響きに、2番からはトロンボーンも色を添えて、ブラス隊がリードしてのミディアム系M5「Just Don't Mean A Thing」(Watley, Hunt & Munford作)は、大勢が野太く歌い合っての主張系。節々の笑い声や台詞で色を添えつつ、繰り返されるブラス隊のリフにそれぞれがフィル挟んで、終盤にはギターソロも。最後はスローなチキチキ曲M6「I'm Going To Love You」(バリー・ホワイト作)。作者のバリーに似せて台詞交えるのはGene Barr(voice)。テナー&ギターがテーマ奏でて、テナーにギターのソロをしっかり挟んでテーマ反芻、フェードアウトして幕を閉じます。

前作でかすかに導入していた歌モノを、本作ではまあまあ取り上げてます。ただしA面とB面の最後(M3とM6)ではしっかりとインストしちゃって自己表現。そんな形でまとめた1枚です。

その他参加ミュージシャン。Don Peake(g)、Johhny Watson(b)、Jackie Kelso(t & b-sax)、Allen De Reinzo(tp)、Olllie Mitchell(tp)、George Bohanon(tb)。

CDコレクションその2556…「サカナクション」新作1枚!

今回はサカナクションの企画作がお題目です。

1:「アダプト [初回生産限定盤A]
アダプト [初回生産限定盤A]
サカナクション
ビクターエンタテインメント
2022-03-30

サカナクションは、何かのきっかけがあって2019年発表の7枚目のオリジナル作を購入しちゃいました(レビューはこちら)。その流れで買っちゃった本作ですけど、中身は企画作=コンセプトアルバムでした。タイトル=適応の意を持ち、長引くコロナ禍においての現在の心境らをまとめた1枚のようです。全10曲収録。

まずは風の音に重々しいシンセ絡んで始まるM1「塔」で幕開け。いわば音の洪水なアルバムイントロ的なインスト曲。

そして少しスローなチキチキ曲M2「キャラバン」は、「行こう砂の街」と何となく深い歌詞を持つ。混迷しているコロナ禍だからの旅の行き先を、深々としたメロディとサウンド携えてまとめ上げれば、喰ったキメからのアップ系M3「月の椀」は、小気味よいリズムに煌びやかなシンセらを添えて、「ツキノワン」を繰り返しながらの彼ららしいポップソング。

タム連打なイントロ経てのアップ系M4「プラトー」は、とにかく邁進系な響きを持つ。タイトルはフランス語の停滞という意を持ち、男女関係?色んな停滞を歌っていく。

ブラス隊がリードしてのアップ系M5「ショック!」は、配信限定での先行シングルで、映画「劇場版ルパンの娘」主題歌。グルーヴィーなベースラインに有機的に絡むブラス隊を従えて、「ショック!」と繰り返していく疾走感溢れる楽曲。左右に振り分けてのギターソロもユニーク。

ハイハット16刻みからのアップ系M6「エウリュノメー」は、クラブジャズ風なインスト曲。織り成すシンセの響き、そしてそのバランス感が巧みな印象。

ピアノから始まるスロー系M7「シャンディカブ」は、素朴な日常?素朴なメロディを淡々と歌っていくバラッド曲。アコースティック感を前面に出しつつ、間奏で用いたシンセは優しく響いて、「正しい正しくない」と歌い出す少しスローなチキチキ曲M8「フレンドリー」は、2拍3連風なシンセがユラユラと響きつつ、中盤にはベースのハーモニクスも交えて、物事は絶対じゃないという意を繰り返していく。

最後は、CD限定収録のM9「DocumentaRy of ADAPT」。M1同様な音の洪水な冒頭、ギターカッティングに鍵盤コード弾き、ハイハットと4つ打ち加わってEDM的なしばしの時間。ライブ会場で用意していただろうトラックは、恐らく煌びやかな照明と共に観客を高揚させたはず。

はい、やっぱりコロナ禍で色々と身体的かつ精神的なストレスを感じて、リーダーの山口一郎さんは休業しちゃってるみたいですね。ホントにコロナをどうにかして欲しい。

CDコレクションその2555…「宇多田ヒカル」最新作1枚+番外1枚!!

今回は、宇多田ヒカルの最新作、そして配信限定で先頃公開されたスタジオライブがお題目です。

1:「BADモード (初回生産限定盤) (特典なし)
BADモード (初回生産限定盤) (特典なし)
宇多田ヒカル
ERJ
2022-02-23


こちらは、宇多田ヒカル(vo、p…M1、kbds & prog…M1-5,7-8,10 & 12、additional kbds & prog…M11、additional ds-prog…M9 & 13、korean wavedrum & shaker…M10)名義による8作目のオリジナル作。そんなにしっかりとフォローしてないんだけど、2014年発表のデビュー作の15周年記念盤(レビューはこちら)を経て、音楽活動再開しての2016年発表の6作目(レビューはこちら)、2018年発表の7作目(レビューはこちら)、そして昨年3月発表の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のEPと、最近のはしっかりと…。

今回はやっぱり既出曲多々あれど、ボーナストラック4曲加えて全14曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、アップな4つ打ち曲M1「BADモード」(曲:Jodi Milliner)で幕開け。絶好調↔BADモードという感情の両極端を示しつつ、大いなる愛?素朴な愛の形を淡々と歌い上げてく。シンセらによる流麗な間奏は、一服っぽい彩りを残して。

ピアノのアルペジオから始まるスロー系M2「君に夢中」は、TVドラマ「最愛」主題歌。キャッチーなサビ始まり、そしてラップ交えてのAメロ、少しブリッジ的なBメロにて構成も、ドラマに合わせてか重たさが支配している。タイトル「君に夢中」は、ドラマの全てを包括してると言えます。

折り重なるシンセ類がリードしてのミディアム系M3「One Last Kiss」は、映画「シン・エヴァンゲリオン」テーマソング。4部作の完結編となる映画はまだ観てないけど、浮遊感漂うサウンドメイキング用いつつ、「オッオッオ〜」なサビはとにかくキャッチーに耳に残ります。

タイトルコールして始まる少しスロー系M4「PINK BLOOD」は、TVアニメ「不滅のあなたへ」OPテーマ。自身のコーラスと掛け合いながらの2つの主旋律の掛け合いは、それぞれが記号的でありつつも複合的な響きを残して、エレピ音にハミング重ねて始まるミディアム系M5「Time」は、TVドラマ「美食探偵 明智五郎」主題歌。喰った打ち込みビート用いつつ、バックトラックは必要最小限として切々と歌い上げてく。

深々としたビートからの少しスロー系M6「気分じゃないの(Not In The Mood)」は、どことなくな気怠さが充満したサウンドメイキングし、M1=BADモードでも〜が「気分じゃないの」と気怠く自己主張。最後はシンセ類がしっかり折り重なってのエンディングを挟みます。

コード音従えてささやかに歌い出すM7「誰にも言わない」は、「サントリー天然水」CMソング。TVではサビ部分のみ流されてるんだけど、浮遊感漂うのはメロディを2拍3連な譜割りしてるせいかも。木訥としたサックス音交えつつ、中盤からはピコピコなシンセ加わって躍動的な一瞬。

アップな4つ打ち鳴り響いてのM8「Find Love」は、全編が英語歌詞。自身でハーモニー&コーラス重ねつつ、「自分らしく生きて、真実の愛をゆっくり探してみる」なんて歌詞らしい。これは自身の現状報告なのかもしれない。

鳴り響くピアノに歌添えて始まるスロー系
M9「Face My Fears(Japanese Version)」(Skrillex, Poo Bearとの共作)は、ゲームソフト「キングダムハーツ掘OPテーマ曲。Skrillex(prog…M9 & 13)が用意した先鋭的なバックトラックの中、「私に向き合って」と訴えていく。

実質最後は、シンセにコンガ絡んで始まるアップ系M10「Somewhere Near Marseilles - マルセイユ辺り -」は、ほぼ英語歌詞ながら、ロンドンとパリの中間=マルセイユで会いたいね…と歌っていく。メッセージ性はなくって、伝えたい相手がいるんでしょ的な。ただし仕上げてみたら11分54秒の長尺となったらしいけど、その適度なEDM感がユラユラと心地よく響きます。

ボーナストラックは4曲。M3と共に映画「シン・エヴァンゲリオン」テーマソングとなったM11「Beautiful World(Da Capo Version)」は、映画1作目のテーマ曲をリメイクしたモノ。アコギにチェロ重なって、そこに崇高な歌声。劇場版4部作を締め括るべくのセルフカバーで、中盤からは4つ打ち加わってオリジナルの印象を反芻する。

続くはM8の日本語歌詞バージョン!M12「キレイな人(Find Love)」は、全く同じのバックトラック用いて。日本語に変換する事で節回しが少し変化してるかもしれないけど、その違いは分からない。

そしてM9のバージョン違いを2つ。まずは英語バージョン!M13「Face My Fears(English Version)」(Skrillex, Poo Bearとの共作)は、M12の逆。そしてリミックス音源M14「Face My Fears(A. G. Cook Remix)」(Skrillex, Poo Bearとの共作)は、ドラムンベースも用いたせいか、小気味よさは倍増感あり。

その他参加ミュージシャン。Ben Parker(g…M1 & 6-7、ac-g…M11)、
Reuben James(p…M9,11 & 13、wurlitzer…M4)、小袋成彬(kbds & prog…M5,7-8 & 11-12)、Sam Shepherd(p…M6、e-p…M1、kbds & prog…M1,6 & 10)、A. G. Cook(kbds…M3、prog…M2-3、remix…M14)、、Nobuaki Tanaka(additional prog…M11)、Jodi Milliner(b…M1,4,6,11 & 13、synth-b…M2-3 & 9、moog-b & juno pad…M5)、Leo Taylor(ds…M1)、Darren Heelis(additional ds-prog…M5)、Will Fry(perc…M1,7 & 10)、Ash Soan(perc…M6)、Chris Dave(perc…M9 & 13)、Soweto Kinch(sax)、Freddie Gavita(tp…M1)、Ensemble FOVE(strings…M11)、宇多田ヒカルの長男(vln…M1、vo…M6)。

番外「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」
202206061158400
宇多田ヒカル
2022-06-09

こちらは2022年1月19日の午後8時から配信されたスタジオライブのハイレゾ音源。先頃解禁となったばかりで迷わずクリックしちゃいましたけど、本編の配信日と同日に行われたモノです。全12曲収録。

まずはギターと鍵盤がリードしてのアップな4つ打ち曲M1「BADモード」で幕開け。生のバック従えつつ、軽やかに歌い上げてく。間奏には木訥とサックスも絡んで、また節々にはブラス隊が暖かく色を添える。多層なシンセ類がリードして始まるミディアム系M2「One Last Kiss」は、浮遊感漂う打ち込み従えて切々と歌い上げていく。特にシンセベースの重たくもふくよかな響きは、サウンドの根底をしっかりと支えてる。

ピアノから始まるスロー系M3「君に夢中」は、こちらも打ち込みを大いに活用しつつ、ライブ向けに少し整理したバックトラック用いて、鮮明に歌声が響き渡る。あえて土着なドラムのビートの繰り返しもグルーヴ感を醸し出せば、伸ばしたシンセ音に歌声重ねて始まるミディアム系M4「誰にも言わない」は、浮遊感漂うサウンドに歌伴テナーをしっかり添えて展開。中盤のシンセのピコピコ音は音質を少し大人しく変化させ、ライブ用に調和させてます。

生ドラムがビート刻んで始まるアップな4つ打ち曲M5「Find Love」は、やはり英語歌詞ながらも、コーラスワークは限定的とし、軽やかに歌い続けていく。シンセにハミング重ねて始まるミディアム系M6「Time」は、生ドラムによる喰ったビートが、どことなく無機質な響きの中で、歌声と共に人力の暖かさを鮮烈に印象を残して、エレピ従えてタイトルコールして始まる少しスロー系M7「PINK BLOOD」は、自身のコーラスデータと掛け合いながら〜がライブ時の再現方法。いわば後付けした歌声の生感がイキイキと映えてる。

ピアノから始まるM8「Face My Fears(English Version)」は、まずは英語バージョン。歌声のビブラートが美しく響いて、徐々に昂ぶるバックトラックだけど、人力ドラムがその効果を高めていく。強弱と緩急のバランス感が美しく感じられる。人力ドラムにピコピコとシンセ鳴り響くミディアム系M9「Hotel Lobby」は、2004年発表のUtada名義「EXODUS」収録曲で、全編が英語歌詞、オリジナルとの違いは不明だけど、EDM感全開なバックトラックは、最新作の楽曲と並べてもサウンド的に違和感は感じられない。

アコギにチェロ重なって始まるM10「Beautiful World(Da Capo Version)」は、どことなく淡々とまとめた感が強くて、アコギに歌声被せて始まるスロー系M11「About Me」は、M9同様に2004年発表のUtada名義「EXODUS」収録曲。全編が英語歌詞で、チキチキな人力ドラム含めてアコースティック感が強い編曲。最後はM12「Face My Fears(Japanese Version)」の日本語歌詞バージョン。どことなく生歌が切々と響き渡って、静かに幕を閉じます。

参加ミュージシャンの正確なクレジットが不明なので、どこが生でどこが打ち込みかは映像観ないとわからないのが残念なトコ。CD音源に紙媒体のライナーがあるように、配信分はデータでいいから何か欲しいと感じます。

CDコレクションその2554…「シェリル・クロウ」コンピ作1枚!!

今回は、シェリル・クロウのドキュメンタリー・フィルム「Sheryl」の公開の合わせて発表されたベスト集がお題目です。

1:「シェリル:ミュージック・フロム・ザ・フィーチャー・ドキュメンタリー (SHM-CD)(2枚組)(特典:なし)」:Sheryl - Music From The Feature Documentary - 〜Sheryl Crow
シェリル:ミュージック・フロム・ザ・フィーチャー・ドキュメンタリー (SHM-CD)(2枚組)(特典:なし)
シェリル・クロウ
Universal Music
2022-05-18

既にそのフィルムは、2022年3月11日に行われたS×SWでプレミア公開、その後、5月6日にTV番組「Showtime」で放送されたようなので、劇場公開という手段じゃないようだけど、その半生に合わせて印象的な楽曲、ターニングポイントとなった楽曲らをまとめたのが本作。新曲や最新ライブ音源らも交えつつ、CD2枚に全35曲収録です。

Disc1枚目、まずは少しスローなM1「If It Makes You Happy」にて幕開け。1996年発表の2作目「Sheryl Crow」収録曲で、チャートでは全米10位を記録したある意味で出世曲。フォークロックや体裁ながらもそのサビは鮮烈。

遡って1993年発表の1作目「Tuesday Night Music Club」から4曲、少しスロー系M2「Leaving Las Vegas(邦題:さよならラス・ベガス)」は、ブリッジ除いて展開はほぼ1つで、その繰り返しがクセになる。詩の朗読からのアップ系M3「All I Wanna Do」は、ラップ風節回しからのキャッチーなサビ、気怠さ感がイケてて、少しスローな跳ね系M4「What I Can Do For You」は、記憶になくって、小刻みな8分刻みの中である意味で近年のジョン・メイヤーっぽいA.O.R.的な響きを持つ楽曲。一転してスローなハチロク風M5「Run, Baby, Run」は、素朴でアーシー、「とにかく走れ」的な意の繰り返されるタイトルはキャッチー。

2作目から5曲、右側からのギターカッティングからのミディアム系M6「Hard To Make A Stand」は、記憶にないけど素朴に歌い上げ、ミディアムな8ビートによるM7「Sweet Rosalyn」は、気怠く&自身でハーモニー被せて歌い上げれば、アコギカッティングからのアップ系M8「A Change Would Do You Good」は、フォークロックな体裁用いつつも、その淡々とした響きが印象的。アコギカッティングからの少しスロー系M9「Home」は、歌伴スライドギターが流暢な響きを醸してのささやかなバラッド曲。喰ったビートのミディアム系M10「Love Is A Good Thing」は、スワンプロック的な響きの中、淡々とシャウト。終盤に繰り返される「Love」に、ウッドストックな時代への憧れを詞曲で上手くまとめています。

改めて1作目から2曲、アコギからのゆったりワルツによるM11「Strong Enough」は、民族音楽的な打楽器類も配してアメリカの源流を素朴にサウンドにまとめて、ギターカッティングからのミディアム系M12「Can't Cry Anymore」は、木訥と歌い進めるささやかな佳曲。

そして2作目から2曲、ボンゴら鳴り響いて始まるアップ系M13「Everyday Is A Winding Road」は、シェリルのキャリアの中での最大のヒット曲。映画「エリン・ブロコヴィッチ」で知ったんだと思う。「毎日は荒くれ道」は正にキャッチー。アコギカッティングからの少しスロー系M14「Redemption Day(邦題:救いの日)」は、どことなく退廃的な響きを持つ。

ここで1999年発表のライブ音源「シェリル・クロウ・アンド・フレンズ・ライヴ・フロム・セントラル・パーク」(快作です!)から、ギターがリードして始まるスロー系M15「The Difficult Kind(Live)」は、ほぼ同世代のシンガーソングライター=サラ・マクラクランをハーモニーに迎えて。そもそもは1998年発表の3作目「The Globe Sessions」収録曲で、バイオリンも交えながら深々と歌い上げます。

またまた1作目から、超スローな3連シャッフル曲M16「I Shall Believe」は、とことん伸ばしての伴奏従え、切々と歌い上げていくアーシーな楽曲。

そして最新ライブ音源となるM17「Real Gone(Live)」は、2021年10月13日にブルックリンボウルでのモノ。そもそもは2006年製作映画「カーズ」への提供曲で、ワウ絡めたギター従えてワイルドにロックする。中盤にハーモニカソロも挟んで、いかにもシェリルらしいカッコよさが詰まってます。

Disc2枚目に移って、3作目から3曲、まずは物悲しいギターカッティングからのミディアム系M1「My Favorite Mistake」。この「お気に入りの間違い」は、ホントにささやかな佳曲。アーシーがギター絡み合ってのスローな3連シャッフル曲M2「Riverwide」は、弦楽器隊も絡みつつ、アメリカの大地を感じさせる深淵な響きを持つ。また通信音的なエフェクトからのスロー系M3「Crash And Burn」は、アーシーなギターが大いに鳴り響く中で、切々と、そしてサビは高らかに歌い上げてく。

2002年発表の5作目「C’mon,C’mon」(レビューはこちら)からは2曲、まずは少しスローなチキチキ曲M4「Steve McQueen」は、スティーブ・マックイーンを題材にしてのフォーキーなロックチューン。エフェクトかけてのラップ挿入など、かなりカッコ良くまとめてて、打ち込みからのアップ系M5「Soak Up The Sun」は、ささやかでキャッチー、ある意味でガールズポップな印象。

2005年発表の6作目「ワイルドフラワー」(レビューはこちら)からの収録はなく、2008年発表の7作目「ディトアーズ」(レビューはこちら)から2曲、まずはいきなりのメキシカン?ミディアムな4つ打ち曲M6「Out Of Our Heads」は、ティンバレスも色添えつつ、その朗らかなサビは暖かく響いて、表題曲となるアップなウンチャ!M7「Detours」は、ささやかな響きに包まれたフォーキーな楽曲。歌い方も優しく変化させてます。

随分と飛んで2017年発表の10作目「ビー・マイセルフ」(レビューはこちら)収録曲で、ミディアムな8ビート曲M8「Be Myself」は、原点回帰!ロックに挑んだ楽曲だけど、その抜いた緩さがある意味で心地よい。

そして2019 年発表の11作目「スレッズ (SHM-CD)」(レビューはこちら)は、レジェンド達らとの共演作で、まずは5曲。アコギ弾き語って始まるミディアム系M9「Prove You Wrong」は、ギターにスティーヴィー・ニックス、ハーモニーにMaren Morrisを迎えてのストレートなロックチューン。中盤にギターソロ、終盤の歌掛け合いにはニックスも参加し、楽しげにロックすれば、ミディアムな8ビート曲M10「Tell Me When It's Over」は、カントリーシンガーのChris Stapletonをハーモニーに迎え、気怠い雰囲気に支配されつつも骨っぽくロックしちゃって、ピアノから始まるスローな跳ね系M11「Beware Of Darkness」は、歌伴ギターにエリック・クラプトン、ブランディ・カーライルとスティングを迎えてのアーシーなバラード曲。中盤のギターソロは左右同時進行しつつ、重々しくまとめれば、ギターから始まるスロー系M12「The Worst」は、ささやかなフォークロック。キース・リチャーズがアコギにハーモニーにとしみじみと色を添える。そして野太いラップにギター絡んで始まる少しスロー系M13「Story Of Everything」は、先のラップをChuck D、エッジ効いたギターをGary Clark Jr.、ハーモニーをAndra Dayが取ってのファンキー系。こんなサウンドもまあまあカッコよく歌い倒すシェリル。

2021年発表のライブ作「Live From Ryman & More」から、ギターがリードして始まるアップな8ビート曲M14「Everything Is Broken(Live)」は、ボブ・ディランのカバー曲で、若手シンガーソングライター&ギタリストのジェイソン・イザベルを迎えてのプレスリー的なロックチューンで、ハーモニカやギターのソロを挟んで、ドライブ感はたっぷり。

再び11作目から、ピアノから始まるミディアム系M15「Redemption Day(邦題:救いの日)」は、1枚目のM14のセルフカバーで、ギターからピアノを軸としての、全く趣きの異なる編曲を施し、ジョニー・キャッシュと深々とデュエットする。

そして新曲を3曲。ギターカッティングから始まるスロー系M16「Forever」(J. Trottとの共作)は、素朴なメロディを淡々と歌い上げてくフォークロック。「永遠なんて、そんなものはない」が「今日がある」と、ある意味でコロナ禍だからのささやかな歌詞が響いて、エフェクトかけて歌い出すスロー系M17「Still The Same」(J. Trottとの共作)も、素朴なメロディを「だけどあなたと私、私たちは変わらない」としみじみと歌っていく。最後はバスドラ4つ打ちにギター絡んでのアップ系M18「Live With Me」。自身でハーモニー被せつつの激しめのロックチューンで、歌詞は男性目線、ミック・ジャガー(blues harp)のハープソロらを交えつつ、カッコよく歌い飛ばして、現在も変わらないシェリルの姿を残して、幕を閉じます。

これら3曲のクレジットは、シェリル・クロウ(vo & harmony-vo、ac-g…M16、p…M16-17、b…M17)、Jeff Trott(g…M17-18、ac-g…M16-17、slide-g…M17、b…M16 & 18、mellotron strings & harmony-vo…M16)、Audley Freed(lead-g…M18)、Fred Eltringham(ds & perc)、Chris Carmichael(strings…M17)。

本作のコンピレーション・プロデューサーは、Pam WertheimerとScott Borchetta、Stephen Weintraubが務めています。

生のシェリルはね、2002年発表の4作目「カモン・カモン」発表直後の大阪公演が最初で最後。ヤフオクの力で最前列をゲットし、大いに震えたカッコいいシェリル。その後は機会なく現在に至っていますが、今年で御年60歳となったシェリルです。何かの機会に〜と考えています。

CDコレクションその2553…「エリック・クラプトン」2枚!!

今回は、エリック・クラプトン関連を2種。

下の2のレビューで困窮し、3年程寝かしちゃいました(苦笑)。

1:「ザ・ブリーズ~J.J.ケイルに捧ぐ [CD]」:The Breeze(An Appreciation Of JJ Cale)〜Eric Clapton & ザ・ブリーズ~J.J.ケイルに捧ぐFriends
エリック・クラプトン&フレンズ
ユニバーサル ミュージック
2014-07-30

こちら、2013年に亡くなったJ.J.ゲイルを偲んでクラプトン周辺で制作されたトリビュート作。全16曲収録です。

まずはアップなウンチャ!M1「Call Me The Breeze」で幕開け。クラプトン自身が軽やかに歌声を披露し、終始、ブルージーなギターが色を添えれば、ギター重奏からのアップな8ビート曲M2「Rock And Roll Records」は、クラプトンとトム・ペティ(vo…M2,8 & 12)が深々と歌い合う。ギターのイントロから始まるミディアムな8ビート曲M3「Someday」(Walt Richmondとの共作)は、退廃的な響きの中、マーク・ノップラー(vo & g…M3 & 13)がしみじみと歌い上げ、かすかにJimmy Markham(harmonica)のハーモニカが色を添えます。ブルージーなギターソロから始まるちょっとスローな跳ね系M4「Lies」は、クラプトンとジョン・メイヤー(vo & g…M4,7 & 15)が深々と歌い合って。節々の泣きのギターソロはクラプトンかな?

ミディアムな8ビート曲M5「Sensitive Kind」は、ドン・ホワイト(vo & g…5 & 13、g…M3)がしみじみと歌い上げて。ホワイト→クラプトンの順でギターソロを挟みます。ミディアムな16刻みのM6「Cajun Moon」は、クラプトンが歌を多重録音で重ねて披露。シャープなリズムに自身でギターのオカズ被せれば、ちょっとスローな8ビートによるM7「Magnolia」は、再びジョン・メイヤーがリードを取り、かすかにクラプトンが歌を重ね、しみじみとまとめて、ちょっとスローなチキチキ系M8「I Got The Same Old Blues」は、クラプトンとトム・ペティが気怠く歌い合って。終盤にギターの同時ソロをやりあう2人です。

一転、朗らかな雰囲気漂うスロー系M9「Songbird」は、ウィリー・ネルソン(vo & g…M9 & 14)、が存在感溢れる歌声を披露。サビでかすかにクラプトンもコーラス重ねます。非常に牧歌的にまとめ上げれば、ちょっとスローな跳ね系M10「Since You Said Goodbye」は、木訥とクラプトンが歌います。気の向くままにルージーなギターソロを挟んで、アップなウンチャ!M11「I'll Be There(If You Ever Want Me)」(Ray Price & Rusty Gabbard共作)は、カントリーテイスト全開!ドン・ホワイトを中心にクラプトンがコーラス被せて、楽しげにサラリとまとめて、ミディアムな8ビートによるM12「The Old Man And Me」は、Greg Leisz(pedal steel-g…M12 & 14)のスチールギターがユラユラな響きを残しつつ、トム・ペティが囁くように歌います。

スローなチキチキ風M13「Train To Nowhere」は、ドン・ホワイトにマーク・ノップラー、クラプトンがフォーキーに歌い合って。終盤にサラリとギター掛け合いを挟めは、静かでスローなチキチキ風M14「Starbound」は、再びウィリー・ネルソンが存在感溢れる歌声を披露。ギターから始まるミディアムな跳ね系M15「Don't Wait」(Christine Lakeland)は、ジョン・メイヤーとクラプトンがカッコよくメロディを吐き捨てて。最後はアップな8ビートによるM16「Crying Eys」。Christine Lakeland(g…M3、back-vo…M13 & 15)とクラプトンが囁くように歌い合います。

J.J.ゲイルが残した楽曲を、気心知れたミュージシャンらと端的に奏で合って、その精神を追悼した1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。Albert Lee(g…M1 & 11)、Reggie Young(g…M2,6 & 8)、Don Preston(g…M3 & 13)、David Lindley(g…M9 & 16)、Doyle Bramhall 供g…M10)、デレク・トラックス(g…M14 & 16)、Simon Climie(kbds, ds-prog、back-vo…M9)、Walt Richmond(kbds)、ネーザン・イースト(b)、ジム・ケルトナー(ds)、David Teegarden(additional-ds)、James Cruce(additional-ds)、Jamie Oldaker(additional-ds)、Jim Karstein(additional-ds)、Mickey Raphael(harmonica…M3,9 & 14)、Satham Ramgotra(tabla)、Michelle John(back-vo…M4-5,9 & 13)、Sharon White(back-vo…M4-5,9 & 13)。

2:「クロスロード・リヴィジテッド クロスロード・ギター・フェスティヴァル・ベスト・セレクション<SHM-CD> [CD]」:Crossroad Revisited - Selections From The Crossroad Guitar festivals - :Eric Clapton And Guests
クロスロード・リヴィジテッド クロスロード・ギター・フェスティヴァル・ベスト・セレクション&lt;SHM-CD&gt;エリック・クラプトン&ゲスト
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-08-31

冒頭に記した通り、困窮な1枚。ゲストも大勢だし、その判別がなかなか?という事も相まってしばし放置していましたが、勢いで。CD3枚に全40曲収録です。

2004年、2007年、2010年、2013年の4回のフェスティバルからの音源をコンピしています。

まずは1枚目。ギターがリードして始まるミディアムな3連シャッフルによるM1「Sweet Home Chicago」(2004年…Robert Johnson作)は、クラプトンにロバート・クレイ、バディ・ガイにHubert Sumlin、そしてJimmie Vaughanによる。こちらは歌経て、ギター入り乱れてソロを交歓し合うブルースチューン。そしてゆったり3連シャッフルによるM2「Rock Me Baby」(2004年…Joe Bihari & Riley B. King共作)は、クラプトンにバディ・ガイ、B.B.キングにJimmie Vaughanによる。1番を歌うはB.B.キングでしょう。そしてギターソロを廻して、2番はクラプトンとキングが歌を繋いで、静かにギター掛け合います。

スローな3連シャッフル曲M3「Streamroller」(2004年…ジェイムス・テイラー作)は、ジェイムス・テイラーとジョー・ウォッシュとで。テイラー歌ってウォッシュがギターで色を添えてブルースし、オルガンソロにエッジ効いたギターソロを挟めば、アップな8ビート曲M4「What The Cowgirls Do」(2004年…ヴィンス・ギル作)は、作者ヴィンス・ギルとスチールギター奏者Jerry Douglasとでのカントリー調。中盤にギターにスチールギターの順でソロを繋ぎ、終盤はオルガンにギター、スチールギターが掛け合えば、ギターカッティングから始まるミディアム系M5「After Midnight」(2004年…J. J. ゲイル作)は、J. J. ゲイルとクラプトンの共演。ゲイルが枯れた歌声披露しつつ、そのままゲイルにクラプトンの順でソロを披露します。

ギターリフからのアップな8ビート曲M6「Green Light Girl」(2004年…Doyle Bramhall & Susannah K. Melvoin共作)は、Doyle Bramhall 兇砲茲訥梢陛なロックチューン。朗々と歌い飛ばしつつ、荒々しくギターソロを展開。ギタリストは2人?終盤はハモリ合ってラストへなだれ込めば、ギターと共に歌い出すアップ系M7「Hell At Home」(2007年…Sonny Landreth作)は、ルイジアナ州を拠点とするスライドギター奏者=Sonny Landrethとクラプトンとで、楽しげなロックチューン。中盤からはクラプトンもソロを取って絡み合う。また少しスローな跳ね系M8「City Love」(2004年…ジョン・メイヤー作)は、ジョン・メイヤー単独で。力強く歌い上げつつ、切々とギターソロを爪弾いて、ギターリフから始まる少しスローなチキチキ風M9「Funk #49」(2004年…Dale Peters, James K. Fox & ジョー・ウォッシュ共作)は、ジョー・ウォッシュがギターリフも大いに挟みながら荒々しくシャウトしていく。リズム軸としたドラムソロを中盤に挟みます。

M10「Drums Of Passion」(2004年…Michael Babatunde Olatunji作)は、いわゆる「Jingo」。カルロス・サンタナにクラプトンとで、まずはクラプトンにサンタナな順でギターソロ。コンガから土着な歌声響き渡って、躍動的に盛り上がり、スローなチキチキ曲M11「Cause We've Ended As Lovers」(2007年…スティービー・ワンダー作)は、ジェフ・ベックが知られた物悲しいメロディを切々と奏でていく。歌心溢れる指弾きベースソロ、鳴きまくって&かき鳴らしてのギターソロを挟みます。

クラプトンで2曲、まずはギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M12「Have You Ever Loved A Woman」(2004年…William "Billy Miles" Nobles作)は、自身で歌い上げてく超ブルース曲。ギターにピアノ、再びギターにオルガンがソロをしっかりと展開、サビ反芻してエンディング迎えれば、続くは王道のM13「Layla」(2004年…Jim Gordonとの共作)。女性コーラス隊らを従えつつ、シャウトしまくるクラプトン。しっかりと後奏も再現します。

Disc2枚目に移って、ミディアムな3連シャッフル曲M1「Little By Little」(2007年…Amos Blakemore作)は、スーザン・テデスキ、デレク・トラックス・バンドによるブルースチューン。この時は別で演ってたんだよね〜。力強くシャウトするスーザン、歌伴&ソロを展開するデレクと、それぞれがしっかりと自己主張すれば、ミディアムな8ビートによるM2「Poor Johnny」(2007年…ロバート・クレイ作)は、ザ・ロバート・クレイ・バンドによる。バックビート気味のリズムの中で、高らかに歌い上げていくクレイ本人。中盤と終盤に左右に分かれてのギター2本のソロを挟みます。

アップな3連シャッフル曲M3「Paying The Cost To Be The Boss」(2007年…Riley B. King作)は、B.B.キングにロバート・クレイ・バンド、そしてJimmie VaughanにHubert Sumlinによる。リード取るのは勿論B.B.。ギターソロ挟んでMC的なシャウトから突如のエンディングを迎えて、ピアノがリードしてのアップな8ビート曲M4「Tulsa Time」(2007年…Daniel W. Flowers作)は、シェリル・クロウにくプトン、ヴィンス・ギルにAlbert Leeによる。シェリルがリード取ってのいわばカントリーロックで、2本絡み合ってのギターソロ、そして掛け合ってのソロと、楽しげに奏で合う。またアップなウンチャ!M5「On The Road Again」(2007年…ウィリー・ネルソン作)は、ウィリー・ネルソンにシェリル・クロウ、ヴィンス・ギルにAlbert Leeによる。ネルソンにシェリルがハーモニー重ねての牧歌的なカントリー曲。スライド用いての間奏はホントに朗らかかと…。

少しスロー系M6「Isn't It A Pity」(2007年…ジョージ・ハリスン作)は、クラプトンが盟友ハリソンの楽曲をしみじみと歌っていく。魂のギターソロも添えつつ、どことなくの崇高さは天に届けたいという意識故かも。

ギター独奏からのミディアム系M7「Belief」(2007年…ジョン・メイヤー作)は、凝ったギターカッティングしつつも主役のメイヤーが歌い上げてく少しマイナーなロックチューン。スライドギター、そして骨っぽいギター、またカッティングのソロを中盤に挟んで、どれをどこまで本人が演ってるかは分からないけど、そのキャッチーなサビ含めて彼の代表曲と言え、ギターがリードしてのアップ系M8「Mas Y Mas」(2007年…D. Kent, Hidalgo & L. F. Perez共作)は、ロス・ロボスによる。タム絡めたビートの中、スペイン語で激しくロックする。ドラムソロからギターソロへと発展、大いに疾走しまくり、リットしてエンディングを迎えれば、ベースとドラムが重たくスローな3連シャッフル刻んでのM9「Big Block」(2007年…ジェフ・ベック、テリー・ボジオ& Tony Mymas共作)は、ジェフ・ベックによってのギターインスト曲。編成はギタートリオ?組みつ解れつ、特にギターとドラムは有機的に絡み合う。

ギターらがリードしてのスローなチキチキ曲M10「Presence Of The Lord」(2007年…クラプトン作)は、クラプトンとスティービー・ウィンウッドにて。2人の共演作収録曲らしく、ウィンウッドがリード取っての朗らかなロッカバラード曲。一旦は曲が切れ、アップな8ビートに変化してギターソロしばし。再び元に戻って2人が掛け合いながら歌い合い、リットしてエンディングを迎えれば、ミディアムな8ビートによるによるM11「Cocaine」(2004年…J. J. ゲイル作)は、クラプトン単独で。ゲイルの提供ながらクラプトンの1977年発表曲で、端的でキャッチーなサビを歌い飛ばして、切れ気味なギターソロへと発展。サビ反芻してオルガンソロからギターがリフ的ソロ経て、エンディングへと。

ギターカッティングからのポリリズム風なミディアム系M12「Waiting For The Bus / Jesus Just Left Chicago」(2010年…Billy Gibbons, Dusty Hill & Frank Beard共作)は、ZZトップによる2曲繋いだメドレー形式な楽曲。とにかくシャープなギターリフが印象的な前者、スローな3連シャッフルに変化しての後者で構成。ある意味で野太くもだみ声が支配する。

若手ブルースシンガー&ギタリストであるGary Clark Jr.で2曲続けて、まずはアップな3連シャッフル曲M13「Don't Owe You A Thang」(2010年…Gary Clark Jr.作)は、高らかにリード取りつつギターソロをも展開していくブルースロック。そして木訥とギターカッティングしての少しスローな跳ね系M14「Bright Lights」(2010年…Gary Clark Jr.作)は、重たいビートが支配する退廃的な響きのブルースロック。魂のギターソロを延々と展開します。

Disc3枚目に移って、アップなスネア4つ打ち曲M1「Our Live Is Fading」(Doyle Bramhall , Justin Mitchell Stanley & シェリル・クロウ共作)は、シェリル・クロウにクラプトン、Doyle Bramhall 靴Gary Clark Jr.による。リードは勿論シェリルで、朗々と歌い飛ばしていく。大いに歌伴、終盤にソロを取るギターはクラプトンっぽい。ギターがリードしてのアップなウンチャ!M2「Lay Down Sally」(2010年…George Terry & Marcy Levyとの共作)は、ヴィンス・ギルにシェリル・クロウ、Keb' MoにAlbert Lee、James Burtonにアール・クルーによる。リードばギルが取り、シェリルがハーモニーを添えての牧歌的なカントリー調。中盤からはギターソロ大会。4人が廻して最後はクルーによるアコギソロ。メンバー紹介してエンディング。

ピアノから始まるスローなチキチキ曲M3「Space Captain」(2010年…Matthew Moore作)は、
デレク・トラックス&スーザン・テデスキ・バンド(この時は合体してます)にWarren Haynes、David HidalgoにCesar Rosas、Chris Staintonによる。男性ボーカル(誰だろ?)からスーザンへとリード繋ぎつつ、ピアノにエレピのソロからサビの絶叫、静かに転じてギター4名にピアノ、ギター1名が端的なソロ廻して、歌声にギターにと入り乱れてのエンディングになだれ込めば、ワウ絡めてのギターカッティングからのミディアムな3連シャッフル曲M4「Hammerhead」(2010年…Jason Matthew Robello & ジェフ・ベック)は、ジェフ・ベックによるギターインスト。エッジ効いたギターでテーマにソロにと大いに自己主張。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M5「Five Long Years」(2010年…Eddie Boyd作)は、バディ・ガイにJonny Lang、ストーンズのロニー・ウッドにて。朗々と笑い誘いながらバディ、そしてジョニー・ラングがリードを取ってのブルースチューン。3人によるギターソロ大会を行い、静かに転じてバディがMC、歌に戻って魂の叫び行ってエンディングを迎えれば、ギターかき鳴らして始まるM6「Hear My Train A Comin'」(2013年…ジミ・ヘンドリックス作)は、Doyle Bramhall 兇砲茲訝討語り。

ギターがリードしてのスロー系M7「Dear Mr. Fantasy」(2010年…Chris Wood, Jim Capaldi & スティービー・ウィンウッド共作)は、スティービー・ウィンウッドとクラプトンによる。苦しげにリードするのはクラプトン?倍テンしてギターソロ、サビ挟んでギターソロと徐々に盛り上げて、またサビ挟んでギターソロと、大いにそれぞれが自己主張。倍テンしてキメを軸に掛け合ってエンディングを迎えれば、重たいビートの少しスローな8ビート曲M8「Born Under A Bad Sign」(2013年…ブッカー・T・ジョーンズ&William Bell共作)は、ブッカー T.を軸にSteve Cropper、Keb' MoにBlake Mills、Matt "Guitar" MurphyにAlbert Leeによる。ブッカーのリード経て2名がギターソロ、歌経て2名がギターソロと、まあギターを大いにフィーチャーし、ギターが掛け合って始まるアップな3連シャッフル曲M9「Everyday I Have The Blues」(2013年…Peter Chatman作)は、ザ・ロバート・クレイ・バンドにB.B.キング、クラプトンにJimmie Vaughanによる。リードはB.B.キング?ハーモニーをクラプトン取りつつの気楽なブルース曲。3名による?ギターソロ大会挟んで、サビ反芻してエンディング。

スローな3連シャッフルによるM10「Please Come Home」(2013年…Gary Clark Jr.作)は、Gary Clark Jr.がファルセット用いて歌っていくオールディーズ風。シャープなギターソロをしっかりと挟んで、ミディアムか8ビートによるM11「Tumbling Dice」(2013年…ミック・ジャガー&キース・リチャーズ共作)は、ヴィンス・ギルを軸にKeith UrbanとAlbert Leeによる。ストーンズの1972年発表曲を緩くセッション。3人でギターソロを廻しながら、楽しげに披露しています。

そしてクラプトンでド定番2曲。まずはギターカッティングからソロをサラリと披露してのM12「I Shot The Sheriff」(2010年…ボブ・マーリー作)。女性コーラス隊従えながらシャウトするクラプトン。中盤からは静かに転じて切々とソロを紡いで、しっかりとエンディングに繋げていく。最後はギターがリードしてのミディアム系M13「Crossroads」(2013年…Robert Johnson作)。本公演のタイトルでもあるこちらの楽曲を、大いにシャウトしつつ、しっかりとギターソロ奏でて、幕を閉じます。

本公演の目的は麻薬やアルコールへの依存症を克服する為に設立した「クロスロード・センター」の活動資金を得る為だそうです。開催は3年に1度、2019年に行われてて、本年がその開催予定の年(演るんかな〜???)。

ギターという楽器を軸にこういったイベントを継続しているクラプトンって凄いと思う。しかしホントにお腹いっぱい。ブルースやカントリーを軸としたアーティスト&ギタリストって、ホントに不勉強でした〜。

CDコレクションその2552…「MISIA」新作1枚!

今回は、MISIAの最新作がお題目です〜。

1:「HELLO LOVE (初回生産限定盤) (特典なし)
HELLO LOVE (初回生産限定盤) (特典なし)
MISIA
アリオラジャパン
2021-12-01

オリジナル作としては2018年発表の13作目「Life is going on and on(通常盤)」(レビューはこちら)以来ですけど、その間にソウル・ジャズ活動のベスト集(こちら)、そしてクリスマス作(こちら)を発表しているので、久々感はないんだけど、3年間の活動の記録、発表したシングルら+アルファでまとめたのが14作目となる本作です。リミックス音源集1枚を付加して、CD2枚に全19曲収録です。

まずは流麗なストリングス隊からのスロー系M1「Welcome One」(詩:Kettle Smithとの共作、曲:Minoru Comorita & Lian Tian共作)で幕開け。50th(配信限定)シングルで、JRA馬術競技応援ソング。喰ったキメ経てアップな4つ打ちとなって英語歌詞を軸としながらも、要所に日本語歌詞を配して、小気味いいダンサブルな楽曲。

アルバムタイトル曲で、ピアノのリフに喰ったキメ絡めて始まるミディアム系M2「Hello Love」(曲:Shusui, Ryo 'LEFTY' Miyata & nana hatori)は、打ち込みながらも喰ったファンクビートの中、「未来へ」と大きな愛について歌い上げてく。中盤にシンセソロを配しています。

ピアノとゴスペル風コーラス隊従えて歌い出すスローなチキチキ曲M3「Higher Love」(詞曲:藤井風)は、作者の藤井風(p & org)も参加し、こちらも大いなる愛について歌い上げてく。編曲は近年のパートナーと言える黒田卓也が手がけて、Harlem Gospel Choirが荘厳なコーラスを付加します。

ポロポロと鳴り響くピアノ従えて歌い出す少しスロー系M4「想いはらはらと」(詞曲:川谷絵音)は、49th(配信限定)シングルで、映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」主題歌。アコギやストリングス隊も交えつつ、サビの「きっときっと」や「そっとそっと」はホントにキャッチー。編曲は冨田恵一。

アコギにエレピ絡んで始まるミディアム系M5「ずっと あなたと」(曲:Erik Lidbom & Simon Janlov
共作)は、男女の形?結婚?を歌う素朴なラブソング。バックトラックは打ち込みだけど、間の生み方が秀逸。

中低音なブラス隊がリードして始まる少しスロー系M6「君の背中にはいつも愛がある」(詩:キヨシとの共作、曲:小幡康裕)は、47th(配信限定)シングルでJRA馬術競技応援ソング。君の背中は馬の背中?ともあれ「ふたりで風を感じて」と、どうとでも受け止められる歌詞用いてささやかに歌い上げるバラッド曲。

ミュートトランペットがリードして始まる少しスローなチキチキ風M7「愛にまだ揺れている」(詞:及川眠子、曲:Hiromasa Ijichi)は、どことなくナイティな雰囲気を感じさせる。踏ん切れない気持ちを切々と歌い上げれば、続いてまたまたミュートトランペットがリードしてのスロー系M8「さよならも言わないままで」(曲:松本俊明)は、48th(配信限定)シングルアコギを軸として、また弦楽器隊も加わって悲しげなメロディを落とすトコ迄落とす昭和な歌詞を被せて歌っていく。

ピアノらの厳かなリフからのアップな4う打ち曲M9「木洩陽の記憶」(詩:及川眠子、作編曲:松井寛&DJ EMMA)は、打ち込み軸としながらもお得意のダンサブルな楽曲。ただしメロディはマイナー調で、歌詞の中身は未練たっぷりな昭和っぽいモノ。

熱っぽく歌い出してのアップ系M10「好いとっと」(詞曲:GReeeeN)は、46th(配信限定)シングルで、NHK福岡放送局開局90周年ソング。博多弁用いてのコミカル?楽しげな楽曲。ドリカムの「大阪ラバーズ」のような神曲ではないのはいかにも並べただけの歌詞のせいかも。ただし間奏のブラス隊は亀田誠治の大いなるこだわり炸裂。編曲は亀田誠治です。

最後はピアノやストリングス隊がリードして始まるスロー系M11「歌を歌おう」(詞曲:さだまさし)。2021年度「24時間テレビ」チャリティー・ソングとして制作・披露されたようで、つまりは「歌を歌おう」と何度も繰り返し、シンガーとしての姿勢をあえて伝えるドラマティックなバラード曲。「2021年ストリングス隊による流麗な間奏を挟んで、また終盤には「ララララ〜」とコーラス重なって、朗らかに幕を閉じます。

ボーナスCDは、本編M9にて関与しているDJ EMMAによる「DJ Emma House Mix」といった形で、全8曲をノンストップでまとめてます。

まずは本編M9のM1「木洩陽の記憶(DJ Emma Club Mix)」で幕開け。4つ打ち強調したビート用いて、原曲の湿っぽさを薄めてまとめ直せば、そのまま2000年発表曲M2「Sweetness(Satoshi Tomiie Swetter 12" Remix)」へと続いて、持ち味たるウィスパーボイスを冒頭に配して、知られたメロディをサラリと紹介。そしてド定番!M3「Into The Light(15th Ver)」は、15周年バージョンで既出分。

引き続いてのM4「好いとっと(DJ Emma Remix)」は、原曲よりはテンポダウン、シンセのピコピコ的アルペジオ鳴り響かせて、よりデジタルに寄せてまとめ上げてる。少しテンポ落ちてのM5「The Glory Day(DJ Emma Remix)」は、2000年発表曲だけど、最新リミックス施してコードを少し変化させ、朗々と歌い上げていく。終盤にはシンセソロも挟みます。

ボンゴ色添えてのアップ系M6「Shinin'〜虹色のリズム〜(Club Love NY Vocal Radio Mix)」は、2006年発表曲をMONDO GROSSO的なサウンドアプローチ=デジタルラテンな施しにてまとめ直して。中盤にはバイオリンソロも挟んで、そのままアップ系M7「Re-Brain」は、2014年発表の全編英語歌詞による楽曲。そのままアップ系M8「時をとめて(malawi Rocks Sunshine Mix)」は、Malawi Rocks(remix)のリミックスによる。2001年発表で、そもそもはスローバラード曲をアップ系でまとめ直しています。

さて、1998年にデビューしたMISIAは、来年がデビュー25周年。やっぱり何かやるでしょうから、その時はライブ行ってみようかな…。
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