悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその2886…「VOCALAND」1枚!!

今回は、角松敏生氏の活動凍結中のプロジェクトの中で、最もスポットを浴びてた「VOCALAND」プロジェクトのリミックス音源+αがお題目。

1:「VOCALAND REBIRTH Extended Mix by TOSHIKI KADOMATSU(ALBUM)
VOCALAND REBIRTH Extended Mix by TOSHIKI KADOMATSU(ALBUM)
VOCALAND
avex infinity
2024-06-26

角松氏が諸々あって活動を凍結したのが1993年。その直後からプロデュース業に励んでたんだけど、その当時、大きな躍進の最中にあったエイベックス・レーベル創設者=松浦勝人が角松氏に矢をあてて始まったプロジェクトが「VOCALAND」。ボーカリスト発掘が主目的だったらしい。そんな中で1996年1月にその第1弾シングル「スプレンディド・ラヴ」(後のM3)が発表となり、深夜のTVCMで「トシキ・カドマツ・プレゼンツ〜」と大いに宣伝されてたのは大きく印象に残っています。それからその年の7月にアルバム1作目「VOCALAND」が、そして翌年9月には2作目「VOCALAND 2 〜Male,Female & Mellow」が発表されました(この2作のレビューはこちら)。次第に尻つぼみとなってプロジェクト終結、角松さんは自身の活動再開に向かって進んでいきました。

スプレンディド・ラヴ
VOCALAND
VOCALAND 2 〜Male,Female & Mellow






さて、それから22年が経ち、当時のスタッフ(定年間近らしい)からの要請を受け、制作されたのが本作。かつての音源を繋げてリミックス&音を足して現代的に変化させ、ボーナストラック交えて全7トラック、全17曲収録です。

まずは過去作からのリミックス音源≪VOCALAND REBIRTH Extended Mix by TOSHIKI KADOMATSU》は全11曲を繋げたモノ。吉沢梨絵による深々と響くドラム音にシンセ重ねて始まる少しスロー系М1「Give It Up」は、過去と訣別したい女心をマイナーなメロディに載せての切ない系。あえてビート感を強調しての再構成。1番と2番+間奏の勝田一樹氏によるアルトソロ迄をピックアップして、Annaによるサビ始まり!少しスロー系M2「Heart to you〜夜が終わる前に〜」は、粘り気あるシンセベースを強調し、1番からブリッジへと飛んで名物の牛躍動的な男性ラップ迄。そしてSalaによる本プロジェクトのリードシングルでもあったアップ系M3「Splendid Love」は、飛び散らかった貴方の愛を捕まえたい?角松氏によるコーラスとギターソロ、終盤には数原晋氏によるトランペットソロらも交えて、エッセンスを上手くまとめた印象。

ここでカバー曲3曲続けて、引き続いての4つ打ちはテンポアップし、タマラ・チャンプリンによるアップ系M4「NIGHT BIRDS」(詩曲:ウィリアム・シャープ&ロジャー・オデル)は、シャカタクの代表曲のカバーで、テーマやギターソロ、ピアノソロと原曲に敬意払って完コピしちゃってます。トーキングドラム鳴り響き、ポーリン・ウイルソンによるシンセベースのリードで始まるアップ系M5「WHAT CHA DOIN'」(詩曲:ボブ・ウィルソン& Mark Vieha)は、シーウィンドの代表曲を、リードシンガーのポーリン招いてのカバー。コケティッシュな歌声にデジタル+ブラス隊による伴奏。こちらも上手くブラッシュアップしての再現。Chocolate & Leonard Tuckerによるアップ系M6「DO YOU LOVE WHAT YOU FEEL」(詩曲:David Wolinski)は、チャカ・カーン&ルーファスの名曲を男女2名にて再現。シンセベース軸としての現代化はまずまずの成功。土着な男性ラップのパートを最後に挟みます。

Akiによる煌びやかなシンセに歌声重ねて始まるアップな4つ打ち曲M7「ふりむかないで〜Don't Look Back〜」(詩:Akiとの共作)は、その前向きな歌詞の爽やかなメロディと歌唱は、角松氏の隠れ名曲だと思ってる。全てが分かりやすくてよく選んでくれました。中盤に躍動的な男性ラップ、終盤に男女のファンキーなフェイクが色を添えれば、Keiko Ito & Kiyori Fujiiによるピアノのリードで始まる少しスローなハーフタイムシャッフル調M8「さよならのプリズム」(詩:加藤健)は、アーバンでメロウなバラッド調。そしてチキチキに変化して女性ラップ、ピアノソロを挟んでテンポダウン、紫藤博子によるスローなチキチキ曲M9「あの日のまま〜When I doubt my doubt〜」は、芯のある伸びやかな歌声用いてのメロウな響きのバラッド調。大人の別れ?そんな歌詞で、最後に小気味よい男性ラップ挟みます。

テンポアップし、ポーリン・ウィルソン&フィリップ・イングラムによる少しスローなチキチキ曲M10「THE TWO OF US」(詩曲:ボブ・ウィルソン& Mark Vieha)は、再びシーウインドのカバーで、ブラス隊&打ち込みによる現代化しつつも、中盤のギターソロ経てのポーリン&フィリップのシャウト=フェイク大会は素晴らしい記録。最後は吉沢梨絵によるアップな4つ打ち曲M11「サヨナラはくちぐせ」で、よりデジタル感高めたリミックスが施されて、中盤のスラップにコーラス被せて繰り返す箇所は新設部分。しかしこちらもМ7と同じく隠れ名曲。終盤のアルトソロは本田雅人っぽい。歌詞オールで入れてるけどクレジットも欲しかったな。

さてボーナストラックその1は「VOCALAND2〜」収録曲のリミックス音源で、吉沢梨絵と角松敏生によるスロー系なチキチキ曲M12「Never Gonna Miss You 2024 Remix」。打ち込みハイハットを左右に振り分けたりしながら、空港らしきを舞台に男女の別れを女々しさ交えてデュエットする。最後の歌詞「いつしかまた巡り合う」を発展させ、直前作「MAGIC HOUR〜Lovers At Dusk」(レビューはこちら)収録曲を吉沢梨絵とのデュエットバージョンとしてタイトルも改変、再編したのがM13「May Your Dreams Come True」。「言えないでいた言葉を今ならば届けよう」なんて、実際はありえないけど角松さんならあるあるな感じ。

ボーナストラックその2は、その1それぞれの女性のみバージョン&男性のみバージョン。M14「Never Gonna Miss You 2024 Remix〜Female Version〜」にM15「Never Gonna Miss You 2024 Remix〜Male Version〜」、M16「May Your Dreams Come True〜Female Version〜」にM17「May Your Dreams Come True〜Male Version〜」は、相手方のを抜いただけのカラオケ音源だから、いるのか?なんて気にもなるけど、角松さん音源だとそのハーモニーが鮮明に聴けるのがミソなのかもです。

これを機に、オリジナル2作がリマスターされてCDとして再発されれば嬉しいなぁ〜。

CDコレクションその2885…「ルーサー」2枚!!

はい、今回は、ルーサー・ヴァンドロスがかつて結成していたユニット=ルーサーの2作がようやくの銀盤化。

1:「ルーサー」:Luther〜Luther
ルーサー
ルーサー
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-06-26
オリジナル音源は1976年発表。

あのルーサー・ヴァンドロス(vo)が、ソロデビューする以前に結成していたユニット=ルーサーは、アトランティック・レーベルの傍流コティリオンと契約、2枚のアルバムを発表も、全く売れなかったようで、その音源はルーサーが買い取ってその一度も銀盤化なく至ってたようですが、ドキュメンタリー映画「Luther: Never Too Much」(年始のサンダンス映画祭で初披露!)公開も相まって、めでたく復刻となりました。

ルーサーは、ルーサーの他にダイアン・サムラー(vo…M3)、アンソニー・ヒントン(vo…M6-7)、クリスティーン(back-vo)、テレサ・V・リード(back-vo)の5人編成。デビュー作となる本作は、エグゼクティブ・プロデューサーはDavid Krevat、プロデューサーと作詞作曲はルーサー、編曲はPaul Riserが務めて、ボーナストラック1曲含む全8曲収録です。

ピアノ&ベースのリフに歌重ねて始まるミディアム系M1「Funky Music(Is A Part Of Me)」は、ルーサーの持ち味=ベルベットボイス用いて朗々と歌い上げてのフィリー風なソウルチューン。後にデヴィッド・ボウイもカバーした模様。間奏にブラス隊ソリを挟んで、中盤以降はサビに色添える女性コーラス陣従えてフェイク重ね続けるルーサー。ストリングス隊にソプラノ重ねて始まるスローなチキチキ曲M2「The 2nd Time Around」は、メロウなバラード曲。「二度目の恋は」とロマンティックな歌詞でもある。情感込めて歌い上げて中盤にはソプラノソロも。

ストリングス隊のリードで始まるスロー系M3「I'll Get Along Fine」は、ダイアンとデュエットしての美メロなバラード曲。1番はルーサー、2番はダイアンな形で歌い進めて、終盤は2人が大いに丁々発止。フルートのリードで始まる少しスロー系M4「Everybody Rejoice」は、1974年初演のミュージカル「The Wiz」への提供曲をセルフカバー。コーラス隊従えて&掛け合って朗らかに披露する。そのコーラスワークは見事なモノ。

B面に移って、シルキーなスキャットのリードで始まるミディアム系M5「Emotion Eyes」は、パーカッシブなメロディライン持つある意味でディスコ調。ピアノやブラス隊、女性コーラス隊らの練られた伴奏のセンスは◎。中盤の女性陣とのタイトルコール掛け合い、ストリングス隊からフルート重奏らから大いに反芻するサビなども非凡なモノ。フルートにエレピ重ねて始まるスロー系M6「This Strange Feeling」は、ファルセットのヒントンと掛け合って歌い上げてのメロウなバラード曲。実質最後はクラヴィネット&ベースの繰り返すリフからのミディアム系M7「It's Good For The Soul(Parts I And II)」。力強い歌唱に女性コーラス陣との掛け合い、しかし抑えたファンク感がさりげないカッコ良さ。

ボーナストラックは、本編M2のインスト音源M8「The 2nd Time Around(Instrumental)」。単にリード取るルーサーの歌声除いたモノだけと、女性陣のシルキーなコーラスと雰囲気の良さが実感できます。

ルーサーの手による楽曲の良さと同時に、編曲務めたモータウンで多くのヒット曲を手がけたポール・ライザーの卓越した仕事ぶりが功を奏し、時代感じさせない名盤に仕上がってました。今年の1枚に確定。

その他参加ミュージシャン。ジェフ・ミロノヴ(g…M1-4)、Jerry Friedman(g…M1-4)、Lance Quinn(g…M1-4)、Carlos Alomar(g…M5-7)、ナット・アダレイ・Jr.(kbds)、Pat Rebillot(kbds…M1-4)、Wilbur Bascombe(b…M1-4)、George Murray(b…M5-7)、Andrew Smith(ds…M1-4)、アンディ・ニューマーク(ds…M5-7)、Daryl R. Brown(ds…M5-7)、Pablo Rosario(perc、congas…M1-4)、David Friedman(perc…M1-4)、ジョージ・ヤング(s-sax…M2)。

2:「ディス・クロース・トゥ・ユー」:This Close To You〜Luther
ディス・クロース・トゥ・ユー
ルーサー
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-06-26
オリジナル音源は1977年発表。

こちら、ルーサーの2作目であって最終作。面子は2人減って、ルーサー・ヴァンドロス(vo…M1-7 & 9)、アンソニー・ヒントン(vo…M4 & 8)、ダイアン・サムラー(vo…M8)の3名体制となりつつも、エグゼクティブ・プロデューサーはDavid Krevat、プロデューサーと作詞作曲はルーサー、編曲はPaul Riserが務めて、ボーナストラック3曲含む全12曲収録です。

まずは流麗なストリングス隊のリードで始まるスローなチキチキ曲M1「This Is For Real」で幕開け。いかにもなヴェルベットボイス用いてのメロウなバラード曲で、透明感溢れるソプラノやストリングス隊が適所に色を添え、申し分のない珠玉の出来かと。ささやかなブラス隊のリードで始まるミディアム系M2「A Lover's Change」は、どことなくフィリーソウルっぽく、女性コーラスやストリングス隊従えてのささやかな楽曲。オーボエのささやかなリードで始まるスローなチキチキ曲M3「Don't Take The Time」は、ストリングス隊やブラス隊といった少し過剰な伴奏付加して、美メロを切々と歌い上げてのバラード曲。こちらも節々で色を添えるソプラノは終盤にソロを披露する。

高らかな女性コーラスから始まるアップ系M4「Jealousy Is In Me」は、ファルセットのヒントンと共に歌い進めるダンサブルな楽曲。ここでのブラス隊&ストリングス隊はフィリー風。女性コーラス陣と掛け合っての粘っこいサビが印象的。グロッケンら鳴り響かせて始まるスローなチキチキ曲M5「I'm Not Satisfied」は、奥にオーボエやハープ、そしてストリングス隊配して展開する優しさ溢れるバラード曲。ストリングス隊による力強い間奏、終盤は伸びやかにフェイク積み重ねていくルーサー。

B面に移って、詞の朗読からのスロー系M6「This Close To You」は、どことなく物悲しいメロディを情感込めて歌い上げてのバラード曲。こちらはシングルカットもされた模様。ストリングス隊のリードで始まるミディアム系M7「Don't Wanna Be A Fool」は、軽やかに展開するR&B曲。タイトなリズムに女性コーラス陣と、その響きは悪くない。

そしてハミングのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M8「Come Back To Love」は、ファルセットなヒントンとサムラー2人によるムーディなバラード曲。ルーサー抜きながらも絶妙なハーモニーの2人。オールディーズ一歩手前の編曲センスも◎。最後はベースらのリードで始まるアップ系M9「Follow My Love」。分かりやすいメロディを淡々と歌い進めてのさりげないフィリーなR&B曲。サビ周辺はディスコ狙いなキャッチーさを有してます。ストリングス隊による間奏も挟んで

ボーナストラックは3曲。ピアノ&ベースの繰り返すリフのリードで始まるアップ系М10「Can't Get Enough Good Loving」は、朗々と歌い上げつつ、ストリングスはかすかに、軸は4リズムというのが生み出す躍動感が◎。そして本編М8のインスト音源М11 「Come Back To Love(Instrumental)」、本編М3のインスト音源「Don't Wanna Be Real(Instrumental)」は、上の1のと同様、バックトラックの完成度の高さを感じさせてくれる。

1作目が出来過ぎ。売れる為にフィリーな要素を詰め込み過ぎたせいでか、凡庸な1枚になっちゃいました。

参加ミュージシャン。ナイル・ロジャース(g)、ジェフ・ミロノヴ(g…M2-5)、コーネル・デュプリー(g…M6-9)、Fred Gripper(p…M1、e-p…M2-5)、Nathaniel Edward Adderley(p…M2-5,7 & 9、e-p…M1、kbds…M6 & 8)、ドン・グロルニック(e-p…M7 & 9)、Wilbur Bascomb(b…M1-6 & 8)、ウィル・リー(b…M7 & 9)、リック・マロッタ(ds…M1-5)、Dennis Davis(ds…M6-9)、Pablo Rosario(perc…M4、congas…M1-5)、David A. Friedman(perc…M4 & 7、vibes…M1-3,5-6 & 8-9、bells…M3 & 5-6)、Michael Pomier(congas…M6-7)、ジョージ・ヤング(s-sax…M1 & 3)。

先週迄に観たDVD&Blu-ray…令和6年6月2日より

何だかモード=NHK大河ドラマになっちゃって…。

1〜2枚目:「青天を衝け 総集編 [DVD]
青天を衝け 総集編 [DVD]
田辺誠一
NHKエンタープライズ
2022-05-27

こちら、NHK大河ドラマ60作目で、今月から1万円札の顔となる渋沢栄一の生涯を描いたモノ。新型コロナウイルスの影響で、2021年2月から12月迄の間に放送された全41話の総集編です。主演は吉沢亮。

出身地の武蔵国は、三多摩と埼玉、川と横浜あたりらしいけど、その血洗島は埼玉の深谷市。そこの農家で生まれた栄一は、小林薫演じる父の元で何故か商魂逞しく成長しつつも、侍に御用金として取り立てられる事を理不尽に感じ、攘夷思想に染まりつつも何故か草剛演じる後の徳川慶喜に仕える事となり、渋沢篤太夫と名乗って改名、パリ万博に参加する為にフランスへ。しかし15代将軍となった慶喜が朝廷に政権を返上、その後の戊辰戦争によって激変する国内状況に憂慮して帰国。駿府藩で働きつつも、大蔵省に仕官、その後、第一国立銀行の総監に就任したりしつつ、日本の為に尽力し…な展開です。

「あさが来た」と同様にディーン・フジオカが五代友厚を演じたりの配役の妙、そしてやはり圧巻は草剛の慶喜。その晩年、元の名に戻した栄一との下りが非常に心に刺さったかも…。後に観た「西郷どん」で松田翔太が演じた慶喜との描き方の違いは、大河らしい視点の違いだろうけど、これを機に1998年制作の大河で本木雅弘主演の「徳川慶喜」も気になるなぁ〜。

栄一の嫁は、橋本愛、そして後妻を大島優子が演じてる。各所で子供作った現実をスルーしない描写も悪くなかったです〜。

3〜4枚目:「大河ドラマ 鎌倉殿の13人 総集編 [DVD]
大河ドラマ 鎌倉殿の13人 総集編 [DVD]
堀田真由
NHKエンタープライズ
2023-05-26

続いてはこちら。NHK大河ドラマ61作目で、3つ目の三谷幸喜脚本によるNHK大河ドラマ、2022年1月から12月の間に放送された全48話の総集編であります。主演は小栗旬=北条義時。

縁あって手助け?大泉洋演じる源頼朝と北条家の出会いから始まる。北条家の当主時政を坂東彌十郎、その妻りくを宮沢りえ、長女政子を小池栄子、次男義時が小栗旬。そこから挙兵して平家打倒、尽力した菅田将暉演じる義経とその死、あっけない頼朝の死から嫡男で金子大地演じる頼家と「鎌倉殿の13人」の結成。それぞれの末路経て、柿澤勇人演じる3代目の実朝。その間、実権を得た義時の末路に政子が…なエンディング。「新鮮組!」「真田丸」に続いて大河3作目という経験から、ユーモアも交えつつ、家族の姿の本質を描いたように感じられました〜。

人を信じる、義時の息子役で坂口健太郎演じる泰時の真っ直ぐな姿が素直に心打ちましたね〜。

特典映像のオールアップ集、また最終話の放送日に合わせて行われたファンイベントの模様も面白かったです〜。

5〜3枚目:「大河ドラマ 麒麟がくる 総集編 [DVD]
大河ドラマ 麒麟がくる 総集編 [DVD]
石川さゆり
NHKエンタープライズ
2021-06-25

続いてはこちら。NHK大河ドラマ59作目で、あの明智光秀を主人公にして放送されたNHK大河ドラマ、2020年1月から2021年2月の間に放送された全44話の総集編であります。主演の明智光秀は長谷川博己です。

織田信長=染谷将太を討ち取った男=明智光秀の印象は決して良くないんだけど、何故それに至ったかを丁寧に描いてます〜。まあ信長の正室=帰蝶を沢尻エリカ降板によって川口春奈に、また新型コロナウイルス蔓延による放送中断と、色々と障害だらけな収録体制にも関わらず、骨太に仕上がったのは、長谷川博己の実直な姿勢と、染谷将太のこれまでの信長像と180度異なる傍若無人な振る舞いぶり、その高まる緊張感が終盤のハイライトでしょう〜。

足利家、特に13代将軍=義輝演じた向井理の凛とした立ち振る舞いは素晴らしかったし、15代将軍=義昭演じた滝藤賢一との対比、冒頭の斎藤道山演じた本木雅弘の荒々しさ、家康演じた風間俊介の繊細さ、まあそれぞれが魅力的に描かれてるのも良かったです〜。その一方で堺正章演じる望月東庵の存在はあってもなくても…なモノでした〜。

新型コロナ禍であったせいで、これら総集編の楽しみな特典の1つ=オールアップ集がないのが心から残念。そう、前半の総集編全3話が収録も、蛇足な感じな気がしました〜。

4〜5枚目:「大河ドラマ どうする家康 総集編 [DVD]
大河ドラマ どうする家康 総集編 [DVD]
杉野遥亮
NHKエンタープライズ
2024-05-24

続いてはこちら。NHK大河ドラマ62作目で、徳川家康を主人公として、最近の人気脚本家=古沢良太を原案・脚本に迎えて、2023年1月から2023年12月の間に放送された全48話の総集編であります。主演の徳川家康は松本潤。

若かりし家康を支える三河衆、後の徳川四天王との絆を戦い通じて描きつつ、正室の瀬名=有村架純との悲しい出来事=別れを経て、本能寺の変から秀吉との関係、関ヶ原の戦いを経て将軍となり、最後の豊臣家との大坂の陣経て、死の直前に現れる瀬名、そして人生を振り返ってしめやかに幕を閉じます。

織田信長=岡田准一、豊臣秀吉=ムロツヨシ、武田信玄=阿部寛、今川義元=野村萬斎、また家臣の1人=本田正信=松山ケンイチ、服部半蔵=山田孝之。それぞれの主役級が個性たっぷりに演じ上げ、また信長の妹=お市とその長女で秀吉の側室=茶々が北川景子のダブルキャスト。特に茶々の晩年、その業の深さを存在感豊かに演じ切り、名演だったと言えます。

上の「麒麟がくる」と時代背景が重なってる為、配役の妙も楽しみの1つでした〜。

特典映像はファン感謝祭〜「皆のおかけじゃ!vol.2」のみ。ちょっと寂しい。

CDコレクションその2884…「寺井尚子」最新作1枚!

今回は寺井尚子さんの最新作がお題目です。

1:「Naoko's
Naoko's
寺井尚子
Saku Music
2024-06-19

1998年にデビューし、リーダー作を定期的に発表してきた寺井さん。wikiらによれば20作を超えるリーダー作を発表も、私の所有は数える程(こちらこちらこちらこちら)で合わせて5枚のみ。近年では森口博子のガンダムカバー集に必ず客演しているんだけど(レビューはこちら)、長年所属していたユニバーサルとの契約も切れ、心機一転、レギュラー・メンバーらと録音に臨んだ4年ぶりの新作。全8曲収録です。

ちなみにメンバー=寺井尚子(vln)、北島直樹(p)、仲石裕介(b)、荒山諒(ds)。バック陣も楽曲提供しています。

まずはピアノ従えて厳かにバイオリン奏でてのM1「Esperanza」(北島直樹作)で幕開け。アップで躍動的なラテンなビート加わって情感込めてテーマ展開する寺井さん。ピアノとのユニゾン経てバイオリンソロへと発展、そしてピアノソロ挟んでドラムソロはリフ絡みからしばしの独奏。テーマ反芻、ピアノとの掛け合い挟んでキメ、エンディング。

高らかなバイオリンのリードで始まるスローなブラシチキチキによるM2「Emmanuel」(ミシェル・コロンビエ作)は、非常に物悲しいメロディと響きを持つコロンビエの発表曲(タイトルは幼くしてなくなった彼の息子の名前)。バイオリンで情感豊かに奏で上げ、抑えてのピアノソロ、昂る感情に任せてのバイオリンソロ、静かにテーマ反芻し、しっとりとエンディング。

M3「Mendelssohn violin CONCERTO in E MINOR」(フェリックス・メンデルスゾーン作)は、メンデルスゾーンの代表曲をクラシカルに寄せた伴奏で奏でていく。気の赴くままに緩急つけ、それにバック陣はしっかりと対応。中盤、軽快な4ビートに変化してのバイオリンソロは大いに盛り上がり、小粋なピアノソロ、ドライブ感溢れたアコベソロ、インパクト軸にしてのドラムソロからラテンビート一瞬。スローに転じてピアノ従えてしばし甘く、3連系に変化してフィナーレへと向かう。構成力豊か、9分32秒を一気に聴かせます。本作のハイライトといっても過言ではない。

和音繋ぐピアノにアルコ重ねて始まるゆったり3連系M4「Ashita He(明日へ)」(北島直樹作)は、その美メロをささやかにバイオリンで伝えていく。中盤にバイオリンソロ、テーマ反芻してのエンディングだけど、全てが寺井さんの独壇場。バイオリンのリードで始まるM5「Depth Of Insight」(荒山諒作)は、軽快な4ビート加わって深々とバイオリンがテーマを展開。華麗にバイオリンソロ、スローに転じて後奏、高らかにバイオリン奏で上げて、ピアノと共に静かに締め括ります。

大いに連打な入口、ピアノ従えてゲストのLEN(vo)が歌い出してのスローな3連シャッフル共作M6「When a Man Loves a Woman〜男が女を愛する時〜」(Calvin Houston Lewis & Andrew James共作)は、響き渡るその高らかな歌声、歌伴してのバイオリンと、ジャズスタンダードを真っ当な編曲によって料理。中盤にバイオリンソロ、最後はLENがフェイクしまくって盛り上げてリット、エンディングを迎えます。ステージだとラストにもふさわしい。

アコベしばしの独奏、そこにバイオリン重ねて始まるM7「Ameagari(雨上がり)」(仲石裕介作)は、ミディアムでしなやかなビート加わり、切々とテーマを展開。そのままバイオリンソロ、ピアノソロ、またまたアコベソロを挟んでテーマ反芻、ドラムソロわずかに挟んでアコベとテーマ反芻し、エンディング。最後はピアノのリードで始まるスロー系M8「The Way Of Dream〜夢の道〜」(寺井尚子&北島直樹)は、格式高くバイオリンでテーマ展開。そのまま豊かに音組み合わせてソロ、サラリとピアノソロ、情感更に込めてテーマ反芻、静かに後奏重ねてエンディング、幕を閉じます。

気心知れたメンバーとの安定の1枚。バイオリン&ジャズだと、ジャン・リュック・ポンディらも代表選手だけど、寺井さんの情感豊かな表現は、非常に熱いモノがあります。

CDコレクションその2883…「黒田卓也」関係2枚!!

今回は、黒田卓也関連作を2作まとめて。

1:「ZASU
ZASU
黒田卓也
aTak Record
2024-04-10

まずはこちら。黒田卓也(tp)がブルックリンで在籍しているアフロビートバンド=アコヤの編成をモチーフに、国内で結成した総勢15名のバンド、それが今回の「aTak」。そんな彼らの1作目が本作で、メンバーは黒田卓也(tp)の他、荻原亮(g)、吉田サトシ(g)、宮川純(kbds)、クンクン(b)、菅野知明(ds)、篠奈々子(perc)、山下あすか(perc)、浦ヒロノリ(a-sax)、西口明宏(t-sax)、吉本章紘(t-sax)、馬場智章(b-sax)、陸悠(b-sax)、Hiro-a-key(vo)、FiJA(vo)。全6曲収録で、全ての楽曲提供&編曲は黒田氏です。

まずはサンバなビートにシンセ&ブラス隊がリードして始まるアップ系M1「Good Day Like This」で幕開け。掛け合うギター左右2本にブラス隊の重奏によってテーマらしきを展開。それらを何度となく繰り返した後、黒田氏のトランペットソロ、そして歌い手2名による歌パートからテナーソロからテーマ反芻、エンディング。

テンポフリー!全員で大仰にブロウ、エレピのリードで始まる少しスローな跳ね系M2「Rising Son」は、ブラス隊全員で野太いテーマをブロウ。黒田氏のトランペットソロ、そして掛け合っての端的な歌パートからので、バリトンにテナー、アルトにシンセといった形で4巡し、そしてそのシンセに被さるサックス隊。歌い手らによって繰り返されるタイトルコール、ブラス隊によるテーマ反復、チキチキに変化してエレピのリードでエンディングへとなだれ込む。

アルバムタイトル曲で、ブラス隊によるサビ始まりのアップ系M3「ZASU」は、ギター2本による左右掛け合いから、野太い男性による「ワナワナ」なシャウト&ブラス隊によってテーマらしきを展開。エレピソロから「ありがとうございます〜」と歌い出してのラップ風パート。入り乱れてのブラス隊からブイブイとテナーソロ、リフ従えてのドラムソロ?フィル?ら経て切り目よくスパっとエンディング。

ドラムのビートに手拍子、シンセ重ねて始まる少しスロー系M4「The Bag」は、ブラス隊重なってテーマらしきを展開。すぐさまにバリトンソロ、「ウマウマウマウマ〜」と意味不明のスキャット挟みながら&繰り返しながらテナーソロ。別の歌詞&メロディを繰り返し、テーマらしきの反芻、イントロの再演してのエンディング。

ブラス隊で喰ったキメ繰り返して始まる少しスローなチキチキ曲M5「Work Work Work」は、英語歌詞による端的なメロディを繰り返してのファンク調で、T.O.P.っぽくもある。オルガンソロ、ワウ用いてのギターソロなど、ブラス隊以外にもスポット当て、リットしてのエンディング。

バリトンらの重奏からの少しスロー系M6「カエルの気持ち」は、ブラス隊によっての少し影のあるテーマ、ギター2本による掛け合いソロからテーマ反芻、静かに幕を閉じます。

演ってる事はまあまあ大別できる感じだけど、総勢15名の厚みによって飽きさせないサウンドは本物です〜。

2:「Chaos
Chaos
Tenors In Chaos
aTak Record
2024-04-10

こちら、上の1にも参加している西口明宏(s & t-sax)、陸悠(t-sax)、馬場智章(t-sax)ら、3人のサキソフォニストによるユニット=Tenors In Chaosのデビュー作。プロデュースは黒田卓也(tp…M8)で、全10曲収録です。

まずは土着なタム連打!テナー3管の重奏、ピアノがリフ繰り出して始まるアップ系M1「Moment's Notice」(ジョン・コルトレーン作、編曲は馬場智章)で幕開け。テナー3管により織り成すテーマは徐々に掛け合いながらに変化し、スウィング感たっぷりに進行。テナーソロは誰がどれをが不明だけど、朗々とな1番手、荒々しげに2番手、豪放に3番手、少し掛け合ってな流れで。その後はドラムソロ、テーマ反芻してのエンディング。

アルバムタイトル曲でピアノ&アコベのリードで始まるゆったり3連系M2「Chaos」(西口明宏作)は、ソプラノ交えた3管でのテーマは倍テンから高速4ビートに変化して緩急に富んだ展開。ピアノソロ、ヒステリックに作者の西口氏によるソプラノソロ、シンバルレガート積み重ねてのドラムのリードで3管が後奏してのエンディング。ブラシ用いての軽やかな16刻みからのアップ系M3「Midway」(陸悠作)は、静かに3管がテーマを伝えていく。少し攻め気味なピアノソロ経て、3管のソリ重奏から朗々と作者の陸氏によるテナーソロ、テーマ重ねてそして静かに反芻、リットして迎えるエンディング。テナーのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M4「Bang a Gong」(馬場智章作)は、エレピ&ベースのユラユラなラインの中で、3管が2拍3連を軸としたテーマを木訥と繰り返す。しなやかなシンバルレガートにリードされて作者の馬場氏によるテナーソロ、ハンドクラップ従えての3管の重奏から3人入り乱れての同時ソロが最後のハイライト。

メロウにソプラノのブロウで始まるスローなチキチキ曲M5「My Ideal」(Newell Chase & Richard A. Whitting共作、編曲は陸悠)は、テーマ分け合いながら古き良き日のジャズを再現。アコベにピアノのソロを小粋に挟んで、テーマ反芻、しっとりとエンディング。3管の重奏で始まるアップな16系M6「Giant Steps」(ジョン・コルトレーン作、編曲は馬場智章)は、全員ユニゾンしてテーマ展開、そしてテナーソロはバッグ陣と共に登り詰め、4ビートに変化してのピアノソロにテナーソロ、リフ従えてのドラムソロ、3管によるキメ経てエンディングへ。

アコベが高音域のライン刻んで始まる少しスローなチキチキ風M7「Ringtone」(陸悠作)は、3管が情景的なテーマを紡いでいく。陸氏による荒々しげなテナーソロをしっかりと、テーマ反芻して後奏では3管入り乱れての同時ソロ大会、静かに余韻残してエンディング。

ここで黒田氏加わってのスローなチキチキ曲M8「BAKKI BAKI」(黒田卓也作)は、トランペット&テナーらがテーマ展開してのグルーヴィーな響きの楽曲。テナーソロにテナーソロ、ワウ絡めてのトランペットソロを挟みます。

3管のリードで始まる軽快な4ビート風M9「Yes Or No」(ウェイン・ショーター作)は、疾走感溢れるジャズを展開。そしてテナーソロ大会。3人がそれぞれ、掛け合いながら存分に自己表現。煽られて激しくピアノにドラムのソロ挟んでテーマ反芻、エンディング。最後は土着なスネア連打に3管掛け合って始まるミディアム系M10「St. Thomas」(ソニー・ロリンズ作)。ロリンズの代表曲を楽しげに披露する。4ビートに変化し、テナーソロをそれぞれが。結果、入り乱れての形で。サラリとエレピソロ挟んでテーマ反芻、小粋にエンディング、幕を閉じます。

正直、テナー3管(ソプラノは一部)が主役のせいでか、誰がどれ?全く分からないのはゴメンなさい。しかし3管故の力強さが彼らが目指した路線なんだと思います。それはそれでユニークはアイディアでした〜。

その他参加ミュージシャン。David Bryant(p & rhodes)、須川崇志(b)、小田桐和寛(ds)。

CDコレクションその2882…「ポール・マッカートニー&ウイングス」ライブ作1枚!!

今回は、ポール・マッカートニー&ウイングスのスタジオライブ音源がお題目です〜。

1:「ワン・ハンド・クラッピング (SHM-CD)(2枚組)」:One Hand Clapping〜Paul McCartney & ワン・ハンド・クラッピング (SHM-CD)(2枚組)Wings
ポール・マッカートニー&ウイングス
Universal Music
2024-06-14

はい、1973年7月に「Band On The Run」を発表し、時間かかれど全米&全英でチャート1位を獲得。そんな最中の1974年8月にドキュメンタリーの映像作品を制作、できればスタジオライブ作として発表も目論むも、お蔵入りしていた音源を、改めてリマスターを施して発表に至ったのが本作です。プロデューサーはポール・マッカートニー(vo, ac-g, p, e-p, e-org, celesta, b & harmonium)が務めて、CD2枚に全26曲収録です。

ちなみにこの時のウイングスは、リンダ・マッカートニー(e-p, synth, mellotron, tambourine & back-vo)にデニー・レイン(g, ac-g & vo)、そして加入したばかりのジミー・マカロック(g & back-vo)にジェフ・ブリトン(ds)という体制。その他にHowie Casey(sax)とTuxedo Brass Band(brass band)が参加しています。

Disc1枚目、アルバムタイトル曲でハンドクラップ重ねて始まるスローな跳ね系M1「One Hand Clapping」(ポール)で幕開け。繰り返されるシンセにギターソロ重ねてのグルーヴィーなインスト曲をオープナーに配して、ポールのカウントから壮大なイントロ配して始まるアップな8ビート曲M2「Jet」(ポール&リンダ)は、「Band On The Run」からの初シングルで、チキチキらも途中で用いながら朗々と歌い進めてのキャッチーなロックチューン。ポールのカウントからのアップ系M3「Soily」(ポール&リンダ)は、1971年に書かれつつもアルバムには収録されずにライブでは定番曲であった楽曲らしいストレートなロックチューン。タイトルは「汚い」という意味を持つ。

メドレー形式!M4「C Moon / Little Woman Love」(ポール&リンダ)は、牧歌的な響きのスローなチキチキ曲の前者、エレピのリードでアップなウンチャに変化しての後者で構成。どことなくフォーキーな響きに包まれて、エレピのリードで始まるスロー系M5「Maybe I'm Amazed(邦題:恋することのもどかしさ)」(ポール作)は、1970年発表「McCartney」収録曲で、ロマンティックなバラード曲。リンダに向けた楽曲らしい。節々にギターがテーマを印象づける。M6「My Love」(ポール&リンダ)は、1973年発表「Red Rose Speedway」収録曲で、これもリンダに向けたラブバラード曲。全米1位を4週連続獲得したポールの代表曲の1つ。その美しいメロディは珠玉のモノ。ポールのカウントからの少しスローな8ビート曲M7「Bluebird」(ポール&リンダ)は、「Band On The Run」収録曲で、少し物悲しい響きを持ち、ポールとコーラス隊が掛け合う&繰り返す「アイム・ブルバー」は、とことんキャッチー。中盤にテナーソロを挟みます。

ここでポールの弾き語り大会、ピアノのリードで始まるM8「Let's Love」(ポール&リンダ)は、1975年発表「Venus And Mars」収録曲で、一節のみを披露すれば、続くM9「All Of You」(ポール&リンダ)もポールの弾き語り。跳ねたリズム用いつつ、その錆のキャッチーさは抜群。最後はM10「I'll Give You A Ring」(ポール)は、あなたに指輪をあげると軽妙に歌い上げてのささやかな楽曲。

バンド形態にもどって、ポールのカウントからギターとシンセ掛け合って始まる少しスロー系M11「Band On The Run」(ポール&リンダ)は、同名アルバム表題曲で、牧歌的な響きのAメロからギターリフが繋いでのBメロ、2拍3連によるブリッジ経てアップな8ビート、知られたメロディを歌い進めていく。そのサビ=バンドは続く、出入り激しいウイングスだからこそ心の叫びとして響く。ボールのカウントからのM12「Live And Let Die」(ポール&リンダ)は、前述のブラスバンドも交えて再現度の高いパフォーマンスでもある。緩急とコミカルさ、またスリリングさにロマンティックさ、007のテーマ曲の中でも珠玉の出来であるのを再認識。終わって興奮覚めやらぬポール。

ピアノのリードで始まるアップ系M13「Nineteen Hundred And Eighty Five(邦題:1985年)」(ポール&リンダ)も、「Band On The Run」収録曲で、しばし躍動的に弾き語りとコーラス隊とオルガンのパートを繰り返しながら緩急の妙、どことなくユーモラス?シニカルな響き。ドラマティックな後奏経て迎えるエンディング。そしてポールのピアノ弾き語りで始まるM14「Baby Face」(Benny Davis & Harry Akst)は、バンドやブラス隊加わってデキシーランドジャズ、楽しげにDisc1枚目を締め括る。

Disc2枚目、ポールのカウントからのスローな3連シャッフル曲M1「Let Me Roll It」(ポール&リンダ)は、「Band On The Run」収録曲で、印象的なギターのリフ用いてのAメロ、オールディーズっぽいBメロで構成、ライブの定番曲でもある。ハーモニカ添えながら歌い出すボール、M2「Blue Moon Of Kentucky」(Bill Monroe)は、アップなウンチャ入って軽快に歌い進めてのウェスタン調。中盤にハーモニカソロを挟みます。

オルガン和音にポールが語り重ねて始まるM3「Power Cut」(ポール&リンダ)は、「Red Rose Speedway」収録曲&メドレーの1つとして紹介されてた楽曲で、一節のみを端的に披露、またオルゴールっぽい伴奏従えて歌い出すM4「Love My Baby」(ポール)は、未発表の楽曲らしく、朗らかな響きのささやかなモノ。こちらも一節のみを披露。そしてこの時期では珍しくビートルズ!ポールがメロトロン弾き語りでM5「Let It Be」(レノン&マッカートニー)を一節のみ、ピアノ弾き語りにてM6「The Long And Winding Road / Lady Madonna」は、前者、そして突如の後者に転換してそれぞれを一節のみ披露します。

ポールのカウントからのアップ系M7「Junior's Farm」(ポール&リンダ)は、彼らの9枚目のシングルとして発表されたストレートなロックチューン。歌伴ギターに男性陣のコーラスが分かりやすくもある。そのB面だったアコギのリードで始まるM8「Sally G」(ポール&リンダ)は、牧歌的なカントリー調。ポールのギター弾き語りで終始展開。

ピアノと共に歌い出すスロー系M9「Tomorrow」(ポール&リンダ)は、1971年発表「Wild Life」収録曲で、こちらもポール弾き語りで。ビートルズ「イエスタディ」と同じコード進行らしい。オルガン従えて歌い出すアップなワルツM10「Go Now」(Larry Banks & Milton Bennett)は、牧歌的な響きのささやかな楽曲。中盤にギターソロを挟みます。

高らかな歌声響き渡って始まるスローな3連シャッフル曲M11「Wild Life」(ポール&リンダ)は、同名アルバム表題曲で、どことなく退廃的な響きの動物愛護を歌った楽曲。ポール初のメッセージソングらしく、中盤にギターソロを挟みながら魂の叫びをするポール。アップな3連シャッフル曲M12「Hi, Hi, Hi」(ポール&リンダ)は、「Red Rose Speedway」収録曲で、ドライブ感溢れるロックチューン。歌伴ギター添えつつ、タイトルコールしてのサビはコーラス陣も従えてキャッチーなモノ。ボールらしい曲調でもある。テンポアップして勢いのままエンディング、幕を閉じます。

ポールのアーカイブ・コレクションも相当進みましたが、ウイングスだと1978年発表「London Town」と1979年発表「Back To The Egg」が整えばコンプリートですね〜。

CDコレクションその2881…「リンゴ・スター」最新EP1枚!!

今回は、リンゴ・スターの最新EPがお題目です〜。

1:「クルキッド・ボーイ (SHM-CD)」:Crooked Boy〜Ringo Starr
クルキッド・ボーイ (SHM-CD)
リンゴ・スター
Universal Music
2024-05-31

2021年3月より、EPを4枚(レビューはこちら)発表しているリンゴ・スター(ds & lead-vo)だけど、前作から1年9カ月の間を置いて発表した最新EPが本作。プロデューサーと全ての楽曲提供はリンダ・ペリー(g, e-org & b…M1、ac-g…M2、back-vo…M1-3)が行っており、全4曲収録です。

まずはギターのリードで始まる少しスロー系M1「February Sky」(リンダ・ペリー作)で幕開け。オルタナティブ感溢れるロックチューン。晴れ間の少ない2月の空=不穏な時代をみんなで乗り越えよう的なメッセージソングらしい。

朗々と歌い出しての少しスローなチキチキ風M2「Adeline」(リンダ・ペリー作)は、アデリーンに対しての朗らかな雰囲気に包まれた楽曲。サビでは倍テンし緩急つけつつ、「すべてに愛を、すべては愛のため」、いかにもリンゴらしい普遍のテーマ性を持っています。

ギターのリードで始まるアップなウンチャ!M3「Gonna Need Someone」(リンダ・ペリー作)は、疾走感溢れるビートの中、「きみは誰かを必要とするだろう」と、一人じゃ生きられない、そんな分かりやすい応援歌でもある。

最後はアルバムタイトル曲、リンゴの歌のリードで始まる少しスロー系M4「Crooked Boy」(リンダ・ペリー作)で、歌伴ギターしっかり従えながら歌い進めての素朴なロックチューン。タイトル=曲がった少年がいかに「自分の道を見つけた」か、リンゴの人生を重ねて朗々と歌い上げ、本作は幕を閉じます。

フルアルバムという体裁より、いい曲できたら録音・発表というペースがリンゴにとっては適当なんだと思います。だからまだまだ続くはず〜。

その他参加ミュージシャン。Nick Valensi(g)、Josh Gooch(g)、Eli Pearl(additional-g…M2)、Damon Fox(kbds & melotron…M2)、Chris Price(kbds & back-vo…M3、b…M3-4)、Billy Moehler(b…M2)、Barclay Moffitt(sax…M2 & 4)、Aaron Janik(tp…M2 & 4)、Paul Nelson(tb…M2 & 4)。

CDコレクションその2880…「ジョージ・デューク」ベスト集1枚!

今回は、ジョージ・デュークのエレクトラ / ワーナー期のベスト集がお題目です。

1:「ノー・ライム、ノー・リーズン~エレクトラ/ワーナー・イヤーズ 1976-1977」:No Rhyme No Reason - The Elektra/Warner Years(1985-2000)〜George Duke
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ジョージ・デューク
SOLID/CHERRY RED
2022-07-06

ジョージ・デュークのキャリアを総括すると、黎明期がMPS期(1976〜1978年迄)、成長期がEPIC期(1978年〜1984年)、晩年がBig Piano Music〜Heads Up期(2002年以降)とするなら、円熟期はエレクトラ / ワーナー期(1985年〜2000年)。その円熟期の音源からのベスト集が本作。CD3枚に全45曲収録です。

Disc1枚目のテーマは「Mystery Eyes」。まずは1985年発表Thief In The Nightから6曲(M1-6)、リンドラム鳴り響いてのアップ系M1「I Surrender」(ジェイムス・イングラム、Don Freeman & David Batteau共作)は、ジェイムス・イングラム(vo)を迎えての疾走感溢れたポップチューン。アルバムタイトル曲でシンセベースに小気味よく打楽器、ギター重なって始まるアップ系M2「Thief In The Night」は、デュークがファルセット用いて観念的なメロディ歌い進めてのデジタル実験してます的な楽曲。中盤のソロはフルートじゃなく作り込んだ音源でのシンセだと思う。ベース&ドラムの真っ直ぐなビートからのアップ系M3「We're Supposed To have Fun」(Robert Brookins & Tony Haynes共作)は、デュークの小気味いい歌声用いてアーバンファンク。中盤にギターソロを挟みます。

シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M4「Love Mission」(Len Ron Hanks & Brian Potter共作)は、シンセベース下支えの中でデューク歌ってのナイティなバラード曲。中盤にギターソロ挟めば、リンドラムのリードで始まるミディアム系M5「Jam」は、男女コーラス陣が掛け合って進行する小気味よいデジタルファンク。ボイスパーカッション風なボコーダー、途中で全く別の楽曲に切り替わる。リンドラムにシンセベースら加わってのアップ系M6「La La」は、デュークがささやかに歌い進めての「ラテンをデジタル用いたらこんな感じ!」な楽曲。楽しげにコーラスで掛け合ってフェードアウト。

1986年発表George Dukeから6曲(M7-12)から6曲、割れたガラス音からのミディアム系M7「Broken Glass」は、ボコーダー越しの歌声、また歌声にエフェクトかけて展開、実験的なファンクチューン。4ビートに変化してブラス隊がテーマを〜なんて箇所もある意味でデュークの多面性を表現。キーボードのリードで始まるスロー系M8「Good Friend」は、ステファニー・ミルズにアイリーン・キャラ、Joyce Kennedyにケニー・ロギンズ、デニース・ウィリアムスらが繋ぎ合って歌い進める美メロなバラード曲。シタール風ギターソロから反芻するサビにはそれぞれがフェイク繰り出し、その構成力は半端ない。ラジオ越しの?通信機越しの台詞を冒頭に、男性陣のラップ風交歓からのスローなチキチキ曲M9「Stand With Your Man」は、男女コーラス陣が共に歌い合いつつ、Bメロでは男性ラップ、節々にフェイク差し込みあって、またLynn Davisがマントラ風節回しで歌声差し込んだり、バイロン・ミラーが軽妙にベースソロをと詰め込みまくりな賑やかな構成。

躍動的なドラムビートにシンセ音重ね合って始まるミディアム系M10「Island Girl」は、デュークがリード取っての中華風メロディの楽曲。中盤にカリプソ風なシンセソロ、節々にロック色豊かな端的なギターソロを挟んで、キーボードのリードで始まるスローなM11「The Morning, You & Love」は、ジェイムス・イングラム迎えてのメロウなバラード曲。売れ線狙い!エアプレイの「After The Love Has Gone」に似た響きを持ちます。中盤の歌心に富んだギターソロはポール・ジャクソン・Jr.による。シンセの繰り出すリフからのスローなチキチキ曲M12「African Violet」は、笛の音っぽいシンセ、中盤からはダイアン・リーヴス(back-vo)土着なスキャット加わってテーマ展開するアフリカへの想いを表現した楽曲。歌以外は全てデュークの手によります。

1989年発表Night After Nightから9曲(M13-18、➁M1 & 3-4)、そこからシングルカットされた同年発表シングル1曲(➁M2)も合わせて。まずはシンセのリード始まるスローなチキチキ曲M13「Love Ballad」(スキップ・スカボロウ作)。笛風のシンセ、サビは女性コーラス陣とシンセがテーマ奏でてのバラッド調。中盤のシンセソロはその音色は正にデューク色で奔放に展開。土着な男女コーラスからの少しスロー系M14「Same Ole Love」(Darryl K. Roberts & Marilyn McLead共作)は、キーボードがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。節々に合いの手コーラス、こちらも奔放にソロを展開。

キメ経て小刻みなシーケンサー挟んで始まる少しスローなチキチキ曲M15「Say Hello」(James Williams作)は、機械的な打ち込みの中でタッピング風ギターの音色のシンセにシルキーなコーラス隊がテーマを繋ぐ。またまた個性的な音色のシンセソロ、その途中で生ドラムへと突然変わって躍動的に変化する。フェードインっぼくキーボード&口笛のリード=端的なテーマで始まるアップ系M16「Brazilian Coffee」は、そのテーマを繰り返しての端的なインタールード曲。シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M17「This Lovin'」は、散りばめた女性コーラス隊によるタイトルコール、シンセ&ベースがテーマ奏でてのささやかなバラード曲。隙間あればシンセソロ、またスラップと指弾きの同時ソロもデュークの手による。からリズム変化し、シンセのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M18「Mystery Eyes」は、シルキーな男性ボーカルがリード取ってのソウル寄りなバラッド曲。こちらも隙間にシンセソロを差し込みます。

Disc2枚目のテーマは「Keeping Love Alive」。引き続いて1989年発表Night After Nightからで、オケ隊のチューニング風景から小刻みなオケ隊のイントロ経て始まるミディアム系M1「Guilty」は、男性陣が歌い進めてのファンクチューン。マック・ルッソによるアルトソロ、バイロン・ミラーによるスラップソロを挟んで、男性陣が大いに掛け合ってフェードイン、M2「Guilty(Part 2)」は、М1を軸としつつもキーボードソロを前面に押し出し、終盤には男性の語りも挟みます。スラップ16刻みから始まるスローなチキチキ曲M3「560 SL」は、マイケル・ランドウのギター&シンセがテーマ奏でての楽曲。中盤にシンセにギター、終盤に間を埋めるかのシンセのソロを挟んで、シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M4「Rise Up」は、デュークがリート取ってのムーディなバラード調。シルキーなコーラス隊交えつつ、どことなく醸し出された深遠な響き。打ち込みから後半は生ドラムとなり、少し躍動的に変化します。

1992年発表「Snapshot」から5曲(➁M5-9)、その表題曲で折り重なるシンセ、ヒップなビート加わっての少しスロー系M5「Snapshot」は、シンセの端的なテーマ、その合間にキーボードやシンセで彩るデューク。シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M6「No Rhyme, No Reason」は、デュークが非常に情感込めて歌い上げての深遠な響きのバラード曲。中盤のキーボードソロ、その弾きまくり感&詰め込み感が半端ない。情熱的なスキャットはJim Gilstrapによる。

鐘の音一発!躍動的なリズムのスローなチキチキ曲M7「6 O'Clock」は、フィル・ペリーが囁くように歌声添えての楽曲。同じメロディを繰り返すのみで、奔放にソロを取るデューク。コケティッシュな女性の喋り声、シンセのリードで始まるアップ系M8「Fame」は、シャンテ・ムーア、デニース・ウィリアムス、ハワード・ヒューイット、ジェフリー・オズボーン、Keith Washington、ロリ・ペリー、フィル・ペリー、フィリップ・ベイリーといった面々、ある意味でデューク・ファミリーとも言える面々が歌い繋いで&歌い合ってのファンク調。中盤にキーボードソロ、ブラス隊のソリにキーボードも重ねて、終盤はそれぞれがフェイク差し込んで、躍動的なビートに喰ったスラップ重ねて始まるアップ系M9「Keeping Live Alive」は、囁くようなデュークの歌声、そこにコーラス重ねてパーカッシブなメロディの楽曲。中盤に笛の音のようなシンセソロしっかり、シーラEによるティンバレスとコンガのソロを挟みます。

1995年発表Illusionsから5曲(➁M10-14)、シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M10「Love Can Be So Cold」は、ナイティな響きを持つバラード曲で、情感込めて口早に歌い上げてのデューク。また男女コーラス陣が歌い上げるサビは重い響き。中盤に流麗なピアノソロを挟んで、そのアルバム表題曲でグルーヴ感溢れるベースラインからの少しスローなチキチキ曲M11「Illusions」は、デュークが歌うナイティなバラード曲。中盤に彼らしいシンセソロ、節々のピッコロベースはスタンリー・クラークによる。スラップにピアノ重ねて始まるミディアム系M12「Life And Times」は、ジェイムス・イングラムやJeanette Hawes, Joyce Kennedy, Marvin Winans, Mervyn Warren, Rachelle Ferrell, Sheila Hutchinsonやワンダ・ヴォーンらが歌い繋いで&歌い合ってのファンクチューン。中盤にエレピにピアノのソロ、またラリー・キンペルのスラップ、当時は新進気鋭!エヴェレット・ハープのアルトソロらを挟み、アルバムのハイライト的な賑やかさ。

ベースのリードで始まる少しスロー系M13「C'est La Vie」(Dick Rudolph & マイケル・センベロ共作)は、ファルセット全開!デュークが歌い進めるバックビート曲。ソプラノやピアノが節々で色を添え、カーク・ウェイラムのテナーのリードで始まるスローな4ビート曲M14「So I'll Pretend」は、ダイアン・リーヴスがしっとりと歌い上げての正に大人のジャズボーカル曲。中盤にテナーソロを挟みます。

1996年発表Muir Woods Suiteから1曲(➁M15)。そのボーナストラックとして収録されていたM15「Montreaux Nights」(チェスター・トンプソン&スタンリー・クラークとの共作)は、スタンリー・クラークのベースソロにて幕開け。そしてベースラインのリードでトンプソンの軽快な4ビート入ってそのままピアノソロ。そしてアコベソロへと発展し、存分に自己表現するスタンリー。そのまま静かにエンディングを迎えます。

Disc3枚目のテーマは「She's Amazing」。1997年発表Is Love Enough?から5曲(M1-5)、まずは表題曲でスローなチキチキ曲M1「Is Love Enough?」は、Lori PerryやRachelle Ferrell、Jim Gilstrapら男女3名が歌い進めてのファンク調。ワウ絡めたベースソロはバイロン・ミラー、終盤には女性陣の奔放なフェイク大会も。男女の楽しげな会話からエヴェレット・ハープのアルトのリードで始まる少しスロー系M2「It's Summertime」は、JImGilstrapやフィル・ペリーがリード取ってのナイティなバラード曲。節々に歌伴アルト、終盤にサラリとエレピソロ差し込むデューク。

ヴェスタ・ウィリアムズの絶叫から始まる少しスローな跳ね系M3「It's Our World」(Eddie Griffin & Malcolm Jamal-Warnerとの共作)は、少しヒップさ交えたファンキー曲。小気味よいアルトソロはジェラルド・アルブライト、またスラップにトランペットのソロも挟んで、鍵盤類のリードで始まるスローなチキチキ曲M4「Fill The Need」は、メロディらしきモノはかすかなシンセ音、和音と女性コーラス陣らによる雰囲気一発なバラード調。終盤にヴァイブ風シンセソロを挟めば、アコギのささやかなリードで始まる少しスロー系M5「Thinkin' 'Bout You」は、デュークが気怠く歌い進めてのスムースなバラード曲。中盤にピアノソロ挟みます。

1998年発表After Hoursから2曲(M6-7)、エレピのリードで始まるゆったりハチロク曲M6「The Touch」は、フルートが厳かにテーマを展開。中盤に弾き過ぎないエレピソロ挟んで、ドラムのリードで始まるスローな跳ね系M7「From Dusk To Dawn」は、エレピにバイロン・ミラーのベースが大いに寄り添って展開するナイティなスムースジャズ曲。中盤からはしっかりと挟むエレピソロ、端的にというフォーマットとは逆行したモノ。

2000年発表Cool」から5曲(M8-12)、ミュートトランペットのリードで始まるスローなチキチキ曲M8「She's Amazing」は、デュークを軸にシャンテ・ムーア(vo)がサヒでハーモニー添えてのバラード曲。中盤にピアノソロ、終盤にはシャンテも大いにフェイク被せて、小気味よい打ち込みからのスロー系M9「If You Will」は、デュークが歌ってのデジタルラテン。中盤にピアノソロ、以降、効果音的にフローラ・プリムが艶かしく歌声繰り出せば、アコギのリードで始まるスロー系M10「Never Be Another」(Da' Dra Crawford, Denise Walls & Steve Crawdordとの共作)は、デュークとAnointedがデュエットしての少し影のあるバラード曲。中盤以降は歌伴ピアノでもサウンドをカラフルに彩りつつ、歌声のみが折り重なってのエンディングは美麗なモノ。

ブラス隊のリードで始まるミディアムな8ビート曲M11「All About You」は、3人組?Johnson Sisters従えて歌い進めてのささやかな楽曲。1人コケティッシュな歌声の女性がまあまあ全面に。中盤にエレピソロを挟んで、オーラスはピアノのリードで始まるスロー系M12「The Time We've Known」(Charles Aznavour & Herbert Kretzmerとの共作)。地声でデューク歌い進めてのゴスペル調なバラード曲。中盤にピアノソロ、その後のサビにはクワイヤ隊=Perri一族が大いに加わり、伸びやかな歌声で盛り上げます。

はい、まあままお腹いっぱい。しかし円熟期たるこの時期の音源をまとめて聴くと、デュークのプロデューサーとして、鍵盤奏者としての本質が何となくはっきり見えたような気がします。光る個性はしっかりある、そして器用だけど売れ線一歩手前の楽曲が多かったな〜。しかしワン・アンド・オンリーであるのは間違いない…。

CDコレクションその2879…「ドナ・サマー」シングル・ベスト1枚!!

今回は、ドナ・サマーの日本で発売されたシングル・コレクションがお題目です〜。

1:「ドナ・サマー・ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ- (SHM-CD)(3枚ドナ・サマー・ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ- (SHM-CD)(3枚組)組)」
ドナ・サマー
Universal Music
2024-04-24

この「〜シングル・コレクション」シリーズも、遡ればホイットニー・ヒューストンジャネット・ジャクソンビリー・ジョエルチャカ・カーンケニー・ロギンズE.W.&F.シンディ・ローパーボズ・スキャッグスと、洋楽が大きな1つのジャンルであった時代を振り返るシリーズとして全て網羅はしてませんけど地道に続いてて、そんな中で今回はドナ・サマー。CD3枚に全44曲、DVDに17曲は収録です。ザッツ!歴史を振り返る!!!

Disc1枚目、1974年発表「Lady Of The Night」から1曲、電話音に受ける女性!突如歌い出してのアップ系M1「The Hostage(邦題:恐怖の脅迫電話)」(P. Bellotte & G. モロダー)は、日本初シングルで、旦那を誘拐された奥さん、言われた通りにしつつも警察呼んでその結果は葬式。何か報われない歌詞を朗々と歌い上げてのドナ。

1975年発表「Love To Love You Baby(邦題:愛の誘惑)」から2曲、ハイハット携えてシルキーに歌い出すミディアム系M2「Love To Love You Baby(邦題:愛の誘惑)」(G. モロダー & P. Bellotteとの共作)は、喘ぎ声を大いに交えながら艶かしく展開。その続編!M3「Love To Love You Baby(Part 1)(邦題新・愛の誘惑(パート1))」(G. モロダー & P. Bellotteとの共作)は、М2と歌詞は全く同じ、歌声はよりコケティッシュに変化しつつ、ピアノやシンセによる間奏やタイトルコール=サビを繰り返して長尺化。

1976年発表「A Love Trilogy」から2曲、エレピにハイハット16刻み重ねて始まるアップな4つ打ち曲M4「Could It Be Magic(邦題:恋はマジック)」(バニー・マニロウ& A. Anderason共作)は、艶かしく歌ってのAメロ、そしてそのキャッチーなサビはどことなく凛々しい。間奏にはストリングス隊も色を添えてる。ストリングス隊のリードで始まるアップな4つ打ち曲M5「Try Me, I Know We Can Make It(邦題:愛のたわむれ)」(P. Bellotte & G. モロダーとの共作)は、囁くようにテーマ展開。キャッチーさはイマイチだけど何か後引く感じ。

1976年発表「Four Seasons Of Love」から1曲、シンセのリードで始まるアップな4つ打ち曲M6「Spring Affair」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)も、囁くようになディスコ調。ストリングス隊も交えつつ軽やかに展開。

1977年発表「I Remember Yesterday」から3曲、ピアノのリードで始まるスロー系M7「Can't We Just Sit Down(And Talk It Over)(邦題:貴方のひざで)」(T. McCouley作)は、メロウなバラード曲。終盤の抑えた絶叫は魂の叫び。シンセのリードで始まるアップ系M8「I Feel Love」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)は、歌詞は端的だけど演ってる事はEDM。折り重なるシンセ音は非常にカッコ良くってモロダーマジック炸裂。一転、ブラス隊のリードで始まるアップな4つ打ち曲M9「I Remember Yesterday」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)は、どちらかといえばポップで可愛い系。珍しい作風で、中盤にブロードウェイ風なスキャットを披露する。

1977年発表「Once Upon A Time」から3曲、ピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M10「Once Upon A Time」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)は、すぐに倍テン&4つ打ちとなり、ストリングス隊交えながらのディスコチューンへ。いかにもなドラマティック路線、途中にアルトソロもイケてない。シンセにスラップ、コーラス隊重ねて始まるアップ系M11「Rumour Has It」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)は、直進的なディスコチューン。こちらも過剰な編曲?それがバタ臭い。コードに4つ打ち重ねて始まるアップ系M12「I Love You」(G. モロダー& P. Bettotteとの共作)は、裏打ち系のメロディラインながらその朗々とな歌いっぷりが耳に残る。

1977年発表「The Deep O.S.T.」から1曲、4つ打ちがフェードインしてのミディアム系M13「Down Deep Inside(Theme From "The Deep")」(ジョン・バリーとの共作)は、映画「ザ・ディープ」テーマ曲で、いかにもなジョン・バリーのオーケストレーションの中で海とディスコの融合系。しかし中盤の喘ぎ声は不要かも。

1978年発表「Thank God It's Friday OST」から1曲、フルートやストリングス隊のささやかな調べからのスロー系M14「Last Dance」(P. Jabara作)は、朗々と歌い上げたアドで倍テン、軽快なディスコチューンへと変貌する。タイトルコールするサビはキャッチー。

Disc2枚目、1978年発表「Live And More」から2曲、ストリングス隊やピアノ従えて朗々と歌い出すM1「MacArther Park」(ジミー・ウェッブ作)は、アップな4つ打ちへと変化し、高らかに歌い上げるドナ。マーチングバンドの定番曲の1つで、中盤にシンセソロ、節々ののピコピコも正にディスコ。ストリングス隊のリードで始まるアップ系M2「Heaven Knows」(G. モロダー, P. Bettotte & グレッグ・マティソンとの共作)は、男性ハーモニー=Joe "Bean" Espositoと輪唱しながらの快活なディスコチューン。ブラス隊のソリらを間奏に挟みます。

1979年発表「Bad Girls(邦題:華麗なる誘惑)」から6曲、アップ系M3「Hot Stuff」(P. Bellotte, H. Faltermeyer & K. Forsey共作)は、ドナ最大のヒット曲と言っても過言ではない。「お相手をさがしているのよ〜今夜の」と、その直接的な歌詞とキャッチーなメロディ、売れない訳がない。アルバム表題曲でギターカッティングからのアップな4つ打ち曲系M4「Bad Girls」(B. Sudano, E. Hokenson & J. Espositoとの共作)は、ブラス隊従えながら歌い飛ばしてのディスコチューン。テーマは売春婦。「ピピ」やら「トゥトゥ」やらのアクセントもユニーク。スローな跳ね系M5「Dim All The Lights」(単独)は、すぐにアップな4つ打ちに変化し、「灯りを落として」と朗々と歌い飛ばしてのムーディな歌詞。ピコピコなシンセ音のリードで始まるアップ系M6「Sunset People」(P. Belotte & G. モロダーとの共作)は、ささやくように歌い進めるテクノの要素も交えたディスコチューン。どことなく漂う疾走感。ピアノのリードでゆったり始まるM7「On The Radio」(G. モロダーとの共作)は、アップな4つ打ちに変化し、少し影のあるメロディを歌い飛ばしてのまあまあ知られたディスコチューン。中盤にアルトソロを挟んで、ギターカッティングからのミディアム系M8「Walk Away」(P. Bellotte & H. Faltermeyer共作)は、「どっか行ってよ」とか「行かないで」とか複雑な女心を朗々と歌い飛ばす。

1979年発表「On The Radio: Greatest Hits Volumes I & II」から1曲、ピアノのリードで始まるスロー系M9「No More Tears(Enough In Enough)」(P. Jabara & B. Roberts共作)は、バーブラ・ストライサンドとのデュエット。バーブラにドナの順で歌い進めつつ、アップな4つ打ちに変化し、丁々発止して歌い進めての少し影のある直進的なディスコチューン。

1980年発表「The Wanderer」からは3曲、アルバム表題曲でアップな3連シャッフル曲M10「The Wanderer」(G. モロダーとの共作)は、スラップやシンセとサウンドの変遷は時代と共に。歌声にかけたエコーが独特。ギターリフからのアップ系M11「Cold Love」(P. Belotte, H. Faltermeyer & K. Forsey共作)は、高らかに歌い上げてのロック色全面な楽曲。真実の愛ってどこ?と、歌詞も大きく変化。シンセのリードで始まるアップ系M12「Looking Up」(P. Belotte & G.モロダーとの共作)は、4つ打ち用いつつもロック色少々。そのマイナーなメロディはらしい響き。

1982年発表「Donna Summer(邦題:恋の魔法使い)」は、クインシー・ジョーンズのプロデュース作から3曲、可愛げなイントロからのアップ系M13「Love Is In Control(Finger On The Trigger)(邦題:恋は魔法使い)」(Q.ジョーンズ, M.Moss & R.テンパートン共作)は、ロッド・テンパートンらしいシンセベースやボコーダー、ブラス隊ら用いてのファンク感溢れたサウンドは正にマイケル・ジャクソン。中盤のテナーソロはアーニー・ワッツ。シンセとシンセベースのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M14「State Of Independence」(ヴァンゲリス& J. Anderson共作)は、スティービー・ワンダーを始めとする豪華クワイア隊を節々に従え、朗々と歌い上げてのワールドワイドな壮大なラブソング。ギターのリードで始まるアップ系M15「Protection」(ブルース・スプリングスティーン作)は、ジェフ・ポーカロの躍動的なドラムの中、少しマイナーなメロディをロック寄りなサウンドでまとめたモノ。終盤に提供者のスプリングスティーンがギターソロで色を添えます。挟みます(自身は1997年にセルフカバー)。

Disc3枚目、1983年発表「She Works Hard For The Money(邦題:情熱物語)」から3曲、その表題曲でシンセにシモンズ!アップ系M1「She Works Hard For The Money」(マイケル・オマーティアンとの共作)は、いかにもな1980年代初期のサウンド用いて、影のあるメロディを歌い飛ばすドナ。中盤にテナーにギターのソロを挟んで、シンセのリードで始まる少しスロー系M2「Unconditional Love」(マイケル・オマーティアンとの共作)は、子供バンド=Misical Youthを迎えて後の「Under The Sea」っぽいカリプソな響きの楽曲。ピアノのリードで始まるスロー系M3「Love Has A Mind Of Its Own(邦題:愛を心に)」(マイケル・オマーティアンとの共作)は、後にCCMと呼ばれるジャンルのパイオニアとして知られるMatthew Wardと、美メロを分け合って&重ね合ってのメロウなバラード曲。なかなかの名演です。

1984年発表「Cats Without Claws」からは2曲、エレピ従えて歌い出すM4「There Goes My Baby」(B. Nelson, L. Patterson & G. Treadwell共作)は、アップな4つ打ち入って朗々と歌い進めてのささやかなポップソング。中盤にテナーソロ挟めば、シンセ折り重なってのリードで始まるミディアム系M5「Supernatural Love」(マイケル・オマーティアン& B. Sudanoとの共作)は、シンセベースにエレドラ!正に1980年代初期のサウンド。歌詞は復縁がモチーフで、中盤の骨太なギターソロはマイケル・ランドウによる。

1987年発表「All Systems Go」から2曲、シンセやギターカッティングのリードで始まるミディアム系M6「Dinner With Gershwin」(ブレンダ・ラッセル作)は、「ガーシュイン」や「ピカソ」らを歌詞に引用、ポップにまとめたモノの彩りは普通。キーボートのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M7「Only The Fool Survives」(B. Sudano, マイケル・オマーティアン, V. Weber, J. Bettis & H. Faltermeyerとの共作)は、スターシップのミッキー・トーマスとのデュエット曲。繋いで重ねてのメロウなバラード曲。

1989年発表「Another Place And Time」から3曲、シンセのリードで始まるミディアムな4つ打ち曲M8「This Time I Know It's For Real」(Stock Aitken Watermanとの共作)は、世はディスコからクラブへと変遷した中、洗練されたサウンド=ユーロビート用いてのドナの答え。キャッチーなサビは印象的。シンセのリードで始まるアップ系M9「I Don't Wanna Get Hurt」(Stock Aitken Waterman作)も同じ路線、そのキャッチーさはまずまず。シンセ従えて歌い出すM10「Love's About To Change My Heart」(Stock Aitken Waterman作)は、アップな4つ打ち入って朗々と歌い上げていく。「そんなわたしを愛が変えていく」、その世界観は壮大。

1991年発表「Mistaken Identity」から2曲、打ち込みにスキャット重ねて始まる少しスローなチキチキ曲M11「When Love Cries」(K. Diamond, P. Chiten, A. Smith, L. Henley & N.Thomasとの共作)は、正にクワイエットストームしちゃってて、昂る恋心を情感込めて歌い上げていく。中盤にNeil Thomasとドナがラップ差し込めば、ドナの朗読からのアップな4つ打ち曲M12「Work That Magic」(K. Diamond, E. Nelson, A. Smith & L. Henleyとの共作)は、EDMの原型感じさせるサウンドメイキング、小気味よメロディライン用いてささやかに決心を歌っていく。

1994年発表「Endless Summer: Donna Summer's Greatest Hits」からは1曲、ミュートトランペットのリードで始まるM13「Melody Of Love(Wanna Be Loved)」(D. Cole, R. Clivilles & J. Carranoとの共作)は、アップな4つ打ち入って持ち味?少し哀愁漂うメロディを朗々と歌い飛ばしていくドナ。

1999年発表「VH1 Presents Live & More Encore!」から1曲、打ち込みからのアップな4つ打ち曲M14「I Will Go With You(Con Te Partiro)」(F. Sartori & L. Quaratotto共作)は、あのアンドレア・ボチェッリの代表的なオペラ曲をEDMっぽくまとめたモノ。最後の絶叫は素晴らしいパフォーマンス。

ボーナストラックは「"Haare" 1968 German Cast Version」から1曲、M15「Aquarius(Wassermann)」(G. MacDermot, G. Ragni, J. Rado & W. Brandin共作)は、ドナの名が知れ渡ったミュージカル「ヘアー」での音源。アップなウンチャにベースやフルートのリードで始まりつつ伸びやかな歌声で知られたAメロを歌い上げつつサビらは大勢で。後半にスキャットを重ねるドナでした。

お腹いっぱい。素晴らしい歌唱力を持つドナだけど、ブレイクのきっかけがディスコサウンドでのヒット曲であった故、それに縛られたキャリアだったと思う。ディスコブーム終焉からの約5年間(Disc3M1-7迄)、L.A.の新進気鋭!マイケル・オマーティアンらとの楽曲らは決して悪くなくって及第点以上だけど。直前のディスコ関連、特にDisc2のM3-8が強すぎた。しかし原点回帰して以降(Disc3M8〜)が安定感あっていい感じでもありました。

CDコレクションその2878…「ジョルジオ・モロダー」1枚!!

今回は、「ディスコの父」=ジョルジオ・モロダーのディスコ賛歌!な1枚がお題目です〜。

1:「Forever Dancing」:Giorgio Moroder
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ジョルジオ・モロダー
ユニバーサル・ミュージック
2018-05-16
オリジナル音源は1992年発表

ディスコはクラブはかくあるべし、自身の書き下ろし曲にディスコスタンダードらを織り込みながらザッツ・ノンストップ!一気にまとめ上げたのが本作。モロダー自身がプロデュースを務めて、全19曲収録です。

まずは煌びやかに折り重なるシンセ類のリードで始まるアップ系M1「Carry On」(M. Watersとの共作)で幕開け。縁の深いドナ・サマー(vo)を迎えてのダンサブルかつポップな楽曲。キーボードによる間奏にて自己主張しつつも、ドナの伸びやかな歌声は普遍のモノ。そのままM2「That's The Way(I Like It)」(H. Casey & R. Finch共作)はKC&ザ・サンシャイン・バンドの代表曲を知られたサビ軸として挟み込む。そのままM3「I Can See You Dancing」(T. Whitlockとの共作)は、女性ボーカルの伸びやかにシャウトするサビと合いの手呟きが印象的。そのまま正にユーロビート!M4「In The Name Of Love」(M. Watersとの共作)は、男女が分け合って&掛け合いながら歌い進めての朗らか系。そのままM5「Don't Leave Me This Way」(ギャンブル&ハフ+ C. Gilbert共作)は、テディ・ペンダーハウスを擁したハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの1975年発表曲を男女両名によって軽快に歌い飛ばす。

そのままシンセとピアノ掛け合って始まるアップ系M6「So Long」(M. Watersとの共作)は、女性ボーカルがタイトルコール、朗々と歌い上げ、そのままシンセのリードで始まるアップ系M7「Shame On You」(M. Watersとの共作)は、コーラス陣のタイトルコールに女性ボーカル応えての形で進行。機械的なスネア連打からのアップ系M8「Born To Be Alive」(パトリック・ヘルナンデス作)は、フランス出身の作者へルナンデスの1979年発表曲で、ユーモラスな男性コーラス交えながら楽しげに女性大勢で歌い進めていく。

笛っぽいシンセのリードで始まるアップ系M9「My Secret Wish」(M. Watersとの共作)は、コケティッシュな女性ボーカルにハスキーな男性ボーカルが掛け合って歌い進める少し影あるメロディの楽曲。シンセのリードで始まるアップ系M10「Forever Dancing」(T. Whitlockとの共作)は、高らかに女性ボーカル、そこに男性ラップ=Will Wheaton Jr.(rap)が色を添えて進行。シンセのリードからのアップ系M11「Shake You Booty」(H. Casey & R. Finch共作)も、KC&ザ・サンシャイン・バンドのカバーで、「Shake」連呼の小気味よさは抜群。

そのままアップ系M12「Say」(M. Watersとの共作)は、男性ボーカルが歌い進めての朗らかさ全開な楽曲。ベースラインのリードで始まるアップ系M13「Boogie Oogie Oogie」(J. Johnson & K. Kibble共作)は、テイスト・オブ・ハニーの1978年発表曲で、気怠く女性ボーカル、サビのウォーキングベースは小気味よい。パーカッシブなピアノのリードで始まるアップ系M14「It's A Crime」(M. Watersとの共作)は、憂いあるメロディを女性ボーカルが歌い進めていく。ピコピコなシンセ類鳴り響いて始まるアップ系M15「Let's Take The Night」(M. Watersとの共作)は、女性陣で歌い進めてのダンサブルな楽曲。

トライアングル音のリードで始まるアップ系M16「Samba Si, Trabajo No」(M. Watersとの共作)は、囁くような女性陣のタイトルコールに男性ラップが呼応して進行。そのままシンセのピコピコからのアップ系M17「I Feel Love」は、ドナ・サマーの1977年発表曲を電子音でお色直ししてまとめ直してる。シンセのリードで始まるアップ系M18「It's In The Book」(M. Watersとの共作)は、女性ボーカルがパーカッシブなメロディを歌い上げての軽やかな楽曲。最後はM19「The Party Goes On」(G. モロダーとの共作)。パーティは続く、高らかにタイトルコールを繰り返し、本作の主題をしっかりと示してフェードアウト、幕を閉じます。

編曲はMax Di Carlo、プログラムはMarcello Ziniが務め、ボーカル陣は3名、Christina Nichols(vo)、Joey Diggs(vo)、Melanie Taylor(vo)。誰がそのパートをって全く分かりません。それとM1にBrooklyn Grace Sudano(back-vo)とAmanda Grace Sudano(back-vo)。ドナとその旦那=Bruce Sudanoの子供達のようです。

CDコレクションその2877…「はっぴいえんど」3枚!!

今回は、はっぴいえんどの作品がお題目です〜。

1:「はっぴいえんど (初回生産限定盤) (特典なし)
はっぴいえんど (初回生産限定盤) (特典なし)
はっぴいえんど
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-01
オリジナル音源は1970年8月5日発売。


記念すべきデビュー作ですね〜。不動の4人=鈴木茂(g & celesta)、大瀧詠一(g, 12 strings-g, comb & vo)、細野晴臣(b, kbds, g & vo)、松本隆(ds & perc)、プロデュースは奏政明、録音は1970年4月9-12日の4日間、アオイスタジオにて行われました。通称「ゆでめん」と称されるのは、ジャケットの「ゆでめん風間商店」が由来ですよね〜。ボーナストラック2曲加えて全13曲収録です。

まずは少しノイジーなギター(左側…鈴木さん)のリードで始まる少しスロー系M1「春よ来い」(詩:松本、曲:大瀧)で幕開け。大瀧さんと細野さんのツインボーカル、左右で奔放にフィル入れてのツインギターといった形で荒々しく展開、フォークというよりは彼ら考えるロックの形、最後のタイトルコールは魂の叫び。ギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M2「かくれんぼ」(詩:松本、曲:大瀧)は、グルーヴィーなベースラインの中、透明感溢れる歌声を披露する大瀧さん。歌詞やメロディはフォークだけど厳かなロックサウンドが支配する。中盤に深みあるギターソロ、右側にかすななアコギは大瀧さんによります。
アコギカッティング(右側)に土着なドラム重ねて始まるミディアム系M3「しんしんしん」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんに大瀧さんが歌声重ねて歌い進めるカントリーロック。歌伴ギターを添えながら都会の雪を「誰が汚した」と、いかにも1970年代的な問いかけで締め括る。ノイジーなエフェクト音の切り貼り施して始まるスローな跳ね系M4「飛べない空」(詩曲:細野)は、細野さんによるピアノやオルガン重ねつつ、マイナーなコードの連続、サビ部分で少し明るく変化も、厭世的な歌詞を積み重ねてて、何となく暗くなる。

ギターとベースのリフ経て始まるアップ系M5「敵タナトスを想起せよ!」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんが吐き出すように歌い進めるサイケ色強いロックチューン。ドラムの弾けっぷりは半端なく、その疾走感は素晴らしい。タム連打に打楽器も大いに鳴り響いてフェードアウト。

「テストお願いします」な一言からのアップな8ビート曲M6「あやか市の動物園」(詩:松本、曲:細野)は、大瀧さんと細野さん両名が歌い進めるフォークなロック。中盤にしっかりとギターソロ、終盤にボイスパーカッションソロを挟んで、ギターのリードで始まるミディアム系M7「12月の雨の日」(詩:松本、曲:大瀧)は、彼らの処女作らしく、大瀧さん&細野さんが朴訥と歌い進めてのフォーク寄りな楽曲。とにかく「ぼくはみている」、その他人感が彼ららしいのかも知れない。

オルガンらのリードで始まる少しスロー系M8「いらいら」(詩曲:大瀧)は、大瀧さんさんが歌い進めてのささやかな主張系。とにかく「いらいら」するらしい。グルーヴィーなベースライン、節々にギターソロを挟んで突然切れる楽曲。そのままアコギカッティングから始まるスロー系M9「朝」(詩・松本、曲:大瀧)は、大瀧さんが歌い進めての素朴な響きのフォーク。

軽妙なアコギカッティングから始まるアップ系M10「はっぴいえんど」(詩:松本、曲:細野)は、アコギ従えて歌い進める大瀧さん、バック加わって「はっぴいえんどならいいさ」と、その楽天志向は悪くない。最後はやっぱりアコギカッティングからのアップ系M11「続はっぴーいいえーんど」(詩:松本、曲:細野)。かすかに会話劇、メンバーらの喋り声は何故か今楽しそう。松本さんが詞の朗読をし、静かに幕を閉じます。

そしてボーナストラックは、本編М2のМ12「かくれんぼ(歌入れ最終ダビングTake1)」。最終といっても探り探りな箇所も少々。ただしリードに絡むコーラスがここにはしっかりと存在。本編ではエフェクト的にかすかに残しただけ。そして本編М7のМ13「12月の雨の日(最終ダビングTake2)」は、バランス調整はなされてないけど、正に原石な感じ。ルージーなその響きは心地よい。

その他に小倉栄司(12 strings-g & handclaps)がクレジットされています。

2:「風街ろまん (初回生産限定盤) (特典なし)
風街ろまん (初回生産限定盤) (特典なし)
はっぴいえんど
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-01
オリジナル音源は1971年11月20日発売。

彼らの2作目にして実質最後のアルバムとされる1枚。セルフプロデュースによって初出時の12曲にボーナストラック2曲加えて全14曲収録です。

まずはアコギにポリリズム風にドラム重なって始まるスローなチキチキ曲M1「抱きしめたい」(詩:松本、曲:大瀧)で幕開け。ルージーなロックチューンだけどその大瀧さんのロックなシャウトは色っぽい。機関車に乗って目指すは故郷の彼女。中盤、音を歪ませて左右に歪曲させての仕掛け挿入し、節々で色を添えるギターは終盤にしっかりとソロを展開すれば、スチールギターのリードで始まるゆったりワルツ!M2「空いろのくれよん」(詩:松本、曲:大瀧)は、牧歌的な響きに包まれたカントリー調。その大瀧さんの歌いっぷり=「ロロロロヒー」もいかにもなモノで、中盤にスチールギターソロを挟みます。

爪弾くアコギのリードで始まるミディアム系M3「風をあつめて」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんがリード取っての繰り返してフィーチャーされる彼らの代表曲。正にフォークだけど「風をあつめて 蒼空を翔けたいんです」は普遍の美しさ。どうも松本さんと細野さんの2名で仕上げたらしい。フォーキーなアコギが左右掛け合って始まるミディアム系M4「暗闇坂むささび変化」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんさん&大瀧さんのツインリードで進行する牧歌的なカントリー調。時に倍テン、麻布十番を舞台にももんがを題材にしてのユーモラスなコミックソングの側面も持つ。

祭囃子的な打楽器鳴り響いて「ジスイスバンナイタラオ」と大瀧さん自己紹介して始まるアップ系M5「はいからはくち」(詩:松本、曲:大瀧)は、多重で左右から歌声分け合って展開する疾走感溢れるロックチューン。その「はいから〜」はキャッチー。「間奏」と叫んでギターにドラムのソロを挟めば、ブルージーなギターのリードで始まるM6「はいから・びゅーちふる」(詩曲:多羅尾伴内)は、前曲のアウトロ的で端的な楽曲。

B面に移って、爪弾くアコギにギター重ねて始まるスローなチキチキ曲M7「夏なんです」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんのリード、ギンギンギラギラやホーシーツクツク、モンモンモコモコといった夏を意図する言葉を差し込みながら「たいくつ」な夏の日を淡々と歌い上げる。ギターのリードで始まるミディアム系M8「花いちもんめ」(詩:松本、曲:鈴木)は、鈴木さんが高らかにリード取ってののどかなフォークロック。中盤にギターソロも挟んで正に独壇場な鈴木さん。

グルーヴィーなリフからの少しスロー系M9「あしたてんきになあれ」(詩:松本、曲:細野)は、細野さんの裏声全開!戦闘機や黒雲ぴゅうぴゅう、駆逐艦といった戦争を意識させる名詞並ぶ中、「あしたてんきになあれ」という平和望むささやかなメッセージソングで、彼ららしい粋なモノ。4つ打ちにハーモニカ差し込んで歌い出すM10「颱風」(詩曲:大瀧)は、しゃがり声用いてシャウトしての退廃的な響きのロックチューン。中盤に粘り気いっぱいなギターソロからハーモニカソロ、テーマ反芻した後にはタム絡めての激しいリズム繰り返されて、一旦は音切れれど復活してギターソロ、フェードアウトする。

ハーモニカのリードで始まるスローなチキチキ曲M11「春らんまん」(詩:松本、曲:大瀧)は、ドラムは左、歌は右、ギター&ベースは中央という偏ったバランス調整施した牧歌的な響きのフォークロック。節々にギターソロ、後半に中央に寄せた歌声が冬の次は夏的な歌詞を残し、春の待ちぼうけを嘆いて締め括る。実質最後はM12「愛餓を」(詩:松本、曲:大瀧)で、アコギ片手に50音並べて歌い上げ、幕をあっという間に閉じます。

ボーナストラックは2曲、まずは「完パケTake1」の一声からの本編М5のM13「はいからはくち(完パケTake1)」は、ビートをアップな3連シャッフルに変えてのモノ。中盤と終盤にギターソロ挟みつつ、そのドライブ感は完成形とは異なるユニークさ。そして本編М10のM14「颱風(Full Size)」は、9分50秒のフルサイズバージョン。大瀧さん以外も大いにコーラス加え、ルージーながらも力強く進行する。特に切れて復活後が延々と。ギターソロには奔放にフェイク重ねて、少しテンポダウンし、タム廻し繰り返される中でギターのリフにソロにと鈴木さんワールド。そしてバスドラ4つ打ちの中、「台風」と繰り返してサイケな状況のまま、幕を閉じます。

実験と自己表現、4人の旅は本作、そして翌1972年7月からの「ラスト・はっぴいえんどツアー」で幕を閉じます。

3:「HAPPY END (初回生産限定盤) (特典なし)
HAPPY END (初回生産限定盤) (特典なし)
はっぴいえんど
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-01
オリジナル音源は1973年2月25日発売。

解散決まってたにも関わらず、アメリカへ行こう的な話が発展し、全員で渡米、録音したのが本作だったようで…。ボーナストラック2曲含む全10曲収録です。

まずは朗らかなトランペットのリードで始まるスローなチキチキ曲M1「風来坊」(詩曲:細野晴臣)で幕開け。朴訥と細野さんが歌う「風来坊」のイメージはのどかそのもの。裏で終始響いてるのは歌伴トランペット。後に小坂忠が「ふうらい坊」に改名してカバー。

ギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M2「氷雨月のスケッチ」(詩:松本隆、曲:鈴木茂)は、透明感溢れる歌声で鈴木さん、サビは大瀧さん。「もうやめようよ こんな淋しい話」と魂の叫び。節々にギターソロを挟めば、「ララララ〜」とハミングして始まる少しスローなチキチキ曲M3「明日あたりはきっと春」(詩:松本隆、曲:鈴木茂)は、抽象的な歌詞の連続だけど、まもなく春故の穏やかさ。中盤からはトム・スコットの歌伴アルトが色を添えます。

左右からアコギ響き合ってのスローなチキチキ曲M4「無風状態」(詩曲:細野晴臣、※オウム inspiration by 松本隆)は、「奴はエイハヴ」と「白鯨」からも着想得ての(だろう)楽曲。着想=オウムの理由は忘れたらしい細野さん。中盤にワイルドなギターソロ挟みます。

ここからB面、牧歌的なギター鳴り響いて始まる少しスロー系M5「さよなら通り3番地」(詩:松本隆、曲:鈴木茂)は、端的なメロディに歌詞を添えて3回(3番)繰り返してのカントリー調。鈴木さんは歌の他にギターも各所に添える。ギターのリードで始まるミディアムな跳ね系M6「相合傘」(詩曲:細野晴臣)は、そののどかな世界観は細野さんならでは。途中から加わるマンドリンもいい色を添えてます。

ギターのリードで始まるアップ系M7「田舎道」(詩:松本隆、曲:大瀧詠一)は、疾走感溢れるカントリーロック。締め括る「駆け出したい田舎道」が全てを集約。大瀧さんのハミングから始まるスロー系M8「外はいい天気」(詩:松本隆、曲:大瀧詠一)は、後に通じる甘い大瀧ボイスが鮮明に記録されてる。歌詞も相まってそのサウンドのセンスも後に通じるモノ。

最後はM9「さよならアメリカ さよならニッポン」(詩曲:はっぴいえんど、曲:ヴァン・ダイク・パークス)。折り重なるギター類、さよならはアメリカもそうだけど、解散するからニッポンに対しても。明るくまとめて…が彼ららしさかも。

ボーナストラックは、共に芳野銀次MIXで、本編М1のM10「風来坊(芳野銀次MIX)」(詩曲:細野晴臣)、そしてМ7のM11「田舎道(芳野銀次MIX)」(詩:松本隆、曲:大瀧詠一)。特に前者はトランペットの他にトロンボーンもそれなりに絡んでる。後者は終盤のギターソロがまあまあ奔放でした〜。

これにて、はっぴいえんど=細野晴臣(b, ac-g, mandolin & p)、大瀧詠一(ac-g)、松本隆(ds & perc)、鈴木茂(g & ac-g)の旅は終わります。

参加ミュージシャン。ヴァン・ダイク・パークス(p & org)、トム・スコット(a & t-sax)、Billy Payne(p)、Dave Duke(frenchhorn)、Slyde Hyde(tb)、チャック・フィンドレー(tp)、Lowell George(slide-g)、Kirby Johnson(ブラス編曲…M1-3)。

CDコレクションその2876…「ノラ・ジョーンズ」新作1枚!!

今回は、ノラ・ジョーンズの最新作がお題目です〜。

1:「ヴィジョンズ (限定盤)(SHM-CD)(DVD付)」:Visions〜Jorah Jones
ヴィジョンズ (限定盤)(SHM-CD)(DVD付)
ノラ・ジョーンズ
Universal Music
2024-03-08

振り返れば2002年に「Come Away With Me」で鮮烈なデビューをし、2020年「ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア(SHM-CD)」(レビューはこちら)以来となるノラ・ジョーンズ(vo、g…M6-7、ac-g…M1-5 & 10、p…M1-4,6 & 8-13、e-p…M7、kbds…M6 & 10、org…M8, 10 & 12-13、omnichord…M9、b…M6 & 10)8作目のスタジオ作が本作。プロデューサーは2021年発表の企画作「アイ・ドリーム・オブ・クリスマス (SHM-CD)(特典:なし)」(レビューはこちら)に引き続いてレオン・マイケルズ(g…M1、org…M11、b…M1-4,7 & 12-13、ds…M1-4,6 & 12-13、ds-prog…M10、tambourine…M1-3 & 6-10、t-sax…M4,7,9 & 11、b-sax…M6)を迎えて、またほとんどの楽曲をノラと共作(,箸靴泙后法ボーナストラック1曲加えて全13曲収録です。

まずはタイトルコール(和訳は「ずっと」)と繰り返して始まるスローなチキチキ曲M1「All This Time」( 砲破覲け。ピュアなラブソングで、高らかに歌い上げてのノラ。中盤にピアノソロ、自身で折り重ねるコーラスワーク、しかしその素朴さは悪くない。ギターにピアノのリードで始まるアップな8ビート曲M2「Staring At The Wall」( 砲蓮∧匹魘纏襪垢襦⊃誉犬話噂磧複雑?自身でハーモニー重ねながら朗々と歌い上げてのカントリー寄りなロックチューン。「いつ踏み出すべきかわからない」「夜はいつも静かで長すぎる」、悶々となオチ。

ピアノにハミング重ねて始まる少しスロー系M3「Paradise」( 砲蓮楽園に連れ戻してほしいけど、「別れの時がきた」と、そんな決意をルージーなビートとサウンドの中で高らかに歌い上かげていく。自身のコーラスやハーモニーで豊かに色を添えれば、ギターカッティングからのスローな3連シャッフル曲M4「Queen Of The Sea」は、自身でハーモニー添えながら「あなたの恋人だった」と恋の顛末をルージーな歌っていく。最後の「やっと自由になれた」、それが本心。

アルバムタイトル曲でギター弾き語って始まる少しスロー系M5「Visions」は、気の赴くままにメロディ口ずさむ。トランペットの多重によっての朗らかに間奏添え、自身のビジョンにはあなたはいない=「さよならを告げる時がきた」と締め括る。ピアノのリードで始まるアップな8ビート曲M6「Running」( 砲蓮◆崙┐佳海韻討い襦廚箸「走り続けて」とか、何故が欠落してるせいでか抽象的な歌詞。しかし自身のコーラスと掛け合いながら歌い進める歌詞はシンプルでキャッチー。

「ただ踊りたいだけ」、そう歌い出してのスロー系M7「I Just Wanna Dance」( Homer Steinweiss)は、その歌詞を繰り返しつつもメロディは変化、伝えたい事は一言だけのその潔さが素晴らしい。中盤にエレピソロを挟んで、ピアノの小刻みなリフからのスロー系M8「I'm Awake」は、浮遊感漂うコーラス&スキャットの中、夢の中の話をする。そして「今やっと目覚めた」と。かすかなオルガンの音色も非日常な響き。

かすかなオルガン従えて歌い出すスロー系M9「Swept Up In The Night」( 砲蓮▲織ぅ肇襪蓮嵬襪貌櫃濆まれて」といった意味を持ち、ブライアン・ブレイド(ds…M8-9 & 11)によるグルーヴィーなビートの中、まったりと展開する重たいバラード曲。軽やかに口笛吹いて始まるアップな3連シャッフル曲M10「On My Way」(Pete Remmとの共作)は、サビはタイトル=「今向かっているところ」のみ。しっかり自身のコーラス大いに絡め、朗々と歌い上げての朗らかな響きの楽曲。

ピアノの和音にリズム重なってのゆったりハチロク曲M11「Alone With My Thoughts」( 砲蓮△匹海箸覆厳かで南部の響きを持つラブバラード曲。そのコーラスとブラス隊重奏が崇高な気持ちにさせる。実質最後はピアノ弾き語って始まるM12「That's Life」( 法「それが人生」、これを軽妙に繰り返しつつ、上がっては落ちる、達観したメッセージ。

そして日本向けボーナストラック、高らかに歌い出しての少しスロー系M13「Can You Believe」( 砲蓮◆屬△覆燭録じてくれるかしら」と歌い上げてのルージーな響きの楽曲。

伝えたい事を一言でまとめた感のある歌詞とメロディ、彩りはシンプルにまとめたせいでか全体的に分かりやすい仕上がり。せっかく変幻自在なブレイドいるけど、聴きドコロはそこじゃないしね。うん、悪くない。

その他参加ミュージシャン。Jesse Murphy(b…M8-9、ac-b…M11)、Homer Steinweiss(ds…M7)、、Dave Guy(tp…M5,9 & 11)。

CDコレクションその2875…「ノラ・ジョーンズ」ブートレグ作2枚!!

今回は、ノラ・ジョーンズのライブ音源のブートレグ作2枚がお題目です〜。

1:「London and Amsterdam 2007」:London And Amsterdam 2007〜Norah Jones
London and Amsterdam 2007
Norah Jones
Aive The Live
2024-03-29

まずはこちら。2002年に「Come Away Wtih Me(邦題:ノラ・ジョーンズ」でデビューしたノラ・ジョーンズ(vo, g & kbds)は、2004年発表の2作目「Feel Like Home」はグラミー賞最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネート、そして満を持して2007年に「Not Too Late」を発表し、そのままツアーに出て、ヨーロッパ2か所のライブ音源をまとめたのが本作。CD2枚に全23曲収録です。

まずはDisc1枚目「LSO St. Luke's London 14th Jan 2007」は、2007年1月14日にロンドンのLSO St. Lukeで行われた音源から。大いなる拍手得て、ギターカッティングにピアノ重ねて始まるスロー系M1「Sunrise」は、ノラの2作目収録曲でグラミー賞最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞受賞曲。カントリーに寄せたこの楽曲は、途中でノラ自身のピアノソロ交えながら牧歌的に展開。「ハイ、ガイズ」とMC語りかけ、アコギ紡いで始まるのは出世曲M2「Don't Know Why」。ピアノも添えてアコベも加わってしみじみと展開。中盤にピアノソロを挟めば、ギターのリードで始まるM3「Be My Somebody」は、3作目収録曲で、4拍目にスネア差し込んで展開する牧歌的なカントリー曲。中盤にギターソロを挟んで高らかに歌い上げるノラでした。

スローなチキチキ曲M4「Thinking About You」は、2作目収録曲で、エレピがムーディに色を添えてのルージーなバラード曲。中盤と終盤にそのエレピが弾き過ぎないソロを取る。ブルージーなピアノのリードで始まるミディアムな跳ね系M5「Sinkin' Soon」も、2作目収録曲。バンジョーらも交えながらデキシーランド風なジャズを展開。アコベのリードにピアノ重ねて始まるゆったり系4ビート風M6「Cold, Cold Heart」は、デビュー作収録曲で、しばしアコベ従えての歌唱から自身のピアノ、かすかなドラムのブラシ4ビート重ねて展開するデキシーランド風。中盤に小粋な、終盤に和音重ねてのピアノソロを挟みます。

爪弾くギターのリードで始まるミディアム系M7「Wake Me Up」は、3作目収録曲で、ギターのスライド交えながら展開する牧歌的なカントリー曲。ノラの軽妙なMC経て、ギターのリードで始まるスロー系M8「Come Away With Me」は、デビュー作収録曲を左右から2本のギター従えて切々と歌い上げていく。1番終了後にバック入ってギターソロ、切々とテーマ反芻、静かにエンディングへと。

ピアノささやかに繰り出して始まるM9「Not Too Late」は、3作目収録曲で、しばしの弾き語り経てアコベ、そしてドラムら加わって厳かに歌い進めるブルース調。終盤にピアノソロを挟みます。そしてMC経てのアップ系M10「Long Way Home」は、2作目収録の牧歌的なカントリー曲で、その響きは暖かい。最後はアコベのリードで始まるアップなウンチャ!M11「Creepin' In」。2作目収録の正にカントリー。これまでもかすかにハーモニー添えてたダルー・オダが少し前に出て、ノラと朗らかに歌い合い、終盤はアコギカッティングによるソロ挟んで、その勢いのままエンディング、「グッナイ」と別れを告げるノラでした。

続いてDisc2枚目「De Rode Hoed, Amsterdam, Netherlands 1st Mar 2007」は、同年3月1日にアムステルダムにあるDe Rode Hoedで行われた音源から。スローなチキチキ曲M1「Thinking About You」で幕開けし、上の,任4曲目だけど先のダルーのハーモニー、中盤と終盤に挟むエレピソロ、まあムーディなオープナー。軽妙なピアノのリードで始まるミディアムな跳ね系M2「Sinkin' Soon」は、上の,任5曲目。その退廃的な響きはとっても印象的。中盤にピアノソロを挟んで、アコギアルペジオから始まる少しスロー系M3「Not My Friends」は、3作目収録のどことなく浮遊感漂う楽曲。かすかにマリンバ、また伸ばしたスチールギターの音色が水の中っぽい印象を醸し出す。

アコギにピアノ重ねて始まるスロー系M4「Sunrise」は、上の,任1曲目で、ピアノはノラ自身の歌に寄り添いつつ、中盤のソロはリリカルそのもの。ギターアルペジオからのスローな3連シャッフル曲M5「Until The End」は、3作目収録のブルース?いや、オールディーズな響きの楽曲。歌伴ギターはその後にソロを展開し、フェードイン的にアコベとブラシワークからのアップなウンチャ!M6「Creepin' In」は、上の,任11曲目。同じくダルーと共に歌い合うささやかなカントリー曲。中盤にギターソロ、終盤にギターカッティングにてエンディングへ向かいます。ここで長めのMCは、大いに観客の笑いを誘っています。

爪弾くアコギからのスローな3連シャッフル曲M7「Humble Me」は、2作目収録のギター2本に歌、そんな編成で、雄弁ながら切々と歌い上げてのバラッド曲。ピアノの奔放なリードで始まるゆったりワルツ!M8「My Dear Country」は、3作目収録の退廃的な響きを持つ楽曲。ピアノ弾き語りにて気の赴くままに力強く展開。中盤にピアノソロを挟んで、ギターにエレピ重ねて始まるスローな3連シャッフル曲M9「Rosie's Lullaby(邦題:ロージーの子守歌)」は、3作目収録、これが子守歌?「Close Your Eyes」と歌ってるから子守唄なんだけど、とても重ためなリズム用いたバラッド曲。

ギターのリードで始まるアップ系M10「Be My Somebody」は、上の,任3曲目の牧歌的なカントリー曲。中盤にギターソロ挟んで本セットの中では躍動的な楽曲でもある。ここでアコギのリードで始まるM11「Don't Know Why」。上の,任2曲目で、やはりその切ないメロディと歌唱は素晴らしい。ここでメンバー紹介し、最後はギターのリードで始まるスロー系M12「Come Away With Me」は、上の,任8曲目。ギター2本と歌といった形で歌い進めていく序盤、そしてバック入ってギターソロ、タイトルを気の赴くままにフェイク繰り返してエンディング、やっぱり「グッナイ」と述べて降壇するノラでした。

1枚目と2枚目、期間が開いたから?国が違うから?セットリストは全く異なりますが、デビューして5年経てのノラのパフォーマンスは安定したモノでした〜。

ザ・ハンサム・バンド=リー・アレクサンダー(b)、ロバート・ディ・ピエトロ(perc)、ダルー・オダ(b & vo)、アダム・レヴィ(g, kbds & vo)。

2:「Brussels 2009」:Brussels 2009〜Norah Jones
Brussels 2009
Norah Jones
Aive The Live
2024-03-29

2009年に4作目「The Fall」(レビューはこちら)を発表したノラ・ジョーンズ(vo, g & kbds)が、そのお披露目公演として、2009年12月2日にベルギーのブリュッセルにあるアンシエンヌ・ベルジーク・クラブで行ったライブ公演のブートレグ作が本作。ほとんどが同作からの楽曲で(特記なしはそれ)、メンバーは他にスモーキー・ホーメル(g)、サーシャ・ドブソン(g & vo)、ガス・サイファート(b & vo)、ジョーイ・ワロンカー(ds)によります。全16曲収録。

まずはギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M1「I Wouldn't Need You(邦題:愛の名残り)」は、まったり展開してのバラード曲。中盤にギターソロ挟んで、MCからギターのリードで始まるアップなウンチャ風M2「Tell Me Mama」は、女性ハーモニー従えながら少し影のあるメロディを吐き出してくノラ。中盤にギターソロ、どことなく退廃感を残せば、軽妙なMC&メンバー間のやりとり経て、ギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M3「Light As A Feather」は、ハーモニー添えながら囁くように歌いつつも、その響きはグランジ感が漂って。

ドラムフィルからのアップ系M4「Even Through(邦題:せつなさの予感)」は、小気味よいベースラインの中、朗々と歌い上げるポップ寄りな楽曲。伸ばしたギター音にピコピコ奏でるエレピ音がどことなく近未来的なサウンドに響く。ギターの8分刻み&4つ打ちからのアップ系M5「Young Blood」は、どことなく直進的なその響きは、題材=「若さ」故のモノ。ピアノをポロポロ、しかしギターのリードで始まる少しスロー系M6「Waiting」は、合いの手ピアノ添えながら朴訥と歌い進めての土着なフォーク。

ギターカッティングからのアップ系M7「Jesus, Etc.」は、ウィルコののカバーで、プスン・ブーツの2014年発表作「ノー・フールズ、ノー・ファン」で初録音したモノ。ギター弾き語りするノラにベースのサイフォートの伴奏、2番サビからはハーモニーも交えてのフォーキーな主張系。終わってサイフォートをしっかりと紹介します。

またまた4作目からで、爪弾くギターに歌重ねて始まるスロー系M8「December」は、ポロンポロンとピアノ重ねながら吐き出すように歌ってのしみじみ系。和音重ねてのピアノソロを中盤に。ピアノ弾き語ってのM9「Man Of The Hour(邦題:ひとときの恋人)」は、デキシーランドジャズっぽくユーモラスな響き。

バンド呼び寄せ、キーボードのリードで始まるスローな3連シャッフル風M10「It's Gonna Be」は、気怠く歌い進めるグランジロック調。中盤のキーボードソロはオルガン風。ピアノの和音、カウントからのゆったりハチロク風M11「Back To Manhattan」は、牧歌的なバラード曲。ポロンなピアノの間をぬったメロディがとてもしみじみ響いて、ギターにピアノのリードで始まるゆったりハチロク曲M12「You've Ruined Me(邦題:こわれた恋心)」は、気怠くも高らかに歌い上げての楽曲。

ギターのリードで始まるゆったりワルツのM13「Come Away With Me」は、1作目表題曲をカントリー調に寄せての披露。非常に牧歌的な仕上がり。そして可愛くMC、4作目からベースの入りのせいでかポリリズムっぽくなアップ系M14「Chasing Pirates」は、どことなく漂う浮遊感が心地良く、ここで「グッナイ」。

大いなる拍手と歓声に応えてアンコール。ギターのリードで始まるスローなチキチキ曲
M15「Stuck」は、ルーシーなロックチューン。中盤にギターソロを挟みつつ、カッコ良さげに歌い飛ばすノラ。最後はピアノ弾き語りでM16「Don't Know Why」。朗々と歌い上げてしっとりとエンディング、ステージは幕を閉じます。

非常に気楽にステージしてるノラ。ハンサムバンドとの決別から、居場所見つけたような印象でした〜。

CDコレクションその2874…「飯島真理」ベスト集1枚!!

今回は、飯島真理のレーベル越えてのオールタイムベストがお題目です。
僕にとってはリン・ミンメイで止まってるけど…。

1:「ALL TIME BEST ALBUM [初回限定盤] [3CD + DVD]
ALL TIME BEST ALBUM [初回限定盤] [3CD + DVD]
飯島真理
ビクターエンタテインメント
2023-10-04

ビクターから1983年にデビューして4枚のアルバム、そしてMOONへ移籍して11枚のアルバム、その後はインディーズにて2枚、自身のレーベル=marimusicで以降9枚のアルバムを発表していて、それら+シングル曲をCD3枚に全53曲収録です。その収録曲と出典は以下の通り。

ビクター時代4枚:
1983年9月21日「Rose」…M9「Blueberry Jam」、M15「ガラスのこびん」
1984年3月21日「blanche」…M1「Marcy Deerfield」、M13「シグナル」、M16「Melody」
1985年3月5日「midori」…M1「ひとりぼっちが好き」、M7「恋は気ままに」、M5「雨の街で」
1985年11月21日「Kimono Stereo/Grey」…M12「3つのルール(Reprise)」、M6「瞳はエンジェル」、M11「セシールの雨傘(Version II)」


MOON時代11枚:
1987年6月5日「Coquettish Blue」…➁M9「ガイ・ベネットの肖像」、M3「Baby, Please Me」
1988年4月10日「Miss Lemon」…M2「ガラスのダーリン」、M4「冷たい空」、M6「9月は雨の匂い」
1989年5月10日「My Heart In Red」…M4「Still」、M15「Borderline」、M7「Believe In Love」
1990年9月26日「It's A Love Thing」…M2「ハートにしまったI Love You」、M8「Beautiful Music」、M15「Feel The Sunshine」
1991年10月25日「Believe」…M18「Patience」、M3「Michael」、M1「にぎりしめたジェラシー」
1993年1月25日「The Classics」…M3「きっと言える」
1993年10月25日「Different Worlds」…M12「A Busy Man」、M8「さよなら」
1994年6月25日「Best Of The Best」…M10「Sudden Kiss(Remix)」
1994年7月25日「Love Season」…M5「Destiny」、M4「サンセット」
1995年9月25日「Sonic Boom」…M19「Magic Eraser」、M11「Love Is Coming Back」
1996年7月25日「Good Medicine」…M2「私たち」、M13「乾いた雨」
1997年8月10日「Europe」…M16「Brand New Day」、M17「So Beautiful」、M9「Unbreakable」
1998年3月25日「Rain & Shine」…M13「しばらくは -For a litttle while-」、M17「Dawn / Rain & Shine」


インディーズ2枚:
1999年12月10日「No Limit」…M17「No Limit」
2001年9月12日「Right Now」…M8「Right Now」、M10「Sing For Me」、➁M10「You Don't Love Me」、M14「If You Really Want To Know」

marimusic:
2002年11月7日「Mari Iijima Sings Lynn Minmay」…M14「天使の絵の具」
2004年3月3日「Silent Love」…➁M5「LAX」
2005年7月27日「Wonderful People」…M7「Tuesday」、M12「Unspoken Love」
2013年2月6日「Take A Picture Against The Light」…M6「あなたのために、自分のために」
2018年4月4日「Chaos And Stillness」…M14「Hotel Lobby」

シングル:
1984年6月5日シングルM16「愛・おぼえていますか」
1984年11月5日シングル…M11「1グラムの幸福」

3枚のCDそれぞれにテーマが添えられ、1枚目は「Her《彼女》」、2枚目「Himr《彼》」「Us《私たち》」と銘打たれています。

まずはDisc1枚目の「Her《彼女》」より。リードするギターにストリングス隊重ねて始まるアップな8ビート曲M1「ひとりぼっちが好き」は、明快なタイトルをコールし、ほんとは?と微妙な女心を歌ってのポップソング。中盤のギターソロは松原正樹さん、節々のシンセ音の余韻が印象的。

ブラス風シンセ鳴り響いて始まるアップ系M2「ハートにしまったI Love You」は、海外録音で、「It's Too Late」に結末は凝縮。奪い取ってとならないのが彼女らしさな歌詞なのかも。用いたシンセベースと中盤のシンセソロなど、編曲努めたJames Studerが好演。その彼は1988年に発表した「Miss Lemon」で真理さんと共演、その後、1999年迄夫婦関係だったみたい。その彼のキーボードがリードして始まるスロー系M3「きっと言える」は、切り出す別れ、何故に?な歌詞を美メロに載せたバラード曲。王道の編曲かと。アップな8ビート曲M4「Still」は、「切り出した別れを悔やんでも」と歌い出すマイナーなロック調。ドラムはジェフ・ポーカロ、ギターソロはマイケル・ランドウだったりする。

ギターのリードで始まる少しスローな跳ねた風M5「Destiny」(曲:James Studerとの共作)は、男女の恋模様?運命の人?正に揺れる女心をパーカッシブな節回し用いながら歌い上げていく。中盤のアルトソロはマーク・ロッソ。機械的な打ち込み&シーケンサーのリードで始まる少しスロー系M6「あなたのために、自分のために」は、飯島さん自身の鍵盤&プログラミングによる浮遊感溢れるバラッド風。「運命」、何となく夢物語な歌詞っぽくもある。ピアノによるイントロ経てのアップ系M7「恋は気ままに」は、正に夏の恋、一時の恋の顛末を歌っていく。その素朴なメロディも好印象。

ピアノのリードで始まる少しスロー系M8「Right Now」は、全編英語歌詞ながら、率直なラブソングっぽい。サイモンにマイクにルカサーと、録音が2001年だからここまでのTOTO勢の参加は珍しい。ほんわか音色のシンセのリードで始まるアップ系M9「Blueberry Jam」は、坂本龍一プロデュースによる。Y.M.O.っぽいテクノに寄せた可愛いポップソング。中盤に数原晋(flh)のフリューゲルホルンソロを挟んで、ドラムフィルからのミディアムな8ビート曲M10「Sing For Me」は、М8同様にサイモン&マイクが参加した「私のために歌ってよ」、真逆の視点によるフォーキーなロックチューン。

1984年発表のシングルから、可愛いシンセのリードで始まるアップ系M11「1グラムの幸福」(詞:松本隆)は、1グラムの幸せって何?その朗らかな歌詞、そして哀愁漂うサビが後を引くポップソング。間奏のシンセの音色も編曲努めた清水信之さんらしいこだわりの賜物。ギターアルペジオからのスローなバックビート曲M12「3つのルール(Reprise)」は、小刻みなベース音以外は伸ばした音ばかり、故に漂う浮遊感。3つのルールって結局何?そしてアコギ軸としたカッティングからの少しスローなチキチキ曲M13「しばらくは -For a litttle while-」は、しばらくは何もしたくない、そんな局面をグルーヴ感溢れたビート用いて歌い進めていく。中盤のGerry "Spooky Ghost" Leonard(g)によるギターソロはメセニー風。

ドラムビートから始まるスローなチキチキ風M14「Hotel Lobby」のテーマは後悔、「3月のあの朝…」、具体的なのと漠然なのとが共存した歌詞故に「私にもわからない」モヤモヤ感。ピアノのリードで始まるアップ系M15「Borderline」は、元カレとの関係を友達?前向きな歌詞用いて切なくも朗らかな響きの楽曲。シンセリフ鳴り響いて始まるミディアムな打ち込み16系M16「Brand New Day」は、「一日ずつ大切に生きていこう」、そんな前向きな歌詞ながらデジタルファンク感強めな楽曲。

ストリングス隊のリードで始まる少しスロー系M17「Dawn / Rain & Shine」は、母に捧げられた美メロなバラード曲。「自分を愛する事が一番大切」、これはお母さんからの言葉でしょう。ギターのリードで始まるスローなチキチキ風M18「Patience」は、忍耐?夢追う彼女を題材にしての朗らかなバラッド曲。ブラス隊のリードで始まる少しスローな跳ね系M19「Magic Eraser」(曲:James Studer)は、魔法の消しゴム=イレーサー、終わった恋の顛末を明るく小粋に歌ってのポップソング。中盤にピアノソロを挟みます。

Disc2枚目の「Him《彼》」より、土着なビート&マリンバ風シンセからのゆったりワルツM1「Marcy Deerfield」は、吉田美奈子さんの編曲による非常に抽象的な歌詞による異国情緒溢れた楽曲。ストリングス隊やコーラス隊が色を添えれば、マイケル・パウロのテナーのリードで始まるアップ系M2「ガラスのダーリン」は、正に彼!ダーリンに対しての前向きなメッセージソング。中盤にもテナーソロ、終盤にはフェイク大会。ピアノのリードからのアップ系M3「Michael」は、正にあなたはMichael!ささやかなラブソング。ブルージーなギターソロはマイケル・ランドウによる。

ギターのリードからのミディアムな8ビート曲M4「冷たい空」は、彼から告げられる別れ話、受け止められない女心を歌ってのロッカバラード風。中盤と終盤にCharles Johnsonによる高らかなギターソロを挟めば、オルガンからのミディアムな8ビート曲M5「LAX」は、全編を英語歌詞、タイトルの意味は場所?東京へ飛ぶ羽根をくれた?どことなくムーディかつヒップなサウンド。ギターのリードで始まる少しスロー系M6「瞳はエンジェル」は、別れた元カレとの関係、そしてその決別を切々と歌い上げていく。終盤に雄弁なギターソロを挟みます。

ストリングス隊の調べからのミディアム系M7「Tuesday」は、マイナーなバラッド調。締め括る「今日は火曜日」の意味は単に待ち遠しいでしょう。機械的な打ち込みからのアップ系M8「Beautiful Music」は、彼からの手紙、他の彼を選んだ私を許してと歌う。TOTOっぼい間奏を途中に挟んで、ピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M9「ガイ・ベネットの肖像」は、映画「アナザー・カントリー」から着想、主人公のガイ・ベネットをモデルにしての歌で、まろやかなバラード曲。

少しスローなチキチキ風M10「You Don't Love Me」は、全編が英語歌詞、「好きじゃないでしょ?」と強めな主張系。中盤と終盤にTim Pierceによるギターソロを挟んで、スチールドラム鳴り響いて始まるアップ系М11「セシールの雨傘(Version II)」(詞:松本隆)は、主人公は男、その目線で元カノ=セシールとの関係を淡々と歌っていく。シンセのリードで始まるミディアムな8ビート曲M12「A Busy Man」は、忙しいあなた=彼との6年間、軽妙なシンセベース用いて自身の決意を歌い上げてのアーバン調。「浮気の証拠も掴んであるのよ」と、まあ分かりやすい。

ハミング添えたイントロからのミディアム系M13「シグナル」は、変化のシグナルから自ら告げた別れ、「あーーー」の伸ばした歌声は切々と響く。歌へのこだわりが吉田美奈子さんプロデュース作の特徴。終盤に清水靖晃(t-sax)による朴訥となテナーソロを挟んで、ピアノのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M14「If You Really Want To Know」は、全編が英語歌詞、もしあなたが本当に知りたいなら…とマイナーな響きのバラッド調。中盤のギターソロはルカサーによる。サイモンらしいビートも印象的。凝ったビートのハチロク曲M15「ガラスのこびん」は、カラフルなシンセ類、その裏に向井滋春氏のトロンボーンが色を添えての坂本龍一プロデュース曲。「ララララ〜」なスキャットなど、可愛さとテクノの融合はとてもユニーク。

ストリングス隊の優雅な調べからのスロー系M16「Melody」は、美メロなバラード曲。あなたはメロディ、切々と歌い上げれば、シンセのリードで始まる少しスロー系M17「So Beautiful」は、朗らかな響きに包まれ、美しさについて歌っての素朴な楽曲でした〜。

Disc3枚目の「Us《私たち》」より、シンセにギター重ねて始まるアップ系M1「にぎりしめたジェラシー」は、朗らかな響きに反してテーマは不倫、生まれるジェラシーについて歌っていく。爪弾くアコギのリードで始まるミディアム系M2「私たち」は、正にDiscテーマがタイトルで、2人の関係、その変化や未来を歌った素朴な楽曲。中盤にギターソロを挟んで、エレピのリードで始まるのはアップ系M3「Baby, Please Me」は、メリハリあるビートの中でテーマは遠距離恋愛、明るく歌い飛ばしていく。応援歌的な要素もあり、終盤にはギターソロも。

キーボードのリードで始まるスロー系M4「サンセット」(曲:James Studerとの共作)は、美メロのラブバラード曲。積み重ねた大らかサウンドは正にA.O.R.なモノ。ピアノのリードで始まるミディアム系M5「雨の街で」は、かすかに不倫匂わせて過去と現在、透明感溢れるメロディにセンス溢れたシンセワーク用いて歌い上げれば、ギターらのリードで始まるアップ系M6「9月は雨の匂い」は、喰った16ビート用いて夏の恋の顛末を明るく爽やかに歌い飛ばしていく。中盤にマイケル・パウロのアルトソロを挟みます。

キーボードのリードで始まる少しスロー系M7「Believe In Love」は、全編が英語歌詞にての真っ直ぐな恋心を歌っていく。ここでも中盤にマイケル・パウロのアルトソロを挟めば、「さよなら〜」と高らかに歌い出してのスロー系M8「さよなら」は、別れなきゃならないけど今はまだそのままで〜な女心を朗々と歌い上げてのバラード曲。中盤と終盤の骨太なギターソロはマイケル・ランドウによる。爪弾くアコギのリードで始まるスロー系M9「Unbreakable」も、歌い始めは「さよなら」だけど、壊せないモノが我々の関係と英語歌詞交えながら歌い進めてのささやかな楽曲。

ギターカッティングからのアップ系M10「Sudden Kiss(Remix)」は、始まりは「突然のくちづけ」の不倫ソング。じめっとではなくカラッとなサウンドで仕上げるのが彼女の特徴。エレクトリックシタール&フレベの重奏で始まる少しスロー系M11「Love Is Coming Back」は、距離を置いてクールダウン、そして「愛よ再び!」と高らかに歌い上げてのバラッド曲。終盤にそのシタールソロを挟めば、小刻みな8分刻みからのアップ系M12「Unspoken Love」は、「繋がってる」我々は「離れてても大丈夫」と、成熟した関係をイギリス調なサウンドの中で淡々と歌っていく。

ギターのリードで始まる少しスロー系M13「乾いた雨」は、真っ直ぐな気持ちの重さの顛末について切々と歌い上げての美メロなささやかなバラード曲。終盤にギターソロを挟んで、爽やかなイントロからのアップ系M14「天使の絵の具」は、あたかもシュガー・ベイブの「Down Town」のような歌い出し?しかしささやかな響きのソフトロック。終盤にギターソロを挟めば、シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M15「Feel The Sunshine」は、全編が英語歌詞によるささやかな1日を爽やかに歌っての楽曲。ジェリー・ヘイらによるフリューゲルホルンが暖かく響き渡ります。

そしてM16「愛・おぼえていますか」(詞:安井かずみ、曲:加藤和彦)は、1984年6月5日発表のシングルからの音源。リン・ミンメイ唯一収録された楽曲だけど、奇跡の1曲だと今でも思う。最後はスネアフィルからのアップ系M17「No Limit」で、全編が英語歌詞、朗らかな響きを持つ楽曲で、前向きに生きようという趣旨の応援歌。色んな「私たち」だったけど、いい締め括りだと思う。

まあお腹いっぱい。とはいえ、歌手デビュー前に「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイとしてブレイクし過ぎちゃったせいでか、色モノ的?私自身も聴こうと思った事はなかった。しかしほぼ全てが自身の作詞作曲、また中退だけど国立音楽大学音楽部という経歴、何故かTOTO好きという事から、改めて聴くと親しみやすかったそのサウンドとメロディ。歌詞は女性シンガーソングライターらしい内容、特にリン・ミンメイが不倫の?ちょっど意外だったけど、女性の等身大の代弁者、それも時代でした〜。

1963年5月18日生まれでもう61歳、年上だったんだよね〜、自然体でのこれからの活躍、しっかり続けて下さいませ〜。

CDコレクションその2873…「モーリス・ホワイト」未発表音源1枚!

今回は、E.W. & F.の総帥として知られるモーリス・ホワイトの未発表音源集がお題目です〜。

1:「マニフェステイション [監修・解説:金澤寿和(Light Mellow)]」:Manifestation〜Maurice White
モーリス・ホワイトマニフェステイション [監修・解説:金澤寿和(Light Mellow)]
Pヴァイン・レコード
2024-05-02

モーリス・ホワイト(vo & back-vo、kalimba…M8)は、1985年に最初で最後のリーダー作「スタンド・バイ・ミー(期間生産限定盤)」を発表し、それを超える作品は制作不可能と表明していたようですが、未発表音源集がこの度発表となりました。制作には1980年代後半より、モーリスを支えたプロデューサー&ソングライターであったプレストン・グラス(kbds, b, ds, strings & back-vo、vo…M11-12)、そしてDavid Nathanをエグゼクティブ・プロデューサーとし、1991年以降に録音された楽曲に少々の化粧直しを施して世に披露となりました。全12曲収録で、ほぼモーリスとグラスが作曲を行っています(,箸靴泙后法

まずはアコギカッティングから始まる少しスロー系M1「Sweet Surrender」( 椒屮薀ぅ▲鵝Εルバートソン& Stephen Lu)で幕開け。2001年録音らしく、素朴な響きのバラッド曲で、地声を軸とした優しい歌声で歌い進めていく。裏に添えたかすかなシンセ音もいいアクセント。終盤に自身の多重によるフェイクを挟みます。

エフェクトっぽいシンセから、シンセベースにマーヴァ・キング(back-vo…M2)のコーラスがリードしての少しスローなチキチキ曲M2「Panic Button」( 砲蓮1993年録音、ある意味でデジタルファンクな様相。モーリスの歌唱パートは限定的だけど、マーヴァのフォローで形になった印象。

そして1997年録音と記されている2曲、まずはシンセベースのリードで始まるミディアム系M3「Storybook Love」( 砲蓮▲轡鵐擦蕕鮴泙蟒鼎佑覆らファルセット用いて歌い進める朗らかな響きのポップチューン。続いてハミングら用いて歌い出すスローなチキチキ曲M4「Laid Back Aphrodisiac」( 砲蓮▲瓮蹈Δ淵丱蕁璽俵福5ぢ佞鬼兇犬気擦襯瓮蹈妊とその歌いっぷりはまあまあ印象的。

ハーフタイムシャッフルするピコピコなシンセ音からのミディアム系M5「I Couldn't Be me Without You」( 砲蓮1995年録音で地声用いて歌に多重のシャウト交えて歌い進めるデジタルファンク。ただしその重ねた歌声にアフリカらしさを醸し出せば、シンセ和音にエフェクト重ねての少しスローなハーフタイムシャッフル曲M6「Breakin' In A Brand New Heart(Interlude)」( Robbie Long)は、朗らかなハミング少し披露しての短いインタールード曲。

機械的な打ち込みからの少しスロー系M7「True Love Is Forever」( 椒屮薀ぅ▲鵝Εルバートソン& Stephen Lu)は、М1同様に2001年録音で、自身で歌声重ねて進行するバラード曲。その素朴なメロディは暖かく響けば、モーリス自身によるカリンバ鳴り響いて始まるアップな8ビート曲M8「Wiggle(Long Version)」( 砲蓮2003年発表「プロミス」収録曲のロングバージョン。そのままカリンバがテーマらしきを奏でて、端的にまとめ上げています。

1991年から1992年に録音された2曲、まずウーリッツァーのリードで始まる少しスローな跳ね系M9「To The Top」( Alan Glass)は、グルーヴィーなシンセベースが底辺支える中、高らかに歌い上げてのヒップなデジタルファンク。1990年発表「ヘリテイジ」でも同様なサウンドを提示したらしい。Elaine Gibbs(back-vo…M10)のコーラスにブラス風シンセ重ねての始まる少しスローな跳ね系M10「Young Hearts」( Steve Birch)は、ニュー・ジャック・スウィング的なビート用いての躍動感溢れたファンクチューン。最後はCraig Thomas(sax…M10)によるサックス重奏が軽やかに締め括ります。

重ためなリフ繰り返して始まる少しスローなハーフタイムシャッフル曲M11「You're Supposed To Say You Love Me」( 砲蓮▲癲璽螢垢肇哀薀垢共に歌い進めての少し影のある響きの楽曲。何度となく繰り返されるサビの印象が強いが、本作の中で最もデモっぽい仕上がり。最後は同じくグラスと歌ってのミディアムな跳ね系M12「Before The Day You Were Born」( 法1995年録音で、そのパーカッシブなメロディをささやかに歌い進める2名。非常に清々しい印象を残して、本作は幕を閉じます。

せっかくCD化がなされたけど、その他音源が新たに付加されてのモノも配信で発表されてる模様。また完全版なんて形で発売されそうです〜。

2曲(M1 & 7)の共同プロデュース(M1 & 7)にブライアン・カルバートソン(ac-g, kbds, b, ds & strings)とShephen Lu(ac-g, kbds, b, ds & strings)、1曲(M4)のにAlan Glass(kbds, b, ds & strings…M9)とTomoki。その他参加ミュージシャン。G-Mo(g…M2)、Phil Gates(g…M4)、Carl Burnette(g…M10)。

CDコレクションその2872…「シェリル・クロウ」最新作1枚!!

「もう新作は作らない」、そう発表していたシェリル・クロウが心変わりし、5年ぶりに発表した新作が今回のお題目です〜。

1:「Evolution」:輸入盤
Evolution
Sheryl Crow
Valory
2024-03-29

5年前の直前作「スレッズ (SHM-CD)」は、大勢のゲストを迎えて賑やかな1枚でしたが(レビューはこちら)、今回はデビュー作に立ち返ってか非常に手作り感に溢れた素朴な1枚。シェリル・クロウ(vo、ac-g…M2-3,5 & 8、p…M7、kbds & handclaps…M3、wurlitzer…M2,4 & 8、harp…M2、back-vo…M1-6 & 8-9)自身も多くの楽器を手にしつつ、エグゼクティブプロデューサーにはScooter Weintraus、またプロデュースは8曲(M1 & 3-9)がMike Elizondo(g…M1,5 & 8-9、ac-g…M5 & 9、kbds…M1 & 4-9、b…M1,3-6 & 8-9、ds-prog…M1,4-5 & 8-9、perc…M6、handclaps…M3、back-vo…M3 & 8)、1曲(M2)がJohn Shanks(g, ac-g, synth & back-vo…M2)とシェリルの共同という形を取って、全9曲収録です。日本盤が発売にならないのも残念ですが、シェリルも客演したドリー・パートンの最新作同様、カントリーに軸足を置くアーティストは仕方ない現実。

さて、まずはワイルドなギターリフから始まるアップ系M1「Alarm Clock」(Mike & Emily Weisbandとの共作)で幕開け。その「歌い飛ばして」の様はカッコよく、ある意味でシェリルらしさに富んだオープナー。「起きなさい」的な歌詞っぽく、途中、端的なギターソロ挟めば、どことなくルーシーなリフ経て始まるアップな8ビート曲M2「Do It Again」(John Shanksとの共作)は、舌足らずでコケティッシュな歌声用いてのささやかなロックチューン。「もういっぺんやってみよう」なタイトルは、本作に対するシェリルの姿とも重なります。

「Kick It」な台詞で始まるミディアムな跳ね系M3「Love Life」(Mike & Emily Weisbandとの共作)は、直感的に感じたのは大人のガールズポップっぽいって事。中盤から大勢との「ナ〜ナ〜」を最後迄延々と。だけど何だかキャッチー。アコギカッティング&胴叩きからの少しスローなチキチキ曲M4「You Can't Change The Weather」(Jeff Trottとの共作)は、ブルース?フォーク?「君は天気を変える事なんてできない!」なんて達観したそのタイトルは、西部劇?カウボーイ?カウガール?いかにもシェリルらしいネーミング。

アルバムタイトル曲でギター8分刻みから始まる少しスロー系M5「Evolution」は、壮大な響きのロックチューン。「進化」を意図するタイトル、キレ気味なギターソロはTim Morello(g-solo…M5)による。しかし裏打ちしてのメロディラインはシェリルの特徴でもある。作者Bill Bottrell(g…M6)のギター従えて歌い出すミディアム系M6「Where?」(Bill Bottrellとの共作)は、素朴なフォークロック。かすかに重なる弦楽器隊が色を添えています。

ピアノのリードで始まるゆったりワルツM7「Don't Walk Away」は、ピアノと弦楽器隊のみを従えての少し物悲しい響きのバラッド曲で、シェリルは切々と歌い上げ、一転!朗らかなイントロからのミディアム系M8「Broken Record」は、「壊れたレコード」、あの頃あんな事あったね?的な連想をしちゃうのは気のせい?こんな時に対訳が欲しくなる…。

最後はエフェクト越しのビートからの少しスローなチキチキ曲M9「Waiting In The Wings」(Mike Elizondo & Ilsey Juberとの共作)は、フォーキーながらも壮大な響きのロッカバラード曲。朗々と歌い上げて、アルバムは幕を閉じます。

なかなかの快作でした〜。等身大のシェリルっぽくって僕は好き!今年の1枚にします。

その他参加ミュージシャン。Tim Smith(g, ac-g, b & back-vo…M2)、Jeff Trott(g…M2)、Wendy Melvoin(g…M3)、Max Townsley(g, ac-g & back-vo…M4)、Justin Francis(high-strings guitar…M2)、Keefus Ciancia(kbds…M3)、Rob Burger(kbds…M6)、Fred Eltringham(ds…M2,5 & 9、perc…M2 & 6)、Terence F. Clark(ds…M3-4 & 8、perc…M3-4、handclaps & back-vo…M3)、Rob Moose(vln & viola…M5-7)、Emily Weisband(back-vo…M1)、Elica Block(back-vo…M8)、Alex Wilder(back-vo…M8)。

CDコレクションその2871…「エリック・クラプトン」ブートレグ作1枚!!

今回は、エリック・クラプトンのライブ音源ブートレグ作がお題目〜。

1:「Live in Yokohama '99」:Live In Yokohama ’99〜Eric Clapton
Live in Yokohama '99
Eric Clapton
Aive The Live
2024-03-29

1999年11月24日に横浜アリーナで行われたライブ音源のブートレグ作。通算14回目の訪日公演で、全国5か所14公演の中からちょうど真ん中の公演模様を収録。メンバーはエリック・クラプトン(g & vo)、アンディ・フェアウェザー・ロウ(g & vo)、ネイザン・イースト(b & vo)、スティーブ・ガッド(ds)、デヴィッド・デルホム(kbds)、ケイティ・キッスーン(vo)、テッサ・ナイルズ(vo)、CD2枚に全17曲収録です。

Disc1枚目、大勢の歓声の中で、ギターをポロポロ、重厚なシンセ重なってカウント入ってのミディアム系M1「My Father's Eyes」にて幕開け。1998年発表「ピルグリム」収録曲で先行シングルカット。「父の視点」でという大らかな響きのブルースロック。少々の裏打ちがレゲエっぽくもある。女性コーラス従えて朗々とクラプトン節。中盤と終盤にギターソロを挟んで、MCから少しスローな跳ね系M2「Pilgrim」は、そのアルバム表題曲で、ワウ絡めたサイドギター従えながらどことなくグランジなロックチューン。映画「リーサル・ウェポン4〜」エンドロールでも使われた!中盤の堰を切ったように弾き始めるギターソロは歌心に富んだモノ。

引き続いてその「ピルグリム」収録曲を2曲、ギターのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M3「River Of Tears」は、朗々とシャウトしての牧歌的なブルース曲。本当に素晴らしいメロディ、広大な大地と自然が目に浮かぶ。中盤と終盤にギターソロ、特に終盤のはガッド御大の魂込めて盛り上げる。ギターのリードで始まるミディアム系M4「Going Down Slow」は、グルーヴィーなブルースチューン。中盤に高らかなギターソロ、終盤に攻めたエレピソロを挟みます。

キメ繰り返して歌挟んでのスローな3連シャッフル曲M5「Hoochie Coochie Man」は、マディ・ウォーターズの1954年発表曲のカバーで、ある意味でクラプトンの趣味の世界?朗々とシャウトしての正に王道ブルース曲。中盤のギターソロはクラプトンにアンディの順で、ギター独奏でしっかりソロ披露して始まるミディアムな16刻みによるM6「She's Gone」は、「ピルグリム」収録曲で、喰ったタイトのリズムの中で自らギター添えながら歌い上げていく。彼女はいなくなった、ブルースによくあるテーマで、中盤と終盤にギターソロを挟みます。

そしてアコギ弾き語ってのM7「Ramblin' On My Mind」は、ロバート・ジョンソンの1936年発表曲のカバーで、とても牧歌的にまとめ上げ、そのままアコギ紡いでのM8「Tears In Heaven」は、1992年発表の代表曲の1つ。かすかに鍵盤に女性コーラス、ベースやブラシのドラム従えて厳かに披露する。中盤にアコギ2本が掛け合ってソロを取る。アコギ紡いで始まるスロー系M9「Bell Bottom Blues」は、デレク・アンド・ザ・ドミノスの1970年発表曲。朗らかなメロディを高らかに歌い上げるクラプトン。2番からネイザンの寄り添うベースラインも印象的。中盤にアコギソロ挟みます。

そしてアコギがリフ積み重ねて始まるミディアム系M10「Change The World」は、ワイノナ・ジャッドの1996年発表曲を翌年にクラプトンがカバーして世に知れ渡った楽曲だけど、冒頭からしばしは指弾きベースソロ大会。中盤ようやく本編始まって、知られたメロディをささやかに歌い進めていく。終盤にアコギソロを挟みます。

Disc2枚目に移って、ディレイかけたギターのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M1「Gin House Blues」は、大昔のブルース曲らしい。ここで歌声披露してるのはアンディっぽい。厳かなバック従えて力強くシャウトしていく。高らかなギターソロ、静かに転じて歌反芻、賑やかに迎えるエンディング。

指弾きベースラインからのミディアム系M2「Cocaine」は、1977年発表曲で最もコカイン服用してた時のモノ。そのメッセージ性は強くて耳に大いに残る。中盤のギターソロはフィルで徐々に熱込めるガッド御大。終盤はオルガンソロを。アコギアルペジオから始まるスロー系M3「Wonderful Tonight」も1977年発表曲で、代表曲の1つと言える美メロなバラード曲。これが先の▼2と同時期というのもスゴいと思う。裏のオルガンの和音、切々と奏でてのギターソロ、そしてケイティ・キッスーンによるスキャットと、それぞれの響きは崇高なモノ。

ギターのリードで始まるアップな8ビート曲M4「Badge」は、クリームでの1969年発表曲でグルーヴ感溢れるロックチューン。一旦、音は途切れつつも復活し、野太くシャウト、ギターソロを挟んでテーマ反芻、ここからはアンディがギターソロ、サビ繰り返してドカドカっとエンディング。ギター爪弾いて始まるスローな3連シャッフル曲M5「Have You Ever Loved A Woman」は、1975年発表のブルース曲。しっかりと気の赴くままにギターソロを展開、自らギターで合いの手入れながら荒々しく魂の叫びするクラプトン。その後も存分にソロを奏で上げる。

和音から奔放にギターかき鳴らし、知られたイントロ経てのミディアム系M6「Layla(邦題:いとしのレイラ)」は、デレク・アンド・ザ・ドミノスで1970年に発表した代表曲の1つ。中盤にギターソロ挟みながら圧巻の展開。そうそうロマンティックな後奏をしっかり挟んでエンディング。荒々しさと優しさ、それの共存が人気の秘訣。最後は知られたギターリフからのアップ系M7「Sunshine Of Your Love」で、クリームの1967年発表曲を、アンディと共に歌い飛ばして&弾きまくっていく。中盤にギターソロ、後奏は全員が8分刻み積み重ねる中、高らかにギターソロを展開、ガッド御大の6連タム連打をきっかけにエンディング、スパっと幕を閉じます。

新作も冒頭に配しつつ、求められる過去曲もしっかり披露し、安定のセットだったと思います。願わくばガッド御大にもっと暴れて欲しかった〜。

CDコレクションその2870…「クリスチャン・マクブライド」新作1枚!!

今回は、現代ベースの第一人者であるクリスチャン・マクブライドの最新作がお題目〜。

1:「クリスチャン・マクブライド&エドガー・メイヤー / バット・フーズ・ゴナ・プレイ・ザ・メロディー? (Christian Mcbride & Edgar Meyer / But Who's Gonna Play The Melody?) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]」:But Who's Gonna Play The Melody?〜Christian Mcbride & Edgar Meyer
クリスチャン・マクブライド&エドガー・メイヤー / バット・フーズ・ゴナ・プレイ・ザ・メロディー? (Christian Mcbride & Edgar Meyer / But Who's Gonna Play The Melody?) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]クリスチャン・マクブライド&エドガー・メイヤー
(株)キングインターナショナル
2024-04-18

近年で自身率いるビッグバンドや2018年に結成した4人組バンド=ニュー・ジョーン、またジョシュア・レッドマンやブラッド・メルドー、ブライアン・ブレイドらの4人編成のユニットらと多岐に渡る活動をしているクリスチャン・マクブライド(ac-b…M1-7,9-11 & 13-15、p…M8 & 12)。今回はヴァーサタイルな活動を行っているベーシストであるエドガー・メイヤー(ac-b…M1-9,11-13 & 15、p…M10 & 14)とのデュオ作を発表しました。プロデューサーは2人とTodd Whitelock、全15曲収録です。

まずはM1「Green Slime」(メイヤー作)で幕開け。メイヤー(左)のタッピングにマクブライド(右)がアルコでテーマ奏でて始まるブルージーな楽曲。アルコ用いてのソロは速弾きも交えながら展開し、攻守交代、メイヤーが流麗にアルコソロを取り、テーマ反芻、静かに双方がフィル差し込み、エンディング。

続くミディアム系M2「Barnyard Disturbance」(メイヤー作)は、メイヤーがアルコでテーマ奏でてのブルース調。マクブライドが指弾きで躍動的にソロを、メイヤーがアルコで取るソロは徐々に小刻みに。テーマ反芻して小粋にエンディング。メイヤーのアルコとマクブライドのタッピングでユニゾン、テーマ奏でて始まる軽快な4ビート調M3「Bebop, Of Course」(マクブライド作)は、正にビバップ、アルコソロに指弾きソロ挟んでテーマ反芻、小粋にエンディング。

メイヤーの刻むラインにマクブライドがテーマ重ねてのM4「Bass Duo #1」(メイヤー作)は、テンポ下げてマクブライドの指弾きソロにメイヤーのアルコソロと、互いが対話、即興的にフレーズ差し込みながらエンディングに至って、切々とメイヤーにマクブライドがアルコ弾きで応えて始まるアップ系M5「Solar」(マイルス・デイビス作)は、指弾きウォーキングベース奏でるマクブライドにアルコでソロを重ねてのメイヤー。再びアルコ2重奏となれど、メイヤーのウォーキングベースに指弾きで縦横無尽にソロを取るマクブライドでした。

アルコ左右から重ね合って始まるスロー系M6「Canon」(メイヤー作)は、クラシカルに重奏し合う。徐々に小刻みに応酬、伸ばした音を紡ぎ合って静かにエンディングへと。マクブライドの小粋な指弾きのリードで始まるM7「Philly Slop」(マクブライド作)は、奔放にアルコでソロ展開してのメイヤー。2人の低音域の調べは暖かさを感じさせ、マクブライドが指弾きで小粋に締め括る。

そしてマクブライドのピアノの和音にメイヤーがアルコ添えてのM8「Interlude #1」(メイヤー作)は、どことなく厳かな響きの端的なインタールード曲。メイヤーのアルコとマクブライドの指弾きでユニゾン、テーマ奏でて始まるゆったり系M9「FRB 2DB」(メイヤー作)は、デキシーランドジャズっぽい響き。メイヤーの指弾きの中でマクブライドがアルコでソロを展開、攻守交代してマクブライドの指弾きにメイヤーがアルコでソロを。そして2人でテーマ反芻、小粋に迎えるエンディング。

そしてメイヤーのピアノにマクブライドが深々とアルコして始まるM10「Bewitched, Bothered And Bewildered」(リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハート共作)は、スタンダード名曲を情感たっぷりに奏で上げていく。ソロ含めてその音使いはとっても上品。

深々とした指弾きから始まるM11「Bass Duo #2」(メイヤー作)は、テーマはメイヤー、あたかも独奏のような一矢乱れずな調和の中で指弾きソロを取るメイヤー、そしてアルコで存分に自己表現するマクブライド。テーマを反芻してエンディングを迎えれば、マクブライドのリリカルなピアノのリードで始まるM12「Lullaby For A Ladybug」(マクブライド作)は、メイヤーがアルコで高らかにテーマを奏で上げる。少しテンポアップ、少し躍動的に展開しての中盤に存分にソロを取るメイヤー。ピアノのリードで静かにエンディング。

マクブライドの存在感たっぷりな指弾きのリードで始まるM13「Days Of A Wine And Roses」(ヘンリー・マンシーニ作)は、切々とアルコでテーマ奏でるメイヤー。そのまま雄弁にソロを取り、つづいてマクブライドの指弾きソロはその圧の強さは彼らしいモノ。そしてメイヤーのピアノにその圧強めな指弾きをマクブライドが披露してのM14「Interlude #2」(メイヤー作)は、マイナーな響きを背景にしてのインタールード曲。最後は2名がアルコで重奏して始まるM15「Tennessee Blues」(Bill Monroe作)。そのブ厚い重奏経て、マクブライドにメイヤーの順でアルコソロ。そして入り乱れての交歓からテーマ反芻、小粋にエンディング、幕を閉じます。

アコベのデュオ作だけど、両名の表現の説得力が半端ない故、一気に聴けちゃった1枚でした〜。エドガー・メイヤー、初めてだと思うけど、素晴らしいプレイヤーでしたね〜。

CDコレクションその2869…「クリス・ポッター」最新作1枚!!

今回は、白人テナー奏者として、確固たる実力と人気を持つクリス・ポッターの最新作がお題目です〜。

1:「イーグルズ・ポイント (SHM-CD)」:Eagle's Point〜Chris Potter
イーグルズ・ポイント (SHM-CD)
クリス・ポッター
Universal Music
2024-03-08

クリス・ポッター(s-sax, t-sax & b-cla)を振り返ると、その昔のスティーリー・ダン在籍期を含めるとたくさんの参加作品をレビューしているようで(こちら)、だけどポッターのリーダー作は数少なく、2007年発表の「フォロー・ザ・レッド・ライン〜ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」(レビューはこちら)しか見当たらないのは本当?

しかし今回はポッターと共演歴が長く、そして現代ジャズの中心人物=ブラッド・メルドー(p)、ジョン・パティトィッチ(b)、ブライアン・ブレイド(ds)とスケジュール調整を経て録音・発表となった1枚。ボーナストラック曲加えて全9曲収録です。

まずはピアノの和音にテナー&アコベがテーマ奏でて始まるアップ系M1「Dream Of Home」で幕開け。ブレイドのしなかやなリズムの中、テナーソロへと発展して朗々とブロウ、リリカルなピアノソロから反芻するテーマにはドラムフィル添えて、静かに迎えるエンディング。

アコベのリードで始まる軽快な4ビート調M2「Cloud Message」は、テナーで朗々とテーマを、そのままソロへと発展して抑え気味にブロウすれば、続くピアノソロは凛々しく展開、そしてアコベとドラムがしなやかに掛け合ってテーマ反芻しつつも、テナーが後奏盛り上げ、静かにエンディング。

バスクラ独奏、そのリードで始まるスローなチキチキ曲M3「Indigo Ildiko」は、牧歌的な響きのバラッド曲。ボッサなリズムも取り入れつつ、歌心に富んだアコベソロ、ピアノソロ、そして持ち替えてのテナーソロはそのままリードしてエンディングへとなだれ込む。

アルバムタイトル曲で、アコベのラインからのミディアム系M4「Eagle's Point」は、サンフランシスコの公園のエリアの名前らしく、シンコペーション重ねながらテナーがテーマ展開、少し攻めてのソロを取る。ピアノソロからしなかやなドラムソロ、テーマ反芻し、ブイブイと後奏をテナーで攻め、迎えるエンディング。

ソプラノのリードで始まるスロー系M5「Aria For Anna」は、ソプラノによる情景的なテーマ展開の後、ピアノ独奏となって美しくソロを。そこにソプラノ重なってのデュオとなり、高らかなソロをソプラノでしばし。場に合わせた伴奏をアコベとドラムが施し、静かにエンディング。

ピアノのリードで始まるゆったりワルツM6「Other Plans」は、アコベにテナーへのテーマ繋いでいく。アコベソロ、少し攻めてのピアノソロ、荒々しくテナーソロ、テーマ反芻し、やっぱり後奏はテナーが色を添え、静かにエンディング。

アコベがタッピングにアルコ重ねての怖々しいイントロから始まるミディアム系M7「Malaga Moon」は、どことなく土着な響きの中でテナーが朗々とテーマをブロウしての7拍子曲。堰を切ったかのように弾き始めてのピアノソロはアウト大いに多用し、テナーソロは少し熱を込め、テーマ反芻して静かにエンディング。

実質最後はテナーのブロウにドラムが小刻みに呼応して始まるミディアム系M8「Horizon Dance」は、キューバンビートら用いながら軽やかにテーマ展開。そのままテナーソロはフレーズ押し込んで上がり下がり。軽妙なピアノソロ、そしてしなやかなドラムソロを端的に挟んでテーマ反芻、テナーソロで後奏盛り上げます。

ボーナストラックは、M9「All The Things You Are」(オスカー・ハマースタイン鏡ぁジェローム・カーン共作)で、テナー独奏にて9分34秒を緩急と抑揚を気の赴くままに吹き切るポッター。圧倒的な演奏力の賜物でしかない。

まあ現代ジャズの代表選手たちと共演を果たした本作は、なかなかな完成度。思えばマイケル・ブレッカー亡き後、白人テナーの後継者は彼なんじゃないか…と実感しながら聴いた本作でした。

CDコレクションその2868…「ミシェル・カミロ」最新作1枚!!

今回は、ミシェル・カミロ(p)とトマティート(flamenco-g)の共演作2枚がお題目です〜。

1:「スペイン」:Spain〜Michel Camilo & Tomatito
スペイン
ミシェル・カミロ&トマティート
ユニバーサル ミュージック
2016-11-23
オリジナル音源は2000年発表。

全てはここから始まった。アンダルシア出身のフラメンコ・ギタリスト=トマティートとドミニカ出身のピアニスト=ミシェル・カミロが、1997年11月18日にバルセロナ・ジャズ・フェスティバルで共演、その相性が良かった?1999年に日本とスペイン、スイスにイタリア、ドミニカでの共演コンサート、そして勢いで直後にアメリカで録音したのが本作。全8曲収録です。

まずはM1「Spain Intro」(Joaquin Rodrigo作)で幕開け。アコギのポロリなコードにピアノが切々とテーマ、攻守交代してアコギが引き継いて情感込めてのテーマ、それぞれがフィル差し込みながら展開し、例のキメからのM2「Spain」(チック・コリア作)は、躍動的にテーマを重奏、2拍3連用いてのテーマ解釈は彼らならではのモノ。流麗ながらも凛々しくピアノソロ、そして情熱的なアコギソロ、そして2人の掛け合い挟んでテーマ反芻、エンディングへと。

アコギ独奏、そこにピアノ重ねて始まるM3「Besame Mucho」(Consuelo Velazquez作)は、フリーな流れで知られたテーマを重ねていく。呼応しながら丁々発止、ピアノ独奏、そこにアコギ重なってテーマ反芻、エンディングを迎えます。

それぞれの提供曲を、まずはアコギとピアノのパーカッシブなイントロからのM4「A Mi Nino Jose(邦題:わが息子ホセへ)」(トマティート作)は、どこどなく凝ったメロディを情熱的に紡ぎ上げていく2人。躍動的にピアノにアコギのソロ、両者の掛け合い挟んで勢いのままにエンディング。M5「Two Much / Love Theme(邦題:「あなたに逢いたくて」より 愛のテーマ)」(カミロ作)は、ピアノとアコギがテーマ紡いでの物悲しさ漂うバラード曲。アコギにピアノのソロを挟んで静かに迎えるエンディング。

アコギカッティングに流麗にピアノ重ねて始まるアップ系M6「Para Troilo Y Salgan(邦題:トロイとサルガンのために)」(Luis Salinas作)は、アコギにピアノがテーマ繋ぎながら展開、大いに息の合った演奏、またその小気味よさは抜群。ピアノソロ、そして独奏となってのアコギソロ、そこにピアノ割って入って&掛け合いながらテーマ反芻、エンディングへとなだれ込めば、裏繋いでのテーマをアコギ爪弾いて始まるアップ系M7「La Vacilona」(トマティート作)は、寄り添うピアノ従えてテーマ展開。ラテンなピアノソロからテーマ一節、アコギソロは低音から高音を行き来して。終盤にピアノとアコギの掛け合いはとってもエモーショナル。2人のソリからエンディングへと。

最後はピアノのリードで始まるミディアム系M8「Aire De Tango」(Luis Salinas作)で、アコギで正にタンゴなテーマを紡ぐ。後を受けてピアノがテーマからソロへと発展、そしてアコギ独奏となり気の赴くままに紡ぎ上げるトマティート。そこにピアノ加わり、互いに添え合ってエンディング、幕を閉じます。

何だか共演というより主役がトマティートっぽい気もする。1954年生まれのカミロに対して1958年生まれのトマティート。ただしキャリア的にはトマティートの方がデビューは数年早かったようだから、一定の大人の配慮、しかし饒舌に語りかけるトマティートの姿は鮮烈でしたね〜。

2:「スペイン・フォーエヴァー・アゲイン (SHM-CD)」:Spain Forever Again〜Michel Camilo スペイン・フォーエヴァー・アゲイン (SHM-CD)& Tomatito
ミシェル・カミロ/トマティート
Universal Music
2024-05-01

共演3作目。数々有するミシェル・カミロの音源の中に、アンダルシア出身のギタリスト=トマティートとの共演音源は2009年発表の2作目(レビューはこちら)のみで、1作目(上の1ね)を持ってなくって慌てて購入した次第。さてさて3作目となる本作は、「アランフェス協奏曲」を目玉として全9曲収録です。

まずはアコギの情感的なリードで始まるM1「Affonsina Y El Mar(邦題:アルフォンシーナと海)」(Ariel Ramirez y Felix Luna作)で幕開け。後を受けて応えるピアノ独奏。2人が絡み合ってテーマを紡いでいく。ピアノにアコギの順で憂いあるソロ、テーマ反芻&リットしてエンディングを迎えれば、テーマをしっかり重奏して始まる少しスロー系M2「Mambo Influenciado」(チューチョ・バルデス作)は、キューバ人ピアニストである作者たけど正にスパニッシュ度が全開、ピアノにアコギ、その順で徐々に間を詰めての掛け合う。その様は非常に躍動的で、そのままテーマ反芻してエンディング。

テーマをアコギとピアノが繋いで始まる少しスロー系M3「Antonia」(パット・メセニー作)は、作者メセニーの人気曲。朗らかなメロディを情感込めて繋いでいく。盛り上がって少しテンポ上げてアコギとピアノの熱を込めての掛け合いは徐々に間が詰まっていく。静かに転じてテーマ反芻、しっとりとエンディングを迎えれば、ピアノとアコギが呼応し合って始まるゆったりワルツM4「Remembrance」(カミロ作)は、フリーっぽくピアノがテーマを紡いでいく。ライナーに記された「内省的」というのはいい表現。アコギにピアノのソロをとそれぞれがしっかりと自己表現、特にカミロは情感込めてのモノ。テーマ反芻、アコギのリードによる後奏経て、しっとりとエンディング。

アコギ&ピアノがスパニッシュ?更にフラメンコに寄せ、溜めてテーマ奏でて始まるM5「Nardis」(マイルス・デイビス作)は、そのままリリカルなピアノ&にアコギのソロをしっかりと。テーマ反芻し、和音重ねてのエンディングを迎えて、荒々しいアコギカッティングからのアップなハチロク曲M6「La Leyenda Del Tiempo」(Ricardo Pachon y Federico Garcia Lorca作)は、アコギにピアノが情熱的にテーマを繋ぐ。こちらもフラメンコの一種=バンベラらしく、躍動的なピアノにアコギのソロを挟んでテーマ反芻、同時ソロへと発展してフェードアウトします。

そして本作のハイライト!アランフェス協奏曲から3曲、アコギで知られたテーマを紡いで始まる3連系M7「Allegro Con Spirito - Alanjuez: 1. Allegro Con Spirito」は、追ってテーマをピアノが引き継ぎ、共に絡み合って&分け合って小気味よく進行。そしてアコギにピアノ重ねて始まるM8「Adagio - Aranjuez: 2. Adagio」は、知られたその物悲しいテーマを両者が繋ぎながら展開。掛け合い的にソロを交歓し、大いなる緊張感を醸し出し、特にオブリガートかき鳴らしてのアコギソロはトマティートの魂の叫び。しばしのアコギ独奏を経て、荘厳にピアノがテーマ反芻、静かにエンディング。最後はアコギがテーマを朗らかに紡いで始まるM9「Allegro Gentile - Aranjuez: 3. Allegro Gentele」。後を受けてのピアノ、そして両者掛け合って展開するテーマは軽やかな響き。アコギとピアノが躍動的にソロ掛け合い、オブリガードをきっかけにテーマ反芻、ピアノのリードにアコギ重ねて静かに小粋にエンディング、幕を閉じます。

前述の通り、1997年11月18日のバルセロナ・ジャズ・フェスティバルでの共演から25年を超える交流を持つ2人の現時点でのスタジオ作は、2人の記録ですね〜。必ず4作目も発表となるはず〜(笑)。

CDコレクションその2867…「ハービー・ハンコック」ブートレグ作2枚!!

今回は、ハービー・ハンコックのライブ音源ブートレグ作2作がお題目です〜。

どちらもファンク&ヒップな時期のモノです。

1:「Live In Tokyo 1978」:Live In Tokyo 1978〜Herbie Hancock & The Headhunters
Live In Tokyo 1978
Herbie Hancock & The Headhunters
Hi Hat
2024-04-19

はい、こちらは1978年9月28日に中野サンプラザで行われたライブ音源のブートレグ作。ハービー・ハンコック(kbds)とザ・ヘッドハンターズ=ウェブスター・ルイス(kbds)、レイ・オビエト(g)、ポール・ジャクソン(b)、アルフォンス・ムゾーン(ds)、ビル・サマーズ(perc)、ペニー・モウピン(sax)の面々のモノで、ハービーがファンクに傾倒していた時期の記録です。全5曲収録。

まずはエレピで知られたリフ奏でて始まるスローなチキチキ曲M1「Butterfly」で幕開け。テーマはソプラノが静かに&朴訥と奏でつつ、節々のシンコペーションでメリハリ感じさせる練られた編曲。躍動感溢れるビートに変化してのエレピソロは間を生かしたモノ。重なるシンセが厚み醸し出し、爪弾いてのギターソロの途中でドラムは倍テン、厳かに盛り上がっていく。一旦はスパッと切れつつ、静かにテーマ反芻、エンディングを迎えます。ハービーの端的なMC。

喰ったリフ重ねて始まるミディアムな跳ね系M2「Sunlight」は、ボコーダー越しにてテーマ奏でての泥臭いファンクチューン。こんなセンスがハービーらしい。そのまま延々とボコーダーソロ、一旦はテーマ反芻、チキチキ用いたブリッジ挟んで高らかなソプラノソロへと発展。高音域多用のせいでかヒステリックに響きます。そしてボコーダーのリードで後奏をファンキーに展開、喰ったキメ重ねてエンディング。

エレピのリードで始まるアップ系M3「I Thought It Was You」は、ボコーダーがテーマ奏でてのスペーシーな響きのファンク調。明るく変化したリフを節々に挟んで小気味よく進行すれば、ギロ?土着な打楽器音鳴り響き、知られたシンセベースのリフにギター重ねて始まるミディアム系M4「Chameleon」は、小気味よいクラヴィネットにテナー&ギターがテーマ重ねて展開。豪放にテナーソロには気の赴くままにシンセを挿入するハービーら。そしてエレピソロは全員が追従して大いに盛り上げていく。そしてベースソロに突入かと思いきや、縦横無尽にシンセソロ。エレドラも小気味よく鳴り響き、テナーとシンセが掛け合いながら丁々発止。その力強いグルーヴ感は彼らならでは。

そしてアンコールはギターのリードで始まるミディアムな3連シャッフル曲M5「Shiftless Shuffle」。演ってる事はブルース、しばしのギターソロを経て、テナーのリードでアップ系へと変化、エレピやドラム、豪放にテナーらがソロを重ね、その勢いのままエンディング、ステージは幕を閉じます。

2:「Live In Tokyo 1984」:Live In Tokyo〜Herbie Hancock and The Rockit Band
Live In Tokyo 1984
Herbie Hancock & The Rockit Band
Hi Hat
2024-04-19

1983年発表「フューチャー・ショック」によって、ビル・ラズウェルとマイケル・バインホーン全面参加し、ヒップホップ路線を取り入れて商業的にも大成功を収めた1枚だけど、その翌年に「サウンド・システム」を発表、その直後の1984年7月30日によみうりランドイーストで行われたライブ音源のブートレグ作。メンバーは、ハービー・ハンコック(kbds)にザ・ロックイット・バンド=ジェフ・ボヴァ(kbds)、ウェイン・ブラズウェイト(b)、エドワード・ルイス(ds)、アントン・フィアー(perc)、フォディ・ムサ・スソ(perc)、D.ST.(turntable)、バーナード・ファウラー(vo)といった面々。CD2枚に全10曲収録です。

Disc1枚目、拍手に司会者からの「ロック・イット・バンド!」と紹介、スクラッチにドラム&エレドラによるヒップなビート鳴り響いて始まるM1「Earth Beat」は、「ハービー・ハンコーク」と紹介されて登壇し、グルーヴィーなベースの中でシンセが端的なテーマを紡いでいく。琴の音のようなシンセ刻みが繰り返され、また2名のパーカッション奏者とターンテーブル奏者の繰り出す音がサウンドのミソ。

ハービーのMC経て直前発表作の表題曲!ミディアム系M2「Sound-System」へと。シンセによるテーマはあまり意味がなく、リズムのキメや仕掛けがこの時代に先鋭的であっただけ。中盤と終盤に端的なシンセソロを挟んで、そしてファウラーを呼び寄せて始まるアップ系M3「Future Shock」(カーティス・メイフィールド作)は、大ヒット作表題曲だけど歌モノだったのは覚えてませんでした。カーティスのカバーで、前年1982年発表の「ライト・ミー・アップ」っぽいブラコン要素もそこそこ、中盤にフェイク大会にクラヴィネット連打、誰ががコーラスで色添えてます。

MC経て、ムサ・スソの土着なタイトルコールから始まるアップ系M4「Karabali」は、隙間にキーボードソロを挟みながら進行。ムサ・スソの爪弾く弦楽器のソロを一瞬挟みながらも、存分に自己表現するハービー。終盤は打楽器隊が愚直にビート重ねて迎えるエンディング。そしてヒップなイントロからのミディアム系M5「Metal Beat」は、人声サンプリングしたシンセ音とスクラッチ音が掛け合いながら賑やかにテーマ展開。ベキベキとスラップ入ってシンセソロと、箇所によってはテクノっぽくも響く前衛さも持ち合わせています。

MCで「ロマンス」と繰り返し、ビートにエレドラ絡めたミディアム系M6「Stars In Your Eyes」は、効果音的な煌びやかなシンセ音らも色添えた中、ファウラーがリード取ってのアーバンソウル曲。折り重なるシンセ音が色を添え、中盤からは熱くフェイクの連続。

Disc2枚目は、タムら16連打からのミディアム系M1「Hardrock」で、シンセが端的なテーマを繰り返す。ノイジーなスクラッチ音と16刻みのビートはどれも同じ。終盤に煌びやかにギター風シンセソロを挟んで、同じ16刻みのビート用いてのミディアム系M2「Junku」は、シンセにムサ・スソの音階あり打楽器のリフ、スクラッチでそれぞれテーマらしきを繋いでいく。

鐘の音など鳴り響き、タム&スクラッチの連打からのミディアム系M3「Rockit」は、正に代表曲でバンド名の由来でもある。端的なテーマをシンセで緩急交えながら展開。コンガやスクラッチのソロから躍動的にリズム繰り出して、シンセソロ大いに展開してエンディング、感謝のMC。ハービーのキャリアにおける代表曲の1つで知られたリフをシンセが繰り出して始まる少しスロー系M4「Chameleon」は、各種シンセ用いながら軽妙に進行。シンセソロはハービー単独から、ボヴァとの掛け合いへと発展、丁々発止を繰り広げる。そして野太い男性コーラスからスラップ&エレドラ鳴り響く中、キーボードソロへと発展、スクラッチのリードによるリフと交差しながらそのままエンディング、大いなる歓声を得てステージは幕を閉じます。

1984年、まだまだディスコ溢れてた時代にハービーはヒップホップというモノで「クラブミュージック」の1つを世に提示したように思います。

CDコレクションその2866…タワレコ限定「City Music Tokyo」2枚!!

こちら、クニモンド瀧口氏による「CITY MUSIC TOKYO」のタワレコ限定2種がお題目〜。

1:「City Music Tokyo junction」
4580278264459
ヴァリアス
タワレコ限定
2022-05-11

先の投稿(「〜その2865」)が一般発売分のせいでか「売れ線」まとめた感が強いけど、こちらはマニアックな選曲が本当に多いです〜。知らない人だらけ…。今回のテーマは「junction」で、全17曲収録です。
全17曲収録です。

まずは名古屋発のバンド=GUIROによる男女スキャットのリードで始まるミディアム系M1「ABBAU」(2016年…詩曲:高倉一修)で幕開け。活動休止期間を経て再開直後のシングル曲らしく、高らかな高倉氏の歌声に重なる女性コーラス隊&弦楽器隊、その世界観は独特のモノ。男女2人のユニット=MinuanoによるM2「終わりのない季節」(2022年…詩曲:尾方伯郎)は、榊原香保里がアンニュイな歌声で歌い進めていく。喰ったリズムとラテン調なリズム用いてかつてのorange pekoeっぽくもある。中盤には端的にフルートソロ、またジャジーなギターソロ、終盤には豪放なテナーソロも挟みます。

木全務と山崎ゆかりによるユニット=aoによるピアノのリードで始まる少しスロー系M3「君はひとくせ」(2005年…詩曲:木全務)は、デビュー作1曲目として紹介されたグルーヴィーなリズムの中、山崎さんのしみじみな歌声が響き渡る。オルガンや弦楽器隊の間奏挟んでどことなく豊潤なサウンドが印象的。ギタリスト兼シンガー=青山陽一によるギターらのリフで始まるミディアム系M4「スマイルの最中で」(1993年…詩曲:青山陽一)は、粘っこい青山氏の歌声が響き渡るグルーヴィーチューン。Bメロからのどことなく明るいコード進行がシティポップっぽくもある。中盤にブルージーなギターソロを挟みます。

前園直樹と新井俊也による音楽ユニット=冗談伯爵によるシンセのリードで始まるアップな16系M5「西暦2200年」(2020年…詩:前園直樹、曲:新井俊也)は、軽やかなビートに前園氏の軽やかな歌声が響き渡ってのアーバンなソウル調。サビには倉田美和がハーモニーを添えれば、女性シンガー=UKOによる煌びやかなシンセのリードで始まるアップ系M6「Time Traveler」(2016年…詩曲:クニモンド瀧口)は、4つ打ち用いた小気味よいリズムの中で、UKOが朗々と歌い上げてのグルーヴィーかつスペーシーな楽曲。中盤にギターソロ、また煌びやかなシンセワークもとっても印象的。

松江潤によるギター左右掛け合いからの少しスロー系M7「アレンジメントヘアスタイル」(2020年…詩曲:松江潤)は、底辺をシンセベースが支配する中、ムーディなアーバンソウル。中盤にエレピソロ交えつつ、終盤には本人のギターソロを高らかに展開し、クニモンド氏単独展開となったばかりの流線形によるエレピとクラヴィネットが重なり合って始まるアップ系M8「恋のラストナンバー」(2006年…詩曲:クニモンド瀧口)は、ヤマカミヒトミがアンニュイな唄声で歌い進める正にシティポップ。節々で色を添えるハーモニカ、中盤にはアルトソロ、終盤にはギターにエレピのソロを挟みます。洗練とはこうゆう事。

大阪発のガールズグループ=Especiaによる折り重なるシンセで始まるミディアムな4つ打ち曲系M9「海辺のサティ」(2013年…詩:mirco、曲:Pellycolo)は、エレクトロなキラキラ感溢れる中、淡々と歌い進めてのポップチューン。「関ジャム」の中で海ソングの1つとして選ばれたらしい。男女2人組ユニット=microstarによるブラス隊のリードで始まるミディアム系M10「夕暮れガール」(2011年…詩:飯泉裕子、曲:佐藤清喜)は、タム絡めた土着なビートの中、颯爽と歌い上げての明るいポップチューン。そのサウンドは1980年代前半のモノを彷彿させます。

青木慶則=HARCOによるミディアムな4つ打ち曲M11「Night Hike」(2004年…詩曲:青木慶則=HARCO)は、1980年代前半のユーロポップ的なシンセ音従えながら自身で多重して歌い進めていく。渋谷系っぽくの更に洗練されたサウンドが後を引けば、Natsu Summerによるピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M12「二人が隣にいること」(2017年…詩曲:クニモンド瀧口)は、夏の終わりを感じさせるメロウなバラード曲。裏のピアノ、サビ裏のクニモンド氏によるハーモニー、そのしみじみ感が印象的な楽曲。

男性3人組ユニット=PARADE PARADEによるキメにコーラス重ねて始まるスローなチキチキ曲M13「みつめていたい」(2018年…詩:松本晃貴、曲:大松沢ジョージ)は、高らかで透明感溢れる歌声に
用いての素朴でハートフルなバラッド曲。男女4人組バンド=ゴホウビによるギターらのリードで始まる少しスロー系M14「ターミナル」(詩曲:SUGIE)は、機械的な打ち込みの中、女性ハーモニー添えながら歌い進めてのアーバンなバラッド曲。中盤、ギターが高らかに加わってサビを大いに盛り上げる。

音楽ユニット=am8によるDJ風な台詞一言からのミディアム系M15「シティポップ ララバイ(ft. 高浪敬太朗 mad FPU Lovers Rock Remix)」(詩曲:am8)は、バックビート用いて朴訥と歌い進めてのとことなくな脱力系レゲエソング。かつては大学生バンドであったあっぷるぱいによるアップ系M16「ココナッツホリデー」(2022年…詩曲:山下)は、女性がリード取っての素朴なポップソング。彼らの敬愛するはっぴいえんどを意識しての楽曲らしく、中盤にギターとピアノのソロ、終盤にワルツに転じての後奏、テンポアップして躍動的なギターソロを挟みます。

最後は男女2人組ユニット=ウワノソラ'67によるスローな3連シャッフル曲M17「雨降る部屋で」(詩曲:角谷博栄)。透明感溢れる女性ボーカルのリードで高らかに歌い進めてのしみじみ系ラブバラード曲。「胸の中まで〜I Love You〜」なサビのキャッチーさ、終盤にたっぷりとテナーソロを挟みます。

2:「City Music Tokyo tremolo」
4580278265654
ヴァリアス
タワレコ限定
2023-01-25

今回のテーマは「tremoro」。全17曲収録です。

まずは、Gentle Forest Jazz Bandのボーカル木村美保のソロ名義=こつぶが、ギタリストの月見一盃をフィーチャーしてのエレピとギターのリードで始まるミディアム系M1「スカイブルー feat. 月見一盃」(詩曲:こつぶ)で幕開け。オーガニックな響きの楽曲で、中盤にギターソロを配して小粋に披露する。ジャズピアニストである吉澤はじめによるエレピに口笛のリードで始まるミディアム系M2「記憶の平行線」(詩曲:吉澤はじめ)は、朴訥と歌い進めてのムーディな響きの楽曲。中盤と終盤に本人によるエレピソロを挟みます。

KASHIFだけど、ホイットニー・ヒューストンらに楽曲提供した人ではなく、ギタリスト兼ソングライターでもある日本人、打ち込みにシンセらが折り重なって始まる少しスローなチキチキ風M3「Desparate Coffee」(詩:鴨田潤、曲:KASHIF)は、グルーヴィーなシンセベース&打ち込み従え、気怠く歌い進めての洗練されたシティミュージック。そのサウンドの時代は1990年代後期なモノ。ギターカッティングがどことなくカッコいい。菊池成孔と岩澤瞳によるプロジェクト=FINAL SPANK HAPPYによる少しスロー系M4「エイリアンセックスフレンド」(詩曲:FINAL SPANK HAPPY)は、「苦いキス、甘いペニス」という強烈な言葉を冒頭に配してアンニュイな歌声、自身で重ねながら深々とした打ち込みとシンセ、ストリングス隊と菊池氏のコーラス、それらがどことなくムーディで上品な響きを残して、何だか確信犯しちゃってる菊池さん。

鍵盤奏者のHidefumi Inoによるエレピのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M5「Squall」(詩曲:猪野秀史)は、朴訥とした中低音域にて歌い進めるグルーヴィーチューン。歌伴していたクラヴィネットが中盤にソロを展開。シンガーソングライターの朝日美穂によるアップ系M6「夏のトレモロ」(詩:朝日美穂&安土メイ、曲:堀込高樹)は、アンニュイな歌声にて歌い進めての少し不思議な雰囲気系。下支えするオルガンの暖かい響き、また中盤と終盤にギターソロを挟みます。

シンガーソングライターの瀧川ありさ&クニモンド瀧口自身のプロジェクト=流線形によるシンセのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M7「Warmth」(詩曲:瀧川ありさ)は、淡々とメロディ紡いでの朗らかな響きのシティポップ。グルーヴィーなベースライン、中盤と終盤にシンセソロを挟みます。男女6人編成によるバンド=ユメオチによる女性の歌声にピアノ添えて始まるスロー系M8「暮らしの眼鏡」(詩:保坂ねこ、曲:行達也)は、どことなく切なく響く素朴なバラード曲。歌伴してたスチールギターのソロを中盤に挟みます。

結成10周年ながら先頃解散した男性5人組バンド=1983による甘く歌い出して始まるアップ系M9「Swim」(詩曲:関信洋)は、4つ打ちに喰ったベースライン絡めた中、朴訥とした歌い進めてのささやかな響きの楽曲。福岡出身の男女4人組バンド=SHAKYによるシンセのリードで始まるアップ系M10「silhouette」(詩:来海、曲:Asahi Ogawa)は、グルーヴィーなリズムの中、女性ボーカルがパーカッシブなメロディを歌い進めての今風ソウルチューン。裏で響くエレピ音、中盤には粘っこいギターソロ、終盤にはスペーシーなシンセソロを挟みます。

歌手にダンサー、振付師であるNAYUTAHによるソプラノ&シンセのリードで始まるアップな4つ打ち曲M11「君のポラロイド -Cunimondo Mix-」(詩:沖野修也、曲:川薫)は、張りのある歌声用いて朗々と歌い進めてのアーバンな響きの楽曲。YouTube発のシンガーソングライターKenta Dedachiによるシンセのリードで始まるアップな4つ打ち曲M12「Fly Away feat. Kan Sano」(詩曲:Kenta Dedachi)は、英語と日本語の歌詞を繋ぎながら歌い進めるグルーヴィーな楽曲。中盤にエレピソロを挟みつつも、練られたバックトラックは洗練されたモノ。

女性シンガー脇田もなりによるギターカッティング従えて歌い出すミディアムな4つ打ち曲M13「PLACE」(詩:YURINA de GOLD DIGGER & 脇田もなり、曲:新井俊也、Dorian & 脇田もなり)は、吐き出すように歌い進めてのデジタルなファンク調。深々としたシンセベースがどことなく小躍りさせてく。男女4人組バンド=Mimeによるシンセのリードで始まるアップな4つ打ち曲M14「Caught in shower」(詩:ひかり、曲:Mime)は、グルーヴィーなビートの中で囁くように歌い進めてのスムースソウル曲。中盤と終盤に印象的なギターリフを詰め込んでます。

男女2名による音楽ユニット=flex lifeによるアコギのリードで始まるアップ系M15「声をきかせて」(詩曲:大倉健)は、粘っこく響くbirdっぽい女性ボーカルが歌い進めての少しオーガニックな響きの楽曲。アコベが裏支えているのもその要因。「ラーイヤー」なスキャットで構成したサビはある意味でキャッチー。インドネシアと日本のハーフな女性シンガーLisa Halim feat. 流線形によるシンセのリードで始まる少しスローな跳ね系M16「恋はジェラシー」(詩:Lisa Halim、曲:クニモンド瀧口)は、朗らかな響きを持つささやかな楽曲。その歌声にかすかなコーラス、さり気ないシンセ音らによって何となく染みます。

最後はシンガーソングライターのオオタユキによるエレピのリードに打ち込みドラム重なって始まるスロー系M17「傘唄」(詩曲:オオタユキ)は、自身で歌声重ねながら歌い進めていく。そこに少しチェロの伸ばした音のみを重ねて、シンプルな伴奏ながらも染みるメロディと歌声でした〜。

1も2も本当にマニアックなアーティストのマニアックな楽曲ばかり。本当に調べても出て来なかったりしたんだけど、クニモンド氏が世間で知らしめたいシティポップの楽曲…という事です。う〜ん、勉強になる〜。

CDコレクションその2864…「あぶない刑事」関連2枚!!

今回は、まさかの復活!「あぶない刑事」劇場版第8作に合わせて、発表されたサントラ&企画盤の2枚がお題目です〜。

1:「帰ってきた あぶない刑事 オリジナルサウンドトラック (特典なし)
帰ってきた あぶない刑事 オリジナルサウンドトラック (特典なし)
ヴァリアス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-05-08

まずはこちら、サントラです。前作「さらば あぶない刑事」の劇伴は安部潤さんで、今回も過去音源のリフレッシュ化には参加し、全30曲収録中、10曲(M1,6,9-11,13,17,27-28 & 30)には尽力してますが、新たに制作された音源20曲は、新たに岩本裕司さんが参加、スコアを提供しています(記載なきは「曲:岩本裕司」)。

さて、まずはシリーズのOPテーマ曲として知られるM1「ABUNAI DEKA opening theme」(曲:舘ひろし)で幕開け。オリジナルに準じた譜面で新たに録音し直してのモノ。安部さんが近年尽力している川口千里(ds…M1 & 30)がドラムを披露。

タム廻しにギター絡んでの8分の6拍子曲M2「Back In Yokohama」は、サスペンスフルな冒頭の劇伴で、小刻みな低音域シンセ繰り返されてのM3「Abudeka is Back -main title-」は、ドラムら加わって徐々に昂ってメインタイトルが表示な流れ。アコベのリードで始まるミディアム系M4「T&Y Detective Agency」は、エレピらのコード重なって何かの始まり的な印象を残す。そしてストリングス音に鍵盤重なってのM5「Ayaka」は、本作のヒロイン彩夏のテーマを端的に。あえての意味深なメロディで仕上げています。

躍動的なビートからのアップ系M6「Running Shot 2024 MIX」(詩:門間裕、曲:吉松隆)は、柴田恭兵(vo)の歌声はそのままに、ファンク寄りな伴奏に置き換えてミックスし直してのモノ。やっぱカッコいい。

フェードイン的に始まるM7「Skeet Range」は、コード音に打ち込みのリズム重ねてどことなく漂う緊張感。4つ打ちにギター8分刻み重ねて始まるアップ系M8「First Client」は、最初のクライアント=彩夏との場面でのモノ?

そしてM9「Bacon Ham And Scrambled Eggs」(詩:平塚文子、曲:小路隆)は、TV版本編からの引用。新たな譜面でより洗練させての再演。また中園亜美(sax…M9 & 28)のテナーのリードで始まるスローなチキチキ曲M10「Where Do You Go From Here? 」(詩:リンダ・ヘンリック、曲:都志見隆)は、映画3作目のテーマソングでロザリーナ(vo…M10-11)が歌うジャジーなバラード曲。Pat Glynn(b…M10)のアコベもよく響いてます。そして本作の挿入歌で同じくロザリーナが提供&歌うミディアム系M11「no plan」(詩曲:ロザリーナ)は、日本語歌詞による朗らかな響きの素朴なポップソング。「あぶ刑事」的には少し異質だけど素直にいい曲。

静かにギターカッティング、そこにシンセ重なってのミディアム系M12「Karma」は、М7と似た構成のサスペンスフルな劇伴。ピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M13「Where Do You Go From Here? another version」(曲:都志見隆)は、М10のインストバージョン。シンセがテーマを奏でます。そのアンサーソング的に岩本氏が今回制作したM14「Where Do You Come From?」(詩:岩本裕司)は、Mayowa(vo)が英語歌詞用いて歌うA.O.R.なテイストの楽曲。

伸ばしたストリングス音にピアノ重なってのM15「Legends in Yokohama」は、港署に2人が戻って来るシーンで使用?重重しいギターカッティングからの少しスロー系M16「Bad Feeling」は、高らかにギターがテーマ奏でてのこれから何かが的な劇伴。そしてギターカッティングにスネア重ねてのアップ系M17「Cops And Robbers」(曲:小路隆)は、TV版本編からの終盤の追跡シーン等で多用されたモノ。ギターがテーマ取りつつ、中盤にはKHylin(voice…M17)とがラップ風メロディを口早に完全再現。

ピアノが和音重ねて始まるM18「25 Years Ago」は、彩夏の母夏子=吉瀬美智子演じるステラ・リーと鷹山との悲しい出来事を、ピアノとストリングス隊によってしっかり切々と奏でていきます。ストリングス隊にギター8分刻み重ねての少しスロー系M19「Resolution」は、解決に向けて動き出す的な響き。M20「Scapegoats」は、リウ・フェイロンを好演した岸谷五朗の最後のシーンでの劇伴かも。

小刻みな重低音からのアップ系M21「Car Chase in Honmoku Wharf」 は、印象づけのシンコペーションが緊迫感を醸し出す。ストリングス隊の重奏から始まるM22「Bad Company」は、悪の会社?仲間?端的に伸ばした音でまとめ上げれば、ギターにスネア音!少しスロー系M23「They Are Back」は、アップな3連シャッフルにも変化し、ギターがテーマらしきを展開してのブルースロック調。荒々しさとワイルドさを強調したい時の劇伴って近年はこんな調子なのが増加気味。

ストリングス隊のリードで始まる少しスロー系M24「Escape I」は、逃亡1、小刻みなベース音らを従えつつも、中盤から躍動的なリズムを一瞬挟みつつもスリリングに展開。そしてM25「Natsuko」は、夏子=ステラ・リーの死のシーン、端的に披露すれば、M26「Escape II」は、逃亡2、こちらもスリリングながら静かに迎えるエンディング。

ギターにハイハット全開なアップ系M27「On The Run」(詩:Marie Susanne Edrren、曲:都志見隆)は、TV版音源?ここでは木村彩乃(back-vo…M1,17,27 & 30)がソウルフルな歌声でシャウトする。そしてM28「So Fine」(曲:舘ひろし)もTV版本編から、大団円的に港署内で用いられるコミカルな劇伴を再録。ソプラノがテーマ奏でます。M29「Goodbye, Dad」は、彩夏との別れの&本編最後のシーン用。

最後は掛け合うギターらのイントロ経てのM30「翼を広げて 2024 re-recorded version」(詩曲:舘ひろし)。舘ひろし(vo)も再録に立ち会ったんかな?TVシリーズ「またまた〜」のEDテーマを、中盤に入江誠(g…M1,9,27 & 30)のギターや田中充(tp…M27 & 30)のトランペットのソロを交えつつ、また女性コーラス陣のいかにもな1980年代らしい唱法も印象的。

参加ミュージシャン。安部潤(p…M10、kbds & prog…M9,13,17,27-28 & 30)仕切りの楽曲らに、Shu Inui(g…M11)、櫻井睦来(b…M11)、Dennis Frehse(ds…M10)、Gustavo Anacleto(sax…M1 & 10)、村瀬由衣(back-vo…M1 & 30)、佐久間雅一(back-vo…M1)。岩本裕一仕切りの楽曲の中の1曲(M14)に、江畑コーヘー(g)、ウチダアキヒコ(b)、宮上啓仁(b)、裕木レオン(ds)、室屋光一郎カルテット=…室屋光一郎(1st vln)、小寺里奈(2nd vln)、島岡智子(viola)、塩沢真巳(cello)、Mayowa(vo)。

2:「あぶ刑事 JAZZ
あぶ刑事 JAZZ
安部潤&THE SECRETS
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-05-08

劇場版7作目の「さらば あぶない刑事」で劇伴を手がけた安部潤さんは、今回の8作目の方でも大きく助演してるんだけど、こちらはシリーズの代表曲をジャズにして!という企画作。安部潤&THE SECRETs=安部潤(p & kbds)、Mark Tourian(b…M1-8)、Dennis Frehse(ds)、Gustavo Anacleto(flu & sax)を中心として録音・発表となったのが本作です。全9曲収録。

まずはテナーのリードで始まるスローなチキチキ曲M1「Where Do You Fo From Here?」(曲:都志見隆)で幕開け。映画3作目のテーマソングで、ピアノとテナーでムーディにテーマを紡ぐ。中盤にピアノにアコベ、テナーのソロ、テーマ反芻の後、テナーの深いリードで締め括れば、ドラムのリードで始まるアップ系M2「Trash」(曲:太田美知彦)は、TVシリーズ2作目「もっと〜」の柴田さん歌う挿入歌。ゲストの矢堀孝一(g…M2 & 5)のギターにテナーが5拍子にて展開するAメロ、テナーが4拍子にて展開するサビで構成。中盤にギターとテナーそれぞれが激しめにソロを取り、テーマ反芻の後に小粋にエンディング。

喰ったキメ重ねて始まる軽快な4ビート曲M3「FireCracker」(曲井:藤田千章&佐藤竹善)は、1998年に放送&公開された「〜フォーエヴァー」のSING LIKE TALKINGが歌った主題歌。それをLuis Valle(tp…M3 & 7)のトランペットとテナーが合わせて&分け合いながら、スウィング感豊かにテーマ展開。中盤に高らかにトランペットにテナーのソロ、ブリッジ的に全員の重奏挟んだ後、2管の掛け合いで盛り上げる。ソプラノのリードで始まるスローなチキチキ曲M4「Fool For Love」(詩:Craig Leishman、曲:松下誠)は、歌心りえ(vo)がリード取ってのオーガニックなバラード曲。中盤、4ビートに変化してソプラノ、終盤にエレピのリードからのソプラノのソロにはフェイクも色っぽく交えます。

ボッサな響きのミディアム系M5「冷たい太陽」(曲:舘ひろし)は、TV本編のEDテーマをアルトが気怠くブロウする。中盤にアコベとアルト、情感込めたアコギのソロを挟んでテーマ反芻、アルトのリードで躍動的な後奏、エンディングを迎えれば、アコベのラインにフルートやエレピが色を添えて始まるM6「So Fine」(曲:舘ひろし)は、シリーズOP曲を土着なビート用いてユーモラスにカバー。エレピにフルートがテーマ繋ぎます。中盤にフルートとオルガンのソロ、終盤にタム繋いでのドラムのソロを挟みます。

高揚感溢れるイントロからの高速4ビート曲M7「Long Goodbye」(曲:安部潤)は、前作「さらば〜」提供曲の再演で、高らかにトランペット、深々とテナーがテーマ繋いでいく。いかにも東映らしいダサげなメロディは劇伴の1つだけど鮮烈に頭に残ってました〜。中盤にアルコ用いてのアコベソロ、流麗なピアノにテナーのソロ、キメと対峙してのドラムソロ、終盤にトランペットのソロを挟んで、ピアノ従えてテナーがリードしてのスロー系M8「Night Lounge」(曲:安部潤)も、前作からので、ピアノにテナーが繋いで&重ねてテーマ展開するムーディなバラード曲。中盤にピアノにテナーの順でソロを取ります。

最後はМ1の歌あり&何故かPat Glynn(b…M9)にベースを変えたバージョン!M9「Where Do You Go From Here?(Full Version)」(詩:リンダ・ヘンリック、曲:都志見隆)は、ロザリーナ(vo)が甘くコケティッシュに歌っていく。テナーが歌伴、ささやかに盛り上げて、静かに幕を閉じます。

横浜とジャズ、そんなありがちな組み合わせが企画の最初だったのかもしれません。しかし安部さんは手堅くも意外に攻めた1枚に仕上げた感ありでした〜。

CDコレクションその2863…「小坂忠」1枚!!

一昨年の4月に亡くなって以降、発表されたベスト集&未発表作品集を追っかけてた事から、今回、再発見送りとなってたデビュー作直後に録音、発表となってたライブ作がお題目です〜。

1:「もっと もっと (CD) (特典なし)
もっと もっと (CD) (特典なし)
小坂 忠とフォージョーハーフ
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-04-24

1972年3月30日に郵便貯金ホールで行われたライブ音源。その前年1971年11月にデビュー作「ありがとう」(レビューはこちら)を発表しているので、そちらからの楽曲も多数収録。全10曲収録です。

小坂忠とフォージョーハーフは、小坂忠(vo & ac-g)に、何となく集まった駒沢裕城(steel-g & back-vo)に松任谷正隆(p, banjo & back-vo)、後藤次利(b)に林立夫(ds)。いいメンバーです。

まずはパラパラな拍手から司会者の紹介、フォーキーなギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M1「春を待っている私はこたつの中」で幕開け。男性コーラス従えて歌い進めての牧歌的な響きの楽曲。春をこたつで待つ、そんな何気なさが好印象。そしてデビュー作からスチールギターのリードで始まる超スロー系M2「機関車」は、小坂さんが愛唱したピュアなラブバラード曲。大いに作った余白にスチールギターの響き、そして純朴な歌声(コーラス含め)はよく染みる。

MCで笑いを誘い、鈴木茂(g)を紹介、デビュー作からの少しスローなチキチキ曲M3「どろんこまつり」(詩曲:細野晴臣)は、その歌詞=つんぼ桟敷が不適切だったらしくって、音源発表に配慮が必要だったらしいけど、左にピアノ、右に鈴木さんのギターが鳴り響く中、コーラス従えて朴訥と歌い進めていく。サビの「どろんこ祭り〜」の箇所は長閑な響き。中盤と終盤にギターソロを挟みます。ここで降壇する鈴木さん。

MC経て、スチールギターのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M4「庭はぽかぽか」は、やはり牧歌的な響きの楽曲で、素朴な日常を情感サラリと込めて歌い上げていく。スチールギターのリードで始まる少しスロー系M5「大きなけやき」(詩:神沢利子)は、落葉広葉樹の1つであるけやきを題材に、歌伴スチールギター&ピアノ従えてほのぼのと歌い上げます。ここで小休止(録音中のテープ入れ替えるらしい)。

そしてデビュー作表題曲からアコギのリードで始まるM6「ありがとう」(詩曲:細野晴臣)は、「感謝」を淡々と歌い上げていく。松任谷さん伴奏のバンジョーもいい響き。MCにて女性客からの可愛い声援貰いつつ、デビュー作からの少しスロー系M7「みちくさ」は、牧歌的なフォークソング。中盤にギターソロ挟みながら目に見える風景を交えて優しく歌い進めていきます。

デビュー作の冒頭を飾った少しスロー系M8「からす」は、からすに対して語りかけての牧歌的なフォークソング。中盤のハイハット半分開けての箇所でわずかな盛り上がり。爪弾いてのギターソロを挟めば、最後の曲と紹介し、静かにギターのリードで始まるスロー系M9「好きなんだから」は、М2より直接的なラブソング。「もっともっと〜好きなんだから」と非常に分かりやすい。中盤に爪弾いてのギターソロ、また以降の歌伴ギターはねっとりと展開。終盤に一時の倍テンしつつも、静かにエンディングを迎えます。

そしておまけ!隣人の細野晴臣(ac-g & vo)を迎えてデビュー作からのM10「春が来た」(詩曲:細野晴臣)を2人でアコギ爪弾きながらデュエット。「ユビタイヤイヨー」はどんな意味?しかしその牧歌的な響きは2人の関係あってこそのモノ。アンコールを求める拍手、しかしそのまま幕を閉じます。

そのMC含めて小坂さんの人柄の良さが伝わるライブ音源。収録時間が短いのが残念だけど、いい記録。

CDコレクションその2862…「角松敏生」新作1枚!!

今回は、約1年ぶり!角松敏生の最新作がお題目です〜。

1:「MAGIC HOUR〜Lovers at Dusk〜 (特典なし)
MAGIC HOUR〜Lovers at Dusk〜 (特典なし)
角松敏生
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-05-15

一昨年発表の「Inherit The Life」に続いて昨年の「Inherit The Life II」(合わせてのレビューはこちら)と、MILAD祭りはその映像記録「TOSHIKI KADOMATSU presents MILAD THE DANCE OF LIFE (初回生産限定盤) (Blu-ray) (特典なし)」の発表によって終結した感じもありますが、角松敏生(vo、g…M1-3 & 5-7、kbds & cp-prog)は畳みかけるように「C.U.M.」=Contemporary Urban Musicというジャンルを立ち上げ、それは現在のシティポップという括りへの抵抗感がそうさせたように感じますが、その第1弾として発表となったのが本作。全8曲収録です。

まずはアルバムタイトルの後半を占めてのスラップ&4つ打ちからのアップ系M1「Lovers at Dusk」で幕開け。女性コーラス陣従えながらのサビは英語歌詞用いての記号的なモノだけど、ファンク感満載に展開。タイトなビートにコーラス隊&ブラス隊に端的にスポット、終盤にギターソロ交えての分かりやすいオープナー。そしてアルバムタイトル前半を占める少しスローな跳ね系M2「Magic Hour」は、ストリングス隊やブラス隊交えながらのメロウでアーバンなバラッド曲。訳すると「僕は諦めたくない!」、そんな分かりやすい歌詞には英語歌詞に変換しつつ、どことなく漂うゴージャス感、また多用する「ベイビー」に懐かしさも。中盤にアルトソロ、終盤にテナーソロを挟みます。

ギターカッティングにドラムフィル重ねてのミディアム系M3「Power of Nightfall」は、喰ったシンコペーションの中でパーカッシブな節回し交えてのアーバンなファンク調。有機的に絡むブラス隊やストリングス隊、中盤に朗々とアルトソロ、終盤に松井秀太朗(tp…M5-6、flh…M6、flh-solo…M3)のフリューゲルホルンソロを挟めば、ピアノ従えて歌い出すスロー系M4「Turn on your lights〜May your Dreams come true〜」は、ストリングス隊を伴って歌い上げる美メロなバラード曲。2番からは角松さんらしい打ち込みが色を添え、「あなたの夢が叶うように」と、その響きも角松さんらしいモノ。

ギターにブラス隊ら重なって始まる少しスロー系M5「Crows」は、ルージーなファンク調。その歌詞は角松さんらしいシニカルな主張系でもある。まろやかに包んでいるけど。ブラス隊から女性コーラス隊の間奏パート、また中盤と終盤テナーソロを挟めば、抑えたギターカッティングからのミディアムな跳ね系M6「Wake up to the love」は、まったりなAメロ&Bメロから一転、チキチキへの変化するサビは忙しなく進行。あえてのリズムチェンジが醸し出す緩急、締める「永遠に愛してる」は少しベタ。中盤にソプラノソロ、終盤にささやかなフリューゲルホルンソロを挟みます。

打ち込み4つ打ちにエレピとストリングス隊重ねて始まるミディアム系M7「Paradise in your eyes」は、正に「キスしたい」をサビに配しつつも、抑え気味なサウンドデザインが粋なのかも。中盤にアルトソロ、女性コーラス隊とのバトルタイム経て、終盤にはトロンボーンソロを挟めば、最後はピアノとアコギ従えて歌い出すM8「君にあげる」。魂の絶叫的な歌い出し、「全部あげる 君にあげる」、どこのとく娘への遺言っぽく感じちゃうのは僕だけ?中盤にピアノソロ、ささやかな2本の弦楽器従えながら時折発動するフォークモード、美しく幕を閉じます。

何だか人の心に残るいい作品を作ってみよう的な気負いなく、単にあまりメッセージ性のない歌詞と聴きやすいメロディ。それを淡泊だとか軽薄だとかではなくって本当に明快だという意味で「快作」のように感じます。これらの再現を目論むライブツアー。大阪の方に馳せ参じます。今年の1枚!

その他参加ミュージシャン。鈴木英俊(g…M8)、森俊之(p…M2-4 & 6、fender-rhodes…M2-7、kbds…M6)、中川就登(p…M8)、山内薫(b…M1-3 & 5-7)、伊吹文裕(ds…M1-2 & 5)、山本真央樹(ds…M3 & 6-7)、本田雅人(sax…M1-3 & 5-7)、エリック宮城(tp…M1-3 & 5-6、flh…M2-3 & 6)、菅家隆介(tp…M1-3、flh…M2-3)、、中川英二郎(tb…M1-3 & 5-7)、藤堂昌彦(vln…M2-4 & 7-8)、徳永友美(vln…M2-4 & 7)、漆原直美(vln…M2-4 & 7)、村井俊朗(vln…M2 & 4)、沖増菜摘(vln…M2 & 4)、堀内優里(vln…M2 & 4)、伊能修(vln…M2-4 & 7)、石亀協子(vln…M2-4 & 7)、白澤美佳(vln…M2 & 4)、森本安弘(vln…M2 & 4)、金孝珍(viola…M2-4 & 7)、有吉翼(viola…M2 & 4)、稲本有彩(cello…M2-4 & 7-8)、篠崎由紀(cello…M2 & 4)、小此木麻里(back-vo…M1-3 & 5-7)、亜季緒(back-vo…M1-3 & 5-7)、Argie Phine(back-vo…M1,3 & 5)、Bria Martin(back-vo…M1,3 & 5)、北川理恵(back-vo…M8)、majiko(back-vo…M8)。とにかく伊吹君の参加は嬉しい。だから大阪公演に参戦しちゃいます!

CDコレクションその2861…「RYUSENKEI」最新作1枚!!

今回は、クニモンド瀧口氏率いる新生!RYUSENKEIの最新作がお題目です〜。

1:「イリュージョン (特典なし)
イリュージョン (特典なし)
RYUSENKEI
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-04-24

以前は「流線形」という名称でバンド活動してたモノの、クニモンド瀧口(solina & synth、clavinet…M4-8)の単独プロジェクトに変化。しかし今回、Sincere(vo & back-vo)を迎えて「RYUSENKEI」として活動再開。プロデュースはクニモンド氏によって、全10曲収録です。

まずはディスコビートにストリングス隊の前奏で始まるアップ系M1「スーパー・ジェネレイション」は、選んだメロディラインは徐々に躍動的に変化し、「TOKIO」を舞台にシティポップする。中盤にエレピソロ、またストリングス隊ソリ。後半は転調して、終盤には議題ソロを挟みます。

エレピ従えて歌い出す少しスローなチキチキ曲M2「月のパルス」(詩:Sincere)は、全編が英語歌詞、歌伴ギターにストリングス隊添えながら歌い進める素朴なバラッド曲。中盤にフルートソロ、終盤に抑えてのフェイクから再びフルートソロを絡めれば、ギターらのリードで始まる始まるミディアムな16刻みによるM3「あなたはトリコ」は、喰ったそのリズムはシティポップの王道?それら用いて揺れる女心を切々と歌っていく。「あなたはトリコ」が「あなたの虜」へと変化する。中盤と終盤にムーディなテナーソロを挟みます。

シンセやギターによる朗らかなイントロからの少しスローなチキチキ曲M4「タソガレ」は、普通の日常を歌ったささやかな響きの楽曲。中盤と終盤にマツモニカ(harmonica…M4)のハーモニカソロを挟めば、グルーヴィーなベースラインからのミディアム系M5「モンキー・ビジネス・パート2」は、都会と車、光のシャワーといったアーバンなWord散りばめつつ、タイトル=インチキには気をつけて!と淡々と歌い進めていく。中盤と終盤に松江潤(g…M5-6)によるギターソロを挟みます。

ピコピコなシンセにディスコビート重なってのアップ系M6「タイム・トラベラー」は、EDM的な展開かと思いきや、本編入ると「恋に落ちる私」と素朴な歌詞をシティポップなサウンドでの披露。中盤と終盤に挟むギターソロはМ5同様に歌心に富んだモノ。シンセのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M7「真夜中のドライバー」は、テナーがテーマ奏でての、あたかもCTI時代のグローヴァー的な野太さ残したインスト曲。中盤、クラヴィネットに高らかなテナーのソロ、反芻するテーマは端的にソプラノ、そしてギターソロのまま迎えるエンディング。

クラヴィネット&ベースにシンセ重ねて始まる少しスローなチキチキ曲M8「静かな恋のメロディ」(詩:Sincere)は、全編が英語歌詞による柔らかい響きのバラード曲。グルーヴィーなベースラインに小気味よくも抑えたブラス隊も色を添え、終盤にテナーソロを挟めば、チェロを軸とした弦楽器隊のリードで始まる少しスローなチキチキ曲M9「もしかしたら2人」は、М3同様に喰った王道リズム用いて、男女関係の今とこれからをささやかに歌い進めていく。フレーズ折り重ねての弦楽器隊で締め括る。

最後はピアノのリードで始まるアップな8ビート曲M10「帰郷」で、少しボッサなテイスト交えつつ、素朴な日常をサラリと歌っていく。サビで用いた3連シャッフルへの変化は緩急の妙&楽曲を更に朗らかに。

シティポップの伝道師の側面を持つクニモンド氏は、数々のシティポップ関係のコンピ集を発表していますが、シティポップの良きエッセンスを取り込んで、いかにもな1枚に仕上げた感じですね〜。これも自己表現。

その他参加ミュージシャン。梅原新(g…M1,3 & 8)、山之内俊夫(g…M2,4,7 & 10)、高樹大輔(sitar / g…M9)、柴田敏孝(p / rhode piano…M1-3,6 & 10)、別所和洋(rhodes p…M4 & 8)、平原徹也(hammond organ / rhodes piano…M5,7 & 9)、まきやまはる菜(b…M1-3 & 6-7)、千ヶ崎学(b…M4-5 & 8-10)、菅野知明(ds…M1-3 & 6-7)、海老原諒(ds…M4-5 & 8-10)、山下あすか(perc…M1 & 6-10)副田整歩(s-sax / a-sax / t-sax / b-sax / flute / horn arrangements…M3 & 7-8)、シンリズム(strings aggangements(M1-3 & 9)、吉田篤貴(1st vln…M1-3 & 9)、西原史織(2nd vln…M1-3 & 9)、舘泉礼一(viola…M1-3 & 9)、関口将史(cello…M1-3 & 9)。

CDコレクションその2860…「ジャズ・アベンジャーズ」関連3枚!!

今回は、人気沸騰?ジャズ・アベンジャーズの最新作と、メンバーの発表作をまとめて…。

1:「One Step Closer
One Step Closer
瀬川千鶴
エレックレコード
2024-03-13

こちらはジャズアベのギタリストである瀬川千鶴(g & ac-g)の1stフル・アルバムです〜。セルフ・プロデュースしつつ、サウンド面においては師匠?矢堀孝一(g…M5 & 10)がプロデュースを務めて、全てが千鶴ちゃんの作曲にて全10曲収録です。

まずはハーモニクス噛ませたベースにギターや鍵盤のバッキング重ねて始まるミディアムな跳ね系M1「Congestion」で幕開け。ギターがテーマ奏でてのハードっぽいギターフュージョン曲。中盤に詰め込みながらもメロウなギターソロ、冒頭から爪痕残してた須藤満(b…M1-2,5-7 & 9)のスラップソロ、大高清美(org & synth…M1-3 & 6)のシンセはソロに直後のサビにも大いに絡んでなかなか賑やか。

ドラムのビート出しにギター重ねて始まるミディアムな16系M2「Morning」は、タイトルは朝!ギターがテーマを奏でつつもどことなく気怠さ感じさせるモノ。シンセの和音弾き経て中盤にギターソロ、躍動的なオルガンソロを、終盤には坂東彗(ds…M1-4 & 7)によるしなやかなドラムソロを挟みます。

荒々しくギターがリフ重ねてのミディアムな跳ね系M3「Trap」は、ロックなテイストの激しさ全開な楽曲。ギタートリオでのパフォーマンスで、まずは鳴瀬喜博(b…M3-4)の荒々しいスラップソロ、そしてギターソロ、ドラムソロを挟んで、荒々しくリフ繰り返してエンディング。

ノイス音、変拍子!8分の7+6拍子で構成される変拍子のアップ系M4「Jigsaw Puzzle」は、ギター&オルガンがテーマ奏でてのAメロと4拍子のBメロで構成。同じ変拍子用いつつもリフ変化させてのオルガンソロ、そもそものリフ用いてギターソロ、ドラムソロは更にポリリズム感醸し出して荒々しく連打、そのままエンディングへと。

ジャズアベの盟友、中園亜美(s & a-sax…M5-6 & 8)のソプラノのリードで始まるM5「Inside, Outside」は、8分の7拍子と6拍子を交えながらギター&ソプラノで掛け合いながらテーマ展開。中盤に矢堀さんによるジャジーで詰め込みまくりなギターソロ、後を受けて千鶴ちゃんのギターソロ、古川初穂(p…M5 & 9)によるリリカルなピアノソロ、高らかなるソプラノソロ、終盤に矢堀さんのギターソロ経てテーマ反芻、エンディングを迎えます。

アルトに手拍子重ねて始まるアップ系M6「SMILE」は、アルト&シンセ、またギターがテーマ繋いでの朗らかな響きの楽曲。その端的なテーマはキャッチーで、ライブ終盤に披露されるのは必至かと…。中盤に歌心に富んだスラップソロにアルトソロ、高らかなギターソロを挟みます。

アコギカッティングから始まるミディアム系M7「On The Weekend」は、アコギがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。クレジットには記載ないけどオルガンも暖かく色を添えてます。中盤にアコギソロ、オルガンソロを挟みます。

アコギのリードで始まる少しスロー系M8「Departure」は、多重したアコギとソプラノによってのオーガニックな楽曲。ギターの胴をパーカッシブに連打しつつ、ソプラノソロも挟みながら爽やかに披露する。

機械的な打ち込みドラムにギター重ねて始まるミディアム系M9「Wander Off」は、ギターにピアノがテーマ奏でてのささやかな響きの楽曲。中盤にギターソロ、構成力豊かなピアノソロを挟みます。

最後は矢堀さんとのアコギデュオにてM10「Dwarf」。朗らかなテーマを紡ぎ合い、ソロの交歓し、しっとりと幕を閉じます。

バラエティに富んだ楽曲、それらをしっかりと自己表現し切って、完成度の高い1枚でしたね。

その他参加ミュージシャン。多田涼馬(ds…M5-6 & 9)。


2:「On and On
On and On
中園亜美
エレックレコード
2024-04-17

こちら、ジャズアベのサキソフォニストの1人=中園亜美(s, a & t-sax)の6年ぶり、3枚目のリーダー作。セルフ・プロデュース、ただしサウンド・プロデューサーには安部潤(p & kbds)を迎えて、全11曲収録。楽曲は全て中園さんと安部潤さんの共作だけど、M9のみが中園さん単独です。

まずは鳴り響く電子音に高らかにソプラノ重ねて始まるM1「Overtime」で幕開け。そしてすぐさまアルバムタイトルで、打ち込みっぽいミディアムな跳ねたリズム入ってのM2「On And On」は、少し影のあるテーマをソプラノに時にテナー多重して展開。アカデミックなキーボードのBメロ挟んで、スラップソロからソプラノソロ、ワイルドなギターソロへと流れていく。Bメロ反芻する中でドラムソロ、テーマ繰り返してスパッとエンディング。

シンセのリードで始まるアップ系M3「Reunion」は、グルーヴィーなベースラインの中でソプラノとLuis Valle(tp…M3)のトランペットがテーマを重奏。中盤に高らかなトランペットとソプラノの掛け合い、終盤にフィル的にトランペットソロを挿入する。小気味よいピアノの連打からのミディアム系M4「Life」は、テナーが朗らかなテーマを展開。中盤にリリカルなピアノソロ、終盤に転調してテナーソロを挟みます。

エレピにギター重ねて始まる少しスロー系M5「Is This Love?」は、エレピがユラユラと響き渡る中、ソプラノが高らかにテーマ奏でていく。サビは7拍子で構成。中盤にエレピとメロウなギターのソロ、切々とブロウしてのソプラノのソロは非常に印象的、そのままエンディングへとなだれ込む。シンセベース鳴り響いて始まるミディアム系M6「LOARDING…」は、テナーが朴訥としたテーマを重ねていく。歪曲させたシンセとテナーの間奏からギターにオルガンのソロ、終盤に素朴なテナーソロを挟みます。

スラップのリードで始まるアップ系M7「19686」は、ソプラノがチョロリなテーマ積み重ねてのファンク調。スラップソロのリードからソプラノソロ、カッティングも交えてのギターソロ、全員ユニゾン経てテーマ反芻、終盤には再びのソプラノソロ。深々となベースにエレピ響き渡ってのスローなチキチキ曲M8「Clover」は、ソプラノが重々しげなテーマをブロウ。裏で音重ねてるのはEWIっぽく、中盤にはソロを披露してるけど、直後にソプラノソロだからEWIじゃなく安部さんのシンセ?終盤にはたっぷりとソプラノソロで自己表現する中園さん。

エレピにアコギ、ソプラノ重ねて始まるハチロク曲M9「Spring Fever」は、そのハチロクのリフ用いてのAメロ、喰ったリズムによるBメロで構成。中盤にエレピソロ、高らかなソプラノソロはしっかりと。Bメロ用いてのドラムソロはしなやかに。静かに迎えるエンディング。

喰って跳ねたビートのミディアム系M10「Camel」は、ソプラノにテナーで厚み出してテーマ展開するヒップな響きの楽曲。ピアノによるBメロ経て、スラップソロからのソプラノソロは小気味よく、ギターソロは骨太系。テーマ反芻し、Bメロ部分にドラムソロを押し込み、またまたのテーマにはギターが色を添え、スパッとエンディング。最後はエレピにソプラノ重ねて始まるスロー系M11「You」。そのままデュオな形でメロウにまとめて、しっとりと幕を閉じます。

安部さんの手によってか、勝田一樹っぽい重奏らをも取り入れつつ、ただし柔らかくまとめた1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。武藤良明(g & ac-g)、田中晋吾(b)、高田真(ds)

3:「8 STEPS
8 STEPS
THE JAZZ AVENGERS
エレックレコード
2024-05-08

そして最新作がこちら。前作(レビューはこちら)から1年強、またライブ映像作品(レビューはこちら)も3カ月前に発表したばかり。今、J-Fusionバンドの中で最も勢いと人気があると言っても過言ではないはず。

メンバーは川口千里(ds、perc…M4,5,6 & 8)をリーダーに、瀬川千鶴(g)、竹田麻里絵(p & kbds)、芦田珠奈(b)で4リズム、中園亜美(s-sax)、寺地美穂(a-sax)、WaKaNa(a-sax)、米澤美玖(t-sax)の4サックス、合わせて8名体制。今回もセルフ・プロデュースしつつ、安部潤(synth-prog)のサウンド・プロデュースによって、それぞれが1曲ずつ持ち寄り、全員共作の2曲を加えて全8曲収録です。

まずはしなやかなドラムビートからのアップ系M1「Anony」(川口作)で幕開け。ギターリフに攻めたベースラインの中、4管とヴァイブがテーマ展開し、ソプラノ軸としたBメロから5拍子の繋ぎ、アルトの流麗なCメロで構成。そしてテナーソロは高速4ビートに変化する。弾きまくってのピアノソロから大サビへと発展し、5拍子の繋ぎの中で正に千里ちゃんらしい連打なドラムソロ経て、締めのキメ。

荒々しいギターリブからのミディアム系M2「Exploration」(瀬川作)は、ギターにアルトら重ねてテーマと喰ったキメ的Bメロで構成されるロック調。喰ったリフの中で高らかにギターソロ、力強くなアルトソロ経てBメロ挟んで、リムからスネアへの4つ打ちの中での高らかなソプラノソロ、喰ったリフに戻ってのドラムソロは、徐々に手数足数増え、そのままエンディング。

ギターにエレピ重ねて始まる少しスロー系M3「Tell Me」(寺地作)は、寺地のアルトからその他3人へと繋ぎ合って&重ね合ってテーマ展開する朗らかな響きの楽曲。練られた4人のハーモニーが珠玉のモノ。中盤にキーボード、終盤にメロウなギターとアルトが掛け合います。

ギターにハイハット16刻み添えて始まるアップ系M4「Sphere」(全員)は、テナーにアルトがテーマ繋いでの爽やか系。サビは4人で展開。中盤には4人の端的な掛け合いからテーマ反芻、終盤にはジャジーなギターとシンセの掛け合い、そしてベースとドラムの掛け合い経てスパッとエンディング。

テナーにその他3人折り重なって始まるアップ系M5「As You Like」(全員)は、4人がテーマ重奏してのファンク調。ギターにソプラノ重ねてのBメロ挟んで朗々とブロウしてのサビへと。中盤にスラップソロ、高らかなソプラノに溌溂なアルトにアルト、テナーのソロを掛け合って行く4人。サビ反芻し、シンセソロ経てエンディング。

全員によるキメからのアップ系M6「J-Funk」(芦田作)は、サックス隊4人の重奏でテーマ展開するP-Funk調。中盤にギターソロ、静かに転じて指弾きベースソロ、リズム隊のキメ従えてのドラムソロはテクニカル系。サビ反芻、小刻みにユニゾンしてのエンディング。

喰ったキメ重ねて始まるアップ系M7「Chase Myself」(米澤作)は、テナー軸に忙しなくテーマ展開。サックス隊にリズム隊が呼応してのBメロ挟みながらサビは朗々と。中盤に指弾きベースソロ、ブイブイとテナーソロは美久ちゃんらしい暴走し、シンセソロ経て、静かに転じて連打なドラムソロ、サックス隊が折り重なっての後奏からスパッとエンディング。

キーボードに全員によるかすかなコーラス重なって始まる少しスロー系M8「Cradle」(WaKaNa作)は、アルトにテナー、アルトが繋ぎ合って、2番からはソプラノにアルト、テナーにと担当を変化させてテーマ展開するバラッド曲。ソプラノによるブリッジ経て、テナーにその他3人重なってテーマ反芻、作者WaKaNaちゃんのアルトソロ挟んで、キーボードでしっとりと締め括る。

エレピにギター重ねて始まるスロー系М9「Why Not?」(中園作)は、ソプラノ軸にその他3人が絡み合ってテーマ展開する少しルージーな響きのバラード曲。全員の重奏によるブリッジ経て、リリカルなピアノとソプラノのソロをしっかり配してサビ反芻、最後にポリリズム多用なドラムソロ少し挟んでエンディング。

アルバムタイトル曲で、シンセのリードで始まるアップ系М10「8 Steps」(竹田作)は、シンセにサックス隊4人がテーマ展開する洗練されたファンク調。中盤に朗々とテナー、アルト2本の掛け合い、ソプラノのリードでテーマに戻って高らかにソロに発展、続いてシンセソロをサラリと、エンディングを迎えます。

まあ手探りの1作目に対し、この1年のライブ活動が功を奏して聴かせドコロが明白となったのか、前のサキソフォニスト4人が絡み合っての複合的な編曲が増えましたね〜。それはそれで忙しないんだけど、スポットライトがそれぞれに当たりながら、そこがライブにおいて盛り上がるという構図。リズム隊もリーダーの千里ちゃんを軸として、しっかりと自己表現。

まずはライブ行かなきゃ〜です。今年の1枚にします。



山崎ふみこ(vibes…M1)



CDコレクションその2859…「Light Mellow / Private Stock」3枚!!

今回は、Private Stockレーベルの復刻音源3枚がお題目です。

Private Stockレーベルは、1974年から1978年のわずか4年しか持たなかったN.Y.発、Larry Uttalが生み出したレーベルです。

少し前にホイットニーやシシィ・ヒューストン、マイケル・ゼーガー・バンドらの音源らで紹介したレーベルでもあります。

1:「ときめきへの誘い+1(日本独自企画盤、日本初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)」:Emotions〜Samantha Sang
ときめきへの誘い+1(日本独自企画盤、日本初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)
Samantha Sang
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2024-02-28
オリジナル音源は1978年発表。

まずはこちら、メルボルン出身の中国系オーストラリア人サマンサ・サングのデビュー作が本作だそうで、オーストラリア繋がりでディスコ・ブームに乗ったばかりのバリー&ロビン・ギブらの協力&楽曲提供を受けていた事も、本作が人気の理由らしい。プロデューサーは4曲(M1-2 & 4-5)がGary Klein、4曲(M6-7 & 9-10)がニック・デカロ、2曲(M3 & 8)はAlbhy Galuten, バリー・ギブ& Karl Richardson、編曲はDavid Blumbergが務めて、ボーナストラック1曲加えて全11曲収録です。

まずはギターのリードで始まる少しスロー系M1「You Keep Me Dancing(邦題:貴方とダンスを)」(Denny Randell & Sandy Linzer)で幕開け。ハスキーな歌声用いて朗々と歌い上げてのムーディで朗らかな響きの楽曲。

エレピらのリードで始まる少しスロー系M2「Charage(邦題:夜のシャレード)」(バリー&ロビン・ギブ)は、囁くように歌い進めてのムーディな楽曲。邦題に「夜」を付加したのは大正解。そしてシンセのリードで始まる少しスロー系M3「Emotion(邦題:愛のエモーション)」(バリー&ロビン・ギブ)は、エレピ従えて歌い進めるムーディな楽曲。クレジットされてないけど全編でバリー・ギブがファルセットを披露し、サマンサに色を添えています。

軽やかなハミングのリードで始まるスローなチキチキ風M4「Change Of Heart」(エリック・カルメン作)は、作者の1978年発表曲のカバーで、朗らかな響きに包まれたささやかな楽曲。そのハスキーな歌声もまあマッチ。エレピのリードで始まるスロー系M5「Living Without Your Love(邦題:愛なき生活)」(David Wolfert & Steve Nelson)は、サビで倍テンしつつもささやかな大人のポップス。中盤に挟んだストリングス隊の間奏はゴージャスな色合いを残します。

ここからB面、コーラス隊のハミングにギター重ねて始まる少しスロー系M6「La La La - I Love You(邦題:ララは愛の言葉)」(トム・ベル& William Hart)は、デルフォニクスのカバーで、大きくテンポを落として気怠さ全開、しかしサマンサによる「I Love You」は情感たっぷり、大いに耳に残ります。

シンセ類折り重なって始まるアップな8ビート曲M7「But If She Moves You(邦題:愛ひらめきの恋)」(Arty Simon作)は、小気味良さも持ちつつ、朗らかな響きの中で進行。ピアノのリードで始まるスロー系M8「When Love Is Gone(邦題:愛の終るとき)」(Brian Wells, Francis Lai & Paul Evans)は、しっとりなバラード曲。終わった恋をしみじみと振り返って別れを告げる。ストリングス隊にスキャット重ねての間奏は染みる系。

エレピのリードで始まる少しスロー系М9「I Don't Wanna Go(邦題:私は行かない)」(Bruce Roberts & キャロル・ベイヤー・セイガー共作)は、ささやかな響きのA.O.R.な楽曲。フルートがかすかに色を添えて、最後はピアノのリードで始まるスロー系M10「The Love Of A Woman(邦題:恋する女)」(バリー&ロビン・ギブ)で、コケティッシュな歌声と張りのある歌声を使い分けながら歌い進める美メロなバラード曲。サマンサ以外の歌い手がいるのかもしれないけど、詳細不明です。

ボーナストラックは、本編М1のリミックス音源M11「You Keep Me Dancing(Original 12" Special Disco Mix)(邦題:貴方とダンスを)」(Denny Randell & Sandy Linzer)で、尺は倍近く。キャッチーやサビ繰り返しといったテープ切り貼り施してまとめたモノでした。

ガンガンにディスコしちゃってるのかと思いきや、バラードらも散りばめて、比較的に落ち着いた1枚でしたね〜。そのコケティッシュな歌声はワン・アンド・オンリーだと言えます。

2:「スウィート・ソウル・ミュージック+1(日本独自企画盤、世界初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)
スウィート・ソウル・ミュージック+1(日本独自企画盤、世界初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)
Jose Feliciano
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2024-02-28
オリジナル音源は1976年発表。

盲目のギタリスト兼ボーカリスト=ホセ・フェリシアーノ(g & perc)。1960年代後半から1970年代前半にかけてキャリアしっかりと重ねてたんだけど(それらのレビューはこちら)、PRIVATE STOCKに移籍、その第1弾が本作。プロデューサーはジェリー・ウェクスラーとBarry Beckett(kbds & synth)が務めて、ボーナストラック1曲加えて全11曲収録です。

まずはギターにベースのリードで始まるミディアム系M1「I Love Making Love To You(邦題:夢のささやき)」(Ben Weisman, Evie Sands & Richard Germinaro共作)で幕開け。フォーキーながらもグルーヴィーでソウルフルにまとめられた力強さ溢れる楽曲。パーカッシブなリズムにアコギ重なって始まるスローなチキチキ曲M2「Every Woman」(デイブ・メイソン作)は、朗らかな響きのカントリーロック。のどかなスチールギター、中盤にはアルトソロ、後奏はフルートが軸となります。

アコギアルペジオにホルンら重なって始まるスロー系M3「The Hungry Years」(Howard Greenfield & ニール・セダカ共作)は、美メロなバラード曲。ストリングス隊らによるシンフォニックな伴奏交えながら朗々と歌い上げていく。ギターカッティングかき鳴らして始まる少しスローな跳ね系M4「Marguerita」(Jake Holmes作)は、ブラス隊も交えながら荒々しくシャウトしてのファンキー調。アコギカッティングからのスローなチキチキ曲M5「Loving Her Was Easier」(クリス・クリストファーソン作)は、フォーキーなバラード曲。かすかなマリンバ音、ストリングス隊にブラス隊、また爪弾くアコギのソロと、郷愁大いに感じさせる編曲は◎。

B面に移って、アルバムタイトル曲でギターのリードで始まるスローなチキチキ曲M6「Sweet Soul Music」(Mike Bloomfield & Roger Troy共作)は、牧歌的な響きのカントリーロック。女性コーラス隊も従えながら朗々と歌い上げていく。終盤に粘っこいギターソロを挟めば、スパニッシュなアコギのリードで始まる少しスロー系M7「Love Comes From Unexpected Places(邦題:愛の予感)」(Dave Ellingson & キム・カーンズ共作)は、哀愁漂うメロディを朗々と歌い上げていく。力強くなスローなチキチキ曲M8「That Woman」(Bill Blackburn & Donnie Fritts共作)は、グルーヴィーに歌い進めながら粘っこくロックする。終盤、フェイクを大いに積み重ねていくフェリシアーノ。

アコギアルペジオしながら歌い出す少しスロー系M9「The Air That I Breathe(邦題:安らぎの世界へ)」(Albert Hammond & Mike Hazelwood共作)は、高らかにギターも絡めながら朗々と歌い上げてのバラッド曲。女性コーラス隊交えながらの最後のサビは崇高に響いて、実質最後はブラス隊のリードで始まるスローな3連シャッフル曲M10「Funny / Night Life」(Paul Buskirkm, Walt Breeland & ウィリー・ネルソン)。ストリングス隊も交えながら朗々と歌い上げてのブルージーな楽曲。中盤にアコギソロ、歌伴アルトを挟みます。

ボーナストラックは、アコギにブルージーなギター重ねて始まるスローなチキチキ曲M11「What I Wanna Do(Original Single Version)」(J. M. フェリシアーノとの共作)。前作「Angela」からの2ndシングル「Why」のB面曲で、ブルージーなロックチューン。男性コーラス隊従えて少しルージーに歌い上げるフェリシアーノでした〜。

その他参加ミュージシャン。Jimmy Johnson(g)、Pete Carr(g)、David Hood(b)、Roger Hawkins(ds)、Tom Roady(perc)、Harrison Calloway(horns & arrange…M1-2,4 & 6)Charles Rose(horns…M1-2,4 & 6)、Harvey Thompson(horns…M1-2,4 & 6)、Ron Eades(horns…M1-2,4 & 6)、Julia Tillman(back-vo)、Kim Carnes(back-vo)、Maxine Willard(back-vo)。

3:「アンジェラ+1(日本独自企画盤、世界初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)」:アンジェラ+1(日本独自企画盤、世界初CD化、最新マスタリング、新規解説、歌詞付き)Angela + 1〜Jose Feliciano
Jose Feliciano
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2024-02-28
オリジナル音源は1976年発表。

はい、こちらは上の2に続いて発表されたホセ・フェリシアーノ(vo, g & congas、b…M6-7)のPRIVATE STOCK2作目。プロデュースと全ての楽曲提供はホセとJanna Merlyn Felicianoにより、ボーナストラック1曲加えて全9曲収録。

まずはアルバムタイトル曲で、爪弾くアコギのリードで始まる少しスロー系M1「Angela」で幕開け。ストリングス隊も交えながら朗々と歌い上げていく物悲しい響きのバラード曲。中盤のアコギソロは大いに情感込めて、終盤、アコギソロから少しテンポアップ、詞の朗読も交えての余韻的な後奏は、少し湿っぽい。ドラムにギターカッティングら重なって始まるミディアム系M2「I've Got A Feeling(邦題:いかしたフィーリング)」は、ブラス隊も交えながら朗々とシャウトしてのルージーなファンクチューン。

ベースラインに男女の語り、クラヴィネットやブラス隊重なって始まるスローなチキチキ曲M3「Sweet Street」は、黒さ全開なファンクチューン。節々のソプラノソロや女性コーラス陣の掛け合い、その重たさは半端ない。中低音域なブラス隊にストリングス隊重なって始まるM4「Nirvana(Part 1 & Part 2)は、アコギ独奏となってスパニッシュなしばしの時間、アコギアルペジオから8分の5拍子となり、アコギ&エレピが爽やかな響きのテーマを繰り返す。ストリングス隊による間奏や情熱的なアコギソロ挟んでリット、ここからがパート2!アコギのリードでアップな4拍子に変化し、躍動的にリフとテーマらしきを反復し、流麗なアコギソロを展開、そのままフェードアウトします。

B面に移って、ギターのリフから始まる少しスロー系M5「Why(邦題:何故)」は、のどかな響きのカントリー調。ブラス隊も交えながら朗らかに歌い上げていく。アコギをポロリと鳴らして始まる少しスロー系M6「Michaelangelo」は、М4に続いてのインスト曲で、ストリングス隊従えながらスパニッシュなメロディを情感込めて紡いていく。ストリングス隊と輪奏してのアコギソロは秀逸な演出。

ギターにラテンな掛け声重ねて始まるスローなチキチキ曲M7「Salsa Negra」は、ギターと歌を自身で重ね合って展開するラテンロック。どことなくのどかだけど、時に荒々しくギター差し込んでまるでサンタナ。実質最後はアコギカッティングにストリングス隊添えて始まるミディアム系M8「As Long As I Have You(邦題:君ある限り)」。美メロなバラード曲で、しみじみと歌い上げ、リットして更に高らかに歌い上げ、しっとりと幕を閉じます。

ボーナストラックは、シングルカットされたМ1のB面曲で、ギターとベースのリードで始まるアップ系М9「Willful Strut(Original Single Version)」。多重のギターにストリングス隊絡んで躍動的に進行するインスト曲。中盤のギターソロは豊かな構成力。

バラエティに富んだ楽曲らによって、ホセの多様性が詰まった1枚。真面目にまとめた上の2より、こちらが面白かったですね。

編曲は、Barry Fasman(ホーン編曲…M2-3 & 5、ストリングス編曲…M1,4,6 & 8)が務めて、その他参加ミュージシャンは、デヴィッド・ペイチ(kbds…M1,4 & 6-8)、Larry Muhoberac(kbds…M2-3 & 5)、Scott Edwards(b…M1-4 & 8)、Reinie Press(b…M2 & 5)、Larry Brown(ds & perc…M1-2 & 4-8)、David Kemper(ds…M3)、John Guerin(perc…M4)、Paulinho Magalhaes(perc…M2 & 5-7)、Willie Bobo(timbales…M2,5 & 7)、チャック・フィンドレー(horns…M2-3 & 5)、Gary Grant(horns…M2-3 & 5)、Jackie Kelso(horns…M2-3 & 5)、Lew McCreary(horns…M2-3 & 5)、Richard Perissi(horns…M2-3 & 5)、トム・スコット(horns…M2-3 & 5)、Vince DeRosa(horns…M2-3 & 5)、Sid Sharp & His Magic Strings(strings…M1,4,6 & 8)、Stella Castellucci(harp…M8)、Alex Brown(vo…M3)、Anita Sherman(vo…M3)、Gwen Edwards(vo…M3)、Bob Heinlein(spoken voice…M3)、Cyndi Grecco(spoken voice…M3)。

CDコレクションその2858…「スティーブ・スミス&ヴァイタル・インフォメーション」1枚!!

今回は、人気ロック・バンド=ジャーニーの活動と並行して、その当時のドラマー=スティーブ・スミスが結成したジャズ・ロック・バンド=ヴァイタル・インフォメーションの初期4作のBOXがお題目です〜。

1:「Complete Columbia Recordings (4 CD)
Complete Columbia Recordings (4 CD)
Vital Information
Wounded Bird Rec、ーords
2022-07-01







Disc1枚目は1983年発表のデビュー作「Vital Information」。全楽曲を編曲&プロデュースしたスティーブ・スミス(ds、p…M7)を筆頭に、マイク・スターン(g)とディーン・ブラウン(g)、ティム・ランダーズ(b)、Dave Wilczewski(t-sax)といった編成で、全7曲収録です。

まずはベースのリフに鳴きのギター重ねて始まるスローな跳ね系M1「Looks Bad Feels Good」で幕開け。ギター&テナーがテーマを繰り返す。中盤にサラリとテナーソロ、たぶんディーンらしいタメの効いたギターソロをしっかりと、転調してテナーソロを再び。ベースのハーモニクスにハイハット16刻み重ねて始まるアップ系M2「Ouestionable Arrivals」は、テナーが奏でて&セルフ重奏でテーマ展開、全員ユニゾンなサビを持つ。ドラムフィルの誘導してテナーソロへと。パーカッシブにブロウし、続くは骨太なギターソロ。バスドラ連打で盛り上げます。

テナーのリード&キメで始まるアップ系M3「V. G.」は、高速4ビートとなって早速のテナーソロ、ベースのライン取りがユニークで、そのままベースソロへと発展、ハーモニクス交えながら存分に展開すれば、半分のテンポとなってテナーのリードでキメ、エンディング。バンド名を冠したシンバルレガートにギターやハーモニクスなベース重ねて始まるアップ系M4「Vital Information」は、積み重ねるコードで徐々に登り詰めつつ、ギター2本による同時ソロ、そこにテナーも重なり混線状態。

シンセの和音にテナー重ねて始まるスロー系M5「All That Is」は、積み重ねる和音の中で木訥とテナーがテーマを展開。倍テン、小気味いい4つ打ちに変化し、テナーがテーマ展開、そのままソロへと発展する。コード折り重ねる中でドラムフィル、元のテンポに戻って高らかにギターソロ、バスドラ連打も交えながら、最後は静かに締め括る。ギターの和音にソロ重ねて始まるアップ系M6「Stoughton To Stockholm Samba」は、テナー&ギターがテーマ展開する少し退廃感ある楽曲。リズムがボサノバ調なのも特徴。中盤にギターソロ、朗々とブロウしまくってのテナーソロ、終盤に押し込み系なドラムソロを挟みつつ、テナーのリードでエンディング。

最後はピアノのリードで始まる8分の6+7拍子曲M7「13th Month」は、テナー&ギターが深々とテーマ展開。低音域を用いての大地な響きのギターソロ、そしてテナーソロを挟んでテーマ反芻、再び堰を切ったかのテナーソロ経てエンディング、幕を閉じます。

Disc2枚目は1984年発表の2作目「Orion」。プロデュースしたスティーブ・スミス(ds, perc & p…М7)を筆頭に、ディーン・ブラウン(g, ac-g & synth-g、p…М4)、Eef Albers(g…M1-2 & 4、g-solo…M1-2)、ティム・ランダース(b)、Dave Wilczewski(s, a & t-sax)といった編成で、全8曲収録です。

あたかもヴァンゲリスのようなシンセ音を鳴り響かせ、打ち込みベースラインにドラム&エレドラ重ねて始まるアップ系M1「Future Primitive」(ティム・ランダースとの共作)で幕開け。端的なギターリフの中、ギター&テナーがテーマらしきを奏でていく。ベースによるリフ従えてのドラムソロとによる雄弁なギターソロを挟んで、喰ったベースラインにティンバレス重ねて始まるミディアム系M2「Thank You Mr. Edison」(ティム・ランダース作)は、ギター&ソプラノが複雑な詰め込み系テーマを奏でていく。中盤にソプラノソロ、ウネウネ系なギターソロを挟みます。

グルーヴィーなベースラインからのアップ系M3「The Strut」(ディーン・ブラウン作)は、ギター&アルトがテーマを展開しての小気味よくも疾走感溢れる楽曲。中盤にギターソロをしっかりと、終盤にアルトソロを挟めば、アルバムタイトル曲で、ギターアルペジオからのスローなチキチキ曲M4「Orion」(Eef Albers作)は、荒々しくギターがリードした後、ギターが高らかにテーマ展開してのバラッド調。

スネアロールからタム廻しして始まる高速4ビート風M5「Blade」(Dave Wilczewski作)は、ギター&テナーがテーマを。しなやかにスウィングする中、テナーとギターのソロを存分に展開。喰ったベースラインのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M6「The Adventures Of Hector And Jose」は、少しラテンっぽい響きの中、ギター&テナーがテーマ奏でていく。静かに転じて爪弾く形でギターソロ、流麗にブロウしてのテナーソロを挟みます。

しなやかなシンバルレガートにタム廻し絡めたドラムソロを冒頭に配して始まるスロー系M7「Shadows Past」(Dave Wilczewski作)は、テナーにギターシンセ重ねてテーマ奏でての少し影のある響きの楽曲。そのまま吹き飛ばす形でテナーソロを大いにフィーチャー。最後はテナーらのリードで始まるスローなハーフタイムシャッフル風M8「Blues To Bappe II」(Dave Wilczewski作)で、テナーがテーマ奏でてのブルージーな楽曲。中盤にギターソロは粘りまくって弾き倒し、ベースソロはエフェクトかけてユニークな印象を残します。

参加メンバーらの楽曲らも取り上げて、バンドらしく変化した1枚と言えます。

Disc3枚目は1986年発表の3作目「Global Beat」です。プロデュースはやっぱりスティーブ・スミス(ds、cowbell…M4-5 & 9、synth…M4-5 & 10)、そしてディーン・ブラウン(g…M1-4,6,9 & 11-13)、トム・コスター(kbds…M1-3,6,9 & 11-13、synth…M4)、ティム・ランダース(b…M1-4,6 & 9-13、synth…M4)、Mike Fisher(perc…M1-3,6-7 & 9-10、congas…M9)、Dave Wilczewski(s-sax…M2,9,11 & 13、a-sax…M1、t-sax…M3-4 & 11-12)らの5名が軸となっており、全13曲収録です。

まずはキーボードにシンバルレガート重ねて始まるミディアム系M1「One Flight Up」で幕開け。アルトが朗々とテーマをブロウしての東海岸系フュージョン曲。中盤のアルトソロは高らかにブロウして。テーマ反芻して機知に富んだピアノソロをしっかりと、そのままフェードアウトすれば、波の音からギターカッティングにリム4つ打ち重ねて始まるアップ系M2「Island Holiday」は、ソプラノとAndy Narell(perc…M8、steel-ds…M2-3 & 6)のスチールドラムが明るくテーマ展開する楽園調。中盤に高らかなソプラノソロを、ギターと絡む形でドラムフィル、終盤にソプラノとスチールドラムの複合的なユニゾン挟みつつ、またPrince Joni Haastrup(vo…M2、voice & talking-ds…M3、shaker…M4)のスキャットもいい色を添えています。

続くアップ系M3「Johnny Hat」は、テナーにスチールドラムかすかに重ねてテーマを展開するレゲエ調。中盤にティム・ランダースによる指弾きベースソロからテナーソロ、フィル的なドラムソロを挟んで、スネアロールなリズムからの少しスロー系M4「Novato」は、テナーがテーマ奏でての草原を感じさせるおおらかな響きを持つ。中盤にシンセソロ、終盤にテナーソロを挟みます。

シンセの和音にドラムがリズム重ねてのインタールード曲M5「Sunset」を端的に挟み、ライブ風な歓声にラテンなドラムにパーカッション重ねて始まるアップ系M6「Jave And A Nail」は、ギター&スチールドラムがテーマ奏でてのサンバ調。ギターにスチールドラムのソロ、そして後奏っぽくなM7「Jave And A Nail Revisited」は、パーカッション従えてドラムにコンガのソロ大会。そしてアルバムタイトル曲であるM8「Global Beat」は、コンガら従えて奔放にドラムソロを展開しての珍しくドラムで自己主張した楽曲。

キレのいいギターカッティングからのミディアム系M9「Black Eyebrows」は、ソプラノ&ギターがテーマ展開。中盤にしっかりとキーボードソロを挟んで、タム絡めたリズムパターン繰り出してのスローなチキチキ曲M10「In A Low Voice」は、フレベがテーマ奏でての海の中を彷彿させる楽曲。そのままフレベソロを展開、トップシンバルの音色もカラフルに響きます。

しばしのピアノ独奏、しなやかなリズムのアップ系M11「Traditions In Transition」は、テナーにピアノがテーマ奏でていく。中盤にギターにテナーのソロ、少しテンポ落としての後奏が切々と締め括れば、実質最後は深々としたベースラインからの少しスローな3連シャッフル曲M12「Blues To Bappe I」で、ギターにテナー重なり、朴訥としたテーマを奏でていく。3連からチキチキに変化して躍動的なピアノソロ、4ビートに変化してマイク・スターン(g-solo…M12-13)によるギターソロは詰め込みまくり。終盤にラテン調なビートに変化してテナーソロ、そのままフェードアウトします。

ボーナストラックは、ピアノが壮大に独奏して始まるスローなチキチキ曲なM13「Forget Me Not」で、ギターがテーマ奏でてのメセニー風な楽曲。中盤に高らかなソプラノソロと流麗なピアノソロを挟んで、ソプラノ&ギターのブリッジ経てギターソロ、エンディングへとなだれ込み、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Ray Gomez(g…M1,3 & 9)、バリー・フィナティ(g…M6)、Jeff Richman(g…M10)、Brad Dutz(perc & tabla…M11)、Armando Peraza(bongos…M9 & 12、congas…M12)、Kwaku Daddy(congas…M3-5、talking-ds…M4 & 9)。


Disc4枚目は1988年発表の4作目「Fiafiaga(Celebration)」。プロデュースはスティーブ・スミス(ds、kbds…M9)とジェイ・オリバー(kbds…M1-4 & 6-7)の共同となり、この2人にトム・コスター(p…M4 & 7、kbds…M1,3-4 & 6-8)とDave Wilczewski(s-sax…M2-3 & 8、a-sax…M1、t-sax…M4 & 6-9)が軸となって、全9曲収録です。

まずは小気味よいシンセにギター重ねて始まるアップ系M1「Please Don't Feel Bad」は、アルト&ギターがテーマ奏でての直進的なビートのN.Y.寄りなフュージョン曲。中盤にフランク・ギャンバレ(g…M1 & 7-8、ac-g…M4)によるエッジ効いたギターにアルトのソロを挟めば、ギターカッティングにタム絡めたビートとAndy Narell(steel-ds…M2)のスチールドラム重ねて始まるM2「The Chant」は、ソプラノやスチールドラム、Prince Joni Haastrup(vo…M2 & 5)のスキャットが朗らかなテーマ奏でてのウェザーリポートっぽいサウンドの楽曲。中盤と倍テンしての終盤には高らかなソプラノソロを挟みます。

ソプラノのパーカッシブなブロウにシンセ重ねて始まる少しスローなチキチキ曲M3「Maltese Connection」は、シンセベースの小気味よいラインの中、ソプラノを軸にVladimir Johnson(vo…M3)の歌が色を添えてテーマ展開しての。中盤に説得力溢れるソプラノソロ、終盤にソプラノとフェイクの掛け合い挟めば、アルバムタイトル曲で喰ったリズムにピアノ重ねて始まる少しスロー系M4「Celebration(Fiafiaga)」は、テナーにピアノが情景的なテーマ展開しての楽曲。中盤にギャンバレのアコギソロ、コスターのピアノソロをしっかりと、サビ反芻からブリッジ挟んで終盤は朗々とテナーソロを。

喰ったリズムのミディアム系M5「Babaluwaiye(The Creator)」は、Prince Joni Haastrup(vo…M2 & 5)の土着でパーカッシブな歌にKal Eckhardt-Karpeh(b…M1 & 5-8)のスラップで構成される端的なインタールード曲。スラップと喰ったビート組み合わさってのアップ系M6「Sunday Afternoon」は、ギターにテナー重なってテーマ奏でてのアーバンな楽曲。中盤にコスターのキーボードソロ、テナーソロ、終盤には再びのテナーソロはより躍動的に。

喰ったビートにテナーが端的なテーマ重ねて始まるアップ系M7「The Perfect Date」は、高速4ビートへの変化で緩急つけながらジャズ的要素も交えながら展開。中盤にコスターのピアノソロにも4ビートの箇所も織り込んでる。終盤に連打なドラムソロ、そのしなやかでテクニカル、そのメリハリは流石。シンセのリードで始まる少しな3連シャッフル曲M8「Whenever You're Ready」は、ソプラノにギターがテーマ奏でての少しブルージーな響きの楽曲。フレベ用いてます。中盤に高らかなソプラノソロ、テーマ反芻し、ソプラノが静かに締め括る。

最後はブラシ使ってのビートにシンセ重なって始まる少しスロー系M9「50/50」は、テナーが朗々とテーマ披露、どことなく「終わり」的な余韻を感じさせる楽曲。中盤にテナーソロを挟んで静かにエンディング、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Torsten De Winkel(g…M1,4,6 & 8)、バリー・フィナティ(g…M1)、Corrado Rustici(g…M2 & 6、ac-g…M6)、Kit Walker(kbds…M2)、ティム・ランダース(b…M4 & 9)、レニー・カストロ(perc…M2-9)。

この4作にて米コロムビアとの契約は満了。スミスにとってはジャーニーの縁で自由にできた契約だったはず。その後は不定期に作品発表となりました(レビューはこちら)。

CDコレクションその2857…「ウェザーリポート&ジャコ・パストリアス」ブートレグ作2枚!!

今回は、ウェザーリポートとジャコ・パストリアスのライブ音源ブートレグ作がお題目です〜。
 
1:「Offenbach, Germany 1978」:Offenbach, Germany 1978〜Weather Report
Offenbach, Germany 1978
Weather Report
Hi Hat
2024-03-29

1978年9月29日にドイツのオッフェンバッハのアム・マインにあるシュタットハレで行われたライブ音源のブートレグ作。だけど公式音源が2020年に発表となっていて、それは「ライヴ・イン・オッフェンバッハ1978(2CD+DVD)」(レビューはこちら)。正式音源があるのにブートレグ、ただし音質は良好。メンバーはジョー・ザヴィヌル(kbds)、ウェイン・ショーター(sax)、ジャコ・パストリアス(b)にピーター・アースキン(ds)といった布陣。CD2枚に全19曲収録(正式なのは18曲)。

Disc1枚目、まずは鳥の鳴き声のエフェクト?いつものドラムフィルからのミディアム系M1「Black Market」で幕開け。シンセで異国情緒溢れるテーマを繰り返し、テナーによる荒々しげなサビへと。サンバなビートに変化してのテナーソロはドラムとの丁々発止。そしてシンセソロは2台重ねながらの展開。そして反芻するテーマには花火音のようなエフェクト音とテナーソロを重ねて徐々にヒートアップ、スパッとエンディング。

そしてM2「Keyboard Solo」は、シンセ重ねて幻想的に独奏。そこにロケット発射音なエフェクト音重なり、ティンパニ音にフレベ重なって始まる少しスロー系M3「Scarlet Woman」は、ソプラノ&シンセによる鮮烈なテーマにより、その抑揚のインパクトは印象的。チキチキ静かに入ってシンセソロ、ジェット音的なエフェクト音で締め括る。エレピのリードで始まる少しスロー系M4「Young And Fine」は、テナーがテーマを。そのまま荒々しくブロウしてのテナーソロ、シンセソロを挟んで小気味よくエンディングを迎えます。

シンセの和音に小気味よくアルペジオ繰り出して始まるアップ系M5「The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat(邦題:貴婦人の追跡)」は、ドラムは打ち込み?そこにシンセにソプラノ重ねてテーマ展開。多くのシンセの音色は非常にカラフル。途中にザヴィヌルによるスキャットオンシンセ!土着感も交えながらの交えつつ&奔放にソプラノソロ、そして静かにエンディングを迎えれば、ピアノにテナー重ねて始まるスロー系M6「A Remark You Made(邦題:お前のしるし)」は、フレベによる知られたAメロ、その他シンセやテナーとのBメロ&サビの印象は薄いけど、ロマンティックなバラード曲。中盤にピアノソロ、朗々とブロウすてのテナーソロ、静かに転じてシンセソロを挟んでAメロ反芻、静かにエンディング。

鳴り響くシンセの和音、そこにフレベがライン刻んで始まるミディアム系M7「River People」は、ソプラノが伸ばしたテーマをブロウし、どことなく近未来的な響きを持つ。ソプラノソロにはシンセも追従、掛け合っての形となってしばし。小気味よくライン刻むジャコ。少し音量抑えて徐々に上げて盛り上がりを示し、エンディング。大いなる歓声を受けます。

朗々とテナーをブロウして始まるM8「Thanks For The Memory」は、終始テナーの独奏。ブルースの背景を感じさせてのウェインの好演。そして重くベース音鳴らしてのM9「Dolores / Portrait Of Tracy / 3rd Stone From The Sun」は、ジャコの独奏。速弾きにハーモニクスにと「らしさ」詰め込んでの序盤、ディレイでリプライし、自在に指弾きしての中盤、そして指弾きにて2曲目を引用して締め括る。

そしてシンセやらエレピやらを弾き合っての冒頭、フレベがライン刻んで始まるアップな3連シャッフル曲M10「Mr. Gone」は、テナー&シンセがテーマ奏でていく。まあまあ豪放にテナーソロ、軽妙にシンセソロを挟んでテーマ反芻、静かに転じての後奏は次第に音が消え、幻想的なシンセの一音で締め括る。

Disc2枚目に移って、シンセに口笛重ねて始まるスロー系M1「In A Silent Way」は、テーマをソプラノに譲り、端的かつ幻想的に披露。シンセにシンバルレガート重なって始まるミディアム系M2「Waterfall」は、大仰なフレベ鳴り響く中でソプラノが朗々とテーマを。こちらも端的に披露。ドラムフィルに知られたイントロ経てのアップ系M3「Teen Town」は、ジャコの独壇場。ベース音にエフェクトかけてテーマを朗々と。ソプラノ従えながら激しくエレピソロ、キメの合間にドラムにコンガ?のソロ。テーマ反芻の後、激しく16刻みなベースラインに変化し、ソプラノとキーボードの掛け合いから同時ソロは、バスドラも8分刻みの連打で盛り上げ、スパッといつものエンディング。大いなる歓声を得ます。

ピアノの連打とリードによってのM4「I Got It Bad(And That Ain't Good)」は、ジャジーに独奏でソロを披露するザヴィヌル。こんなロマンティックなザヴィヌルは初めてかも。そして鮮烈なテナーのブロウからのM5「Midnight Sun」は、ザヴィヌルとのデュオ形式での披露。オルガンの和音による伴奏は独特のモノ。そしてピアノを小刻みに奏でて、そこにテナーも小刻みに音を添える。フレンチジャズっぽい響きも残して優雅に締め括ります。

そして人気曲!M6「Birdland」は、シンセのベース音にハーモニクスなフレベ、ソプラノが軽妙にテーマを。この時期らしいBメロからは3連シャッフルパターン用いての展開で。サビのかすかなスキャットはジャコかも。3回フルで披露の後、サビにシンセソロらしきを添えて延々と繰り返し、スパッと唐突にエンディング。ここでウェインなのか司会者なのかで荒々しくメンバー紹介。

鳴り止まぬ拍手喝采、そしてアンコールはM7「Drum Solo」から。ビートを軸にスネアからのタム廻しな形のアースキン。連打は徐々に熱を帯び、叩く先はシンバルから脇のティンパニへと。ジャズ畑のアースキンらしい技と流れである。大いなる拍手と歓声、そしてスペーシーなシンセ音鳴り響き、喰ったリズムのアップ系M8「Elegant People」へと。ソプラノ&シンセ、シンセ&ベースがテーマ繋いでの人気曲。静かに転じてテナーソロは、変化するバッキングとリズムと共にしっかりと盛り上がる。テーマ反芻、エンディングへと。最後はシンセ音にエフェクト音折り重なり、ハイハット16刻みにエレピ重ねて始まるアップ系M9「Badia」は、彼ららしい密林感満載で、ソプラノにシンセがテーマらしきを奏でつつ、中盤にコンガの連打?ジャコが高速16刻みの中でシンセソロへと発展。かなり静かに転じてシンセが繋いで元へと戻りの緩急の妙は、アンプ繋ぎでよくここまでできてる。8分刻みの後奏経て列車音のエフェクト鳴り響かせてのエンディング、ステージは幕を閉じます。

2:「New York 1985」:New York 1985〜Jaco Pastorius
New York 1985
Jaco Pastorius
Hi Hat
2024-03-29

1985年1月15日にN. Y.にあるローン・スター・カフェで行われた不世出のベーシスト、ジャコ・パストリアス(b & perc)のライブ音源のブートレグ作。CD2枚に全15曲収録です。

参加ミュージシャンは、マイケル・ガーバー(kbds, vo & tp)、デルマー・ブラウン(kbds & vo)、ケンウッド・デナード(ds)、ロニー・バレージ(ds)、ジェリー・ゴンザレス(congas & tp)、アレックス・フォスター(sax)、ブッチ・トーマス(sax)、ルー・マリーニ(sax)、ポール・マッキャンドレス(sax)、、ジョージ・アダムス(horn)、ピーター・ゴードン(horn)、マイケル・エヴァンス(tp)、ジョン・ファディス(tp)、ルー・ソロフ(tp)、ウェイン・アンドレ(tb)、ジム・ピュー(tb)、デイブ・バルジュロン(tuba & tb)といった面々です。

Disc1枚目は「Early Show」。まずは記されての通り、フェードインな形で始まるM1「Soul Intro / The Chicken(fade in)」で幕開け。前者を朗々と端的に披露の後、ベースのリードで後者へと。金管隊が高らかにテーマをブロウ。テナーにピアノ、トロンボーンにテナー、ミュートトランペットにアルトにと、ソロを繋ぎながらそのままエンディング。そしてトゥーツ・シールマンス(harmonica)のハーモニカ独奏から始まるM2「Three Views Of A Secret」は、そこにピアノやベースがチューニング?ようやくスローなワルツで本編が開始。テーマは勿論ハーモニカ、そのままテーマ発展させながらのソロをしっかり展開、正にトゥーツの独壇場。終盤にドカドカとドラム、高らかにブラス隊が盛り上げます。

トランペットにテナー、
ピアノのリードで始まるM3「America」は、弾き語り形式でしばし、軽快に連打してドラムも入ってハーモニカソロ。しかしリズム感の悪いピアノ。再び弾き語りとなってマイクなしのブラス隊が色を添えてエンディング。しばしのチューニングタイム経て、アップな3連シャッフル曲M4「Fannie May」へと。ブラス隊のリードから誰?ブルージーな歌モノに。ハーモニカソロ、ブラス隊のソリからミュートトランペットにトランペットのソロ、再びのハーモニカソロにテナーソロ、歌で一節、エンディング。

ベースをチューニングし直し、メドレーM5「Elegant People / Teen Town / Purple Haze」へと。アップなファンクビート用いての1曲目は、ブラス隊にホルン隊がテーマ繋いで、ソプラノソロからベースソロへと発展。テーマ反芻の後、ベースのハーモニクスから静かに転じ、2曲目のテーマを指弾きベースする。そしてエフェクト大いにかけて3曲目へと。テーマを荒々しくかき鳴らして独壇場。ドラムのみ従えて存分に自己表現します。ホルンらの中低音域なブラス隊にトランペットらの上モノ重ねてのM6「Happy Birthday Martin Luther King」は厳かに、そしてルーサー・キングに捧げられる。

MCによる紹介経て始まるM7「Drum, Percussion, Bass / 3rd Stone From The Sun」は、コンガ従えながらのドラムソロしばし。連打からラテンっぽく変化し、コンガソロへと。ファンクなビートへと変化してのベースソロは、いつものフレーズ繰り出しつつ、エフェクトかけて激しく展開。だけど一本調子なんだよね。そしてトロンボーン入って後者をサラリと披露する。そしてチューバにベース、ミュートトランペットらでМ8「Donna Lee(fade out)」を始める。チューバソロのままフェードアウトしちゃいます。

Disc2枚目は「Late Show」。しばしのチューニングタイム?2分30秒を経てようやく開始するM1「Soul Intro / The Chicken」は、サラリと前者経て、グルーヴィーなベースラインにブラス隊奏でての後者へと。トランペットにテナー、トロンボーンにトランペットをそれぞれしっかりとソロを重ね、テーマ反芻してエンディング。

ここでもしばらくの間を経て、ベースが16刻みのラインにドラム、ブラス隊重なって始まるM2「Bass Solo / Invitation」は、中低音なブラス隊が朗々とテーマを奏でていく。高らかにトランペットにソプラノのソロを挟みつつ、全員が入り乱れて迎えるエンディング。念入りなベースチューニング経てのM3「Continuum」は、ハーモニクス用いながらテーマを端的に披露する。

ゆったり4ビートによるM4「Quietude / Bass Solo」は、ブラス隊によるテーマ、トロンボーンソロからブラス隊ソリ経て、ベース独奏、ブラス隊のリードで少しスローなバックビート曲M5「Liberty City」へと。ブラス隊によるテーマから、ソプラノソロには有機的にベースも色を添える。また少し静かに転じてピッコロソロも挟んでテーマ反芻、高らかに迎えるエンディング。

またまたのチューニング?全員が奔放に音鳴らし、何となく始まるM6「Twins / Band Intro」は、正にフリー状態!和音を単に積み重ね続け、勝手に吹きまくる終盤。自由過ぎてある意味でユニーク。そんな中でそれぞれのメンバー紹介を行うジャコ。最後はアップな3連シャッフル曲M7「Fannie May」。まあアーリーセットと同様にブルージーに歌っていく。中盤にブラス隊のソリ、コミカルなボイスパーカッション?スキャット?のソロなどを挟んで、大いに盛り上げてエンディング、ステージは幕を閉じます。

音質も良くはないし、いらない箇所も多数。やっぱり晩年の演奏を聴いてると同じ事の再生産しかしておらず、何だか残念な気持ちになっちゃいました〜。

CDコレクションその2856…「ホセ・ジェイムズ」新作1枚!

今回は、ホセ・ジェイムズの最新作がお題目です〜。

1:「1978」:1978〜Jose James
1978
ホセ・ジェイムズ
Universal Music
2024-04-05

ホセ・ジェイムズ(vo、g & handclaps…M6、afuche…M2)の最新作。直近策は、昨年1月に発表したエリカ・バドゥへのトリビュート作「オン&オン〜トリビュート・トゥ・エリカ・バドゥ (SHM-CD)」(レビューはこちら)だったけど、自身の生まれ年=1978年をタイトルに冠して、2020年2月発表の「ノー・ビギニング・ノー・エンド 2」以来となるオリジナル作を発表しました。プロデューサーはM6のみがKaveh Rastegar、それ以外はホセ。全9曲収録です。

まずはシンセ音にコンガ、そこに弦楽器重なって始まる少しスロー系M1「Let's Get It」で幕開け。シルキーなコーラスが繰り返すタイトルコール=「一緒にそれをつかもう」経て歌に入れど、ベースの喰った拍割りがスリップ気味な印象を醸し出す。それを抜きにすれば演ってる事は正にネオソウル。中盤に存在感に溢れたギターソロを挟んで、エレピにベース重なって始まる少しスロー系M2「Isis & Osiris」は、スリップ気味なビートの中、パーカッシブなメロディラインをシルキーに歌い続けるホセ。中盤にスペーシーなシンセソロを挟みます。その漂う浮遊感は格別。

シンセのリードで始まるアップ系M3「Planet Nine」(詩曲:Talia Billigとの共作、曲のみScott Jacobyも参加)は、マイケル・ジャクソン「今夜はドント・ストップ」っぽいシンセベースのリフが鳴り響く中、Talia Billig(vo…M3 & 7、handclaps…M6)交えて歌い進めていくブラコン曲。「知るには感じるしかない」という歌詞も本作のテーマ=1978年のブラコンを再現したかの1曲。ハンドクラップにギターカッティング重ねて始まるアップ系M4「Saturday Night(Need You Now)」は、小気味よく歌い進めていく。サウンド的には煌びやかさを薄めて抑えた形だけどポップな印象も持ち合わせている。挿入した「ウララ〜」も正に1978年。

ハミングにコーラス重ねて始まるミディアム系M5「Black Orpheus(Don't Look Back)」は、そこに何となく漂う退廃感。「手に入れなきゃ」な切望を端的なコーラスワークを従えながら歌っていく。中盤には爪弾くギターソロを挟みます。

フィーチャリング曲を2曲続けて、まずはアコギのリフにハンドクラップ8分刻み重ねて始まるミディアム系M6「Dark Side Of The Sun」(詩曲:Serge Tshiani Balojiとの共作、曲のみTalia Billig参加)は、逃げ場のない「太陽の闇の中」、ここでも退廃的な響きの中、Baloji(vo…M6)のラップも交えれば、アコギによるリフから始まるスローな3連シャッフル曲M7「Place Of Worship」(詩曲:Xenia Francaとの共作)は、まずはXenia Franca(vo…M7)、2番からはホセが歌ってのデュエット曲。感謝や祝福、どことなくスパニッシュな風味添えて凛々しく歌い合う2人。

ピアノ従えて歌い出すスロー系M8「For Trayvon」は、重厚な弦楽器も従えてファルセットで切々と歌い上げての物悲しさ全開なバラード曲。2012年2月にフロリダで起こったトレイボン・マーティン射殺事件がモチーフ。最後はグルーヴィーなベースラインからのミディアム系M9「38th & Chicago」で、小気味よいリム絡めたドラムのビート従えてファルセットで切々と歌い進めていく。こちらも2020年5月にミネアポリスで起こったジョージ・フロイド射殺事件がモチーフ。どちらも警官に不当に射殺させた黒人について、世間に対してのメッセージソング。中盤に挟んだギターにコンガのソロ、終盤のピアノのソロが音楽に引き戻してくれます。

音楽的な深遠さに自身のメッセージをしっかりと添えて、ホセのアーティスティックな側面が結実した1枚かと…。うん、ネオ・ソウルの現在が詰まってます。今年の1枚に確定!

その他参加ミュージシャン。Marcus Machado(g…M1-7 & 9)、Chad Selph(p…M7-9、kbds…M1 & 3-6、synth…M1-6、org…M7)、David Ginyard(b…M1-7 & 9)、Jharis Yokley(ds…M1-7 & 9)、Pedrito Martinez(congas…M1 & 9、cowbell & afuche…M9)、Maria Im(vln…M1,6 & 8)、rancesca Dardani(vln…M1,6 & 8)、Tia Allen(viola…M1,6 & 8)、Kristine Kruta(cello…M1,6 & 8)。

CDコレクションその2855…「ファビアナ・パラディーノ」デビュー作1枚!!

今回は、ピノ・パラディーノの娘!ファビアナ・パラディーノのデビュー作がお題目です〜。

1:「Fabiana Palladino [解説書・歌詞対訳付 / 国内流通仕様盤CD] (PAULINST0023CDJP)」:Fabiana 
Fabiana Palladino [解説書・歌詞対訳付 / 国内流通仕様盤CD] (PAULINST0023CDJP)
ファビアナ・パラディーノ
BEAT RECORDS、Paul Institute、XL Recordings
2024-04-05

色々と検索したけど、ピノを父に持つ事ら&ロンドン出身である事以外の個人情報がないこちらのファビアナ・パラディーノ(vo、p…M2,5-6 & 10、kbds…M1-3,6 & 9、synth…M1-5 & 7-9、b…M3-4、ds…M4、ds-prog…M7-8、perc…M8、shaker…M1、cowbell…M7、handclaps…M1 & 7)。Discogsによれば2011年頃から客演やらEPなどの発表はしてきたみたい。

そして出会ったロンドン出身のシンガーソングライター兼音楽プロデューサーのジェイ・ポール(g…M3-5 & 9、synth…M3,5-6 & 9、synth-prog…M2、synth-b…M9、ds…M10、ds-machine…M6、ds-prog…M1-3,5,9、perc & vo…M5、cowbell & handclaps…M6)、また父ピノ・パラディーノ(g…M6,10、b…M1-2,5-7 & 10)の全面的な支援を得て発表となったのが本作。全10曲収録で、各曲のプロデュースは2曲(M1 & 8)がHarry Crazeとの共同、2曲(M2 & 5)がジェイ・ポールとの共同、2曲(M3-4)がジェイ・ポールとHarry Crazeとの共同、1曲(M6)がジェイ・ポールとピノとの共同、2曲(M7 & 9)が単独、1曲(M10)がピノとの共同となっています。

まずは深々としたベースライン鳴り響いて始まる少しスロー系M1「Closer」で幕開け。打ち込みを軸としつつ、父ピノの助演受け、シルキーながらも情感的な歌声用いてのクワイエットストーム調。ブレイクの狭間で小気味よく歌い出してのミディアム系M2「Can You Look In The Mirror?」は、多くの打ち込み従えつつ、ヒップながらも少し抑えたファンクチューン。

機械的な打ち込みにキーボードの和音と歌声重ねて始まる少しスロー系M3「I Can't Dream Anymore」は、タイトルからは挫折を意図?少し影を持つバラード曲。丁寧なシンセやコーラスワーク施し、まとめ上げれば、ギター8分刻み従えて歌い始めるスロー系M4「Give Me A Sign」(ジェイ・ポールとのとの共作)は、ある意味でロッカバラード的なアプローチ。詰め込み過ぎないメロディを切々と歌い進めていきます。

シンセの和音従えて歌い出すスロー系M5「I Care(With Jai Paul)」(ジェイ・ポールとの共作)は、機械的な打ち込みリズム従え、高らかに歌い上げての浮遊感漂う楽曲。2番からはジェイ・ポールがリード取って、そのサビからは絡み合っての進行。タイトなビート従えて歌い出す少しスロー系M6「Stay With Me Through The Night」は、グルーヴィーな響きの中で淡々と歌い進めるネオソウル。コーラスにはファビアナの妹Giancarla Palladino(back-vo…M2 & 6)が参加しています。

ギター8分刻みから始まるアップ系M7「Shoulda」(ジェイ・ポール&ピノとの共作)は、ささやかなロックチューン。どことなく漂う浮遊感。ドラムに兄ロッコ・パラディーノ(ds…M7)が参加しており、エフェクト加工した幻想的なイントロ配して始まる少しスロー系M8「Deeper」(ジェイ・ポールとの共作)は、モロダー的シンセベース鳴り響いてのEDM風。小気味よくもその深遠な響きは近未来なデジタル感。

エフェクト音にピコピコなリフへと繋いで始まるスローなチキチキ曲M9「In The Fire」(ジェイ・ポールとの共作)は、影のあるメロディをシルキーな歌声で歌い進めてのデジタルポップ。最後は、シルキーなハミングから始まるスロー系M10「Forever」は、厳かな響きの美メロなバラード曲。自身による多重コーラス、またストリングス隊も交えてしっとりと幕を閉じます。

メロディ良し、編曲良し、サウンドデザイン良し、歌も…な形で、非常に素晴らしいデビュー作でした〜。親の七光りでは間違いなくない非凡な才能。売れるかどうかは分からないけど、活躍を期待したいですね〜。今年の1枚に確定です〜。

その他参加ミュージシャン。Joe Newman(g…M7)、スティーブ・フェローン(ds…M6)、Jamie Woon(back-vo…M1 & 9)、A. Hira(back-vo…M2)、Maz Palladino(shipping forecast…M3)。

CDコレクションその2854…「マイルス・デイビス」BOXセット1枚!!

今回は、マイルス・デイビス!

1:「コンプリート・ライヴ・アット・ザ・プラグド・ニッケル 1965」:The Complete Live At The Plugged Nickel〜Miles Davis
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マイルス・デイビス
タワレコ限定
2023-10-06

こちら、1965年12月22日から23日にかけてシカゴのライブハウス=ザ・プラグド・ニッケルで行われた6つのセットを、コンプリートな形でまとめたBOXセットで、1992年に日本のみで7枚組として発表も、コンプリート版としてアメリカのみで8枚組として再発表。それをタワレコが限定発売したBOXです。そもそものプロデューサーはテオ・マセロだけど、今回の発表に際してエグゼクティブ・プロデューサーはCharlie Laurie、プロデューサーはMichael Cuscunaが務めて、CD8枚に全39曲収録です。

メンバーは、マイルス・デイビス(tp)の他、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)、ウェイン・ショーター(t-sax)といった黄金のクインテットです。

まずはDisc1枚目=1965年12月22日1stセット。指パッチンでリズム出し、ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲M1「If I Were A Bell」は、ミュートトランペットでテーマをクールにブロウ。しなやかなシンバルレガートな中でミュートトランペットソロをしっかりと展開、続くはテナーソロで張り上げる事なく淡々と、そしてピアノソロはアウト用いての構成は正にハンコックらしいモノ。テーマ反芻してなし崩し的にエンディング。トランペットのブロウで始まるスローな4ビート曲M2「Stella By Starlight」は、サラリとテーマらしきを奏でた後に自由空間、高らかにブロウしつつソロを展開。しばし倍テンも元に戻ってまた倍テン、テナーソロへと発展してブイブイと展開。元に戻ってピアノソロは、和音積み重ねながらリズム隊消えて独奏しばし。リズム隊戻ってそこにマイルスのブロウによって迎えるエンディング。

そのままトランペットのリードで高速4ビートによってのM3「Walkin'」。端的なテーマの後にトランペットソロは邁進するリズム隊従えて高らかにブロウ。ドラムフィルできっかけ作ってテナーソロへと発展、ブイブイを積み重ね、続くピアノソロはアウトの多用でらしい形で。トランペット&テナーがフレーズ差し込み、エンディング。トランペットのブロウから始まるスロー系M4「I Fall In Love Too Easily」は、ピアノにアコベかすかに色添える中でテーマ、ブラシ加わって始まるトランペットソロは、スティックへと持ち替えて淡々と重ねていく。続くはテナーソロで、倍テンしたがるトニーに乗らないロン。そしてウーウー言いながらのピアノソロはリリカルな部類。トランペットによっての後奏にて静かに一旦はエンディング、そのまま軽快な4ビート入ってM5「The Theme」は、すぐにテナーソロは、ドラムに煽られながらブイブイと。そこへ割って入ってのマイルスは、同時ソロ的?掛け合い的にしばし。マイルス離脱し、テンポアップしながらもソロを取り続けるショーターに、荒々しくフィル押し込むトニー。徐々にリットしていき、高らかにブロウして絡んでなし崩し的にエンディング、幕を閉じます。

Disc2-1枚目は1965年12月22日2ndセットの前半3曲で、ピアノの物悲しげなリードで始まるM1「My Funny Valentine」は、高らかなるトランペットのブロウ経てテーマらしきをバック従えて展開。ゆったり4ビートとなってトランペットソロを淡々と。ビートチェンジを目論むトニーだけど不発に終わる。後を受けてのテナーソロは、煽られて徐々にヒートアップし、テナーのテーマ反芻、ここでアコベソロは、歌心と構成力に秀でてて、割って入ったトランペットがエンディングへと誘う。小刻みなドラムにテナー重ねて始まるアップ系M2「Four」は、その軽妙で端的なテーマ経て、高速4ビートの中でトランペットソロ、小刻みに音詰め込んでのテナーソロにはトニーが荒々しくフィル入れて、淡々となピアノソロ、割って入ったトランペット&テナーで強引にエンディング。そのままトランペットが高らかにテーマをブロウしてのスロー系М3「When I Fall In Love」は、そのまま切々とトランペットソロ、後を受けて歌心に富んだテナーソロ、アウト多用してのピアノソロ、そしてアコベソロの最中にトランペット割って入ってエンディングへとなだれ込む。無礼な観客の喋り声が原因らしい。

Disc2-2枚目は1965年12月22日2ndセットの後半4曲で、トランペットの軽やかなブロウ=端的なテーマから始まる高速4ビート曲М1「Agitation」は、そのままのトランペットソロは自然に抑揚つけつつ展開、小刻みに音詰め込んでのテナーソロ、ウーウー言いながらなピアノソロは、テンポフリーとなりながらも明快なシンバルレガートで復活も、徐々にリットしてシンバル廻しからのドラムソロ、トランペットのテーマ一節反芻経て、そのまま知られたテーマをブロウしてM2「'Round About Midnight」へと。圧強めに始めるトランペットソロ。そして間を活かしてのテナーソロに機知に富んだピアノソロ、トランペットのリードで静かにエンディング迎えつつも、トランペットのリードでM3「Milestones」へ。象徴的なリフ引用&発展させてのテナーソロ、流麗なるピアノソロには大いにドラムが色を添え、アコベソロは大いにウォーキング。そしてテーマ反芻も、サラリとM4「The Theme」、ステージは幕を閉じます。

Disc3枚目は「1965年12月22日3rdセット」の6曲で、ミュートトランペットのリードで始まる軽やかな4ビート曲M1「All Of You」で幕開け。マイルスはそのままソロを展開し、ブラシからスティックワークへと変化、続いて朴訥とテナーソロ、ウーウー言いながらアウト多用してのピアノソロ。テーマ提示はなく、ミュートトランペットのリードで唐突に軽快な4ビート曲M2「Oleo」へと。そのままミュートトランペットソロは疾走感に溢れて、詰め込み系のテナーソロ、割って入ったミュートトランペットがテーマ一節、エンディングへと。

トランペットの甘いブロウから始まるスローな3連シャッフル風M3「I Fall In Love Too Easily」は、4ビートへと変化してリリカルなトランペットソロを下支え。続いて木訥とテナーソロ、またピアノソロにはトニーがハチロク系なリズム差し込んで変化を醸し出す。そしてトランペットがサラリとテーマ展開、そのまま軽快な4ビート曲M4「No Blues」へと移行。すぐさまトランペットソロ、気の赴くままに展開すれば、続くテナーソロはダラダラと積み重ねつつもトニーの気まま倍テンで煽られる。そしてピアノソロはアウト多用型で。トランペット乱入してテーマ一節、スパッとエンディング。

トランペットのリードで始まる軽快な4ビート曲M5「I Thought About You」は、まずは朗々とトランペットソロ、木訥とテナーソロは半分のテンポにも変化してアコベのみ従えての後半。静かな流れを引き継いでピアノソロ、高らかにトランペットのブロウ入ってエンディングへとなだれ込んでいく。そのままトランペットのリードで始まる軽快な4ビート曲M6「The Theme」は、フレーズ繰り返してのテナーソロ、にトランペット、トランペット一発!なし崩し的にエンディングを迎えます。

これにて22日の3セットは全て終了です〜。

Disc4枚目は「1965年12月23日1stセット」の5曲で、学校のチャイムをピアノで奏でて始まる軽快な4ビート曲M1「If I Were A Bell」は、ミュートトランペットでテーマらしきを奏でてそのままソロへと発展し、小気味よくブロウすれば、続くはテナーソロ、少し抜きながらも徐々に熱を込めて。突如ゆったり4ビートに変化してピアノソロは序盤は優雅に、元のテンポに戻って軽妙に。ミュートトランペット戻ってそのままなし崩し的にエンディング。トランペットのリードで始まるスローな3連シャッフル曲。トランペットの高らかなリードで始まるゆったり4ビート曲M2「Stella By Starlight」は、そのままソロへと発展、トニーによって?倍テンして軽やかなしばしの時間。更に倍テンして攻め立てるマイルス。続くテナーソロは元のテンポに変化して朗々と積み重ねれば、ピアノソロはサラリと、トランペットがテーマらしきを奏でて静かにエンディングへと。

そのままトランペットが象徴的なテーマをブロウして始まる高速4ビート曲M3「Walkin'」へと。そのままマイルスはアグレッシブにソロを取り、途中で半分のテンポに変化してそこは緩急の妙を。続くはテナーソロで細かく音積み重ね、終盤はヒステリックに。ピアノソロはアウトな音交えて流麗に。トランペット荒々しく乱入し、エンディングへとなだれ込みます。

高らかにブロウ重ねて始まるスロー系M4「I Fall In Love Too Easily」は、テーマらしきを部分的に披露してソロへと発展、どことなくメロウな響きが漂う。ブラシからスティックへと持ち替えてスウィングする中でしっかりと自己表現するマイルスだけどリズムはワルツに変化。そしてメロディアス気味にテナーソロ、ウーウー言いながらピアノソロ、そしてマイルスが割って入ってピアノと共にエンディングへと。そして軽快な4ビートによってのM5「The Theme」は、テナーのリードにトランペット絡む形でしばし。なし崩し的に迎えるエンディング。

Disc5枚目は「1965年12月23日2ndセット」からの6曲で、ミュートトランペットのリードで始まる軽快な4ビート曲M1「All Of You」は、そのままミュートによる乾いた音色でしばしのソロを。そして雄弁にテナーソロを経て再びマイルス、静かにリードしてエンディングへと。高らかにトランペットの象徴的なテーマ挟んて始まる高速4ビート曲M2「Agitation」は、マイルスのリードでテンポダウンしたりアップしたりと、トニーがしなやかに対応。続くテナーソロには裏でピアノが大いに自己主張。そしてピアノソロはチョロチョロと音押し込み、テーマをサラリと反芻、エンディング。そのままテーマらしきを一節、M3「My Funny Valantine」は、序盤はフリーっぽく、そしてゆったり4ビート入って気の赴くままにソロを取るマイルス。続くはテナーソロは朴訥と、それに周囲が呼応してしばしの独奏も。そしてピアノソロは極力音を殺して始まりつつも小粋な形で展開、トランペット割って入ってサラリとテーマ、エンディングを迎えます。

ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲M4「On Green Dolphin Street」は、ミュートトランペットでテーマらしきを真面目に一節、そのままソロを展開も、途中でミュート外して朗々としばし。続くはテナーソロは、ボソボソとな形で。そしてピアノソロは淡々と。ミュートトランペット入ってエンディングへとリードする。そしてアコベが知られたライン奏でて始まる高速4ビート曲M5「So What?」は、そのままトランペットソロは荒々しく、続くはテナーソロはパーカッシブにフレーズ積み重ね、呼応して奔放に叩きまくるトニー。ここでドラムソロへと発展、まあまあドカドカと叩いて、そしてピアノソロは流麗に。そしてテーマ反芻し、エンディングへと。そのままM6「The Theme」は、朴訥としばしのテナーソロ、トランペット重なってなし崩し的にエンディングを迎えます。

Disc6枚目は「1965年12月23日3rdセット」の6曲で、まずは高らかにテーマを真面目にブロウして始まるスロー系M1「When I Fall In Love」で幕開け。ピアノにアコベ、ブラシが徐々に入ってテーマからソロへと展開するマイルスを支えての序盤。ブラシからスティック、トニーのしなやかなリードで倍テン、元に戻ってワルツに変化、朗々とマイルスはブロウし、テナーソロへと繋ぐ。同様にリズムは変化し、ピアノソロにも発展、独奏となりつつトランペット割って入って、そのまま象徴的なテーマを一節、高速4ビート曲M2「Milestones」へと移行、そのままトランペットソロは流麗にブロウし続けていく。続くテナーソロは、小刻みかつパーカッシブに間を活かしながらの展開。そしてピアノソロは音詰め込みつつも周囲に抑揚も付加されて流麗に。トランペット&テナーが割って入りテーマ反芻、エンディング。

ミュートトランペットのリードで始まる軽快な4ビート曲M3「Autumn Leaves」は、テーマ無視してソロへと。続くはテナーソロは朴訥、歯切れはあまり良くない。ピアノソロはアウト多用しながら淡々と。そしてミュートトランペットがテーマらしきをブロウし、静かに迎えるエンディング。トランペットがテーマらしきをブロウして始まるスローな4ビート曲M4「I Fall In Love Too Easily」は、そのままソロを小粋に展開、テナーソロは間を大いに活かしつつもブルージーに。そしてピアノソロも間を活かしての形で。トランペット割って入って静かに迎えるエンディング。

トランペットにテナーが呼応しながら始まる軽快な4ビート曲M5「No Blues」は、全セットの中で最も長尺=20分3秒であったりする。そのままソロ、フレーズ積み重ねる形でしっかり展開するマイルス。テナーソロへと突入も、マイルスの合図でかどんどんとテンポアップし、ウェインは畳み掛けつつ少しテンポダウン、大いにテンポダウン。そしてピアノソロは更にテンポダウンも、徐々にテンポアップし、流麗に展開。ここでアコベソロはラインを軸として大いにウォーキング。トランペット入って高らかにブロウし、テーマ反芻して迎えるエンディング。ここまで自在にテンポ変えて披露する事例は少ない。そしてトランペットのリードにてのM6「The Theme」は、端的かつ形式的にサラリと披露する。


Disc7枚目は「1965年12月23日4thセット」の4曲。高らかにトランペットがブロウして始まるスロー系M1「Stella By Starlight」は、そのまま豊かな音色でソロを展開、途中から倍テンして軽やかな4ビートに変化も、まあまあ長くソロを取るマイルス。続くテナーソロは、どことなくルージーに。元のテンポに戻って朗々とブロウすれば、ピアノソロは和音を軸とし、またまた倍テンしてマイルスの力強いリードでエンディングを迎えます。アコベのラインにミュートトランペット重ねて始まるM2「All Blues」は、テーマらしきをしばし、シンバルレガート加わって倍テン、ミュート外してソロを朗々と展開。ハチロク風にリズム変化させたトニーに、テナーソロを朴訥と始めつつ、どんどんヒステリックに変化する。そしてピアノソロは流麗に。ミュートしてテーマ反芻、取ってエンディングへとなだれ込む。

高らかにトランペットをブロウして始まるスロー系M3「Yesterdays」は、かすかに添えるアコベとピアノ従えての序盤、そしてドラム加わってソロへの流れは非常にクール。続くはテナーソロは、ビブラートの連続で少し実験的に始める。そしてピアノソロは、ほぼ独奏の形での披露。トランペットが高らかに割って入ってテーマ一節、そのままM4「The Theme」へと移ってボソボソとテナーソロ、ここに乱入マイルスはいつもの流れで、同時ソロ的に丁々発止しての自由空間は、いつものようになし崩し的にエンディング。

いやはやお腹いっぱい。演奏面においてはこの黄金のクインテットでもセットによって良し悪しあるのは仕方ない。全てが記録されてるのはマイルスならでは…です〜。

CDコレクションその2853…「渡辺貞夫」新作1枚!!

昨年聴いたアルバムの中で、ベストと思えた1枚が「渡辺 貞夫 meets 新日本フィルハーモニー交響楽団 [CD]」(レビューはこちら)だったけど、今回は7年ぶりのスタジオ作がお題目です〜。

1:「PEACE [CD]
PEACE [CD]
渡辺貞夫
ビクターエンタテインメント
2024-04-24

渡辺貞夫(a-sax)ことナベサダは近年を振り返ればライブ音源の発表が続いてましたが、新型コロナもようやく終息し、よって共演歴があって信頼の置けるラッセル・フェランテ(p)とベン・ウィリアムス(ac-b)を呼び寄せて、また新進気鋭?30代半ばの竹村一哲(ds)を迎えてのスタジオ録音。全11曲収録で、7曲を占めるカバー曲、そしてスロー〜ミディアムなテンポの楽曲が多いせいでか、「バラードをテーマ」にした1枚と紹介されています。

まずはアルバムタイトル曲で、アルト独奏、朗々とテーマ奏でて始まるM1「Peace」(ホレス・シルバー作)で幕開け。ロシアとウクライナの対立らに心を痛めてここ2年位はライブで必ず取り上げてた楽曲らしい。スローな3連シャッフル加わってテーマ一巡、中盤にリリカルなピアノソロと歌心に富んだアコベソロ、そして端的なアルトソロからテーマ反芻、しっとりとエンディングを迎えれば、ピアノのリードで始まるスローなブラシ3連シャッフル曲M2「I Fall In Love Too Easily」(Jule Styne & Sammy Cahn共作)は、フランク・シナトラの1945年公開の映画が初出で、アルトで厳かにテーマを、間を活かしてのアルトソロを展開、後を受けて倍テン気味となってのピアノソロにアコベソロ、アルトのリードでテーマに戻って、しっとりと迎えるエンディングにはアルコも添えられる。

ピアノのリードで始まるスローなチキチキ風M3「Last Night When We Were Young」(ハロルド・アレン& Yip Harburg共作)は、1935年製作の映画「メトロポリタン」で披露された楽曲で、アルト用いて情感込めてテーマを奏でていく。中盤に寄り添うような優しいピアノソロ、アルトのリードでテーマに戻って、ピアノが最後を締め括る。アルトがテーマ奏でて始まるスローなチキチキ風M4「Deep In A Dream」(Jimmy Van Heusen & Eddie De Lange共作)は、1955年にフランク・シナトラが取り上げた楽曲で、アルトがテーマを朗々とブロウ、跳ねたビートに変化して小粋なアルトとピアノ、アコベのソロを挟んで、アルトがテーマを反芻、しっとりとエンディングを迎えて、ピアノ従えてアルトのリードで始まる軽快な4ビート曲M5「Lament」(J. J. Johnson作)は、トロンボーン奏者J. J. Johnsonの1954年発表曲で、テーマの後、少し躍動的なアルトにピアノのソロ、歌心に富んだアコベのソロを挟んでテーマ反芻、小粋にエンディング。

オリジナル曲を2曲、跳ねたワルツのリズムを刻んで始まるM6「Tree Tops」は、アルトが軽やかにテーマ展開。そのままテーマを発展させる形でアルトに端切れ良くのピアノ、アコベにようやくのドラムのソロはブラシ用いてしなやかに披露する。そしてテーマ反芻、小粋にエンディングを迎えれば、ピアノのリードで始まる超スローなチキチキ風M7「If I Could(For Tibetan People)」は、ナベサダらしい憂いに満ちたテーマをアルトが厳かにブロウ。そのままアルトソロへと発展、あえて弱いタッチで円熟の妙を披露すれば、その流れを受け継いで流麗にピアノソロ、そしてテーマ反芻、静かにエンディング。

アルトの独奏で始まるミディアム系M8「Eu Sei Que Vou Te Amar」(Vinicius De Moraes & アントニオ・カルロス・ジョビン)は、ボッサなテイストも醸し出しつつ、朗らかなテーマをアルトが丁寧にブロウする。そのままセンスに溢れたアルトにピアノ、アコベのソロを挟んで、アルトがテーマを奏でて始まるスローなブラシチキチキ曲M9「I'm A Fool To Want You」(フランク・シナトラ, Jack Wolf & Joel S. Herron)は、シナトラの1951年発表曲のカバーで、アルトで憂いあるテーマを奏でて、そのまま物悲しくアルトソロ、和音積み重ねてのピアノソロ、アルトのリードでテーマに戻ってしっとりとエンディング。

オリジナル曲を2曲続けて、まずはピアノのリードで始まるスロー系M10「Only In My Mind」は、1989年発表「Front Seat」収録曲でそもそもはパティ・オースティンが歌ってました。美メロをアルトで丁寧に奏でていく。アルトにピアノが吹き過ぎず&弾き過ぎずの円熟の極みなソロを展開。このオーガニックな編曲も悪くない。最後はピアノのリードで始まるスロー系M11「After Years」。かすかなブラシワーク、そこで絞り出すかの如くなアルトによるテーマ。年月が経ってもとそんな事を意図しつつ、小粋にアルトにピアノ、アコベのソロを挟んで、テーマ反芻、しっとりと幕を閉じます。

ナベサダの吹くパートはやっぱり減ってるんだけど御年91歳、レジェンドとして、それなりでOKだと思います。その「それなり」な部分でしっかりと自己主張してるし、ナベサダらしさを披露してるしね。

最後に観たのがブルーノート大阪の閉館に伴うナベサダ公演で、2007年7月?8月?でした。その時のナベサダは74歳だったから、もうこれが最後と思っての参戦だったけど。けど行きます、今年6月16日(日)に松山市総合コミュニティーセンターでの公演。メンバーは小野塚晃(p)に三嶋大輝(ac-b)に竹村一哲(ds)。楽しみです〜。

CDコレクションその2852…「勝田一樹」新作1枚!!

今回は久々!勝田一樹氏、5年8か月ぶりの新作がお題目です〜。

1:「NEO
NEO
勝田一樹
ZAIN RECORDS
2024-03-06

振り返ると、直前作の3作目「SAXREE」(レビューはこちら)は、DIMENTIONの盟友である小野塚晃氏と共にまとめ上げた1枚だったけど、新型コロナ禍を経て、勝田一樹(sax)は色々と思うトコや気づく事があったみたい(JAZZ LIFE誌によれば)。それでDEZOLVEの鍵盤奏者である友田ジュン(all instruments)に全てバックトラックを制作させ、狙いは「エレクトロオルタナティブ」、全9曲収録です。

まずはシンセ類に4つ打ち重なって始まるアップ系M1「Neo Universe」で幕開け。少しエフェクトでお色直ししたアルトが力強くテーマ奏でての疾走感溢れる楽曲。テーマは3つ、それぞれが端的でキャッチーだし、シンセ音は非常にカラフル。

小刻みなテーマをアルト&シンセベースが重奏して始まるアップ系M2「Equalizer」は、その小刻みな節回しは鮮烈なモノで、サビは高音域ブロウしての端的かつキャッチーなモノ。中盤のアルトソロは構成力豊か。

アルトのリードによるサビ始まりなアップ系M3「Dance With Punks」は、4つ打ちにシンセベース絡めての伴奏得て、Aメロとサビで構成されたダンサブルな楽曲。別リフ用いての端的なアルトソロ、中盤にはしっかりとソロを展開。

小刻みなシンセのリードで始まるアップ系M4「The Day」は、喰ったビート畳み掛ける中、アルトにピアノ重ねてテーマ展開。中盤にようやくのキーボードソロ、高らかにブロウしまくりなアルトソロを挟みます。節々にアルト多重によっての印象づけを施してます。

打ち込み4つ打ちに重ねたアルトが朗らかなサビ奏でてのアップ系M5「Take On The World」は、Aメロはマイナーっぽいが、Bメロがサビへと繋いで朗らかに転じさせていく。ドラムのみ従えての端的なアルトソロは多重な形を用いて披露する。同じテーマの反復だけど、終盤は少し伴奏を変えて変化醸し出してる。

高らかにアルトをブロウして始まるアップ系M6「Super Flash」は、自由に吹きまくった後、喰った端的なテーマを繰り返す。中盤には粘っこいアルトソロを挟んで、サックス類重奏によるブリッジもまあまあ長めでまとめて印象的。そして終盤にも高らかにソロを取る。

アルトがパーカッシブなリフ重ねて始まるアップ系M7「Shake It」は、そのリフをテーマ的に展開しつつ、4つ打ちに変化してからは邁進するような形でソロも交えながらズンズンと進行します。

喰ったシンセのリフから始まるアップなウンチャ!M8「Space GT」は、宇宙を舞台にした自動車レース?アルトが疾走感溢れるテーマを繰り返す。中盤に半分のテンポとなって散発的にブロウ、ソロを展開しつつも元のテンポに戻って高らかに叫ぶ。どの音をどう響かせば印象に残るか、分かってる勝田さん。最後はシンセが締める。

アルトらの重奏で始まるアップ系M9「Thunder Sax」は、その重奏で朗らかなテーマを奏で上げていく。中盤に響き満点なアルトソロは、アクロバティックに上がったり下がったり。終盤はそのテーマにシンセが彩り加えてフェードアウト、幕を閉じます。

はい、そんな訳で勝田さんの魅力や持ち味が大全開な1枚。ただし難点を言えば、同じフレーズの繰り返しが多くてね。バックトラックを変化させたりして、エレクトロらしい「妙」が演出されてればもっと良かった〜な感じです。そこが少し残念。

CDコレクションその2851…「纐纈歩美」新作1枚!!

今回は女性アルト奏者=纐纈歩美さんの新作がお題目です〜。

1:「Limpid Flame(特典なし)
Limpid Flame(特典なし)
纐纈歩美
ポニーキャニオン
2024-04-17

纐纈歩美(a-sax)、2010年発表のデビュー作から2012年発表の3作目迄は買ってたんだけど、その後、途切れちゃって今回のが9作目、5年半ぶりの新作らしい。その間、結婚とか出産とか経験していたようです。

今回は気心知れたバンドメンバー=佐藤浩一(p)、安田幸司(b)、安藤正則(ds)を迎えて、セルフ・プロデュース、全8曲収録です。

まずは裏打ちするピアノにアコギも重なって始まるスロープチキチキ曲M1「Quiet」で幕開け。クラシカルな響きを感じさせる楽曲で、アルトが朴訥とテーマ重ねていく。中盤に音を選びながらのアルトソロ、リリカルなピアノソロを挟めば、アルバムタイトル曲で、軽快な4ビート曲M2「Limpid Flame」は、アルトとピアノでチョロりなテーマを重ねていく。中盤にピアノにアルトのソロ、そして両者の掛け合いへと発展、徐々に熱を帯びていく。

アルトのリードによってのサビ始まり!少しスローなボッサ風M3「M's Day」は、つまりは「母の日」、アルトによって少し影のあるテーマ一巡、中盤にピアノにアルトのソロ、スナッピー外してのドラムのソロ、終盤に意外に攻めてのアコベソロを挟んで、アルト&ピアノのリードで始まる高速4ビート曲M4「Leap」は、疾走感満点のビバップなジャズ。中盤にアルトソロから突如テンポダウンしてピアノソロだけど、ドラムのリードで元に戻って攻め立てていく。テーマの反芻から独奏形式でのドラムソロ、スパッとエンディングを迎えます。

アコベ従えてアルトをブロウ!ゆったりハチロク風M5「Ginkgo」は、ピアノやドラムも加わって朴訥とメロディを紡ぐ。歌心に富んだアコベソロ、続いてアルトソロは無国籍感漂う音用いて。独奏の形でアカデミックなピアノソロをとそれぞれしっかりと自己表現。アルトのリードで始まるスローなチキチキ風M6「Daze」は、かすかなブラシワークが下支えする中、物悲しい?朗らか?どことなくスピリチュアルなテーマをアルトが紡ぐ。中盤にリリカルなピアノソロを挟みます。

喰ったキメからの軽快な4ビート曲M7「Move」は、スタイリッシュな響きの正統派なジャズチューン。そのままアルトにピアノのソロ、そして両者の掛け合いへと発展、徐々にターム短くなっての丁々発止、小粋に迎えるエンディング。最後はアルトのリードで始まるゆったり4ビート曲M8「A Little Boy」。自身のお子さんがモチーフ、朗らかな響きに満ち溢れています。中盤にまったりなアルトとピアノのソロを存分に挟んで、テーマ反芻、しっとりと幕を閉じます。

まあ正統派なジャズ作品。その凛としたジャズへと向き合い方は悪くない。真面目なんだろうね、歩美ちゃん。

CDコレクション番外…「T-SQUARE45周年記念公演 音源」1枚!

1:「T-SQUARE 45th Anniversary Celebration Concert (Blu-ray) (特典なし)
T-SQUARE 45th Anniversary Celebration Concert (Blu-ray) (特典なし)
T-SQUARE
SMM itaku(DVD)(SNDDP)
2024-04-24

こちら、昨年10月21日(土)に東京国際フォーラムで行われた45周年記念公演の、表示のBlu-ray版に先駆けて3月25日に配信されたハイレゾ音源です〜。この手法、まあまあ継続されてるよね〜。

さて、バンド形態であった前回の40周年から体制は大きく変化しちゃって、伊東さんと坂東君の2名を軸に(T-SQUARE alpha)、かつてのメンバーらを織り交ぜて活動してきたこの2年。それによってかつてない豪華絢爛なステージとなりました。全29曲収録です。

フルメンバーを記すと、外園和馬(g)、安藤正容(g)、御厨裕二(g)、松本圭司(kbds)、久米大作(kbds)、河野啓三(kbds)、田中晋吾(b)、田中豊雪(b)、須藤満(b)、坂東彗(ds)、長谷部徹(ds)、仙波清彦(perc)、伊東たけし(sax & EWI)、本田雅人(sax & NuRAD)、宮崎隆睦(sax & EWI)、山崎千裕(tp)。この中からの組み合わせ+アルファでステージは進行します。

まずは伊東・山崎+足立区西新井中学校吹奏楽部によってのM1「Crazy Beach」で幕開け。2009年発表の比較的最近の楽曲で、4分の7拍子の喰ったリフやパーカッシブなフレーズを重ねながらどことなく楽しげに展開。女子アルト奏者のソロを両脇で暖かく見守る伊東さんと千紘さん。そしてやっぱりのラテンな打楽器のリードで始まるM2「宝島」。伊東さんや山崎さんも加わって楽しげに披露。サビ聴くと涙腺緩んじゃうのがブラスバンドとの共演版の恒例。

フルメンバー(除く山崎さん)によってストリングス風シンセのリードで始まるアップな3連シャッフル曲M3「Stiff Nails」は、1979年発表「Make Me A Star」収録曲で、しばしばオープナーに用いられる壮大な響きの楽曲。歴代フロントマン3名によってのテーマ重奏は豪華絢爛。みんな歳取ったけど。

現役メンバー=外園・松本・晋吾・坂東・伊東・本田の6名に仙波さん加えての3曲、裏打ちなキメ重ねて始まるアップ系M4「かぼちゃの馬車に乗って」は、アルト&ギター、アルト2本が掛け合いながらテーマ奏でての爽やかな響きの楽曲。中盤にギターとキーボードのソロ、終盤にアルト両名による白熱の掛け合いをしっかりと挟めば、喰ったキメに仙波さんがボイス絡めて始まるアップ系M5「脚線美の誘惑」は、Aメロはアルト2本+ギター、Bメロは2本が掛け合っての形に変えての披露。中盤に伊東さんに本田さんのアルトソロ、シンセソロをと挟みつつも何故かどんどんテンポアップしていく坂東君。やっぱり最後はドラムソロ。そして直前アルバムのタイトル曲で打楽器にアコギカッティング重ねて始まるM6「VENTO DE FELICIDADE〜しあわせの風〜」は、フルートとフリューゲルホルン(何と本田さんによる)がテーマ奏でてのオーガニックな響きの楽曲。中盤にフルートとフリューゲルホルン、ピアノのソロ、仙波さんのユニークな打楽器ソロ、終盤にフルートとフリューゲルホルンの掛け合いを挟みます。

安藤・御厨・久米・豊雪・長谷部・仙波・伊東によっての5曲、まずは久米さん提供のアップ系M7「いとしのうなじ」。EWIにギターがテーマ奏でてのロック調で初期の人気曲。中盤に安藤さんが久々にギターソロを取る。王道の構成?ギターソロが終わらない?だけど作曲者の久米さん交えて楽しく披露、ドラマティックにエンディングを迎えれば、カウントからのサビ始まり!ミディアム系M8「A Feel Deep Inside」は、デビュー作収録のアルトとギターがテーマ奏でての少し哀愁系。中盤にアルトにリリカルなピアノのソロ、終盤にギターソロを挟めば、御厨さんのアコギカッティングから始まるアップな8ビート曲M9「Midnight Lover」は、2作目収録のギターにアルトがテーマ奏でるメロウな響きの楽曲。中盤にアルトにリリカルなピアノのソロを挟みます。そしてピアノのリードで始まるスロー系M10「Forgotten Saga」は、和泉さん作曲のメロウなバラード曲。朗々とアルトでブロウ、テーマ伝える伊東さん。中盤にピアノソロ、終盤に切々とのアルトソロを挟めば、この面子での最後は少し早いテンポでM11「It's Magic」。中盤に豊雪さんによる王道のスラップソロにシンセソロ、終盤にはアルトソロをと、まあまあ忙しなく披露します。長谷部さんのグルーヴ感の良さを再認識しましたね。

外園・松本・須藤・坂東・宮崎による3曲、宮崎さん&松本さん時代の再現で、作曲者=松本さんのキーボードのリードで始まるアップ系M12「A Dream In A Daydream」は、宮崎さんのあえてのリリコンがテーマ展開。そのままソロを展開し、終盤にはギターソロを挟んで、1999年発表「Sweet & Gentle」から宮崎さん作曲のアップ系M13「Dali's Boogie」は、やはりリリコンがテーマ取りつつ、凝ったコードと拍割りかが印象的。中盤に攻め立ててのエレピにシンセ、指弾きベースのソロを、終盤にリリコンソロを挟めば、作曲者=松本さんのジャジーなピアノに外園君の鳴きのギター重なって始まる少しスローな跳ね系M14「Taking Mountain」は、アルトがテーマ奏でてのデキシーランドジャズっぽい響きの楽曲。中盤に軽妙かつワイルドにアルトとギターの掛け合い、ドラムソロへと発展して連打の連続。後奏ではアルトとピアノが掛け合って&同時で賑やかにソロを展開、小粋にエンディングを迎えます。

そして周年ライブのド定番!M15「オレカマ」は、坂東・長谷部・仙波の3名によって決め事連打を盲目に繰り返す。そして長谷部さんによるソロは、彼らしい朴訥としたモノ。続くは坂東君ので、テクニカルに詰め込み、またシャープに連打を重ねていく。最後は仙波さん。様々な楽器やおもちゃ、ブラシを用いて時にコミカルに展開、やっばり打楽器の鬼才です。そして決め事繰り返しての全員連打で締め括ります。

外園・松本・晋吾・坂東・伊東によるシンセのリードで始まるアップ系M16「Dance Medley」は、ダンサブルな楽曲集めたメドレーで、女性ダンサー5名とのコラボでもある。全てアルバム「WISH」からのモノで、スローな3連シャッフル曲「Freaky Rats」はユラユラな横揺れ系、アップな3連シャッフル曲「Lady"S"の初恋」はレゲエ調、少しスローなチキチキ風「Magical Hour」は朗らか系、喰ったキメ積み重ねての「Trial Road」の4曲を端的にメドレーしています。

外園・松本・晋吾・坂東・伊東+河野&渡辺香津美(g)にて2曲、伊東さんが香津美さん紹介して始まる再びのアップな4つ打ち曲M17「Freaky Rats」は、ギターにEWIがテーマ繋いて&重ねて展開する彼ららしい楽曲。EWIのリードから中盤にピアノ、香津美さんらしい機知に富んだギターのソロ、終盤に再びギターソロをしっかりと展開すれば、EWIのリードで始まるアップ系M18「CLIMAX」は、EWIとギターかまテーマ繫いで&重ねての彼ららしい疾走感溢れた楽曲。中盤にEWIとギター、キーボードのソロ、終盤にここでも再びのギターソロ。ゲストとしてしっかり弾き切ります。香津美さん、厳しいらしいですけど頑張って生きて欲しいと切に願います。

外園・松本・晋吾・坂東・伊東+鳥山雄司(g)にて2曲、アルトのリードで始まるスローなチキチキ曲M19「Rooms with a view」は、アルトがテーマ奏でての朗らかな響きの佳曲。和泉さんのメロディを鳥山さんが補完して完成した楽曲でもある。中盤にアルトにピアノのソロ、終盤に歌心に富んだ鳥山さんのギターソロを挟んで、ピアノのリードで迎えるエンディング。ピアノにEWI重なって始まるアップ系M20「Stratosphere」は、EWIが朴訥とテーマ奏でての楽曲。押し込み系なドラムソロ経て中盤に少々攻めてのピアノソロと鳥山さんの高らかなギターソロ、テーマ反芻してEWIとギターの掛け合いしっかりと挟み、ドカドカとエンディング。

外園・松本・須藤・坂東・本田+B.B.STATIONで4曲、ようやくオレサマ本田さんタイム。則竹さんがいなくて残念だけど、まずはブラス隊らと共にテーマ奏でて始まるアップ系M21「Ciao!!!」。テーマはアルトとブラス隊と分け合いながら本田さんの中でも難易度高い楽曲を軽やかに披露。中盤に熱のこもったアルトソロ、そしてキメ絡める形でドラムにベース、ピアノにギター、アルトの端的なソロを挟んでテーマ反芻、賑やかにエンディングを迎えれば、軽やかな4ビートにブラス隊重ねて始まるアップ系M22「Little League Star」は、ブラス隊らで楽しげにテーマ展開。ビッグバンドの為にこういった跳ねたビートの編曲も悪くない。中盤にトランペット2本のソロ、サックス隊のソリに縦横無尽な指弾きベースソロ、終盤にギターソロを挟んで、中低音のブラス隊重奏に木管隊重なって始まるアップ系M23「夏の蜃気楼」は、1994年発表「夏の惑星」収録の朗らかなメロディ持つ本田さんらしいテクニカルなブラスフュージョン。アルトソロのリードで中盤にブリリアントなトランペット、ハーモニカのソロ、終盤にトロンボーンソロに押し込み系なドラムソロ挟んでエンディングへとなだれ込む。そして客演したB.B.STATIONのテーマ曲M24「Theme for B.B.S.」、軽やかな跳ねたビートを用いてメンバーのソロを端的に積み重ねて、全員ソリらも挟んで小粋にビッグバンドサウンドの楽しさを披露。本田さんの意向に配慮した選曲ですね。

再びの現役メンバー=外園・松本・晋吾・坂東・伊東・本田で3曲、まずは本田時代の2曲で、ドラマティックなイントロからのM25「RISE」は、以前に披露もアルト2管のリードからテーマへと移行し、グルーヴィーでファンキーに展開。押し込み系なドラムソロからワイルドなギターソロ、中盤からは伊東さんに本田さんの順でアルトソロ、そして激しい掛け合いに発展し、丁々発止する。そして本田さんデビューの衝撃曲!M26「Megalith」。端的なドラムソロから伊東さんに本田さんの順でアルトの掛け合い大会。そして人気曲のアップ系M27「Omens Of Love」は、EWIとNuRADの2重奏。ハモりながら進行し、中盤のギターソロにもNuRADでハモる本田さん。終盤に伊東さん本田さんの順で掛け合いからの同時ソロ。これら3曲においては伊東さんと本田さんのバトルが素晴らしく、特に伊東さんの気合の入れよう、そしてそのパフォーマンスは本田さんに引っ張られた形で見事だったと言えます。

そしてフルメンバーにて2曲、まずはいつものM28「Japanese Soul Brothers」。何かいつもよりドラム揃ってないんだけどお祭りだからね。いつものAメロBメロ&サビをアルト3本で絡みながら披露した後、鍵盤3名の掛け合いバトル。ピアノ風の松本さんにシンセの河野くん、エレピの久米さんと明確に役割分担しての丁々発止。次はベース3名で、晋吾に須藤、豊雪の順でそれぞれ単独でソロを取る。須藤さんはエコー用いて多重っぽくの対応。豊雪さんはチョッパー職人だと思う。そして3名の掛け合いへと発展し、ベキベキベキベキとスラップ大会。それからドラム2名&仙波さんの掛け合いから、安藤さんに御厨さん、外園君の順でギター3名の掛け合い大会は、それぞれの個性がしっかり出てます。やっぱり外園君は抜けてるセンス。そしてテーマ反芻し、ここでようやく!山崎千紘さんのトランペットソロ、伊東さんに本田さん、宮崎君とフロント務めた3名の掛け合い&同時ソロ。色々とあったんだろうけど3人が3人共にいい成長したように感じます。サビしっかり反芻してエンディング。演ってる事は毎回同じだけど、演らないと悲しいはず。そしてその最たるがオーラスのM29「TRUTH」で、これまで何回演奏したんだろう&聴いたんだろ?構成は変わらないけど、フロント3人が分け合ってテーマを繫ぐ。中盤にギターソロは安藤さんに外園君?河野君のシンセソロ、終盤にフロント3人による掛け合い繰り返し、ドカドカとエンディングを迎えます。これにて45周年記念公演はフィナーレです。

映像ソフトにはMCもしっかり収録されてて、最後にしっかりメンバー紹介もしています。

ほぼなバンド形態で慣れ親しんでいましたが、2名体制となってオールスクエア!な形での周年事業。ある意味で「ありだな!」と思います。歴史を紡いできたメンバーらが集まって、歴史を振り返るという試みは、ノスタルジックを超えた何があった。重要人物出会った則竹裕之氏の欠席が気になりますが、50周年は是非オールスクエアで。期待しています。

補足。B.B.STATION=伊藤晴夏(a-sax)、鍬田修一(t-sax)、岡勇希(t-sax)、鈴木圭(b-sax)、金津理仁(tp)、ルイスバジュ(tp)、三上貴大(tp)、松井秀太朗(tp)、石橋采佳(tb)、佐野聡(tb)、三原万里子(tb)、笹栗良太(tb)。ダンサー=Cocomi、Reika、Mai、Ryu-ma、RIMIA.です。

CDコレクションその2850…「バーブラ・ストライサンド」2枚!!

今回は、バーブラ・ストライサンドの記念碑的2枚がお題目です〜。

1:「エヴァーグリーンズ: 60年の在籍を祝して」:Six Decades on Clombia Records〜Barbra 
エヴァーグリーンズ: 60年の在籍を祝して
Streisand
バーブラ・ストライサンド
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-22

はい、こちらはバーブラ・ストランサンドのデビュー60周年を記念して編纂されたベスト集。バーブラとJay Landersがプロデュースを務めて、全22曲収録です。

まずはホルンにフルートクラリネットにストリングス隊がるのら折り重なって始まるスロー系M1「I'll Tell The Man In The Street」(リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハート共作)で幕開け。1963年発表「The Barbr Streisand Album」で、そもそもはミュージカルに提供された楽曲をクラシカルな伴奏の中で伸びやかな歌声で歌い上げていくバーブラ。ピアノ従えて歌い出すスローな3連シャッフル曲M2「Bewitched(Bothered And Bewildered)(邦題:魅せれて)」(リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハート共作)は、1964年発表「The Third Albim」収録曲で、抜いた伴奏に伸ばしたストリングス隊、まったりと展開しつつ、ピアノのみ従えての箇所では流麗にリード、緩急の妙が優雅に響き渡ります。

折り重なるオケ隊のリードで始まるミディアム系M5「Where Or When(邦題:いつかどこかで)」(リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハート共作)は、1966年発表「Color Me Barbra」収録曲で、バーブラの歌に伴奏は臨機応変に追従、ロマンティックながらもドラマティックに展開していく。高らかなロングトーンを最後に披露。ピアノのリードで始まるスロー系M6「Ma Premiere Chanson(邦題:私の初めてのシャンソン)」(Eddy Marnayとの共作)は、1966年発表「Je M'appelle barbra」収録曲で、フランス語用いて情感豊かに歌い上げてのバラード曲。

オーボエのリードで始まるミディアム系M7「I Don't Know Where I Stand(邦題:我を忘れて)」(ジョニ・ミッチェル作)は、1971年発表「Stormy End」収録曲でドラムレス、2本のアコギアルペジオに囲まれてメロディを素朴に伝えていく。ピアノのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M8「I Never Meant To Hurt You」(ローラ・ニーロ作)は、1971年発表「Barbra Joan Streisand」収録曲で、ジャジーな響きの中で囁くように歌い進め、殊更、豊かな響きを残します。

ピアノのリードで始まるスロー系M9「Letters That Cross In The Mail(邦題:すれ違い)」(ルパート・ホルムス作)は、1975年発表「Lazy Afternoon」収録曲で、重なるストリングス隊従えて朗らかに展開するバラッド調。あえて歌声にエコーかけててその余韻はよく響き渡れば、ピアノとストリングス隊のリードで始まるスロー系M10「Answer Me」(ポール・ウィリアムス & Kenny Ascherとの共作)は、1977年発表「Superman」収録曲で、そこに伸びやかな歌声を重ねつつ、美メロを朗々と歌い上げていく。アコギカッティングからの少しスロー系M11「Tomorrow」(Charles Strouse & Martin Charnin共作)は、1978年発表「Songbird」収録曲で、ミュージカル「アニー」の代表曲をささやかな伴奏従えて圧低めな歌声でサラリと歌う。抜いた伴奏が功を奏しています。

チェロらのリードで始まるM12「Can't Help Lovin' That Man(邦題:愛さずにはいられない)」(リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン鏡ざ作)は、1985年発表「The Broadway Album」収録曲で、スティービー・ワンダーのハーモニカも従えつつ情感豊かに歌い上げていく。ストリングス隊のリードで始まるスロー系M13「Two People」(バーグマン夫妻との共作)は、1988年発表「Till I Loved You」収録曲で、爪弾くアコギらも据えながら切々と歌い進めてのささやかなバラード曲。フルートやオーボエのリードで始まるM14「Some Enchanted Evening(邦題:魅惑の宵)」(リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン鏡ざ作)は、1993年発表「Back To Broadway」収録曲で、ブロードウェイミュージカルの有名曲を流麗な伴奏を得て感情の赴くままに朗々と歌い上げていく。素晴らしい歌唱の1つ。

重厚なストリングス隊の調べから始まるM15「I Believe」(Ervin Drake, Irvin Graham, Jimmy Shirl & Al Stillman共作)は、1997年発表「Higher Ground」収録曲でメドレー形式にした「I Believe / You'll Never Walk Alone」の、くっつけないそもそもの前者音源は今回、アルバム初収録。ストリングス隊のみを従えて情感込めて歌い上げていきます。オーボエらのリードで始まるスローな4ビート曲M16「Isn't It A Pity?」(ジョージ&イラ・ガーシュイン共作)は、1999年発表「A Love Like Ours」収録曲で、まったりしたラブバラード曲。中盤に情感たっぷりなハーモニカソロを挟めば、アコギのリードで始まるM17「Moon River」(ヘンリー・マンシーニ&ジョニー・マーサー共作)は、2003年発表「Movie Album」収録曲で、バーブラの歌にアコギ、ストリングス隊がまったりと追従、ロマンティックに展開します。間奏からストリングス隊が流麗に絡んで、その緩急の妙は優れた編曲。

ピアノ従えて歌い出すスロー系M18「Here's To Life(Orchestra Version)」(Artie Butler & Phyllis Molinary共作)は、2009年発表「Love Is The Answer」収録曲で、ストリングス隊も交えながらバーブラ自身の人生を振り返る的な歌詞を持つ楽曲。どことなく物悲しげなメロディとの相性は格別で、情感たっぷり込めての歌いっぷりは見事なモノ。バーブラが歌い出して始まるM19「The Windmills Of Your Mind(邦題:風のささやき)」(ミシェル・ルグラン&バーグマン夫妻共作)は、2011年発表「What Matters Most: Barbra Streisand Sings The Lyrics Of Alan And Marilyn Bergman」収録曲で、数々のカバーが存在する映画「華麗なる賭け」主題歌の、バーブラによる初カバーバージョン。中盤からストリングス隊の伸ばした音やハープを配しながら切々と歌い上げるバーブラだけど、徐々に感情高ぶって口早に変化、エンディングは厳かに迎えます。

ピアノのリードで始まる
M20「Who Can I Turn To(When Nobody Needs)」(Anthony Newley & Leslie Bricusse共作)は、2016年発表「Encore: Movie Partners Sings Broadway」収録曲で、作者Anthony Newley(vo)とのデュエット曲で美メロなバラード曲。伴奏のせいでかクラシカルな響きも持ちつつ、朗々と歌い合う様は美麗。ピアノにストリングス隊重なって始まるゆったりワルツM21「Lady Liberty」(Desmond Child作)は、2018年発表「Walls」収録曲で、タイトルはバーブラ自身を指し示しつつ、ドラマティックに展開。

最後は新ミックスによるM22「Evergreen(邦題:スター誕生の愛のテーマ)(2023 Mix)」(ポール・ウィリアムスとの共作)。映画「スター誕生」製作時に新たにバーブラが書き上げた素朴なバラード曲で、アルバムタイトル曲でもある。その爽やかさはエバーグリーン、普遍のモノと言えます。

まあ36枚のスタジオ・アルバムを生み出しての60年の歴史。「エッセンシャル・バーブラ・ストライサンド 3.0【完全生産限定盤】」(レビューはこちら)が皆に選ばれた歴史だとすると、こちらはバーブラの選んだ歴史でした〜。

2:「愛のイエントル: 発売40周年記念盤」:Yentl ‐40Th Anniversary Deluxe Edittion
愛のイエントル: 発売40周年記念盤
バーブラ・ストライサンド
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-22

こちらは1983年製作の映画「愛のイエントル」のサントラを、公開40周年記念、デモ音源らを1枚のディスクに収録、2枚組にて発表となったデラックス・エディション。第56回アカデミー賞において、バーブラ・ストライサンドと縁の深いミシェル・ルグランとアラン&マリリン・バーグマンの手に音楽賞をもたらしたという点で、記念碑的な1枚なんだと思います。しかし映画はDVD化すらされておらず、観てない私。

今回のデラックス・エディションのエグゼクティブ・プロデューサーは、バーブラといつものJay Landers、そしてオリジナル本編についてはバーブラとアラン&マリリン・バーグマン(M1-11)がプロデュース、詩は全てアラン&マリリン・バーグマン、曲は全てミシェル・ルグランによります。CD2枚に全28曲収録です。

Disc1枚目は「Original Motion Picture Soundtrack」、本来のサントラです。まずは弦のタッピングに台詞の引用、切々と歌い出すM1「Where Is It Written?(邦題:真実はどこに)」で幕開け。深遠なストリングス隊従えつつ、本編では学ぶ為に男装して通学してた主人公のイエントルの心情をしっとりと歌い上げていく。崇高なコーラス従えて歌い出すM2「Papa, Can You Hear Me?(邦題:パパ、見守って下さい)」は、「天に上がったわが父」に対して「力になって」と切望、ストリングス隊従えて魂の赴くままに歌い上げれば、M3「This Is One Of Those Moments(邦題:喜びのモーメント)」は、「待ち望んでいた時」につき、ストリングス隊から躍動的なピアノ交えて心の昂ぶり=ワクワク感を高らかに歌い上げていく。中盤のストリングス隊やブラス隊による間奏はできた編曲。

重厚なストリングスの調べからのM4「No Wonder」は、「問題ない=No Wonder」と、微妙な女心とその不安を口早に歌い上げていく。そしてストリングス隊従えて歌い出すM5「The Way He Makes Me Feel(邦題:「イエントル」愛のテーマ)」は、本作のメインテーマでМ2と合わせて第56回アカデミー賞歌曲賞受賞曲。その物悲しげなメロディ、「この始めての感じ」は、男装していたイエントルが愛に目覚めた瞬間を歌にしたモノ。重厚なオケ隊に重なるピアノの調べ、非常に荘厳な仕上がりかと。再びのM6「No Wonder(Part Two)」は、М4の第2部で、木管隊のリードに台詞交えつつ、変化した女心の中で彼と彼女について思う事を歌にする。そんな主張する姿はバーバラらしいのかもしれません。

「私を見て」と歌い出すM7「Tomorrow Night」は、劇中の台詞を大いに挟みながら展開。少し不安げな心情を見事に形にしたメロディは、ある意味でスリリングでもある。その歌詞の量は半端なく、緩急交えながらコミカルな伴奏交えながらもドラマティックに展開すれば、ハープにハミング交えて始まるM8「Will Someone Ever Look At Me That Way?(邦題:熱いまなざし)」は、「彼がこちらをふり向き」と、それを望む心情の変化を切々と歌い上げる。そのメロディを引き継ぐ形でのM9「No Matter What Happens(邦題:愛の誓い)」は、ストリングス隊やハープ、フルートらを従え、そのままでありたいと高らかに歌い上げていく。そのテーマ=変化と成長はバーバラらしい。

三度!M10「No Wonder(Reprise)」は、タイトルコールはなく、彼女=アヴィグドールに感謝を伝える端的なリプライズ。実質最後はストリングス隊やハープ従えて歌い出すM11「A Piece Of Sky」。両親に感謝もしつつ、あくなき探究心の素晴らしさを高らかに歌い上げていく。いわば物語の大団円、最後の絶叫は素晴らしくもある。

ボーナストラックは、フィル・ラモーンとデイヴ・グルーシン(M12-13&➁M10)のプロデュースによるスタジオ版で、本編М5のM12「The Way He Makes Me Feel(Studio Version)(邦題:「イエントル」愛のテーマ(スタジオ・バージョン))」と、本編М9のM13「No Matter What Happens(邦題:愛の誓い)(Studio Version)」。それぞれ丁寧に作り込まれていますね。前者はスティーブ・ガッドらN.Y.勢の参加が明白に分かって、後者はストリングス隊交えながら手堅くまとめ直しています。

Disc2枚目は「The Audition Demos & More」。まずはデモ音源が続く。バーバラの紹介経てミシェル・ルグラン(p…➁M1-9)のピアノの伴奏を…という形式を基本とし、M1「Where Is It Written?(邦題:真実はどこに)(Demo)」M2「Papa, Can You Hear Me?(邦題:パパ、見守って下さい)(Demo)」M3「The Way He Makes Me Feel(邦題:「イエントル」愛のテーマ)(Demo)」はしっとりと、軽やかなM4「Several Sins A Day(邦題:一日にいくつ)(Demo)」は、1枚目には未収録。

そしてM5「No Wonder(Demo)」は、バーブラの歌の合いの手にマリリン・バーグマン(vo)が絡んでのモノ。またM6「Tomorrow Night(Demo)」は、男性の台詞を時折挟みながらも、気の赴くままに歌う様が印象的。M7「Will Someone Ever Look At Me That Way?(邦題:熱いまなざし)(Demo)」は、ミシェル・ルグラン(vo)がピアノ2朴訥と重ねるスキャット、その上で歌うバーブラ。大いに貴重な音源と言えます。

ピアノ従えて高らかに歌い上げていくM8「The Moon And I(Demo)」は、本編未収録ながらも美メロなバラード曲。本編М11のM9「A Piece Of Sky(Demo)」は、厳かながらも情感込めて歌い上げ、徐々に高音域へと移行、高らかに歌い上げていく。ここまでがデモ音源。

エレピにストリングス隊かすかに重なって始まるM10「Papa, Can You Hear Me?(邦題:パパ、見守って下さい)(Studio Version)」は、本編М2のスタジオ版で、そのドラマティックな響きと展開はルグランらしいモノで、Bメロ部分には「Never Say Never Again」を彷彿。そして本編未収録のデモとしてМ4のM11「Several Sins A Day(邦題:一日にいくつ)(Orchestrated Version)」は、オケ隊交えての完成音源。口早に歌い上げてのその様はミュージカルらしい。M12「Where Is It Written?」は、Rabbinical Choir(choir)によるクワイヤ隊を大いにフィーチャーしたモノ。

重厚なストリングス隊の調べから始まるM13「Papa, Can You Hear Me?(邦題:パパ、見守って下さい)(Single Version)」は、シングル版で、劇中のクラシカルで宗教的な要素を踏襲、その上でメロディをしっかりと歌い上げてます。ポップスのカデゴリーじゃない。本編М1の端的にリプライズしたM14「The Is One Of Those Moments(邦題:喜びのモーメント)(Reprise)」を挟んで、M15「End Title(Instrumental Medley)」は、エンドタイトルで用いられたオケ隊によるモノ。主要曲9曲を繋いで本編を印象づけます。これぞ映画らしいフィナーレの音源でした。

ホントに観てない事が本作聴くに際してビハインドな現実。いつか機会があればですね〜。

CDコレクションその2848…「ジャン=リュック・ポンティ」ブートレグ作1枚!!

今回は、ジャズ・フュージョン界で数少ないバイオリン奏者として活躍しているジャン=リュック・ポンティのライブ音源ブートレグ作がお題目です〜。ポンティの関与作はこちらこちらに。

1:「Tokyo 1979」:Tokyo 1979〜Jean-Luc Ponty
Tokyo 1979
Jean-Luc Ponty
Hi Hat
2024-04-19

こちらは1979年2月4日に渋谷公会堂で行われたライブ音源のブートレグ作。前3曲収録です。

1942年にフランスで生まれたジャン=リュック・ポンティ(vln)の知名度が高い理由は、フランク・ザッパやマハヴィシュヌ・オーケストラ、リターン・トゥ・フォーエヴァーというジャズロック、フュージョンの分野で知られるバンド&ユニットに在籍していたから。だからこそ単独公演、しかも渋谷公会堂で〜というそれなりの場所での公演が開催できたんだと思います。

参加メンバーはポンディの他、アラン・ザヴォド(kbds)、ジェイミー・グレイザー(g)、ホアキン・リエバノ(g)、ラルフ・アームストロング(b)、ケイシー・シューレル(ds)。

まずは大いなる歓声、シンセにドラマティックなキメ重ねて始まるアップな5拍子曲M1「Aurora Part 1(邦題:極光 パート1)」で幕開け。バイオリンにギターがテーマ重ねていく。リズムはチキチキに変化し、キメ交えながらサビを展開。テーマ反芻の後にバイオリンにギターが激しくリフ畳み掛けてM2「Aurora Part 2(邦題:極光 パート2)」へと。7拍子となってバイオリンがソロを展開。音たくさん詰め込み、バック陣と共に倍テンして登り詰めていく。ライン発展型の指弾きベースソロは大いに盛り上げる。4拍子となってテーマ反芻し、荘厳にエンディングを迎えます。ここでポンディが「コンバンワ」とMC。

エレピらによる幻想的なイントロからのスローなチキチキ曲M3「Cosmic Messenger」は、バイオリンにギター重ねてテーマ展開。中盤のバイオリンソロにはドラムも大いにフィル重ねる。ここでMC、次曲名も紹介し、エレピ&シンセがリフ繰り出して始まる少しスローなチキチキ曲M4「Mirage(邦題:蜃気楼)」は、地を這うグルーヴィーなベースラインの中、バイオリンが高らかにテーマを奏でる。そのまま雄弁にソロを弾き倒し、そしてスペーシーなシンセソロをしっかりと。全員によるキメ挟んで後奏、余韻醸し出してエンディング。

そして4曲で構成される組曲を、シンセ音折り重なってのM5「Enigmatic Ocean Part 1(邦題:秘なる海 パート1)」は、シンセ&ギターがアルペジオする中でドラマティックなドラムフィル重ねて始まるミディアム系。シンセ&ギターによっての崇高気味なテーマを奏でる。ドラムフィルから一転してのアップ系M6「Enigmatic Ocean Part 2(邦題:秘なる海 パート2)」に移って、小刻みなベースラインな中、バイオリンにギター重なって高らかにテーマを。中盤にバイオリンとギター、シンセにギターの端的な掛け合いは、それらにドラム絡める形に変化。ここでテーマ反芻、少しスローなチキチキ風M7「Enigmatic Ocean Part 3(邦題:秘なる海 パート3)」に変化し、グルーヴィーなベースラインの中でギター(左側)がテーマを。発展してギターソロ、そしてバイオリンソロはとっても惹きつけられる構成力を持つ。そして「〜パート2」のテーマを反芻、ギターのリードでM8「Enigmatic Ocean Part 4(邦題:秘なる海 パート4)」へと移って、「〜パート1」後半部分を繰り返し、エンディングを迎えます。

ここでM9「Intros」は、「シンセはイチバン」とアラン、ギターのホアキン、ドラムのケイシー、ギターのジェイミー、ベースのラルフの順、出身地も交えてメンバー紹介。

シンセにアコギ重なってアルペジオ、少しスロー系M10「Ethereal Mood(邦題:軽やかなムード)」は、幻想的なテーマをシンセが紡ぐ。何となくヴァンゲリスっぽくもある。ポンディはタッピングで色を添えるのみ。そのままリズミカルな伴奏にバイオリン重ねて始まるミディアム系M11「No Strings Attached」は、無伴奏となってバイオリンにエフェクトやディレイかけながらしばし、幻想的かつ先鋭的に自己表現。ポンディの鬼才ぶりが見事に披露されてます。最後にシンセが締め括ります。

スネア連打にシンセやベースが小刻みにリフ刻んで始まるアップ系M12「Egocentric Molecules」は、16刻みなベースラインの中でギターが朗々とテーマ&ソロを展開。そして指弾きベースソロはある意味で歌心の塊。その終盤でエフェクト用いて更に印象づけます。そして圧巻のバイオリンソロ。テーマ反芻、イントロ繰り返してエンディングへと。

アンコール?最後は4つ打ちにバイオリン&ギター重ねて始まるアップ系M13「New Country(邦題:新世界発見)」。どことなく南部っぽい?民族音楽的な響きを持つ。ギター2本とバイオリンでの短い掛け合いにエレピも絡んでテーマ反芻、スパッとエンディング、ステージは幕を閉じます。

CDコレクションその2847…「当山ひろみ」ベスト集1枚!!

今回は、現在、再評価熱の高まってる模様のシンガー=当山ひとみのオールタイム的なベスト集がお題目です〜。

1:「Pretty Penny Hitomi Tohyama The Best & Rare
Pretty Penny Hitomi Tohyama The Best & Rare
当山ひとみ
日本コロムビア
2024-03-06

沖縄出身、実は満足に日本語が喋れなかったようだけど、東京に引っ越し?1981年にデビューをした当山ひとみさん。前述の通りにオールタイムベストでありつつ、直近のリミックス音源らを散りばめて、CD2枚に全32曲収録。収録曲とその出典は以下の通りです。

1981年発表「Just Call Me Penny」〜:1、:3、▼1、▼5
1982年発表「ハートはLAマインド(Heart Full Of L. A. Mind)」〜:11
1983年発表「Next Door」〜:5、:8、▼9、▼16
1984年発表「Sexy Robot」〜:2、:4、:6、:7、▼3、▼4、▼12
1985年発表「Human Voice」〜▼7、▼11
1986年発表「Hello Me」〜:9、▼2、▼13
1987年発表「One Scene」〜▼10
1988年発表「Imagination」〜:10、:13
1988年発表「Watch Out!」〜▼6、▼14
1989年発表「After 5:00 Story」〜:15
1992年発表「胸騒ぎ」〜:14
1983年未発表曲〜▼8
2018年発表デジタル・シングル〜:12 
1982年発表「Orissa / 向井滋春 Orissa」〜:16
1988年発表「The Night Before Christmas / V. A.」〜▼15


Disc1枚目は「Pop & Groove」というディスクタイトル。

まずはブラス隊と女性コーラスのリードで始まるミディアム系M1「SFO-OAKLAND サンフランシスコーオークランド」(曲:比山清)で幕開け。タイトなビートの中で少しコケティッシュ?朗々と歌い上げての朗らかな響きのシティポップ。大いに絡むEVEはの黒さ全開なコーラス、中盤にジェイクのアルトソロを挟めば、ギターのリードで始まるミディアム系M2「Slow Love 愛はゆっくりやってくる」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、少しフォーキーな響きも持ちつつ、その洗練された響きが印象的。節々で色を添えるギター&ソロは長岡和行による。スラップをアクセントに配してのスローなチキチキ曲M3「Rainy Driver」(詩曲:米倉良広)は、少し昭和なメロディライン、歌詞は女の意地、少し昭和なメロディラインを持つナイティな響きのバラード曲。24丁目バンドを4リズムに迎え、中盤には数原晋のフリューゲルホルンソロ、終盤には永田一郎のエレピソロを挟みます。

シンセベースにハンドクラップ交えて始まるミディアム系M4「Wanna Kiss Kissしたい - MURO edit」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、MURO / ディミトリ・フロム・パリによりエディット音源。しばしの女性コーラスのリード経て黒さ全開なN.Y.ファンク調。ある意味、その先鋭さはMUROの狙い通りと言える。シンセベースにボコーダー重ねて始まるアップ系M5「Love Is The Competition ラヴ・コンペティション」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、コーラス陣従えての英語歌詞によるサビを冒頭に、恋する女心を歌ってのN.Y.ファンク。その小気味良いシンセベースのラインがキモかと。難波弘之手がける打ち込みドラムからの少しスロー系M6「Sexy Robot  セクシィ・ロボット - MURO edit」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、前述のMURO〜によるエディット音源。キャッチーなタイトルコールを挟みながらのデジタルファンク。凝ったラインのシンセベース、アナログ感全開なシンセの音色も暖かく響き、中盤には歌心に富んだジェイクのアルトソロを挟みます。

打ち込みドラムの反復にシンセベース重なって始まるアップ系M7「Tuxedo Connection タキシード・コネクション」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、舞台はディスコ?男女の駆け引きをクールに歌い飛ばしてのファンク調。歌声をスクラッチ的に切り貼ってそんなのも時代らしい。ギターカッティングから始まるアップ系M8「Exotic Yokogao エキゾティック横顔 - Night Tempo Showa Groove Mix」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、今をときめくNight Tempoによる直近のリミックス音源。うねるサウンド処理はある意味で今風、またそのエレクトロな4つ打ちによるダンサブルさは先鋭的。

ブラス隊にシンセのリードで始まるミディアム系M9「Brand-New Day」(詩:こうのむつ子、曲:米倉良広)は、スラップとシンセベースを交えながら、別れと女の意地、未来について歌うファンク調。シンセにブラス隊のリードで始まるミディアム系M10「Sweet Soul Music(Kiss Of Life)」(詩曲:Peter Becket、訳詩:倉敷光との共同)は、ナイティかつアーバンな響きの楽曲。深く重たいスラップは青木智仁による。ギターらのリフに煌びやかなシンセ重なってのアップな8ビート曲M11「Symphony シンフォニー」(詩曲:財津和夫)は、可愛さ全開!フォークなメロディをセンスよくまとめ上げたポップチューン。明るい曲調ながら歌詞のテーマは「涙のメロディー」と別れだったりする。

ギターのリードで始まる少しスローな跳ね系M12「うたうMy Life」(詩:近藤ナツコ、曲:米倉良広との共作)は、2018年発表のデジタルシングルからで、「ジャララララ〜」な始まる明るくキャッチーなサビを持つ小粋な響きの楽曲。中盤にギターソロを挟んで、シンセのリードで始まるアップ系M13「Heartbreak Calendar」(詩:戸沢暢美、曲:林有三)は、その小気味よいビートに伸ばし気味?まったりなメロディラインを持ったアーバンなファンク調。中盤にマイケル・ランドウのギターソロとブラス隊のソリを挟めば、シンセベースと打ち込みのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M14「抱かれたら」(詩:戸沢暢美、曲:京田誠一)は、ジェフ・ローバーを編曲に迎えてのムーディなバラッド曲。「抱かれたら」どうなる?そんな揺れ動く女心を切々と歌っていく。中盤と終盤にデイヴ・コーズによる高らかなソプラノソロを挟みます。

朴訥としたドラムにアコギ重ねて始まる少しスローなチキチキ曲M15「Private Time」(詩:白峰美津子、曲:都志見隆)は、どことなくオーガニックな響きの朗らかなバラッド曲。舞台はリゾート?タイトル=2人の時間について朗らかに歌うどことなくオーガニックな響きのバラッド曲。中盤と終盤にブルース・ガイチのアコギソロを挟めば、そして客演!向井滋春のトロンボーンのリードで始まるM16「Lonely Rider ロンリー・ライダー(向井滋春 ORISSA feat. Penny)」(詩:ペッカー、曲:向井滋春)は、正にレゲエ調。Bメロに歌重ねるのがPennyこと当山さん。その歌詞には記号的なモノでしかないけど、終盤には奔放にフェイク、歴史の1ページをしっかりと紹介しています。

Disc2枚目のディスクテーマは「Sweet & Smooth」。

ギターに女性コーラス、詞の朗読重ねて始まるスローなチキチキ風M1「So Many Times ドア越しのGood Song」(詩:倉敷光、曲:米倉良広)は、素朴な響きの少しフォーキーな楽曲。どことなく尾崎豊っぽくもある。ささやかな伴奏が功を奏せば、シンセのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M2「Anytime Anyplace」(詩:倉敷光、曲:都志見隆)は、「どんな遠くでも直ぐ飛んでくわ」と、男性らしい願望を歌詞に込めた朗らかな響きのバラッド曲。中盤に挟んだゴスペルっぽいコーラスも崇高に色を添えてて、岸義和のフリューゲルホルンのリードで始まるスローな跳ね系M3「Cathy キャシィ」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、「恋は病気よ」と朗らかに歌ってのバラッド曲。友達キャサリン=キャシィに向けての応援歌。

タイトルコールから始まるスローな3連シャッフル曲M4「Behind You ビハインド・ユー」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、あなたの後ろに誰かがいる…と、まあメロウなバラード曲。中盤に椎名和夫によるブルージーなギターソロ、終盤にジェイクのフルートとギターの同時ソロを挟めば、タイトルしっかりコールして始まる少しスローなチキチキ曲M5「Baby, Baby, Baby ベイビー、ベイビー、ベイビー」(詩曲:米倉良広)は、朗らかな響きに包まれつつも「愛されてはいない」と物悲しい展開のバラッド曲。

ピアノのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M6「Hitokoto」(詩:野走英美、曲:長谷川きよし)は、正にブルース!プライド高い女性の気持ちを代弁して的な正にブルース、泥臭く歌い飛ばしていく。中盤のギターソロはエリック・ケイルによる素晴らしい記録。シンセのリードにギター重ねて始まるスローやチキチキ曲M7「Velvet Morning」(詩:田口俊、曲:米倉良広)は、引き潮の音とあなたの鼓動、それをタイトルに掛け合わせ、何となく切なさいっぱいの美メロなバラード曲。ピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲М8「Dreaming Love」(曲:作山功二)は、全編が当山さんによっての英語歌詞、抑揚なく淡々と展開するバラード曲。どうも未発表曲が今回めでたく!中盤に松木恒秀によるギターソロを挟めば、ギターにハミング重ねて始まるスローなハチロク曲М9「Get My Love 愛を奪って」は、終わった恋を情感込めて歌い上げるブルージーなバラード曲。シンセベースの響きが何故か暖かく、また中盤にジェイクのフルートソロを挟みます。

ギターカッティングから始まるスローなチキチキ曲М10「It's Not Easy」(曲:都志見隆)は、全編が英語歌詞による朗々と歌い上げての美メロなバラード曲。歌詞の意は乗り越えるのは簡単じゃない…と。折り重なるシンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M11「もしLife Story書くなら(You Are The One)」(詩:倉敷光、曲:米倉良広)は、あなたしかない!と朗々と歌い上げてのロッカバラード曲。キャッチーなサビを軸としつつも、そのドラマティック感は半端ない。ピアノのリードで始まる少しスロー系M12「Try To Say 言い出しかねて」(詩:康珍化、曲:米倉良広)は、「言えない」女心を淡々と歌い上げての素朴なバラッド曲。かすかなストリングス隊、中盤にささやかなシンセソロを挟みます。

男女コーラスの崇高なリードで始まる少しスローなチキチキ曲M13「銀河の片隅で」(詩:田口俊、曲:米倉良広)は、そのタイトルの通りで壮大な響きのバラード曲。シンセ類のリードで始まる少しスロー系M14「愛しい人〜It All Comes Down To Love〜」(詩:Nat Kipner、訳詩:田口俊、曲:Lennie Macaluso)は、美メロなラブバラード曲。訳詞だけどその歌詞の真っ直ぐさは国民性の違いなのかも。終盤は高らかにフェイクする当山さん。

そしてクリスマス企画盤への提供曲でゆったりワルツなM15「Silent Night」(詩曲:Franz Xaver Gruber)は、ド定番曲を男性コーラス隊やストリングス隊らを従えてしみじみと歌い上げれば、最後はフリューゲルホルン&エレピのリードで始まるミディアム系M16「Our Lovely Days」(詩:Fatz Audat、曲:バート・バカラック)で、英語歌詞のままでのカバー。1980年代初頭のタイトな編曲を施し、淡々と歌い上げてく当山さんでした。何ととなくサビを繰り返してフェードアウト、幕を閉じます。

初!当山ひとみさんだけど、まずまず楽しめたっぽい私。

CDコレクションその2846…「ボビー・コールドウェル」ベスト集1枚!!

今回は、2023年3月14日に71歳の若さで亡くなったA.O.R.を代表するシンガーの1人、ボビー・コールドウェルのメモリアル・ベスト集がお題目です〜。

1:「B'sフレイム〜メモリアル・ベスト・オブ・ボビー・コールドウェル [2SHM-CD]
B'sフレイム〜メモリアル・ベスト・オブ・ボビー・コールドウェル [2SHM-CD]
ボビー・コールドウェル
ビクターエンタテインメント
2023-08-23

はい、日本独自企画として発表された本作は、デビューから晩年までの音源を網羅したオールタイム・ベスト集。特に未発表音源らも1曲収録していて、数々発表されてるベスト集との差別化を図ってもいます。CD2枚に全38曲収録で、その出典は以下の通りです。

1978年発表「Bobby Caldwell」:M1「What You Won't Do For Love(邦題:風のシルエット)」、M3「Special To Me」、M4「My Flame」、M11「Come To Me」
1980年発表「Cat In The Hat」:M2「Coming Down From Love(邦題:センチメンタル・サンダウン)」、M5「I Don't Want To Lose Your Love」、M10「Open Your Eyes」
1982年発表「Carry On」:M6「Words」、M8「Loving You」、M9「Jamaica」
1983年発表「August Moon」:M7「Sherry」
1989年発表「Heart Of Mine」:M12「All Or Nothing At All」、M14「Heart Of Mine」、M15「Next Time(I Fall)」、M19「Stay With Me」、➁M12「Real Thing」
1991年発表「Solid Ground(米題:Stuck On You)」:M13「Janet」、M18「Back To Me」
1993年発表「Where Is Love」:M16「Where Is Love」
1995年発表「Soul Survivor」:M17「Walk By On」、M11「Don't Ask My Neighbor」
1996年発表「Blue Condition」:M4「Beyond The Sea」、M19「Smile」
1999年発表「Come Rain Or Come Shine」:M3「(I've Got You)Under My Skin」
2005年発表「Perfect Island Nights」:M10「Where Is The Love(Duet With Deniece Williams)」
2012年発表「House Of Cards」:M7「It's All Coming Back To Me Now」、M8「Blue(Featuring Dave Coz)」、M9「Call Me Up」、M13「What About Me」
2014年発表「After Dark」:M1「What You Won't Do For Love(After Dark)(邦題:風のシルエット(アフターダーク))」、M2「Fly Me To The Moon」
2015年発表「Cool Uncle / Cool Uncle」:M15「Break Away(Featuring Jessie Ware)」、M16「Never Knew Love Before」、M17「Breaking Up(Featuring Deniece Williams & Eric Biddines)」、M18「Game Over(Featuring Mayer Hawthorne)」

2003年発表「LOVE STORY〜小田和正ソングブック」:➁M6「Stuck On You」
未発表曲:➁M14「Endlessly」

Disc1枚目、まずは中低音のブラス隊のリードで始まる少しスローなチキチキ曲M1「What You Won't Do For Love(邦題:風のシルエット)」で幕開け。正にメロウな響き全開のバラード曲で、全米9位獲得曲。ボビーの代表曲と言っても過言ではない。意外に後奏は延々と…。喰ったキメから始まるスローな3連シャッフル曲M2「Coming Down From Love(邦題:センチメンタル・サンダウン)」は、朗々と歌い上げてのメロウなバラッド調。シングルカットされて全米42位。節々のファルセットなコーラスもよく響いて、ストリングス隊のリードで始まるミディアム系M3「Special To Me」は、ディスコっぽくもルージーな編曲に加えて、そのキャッチーなサビも印象的。中盤にブラス隊のソリ、アルトソロを挟みます。

カリンバ?シンセ?そのリードで始まる少しスローな8ビート曲M4「My Flame」は、デビュー作からの3枚目のシングル曲で、気怠さ満載のムーディな楽曲。中盤からは歌伴ギターが色を添え、後奏ではソロを取る。ギターアルペジオから始まるミディアムな8ビート曲M5「I Don't Want To Lose Your Love」は、朴訥と歌い進めるメロウチューン。中盤の高らかなスキャットも小粋なアクセント。ベースのリードで始まるミディアムな跳ね系M6「Words」は、ささやかな響きのポップチューン。煌びやかなシンセはスティーブ・ポーカロによります。

シンセのリードで始まるアップな8ビート曲M7「Sherry」は、物悲しいメロディを切々と歌い上げていく。サビにはロックなギターも重ねて盛り上げる。とはいえあまりカッコ良くはない。エレピのリードで始まるスローなバックビート曲M8「Loving You」は、どことなくのマイナーな響きを持つボビーなりのレゲエ曲。ピアノ従えて歌い出すM9「Jamaica」は、そのタイトルの通り、ジャマイカはの憧憬を歌にしたモノ。ストリングス隊やティンバレスらでらしき色を添えつつ、その後はシンセにる後奏をしつこく繰り返します。

ピアノ従えて歌い出すミディアム系M10「Open Your Eyes」は、シングルカットされた:2のB面曲。ピアノの8分刻みの中、高らかに歌い上げての朗らかな響きの楽曲で、意外にキャッチー。ピアノにホルン重ねて始まるスロー系M11「Come To Me」は、時は夕暮れ!メロウ度全開なバラード曲。こちらも代表曲の1つ。

セルフカバーを4曲続けて、小気味よく鳴り響くシンセベースにアルト重ねて始まる少しスローな跳ね系M12「All Or Nothing At All」は、正に小躍りしちゃうな雰囲気一発、アル・ジャロウへの提供曲。ギターのリードで始まるミディアムな跳ね系M13「Janet」は、アーバンな響きに満ち溢れたソフトファンク曲。コモドアーズへの提供曲。シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M14「Heart Of Mine」は、そもそもはボズ・スキャッグスへの提供曲をささやかな歌声でセルフカバー。正に代表曲です。中盤の絶叫してのアルトソロは、当時はボビーのバックバンドにいたデイヴ・コーズによる。シンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M15「Next Time(I Fall)」は、ピーター・セテラがエイミー・グラントとデュエットして全米1位を獲得した美メロなバラード曲のセルフカバーです。

ギターのリードで始まるミディアム系M16「Where Is Love」は、喰ったビート用いてのスパニッシュな響きの楽曲。中盤にキーボードソロを挟めば、ベースのリードで始まるミディアム系M17「Walk By On」(バカラック&デヴィッド)は、ディオンヌ・ワーウィック歌唱が初出で、ナイティなサウンドでまとめ上げています。

重厚なストリングスにシンセ重ねて始まるスロー系M18「Back To Me」は、マリリン・スコットとデュエットした美メロなバラード曲。高音域なベース音はある意味で時代を感じさせるモノ。キーボードに高音域な歌声重ねて始まるスローなチキチキ曲M19「Stay With Me」は、映画「竹取物語」の為にピーター・セテラへの提供曲のセルフカバー。こちらもパーラメントのTVCMで用いられ、代表曲として知られています。

Disc2枚目に移って、小粋なピアノにミュートトランペット重ねて始まる少しスローなボサノバ調M1「What You Won't Do For Love(After Dark)(邦題:風のシルエット(アフターダーク))」は、ビッグバンド従えてのセルフリメイク版。声質も少し深く変化し、中盤にはスウィングに変化してジャズらしさも披露する。ゆったり4ビートによるM2「Fly Me To The Moon」は、正にフランク・シナトラばりに歌唱のボビー。中盤にブラス隊のソリも挟んで古き良き時代のジャズを再現したかの形。

またバスクラらのリードで始まる軽快な4ビート曲M3「(I've Got You)Under My Skin」(コール・ポーター作)は、シナトラ追悼の意もあるらしく、朗々と歌い上げつ、ブラス隊とトロンボーンによる掛け合い間奏と、こちらも練られたジャズの編曲が小粋。ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲M4「Beyond The Sea」も、よく知られたジャズスタンダード曲を小粋にビッグバンドジャズする。中盤にピアノソロを挟みます。

ピアノのリードで始まるスローな3連シャッフル曲M5「Merry X'mas(邦題:君にMERRY X'MAS)」は、小田和正の1989年発表曲の逆カバー。そもそもは知らないけど少しマイナーな響きのバラード曲。中盤にアルトソロ、そのまま大いに歌に絡んでいく。

ピアノのリードで始まるスローな4ビート風M6「Stuck On You」は、アコベやヴァイブも添えてジャジーにまとめたボビーのキャリアの転換となった楽曲らしい。大勢の喋り声を冒頭に配して始まるスローな4ビート曲M7「It's All Coming Back To Me Now」は、クールなジャズした楽曲。中盤にピアノソロ、終盤にオルガンソロを挟みます。

アコギカッティングにゲスト=デイヴ・コーズがアルト重ねて始まるスロー系M8「Blue(Featuring Dave Coz)」は、ボッサなテイスト用いたマイナーなバラッド曲。歌伴アルトに中盤&終盤にソロでしっとりと色を添えるブレイク後のコーズ。ダイヤル音に可愛い子供の声を配して始まるスローなチキチキ曲M9「Call Me Up」(マーク・マクレミンとの共作)は、喰ったリフに朗らかなメロディを積み重ねてのどことなく可愛い響きの楽曲。中盤と終盤にアルトソロを挟みます。

デニーズ・ウィリアムスとのデュエットによるアップな8ビート曲M10「Where Is The Love(Duet With Deniece Williams)」は、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ発表曲のカバー。落ち着いた編曲施して大人のデュエットを聴かせれば、アルトやボビーのハミングのリードで始まるスローなチキチキ曲M11「Don't Ask My Neighbor」は、エモーションズの1977年発表曲のカバー。女性コーラス陣と共に歌い進めるシルキーな響きを持つバラード曲で、どことなく漂うリゾート感。終盤に歌心溢れたアルトソロを挟みます。

シンセにアルトのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M12「Real Thing」は、シルキーなコーラス交えながらのメロウなバラード曲。中盤にアルトソロを挟んで非常に耳障りよく披露すれば、ブラス隊のリードで始まるスローなハーフタイムシャッフル曲M13「What About Me」は、低音域用いてある意味でルージー、気怠く歌い進めます。

そしてハイライトとされるのが蔵出し音源、アルトのリードで始まるスローなチキチキ曲M14「Endlessly」で、自身でハーモニー重ねながら歌い進める美メロなバラッド曲。中盤にアルトソロ挟みつつ、プリプロとはいえその完成度は高い。

最後のスタジオ作は、Cool Uncle名義。こちらはボビーとジャック・スプラッシュによるユニットで、ここから4曲、まずはグルーヴィーなベースラインからのミディアム系M15「Break Away(Featuring Jessie Ware)」は、ロンドンの女性シンガーソングライター=ジェシー・ウェアを迎えて、ブルー・アイド・ソウルを展開。深いトーンの打ち込み16ビート用いてのミディアム系M16「Never Knew Love Before」は、小刻みなシンセ音?シーケンサー?従えてのデジタルなファンク調。中盤にシンセソロ挟みつつ、1980年代前半っぽいサウンドメイキングが印象的。エレピのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M17「Breaking Up(Featuring Deniece Williams & Eric Biddines)」は、▼10に続いてデニース・ウィリアムスと分け合いながら&掛け合いながらのムーディなデュエット曲。中盤にエリック・ビディンズのラップを挟んで、ヒップな響きは今風。そしてスローなチキチキ曲M18「Game Over(Featuring Mayer Hawthorne)」は、メイヤー・ホーソーンを迎えてのムーディなバラード曲。ファルセットを軸として歌い進めていく。

最後はピアノのリードで始まるゆったり4ビート風M19「Smile」。まあチャップリンのとかジャズスタンダードのとか形容詞は多数だけど、ここではジャズな編曲施し、まったりと披露して本ベスト作は幕を閉じます。

歌い手として、ソングライターとして。時代の流れの中での浮き沈みを経験しつつも、日本での知名度が高いのはあのタバコCMのおかげと言っても過言ではない。晩年はアキレス腱断裂によって5年間歩けない時期を過ごしたようだけど、その天使の歌声が印象的な方でした〜。

CDコレクションその2845…「ボズ・スキャッグス」レア音源集1枚!!

今回は、ボズ・スキャッグスのレア音源集がお題目です〜。

1:「レア・コレクション (1971-88) (特典なし)」:Columbia Rarities(1971-88)〜Boz Scaggs
レア・コレクション (1971-88) (特典なし)
ボズ・スキャッグス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-01-24

ある意味で来日記念!な1枚です。コロンビア時代から全18曲収録です。

まずはコロムビアからの1作目「Moments」からのシングル&モノラル音源2曲、ブラス隊のリードで始まるアップ系M1「We Were Always Sweethearts(邦題:恋人同士)(Mono Single Version)」は、軽やかに歌い上げてのソフトロック。グルーヴィーなベースラインも印象的。中盤にフルートソロ、ギターソロも端的に挟みます。ピアノらのリードで始まるアップな3連シャッフル曲M2「Near You(邦題:きみのそば)(Mono Single Version)」は、色を添える女性コーラス隊やブラス隊、とことなくマイナーな響きは、正に時代感じさせるフォーク調。

上述の「Moments」再発版に収録されてたのが次のライブ音源2曲で、ブラス隊のリードで始まるミディアムな3連シャッフル曲M3「I Feel So Good(Live 1970)」は、正にブルースロックな楽曲。コロムビア以前の作風が反映された形。中盤にオルガンとギターのソロを挟めば、ギターのリードで始まるアップな8ビート曲M4「Hollywood Blues(Live 1970)」は、ブルース?いや、南部風な朗らかなロックチューンでした。

2作目「Boz Scaggs & Band」からのシングル曲モノラルバージョン1曲、まずはゆったり4ビート調でのM5「Runnin' Blue(Mono Single Version)」(P. O'Haraとの共作)は、ブルージーでジャジーな楽曲。中盤にアルトソロ挟めば、そのデラックスエディション収録でライブ音源!ギターが和音積み重ねて始まるM6「Baby's Callin' Me Home(Live At The Fillmore West, San Francisco, CA - 1970)」は、シンバルレガートやオルガンら重なりつつ静かに進行する少し先鋭的なロック。中盤にP. O'Haraによるトロンボーンソロを存分に展開。この時期、彼は大きな役割を担ってたんだと思う。終盤にはギターソロを挟みます。

3作目「My Time」から3曲、そのアルバムのオープナーのシングル&モノラル音源となるエレピのリードで始まるM7「Dinah Flo(Mono Single Version)」は、チキチキから8ビートへの移行は想定通りな編曲ながら、その朗らかな響きは暖かい。中盤&終盤のスキャットワークらは特に。ピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M8「Freedom For The Stallion(Single Mix)」(アラン・トゥーサン作)は、シングル音源で、牧歌的な響きのバラード曲。コーラス隊によるそのハーモニーの美しさは絶妙。またギターのリードで始まるアップ系M9「Full-Lock Power Slide(Single Mix)」もシングル音源だけど、こちらはソフトロックな部類。その牧歌的な響きは心地いい。

さてここからは「Silk Degrees」収録曲のライブ音源&シングル音源。全て既出だけどね。まずはライブ音源3曲で、TOTO勢まあまあな編成でもある。女性コーラス隊やブラス隊のリードで始まるアップ系M10「What Can I Say(邦題:何て言えばいいんだろう)(Live At The Greek Theater, Los Angeles, CA - August 1976)」(デヴィッド・ペイチとの共作)は、朗々と歌いつつも脳天気なサビと暗いAメロの落差がユニーク。タカトカトカドカなタム連打にジェフらしさを感じつつ、MCに軽妙なピアノとギター重ねて始まるアップ系M11「Jump Street(Live At The Greek Theater, Los Angeles, CA - August 1976)」(デヴィッド・ペイチとの共作)は、疾走感溢れるカントリーロック。添えるギターがいい味醸し出す。TOTOらしいキメなども好印象。そしてピアノのリードで始まるアップな8ビート曲M12「It's Over(Live At The Greek Theater, Los Angeles, CA - August 1976)」(デヴィッド・ペイチとの共作)は、まずは女性コーラス隊の歌唱にボズ重なっての爽やかなソフトロックであります。

続いてはシングル音源3曲。グルーヴィーな16刻みからのアップ系M13「Lowdown(Single Version)」(デヴィッド・ペイチとの共作)は、代表曲の1つで全米3位。その気怠げナな歌唱はやはり粋なモノ。アルバムよりは2分程短縮してるらしい。またピアノのリードで始まるスロー系M14「Look What You've Done To Me(邦題:燃えつきて)(Single Version)」(デヴィッド・フォスターとの共作)は、ストリングス隊も交えながら展開する物悲しさ全開なバラード曲。これをA.O.R.とカテゴライズしちゃうのはその響きが正にそうだから。こちらは全米14位。そしてアップ系M15「Miss Sun(Single Version)」(デヴィッド・ペイチ作)は、後にTOTOでも発表された楽曲だけど、そのグルーヴィーさはこちらも同様。少しエフェクトかけてのベースライン、エレピにオルガン重ねたソロもカッコいい。こちらも全米14位。

ドラムフィルからのミディアムな3連シャッフル曲M16「You'll Never Know」(Lamont Dozierとの共作)は、1988年発表「Other Roads」からの2枚目のシングル(下のМ18のオリジナル音源)B面曲で、シンセベースの小気味良いラインの中で歌い上げてのささやかなポップチューン。中盤にアルトソロ挟みつつ、直後に絡む凝ったシンセラインが印象的。続く躍動的なドラムにギターやサンボーンのアルト重ねて始まるアップ系M17「Soul To Soul」(B. Schnee & マーカス・ミラー共作)は、同アルバムのポートラとして発表させてた少し影のあるファンク風。マーカスの鬼才な要素が反映させてる。歌伴&中盤のソロで色をしっかり添えるサンボーン。最後はリミックス音源だけどギターカッティングで始まる少しスローな16系M18「Cool Running(Step Pettibone Remix)」(Patrick Leonard & David Williamsとの共作)。同名映画とは関係なく、少し影のあるメロディを淡々と歌い上げていく。

レア音源なのか?と尋ねられると既出ばかり。来日記念〜な1枚ですね。

CDコレクションその2844…「テイラー・スウィフト」新作1枚!!

発売直後に購入も、放置プレイが続いた本作。

1:「ミッドナイツ:ムーンストーン・ブルー・エディション」:Midnights〜Taylor Swift
ミッドナイツ:ムーンストーン・ブルー・エディション
テイラー・スウィフト
Universal Music
2022-10-26

間もなく11作目となる最新作「ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント (通常盤)」が発表されるようだから、それまでに10作目の本作をレビューしないと!な私です(苦笑)。

こちらはエグゼクティブ・プロデューサーはテイラー・スウィフト(vo)、そしてテイラーとジャック・アントノフ(synth, prog & perc、g…M2,4-5,10 & 13、ac-g…M3-4 & 9、p…M12、e-p…M1,3 & 8、mellotron…M1,3-5 & 7、omnichord…M11、b…M2-5 & 9、ds…M1,3-4,6 & 11-13、kalimba…M9、back-vo…M1,3-5,7,9-10 & 13、performer…M7)の共同プロデュースとなっており、各曲においては全13曲の内、11曲(M2-10 & 12-13)がアントノフとの共同、1曲(M1)がアントノフとJahaan Sweet, Sounwaveとの共同、1曲(M11)がアントノフとKeanu Beats, Sounwaveとの共同となっています。

多くの楽曲をテイラーとアントノフで共作(,箸垢襦砲靴弔帖∨楮遒蓮屮燹璽鵐好函璽鵝Ε屮襦次Ε┘妊ション」と冠され、3曲のボートラを加えて全16曲収録です。

まずは深遠なベース音に4つ打ち重なって始まるミディアム系M1「Lavender Haze」( Jahaan Akil Sweet, Mark Anthony Spears, Sam Dew & Zoe Kravitz共作)で幕開け。アルバムタイトルを引用しての「真夜中に会おうね」と歌い出し、「ラベンダー色の霞に包まれていたいだけ」と、女心をささやかに軽やかに歌い上げての正にナイティなオープナー。シンセ音折り重なって始まるスロー系M2「Maroon」( 砲蓮◆屬海虜 毎日あなたに会っている」と、恋のいい時間と悲しい変化を情感込めて歌い上げていく。そのタイトルは孤立とか置き去りを意味するらしい。

機械的な16刻みからの少しスロー系M3「Anti-Hero」( 砲蓮◆嵬簑蟷の私」はアンチ・ヒーロー?淡々と歌い上げての朗らかな響きの楽曲。アコギらのリードで始まるミディアム系M4「Snow On The Beach」(Lana Del Reyとの共作)は、「海辺に降る雪〜美しい」と、Kana Del Rey(vo)と共にささやかに歌い上げていく。そのサビはとてもキャッチー。

4つ打ち従えて歌い出すアップ系M5「You're On Your Own, Kid」は、つまりは諦め?別れの歌。淡々と歌い上げつつ、中盤、シンセによるエレクトロな間奏経て徐々に盛り上げて本心炸裂。いきなり男性ボーカル?テイラーの歌声を調整したっぽいスローなチキチキ風M6「Midnight Run」は、男女デュエット的に進行するムーディな響きの未練について歌ったバラード曲。

機械的な打ち込み従えて歌い出すアップ系M7「Question…?」は、言いたい事は山ほどあるけど、つまりは「ただの質問だよ」と片付けてのささやかな主張曲。そのサビはキャッチー。ラップ調に歌い出しての少しスローなチキチキ曲M8「Vigilante Shit」(テイラー単独)は、「着飾らない」自身を少し攻撃的に主張する。

煌びやかな一瞬のシンセ音からの少しスローなチキチキ曲M9「Bejeweled」は、彼氏に対して「私は〜輝かなくっちゃ」とささやかに主張。その女心は真っ当なのかも。少しエレクトロな編曲も◎。かすかにシンセ音鳴り響いて始まるアップ系M10「Labyrinth」は、つまりは迷宮!また恋に落ちた自身に対しての率直な気持ちをシルキーな歌声で淡々と歌っていく。終盤のコーラスはアントノフによる。

ノイジーなエフェクトかけたシンセ音のリードで始まる少しスローな4つ打ち曲M11「Karma」( Jahaan Akil Sweet, Keanu Torres & Mark Anthony Spears共作)は、「カルマこそ神」とカルマについて口早に歌い上げていく。高音域と低音域、自身で全て多重してまとめ上げてるテイラーだったりする。エレピのリードで始まるスローな跳ね系M12「Sweet Nothing」(テイラー+William Bowery」は、「私は〜すべてに対して優しすぎるって」と、自身について切々と語り上げる。鍵盤類のみの伴奏もささやかで◎。

実質最後は、エレクトロなシンセのリードで始まるアップな4つ打ち曲M13「Mastermind」で、「すべて計画通り」とこの恋の黒幕は自分、ある意味でそんな告白。今の彼に対するモノかな?

本編のその他参加ミュージシャン。Mikey Freedom Hart(kbds…M9、synth & prog…M13)、Jahaan Sweet(synth, b, bass-pad & flu…M1、kbds & electrinics…M11)、Evan Smith(synth…M4-5,7-9 & 13、org…M2 & 12、flu & cla…M2 & 12、sax…M2 & 12-13)、Keanu Beats(synth…M11)、Sounwave(prog…M1)、Dylan O'Brien(ds…M4、performer…M7)、Sean Hutchinson(ds & perc…M5 & 7)、Dominik Rivinius(ds…M7-8、snare…M1)、Michael Riddleberger(ds…M13)、Zem Audu(sax…M13)、Bobby Hawk(vln…M3-4 & 13)、Sam Dew(back-vo…M1)、Zoe Kravitz(back-vo…M1)、Austin Swift(performer…M7)、Rachel Antonoff(performer…M7)。

ここからがボーナストラック。ギターカッティングから始まるミディアム系М14「Hits Diffrent」( 椒◆璽蹈鵝Ε妊好福次砲蓮∀らかな響きを持つ楽曲だけど、傷つき、悩んだり落ち込んだりは何故?と、女心を切々と歌い上げていく。

そしてリミックス音源2種、М15「You're On Your Own, Kid(Strings Remix)」( 砲蓮∨槓嗇5にストリングス隊を出したモノ。М16「Sweet Nothing(Piano Remix)」(テイラー+William Bowery)は、鍵盤類のみでまとめられた本編М12だけと、ピアノ伴奏を軸に少しバイオリン加えてまとめられたモノ。仕上がりの良し悪しは個人の感性に委ねられる程の完成度。

ボートラの参加ミュージシャン。アーロン・デスナー(g, synth & b…M14)、ジャック・アントノフ(g & b…M14-15、ac-g…M14、p…M14 & 16、synth, prog & perc…M14-16、mellotron & back-vo…M15、ds…M16)、Micky Freedom Hart(p…M16)Evan Smith(org, flu, cla & sax…M16、synth…M14-15)、Thomas Bartlett(synth…M14)、James Alister(synth-sequencing & ds-kit…M14)、Sean Hutchinson(ds & perc…M14-15)、Bobby Hawk(vln…M15-16)。

CDコレクションその2843…「ナラダ・マイケル・ウォルデン」新作1枚!!

今回はそもそもはドラマー、現在ではアメリカを代表するプロデューサーの1人でもあるナラダ・マイケル・ウォルデンの最新作がお題目です〜。

1:「Euphoria」:輸入盤
Euphoria
Narada Michael Walden
Nicolosi
2023-11-24

はい、2020年に久々のリーダー作「Immortality」を発表し、そこではドラマーとしての主張をしっかり行いましたが(レビューはこちら)、今回のナラダ・マイケル・ウォルデン(ds、lead-vo…M1,4,7-9 & 11、vo…M2,6 & 10、p…M9、kbds…M1,5-8 & 10-11、b…M1,6 & 11)は、ソングライターとして歌い手として自己主張しての1枚。ナラダとNicolosiチーム、つまりはLino Nicolosi(g…M2-8 & 10-11)、Pino Nichlosi(p…M7、kbds、rhodes…M1-6 & 8-11)、Rossana Nicolosi(b…M2-11)、Dora Nicolosi(back-vo…M10、vocalise…M1-3 & 6-8)の4名のチームでプロデュースを務め、全11曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、重低音なベース音にシルキーなコーラス=タイトルコール重ねて始まるスロー系M1「Euphotia(Ballad)」(Katie Mersereau Waldenとの共作)で幕開け。力強いリードはナラダで、節々に冒頭のタイトルコールと交互に繰り返しつつ、また崇高な女性ハーモニーを添えながら重々しく展開するアルバムイントロ。

ナラダの高らかな歌声から始まるミディアム系M2「The More I Love My Life」(Lionel Florence, Patrice Guirao, Calogero Maurici & Gioacchino Mauriciとの共作)は、スティービー・ワンダー(harmonica)の歌伴ハーモニカ添えつつ、ナラダとスティング(vo)が歌い合って進行、土着なリズムを交えつつもポップに寄せた楽曲。中盤にカルロス・サンタナ(g-solo…M2 & 11)によるギターソロからサビ一節、続いてスティービーによるハーモニカソロから2人の掛け合いへと発展、躍動的なリズムパターンで締め括る。ある意味で本作のリードソングと言えます。

シンセ和音にナラダの歌声重ねて始まるアップ系M3「Hungry 4 U」(詩:Katie Mersereau Walden、曲:ナラダ)は、グルーヴィーなベースラインの中で「君に飢えてる!」とパーカッシブにメロディ重ねての4つ打ちファンクチューン。洗練されたそのサウンドはナラダならでは。伸びやかなシンセ音のリードで始まる少しスロー系M4「Take My Breath Away」(Katie Mersereau Walden & Chris Heist Waldenとの共作)は、男女コーラス隊従えながら力強くナラダ歌い進めてのロックな要素も交えたパワーファンク。終盤に爪弾く系なギターソロを挟みます。

小気味よいラップのリードで始まるミディアム系M5「Cloes To My Heart」(Katie Mersereau Waldenとの共作)は、ナイティかつ少し気怠い響きのバラッド調。中盤にトランペットソロはBill Ortez(tp…M5)により、折り重なるシンセ音にタイトルコールして始まるアップな16刻みによるM6「Baby Let's Go」(Silas Stapelton IIIとの共作)も、小気味よいベースラインの中、少し影ある響きのナイティなファンク調。中盤のラップはDear Silas(rap…M6)によります。

シンセに高らかな歌声重ねて始まるアップな4つ打ち曲M7「Break Free」(Katie Mersereau Waldenとの共作)は、タイトルコールのコーラス隊に掛け合いながらメロディ&フェイク繰り出しての分かりやすいディスコ調。キャッチーさはイマイチ。力強くナラダがタイトルコールして始まるアップな4つ打ち曲M8「Show Me How To Love Again」(詩:Katie Mersereau Walden、曲:ナラダ)は、一転してキャッチーさ全開の朗らかな響きの楽曲。「再びの愛し方を示して(教えて)」なんて、普遍のテーマ?熟年カップルのテーマ?ここでも終盤に高らかな女性スキャット、荘厳に色を添えます。

女性陣のスキャットにピアノ重ねて始まるスロー系M9「So Beautiful」(Rachel Efronとの共作)は、Takus Allen(back-vo…M4 & 9)やJackson Allen(g…M6、back-vo…M9)のハーモニー添えながらの重々しさ全開なバラード曲。一転し、高らかな男性コーラスのリードによってのアップ系M10「I'd Rather Dance With You」(Cornell CC Carterとの共作)は、Cornell CC Carter(vo…M10)とのデュエット曲。粘っこく絡み合いながらの両者の歌声、その溢れるダンサブルな響きはナラダの得意とするトコロ。

最後は再びのM11「Euphotia - part 1 - part 2 Jam」(Katie Mersereau Waldenとの共作)。アップな4つ打ち入ってその印象は一転、EDM的なベースの裏打ちら用いてダンサブルな形に変化。そしてベキベキなスラップ入って後半戦=part 2 Jamへと突入、カルロス・サンタナのワイルドなギターソロ、Frank Martin(rhodes…M11)のローズソロ、ドカドカなドラムフィルを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

まあプロデューサーとしてのキャリアを総括するような仕上がりの1枚。ナラダだったらもっと多くのゲスト交えて〜も可能なんだろうけど、これもこれで奥ゆかしくて〇。

その他参加ミュージシャン。Justus Dobrin(basic track…M1 & 11、kbds-b & perc…M10)、Chris Heist Walden(basic track…M4)、Ishmael Lo(vo…M2)、Katie Mersereau Walden(back-vo…M1-8 & 10-11)、Kristie Isaacson(back-vo…M1,3-8 & 11)、Kelly Covington(back-vo…M6 & 8)、、The Rhinestone(back-vo…M6)。

CDコレクションその2842…「セシル・マクロリン・サルヴァント」2枚!!

今回はセシル・マクロリン・サンヴァントの2枚がお題目です〜。

1:「ドリームス・アンド・ダガーズ [日本語帯・解説付] [輸入CD]
ドリームス・アンド・ダガーズ [日本語帯・解説付] [輸入CD]
セシル・マクロリン・サルヴァント
Mack Avenue / King International
2017-09-27

セシル・マクロリン・サルヴァント(p)、その名を知ったのは関ジャム完全燃SHOWの昨年放送分で誰かが紹介してたから…ですけど、2010年にセロニアス・モンク・インターナショナル・ジャズ・コンペティションでボーカル部門で優勝し、2013年発表「WomanChild」グラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル・アルバムでノミネート、2016年発表「For One To Love」で同賞で受賞と、まあ現在の女性ジャズボーカリストの中では最も実力を評価されてる1人。

続く3作目となる本作は、CD2枚に全23曲収録で、ヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライブ音源17曲にスタジオ音源6曲(弦楽器隊の参加分がそれ)を加えてまとめたモノ。エグゼクティブ・プロデューサーはGretchen Valade、プロデューサーはセシルとAl Pryorが務めています。

Disc1枚目、弦楽器従えてしみじみと歌い出すゆったりワルツM1「And Yet」(曲:Paul Sikivie作)で幕開け。ピアノトリオ従えて一節のみをサラリと披露。こちらはスタジオ録音。

ピアノにしなやかなシンバルレガート重ねて始まる軽快な4ビート風M2「Devil May Care」(Bob Dorough & Terrell P. Kirk, Jr.共作)は、多くが取り上げてるジャススタンダードのカバー。余裕すら感じさせる堂々たる歌いっぷり。中盤に存分にピアノソロ、アコベにドラムのソロをも挟めば、ピアノのリフにアコベ重ねて始まるスローなチキチキ曲M3「Mad About The Boy」(Noel Coward作)は、1932年初出のジャズスタンダードで、深々と歌い上げてくセシル。リフ発展させてのブリッジをピアノとアコベで分け合いながら披露し、直後の「マッド」には観客も唐突すぎて笑い声。以降、情感込めて歌い上げ、静かに締め括り、ピアノの凛としたリードで始まるスロー系M4「Sam Jones' Blues」(Al Bernard, J. Russel Robinson & Roy Turk共作)は、ベッシー・スミスの歌唱で知られる楽曲で、小気味よくリムショット用いながらそのユーモラスな響きに観客も節々に楽しげな笑い声。音では伝わらない何かをステージでしているはず。

ストリングス隊の調べからのスローな3連シャッフル曲M5「More」は、クラシカルな響きに包まれて切々と歌い上げ、厳かなピアノで締め括ります。こちらもスタジオ録音。

ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲
M6「Never Will I Marry」(Frank Loesser作)は、リンダ・ロンシュタットの発表曲をジャジーに変換、中盤にドラムとピアノのソロ挟んで、静かに転じて盛り上げてのリードはセシルによる。ピアノのリードにアコベ呼応して始まるM7「Somehow I Never Could Believe」(詩:Langston Hughes, 曲:Kurt Weil)は、1946年初演のオペラで披露された楽曲で、しっとりと展開するバラード曲。ドラム入ってゆったりワルツに変化し、その場の雰囲気?抑揚大いにつけてテンポも自由に奔放に展開していく。それは多彩なテーマを持つ故、また一糸乱れずに支えるバック陣でもあり、見事なパフォーマンスと言え、囁くようにタイトル歌って始まるゆったりワルツM8「If A Girl Isn't Pretty」(Bob Merrill & Jule Styne共作)は、初出はバーブラ・ストライサンド?漂うその小粋さが印象的。端的にまとめてるのも◎。MCで笑い誘います。

ストリングス隊従えて歌い出す
M9「Red Instead」は、端的なインタールード曲。勿論、スタジオ作。

高速なウォーキングベース従えて歌うM10「Runnin' Wild」(A. H. Gibbs, Joe Grey & Leo Wood共作)は、マリリン・モンローが映画「お熱いのがお好き」で歌唱した楽曲で、一節のみをサラリと披露するのみ。小気味よくピアノが刻むリフにアコベとドラムが反応して始まるM11「The Best Thing For You(Would Be Me)」(Irving Berlin作)は、高速4ビートとなって歌が加わり、スウィング感たっぷりに展開する。中盤にピアノソロ、そのピアノのリードで迎えるエンディング。ここで一旦はメンバー紹介のMCを行います。

Disc2枚目に移って、弦楽器隊のリードで始まるゆったり4ビート曲M1「You're My Thrill」(詩:Sidney Clare、曲:Jay Gorney)は、少し影のあるテーマを囁くように歌い進めていく。厳かに絡む弦楽器隊で、こちらのスタジオ作。

ピアノのリードで始まるゆったり4ビート曲M2「I Didn't Know What Time It Was」(詩:ロレンツ・ハート、曲:リチャード・ロジャース)は、1939年発表のミュージカル提供曲で、1&3拍の頭を刻んで4ビートに転じ、朗々と歌い上げていく。中盤に語り過ぎないアコベソロ挟んで小粋にジャズすれば、ピアノのリードで始まるスローなブラシ4ビート曲M3「Tell Me What They're Saying Can't Be True」(Buddy Johnson作)は、朗々と歌い上げてのバラード曲。中盤にリリカルなピアノソロ、高らかに歌い上げて迎えるエンディング。全員の小気味よいキメから始まる軽やかな4ビート曲M4「Nothing Like You」(Bob Dorough作)は、歌にアコベが有機的に絡んでテーマ展開。中盤に前述のキメ挟んで疾走感全開で締め括ります。

Sullivan Fortner(p)のピアノとのデュオによってのM5「You've Got To Give Me Some」(Spencer Williams)は、デキシーランド風なジャズの世界。観客の笑いも誘いつつ、2人でまったりと披露する。

高らかに歌い出して始まるゆったり4ビート曲M6「The Worm」(曲:Paul Sikivie)は、流麗に弦楽器隊が色を添えてのインタールード的なスタジオ録音作。

ピアノが和音積み重ねて始まるM7「My Man's Gone Now」(詩:DuBose Hayward, イラ・ガーシュイン、曲:ジョージ・ガーシュイン)は、ミュージカル「ポーギーとべス」の楽曲で、気の赴くままに歌を重ねて&アルコ重ねて終始重々しく展開する。正に魂の叫びかと。ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲M8「Let's Face The Music And Dance」(Irving Berlin作)は、あのアニメ映画「シング」の楽曲を緩急つけながら軽やかに展開。中盤に攻め立ててのピアノソロ、ウォーキング積み重ねてのアコベソロを挟んでテーマ反芻、最後はテンポダウンして小粋に迎えるエンディングを迎えて、ピアノのリードで静かに始まるM9「Si J'etais Balanche」(Bobby Falk, Henri Varna & Leo Lelievre共作)は、ピアノ従えてしみじみと歌い出しつつ、軽やかなブラシ4ビート入って小粋に展開。中盤にピアノソロ、ドラムもフレーズに呼応して抑揚の妙を。ピアノのリードでエンディング。

弦楽器隊の凛々しい調べからのM10「Fascination」(詩:Langston Hughes、曲:Paul Sikivieとの共作)は、荘厳に歌を重ねての短いスタジオ録音。伸びやかなその歌声は気品溢れたモノ。

作者をスペルを紹介、ピアノのリードで始まるゆったり4ビート曲M11「Wild Women Don't Have The Blues」(Ida Cox作)は、古き良き日のジャズを再現。中盤のピアノソロは和音をずらしながら展開し、どことなく南部風なモノ。テーマ反芻し、高らかにシャウトし、盛り上げてエンディング。ここでメンバー紹介を挟み、大いなる歓声を得れば、その鳴り止まない拍手からのアンコールは、アコベのリードで始まるゆったり4ビート曲M12「You're getting To Be A Habit With Me」(詩:Al Dubin、曲:Harry Warren)で、ピアノとドラムも加わって気品溢れたジャズを展開。豊かなアコベ音がそのポイントで、突如の絶叫にて観客を大いに沸かせつつ、中盤に軽妙なピアノソロ、静かに転じてアコベがリード、その最中に何故か観客の拍手喝采、静かにエンディングを迎えます。

その他参加ミュージシャン。Aaron Diehl(p……M1-8 & 10-11, M1-4,6-9 & 11-12)、Paul Sikivie(double-b…M1-8 & 10-11, M1-4,6-9 & 11-12)、Lawrence Leathers(ds……M1-8 & 10-11, M1-4,6-9 & 11-12)。そしてCatalyst Quartet(strings…M1,5 & 9、➁M1,6 & 10)、Karla Donehew Perez(vln…M1,5 & 9、➁M1,6 & 10)、Suliman Tekalli(vln……M1,5 & 9、➁M1,6 & 10)、Paul Laraia(viola…M1,5 & 9、➁M1,6 & 10)、Karlos Rodriguez(cello…M1,5 & 9、➁M1,6 & 10)。

2:「セシル・マクロリン・サルヴァント / ザ・ウィンドウ (Cecile McLorin Salvant / The Window) [CD] [輸入盤] [日本語帯・解説付]」:The Window〜Cecile McLorin Salvant
セシル・マクロリン・サルヴァント / ザ・ウィンドウ (Cecile McLorin Salvant / The Window) [CD] [輸入盤] [日本語帯・解説付]
セシル・マクロリン・サルヴァント
Mack Avenue / King International
2018-09-21

こちらはセシル・マクロリン・サルヴァント(p)の4作目。サリヴァン・フォートナー(p、org…M2 & 9)とのデュオ形式、そしてスタジオ録音14曲にライブ録音3曲という形で発表された1枚。こちらもエグゼクティブ・プロデューサーをGretchen Valadeが務めて、全17曲収録となります。

まずは緊張感溢れるピアノのリードで始まるスロー系M1「Visions」(スティービー・ワンダー作)で幕開け。切々と歌い上げつつ、どことなく機知に富んだピアノ伴奏は中盤にソロへと発展、スティービーのオリジナルにはない深みを表現しています。歌にピアノ重ねて始まるゆったりワルツのM2「One Step Ahead」(Charles Singleton & Eddie Snyder共作)は、オルガンも添えて軽妙に展開。その歌声は非常に伸びやか。

ピアノの独特な和音積み重ねて始まるM3「By Myself」(Howard Dietz & Arther Schwartz共作)は、大いに喰ったピアノリプの中で歌い上げてくセシル。中盤に軽やかなピアノソロを挟めば、囁くように歌い出して始まるM4「The Sweetest Sounds」(リチャード・ロジャース作)は、1962年発表のミュージカル「ノー・ストリングス」で披露された楽曲で、その歌声は情感込めて伸びやかに、その後は軽妙ながらも深みあるピアノソロを存分に披露してそのままエンディング。

ピアノのリードで始まるスロー系M5「Ever Since The One I Love's Been Gone」(Buddy Johnson作)は、ライブ録音で、気の赴くままな魂の歌唱するセシル。中盤に機知に富んだピアノソロの後、絶叫で戻るセシルに大いなる歓声。素晴らしいパフォーマンスと言えます。

ピアノの軽やかなリードで始まるゆったりワルツM6「A' Clef」は、歌詞はフランス語用いて囁くように歌い進めていく。重ねる和音がマイナー寄り。ピアノ従えて歌い出すM7「Obsession」(ドリ・カイミ、 Gilson Peranzzetta & Tracy Mann共作)は、間を活かしながら気の赴くままに歌唱するセシル。間を埋めるアカデミックなピアノも印象的。

ピアノのリードで始まる少しスロー系M8「Wild Is Love」(Dorothy Wayne & Ray Rasch共作)は、ナット・キング・コールの1961年発表曲で、しっかりとピアノソロした後で歌が入って小粋にまとめています。オルガンのリードで始まるM9「J' Ai L'Cafard」(Jean Eugene Charles Eblinger & Louis Despax共作)は、М6に続いてフランス語用いてる。シャンソン歌手ダミアの持ち歌らしく、オルガンとの組み合わせがどことなく退廃感を演出。

ピアノの存分のリードで始まるM10「Somewhere」(詩:Stephen Sondheim、曲:レナード・バーンスタイン)は、言わずもがなミュージカル「ウェストサイド物語」より。気の赴くままな歌唱するセシルに随伴するサリヴァン。小刻みに刻んでのピアノソロ、セシル独唱に流麗にピアノ重ねて迎えるエンディング。ライブ録音故の緊張感、しかしその高い完成度は素晴らしい記録。

ピアノのリードで始まるミディアム系M11「The Gentleman Is A Dope」(リチャード・ロジャース& Oscar hammerstein)は、ミュージカル「アレグロ」で披露された楽曲で、あの紳士はポンコツ!少しマイナーな響きを持つ。囁くように歌い上げつつ、中盤のピアノソロは緩急に富んだモノ。ピアノのリードで始まるM12「Trouble Is A Man」(Alec Wilder作)は、エラ・フィッツジェラルドらの歌唱で知られる楽曲を、ピアノの流麗な伴奏従えて、気の赴くままに歌い上げるセシル。

ピアノのリードで始まるM13「Were Thine That Special Face」(コール・ポーター作)は、ミュージカル映画「キス・ミー・ケイト」で披露された楽曲。少しエキゾチックなフレーズを伴奏とし、朗々と歌い上げてくセシル。中盤にピアノソロを挟んで、ピアノの軽妙なリードで始まるアップな跳ね系M14「I've Got Your Number」(Carolyn Leigh & Cy Coleman共作)は、まあまあフィル差し込んだピアノ伴奏得て、軽やかに歌い上げていく。中盤のピアノソロは「らしい」モノ。

ピアノのリードで始まるスロー系M15「Tell Me Why」(Al Alberts Jr. & Martin Gold共作)は、どことなく優しさ溢れたバラード曲。中盤のピアノソロもどことなくリリカルでもある。軽妙なピアノのリードで始まるアップ系M16「Everything I've Got Belongs To You」(リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハート共作)は、軽やかに2人でジャズしちゃいます。一節のみを端的に披露。

最後はライブ録音、ピアノが和音重ねて始まるM17「The Peacocks」(James Rowles & Norma Winstone共作)は、凝ったフレージングのピアノに囁くように歌を重ねていくセシル。そこにチリ出身のメリッサ・アルダナ(t-sax…M17)のテナーも加わって低い音圧で朴訥とソロを展開。あたかも不安げなその響きに歌も重なって共に絞り出して発する歌に音色。歌に歌伴テナーが色を添え、流麗なピアノに導かれて静かにエンディング、幕を閉じます。

その後、2つのリーダー作を発表しているセシル。いずれ必ず!!!

CDコレクションその2841…「ブライアン・ブロンバーグ」新作2枚!!

今回は、鬼才=ブライアン・ブロンバーグの近作2枚がお題目です〜。

1:「ブライアン・ブロンバーグ / ザ・マジック・オブ・ムーンライト (Brian Bromberg / The Magic of Moonlight) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]」:The Magic Of Moonlight〜Brian Bromberg
ブライアン・ブロンバーグ / ザ・マジック・オブ・ムーンライト (Brian Bromberg / The Magic of Moonlight) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]
Brian Bromberg
(株)キングインターナショナル
2023-08-09

こちらは昨年発表となったブライアン・ブロンバーグ(kiesel B2 4 e-b…M1-2,4,6 & 8、Kiesel B2 4 piccolo-b…M8、Kiesel B2 4 e-b with piccolo-b strings…M11、Kiesel B2 5 e-b…M1-2,4-6 & 10、Kiesel B2 5 fretless e-b…M3,7 & 9、Dean guitars "Performer" ac-b with steel piccolo-b strings…M3,6-9 & 11、Dean guitars "Exotica" ac-b with nylon piccolo-b strings…M9-10、ac-b…M11、p…M3、kbds-prog)のオリジナル作。やっぱり各種ベースを使用しつつ、しっかり何かも知らしめています。エグゼクティブ・プロデューサーはGretchen ValadeとDenny Stilwell、プロデューサーはブロンバーグ本人で、全11曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲、スラップがベキベキ!少しスローなチキチキ曲M1「The Magic Of Moonlight」で幕開け。ベースにエヴェレット・ハープ(s-sax…M7、t-sax…M1 & 6)がテナー重ねてテーマ展開してのファンキー調。ご丁寧にベースが4弦とか5弦とかの記されてるけど、どこにどれかが分からない。中盤にスラップソロとムーディなテナーソロを挟んで、ギター?高音域にチューニングしたベースのカッティング&フィルから始まるミディアム系M2「Nico's Groove(for Nick Colionne)」は、そのベースにTony Guerrero(tp & flh…M2)のミュートトランペット、低音域のベースがフィル差し込みながらテーマ展開する軽妙なファンク調。中盤にギター風ベースソロにスラップソロを挟みます。

ギター風ベース、これはDean guitars "Performer" ac-b with steel piccolo-b strings(これを,箸靴泙后砲鮖悗垢鵑世塙佑┐泙垢、それにピアノ掛け合って始まるミディアム系M3「A New Dawn」(Zach Bromberg作)は、両者が掛け合いながらテーマ構成するナイティな響きの楽曲。中盤から,離愁蹇△修里泙泪侫А璽疋▲Ε箸掘⊇鼎燭瓩離戞璽好薀ぅ鵑Lin Rountree(tp…M4)のミュートトランペットとベースが掛け合って始まる少しスロー系M4「So, You Think You're All That?」は、ベースにミュートトランペット重なってテーマ展開するファンク調。中盤に力強いスラップソロとミュートトランペットソロ、終盤に両者の掛け合いを挟みます。

Gary Meek(s-sax…M5)のソプラノとギター風ベースのリードで始まる少しスローな跳ね系M5「Just Another Beautiful Day」は、両者にピアノ重なって端的なテーマを繰り返すナイティなバラード調。ピアノにソプラノ重ねてのBメロも用意されてます。中盤にメロディアスなギター風ベースソロと高らかなソプラノソロ、終盤に両者とピアノの掛け合いを挟めば、アコギ風ベース、つまりは,離ッティングから始まるアップ系M6「Last Day Of Summer」は、,肇┘凜Д譽奪函Ε蓮璽廚離謄福爾掛け合って&重なり合ってテーマ展開する明るさ全開のファンキーチューン。中盤に爪弾いての,離愁蹐範々とブロウしてのテナーソロ、ハーモニクス交えながらなスラップソロを挟みます。


フレベのリードで始まるスロー系M7「The Third Child(for my sister Leslie)」は、,肇侫譽戞▲┘凜Д譽奪函Ε蓮璽廚離愁廛薀里テーマ展開してのメロウな響きの楽曲。中盤に歌心溢れる,離愁蹇⊇盤に朗々かつ高らかなソプラノソロ、両者の掛け合いを挟めば、ベキベキなスラップのリードで始まるアップ系M8「The Olient Express」は、ストリングス隊とCharlie Bishirat(vln…M8)のバイオリンが有機的に絡む中、スラップがテーマ展開。全員ユニゾンも小気味よい。中盤にスラップソロとワイルドなギター風ベースソロを挟みます。

ここでもアコギ風ギターはDean guitars "Exotica" ac-b with nylon piccolo-b stringsなんかな(➁とする)m、➁のリードで始まるスロー系M9「Bedtime Story」(Zach Bromberg作)は、その➁にピアノ重なってテーマ展開。機械的な打ち込みとの組み合わせがクールに響く。中盤からメロウな➁のソロを存分に披露すれば、喰ったキメ繰り返して始まる少しスロー系M10「The Pink Moment」は、➁とピアノが朗らかなテーマを紡いでいく。中盤に➁のソロと流麗なピアノソロを挟めば、最後は,肇泪ぅ吋襦Ε僖Ε蹇t-sax…M11)のテナーのリードで始まるスローなチキチキ曲M11「In The Hands Of God」で、大らかな響きをアコベが醸し出す中、アコギ風ベースにテナーがテーマ展開。歌伴の枠を超えてのテナーソロ経て、中盤にアコギ風ベースソロとテナーソロをしっかりと披露し、終盤にはギター風ベースソロをロックなテイストで挿入、そのままフェードアウトし、幕を閉じます。

ブロンバーグ自身が多彩過ぎてて、追うのが大変。ただし演ってる事は不変かと…。

その他参加ミュージシャン。Gannin Arnold(rhythm-g…M1,3-4 & 6-11)、Ray Fuller(rhythm-g…M1-2 & 5)、Grant Geissman(jerry jones sitar-g…M8)、Tom Zink(p…M2-5 & 7-11、kbds)、Zach Bromberg(groove & kbds prog…M3 & 9)、Tony Moore(ds…M1-2,4-5,7 & 9-11)、Joel Taylor(ds…M3,6 & 8)、レニー・カストロ(perc…M1-2,4-8 & 10-11)、ホーン隊(M1-2,4 & 6)=Andrew Neu(sax)、Michael Stever(tp)、Nick Lane(tb)、ストリングス隊(M1,7-8 & 10)=The Southern California Social Distance Orchestra(strings)、Thomas Zink's Symphonia De Replicato(strings)。

2:「ラファロ / ブライアン・ブロンバーグ (LaFaro / Brian Bromberg) [CD] [国内プレス] [日本語帯・解説付]」:LaFaro〜Brian Bromberg
ラファロ / ブライアン・ブロンバーグ (LaFaro / Brian Bromberg) [CD] [国内プレス] [日本語帯・解説付]
Charles Ruggiero
(株)キングインターナショナル
2023-10-17

こちら、ビル・エヴァンス・トリオの一員として活動していたアコベ奏者=スコット・ラファロに焦点をあて、彼の参加した作品らにブライアン・ブロンバーグ(ac-b)が敬意を表して録音、発表となった1枚。キングレコードの「低音」シリーズですのでエグゼクティブ・プロデューサーは森川進、プロデューサーと編曲はブロンバーグ自身が務め、全12曲収録です。

メンバーはTom Zink(p)とCharles Ruggiero(ds)。

まずは深々とアコベかき鳴らして始まるM1「Blue In Green」(マイルス・デイビス作)で幕開け。ピアノとドラムも加わってゆったり4ビート、気の赴くままに奏でてたテーマはピアノに譲る。中盤に間を活かしてのピアノソロ、高音域をドライブしてのアコベソロを挟めば、アコベが知られたテーマを朗々と奏でて始まるスローなチキチキ曲M2「My Foolish Heart」(ネッド・ワシントン&ヴィクター・ヤング共作)は、テーマをピアノが受け継ぎ、ブラシでスネア響かせる中で奏でていく。雄弁にアコベソロ、リリカルなピアノソロ挟んでアコベがテーマ反芻、エンディング。

アコベでテーマ奏でて始まるゆったりワルツM3「Alice In Wonderland(邦題:不思議な国のアリス)」(Bob Hilliard & Sammy Fain共作)は、ピアノにアコベがテーマ分け合いながら優雅に展開。ピアノソロ、積を切ったように激しくアコベソロを挟んでピアノとアコベでテーマ反芻、小粋に迎えるエンディング。ドラムのフィル経て始まる軽快な4ビート曲M4「Gloria's Step」(スコット・ラファロ作)は、ピアノが軽妙にテーマ奏でる。数少ないラファロのオリジナル作らしい。中盤に流麗なピアノソロ、力強くアコベソロ挟みます。

ドラムフィルからキメ挟んで始まる軽快な4ビート曲M5「What Is This Thing Called Love(邦題:恋とは何でしょう」(コール・ポーター作)は、アコベにピアノがテーマ繋ぐ。アコベにピアノが共に攻めてのソロ、キメ絡みのドラムソロを挟めば、M6「Danny Boy(Bass Solo)」(トラディショナル)は、本作唯一のアコベ独奏曲。ブロンバーグのブロンバーグたる雄弁で説得力ある形で披露します。

ピアノのリードで始まるスローなチキチキ風M7「Waltz For Debby」(ビル・エヴァンス作)は、アコベにピアノがテーマを繋いでいく。中盤にアコベに小粋なピアノのソロを挟めば、ピアノのリードで始まる軽快な4ビート曲M8「Israel」(John Carisi作)は、少し影のあるテーマをピアノで。そのまますぐにピアノソロ、詰め込みまくりのアコベソロ、スネア軸としてのドラムソロを挟みます。

アコベのリードで始まるゆったり4ビート曲M9「Nardis」(マイルス・デイビス作)は、ピアノが端的にテーマ奏でた後、詰め込みまくり&弾きまくりなアコベに、流麗なピアノのソロを挟んで、アコベとピアノでテーマ反芻、エンディングを迎えれば、ド定番!M10「Milestones」(マイルス・デイビス作)は、ピアノとアコベでテーマ分け合いながら軽快に展開。ビアノに力強くなアコベ、しなやかなドラムのソロを挟んで、ピアノとアコベでテーマ反芻、スパッとエンディング。

ハーモニクス用いたアコベのリードからのスロー系M11「Jade Visions」(スコット・ラファロ作)は、8分の9拍子用いてピアノがテーマらしきを繰り返す。小粋なピアノに深々とアコベのソロを挟んで、最後は深々とアコベ独奏して始まるM12「Scotty's Song」(ブライアン・ブロンバーグ作)。ブロンバーグからラファロへ捧げた鎮魂歌的な楽曲。ゆったり4ビート加わり、ここでのみエレクトリックピッコロベースがテーマ展開。そのままそれでソロ、ピアノソロからアコベソロをも挟み、テーマ反芻、しっとりとエンディング、幕を閉じます。

ブロンバーグ=アコベ奏者としての非凡な才能が堪能できる1枚。しかし上手過ぎてお腹いっぱいだな〜(苦笑)。

CDコレクションその2840…「ジャンク フジヤマ」新作1枚!!

今回はジャンクフジヤマのA.O.R.カバー集がお題目です〜。

1:「憧憬都市 City Pop Covers(特典なし)
憧憬都市 City Pop Covers(特典なし)
ジャンク フジヤマ
ポニーキャニオン
2024-03-06

前作「DREAMIN'(特典なし)」からわずか7カ月しか経過してないんだけど、今のシティポップ・ブームに乗っかる形で、ジャンク フジヤマ(vo、chorus…M2-6 & 11)によるカバー集が発表となりました。

前作同様に神谷樹(g, chorus & all other instruments、vo…M6)がサウンド面で尽力し、ボーナストラック1曲含む全13曲収録です。

まずはアルバムテーマのM1「憧憬都市 -Prologue-」(神谷樹作)で幕開け。ピアノにスキャット重ねての端的なアルバムイントロ。小気味よいギターカッティングからのミディアム系M2「WINDY SUMMER」(詩曲:角松敏生)は、杏里の1983年発表曲で、いかにもな夏ソング。角松氏の才気溢れた編曲を踏襲し、朗々と歌い上げてくジャンク。中盤にアルトソロを挟みます。

シンセとギターカッティングが掛け合って始まる少しスローな跳ね系M3「テレフォン・ナンバー」(詩:三浦徳子、曲:佐藤健)は、大橋純子の1981年発表曲で、アーバンな響きを持つ楽曲。歌詞は端的でささやかなラブソング。スラップの8分刻みの小気味よさ、中盤にギターソロ、終盤にフェイクを挟めば、ギターのリードで始まるアップ系M4「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」(詩:康珍化、曲:林哲司)は、杉山清貴&オメガトライブの1985年発表曲。そもそもが直進的なリズムながらもそのサビのキャッチーさは格別。ロックに寄せてるのが同時期の角松氏とのサウンドの違い。

ブラス隊のリードで始まるアップ系M5「流星都市」(詩曲:田島貴男)は、オリジナルラブの1999年発表曲で、その都市?街?を描いた歌詞の世界観は情景系ながらもシティポップらしさに溢れたモノ。洗練された伴奏用いて、終盤にアルトソロ挟んでささやかにカバーすれば、ドゥーワップなイントロからのM6「夏の終わりのハーモニー(duet with 神谷樹)」(詩:井上陽水、曲:玉置浩二)は、井上陽水&安全地帯の1986年発表曲で、盟友の神谷氏とのデュエットにてゴスペル色を押し出してのカバー。意外に素直な歌声の神谷氏に驚き。中盤にハミングやらをやりとりする2人。ただしこの曲は流行歌、シティポップとは思わない。

少しテンポを上げて?小気味よいイントロ経てのM7「真夜中のドア〜stay with me」(詩:三浦徳子、曲:林哲司)は、シティポップの代表曲を小気味よくカバー。しっとり感をあえて廃した印象。ギターらのリードで始まる少しスローな跳ね系M8「真昼」(詩曲:平泉光司)は、benzoの1998年発表曲だけど知らない楽曲&アーティスト。しかし男女の関係をアーバンなサウンドに包んで歌っていく。中盤にオルガンソロ、終盤にギターソロを挟みます。

重いベースラインにギターカッティング重ねて始まるアップ系M9「黄昏のBAY CITY」(詩曲:八神純子)は、八神純子の1983年発表曲で、ファンクに寄せた編曲施して男女の感情の変化を(多分)横浜を舞台に歌い上げていく。中盤にギターソロ、終盤にリズミカルなハミングを繰り出して、ピアノに雨音エフェクト重ねて始まるスロー系M10「雨のステイション」(詩曲:荒井由実)は、ハイ・ファイ・セットの1975年発表曲で、いわば別れた後の歌をピアノ従えて朗々と歌い上げての前半、バンド入っての後半。その美メロはどことなく染み渡ります。終盤にフリューゲルホルンソロを挟みます。

ストリングス風シンセにブラス隊重なって始まるM11「夢の途中」(詩:来生えつこ、曲:来生たかお)は、つまり「セーラー服と機関銃」主題歌をボッサな編曲施してのカバー。中盤からアコギの歌伴、いかにもな昭和なメロディは重くもある。中盤にトロンボーンソロ、最後はピアノが締め括って、実質最後はアルバムテーマのM12「憧憬都市 -Epilogue-」(神谷樹作)は、キーボードのリードでしとやかに幕を閉じます。

さてボーナストラック。本編М7をデュエット形式にてのM13「真夜中のドア〜stay with me(duet with biki)」。冒頭にコーラス配してインテンポ、biki(kbds…M8、vo…M13、chorus…M8)がささやかに歌い進める1番、そしてジャンクによる2番、ギターソロを経て2人が歌い合う。ジャンクはハーモニーに徹しての助演です。

その他参加ミュージシャン。舞野州(b…M3-5)、坂田明奈(a-sax…M2,5 & 11)、Atsuki(tp…M5 & 11、flh…M10)、Tocchi(tb…M5 & 11)。

CDコレクションその2838…タワレコ限定「AOR AGE」最新作1枚!!

1:「Night Breeze - AOR AGE Smooth Jazz Collection」
4547366647686
Various Artists
タワレコ限定
2023-12-20

こちらはタワレコ限定、雑誌「AOR AGE」とのタイアップで発表となったスムースジャズのコンピ集4作目(1作目はこちら、2作目はこちら、3作目はこちら)。著者である中田利樹氏の選曲によってテーマは「ナイト・ブリーズ」。CD2枚に全30曲収録です。

Disc1枚目:インスト曲編
M1「From The Heart / ダン・シーゲル」(2000年…アレン・ハインズ&ダン・シーゲル共作)
M2「Tell Me All Your Secrets / ウォーレン・ヒル」(1994年…Sam Purkin & ウォーレン・ヒル共作)
M3「Midnight At The Oasis(邦題:真夜中のオアシス) / マーティン・テイラー」(1999年…David Nichtern作)
M4「For The Love Of You / キャンディ・ダルファー」(1997年…Christopher Jasper, Marvin Isley, O'kelly Isley & Ronald Isley共作)
M5「Sun Goddess(邦題:太陽の女神) / ラムゼイ・ルイス」(1974年…John Lind & モーリス・ホワイト共作)
M6「The Groove / ロドニー・フランクリン」(1980年…ロドニー・フランクリン作)
M7「Indian Summer / クリス・ボッティ」(2003年…Mark Goldenberg作)
M8「Mystica / ガトー・バルビエリ」(1997年…フィリップ・セス作)
M9「Mahdi(The Expectrd One) / グレッグ・アダムス」(1995年…グレッグ・アダムス&Steven "Skip" Mesquite共作)
M10「Songbird / ケニーG」(1986年…ケニーG作)
M11「Bueno Funk / ピーター・ホワイト」(2001年…ピーター・ホワイト& Steven Dubin共作)
M12「Strawberry Moon / グローバー・ワシントン・Jr.」
M13「The Wave / カーク・ウェイラム」(1988年…ナット・アダレイ・Jr.作)
M14「Time After Time / マイルス・デイビス」(1985年…シンディ・ローパー& Robert Hyman共作)
M15「Lagrimas(邦題:ラグリマス(涙のしずく)) / ジプシー・キングス」(1991年…ジプシー・キングス作)


Disc1枚目、まずはダン・シーゲルによるアップ系M1で幕開け。彼のピアノがテーマを奏でての正にナイティな響きの楽曲。ブラス隊や作者の1人アレン・ハインズの歌伴ギターが色を添え、中盤にリリカルなピアノソロを挟んでスムースジャズらしく端的にまとめれば、ウォーレン・ヒルによるシンセのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M2は、彼のアルトがテーマ奏でてのナイティなバラッド曲。雰囲気は正にケニーG、そのスムースな響きはある意味で普遍的。中盤にブルージーなギターソロ、終盤に積を切ったかの詰め込みアルトソロを挟みます。

マーティン・テイラーによる彼のギターのリードにカーク・ウェイラムのテナーが掛け合って始まるミディアムな跳ね系M3は、マリア・マルダーの1974年発表曲のカバーで、2人がユニゾンし合ってテーマを展開。中盤にギターにテナーのソロ、終盤に2人の掛け合いを挟んで、キャンディ・ダルファーによるヒップなビートにラップ重ねて始まる少しスローな跳ね系M4は、アイズレー・ブラザーズのカバーなれど、その編曲のクールさとメロウな響きが支持されて彼女の代表曲の1つとなりました。分かりやすくタイトルコールしてのコーラス、また中盤にはエモーショナルなアルトソロを挟みます。

ラムゼイ・ルイスによるギターカッティングから始まる少しスローなチキチキ曲M5は、土着な男性スキャットがテーマ奏でてのラムゼイの代表曲。かつてのバンドメンバー=モーリス・ホワイトによってアース勢がバック努めてる。中盤に豪放にブロウしてのテナーソロ、朴訥となエレピソロ、終盤に攻めてのエレピソロを挟めば、ロドニー・フランクリンによるアップ系M6は、まるでシャカタク!ピアノがテーマ奏でての洗練されたジャズファンク曲。全英7位獲得という結果に、こういったサウンドがイギリスでは好まれてるのが分かる。終盤にはコーラスも加わります。

クリス・ボッティによるシンセ音鳴り響いて始まるアップ系M7は、浮遊感漂う打ち込みの中、彼のフリューゲルホルンが端的なテーマを繰り返す。中盤からは高らかにソロを披露していく。アルゼンチン出身!ガトー・バルビエリによるピアノのリードで始まる少しスローなチキチキ曲M8は、彼のテナーが朗々とテーマをブロウする。打ち込みらの雰囲気作りはセスの手による。中盤のテナーソロも音数は少ないながらも印象的。

タワー・オブ・パワーのグレッグ・アダムスによるブラス隊のリードで始まるアップ系M9は、そのブラス隊がテーマ奏でてのナイティな響きの楽曲。金管隊に木管隊にと使い分けが絶妙。中盤に彼のトランペットソロにソプラノソロを挟めば、ケニーGによるスローなチキチキ曲M10は、ソプラノが切々とテーマ奏でてのメロウなバラッド曲。ポップチャートで最高位4位となった大ヒット曲でもある。しかし存分に自己表現しているケニーG。

ピーター・ホワイトによるアコギカッティングからの少しスロー系M11は、彼のアコギがマイナー調なテーマを繰り返す。中盤と終盤にアコギソロを挟んで異国感を大いに漂わせ、グローヴァー・ワシントン・Jr.によるテナーのリードで始まるアップな8ビート曲M12は、テナーにシンセが合いの手入れながら進行する。打ち込みの程度は増し、ある意味でグローヴァーがスムースジャズらしいサウンド用いた楽曲かも。

カーク・ウェイラムによるシンセ&打ち込みから始まるミディアム系は、殊更抜いたサウンドの中、テナーで朴訥とテーマをブロウする。左右に振り分けての演出はユニークなモノ。節々にシンセが色を添えれば、マイルス・デイビスによるミュートトランペットのブロウで始まるアップ系M14は、マイルス晩期の定番曲。この位のテンポが丁度かも。マイルスはテーマにソロにとしっかり自己表現すれば、ジプシー・キングスによるアコギ数本が絡み合って始まるミディアム系M15は、アコギが情悲しげなテーマを情感込めて奏でていきます。

Disc2枚目:歌モノ編
M1「That Was Then, This Is Now / ヴァネッサ・ルービン」(1997年…Soulshock, Karlin & Sharon Robinson共作)
M2「Heal Our Land / ジョナサン・バトラー」(1990年…ジョナサン・バトラー& Labi Sifre共作)
M3「Running / イリアーヌ」(2006年…イリアーヌ・イリアス、Lester Mendez & The Matrix共作)
M4「We've Saved The Best For Last / ケニーG feat. スモーキー・ロビンソン」(1988年…Dennis Matkosky, Lou Padini & Paul Gordon共作)
M5「Smooth Operator(Remasterd Version) / シャーデー」(2011年…Raymond St. John & Sade Adu)
M6「She's In Love / ピーター・ホワイト feat. クリストファー・クロス」(2004年…ブレンダ・ラッセル、ジェイ・グレイドン&Mark Portmann共作)
M7「Un-Break My Heart / トニ・ブラクストン」(1996年…ダイアン・ウォーレン作)
M8「Any Love / ルーサー・ヴァンドロス」(1988年…ルーサー・ヴァンドロス&マーカス・ミラー共作)
M9「Space Cowboy / ジャミロクワイ」(2012年…Jason Kay作)
M10「Love Is A Losing Game / カーク・ウェイラム feat. ジェベッタ・スティール」(John Bettis & ウォルター・アファナシエフ共作)
M11「Brazillian Love Affair / ジョージ・デューク」(1980年…ジョージ・デューク作)
M12「Yeaning / バーシア」(1994年…Basia Trzetrzelewska & Danny White共作)
M13「I Just Wanna Stop / ジョー・テイラー feat. アル・B・シュア!」(1995年…ジノ・ヴァレリ作)
M14「Between The Sheets(邦題:シルクの似合う夜) / アイズレー・ブラザーズ」(1983年…Ernie Isley, Marvin Isley, O'kelly Isley, Ronald Isley & Rudplph Isley)
M15「La Belle Dame Sans Regrets(邦題:悔いなき美女) / クリス・ボッティ feat. スティング」(2004年…ドミニク・ミラー&スティング共作)


Disc2枚目は、ヴァネッサ・ルービンによるルージーでスローなハーフタイムシャッフル風M1で幕開け。ヴァイブや女性コーラス隊従えながら気怠く歌い上げていくクワイエットストーム風。終盤はフェイクの嵐。ジョナサン・バトラーによるキーボードやアコギのリードで始まるミディアム系は、大いなる大地を感じさせるバラード曲。フレベで色を添えてるのはマーカス・ミラー。中盤に躍動的なアコギソロ、女性による詞の朗読やパーカッシブな雄叫びらもいいアクセント。

イリアーヌによる喰ったビートのアップ系M3は、スムースなサウンドに身を包んでクールに歌い進めていく。近年のラテンおばちゃんぶりからすればオシャレ度まずまず。ケニーG feat. スモーキー・ロビンソンによるソプラノのリードで始まるミディアムな8ビート曲M4は、朗らかな歌声にソプラノ添えて展開するバラッド調。中盤に雄弁なソプラノソロを挟みます。

シャーデーによるアップな8ビート曲M5は、最新リマスター音源を収録も、オリジナルは1984年発表の彼らの出世曲。正にクワイエットストームの源流。しかしテナーがやっぱりエロさ全開。ピーター・ホワイト feat. クリストファー・クロスによるアコギのリードで始まる少しスロー系M6は、ボッサなビートの中、爽やかな歌声を披露するクリストファー。昔ならもう少しキー上げてたかも。中盤に歌心溢れるアコギソロを挟みます。

トニ・ブラクストンによるスキャットのリードで始まるスローなチキチキ曲M7は、マイナーな響きを持つバラード曲。情感込めて歌い上げてのサビはドラマティックそのもの。プロデュースはデヴィッド・フォスター、中盤にアコギソロ、その後はしっかり拳込めて歌唱する。ルーサー・ヴァンドロスによるミディアムな8ビート曲M8は、抑えたA&Bメロ経て、朗らかでキャッチーなサビへと到達。色気溢れるシルキーボイス、マーカス・ミラーによる編曲も巧み。

ジャミロクワイによるエレピのリードで始まるアップな16刻みによるM9は、最新リマスター音源を収録も、そもそもは1994年発表曲。J-WAVEで何度となく繰り返して流されており。知られたサビの直後のグルーヴ感溢れるベースラインにラップ重ねての攻撃性、また全体的に漂う浮遊感は格別。カーク・ウェイラム feat. ジェベッタ・スティールによるシンセ音に女性コーラスとテナー重ねて始まるミディアム系M10は、ジェベッタが歌う美麗なバラード曲。シンセベースの響き深く、歌伴テナーは中盤ソロへと発展。

ジョージ・デュークによるラテンなアップ系M11は、スラップらの小気味よさにファルセットの高音域な歌声が重なり、スムースなファンクを展開。時折覗かせるブラジリアンな時間は遊び心もたっぷり。ベースソロはバイロン・ミラー、その後はエレピソロで自己表現。バーシアによるラテンな打楽器折り重なって始まるミディアム系M12「Yeaning」は、伸びやかな歌声披露しての壮大な響きのバラッド曲。どことなくなクラシカルな響きはバーシアならでは。最後にクジラの鳴き声を挿入。

ジョー・テイラー feat. アル・B・シュア!によるスローなチキチキ曲M13は、作者ヴァレリのカバーで、シュアによるシルキーな歌声、テイラーによる節々のジャジーなギターで、メロウ度満点にまとめ上げれば、アイズレー・ブラザーズによる少しスロー系M14は、多くにカバーされた楽曲のオリジナル。小刻みながらシンセベースの末尾切った形な音の処理のクールさ。まあまあ長く繰り返される後奏だったりする。最後はクリス・ボッティ feat. スティングによるアコギのリードで始まるスローなチキチキ曲M15(2004年…ドミニク・ミラー&スティング共作)。ミュートトランペットによって悲しげなテーマを切々とブロウ。中盤にジャジーなピアノソロ、ここからがスティングの歌で加わってしみじみと色を添え、クールに歌伴ミュートトランペット、後奏はしっかりソロを展開するボッティ、しみじみとフェードアウト、幕を閉じます。

4作目があるなら5作目もあるよね(笑)。

CDコレクションその2837…タワレコ限定「テンダー・ラヴ」1枚!!

少し前に、タワレコ限定「ミッドナイト・ラヴ」という括りで3枚のコンピ集が発表されましたが、機軸を変えて「テンダー・ラヴ」。シリーズスタートでしょうね〜。

1:「Tender Love MELLOW R&B ESSENTIALS」
4547366647693
Various Artists
タワレコ限定
2023-12-20

はい、シリーズ第1弾の本作は、ベイビーフェイスの1989年発表「Tender Love」に因んでタイトル名づけてます。今らしくはないけど男女それぞれに分け、CD2枚に全32曲収録です。

Disc1枚目:男性編
M1「Lovers / ベイビーフェイス」(1989年…ベイビーフェイス, Antonio "L.A." Reid, Damell Bristol & Kevin Roberson)
M2「Slow Jam / アッシャー&モニカ」(1997年…ベイビーフェイス, Belinda Lipscomb, Boaz Watson & Sidney Johnson)
M3「The Love Scene / ジョー」(1997年…Joe Thomas, Jolyon Skinner & Michelle Williams)
M4「All My Life / K-CI & JOJO」(1997年…Joel Hailey & Rory Bennett)
M5「I'll Make Love To You / ボーイズ競瓮鵝廖1994年…Kenny "babyface" Edmonds)
M6「'Til You Do Me Right / AFTER 7」(1995年…ベイビーフェイス, Kevon Edmonds & Melvin Edmonds)
M7「Someone To Love / JON B feat. ベイビーフェイス」(1995年…ベイビーフェイス)
M8「True Lovers / ジャーメイン・ジャクソン」(1991年…ベイビーフェイス, Antonio "L.A." Reid & Daryl Simmons)
M9「Any Kind Of Reason / キース・マーティン」(1995年…Lou "Buster" Brown & Scott "Shavoni" Parker)
M10「Knocks Me Off My Feet / ドネル・ジョーンズ」(1996年…スティービー・ワンダー作)
M11「Sweet Lady / TYRESE」(1998年…Charles Farrar, John'ta Austin & Troy Taylor)
M12「24/7 / ケヴォン・エドモンズ」(1999年…Angelo Ray, Anthoney Smith & David Scott)
M13「Care For Me / AZ YET」(1996年…ベイビーフェイス作)
M14「Have I Never / A Few Good Men」(1996年…ベイビーフェイス作)
M15「After 12, Before 6 / Sam Salter」(Christopher "Tricky" Stewart, Phillip L. Stewart, Samuel Salter, Sean K. Hall & Tab)
M16「Tender Love / Uncle Sam」(1997年…テリー・ルイス&ジェイムス・ハリス三世)


Disc1枚目、まずはベイビーフェイスによるピアノのリードで始まるスローなチキチキ曲M1で幕開け。ソロデビュー作のタイトル曲で、高らかかつムーディに歌い進めてのメロウなバラード曲。中盤にフルートソロを挟めば、アッシャー&モニカによるシンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M2は、ミッドナイト・スターの1983年発表曲をアッシャーとモニカが繋ぎ合ってのメロウなバラード曲。終盤直前に歌声重ねて奔放にフェイクし合う。ジョーによる重たいビートにシルキーなフェイク重ねて始まるスロー系M3は、男性コーラス陣も従えながら歌い進める少し退廃的な響きのバラード曲。中盤からフェイクの連発し、K-CI & JOJOによるチェロらのリードで始まるスロー系M4は、全米1位獲得で、ピアノ従えて両者が歌い上げての美メロなバラード曲。向こうでは結婚式のド定番曲のとしても知られてるらしい。

ボーイズ競瓮鵑砲茲襯好蹇爾3連シャッフル曲は、全米1位獲得曲で、4人が分け合いながら&ハーモニー重ねながら朗々と歌い上げての美メロなバラード曲。ベイビーフェイスの兄であるメルヴィンとケヴォン、キーズ・ミッチェルの3人組=AFTER 7による少しスローな8ビート曲M6は、メルヴィンとケヴォンが繋ぎ合って歌い進めるメロウなバラッド曲。JON B feat. ベイビーフェイスによるシンセのリードで始まるスローなチキチキ風M7は、マイナー調なAメロから一転、朗らかなサビにて構成されるデュエット曲で、切々と歌い合う2人。ジャーメイン・ジャクソンによるシンセのリードに朗読重ねて始まるスローな3連シャッフル曲M8は、ささやかなラブバラード曲。どことなく歯切れよく歌い進めていく。

キース・マーティンによるミディアムな跳ね系M9は、朗らかな響きのささやかなバラッド曲。Donell Jonesによる鍵盤従え歌い出すミディアム系M10は、スティービーの1976年発表曲のカバー。裏でシンセが色を添える中、朗々と歌い進めれば、TYRESEによるキーボードのリードで始まるスローなチキチキ曲は、大いに影のあるバラード曲。男性コーラス陣を従えてまったりと歌い進めて、ケヴォン・エドモンズによるシンセのリードで始まるスローなチキチキ風M12は、彼のハイトーンボイスが歌い進めてのメロウなラブバラード曲。機械的な打ち込みに対してヒューマニティー溢れるボーカルワークは暖かく響き渡ります。

フィラデルフィア出身の5人組=AZ YETによるスローなチキチキ曲M13は、少し影のあるメロディを重々しくもシルキーな歌声で披露してのバラード曲。4人組コーラスグループ=A Few Good Menによるスローなチキチキ曲M14は、正に美メロなバラード曲。サビからのコーラスにはゴスペルな響きも残してその崇高感は半端ない。2番以降は複数名によるフェイクのやりとり。L.A.出身のシンガー=Sam Salterによる機械的な打ち込みからのスロー系M15は、伸びやかな歌声用いてのバラード曲。「夜の12時から朝の6時まで一晩中愛し合いたい」と、まあロマンティックなエロさを持つ歌詞。デトロイト出身のシンガー=Uncle Samによるシンセのリードで始まるスローなチキチキ曲M16は、レコードの針音を効果的に配して、男性コーラス隊従えて伸びやかに歌い上げてのバラード曲。

Disc2枚目は女性編。
M1「You Mean The World To Me(邦題:あなたがすべて) / トニ・ブラクストン」(1993年…ベイビーフェイス, Antonio "L.A." Reid & Daryl Simmons)
M2「Exhale(Shoop Shoop)(邦題:ため息つかせて) / ホイットニー・ヒューストン」(1995年…ベイビーフェイス作)
M3「Kiss Of Life(Remastered) / シャーデー」(2011年…Paul Denman, Sade Adu & Stuart Matthewman)
M4「Quiet Time / レジーナ・ベル&バリー・ホワイト」(1993年…Silvia Grissette, Tim Gant, Tyrone Dickerson & Steve Grissette)
M5「Why I Love You So Much / モニカ」(1995年…Daryl Simmons作)
M6「Everytime(Cutfather & Joe Edit) / タチアナ・アリ」(1998年…Joe Priolo & Alex Cantrall)
M7「Weak / SWV」(1992年…Brian Alexander Morgan作)
M8「5 Miles To Empty / BROWNSTONE」(1997年…Nicole Gilbert, Big Yam & Victor Merritt)
M9「Who Can I Run To / エクスケイプ」(1995年…Charles Simmons, Frank Alstin, Jr. & Richard Roebuck)
M10「Willing To Forgive(邦題:愛は果てしなく)/ アレサ・フランクリン」(1994年…ベイビーフェイス & Daryl Simmons共作)
M11「If This World Were Mine / ココ&タイリーズ」(1999年…マーヴィン・ゲイ作)
M12「Forever More / パフ・ジョンソン」(1996年…パフ・ジョンソン、ナラダ・マイケル・ウォルデン & Sally Jo Dakota共作)
M13「Pillow Talk / CHANTAY SAVAGE」(1996年…Aaron Pettigrew & Shabazz Curtis共作)
M14「Fall For You / シャニース」(1999年…ベイビーフェイス作)
M15「I Love Me Some Him / トニ・ブラクストン」(1996年…Andrea Martin, Gliria Stewart, Soulshock & Karlin共作)
M16「Nobody's Supposed To Be Here / デボラ・コックス」(1998年…Schon J. Crawford, Montell Jordan & Anthony Crawford共作)


Disc2枚目、まずはトニ・ブラクストンによる少しスローな8ビート曲M1で幕開け。壮大な響きの美メロなバラード曲で、朗々と歌い上げていけば、ホイットニー・ヒューストンによるスロー系M2は、映画「ため息つかせて」主題歌で、ささやかな響きのバラッド曲。中盤からの奔放なフェイクはホイットニーならでは。シャーデーによるピアノのリードで始まるミディアム系は、彼ららしいエレガントさに溢れた楽曲。そもそもは1992年発表曲のリマスター版を収録。中盤にバスクラソロを挟んで、レジーナ・ベル&バリー・ホワイトによる少しスロー系M4は、バリーの特徴!囁き声を冒頭と中盤に配して、主役レジーナによってしっとりと歌い上げてのクワイエットストームの1つの形。

アトランタ出身のシンガー=モニカによる少しスロー系M5は、デビュー作収録のささやかな響きのバラッド曲。中盤から流麗にスキャットの連続。タチアナ・アリによる少しスローな跳ね系M6は、朗らかな響きを持つ楽曲のリミックス音源。そもそもはアコースティックなバラード曲だったらしい。3人組のガールスグループ=SWVによる少しスローなチキチキ曲M7は、全米1位を獲得した美メロなバラッド曲で、そのアーバンな響きは時代を超えてのモノ。こちらも女性3人組=BROWNSTONEによるスローなチキチキ風M8は、メロウなバラード曲。節々に披露される3人のコーラスの厚みは半端ない。

アトランタの女性4人組=エクスケイプによる少しスローなチキチキ曲M9は、ジョーンズ・ガールズの1979年発表曲のカバーで、洗練された編曲を施してのリバイバル。アレサ・フランクリンによる少しスロー系M10(1994年…ベイビーフェイス & Daryl Simmons)は、同年発表のベスト作に用意された新曲で、堂々たる女王のバラードパフォーマンスを披露。終盤の魂のフェイクは圧巻。SWVによるココもタイリーズのデュエットによるスローなチキチキ曲M11は、マーヴィンがタミー・テレルと共に発表したデュエットバラードの名曲をカバー。徐々に昂りつつも一定の抑えた感が印象的。デトロイト出身のパフ・ジョンソンによるスローなチキチキ曲M12「Forever More」は、彼女の最初のシングル曲で、ムーディな響きのバラード曲。その伸びやかな声質はどことなくホイットニーに似ていて、ナラダは何かを狙ったのかも。

シカゴ出身のシンガーCHANTAY SAVAGEによる機械的な打ち込みからのスロー系M13は、朗々と歌い上げてのバラード曲。その声質の豊かさ、裏を支えるシルキーな女性コーラス隊と、無機質と有機質の融合感も素晴らしく、モータウン出身のシャニースによるスローなチキチキ曲M14は、どことなく溌剌とした歌声用いてのささやかなバラッド曲。コーラス隊も徐々に主張し、かすかに盛り上げていく。再びトニ・ブラクストンによるアコギらのリードで始まるスローなチキチキ曲M15は、少しマイナーな響きのバラード曲。しみじみかつ厳かに歌い進めていくトニ。最後はトロント出身のデボラ・コックスによる大勢でサビ歌い出して始まるスローなチキチキ曲M16は、全霊の魂込めて歌い上げてのバラード曲。こちらもホイットニーの再来と評されたらしい。

続編は必ず発表されるでしょう…。

CDコレクションその2836…「ANNA」再販1枚!!

少し前にデビュー作が再販されたANNAですが(レビューはこちら)、2作目も早々に再発となりました。

1:「Stories(UHQCD復刻盤)(特典なし)
Stories(UHQCD復刻盤)(特典なし)
Anna
ポニーキャニオン
2024-02-21
オリジナル音源は1998年発表。

角松敏生(kbds & prog…M10、back-vo…M4)率いるVOCALANDプロジェクトの最重要人物の1人=Anna(vo & back-vo)だけど、2作目にして最終作が再販となりました。角松氏の本作における役割は全体のコンセプト制作にクリエイティブ・コーディネイト、そしてAnnaのボーカル・ディレクションといったモノ。多くに関わった1作目と比べると限定的ではありますが、俯瞰してまとめたようです。ボーナストラック2曲加えて全12曲収録。

土着な打楽器に打ち込み4つ打ち、またアコギ重なって始まるアップ系M1「あんなに恋した - Album Version -」(詩:井上秋緒、曲:岡本朗)は、スパニッシュな彩り添えつつ、2拍3連を軸としたメロディを朗々と歌い上げていくANNA。アコギが節々で色を添えれば、シンセのリードで始まるミディアムな跳ね系M2「WANNA KISS」(詩:康珍化、曲:林哲司)は、練られた打ち込み&編曲用いてのマイナー調のシティポップ。歌詞のテーマは「キスしたい」、開放です。

シンセにスキャット被せて始まるスローなチキチキ曲M3「Without You」(詩:Anna、曲:Buster & Shovani共作)は、包み込むシンセベース音の中、切々と歌い上げてのラブバラード曲。James Studer(kbds…M10、prog & back-vo…M3 & 5)のディレクション良く、当時のR&Bなサウンドメイキングは◎。シンセのリードで始まるアップ系M4「SUNDAY MORNING HAPPY!」(詩:井上秋緒、曲:上田知華)は、ピコピコなエレドラも効果的に配し、明るさ全開の前向きポップチューン。角松さんのかすかなコーラスも悪くない。

シンセのリードで始まるスローな跳ね系M5「予感」(詩:Anna、曲:角松敏生)は、いわば恋の始まりを歌ったメロウなバラッド曲。シタールっぽい音色が暖かく色を添えれば、小気味よくシーケンサー鳴り響いて始まるアップ系M6「Sugar Sugar」(詩:HIRO P.J. & 藤井美保、曲:佐藤博&HIRO P.J.)は、パーカッシブな節回しを持つ陽気な響きの楽曲。その躍動感はなかなかなモノで、終盤のフェイクもカッコいい。

シンセのリードで始まるミディアム系M7「Let's Imagine(Long F.O.)」(詩曲:尾崎亜美)は、幸せは共に紡いでいく的な歌詞を歌った朗らかな響きの楽曲。ある意味で尾崎亜美らしさに溢れた佳曲かと。ピアノのリードで始まる少しスロー系M8「Joy」(詩:山田ひろし、曲:佐藤博)は、素朴な響きのバラッド曲。松原正樹(g…M6 & 8、ac-g…M8)による歌心溢れるギターが歌伴&ソロで色を添えます。

シンセのリードで始まるスロー系M9「Single Girl」(詩:康珍化、曲:林哲司)は、後に角松氏もカバーした切なさ全開のバラード曲。サビの「私、寂しかったんだ〜泣きたかったんだ〜」な歌詞は胸を締めつける程のモノ。中盤に松本健一(s-sax…M9)のソプラノソロを挟めば、実質最後は、重厚な鍵盤類のリードで始まるスロー系M10「哀しみはあなたを強くする」(詩曲:角松敏生)。テーマは未練との訣別、美メロなバラード曲に仕上げています。深々と歌い上げて、中盤には村田陽一(tb…M10)による暖かい音色のトロンボーンソロが色を添えます。

ボーナストラックはシングル音源を2つ、本編М1のM11「あんなに愛した」(詩:井上秋緒、曲:岡本朗)は、冒頭につけ足してた土着な打楽器パートを廃した形で。それにより節々のアコギの存在感が増した印象。また本編М7のM12「Let's Imagine」(詩曲:尾崎亜美)は、本編より少し早めにフェードアウトしての形でした。

その他参加ミュージシャン。林哲司(g & prog…M2 & 9)、マイケル・トンプソン(g & effects…M3 & 5)、梶原順(g…M4 & 7)、今泉洋(g…M7)、浅野祥之(ac-g & prog…M1)、小林信吾(kbds & prog…M4 & 7)、HIRO P. J.(kbds & prog…M6 & 8)、山田洋(synth manipulation…M1 & 10)、大坂正(synth manipulation…M2 & 9)、小西輝男(synth manipulation…M2)、鈴木直樹(synth manipulation…M4 & 7)、Kenji Sano(prog…M3,5 & 10、back-vo…M3 & 5)、青木智仁(b…M1)、松原秀樹(b…M7)、Land Richard(ds…M3,5 & 10、ds-prog…M3 & 5)、沼澤尚(ds…M7)、田中倫明(perc & prog…M1)、Kosma Kapitza(perc…M1)、斉藤ノヴ(perc…M7)、小池修(a-sax…M7)、渕野繁雄(t-sax…M6)、小林正弘(tp & flh…M7)、坪倉唯子(back-vo & rap…M2)、シーラ・E(back-vo…M3 & 5)、Lynn Mabry(back-vo…M3 & 5)、Janes Chadwick(back-vo…M3 & 5)、Micky(back-vo…M6)、清水美恵(back-vo…M6)、安奈陽子(back-vo…M6)、吉田朋代(back-vo…M7)。
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