悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその1755…「アイアート・モレイラ」4枚!!

今回は、アイアート・モレイラのリーダー作をまとめて。

1:「ナチュラル・フィーリングス [CD]」:Natural Feelings〜Airto
ナチュラル・フィーリングス
アイアート・モレイラ
MUZAK,INC.
2015-08-21
オリジナル音源は1970年発表。

こちら、1968年にアイアートがアメリカに渡って以降、初めてのリーダー作です。全9曲収録。

本作が発表となった1970年は、アイアートがマイルスのバンドに加わった年。その年にブラジルから嫁のフローラ・プリム(vo)を呼び寄せ、また同郷の旧友Hermeto Pascoal(p,organ,harpsichord & flu)、その友人Sivuca(g)に、ロン・カーター(ac-b)を加えて制作されたのが本作です。

関与作ではラテン・パーカッション奏者という役割を務めているアイアートですが、リーダー作ではドラム、そして歌に…と多彩な才能を披露。哀愁漂うミディアム系M-1「Alue」では、時に奥方が加わりつつ、ほぼ全編で歌い上げています。

軽やかにワルツするM-2「Xibaba」では、リズミカルなハープシコードのバッキングと共に躍動的に変化する様が心地良く、終始幻想的に展開するM-3「Terror」、耳に残るメロディをハープシコードとオルガンを共に弾きつつ、そのメロディをアイアートとフローラがスキャットで受け継ぐM-4「Bebe」。

フローラがスキャットで展開するミディアム系M-5「Andei」、軽快な7拍子でピアノがメロディ奏でるM-6「Mixing」、カーターのアコベをバックにアイアートがスキャットしまくるM-7「The Tunnel」、フルートをフィーチャーしたアップ系M-8「Frevo」、最後は両歌手による朗らかなスキャットで展開するM-9「Liamba」で幕を閉じます。

マイルス・バンドに加入したばかりのアイアートに、故郷ブラジルを彷彿させるアルバムを丸々制作させる辺り、いい時代ですよね〜。

2:「フリー [CD]」:Free〜Airto
フリーアイアート
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1972年発表。

こちら、CTIからの初リーダー作。既に1972年2月にチック・コリアと「リターン・トゥ・フォーエヴァー [CD]」を録音・発表していたアイアートが、直後に録音・発表したのが本作です。全5曲収録。

録音に際してはR.T.F.のメンバーも多く参加し、冒頭のM-1「Return To Forever」は早々に再演と言えます。幻想的な前奏からの3拍子曲で、ジョー・ファレルによるフルートとアイアートのスキャットによってテーマ展開。フルート・ソロやチックのエレピ・ソロらを交えるも、中盤からはラテン色を強めて、ラテン・パーカッションの連打にリフの繰り返しによってトランス状態?大いに盛り上がる。

フローラ作M-2「Flora's Song」は土着かつ幻想的に展開します。

しかしアルバム・タイトル曲M-3「Free」が最たる意欲作かな。タイトルの通りフリーに展開する前半は、あえて民族的な打楽器を鳴り響かせ、アコベやフルート、アイアートの土着民がのような肉声が絡み合って、アフリカ奥地の音を表現。その後はインテンポ、アイアートのアコギのような弦楽器が鳴り響く中で、リズム、リフの繰り返しを行う。自身のルーツと打楽器の奥深さと可能性、見事に表現したと言えます。

その後はタッチが変わって、キース・ジャレット(p)とジョージ・ベンソン(g)が軽妙にユニゾン、キャッチーなメロディを持つアップ系M-4「Luchy Southern」(ジャレット提供曲)、チックとファレルが軽妙にユニゾン、メロディを紡ぐM-5「Creek」で幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Jay Berliner(g…M-2)、Nelson Ayres(e-p…M-5)、スタンリー・クラーク(b…M-1)、ロン・カーター(ac-b)、ヒューバート・ロウズ(flu…M-2-4)。それとM-1&2のブラス隊にAlan Rubin(tp & flh)、Burt Collins(tp & flh)、Mel Davis(tp & flh)、Garnett Brown(tb)、Joe Wallace(tb)、Wayne Andre(tb)。フローラ・プリム(voice)

3:「ヴァージン・ランド [CD]」:Virgin Land〜Airto
ヴァージン・ランドアイアート
キングレコード
2016-09-07
オリジナル音源は1974年発表。

こちら、CTIでの3作目。なぜかビリー・コブハムがプロデュースを務め、R.T.F.の盟友スタンリー・クラークらが参加しています。全7曲収録。

クレジットをチェックすると、多くの楽曲にジョージ・デュークが参加しています。これがコブハムの懐刀、本作を有機的に高める人選であったのでしょう、スタンリーが作編曲を手がけたM-1「Stanley's Tune」では、スタンリーのベース・リフの上でアイアートのスキャットにデュークの鍵盤がメロを取って、結果、躍動的に仕上がったミディアム系。中盤のアイアートのスキャット・ソロは◎。

続くM-2「Musikana」はアイアートが好む幻想的に仕上げた楽曲。David Amaro(ac-g)奏でる12弦のアコギが印象に強く残れば、アルバム・タイトル曲M-3「Virgin Land」は幻想的なイントロからの激しいアップ系。ギターやスキャットがメロディを展開しつつ、ギター・ソロに絡むスキャットが、楽曲を大きく盛り上げています。

続くM-4「Peasant Dance」とM-5「Lydian Riff」がMilcho Leviev(kbds)が中心となった楽曲で、銅鑼の音や民族音楽的なメロディを木管隊に刻ませるM-4、ちょっとバックビートながらも木管隊がのっぺりとしたメロディ奏でるM-5、アイアートの作風とは異なれど、下支えするパーカッションらの響きは変わらず躍動的。

そしてM-6「Hot Sand」では再びスタンリーも加わったアップ系で、いつものスキャットでテーマを奏でます。途中のデュークのスペーシーなシンセ・ソロ、懐かしくてホッとする(苦笑)。

最後はギターが音を歪ませながらメロディ奏でるスロー系M-7「I Don't Have To Do What I Don't Want To Do」で幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Gabriel DeLorme(g…M-5-7)、Alex Blake(b…M-4,5 & 7)、George Marge(oboe & piccolo flu…M-4 & 5)、エディ・ダニエルズ(cla…M-4 & 5)、Jane Taylor(basoon…M-5)、フローラ・プリム(voice)。

4:「アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?<FUSION 1000> [CD]」:I'm Fine, How Are You?〜Airto Moreira
アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?&lt;FUSION 1000&gt;
アイアート・モレイラ
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-06-25
オリジナル音源は1977年発表。

こちら、アイアートとフローラの共同プロデュースによって発表されたワーナー移籍1作目。全8曲収録です。

過去作はどちらかといえばブラジル色が強かった中、今回はフュージョン度もそれなりに高くて、そのバランス感は◎。

まずはミディアムな歌モノでアルバム・タイトル曲M-1「I'm Fine, How Are You?」で幕開け。朗らかなAメロ、トム・スコットとユニゾンするBメロ、ちょっと陰鬱なサビにて構成される中、スコットのテナー・ソロや打楽器隊のソリなどによって、フュージョン色とブラジル色が絶妙に組み合わさっています。

ここでRuben Rada(vo)をフィーチャーし、土着な雰囲気の中でのスロー系M-2「Meni Devol」、爽やかな雰囲気を持つアップ系M-3「La Tumbadora」。後者は、本作の中でほとんどのベースを取っているバイロン・ミラー(b)による効果的なスラップと、マノロ・バドレーナ(perc)も交えての打楽器隊のソロらによって、躍動的なブラジル・フュージョンに仕上がっています。

素朴にサンバするM-4「The Happy People(邦題:ハッピー・ピープル:彼の名はサンバ)」を挟んで、LPだとB面最初のM-5「The Road Is Hard(But We're Going To Make It)」(フローラ作)は、再びスコットを迎え、山奥的というのかジャングル的というのか、フローラのスキャットも交えつつ展開するアップ系。こちらはブラジル色高め。

それからラテンな打楽器に笛やシンセがメロディ紡ぐM-6「La Cumbia De Andres」から、正にブラジル!アイアートの代表曲の1つと言えるM-7「Celebration Suite」を打楽器らを中心に展開します。途中からあのメロディが大勢で。

最後、フュージョンの歴史的には重要?若かりしジャコ・パストリアス(b)を迎えてM-8「Nativity(邦題:誕生)」。アフリカ的なスキャットに重なるのがジャコのフレベ。そこに笛とか打楽器、躍動的なスキャットが加われば、例の16刻みをし、最後はハーモニクス。即効演奏的な1曲ですが、ジャコらしさが如実に凝縮されてる1曲でした〜。

その他参加ミュージシャン。Charles Icarus Johnson(g)、Oscar C. Neves(g…M-4)、Hugo Fattoruso(kbds)、バイロン・ミラー(b)、エイブラハム・ラボリエル(b…M-5)、Laudir De Oliveira(perc)、ラウル・デ・スーザ(tb…M-4 & 7)Aluizio(back-vo)、Ciruela(back-vo)、Diana(back-vo)、Hugo(back-vo)、Maria(back-vo)、Shirley(back-vo)、Sybil(back-vo)。

CDコレクションその1754…タワレコ限定「ワーナー・フュージョン」ベスト1枚!!

1:「エヴリバディ・フュージョン!」
4943674268696
オムニバス
タワレコ限定
2017年7月5日発売。

2014年7月から、ワーナー「FUSION BEST COLLECTION 1000」=全250作が大挙してリリースされるという素晴らしい出来事がありまして、その時には角松敏生氏がコンピしたベスト集が、合計3枚リリースされました。

そしてこの春から、J-FUSION40周年という事で、松岡直也氏の諸作などが大挙リリースの最中でありますが、今回、それらも交え、タワーレコードの馬場雅之さんの監修・選曲、タワレコ限定発売!、こちらのベスト集が発売となりました。CD2枚に全30曲収録です。

正直、ベタベタな選曲だと言えますが、代表曲を並べて、フュージョンの良さ、素晴らしさを伝えられるいい1作でした〜。

やっぱり1970年代後半から1990年代迄を振り返ると、ワーナーがシーンの中心にいた事は紛れもない事実。私もその当時、ワーナーに外れなし!と確信し、多くのアルバムを手に取ってた記憶があります。

その当時の代表選手といえばデヴィッド・サンボーン。本作でもCD1M-6「Carly's Song(邦題:カーリーへ捧ぐ)」に同M-12「Chicago Song」、CD2M-10「Georgia On My Mind」に同M-15「Straight To The Heart」の4曲が収録されています。またド定番!グローヴァー・ワシントン・Jr.はCD1M-9「East River Drive」にCD2M-2「Just The Two Of Us(邦題:クリスタルの恋人たち)」に同M-9「Can You Dig It」とこちらも4曲が収録。相対して日本からは我らがナベサダ、CD1M-4「Rendezvous」にCD2M-14「Cool Breeze」と2曲が収録されています。サックスという楽器がフュージョンの人気スターを生み出したと言っても過言ではありませんね〜。

バンドという点ではスタッフ(CD1M-1「My Sweetness(邦題:いとしの貴女)」にCD2M-6「As」)、またイエロージャケッツ(CD1M-11「Samurai Samba」)、純粋にギタリストという点ではラリー・カールトン(CD1M-2「Room 335」にCD2M-4「Sleepwalk(邦題:;夢飛行)」)、またパット・メセニー(CD2M-3「Last Train Home」)らがコンピされています。若かりし、そして躍動的なイエロージャケッツのコンピは嬉しい。

また歌モノも(詳細省略)、アル・ジャロウにジョージ・ベンソン、マンハッタン・トランスファーにマイケル・フランクスと、その層の厚さは別格です。

巨匠マイルス・デイビスも晩年はワーナー所属で、最後のスタジオ作「ドゥー・バップ [CD]」からのヒップなCD2M-12「High Speed Chase」がコンピされています。異色作ですけど、生き続けてたらこの路線を更に拡大、発展させたんだろうなぁ〜と感じさせてくれますね〜。

そして日本を代表して松岡御大、CD1M-7「Touch The New York Pink」にCD2M-5「A Season Of Love」がコンピされています。後者はWesing名義ですが、共にいいメロディでした〜。

奇をてらったのはベストヒットU.S.A.の冒頭で流れていたVapour TrailsのCD2M-1「Don't Worry Baby」。フュージョンの時代と1980年代は重なるという洒落。いいセンスです。

次?発売されたら買いますよ〜。オリジナル、ほぼ持ってるんだろうけど(苦笑)。

CDコレクションその1753…「トライバル・テック」2枚!!

今回はスコット・ヘンダーソン(g)とゲイリー・ウィルス(b)の2人が中心となって結成されたトライバル・テックの2枚がお題目。

実はクルセイダーズのウェイン・ヘンダーソン(tb)関与作と勘違いし、買っちゃったんですけどよね〜(苦笑)。

1:「イリシット<FUSION 1000> [CD]」:Illicit〜Traibal tech
イリシット&lt;FUSION 1000&gt;
トライバル・テック
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1992年発表。

そんな訳でトライバル・テック、スコット・ヘンダーソン(g)、ゲイリー・ウィリス(b)の2人に、スコット・キンゼイ(kbds)、カーク・コヴェントン(ds)の4名編成。本作は5枚目のオリジナル作となるようです。全10曲収録。

ヘンダーソンは、ザヴィヌル・シンジケートのメンバーであった事も影響してか、サウンドの印象はウェザーリポートを彷彿させつつ、ハード・フュージョンします。その導入部が非常に爽やかなM-1「The Big Wave」はアップに転じ、攻撃的なテーマを展開します。リズムの流動的で4ビートに転じてギター・ソロや、ウィルスによるフレットレス・ベースのソロ(これがまたウェザーを感じさせる)、リフをバックに叩きまくるコヴェントンのドラム・ソロと、ハードにまとめたオープナー。

M-2「Stoopid」はアップな跳ね系ながら、シンセとフレベによって展開するメロディはまるでウェザー。幻想的な導入部を持つスローな16系M-3「Black Cherry」もフレベ、シンセによるメロディはまるでウェザー。続くロックでまるでツェッペリン?なリフを持つミディアム系M-4「トルク」もシンセによるメロディはまるでウェザー。大いなる影響を感じます。

M-5「Slidin' Into Charlisa」はちょっと雰囲気変わってブルージーに展開するワルツ。といってもコヴェントンがスネア位置を微妙に変化させ、ポリリズム風に味付け。超アップな3連シャッフル曲M-6「Root Food」ではギターとシンセがウェザー風テーマを奏でつつ、ドラム以外のソロ・パートを織り込んでいます。

以降の4曲の中で、そのキチンとしたリズム展開がチック・コリア・エレクトリック・バンドを彷彿させるM-9「Babylon」を除いた3曲は、ひょっとしたらこのバンドの神髄かも…。コードだけ決めて自由に彷徨う?展開する楽曲が固めて収録されています。ドラム・ソロから始まるM-7「Riot」、土着風ビートの中で幻想的に進行するM-8「Paha-Sapa」、そして最後のM-10「Aftermath」。各自のあえてソロを織り込まずに、その場の雰囲気でまとめているように感じましたね〜。それでもしっかり形になってる。さすがです!!

2:「フェイス・ファースト<FUSION 1000> [CD]」:Face First〜Tribal Tech
フェイス・ファースト&lt;FUSION 1000&gt;
トライバル・テック
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-08-26
オリジナル音源は1993年発表。

上の1に続いて発表された6作目。メンバーは全く変わらず、全11曲収録です。

いかにもなベース16刻みから始まるアルバム・タイトル曲のアップ系M-1「Face First」は、ギターとシンセによるメロディ含めて正にウェザー。彼らにとってはリスペクトという表現なんでしょう。

しかしミディアムなM-2「Canine」、スローなワルツM-3「After Hours」と、前作程の”似たサウンド”は続かず、スコット・キンゼイ(kbds)が主にアコーディオンを奏でるM-4「Revenge Stew」でカントリーな雰囲気を醸し出せば、ハードにドラムが叩きまくるアップ系M-5「Salt Lick」にでギターとフレベ、シンセがユニゾンし合ってテーマ奏でる編曲に、多少ウェザーな方向性が感じられる程度。

ちょっとスローな跳ね系M-6「Uh...Yeah OK」はギターを中心に展開しつつ、M-7「The Crawling Horror」は全編で4ビート。ちょっと叩き過ぎる感のあるカーク・コヴェントン(ds)ですが、フレベやピアノ、ギターのソロを強弱つけ、流れを作っていました。

単なるドラム・ソロ!M-8「Boiler Room」経て、新機軸?ブルージーでミディアムな3連シャッフル曲M-9「Boat Room」では、力強く全員で歌い上げています。このM-8、スティービー・レイ・ヴォーンとアルバート・キングへ捧げられています。

ワンコードをメリハリつけてソロ合戦するM-10「The Precipico」、最後はキンゼイの独奏から始まるM-11「Wounded」で幕を閉じます。

多少、聴きやすく変化した1枚でした。

CDコレクションその1752…「トニー・ベネット」新作1枚!!

1:「ザ・ベスト・イズ・イェット・トゥ・カム~トニー・ベネット90歳を祝う(初回生産限定盤)(3CD) [CD]」:Tony Bennett Celebrates 90 -The Deluxe Edition- 〜Tony Bennett
ザ・ベスト・イズ・イェット・トゥ・カム~トニー・ベネット90歳を祝う(初回生産限定盤)(3CD)トニー・ベネット
SMJ
2016-12-21

こちら、昨年9月15日に、N.Y.にあるラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行われた祝賀コンサートの模様、そして過去音源からのベスト集。CD3枚に全56曲収録です。

ベスト集=CD2と3にそれぞれ20曲、18曲収録されていて、前者がスタジオ音源、後者がライブ音源。収録された時代はどちらも古く、ライナーによれば1950年代から1960年代にかけてのモノばかり。しかしその期間はベネット自身のデビューからの黄金期。当初から真面目にジャズする様を改めて知る事ができます。

そんな中でやっぱり白眉なのがCD1に収録の祝賀コンサートの模様。2000年代に入ってデュエット集を2枚、ラテンなアーティスト達とその番外編を1枚発表しているベネットは、それらの共演アーティストらを迎え、そして前座として、豪華絢爛なステージに仕上げています。

まずはレディー・ガガ。ガガとは別に1枚共演作を発表した程の仲ですから、彼女がビッグ・バンドをバックにスウィングするM-1「The Lady Is A Tramp」、そしてM-10「La Vie En Rose」と唯一2曲を披露。

それからデヴィッド・フォスター人脈!マイケル・ブーブレがゴージャスに歌い上げるM-2「The Big Life」、アンドレア・ボチェッリがやはりクラシカルに歌い上げるM-3「Ave Maria」。ケヴィン・スペイシーは俳優でありながら意外に男前に歌い切ったM-4「The Very Thought Of You / If I Ruled The World Medley」から、ダイアナ・クラールはM-5「I've Got The World On A String」をピアノを織り交ぜながらしっとりと歌い上げます。

続くはビリー・ジョエル。自身のM-6「New York State Of Mind」では、中盤にベネットを呼び寄せ、会場は大盛り上がり。

Rufus WainwrightによるM-7「I Can't Give You Anything But Love」、K.D.ラングによるM-8「A Kiss To Build A Dream On」を挟み、ここでスティービー・ワンダー登場。自身のM-9「Visions」、あまり明るい楽曲ではありませんが、しみじみ自身のハーモニカも織り交ぜて演奏します。

ここでガガのM-10挟んで、続くはエルトン・ジョン。映画「ライオン・キング」の主題歌M-11「Can You Feel The Love Tonight」、まさかここで歌うとは(苦笑)。そしてLeslie Odom Jr.がM-12「Autumn Leaves(邦題:枯葉)」をボサノバで料理し、ゲスト(前座)は終了。

以降は、ベネットのオン・ステージ。まずはオープナーとして超高速4ビート、バック陣のソロらもフィーチャーしてのM-13「Who Cares?」(その気遣いが素晴らしい!)、「人生はこれからだ!」と軽妙に歌い上げた新曲M-14「The Best Is Yet To Come」、代表曲M-15「I Left My Heart In San Francisco(邦題:霧のサンフランシスコ)」を挟み、軽快な4ビートでのM-16「I Got Rhythm」で会場を盛り上げた後、超スローな4ビートでのM-17「How Do You Keep The Music Playing?」で力強く歌い切ってステージ終了。本当に90歳?と思える程、短いながらも円熟のステージでした。

最後、スティービーが音頭を取り、M-18「Happy Birthday」で本編終了です。

ベネット、1926年8月3日生まれという事は、大正15年生まれとなる訳です。しかしまだまだ現役、アメリカのれジェントとして楽しい作品を発表して欲しいですね〜。

CDコレクションその1751…「矢野顕子×上原ひろみ」共演作1枚!!!

Universal Music =music=
2017-03-08

2011年に共演ライブ作を発表してから5年。再びタッグを組み、2016年9月15日にBunkamuraオーチャード・ホールにて行われたライブの音源がこちら。全8曲収録です。

さてさて、完璧な仕上がり。昔からドラムのないライブ音源には心踊らない私ですら、2人の息も乱れぬ演奏に、ホントに感動しました〜。

まずは息合わせ?M-1「東京は夜の7時」で幕開け。本作収録の全てをひろみ嬢が編曲を施していますが、オープニングですから小難しい事は一切せず、矢野さんの歌を中心に、それぞれのソロをちょろっと展開して終わります。

今回は全く異なる2曲を掛け合わせて1曲にする!シリーズが数々。まずはわらべうたの「おちゃらかほい」とウェイン・ショーターの「Footprints」を掛け合わせてM-2「おちゃらかプリンツ」。軽妙に前者を連弾しつつ、後者に展開が変わって互いに掛け合ってソロを展開。しかしこれも序盤。

掛け合わせ第2弾はビル・ウィザースの「Ain't No Sunshine」と美空ひばりが歌った「真っ赤な太陽」を掛け合わせてM-3「真っ赤なサンシャイン」。途中で矢野さんがスキャット・オン・ピアノ・ソロを取り、続くひろみ嬢が行間を埋めるが如く、流れるようにソロを展開。前作でも感じましたが、自身のプロジェクトと違ってダイナミクス使った力技より、繊細に攻め立てるひろみ嬢の細やかさが素晴らしい。

ここでM-1に続いて矢野さんのオリジナルM-4「飛ばしていくよ」を早いテンポで料理。またまた行間埋めのひろみ嬢ソロの後、作詞:矢野さん、作曲:ひろみ嬢のM-5「Dreamer」。実は!な8分の7拍子で始まるこの曲は、矢野さんが囁くように歌った後にひろみ嬢のソロ、そして矢野さんのピアノ・ソロ時には配慮?8分の5拍子に変化します。結構、分かりにくい拍なれど、ついていける矢野さんも卓越した音楽家である訳で…。

続くM-6「こいのうた」は、作詞・作曲:ひろみ嬢。ささやかでやさしさ溢れる楽曲で、いつものイメージとは異なれど、佳曲だと言えます。

終盤戦に突入し、またまたまた掛け合わせの第3弾。昭和歌謡の名曲「東京ブキウギ」と、ブロードウェイ・ミュージカルの代表曲「New York, New York」を掛け合わせてM-7「ホームタウン・ブギウギ」。前者を軽やかに連弾した後、ひろみ嬢のソロ、そして矢野さんの抜群なスキャット・オン・ピアノ・ソロ、そしてスローに転じて後者。東京×ニューヨークな都会対決でした〜。

そして最後はM-8「ラーメン食べたい」。前共演作でもこの曲を取り上げていましたが、更にテンポアップ、スリリングに展開するよう編曲をし直しての再演です。歌詞はね〜「ラーメンたべたい、ひとりでたべたい、熱いのたべたい〜今すぐたべたい」といった心の葛藤をそのまま詩に託しただけですけどね(苦笑)。

2人のライブ、次は絶対に行く!!!

CDコレクションその1750…「渡辺貞夫」新作1枚!!

1:「アンコール! [CD]
アンコール!渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2017-05-24

こちら、昨年12月11日に渋谷bunkamuraオーチャード・ホールにて行われた、「渡辺貞夫ライヴ・アット武道館~ハウズ・エヴリシング(期間生産限定盤) [CD]」のレパートリー再演ライブの模様を収録した期待の音源がお題目です。当時の11曲に、時期合わせ?1曲加えて全12曲収録です。

ホントに楽しみにしていたんですよね〜。1980年に発表となった「渡辺貞夫ライヴ・アット武道館~ハウズ・エヴリシング(期間生産限定盤) [CD]」は、私にとって忘れられないライブ作。先にNHKで放送された映像を観てたんだけど、スティーブ・ガッドというレジェンドの存在を知り、フュージョンというジャンルの音楽に興味を持たせてくれた1枚。CDについても、リマスターの度に買い直し、3つ持ってるんだよね〜(苦笑)。

また今回は、先の1980年作に引き続いてデイヴ・グルーシン(p & kbds)が参加し、ロベン・フォード(g)、ラッセル・フェランテ(p & kbds)、ウィリアム・ケネディ(ds)といったイエロージャケッツに関与していた皆さん、そしてナベサダと近年活動を共にしている若手ベン・ウィリアムス(b)、そしてSteve Thornton(perc)にN'jiasse Niang(perc)。また1980年作では100人前後のオケ隊がいましたが、その代わりに村田陽一さん仕切りの総勢13名のブラス隊(メンバー後述)。面子的にも期待しちゃいますよね〜。

しかししかしその結果は〜心から残念な仕上がり。演奏力、編曲力、そして音源としてもボリューム・バランス。どこをとっても1980年作に及ばない。先の角松敏生氏のリメイク作が及第点でしたが、こちらは評価すらできません。

M-1「Up Country」、荘厳なオケ隊から始まった1980年作は、掴み?ガッド御大のソロなどを随所に1曲目の緊張感を巧みに表現していましたが、本作はそのドラム・ソロも尺は半分、ブラス隊のソリを織り交ぜつつも、フォードのソロは中途半端、またM-2「Mzuri」。イントロの象徴的なピアノは、中盤のオケ隊のクラシカルなソリの直後に再び鳴り響く1980年、しかし本作ではオケの代わりにブラス隊がまずまずなソリを用意したにも関わらず、直後、その象徴的なピアノ(ここではエレピ)を明らかな弾き忘れ。

M-3「Tsumagoi」、フルートによる1980年作から本作ではアルトに持ち替え、一方でウィリアムスのアコベが雰囲気に沿った感はありますが、続くM-4「All About Love」は、1980年作ではスロー・バラードながらも強烈に感情込めてブロウするナベサダであったが、本作では少しテンポを上げ、しかし往年のパワーなくアルト奏でています。

M-5「Nice Shot!」も本作ではテンポを上げて演奏しつつも、肝心のナベサダがリズムについていくのが精一杯であったし、最悪なのが続くM-6「Seeing You」。1980年作のオリジナルLPでは2枚のA面最初の楽曲で、ここで大きくフィーチャーされてるのがガッド御大のドラム・ソロ。しかしここでは遂に来たぁ〜という時に構成間違えてフォードがソロを取り始め、ケネディが遠慮し、気づいてソロ始めたモノの盛り上がり切らずに終了!という最悪の結果。

その後のM-7「No Problem」はウィリアムスの指弾きソロという聴かせドコロあれど、軽いボサノバのM-8「Boa Noite」ではウィリアムス使ったアコベが原曲のサラッと感を引き立ててはいるモノの、しかしグルーシン提供のM-9「Sun Dance」は1980年作にあったピコピコなエレドラなく、ガッドがさりげなく挿入していたフィルのオンパレードもなくって肩すかし、M-10「M & M Studio」から、そつなくまとまる定番曲M-11「My Dear Life」にてレパートリー再演終了。M-12「Sonho De Natal(Christmas Dream)」はささやかにまとめ上げ、サラッと聴けました〜。

もうホントにどれだけのリハーサルをしたのか、そういったミスの積み重なりが印象を大きく下げてしまった本作。あえて1980年作を繰り返して聴いちゃいました。やっぱり準備不足としか言えない。

その戦犯?私はロベン・フォードだと思います。ナベサダは1980年作当時は脂乗り切った47歳、今回は83歳だから、頑張ってはいたと思います。しかし周囲がちゃんとしないと…。

ブラス隊=宮崎隆睦(a-sax)、近藤和彦(a-sax)、小池修(t-sax)、今尾敏道(t-sax)、佐々木はるか(b-sax)、西村浩二(tp)、佐久間勲(tp)、奥村晶(tp)、松島啓之(tp)、村田陽一(tb)、辻冬樹(tb)、奥村晃(tb)、山城純子(b-tb)。

CDコレクションその1749…「マイルス・デイビス」関連作2枚!!

1:「「マイルス・アヘッド」オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Miles Ahead -Original Motion Picture Soundtrack-
「マイルス・アヘッド」オリジナル・サウンドトラックオリジナル・サウンドトラック
SMJ
2016-04-27

こちら、2015年に製作された「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間 ブルーレイ&DVDコンボ(2枚組) [Blu-ray] [Blu-ray]」のサントラであります。全24曲(トラック)収録。

物語は空白の5年間(フィクション!)を描きつつ、最初の戸籍上の妻フランシス・テイラーとの関係を時代を遡って描いています。本作には5年間では劇中のラジオで使われた楽曲、フランシスを描いた前後に録音された楽曲の抜粋、またマイルスを演じたドン・チードルによる台詞、それと新録らが収録されています。活動再開直後(マーカス・ミラーやビル・エヴァンスらがいた時代)のM-21「Back Seat Betty」収録はちょこっと嬉しい。

劇中のラジオだとM-2「So What」ですけど、フランシス前後ではギル・エヴァンスとのM-6「Solea(excerpt)」やM-7「Seven Steps To Heaven(edit)」などが取り上げられています。代表曲を劇中の演奏シーンに絡めてそれとなく挿入していて、そのセンスは巧みと言えます。

チードルの台詞はスルーし(苦笑)、やはりロバート・グラスパーが手がけたM-19「Junior's Jam」、M-20「Francessence」、M-23「What's Wrong With That?」、M-24「Gone 2015」について。M-19はフィクションで生まれた”ジュニア”の演奏シーンに使われた楽曲で、続くM-20はフルートとミュート・トランペットによってのスローなワルツでした〜。それからM-23は本作(サントラでも映画でも)白眉の出来。元メンバーのハービー・ハンコック(kbds)にウェイン・ショーター(s-sax)、そして若手である(グラスパー含めて)エスペランザ・スポルディング(b)にアントニオ・サンチェス(ds)、ゲイリー・クラーク・Jr.(g)による”今、マイルスが生きていたら”なバンド演奏。先のM-19やM-20同様、マイルスのトラはキーヨン・ハロルド(tp)が務めていますが、マイルスが死ぬ直前の嗜好をグラスパーなりに反映・発展させ、素晴らしい楽曲、素晴らしいエンディング(映画だと)にこの楽曲を使ってました。最後M-24はPharoahe Monch(vo)のラップをフィーチャーしたエンド・ロール用の楽曲。ラップ系といっても最近では電子の力?微妙な溜めをビートに反映していて、ユニークでした〜。

2:「エヴリシングス・ビューティフル [CD]」:Everything's Beautiful〜Miles Davis & Robert Grasper
エヴリシングス・ビューティフルマイルス・デイビス&ロバート・グラスパー
SMJ
2016-05-25

こちら、マイルスの音源や音声らの提供を受けたロバート・グラスパーが、多くのゲストを迎えてサンプリング、再構成して制作された1枚です。全11曲収録。

しわがれたマイルスの肉声をサンプリングしだだけのM-1「Talking Shit」で幕開けし、まずはビラルによるM-2「Ghetto Walkin'」とIlla JによるM-3「They Can't Hold Me Down」を続けて。クレジットによればM-2ではマイルスの演奏をサンプリングしています。

それからエリカ・バドゥのM-4「Maiysha(So Long)」。あえてバトゥのリクエスト?ボサノバで料理されたこちらは、歌の2番の裏にマイルスのトランペットが響きます。

PhonteのラップをフィーチャーしたM-5「Violets」、Hiatus Kaiyoteが幻想的にスキャットするM-6「Little Church」経て、Laura Mvulaが囁くように歌うM-7「Silence Is The Way」、Kingによる綺麗な雰囲気だけが印象に残ったM-8「Song For Selim」。M-6以外はかすかにサンプリングされてるマイルスでした〜。

Georgia Anne MuldrowによるM-9「Milestones」ではグラスパーがソロを展開します。結構アウトで勝負したなぁ〜。続くM-10「I'm Leaving You」は、ジョン・スコフィールド(g)がLedisi(vo)のコケイッシュな歌の歌伴をし、最後にマイルスの台詞がサンプリング。

それからM-11「Right On Brotha」は、冒頭にサンプリングしたマイルスの演奏を展開し、中盤以降、スティービー・ワンダー(harmonica)を迎えて、ハーモニカ吹きまくりでした〜。

なかなかね〜、これだけサンプリングを前面に出されたマイルスっていうのもなかった中、ヒップホップらの現役世代らによって、脚光を浴びました〜。グラスパー、こちらも非凡ですね〜。

CDコレクションその1748…「角松敏生」新作1枚!!!

アリオラジャパン
2017-05-10

最新作です。30年前に発表したインスト作「SEA IS A LADY [CD]」の主たる楽曲を同一アレンジにてリメイク+新曲+その他作からのリテイク=計11曲で構成されています。

2006年に盟友青木智仁氏が急逝した時に、「インスト作を制作する構想があったけど、棚上げする」といった趣旨のコメントを述べてた角松さん。それから10年が過ぎ、新たなミュージシャン(特にドラマー=山本真央樹)との出会いを経て、制作に踏み切ったインスト作。特に思い入れの強い1987年発表の
SEA IS A LADY [CD]」を現在のスキルでやり直したい、また商業的にも安全牌だったのでしょう、本作が録音・発表されました。

振り返ればそもそもの「SEA IS A LADY [CD]」、ちょうど大学3年生の時に発表され、大学のバンド・サークルの仲間がM-6「Oshi-Tao-Shitai "Kaori Aso"」、そしてM-9「Midnight Summer Drivin' "Sawako"」の2曲をコピーしていた事から私もよく聴かされた。特にこの2曲ってLPでいうB面の1曲目、それから青木さんと櫻井哲夫さんのバトル曲M-8「The Bass Battle "Chako"」を経てM-9。カセットテープすり減る位にね〜。

そんな中で本作。オリジナル通りにアルバム導入!M-1「Way To The Shore」を更にドラマティックにまとめ上げれば、続いてM-2「Sea Line」。私はこのイントロのギター・カッティングの変更は改悪だと思っていますが(苦笑)、そのままM-3「Night Sight Of Port Island」へと続きます。

その直後、オリジナルに大きな貢献をした佐藤博氏のインタールードM-4「Sea Song "Naomi"」、喰ったリズムの上でアコギ奏でるM-5「Sunset Of Micro Beach "Satoko"」へと続きましたが、本作では先にM-4「Sunset Of Micro Beach」をアコギや本田雅人氏のソプラノ・サックス・ソロらを加えて装い新たにまとめ直しています。

ここからはオリジナルとは大きくかけ離れ、リメイク作を2曲。まずはM-5「Rhoko!!」。1983年発表「On The City Shore」収録曲。当時のテープ使って多重コーラス加えて爽やかにリメイクしています。そのクレジットには青木さんのお名前が。盟友への粋な計らいかと…。それからM-6「Summer Babe」。1981年に発表した「Sea Breeze [CD]」収録曲で、本来施したかった編曲(最近、あちこちで演ってるらしい)にて。勿論、歌も入っています〜。

そしてリメイクに戻ってオリジナルではM-7「52nd Street "Akiko"」をM-7「52nd Street」として。オリジナルもピコピコと初期プログラミングの実験的な楽曲でしたが、技術の進歩?打ち込みの代わりにローランドのV-ドラムを角松さん自身が叩いてまとめ直しております。中盤のフリューゲル・ホルン・ソロは本田氏推薦の二井田ひとみさんによります。結構、メロウで◎。

続くがオリジナルではM-9をM-8「Midsummer Drivin'」にて。ライナーにもあるように「疾走系でマイナースケールのロックテイストの曲」ですが、途中の本田さんのアルト・ソロ、そこにここぞとばかり後押しする山本君のドラム・フィルがアグレッシブでした〜。

そしてオリジナルでも途中のインタールード的な扱いながらも人気曲であったらしいM-10「Lovin' You "Sawako"」を、あの吉沢梨絵(vo)を迎えてM-9「Lovin' You」としてシルキーにリメイク。梨絵ちゃんのファンでしたから、先の35周年ライブ、そして本作への客演は嬉しい。

ここで新曲。つまりは2014年3月発表の「THE MOMENT [CD]」以来となります3年2ケ月ぶり(苦笑)。とはいえ、演ってるのはシャカタクへのオマージュ。女性コーラスに片桐舞子(back-vo)と為岡のぞみ(back-vo)の2人を迎えて、鍵盤には小林信吾氏を迎えて、遊び心たっぷりにまとめ上げています。

最後はオリジナルではLPでいうB面最初のM-6を、一発録音?スタジオ・セッション的にまとめ上げたM-11「Oshi Tao-Shitai」。全員のソロをフィーチャーし、14分9秒の長尺と化していましたが、正直、コンパクトにまとめられてたオリジナルの方が良かったな(苦笑)。あえて全員、角松氏のティンバレス・ソロからドラム・ソロへの部分、編曲的にもうちょっと練り上げられてたら間延びしなかったのに…。

アルバム全体としては、実は勢いのみで制作されたオリジナルと比べると、色んな点で練り直し、全体の完成度はそもそものギターに留まらずにいい作品に仕上がっていると思います。

それら追体験すべく、9月18日(月)のサンポートホール高松での公演に馳せ参じようと考えています。

その他参加ミュージシャン。鈴木英俊(g)、山内薫(b)、西村浩二(tp)、中川英一郎(tb)。M-5のそもそも音源には太田恒彦(g)、友成好宏(e-p)、Jnana Murti(ds)、磯広行(back-vo)、白石嘉彦(back-vo)、藤圭子(back-vo)。この藤圭子って???

2:「アウェイクニング スペシャル・エディション [CD]
アウェイクニング スペシャル・エディション佐藤 博
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-12-10
オリジナル音源は1982年発表。

こちら、「SEA IS A LADY [CD]」制作に関わった佐藤博さん4枚目のリーダー作。初出の音源10曲をCD1に、そしてそのOff Vocalバージョンら別テイクやリミックス音源10曲をCD2にまとめ、全20曲収録です。

とにかく完成度の高い”イケてる”1枚。その当時に生まれたばかりのリン・ドラムを全編にフィーチャーし、できる範囲で多重録音によって制作されています。

まずは波の音経て、クラシカルなピアノ、終盤にシンセらが多重に重なり合ってのアルバム・イントロM-1「Awakening(覚醒)」で幕を開け、スローで佐藤氏が歌うM-2「You're My Baby」に。サビに加わる女性ボーカルがWendy Matthews(vo)。バックに流れるシンセ・ベースの響きが非常に小粋。

ホワッとしたスロー系M-3「Blue And Moody Music」には松木恒秀(g)が加わりつつ、ジョー・サンプルが好き!という佐藤さんのリリカルなピアノ・ソロが織り込まれ、続くM-4「Only A Love Affair」はWendyちゃんの伸びやかのボーカルをしっかりフィーチャーし、スローな3連シャッフル曲M-5「Love And Peace」は、ブルージーなインスト曲。

アップで明るさ溢れる佐藤さん歌ってのM-6「From Me To You」、そして佐藤さんとWendyちゃんが歌い合うメロウなスロー系M-7「I Can't Wait」(ギターに松木さん)、中近東な匂いプンプンなM-8「It Isn't Easy」から、ピコピコ鳴り響くインストM-9「Awakening」、最後はボコーダー用いつつ歌うアップ系M-10「Say Goodbye」で幕を閉じます。ちなみにM-10のギターは山下達郎さん。

あれですね〜、多重録音なり打ち込みなり、今では当たり前の制作方法でしょうが、先駆けて制作された本作を聴くと、デジタルではないアナログの響きが全編を支配しています。特にリン・ドラムの限界を知ってか、あえてシンバルなし(ハイハットはあり!)でのサウンド・メイキング。ライナーによればお金払えば入手可能なシンバル音源。しかし多分その音色がイマイチだったんでしょうね〜。抜いて正解、サウンドが暖かく仕上がっていました〜。

全10曲の本編に対し、CD2でのOff SEやOff Vocal(コーラスは残してメイン・ボーカルはなし!)のバージョン8曲(「Love And Peace」と「Awakening」がカットされてる!)に、Wendyちゃんバージョンの「Blue And Moody Music」(CD2M-9…ギターに達郎氏と鳥山雄司氏)、また2005年に佐藤さんご本人の手による「It Isn't Easy」(同M-10)が冒頭にアカペラ加えてリミックス収録されていました。

CDコレクションその1747…「松岡直也」関連作8枚!

J-Fusion誕生40周年を記念して、各社から再発が続々と行われるようですが、その第1弾としてワーナーから松岡直也御大の諸作が…。大体持ってたかと思いきや、意外に歯抜けだったようで…(苦笑)。

1:「KALEIDOSCOPE [CD]
KALEIDOSCOPE松岡直也 feat.トゥーツ・シールマンス&松木恒秀
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-11-23
オリジナル音源は1979年発表。

こちらは40周年再発のちょっと前に、トゥーツ・シールマンス死去の伴って再発、かつ(ライナーには)「ダビングとミックスダウンを一切排除!同録によって仕上げられた」1枚だそうです。これっていわゆるダイレクト・カッティング?全ての楽曲が御大の作曲&編曲で、全5曲収録です。

さてさて、先に参加ミュージシャンを記しておくと、全曲参加が御大と村上秀一(ds)、そしてM-1「Fall Forever」とM-5「Fancy Prance」がトゥーツ・シールマンス(harmonica)を大きくフィーチャーし、その他が安川ひろし(g)、松木恒秀(g)、長岡道夫(b)、向井滋春(tb)。M-2「Dried Flower & Dried Love」にM-3「Ivory Islands」、M-4「Cadillac」が松木恒秀(g)を大きくフィーチャーし、杉本喜代志(g…M-2-3)、土方隆行(g…M-4)、高橋ゲタオ(b)、ペッカー(perc)、土岐英史(s-sax)、清水靖晃(t-sax)といった布陣です。

まずは御大の叙情的なピアノにシールマンスの泣きのハーモニカという導入からのアップ系M-1。Aメロ=シールマンス、Bメロ=向井さんで、その暖かい響きらが心地良く仕上がっていました。

以降の3曲が松木さんフィーチャー。いかにもエリック・ゲイルしまくったアップ系M-2は、いかにもな清水さんの豪放なテナー・ソロ、そして土岐さんのソプラノ・ソロをフィーチャーし、続くM-3は狙い=スタッフ。朗らかにメロディを紡げば、M-5は土岐さん&清水さんがメロディ紡ぐ小気味よいファンキー曲。御大もクラヴィネット弾きまくれば、その上で杉本さんと松木さん、清水さんと土岐さんがソロを展開しています。

最後がミディアムな16系のM-5。ここでは安川さんがAメロを取り、サビは向井さんとユニゾン。シールマンスは途中で存分にソロを展開していました。

何故にシールマンスと松木さんをフィーチャーして録音に至ったかは分かりませんが、時代=1979年。J-Fusionの黎明期ながらも手堅くまとまった1枚でしたね〜。

2:「A FAREWELL TO THE SEASHORE~午後の水平線 [CD]
A FAREWELL TO THE SEASHORE~午後の水平線松岡直也
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1983年発表。

ここからがJ-Fusion40周年記念として再発された作品群。まずはこちらで、全8曲収録。

御大の歴史を振り返っておくと、1981年に発表した「DANZON [CD]」であのWESING活動は凍結し、その翌年、新録1曲加えたベスト集「THE SEPTEMBER WIND 九月の風~通り過ぎた夏 [CD]」を発表した後に単身N.Y.に渡って現地のミュージシャンらと「FALL ON THE AVENUE~見知らぬ街で [CD]」を録音、発表しています。それから日本に戻り、松岡直也バンドを編成。そのミュージシャンらと録音・発表したのが本作です。

ちなみに松岡直也バンド=御大に高橋ゲタオ(b)、是方博邦(g)、津垣博通(kbds)、多田牧夫(ds)、マーティン・ウィルウェーバー(ds)、田中倫明(congas)、ウィリー長崎(timbales)。話は前後しますが、何度となく聴いた下の2と同じ編成(下はドラム=多田さんのみ)であります。

それ故に、楽曲の構成もほぼ同様。M-1「Sunspot Dance」に叙情的なメロディ持つアルバム・タイトル曲M-2「A Farewell To The Seashore(午後の水平線)」、M-3「Maple Wind」にM-5「Evening Calm(夕なぎ)」や御大らしいアップなラテン曲M-7「Monologue」と、初出はこうだったんだ〜という驚きより、下の2とほとんど変わらぬ構成に驚き(苦笑)。

しかし下の2未収録のM-4「Oblivion In The Sand」では、打ち込みやらにも積極的に挑戦したり、M-6「Free Voyage」ではシンセベースを使ってみたり、波の音を加えてタイトルの通りに夏の終わりを感じさせる叙情的なM-8「The Last Summer Day」と、全体的にいい仕上がり。実はJ-Fusionが与えるイメージって夏なんだよね〜。

3:「WELCOME<2in1 完全版> [CD]
WELCOME&lt;2in1 完全版&gt;松岡直也
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1983年発表。

初CD化の際に速攻購入していた本ライブ作でしたが、実はLPでの発表時から2曲減らした仕様だったようで…。後にアーントより再発された際にはCD2枚組で完全版だったようですが、今回、CD1枚に全曲(11曲)収録。ホントに不勉強でした〜。

本作はライブ作と思われているようですが、よく知られているようにM-1「The Magician(Open Sesame!)」とM-11「Chillon-Welcome」(オーバーダブしたメンバー紹介がわざとらしい)はスタジオ録音。そしてそれ以外がライブ音源ですが、LPでカットされてたM-2「A Song On The Wind」にM-3「The September Wind」、既出のM-4「Amorosa」にM-5「Monologue」、M-6「Evening Calm」が1983年7月30日に六本木ピットインにて行われたライブより、そしてM-7「Maple Wind」からM-10「Touch The New York Pink」が同年7月22日にスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで行われたライブより。

私の記憶ではM-1の次はM-4!と刷り込まれていたので、突然のM-2、M-3に驚いた訳ですが(苦笑)、松岡直也バンドの初期の傑作ライブ作として、エバーグリーンな1枚と言えます。M-10はキメが雑ですけどね〜。

4:「夏の旅 [CD]
夏の旅松岡直也
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1984年発表。

上の2、そして3にて、松岡直也バンドによってのラテン・フュージョン路線は一旦完成し、メンバーを再編した中で発表されたのが本作です。全9曲収録。

新生・松岡直也バンドは、引き続いて高橋ゲタ夫(b)に津垣博通(kbds)の2人に、斉藤英夫(g)と今泉洋(g)、広瀬徳志(ds)の3人、また一部の楽曲にヤヒロとモヒロ(perc)が参加しています。そうなんです、松岡サウンドはラテン・パーカッションと共に〜という定説を覆し、本作では普通にフュージョンした1枚。

普通にフュージョン、多くの楽曲で津垣氏がシンセでメロディ奏でる楽曲が増量していて、冒頭のアップ系M-1「日傘の貴婦人」は正にそれ、そして打楽器全く加わらない。アルバムのテーマが夏ですので、終盤にボコーダー通して男性の歌をフィーチャーした後、蝉の鳴き声(エフェクト)で終わります。

直後、M-2「田園詩」は加藤ジョー・グループ(strings)によるインタールード。実はこのストリングス隊に重奏によって奏でられるメロディ、実は本作の中で最も松岡節=哀愁漂う!を表現しています。

続くがアルバム・タイトル曲M-3「夏の旅」。こちらも打楽器なしでまとめられていますが、多くのベスト集に収められているこちら、その哀愁漂うメロディ、優れた楽曲だと言えます。

そしてM-4「風のしらべ」。唯一のラテン調の楽曲。ゲタ夫氏のアコベにヤヒロ氏のコンガが加わって御大のラテンなピアノをバックに津垣氏がシンセでメロディを…。なぜこの楽曲だけなのかは不明です(苦笑)。

シーケンサー鳴り響くアップ系M-6「雲のゆくえ」、蝉の鳴き声からピアノがメロディ奏でる短いインタールードM-7「〈Interlude〉」経て、ピアノにシンセ、ギターがメロディ繋ぐアップ系M-8「虚栄の街」経て、最後はギターが爽快なメロディを奏でるアップな8ビート曲M-9「Uターン」で幕を閉じます。

過渡期な1枚でしょうか???

5:「SPLASH & FLASH~遅い朝食にはビールを [CD]
SPLASH &amp; FLASH~遅い朝食にはビールを松岡直也
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1985年発表。

松岡御大がわたせせいぞう氏による「ハートカクテル」TVアニメの劇伴を手がけたのは1986年からですけど、2人が組み合わさったのは本作のようです。全6曲収録。

本作はわたせ氏のイラストに合わせて楽曲が展開されるというコンセプト・アルバム。

まずは以降のベスト集にも編纂されるアップ系M-1「夏の日に(パート2)」で幕開け。相変わらず哀愁漂うメロディをピアノで紡いでいます。今回からバンドに加わった和田アキラ氏のギター・ソロ。また終盤はブラス隊によってメロディが奏でられます。

ビールを注ぐ音から始まるミディアム系M-2「遅い朝食にはビールを」は、ラテンなピアノをバックにシンセがメロディを紡げば、ミディアムちょっとスローなM-3「A White Oleander」はピアノが朗らかなメロディを紡ぐ曲。ピアノ・ソロやベース・ソロを挟んで、波の音で終わります。

ピアノが哀愁漂うメロディを紡ぐミディアム系M-4「波にまかせて」では、メロディそこそこに、ウィリー長崎氏のティンバレス・ソロ、カルロス菅野氏のコンガ・ソロを中盤から大きくフィーチャー。ピアノとシンセが延々とメロディ紡ぐミディアム系M-5「Movin' With The Wind」経て、最後はピアノとシンセが憂いあるメロディを紡ぐM-6「A Muggy Night Dream」で幕を閉じます。

何かLP1枚に全6曲しか収録されてないんだけど、ソロで長くなるというより、メロディの繰り返しが多かった〜。尺稼ぎ?そんな印象を持ってしまう1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。高橋ゲタ夫(b)、津垣博通(kbds)、広瀬徳志(ds)。

6:「ONE LAST FAREWELL~Naoya Matsuoka best selection [CD]
ONE LAST FAREWELL~Naoya Matsuoka best selection松岡直也
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1985年発表。

ベスト・セレクションとあるが、単なるベスト集ではなくって、人気曲を集めてリ・テイクしたりリミックスしたり、色々と手を尽くしている1枚。M-5「Long For The East」だけはそのまま収録でしたが…。全7曲収録。

目玉は前年に中森明菜に提供して、日本レコード大賞を受賞した「ミ・アモーレ」のインスト版M-1「Mi Amore(instrumental)」。その後、色んなベスト集に収録されてるんだけど、初出は本作。

それから上の2からM-2「A Farewell To The Seashore(午後の水平線)」のリミックスにM-4「Sunsopt Dance」のファースト・テイク・バージョン(4つ打ちじゃなくって何故か違和感)、また改めてリテイクしたのがM-3「Chillon〜Welcome」(最後にシンセ・ソロ)とM-7「One Last Farewell」、再編曲を施したM-6「The September Wind 1985」(元のが良かった?)が収録されています。Wesingではなくって、松岡直也バンドの代表曲ばかりです。

参加ミュージシャン。和田アキラ(g)、津垣博通(kbds)、高橋ゲタ夫(b)、広瀬徳志(ds)、ウィリー長崎(perc)、菅野真吾(perc)らが新録に参加した面々で、M-2と4には是方博邦(g)、多田牧夫(ds…M-2)、マーティン・ウィルウェバー(ds…M-4)、田中道明(perc)、そして土方隆行(g…M-5)。

7:「ライブ・アット・ホットコロッケ [CD]
ライブ・アット・ホットコロッケサンバ・ソン・ブラジル・フォー
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1980年発表。

こちら、六本木にあったホット・コロッケというライブ・ハウスにて、1979年春頃から出演していた黒人サンバ・チームのサンバ・ソン・ブラジル・フォーというグループのライブ音源です。収録は1980年2月3日に行われた模様。全5曲収録。

このサンバ・ソン・ブラジル・フォーは、Jorge Sebastiano Canoto(ds)、Antonio Erlow Dias Ramos(pandeiro)、Arlindo Rogue(surdo)にAdemir Roma(g)の4人編成で、それぞれが歌も歌っています。ただし今回はレコード映えするように、松岡直也御大らが演奏に加わり、またクレジットによれば一部、スタジオで被せている模様。

それで被せずに収録されているのがM-3「Recado-レガート(ことづて)」とよく知られたM-4「Taj Mahal-タジ・マハール」の2曲。特にM-4は躍動感溢れる彼らの演奏を楽しむ事ができます。ホントに心地良い。

それ以外の3曲は、オーバーダブ含めて松岡御大指名の日本人ミュージシャン達のソロが堪能できます。M-1「Vou Festejar-爽やかに祝う」では大村憲司(g)、伊藤毅(EWI)、向井滋春(tb)、御大のエレピソロ。同じくM-2「Xavante, Lagrimas E Porsia-シャヴァンチ、涙、そして詩」、M-5「De Lanterna Na Mao-ランタン提げて」でも同じ順番で全員がソロを取っています。

しかしサンバ・ソン・ブラジル・フォーを聴かせたいのか、日本人ミュージシャンのソロを聴かせたいのか、悩む1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。高橋ゲタ夫(b)、井上ケン一(g…オーバーダブ)、中島御(perc…オーバーダブ)。

8:「MASH [CD]
MASHMASH
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-26
オリジナル音源は1981年発表。

こちら、帯には「松岡直也を始めとする、当時の日本のトップ・クラスのミュージシャンを集めたロック・プロジェクト第1弾」とある。2作目はなかったようだけど…。全8曲収録。

そのトップ・ミュージシャンは、青山徹(g)、松岡直也(p)、清水信之(kbds)、富倉安生(b)、村上秀一(ds)、ペッカー(perc)、そして村田有美(vo)です。

まずは攻撃的なギター・リフで始まるアップ系インスト曲M-1「Exotic Perfume」で幕を開けます。松岡御大提供のこちらは、ピアノにギターがメロディを取り、ユニゾンしてのキメの多数あり、まるでプログレな様相。

直後のM-2「Poreus」は村田さんをフィーチャーしたアップな歌モノ。その伸びやかな歌声に、何となく1980年代のアニメ・ソングの歌い手を連想しちゃいました。こちらも御大提供曲。

続いてM-3「Love」はまたまた村田さんをフィーチャーした歌モノで、アップな16系。ポンタさん特有のシャープな16捌きと、終盤のギター・ソロでは結構煽ったドラミングが印象的。

M-4「Black Season」とM-5「Needles Of Dance」は男性ボーカル曲で、帯から類推するならギターの青山さんがボーカルを取った模様。ちなみに前者は御大、後者は清水さん提供曲です。

そしてM-6「I Say To You」は村田さんやペッカーさんらが軽やかに歌うAメロ、ギターによるBメロとサビで構成される楽曲。曲調に合わせた軽やかなシンセ・ソロが印象的でした〜。御大提供曲。

以降のM-7「Nob Rock」とM-8「See You Again」は清水さん提供のインスト曲。前者はアップな3連シャッフル曲で、シンセがリードした後、静かに転じて富倉さんのフレベ・ソロ、リリカルなピアノ・ソロが印象に強く残れば、後者はアップテンポの激しい系。正にロックしています。

しかし全体の印象としてはロックな要素もありつつ、それは部分的。もし村田さんを大きくフィーチャーしたいなら、構成を変化させるべきだったかな???

CDコレクションその1746…「DJ OSSHY」コンピ作2枚!!

タワレコで発見、面白そうなので買っちゃったコンピ集2枚がお題目。

ミックスしたのはDJ OSSHY。アラフォー、アラフィフ世代の「80’s ディスコ・ムーブメント」の立役者だそうです。

1:「TOKYO AOR(日本独自企画盤) [CD]
TOKYO AOR(日本独自企画盤)ヴァリアス
SMJ
2016-08-24

こちら、昨年のA.O.R.誕生40周年祭りに乗じて編纂されたコンピ集。原曲をそのまま〜という形ではなく、フェードアウトらを用いてディスコ風にノンストップで全21曲収録です。

テーマは東京。A.O.R.の楽曲の中でも、”都会的”な楽曲を集めたんだろうなぁ〜。

まずはボズ・スキャッグスの(大人っぽさを感じさせる)M-1「Jojo」に始まり、レイ・パーカー・Jr.&レイディオの(小粋な)M-2「A Woman Needs Love」、TOTOのM-3「99」を挟んで、ビル・ラバウンティの代表曲(高音域の歌声が心地良い)M-4「Livin' It Up」。

ホール&オーツの(ベタなラブ・ソング)M-5「Wait For Me」から、BreakwaterのM-6「Work It Out」を挟み、スティーブ・ペリーの名曲(ランディ・グッドラム作!)M-7「Foolish Heart」から、Eric CarmenM-8「Change Of Heart」、Paul Davisの(マイナー調!)M-9「Cool Night」、Greg GuidryのM-10「Goin' Down」へと続きます。

そにてディック・セント・ニクラウスのM-11「Magic」から、ナイトフライト(SMAP「がんばりましょう」の元ネタ)
M-12「You Are」、ザ・定番!E.W.&F.のM-13「After The Love Has Gone」、ジミー・メッサーナのM-14「Seeing You(For The First Time)」、そしてPagesM-15「Who's Right, Who's Wrong」(私的にはアル・ジャロウとランディ・クロフォードのデュエットの方に親しみがある!)、ケニー・ロギンズ(デヴィッド・サンボーンのソロが印象的)M-16「Heart To Heart」へと続きます。

一転、アレサ・フランクリン(特にアーバンなファンク調)M-17「What A Fool Believes」からスタンリー・クラーク&ジョージ・デュークの代表曲M-18「I Just Want To Love You」、ラリー・リー(明るさ一杯!)M-19「Don't Talk」、何故かサンタナ!M-20「Hold On」経て、エアプレイの代表曲(アップな疾走系)M-21「She Waits For Me」で幕を閉じます。

DJ OSSHYがライナーにも書いていますが、彼女とドライブの時に聴きたいカセット・テープ。そのタイトルや歌詞に託した意味もあるんでしょうが、ベタベタなコンピ集でした。

2:「SHONAN AOR [CD]
SHONAN AORヴァリアス
SMJ
2017-04-26

こちらは第2弾。テーマは湘南で、同じく原曲をフェードアウトらを用いてディスコ風にノンストップでまとめ、全20曲収録です。

聴き始めると、ちょっと湘南のイメージと異なっていました。渋めの楽曲が多くって、季節としても秋っぽい印象を受けた次第。

冒頭のエア・サプライの(アコギ従えささやかにまとめた)M-1「Lost In Love」、これまで聴く事は皆無であったアラン・パーソンズ・プロジェクトの(ちょっと牧歌的?)M-2「Don't answer Me」、ニック・デカロの(定番)M-3「Under The Jamaican Moon(邦題:ジャマイカの月の下で)」から、ボス・スキャッグスの(定番!)M-4「Lowdown」、ペイジズのM-5「If I Saw You Again」から打ち込み繋ぎでホール&オーツのM-6「I Can't Go For That(No Can Do)」。

それからジョージ・デュークM-7「Every Little Step I Take」からジミー・メッサーナの(小粋なアップ系)M-8「Do You Want To Dance」をほぼフル・コーラス、これは初めて?マッキー・フェアリー・バンドのM-9「You're Young」にThe Blow Monkeysの(明るさ満点?)M-10「Diggin' Your Scene」、レイ・パーカー・Jr.の(アーバン度満点!)M-11「It's Our Own Affair」からナイトフライトの(メロウ度満点!)M-12「If You Want It」。

TOTOの(ド定番!)M-13「Georgy Porgy」をほぼフル・コーラス、再びエアプレイの(キャッチーなサビを持つメロウ・バラード)M-14「Should We Carry On」、クリストファー・クロスの(これまたド定番!)M-15「Sailing」、ビルラバウンティの(切なさ溢れる)M-16「This Night Won't Last Forever」。これらの流れが湘南とかけ離れているかも…。

ボビー・コールドウェルの(代表曲!)M-17「Heart Of Mine」、これも初めて!Pablo CruiseのM-18「Love Will Find A Way(邦題:恋の水平線)」から、E.W.& F.の(マイナー曲でボサノバする!)M-19「Feelin' Blue」経て、最後はこのシリーズ初となる邦楽!角松敏生のM-20「Still I'm In Love With You」で幕を閉じます。

DJ OSSHY氏の選曲理由は、(ライナーによれば)湘南のキラキラした朝から、夕暮れの切なさまで〜という事でして、何となく納得。

次はあるかな???

CDコレクションその1745…「スティーブ・ガッド」関連2枚!!

たまたまですけど、ドラマー関連の投稿が続いていますね〜。

今回はレジェンド!スティーブ・ガッド御大の近作をまとめて!

1:「ウェイ・バック・ホーム~生誕70年凱旋ライヴ!(DVD付) [CD]」:Way Back Home Live From Rochester, NY〜Steve Gadd Band
ウェイ・バック・ホーム~生誕70年凱旋ライヴ!(DVD付)スティーヴ・ガッド
ビクターエンタテインメント
2016-11-23

こちらはスティーブ・ガッド・バンドの3作目、そしてライブ音源であります。CDには全8曲収録ですが、付属?DVDには13曲(トラック)にインタビュー集が収録。

スティーブ・ガッド・バンド=スティーブ・ガッド(ds)、マイケル・ランドウ(g)、ラリー・ゴールディングス(kbds)、ジミー・ジョンソン(b)、そしてウォルト・ファウラー(tp & flh)の5人編成。この編成は、2013年に発表のデビュー作「ガッドの流儀 [CD]」、2015年発表の2作目「70 ストロング [CD]」同様の布陣です。結成して4年、まあ5人の息の合った演奏が本作の中で繰り広げられています。

まずはM-1「Green Foam」から。アップなウンチャで展開しつつも、途中にリズム的な遊び、テンポを3分の1に転じてギター・ソロをブルージーに展開させたりして、緩急の妙もユニークさの1つ。

スローなテンポで展開するM-2「Cavaliero」は、途中、スネア・ロールでギター・ソロ、タム絡めてオルガン・ソロ、シンバル絡めてトランペット・ソロと、叩き方によっても盛り上げ方の見本な楽曲。終盤の指弾きベース・ソロも◎。

アップな3連シャッフル曲M-3「Africa」でようやく御大がドラム・ソロを披露しますが、ここではあまり叩き過ぎず、続くアルバム・タイトル曲M-4「Way Back Home」はガッド・ギャング時代からの定番曲らしいが、ベースとギターが掛け合ったりしつつ、最後は御大のソロで締め括る。タム絡めて盛り上げてのいつもの形ながらも、70歳を超えてもエネルギッシュです〜。

ジャズ・スタンダードM-5「Bye Bye Blackbird」は近年お得意のブラシ・ロールを活用したビートながら、ゆったり4ビートに転じてベース・ソロ、ミュート・トランペット・ソロ、ギター・ソロらを小粋にまとめ上げれば、ランドウのスライド風ギターからのスローな3連系M-6「Desu」はフリューゲル・ホルンがメロを取る。

ヤン・ハマー作でちょっとスロー系M-7「Oh, Yeah!」はアウトに展開するエレピとブリリアントに音を奏でるトランペットがソロを交互に取りあって、最後にランドウがワイルドにソロを展開。

最後はM-8「Them Changes」、こちらもガッド・ギャング時代からの定番曲。その終盤、ガッドらしいパラディドルの複合、そしてタム廻しで盛り上げて、締め括る。

節々でガッド御大がMC取るのも味があるね〜。このバンドはまだまだ続きそう〜。

2:「Somehow,Someday,Somewhere [CD]
Somehow,Someday,SomewhereAi Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee
T.O.M Records
2017-02-08

その存在を全く知らなかったのがこちらのAi Kuwabaraこと桑原あいさん。調べてみると1991年生まれで、既に4枚のリーダー作を発表しているようで…。そんな彼女が、あのスティーブ・ガッド(ds)、そしてウィル・リー(b)とのトリオで発表したのが本作です。全9曲収録。

JAZZ LIFE最新号によれば、録音が決まってからN.Y.に渡り、そこでの生活(2ケ月)の中で生まれたメロディらから楽曲の原型をまとめ、録音に臨んだようですね〜。またアルバム・タイトルは、映画「ウェストサイド物語」劇中歌「Somewhere」(本作ではM-3)からの一節から選ばれたようです。

まずは流れるようなピアノ独奏から始まるM-1「Somehow It's Been A Rough Day」で幕開け。爽やかな朝を感じさせるメロディを、ガッド御大らのブラシ・ビートの上で展開します。リーのメロディ・パート、あいちゃんのリリカルなピアノ・ソロらを挟みながら、終盤、メロディを全員でなぞりながら盛り上がって終わる様は、非常に心地良い。

静かにメロディ紡ぐゆったり系M-2「Home」、前述のM-3はクラシカルな雰囲気も漂わせ、アップ系のM-4「Never Neverland」。ブラシからスティックに持ち替えて、最後にはガッド御大のソロがハイライト。

8分の7拍子のテーマを持つM-5「All Life Will End Someday, Only The Sea Will Remain」はラテンのビートも組み合わせつつ、小鳥のせせらぎのようにあいちゃんとリーがスキャットを取り合います。

そして誰もが挑戦するビル・エヴァンスのM-6「B Minor Waltz」をしっかり料理した後、7+7+2での変拍子風M-7「Extremely Loud But Incredibly Far」ではエレピを奏で、フュージョン風に仕上げています。ピアノにこだわらないのは今風かも…。

悩んだ末に取り上げたボブ・ディランのM-8「The Times They Are A-Changin'」、そして精神的な恩師というクインシー・ジョーンズに捧げたM-9「The Back」でしっとりと幕を閉じます。

ガッド御大もまもなく72歳、リーも今年には65歳となり、みんな歳を取ったなぁ〜と思う。しかし日本からの若手ピアニストあいちゃんと共に、真摯に音楽に向き合い、素晴らしいトリオ作を残したように思います。私もこの2人の参加がなければ、本作を手にする事も聴く事がなかったかもしれない。レジェンドの役割、重要ですよね〜。

CDコレクションその1744…「川口千里」関連3枚!!!

今回は若手女性ドラマー、川口千里ちゃんの諸作をまとめて〜。

まずは大高清美さんと川口千里ちゃんのユニットKIYO*SENの2枚から!

1:「DUOLOGY [CD]
DUOLOGYKIYO*SEN
ベガ・ミュージックエンタテインメント
2015-06-24

KIYO*SENの2作目です。全9曲収録。

1作目を聴いた時、大高さんのプログレ嗜好が前面に出て、何演ってるか分からない状態でしたが、随分と整理整頓されたように感じます。ゲストとしては矢堀孝一(g…M-4 & 8)、Duke Sarashina(b…M-9)の2名を迎えたのみで、打ち込み含めてほぼ2名で作り上げたサウンドです。

左右のボリューム遊びから始まるM-1「Fundamental」は、オルガンの印象的なリフをバックに、シンセがメロを取るアップ系で、自己紹介代わりに千里ちゃんのドラム・ソロもフィーチャーすれば、続く14拍で構成されるM-2「Supercell」(唯一の千里ちゃん提供曲)は、テーマにドラムのキメも絡みながら進行。終盤はバスドラ連打し盛り上げる千里ちゃん。また大高さんのボイス・サンプリング交えたM-3「I Wanna Be」は、6拍子で始まる中で、5拍子のテーマを持ち、低音に合わせてバスドラ3連打なビートは心地良い。

矢堀さん迎えてのM-4はミディアムな跳ね系ながらも、オルガンでテーマ奏でつつ、途中はエレピやギターのソロを織り込み、アダルトな仕上がり。

そして格調高くパイプオルガン風の音色(でしょうね)使ったM-5「Poriomania」はゆったりワルツで静かに盛り上げる様は、クラシカルに感じられ、続いて4拍子イントロから8分の7拍子に転じるM-6「Hey Fever」は参加してないけど矢堀さん提供曲。オルガンソロで3拍子、その後のシンセソロは8分の7拍子と、どこまで遊ぶんだろ、この2人。

ギター風音色のシンセ使ったアップ系M-7「Beck」は、ギターなしにも関わらずワイルドにオルガンでロックすれば、アコベ風な低音(サンプリング?)使ったM-8「水晶花」では、矢堀さんが存分にソロを取る。

そして最後のM-9「Mood #1」は、3+3+2で構成されるAメロに、倍テンしてドラムン・ベース風のBメロで構成される楽曲でした〜。

2:「Trick or Treat [CD]
KTrick or TreatIYO*SEN
ベガ・ミュージックエンタテインメント
2016-09-02

KIYO*SENの3作目です。今回も全9曲収録。

分かりやすく変化した2作目同様、こちらも分かりやすかった1枚でした。ゲストとして矢堀孝一(g…M-7 & 9)、Savid Hughes(b…M-2,3 & 4)、Duke Sarashina(b…M-5)の3名を迎えたのみで、打ち込み含めてほぼ2名で作り上げたサウンドです。

さてオルガンによるドラマティックなイントロからのM-1「Eternal Ability」は3拍子から5拍子、6拍子へと変化し、あえて聴く相手を刺激するサウンドで幕開けすれば、大高さんのロック好き?実はギター弾きたい志向を形にしたアップなワルツM-2「Mood 68」や、矢堀さんと千里ちゃんが共作したアップ系M-3「Haphazardly」、続くアップ系M-4「Adventure」は、途中ハチロクに転じるも、Hughesのベキベキなるスラップをバックに激しく攻め立てる。オルガンとドラムがユニゾンしつつも、激しくならばバスドラ連打。終盤の千里ちゃんの盛り上げ方はさすがです。

2人のユニゾンは続く5拍子のM-5「5 Meters High」でも織り込まれ、直後のM-6「Vioret Shoes」(大高さんと矢堀さんの共作)は、激しいドラム・ソロ交えた4拍子で始まりつつ、6拍子、そして3+3+2拍子(つまりは8拍子)で構成されるリフから7拍子に転じます。分かりやすいけど難易度は高い。

アップな3連シャッフル曲M-7「2B Out Break」ではオルガンがガンガン弾きまくる一方、ゲストの矢堀さんが14拍子で一周するリフをバックにソロを取れば、終盤には同じ14拍の中でテクニカルなソロを取る千里ちゃん。

シーケンサーから始まるアップ系M-8「0402」は、拍も不変で聴きやすいフュージョン寄りの楽曲で、最後のM-9「Haphazardly-Reprise」は、矢堀さんがメロディ取るA.O.R.な雰囲気持つ楽曲でした。

ライナーによれば2016年4月29〜30日の2日間で録音されたようで…。非凡な2人の行脚はまだまだ続くでしょう。このユニットの活動によってか、千里ちゃんのドラマーとしての表現力がどんどん増しているように感じます。

3:「CIDER ~Hard&Sweet~ [CD]
CIDER ~Hard&amp;Sweet~川口千里
キングレコード
2016-12-21

最新作で、3枚目のリーダー作です。全12曲収録。

前2作はインディーズでの発表でしたが、今回はAKB特需の続くキングレコードからの発表で、これまで支えてきた安部潤さんも楽曲提供しつつ、海外メンバーとのL.A.録音。あの鬼才、フィリップ・セス(kbds)を中心に、Armand Sabel-Lecco(b)、Gumbi Ortiz(perc)が参加しています。

しかし何度もトライしつつ、中座していた1枚。というのも最初のM-1「Flux Capacitor」(セス作)の拍割りが全く理解できなくってね〜(苦笑)。繰り返し聴いて何となく理解。その拍割りは16分8+3=11で始まってエレピがメロディ奏でつつ、途中から8分の8+3に変化し、倍テンが重なるという展開。理解すればどうという事もないんだけど、そんな難しい拍割りの中でエレピや指弾きベースソロなんて、頭の中が違うんでしょうね〜。

続くM-2「Wupatki」(千里ちゃん&安部さん作)は、8分の6+5によるイントロから4分の3+3+2に転じてシンセが軽妙なメロディを取ります。もう大変(苦笑)。最後に千里ちゃんのドラム・ソロ。

以降は分かりやすく変化し、ゆったりハチロクM-3「Longing Skyline」(千里ちゃん&安部さん作)は美メロをピアノ、シンセが奏で、4ビート風とも言えるM-4「Do Do Re Mi」(セス作)はピアノが主役で、ミディアムな16系M-5「Am Stram Gram」(セス作)では珍しくシンセ+ベースがメロを奏でます。ここでの千里ちゃんソロは豪放!!!

ドラム・ソロから始まるM-6「Zembla」(セス作)はアフリカ的なシーケンサーが鳴り響く中、再びベースがメロディを紡ぎます。そしてパーカッシブなリズム・パターンが耳に残るミディアム系M-7「Tucheze」(セス&Sabal-Lecco作)では、セスはピアノでソロ取り、シンセでソロ取り、エレピでソロを取る。さすが鬼才!!

ドラム・ソロだけのM-8「Ginza Blues 〜Intro〜」からの本編M-9「Ginza Blues」(セス作)は高速3連シャッフル曲。よく足が動く!と感じる程、バスドラをンドドし続ける千里ちゃん。

またまたベースがメロ奏でるミディアム系M-10「Park Moderne」(セス&Sabal-Lecco作)経て、そのタイトルの通り、ベースとドラムが2人でリズム刻むだけのインタールードM-11「Senri And Armand Groove」、最後は3人の共作!シンセが可愛くメロディ奏で、3人のソロをフィーチャーしたM-12「In The Way」で幕を閉じます。

本作におけるセスの役割は非常に大きい中、伸び伸びと演奏し切った千里ちゃん。ソロ関係がちょっとワン・パターン気味と言えますが、この辺は徐々に伸ばして欲しいね〜。

次はどうする???

CDコレクションその1743…「ブライアン・ブレイド」4枚!!

今回は引く手あまたなドラマー、ブライアン・ブレイドの諸作をまとめて…。

ブライアン・ブレイドは1970年7月25日ルイジアナ州生まれ。18歳の時にロヲラ大学に通う為にニューオリンズへ移住し、その後、ジョシュア・レッドマンのサイドメンとしてデビューしたようです(wikiによる)。

1:「ブライアン・ブレイド・フェロウシップ [CD]」:Brian Blade Fellowship
ブライアン・ブレイド・フェロウシップ
ブライアン・ブレイド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は1998年発表。

ブライアン・ブレイド・フェロウシップ名義であるが、初リーダー作。全8曲収録です。

そのメンバーは、Dave Easley(pedal-g)、Jon Cowherd(p & wurlizter)、Christopher Thomas(ac-b)、Melvin Butler(s & t-sax)、Myron Walden(a-sax)で、その他Jeff Parker(ac-g…M-5)、Daniel Lanois(mando-g…M-1、white mustang…M-6)です。M-5がCowherdの提供で、その他はブレイド作曲です。

一通り聴くと、ドラマーのあるべき姿の1つをしっかり示したブレイド。それは単に作曲力だけではなく、それに準じた本能のドラミングを行っていて、単にテクニカルさを追い求めるのが全てではない事、だから各方面から共演を切望されてるんだろうと感じました。

まずは故郷と言えるミシシッピ川を情景的に描いたM-1「Red River Revel」で幕を開けます。シンバル・レガート使って淡々と、そしてテナー・サックスらによるテーマやソロは、途中に4ビート使って盛り上がりつつもクールダウンもし、静かにエンディングを迎えます。美的センスが全てと言わんばかりに仕上がっていました。

それは続くM-2「The Undertow」(ペダル・ギターによるソロはメセニー風?)、自身のルーツを辿ってアフリカ風なスキャットから始まるM-3「Folklore」、再び情景的に描いたM-4「In Spite Of Everything」と、音楽という手法を使って書いた絵を見せつけられているように感じます。

ギターとスチール・ギターの絡みが美しいM-6「Mohave」、ちょっとアップでまとめたM-7「If You See Lurah」、最後は静かに始まって、途中はハチロクで盛り上がりつつも静かに終わるM-8「Loving Without Asking」で幕を閉じます。ブレイド選んだ面子らが、楽曲の雰囲気を解釈して取るソロは、やっぱり美しくてね〜。ホントにいいデビュー作でした〜。

2:「パーセプチュアル [CD]」:Perceptual〜Brian Blade Fellowship
パーセプチュアル
ブライアン・ブレイド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は2000年発表。

こちら、ブライアン・ブレイド・フェローシップ名義による2作目。全9曲収録です。

そのメンバーは前作から引き続いてDave Easley(pedal-g)、Jon Cowherd(p,rhodes & punp organ)、Christopher Thomas(ac-b)、Melvin Butler(s & t-sax)、Myron Walden(a-sax & b-cla)に、新たにKurt Rosenwinkel(g)。ゲストに前作にも参加したDaniel Lanois(g…M-8、steel-g…M-9)、そして発表直前に共演したジョニ・ミッチェル(vo…M-9)です。

演ってる事は1作目を踏襲し、スローな6拍子によるタイトル曲M-1「Perceptual」は、ギターやサックスらがメロディやソロを取りつつ、情景的に仕上げていて、ブレイド・ワールドを構築。

シンバル・レガートからのM-2「Evinrude-fifty(Trembling)」もテナー・サックスやギターがメロディ取りつつ、9拍子のリフ挟みながらリリカルなピアノソロ、一転、上下に飛び回るギター・ソロと、緩急や強弱といった表現を超えた美的センスに溢れた仕上がりです。

ソプラノがメロディ紡ぐM-3「Reconciliation」、ポリリズム?4拍子かと思いきや跳ねた5拍子のM-4「Crooked Creek」は、徐々に盛り上がって展開し(そんな時にはスネア使用率が高まる!)、ちょっと小休止!スチール・ギターを前面に出してのM-5「Patron Saint OF Girls」にWaldenのバス・クラリネットのほぼ独奏!M-6「The Sunday Boys(Improvisation)」を挟みます。

そして後半戦はM-7「Variations Of A Bloodline A.From The Same Blood、B.FellowShip(Like Brothers)、C.Mustangs(Class Of 1988)」は、ブレイド自身と仲間たちを描いたようなタイトル(と感じた)。続いてちょっとスローなM-8「Steadfast」は静かにアコベ・ソロから始まりつつ、サビはサックスとブレイドの歌。その幻想的な響きは、アフリカ的というよりアメリカ的。

最後のM-9「Trembling」はジョニ・ミッチェルを迎えて。こちらでも感じられるアメリカ的な雰囲気って、何となく出身地ニューオリンズから彷彿するモノでありますが、文字にできんな(苦笑)。

3:「シーズン・オブ・チェンジズ [CD]」:Seasons Of Changes〜Brian Blade & The Fellowship Band
シーズン・オブ・チェンジズ
ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンド
ユニバーサル ミュージック
2014-08-13
オリジナル音源は2008年発表。

こちら、ブライアン・ブレイド&ザ・フェローシップ・バンド(&とかザとかバンドが付くようになったが)による3作目。日本向けボーナス・トラック(ライブ音源)1曲含む全10曲収録です。

前作発表から8年近く経過していますが、前作から引き続いてKurt Rosenwinkel(g)、Jon Cowherd(p,punp organ,moog & wurlitzer)、Christopher Thomas(ac-b)、Myron Walden(a-sax & b-cla)にMelvin Butler(t-sax)という布陣で録音されています。

こちらも演ってる事は変わりません。ピアノやギターをバックにテナーとバス・クラリネットがメロディ紡ぐスロー系M-1「Rubylou's Lullaby」に始まり、ゆったりハチロクのM-2「Return Of The Prodigal Son(邦題:放蕩息子の帰還)」とM-3「Stoner Hill」と、その情景的なメロディ、絵を書くが如く、それぞれがキャンパスを彩って形にしていくかの如く、サウンドの方向性は不変です。M-2終盤の全員が同時にソロを展開して一つに向かっていく様は美しい。

続く12分00秒の長尺となったアルバム・タイトル曲M-4「Season Of Changes」でも、アコベ爪弾きからのスロー系M-5「Most Precious One」にM-6「(同)(Prodigy)」についても同様で、強弱踏まえた叙情性が形になっています。

Waldenのバスクラほぼ独奏のM-7「Inprovisation」挟み、M-8「Alpha And Omega」、そしてフリーな冒頭からのハチロクM-9「Omni」と、今回はあまり変拍子がありませんが、聴衆を引きこむ力に富んだ楽曲ばかりでした〜。

ボーナス・トラック=ライブ音源のM-10「Patron Saint Of Girls」は前作収録曲でした。

4:「ランドマークス [CD]」:Landmarks〜Brian Blade & The Fellowship Band
ランドマークス
ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンド
ユニバーサル ミュージック
2014-04-09

このユニットでの現在における最新作がこちら。全10曲収録です。

こちらも前作(上の3ね)から6年程が経過し、メンバーはJon Cowherd(p, Mellotron & punp organ)、Chris Thomas(b)、Myron Walden(a-sax & b-cla)にMelvin Butler(s & t-sax)という変わらぬ4人に、新たにJeff Parker(g)を加えて録音されています。といってもギター、ほとんど入ってないけど…。

まずはアルバム・イントロM-1「Down River」で幕を開け、早々にアルバム・タイトル曲M-2「Landmark」。ピアノの和音にアコベがソロを取り出し、ゆったりハチロクのビートの上で2管(ソプラノとバスクラ)がテーマを展開。変わらないフェローシップ・サウンドが展開されています。

インタールードM-3「State Lines」を挟み、続くM-4「Ark.La.Tex」もM-2同様のフォーマットで物静かに展開すれば、またまたインタールードで2管とアコベが重奏するM-5「Shenandoah」を挟んで、M-6「He Died Fighting」もM-2やM-4同様のフォーマットながらも、ウネウネしたWaldenのアルト・ソロが印象に残ります。

そのWaldenのバスクラ独奏から始まるM-7「Friends Call Her Not」経て、ゆったりハチロクするM-8「Farewell Bluebird」ではリリカルなピアノ・ソロの後、ここでようやくギター・ソロ。といっても情景的なメロディ&雰囲気の中で静かに語ります。

超スローなM-9「Bonnie Be Good」経て、最後はちょっと跳ね系M-10「Embers」で幕を閉じます。どちらかというえば暗いメロディが多いこのユニットですけど、このM-10のみ少々の明るさあり。メンバーのソロもなく、わずか2分21秒で終わってしまいます。アウトロ的な位置づけかな???

しかしこれら4枚振り返ると、ドラマーがリーダーであるユニットの作品ながら、ドラム・ソロってほとんどない(苦笑)。アーティスト的な志向が強い故、多くから引っ張りだこなのかもしれません。

CDコレクションその1742…「スティング」新作1枚!!

1:「ニューヨーク9番街57丁目(デラックス)(DVD付) [CD]」:57th & 9th〜Sting
ニューヨーク9番街57丁目(デラックス)(DVD付)スティング
ユニバーサル ミュージック
2016-11-11

「スティング13年ぶりのロック・アルバム」、そんな紹介に釣られて速攻買ったのがこちら。ボーナス・トラック3曲加えて全13曲収録。しかし更に6曲のライブ音源を追加した「ニューヨーク9番街57丁目(ジャパン・ツアー・エディション) [CD]」がこの5月に発売されるらしい。相変わらず悩ましい商売をしているユニバーサル・ミュージック(苦笑)。

とはいえ本作、あっという間に最後まで聴いちゃいました。ボーナス・トラックはライブ音源とか別バージョンだったりしますが、本編の10曲全てが簡潔にまとめられています。長くて5分弱(M-9「Inshallah」)、ほとんどが3分強。装飾をなるだけ排しているですね〜。

まずは実はポリスを感じさせてくれるアップな疾走系M-1「I Can't Stop Thinking About You」で幕開けすれば、サビはシンプル、その他に歌詞を詰め込んだミディアム系M-2「50,000」、グランジ風のミディアム系M-3「Down, Down, Down」、環境問題について歌ったアップ系M-4「One Fine Day」、サラッとハチロクするM-5「Pretty Young Soldier」、そして激しくロックするアップ系M-6「Petrol Head」へと続く。このM-6、盟友ドミニク・ミラー(g)による開放弦使ったリフが大きな特徴。

一旦、アコギをバックにしみじみ歌ったM-7「Heading South On The Great North Road」を挟み、ヴィニー・カリウタの巧みなフレージングが変拍子(8分の7拍子)を感じさせないM-8「If You Can't Love Me」、難民問題んついて静かに歌ったM-9経て、最後はJerry Fuentes(ac-g)を従えてしみじみ歌うM-10「The Empty Chair」で幕を閉じます。

ボーナス・トラックはM-1のL.A.バージョンとして仕上げられたM-11、M-9のベルリン・セッション・バージョンであるM-12、そしてポリスの代表曲M-13「Next To You(with The Last Bandoleros)」。このM-13を聴くと、新曲M-1らの流れが繋がっている事が理解できます〜。

その他参加ミュージシャン。Lyle Workman(g)、Martin Kierszenbaum(organ)、Rob Mathes(p…M-8)、Josh Freese(ds…M-2,4,5 & 6)、Rhani Krija(perc)、The Last Bandoleros(back-vo)。

CDコレクションその1741…「ジョン・ウィリアムズ×スティーブン・スピルバーグ」1枚!

1:「ジョン・ウィリアムズ・プレイズ・スピルバーグ(DVD付) [CD]」:The Spielberg / Williams Collaboration
ジョン・ウィリアムズ・プレイズ・スピルバーグ(DVD付)ジョン・ウィリアムズ(指揮者)
SMJ
2017-04-26

本作は、スティーブン・スピルバーグ監督作に劇伴を提供したジョン・ウィリアムズの作品を、生誕85周年記念?新たに再録音した1枚だそうです。全16曲収録。

スピルバーグとウィリアムズの関係は、今更記す程でもないんだけど、2人の最初のコラボレーションは1974年製作「続・激突!/カージャック」に迄溯り、以降、20作以上の付き合いだそうで、本作以前にも2枚の再録音作を1991年と1995年に発表しています(その2枚は、輸入盤の「STEVEN SPIELBERG & JOHN WILLIAMS [CD]」に全て含まれているようです!)。

初期作品の劇伴は前2作にほぼ網羅されていて、M-10「Marion's Theme From Raiders Of The Lost Ark(邦題:マリオンのテーマ〜「レイダーズ失われたアーク〈聖櫃〉)」のみが古い楽曲(1981年)で、M-2「Dry Your Tears, Afrika From Amistad(邦題:アフリカよ、涙を拭いて〜「アミスタッド」」(1997年)以降の楽曲が選曲されています。

本編には大いにがっかりしたものの、M-1「The Adventures Of Mutt from Indiana Jones And The Kingdom Of The Crystal Skull(邦題:マットの冒険〜「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国)」(2008年)は旧作の引用の巧みさを再認識。

しかしね〜、M-11「Hymn To The Fallen from Saving Private Ryan(邦題:戦没者への讃歌〜「プライベート・ライアン」)」(1998年)迄は劇場に足を運びましたが、以降は自宅でソフトで鑑賞した(または未見)の作品ばかり。そのせいかウィリアムズの生み出したメロディの印象は薄いです〜。

ただし音楽的造詣の深さは抜群で、上述M-2では土着な女性コーラス陣によって、主役=アフリカ系アメリカ人である事を印象づけたり、M-12「Dartmoor. 1912 from War Horse(邦題:1912年、ダートムア〜「戦火の馬」)」(2011年)では舞台=南部である事をメロディに託したり。

また目玉と言えるのが「Escapades For Alto Saxophone And Orchestra from Catch Me If You Can(邦題:アルト・サックスとオーケストラのための逃奏曲〜「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)」(2002年)。3部構成で、M-7「Movement 1 :Closing In(邦題:第1楽章〈包囲〉」、M-8「Movement 2:Reflections(邦題:第2楽章〈揺れる心〉」、M-9「Movement 3:Joy Ride(邦題:第3楽章〈歓喜の飛翔〉)」の中で、ジャズへの造詣をダン・ヒギンズ(a-sax)をフィーチャーし、本編の緊張感を見事に表現してくれてます〜。

しかし有名なあのメロディやこのメロディがなくって、どちらかいえば消化不良な本作でしたね〜。

CDコレクションその1740…「トゥーツ・シールマンス」2枚!!

今回は昨年8月、94歳にて鬼籍に入ったOne And Onlyなハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスの企画モノ2枚がお題目です〜。

1:「ブラジル・プロジェクト(期間生産限定盤) [CD]」:The Brasil Project〜Toots Thielemans
ブラジル・プロジェクト(期間生産限定盤)トゥーツ・シールマンス
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1992年発表。

実はシールマンス、ベルギー出身なんですけど、その昔から愛情を持って接していたブラジル音楽に対し、ブラジル音楽界を代表するゲストらを多数迎えて、その彼らの代表曲を共に吹き込んだ1枚。全13曲収録です。

そのゲストは豪華絢爛。まずはイヴァン・リンス(kbds & vo)を迎えてM-1「Comecar De Novo」。リンスの鍵盤をバックに、切々とハーモニカ奏で、最後にリンスの歌が少々。続くM-2「Obi」はジャヴァン(ac-g & vo)の軽やかなアコギをバックにハーモニカを存分に展開し、少々ジャヴァンの歌。そしてリー・リトナー(ac-g)を迎えてM-3「Felicia And Bianca」を軽やかに展開。

続くM-4「O Cantador(邦題:吟遊詩人)」ではドリ・カイミ(g & vo)がしみじみとお得意の低音域で歌えば、M-5「Joana Francesa」ではChico Buarque(vo)を迎えてこちらも同様に。一転、M-6「Coisa Feita」ではJoao Bosco(g & vo)迎えて、軽やかに展開。まったり路線のみならず、明るく展開する路線、いいアクセント。

M-7「Preciso Aprender A So Ser」はジルベルト・ジル(g & vo)を迎えてゆったり展開すれば、M-8「Fruta Boa(邦題:甘い果実)」ではミルトン・ナシメント(vo)迎えて叙情的に展開。正にブラジル音楽の神髄かと…。

それからM-9「Coracao Vagabundo(邦題:移り気な心)」はCaetano Veloso(g & vo)を迎えて。陰のあるメロディ、これもブラジル音楽の神髄。

M-10「Manha De Carnaval(邦題:カルナヴァルの朝…黒いオルフェ)」はLuis Bonfa(g)を迎えて軽やかに展開すれば、M-11「Casa Forte(邦題:要塞)」ではEdo Lobo(g & vo)を迎えて、疾走感溢れたその展開は、シールマンスのハーモニカとLoboのスキャットによるメロディが染み渡り、M-12「Moments」はイリアーヌ(p)を迎えて叙情的にまとめています。

さてこのように多数のゲストとの共演で幕を閉じるかと思いきや、本作最大のハイライトは最後のM-13「Bluesette」。シールマンスが1962年に発表したこの曲を、全員参加で録音。リンス→ジャヴァン→ナシメント&カイミが歌のリレーをし、本作節々に参加したオスカー・カストロ・ネヴェスのアコギ・ソロ→Marl Ishamのトランペット・ソロ、そしてジル&Loboのスキャット掛け合いから、Gilson Peranzzettaのキーボード・ソロ→Boscoの歌
Ricardo Silveiraのギター・ソロ→Velosoの歌→ブライアン・ブロンバーグのベース・ソロ→Buarqueの歌→リトナーのアコギ・ソロ→デイブ・グルーシンのピアノ・ソロを経て、最後はシールマンスが口笛オンアコギソロを展開して締め括る。躍動感、豪華さ、ブラジル音楽の面白さや楽しさを凝縮した1曲。これだけで大満足。ちょっと残念だったのはここでシールマンスが一切ハーモニカ吹いてない点ですね〜(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。Mike Lang(kbds)、Jamil Joanes(b)、Nico Assumpcao(b)、Mark Johnson(b)、Teo Lima(ds)、Cassio Duarte(perc)、Bira Hawai(perc)、Zero(perc)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-13)。

2:「ブラジル・プロジェクト Vol. 2(期間生産限定盤) [CD]」:The Brasil Project Vol.2〜Toots Thielemans
ブラジル・プロジェクト Vol. 2(期間生産限定盤)トゥーツ・シールマンス
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1993年発表。

第2弾であります。全13曲収録。

豪華絢爛、ゲスト多数迎えて制作された1作目と比べると、残念な仕上がりです。正直、目玉がない〜。しかしその分、ゲストをしっかりフィーチャーした作りと言えます。

まずはイヴァン・リンス(kbds & vo)を迎えてM-1「Ce」。リンスの弾き語りから始まりつつ、シールマンスのハーモニカを挟んで、リンスがスキャットで聴かせドコロを作っています。

Edu Lobo(vo)をフィーチャーしたM-2「Choro Bandido」経て、イリアーヌ(p)迎えてストリングスも交えてゆったりボサノバするM-3「Retrato Em Branco E Preto(邦題:白と黒のポートレート)」、ドリ・カイミ(vo)のスキャットと共にハーモニカがメロディを紡ぐM-4「Obsession」、ミルトン・ナシメント(vo)を迎えた朗らかなメロディ、ミルトンのスキャットも心に響くM-5「Travessia」、、ジルベルト・ジル(vo)迎えて軽やかにボサノバするM-6「Flora」と、どの楽曲もサラッと楽しめる。

続くはリー・リトナー(ac-g)迎えてM-7「Unconditional Love」は、途中でリトナーとマーク・アイシャム(tp)の掛け合い交え、ジャズ寄りにまとめ上げれば、Joao Bosco(vo)迎えてストリングスも交えてゆったりボサノバするM-8「Papel Mache」、Chico Buarque(vo)迎えて単なるサッカーの歌M-9「O Futebol」、Caetano Veloso(vo)迎えて素朴に歌い上げるM-10「Linda」、再びイリアーヌ(p)を迎えて定番?M-11「One Note Samba」をゆったりしたテンポでまとめ上げ、ジャヴァン(vo)とデイブ・グルーシン(p)迎えてM-12「Oceano」をゆったり響かせれば、最後、ルイス・ボンファ(ac-g)迎えてM-13「Samba De Orfeu(邦題:オルフェのサンバ)」で幕を閉じます。この最後の楽曲でシールマンスは口笛を披露。上の1と同じ締め括りです〜。

その他参加ミュージシャン。オスカー・カストロ・ネヴィス(g)、Richado Silveira(g…M-9)、Gilson Peranzzetta(kbds)、Mike Lang(kbds…M-2,4 & 13)、ブライアン・ブロンバーグ(b)、Jamil Joanes(b…M-5-6)、マーク・ジョンソン(b…M-2-3 & 11)、Nico Assumpcao(b…M-8)、Steve Schaeffer(ds)、Teo Lima(ds…M-5-6)、Bira Hawal(perc…M-13)、Cassio Duarte(perc…M-6-9 & 13)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-4)、Jose Roberto(perc…M-13)、John Clark(f-horn…M-11)、Eugene Friesen(cello…M-2)。

CDコレクションその1739…「エリック・ゲイル」2枚!!

今回はエリック・ゲイルの諸作がお題目!!

2:「ジンセン・ウーマン(期間生産限定盤) [CD]」:Ginseng Woman〜Eric Gale
ジンセン・ウーマン(期間生産限定盤)エリック・ゲイル
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1977年発表。

1973年にKUDUにて実質の初リーダー作「フォアキャスト [CD]」(レビューはこちら)を発表していたゲイルですが、米Columbiaに移籍して発表となったのが本作。プロデュースはCTI時代からよく仕事をしていたボブ・ジェームスで、全6曲収録です。

まずはアルバム・タイトル曲でボブ提供のミディアム系M-1「Ginseng Woman」で幕開け。この時代のボブらしく、ブラス隊がカラフルにメロディを展開します。ギター・ソロはエフェクトかけてて全くゲイルらしくない。しかしゲスト参加したグローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)のソロ、そしてゲイルとの同時ソロはハイライト。

続くスローでカリプソ風のメロディを持つM-2「Red Ground」は、グローバーの縦笛とゲイルが共にメロディを奏でます。その朗らかな雰囲気は心地良い。

A面最後はホール&オーツの名曲M-3「Sala Smile」を男女コーラスも絡めながらバックビートにて。料理方法はともかく、メロにソロにとゲイル節のオンパレードでした〜。

B面に移ってM-4「De Rabbit」はちょっとスローな16系。ブラス隊やコーラス隊を従えながらゲイルがメロディ奏でてますけど、いかにもボブらしい編曲でした〜。途中にスチール・ドラムのソロが織り込まれていますが、シンセ(アナログ!)にてボブが弾いてるようです。

続くM-5「She Is My Lady」はメローなスロー・チューン。ストリングスも絡みつつ、ゲスト参加したデヴィッド・サンボーン(a-sax)、いかにもなソロを展開しています。

最後はちょっとスローな跳ね系M-6「East End,East West」で幕を閉じます。いかにもN.Y.らしい小粋さに溢れた楽曲。センスいいギター・ソロとグローバーのテナー・サックス・ソロが織り込まれていました。

その他参加ミュージシャン。リチャード・ティー(kbds…)ゲイリー・キング(b)、アンソニー・ジャクソン(b…M-1 & 4)、Andrew Smith(ds…M-2,3 & 5)、スティーブ・ガッド(ds…M-1 & 3)、ラルフ・マクドナルド(perc)、エディ・ダニエルズ(sax)、ジョージ・ヤング(sax)、マイケル・ブレッカー(sax)、Alan Rubin(tp)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、ランディ・ブレッカー(tp)、Dave Taylor(tb)、Wayne Andre(tb)、Lani Groves(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Ray Simpson(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Bill Eaton(back-vo)、Zack Sanders(back-vo)にオケ隊。

2:「マルティプリケイション(期間生産限定盤) [CD]」:Multiplication〜Eric Gale
マルティプリケイション(期間生産限定盤)エリック・ゲイル
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1977年発表。

上の1に続いて発表された米Columbia移籍2作目。こちらもボブ・ジェームスがプロデュースを担当し、全6曲収録です。

いわゆるゲイルらしいサウンドに満ち溢れた1枚。特に音楽的な背景を表現したのが冒頭のM-1「Oh! Mary Don't You Weep」で、トラディショナルなゴスペル曲を、男女コーラス隊と共に奔放にソロを取りまくっています。

それからゲイルのオリジナルが2曲続いて、まずはミディアム・スローなチキチキ曲M-2「Thumper」は、いかにもスタッフなサウンド。グローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)が囁くようにソロを取り、彩りを加えれば、続くアルバム・タイトル曲M-3「Multiplication」は凝ったリズム・パターンをバックに、ゲイルがブラス隊を従えて朗らかにメロディ奏でます。そのギター・ソロはパーカッシブにまとめていましたね〜。

ここからLPでいうB面となり、カバー3曲。まずはリー・リトナー作のM-4「Morning Glory」。タイトルを連想させるメロディを、オケ隊も絡めながら流麗にまとめています。終盤、グローバーのソプラノとの掛け合いはハイライトの1つ。

そしてリチャード・ティーの代表曲の1つであるM-5「Gypsy Jello」を。オケ隊やブラス隊を絡めながら小粋にまとめ上げ、最後は黒人のスピリチュアル・ソングとして知られるM-6「Sometimes I Feel Like A Motherless Child(邦題:時には母のない子のように)」。憂いあるメロディをギターで淡々と紡ぐ。こちらで力強くテナー・ソロを披露しているのはハンク・クロフォードでした〜。

その他参加ミュージシャン。リチャード・ティー(p & organ)、ウィリー・ウィークス(b)、アルフォンソ・ジョンソン(b…M-3 & 4)、アンソニー・ジャクソン(b…M-3)、スティーブ・ガッド(ds)、Andrew Smith(ds…M-3)、ラルフ・マクドナルド(perc)、Jerry Dodgion(a-sax)、エディ・ダニエルズ(t-sax)、George Marge(b-sax)、Jon Faddis(tp)、ルー・ソロフ(tp)、Marvin Stamm(tp)、ランディ・ブレッカー(tp)、Paul Faulise(tb)、Wayne Andre(tb)、David Taylor(b-tb)。

この後のリーダー作はこちらへ。

CDコレクションその1738…「ブレッカー兄弟」関連2枚!!

1:「UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995 [CD]」:Live In Helsinki 1995〜Umo Jazz Orchestra With Michael Brecker
UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER
ポニーキャニオン
2016-04-06

こちら、発掘音源だそうで、フィンランドのヘルシンキにあるUMOジャズ・オーケストラと共演したライブ音源が発表となりました。全10曲収録。

UMOジャズ・オーケストラは、(ライナーによれば)1975年に設立されたフィンランドの国営放送と、文化教育省とヘルシンキ市が共同運営しているオーケストラだそうです。この時のメイン・アレンジャー兼ミュージカル・ディレクターがRich Shemariaで、マイケルとの共演に際し、大きく手腕を振るっています。

まずはジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドでも披露していたM-1「Invitation」で幕開けし、テーマにソロにとマイケル大活躍。そして続くM-2「Slang」は、第2期ブレッカー・ブラザース「リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ [CD]」収録曲でマイケル提供曲ながらも、テーマはブラス隊が取り、マイケルは中盤からのソロより。つまりは本作、フィーチャリング・マイケル・ブレッカーではなくって、with マイケル・ブレッカー。UMOとマイケルは対等である訳です。

ゆったり4ビート曲M-3「Andrea's Song」はマイケル主役、ちょっとラテン調のM-4「Nica's Dream」と続くM-5「Ginare」はブラス隊主役(勿論、マイケルのソロあり)、スロー・バラードのM-6「The Meaning Of The Blues」とゆったりワルツのM-7「The Big Picture」はマイケル主役〜というように、関係は対等に演奏は進みます。

そしてM-8「Song For Barry」はM-2に続いて第2期ブレッカー・ブラザース「アウト・オブ・ザ・ループ [CD]」収録曲でマイケル提供曲。そこでマイケル、延々と力強くソロを展開します。

続くM-9「Nutville」はブラス隊が疾走感溢れるテーマを展開し、その後、マイケルのソロ、ピアノ・ソロ、ブラス隊ソリを経てコンガ・ソロ、豪放なドラム・ソロに続く、いかにもライブのフィナーレを飾る賑やか系。それをクール・ダウンするが如く、ゆったり静かな伴奏の中でマイケルがテーマを展開するM-10「Never Alone」(マイケル提供曲)でしっとり幕を閉じますね〜。

このような発掘音源、世の中にはまだまだあるんかな〜???

UMOジャズ・オーケストラ=Markku Kanerva(g)、Seppo Kantonen(p & kbds)、Pekka Sarmanto(ac-b)、Pekka Pohjola(b…M-1,5 & 8)、Markus Ketola(ds)、Ricardo Padilla(perc)、Penti Lahti(sax)、Mikko Makine(sax)、Teemu Saiminen(sax)、Manuel Dunkel(sax)、Pertti Palvinen(sax)、Esko Heikkinen(tp)、Timo Paasonen(tp)、Sami Poyhonen(tp)、Tero Saarti(tp)、Markku Veijonsuo(tb)、Mikko Mustonen(tb)、Pekka Laukkanen(tb)、Mikael Langbacka(tb)。

2:「ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン【CD2枚組・日本語解説書封入】 [CD]」:The Heavy Metal Bebop Tour '14 In Japan〜The Brecker Brothers Band Reunion
ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン【CD2枚組・日本語解説書封入】ザ・ブレッカー・ブラザーズ・バンド・リユニオン
ワードレコーズ
2016-06-22

こちら、2014年に川崎のチネ・チッタで行われたライブ音源を収録したモノ。CD2枚に全13曲収録です。

このリユニオンには2つの側面があって、1つはブレッカー・ブラザースのリユニオン。勿論、マイケル・ブレッカーが鬼籍に入って10年が過ぎようとしていますが、その後任として抜擢されたのが、兄ランディの現在の奥方であるアダ・ロヴァッティ(sax)。嫁なら許しちゃうよね〜。そしてもう1つが1978年に発表された「Heavy Metal Bebop」に参加したミュージシャンらとのツアー。その面子はバリー・フィナティ(g)、ニール・ジョンソン(b)、そしてテリー・ボジオ(ds)。若手起用して躍動的にリユニオンを図るといった選択肢もあったでしょうが、ボジオの参加を軸に懐古趣味的な企画たるライブと言えます。

まずはCD1M-1「Sponge」、それから1990年代の再結成時に発表した同M-2「First Tune Of The Set」を挟んで同M-3「Squids」、アダのリーダー作から静かに抜いたメロディによるミディアム系同M-4「Ghost Stories」を挟んで、「Back To Back」からマイケル作の同M-5「Night Flight」、目玉!同M-6「Some Skunk Funk」。

2枚目に転じてファンキーな歌モノCD2M-1「East River」、それからアップな3連シャッフルにて同M-2「Inside Out」、そしてデビュー作から同M-3「Rocks」、「Straphangin'」から同M-4「Straphangin'」、バリー・フィナティがマイケルに捧げた同M-5「Mikey B」経て、テリー・ボジオが自身のリーダー作で発表したアップ系同M-6「Under Surveillance」とゆったりブルースのM-7「Blues For?」。

その回顧趣味的な企画って悪くはないんだけど、ロヴァッティ以外の中で最も変化したと言えるのがボジオ。手数は一層増えて、色んな技を繰り広げているんだけど、何だか”雑”な感じを受けてしまう。特にCD2M-3は、深町純&N.Y.オールスターズのライブ音源(ドラムはスティーブ・ガッド!)のキチキチとしたのと比較すると、録音自体が良くないのも相まって、雑に聴こえてしまう。

惜しい音源でした〜。

CDコレクションその1737…「T-SQUARE」新作1枚!!

SMD
2017-04-26

はい、最新作です。今回も全9曲収録。

2015年発表の「PARADISE(SACD HYBRID)(DVD付) [CD]」(レビューはこちら)よりドラムの坂東彗君が作曲の中心人物となり、2016年発表の「TREASURE HUNTER(SACD HYBRID)(DVD付) [CD]」(レビューはこちら)、そして今回が3作目。提供曲はちょっと減って4曲提供のみですが、この3作の中では最も気にいった1作と言えます。

まずはアルバム・タイトル曲のM-1「Rebirth」で幕開け。ロックなテイストのメリハリあるイントロから、ギターが単独でAメロ&Bメロを奏で、サビにEWI登場。かなりキャッチーな楽曲だし、坂東君お得意の詰め込み型ドラム・ソロ、突然の喰ったキメ。少々「Truth」を彷彿させるが、編曲の面白さと陰のあるメロディに、今後の人気曲となる可能性を感じました〜。

続くM-2「彼方へ」も坂東君提供曲。王道のアルトとギターによる朗らかなメロディを持つこの曲に、シーケンサー含めて細かく彩りを加えているのが印象的かと…。

M-3「Splash Brothers」は河野さん提供のアップ系。シンプルな8ビート使いつつ、EWIによる憂いあるメロ、途中のリリカルなピアノ・ソロ、終盤のワイルドなギター・ソロと、王道の仕上がり。

M-4「Little Violet」は安藤さん提供のアップ系。そのシンプルなリズム・パターンは、ザ・スクエア時代を彷彿させます。中盤にはサポートの田中晋吾氏の指弾きベース・ソロ、終盤にはアルトとギターの掛け合いで締め括っています。

続くM-5「Nothing I Can Say」は河野さん提供のアップ系。何ともリッピントンズを彷彿させる爽やかなL.A.フュージョンを展開していますね。

M-6「Season Of Gold」は安藤さん提供のアップ系。このギター・リフって、安藤さん初リーダー作1曲目「Tonight's The night」を思い起こすのは自分だけ???ちなみに壮大な音色のシンセ・ソロが終盤に展開されていますが、突然切れたようの終わるのは自分だけ???

ここで坂東君提供曲が2曲続いて、まずはアップな8ビート曲M-7「Trip!」。シンプルなメロディをEWIが紡ぎ、そしてゆったりハチロクのM-8「Drops Of Happiness」。アルトが朗らかな雰囲気のメロを紡ぎます。どちらも雰囲気はザ・スクエア、特に後者は「うち水にRainbow」収録の「Hank & Criff」みたいな懐かしさ。

そして最後。M-9「Change By Change」は河野君提供のちょっとスローなファンキー?カッコいい系。細かいコードの変化が粋でね、これも今後の人気曲となる可能性を感じました〜。

サラッとダラダラ書き連ねた本レビュー。アルバム・タイトル「Rebirth」の意味をどう捉えるか。私は単純に原点回帰と捉えます。実は以前も書き連ねましたが坂東君の楽曲って、キャッチーさに欠けるメロディ・センスが残念で仕方なかった。しかし今回(わずかに4曲ながらも)は、ホントに奇をてらう事なく書き上げました。それが実は昔のザ・スクエアっぽくってすんなり入ってくる。最近はドリカムやゴスペラーズのバックでドラム叩いている坂東君、それがプラスに働いたのかなって考えます〜。結果的にはいい化学反応かと…。

そしてもう1つ。それぞれのソロの素晴らしさ。長くダラダラやるより、短く、そしてそこに歌心を最大限注入。特に今回の伊東さんと安藤さんは無駄なくいいソロばかりでしたね〜。それがアルバム全体に感じられる聴きやすさに繋がっていると思います。近年では最良の1枚。勿論、年末の1枚!!!

CDコレクションその1736…「DIMENSION」ベスト集1枚!!

ヅァインレコーズ
2017-04-26

過去にはBEING縛りで「コンプリート・オブ・DIMENSION at the BEING studio [CD]」、またバラード縛りで「Ballad [CD]」の2枚のベスト集を発表していましたが、今回、デビュー25周年を記念して、ベストの中のベスト、メンバーらの選曲、リマスタリング、追加収録(部分差し替え)によって本ベスト集が完成、発表となりました。CD2枚に全25曲収録で、収録曲とその出典は以下の通り。

1993年発表「First Dimension」〜CDM-9:Go Up Stream
1994年発表「Second Dimension」〜CD1M-1:Beat #5、同M-2:Are You Gonna Win?
1994年発表「Third Dimension」〜CD1M-3:Yellow Sunshine、同M-7:Lost In A Maze
1995年発表「Fourth Dimension」〜CD1M-5:Se.Le.Ne、CD2M-8:Jungle Dancer
1995年発表「Fifth Dimension」〜CD1M-4:Break Out、CD2M-11:Tones
1996年発表「Seventh Dimension」〜CD2M-1:Cricket Smoker
1996年発表「Eighth Dimension」〜CD1M-6:Stella、同M-8:Daydream
1997年発表「Ninth Dimension」〜CD1M-10:Jazz Cigarette、同M-12:Lazy Dog、CD2M-2:Brighter In Your Life
1998年発表「Tenth Dimension」〜CD1M-11:M.S.F.B.
1999年発表「If」〜CD2M-4:If、同M-5:Walkin'、同M-6:Impressions From The Outside
2000年発表「Hearts」〜CD2M-3:Nudistic
2001年発表「Into A New World」〜CD2M-13:Rise
2003年発表「Melody 〜Waltz For Forest〜」〜CD2M-10:Everlasting Melody
2008年発表「21」〜CD2M-9:Thrill
2010年発表「23」〜CD2M-7:Slash
2015年発表「28」〜CD2M-12:Brightness Of The Morning Sun


こう並べてみると、デビューから10年の間に発表した楽曲が22曲も選曲されていて、オールタイム・ベストでは全くないよね〜(だからベスト・オブ・ベスト???)。とはいえ久々に聴くCD2M-10は、珍しくソプラノ・サックスを勝田さんが吹く楽曲なれど、そのメロディ・センスは素晴らしいし、CD1M-9ではいかにもスティーブ・ガッドなフレーズの嵐で、そういえばドラム=渡嘉敷祐一さんで懐かしさを感じましたね〜。

近年の楽曲の特徴といえば、ソロの素晴らしさかな???CD2M-7での暴走したサックス・ソロ、CD2M-9でのキレまくったギター・ソロ、ホントに記録として取り上げるべき素晴らしいソロと言えます。

ともあれ、節目としての本ベスト作。続くは30作目となりますが、どう驚かせてくれるのかが楽しみですね〜。

CDコレクションその1735…「ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー」サントラ1枚!!

発売と同時に購入した本サントラですが、直前に発売となったBlu-rayでの本編再鑑賞に合わせ、ようやくちゃんと対峙しました〜。

1:「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Rogue One:A Star Wars Story
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラックV.A.
WALT DISNEY RECORDS
2016-12-16

このブログで少し前にレビューしたサントラがスタトレ最新作。マイケル・ジアッキーノが担当した劇伴は、J.J.エイブラハムスによって再設定された時間軸(ケルヴィン・タイムラインね!)3作目という事もあり、手慣れた感が溢れていましたが、昨年始まったSWサイド・ストーリーの劇伴にも指名の矢が当たったジアッキーノ。売れっ子ってこうなっちゃうんでしょうね〜。全21曲収録。

そのスタトレではアレクサンダー・カレッジの生み出したTV版テーマ曲を、効果的に使って感涙を誘ったジアッキーノでしたが、今回は本家エピソード犬猟樵10分前迄を描き、ダース・ベイダーやターキン総督、そしてレイア姫やドロイド達といったキャラクターも出演する事から、要所にジョン・ウィリアムスの劇伴を使って本家との音楽的リンクを用いています。特に相手=帝国軍、ダースベイダーですから帝国のマーチは随所に。特に敵役クレニックとベイダー卿の対峙をシーン用M-10「Krennic's Aspurations」では、ベイダー卿の恐ろしさを殊更強調したように感じます。

主人公はデス・スターを開発した父を親に持つ不遇のジン・アーソ。結局は悲劇な結末ですけど、以降(エピソード検砲坊劼る希望を感じさせてくれるM-2「A Long Ride Ahead」での明るい響きを持つファンファーレ、続くM-3「Wobani Imperial Labor Camp」が初出の「愛のテーマ」と言えるメロディ。この2つを以降で何度となく繰り返して、物語を盛り上げています。

特に父との思い出を楽曲で表現したのがM-8「Star-Dust」でしょう。終盤の謎解きにも繋がる親子の絆をシンプルなメロディで表現していますね〜。

また本家ジョン・ウィリアムスもエピソード兇覗餮靴淵魁璽薀溝發鰺僂い泙靴燭、ジアッキーノも終盤、M-17「Your Father Would Be Proud」、そして最後のM-21「Guardians Of The Whills Suite」の中で同手法を真似て、本編を大いに盛り上げています。

しかしね〜、本サントラの最大の問題点を挙げるとね、最後の最後にレイア姫が登場し、希望を感じさせつつエンド・タイトルであのファンファーレ。今回はカットです〜。何故入れない!!最も素晴らしいトコなのに〜と、ホントに悔しい。

CDコレクションその1734…「シング」サントラ1枚!!

1:「シング-オリジナル・サウンドトラック [CD]」:Sing Original Motion Picture Soundtrack
シング-オリジナル・サウンドトラックサントラ
Universal Music =music=
2017-03-15

はい、買っちゃいました。日本向けボーナス・トラック3曲含む全26曲収録。

きっかけはね、トレンディエンジェルの斎藤さん。公開直前のプロモーションにて本作の脇役ブタのグンター役で劇中披露したレディ・ガガの「Bad Romance」が随分と披露されてて、それが次女ともちゃんの琴線に大いに触れたのが足を運んだ最大の理由。観た直後、この曲を随分踊って歌っていたようです〜。

しかし本サントラは、あのサントラのせいで非常に残念と言わざるを得ません。あのサントラとは「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック -デラックス・エディション- (2枚組ALBUM) [CD]」です。こちら、英語によるオリジナルと、それに対応する日本語キャストによる吹替歌唱版が世に出ました。それに対して本作は、主役の1人である山アラシのアッシュ(吹替えは長澤まさみ)によるM-24「Set It All Free」、ゴリラのジョニー(吹替えはスキマスイッチの大橋卓弥)によるM-25「I'm Still Standing」、そしてネズミのマイク(吹替えは山寺宏一)によるM-26「My Way」の3曲のみ。劇中で心震えた象のミーナ(吹替えはMISIA)による楽曲も収録して欲しかったし、それこそ斉藤さんの楽曲(オーディション風景でまとめられ、英語版もM-7「Auditions」に短く収録のみ)も欲しかったし〜。アナ雪のせいで満足のバーが上がってしまいましたね〜(最近の「美女と野獣」サントラもそうらしい)。

といっても、スティービー・ワンダーがアリアナ・グランデをフィーチャーしての軽快な新曲M-1「Faith」から幕開けしつつも、本編で最たる感動を与える象のドリー(歌うはTori Kelly)によるM-11「Hallelujah」、本編で主人公の劇場経営のきっかけを作った大物歌姫ナナ・ヌードルマン(歌うはジェニファー・ハドソン!)とドリーとのデュエット・バージョンM-21「Hallelujah(Duet Version)」、また単独でのビートルズ名曲カバーM-18「Golden Slumbers / Carry That Weight」と、卓越した歌唱力で圧倒してくれます。

これらの音楽監督を務めたのは何とハービー・メイソン・JR.。あの名ドラマーの息子として、ドラマーとしても各方面で活躍しつつ、近年はプロデューサーの仕事も多数。本サントラでも非常にセンス溢れるいい仕事をしていると言えます。山アラシのアッシュ(歌うはスカーレット・ヨハンソン)によるM-15「Set It All Free」はパワフルに仕上がっていますし、豚のクンターとロジータ(歌うはリース・ウィザースプーン)によるテイラー・スウィフトのM-13「Shake It Off」など、その選曲は時代を問わず、アメリカの音楽の底の深さを感じました〜。

勿論、Blu-ray化されれば買っちゃうだろうね〜。

ちなみに監督の趣味できゃりーぱみゅぱみゅの楽曲もM-7「Auditions」にわずかに収録されていました〜。

CDコレクションその1733…「中島美嘉」新作1枚!!


SMAR
2017-03-22

8枚目のオリジナル・アルバムとして発表された1枚。実は結婚後の初フル・アルバムで、全14曲収録です。

といってもね〜、全14曲の中で初出はM-5「Touch」、M-10「Indigo」、M-12「ベストフレンド」のわずか3曲のみ。前作からの間の2014年にベスト集「TEARS(ALL SINGLES BEST) [CD]」と「DEARS(ALL SINGLES BEST)(初回生産限定盤)(DVD付) [CD]」を発売していて、加藤ミリヤとのデュエット曲M-5「Fighterr」とM-13「Gift」、印象的な歌詞のM-6「僕が死のうを思ったのは」や、「宇宙戦艦ヤマト2199」EDテーマであるM-9「愛詞」と、既にアルバム収録をしている楽曲を今更取り上げる必要はないよね〜。

上述ベスト集以降にシングル発表された楽曲の中では、自身の印象的な歌い出しによるスロー・バラードM-1「花束」、本作の先行シングルとなるDHCのCMソングのアップ系M-3「恋をする」、SALUのラップをフィーチャーしたM-7「ビルカゼスイミングスクール」、「めぐりめぐるめぐりめぐる〜」という歌詞とメロディの絡みが印象的なTVドラマ「表参道高校合唱部!」挿入歌のM-11「愛の唄」らが良かったかな〜。

初出の3曲については、アップな主張系M-5は従前からある系統で、軽やかなワルツでまとめたM-10はそのクラシカルな編曲は近年増加中。そんな中で素朴に女性同士の友情を歌詞にまとめたM-12は佳曲でしたね〜。

最後はピアノをバックに歌うM-14「Alone」で幕を閉じます。これも直前の企画アルバム等で発表済だそうですが、その素朴なメロディ、結構好きです〜。

その昔はアーティストっぽくアルバム作りに拘ってたように感じますが、今回は寄せ集め。次はどうする???

CDコレクションその1732…「Superfly」ベスト集1枚!!

ワーナーミュージック・ジャパン
2017-04-04

3年半前にも「Superfly BEST (初回生産限定盤) [CD]」(全29曲収録)が発表されていますが、今回はメジャーデビュー10周年を記念して発表されたベスト集。CD3枚に39曲収録、収録曲とその出典は以下の通り。ちなみに4枚目として全13曲収録のカラオケ集が付属しております。

2008年発表「Superfly」収録〜CD1M-1:愛をこめて花束を、同M-4:Oh My Precious Time、同M-5:愛と感謝、同M-9:凛、同M-11:Last Love Song、CD2M-2:ハロー・ハロー、同M-7:1969、同M-8:Hi-Five、CD3M-10:マニフェスト、同M-12:I Remember
2009年発表「Box Emotions」収録〜CD1M-3:愛に抱かれて、同M-6:See You、同M-7:恋する瞳は美しい、同M-10:春のまぼろし、同M-12:やさしい気持ちで、CD2M-5:My Best Of My Life、CD3M-2:Alright!!、同M-8:誕生、同M-11:How Do I Survive?、
2011年発表「Mind Travel」収録〜CD2M-3:Wildflower、CD3M-1:タマシイレボリューション、同M-13:Rollin' Days
2012年発表「Force」収録〜CD1M-2:輝く月のように、CD2M-9:919、同M-10:愛をくらえ、同M-11:スタンディングオベーション、同M-12:The Bird Without Wings、CD3M-6:Force、
2013年発表「Superfly Best」〜CD2M-13:Starting Over、CD3M-5:Bi-Li-Li Emotion、
2015年発表「White」収録〜CD1M-8:愛をからだに吹き込んで、同M-13:On Your Side、CD2M-1:Beautiful、CD3M-9:White-Light、

初収録:CD2M-4:Good-Bye、同M-6:You & Me、CD3M-3:99、同M-4:黒い雫、CD3M-7:心の鎧、


ブレイクのきっかけとなったCD1M-1では、バラードでの素晴らしい歌いっぷりに心打たれましたが、以降、古き良きアメリカ音楽のエッセンスを取り込みつつ、CD3M-1に代表されるアップなアゲアゲ系での卓越したパワーヒッター(大黒魔季を超えた?)による新たな軸足を持って、実力派としてキャリアを重ねてきましたね〜。

これからも歌い続けて欲しい女性歌手の1人です〜。

CDコレクションその1731…「ラルフ・マクドナルド」ベスト集1枚!

SOLID/T.K.RECORDS
2017-01-25

こちら、日本独自企画によってコンピされたベスト集。T.K.時代といえば、最近買って記事にしちゃった初期リーダー作が3つありますが、今回はその他に関与作からも数曲がコンピされているのが嬉しい。全13曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りであります〜。

1976年発表「Sound Of Drum」〜M-1:Calypso Breakdown、M-4:Where Is The Love、M-9:Mister Magic
1978年発表「The Pass」〜M-2:The Pass(Part 2)、M-7:I Cross My Heart
1979年発表「Counterpoint」〜M-5:I Need Someone、M-6:East Dry River

1977年発表「Struggle Buggy」(ウィリアム・イートン)〜M-8:Time And Love
1977年発表「It Is So Beautiful To Be」(ウィリアム・ソルター)〜M-11:If You Can Believe

1976年発表「Encourage The People」(ロビン・ケニヤッタ)〜M-10:Love Me
1977年発表「After The Dance」(ハロルド・ヴィック)〜M-3:Things Ain't Right、M-12:After The Dance
1978年発表「Ecstacy」(マイケル・ウルバニアク)〜M-13:Free

ラルフの楽曲については、先のリンク先をチェックして頂ければよくって、イートンとソルターの2枚については以前の再発の際に購入、レビューしています。ソルターは自身で歌っていますが、イートンのこの曲についてはRaymond SimpsonとVivian Cherryが歌っています。

そして関与作の3名については、あまり聞き覚えがなくって、まずはM-10のロビン・ケニヤッタはサックス奏者。それからハロルド・ヴィックもサックス奏者で、M-3ではブイブイかつファンキーにテナーでブロウしまくれば、M-12はソプラノを手に取って女性コーラスらを従えながらまとめています。そしてマイケル・ウルバニアクは珍しくバイオリン奏者で、デニース・ウィリアムスのM-13をグルーヴィーにまとめ上げていました。本作の発売日にこれら諸作は再発されていますので、ラルフの名を借りて紹介、プロモーションされています。どうしようかな???

CDコレクション番外…「globe」ハイレゾ音源4枚!!!

たまにやっちゃうハイレゾ音源購入ですが、1年前の「The Square & T-Square」ライブ音源に引き続き、今回は、結成20周年記念として、わざわざハイレゾリマスタリングが施されたGlobeの初期4枚がお題目です。

1:「globe [CD]
globeglobe
エイベックス・トラックス
1996-03-31

あれから20年以上が経過したんですよね〜。衝撃のデビュー作は全12曲収録。

小室ブームの真っ最中に、ご本人がメンバーとして結成されたこのユニット。デビュー・シングルでフジTVドラマ「ひとりにしないで」主題歌M-2「Feel Like Dance」、2ndシングルでトヨタ「サイノス」CMソングM-6「Joy To The Love」、3rdシングルでTDK「ミニディスク」CMソングM-7「Sweet Pain」、4thシングルで最大のヒット曲となったJR東海キャンペーンソングM-4「Departures」、5thシングルでKDDIのCMソングM-10「Freedom」と、ホントに流行って今でも歌われる?楽曲らを収録した本作はよく売れたようです(累積売上は455万枚?持ってなかったけど)。

ユニットとして、それぞれの個性の見せ方を模索してる感も少々あって、アップなアゲ系M-3「Gonna Be Alrihgt」ではKeikoにラップさせてみたり、しかしスロー・バラードM-8「Always Together」ではエレクトロの洪水というサウンドの面白さをとことん追求したり、またM-11「Music takes Me Higher」ではちゃんとMarcのラップを前面に押し出して、以降の役割分担の原型がありました。

その中で最も響いたのがM-9「Precious Memories」。キーボードをバックに展開されるしみじみなバラードで、「偶然街ですれ違っても 気づかずにお互いの道目指してる」という歌詞は、ホントに染みました〜。作詞も小室さん。いい曲だよね〜。

2:「FACES PLACES [CD]
FACES PLACESglobe
エイベックス・トラックス
1997-03-12

デビュー作から1年後に発表となった2作目。全14曲収録です。

こちらは6thシングルでタイアップなし?M-4「Is This Love?」、7thシングルでJR東海キャンペーンソングM-12「Can't Stop Fallin' In Love」、8thシングルでフジTVドラマ「彼女たちの結婚」主題歌M-11「Faces」、9thシングルで銀座ジュエリーマキCMソングM-3「Faces Places」、そして本作発売から3か月後に10thシングルとして発表されたM-8「Anytime Smokin' Cigarette」を収録し、累計324万枚を売り上げたようです。

ユニットとしての方向性がそれなりに完成され、そして小室さんの作家性が見え隠れする1枚でしょうか。小室さん独奏によるインストで、アルバム・イントロ的なM-1「Overdose」にまずその美的センスの非凡さが詰め込まれていれば、市場を意識したのかM-5「So Far Away From Home(Beautiful Journey)」では東南アジア風のリフ使ったり、まあこんな曲もいいよね!パーティ・ソング風のM-6「A Temporary Girl」、またKeikoのスキャット用いつつ、エレクトロの最先端を模索したM-9「Watch The Movie?」と、いい意味でサウンドの発展が感じられます。勿論、湯水のように最新鋭機材を購入し、反映させたんでしょうけど、それができるのも小室さんならでは。

1曲を選ぶならばシングルからですけどM-3ですね〜。Keikoの超高音域を軸に全員で歌い上げるパワフルなアゲ系。ホントに耳に残る名曲です〜。

3:「Love again [CD]
Love againglobe
エイベックス・トラックス
1998-03-31

前作から1年、3作目です。全13曲収録。

この1年の間、前作からシングル・カットした10th「Anytime Smokin' Cigarette」を6月に発表。3か月後の10月に、TBSドラマ「青い鳥」主題歌となった11thシングルM-11「Wanderin' Destiny」、そして本作発表と同日、12thシングルM-3「Love Again」を発表しています。また1997年1月にTK presents こねっと名義で発表された「You Are The One」をセルフ・カバーし、M-4に収録しています。つまりはそれ以外が本作初出となる訳で、期中のシングル・ベスト+αとなっていない点を評価すべきかと…。

アルバム・イントロとなるM-1「Before Dark」、同アウトロとなるM-13「End Of 3rd Element」は、これまで同様に小室さん独奏ですけど、あえて効果音らは極力排し、ピアノによるメロディ、そしてインタープレイを聴くと、鍵盤奏者として非凡である事が分かります。

Marcが歌うM-5「Nothing Ever Makes Me Happy」、ロック寄りなM-6「Two Keys」やM-7「I'm Bad」、抜いた感じのエレピらとのハーフタイム・シャッフル曲M-10「Open Wide」、またラップとスキャットによって、雰囲気優先なるアップ曲M-12「Creatures」など、このユニットの完成された個性が節々に…。

ただしやはり最もパワフルかつ彼ららしいのは同日発表となったアルバム・タイトル曲M-3。このゾクゾク感がたまらないですね〜。

4:「Relation [CD]
Relationglobe
エイベックス・トラックス
1998-12-09

前作からわずか9か月に発表された4作目です。全11曲収録。

話題性?BRAND NEW globe 4 SINGLESとして1998年9月2日に発売されたNISSEKI「Enaカード」CMソングとなった13th「Wanna Be A Dreammaker」(M-2
)、同年9月23日に発売されたネスカフェCMソングの14th「Sa Yo Na Ra」(M-5)、同年9月30日に発売されたFORD社キャンペーンソングの15th「Sweet Heart」(M-6)、そして同年10月7日に発売されたTVドラマ「P.A.プライベート・アクトレス」主題歌の16th「Perfume Of Love」(M-10)の4曲を軸に、新曲を散りばめて発表したのが本作です。

しかし前3作収録のシングル曲のように「どれも知ってる!」という状況ではなく、タイトルは覚えているんだけどタイトルしか覚えていないM-2、ロック調のスローな3連シャッフルで展開されるM-5は覚えていますが、ドラムン・ベース使ってのM-6は一切記憶になくって、M-10は何となく覚えているっていう程度で、今一つポピュラリティーが得られなかった感がなくもない。

その一方で新曲はデジタル・マジック?ゆったりワルツからテンポアップして4拍子の激しい系に転じるM-2「Across The Street, Cross The Waters」、ピアノらから始まってマークがラップで導入した後にkeikoがしみじみ歌うM-4「Creamy Day」、またアコギらをバックにささやかにKeikoが歌うM-7「Like A Snowy Kiss」と佳曲もそこそこ。

といっても全体的にメロディ・ラインは弱くなっていてね〜、時代の終焉をついつい感じてしまう1枚でした〜。

CDコレクションその1730…「笠井紀美子」4枚!

今回は日本の女性ジャズ・ボーカリストの草分けの一人、笠井紀美子さんの初期作をまとめて。

1:「イン・パーソン(期間生産限定盤) [CD]
イン・パーソン(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1973年発表。

こちら、今回初CD化となった1973年9月24日に東京郵便貯金ホールで行われたリサイタルの模様を収録したモノ。全13曲収録です。

古き良き時代のジャズってこんなんだったんだろうね〜と知らしめてくれる1枚です。

22歳の時にアルバム・デビューし、着実のジャズ・ボーカリストとして作品発表を続けてきた紀美子さんが、伴奏に原信夫とシャープス&フラッツ、編曲指揮にオリバー・ネルソンを迎えての初リサイタル。まずは司会者の紹介を経て、ビッグ・バンドと共にM-1「Goody Goody」で短く景気よく、そしてコール・ポーターのM-2「You'd Be So Nice To Come Home To」では伴奏するシャープス&フラッツの煌びやかなソリをフィーチャーします。もはやリサイタルって死語でしょうが、バックにも敬意もってというステージングで幕開けします。

ブラシ使ったビートの上でしっとり歌い上げるスロー系M-3「It Never Entered My Mind」、終盤に奔放にスキャット絡めるM-4「Close Your Eyes」、A.C.ジョビンのカバーでムーディにボサノバするM-5「How Insensitive」、そしてキャロル・キングのカバーでしっとりと歌うM-6「Go Away Little Boy」などを取り上げています。

それからオリバー・ネルソンのアルト・サックス・ソロをフィーチャーし、軽やかな4ビートの上でジャズ・スタンダードM-7「Shiny Stockings」、力強く歌い上げるM-8「I'm Walkin'」、そしてM-9「Some Other Day」と3曲。

最後は超高速4ビートで軽やかに歌い上げるコール・ポーターのM-10「It's Alright With Me」からステージ・フィナーレで再び短くM-11「Goody Goody」、アンコールに応えてしっとり歌い上げるM-12「Guess Who I Saw Today」。バンドのみでM-13「3-2-1-0(Band's Theme)」で終演です。

22歳でデビューして5年強。紀美子さんのジャズ・ボーカリストとしての実力を存分に堪能させてくれるライブ作でした〜。

2:「THANKS DEAR(期間生産限定盤) [CD]
THANKS DEAR(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1974年発表。

上の1を発表した後、N.Y.生活を始めた笠井さん。10か月を経過し、L.A.で録音されたのが本作です。全11曲収録。

ピアノ・トリオをバックに、その印象は小粋なジャズ・ボーカル作。バック陣の演奏のセンスが非常によくって、クレジットをチェックしたらば、ジョー・サンプル(p)、レイ・ブラウン(ac-b)、シェリー・マン(ds)。過去の投稿を振り返れば、このトリオで1976年に再会セッション的にこちらを録音しています。

さて本編。ブラウンのウォーキング・ベースをバックに歌い出すコール・ポーター作M-1「Get Out Of Town」で幕を開け、しみじみと歌うゆったり4ビート曲M-2「I Want To Talk About You」、明るい雰囲気の軽快な4ビート曲M-3「Too Close For Comfort」、そしてゆったり3連シャッフルでM-4「Makin' Whoopee」、高速4ビートでのM-5「Somebody Loves Me」はマンのドラム・ソロをフィーチャーし、ブルージーな雰囲気漂うM-6「Mistreated Blues」でLPでいうA面部分終了。

後半B面部分はリズム隊2人が呼応した緩急つけたビートが特徴的なM-7「Moody Mood For Love」で始まり、軽快な4ビート曲M-8「Sometimes I'm Happy」、続いてゆったり系M-9「I Didn't Know What Time It Was」、そしてドラムと共に歌い出すM-10「Gone With The Wind」はアルバム・ハイライトの如く、サンプルとブラウンの掛け合いあったり、ドラム・ソロがあったり。刺激的に仕上がっていました。最後はラグタイム風のピアノが印象的なM-11「For Once In My Life」でした〜。

笠井さん、収録曲数は多かったけど、気負う事なく、サラッと歌い上げてたのが印象に残ります。余裕すら感じられる。

3:「KIMIKO(期間生産限定盤) [CD]
KIMIKO(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2016-08-17
オリジナル音源は1982年発表。

N.Y.に移住も、その後、帰国して1977年に「Tokyo Special」1979年にはハービー・ハンコックと共に「Buttefly」らを発表も、同年にL.A.へ引っ越しした笠井さん。ライナーによれば「音楽の勉強のため」だそうで、約3年を費やした後に、帰国、発表したのが本作です。全8曲収録。

リチャード・ルドルフをプロデューサーに迎え、L.A.のミュージシャンらを配して制作した本作は、当時の流行?A.O.R.〜アーバン・ソウル。決してファンクに寄らなかったのも、その歌声を活かすにはいい選択でした〜。

まずはアップでスムースなソウルM-1「The Right Place」。作者にジェイ・グレイドンが名を連ねるこの楽曲で、ブラス隊やハンドクラップ鳴り響く中、軽快に幕開けすれば、作者=ロン・カーターのミディアム系M-2「Looking For Love」は持ち味!囁くように歌い上げる。途中のハーモニカ・ソロはRon Kalina。

バックビート風のM-3「Steppin' Outside Tonight」経て、スティービー・ワンダーのカバーM-4「I'm So Much In Love」をアップな8ビートで料理しています。ここでLPでいうA面部分終了。

B面に移ってアップで小気味よいファンキー系M-5「I Felt You Glancin'」、いかにもA.O.R.!スローでメロウなM-6「Love Is All We Needed」では、らしくBill reichenbachによるトロンボーン・ソロの他、スキャット・パートも挿入。可愛く仕上がっていました。

ちょっとソウルに寄って男性コーラス陣やDavid Boruff(s-sax)を従えて歌うスローでスムースなM-7「I Wish That Love Would Last」、最後は6拍子のイントロから4拍子に転じてのアップ系M-8「Over You」で幕を閉じます。このM-8、シンセ・ベースを従えつつ、舌足らずな歌いっぷりは笠井さんならではです。

その他参加ミュージシャン。マイケル・センベロ(g)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M-1& 6)、Randy Waldman(kbds)、ボビー・ライル(kbds…M-3 &8)、Jimmy Johnson(b…M-1 & 6)、Nathan Watts(b)、Tony Lewis(ds…M-1 & 6)、Steve Turner(ds)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)、Michalel Fisher(perc…M-1,5 & 6)、Gary Grant(tp)、Ron King(tp)、Darryl Phinnessee(back-vo)、John Lehman、Lisa Roberts、Marti McCall(back-vo)。各処で小気味よいギター・カッティングを披露しているのはマイケル・センベロでしたね〜。

4:「ラヴ・トーク(期間生産限定盤) [CD]
ラヴ・トーク(期間生産限定盤)笠井 紀美子
SMJ
2016-08-17
オリジナル音源は1984年発表。

こちらもリチャード・ルドルフのプロデュースにて、L.A.で録音された1枚。全8曲収録です。

いかにもA.O.R.からの影響を感じさせるミディアム系M-1「No Way, Not Love」で幕開けしますが、全体的な雰囲気は前作よりも更に落ち着き、後のクワイエット・ストーム=ソウルフルなスロージャムっぽい楽曲が並びます。

スローなチキチキで展開されるバラードM-2「Whisper Love」、ナイティな雰囲気漂うちょっとスロー系M-3「The Things That We Do When We're Lonely」に、印象的なイントロからの同じくナイティなミディアム系M-4「MMM MMM Good」と、落ち着いた楽曲が続きます。ここまでLPでのA面部分。

B面に移れば、ロバータ・フラッグの代表曲M-5「Killing Me Softly With Her Song」をリズミカルにまとめ上げれば、ミディアム系M-6「Make Up, Break Up」を挟み、アルバム・タイトル曲で唯一のアップ系M-7「Love Talk」をコケイッシュな歌声でまとめれば、最後は伸びやかなメロディとパーカッシブなメロディを持つちょっとスローでナイティなM-8「Nailed In The Pocket」で幕を閉じます。

歌の表現力と説得力が一段と増し、またそれを彩る手堅い編曲。いい1枚でした〜。

参加ミュージシャン。David Williams(g…M-2 & 5)、Kevin Clark(g…M-3 & 7)、リー・リトナー(g…M-3,6 & 8)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M-1,4 & 7)、Randy Waldman(kbds)、ラリー・ウィリアムス(kbds & t-sax)、ネーザン・イースト(b)、ジョン・ロビンソン(ds)、ハービー・メイソン(ds…M-3,6 & 8)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)、Denis Routt(back-vo)。

CDコレクションその1729…「back number」ベスト集1枚!!

既発売のオリジナル作らの記事と同時投稿となっちゃいましたが、昨年末に発表となったベスト集がお題目!

1:「アンコール(ベストアルバム)(初回限定盤B/Blu-rayver.) (2CD+Blu-ray) [CD]
アンコール(ベストアルバム)(初回限定盤B/Blu-rayver.) (2CD+Blu-ray)back number
Universal Music =music=
2016-12-28

メジャー・デビュー5年目にして編纂された初のベスト集。メジャー契約以前のインディーズ時代からの楽曲や、約1年前に発表した前作「シャンデリア [CD]」以降に発表されたシングルらも収録し、CD2枚に全32曲収録です。収録曲とその出典は以下の通り。

2009年発表「逃した魚」〜M-1:春を歌にして
2010年発表「あとのまつり」〜M-11:Stay With Me、M-7:そのドレスちょっと待った
2011年発表「スーパースター」収録〜M-2:花束(2nd)、M-5:はなびら(1st)、M-15:半透明人間(2nd)、M-9:電車の窓から、M-11:幸せ(1st)、M-15:思い出せなくなるその日まで(3rd)、M-16:スーパースターになったら
2012年発表「Blues」収録〜M-9:青い春(7th)、M-13:恋(4th)、M-16:日曜日(5th)、M-4:助演女優賞(7th)、M-6:エンディング、M-8:わたがし(6th)、
2014年発表「ラブストーリー」収録〜M-1:高嶺の花子さん(8th)、M-7:Fish(9th)、M-8:君がドアを閉めた後(8th)、M-10:光の街、M-12:MOTTO、M-14:世田谷ラブストーリー、M-5:繋いだ手から(10th)、M-13:003(10th)、
2015年発表「シャンデリア」収録〜M-4:クリスマスソング(14th)、M-3:SISTER(12th)、M-10:ヒロイン(11th)、M-12:アップルパイ(11th)、M-14:手紙(13th)、

M-3:ハッピーエンド(16th)
M-6:黒い猫の歌(配信限定)
M-2:僕の名前を(15th)

こう並べると、インディーズ時代の2枚からはわずか3曲の収録に留まっていますが、メジャー1作目からは全12曲収録中の7曲、2作目からは全12曲収録中の6曲、3作目からは全12曲収録中の8曲、最新作からは全12曲収録中の5曲と、どれもがほぼ半数前後の楽曲がセレクトされています。いかにその期中にシングル発表がなされたか〜なんですけど、楽曲の個性がそれぞれ異なっているので、飽きずに聴けちゃう本ベスト。

ホントに最新シングルであるM-3は世間でよく流れていますが、ここしばらくの間、私の頭をグルグルしてるのは、今更ですけどM-4。その強烈なイントロが拭えない(苦笑)。

4月の松山でのライブのチケットは何とかゲット!楽しみです!!

CDコレクションその1728…「back number」4枚!!

今回は新地の女性に紹介されて聴くようになったback Numberの諸作をまとめて。

清水依与吏(vo & g)、小島和也(b & back-vo)、栗原寿(ds) の3人編成で、2004年に群馬県で結成された模様。

1:「スーパースター [CD]
スーパースター
back number
ユニバーサルミュージック
2011-10-26

こちら、ユニバーサルとの契約によってのメジャー1作目。それ以前に2枚のアルバムをインディーズから発表しているようです。全10曲収録。

まずは別れた彼女との未練を綴るミディアム系M-1「はなびら」(1stシングル)で幕開け。彼らの歌詞の特徴として、うまくいかなくって後悔する系、非常に多くって、続くM-2「スーパースターになったら」もそんな感じ(苦笑)。しかしこのM-2、色んなリズム・パターン使ってる!

一転、M-3「花束」(2ndシングル)は、将来は続ける自信はないけど今は頑張ろう的な歌。だけどドラマティックなバラードM-4「思い出せなくなるその日まで」(3rdシングル)は、別れた直後の悲しい歌。響くなぁ〜(苦笑)。

アップなM-5「あやしいひかり」、別れようと思っても意志が弱い!M-6「半透明人間」(2ndシングル収録曲)、別れた後で彼女を想う!アコギをバックに歌うスロー・バラードM-7「チェックのワンピース」、理想の自分を目指すスロー系M-8「ミスター・パーフェクト」(3rdシングル収録曲)、人生について語る!M-9「こぼれ落ちて」(1stシングル収録曲)へと続く。

そんな中で唯一明るく前向きな(苦笑)アップ系M-10「リッツパーティー」はホッとするなぁ〜(笑)。

太田市合併10周年記念映画「群青色の、とおり道」劇中歌M-11「電車の窓から」は、人生うまくいってるけど涙が出る!って歌。欲張りなんだけど、共感。

最後は女性目線での片想い!スロー・バラッドM-12「幸せ」(1stシングル収録曲)でしっとり幕を閉じました〜。

2:「blues [CD]
blues
back number
ユニバーサル・シグマ
2012-11-21

こちらはメジャー2作目。提携シングル曲らも網羅し、全12曲収録です。

前作(上の1)から1年。シングルを軸にするなら2012年3月発表の4thシングルM-12「恋」から、同年11月発表の7thシングルM-1「青い春」迄の楽曲を収録しています。

まずはその時の最新シングルM-1はフジテレビの土ドラ「高校入試」の主題歌で、悩みながらも這いつくばって進む〜という正に青春を歌ったアップ系。この7thシングルに収録されているのがM-10「助演女優賞」で、上の1のM-12と同じく女性目線で歌った楽曲。惚れた弱み、だからしょうがない的な気持ちにさせるのは羨ましい(苦笑)。

M-2「手の鳴る方へ」は本作初出で、彼ららしく「前は好きな人いたけど今は君」的な言わなくてもいい女々しさを歌詞にしたアップな3連シャッフル曲で、続くM-3「わたがし」は6thシングルでTBS「Count Down TV」OPテーマとして使われた「デートの最中に手を繋ぎたい」的な男心を歌った楽曲。この6thに収録されているのがメーテレ「ドデスカ」テーマ曲として使われたM-6「平日のブルース」。アップで激しく幸せの連鎖を歌っています。

M-4「エンディング」は本作初出で、「君の代わりはいない事に気づいた」的なやっぱり女々しい楽曲。それからM-5「日曜日」は5thシングルでTBSドラマ「スープカレー」主題歌。川村結花さんとの共作で、朗らかな日常を歌うミディアム系でした〜。

それからM-7「笑顔」は本作初出ですけど、映画「今日、恋をはじめます」のテーマソング。歌詞は男女の気持ちのすれ違いらを歌っていますが、サウンドはフォーク・ロックしていてちょっと異質な仕上がりかと…。そんなフォーク調は続くM-8「ささえる人の歌」でも。こちらは4thシングル収録曲ですけど、昭和なサウンドの力強さと歌詞が非常にマッチしてるんだよね〜。

本作初出のアップな直進系M-9「Bird's Sorrow」、アコギと共に素朴にタイトルの通り歌うM-11「僕が今できることを」を経て、最後は3rdシングルM-12で幕を閉じます。こちら以降、予算確保できたのかストリングスが加わるシングル曲は増えましたね〜。歌詞は〜「好きだから告白したいけどできない」ってな”らしい”歌詞でした(苦笑)。

3:「ラブストーリー (通常盤) [CD]
ラブストーリー (通常盤)
back number
ユニバーサル・シグマ
2014-03-26

こちらはメジャー3作目。提携シングル曲らも網羅し、全12曲収録です。

前作(上の2)から1年4か月。シングルを軸にするなら2013年6月発表の8thシングルM-6「高嶺の花子さん」から、2014年3月発表の10thシングルM-2「繋いだ手から」迄の楽曲を収録しています。

まずは本作初出のアップ曲M-1「聖者の行進」で幕開け。「休み事なく僕らは進む」と、もがきながらも進む若者を代弁した歌詞で、続くM-2はその時点での最新シングルで「JTBプレミアム」CMソング。明るい曲調ながらも「うまくいってたんだけど手を離して気づく」というよくある後悔を歌っています。このシングルに収録されているのが続くM-3「003」。印象的なベース・ラインから始まるこの曲は、そのタイトル、歌詞がイマイチ理解不能。ググってみればタイトルはコンドームの商品名からだそうです。

M-4「fish」は9枚目のシングルで、別れを切り出され、切ない女心を歌う女性目線の歌。元々は男性目線の歌詞だったようですね。この9thに収録されているのがアップ系のM-10「ネアンデルタール人」。妬み、しかし自分を磨いていくしかない!と歌う。自分自身に対しての応援歌???

M-5「光の街」は本作初出で、素朴に2人の日常、相手への感謝を歌えば、続くM-8は代表曲の1つに挙げられる8thシングル。希望と諦めが混在しています。この8thに収録されているのがM-8「君がドアを閉めた後」。ピアニカらも交えて素朴に別れてしまった「君がいればなあ」と歌っています。

以降は本作初出ばかりで、M-7「Motto」は、そのタイトルの通りもっと自分の事を知って欲しいと歌うアップ系で、M-9「こわいはなし」は徐々に気持ちがすれ違っていく様を歌うアップな3連シャッフル曲。

そしてM-11「頬を濡らす雨のように」はちょっとスローなバラードで、君の不安な毎日が光で溢れますようにと歌う応援歌。最後M-12「世田谷ラブストーリー」も同様にスローなバラードで、終電で返してしまった事を後悔する歌。共感を生みやすい展開だからこそ、後に行定勲氏がこれをモチーフにして短編映画を作ったらしい。

昔は高校生にウケそうな歌詞でしたが、少し年齢層がアップし、大学生向けかな???

4:「シャンデリア(初回限定盤A) [CD]
シャンデリア(初回限定盤A)
back number
Universal Music =music=
2015-12-09

メジャー4作目、最新アルバムです。提携シングルらも収録し、全12曲収録。

前作(上の3)から1年9か月。シングルを軸にするなら2015年1月発表の11thシングルM-3「ヒロイン」から、本作発表直前2015年11月発表で最大のヒット曲となった14thシングルM-7「クリスマスソング」迄の楽曲を収録しています。

まずはポカリスエットCMソングとなったアップな明るい系12thシングル「Sister」で幕開け。この12枚目に収録されてたのがアップなロック・チューンM-5「泡と羊」で、(何だかんだあっても)前向きに生きる的な歌詞が◎。

続くM-2「サイレン」は本作初出で、アップな激しい系なサウンドでありつつ、切ない別れ話な歌詞。そしてM-3「ヒロイン」は11thシングルでJR東日本「JR SKI SKI」CMソングで、素朴な片想いの歌。この11枚目に収録されているのがM-11「アップルパイ」で恋の倦怠期を歌っています。

本作初出のM-4「僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい」はお得意の片想いソング。本作では数々あの小林武史氏がプロデュースしていて(M-3,4,7 & 12)、本作もその1曲で、打ち込みからの導入ってこれまで初ですね〜。そしてM-6「ミラーボールとシンデレラ」も本作初出。こちらはお得意の女性目線で、恋の終わり、別れ際を歌っています。「悪いのはそう あなたじゃないの」と言う女性は今はおらんろ(苦笑)。

そしてM-7「クリスマスソング」。この時点の最新シングルでフジTV月9「5→9〜私に恋したお坊さん〜」主題歌。ベッタベッタなラブ・ソングですけど、代表曲となっちゃいましたね〜(こないだの紅白でも歌ってたし)。このシングルに収録されてたのが続くM-8「助演女優賞2」。前作(上の2収録)の方が個性強いイントロから始まりますが、こちらも女性目線、歌詞は更に深く、不倫という現実を加味して切なさ倍増。「次の私を探しに行くんでしょう」ってリアルです。

本作初出の2曲続け、まずはM-9「東京の夕焼け」は本作初出で、上京直後の情景、これからも期待や希望を純粋に歌詞に託せば、M-10「Liar」は上の3収録の「003」同様、歌詞の暗喩が複雑です(苦笑)。

最後は13thシングルM-12「手紙」。歌詞の中身はもろフォークで、母からの愛情を淡々と歌ったスロー系。NTTドコモCMソングだそうです。ホントにほのぼのしています〜。

さて、続くは最近発売されたベスト集。これは別の投稿にて…。

CDコレクションその1727…「リー・リトナー」2枚!!

1:「ファースト・コース(期間生産限定盤) [CD]」:First Course〜Lee Ritenour
ファースト・コース(期間生産限定盤)リー・リトナー
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1975年発表。

記念すべきリトナーの初リーダー作ですね〜。全9曲収録。

2015年に発表されたセルフ・カバー集「ツイスト・オブ・リット [CD]」には、本作から4曲(M-1「A Little Bit Of This And A Little Bit Of That(邦題:ほんの少し)」、M-2「Sweet Syncopation」、M-4「Fatback」、そしてM-8「Wild Rice」)が取り上げられ、リトナー自身としてもデビュー作ゆえにやり残した感を挽回したかったのかもしれません。

録音にはデイブ・グルーシン(kbds)とハービー・メイソン(ds)の2人を中心に据え、若干23歳?若かりしリトナーの多様性をまとめた1枚と言えます。

冒頭のM-1はアーニー・ワッツ(t-sax)らのバックでカッティングの巧みさをフィーチャーすれば、ファンキーな拍抜きM-2を挟んで、グルーシンの代表曲M-3「Theme From "Three Days Of Condor"」ではジャジーなギター・ソロを展開。またアコギ使って小曲M-5「Memories Past(邦題:過去の思い出)」ではタイトルに則した叙情性を1人で展開し、M-8ではアップな16系の中で小気味よくギターを奏で、最後のM-9「Ohia Maria」は再びアコギを手にし、後に敬愛ぶりが明らかとなるアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲を情景感豊かに披露しています。

前述のグルーシンもこの頃は鬼才?エレピのみならずシンセにクラヴィネットなどなど奏で、楽曲に彩りを加えつつ、メイソンもこの頃は手数豊か。それぞれのそういった主張が、CTIらが生んだクロスオーバーではなくって、日本人がイメージするフュージョンの原型がここにあると言えます。

その他参加ミュージシャン。Larry Nash(kbds…M-1,2,4,6 & 8)、マイケル・オマーティアン(kbds…M-1)、パトリース・ラッシェン(kbds…M-8)、Jerry Peters(kbds…M-3 & 7)、Bill Dickinson(b…M-1 & 8)、チャック・レイニー(b…M-3,4 & 7)、ルイス・ジョンソン(b…M-2 & 6)、ハービー・メイソン(ds & perc)、Ed Green(ds…M-4)、Jerry Schoenbaum(perc)、アーニー・ワッツ(t-sax)、トム・スコット(t-sax &Lyricon…M-1,2,4,6,& 8)、Jerome Richardson(b-sax…M-1,4,6 & 8)、チャック・フィンドレー(tp…M-2 & 6)、Frank Rosolino(tb…M-1,4,6 & 8)

2:「キャプテン・フィンガーズ(期間生産限定盤) [CD]」:Captain Fingers〜Lee Ritenour
キャプテン・フィンガーズ(期間生産限定盤)リー・リトナー
SMJ
2016-05-25
オリジナル音源は1976年発表。

リトナーの2作目です。フュージョンの原型が上の1ならば、こちらは完成形と言える1枚。全7曲収録です。

なぜに完成形と断言するか?と言えば、M-1「Captain Fingers」の存在でしょう。正にテクニカル、喰った拍によって惑わしつつも普通な4拍で展開しつつ、メンバー全員に強要した(はずの)難易度高いユニゾン、またドラム=ハービー・メイソンと絡んだユニゾン風のギター・ソロ。日本のギター・キッズらは当時、この曲のコピーに命燃やしたでしょうし、そして以降のプリズムやカシオペアに大きな影響を与えた事は言う迄もありません。

続くM-2「Dolphin Dreams」ではいかにも海の中!を彷彿させるギターの音色は、その後、高中正義氏にも影響を与えたでしょうし、ストリングスを巧みに使ったミディアム系M-3「Fly By Night」(グルーシン作)を経て、またまた懲りずにアップなテクニカル系M-4「Margarita」を畳み込む。リトナーの真骨頂と言えます。

ただし、その後のキャリアでもしばしば見受けられる歌モノのフィーチャーを続くM-5「Isn't She Lovely(邦題:愛するアイシャ)」で披露。幻想的なギターからのイントロで始まりつつ、本編始まれば原曲彷彿させるアップな3連シャッフルの上でビル・チャンプリンが歌い倒す。そんなにスモーキー・ボイスじゃないけどね〜。ここではジェフ・ポーカロ(ds)とマイク・ポーカロ(b)、デヴィッド・フォスター(kbds)が参加し、特にジェフは得意のシャッフルで、終盤にはリトナーを大いに盛り上げています。ジェフらは続くミディアムな16系M-6「Space Glide」にも参加。

それからアコギでささやかに弾き始めるM-7「Sun Song」(こちらはグルーシンといってもドン提供曲)は、5拍子のリズムの中で歌心あるメロディをささやかにアコギが紡ぎ、アルバムの最後を飾ります。

ちょっとほめ過ぎかな???

しかしあのカシオペアがハービー・メイソンにプロデュースを依頼したアルバム「Eye Of Mind」の際に、メイソンは神保さんに叩き過ぎなくても〜とアドバイスをした模様。しかしここでのメイソン、ホントに叩き過ぎです(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。Dennis Budimir(g…M-7)、ジェイ・グレイドン(g…M-1)、Mitch Holder(g…M-6)、レイ・パーカー・Jr.(g…M-5 & 6)、Dawilli Gonga(kbds…M-1 & 4)、Ian Underwood(kbds…M-1,2 & 4)、パトリース・ラッシェン(kbds…M-1)、アルフォンソ・ジョンソン(b…M-1 & 4)、アンソニー・ジャクソン(b…M-1,2 & 3)、Charles Meeks(b…M-6)、Bill Dickinson(b…M-7)、Victor Feldman(congas…M-3 & 6)、アレックス・アクーニャ(perc)、Steve Forman(perc…M-2,4,5 & 7)、アーニー・ワッツ(s-sax…M-3、t-sax…M-6)、Ray Cramer(cello…M-7)。

CDコレクションその1726…「吉田美奈子」ベスト集1枚!!

今回は、大阪出張時のタワレコで発見した吉田美奈子さんの初期ベスト集がお題目です。

1:「GOLDEN☆BEST 吉田美奈子~Beginning~ [CD]
GOLDEN☆BEST 吉田美奈子~Beginning~吉田美奈子
ソニー・ミュージックダイレクト
2012-10-17

こちらは1973年に発表したデビュー・アルバム「扉の冬」から、RCA時代、そして1983年迄属したALFA時代迄のアルバム10枚からの初期ベスト集。CD2枚に全29曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。


1973年発表「扉の冬」〜M-1:外はみんな、M-2:待ちぼうけ、M-3:かびん
1975年発表「
MINAKO」〜M-4:レインボー・シー・ライン、M-5:わたし、M-6:チャイニーズ・スープ
1976年発表「
Flapper」〜M-7:愛は彼方、M-8:かたおもい、M-9:ラムはお好き?、M-10:夢で逢えたら、M-11:ラスト・ステップ
1977年発表「
Twilight Zone」〜M-12:駆けてきたたそがれ(Runner)、M-13:恋は流星(Shooting Star Of Love)、M-14:さよなら(Say Just Good-by)、M-15:Twilight Zone
1978年発表「
Let's Do It〜愛は思うまま」〜M-1:恋の手ほどき(I'll Teach You All About Love)、M-2:海(The Sea)、M-3:猫(Cat)
1980年発表「
Monochrome」〜M-4:Rainy Day、M-5:Sunset、M-6:Airport
1981年発表「
Monsters In Town」〜M-7:Town、M-8:Lovin' You、M-9:Black Eye Lady、M-10:Knock, Knock
1982年発表「
Light'n Up」〜M-11:Light'n Up、M-12:Love Shower、M-13:時の向こう
1983年発表「
In Motion」〜M-14:愛は思うまま

初期は細野晴臣や大瀧詠一ら、はっぴいえんど周辺との親交からデビューに至り、その後、山下達郎との蜜月時代(RCA)を経て、ザ・プレイヤーズ周辺との制作時代(ALFA)迄が今回、”Begining”として時代順にコンピされています。

勿論、全て持ってますし、各アルバムへの感想はリンクを貼りましたのでご覧頂ければ。

あえて特筆するならば、歌の上手いシンガーソング・ライターとしてデビューした後、代表曲とも言えるM-10を発表し、あの独特の高音域使った節回しはM-12にその原型が生まれ、バック陣の演奏&編曲を活かしてアーバンなM-3、ゴスペルやブルースへの傾倒を形にしたM-5、後の角松敏生に影響を与えただろうアーバン・ファンクM-7、盟友岡沢章とソウルフルにデュエットしたM-10、デヴィッド・サンボーン迎えたM-12やマイケル・ブレッカー迎えたM-14と、そのサウンドの変化らが伝わる本ベスト集。

やっぱり素晴らしい歌い手です。

CDコレクションその1725…「神保彰」新作2枚!!

例年同様、新年早々2枚同時リリースとなった新作が今回のお題目。

キングレコードでソロ作を発表するようになって11年目を迎えたようですね〜。

1:「21 [CD]
21神保彰
キングレコード
2017-01-01

こちら、正統なる新作。全9曲収録です。

参加ミュージシャンは、前作「MUNITY [CD]」と全く同じで、オトマロ・ルイーズ(kbds)とエイブラハム・ラボリエル(b)、そしてアレン・ハインズ(g…M-2,4,5 & 9)と元タワー・オブ・パワーのメンバーであったリチャード・エリオット(s & t-sax…M-1,4,7)です。

まずはリチャード・エリオットを迎えてM-1「Take It Easy」。ミディアムで前向きな雰囲気を醸し出すこの曲は、何と3つの音使ってのメロディ・メイキングがなされ、最初は3音、続いて2音、そして1音。メロディを構築するセンスというより、それでメロディにできちゃうのはエリオットだからこそ(苦笑)。それから全体の構成はシンプルで、ほとんどの楽曲がテーマ、リフ絡めてのドラム・ソロ、主役のソロ、テーマに戻って後奏に主役のソロ再び〜という構成でした〜。

アップな跳ね系M-2「Doing What?」はハインズを迎えて。このウネウネしたメロディはハインズらしく、続くアップな8ビート曲M-3「Tokyo Skyline」はオトマロ君が主役。いかにもJ-Fusion!爽やかなメロディをエレピで紡ぎます。途中、歌心あるベース・ソロが印象的。

そしてハインズ&エリオット唯一の共演、5人編成によるアップ系M-4「Snap!」は、ブラス隊の伴奏のようなメロディですけど、これもエリオットだからと狙ったメロディか?途中、2人のソロ廻しは刺激的。後奏でブイブイとブロウするエリオットも強烈でした〜。

続くちょっとスローなバック・ビート曲M-5「All Over Again」はハインズをフィーチャーし、いかにもなラテン曲M-6「You Got Me」はオトマロ君のエレピを…。神保さん的には後者のオトマロ君は最高と記していますが、私はそれより下の2のM-5かな〜???

ミディアムなチキチキ系M-7「Don't Puzzle Me」はエリオットのソプラノ・サックスをフィーチャーして。これはJ-Fusionではなくってスムース・ジャズな仕上がりで、スローなチャチャM-8「Be A Dreamer」はオトマロ君奏でるメロディが可愛い(別でシンセ被せて強調…国内作業らしい)。

最後はハインズがメロディ奏でるアップ系M-9「No Big Deal」で幕を閉じます。

総評するなら、抜群の安定感、しかしもう少し奇をてらって欲しい、そんな1枚でした〜。

2:「BROMBOIII! ! ! [CD]
BROMBOIII! ! !JBプロジェクト(神保彰&ブライアン・ブロンバーグ)
キングレコード
2017-01-01

前作から13年、ようやくの再共演となったブライアン・ブロンバーグとのユニット”JBプロジェクト”3作目です。全10曲収録。

実はこちらの方が全然面白かったですね〜(苦笑)。その理由は、オトマロ君&エイブ君の呪縛なく、旧友プライアン、そして3人の鍵盤奏者を迎えた事、楽曲もカバーやブライアン提供曲を取り上げている事の2つかと…。そのバラエティに富んだ感が◎。

3人の鍵盤奏者は、日本のフュージョン・シーンを生んだメンバーの1人パトリース・ラッシェン、盟友オトマロ・ルイーズ、そしてJ-Fusionのルーツとまで言わしめた鬼才ジェフ・ローバー。それぞれ3曲ずつ出番が用意され、1曲は神保さんとブロンバーグのデュオが用意されています。

まずは才女ラッシェンの3曲。M-1「Actual Proof」はご存知ハービー・ハンコックの代表曲の1つ。ちょっと跳ねた感を出しつつ、ブロンバーグのアコベに呼応してか、ドラミングも静かに技を繰り出してて、落ち着いた仕上がりが◎。M-4「Teen Town」はジャコ・パストリアスの代表曲。ブロンバーグは自身が2002年に発表した「ポートレイト・オブ・ジャコ [CD]」の中で内容を変えて2回取り上げていましたが、こちらはテンポを少々落としてアコベでメロディを奏でていました。それから神保さんの提供曲でアップ系のM-10「Strut Ahead」。こちら、メロディ・ラインが素晴らしく、ラッシェンがリリカルなメロデイをピアノで淡々と紡いでいました。

続いてオトマロ君。M-2「Stratus」はビリー・コブハムの人気曲。といってもオトマロ君は伴奏程度で、アコベの上でベースでファンキーにメロを取りまくるブロンバーグ。途中、アコベとベースの掛け合いも挟み、刺激的な仕上がりでした〜。それからブロンバーグの提供曲でアップ系のM-5「Rory, Lowery, Private Eye」。こちらはブロンバーグのベースとオトマロ君のピアノが小刻みなメロディをユニゾンし合うテクニカル系。そんな中で展開するオトマロ君のエモーショナルなピアノ・ソロは今回の2枚の中で最高のソロだと私は思います。小気味よいブラス隊は国内オーバーダブでしょう。最後は神保さん提供のちょっとラテンなミディアム系M-7「Eleven Thirty」。こういたリズムでのオトマロ君は水を得た魚です。

そしてローバー。神保さん提供のアップな跳ね系M-3「Hybrid Life」。軽妙なメロディをシンセで奏でれば、途中のエレピ・ソロは小粋そのもの。やはりケニー・Gを育てたセンスが随所の溢れています。そしてイーグルズの代表曲M-6「I Cna't Tell You Why(邦題:言い出せなくて)」。ここはブロンバーグがピッコロ・ベースをギターばりに奏でて楽曲をリードします。ローバーのピアノ・ソロの後はアコベでソロ取ってるけどね〜。最後は神保さん提供のミディアムな3連系M-8「From Darkness To Light」。これもM-6同様にピッコロ・ベースでメロディを。

2人が静かにデュオするM-9「Bromblue」は2人の共作。神保さんはその昔にジンサクの中で櫻井さんとデュオ数多くしていましたが、ブロンバーグとのこちらでは、アコベという事もあって、アコースティックに合わせたダイナミクス感が何だか心地良かった。年末はやっぱこっちだよね〜。

CDコレクションその1724…「ラルフ・マクドナルド」3枚!!

今回はN.Y.を代表するパーカッション奏者兼プロデューサーであるラルフ・マクドナルドの初期3作をまとめて。

1:「サウンド・オブ・ア・ドラム[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5615) [CD]」:Sound Of Drum〜Ralph Macdonald
サウンド・オブ・ア・ドラム[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5615)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1976年発表。

こちら、初リーダー作。全6曲収録です。

ライナーによれば、かつてのバンドの同僚ビル・ソルダー、そしてウィリアム・イートンと立ち上げた音楽出版社が倒産寸前に陥るも、2つのヒット曲を放ち、その直後に制作したのが本作だそうです。

その2つのヒット曲が全て本作でセルフ・カバーされてて、最初のヒット曲はダニー・ハサウェイとロバータ・フラックが歌った「Where Is The Love」(本作ではM-2収録)。こちらではトゥーツ・シールマンス(harmonica)と男女の土着なコーラス・ワークを加えてファンキー色を高めて、原曲とは雰囲気大きく変えています。

続くヒット曲はグローバー・ワシントン・Jr.に提供した「Mister Magic」(M-5収録)。こちらはDavid Friedman(vibes)をフィーチャーし、ビートをラテン風に変化させて、原曲とは雰囲気が大きく変えています。

それからラテンなビート使ったアップ系M-6「Calypso Breakdown」は、本作に収録され、翌年1977年に映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサントラに取り上げられました。

アルバム・タイトルは「Sound Of Drum」(意訳すれば太鼓ではなくって打楽器の音)。先のセルフ・カバー2曲も、打楽器奏者としてその響きを前面に出そうとして原曲とは異なる編曲をしたように思います。

その他、グローバーをフィーチャーしたアップ系でアルバム・タイトル曲M-1「Sound Of Drum」(テーマはソプラノ、ソロはテナーに持ち替えて演奏)、何かとグルーヴィーなミディアム系M-3「The Only Time You Say You Love Me」、Arther Jenkins JR.(clavinet)が金管隊らと絡みながらメロディ奏でるアップ系M-4「Jam On The Groove」(シンセ・ソロはボブ・ジェームス)などが収録されています。

その他参加ミュージシャン。エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(p)、チャック・レイニー(b)、リック・マロッタ(ds)、Nicholas Marrero(timbales)、Clinton Thobourne(cla…M-6)、Frank Floyd(back-vo)、Gwen Guthrie(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Raymond Simpson(back-vo)、Vivian Cherry(back-vo)、Zachary Sanders(back-vo)。

2:「ザ・パス[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5616) [CD]」:The Pass〜Ralph Macdonald
ザ・パス[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5616)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1978年発表。

こちら、2作目のリーダー作。全5曲収録。

といっても、アルバム・タイトル曲で3部構成からなるM-1「The Path」がLPでいうA面部分を全て使っています。テンポは全て同じで、ビートは多少変わりつつも打楽器が常に鳴っています。その上でPart 1はJimi Solanke(voice)の語りから、男女9名によるアフリカを彷彿させるコーラス(これが楽曲テーマ)に続いてPart 2へ。ここではAlston Jack(steel-ds)とRoger Sardinha(steel-ds)がメロを取り、Clinton Thobourne(cla)が軽妙なソロを取る。そして打楽器のリズムが変わってPart 3はフュージョン。ボブ・ジェームス(synth)のソロから始まり、デヴィッド・サンボーン(a-sax)やマイケル・ブレッカー(t-sax)、ランディ・ブレッカー(tp)によるブレッカー・ブラザースな小気味よいブラス隊ソリを挟んで、エリック・ゲイル(g)のカッティングとチャック・レイニー(b)のベース・ラインが有機的に絡むパートで構成され、最後は冒頭の楽曲テーマを経てフェードアウト。

常に鳴り響く打楽器の上で、歌モノ、ラテン・キューバン、フュージョンとジャンル異なる3つのパート。パーカッションの持つ力をその第一人者として表現したかったのかもしれません。

B面は、まずはトゥーツ・シールマンス(harmonica)迎えて切々たるスロー・バラードM-2「Smoke Ring As Wine」、前作に続いてグローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)を迎えてアップなアーバン系M-3「I Cross My Heart」、ドラムレスにてDave Friedman(vibes)がメロディを展開するアップなラテン系M-4「It Feels So Good」、時代?ディスコ調でGwen Guthrie(vo)が明るく歌うアップ系M-5「If I'm Still Around Tomorrow」の4曲。ある意味、こちらもジャンルは一切違ってるんだけど、パーカッションの持つ力を〜な狙いなんだろうなぁ〜。考えてる(笑)。

その他参加ミュージシャン。ヒュー・マクラッケン(g…M-5)、リチャード・ティー(p)、Jerry Peters(synth…M-3)。Arther Jenkins Jr.(kbds)、ウィル・リー(b…M-5)、ウィリアム・サトラー(b…M-4)、Charles Collins(ds…M-5)、リック・マロッタ(ds…M-1-2、M-3)、スティーブ・ガッド(ds…M-1-3、M-2)、Idris Muhammad(perc…M-1-1)、Nicky Marrero(timbales…M-4)、Barry Rogers(tb…M-1-3)Mike Sorzano(cello…M-1-2)、M-1のコーラス隊=Alfred Lerefolo(back-vo)、Hugh Masakela(back-vo)、Junior Tshabalala(back-vo)、Linda Tshabalala(back-vo)、Miriam Maleba(back-vo)、Samuel Hlatshwayo(back-vo)、Simon Nkosi(back-vo)、Themi Mtshali(back-vo)。M-2のコーラス隊=Hilda Harris(back-vo)、Jerry Keller(back-vo)、Kenny Karen(back-vo)、Leslie Miller(back-vo)、パティ・オースティン(back-vo)、Tony Wells(back-vo)、Valerie Simpson(back-vo)。M-5のコーラス隊=Brenda White(back-vo)、Lani Groves(back-vo)、Yollanda McCullough(back-vo)。

3:「カウンターポイント[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5617) [CD]」:Counterpoint〜Ralph Macdonald
カウンターポイント[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5617)ラルフ・マクドナルド
SOLID/T.K.RECORDS
2016-05-11
オリジナル音源は1979年発表。

こちら、3作目のリーダー作。全6曲収録です。

直前のプロデュース曲らをセルフ・カバーし、自己紹介的な意味合いを持つ1作目、パーカッション奏者としての自己主張した2作目、それに対して肩肘張らずに気楽に作った3作目であったように感じます。

まずはM-1「I Need Someone」で幕開け。いかにも!なリチャード・ティー(p)とスティーブ・ガッド(ds)のタイトなリズムの上で、Zachary Sanders(vo)がソウルフルに歌い上げるアップ系。途中、グローバー・ワシントン・Jr.(t-sax)のソロをしっかりとフィーチャーしています。

そしてM-2「You Are In Love」は流麗なるストリングス隊が綺麗なメロディを展開。こういったフュージョン系のアルバムでは珍しい選択。ソロ・パートは途中でラルフがピコピコとエレドラとティンバレスを同期させて可愛く展開しています(電子的にではなくって多重録音もしくは同時に叩き出して)。

再びSandersを迎え、ミディアムな跳ね系M-3「Tell The Truth」は、あの”スタッフ”を彷彿させる小粋にまとめ上げられた楽曲。そりゃ上のM-1同様、ガッドとティーが絡めばそうもなる(苦笑)。ここでLPのA面終了。

そしてB面に移ってM-4「Discolypso」は、ラルフ自身がリード・ボーカル。カリプソ風のブラス隊とパーカッション、そこにディスコ風の4つ打ちが絡んで、タイトルのようなジャンル混合を目指していますが、楽曲の明るさ?気楽に聴けますね〜。

またまたSandersを迎えて正にレゲエ!M-5「Always Someone Missing」、最後はトム・スコット(Lyricon)を迎えてミディアムな16系M-6「East Dry River」で幕を閉じます。このM-6、リリコンによる伸ばした朴訥としたメロディと、Robert Greenidge(steel-ds)のスティール・ドラムによるブリッジにて構成されていますが、特にソロを挟む事はなかった。そういったのもこういったフュージョン系のアルバムでは珍しいですね〜。

その他参加ミュージシャン。エリック・ゲイル(g & b…M-2,3 & 6)、ウィル・リー(b…M-1)、Joe Brown(b…M-4-5)、Frank Floyd(back-vo)、Ken Williams(back-vo)、William Eaton(back-vo)。そしてM-4のホーン隊はデヴィッド・サンボーン(a-sax)、Harold Vick(t-sax)、マイケル・ブレッカー(t-sax)、Tom Malone(t-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、ランディ・ブレッカー(tp)、Jon Faddis(tp)、Barry Rogers(tb)、Howard Johnson(tuba)。ストリングス隊にはEugene Moye、Gene Orloff、Guy Lumia、Julien Barber、Kermit Moore、K.LaMar Alsop、Lenore Weinstock、Leo Kahn、Kewis Eley、Marvin Morgenstern、Selwart Clarke、Anthony Posk。

CDコレクションその1723…「タイガー大越」2枚!!

今回は、バークリー音楽院を首席で卒業し、その後、アメリカで活躍したトランぺッター、タイガー大越氏の諸作をまとめて。

1:「マッド・ケーキ [CD]」:Mudd Cake〜Tiger Okoshi
マッド・ケーキタイガー大越
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1982年発表。

1981年に初リーダー作「タイガーズ・バク [CD]」を発表した翌年、N.Y.在住のミュージシャンらと録音した2作目が本作です。全8曲収録。

参加ミュージシャンを先に記すと、ディーン・ブラウン(g)、Gerry Etkins(kbds)、Tim Landers(b)、Baron Browne(b…M-1-2 & 5)、そしてヴィニー・カリウタ(ds)とRobbie Gonzalez(perc)。特に特筆すべきは若きカリウタの奔放なドラミング。それが本作をフュージョン作を超えた存在にしていると言えます。

まずはアルバム・タイトル曲で、リズミカルなビートで始まるアップ系M-1「Mudd Cake」で幕開け。大越さんがブラウンと共にメロディを取りつつ、サビは変拍子と思わせながら、単にスネアの位置によってそう思わせるカリウタ・マジック。

スローなハーフタイム・シャッフルによるM-2「Comming Around The Corner」ではEtkinsとブラウンの掛け合いを途中に挟み、軽やかなハチロクM-3「Dream Fight」では冒頭にシンセをバックにベース・ソロを織り込み、大越さん独奏から始まるスローなリズミカル系M-4「Roberto」ではブラウンが持ち味の変態ラインを使ったソロを披露。参加ミュージシャンといっても対等に見せ場を作っています。ここまでがLPでいうA面部分。

B面に移って、スローなチキチキ曲M-5「Marbie」は、大越氏奏でる軽やかで聴きやすいメロディを持つ楽曲だが、変拍子風の繋ぎや凝ったリズム(表裏と裏裏でのトップ・シンバル・レガート)によって、リズム魂を大きく刺激すれば、ピアノをバックにトランペットとベースという小編成でメロディ奏でるスロー系M-6「Talk About Billy」を挟み、ちょっとスローなチキチキ曲M-6「Bo. Beemp」では、トランペット・ソロの合間にここぞとばかりフィル入れまくるカリウタでした。ドラミングの定説にとらわれずに叩き出すトコが、ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー14位に繋がっているんだと思います。

最後はフリューゲル・ホルンでメロウに奏でるスロー系M-8「Stone Of Quebic」で幕を閉じます。

全てが大越さん作曲。古臭さを一切感じさせない1枚でしたね〜。

2:「Face to Face [CD]
Face to Faceタイガー大越
ビクターエンタテインメント
2016-09-21
オリジナル音源は1989年発表。

3作目のリーダー作。自身のバンドからGerry Etkins(kbds)を帯同させ、国内ミュージシャンらと録音した1枚です。全12曲収録。

国内組は、土方隆行(ac-g & g)、そして清水興(b)と東原力哉(ds)の3名。この録音を終えた後、同年6〜7月にかけて全国ツアーを行ったようですね〜。

さて、そんなメンバーらとの本作は、時代の変化か打ち込み多用のアップな疾走系M-1「Face To Face」で幕開けします。大越氏、高らかに、時に力強くブロウし、相変わらず非常にテクニカルなトランぺッター。

それからカバー2曲、アントニオ・カルロス・ジョビンのM-2「One Note Samba」を打ち込み?シンセ・ベース使ってまとめれば、一転、アップな3連シャッフルにてガーシュインのM-3「Summertime」を料理。NANIWA-EXPの2人によるタイトなリズムをバックに、淡々とソロを取る大越さんですが、力哉氏に煽られて徐々にビートアップ。

ちょっとペース・ダウン?スロー系M-4「A Man With 20 Faces(邦題:怪人20面相)」、静かに展開する6/8系M-6「Don't Tell Me Now」を経て、こちらでは「感傷旅行」の邦題で知られる最初はドリス・デイが歌ってたM-7「Sentimental Journey」に。原曲はよく知りませんが、アップで小気味よく展開します。

シンセ・ベース使ってのミディアム系M-8「Who Can I Turn To?」経て、シンセとトランペットでメロディ重ねるアップなリズミカル曲M-9「Bubble Dance」、また男性スキャットやトランペットがメロディ紡ぐミディアム系M-10「Eyes」と続きます。

スローでブラシ使ってのメロウ・バラードM-11「Fischerman's Song」では、ソロをミュート・トランペットで切々とブロウした後、最後はジャズ・スタンダードM-12「Over The Rainbow」。このM-12、シンセのみをバックに情感たっぷりにブロウする大越氏。ただね〜今となってはそのシンセ音、狙いはオーケストラなんでしょうが、音色がイマイチです。これも時代ですね〜。

けど何で2作目と3作目のみなんだろ???
せっかくならば同じJVC制作の1枚目も欲しかった!!!  

CDコレクションその1722…「渡辺貞夫」4枚!!

今回は我らがナベダサの新旧作をまとめて。

1:「ライヴ・アット・ジャンク(期間生産限定盤) [CD]
ライヴ・アット・ジャンク(期間生産限定盤)渡辺 貞夫
SMJ
2015-10-14
オリジナル音源は1970年発表。

こちら、その昔に銀座にあったジャズ・クラブ”JUNK”にて、1969年12月26〜27日に行われたライブからのベスト・テイク。全7曲収録です。

当時のバンド・メンバーであったギター・トリオ=増尾好秋(g)、鈴木良雄(ac-b & b)、実は知らなかった!ナベサダの実弟渡辺文雄(ds)を従えての演奏です。

しかし、何とも演奏のクオリティがよろしくない(苦笑)。アルト独奏からの軽快な4ビート曲チャーリー・パーカーのM-1「Cheryl」で幕を開けますが、バンドをリードするナベサダはともかく、若かりし増尾さんはソロは単音、単調であったし、終盤のハイライト?サックスとドラムの掛け合いも繋ぎグチャグチャ。続くナベサダのオリジナルM-2「If I Said The Sky Was Fallin'(邦題:空が落ちてきたらどうしよう)」はナベサダがソプラニーニョに、鈴木さんがベースに持ち替えてのミディアムな8ビートによるジャズ・ロックですけど、この時期のジャズ・ドラマーにありがちな8ビート下手な文雄さん。ドタバタ感、そして走っちゃってね〜、落ち着かないです、はい。

その後、ゆったりワルツでM-3「Georgia On My Mind〜The Theme」(後者はすぐフェードアウト)、ゆったり4ビートで小粋に料理したバート・バカラックのM-4「This Guy's In Love With You」、土着なリズムと4ビートを組み合わせてA.C.ジョビンのM-5「No More Blues」、ゆったりボサノバするM-6「Here's That Rainy Day」経て、最後はアップなジャズ・サンバするM-7「Granny's Samba〜Felicidade」。M-7は文雄さんが16ビート刻むんだけど、相変わらずのドタバタ(苦笑)。

まあ演奏面での不満は多々あれど、ここで取り上げた楽曲ら、つまり好きなパーカーから、バカラックのポップス・スタンダード、そしてジョビンのブラジル路線といったナベサダの嗜好は、変わらないなと感じました。

2:「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルの渡辺貞夫(期間生産限定盤) [CD]
モントルー・ジャズ・フェスティヴァルの渡辺貞夫(期間生産限定盤)渡辺 貞夫
SMJ
2015-10-14
オリジナル音源は1971年発表。

こちら、1970年6月18日にモントルー・ジャズ・フェスティバルでの公演模様を収録したモノ。全4曲収録です。

バックを務めたのは、増尾好秋(g)、鈴木良雄(b)、そして角田ヒロ(ds)のギター・トリオです。弟の文雄さんから現つのだ☆ひろさんへの変更が功を奏し、全体的にまとまった演奏、プロの演奏でした〜。

まずはM-1「Round Trip:Going And Coming」の2曲をまとめて。まずは冒頭、フランス語による紹介が「サダオ・ワナタベ」というのは笑いを誘いました。そして我らがナベサダ、ソプラニーニョ・サックスを手にし、前者はアップな4ビートにて、後者はスローなチキチキにてメロにソロにと晴れの舞台モントルーにて、脂の乗った演奏を繰り広げています。前者は中盤のギター・ソロでは、つのださんがロックなドラミングを展開し、大きく盛り立てる。メンバー交代の甲斐があったと思える瞬間でした〜。

続くM-2「Lament」ではアルト・サックスに持ち替えて、朗々たる独奏から始まる静かでスローな4ビート曲。鈴木さんも以降はアコベに持ち替えて、つのださんのブラシと共にナベサダを盛り立てます。ここでナベサダ、非常に構成力豊かなソロを展開すれば、続く増尾さんはジャジーなソロを展開します。

そしてM-3「Tokyo Suite: Sunset(邦題:東京組曲:サンセット)」はフルートとアコベのアルコで幕を開けます。祖リズム隊加わり、”和”の雰囲気を漂わせながらゆったり静かに展開しますが、ナベサダ、これまで感じた事のないダイナミクスをフルートで付け、楽曲に彩りを加えています。

最後はM-4「Pastoral -theme-」を奏で、サラッと終わり。ソプラニーニョによるこのメロディは、ナベサダ珠玉のメロディだと思う。

3:「MY DEAR LIFE [CD]
MY DEAR LIFE渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2016-07-20
オリジナル音源1977年発表。

何故か買う機会に恵まれなかった1枚です。全8曲収録。

こちら、日本から福村博(tb)と共にL.A.に渡って、活動開始間もないリー・リトナー(g)、デイヴ・グルーシン(kbds)、チャック・レイニー(b)、ハービー・メイソン(ds)、そしてSteve Forman(perc)を迎えて制作された1枚。

まずは幻想的なフルートから始まるM-1「Massai Talk」で幕開け。本編始まれば力強いハーフタイム・シャッフルに転じ、ソプラノ・サックスがいかにもアフリカ調なるメロディを取り、ソロ、そしてピアノ・ソロと、徐々にハービーの手数増え、結構盛り上がる。同じくアフリカ的なメロディ持つM-2「Safari」は小刻みなリム・ショット使ったスロー系。ここでリトナーが取るソロは、ウェス・モンゴメリーばりにジャズ・ギターしています。

一転、躍動的なリズムの上でソプラノ・サックスがメロディ奏でるM-3「Hunting World」、アコギ従え、情感たっぷりフルートでメロディ奏でるM-4「L.A.Sunset」にてLPでいうA面終了。

B面に転じ、グルーシンのピアノとナベサダのフルートが影のあるメロディ奏でるサンバ調M-5「Samba Em Praia」は、グルーシンのピアノ・ソロの後、アルトに持ち替えて朗々とソロを奏でる。ちょっとホントのサンバじゃないけど、オカズ含めたグルーヴ感が心地良い。

軽やかなバックビート使ったM-2「Music Break」では、福村さんがトロンボーンをナベサダに重ねたり、Formanによるトーキング・ドラムによる打楽器ソロのパートあったり、これも躍動的だったな〜。

土着なタム廻し使ったアップで朴訥なメロディを持つM-3「Malaika」はアフリカのフォーク・ソングが出典。そして最後はアルバム・タイトル曲M-8「My Dear Life」で幕を閉じます。初演。思った以上にテンポよく、しかし名曲かつ代表曲でした〜。

この当時はクロスオーバーと呼ばれていたのかな、編曲などがあまり洗練されておらず、少々バタ臭い感あり。しかし試行錯誤し、アフリカとジャズの融合、それなりによく仕上がっていましたね〜。

4:「ナチュラリー [CD]
ナチュラリー渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2015-10-07

こちら、ブラジルのミュージシャンらと録音したナベサダの最新作で、全10曲収録です。

2曲がカバーで(ブラジルの第2の国家と言われるM-7「Carinhoso」、そしてジャズ・スタンダードと言えるM-10「Smile」)で、それ以外の8曲はナベサダのオリジナル。サウンドの特徴として、共同プロデュースをしたJaques Morelenbaum(cello)を大きくフィーチャーしています。

まずはアルバム・タイトル曲のミディアム系M-1「Naturally」で幕開け。ナベサダらしい朗らかなメロディを、素直に紡げば、続くゆったりボサノバ曲M-2「Junto Com Voce」では流麗なストリングス隊の前奏から始まり、哀しげなメロディをしっとりとアルトで紡ぎます。前述のMorelenbaumとの掛け合いもアクセント。

スローなチキチキから始まるM-3「After Years」、ちょっとテンポを上げてM-4「Bem Agora」、また代表曲「My Dear Life」に似たフレーズを持つM-5「Water Colors」ではMorelenbaumのソロも用意されつつ、ストリングス隊が楽曲を彩って、その響きはかつての名作「How's Everything」を彷彿させてくれます。

アップで憂いあるラテン曲M-6「Na Lapa」を挟み、カバー1曲目となるM-7。チェロの前奏から始まり、アコギも加わって、その上でアルトで素朴なメロディを丁寧に紡ぐ。第2の国家、心に響くメロディでした〜。

そしてチェロ従えてアルトでメロディ奏でるアップ系M-8「Bird's Song」は、小気味よいピアノ・ソロからアコベ・ソロ、打楽器隊によるソロらを交え、躍動的に仕上げています。

ゆったりボサノバのM-9「Spring」はホントに哀愁漂うメロディ。こんなメロディ、ナベサダの真骨頂ですね〜。

最後はピアノを従えてカバー2曲目M-10。なぜこの曲を今録音したのか。ナベサダの作家性が垣間見えます。

その他参加ミュージシャン。Lula Galvao(g)、Itamr Assieri(p)、Alberto Continentino(ac-b)、Paulo Braga(ds)、Sidinho Moreira(perc)にストリングス隊。

次は何だろ?前述「How's Everything」のキーマンであるデイブ・グルーシンを迎えて再演ライブを昨年末に行ったようで、そのライブ音源を聴きたいな〜。

CDコレクションその1721…「V.S.O.P.」関連2枚!!

今回は、1976年に一夜のみのスペシャル・プロジェクトとして結成されたV.S.O.P.の作品を2枚まとめて。

今更ですけどV.S.O.P.=ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(ac-b)、トニー・ウィリアムス(ds)、ウェイン・ショーター(s & t-sax)、フレディ・ハバード(tp & flh)です。

1:「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説(期間生産限定盤) [CD]」:Live Under The Sky '79〜V.S.O.P.The Quintet
ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説(期間生産限定盤)V.S.O.P. ザ・クインテット
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1979年発表。

個々の多忙な活動の中、日本で大変な人気を持つ彼らが、1979年7月26に田園コロシアムにて行われたライブ・アンダー・ザ・スカイ '79出演時の音源を、そのまま収録したのが本作です。CD2枚に全18曲収録。

初日=1枚目、2日目=2枚目と思いきや、この頃は1日のみの公演で、昼公演=Disc2 M-1〜8、夜公演=Disc1 M-1〜8、Disc2 M-9〜10だそうです。後で知ってちょっと拍子抜け(苦笑)。

アンコールを除いてセット・リストは昼夜同じで、単なる司会者による紹介M-1「Opening」に始まり、高速4ビート曲M-2「Eye Of The Hurricane」、ゆったりワルツのM-3「Teardrop」、軽やかな4ビートによるM-4「Domo」、アップなリム4つ打ちで始まるM-5「Para Oriente」、静かなゆったりワルツM-6「Pee Wee」、16系のリフと4ビートで組み合わさったM-7「One Of Another Kind」、最後は恐々しいテーマを2管が取る高速4ビート曲M-8「Fragile」で幕を閉じます。

どちらがどうというより、それぞれに聴かせドコロがあってね、例えばM-7だと、昼(Disc2)のウェイン、切れっ切れのヒステリックなソプラノ・ソロは圧巻だし、夜(Disc1)だとその後の後でトニーが持ち味と言える豪放なドラム・ソロを展開。また続くM-8では、昼(Disc2)はフレディのソロにハービーが積極的に呼応しつつ、そこにウェインがソロに割って入るし、夜(Disc2)はその後でロンとトニーが互いに演奏止めたり弾き始めたり叩き始めたり。見事な阿吽の呼吸は聞く者を圧倒。

というように、ディテールはジャズらしく変化しながら、プロ中のプロのインタープレイを楽しめます。

アンコールの2曲(Disc2M-9「Stella By Starlight」と同M-10「On Green Dolphin Street」はハービーとウェインのデュオです。短く、静かに呼応し合って幕を閉じています。

2:「ファイヴ・スターズ(期間生産限定盤) [CD]」:Five Stars〜V.S.O.P.The Quintet
ファイヴ・スターズ(期間生産限定盤)V.S.O.P. ザ・クインテット
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1979年発表。

こちら、上の1の公演直後、1979年7月29日に東京CBSソニー・スタジオにて録音されたモノ。初出時の4曲に、M-1と2のテイク1を加え、全6曲収録です。

このクインテット唯一のスタジオ録音作、そして当時流行っていたダイレクト・カッティングにて原盤制作された1枚。

LPでいうA面部分はアップな16系M-1「Skagly(take2)」とアコベから始まる緩急富んだ4ビート作M-2「Finger Painting(take2)で構成され、B面部分は軽快な4ビート曲M-3「Mutants On The Beach」、スローでウェインのテナーがリードするM-4「Circe」で構成される。

プロ中のプロでありながら、ダイレクト・カッティングという縛りのせいか、何だかこじんまりとした印象を受けたなぁ〜。特にハービー。リズム反復的なソロに終始し、勿論、そこにはトニーが絡んでくるんだけど、ありがちな展開でしかなかったです〜。ちょっと残念な1枚。

CDコレクションその1720…「ジャーニー」2枚+番外1枚!!!

今回は来月約4年ぶりの来日を果たすジャーニーの諸作がお題目。

今回の目玉は、黄金期を支えたスティーブ・スミス(ds)の再加入。だから私は来週2月7日(火)の日本武道館公演に参戦します。楽しみ楽しみ〜。

1:「エスケイプ-35周年記念デラックス・エディション-(完全生産限定盤)(DVD付) [CD]」:Escape〜Journey
エスケイプ-35周年記念デラックス・エディション-(完全生産限定盤)(DVD付)ジャーニー
SMJ
2017-01-18
オリジナル音源は1981年発表。

実はこちらの本作、3つ目の購入です(苦笑)。まずはオリジナル、そして2006年発売の「〜+4曲」版、そして今回の「〜35周年記念デラックス・エディション」。

この「〜35周年デラックス・エディション」は、4曲を追加したCD音源(Disc1)、かつて映像で発表された「Live In ヒューストン 1981」のCD音源(Disc2)、そしてその映像としてDVD(Disc3)の3枚組です。

2006年に発売した「〜+4曲」版は、本作からシングル・カットされた「Still They Ride(邦題:時の流れに)」のB面「La Raza Del Sol」に、本作のDisc2「Live In ヒューストン 1981」からの音源「Don't Stop Believin'」、「Who's Crying Now」、「Open Arms」の4曲が追加されていました。

今回のDisc1は、日本盤シングル「Don't Stop Believin'」B面収録のM-11「Natural Thing」、US盤シングル「Open Arms」B面収録であり、映画「夢、夢のあと」のサントラ収録曲M-12「Little Girl」、前述のM-13「La Raza Del Sol」、そして初蔵出し?1983年にオクラホマで行われたライブよりM-14「Still They Ride(邦題:時の流れに)」の4曲です。随分以前に発表されたBOXセット「TIME3~永遠の旅出ち(1975-1992) [CD]」を持ってる身としては、ほぼ既出ですけど、初蔵出しのM-14が価値を高めてくれてると言えます。

ライブ映像のDisc3は2007年に発売され(勿論、持ってますけど)、今更の同梱しなくても〜と思いました。しかしその音源版Disc2に価値を見出しましょう(苦笑)。またライブ映像には収録されていないM-19「The Party's Over(Hopelessly In Love」が追加されています。ここにも価値を見出しましょう(苦笑)。

2:「フロンティアーズ +8(期間生産限定盤) [CD]」:Frontiers + 8〜Journey
フロンティアーズ +8(期間生産限定盤)ジャーニー
SMJ
2017-01-18

実はこちらの本作、2つ目の購入です(苦笑)。全10曲収録のオリジナルは持ってなくって、2006年発売の「〜+4曲」版、そして今回の「〜+8曲」版。実際は2006年版にライブ音源4曲加えたのが本作となります。

2006年に発売された「〜+4曲」版は、映画「ビジョン・クエスト 青春の賭け」主題歌M-11「Only The Young」、映画「セカンド・チャンス」収録曲M-12「Ask The Lonely」、前述「TIME3~永遠の旅出ち(1975-1992) [CD]」で初蔵出しとなったM-13「Liberty」、そして映画「トロン」収録曲M-14「Only Solutions」の4曲が追加されています。

その4曲に、今回はライブ音源として1983年に武道館で行われたライブよりM-15「Separate Ways(World Apart)」、M-16「After The Fall(邦題:愛の終わりに)」とM-17「Faithfully(邦題:時への誓い)」、そして1983年にオクラホマで行われたライブよりM-18「Send Her My Love」の4曲が追加されています。

今回の1、そしてこの2で知った事と言えば、スティーブ・ペリー在籍時のライブ音源は、1981年発表の「ライヴ・エナジー [CD]」が発表されていますが、最も売れてた時期である上の1以降は、2006年発表の「ライヴ・イン・ヒューストン~1981年エスケイプ・ツアー~ [DVD] [CD]」のみがオフィシャル。しかし今回の武道館音源やオクラホマ音源、音質も良かったので、あるなら欲しいよね〜。

番外:「アルティメット・ベスト~グレイテスト・ヒッツI&II~(期間生産限定盤) [CD]
アルティメット・ベスト~グレイテスト・ヒッツI&amp;II~(期間生産限定盤)ジャーニー
SMJ
2017-01-18

こちらね〜、誤って購入したベスト集。2013年3月の来日公演時に発売されたベスト集を、値段を下げて再発売したモノでした〜。CD2枚に全35曲収録です。

収録曲らは過去の投稿を参照下さい。そこには約4年前の日本武道館公演のセットリストと感想も記しています〜。

CDコレクションその1719…「ネーザン・イースト」新作1枚!!

1:「Reverence [CD]」:Reverence〜Nathan East
Reverenceネイザン・イースト
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2017-01-11

「ネタ溜まってるから次作はすぐに!」って言ってた2年ぶり2作目のリーダー作。2曲の日本向けボーナス・トラック加えて全14曲収録です。

デビュー作はスティービー・ワンダーやエリック・クラプトン、またフォープレイからチャック・ローブやボブ・ジェームスを迎えて、百花繚乱な仕上がりでした。

それに対して今回の目玉は、E.W.& F.ですね〜。フィリップ・ベイリーを迎えてM-1「Love's Holiday」、ベイリーの他、ヴァーディン・ホワイトとラルフ・ジョンソンを迎えてM-4「Serpentine Fire」と、2曲カバーしています。ちなみにM-4はドラムがフィル・コリンズ、中盤のギター・ソロがエリック・クラプトンだったりで、you tubeによれば21年前に録音していた2インチ・テープを発見、活用したようです。M-4はオリジナルの雰囲気を醸し出し、その一方、M-1ではネーザン自身が前面に出てベースでメロディをしっかり奏で、ベーシストのリーダー作らしい編曲を施しています。聴いてて、マーカス・ミラーとの違いを何となく考えていました。ちなみにスペシャル・ゲストのベイリーは、終盤にスキャット・ソロで彩っていますね。

そして歌モノゲストを多数迎えています。まずはヨランダ・アダムスを迎え、かつてノラ・ジョーンズが歌ったM-5「Feels Like Home」はハートウォーミングにまとめつつ、終盤は女性コーラス隊による大ゴスペル大会。ニッキ・ヤノフスキーを迎えてM-7「The Mood I'm In」はブラス隊&オケ隊も交えて、昔ながらの4ビート・ジャズを展開(ドラムはヴィニー・カリウタ)。またルーベン・スタッフォードを迎えたM-11「Why Not This Sunday」は、アーバンなスムースR&Bにまとめています(シンセ・ソロはグレッグ・フィリンゲインズ)。

先に記したマーカスとの違いは、歌えるという事でしょう。前作もそうでしたが、持ち味のスキャットがスキャットがメロディに大きく関わっていて、ミディアムなファンキー系M-2「Lifecycle」、また5+6の変拍子曲M-3「Elevenate」ではAメロがベース、Bメロがスキャットまたはベースと共に、そしてM-10「Pasan」ではヒューバート・ロウズ(flu)と共にスキャットがメロディを紡いでいます。天が与えたネーザンの武器、個性ですね(笑)。

スキャットなしだとM-9「Shadow」。こちら2人の鍵盤奏者David Delhomme(p)とTim Carmon(rhodes)の絡み、そしてかつてのCTIを彷彿させるオケ隊の流麗なソリが印象的でした〜。

ちなみに身内人事?息子ノアを迎えてM-8「Over The Rainbow」なんてのはご愛嬌。ピアノ弾く息子とのデュオだと恥ずかしかったのか、オケを加えて壮大にまとめています。

実質最後はフレベとギターによるM-12「Until We Meet Again」。短いけどありがとう的な楽曲でした。

日本版ボーナス・トラックはジャック・リー(g)を迎えたちょっとスローなインストM-13「April」、そしてハービー・ハンコックのカバーM-14「Cantaloupe Island」でした〜。

その他参加ミュージシャン。ポール・ジャクソン・Jr.(g)、マイケル・トンプソン(g)、チャック・ローブ(g…M-7 & 10)、Marcel East(kbds)、Tom Keane(rhodes)、Jeff Babko(rhodes)、Teddy Campbell(ds)、リッキー・ローソン(ds…M-2,5 & 10)、スティーブ・フェローン(ds…M-13)、Rafael Padilla(perc)、カーク・ウェイラム(a-sax…M-6)。E.W.&F.カバーのM-4にはジェラルド・アルブライド(sax)、Harry Kim(tp)、Daniel Fornero(tp)、Arturo Velasco(tb)でした〜。ちなみにリッキー・ローソンも2013年12月23日に鬼籍に入られてますので、録音は随分前だったんでしょうね〜。

次はどうする???どんな目玉を用意する???

CDコレクションその1718…「SMAP」ベスト集1枚!!

ビクターエンタテインメント
2016-12-21

はい、解散直前に発表となった25周年記念?解散記念?ベスト集です。CD3枚に全50曲収録。

既に投稿した「Clip! Smap! コンプリートシングルス(初回生産分) [Blu-ray] [Blu-ray]」はそのタイトルの通り、シングル全てのクリップまたはライブ映像集でしたが、本作はファン投票による上位50曲を収録。よって、シングルでも人気がないのは未収録であったりしています。私としては神保彰氏がバカテクなドラム・ソロを織り込んだ26thシングル「Peace!」がないのが非常に残念でした〜。

収録曲はwikiに詳しく記載されてるので、そちらをリンクさせときましょう(苦笑)。

発表順に収録されていますが、シングル・カップリング曲ながらも後に人気を博したDisc1M-2「BEST FRIEND」(3位)やDisc2M-1「オレンジ」(2位)、2006年発表17thアルバム「Pop Up SMAP!」収録曲のDisc1M-3「STAY」(1位)と、流石ファン投票。後の2つは知りませんでした〜。

ファン投票だからこそ、メンバーらが紹介し合う楽曲が多数選ばれていて、1999年発表12thアルバム「Birdman〜SMAP013」収録曲Disc1M-16「Five True Love」(41位)、2002年発表14thアルバム「SMAP015 / Drink! Smap!」収録曲Disc2M-3「FIVE RESPECT」(41位)、2012年発表20thアルバム「Gift Of SMAP」収録曲Disc3M-12「CRAZY FIVE」(5位)など、改めて聴くとライブ向けかつ歌詞に託された(許された)メンバー間の愛のある紹介が本当に心を打ちます。

やはり最大のヒット曲となったDisc2M-4「世界に1つだけの花(シングル・バージョン)」(12位)以前のシングル曲はよく知ってるけど、以降、改めて聴くとよく耳にしたのはDisc2M-11「BANG! BANG! バカンス!」(21位)や資生堂「TSUBAKI」CMソングDisc2M-15「Dear WOMAN」(37位)、そしてNHK朝の連続ドラマ小説「梅ちゃん先生」主題歌Disc3M-8「さかさまの歌」(43位)、またフジTVドラマ「幽かな彼女」主題歌Disc3M-14「Joy!」(16位)ですね〜。何だかんだ言ってもそれなりに覚えてるんだから、やっぱりSMAP。

Perfumeファン的には、中田ヤスタカ提供の53thシングルDisc3M-16「Amazing Discovery」(26位)が収録されてるのも嬉しいですね〜。あんまり気にしてなかったけどUSJのテーマソングであったようです。

これまではメンバー主演のドラマだと、主題歌=SMAPって数多くありましたが、これからはもうそれも叶わぬ訳で…ホントに残念な解散であります。

私は前述の「Peace!」の他に、本作収録のDisc1M-10「俺たちに明日はある」(48位)が好きだった!!!これもドラマの主題歌でした。

CDコレクションその1717…「久保田利伸」ベスト集1枚!!

SME
2016-11-23

こちら、コラボ作からコンピされたベスト集。CD2枚に全30曲収録です。

大別するなら1枚目は日本語歌詞、2枚目は英語歌詞という分け方がなされていて、いつものように出典を探そうとしたモノの、クレジットが詳しくなかったり、wikiもあまり熱心に記載されてないので、諦めました(苦笑)。

まずは日本語歌詞ばかりの1枚目。色々とやってますね〜。KREVAとのM-1「M☆A☆G☆I☆C」、定番!ナオミ・キャンベルとのM-2「La・La・La Love Song」、またMISIAとデュエットした(してたんだね!)スロー・バラードM-4「Flying Easy Loving Crazy」やAIと軽妙なラップを掛け合うM-7「Soul 2 Soul」、またEXILE ATSUSHIとのスローなデュエット曲M-9「Golden Smile」や、JUJUとの気怠いバックビート曲M-10「Is It Over?」、そして実は名曲名デュエット曲SunMinとのM-14「Keep Holding U」(映画「日本沈没」主題歌)。変わったトコだと小泉今日子が詩の朗読をするM-13「Moondust」や、飯島直子がコミカル!なコーラスするM-1「Messenger's Rhyme -Rakushow,It's Your Show!」(映画「メッセンジャー」EDテーマ)などがあります。

歌い手やラッパーのみならず、マイケル・ブレッカー(t-sax)がソロで絡むアーバン・ファンクM-5「Let's Get A Groove〜Yo! Hips〜」やら、メイシオ・パーカー(sax)がグルーヴ感溢れるサックスをブロウするM-8「Pole Pole Taxi」、TOKU(flh)がフリューゲル・ホルンで彩るボッサ曲M-12「A Love Story」、名匠トゥーツ・シールマンス(harmonica)の切々とした音色で彩られたM-16「Love Undert The Moon」といった演奏者とのコラボ作がフィーチャーされてるのも興味深かった。

そして英語歌詞の2枚目。ナイル・ロジャーズ(g)が参加したミディアムなファンキー曲M-2「Funk It Up」、Angie Stone(vo)とのデュエット曲M-4「Hold Me Down」、Musiq Soulchildを迎えて日本らしさをサウンドで強調したM-7「Sukiyaki〜Ue Wo Muite Arukou〜」、グローバー・ワシントン・Jr.の名曲をCaron Wheeler(vo)と歌い合ったM-9「Just The Two Of Us」、ラファエル・サディークを迎えてM-13「Pu Pu」、そしてAlyson Williams(vo)を迎えた美メロなデュエット曲M-14「Forever Yours」で幕を閉じます。

1986年9月に「Shake It Paradise」でアルバム・デビューして30年強、また1995年9月に「Sunshine, Moonlight」で全米デビューして21年(活動は2004年9月発表の3枚目「Time To Share」以降はしてないようですが)、ブラック・ミュージックのパイオニアとして、今後益々のご活躍、楽しみにしております〜。

CDコレクションその1716…「ノラ・ジョーンズ」新作1枚!!

1:「デイ・ブレイクス(初回限定盤)(DVD付) [CD]」〜Day Breaks〜Norah Jones
デイ・ブレイクス(初回限定盤)(DVD付)ノラ・ジョーンズ
Universal Music =music=
2016-10-05

ノラ・ジョーンズの最新作です。ボーナス・トラックとしてライブ音源4曲を加え、全16曲収録です。

そうですね、大ヒットした2002年発表「Come Away With Me」が世界的に大ヒット、新進気鋭のジャズ・シンガーとしてデビューしたノラでしたが、同様の路線を少々続けた後は軸足を少しずつ変え、近年はカントリー・シンガーと思える程、印象が変化したアーティスト。リトル・ウィリーズや女性のみで編成されたプズン・ブーツといったバンド活動、またビリー・ジョーとの共作アルバムも、そんな印象を大きく強調させてくれます。手にする楽器もピアノからギターに変わっていったしね〜。

しかし一転、そんなノラが原点回帰、再びピアノ使って作曲、制作したのが本作です。朴訥としつつも奇をてらわずに数々のピアノ・ソロも展開していますね〜。

幕開けはM-1「Burn」。その重々しい曲調は、直前オリジナル作「リトル・ブロークン・ハーツ(紙ジャケ) [CD]」の中でも感じられたが、こちらはジョン・パティトィッチ(ac-b)とブライアン・ブレイド(ds)の土着なリズム、またウェイン・ショーター(s-sax)の怖々しいソロらによって、より深く、より暗く、よりジャジーに展開しています。原点回帰を強調するオープナー。

といっても直後はしみじみと歌い上げるスロー系M-2「Tragedy」に、オルガンも絡めながらカントリー・ロックするM-3「Flipside」と、近年の路線を挿入。ただし軽やかな4ビートで展開するM-4「It's A Wonderful Time For Love」を重々しく歌い上げて、改めて原点回帰を印象づけています。

ゆったりワルツのM-5「And Then There Was You」に、ニール・ヤングをカバーして朗々と歌い上げるスロー系M-6「Don't Be Denied」を挟むが、ショーターを迎え、高らかに歌い上げるちょっとスロー系なアルバム・タイトル曲M-7「Day Breaks」に、ジャズ界のホレス・シルバー作M-8「Peace」と、そのサウンドと選曲センスは明らかにジャズ・ファンを意識しています。

ラグタイムっぽいM-9「Once I Had A Laugh」ではデキシーランド風?ブラス隊のソリもフィーチャーすれば、ゆったり4ビートのM-10「Sleeping Wild」にゆったりワルツのM-11「Carry On」、最後はデューク・エリントンのM-12「Fleurette Africaine(邦題:アフリカの花)」では、下手に歌詞をつけずにスキャット・オン・ピアノ、またはスキャットのみで展開。こちらもジャズ・ファンを意識しています〜。

ボーナス・トラックは、M-11(M-13)、M-3(M-14)、M-8(M-15)の、そして代表曲「Don't Know Why」(M-16)の4曲です。久々に聴くM-16は、ホントに染みるなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。Tony Schrr(g)、Dan Iead(steel-g)、Pete Remm(Hammond)、Lonnie Smith(hammond & back-vo)、Chris Thomas(b)、Tomy Maceli(b)、Vicente Archer(ac-b)、Karriem Rigginz(ds)、Danny Sadownick(perc)、Leon Michels(t-sax)、Dave Guy(tp)、J Walter Hawkes(tb)、Dave Eggar(vln)、Max Moston(vln)、Todd Low(viola)、Petter Ericson Stakee(back-vo)、Sarah Oda(back-vo)、Catherine Popper(back-vo)。

CDコレクションその1715…「メイナード・ファーガソン」2枚!

今回はメイナード・ファーガソンの初期作をまとめて。

1:「MF ホーン [CD]」:M.F.Horn〜Maynard Ferguson
MF ホーンメイナード・ファーガソン
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2015-11-11
オリジナル音源は1970年発表。

ファーガソンといえばハイノート・ヒッター、超高音域をトランペットでブロウする演奏スタイルが特徴です。イギリスに渡ってKeith Mansfieldのプロデュースによって録音された1枚。全6曲収録です。ビッグ・バンドをバックにまとめられています。

まずはローラ・ニーロのM-1「Eli's Comin(邦題:イーライがやってくる)」(ローラ・ニーロ作)で幕を開けます。叙情的なイントロ経て、アップな8ビートにて展開するこちらは、ブラス隊らが絡み合ってメロディを繋ぎながら展開します。途中に大きくトロンボーン・ソロがフィーチャー。クレジットにはファーガソンはトランペットの他にバルブ・トロンボーンと書かれてますので、ファーガソンが取ったんでしょうね〜。最後は持ち替えてハイノートで締め括ってますけど〜。続くゆったりチキチキするM-2「Ballad To Max」は高らかなフリューゲル・ホルン・ソロが展開されつつも、中盤からは4ビートに転じてアルトとテナーがソロを取って主役を奪取?

ただし本作の功績は、録音時期の有名曲をカバーし(便乗)、より広くファーガソンの名を知らしめた事。特にブラスバンドやマーチングバンド関係者にね〜。続くM-3「MacArthur Park」はそのロマンティックなメロディと絡むファーガソンのハイノート、ゆったり始まって途中から倍テンしたりと、編曲自体も緩急富んでて、数多くのブラスバンドが取り上げていましたね。

続くインド風なイントロから始まるM-4「Chala Nata」は、いかにも混沌?1960年代末期の香りすれば、スローなチキチキでロマンティックにファーガソンがメロディ紡ぐM-5「If Ithought You'd Ever Change Your Mind」、トランペットのハイノートからのミディアムなチキチキ系M-6「L-Dopa」で幕を閉じます。このM-6は特にブラス隊がメロを取りあって、凝った編曲の真骨頂。楽曲提供と編曲はプロデューサーのKeith Mansfieldでして、実はファーガソンという看板を使って、自己実現を果たしたのかもしれません(苦笑)。

参加ミュージシャン。George Kish(g)、Pete Jackson(p)、Randy Jones(ds)、Frank Ricotti(congas)、Pete King(a-sax)、Brian Smith(t-sax)、Danny Moss(t-sax)、Bob watson(b-sax)、Alan Downey(tp)、John Donnelly(tp)、John Huckdridge(tp)、Albert Wood(tb)、Billy Graham(tb)、Chris Pyne(tb)、Mohana Lakshmipathy(tambura…M-4)、Vemu Mukunda(veena…M-4)。

2:「MF ホーン2(期間生産限定盤) [CD]」:M.F. Horn Two〜Maynard Ferguson
MF ホーン2(期間生産限定盤)メイナード・ファーガソン
SMJ
2015-11-11
オリジナル音源は1972年発表。

こちらも上の1同様にKeith Mansfirldがプロデュースし、制作された1枚。全8曲収録です。

とにかくファーガソン・サウンドの完成系がこちらに詰まっています。正直、前作(上の1ね)では途上に過ぎない。

まずはファーガソンらの提供曲M-1「Give It One」で幕を開けます。アップなこちらは、ファーガソンを中心とした金管隊が小気味よくメロディを紡ぎ合い、時にハイノートで目立ちつつ、ソロもしっかり展開、盛り上がるだけ盛り上がって終わります。

ちょっと小休止な雰囲気漂うM-2「Country Road」はジェームス・テイラーのカバー。序盤は朗らかなメロディをブラス隊が紡ぎつつ、しかし終わってみればバンドもファーガソンもハイノートでブイブイ。その流れは続くM-3「Theme From "Shaft"」(アイザック・ヘイズのカバーね)でも同様に。原曲よりちょっとテンポ上げてそう〜。

そしてLPでのA面最後はミシェル・ルグランのM-4「Theme From "Summer Of 42”」。ゆったりしたテンポの中で、ロマンティックにメロディを紡ぐファーガソン。ただし延々と吹けないのか、テナー・サックスがフォローしています。

B面はジョン・レノンのM-5「Mother」で幕開け。フリーに展開する冒頭、そしてミディアムな8ビートの中でサックス隊がメロディを紡ぐ。ゆったり4ビートに転じつつ、以降はテナー・サックスが詰め込みソロを最後迄展開します。

続くM-6「Spinning Wheel」はB.S.& T.の代表曲。ハチロクやら4拍子を組み合わせて賑やかに展開すれば、ピアノ独奏から始まるM-7「Free Wheeler」は軽やかな4ビート使って、途中のトロンボーン・ソロはファーガソン。やっぱりまだ吹きたいのね〜。

最後はビートルズのM-8「Hey Jude」。スローなテンポでブラス隊が高らかにメロディを紡ぐ。最後はコーラス隊(バンドのメンバーら?)も加わり、ファーガソンのハイノート、エンディングのドラム・ソロと、詰め込めるモノは全て詰め込んで終わります。圧巻の編曲。ブラス・バンドで演ると楽しそう。

この後、「M.F.Horn」シリーズは翌年に3、アメリカに戻って4と5が発売された模様。こちらもCD化希望します〜。

参加ミュージシャン。Pete Jackson(p & e-p)、Dave Lynane(b)、Randy Jones(ds)、Harold Fisher(perc)、Ray Cooper(perc)、Jeff Daly(a-sax)、Peter King(a-sax)、Bob Sydor(t-sax)、Stan Robinson(t-sax)、Brian Smith(t-sax)、Bob Watson(b-sax)、Jeff Daly(sax)、Alan Downey(tp)、Bud Parks(tp)、John Donnelly(tp)、Matin Drover(tp)、Mike Bailey(tp)、Adrian Drover(tb)、Billy Graham(tb)、Derek Wadsworth(tb)、Norman Fripp(tb)。

CDコレクションその1714〜「TOTO」ライブ作1枚!!

1:「Japan 1982 [CD]」(輸入盤)
Japan 1982Toto

Zip City
2016-12-02

はい、こちらはTOTO好きの中で最近話題になっているブートレグ盤です。大阪出張時にタワレコで実物手にしてね〜。そのままレジへ向かっちゃいました(苦笑)。CD2枚に全17曲収録です。

その元ネタは、1982年5月18日に日本武道館で行われた公演で、その模様は映像収録がなされ、後日、NHKヤング・ミュージック・ショーで放送されました。そのビデオを友人に見せられ、私のTOTO熱は一気に高まり、現在に至る訳です。だからホントに思い出の公演、映像。

その時の録音を元にブートレグしたのが本作。かつての映像ではCD1M-2「Child's Anthem」から同M-1「Girl Goodbye」、そして同M-3「I'll Supply The Love」という順番でしたが、本番は違っていたようですね〜。

正直、ミキシングもされておらず、音質はダメダメなんですけど、勢いだけは伝わってきます。「TOTO IV~聖なる剣 [CD]」発表直後、ベースは勿論マイク・ポーカロに変わっていますが、1枚目から4枚目迄のベストと言える選曲がなされ、この場に立ち会いたかったという気になります(苦笑)。

まあ言いたい事もあって、同M-1のルカサーのソロが途中からしか入ってないし、15分54秒の長尺と化した同M-8「Africa」は、10分以上もイントロのフレーズを延々繰り返し、わずかに発展させた鍵盤ソロ。これは苦しい。また本作に対するレビューをチェックすると、実は完全版ではないようで、他に「Hydra」や「Hold The Line」がカットされてるようです。どうせなら収録して欲しかったんだけど、上述M-1の中途半端なギター・ソロからすれば、テープ自体がなかったのかもしれません。

とはいえ、TOTOというバンドの最も粋で勢いがあった頃の演奏。聴けるだけで幸せという事にしておきます〜。

CDコレクションその1713…「CFW」2枚!

今回は、A.O.R.を代表する元シカゴのビル・チャンプリン、TOTOのジョセフ・ウィリアムス、そして彼らとそのサウンドを敬愛するスウェーデン出身ピーター・フリーステット(g)によるライブ作、スタジオ作が今回のお題目。

フリーステットについてはかつての投稿に少々記載。

1:「ザ・LAプロジェクト・スーパー・ライヴ [CD]
ザ・LAプロジェクト・スーパー・ライヴ
ザ・LAプロジェクト・オール・スター・バンド
ヴィヴィド・サウンド
2013-10-16

こちら、2013年3月25日にスウェーデン公演の模様を収録しており、3人の他、Stefan Gunnarsson(kbds)、Per Mathiesen(b)、Herman Matthews(ds)、タマラ・チャンプリン(back-vo)がバックを務めていて、CDには全10曲収録、DVDにはメンバー紹介やインタビュー映像、タマラがリードを取るボーナス・トラックらが収録されています。

さて本編は、ビルまたはジョセフのヒット・パレードと言って過言ではありません。まずはTOTOのM-1「Goin' Home」から幕開けしオリジナル程の熱さはないものの、淡々と披露すれば、続くM-2「Take It Uptown」はビルの2nd収録曲で、ケニー・ロギンズとの共作。カラッと明るい3連シャッフル曲をスモーキー・ボイスで歌い飛ばします。

そしてシカゴのM-3「Hard Habit To Touch You」を、ピーター・セテラのパートをジョセフが歌い、互いに絡み合って名バラードを力強く仕上げれば、ここでフリーステット率いるThe L.A.ProjectからM-4「Where To Touch You」。いかにもTOTOを彷彿させる楽曲(苦笑)。

そしてバラード続けて。まずはジョセフがジェイ・グレイドン「Airplay For The Planet」収録のM-5「When You Look In My Eyes」、続けてビルがE.W.& F.のM-6「After The Love Is Gone」。共に鍵盤系をバックにしっとりと歌い上げます(M-6に少々ギター・ソロあり)。

続いてジョージ・ベンソン!M-7「Turn Your Love Around」。振り返ればビルとグレイドン、ルカサーの共作でした。そしてシカゴのM-8「Look Away」。アコギをバックに素朴にビルが歌って、ジョセフの「This Fall」タイトル曲のM-9「This Fall」。直進的でアップな8ビート曲でステージを盛り上げます。

最後はビルの2ndからM-11「Satisfaction」。タイトル連呼のサビは本当に力強い。ライブ作では珍しくフェイドアウトして終わります。

ホントはもっとTOTOの楽曲を披露したようですが、権利の関係で収録不可だったそうです。残念!!!

2:「CWF [CD]」:CWF〜Champlin Williams Friestedt
CWF
Champlin Williams friestedt
ポニーキャニオン
2016-01-20

まずはそれぞれの代表曲を持ち寄って発表したライブ作(上の1ね)でしたが、満を持して3人がスタジオ入りし、録音、発表となった1枚がこちら。ボーナス・トラック2曲含む全12曲収録です。

非常に悩ましい1枚。これをTOTOの新作だ!と言われたら信じちゃいそうな程、TOTOらしさが散りばめられていて、冒頭のミディアム系M-1「Runaway」や同じく3連シャッフル曲M-2「Nightfly」、また後半のM-9「Carry On」など、特にジョセフ在籍時代を彷彿させるサウンド。M-2のブラス隊の散りばめ方、M-9は元ネタはTOTOの「Mushanga」でしょう。

そもそもそれらを引用とかリスペクトと言ってしまえば、まだ理解できる上記3曲ですけど、印象を大きく悪くしているのがM-3「Aria」。これって正に「Africa」。リズムもコードの流れもパクッたとしか言いようがなくってね〜。TOTOのオリジナル・メンバーであるスティーブ・ポーカロもシンセ・ソロを披露していますが、オリジナルの素晴らしさのみが強調される問題曲でした〜。

ただしビルが中心的に歌うアーシーなミディアム系M-4「Two Hearts At War」や、ジョセフとビル、ビルの息子ウィルでアカペラするM-6「Rivers Of Fear」、またスローでささやかなバラードM-10「Evermore」など、TOTOらしくない楽曲も収録されてて、逆にそっちが落ち着いて聴けたなぁ〜。

フリーステッドのTOTO愛は分かるんだけど、ちょっとヤリ過ぎだし、もう今更この編成にてM-8「After The Love Has Gone」(ライブ音源)もいらない。

それとボーナス・トラックM-12「Ocean Drive」は、ホントに爽やかなインスト曲なんだけど、いかにもラス・フリーマン&ザ・リッピントンズみたいで、アルバムのカラーにはそぐわなかったです。

スペシャル・ゲストとしてランディ・グッドラム(p…M-10)、タマラ・チャンプリン(back-vo)、ウィル・チャンプリン(vo…M-4 & 6)、リズム・セクションとしてIngmar Aberg(kbds)、Johan Granstrom(b)、Per Lindvall(ds & perc)、その他参加ミュージシャンはStefan Gunnarsson(kbds)、Ion-Willy Rydningen(kbds)、Janne Peltoniemi(p…M-9)、Alessandro Del Vecchio(kbds…M-1)、Jonathan Fritzen(kbds…M-10)、Lars-Erik Dahle(b…M-9)、Harman Matthews(ds…M-8)、Eiriki-Andre Rydningen(ds…M-3)、Jonas Wall(sax)、Andreas Andersson(sax)、Jonas Lindeborg(tp)、Lars Safsund(back-vo)。

CDコレクションその1712…「ハービー・ハンコック」2枚+番外1枚!!

今回は、ようやく再発となったハービー・ハンコック黒歴史の3枚?がお題目です。

1:「モンスター(期間生産限定盤) [CD]」:Monster〜Herbie Hancock
モンスター(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1980年発表。

世はディスコ・ブーム。それを受けてA.O.R.人脈の手を借りて制作された歌モノばかりの1枚です。全6曲収録。

といっても別格のスペシャル・ゲスト=カルロス・サンタナ(g)を迎えてM-1「Saturday Night」で幕開け。Greg Walker(vo)が歌う歌モノながら、ラテンなピアノがく響き渡って、ハンコックのシンセとサンタナのギターが掛け合うアップな16系でした〜。

その後は、グルーヴィーでアップな歌モノM-2「Stars In Your Eyes」はレイ・パーカー・Jr.(g)が作者の1人で、Gavin Christopher(vo)が歌い、躍動的なスラップが絡むアップ系M-3「Go For It」はザ・ウォーターズの1人Oren Waters(vo)が歌い、ファンキーなミディアム系M-4「Don't Hold It In」は、Randy Hansen(g)の軽やかなギター・カッティングの上で上述Gavin Christopher(vo)が歌い、シルキーなミディアム系M-5「Making Love」は再びGreg Walker(vo)、そしてロック調のM-6「It All Comes Round」はビル・チャンプリン(vo)が骨太に歌います。

ディスコでかかれば、そんな俗物的な志向で制作されたように感じられる1枚ですけど、いかにもアナログ!なシンセでM-3、またギターとの掛け合いでM-4と、印象的なソロを取っているハンコック。憎めないなぁ〜(苦笑)。

その他参加ミュージシャン。ワー・ワー・ワトソン(g)、Freddie Washington(b)、Alphonse Mouzon(ds)、Sheila Escoverdo(perc)、ザ・ウォーターズ(back-vo)。

2:「マジック・ウィンドウズ(期間生産限定盤) [CD]」:Magic Windows〜Herbie Hancock
マジック・ウィンドウズ(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック
SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1981年発表。

一転、こちらはL.A.人脈の力を借り、ブラコン?いや、ファンク路線に傾倒した1枚と言えます。全6曲収録。

まずはシンセ・ベース鳴り響くミディアム系M-1「Magic Number」で幕開け。上の1では白人ボーカリストも起用していましたが、本作ではアフリカ系アメリカ人ばかり。ここでは女性コーラス陣を従えてSilvester(vo)がリード・ボーカルを取りますが、ファンクといっても控え目?あまり暑苦しくなくまとめています。途中に上の1のM-1のように、ラテンに転じてエレピ・ソロで自己表現をするハンコック。ここでは後のシーラ・E.ことSheila Escovedo(perc)の他、Juan Escovedo(perc)にPete Escovedo(perc)が参加しています。

続くM-2「Tonight's The Night」はコケティッシュな歌声を持つVicki Randle(vo)を迎えてメロウでアーバンなスロー系。いかにもなシンセ・ソロの他、マイケル・ブレッカー(t-sax)が控え目にソロを取れば、ちょっと跳ねたリズムのM-3「Everybody's Broke」は、そこで絡み合うコーラス陣のせいか、ファンキーに仕上がっています。

それからM-4「Help Yourself」は、アル・マッケイ(g)の小気味よいギター・カッティング、そしてジェームス・ギャドソン(ds)のグルーヴあるビートをバックにファンキーに展開するアップ系。ここでも中盤、マイケルのテナーとハンコックのシンセが激しく掛け合いをしています。

そしてM-5「Satisfied With Love」はGavin Christpfer(vo)迎えたメロウなスロー・チューンで、最後はインスト曲M-6「The Twilight Clone」で締め括る。参加したキング・クリムゾンのエイドリアン・ブリュー(g)との共作で、インド風のメロディを持ちつつ、ルイス・ジョンソン(b)らが得意のスラップでアクセントを付けています。

その他参加ミュージシャン。レイ・パーカー・Jr.(g)、George Johnson(g…M-3 & 6)、ワー・ワー・ワトソン(g…M-5)、Adrian Belew(g…M-6)、Freddie Washington(b)、Eddie Watkins(b…M-4)、ジョン・ロビンソン(ds…M-1)、Alphonse Mouzon(ds…M-5)、Kwasi Dzidnorne(ds…M-6)、Kwawu Ladzekpo(ds…M-6)、Moody Perry(ds…M-6)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc…M-6)、Jeanie Tracy(vo)、Dede Dickerson(back-vo…M-2)、Ngoh Spencer(back-vo…M-2)、David Bottom(back-vo)、Dede Dickerson(back-vo)、Ngoh Spencer(back-vo)、Julia Waters(back-vo…M-5)、Luther Waters(back-vo…M-5)、Maxine Waters(back-vo…M-5)、Oren Waters(back-vo…M-5)。

番外:「ライト・ミー・アップ(期間生産限定盤) [CD]」:Lite Me Up〜Herbie Hancock
ライト・ミー・アップ(期間生産限定盤)ハービー・ハンコック

SMJ
2016-04-27
オリジナル音源は1982年発表。

そういえば数々の思い出あるアルバムでしたので、ハンコック自身が再発を許さない!という噂を信じてAmazon中古品を高く買っちゃってた1枚です。それが今ならば1,080円(税込)。いい時代になったと思います!全8曲収録。

上の1でのA.O.R.の要素、そして上の2でのファンクな要素をミクスチャーし、いや、それより当時のクインシー・ジョーンズ同様にロッド・テンパートンの才能に寄り掛かったと言える1枚。

しかしTVCMでも使われたアルバム・タイトル曲M-1「Lite Me Up」、ジェイ・グレイドンにデヴィッド・フォスター、ビル・チャンプリンらとの共作M-4「Paradise」は秀逸だと思います。ホントにキャッチー。

以前の投稿の補足をすると、M-8でのエレピ・ソロ以外にも、M-3「Gettin' To The Good Part」とM-5「Can't Hide Your Love」の中で、個性的な音色のシンセにてソロを取っています。どちらも同じ音色(苦笑)。当時のお気に入りだったんでしょ???

CDコレクションその1711…「沖仁」2枚!!

今回はフラメンコ・ギターの名手として各方面で活躍している沖仁氏の2枚がお題目です。

1:「MI CAMINO[ミ・カミーノ]~10年の軌跡~ [CD]
MI CAMINO[ミ・カミーノ]~10年の軌跡~
沖仁
ビクターエンタテインメント
2010-09-15

こちら、2002年に自主制作した「Una Manana En Bolivia」(2008年にリマスター後、再発)以降のアルバムからのベスト集。

2010年発表ですので「〜10年の軌跡〜」の意味はよく分からないんだけど(苦笑)。全14曲収録で、収録曲とその出典は以下の通りです。

2002年発表「Una Manana En Bolivia(ボリビアの朝)」〜M-4:Fantasma
2005年発表「New Day To Be Seen」〜M-5:Will I Ever See Your Face Again(feat.畠山美由紀)、M-6:Guri-mama、M-13:Caipirina Caipirina
2006年発表「Nacimiento[ナシミエント]〜誕生」〜M-1:雨上がりのマーチ〜4 Seasons〜、M-10:Familia
2007年発表「Respeto[レスペート]〜十指十魂〜」〜M-3:メルチョールの家、M-8:風林火山〜巡礼記〜、M-11:サンパウロ通りの天使達、M-14:Maestro Serranito
2008年発表「Oki Jin In Concert 2005」〜(収録曲なし)
2010年発表「Al Toque[アル・トーケ]〜フラメンコの飛翔〜」〜M-2:歌えロザリオ!、M-7:クラシック・メドレー:カノン〜エリーゼのために〜エル・ピート〜トルコ行進曲、M-9:オンセ

別途ライブ音源〜M-12:ラ・ジュビア・リンビア・エル・アイレ
初めて聴きました。フラメンコには色んなリズムや曲調があるようで、ルンバやブレリア、グラナイーナやミロンガといったそれぞれに対して、こちらを参照できるんですが、実際はよく分かりません(苦笑)。

とはいえ、朗らかで明るいM-1、その真逆で暗いM-2、特徴的な手拍子やピアノをバックにM-3やM-4、また畠山美由紀(vo)を迎えて優しいメロディを持つM-5と、これら含めて全てが沖さん作曲。非凡な才能の持ち主。

演奏面では憂いあるメロディを独奏するM-6にクラシックの名曲をメロレーにM-7と、流れるように紡ぐフラメンコ・ギターは、情熱的と言ってもいいでしょう。

ちょっと雰囲気異なれど、劇伴作曲家の千住明さんがNHK大河ドラマ「風林火山」に書いたM-8は、題材故に和太鼓含めて和との融合なれど、ジャンルを超えて非常に聴き応えのある仕上がりでした〜。

バンドネオンらも加えたM-11、躍動的なライブ音源M-12、ちょっとフュージョン色?小気味よいM-13、最後はSerranito(flamenco-g)とのデュオとなるM-14で幕を閉じます。このM-14、ギターのみで綴るフラメンコの本質?その情熱的なぶつかり合いは圧倒的です。

2:「エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜 [CD]
エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜
沖仁
ビクターエンタテインメント
2015-08-19

こちら、2014年から翌2015年にかけて行われた全国4か所7公演の中からのベスト・テイクを収めたライブ作。CD2枚に全13曲収録です。

ギター2本だけによるライブ作ですので、ドラムないと落ち着かない私としては少々不安を感じたまま聴き始めました。香津美さんが左側でアコギ、時にギターを奏で、沖さんが右側でフラメンコ・ギターを奏でます。

まずは沖さんのオリジナルCD1M-1「La Liuvia Limpia El Aire(Guajiras)」で幕を開け、続く有名曲同M-2「Libertango」は情熱的に、そして沖さんのオリジナル同M-3「Patricia Enamorada(邦題:パトリシアの恋」でゆったり対話すれば、アル・ディ・メオラとパコ・デ・ルシアの楽曲M-4「Mediterranean Sundance〜Rio Ancho(邦題:地中海の舞踏〜広い河)」を取り上げ、速弾きの神髄を披露(苦笑)。

それから同M-5「Sakura Por Bulerias」は、あの「サクラ〜サクラ〜」ですけど、途中に沖さんが歌も交えながら、静かに始まって力強く終わり、同M-6「El Tema Del Duo(邦題:沖仁 Com 渡辺香津美のテーマ)」は朗らかなメロディが印象的でした〜。

2枚目に移り、CD2M-1「Scarborough Fair」は原曲とは印象を大きく変え、ゆったりと情感たっぷりに料理すれば、香津美氏の楽曲でゆったりハチロクによる同M-2「Nekovitan X」を挟み、同M-3「Papa Furado」では、沖さんのスキャット・オン・ギターを大きくフィーチャーし、荒々しくまとめています。

ちょっと中休み?同M-4「61+60」では静かにアコギを紡ぎ合えば、誰の選曲?同M-5「My Way」。まずはフリーに語り合って始まり、それぞれのソロ経た後に沖さんがしみじみと歌い上げる。

そしてハイライト。チック・コリアの同M-6「Spain」です。ここで香津美さんはエレキ・ギターに持ち替え、沖さんのフラメンコ・ギターと丁々発止。時に荒々しく、時に繊細に。ギター2本でここまで躍動的にまとめられる事を想って、ホントに驚きの名演奏でした〜。

最後はささやかに(途中のソロは躍動的!)まとめたパット・メセニーの同M-7「Antonia」で終演です。

どちらかといえば線の細いギター弾き(単音でまとめる事が多いという意味で)である香津美さんですから、ギター2本というのに(前述の)不安を持ってたのも事実。しかしそれを大きく補う沖さんのフラメンコ・ギターでした。そのカッティングのあり方、奏法の豊かさ、加えて打楽器的な使い方など、その多様性に興味を大きく持ちましたね〜。

この2人の共演、生の方が面白そうです。

CDコレクションその1710…「渡辺貞夫」ベストBOX1枚!!

1:「COLLECTION 1978-1993 [CD]
COLLECTION 1978-1993渡辺貞夫
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-10-26

こちら、我らがナベサダが最も輝いていた時期であるワーナー/エレクトラからの音源らからのベスト集で、改めてリマスターを施し、CD5枚に全61曲収録です。

1枚目が「Fill Up The Night With Music - Contemporary 1」、2枚目が「Round Trip - Contemporary 2」、3枚目が「Saudade Do Brasil」、4枚目が「Love Songs - Ballads & Vocals」、5枚目が「Tokyo Dating - Jazz Feeling」というサブ・タイトルが付けられています。収録曲とその出典は以下の通り。

1978年発表「California Shower」(1/7)〜M-1:California Shower
1979年発表「Morning Island」(1/8)〜M-2:Morning Island
1981年発表「Orange Express」(1/7)〜M-1:Orange Express

1983年発表「Fill Up The Night」(3/8)〜M-7:Say When、M-9:Fill Up The Night With Music、M-11:Rosebud
1984年発表「Rendezvous」(5/8)〜M-3:Rendezvous、M-4:Love Me As I Am、M-10:Fire Fly、M-3:Here's To Love、M-4:If I'm Still Around Tomorrow
1985年発表「Maisha」(4/10)〜M-1:Road Song、M-4:Desert Ride、M-5:Tip Away、M-10:Stray Birds
1985年発表「Parker's Mood」(5/8)〜M-6:Everything Happens To Me、M-11:I Thought About You、M-1:Stella By Starlight、M-2:Bird Of Paradise、M-4:Parker's Mood
1985年発表「Tokyo Dating」(6/9)〜M-12:Dindi、M-13:Song Of The Jet、M-5:Pagliacci、M-8:Echo、M-10:Tokyo Dating、M-11:Love Song
1986年発表「Good Time For Love」(4/8)〜M-6:Love Birds Whisper In My Ear、M-12:I Love To Say Your Name、M-8:Good Time For Love、M-10:When We Make A Home
1987年発表「Birds Of Passage」(6/8)〜M-3:Pastoral、M-6:Round Trip、M-9:Burung Burung "Birds"、M-11:Tanza Night、M-10:Salvador、M-2:Just A Touch
1988年発表「Elis」(5/6)〜M-2:Elis、M-3:Paciencia、M-4:Manhattan Paulista、M-5:Quilombo、M-7:O Que Passou Passou
1988年発表「Made In Coracao」(4/10)〜M-1:Made In Coracao、M-8:Saudades De Elis、M-9:Filho Meu(Blue Love Letter)、M-11:Minha Profissao
1989年発表「Front Seat」(5/10)〜M-7:Wild Flowers、M-13:Anga La Jua(Place In The Sun)、M-6:Front Seat、M-8:Any Other Fool、M-9:Only In My Mind
1991年発表「Sweet Deal」(5/12)〜M-5:Passing By、M-8:Early Spring、M-12:Masai Talk、M-12:Old Photograph、M-6:Cycling
1992年発表「A Night With Strings」(5/11)〜M-5:Here, There And Everywhere、M-7:In The Wee Small Hours Of The Morning、M-3:Violets For Your Furs、M-7:Beautiful Love、M-9:One For Jojo - Dedicated To Masayuki Takayanagi‐

1988年発表「Selected」(1/15)〜M-1:My Dear Life(vocal version)


最初の3枚が日本ビクターやソニー音源ですけど、4枚目以降の12枚がワーナー/エレクトラ音源(ベスト除く)。それら12枚の総収録曲108曲の中からほぼ過半の57曲がセレクトされていますので、主要な楽曲はほぼ網羅されてると言えます。

それらの詳細は、「〜その101」、「〜その145」、「〜その498」、「〜その512」、「〜その533」、「〜その556」、「〜その582」に…。

「Fill Up The Night」や「Rendezvous」におけるマーカス・ミラーのベース・ラインを改めて聴くと、やっぱ天才!と思った次第。結構、複雑な事しています〜。

CDコレクションその1709…「スティーブ・ルカサー」関連2枚!!

今回はスティーブ・ルカサー関連作を2枚まとめて…。

1:「スティーヴ・ルカサー セッション・ワークス [CD]
スティーヴ・ルカサー セッション・ワークスヴァリアス
SMJ
2016-03-02

ジェフ・ポーカロ版が2008年に「」、2012年に「」が発表されていましたが、満を持してのルカサー版。

全17曲収録で、収録曲と出典は以下の通り。

M-1:「Faces」(1980年)Back On The Road / アース・ウィンド&ファイアー
M-2:「Middle Man」(1980年)〜Breakdown Dead Ahead / ボズ・スキャッグス
M-3:「Tonight You're Mine」(1980年)〜You Need Some Lovin'  / Eric Carmen
M-4:「Ai No Corrida」(1981年)〜Ai No Corriada / クインシー・ジョーンズ
M-5:「Winners」(1981年)〜I Want You / ブラザーズ・ジョンソン
M-6:「Candyman」(1994年)〜Hero With A 1000 Eyes / スティーヴ・ルカサー
M-7:「Walk A Fine Line」(1983年)〜Hold Me 'Til The Morning Comes(邦題:朝のとばりの中で) / ポール・アンカ

M-8:「Vox Humana」(1985年)〜Forever / ケニー・ロギンズ
M-9:「Close Enough」(1981年)〜Paradise / Sarah Dash
M-10:「Down Two Then Left」(1977年)〜A Clue / ボズ・スキャッグス
M-11:「Wild Child」(1978年)〜Lady In The Dark(邦題:暗闇の中の女) / Valerie Carter
M-12:「Needless Freaking」(1981年)〜Lovin' And Losin' You(邦題:追憶のパラダイス) / ドウェイン・フォード
M-13:「Taking A Cold Look」(1983年)〜Alone / i-Ten
M-14:「Lukather」(1989年)〜Twist The Knife / スティーヴ・ルカサー
M-15:「Another Night」(1979年)〜Take Me To Your Heaven(君のすべてを今夜) / Wilson Bros.
M-16:「Dane Donohue」(1978年)〜Whatever Happened(邦題:突然の出来事) / Dane Donohue
M-17:「Stay Tuned」(1985年)〜Please Stay Tuned / チェット・アトキンス

ルカサー自身の各曲解説もありますが、思い出話交えつつ、半分讃え、半分自慢(苦笑)。

M-9は参加した事、全く覚えてらしいんだけど、TOTO脱退直後にデヴィッド・ハンゲイトがプロデュースしたM-17、全く知らなかった!

こう俯瞰すると、セッション・ギタリストとしても活動は、TOTOデビュー直後から1985年位迄。それぞれで展開している”らしい”ソロ、抜群なんだけどね。

「TOTO 検廚任離哀薀漾湿渕賞から、扱いにくくなったんでしょうね〜。いいギタリストなんだけど…。

2:「ライヴ・アット・ブルーノート東京 [日本語帯/解説付] [輸入CD] [CD]」:Live At Blue Note Tokyo〜Larry ライヴ・アット・ブルーノート東京 [日本語帯/解説付] [輸入CD]Carlton & Steve Lukather
ラリー・カールトン
335Records / King International
2016-05-20

2015年1月末から2月頭の5日間10ステージが行われたブルーノート東京公演。その中からのベスト・テイクが本作だそうで…。全7曲収録です。

2人の共演は、グラミー賞受賞となったブルー・ノート大阪公演のライブ音源(2001年発表)がよく知られていますが、それ以来。またバックにジェフ・バフコ(kbds)、カールトンの息子トラヴィス・カールトン(b)、そして現在のTOTOやスティーリー・ダンで活躍するキース・カーロック(ds)を迎えています。

まずは前共演作でも最初に演奏されたM-1「The Pump」で幕開け。元々はジェフ・ベックの楽曲ですが、ミディアムで重たい8ビートの中で左がルカサー、右がカールトン、ハモりながらテーマを奏でれば、まずはカールトン、そしてルカサー、それから共に掛け合って、2人の自己紹介的な始まり。

それからマイルス・デイビス(作曲はマーカス・ミラー)のM-2「Tutu」。骨太なソロをカールトンが奏でれば、一旦バフコのエレピ・ソロを挟んで、ルカサーが早弾きしまくっています。終盤のカールトン息子のベース・ソロはちょと凡庸。

続くはカールトンがクルセイダーズ在籍中に発表したM-3「Lily's Of The Nile(邦題:ナイルの百合」は、幻想的な楽曲故にそれぞれが静かに持ち味を披露すれば、ロバート・ジョンソン作、エリック・クラプトンが広めたM-4「Crossroads」で、ルカサーが激しくボーカルを取ります。

M-5「Only Yesterday」は、カールトンが1977年に発表した「夜の彷徨(さまよい)<FUSION 1000> [CD]」収録曲。カールトンの独奏から始まり、カーロックがブラシ使って静かに展開していました。

それからバフコとルカサーが共作した新曲M-6「Ben E Wah」は、アップな3連シャッフルの中で、Aメロがカールトン、Bメロをルカサーが奏でます。ここでのハイライトはカーロックのドラム・ソロ。結構、カチカチしたリズムを叩き出しながら、手技で埋め尽くす。シンプルながらも味がある!!

アンコールはM-7「While My Guitar Gently Weeps」。元はビートルズですけど、TOTOのカバー・アルバム「スルー・ザ・ルッキング・グラス [CD]」でも取り上げていました。ここではルカサーがボーカルを取り、観客を大いに盛り上げていました。

前ライブ作ではカールトンの引き立て役のように感じたルカサーですが、今回は四つに組んで〜という表現ができる程、しっかりと自己表現。同じセッション出身でありながら、その個性の違いが明白で、共演の妙味が大いに感じられましたね〜。

またいずれ演ってね〜。

CDコレクションその1708…「ダリル・ホール&ジョン・オーツ」2枚!

今回は夏に一挙再発された"AOR CITY 1000"シリーズより、ダリル・ホール&ジョン・オーツの2枚がお題目!

1:「モダン・ポップ(期間生産限定盤) [CD]」:X-Static〜Daryl Hall & John Oates
モダン・ポップ(期間生産限定盤)
ダリル・ホール & ジョン・オーツ
SMJ
2016-07-27
オリジナル音源は1979年発表。

wikiによれば11枚目のオリジナル作だそうで、デヴィッド・フォスターがプロデュースしています。録音はレギュラー・バンドのG.E.Smith(g)、John Siegler(b)、Jerry Marotta(ds)を中心に行われています。ボーナス・トラック2曲含む全12曲収録。

まずはカントリーな雰囲気持つアップ系M-1「The Woman Comes And Goes(邦題:微笑みは想い出)」で幕を開けます。Aメロで拍抜きしちゃうトコがA.O.R.っぽかったり…。

続くは5年前に発売されたベスト集より、本作から唯一の収録となったM-2「Wait For Me」。非常にキャッチーなサビを繰り返す歌って、耳に残るよね〜。その手法は続くM-3「Portable Radio(邦題:僕のポータブル・ラジオ)」でも活用しています。分かりやすく覚えやすいサビってやっぱり大事。

ささやかなA.O.R.するM-4「All You Want Is Heaven(邦題:空のファンタジー」経て、続くスラップやら軽やかなギター・カッティングらによるアップ系M-5「Who Said The World Was Fair(邦題:世界は美しい)」は、アーバンなAメロ&Bメロ、そして爽やかなサビにて構成されてて、後の角松サウンドを彷彿させてくれました〜。ここまでがLPのA面部分。

そして後半(B面ね)は、4つ打ちながらもスネアの位置を意図的に変えて変拍子っぽく聴こえるアップ系M-6「Running From Paradise」に始まり、バックビート使ったスロー系M-7「Number One(邦題:君はナンバー・ワン)」、一転、分かりやすいロックしたM-8「Bebop / Drop」から、ゴシック調のインストM-9「Hallofon」から引き続いての勢いあるソフト・ロックM-10「Intravino」で一旦幕を閉じます。A面の方が分かりやすかったな〜。

ボーナス・トラックはキャッチーなサビを持つスロー・チューンM-11「Times Up(Alone Tonight)」、そして雰囲気はイギリス?M-12「No Brain No Pain」が収録されていました。

その他参加ミュージシャン。Werner Fritzsching(g)、ジェイ・グレイドン(g)、Steve Love(g)、Ralph Schuckett(organ)、Larry Fast(synth‐prog)、スティーブ・ポーカロ(synth-prog)、George Bitzer(synth-prog)、Neil Jason(b)、Kenny Passarelli(b)、ヨギ・ホートン(ds)、Jimmy Maelen(perc)、Charlie DeChant(sax)。

2:「モダン・ヴォイス(期間生産限定盤) [CD]」:Voices〜Daryl Hall & John Oates
モダン・ヴォイス(期間生産限定盤)
ダリル・ホール & ジョン・オーツ
SMJ
2016-07-27

オリジナル音源は1980年発表。

こちらは12枚目のオリジナル作です。前作をプロデュースしたデヴィッド・フォスターより、セルフでできるんじゃない?的なアドバイスがあったようで、初のセルフ・プロデュース作。ボーナス・トラック2曲(代表曲のリミックス)含む全13曲収録です。

それまでスマッシュ・ヒットがあったモノの、本作からはシングル・カットされて3週連続全米1となったM-5「Kiss On My List」(M-12にそのリミックス)、そして後にポール・ヤングもカバーして全米1となったM-9「Everytime You Go Away」の2曲を収録し、その名を全米中、世界中に響かせた記念すべき1枚と言えます。これら2曲はその後もCMに使われたり、カバーされたり。彼らの代表曲と言っても過言ではないでしょう。

本作はその他、2拍3連なメロディを朗らかに高音域で歌うアップ系M-1「How Does It Feel To Be Back」、イギリス的な雰囲気を持つM-2「Big Kids」、疾走感溢れる8ビート・ロックM-3「United State」、そのギターはオールディーズ?M-4「Hard To Be In Love With You」などに、ライチャス・ブラザーズのカバーM-7「You've Lost That Lovin' Feeling(邦題:ふられた気持ち」を丁寧にまとめ上げたり、アルバムとしてバラエティに富んだ1枚。

とはいっても前述2曲がメロディ・センスや編曲共に突き抜けています。特にブルー・アイド・ソウルとカテゴライズされる彼らが、ゴスペルっぽいテイストによるM-9は、彼らの音楽的背景があってこそ。名曲です。

参加ミュージシャン。G.E.Smith(g)、John Siegler(b)、Jerry Marotta(ds)というレギュラー・メンバーに、Jeff Southworth(g…M-5)、Ralph Schuckett(organ…M-9)、Michael Klvana(synth…M-10)、Chuck Burgi(ds & perc)、Charlei Dechant(sax)。

CDコレクションその1707…「DIMENSION」新作1枚!

1:「29 [CD]
29DIMENSION
ヅァインレコーズ
2016-10-26

例年と同様、秋にはると新作を発表しているDIMENSION。30作目まてあと1枚、29作目が発表となりました。全10曲収録です。

マンネリから少し持ち直した前作。今回もT-SQUARE新旧ドラマー則竹裕之(ds)と坂東彗(ds)、そして川崎哲平(b)、二家本亮介(b)、久々?種子田健(b)のリズム隊を迎えて制作されています。

まずはM-1「The Road To Peace」(川崎×則竹)で幕開け。いやはやイントロは7拍子、Aメロは6拍子、サビは4拍子と、リズムは百花繚乱(苦笑)。しかしながら親しみやすいメロディを持ち、疾走感が溢れたアップ系。

M-2「Night Bird」(二家本×則竹)は、喰ったビートで展開しつつ、サビは4ビートを交え、二家本氏の指弾きソロらもブリッジ的に用いられたミディアム系で、絞り出しつつアップダウンする勝田さんのソロも印象的でした〜。

それからサビ始まりのミディアム系M-3「Timeline」。JAZZ LIFE誌によれば大体のメロディ作って、それを補完するのが小野塚さんの役割〜と書かれていて、ギターによるAメロから続いてのBメロは、小野塚さん作、そんな印象も持ってしまう異質感(苦笑)。勝田さんはソロで時に重奏で強調したりしていました。

M-4「Get Up With It」(種子田×坂東)は、5拍子と6拍子組み合わせたテーマと4拍子のサビによって構成される疾走系で、続くM-5「3 Focus」(川崎×則竹)は一転、ハイハット開けてのハード系。こちらのM-5、ギターとサックスのテーマの裏で、その他3人がキメし合って、非常にテクニカルにまとめています。

M-6「Groovology」(川崎×坂東)はちょっとスローで跳ねたカッコいい系。ウォーキングするサビの他、敢えて差し込んだ?サックス重奏によるブリッジは抜群でした〜。

小気味よいアップなM-7「The Second Place」(二家本×則竹)経て、ようやくのスロー系がM-8「Hope」(川崎×則竹)。アコギらをバックに、勝田さんが憂いあるメロディをエモーショナルに奏でます。

珍しく?純粋な8ビート使った疾走系M-9「Keep Going」(二家本×則竹)経て、最後はM-10「Blue Room」(川崎×則竹)。朗らかなメロディをサックスとギターが奏でます。

全体的に楽曲もよく、編曲も練られていて、少々前の作品とは異なってそれぞれのソロも凝縮されてて、いいまとまりの1枚でした〜。小野塚さん、シンセを新調した事もあって、煌びやかな彩りは正にフュージョンらしいサウンド。この辺もプラスに働いたと思います。

さて次作は記念すべき30作目。どんなに驚かせてくれるのかが楽しみです〜。
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