悪趣味日記

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CDコレクション

CDコレクションその2750…「ホイットニー・ヒューストン」関連?5枚!

今回は、不世出のボーカリスト"THE VOICE"=ホイットニー・ヒューストンに関係した作品らをまとめて。今回、一挙に再発となったPrivate Stock Recordsからの音源です。

このPrivate Stock Recordsは、N. Y. にLarry Uttalが生み出しだ1974年から1978年とわずか4年間しか存在しなかった短命なレーベル。しかしポップス、ロック、ソウルにディスコと幅広いジャンルでヒット曲を発表した模様。

1:「シシィ・ヒューストン (1977)」:Cissy Houston〜Cissy Houston
シシィ・ヒューストン (1977)
シシィ・ヒューストン
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2023-06-21
オリジナル音源は1977年発表。

まずはこちら。ホイットニーの母シシィ・ヒューストン(vo & back-vo)2作目のリーダー作で、Private Stock Recordsに移籍しての1作目。エグゼクティブ・プロデューサーはJerry Love、プロデューサーと編曲・指揮はマイケル・ゼイガーが務めて、全9曲収録です。

まずはフルートやシンセがリードして始まるスロー系M1「Tomorrow」(Charles Strouse & Martin Charnin共作)で幕開け。ミュージカル「アニー」の代表曲をストリングス隊も交えながら情感たっぷりに歌い上げていくシシィ。終盤のシャウトは力強くて、いきなり歌い出しての少しスローなチキチキ曲M2「Morning Much Better」(Aram Schefrin & マイケル・セイガー共作)は、女性コーラス隊従えて小気味よく&ソウルフルに歌い進めるファンクチューン。中盤にストリングス隊の間奏挟みつつ、その朗らかな響きと手堅い編曲が印象的。

ストリングス隊がリードしてのスローな3連シャッフル曲M3「Your Song」(ベニー・トーピン&エルトン・ジョン共作)は、エルトンの代表曲のカバーで、魂込めて歌い上げるシシー。女性コーラス隊はゴスペルっぽく色を添えて厳かに盛り上がる。また厳かなハミングから始まるミディアムな8ビート曲M4「Love Is Holding On」(Barbara Morr & Betsy Durkin Matthes共作)は、どことなく物悲しいメロディを切々と歌い上げつつ、サビは少し前向きな響きを持つバラッド曲。中盤にピアノソロ、その後はフェイク大会。

B面に移って、ピアノにストリングス隊重なってのスロー系M5「He Ain't Heavy, He's My Brother」(Bobby Russell & Bobby Scott共作)は、ホリーズが1969年に発表、ニール・ダイヤモンドもカバーしてヒットさせた楽曲のカバー。女性コーラス隊らを従えてゴスペル色強めでまとめ上げ、中盤からのシシィの歌唱は魂の叫び。George Marge(english horn)がクレジット。ブラス隊らがリードしての少しスロー系M6「It Never Really Ended」(Alvin Fields & Barbara Soehner共作)は、小気味よいベースラインの中で朗らかに歌い進めるささやかなソウルチューン。ピアノがリードして始まるスロー系M7「Make It Easy On Yourself」(バート・バカラック&ハル・デヴィッド共作)は、美メロなバラード曲で、その美メロを丁寧ながらも気の赴くままに歌い上げていく。途中からArnie Lawrence(t-sax)のテナーがかすかに歌伴。

ピアノにオーボエがリードしてのスロー系M8「Things To Do」(G. Young & H. Vanda共作)は、ジョニー・ファーナムのカバー曲で、ささやかなはバラッド曲を情感込めて歌い上げれば、最後は木管隊がリードしてのスロー系M9「Love Is Something That Leads You」(Barbara Soehner & マイケル・ゼーガー共作)で、こちらも美メロなバラッド曲。女性コーラス隊も交えつつ、抑揚しっかりつけて歌い上げるシシィでした〜。

その他参加ミュージシャン。コーネル・デュプリー(g)、ジェフ・ミロノヴ(g)、Lance Quinn(g)、Donny Harper(kbds)、レオン・ペンダーヴィス(kbds)、リチャード・ティー(kbds)、ロブ・マウンジー(kbds)、Bob Babbit(b)、ウィル・リー(b)、リック・マロッタ(ds)、スティーブ・ジョーダン(ds)、ルーベンス・バッシーニ(perc)、Arnie Lawrence(flu & sax)、George Marge(oboe, flu, sax & english horn)、John Gatchell(tp & flh)、Bob Millikan(tp & flh)、Dave Taylor(tb)、Gerald Chamberlain(tb)、Brooks Tillotson(french horn)、James Buffington(french horn)、Sharon Moe(french horn)、The Alfred Vincent Brown Strings(strings)、Alvin Fields(back-vo)、Arnold McCuller(back-vo)、David Lasley(back-vo)、Ken Williams(back-vo)、Yolanda McCullough(back-vo)。

2:「シンク・イット・オーヴァー +6」:Think It Over + 6〜Cissy Houston
シンク・イット・オーヴァー +6
シシィ・ヒューストン
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2023-06-21
オリジナル音源は1978年発表。

こちらは上の1に続いてのシシィ・ヒューストン(vo、back-vo…M1-6 & 8-9)の通算3作目、Private Stock Recordsに移籍しての2作目。エグゼクティブ・プロデューサーはJerry Love(voice…M5)、プロデューサーと編曲・指揮はマイケル・ゼーガー(e-p…M6)が務めて、ボーナストラック6曲含めて全15曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、ストリングス隊らがリードしてのアップな4つ打ち曲M1「Think It Over」(Alvin Fields & マイケル・ゼーガーとの共作)で幕開け。正に狙いはディスコ!女性コーラス陣も従えながら歌い進めていくんだけど、そのメロディにキャッチーさがないのが致命的。ただし低音域から高音域にとシャウトで魂込めるシシィの努力。可愛いメロディに歌添えて始まるミディアム系M2「Love Don't Hurt People」(Ron & Steve Netsky共作)は、過剰なストリングス隊の伴奏だけど、キャッチーなメロディの繰り返しが印象的。中盤のシンセもそのメロディをなぞってる。

ストリングス隊らによる小刻みなイントロからのアップ系M3「Somebody Should Have Told Me」(Doug Frank & Doug Jamesとの共作)は、タイトルコールを軸として進行するディスコチューン。アラベスクのようなヨーロッパっぽい大袈裟さが節々に。そして鍵盤類がリードしてのスロー系M4「After You」(Doug Frank & Doug James共作)は、美メロなバラード曲。素直にいい曲&いい歌唱。翌年にシシィの姪のディオンヌ・ワーウィックがカバーしたらしい。

B面に移って、女性コーラス隊とストリングス隊が掛け合って始まるアップ系M5「Warning - Danger」(Alvin Fields & マイケル・ゼーガーとの共作)は、ダンサブルなディスコ調。キャッチーさは低くて勢い一発の感も否めない。中盤にベースを軸としてのディスコ遊びパートを挟んで、エレピやピアノに詞の朗読重ねて始まる少しスロー系M6「I Just Want To Be With You」(Alvin Fields & マイケル・ゼーガー共作)は、ゴスペル風味も加えた美メロなバラード曲。魂の歌唱をしっとりと行うシシィ。

トロピカルなイントロからのアップ系M7「An Umbrella Song」(Alvin Fields & マイケル・ゼーガー共作)は、傘の歌?自身で歌を重ねながら楽しげに進行。中盤にMichael Chimes(harmonica…M7)のハーモニカが色を添えれば、ストリングス隊らがリードしての少しスロー系M8「Sometimes」(Alvin Fields & マイケル・ゼーガーとの共作)は、少し悲しげなメロディを淡々と歌い進めるシシィ。実質最後は朗らかなイントロからのアップな8ビート曲M9「I Won't Be The One」(Alvin Fields & Doug Frankとの共作)は、Donny Harper(back-vo…M6 & 9)とのデュエット形式で歌い合ってのささやかな佳曲です。

ここからがボーナストラックで、まずはリミックス音源を4つ、本編M5のM10「Warning - Danger(Remix Version)」は、あえて中盤のサイレン音から始めての10分27秒もの超長尺で、中盤のベースを軸としたディスコ遊びも少し尺伸ばしたりと切って貼ってでまとめ上げれば、本編M7のM11「An Umbrella Song(Remix Version)」本編M3のM12「Somebody Should Have Told Me(Remix Version)」、また本編M1のM13「Think It Over(Remix Version)」は、全て本編の倍近くも尺伸ばしてる。リミックスもしてるんだろうけど12インチ用に尺伸ばしたかの印象。

そしてシングル音源を2種、まずは本編M1のM14「Think It Over(7 inch Version)」、そして本編M5のM15「Warning - Danger(7 Inch Version)」は、それぞれ端的にまとめてて、その凝縮感は悪くない。

狙い=ディスコなんだけど狙った楽曲が全てバタ臭い。一方でM4やM6といったバラード系が好調で、楽曲に恵まれさえすれば…な印象の1枚でした。

その他参加ミュージシャン。ジェフ・ミロノヴ(g)、ロブ・マウンジー(kbds & synth)、Francisco Centeno(b)、Alan Schwartzberg(ds)、ルーベンス・バッシーニ(perc)、Dave Carey(vibes)、Lenny Hambro(a-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、Alan Rubin(tp & flh)、Burt Collins(tp & flh)、John Gatchel(tp & flh)、Robert Milliken(tp & flh)、Gerald Chamberlain(tb)、Jack Jeffers(b-tb)、The Alfred Brown String Section(strings)、Alvin Fields(back-vo…M1-6 & 8-9)、ホイットニー・ヒューストン(back-vo…M1-6 & 8-9)、Lani Groves(back-vo…M1-2 & 5)、Beverly Ingram(back-vo…M3-4,6 & 8-9)。ホイットニーもここでようやく録音に参加です〜。

3:「レッツ・オール・チャント +4」:Let's All Chant + 4〜Michael Zager Band
レッツ・オール・チャント +4
マイケル・ゼーガー・バンド
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2023-06-21
オリジナル音源は1978年発表。

はい、はい、上のシシィ・ヒューストンの音源で、プロデュースや編曲を務めたマイケル・ゼーガー率いるバンド名義の音源がこちら。エグゼクティブ・プロデューサーはJerry Love、プロデュースと編曲はマイケル・ゼーガー(e-p)が務め、楽曲提供はAlvin Fieldsとの共作が多く(=,箸垢襦法▲棔璽淵好肇薀奪4曲加えて全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、バスドラにハンドクラップ、「フーフー」&タイトルコールして始まるアップ系M1「Let's All Chant」( 砲破覲け。正直、ダサさ全開なディスコチューン。間奏にクラリネットやハープシコード、トランペットと、その組み合わせも信じられない。ただし全米ディスコチャートで1位獲得曲。中低音な金管隊と木管隊が掛け合って始まるアップ系M2「Soul To Soul」( は、ささやかに女性陣が歌い進めてのディスコ調。小綺麗にまとまりつつも、フルートらの間奏からリフ変わって男女コーラス、ハードに曲調に変化もあっさり元に。どうも尺増し。エレピや男性コーラスが掛け合って始まるアップ系M3「Love Express」( Betsy Durkin Matthes)は、タイトルコールを軸としてのディスコチューン。男女の歌い手達を上手く分け合って&掛け合って展開。ギター8分刻みにリフ重ねての間奏は明らかな尺稼ぎ。またコンガにシンセ音絡めての後奏もあり。

B面に移って、エレピやシンセがリードしてのアップ系M4「Music Fever」(Barbara Soehnerとマイケル・ゼーガー共作)は、男女が掛け合って歌い進める小気味よいディスコチューン。シンセ類折り重なっての間奏は意外とキャッチー。シンセのリードでタイトルコールを無駄に繰り返すパート=大サビ?はダサさ全開。男女が「Freak Boogie Boogie」とコールして始まるアップ系M5「Freak」( 砲蓮直進的なディスコチューン。間奏にはティンパニ?ただし端的にまとめ上げ、最後はディズニーをディスコに!M6「Dancin' Disney:Heigh Ho / Give A Little Whistle / Whistle While You Work / When You Wish Upon A Star」(1 & 3…Larry Morey & Frank Churchill / 2 & 4…ネッド・ワシントン& Leigh Harline)は、知られた4曲をメドレー形式にて。オケ隊しっかり用いて楽しげに繋げてます。

ボーナストラック。まずは12インチバージョン2種で、本編М1のM7「Let's All Chant(12inch Version)、同М5のM8「Freak(12inch version)」。前者の前半は「フーフー」の代わりに「アッアーエイエー」な形、中盤以降は「フーフー」用いてる。後者は木管隊またはシンセと金管隊の掛け合い、タム連打からのティンパニ連打な間奏らで尺増し大いに行ってる。そして7インチバージョン2種で、本編М2のM9「Soul To Soul(7inch verison)」、同М3のM10「Love Express(7inch version)」は、切り刻んだおかげで無駄がなくなって◎。

参加ミュージシャン。ジェフ・ミロノヴ(g)、Cliff Morris(g…M5)、ロブ・マウンジー(p, e-p, clavinet & synth)、Francisco Centano(b)、Alan Schwartberg(ds)、ルーベンス・バッシーニ(perc)、Dave Carey(marimba, xylophone, vibes, timpani & bells)、George Marge(piccolo-flu, cla & a-sax)、Phil Bodner(piccolo-flu, cla & a-sax)、George Marge(cla…M1)、Walter Kane(cla & t-sax)、ロニー・キューバー(b-cla & b-sax)、Brooks Tillotson(french-horn)、James Buffington(french-horn)、Alan Rubin(tp & flh)、John Gatchell(tp & flh)、Robert Millikan(tp & flh)、Ray Crisara(piccolo-tp…M1)、Gerald Chamberlain(tb)、Tom Malone(tb)、Dave Taylor(b-tb)、Gloria Agostini(harp)、Alvin Fields(vo)、Billy Baker(vo)、Dollette McDonald(vo)、Frank Floyd(vo)、Loni Clark(vo)、Maeretha Stewart(vo)、Yolanda McCullough(vo)。

4:「ライフ・イズ・ア・パーティ +8」:Life Is A Party〜The Michael Zager Band
ライフ・イズ・ア・パーティ +8
マイケル・ゼーガー・バンド
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2023-06-21
オリジナル音源は1978年発表。

はい、上の3同様にマイケル・ゼーガー・バンドの音源で、エグゼクティブ・プロデューサーはJerry Love、プロデュースと編曲はマイケル・ゼーガー(e-p)が務め、Alvin Fieldsとの共作が多く(=,箸垢襦法⊇藹个7曲に、それらのイギリス音源7曲、そしてシングル音源1曲を加えて全15曲収録です。

まずA面は全てがアメリカ録音で、アルバムタイトル曲でベース音(ライン)鳴り響いて始まるアップ系M1「Life's Party」(ゼーガー作)で幕開け。しっかりめの導入部経て、ホイットニー・ヒューストン(vo…M1、back-vo…M1-3)とシシー・ヒューストン(vo & back-vo…M1 & 3)がリード取ってのダンサブルなディスコ調。Bメロはホイットニーのみの歌唱で、ある意味、デビュー作的な位置づけでもある。シンセ音ピコピコにストリングス隊&ブラス隊が重なっての間奏は、ありがちな尺増しでイケてない。煌びやかなシンセ音からのアップ系M2「You Don't Know A Good Thing」( 砲蓮男女コーラス隊がリードしての明るさ全開!ディスコチューン。シンセやストリングス隊、打楽器隊やシンセベースらによる間奏はやっぱりイケてない。そしてストリングス隊がリードしてのアップ系M3「I Wish You Would Make Up Your Mind」(ゼーガー作)は、再びホイットニーやシシィらがリードしてのダンサブルなディスコチューン。中盤にシンセやブラス隊によるテーマ反芻、ベースソロなギターカッティングソロ、クラヴィネット連打なソロからコーラス隊従えてのホイットニーによるフェイクと、まあまあ盛りだくさんな終盤。

B面は全てがイギリス録音で、タム廻しに16刻み絡めたリズムパターンからのアップ系M4「Love Love Love」( 砲蓮⊇性陣リード取っての直進的なディスコチューン。間奏にはストリングス隊にホーン隊、またはシンセ類絡んでのモノをしっかりと挟んで、そのままシンセベース加わってのアップ系M5「Still Not Over」( 砲蓮⊂しマイナーなAメロ、朗らかなBメロを女性陣が歌い飛ばしていく。スラップ風ベースソロからシンセやフルートらによるテーマ反芻、歌入ってそこにはしっかりとストリングス隊が色を添えます。そのまま中低音のブラス隊が加わってのアップ系M6「On And On」( 砲蓮王道ディスコビート用いて、女性陣が裏打ち軸としたメロディを朗々と歌い上げていく。間奏に煌びやかなシンセ音から、コンガ絡めてのポリリズム風なリフ繰り返されて、そのままシンセがリードしてのアップ系M7「Using You」( 砲蓮⊇性陣がストリングス隊従えて歌い飛ばすディスコチューン。タイトルコールするサビはキャッチー。ストリングス隊やバイオリン単体による、またピアノやスラップによるゴシック気味な間奏らも挟んでサビ反芻、4曲繋げてのディスコ組曲は幕を閉じます。

そして全てが「UK Album Version」とされるボートラ7曲。
まずはM8「Life's Party」で、冒頭の導入部分の尺を少し削りつつ、間奏に織り込んだ3拍子のパートや終盤のシシィのフェイク導入といった変化はは本編より好き。続くアップ系M9「You Don't Know A Good Thing」( は、本編通して聴くと、その朗らかでキャッチーなAメロの秀逸さが光ってる。そしてアップ系M10「I Wish You Would Make Up Your Mind」は、ある意味でそのささやかさがアルバムの清涼剤的な位置づけ。

B面のディスコ組曲!全てが女性陣のリードで、アップ系M11「Love Love Love」( 法△修靴M12「Still Not Over」( 砲M13「On And On」( 法M14「Using You」( 砲繁槓圓隼たような形で続きます。何か雑なレビュー(苦笑)。

そしてもう1つのボートラは、本編M2の7インチ・バージョンとなるM15「You Don't Know A Good Thing」。12インチではなくって普通のシングル音源。端的にまとめられてて良かった!

その他参加ミュージシャン。Francisco Centeno(b)、
A面(M1-3)のクレジット=Clifford Morris(g)、ジェフ・ミロノヴ(rhythm-g)、ロブ・マウンジー(p, clavinet & synth)、Alan Schwartzberg(ds)、ルーベンス・バッシーニ(perc)、Lenny Hambro(flu & a-sax)、ロニー・キューバー(b-sax)、Burt Collins(tp & flh)、John Gatchell(tp & flh)、Robert Millikan(tp & flh)、Gerald Chamberlain(tb)、Keith O'Quinn(tb)、Tom Mitchell(b-tb)、The Alfred Brown String Section(strings)、Alvin Fields(back-vo)、Dolette McDonald(back-vo)、Maretha Stewart(back-vo)。
B面(M4-7)クレジット =Paul Keogh(g)、Rickie Hitchcock(g)、Francis Monkman(p, clavinet & synth)、Barry Morgan(ds)、Ray Cooper(perc)、Derek Grossmith(piccolo, flu & cla)、Alan Beaver(flu & cla)、Keith Bird(flu & cla)、Dave Willis(b-cla & b-sax)、John Rooke(french horn)、Michael Thompson(french horn)、Terry Johns(french horn)、Burt Ezzard(tp & flh)、Henry Lowther(tp & flh)、Kenny Wheeler(tp & flh)、Tony Fisher(tp & flh)、Cliff Harvey(tb)、David Horler(tb)、Steve Saunders(b-tb)、The David Katz String Section(strings)、Chas Miles(back-vo)、Kay Garner(back-vo)、Stephanie De Sykes(back-vo)、Stevie Lange(back-vo)。

5:「LIFE'S A PARTY: T-GROOVE PRESENTS PRIVATE STOCK POP 'N' DISCO CLASSICS 1974-1978
LIFE'S A PARTY: T-GROOVE PRESENTS PRIVATE STOCK POP 'N' DISCO CLASSICS 1974-1978
VARIOUS ARTISTS
PRIVATE STOCK/OCTAVE-LAB
2023-06-21

はい、こちらは一挙再発中の「Private Stock Records」の音源からのベスト集。とはいえ、マニア向け?シングルとしてしか発表してない&世界初CD化の楽曲(※がそう)らも多数収録し、日本独自コンピ集としてはなかなか頑張ってる印象の1枚。全21曲収録です。

まずは、マイケル・ゼーガー・バンドによるバスドラ4つ打ちとハンドクラップがリードしてのアップ系M1「Let's All Chant」(1977年…Alvin Fields & マイケル・ゼーガー共作)で幕開け。「フーフー」やタイトルコールして始まる正にディスコチューン。煌びやかなシンセの一方でクラリネットやトランペットも絡めたりと、まあ今思えばダサさ全開な間奏。シシィ・ヒューストンによるM2「Think It Over」(1978年…シシィ・ヒューストン、Alvin Fields & マイケル・ゼーガー共作)は、上の2のアルバムタイトル曲。正にディスコだけどまあまあキャッチーで悪くない。終盤のシシィのフェイクは彼女のささやかな抵抗。

シカゴで活動!男性7人編成のロックバンド=The Mobによる電話音エフェクトらも交えて始まるミディアムな16刻みによるM3「Love Connection」(1977年※…J. Holvay作)は、しゃがれた歌声の男性ボーカルに女性コーラスが絡みながらな小気味よいファンクチューン。中盤にブラス隊の間奏、ラストシングルでもあったらしい。

カナダ出身のシンガーソングライター=Carolyne Bernierによるギターカッティングや電話音エフェクトらからのミディアムな16刻みによるM4「Hold Me, Touch Me」(1977※年…Tony Green & Caroline Bernier)は、男女の艶めかしいやりとり経て、舌足らずな歌声&フランス語を一部用いて、男女の恋の駆け引きを軽妙に歌い上げていく。そりゃあ「抱いて触って」だしね。

Barry Langによるプロジェクト=Rare Essenceによるシンセがリードしてのアップ系M5「Love Talking Pt. 1」(1978年…Barry Lang & Simon May)は、イギリス人シンガーStephanie De Sykesが甘く可愛く歌ってのポップソング。終盤の笑い声などは素直に可愛い。ルパート・ホルムズによるホルンが高らかにリードしてのミディアムな8ビート曲M6「Let's Get Crazy Tonight」(1978年…ルパート・ホルムズ)は、持ち味の高音ボイス用いて歌い上げてく分かりやすいポップソング。中盤にシンセソロ、シングルB面ながらポップチャートで72位だったらしい。イギリス人2名の女性シンガーによるユニット=The Pearlsによるストリングス隊がリードしてのアップ系M7「I'll See You In My Dreams」(1976年…John / Kahn)は、ダンサブルなディスコチューン。中盤にアルトソロ、その王道なディスコ感は秀逸。

イギリス人男女3人組ボーカルユニット=Wild Honeyによるストリングス隊がリードしてのアップ系M8「Gotta Find A Way」(1974年※…Kipner / Divaris)は、男性のリードに女性2名がコーラス添えて進行する小気味よいポップソング。2番からは女性それぞれをフィーチャーして、

ドイツを拠点としていたイタリア人男性5人によるディスコグループ=Togaによるミディアム系M9「More」(1976年※…N. Oliviero, R. Ortolani & N. Newell)は、映画「世界残酷物語」のテーマ曲に歌声加えてディスコ仕様にしたモノ。その引用の形にイタリア人のしたたかさが見え隠れも、明るくまとめています。

フィラデルフィア拠点の男性6人組ボーカルグループ=Purple Rainによるアップ系M10「This Old Man」(1975年※…Mike Natale)は、男性ボーカルを軸にその他がコーラス被せての朗らかなポップ調。中盤にブラス隊の間奏、終盤にアルトやトロンボーン、トランペットの短いソロ廻しを挟みます。

N.Y.を拠点にしていたシンガーソングライター=Franklin Micareによるアップな8ビート曲M11「I Can't Help Myself」(1978年※…Holland - Dozier - Holland)は、フォートップスの1965年発表曲のカバー。4つ打ちではないこの編曲をノーザン・ソウル風と言うようですが、ディスコっぽくはなくってポップ寄り。

イギリスのAlan Blakleyによるプロジェクト=SpunkyによるM12「Funky Feeling Pt.1」(1976年※…Alan Blakley)は、いかにもイギリスらしい編曲と歌声だけど、節々に女性の喘ぎ声、色モノ的な印象は拭えない。

N.Y.在住のモデルPatricia Snaricをフィーチャーしたプロジェクト=Nonchalanceによるストリングス隊がリードしてのアップ系M13「Love Queen Boogie Pt.1」(1978年※…Richard / Mealing共作)は、Patricia Snaricを軸に男性2名のコーラス隊交えてのフィリーソウル風なテイスト持つディスコチューン。中盤にギターソロを挟みます。

イギリスのPete Gageによるプロジェクト=Tightropeによるバイオリンがリードしてのミディアム系M14「Jig A Boogie」(1978年※…Rowlands / Wright)は、バイオリンを軸に女性コーラス隊がタイトルコールして進行。そのタイトルコールはキャッチー。

イギリス人女性シンガーAbigail Browneによるミディアム系M15「The Woman In Me」(1977年※…Richard Hewson / Gordon Gray)は、タイトなビートな中でムーディに歌い進めるムーディなソウルチューン。

ベイ・シティ・ローラーズのIan Mitchellを軸に結成されたイギリス人男性6人によるポップ・ロックバンド=Rosetta Stoneによるアップ系M16「Sunshine Of Your Love」(1977年…エリック・クラプトン、ジャック・ブルース& P. Brown共作)は、クリームのカバーなれどピコピコなシンセ類を大いに多用し、異彩放ち過ぎな編曲が功を奏して大いに印象的。中盤にギターソロをも。

ディスコプロデューサーチーム(何か胡散臭い!)によるThe DCA Experienceによるストリングス隊がリードしてのアップ系M17「You're A Grand Old Flag」(1976年※…George M. Cohan)は、ブロードウェイミュージカルのスタンダード曲を女性陣の歌とブラス隊やストリングス隊用いて、その時代らしいディスコ編曲施して楽しげに展開。

アメリカ出身の女性黒人シンガーTommiによるアップ系M18「Disco Satisfaction Medley((I Can't Get No)Satisfaction / Ruby Tuesday / Sympathy For The Devil / Jumpin' jack Flash)」(1977年※…ミック・ジャガー&キース・リチャーズ)は、ローリング・ストーンズの代表曲を4つ打ちディスコサウンドを施し、メドレーにしたモノ。4曲を上手にまとめたその編曲センスは非凡かと。

N.Y.を拠点にしたユダヤ人プロデューサーArtie Kornfeidによるプロジェクト=Good Mread Alleyによるアップ系M19「Soul Mate」(1977年※…ジョン・ルシアン作)は、ルシアンの同年発表のシングル曲のディスコカバーしたモノ。冒頭のラテン色満載なスキャットなど、自身なりに色づけしている模様。

オーストラリア出身の女性シンガーSamantha Sangによるミディアムな4つ打ち曲M20「You Keep Me Dancing」(1978年…Denny Randell & Sandy Linzer)は、ニック・デカロのプロデュースによるデビュー作からのシングル曲。コケティッシュな歌声も用いながらまずまずなキャッチーさがプチヒットに繋がったらしい。最後は、マイケル・ゼーガー・バンドによるM21「Life's A Party」(1978年…マイケル・ゼーガー)で、上の3収録曲でもある。ホイットニーの参加&リードのみがトピックス。小気味いいんだけど、凝った間奏以外に何かが欲しかった!

また11月にも諸々とPrivate Stockの音源が再発される模様。面白いのがあれば…ですね。

CDコレクションその2749…「海外ジャズ ボーカリスト」3枚!!

今回は、「海外ジャズ」の中で「ボーカリスト」でまとめたモノです。

1:「ラヴィン・ユー」:When You Know〜Dianne Reeves
ラヴィン・ユー
ダイアン・リーヴス
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は2008年発表。

まずはダイアン・リーヴス(vo、vocalese…M8)がブルーノートで発表した最後のリーダー作から。エグゼクティブ・プロデューサーはBruce LundvallとZach Hochkeppel、プロデューサーはダイアンの従兄であるジョージ・デューク(p…M2)が務めており、ボーナストラック1曲含む全11曲収録です。

まずはアコギカッティングから始まる少しスローな8ビート曲M1「Just My Imagination(Running Away With Me)(邦題:はかない想い)」(N. Whitfield & B. Strong共作)で幕開け。そもそもはザ・テンプテーションズの1971年発表曲で全米1位獲得曲を、アコベが暖かく鳴り響いてのボッサ風な響きの中で、優しく歌い上げてのダイアン。かすかな歌伴ギターもいい色を添えて、アコギカッティングから始まるM2「Over The Weekend」(B. Benson & M. Allen共作)は、ジョニー・マティスの1964年発表曲を、ストリングス隊も交えながら深々と展開するバラード曲。朗々と歌い上げてドラマティックに響き渡る。中盤に従兄ジョージ・デュークのピアノソロ(演奏者としてはここだけ!)、終盤は抑えつつもフェイクを繰り返します。

ギター&アコベがリードして始まるスロー系M3「Lovin' You」(ミニー・リパートン& D. Rudolph共作)は、ミニー・リパートンの1975年発表曲で全米1位獲得曲で、本作の邦題タイトルとなっています。国内ではジャネット・ケイのカバーでよく知られているからなんだけど、序盤はアコギ、以降はバッグ陣も加わり、オーガニックにカバー。中盤にアコギにギターのソロを端的に、終盤は牧歌的なスキャットソロを挟みます。

アコギ従えて歌い出すスロー系M4「I'm In Love Again」(Coleman - Lee - Schluger)は、ペギー・リーの1964年発表曲で、かすかに歌伴ギターも従えて朗々と歌い上げていく。中盤に歌心溢れるギターソロを挟めば、小刻みなアコギとピアノのユニゾン経て始まるスローなハーフタイムシャッフル曲M5「Midnight Sun」(Burke - Hampton - Mercer)は、ライオネル・ハンプトンの1947年発表曲をムーディながらアーバンな彩りを加えてまとめています。その歌声はハイトーンにも移行しながらも深々と響いて、中盤にはピアノソロ、終盤には土着なスキャットソロを挟みます。

アコギがリードしての始まるスロー系M6「Once I Loved(邦題:過ぎし日の恋)」(Jobin - Gilbert - De Moraes)は、ジョビンの名曲をM1のようにオーガニックな編曲で料理、歌声を深々と響き渡らせつつの圧倒的な歌唱力。中盤にはアコギソロを挟めば、ピアノら従えて歌い出すゆったりハチロク曲M7「The Windmills Of Your Mind(邦題:風のささやき)」(バーグマン夫妻&ルグラン共作)は、1968年発表の映画「華麗なる賭け」主題歌で、ストリングス隊も交えながらその歌いっぷりはどことなくクラシカル。中盤にSteve Wilson(s-sax…M7)によるソプラノソロを挟みつつ、歌がリードしてしっとりとエンディングへと向かいます。

ギターがリードして始まるゆったり4ビート風M8「Social Call」(J. Hendricks & Q. Basheer共作)は、ジジ・グライスというサキソフォン奏者の1955年発表曲を、小粋でジャジーな編曲施して披露する。中盤、多分オリジナルのサックスソロをダイアンがヴォーガライズしてソロ、そしてギターソロも挟んで、アコギ&ピアノが掛け合って始まるスロー系M9「When You Know」(J. Franzel & T. Kimmel共作)は、トム・キンメルの発表曲らしく、その朗らかなメロディを朗らかかつ高らかに歌い上げていく。リム4つ打ちに変化し、子供達のコーラス隊=Children's Choir(choir…M9)との時間は崇高に響きます。

実質最後、あえてダイアン自身が「これは特別の曲」と紹介して始まるM10「Today Will Be A Good Day」は、デキシーランドジャズっぽい軽妙な4ビート用いて軽妙に歌い上げる自作曲。節々に絡むギターとそのソロが楽しげに感じさせ、徐々に登り詰め、ギターがリードして迎えるエンディング。ダイアンの源流がここにあるのかも。

ボーナストラック、ストリングス隊が大いにリードして始まるM11「The Promise(Someplace Called Where)」(ウェイン・ショーターとの共作)は、ピアノ従えて伸びやかな歌声を披露。どことなくクラシカルな響きに包まれています。中盤に共作者ショーター(s-sax)のソプラノソロ、終盤はソプラノとハモりながらフェードアウト、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。ラッセル・マローン(g…M1-5, 8 & 10)、Romero Lubambo(ac-g…M1-9)、ビリー・チャイルズ(p…M1,7 & 9、e-p…M1)、Geoffrey Keezer(p…M5-6、e-p…M5)、Reuben Rogers(b…M2 & 5、ac-b…M6 & 8)、Reginald Veal(ac-b…M1、baby-b…M7 & 9、upright-b, tambourine & washboard…M10)、Dave Carpenter(ac-b…M3)、アントニオ・サンチェス(ds…M1,3,7 & 9)、Oscar Seaton(ds…M2)、Greg Hutchinson(ds…M5-6,8 & 10)、レニー・カストロ(perc…M1,3 & 5-6)。2曲(M2 & 7)の弦楽器隊=Karen Briggs(vln)、Sarah Thornblade(vln)、Alma Fernandez(viola)、Mathew Funes(viola)、Giovanni Clayton(cello)、Susan Wulff(double-b)。

ダイアンは、本作を最後にブルーノートを離れて、コンコードに移籍して2013年、ジャズに囚われない名盤「ビューティフル・ライフ」(レビューはこちら)を発表します。


2:「ノー・ビギニング・ノー・エンド」:No Begining No End〜Jose James
ノー・ビギニング・ノー・エンド
ホセ・ジェイムズ
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は2013年発表。

2010年発表の「ブラックマジック (10thアニヴァーサリー・エディション)」(レビューはこちら)でブレイクし、名門ブルーノートと契約、発表したのが本作。通算だと3作目に相当し、2020年には続編も発表していて、よっぽど思い入れのあるアルバムであったんだと勝手に解釈。エグゼクティブ・プロデューサーはホセ単独、プロデュースはホセにピノ・パラディーノ、Brian Benderの3名が務めています。

まずはフィルからリズム刻んでのスローな跳ね系M1「It's All Over Your Baby」(曲はピノ・パラディーノ& F. Greenallとの共作)で幕開け。グルーヴィーながらスリップ処理したリズムにエレピやブラス隊が色添える中、歌を気怠く重ねていくホセ。正にネオソウルなフォーマットによって退廃的な響きが支配する。土着な打楽器にHindi Zahra(vo)のスキャット&ブラス隊重なって始まるミディアム系M2「SWORD + GUN」(詩曲:Hindi Zahraとの共作)は、アフリカ的なサウンド用いてのさりげない主張系。2番からはHindi Zahraが気怠く引き継ぐ。

エレピがリードしての少しスロー系M3「Trouble」(曲:S. Jacobyとの共作)は、少しスリップ気味なビート用いて、朴訥と歌い進めるムーディなバラッド曲。中盤にブラス隊の間奏を挟めば、エレピがリードしてのミディアムな跳ね系M4「Vanguard」(曲:ロバート・グラスパー)は、喰いつつもスリップ気味なビート用いて、囁くように歌い上げてのユラユラ感大いに漂ってのネオソウル。後奏にてドラムのスリップは全開となる。

アコギがリードしての少しスロー系M5「Come To My Door」(詩曲:Emily King)は、そのどことなくフォーキーな響きは、ビル・ウィザースに通じる普遍さを持ち、終盤には男性コーラスも交えてまあまあ染みちゃう佳曲。またアコギカッティングからのスローなチキチキ曲M6「Heaven On The Ground」(詩曲:Emily King)は、Emily King(vo)をハーモニーに従えて&2番からは攻守交代してのささやかなバラッド曲。エレピが醸し出すユラユラ感も穏やかに響きます。

タイトルコールして始まるスローなハチロク曲M7「Do You Feel」は、切々と歌い上げてのバラード曲で、かすかなオルガンがゴスペルっぽい響きを醸し出す。ある意味でビル・ウィザースらしい優しさを感じさせ、中盤に饒舌なピアノソロを挟みます。エレピに喰ったビート重ねて始まる少しスロー系M8「Make It Right」(曲:ピノ・パラディーノとの共作)は、12拍で1廻りなポリリズム用いて展開。気怠さ全開ながらそのユラユラ感は心地良く響きます。

シンセベースにブラシなドラム重なって始まるスローなチキチキ曲M9「Bird Of Space」は、影のあるメロディを囁くように歌っていく。1フレーズの繰り返しでの構成、アルバムタイトル曲でスローな3連シャッフル曲M10「No Beginnig No End」(曲はピノ・パラディーノ& F. Greenallとの共作)は、抜きまくった伴奏の中で、シルキーなコーラス従えて囁くように歌い続けての浮遊感漂うネオソウル。途中から8分刻みに変化します。

ピアノがリードしてのスロー系M11「Tomorrow」(曲:J. Fiddler)は、優しく歌い上げてくバラード曲。中盤からは厳かな弦楽器隊も加わり、その美メロを美しく彩り上げます。弦楽器隊の後奏も重く響きます。

アコギ従えてEmily King(vo)が歌い出すM12「Come To My Door(acoustic)」(詩曲:Emily King作)は、M5のアコースティックバージョンだけど、ホセとの正にデュエットソング的な形でまとめ直してる。その素朴な響きは心に大いに染みます。ピアノがリードして始まるM13「Call Our Name」は、Jessica Care Moore(rap)にホセのラップも重なってのダークでヒップな楽曲。2人はラップをハモったり&輪唱したりと、なかなかな高度な事しています。

参加ミュージシャン。ピノ・パラディーノ、ロバート・グラスパー、クリス・デイヴ、Emily King, Hindi Zahra, Jessica Care Moore, Saul Williams, Richard Spaven, 黒田卓也, Corey King, Kris Bowers, Solomon Dorsey, Nate Smith, Grant Windsor, Nir Felder, Jeremy Most, Alistair White, Amber Doctors Van Leeuwen, Stanichka Dimitrova, Kim Mai Nguyen & Monica Davis。

3:「リキッド・スピリット」:Liquid Spirit〜Gregory Porter
リキッド・スピリット
グレゴリー・ポーター
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は2013年発表。

こちら、グレゴリー・ポーター(vo)3枚目のリーダー作で、その年のグラミー賞最優秀ジャス・ボーカル・アルバム賞受賞作でもある。彼のキャリアの中でも重要作と言え、プロデューサーはBrian Bacchus、ボーナストラック2曲含む全16曲収録です。

まずはピアノらがリードしてのスロー系M1「No Love Dying」で幕開け。アコベとブラシ用いてのアコースティックな伴奏の中、朴訥とキャッチーなメロディを歌っていくポーター。中盤にアルトソロ、終盤にかけてはフェイクの連続。アルバムタイトル曲で、アコベとハンドクラップ従えて歌い出すアップ系M2「Liquid Spirit」は、ブラス隊絡めながら軽快に歌い飛ばしていく。中盤に連打繰り返してのピアノソロ挟みつつ、醸し出される躍動感は格別。

スネアロールからブラス隊がリードしてのゆったりワルツM3「Lonesome Lover」(Abbey Lincoln & マックス・ローチ共作)は、古き良き時代のジャズを披露する。ピアノがリードして始まるスロー系M4「Water Under The Bridge」は、Chip Crawford(p)とのピアノとのデュオによる美メロバラード曲。深々としたそのバリトンボイスはしっとり響き渡る。タイトルコールして始まる少しスロー系M5「Hey Laura」は、朗らかな響きを持つオーガニックなバラッド曲。大いに間を活かしつつ、中盤にテナーソロを挟みます。

ピアノがリードしての少しスロー系M6「Musical Genocide」は、喰ったリフ従えて朗々と歌い上げるポーター。ネオソウルっぽく感じる理由は、そのリズムに終盤のブラス隊伴奏、その隙間のアルトやテナー、トランペットの気怠いフィルらによる。ピアノ従えて歌い出すスロー系M7「Wolfcry」は、M4に引き続いてのピアノとのデュオで、厳かに進行するバラード曲。助演のピアノも徐々に艶やかに変化し、綺麗にまとめ上げています。

ハイハット16刻みに3管重なって始まるスロー系M8「Free」(Zak Najorとの共作)は、グルーヴィーなアコベのラインの中、力強くシャウトしてのソウルフルな楽曲。「自由」はよく取り上げられるテーマで、中盤にアルトソロを挟めば、タイトルコールして始まるスローなチキチキ曲M9「Brown Grass」は、朗らかな響きのバラッド曲。こちらはオーガニックにまとめています。中盤にテナーソロを挟んで、ピアノがリードしてのミディアムなリム4つ打ち曲M10「Wind Song」は、風の歌!朗らかな響きを持つ楽曲。中盤にピアノソロを挟みます。

ピアノがリードしてのアップ系M11「The In Crowd」(Billy Page作)は、ラムゼイ・ルイスのカバーで知られる楽曲を、グルーヴィーなアコベラインのリードで疾走感溢れる編曲でカバー。中盤にピアノソロを挟んで、高らかに歌い出して始まるミディアム系M12「Movin'」は、小気味よいリムショットとアコベラインの中、高らかに歌い進めての楽曲。「進み続けていこう」的な前向きさがしんみり響く。中盤にテナーソロを挟みます。

ピアノがリードして始まるスロー系M13「When Love Was King」は、ブラシ用いてのリズム加わって重く静かに進行するバラード曲。中盤にその響きに沿ってのアコベソロ、終盤はしっかり魂の叫びを繰り出して、実質最後はピアノ従えて歌い出すM14「I FallIn Love Too Easily」(Sammy Cahn & Jule Styne共作)は、ジャズスタンダード曲を、ピアノとアコベのみを従えてしっとりまったりと披露する。中盤にリリカルなピアノソロ、終盤はM13同様に魂の叫び、そして静かに迎えるエンディング。

ボーナストラック、アコベがリードしての軽快な4ビート曲M15「Time Is Ticking」は、朴訥とタイトルコール繰り返しつつ、少し影のあるサビへと繋がる。歌伴するミュートトランペットがクールな響きをかすかに添えて、ピアノがリードしてのスロー系M16「Water Under Bridges(Rubato Version)」は、そのままピアノとのデュオ形式で進行。ポーターのバリトンボイスの響きの良さが感じられる好バラード曲。アルバムのいい締め括りと言えます。

いい歌い手であるのは勿論だけど、シンガーソングライターの側面も持つポーター。それらの楽曲の中身は素晴らしく、ネオソウルの要素も持ちつつジャズに寄せての編曲はある意味でクロスオーバー、敷居を低くしてあらゆる客層に浸透できる力もある。そこが今風な印象です。

その他参加ミュージシャン。Glenn Patscha(e-p…M6、hammond B3…M5-6 & 8)、Aaron James(b…M1-3,5-6 & 8-14)、Emanuel Harrold(ds…M1-3,5-6 & 8-13)、Yosuke Sato(a-sax…M1-3,6,8,10 & 12)、Tivon Pennicott(t-sax…M2-3,5-6,8,10 & 12)、Curtis Taylor(tp…M2-3,6,8,10 & 12)。

CDコレクションその2748…「ジェフ・ベック」ブートレグ作4枚!!

今回は、ジェフ・ベックのライブ音源ブートレグ作4枚がお題目です〜。

1:「Live 1971(+4)」:Live 1971 + 4〜Jeff Beck Group
Live 1971(+4)
The Jeff Beck Group
Alive The Live
2023-04-28

まずはこちら。ジェフ・ベック・グループ=ジェフ・ベック(g)にマックス・ミドルトン(kbds)、クライヴ・チャーマン(b)にコージー・パウエル(ds)、そしてボブ・テンチ(vo)なので、いわば第2期後期です(前期はボーカルがアレックス・リガートウッド)。そんな編成で1971年に録音・発表した「ラフ・アンド・レディ」を携えて行われた全10公演の中から、ボーナストラック4曲含む全10曲収録です。

本編6曲は、1971年8月22日にフィンランドで行われたルイス・ロック・フェスティバルのモノで、まずはアップ系M1「New Ways / Train Train」で幕開け。ギターやエレピが色を添える中で荒々しくシャウトしていくテンチ。音量低めが大いに残念!ギターソロ、リフ絡めてのドラムソロ経て後者へと突入、リフを軸としたリズムの中でロックする。ここでもギターソロ挟んで、ベースがリフ繰り返してサラッとエンディングに至る。ワウ絡めたギターカッティングから始まるアップ系M2「I Got To Have A Song」は、そこにエレピも絡んでしばし軽妙に、リズム隊加わってギターソロ、キメ挟んでようやく歌、グルーヴィーでささやかなロックチューンだけど、サビでフィルするエレピが可愛く響く。ここでMC&チューニングタイム。

ギターがリードしてのミディアム系M3「I've Been Used」は、朗々とシャウトしてのロックチューン。中盤からはしっかりと構成力溢れたギターソロを展開、静かにエンディングを迎えれば、ギターリフにベースやドラムが重ねて始まるアップな8ビート曲M4「Situation」は、疾走感溢れるロックチューン。エレピ&ベースがどことなくラテンなバッキングを繰り返しつつ、中盤にギターにエレピのソロ、荒々しく迎えるエンディング。

エレピがリードしてのスローなチキチキ曲M5「Jody」(B. Shortとの共作)は、高らかにシャウトしてのバラッド調。途中からは3連シャッフルなビートに変化してギターソロ、そのリズムでテーマを進行させて再びギターソロ。チキチキに戻って荒々しくシャウトの後にエレピソロ、ギターと共にユニゾンしてエンディングらしきに発展も、フィル絡めたドラムから次曲でスローなチキチキ曲M6「Ice Cream Cakes」へとなだれ込む。力強くシャウトしてのロッカバラード曲。中盤にギターソロ、終盤はエレピに再びギターのソロを挟んでエンディングを迎えます。

ボートラ第1弾は、1971年12月14日の「BBC In Concert, Studio T1」の2曲で、フェードインして途中から始まるスローで躍動的なチキチキ曲M7「Going Down」は、荒々しくシャウトしてのロックチューン。中盤にギターソロ挟めば、同じく途中から!アップなウンチャしてのM8「Got The Feeling」は、チキチキも用いながらどちらかといえばキャッチーなメロディを持つ。中盤からはギターソロを展開してエンディングへと。これら2曲の音質は正直良くない。

ボートラ第2弾は、1971年の「TV on Air」の2曲で、ドラムがリードして始まるアップ系M9「Got The Feeling」は、リフを軸に朗らかなメロディを載せていく。M8では不鮮明なリズムがはっきりと理解。中盤に連打なピアノソロ、終盤にギターソロを挟んで、ギターリフにベース&ドラムが重ねて始まるアップ系M10「Situation」は、疾走感溢れるロックチューン。中盤にギターに朴訥としたエレピのソロ挟んで、テーマ反芻し、スパッとエンディングを迎えます。この2曲は音質は本当に素晴らしい。

まあ記録ですね〜。
コージー・パウエル。なかなか本ブログには登場しませんけど、懐かしい名前です。

2:「St Louis 1995
St Louis 1995
Jeff Beck
Alive The Live
2023-04-28

1995年8月27日に行われたセントルイス公演のブートレグ作。メンバーは、ジェフ・ベック(g)、トニー・ハイマス(kbds)、ピノ・パラディーノ(b)、テリー・ボジオ(ds)、そしてゲスト=ケブ・モ(vo…M15)といった編成。全15曲収録です。

まずは幻想的なドラムとシンセにギターが重なって始まるスローなハーフタイムシャッフル調M1「Hurricane」で幕開け。不穏な響きのコードワークな中、ギターが高らかにテーマ奏でていくステージイントロ。ギターがワイルドにリフ重ねて始まるスローなチキチキ曲M2「Stand On It」は、シンセの和音+ギターがテーマ的なのを披露する。中盤に煌びかに鳴り響いてのオルガンソロ、ワイルドに弾きまくってのギターソロを挟みます。

シンセベース?ベース?鳴り響いて始まるミディアム系M3「Star Cycle」は、バスドラ16刻みの中、ギター&シンセがテーマ奏でるスペーシーな響きの楽曲。そのテーマの合間に詰め込みまくりなギターソロ、細かくタム刻んでのドラムソロ、スペーシーなシンセソロ、そしてギターとシンセの掛け合いを挟んでそれぞれが自己表現すれば、ギターカッティングからのアップ系M4「Guitar Shop」は、ポリリズム風なリズムな中でギターが端的なテーマを繰り返す。ギターソロ経て男性による詞の朗読はテープ?生?節々にギターでソロを挟みながら淡々と進行します。

ギター&ドラムがリードしてのミディアムな3連シャッフル調M5「Savoy」は、バスドラ8分刻みのせいでか躍動感溢れた楽曲。ギターによるテーマにピアノが大いに絡みながら進行する。中盤のギターソロの最中に倍テンし、その勢いのままにエンディングを迎えて、重々しいリフ重ねて始まるミディアム系M6「You Never Know」は、ギター&ベースでテーマ展開。中盤にかき鳴らしてのシンセソロにギターソロ、リフ大いに繰り返してエンディングへと。

ギターがリードしての跳ね系M7「Behind The Vell」は、ギターがテーマ奏でてのレゲエ調。中盤にギターとドラムが丁々発止しての掛け合い挟んで、エンジンのスタート音エフェクトからのアップな3連シャッフル曲M8「Freeway Jam」は、ギターが知られたテーマ奏でてのドライブ感満載な楽曲。中盤にウネウネとギターソロ、反芻するテーマはブレイクやダイナミクスで大いに印象づける。

ギター独奏から始まるM9「Where Were You」は、シンセ類のコード弾きの彩りはあるけど、ギターが美メロを自己陶酔しながら存分に奏で上げる。重たいベースラインからのゆったりワルツなM10「Big Block」は、朴訥とギターがテーマ奏でつつ、リズムは3連シャッフルへと変化してギターソロを存分に展開。挟み込まれるシンセとベース交えての高速ユニゾンが一種のアクセント。

ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M11「Cause We've Ended As Lovers(邦題:哀しみの恋人達)」は、大いに知られたとても物悲しい響きを持つバラード曲。中盤にギターソロを情感込めて披露すれば、激しく全員がリフ奏でてのアップ系M12「Sling Shot」は、全員が大いに絡み合って進行する直進的なロックチューン。中盤にギターソロ、連打なピアノソロ、ドラムフィルでエンディングを迎えます。

ギターがリードしてのスロー系M13「Goodbye Pork Pie Hat」は、シンセ従えて歌心たっぷりテーマ披露、バック加わってスローな3連シャッフルとなってブルージーにギターソロを弾きまくる。ハイハット16刻みにギター重ねて始まるM14「Blue Wind(邦題:蒼き風)」は、倍テンしてギター&シンセが知られたテーマ繰り返しての疾走感溢れるロックチューン。中盤のシンセとギターの掛け合い、リフ従えてのドラムソロは連打の連続。そのままドカドカとエンディングを迎えます。ここで感謝のMCとメンバー紹介。

最後は、ギターがメロウにリードして始まるミディアム系M15「People Get Ready」。そもそもはインプレッションズの1965年発表曲をロッド・スチュワートと共に1985年にカバーしていて、ケブ・モ(vo…M15)のリードで再演。祭りの終わり、しっとりと幕を閉じます。

3:「Live In Japan 2006(+2)」:Live In Japan 2006 +2〜Jeff Beck
Live In Japan 2006(+2)
Jeff Beck
Alive The Live
2023-04-28

こちら、2006年7月22日に静岡の富士スピードウェイで行われたライブ音源のブートレグ作。メンバーはジェフ・ベック(g)、ジェイソン・レベロ(kbds)、ランディ・ホープ・テイラー(b)、ヴィニー・カリウタ(ds)。ボーナストラック2曲含む全16曲収録です。

まずはスネアの3連ロールにギター重ねて始まるM1「Beck's Bolero」で幕開け。正にボレロ、高らかかつドラマティックにギターでテーマを披露。一瞬のテンポアップで抑揚の表現もしっかり行えば、スネアロールからの少しスローなチキチキ曲M2「Stratus」は、ウネウネとギターがテーマ伝えつつ、枠に囚われないドラミングとベースの16刻みが多面的に盛り上げる。中盤にエッジ効きまくりなギターソロを存分に、終盤に躍動的なドラムソロを挟みます。

小刻みなベースラインからのミディアム系M3「You Never Know」は、ギターがリードしてのファンク感溢れる楽曲。ギター&ベースによるリフも力強く響いて、中盤に切れまくりなギターソロ、スペーシーなシンセソロを挟めば、ギターが高らかにリードしてのスロー系M4「Cause We've Ended As Lovers(邦題:哀しみの恋人達)」は、物悲しいテーマをギターで美しく奏で上げての代表曲とも言えるバラード曲。中盤のギターソロはいい響きを積み重ね続ければ、少しスローなバックビート曲M5「Behind The Veil」は、レゲエな響きの中でギターが2拍3連用いてのテーマを重ねていく。中盤にギターソロを挟みつつ、どことなくクールな印象強め。

ギター独奏から始まるアップ系M6「Nadia」は、小刻みなドラムに対してのっぺりなベースラインの中、ギターが情景的なテーマを紡いでいく。まるでパット・メセニーっぽくもある。中盤にギターソロを挟んで、静かに迎えるエンディング。そのままベースラインからの少しスローな跳ね系M7「Angel(Footsteps)」は、ギターが大らかな響きのテーマを紡いでいく。上って下っての抑揚持たせつつ、どことなく淡々と進行する。高音域の爪弾きにて静かにエンディングへと。

小躍りしそうなギターカッティングからのアップ系M8「Scatterbrain」は、激しい8分の9拍子のリフかき鳴らして4拍子のテーマへと。そのままギターソロに発展、キーボード連打から少しテンポダウンしての8分の9拍子に変化し、キーボードソロ。一瞬の間から元のテンポ、ドラムの連打と共にそもそものリフ激しく反芻してエンディングを迎えれば、ベースラインからのスローな3連シャッフル曲M9「Big Block」は、そのままギターソロをワイルドに展開、中盤に大仰なテーマ的キメを挟んで、再びのギターソロ。バスドラ連打も大いに繰り出して盛り上げるカリウタ。テーマ反芻して新たなリフ繰り返してまたまたギターソロは高音域をドライブ、テーマ反芻してエンディングへとなだれ込む。

ギターのトレモロからシーケンサー鳴り響いてのミディアム系M10「Star Circle」は、上の2でも披露したスペーシーな響きの楽曲。端的なテーマ披露の後、ギターにシンセのソロ、そして両名の掛け合いへと発展。ギターがリードしてのスロー系M11「People Get Ready」も、上の2で披露したメロウなバラード曲。ホントに歌心全開!素直にその美メロを伝えていく。中盤にシンセソロを挟んで、そのままギターがリードしてのM12「Goodbye Pork Pie Hat / Brush With The Blues」は、メドレー形式により、ブルージーにギター奏でての前者経て、スローな3連シャッフルとなっての後者は様々なオカズ織り交ぜながらテーマ展開。そのままギターソロ奔放にかき鳴らす。

ハイハット16刻みにギターリフ重ねて始まるM13「Blue Wind(邦題:蒼き風)」は、アップな8ビート加わってギターで知られたキャッチーなテーマを繰り返す。中盤にここでもスペーシーなシンセにトリッキーなギターのソロを挟んで、静かに転じてギターソロしばし、徐々に盛り上がって迎えるエンディング、ジミヘンばりに「星条旗よ永遠なれ」を織り交ぜる。大いなる歓声。

最後は、ギター爪弾いて&シンセが和音添えてのM14「Somewhere Over The Rainbow(邦題:虹の彼方に)」。スタンダード曲を持てる奏法用いてメランコリックに披露し、ステージは幕を閉じます。

ボートラは、2006年7月16日にノース・シー・ジャズ・フェスティバルの音源で、本編M6でも披露したM15「Nadia」は、ギター独奏に16刻み加わって、ギターが情景的なテーマを奏でていく。そしてギターカッティングからのアップ系M16「Scatterbrain / Lopsy Lu」は、メドレー形式。激しく8分の9拍子の高速ユニゾンを繰り返した中、4拍子となっての速弾き系なギターソロ、キーボードの連打から喰ったリフをポリリズム的にテンポダウンしてのキーボードソロ、元のテンポに戻っての高速ユニゾンからのエンディング迎えての前者、ゲスト=スタンリー・クラーク(b)がスラップ鳴り響かせてのミディアムな3連シャッフルによる後者は、ギターが朗らかなテーマ奏でてのロックインスト。ギターにシンセ絡みつつ、スラップにギターのソロ、両者の掛け合い?同時ソロ的な丁々発止経て、テーマ反芻、サラリとエンディング、幕を閉じます。

4:「Live In Chicago 2007(+2)」:Live In Chicago 2007 +2〜Jeff Beck
Live In Chicago 2007(+2)
Jeff Beck
Alive The Live
2023-04-28

2007年7月28日にシカゴのトヨタパークで行われたクロスロード・ギター・フェスティバルにおけるライブ音源のブートレグ作。ボーナストラック2曲含む全14曲収録で、ジェフ・ベック(g)とジェイソン・レベロ(kbds)に、本編(M1-12)はタル・ウィルケンフェルド(b)とヴィニー・カリウタ(ds)、ボーナストラック2曲にはロンダ・スミス(b)にナラダ・マイケル・ウォルデンが参加しています。

まずはステージイントロ!M1「Resolution」で幕開け。少しスローな8ビートに8分刻みなギター&ベース、シンセの和音弾きで端的に披露。キーボード&ベースの高速ユニゾンから始まるスローな跳ね系M2「Eternity's Breath(邦題:永遠のささやき)」は、ギターにキーボード、ベース3人が荒々しくテーマ奏でるだけ。バスドラ4つ打ちにスラップ被せて始まるミディアム系M3「You Never Know」は、ギター&シンセがテーマ伝えてのギターファンク曲。中盤に巧みなフレージングなギターソロ、シンセソロを挟みます。

そしてギターがリードしてのスローなチキチキ曲M4「Cause We've Ended As Lovers(邦題:哀しみの恋人達)」は、ド定番なバラード曲。その悲しげなメロディをギターで鳴きまくって、中盤、タルちゃんの指弾きベースソロは圧倒的な存在感、またギターソロも挟んで、スネアロールからのスローなチキチキ曲M5「Stratus」は、ウネウネなベースラインの中、ギター&キーボードがテーマ展開。中盤にギターソロ、終盤に節々で的を得たフィル差し込んでたカリウタのドラムソロを挟みます。

ギターがリードしてのアップな4つ打ち曲M6「Behind The Veil」は、ギター&ベースがテーマ奏でてのレゲエ調。中盤に爪弾き系なギターソロは徐々にワイルドに変化する。ギター独奏からのM7「Nadia」は、アップな8ビート加わりつつ、どことなく幻想性が感じられる楽曲。打ち込み?節々の土着な打楽器音もアクセント。

ドラムがビート繰り出して始まるミディアム系M8「Led Boots」は、前3人によるリフ重奏経てギターがテーマ展開してのファンク調。中盤にギターソロ、音量バランス悪しなスペーシーなシンセソロを挟めば、ベースがリードしての少しスローなハーフタイムシャッフル曲M9「Angel(Footsteps)」は、ギターがテーマ奏でての壮大な大地感じさせる楽曲。中盤に独特のフレージングでギターソロしっかりと、高音域爪弾いてのテーマ反芻、静かに迎えるエンディング。

ドラムにベースライン重ねて始まるスローな3連シャッフル曲M10「Big Block」は、まあ端的なサビ的テーマを持つグルーヴィーな楽曲。節々のギターソロには有機的にドラムがフィル絡めてドラマティックに展開すれば、ギターがリードして始まるM11「Good Bye Pork Pie Hat / Brush With The Blues」は、スローな3連シャッフル入って正にブルース、気の赴くままにギターソロを展開、かき鳴らしつつも静かにエンディング。

最後はギターがリードして始まる少しスロー系M12「A Day In The Life」。ギターが高らかにテーマ奏でてのメロウな響きを持つバラッド曲。中盤にドラマティックなリフやらを差し込んで、真っ当な流れでは負えない形。

ボートラは2010年6月26日に、同じくシカゴのトヨタパークで行われたクロスロード・ギター・フェスティバルにおけるライブ音源から2曲だけ。ワウなギター独奏から始まるM13「Hammerhead」は、ミディアムな3連シャッフル入ってギター&シンセが伸ばし気味なテーマ積み重ねてのロックチューン。中盤にギターソロを挟めば、シンセのリートにギター重ねてのM14「Nessun Dorma(邦題:誰も寝てはならぬ)」は、歌劇「トゥーランドット」で知られるアリアの名曲を朗々とギターで披露します。まあ全てが崇高、名演でした。
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CDコレクションその2747…「ジミ・ヘンドリックス」3枚!!

こちらは不世出のギタリスト&ボーカリストであるジミ・ヘンドリックスの各種音源シリーズ!

ようやく最後となりました〜。かつてのらはこちらに。

1:「バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト (完全生産限定盤) (特典なし)」:Songs For Groovy Children - The Fillmore East Concerts〜Jimi Hendrix
バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト (完全生産限定盤) (特典なし)
ジミ・ヘンドリックス
SMJ
2019-12-04

こちらは1969年12月31日と1970年1月1日の2日間に、それぞれ2セットずつ、合わせて4セット行われた公演模様を全て伝えたモノ。これまで部分的に発表されてたんだけど、今回はそれぞれの日それぞれのセットという形で、CD5枚に43曲収録となりました。

メンバーはジミ・ヘンドリックス(g & vo)、ビリー・コックス(b & back-vo)、バディ・マイルス(ds & back-vo)、プロデューサーはエディ・クレイマー、ジェイニー・ヘンドリックス、John McDermottです。

Disc1枚目は「Dec. 31, 1969 - First Set」。

司会者による紹介経て、ギターがリードしてのキメ重ねて始まる少しスロー系M1「Power Of Soul」で幕開け。リフの繰り返しで構成、荒々しくギターソロをしっかりと展開して中盤にようやく歌。諸々が鮮明、バンドとして大いに出来上がった演奏。ギターがリードしてのアップ系M2「Lover Man」は、歌にギター絡めて進行する直進的なロックチューン。少しMC挟み、ギターと共にシャウトしての少しスローなチキチキ風M3「Hear My Train A Comin'」は、この時期の定番曲だけど、少しルージーに歌い上げて、中盤には存分にギターソロ、サビを反芻しつつもかき鳴らすようなギターソロ経て、タイトル絶叫してのエンディング。

リフ的キメ繰り返して始まるアップ系M4「Changes」(バディ・マイルス作)は、バディがリード取ってのささやかなロックチューン。中盤のギターソロの後、静かに静かに進行も、最後はリフ的キメにて締め括る。ギターリフ積み重ねてのアップ系M5「Izabella」は、少しワイルドなロックチューン。4つのセットの中でこのセットだけで披露。中盤にギターソロを挟んで、ギターのリードにベース重ねて始まる少しスローなチキチキ風M6「Machine Gun」は、どことなく溢れる気怠さ、ギター大いに絡めて切々と歌っての反戦ソング。バック2人のハミング従えてギターソロを存分に弾き倒す。

大仰に奏でるギターから、バディとジミヘンが歌で掛け合って始まる少しスローなチキチキ風M7「Stop」(Jerry Ragovoy & Mort Shuman共作)は、バディのリードにジミヘンがハーモニー重ねる。中盤にギターソロ、最後は静かに「ストップ」と呟く。映画「イージー・ライダー」にインスパイア!とMCしてのアップ系M8「Ezy Rider」は、リフ軸に歌い進めてロックする。中盤と終盤にギターソロをと荒々しさ全開。そしてギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M9「Bleeding Heart」(Elmore James作)は、正にブルース、歌にギターにと気の赴くままなジミヘン。中盤にかき鳴らしてのギターソロ、静かに転じてエンディングは王道な形にて。

ギターカッティングにキメへと発展して始まるアップ系M10「Earth Blues」は、コーラス交えてのサビの退廃感がどことなくキャッチー。中盤にウネウネなギターソロ、キメを繰り返して迎えるエンディング。本セットの最後は、ギターにベースライン、ハイハットの16刻み重なって始まるミディアム系M11「Burning Desire」で、転調やテンポダウンからのテンポアップ、静かに転じてチキチキしたりと、多くの展開で構成される意欲曲。ある意味でバンド=このトリオの一体感が分かる演奏。スネア4つ打ちからカッティング絡めたギターソロでエンディングへとなだれ込み、スパッと迎えるエンディング。

Disc2枚目は「Dec. 31, 1969 - Second Set」

大いなる歓声、カウントダウンから日を越えて、M1「Auld Lang Syne(邦題:蛍の光)」(Robert Burns作)は、流されたテープの後、バンドで重々しく再演。倍テンしてギターソロに転ずるも、何故かあまりイケてない。ギターやベースがリフ重ねて始まる少しスローな跳ね系M2「Who Knows」は、マイルスと掛け合いながらテーマ展開。中盤にギターソロを存分に挟み、ギター絡めながらテーマ少し反芻、静かに転じてワウ絡めたギターソロにてエンディングへと。知られたギターリフからのM3「Fire」は、少し早いテンポによってか疾走感溢れた形で披露。中盤のギターソロはカッティングらのも用いながら存分に。ここまでは初演の3曲。

そしてギターがリードしてのアップ系M4「Ezy Rider」は、リフ軸にの流れでサラリと披露すれば、ギターのリードにベース重ねてキメ繰り返してのスロー系M5「Machine Gun」は、13分50秒もの長尺化していて、歌もギターも全てが冗舌、そのダラダラ感は逆にトランス感。ここでのジミヘンのギターソロは、戦場を意識させる効果音っぽくもあるし、スネア音がマシンガンの発射音っぽくもある。

タム連打にギターリフ重なってのアップ系M6「Stone Free」は、ここでの初演、疾走感溢れてロックする。ギターソロには色んな楽曲のメロディが散りばめられてて、それにより17分21秒もの長尺化。途中にビート発展型のドラムソロも挟んで、ギターソロはブレイク交えながらも大いに弾き倒す。クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」は終盤に引用され、サビ反芻してエンディングへとなだれ込む。キメ的リフ繰り返してのM7「Changes」(バディ・マイルス作)は、1セットよりは少し遅めなテンポ?バディがリードしつつ、中盤のギターソロ経て以降は、1セット同様の展開よりは抑揚大いに、そしてバディが主役としてしっかりと自己表現。

あと3曲と言われ、音階上って始まるミディアム系M8「Message To Love(邦題:恋のメッセージ)」は、どことなくポイントない楽曲だけど、朴訥と披露しつつ、タム連打な盛り上げパートも用意。大仰なギターにジミヘンとバディ掛け合ってのスローなチキチキ曲M9「Stop」(Jerry Ragovoy & Mort Shuman共作)は、バディがシャウトしてのロッカバラード曲。サビにはジミヘンがハーモニー、雄弁なギターソロ挟んで、静かにエンディングを迎えれば、本セットの最後は、ギターがリードしての少しスロー系M10「Foxey Lady」。荒々しさ全開のジミヘン代表曲。タイトルを寸止め的に囁くのがとてもエロい。中盤からはしっかりとギターソロを展開、徐々に音減らしてエンディングを迎えます。

Disc3枚目は、「Jan. 1, 1970 - First Set」。

まずは司会者からのメンバー&バンド紹介、ギターがリードして始まる少しスローな跳ね系M1「Who Knows」で幕開け。バディに掛け合いながら歌い出しつつも、軸はバディのリード。中盤に存分にギターソロ、テーマ反芻してからは自在なバディのフェイクの連続。そして爪弾く形でのギターソロのまま、エンディング。チューニングしながらな「Happy New Year!!」なMC経て、ギターのリードにベース&ドラム重なってのスローなチキチキ風M2「Machine Gun」は、ここでも12分38秒もの長尺化。気怠く歌い飛ばしつつ、中盤からのギターソロは気の赴くままに冗舌に展開。そしてスキャット繰り返される中でのギターソロは何故か崇高な響きとなり、スネア連打と共にバディが割って入ってリードを取るも、最後はギター独奏で締め括る。

キメ的リフ繰り返して始まるアップ系M3「Changes」(バディ・マイルス作)は、リードはバディ、中盤のギターソロの後は、静かに静かに進行もフェイク大会へとなって盛り上がり、リフ的キメにて締め括れば、ギターかリードして始まる少しスローなチキチキ風M4「Power Of Soul」は、とにかくリフ大いに積み重ねてギターソロしっかりと、新たなリフからようやくの歌は、朴訥としたまま、そのままエンディングへと。

小刻みなギターリフからのアップなウンチャ!M5「Stepping Stone」は、西部の忙しなさ感じさせるカントリー風な楽曲。中盤からはリフをどんどんと転調してからのギターソロはワイルド感満載。MCではまだまだ未完成だと伝えます。ギターがリードしての少しスロー系M6「Foxey Lady」は、知られたリフだけどウネウネ感が全開。ここでもタイトルは呟きます。中盤のギターソロは徐々に高揚しながらな形で。しっかりとチューニング行い、バディにジミヘン絡んで始まる少しスローなチキチキ風M7「Stop」(Jerry Ragovoy & Mort Shuman共作)は、バディがリード取っての楽曲だけど、初日2セット目よりはテンボアップして進行。中盤と終盤にギターソロ挟んで、ここではサラリと披露する。

ギターカッティングからリフへと発展してのアップ系M8「Earth Blues」は、初日1セット以来で、コーラス交えてのなぜかな退廃感が大いにキャッチー。中盤からのギターソロは荒々しく展開。そのセットの最後は、アンコールっぽいけどハイハット16刻みにベースとギター重なって始まるミディアム系M9「Burning Desire」。初日1セットでも最後に披露された多くの展開で構成される楽曲で、テンポの変化もしっかり呼応しつつ、スローなチキチキ部分でのギターソロはジャジーなモノであったり、今後の大いなる可能性を秘めた楽曲のようにも感じます。

Disc4枚目は「Jan. 1, 1970 - Second Set」の1枚目。
2日間の最後のセットという事もあって、尺なんか気にせずな際限なく!な形っぽい。

司会者からのメンバー&バンド紹介経て、スネア4つ打ちしてのアップ系M1「Stone Free」で幕開け。まあ代表曲なんだけど、こちらも13分11秒の長尺で、中盤からはしっかりとギターソロを披露しつつ、一旦は音がなくなるけれど、ギターかき鳴らしてサビへと流れて後奏的なリフにギターソロ重ね、スネア4つ打ちからエンディングへと。ギターが大いにリードしての少しスローなチキチキ風M2「Power Of Soul」は、ここでもリフ積み重ねて、中盤にようやくの歌。拍抜きらがユニークな印象を残している。

キメ的リフからのアップ系M3「Changes」(バディ・マイルス作)は、バディのリードで進行、まあまあお気楽な歌詞&響きの楽曲。中盤にギターソロ、次第のリフの繰り返しとなってバディのフェイク大会突入には、観客も大いに呼応、スネア4つ打ちな中で観客を盛り上げるバディは、終わった後もMCを。音階上って始まるアップ系M4「Message To Love(邦題:恋のメッセージ)」は、やっぱりポイントない楽曲だけど、中盤と終盤にギターソロ挟んで、そのままギターのリードによるスローなチキチキ曲M5「Machine Gun」は、まずはしっかりとギターソロ、そして自らのギターを絡めながらダラダラと歌うジミヘンだけど、中盤から気の赴くままなギターソロ、バディとジミヘンのシャウト掛け合い、そしてカッティングのスネア連打の掛け合いは大いなる緊張感を醸し出す。

ギターがリードしてのアップ系M6「Lover Man」は、ギターと共に歌っての明快なロックチューン。サラリとギターソロ挟んで、気乗りしなかったのか?わずか2分35秒でエンディング。そしてギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M7「Steal Away」(Jimmy Hughes作)は、バディがリードしてのブルース曲。バディらしい高音域用いて歌伴ギター従えてのメロウなカバー。中盤にギターソロを挟めば、ギターカッティングからのミディアム系M8「Earth Blues」は、やはりそのサビは耳に大いに残る。中盤にしっかりとギターソロ挟めど、あまりキレてない印象。

Disc5枚目は、「Jan. 1、1970 - Second Set(Continued)」の2枚目。

まずは「ブラックパンサーの国歌」と紹介しての縒れたギターカッティングからのミディアム系M1「Voodoo Child(Slight Return)」で幕開け。端的な歌の合間に、荒々しくかき鳴らしてのギターソロを延々と。そのままバディが歌い出してのミディアム系M2「We Gotta Live Together」(バディ・マイルス作)は、観客に手拍子や歌を求めてのライブ受けしがちな楽曲。ジミヘンもハーモニーしながら観客を煽っていく。売れ線っぽくってその振る舞いは彼ららしくはないかもしれないけどね。中盤からは思いっきりなギターソロを披露、そしてテンポアップ&スネア4つ打ちの中でエンディングへとなだれ込む。

ギターがリードしてのM3「Wild Thing」(Chip Taylor作)は、かなりテンポ落としての進行。歌って&ギターかき鳴らして端的に披露、大いなる歓声と手拍子を得る。ギターがリードしての少しスロー系M4「Hey Joe」(Billy Roberts作)は、カバーだけどジミヘンのデビューシングル曲でもある。中盤と終盤に堰を切ったようなギターソロを挟んで、最後はM5「Purple Haze(邦題:紫のけむり)」。代表曲の1つと言っても過言ではなく、その荒々しさとブレイクしての一言シャウトは普遍のカッコ良さ。中盤と終盤にギターソロを配して、サラリとエンディング、ステージは幕を閉じます。

あ〜お腹いっぱい。

2:「ライヴ・イン・マウイ (完全生産限定盤) (2CD+BD)」:Live In Maui〜Jimi Hendrix Experience
ライヴ・イン・マウイ (完全生産限定盤) (2CD+BD)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
SMJ
2020-12-16

こちら、1970年7月30日にマウイ島で行われた演奏の2セット分を2枚のディスクにまとめていますが、メンバーがジミ・ヘンドリックス(g & vo)、ビリー・コックス(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)の3名で、つまりはバンド・オブ・ジプシーズでしょ?と直感的に感じつつ、ただし名義がジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスという事になってるので、何かしらの大人の事情があるんでしょうね〜。プロデューサーはエディ・クレイマーとジェイニー・ヘンドリックス、ドラムのオーバーダブはJohn Jansenが務めて、CD2枚に全19曲収録です。

Disc1枚目「First Show」、まずはChuck Weinによるしっかりめな紹介!M1「Chuck Wein Introduction」を受けて、ギターカッティングからのミディアム系M2「Hey Baby(New Rising Sun)」は、気の赴くままにギターでのリード、そして朴訥と歌い出すジミヘン。中盤にウネウネとギターソロを展開、ギターらのリフ従えてドラムフィルが呼び水となってそのままM3「In From The Storm」へと。荒々しいリフの中で高らかにシャウトするジミヘン。中盤に高らかなギターソロから突如の転調!ギターリフから倍テン、激しくギターソロ、元に戻ってテーマ反芻、エンディングへとなだれ込みます。

端的なMC経て、ギターの怖怖しいトレモロ経ての少しスロー系M4「Foxey Lady」は、やっぱりサビのエロさは満点。中盤と終盤に荒々しいギターソロを挟めば、MC経てチューニング、ギターがリードしての少しスローなチキチキ曲M5「Hear My Train A-Comin'」は、しばし静かに&ブルージーにギターソロを展開、語りかけるように歌い上げてギターソロは速弾きを軸として徐々にワイルドにかき鳴らす。囁くようにテーマ反芻、ドカドカとドラム連打も加わってギターのリードでリットし、エンディングへと。

ギターカッティングからワウ絡めたリフ経ての少しスロー系M6「Voodoo Child(Slight Return)」は、ギター大いに絡めながら歌い飛ばすジミヘン。中盤のギターソロは大いにエフェクト用いてかき鳴らす。一種の混沌!しばしそんな様相を呈しつつ、ドラムソロへと発展、そこへ突如とギター割り込んでアップ系M7「Fire」へと。多分、コックスもコーラス披露しながら疾走感溢れるロックしちゃう。節々にギターソロを端的に挟んで、サラリとチューニング、いつものギターカッティングからのミディアム系M8「Purple Haze」は、荒々しさ満点!ド定番曲かつ代表曲で、中盤にギターソロ挟んでしっかりとロックする。最後、ギターのリードでチラリと「星条旗よ永遠なれ」も交えながらエンディングへと。

MC経てタム交えてのキメからの少しスロー系M9「Spanish Castle Magic」は、バスドラ連打なAメロらを交えながら小気味よく展開。中盤と終盤にギターソロを挟めば、ギターカッティングからのアップ系M10「Lover Man」は、奔放に歌い飛ばすロックチューン。最初のセットの最後は、ギターカッティングからのミディアム系M11「Message To Love」で、全員でリフ重ねながら展開するロックチューン。中盤にギターソロ挟みながらもまあまあキメ的なのも多くて忙しなく進行。全員で一心不乱でドライブしつつ、なし崩し的に迎えるエンディング。

Disc2枚目「Second Show」、ギター&ベースのリフからのアップ系M1「Dolly Dagger」で幕開け。キャッチーさはあまりなくって、ダラダラ感溢れるロックチューンだけどそこがある意味で魅力。中盤にギターソロ、リットしてそのままスローなチキチキ曲M2「Villanova Junction」は、ギターがリードしてのインスト曲。終始、土着な雰囲気をあえて醸し出して展開します。ギターカッティングにドラムの凝ったビート重なって始まるアップ系M3「Ezy Ryder」は、朗々とタイトルコールし、キメ的なのを多数挟みながら進行する疾走感溢れるロックチューン。中盤と終盤にギターソロを挟んで激しい全員の連打でエンディングへとなだれ込みます。

チューニング行って、ギターがリードして始まるスローな3連シャッフル曲M4「Red House」は、彼らなりのブルース曲で、ギターがダラダラとリード、自身で歌伴しながら高らかにシャウトする。中盤のギターソロは、徐々に周囲が盛り立てつつ、静かにエンディング。ギターのリフからのアップ系M5「Freedom」は、まあキャッチーなはずなんだけどジミヘンの声の張りはイマイチ。その分、ギターの手は大いに動きまくる。

フェードインして始まるスローな3連シャッフル曲M6「Jam Back At The House」は、インスト曲で、小気味よくリフ刻みながらも倍テンしてルージーなビートに変化、ギターソロを存分に展開。そしてタム大いに絡めたリズム繰り出してベースが繰り返すリフに奔放にギターソロを展開、どことなく場当たり的な演奏で、そのままM7「Straight Ahead」となり、グルーヴィーなリフ従えて歌い飛ばしていくジミヘン。前衛的な2曲でした。

メドレー形式!ギターがリードして始まるM8「Hey Baby(New Rising Sun) / Midnight Lighting」は、1stセットと異なり、スローなチキチキに変化させての前者、跳ねたビートによっての後者は倍テンしちゃって荒々しくギターソロを展開。なし崩し的にエンディングを迎えて、最後はアップ系M9「Stone Free」で、ギターカッティングかき鳴らしつつ、朗々とシャウトしてロックする。キャッチーなサビは、分かりやすく響きます。中盤にギターソロ、一瞬のスローなチキチキから倍テン、かき鳴らしてのギターソロ経てここでもなし崩し的にエンディング、ステージは幕を閉じます。

曰くつきのマウイ島でのライブ。色んな条件のせいでか、後半の2ndセットはグダグダ感強めでしたが、発表する事に本音源の意義があります〜。

3:「ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム」:Los Angeles Forum ・April 26, 1969〜Jimi Hendrix ライヴ・アット・ザ・LAフォーラムExperience
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-11-18

こちらは、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの最後のツアーから、1969年4月26日にL.A. フォーラムで行われたライブ音源を収録したモノ。既に「ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ~ジミ・ヘンドリックス・アンソロジー(完全生産限定盤)(DVD付)」の中で、2曲(M7 & 8)が既出だけど、本作ではようやくその全貌が発表となった訳です。


ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスは、勿論、ジミ・ヘンドリックス(g & vo)にノエル・レディング(b & back-vo)、ミッチ・ミッチェル(ds)なんだけど、プロデューサーはいつものようにエディ・クレイマーにジェイニー・ヘンドリックス、John McDermottが務めて、全11曲(トラック)収録です。

まずは司会者による紹介MCM1「Introduction」で幕開け。登壇してジミヘンがチューニング確認しながら軽く一言。そしてギターカッティングからの少しスロー系M2「Tax Free」は、ダラダラとギターがリードしていく。大いにテンポアップ、すぐに元のテンポに戻って、また倍テンしたりと緩急自在にテンポ&リズムを操って展開。ジミヘンの気の赴くままなリズム隊2名は反応。中盤にドラムソロもしっかり挟んで、ギターかき鳴らしてエンディングへとなだれ込む。

MC挟んで鮮烈なイントロからの少しスロー系M3「Foxey Lady」は、ライブのド定番曲で、タイトルコールは色気全開。中盤にしっかりめなギターソロ、ギターがリードして荒々しくエンディングを迎えれば、ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M4「Red House」は、ド定番なブルース曲。呻きながらなギターソロ経て、雄弁に歌伴ギター添えながら歌い上げてのジミヘン。中盤のギターソロは倍テン交えながらロックな側面とブルースの側面を交えながら奔放に展開。歌に戻って荒々しくシャウト、エンディングを迎えます。

荒々しいキメから始まるM5「Spanish Castle Magic」は、バストラ8分刻みのAメロと荒々しいBメロで構成された緩急の妙味溢れる楽曲。その後はギターソロ大会、リズムも数々変化させつつ、またギター独奏も交えながらしっかりと展開。そのままギター独奏でM6「Star Spangled Banner(邦題:星条旗)」を披露し、そのままギターがリードしてのアップ系M7「Purple Haze(邦題:紫のけむり)」も、正にド定番曲だけど、荒々しく歌ってギターソロにはドラムも大いに呼応し、最後はギター独奏でかき鳴らし、エンディングを迎えます。

そして強引に演奏続行?ジミヘンのMC経て、タム連打から始まるアップ系M8「I Don't Live Today(邦題:今日を生きられない)」は、あまり馴染みのない楽曲だけど、荒々しくシャウトしてのロックチューン。ギターソロの後、しばしの独奏、そこにドラムが倍テンで加わって、疾走感溢れるソロをしばし、なし崩し的にドカドカとエンディング。

まだまだ続行!メドレー形式にてワウ絡めたギターカッティングからのミディアム系M9「Voodoo Child(Slight Return)」は、地を這うリズムの中、荒々しくシャウトしてギターソロ。静かに転じつつも元に戻って&倍テン、ドラムに煽られて疾走、そしてドラムソロへと発展、ドカドカと連打の最中、ギターリフで割って入ってM10「Sunshine Of Your Love」へと突入。ギター軸に展開するけど中盤のベースソロはラインのみの中途半端な形。そしてM11「Voodoo Child(Slight Return)」に戻って、気の赴くままにギターかき鳴らし、全員でドカドカとエンディング、ステージは幕を閉じます。

これで以上!!!!

【Amazon.co.jp限定】ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 1967 (通常盤) (CD) (メガジャケ付)
と思いきや、「【Amazon.co.jp限定】ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 1967 (通常盤) (CD) (メガジャケ付)」の発表がリリースされました。了解です、買っちゃいます〜。

CDコレクションその2746…「林哲司」BOX1枚!!

今回は、人気作編曲家である林哲司氏のデビュー50周年記念BOXがお題目です。

1:「Hayashi Tetsuji Song File (完全生産限定盤) (特典なし)
Hayashi Tetsuji Song File (完全生産限定盤) (特典なし)
ヴァリアス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-06-21

懇切丁寧なブックレットによれば、黒沢裕一氏に1972年に提供した「それが恋の終わりなら」「傷心旅行」が作家としてのデビューに位置づけられ、その後、50年の歩みを、5枚のテーマ=「HIT SONGS」「FAVORITE SONGS」「THEME SONGS」「SOUND TRACKS」「RARITY SONGS」に、5枚のCD=103曲収録したのが本BOX。歌詞は勿論、ご本人からの思い出話的なインタビュー、発表楽曲の全リストも収録です〜。

Disc1枚目「HIT SONGS」というテーマで…。
まずはラジオのコールサインから始まる竹内まりやによるミディアム系M1「September」(1979年…詩:松本隆)で幕開け。現在のシティポップの代表曲の1つで、朗らかなメロディ、ブラス隊やEPOによるコーラスワーク、その小気味よいリズムアレンジと、この時代が詰まっていると言っても過言ではない。続く松原みきのM2「真夜中のドア〜stay with me〜」(1979年〜詩:三浦徳子)も、同じく代表曲の1つ。伸びやかな歌声、リズムアレンジの小気味よさ、その裏のささやかなコーラスもいい響きを醸し出してる。

ここで何故かの上田正樹のM3「悲しい色やね」(1982年…詩:康珍化)。ベタベタな大阪弁用いたブルース曲なんだけど、改めてその歌声は、少しハスキー&少し甘くて大いに個性的だと再認識。ささやかなストリングス隊、サックスソロ時にあえて変えたリズムパターンも再発見。ドラマティックなイントロからの杉山清貴&オメガトライブによるアップ系M4「SUMMER SUSPICION」(1983年…詩:康珍化)は、彼らのデビューシングルで、微妙にマイナー!そんな和メロが積み重なっての楽曲。

ピアノにストリングス隊が繋いで始まる杏里によるアップ系M5「悲しみがとまらない」(1983年…詩:康珍化)は、杏里の代表曲の1つ。中盤の高らかななトランペットソロは数原晋さんだよね。直前の「キャッツ・アイ」発表前に制作してたようです。またドラマティックなイントロからの中森明菜によるアップ系M6「北ウイング」(1984年…詩:康珍化)は、7枚目のシングル曲で彼女の指名を受けて制作した楽曲らしいけど、当時そのメロディの良さと歌唱の素晴らしさを感じた楽曲。シンセ類がリードしての原田知世によるアップ系M7「天国にいちばん近い島」(1984年…詩:康珍化)は、幼さ残る歌声がリードしての朗らかなメロディ&響きを持つ楽曲。郷愁誘うコードの展開も印象的。

雷鳴のエフェクト音から始まる堀ちえみによるアップ系M8「稲妻パラダイス」(1984年…詩:康珍化)は、全く記憶にないけど小気味よいロックンロール調。伸びやかな歌声は爽やか。ドラマティックなイントロからの石川秀美によるアップ系M9「熱風」(1984年…詩:鈴木博文)も記憶にないけど、ロックなリフ従えて進行するマイナーなメロディの歌謡ロック調。いかにもな秀美ボイスは懐かしい。ハープ音にシタール鳴り響いて始まる河合奈保子によるミディアム系M10「ラヴェンダー・リップス」(1985年…詩:売野雅勇)は、変拍子用いたBメロ挟みながらも朗らかさ全開、伸びやかな歌声が優しく包んでくれます。

サックスにシンセベース重なって始まるアップ系シブがき隊によるM11「KILL」(1985年…詩:売野雅勇)は、記憶にないけどソウルフルで少しアダルトな響きの楽曲。この頃に少年隊がデビューしたらしい。シンセ類がリードしての松本伊代によるアップ系M12「信じかたを教えて」(1986年…詩:川村真澄)は、変貌プロジェクトの一環らしく、少し物悲しいメロディを持ち、大人への成長を歌った楽曲。

シンセがリードしての菊池桃子によるアップ系M13「Say Yes!」(1986年…詩:売野雅勇)は、元気印!明るさ溢れた楽曲。何となく記憶にある。やっぱりなウィスパーボイスは可愛く響く。「生きるのはとても好き」とその前向きさは素晴らしい。ギターらがリフ重ねて始まる稲垣潤一によるアップ系M14「思い出のビーチクラブ」(1987年…詩:売野雅勇)は、マージービートにシルキーボイス重ねて、正に夏らしさに溢れた楽曲。

近年の楽曲を3曲、まずはストリングス隊らがリードしての西田あいによるミディアム系M15「My Story」(2020年…詩:松井五郎)で、どことなく昭和な歌謡曲っぽいしっとりとした佳曲。鍵盤類がリードしての松城ゆきのによるスロー系M16「戀」(2020年…詩:松井五郎)は、ストリングス隊やシンセベースらによる伴奏の中、透明感溢れる歌声を披露。「好きなのに 好きなのに」と切々と歌い上げるバラード曲。最後は、シンセ類がリードしての上坂すみれによるアップ系M17「海風のモノローグ」(2022年…詩:上坂すみれ)で、そもそもは声優!しかし狙って?なアイドルボイス用いて爽やかに歌い進めていきます。

Disc2枚目は、「FAVORITE SONGS」というテーマで…。
エレピやソプラノがリードしての南沙織によるM1「Good-Bye My Yesterday」(1976年…詩:竜真知子)は、Disc3のB面曲らしいけど、朗らかさな響きの楽曲。ライナーにもあるけどカーペンターズらしいとは正にその通り。

アルトがリードしてのJIGSAWによる少しスローなチキチキ曲M2「If I Have To Go Away(邦題:君にさよなら)」(1978年…詩:Sutin Marci)は、あの「スカイハイ」のJIGSAWが取り上げて歌い上げたロッカバラード調。ストリングス隊やらがムーディな響きを添えれば、シンセがリードしての和製ディスコユニット=イースタン・ギャングによるアップ系M3「MAGIC EYES」(1980年…詩:Mark Barkan & Reid Whitelaw共作)は、溌剌とした歌声の女性ボーカルが少し影のあるメロディを歌い進めていく。節々のシンセが東洋っぽい響きを醸し出す。

崇高なコーラスワークからのハイ・ファイ・セットによる少しスロー系M4「夕なぎ」(1979年…詩:竜真知子)は、情感込めての山本潤子に男性陣2人が織り成す暖かいハーモニー。その少し洗練された響きも好印象。フルートがリードしての郷ひろみによる少しスローなチキチキ曲M5「入江にて」(1979年…詩:竜真知子)は、正にメロウ!今のシティポップの代表曲と化してる感あり。当時は知らなかったけどね。編曲手がけた荻田光雄のセンスも光っています。

エレピ&アコギがリードして始まる宮田あやこによる少しスロー系M6「CALIFORNIA SUNSET」(1980年…詩:松本隆)は、フォーキーな響きにさを持つバラッド曲。伸びやかな歌声、L.A.っぽい素朴な編曲も◎。そしてピアノにギターがリードしての竹内まりやによるアップ系M7「二人のバカンス」(1980年…詩:竹内まりや)は、時代!いかにもエアプレイな伴奏用いての朗らかなポップス。その歌詞も含めていい曲だ(笑)。

ギターがリードしての西城秀樹によるアップな8ビート曲M8「ムーンライト・パーティー」(1981年…詩:有川正沙子)は、ささやかな歌謡ポップス。シングルのB面曲で、良くもないけど悪くもないって印象。ギターがリードしての須藤薫によるアップな8ビート曲M9「恋の雨音」(1982年…詩:伊達歩)は、ダブル?重ねて歌っての(こちらも)ささやかな歌謡ポップス。どちらもオールディーズっぽくっもある。

喰ったスラップからの国分友里恵によるアップ系M10「Just a Joke」(1983年…詩:有川正沙子)は、近年のシティポップブームの代表格でもある楽曲で、ここでも紹介したばかり。いかにもな国分さんらしい歌いっぷり。また裏打ちの繰り返しからの松田聖子によるアップ系M11「LET'S BOYHUNT」(1983年…詩:松本隆)は、アルバム「Canary」収録曲で、小気味いいんだけどその歌詞はあさどい。またその歌声もあさどい。ギターリフからの山本達彦によるアップ系M12「IMITATION TALE」(1984年…詩:杉山政美)は、アルバム「Music」収録曲で、男っぽさ溢れるロックな男の主張曲でした〜。

ハープ鳴ってすぐにサビ始まり!和久井映見によるミディアム系M13「抱きしめたいのはあなただけ」(1992年…詩:戸沢暢美)は、いかにも1990年代らしい編曲(手がけたのは鳥山雄司!)を得て、その美メロを暖かく伝えていく。歌手もしてたんだよね。ハープ鳴って始まる美空ひばりによるミディアム系M14「孔雀の雨」(1988年…詩:秋元康)は、アルバム「川の流れのように〜不死鳥Part供彈録曲で、正に歌謡曲な編曲施して、いいメロディを存在感溢れる歌声でしみじみと歌い上げていく。知らなかったけどいい楽曲。

ピアノやワウギターらがリードしての少年隊によるミディアム系M15「ロマンチックタイム」(2000年…詩:古山博)は、3人のパートもしっかりと、朗らかな響きを持つダンサブルな?ディスコしちゃった楽曲。鍵盤類がリードしての角松敏生による少しスローなチキチキ曲M16「SINGLE GIRL」(1999年…詩:康珍化)は、角松さんがANNAへのプロデュース曲を自身の解凍後2作目でカバーしたモノ。久々に聴いたけどいい楽曲&いい編曲。

シンセ類がリードしてのももクロ!玉井詩織によるアップな4つ打ち曲M17「涙目のアリス」(2012年…詩:松井五郎)は、オメガトライブっぽくというオーダーで制作、ファンに神曲扱いとなってる楽曲らしい。少しメロディに影持たせててそこがシティポップらしくもある響き。ピアノから始まる戸田恵子によるスロー系M18「眠れない夜の窓辺で」(2012年…詩:松井五郎)は、アルバム「Route55」収録曲で、ドラマティック気味なバラード曲。ピュアなラブソングなんだけど、それを歳重ねた戸田さんが歌うのかミソ。

シンセ類がリードしてのさくまひろこによるスロー系M19「Stay Home〜私が帰る場所〜」(2021年…詩:松井五郎)は、配信限定シングルだけど、いかにもコロナ禍的ワード用いて素直にまとめた美メロなバラード曲でした〜。

Disc3枚目は、「THEME SONGS」というテーマで…。
フルートらがリードしての南沙織によるスローなチキチキ風M1「愛はめぐり逢いから」(1976年…詩:岡田冨美子)は、TVドラマ「結婚するまで」主題歌。ささやかな響きの正に佳曲と言える。サビは倍テン8ビートとなり、その伸びやかな歌声はよく染みて、喰ったキメからの伊東ゆかりによるアップ系M2「強がり」(1981年…詩:なかにし礼)は、TVドラマ「もういちど春」主題歌で、朗らかな響きを持つ歌謡ポップス。カントリー寄りなギターカッティングが小気味よく色を添えます。

シンセがリードしての杉山清貴&オメガトライブによるミディアムな8ビート曲M3「君のハートはマリンブルー」(1984年…詩:康珍化)は、TVドラマ「年ごろ家族」主題歌で3枚目のシングル曲。少し物悲しさをしたためたメロディ、キャッチーなサビは普遍のモノ。中盤にギターソロを挟めば、鍵盤類がリードしてのイルカによるスロー系M4「もう海には帰れない」(1985年…詩:秋元康)は、TVドラマ「愛の風、吹く」主題歌で、正に美メロなバラード曲。シンセベースが醸し出す大らかな響きが心地よく響いて、終盤に歌心溢れたギターソロを挟みます。

シンセ類が掛け合って始まる菊池桃子による少しスロー系M5「卒業 -GRADUATION-」(1985年…詩:秋元康)は、彼女主演の同名TVドラマ主題歌。「卒業」という名の歌多作された年の1曲だけど、サビの「4月になれはここに来て」のキャッチーさと切なさは別格だった気がします。鍵盤類とストリングス隊がリードしての柏原芳恵によるミディアム系M6「A・r・i・e・s」(1987年…詩:阿久悠)は、TVドラマ「アリエスの乙女たち」主題歌だけど主演は南野陽子なんだよね。ただそのタイトルコール=サビはとっても印象的。

キメを左右に振り分けて始まるジャッキー・リン&パラビオンによるアップ系M7「Strangers Dream」(1987年…詩:売野雅勇)は、「太陽にほえろ!」の後番組となるTVドラマ「ジャングル」主題歌で、小刻みに鳴り響くシンセベースの中、コケティッシュながらも伸びやかな歌声で歌い飛ばしていく。中盤にギターソロを配して、鍵盤類&ストリングス隊がリードしてのとんねるずによるM8「寝た子も起きる子守唄」(1986年…詩:きたやまおさむ)は、彼ら主演の映画「そろばんずく」主題歌。アップなビート&シンセベース加わって、彼ららしいポップ感全開な楽曲。全く記憶がないのは彼らに興味がなかったから。

シンセ類がリードしての林哲司によるアップな8ビート曲M9「ガラスの観覧車」(1987年…詩:売野雅勇)は、映画「ハチ公物語」主題歌で、林さん自身の上手くはないけどささやかな歌声によるささやかな佳曲。アーバンな編曲はこの時代の特徴かと。ピアノらがリードしてのカズンによるミディアムな8ビート曲M10「夢追いかけて」(1996年…詩:カズン&小林和子)は、映画「宮澤賢治 その愛」主題歌で、男女デュオによる2人が掛け合って歌い進める朗らかな響きのバラッド曲。

ここからはアニメ関連への提供曲。シンセやエレドラ絡み合ってのポプラによる少しスローな跳ね系M11「異次元ストーリー」(1984年…詩:竜真知子)は、TVアニメ「夢戦士ウイングマン」主題歌。途中で倍テンしての軽妙な間奏交えつつ、伸びやかな歌声と「カモン」の連呼が印象的。軽妙なイントロからの成清加奈子によるアップ系M12「パジャマ・じゃまだ!」(1984年…詩:康珍化)は、TVアニメ「うる星やつら」3つ目のOP曲。コミカルな響きだけど手堅い編曲用いての主題歌らしい楽曲。

鍵盤類らがリードしての後藤恭子によるアップな8ビート曲M13「ペガサスの少女」(1986年…詩:松本隆)は、映画「アリオン」主題歌で、伸びやかな歌声で素朴なメロディを歌っての希望感じさせる楽曲。「アブラカタ〜ブラ」で始まる内田順子によるアップな8ビート曲M14「ボディーだけレディー」(1988年…詩:森雪之丞)は、TVアニメ「キテレツ大百科」主題歌で、子供っぽい歌声?当時15歳だもんね〜溌溂と歌い飛ばしていきます。

シンセがリードしての中村由真によるアップ系M15「Dang Dang 気になる」(1989年…詩:売野雅勇)は、TVアニメ「美味しんぼ」主題歌で、いかにもなアイドル?鼻にかかった歌声だけど、タイトルコールしてのそのキャッチーなサビは印象的。ドラマティックなイントロからの仲間由紀恵によるアップ系M16「心に私がふたりいる」(1997年…詩:松井五郎)は、TVアニメ「HAUNTEDじゃんくしょん」主題歌で、意外に骨っぽい歌声だけど、ギターを軸にした当時の小室っぽいサウンド用いてまとめた力強い楽曲。

男性声優陣5名=少年ハリウッドによるM17「永遠Never Never」(2014年…詩:橋口いくよ)は、TVアニメ「少年ハリウッド」主題歌で、その本編でアイドルを演じたその5名が歌繋ぎ合っての正にアイドルソング。本編24話で使用されたらしい。最後はシンセがリードしての女性2人組ユニット=Little Black Dressによるアップな8ビート曲M18「逆転のレジーナ」(2022年…詩:及川眠子)は、映画「怪盗クイーンはサーカスがお好き」主題歌。骨のある歌声用いて歌い飛ばしていく。本間昭光による編曲の整頓された論理感も印象的。

DISC4枚目は、「SOUND TRACKS」というテーマで…。
まずは、1993年放送の田村正和氏主演のTVドラマ「ローマの休日」より5曲、そのM1「メインテーマ」は、鍵盤類にアルト、ストリングス隊のいうパートが重なり合ってヨーロッパ的な響きのテーマを披露する。アコベらのリードによるゆったりハチロク曲M2「イタリアン・ラプソディ」は、(多分)マンドリンにバンドネオンがテーマ繋ぎ合う。まあローマっぽさに溢れてる。ストリングス隊がリードしてのM3「ローマン・ロマンス」は、マンドリンにバンドネオン、ストリングス隊が重なり合っての朗らかな楽曲。シンセとアルトが掛け合ってのアップ系M4「どたばたチェイス」は、軽妙なシーン用の劇伴。倍テン=ウンチャも用いてユーモラス感全開。最後はM5「教会にて」。パイプオルガン用いて教会らしさを〜というのはベタかもしれない。

続いて1992年放送の田村正和氏主演のTVドラマ「ティファニーで朝食を」より5曲、まずはシンセがリードしてのアップな16刻みによるM6「NYC」は、フルートにギターがテーマ繋いでの楽曲。劇伴的な爽やかさに溢れてる。ピアノがリードしてのM7「ラブテーマ」は、ピアノ連弾からバック加わり、アルトがテーマを受け継いでの美メロなバラード曲。ストリングス隊とアコギがリードしてのアップな3連シャッフル曲M8「メインテーマ」は、ピアノの助演得ながらアルトにストリングス隊(チェロらも)がテーマ奏でていく。洗練されたその響きは1960年代のアメリカ映画へのオマージュ。打ち込みのハーフタイムシャッフルからの少しスロー系M9「ニューヨーク・シャッフル」は、シンセにアルトがテーマ繋いでの場面繋ぎ的な楽曲。最後はシンセの和音からのスロー系M10「恋しくて」。ピアノの淡々と奏でるメロディはタイトルを連想させる。

1987年放送のTVドラマ「ジャングル」からM11「Jungle - Main Theme -」は、歌ありの上の3枚目M7と同時進行で制作されたインストバージョン。小気味よいシンセベース、テーマはシンセにピアノらが取って、刑事モノらしい疾走感が溢れてます。

2004年制作の緒形拳主演のTVドラマ「ひまわりさん」から、ゆったりハチロクによるM12「action」は、アルトが少し影のあるテーマを奏でてのサスペンス調。

1998年制作の薬丸裕英&沢口靖子主演のTVドラマ「海まで5分」から、M13「自転車に乗って」は、バンドネオンがテーマ奏でての牧歌的な響きの楽曲。そのテーマはシンセとアルトが受け継ぎ、ほのぼのと展開します。

1992年製作の映画「遠き落日」から、ピアノがリードしてのスロー系M14「恋」は、ピアノがささやかなテーマを繰り返す。そのテーマはオーボエ風シンセが受け継いでサラリと披露。

2000年制作の今井美樹主演のTVドラマ「ブランド」から、ストリングス隊がリードしてのスロー系M15「メインテーマ(Prologue)」は、アルトにストリングス隊がテーマを。ジャジーな編曲施してロマンティックに展開すれば、M16「Fairy Dance」は、男女コーラス隊のスキャットを軸に展開するジャジーで小粋な楽曲。どことなくヨーロッパ的。

1997年制作の小川知子主演のTVドラマ(昼ドラ)「氷炎 死んでもいい」から、アコギから始まるM17「氷炎 メインテーマ」は、いわばタンゴ的な編曲施してチェロがテーマを。どことなくな物悲しさがある意味で昼ドラ的!分かりやすい。また同年制作の市毛良枝主演のTVドラマ(昼ドラ)「命燃えて」から、ストリングス隊が小刻みに8分刻みしてのM18「若者たち」は、2つの異なる音色のシンセがテーマ繋いでの朗らかな響きの楽曲。単に2回繰り返してテーマの良さを披露。

1984年製作の武田鉄矢主演の映画「ヨーロッパ特急」から、飛行機音エフェクトから流麗にストリングス隊がリードしての少しスローなチキチキ曲M19「ヨーロッパ特急 メインテーマ」は、ストリングス隊が正に映画的?1980年代の東宝映画らしいテーマを伝えていく。オーボエの用い方も効果的。

1976年制作の秋吉久美子&田村正和主演のTVドラマ「結婚するまで」から、エレピがリードしての少しスロー系M20「結婚するまで メインテーマ」は、ギターがオブリガード用いてテーマ展開。ほぼ活動初期の音源ながら、ささやかさに満ち溢れたテーマ曲。ベースらがリードしてのスローなチキチキ曲M21「Shadow Of Your Love」は、シンセが少し影のあるテーマを繰り返す。そのムーディさはブラックミュージックの影響を感じて、ピアノがリードしてのM22「面影」は、内省的な響きを持つバラード曲。ピアノにシンセで端的にまとめてます。

1987年製作の映画「ハチ公物語」から、ホルンがリードして始まるM23「メインテーマ」は、ピアノが軸となって展開する美メロなバラード曲。映画らしい荘厳さと親しみやすいメロディ、ある意味でデヴィッド・フォスターっぽくもある。オケ隊がリードしてのスロー系M24「哀しみの街角」は、チェロを軸とした弦楽器隊やフルートが物悲しいテーマを奏でていく。ハチ公の死の関係あるのかも。いかにも涙誘うメロディ&編曲。

1995年制作の浜田雅功&木村拓哉主演のTVドラマ「人生は上々だ」から、アコギアルペジオからのミディアム系M25ドロップ・アウト」は、ハーモニカが牧歌的なテーマ奏でての楽曲。狙いは1970年代の青春ドラマ、それらしい劇伴だと言えます。

1996年製作の羽田美智子主演の映画「大統領のクリスマスツリー」から、エレピの和音からのスロー系M26「Alone」は、アコギアルペジオ従えてシンセが素朴なテーマを奏でていく。アコベも用いてのアコースティック感はしみじみと響きます。

1984年制作の大原麗子&神田正輝主演のTVドラマ「くれない族の反乱」から、シンセがリードしてのハーフタイムシャッフル曲M27「My Life My Day」は、口笛風なシンセとBメロはアルトがテーマ奏でての牧歌的な響きの楽曲。素朴な日常を大いに感じさせる。ピアノがリードしての4ビート風M28「うつろう日々」は、エレピが素朴なテーマを一節のみ披露。

1985年製作の菊池桃子主演の映画「テラ戦士ΨBOY」から、オケ隊がリードしてのスロー系M29「メインタイトル」は、バイオリンやフルートらがテーマ繋いで、王道のディズニーっぽさに満ち溢れた美メロ曲。中盤に幻想的なパート挟んで変化を挟みつつ、流麗に展開。そしてストリングス隊がリードしてのM30「Boyのテーマ(インストゥルメンタル)」は、菊池桃子の歌バージョンもあるけど、ストリングス隊によってしなやかかつ流麗に展開。このバージョンは朝川朋之氏による編曲力の素晴らしさを感じます。

Disc5枚目は「RARITY SONGS」というテーマで。前半はCMタイアップ曲、後半は自身のレア音源となります。
まずは前半のCMタイアップ曲で、杉山清貴&オメガトライブによるアップ系M1「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」(1985年…詩:康珍化)は、JALのCMソングに起用された彼ら最大のヒット曲。そのキャッチーなサビは普遍のモノ。
シンセにギターがリードしての和田加奈子によるアップ系M2「Passing Through」(1985年…詩:及川眠子、補作詞:秋元康)は、三菱自動車ミニカのCMソングで、マイナーな響きのロック調。何となく「Easy Lover」なギターリフもBメロに忍ばせ、時代を感じさせもする。

ブラス隊がリードしての稲垣潤一によるミディアムな16刻みによるM3「1ダースの言い訳」(1986年…詩:秋元康)は、三洋電機のCDミニコンのCMソングで、ああ覚えてるこのサビ(笑)。朗らかな響き全開のポップチューン。その洗練された編曲も抜群。可愛げなシンセがリードしてのアップ系原田知世によるM4「どうしてますか」(1986年…詩:田口俊)は、日本生命CMソングで、タイトルとスポンサーの思惑が見え隠れしつつも、ある意味で彼女のピュアな部分のマッチしたポップソング。

ストリングス隊やブラス隊のリードによっての木村恵子によるアップ系M5「ダイヤモンドの月」(1988年…詩:売野雅勇)は、スイス銀行CMソングで、小躍りしそうなビートと巧みな編曲(新川博による)が心地よく響く明るさ全開なポップソング。中盤にソプラノソロ挟んで、スルガ銀行CMソングを2つ、まずは佐藤竹善によるミディアムな8ビート曲M6「Sail To Dream」(1988年…詩:吉元由美)は、竹善氏の初期曲ながらも、そな伸びやかな歌声が穏やかかつ暖かく響き渡って、男性ボーカル2名に女性ピアニスト1名によるJULEPSによるM7「Brand-New Story」(2008年…詩:青木久美子)は、そもそも竹善氏が歌唱したモノのカバー。ピアノにバスドラ、タンバリン、アコベらを従えてささやかに歌い進めていく。メロディの良さが引き立つ編曲と言えます。

シンセ類がリードしてのTessa Nilesによるアップ系M8「Taste The Love」(2012年…詩:Dwight Waldron)は、ネスカフェエクセラCMソングで、歌詞にネスカフェとかエクセラとか入ったりとCM色強めだけど、シンセベースらのせいか耳障りのいいポップソングに仕上がってて、シンセがリードしての林哲司&C.C.ガールスによるアップ系M9「世界で一番せつない夜に」(1993年…詩:田久保真見)は、TOKYO FMキャンペーンソングで、その時代を代表するセクシーユニット=C.C.ガールスとの共演曲。シンセベース用いてポップながらも少しファンク感忍ばせて意外な出来の良さ。

シンセ類がリードしての杏子によるミディアム系M10「彼方へ…」(1991年…詩:北野みう)は、NHKが放送した「Paris Moscow Beijing」挿入曲で、その題材に沿ってか壮大感醸し出しての編曲施し、朗々と歌い上げてなロッカバラード曲。杏子のハスキーな歌声がよくマッチしています。

ここからが後半、自身のレア音源で、ギターやエレピがリードしてのスタジオシンガー(そういった呼称で誰が歌っているか分からない)による少しスローな跳ね系M11「LIKE A SEA GULL Arr by Lee Ritenour(Demo)」(詩:竜真知子)は、女性シンガーがリード取ってのムーディな響きのバラッド調。L.A.的な印象を残しているのは、リー・リトナーが編曲、向こうで制作したデモ音源だから。

ご本人の音源を2つ、ピアノがリードしてのミディアム系M12「月曜日の朝(Demo)」は、1973年録音のデモ音源で、素朴なフォーク。中盤と終盤の口笛ソロも素朴な印象。爪弾くアコギからのアップ系M13「5月が見つけたもの(Demo)」もね、素朴なフォーク。浮かぶ草原と5月が繋がって、牧歌的な印象を残します。終盤の「ラララッラララーラ」なハミングも印象的。

コーラス隊のハミングから始まるスタジオシンガーによるミディアム系M14「Can't Turn You Off In My Mind(黄金のライオン)(Demo)」(詩:河村季里、訳詩:Roy Alford)は、1977年発表のソロ2作目収録曲に英語歌詞にして向こう(どこ?)のボーカリストに歌ってもらったモノらしい。バックビート用いてささやかに展開。

ご本人によるギターらがリードしてのアップな3連シャッフル曲M15「ピカピカの自転車(Demo)」(詩:吉村マサエ)は、牧歌的な響きの楽曲。ヤマハの作詞教室で書かれた歌詞に作曲教室にいた林さんがメロディつけてて、ラジオで人気曲だったらしい。テンポアップして口笛が反芻するテーマはある意味で爽やか。

エレピがリードしての大橋純子による少しスロー系M16「If I Have To Go Away(Demo)」(詩Sutin Marci)は、デビュー間もない大橋さん(1974年前後?)が英語歌詞で歌ってのキャロル・キングっぽくもある素朴なフォーク調。ギターらがリードしてのご本人によるスローな3連系M17「真夏の雨(Demo)」は、その雰囲気は雨模様、ジャジーかつしみじみ感が大いに漂った楽曲。終盤のハミングは朗々と響きます。

グループサウンズのバンド=スー・ニー・ヴーによるアップ系M18「ドレスを汚すな(Live)」は、ライブ音源で、1970年過ぎのモノらしい。1970年代という時代の荒々しさをサウンドに凝縮した感ありあり。最後はアコギ紡いて歌い出すご本人によるM19「避暑地の恋(Demo)」。1973年頃の録音らしく、フォークな香り、口笛も挟みながらささやかな音源。これらが彼のメロディメーカーとしての原点と言えそうです。

現在のJ-POPの難解傾向からすれば単純明快なメロディの階層&流れ。それが意外とフィットしちゃう&耳障りがいい。単にそれは林さん自身が口ずさめるメロディから派生したモノだろうけでど、シンプル・イズ・ベスト、そう実感させてくれる本ベスト集であったように感じます。

節々に出てくるのが林さんの尊敬するアーティスト=バート・バカラック。よく分かります。

CDコレクションその2744…「TRIX」デビュー20周年記念作1枚!!

さてさて、デビュー20周年?もうそんなに経っちゃってるTRIXの最新作がお題目です〜。

1:「PARADE
PARADE
TRIX
キングレコード
2023-08-23

過去ログを引っ張り出すと、1作目「INDEX」から3作目「MODE」までをまとめてレビューしていて(こちら)、自分のレビューにも笑っちゃうんだけど、この頃はバンドとしての特徴を見い出そうとする姿もあったよね〜。で、メンバーも変遷しつつな20年。オリジナルと過去カバーの2枚組で全15曲収録です。

メンバーは、不動の熊谷徳明(ds)に須藤満(b)、そして2017年加入の佐々木秀尚(g)、昨年サポート加入の宇都圭輝(kbds)。そしてこれまでも節々に登場していたMAYU(vocorder…M1、back-vo…M5)は、サブ・プロデューサーという立ち位置と、節々の「作曲:M.C.」における熊谷氏との共作名義している1人として大きく関わっています。

Disc1枚目は、本来の形!新曲9曲を。ジョルジオ・モロダー的なシーケンサー鳴り響いてのM1「ねんねんころりん」(M.C.作)で幕開け。アップなウンチャ用いてギターにシンセがテーマ繋いでいく。どこかしらな日本の祭りを彷彿させるメロディワーク。中盤にシンセソロ、テクニカルなドラムソロ。終盤にギターソロを挟み、スパッとエンディング。

ギターがリードしてのキメから始まるアップ系M2「Grand Slam」(佐々木作)は、ギターが喰ったテーマ奏でてのテクニカルながらもキャッチーなギターフュージョン。中盤にシンセソロ、冒頭のキメ絡みのベースとドラムの端的なソロ廻しを挿入、終盤のギターソロな鳴いて&煌びやかなタッピング。疾走感溢れた仕上がりでした。

シーケンサー鳴り響いて始まるミディアム系M3「Magic Parade」(熊谷作)は、ラテンなビートな中、ギターが少し日本人好み?哀愁感じさせるテーマを繰り返す。中盤にキーボードにシンセのソロ、シーケンサー従えてのドラムソロを、終盤には高らかにギターソロ、熊谷氏のお得意なビート故に彼ららしい楽曲でした。

土着風なビートにシンセがリードしてのアップ系M4「神楽花火」(M.C.作)は、ギターにシンセがテーマ繋いでの和風な響きの楽曲。節々のタム連打が祭り囃子っぽく響く。中盤に高らかなギターソロ、「チャララララン」なユニゾン交えながらのドラムとスラップの掛け合い、終盤にはいかにもシンセらしいシンセソロを挟みます。

ピアノがリードしてのスローなチキチキ曲M5「Will」(M.C.作)は、ギターがテーマ奏でてのメロウなバラード曲。中盤にはリリカル度全開なピアノソロ、喰ったリフ用いてのブリッジ挟んでテーマ反芻、終盤にはギターソロ。MAYUが付加するコーラスがサウンドを暖かく彩っています。

シーケンサーに喰ったキメ重ねて始まるアップ系M6「Hyper-X」(M.C.作)は、ギター&シンセがテーマ奏でてのテクニカル調。中盤にシンセソロ、キメ絡めての指弾きベースソロ、終盤にはワイルドに弾き倒してのギターソロ。裏の打ち込みが有機的に作用し、その融合度合いがある意味で秀逸。

ピアノがリードしてのアップな8ビート曲M7「Start Up」(宇都作)は、ギターにシンセがテーマ奏でての「先に進もう」的な前向きさが感じられる楽曲。中盤に導入的なドラムソロ、そしてシンセソロに指弾きベースソロ、終盤にはギターソロを。アルペジオ的なサビを色んな形で織り交ぜて、それが本当に記憶に残ります。

煌びやかなシンセ音、ギターとベースがリフ畳み掛けてのアップ系M8「Temperature」(須藤作)は、シンセとギターがテーマ繋いで&掛け合っての疾走感溢れる楽曲。中盤に導入的なドラムソロ、シンセソロ、終盤にギターソロ、そしてシンセとギターの掛け合いを軽く挟んでエンディング。作者の須藤さんはあえて?ソロを取らない!

最後は、ドラムフィルからのミディアム系M9「Garden」(M.C.作)。いかにもアルバムの最後を締める朗らかな楽曲で、テーマをギターが朗々と奏でていきます。中盤にピアノソロ、終盤にギターソロを挟みます。

Disc2枚目は、かつての名曲カバー特集。まずは現在のメンバーで演り直した3曲。まずはアップ系M1「Passion -Parade ver.-」(熊谷作)は、2007年発表「Force」収録曲で、リズムパターンを少し整理したんかな?初期の代表曲の1つ。平井武士(g)に窪田宏(kbds)の時代。Aメロは2番以降は崩して展開、中盤にシンセに楽に寄せたドラムのソロ、終盤にギターソロを、かなり尺長めにまとめてます。

喰ったキメからのアップな8ビート曲M2「夢風 -Parade ver.-」(熊谷作)は、2012年発表「Power」収録曲で、菰口雄矢(g)最初の参加作からの楽曲。シンセにギターがテーマ奏でての彼らなりの「Looking Up」。中盤にピアノソロ、キメ絡みのスラップソロ、終盤に骨太なるギターソロを挟みます。

ギターカッティングにハイハット16刻みからのアップ系M3「サムライ -Parade ver.-」(熊谷作)は、2004年発表のデビュー作「Index」収録曲で、シンセにギターがテーマ繋いでのオリジナルにまあまあ準じつつも、サビはMAYUのスキャットをかすかに付加してます。

ここからの3曲はギターとシンセのみを現メンバーで入れ替えたモノ。まずはアップな3連シャッフル曲M4「Delight -Parade ver.-」(熊谷作)で、2010年発表「Fever」収録曲。あんまり記憶にないんだけと、シンセにギターがテーマ繋いで&ユニゾンしての疾走感溢れる楽曲。中盤に本作本編で多用された音色なシンセソロ、タム廻しからの全員高速ユニゾンから端的な速弾きギターソロ、終盤にしっかりとギターソロを挟みます。

シンセがリードしてのアップ系M5「毛根ファンク -Parade ver.-」(熊谷作)は、2006年発表「Art」収録曲で、コミカルとファングが共存した初期の代表曲だけど、シンセによるテーマってこんなんだっけ?音色のせいでか何か繋がらないAメロ。かすかに遊んでるボコーダーは更に追加したような印象。中盤にシンセソロ、終盤にギターソロをとしっかり置き換えてる。

シンセがリードしてのアップな8ビート曲M6「虎(Tiger) -Parade ver.-」(熊谷作)は、2015年発表「十二支」収録曲で、AYAKI(kbds)時代のなんだけど、ギターがテーマ奏でてのロック寄りなフュージョン。まあこの頃のは記憶ない。中盤にシンセソロ、終盤に高らかにギターソロ&ささやかなドラムソロをと、現メンバーでの焼き直しは以上です。

20年のお祭り。
リーダーの熊谷氏も各種インタビューで申しておりますが、目標は続ける事。賛成です〜。
今年の1枚に決定です〜。

CDコレクションその2743…「フュージョンベスト集」1枚!!

今回は、ユニバーサルから発表されたフュージョン・ベスト集がお題目です〜。

1:「GREATEST FUSION (2枚組)下線
GREATEST FUSION (2枚組)
ヴァリアス・アーティスト
Universal Music
2023-06-28

正に日本企画。〈JAZZ百貨店 ALL OF JAZZ〉の「FUSION編」として本年6月に厳選された30枚が再発されてるんですけど、その中からのベストが本作だそうです。その30枚はほとんど持ってたから1枚もかわなかったんだけど…。CD2枚に29曲収録です。

Disc1枚目のテーマは「Timeless Hits」。

まずはチック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァーによるM1「Spain」(1973年…チック・コリア& J. Rodrigo共作)で幕開け。エレピとアコベのアルコにてテーマ披露の後、エレピのリードで本編へと。ジョー・ファレルのフルート&フローラ・プリムのスキャット、またはエレピらの組み合わせでテーマ展開。中盤にフルートにエレピ、終盤にのアコベのソロを配して、不朽の名曲ここに誕生。

ジョージ・ベンソン&アル・ジャロウによるM2「Breezin'」(2006年…ボビー・ウーマック作)は、まずはジャロウのボイスパーカッション、そしてジャロウの歌にベンソンがギター添えて展開。編曲はベンソンのオリジナルに準じてる。中盤にメロウなギターとボイスパーカッションのソロ、終盤にはスキャットオンギターソロを配して、ジャロウと共により洗練された形でセルフカバーしたベンソンかと。

グローバー・ワシントン・Jr.によるエレピがリフ重ねて始まる少しスロー系M3「Mister Magic」(1975年…ラルフ・マクドナルド&ウィリアム・サトラー共作)は、アルトがテーマ奏でてのソウルフルなインスト曲。スムースジャズと言うよりは時代の荒削り感が高めでファンク感強め。中盤にエリック・ゲイル(g)によるギターソロ、アルトソロを挟みます。

YUTAKAによるギターやシンセがリードしてのミディアム系M4「Rain Dance」(1993年…YUTAKA作)は、喰ったリズムの中でギターがパーカッシブにテーマを紡ぐ。いわばスムースジャズなフォーマットにより耳障りのいいサウンド。中盤にギターにシンセのソロを挟みます。これは持ってない。

ラリー・カールトンによるシンセがリードしてのアップなリム4つ打ち曲M5「Smiles And Smiles To Go」(1986年…ラリー・カールトン作)は、アコギが爽やかなテーマを紡いでいく。アコギという選択がとても新鮮で、アコギソロ、中盤では流暢に、終盤は饒舌にとその場面に合わせての応対は特筆すべきモノ。

デイヴ・ウェックルによるパーカッシブなキーボードからのアップ系M6「Festival De Ritmo」(1990年…デイヴ・ウェックル& J. Oliver共作)は、デビュー作収録曲で、ブラス隊やシンセがテーマ繋いでのテクニカルなフュージョン曲。中盤に端的なドラムソロ、喰ったリフの隙間にエリック・マリエルサル(a-sax)のアルトソロやブラス隊ソリらの後、しっかりとドラムソロを挟みます。ウェックルが自身のテクニカルなドラミングを強調しての楽曲は、こういった路線で固まってます。

スパイロ・ジャイラによるスチールドラム&アコギがリードしてのミディアム系M7「Morning Dance - Live In Lakeville, PA / 1997)」(1997年…ジェイ・ベッケンスタイン作)は、1980年発表「モーニングダンス」収録曲のライブ音源で、ほのぼのとしたメロディをアルトが伝える。アコベが醸し出すオーガニックな響きの中、ピアノにアコギ、アルトのソロを挟みます。

ザ・リッピントンズによるシーケンサー鳴り響いてのアップ系M8「Tourist In Paradise」(1989年…ラス・フリーマン作)は、アルトがテーマ、サビには男性ハーモニー=カール・アンダーソン(vo)が色を添えての楽曲で、正にスムースジャズ黎明期の人気曲。中盤にシンセにギターのソロを端的に挟みます。

ニール・ラーセンによるピアノにギターがリードしてのM9「High Gear」(1979年…ニール・ラーセン作)は、チキチキから倍テン、マイケル・ブレッカー(t-sax)テナーとギターがテーマを朗々と奏でていくどことなくアーシーな楽曲。中盤にラーセンによるシンセソロ、終盤にバズ・フェイトン(g)のギターソロを挟みます。

リー・リトナーによるギターがリードしてのミディアムなチキチキ風M10「Is It You?」(1981年…ビル・チャンプリン、リー・リトナー&エリック・タッグ今共作)は、エリック・タッグ(vo)がリード取ってのA.O.R.な響きを持つメロウなバラッド曲。終盤にようやくギターソロをわずかに展開する主役のリトナーでした。

デイヴ・コーズによるアコギカッティングからのミディアム系M11「Together Again」(1999年…J. & デイヴ・コーズ共作)は、流暢にコーズのアルトがリード取っての朗らかなスムースジャズ曲。中盤と終盤に構成力豊かなアルトソロを挟みます。ソロは端的に〜というのがラジオ向けな構成でもある。

デヴィッド・ベノワによるシンセ類がリードしてのミディアムな16刻みによるM12「Every Step Of The Way」(1988年…ラス・フリーマン&デヴィッド・ベノワ共作)は、爽やかなメロディをピアノで紡いでの正にスムースジャズ。ベノワにとっては出世曲とも言える。中盤のピアノソロはホントにリリカル。

アール・クルーによるアコギアルペジオからのミディアム系M13「Dance With Me」(1977年…J. Hall & J. Hall)は、ロックバンドのオーリアンズのカバーで、爽やかなメロディをアコギで伝えていく。デイブ・グルーシン(e-p)の編曲力も大いに尽力したと言えます。

ジノ・ヴァネリによるエレピに女性コーラス重なって始まるスローなチキチキ曲M14「I Just Wanna Stop」(1978年…R. Vannelli作)は、全米4位獲得のヴァネリ最大のヒット曲。そのサビのキャッチーさと、包まれるようなシンセ類の重なりは心地よく響きます。中盤のテナーソロはアーニー・ワッツ(t-sax)による。

Disc2枚目のテーマは「Mellow & Groovy」。

クルセイダーズによるM1「Street Life(single edit)」(1978年…ジョー・サンプル&ウィル・ジェニングス共作)は、オリジナルは11分超えるが、冒頭のテナーソロらをカットしての5分31秒でまとめたシングル音源。ある意味でまとまりも良く、スティックス・フーパー(ds)の徐々になテンポアップもなく、最も落ち着くバージョンです。

ロイ・エアーズ・ユビキティによるグルーヴィーなビートに鮮烈な音色のシンセ鳴り響いて始まるスローなチキチキ曲M2「Everybody Loves The Sunshine」(1976年…ロイ・エアーズ作)は、エアーズとチャノ・オフェラルの男女2名がリード取ってのムーディ?退廃的な響きの楽曲。

チャック・マンジョーネによるラテンなリズムからのミディアム系M3「Feels So Good(single version)」(1977年…チャック・マンジョーネ作)は、氏の代表曲と言って過言ではなく、同名アルバムは全米チャート2位獲得。フリューゲルホルンの他に2番はギターもテーマ取ってそのまま激しめなソロも。

クインシー・ジョーンズによるギターがリードしての少しスロー系M4「Body Heat」(1974年…クインシー・ジョーンズ, S. Richardson, B. Carleton Fisher & リオン・ウェア共作)は、リオン・ウェア(vo)がリード取ってのナイティかつメロウネスな楽曲。中盤のシンセソロ、そこがリズムの高揚感の山場のように感じます。

トニーニョ・ホルタによるギターがリードしての少しスローなボサノバ風M5「Mountain Flight」(1988年…トニーニョ・ホルタ作)は、ギターが奏でる殊更メロウなテーマは絶品。中盤にギターにシンセのソロを配します。

ブレッカー・ブラザースによる少しスローなハーフタイムシャッフル曲M6「On The Backside」(1992年…2人共作)は、ヒップなビートを用いてフロント両名が掛け合いながらテーマを構築しての先鋭的な楽曲。中盤にミュートトランペットにピアノ、テナーによる端的な掛け合い、終盤に兄弟の掛け合いを挟みます。

アコギのデュオ=アコースティック・アルケミーによる8分の7拍子曲M7「Playing For Time」(1991年…N. Webb, G. Carmichael & J. Morris Parsons共作)は、アコギで切々とテーマを奏で合っていく2人。サビは4廻り目に拍足し、中盤のアコギソロ、終盤のシンセソロは、リム4つ打ちしての4拍で展開と、その8分音符1拍のあるなしが躍動感に繋がる妙。

デヴィッド・ベノワによるピアノがリードしてのアップ系M8「Freedom At Midnight」(1987年…デヴィッド・ベノワ&ネーザン・イースト)は、ピアノにテナーがリード取っての小気味よくもキャッチーなサビを持つ楽曲。ドラムはジェフ・ポーカロ(ds)というのも嬉しい。終盤に堰を切ったように雄弁にピアノソロを展開するベノワ。

ジョー・サンプルによるグルーヴィーなベースラインからのミディアム系M9「Rainbow Seeker(邦題:虹の楽園)」(1978年…ジョー・サンプル作)は、少し物悲しげなテーマをピアノで展開。中盤に正に彼らしいリリカルなピアノソロを挟みます。

ノーマン・ブラウンによるギターがリードしてのスローなチキチキ曲M10「Just Between Us」(1992年…ノーマン・ブラウン作)は、ギターがいかにもなキャッチーなテーマを繰り返してのスムース調。中盤には爪弾いての、終盤には大いに細かく刻んでテクニカルな側面を表現してのギターソロを配しています。

アール・クルーによるシンセがリードしてのアップな3連シャッフル曲M11「Doc」(1980年…アール・クルー作)は、そのシンセとアコギが可愛げなテーマ重ねてのささやかな楽曲。ストリングス隊も交えて映画音楽っぽくもある。中盤にエレピソロとアコギソロを挟みます。

ジェラルド・アルブライドによるシンセ類がリードしてのスローなチキチキ曲M12「So Amazing」(1987年…ルーサー・ヴァンドロス作)は、ルーサーの1986年発表曲のカバーで、アルトで朗々とテーマにソロにとブロウするメロウなバラード曲。要所=サビに男性コーラス加えてシルキー感を高めてもいます。特に終盤のアルトソロは絶品。

ジェフ・ローバーによるベースやギターがリードしての少しスローなハーフタイムシャッフル曲M13「Katherine」(1995年…ジェフ・ローバー作)は、エレピが朗らかなテーマ奏でてのスムース風。Bメロのギターで変化感じさせつつも、中盤に気楽なエレピソロにギターソロ、終盤に詰め込みまくりなギターソロを挟みます。

マイク・スターンによるギターがリフ重ねて始まるスローなチキチキ曲M14「Little Shoes」(1986年…マイク・スターン作)は、タイトなリズムの中でギターがルージーにテーマ積み重ねていく。中盤の大地を感じさせるギターソロはスケール感の高い形で弾き倒す。

最後は、クルセイダーズによるギターとベースがリフ刻んでのミディアム系M15「Keep That Same Old Feeling」(1976年…ウェイン・ヘンダーソン作)は、メンバーらによるタイトルコールを軸としてのアーバンなファンクチューン。中盤にトロンボーンとエレピのソロを挟みます。忘れていた名曲だよね。

ベスト盤で何で買っちゃうの?という方もいるんだけど、選曲者のセンスを知りたくてよく買っちゃう。似通っちゃう場合もあるけどね…。

CDコレクションその2742…「akiko」新作1枚!!

はい、久々!akiko(vo)の最新作が今回のお題目です〜。

1:「ジャズを詠む
ジャズを詠む
akiko with 海野雅威TRIO
Universal D
2023-08-02

振り返れば2017年発表のクリスマス作「Have Yourself A Merry Little Christmas」(レビューはこちら)が最後の投稿みたいなんだけど、2019年に「spectrum」を発表してた模様。買い抜かってるし、もう在庫切れで購入不可っぽい。

本作は、海野雅威トリオ=海野雅威(p)、鈴木良雄(ac-b)、ジーン・ジャクソン(ds)との共演作。全11曲収録です。

まずはアコベに指パッチン重ねて始まるM1「Jazz〜Introducing "How High The Moon"」(詩:Nancy Hamiltonとの共作、曲:Morgan Lewisとの共作)は、そこにジャジーに歌を被せつつ、ピアノやドラムも加わって軽やかな4ビートの中での王道なジャズボーカル曲。奔放ながらも巧みに歌い上げてのakiko、中盤に小粋なピアノソロを挟んで、ピアノ従えて歌い出すM2「Poor Butterfly」(詩:John Golden、曲:Raymond Hubbell)は、しばし2人の丁々発止経て、ゆったり4ビート加わってムーディに展開。ピアノソロではバックも倍テンして緩急の妙をも伝えます。

ピアノがしっかりリードして始まる軽快な4ビート曲M3「East Of The Sun」(詩:Brooks Bowmanとの共作、曲:Brooks Bowman)は、しっかりな歌伴ピアノ絡む中、少し甘めで歌い上げていく。中盤にピアノソロを挟んで、ピアノがリードしてのゆったり3連シャッフル風M4「Crazy He Calls Me」(詩:Bob Russell、曲:Carl Sigman)は、ブラシ小気味よく用いたリズムの中、少し過剰な歌伴ピアノ従えて、少し可愛く&囁くように歌い上げていく。中盤に歌心溢れたアコベソロを挟みます。

タム絡めた少し土着なビートからのゆったりワルツなM5「Where Or When」(詩:ロレンツ・ハート、曲:リチャード・ロジャース)は、どことなく南太平洋な響きが醸し出されて、囁くように歌っていく。中盤に客演した増尾好秋(g)の朴訥としたギターソロ、ピアノソロを挟んで、ピアノと共に歌い出すスローな3連シャッフル曲M6「Come Rain Or Come Shine」(詩:John Mercer、曲:ハロルド・アレン)は、ブルージーな雰囲気に包まれて。歌伴ピアノしっかりと色を添えて、中盤にリリカルなピアノソロを挟みます。

流麗なピアノ独奏から始まるスロー系M7「For All We Know」(詩:Samuel L. Lewis、曲:Fred J. Coots)は、そのまま2人のデュオによって、ピアノの甘さと歌声のクールさかま相まって展開。ピアノが軽妙にリードしてのゆったり4ビート曲M8「Let's Call The Whole Thing Off」(詩曲:ジョージ&イラ・ガーシュイン)は、少し作った歌声はユーモラスな印象を感じさせる。中盤にピアノソロ、アコベとドラムの掛け合いを挟みます。

ピアノがリードしてのスローな3連シャッフル曲M9「I Love You For Sentimental Reasons」(詩:デレク・ワトソン、曲:William "Pat" Best)は、デキシーランドジャズっぽい響きの醸し出して展開。中盤にルージーなピアノソロを挟んで、ギターがリードして始まるゆったり4ビート曲M10「Look For The Silver Lining」(詩:B. G. DeSylva、曲:ジェローム・カーン)は、そのまったり感が心地よく、中盤にギターとピアノのソロを挟んで、最後はピアノと歌のリードでエンディングへと。

最後は、アップな3連シャッフル曲M11「Enjoy It While You Can」(詩:海野雅威との共作、曲:海野雅威)。軽妙な響きの古き良き時代のジャズボーカル曲で、中盤に爪弾いてのギターにピアノのソロ、終盤にはフェイク&ギターソロを展開、小粋にエンディング、幕を閉じます。

久々のakikoだったけど、その表現力は円熟の極み。本当に素敵な歌声の連続であったような気がします。

CDコレクションその2741…「ジャンク フジヤマ」新作1枚!

今回は、ジャンク フジヤマ(vo & back-vo)の最新作がお題目です〜。

1:「DREAMIN'(特典なし)
DREAMIN'(特典なし)
ジャンク フジヤマ
ポニーキャニオン
2023-08-02

前作「SHINE[監修:金澤寿和(Light Mellow)]」(レビューはこちら)が発表されたのが2022年7月頭であったので、最新作となる本作は1年1カ月の間を置いて…という事になるんだけど、昨今のシティポップ・ブームのおかげでか、メジャーたるポニーキャニオンと契約、発表と相成った訳です。苦節〜年、とりあえずはおめでとうな1枚。

本作も神谷樹(g, back-vo & all other instruments)が楽曲提供の他、編曲やら諸々で大変尽力していて、全10曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、シンセ鳴り響いて始まるアップ系M1「Dreamin'」(詩曲:神谷樹)で幕開け。いわば夏ソングで、軽やかなギターカッティングにグルーヴィーなベースラインら用いて朗らかさ全開、中盤のギターソロにはタムやシンコペーション交えて、亡きポンタさんがしそうな編曲も確信犯。

ヒップな英語歌詞による歌の導入にギターカッティング続いて始まるミディアム系M2「Catch The Rainbow(Album Version)」(曲:神谷樹)は、これも夏ソング、夏のひとときを表現したささやかな佳曲。中盤にギターソロを挟んで、終盤には冒頭の英語歌詞部分を再演します。

スラップがリードしてのミディアム系M3「Night Crusing」(詩:白井未留、曲:坂本竜太)は、ハードに攻め気味なファンク調。夜とドライブ、シティポップにはありがちな題材。中盤に作者の坂本竜太(b & kbds…M3)によるスラップソロ、中盤と終盤に坂田明奈(a-sax…M3-4)のアルトソロを挟みます。

作者の半田彬倫(kbds…M4)のピアノがリードして始まるスローなハチロク風M4「Southern Cross」(曲:半田彬倫)は、メロウなバラッド曲。「ぼくらは変わっていくよ」と、シティポップらしいテーマを朗々と歌い上げていく。中盤と終盤に坂田明奈のブリリアントなアルトソロを、またジャンクの魂込めたフェイクもよく響きます。

リム4つ打ちにギターがリードして始まるアップ系M5「あれはたしかSeptember」(詩曲:神谷樹)は、いきなりのタイトルコール、夏の一瞬を切り取っての爽快感溢れる青春ソング。中盤にギターソロを挟みます。

雨音にピアノ、そしてギターがリードしてのミディアムな跳ね系M6「雨あがりの街(Album Version)」(詩曲:神谷樹)は、どことなくアーバンな響きを持つバラッド調。再燃する恋?復活の恋?中盤にオルガンソロを挟みながら少し熱込めて歌っていきます。

サビ朗々と歌い出して始まるアップ系M7「Step By Step」(曲:神谷樹との共作)は、朗らかな響きを持つ前向きに生きよう的なテーマの楽曲。スネア4つ打ちが一歩ずつ的な響きを醸し出してる。中盤に舞野州(b…M5 & 7)による指弾きベースソロ、原田彩香(tb…M7)によるトロンボーンソロを挟みます。

ギターらがリードしてのミディアム系M8「Mid-Summer」(曲:神谷樹)は、テーマは夏の恋、井上瞭(ds…M8)がリードしてのサンバなビート用いてまったりと歌っていく。中盤にアコギソロを挟みます。

シンセ類がリードしてのミディアム系M9「Utopia」(詩:新妻由佳子、曲:山川恵津子)は、浮遊感漂うシンセ類の音色の中、略奪愛の行き先=ユートピアへと誘う大人のラブソング。中盤と終盤にAtsuki(flh…M9)のフリューゲルホルンソロを挟みます。


コンガにフルートらがリードしての少しスロー系M10「君は薔薇より美しい」(詩:門谷憲二、曲:ミッキー吉野)は、布施明のカバー。何故かジャンクの歌声がマッチしていて、朗らかに歌い進めていく。シンコペーション交えながらなビートに載せて朗らかに披露し、幕を閉じます。いい選曲&いいカバーでした〜。

さてさて、まあサウンド的には及第点な1枚かと…。今のシティポップ・ブームに乗っかっての手堅い楽曲とその編曲はまずまずでした〜。ただしジャンクが手がける歌詞について、訴求力とかという部分で一般の人にはどう響いてんだろ?何となくのサウンドより、やっぱ歌詞の力が強くないとなかなかブレイクに至らない現在だから…。少し心配です〜。

CDコレクションその2740…「今井優子」1枚!!

今回は、今井優子の7作目がお題目です〜。

1:「DISCLOSE+4 (2023 Remaster)
DISCLOSE+4 (2023 Remaster)
今井優子
ベルウッドレコード
2023-07-19
オリジナル音源は1994年発表。

1987年にキングレコードでデビューした今井優子(back-vo…M1-2, 4-6 & 10)だけど、彼女を知ったのは角松敏生がプロデュースした1990年発表の4作目「DO AWAY +4」のタワレコ再発分を聴いてから(レビューはこちら)。その後、入手できる音源は大体買っちゃったんだけど(こちら)、こちらはその後、途中でベスト盤挟みながらレコード会社や所属事務所の移籍を経て発表となった7作目。初出時の11曲にカラオケ音源4曲加えて全15曲収録です。

ティンバレスがリードしてのアップな16刻みによるM1「恋しくて」(詩:田辺智沙との共作)は、朗らかなメロディを可愛く歌ってのポップソング。ラテンを基調としつつしなやかなビート、中盤にシンセソロとティンバレスソロを挟みながら小気味よく展開。真っ直ぐな女心を明るく歌い飛ばせば、キーボード&ブラス隊がリードしてのアップ系M2「Happy Birthday To Me」(詩:山本成美)は、喰ったビート従えて歌い進めての朗らかな楽曲。自身で祝う誕生日、それはある意味で応援歌。中盤にギターソロを挟みます。

小気味よくリフ重ねて始まるアップな8ビート曲M3「Brunch Time」(詩:田辺智沙)は、日曜日の午後をささやかに歌い上げていく。サビのコード進行は正にシティポップ。かすかなストリングス隊、中盤にギターソロを挟んで、シンセ類がリードしてのアップ系M4「きれいになりたい」(詩:田辺智沙との共作)は、歌詞もメロディも爽やかさ全開、そのタイトルコールはホントにキャッチー。

シンセ類がリードしてのアップな3連シャッフル曲M5「あなたが側にいるなら…」(詩:山本成美)は、シンセベース従えて朗らかなメロディに歌詞のせて歌い上げていく。中盤にミュートトランペット風シンセソロを挟めば、シンセがリードしてのアップな跳ね系M6「倦怠期ならLet's Take It Easy」は、当初は4拍目にスネアも、2&4拍目に変化して疾走感溢れる爽やかな楽曲。歌詞は本当に他愛ない男女模様。中盤にシンセ類の軽やかな掛け合い挟みます。

ジェイク・H・コンセプション(t-sax…M7)のテナーがリードして始まるアップな16刻みによるM7「最後の嘘」(詩:田辺智沙)は、少しナイテイな響きのバラッド曲。テーマは不倫と別れ、中盤と終盤に荒々しいテナーソロ、終盤に島健(p…M1-3 & 7-9)によるピアノソロを挟んで、清岡太郎(tb…M2 & 8-9)によるトロンボーンがリードしての少しスロー系M8「あなたとの快適な距離」(詩:山本成美)は、ボサノバなビート用いての朗らかな佳曲。ストリングス隊やアコギの響きは心地よく、男女の距離感を等身大で歌ってる感じ。中盤にピアノソロ、終盤にトロンボーンソロを挟みます。

高水健司(b…M8-9)のアコベにブラス隊重なって始まる軽やかな4ビート曲M9「靴を買いに行こう!」は、ジャジーな編曲、朗らかなメロディ持ちつつ、歌詞の中身は二股の顛末。それが靴を〜なタイトルは前向き。中盤にピアノソロを挟んで、フルートらがリードしてのアップな16刻みによるM10「私らしく終末を過ごすなら」(詩:田辺智沙)は、小気味いいサウンドに包んで「私らしく」なあり方を歌っていく。中盤にシンセソロを挟みます。

実質最後は、八木のぶお(harmonica…M11)のハーモニカがリードしてのスロー系M11「穏やかな夏の午後」。正にメロウなバラード曲で、そのタイトル&テーマもシティポップらしさに溢れてる。節々のハーモニカソロは叙情的に盛り上げます。

ボーナストラックは、全てカラオケ音源で、本編M1のM12「恋しくて(off vocal ver.)」、同M2のM13「Happy Birthday To Me(off vocal ver.)」、同M4のM14「きれいになりたい(off vocal ver.)」、そして同M5のM15「あなたが側にいるなら(off vocal ver.)」。全てが明るい楽曲ばかりでした〜。

シンガーソングライターとしてどう表現したいか、全てに明確な意図が感じられる1枚。残念ながらあまり売れなかったようだけど、シティポップのブームの中でようやくの再発は嬉しい事ですね〜。

その他参加ミュージシャン。松原正樹(g)、中西康晴(p…M6)、根岸貴幸(kbds)、美久月千晴(b…M1-4 & 6-7)、山木秀夫(ds…M1-4 & 6-9)、ペッカー(perc…M1 & 7)、浜口外茂也(perc…M8)、小池修(t-sax…M2 & 9)、数原晋(tp…M2 & 9)、高橋香代子(back-vo…M1-2,6 & 10)、中山みさ(back-vo…M1 & 6)、宮浦和美(back-vo…M2 & 10)、比山貴咏史(back-vo…M4-5,7 & 11)、木戸やすひろ(back-vo…M4-5,7 & 11)、広谷順子(back-vo…M4-5,7 & 11)、篠崎正嗣ストリングス(strings…M3 & 8)。

CDコレクションその2739…「ジャネット・ジャクソン」30周年記念盤1枚!!

今回は、ジャネット・ジャクソンの5作目、その発売30周年記念盤がお題目です。

1:「janet. (デラックス・エディション)(SHM-CD)(2枚組)
janet. (デラックス・エディション)(SHM-CD)(2枚組)
ジャネット・ジャクソン
Universal Music
2023-07-14
オリジナル音源は1993年発表。

こちら、A&MからVirginに移籍しての1作目。通算だと5作目なんだけど、ジャネット自身が1&2作目を黒歴史化しているらしく、3作目「コントロール」が「ホップ」、4作目「リズム・ネイション1814」が「ステップ」、そして本作が「ジャンプ」、最も勢いのある&アーティスト性を表現した1枚だと思います。初出の28曲にボーナスCDに7曲の全35曲収録。ちなみに特記なきはジャネットとジャム&ルイス共作です。

Disc1枚目「本編」、まずはシンセ音従えて端的に詞の朗読するM1「Morning」で幕開け。左右に振り分けての詞の朗読からギターのリードで始まるミディアムな跳ね系M2「That's The Way love Goes(邦題:それが愛というものだから)」は、本作からの先行シングルで、囁くようなタイトルコールからパーカッシブなメロディを繰り返してのムーディでクールな楽曲。あえて熱さを排除したディレクションは巧み。

チャイムにドア叩く音のみのインタールードM3「You Know…」経て、躍動的なビートによるアップな跳ね系M4「You Want This」は、本作からの6枚目のシング、いかにもジャム&ルイス的なジャクグルビート用いて、小気味よく歌い飛ばしつつ、終盤に挑発系な歌詞を呟くジャネット。

ジャネットの一言!M5「Be A Good Boy」経て、ギターがリードしてのミディアム系M6「If」は、2枚目のシングル曲で、重たいニュージャックスウィングなリズムの中で、ラップにパーカッシブな節回しらで、一方的な気持ちと私たったら〜と歌って下線いく。

ジャネットの一言!M7「Back」経て、アコギ従えて歌い出すM8「This Time」は、少しスローで跳ねたビート加わり、「もう出ていく!」と決意の主張ソング。どことなく大地を感じさせるサウンド、中盤からはストリングス隊のアルペジオの中、高らかなスキャットがドラマティックに色を添えます。

無音なM9「Go On Miss Janet」経て、喘ぎ声にアルトがリフ繰り返して始まるアップ系M10「Throb」は、また行為の最中!それを躍動的なビートの中で端的に伝えていく。どことなくな雑踏感が意図する最中の頭の中、ある意味で窓を得ているのかもしれない。

ギターカッティングから始まるミディアム系M11「What'll I Do(邦題:あなたがいってしまう)」は、サティスファクションな歌詞がローリングストーンズを意識させつつ、真っ直ぐな愛?気持ちを歌っていく大らかなロックチューン。人の会話音をそのまま収めてのM12「The Lounge」(ジャネット・ジャクソン、Joe Shamwell & スティーブ・クロッパー共作)を挟んで、シンセにハンドクラップ重ねて始まるミディアムな跳ね系M13「Funky Big Band」は、アルトと共にパーカッシブなメロディを繰り返していくストリート感溢れた楽曲。アルトやトロンボーン、ピアノのソロらも挟みます。

ヘリコプター音従えてのジャネットの一言!M14「Racism」経て、荒々しいChick D(rap)からのミディアム系M15「New Agenda」は、女だから?黒人だから?少しささやかに権利の主張ソング。それをラップでパワフルに反芻する。

一言を左右に振り分けてのM16「Love Pt. 2」経て、ささやかなコーラスからのアップ系M17「Because Of Love」は、4枚目のシングル曲で、それが愛だから!とささやかかつ淡々と繰り返していく。そのまま風の音エフェクトなM18「Wind」経て、ピアノらがリードしてのスロー系M19「Again」は、3枚目のシングル曲で美メロなバラード曲。オーボエやストリングス隊で色を添えつつ、別離後を綺麗に描きます。

シンセ音従えてジャネットの一言!M20「Another Level」経て、少しスローな跳ね系M21「Where Are You Now(邦題:まぼろしの恋人)」は、後悔について朗らかなメロディ用いて切々と歌っていくバラッド曲。メロウかつ崇高な響きが前向きな印象を残します。

波のエフェクト音だけのM22「Hold On Baby」経て、ジャネットの一言にフレベ絡んで始まるミディアム系M23「The Baby That Loves You(邦題:ぬくもりに抱かれて)」は、Stokley Williams(perc)交えてのボサノバ調なリズムの中、ささやかに男女?の特別な時間を歌っていきます。

雷音のエフェクト!M24「Rain」経て、シンセがリードしてのスローなチキチキ曲M25「Any Time, Any Place(邦題:どんなときも、どこにいても)」は、歌詞には直接的な表現も交えてのラブバラード曲。クールにまとめたサウンドは◎。

雷音引き続いて、ジャネットの一言からシンセ和音積み重ねてのM26「Are You Still Up」、タイトルコールするだけのM27「Sweet Dreams」経て、シークレットトラックのM28「Whoops Now」へと。8枚目のシングル曲で、アップな3連シャッフル用いての明るく歌い飛ばしていく。この曲を挿入する事でジャネットの朗らかさを印象づけてて、いいバランスでアルバムを締め括ります。

Disc2枚目。詞の朗読から始まるミディアム系M1「And On And On」は、本編M25のシングル収録曲&ジャネットが1995年に発表した2枚目のリミックス作「JANET. REMIXED」収録曲。男性コーラス&ラップ従えてタイトルコールしつつの抑え気味なR&B曲。ベースラインに詞の朗読重ねて始まるスローなチキチキ風M2「70's Love Groove」も前述の「JANET. REMIXED」収録曲で、深々としたサウンドの中、テーマと詞の朗読をムーディに同時させていく。雰囲気はとてもエロティック。

トライアングル刻まれて始まる少しスローなチキチキ曲M3「One More Chance」(ランディ・ジャクソン作)は、本編M6のシングル収録曲で、兄ランディの発表曲のカバー。意外と朗らかなメロディを持つバラード曲で、囁くように歌い上げていくジャネット。

ここからはリミックス音源で、本編M4のM4「You Want This(Remix)」は、中盤にMC Lyte(rap)の躍動的なラップも織り交ぜてまとめ直したモノ。本編M21のM5「Where Are You Now(Nellee Hooper Mix)」は、Nellee Hooper(remix)により、ゴージャス感高めたリミックス、サウンドに変化。本編M17のM6「Because Of Love(Muggs 7" With Bass Intro)」は、ベースのイントロを加えてまとめ直した7インチ音源。雰囲気は本編とは全く異なっています。最後は本編M2のM7「That's The Way Love Goes(CJ R&B 7" Mix)」で、こちらも7インチ音源ながら印象的なリフを撤廃、ある意味でそのメロディに耳を傾けられるまとめ方でした。

まあ時代を超えて伝えられるべき1枚。

CDコレクションその2738…タワレコ限定「ビクター・フュージョン」ベスト集1枚!!

こちらはタワレコ限定、ビクターからのフュージョン関連ベスト集第2弾が発表となりました。

ちなみに1作目はこちらです。

1:「ゴー・ゴー・J-フュージョン2 The Best J-Fusion Of Victor Archives : late 80s〜early 00s」
4988002931682
オムニバス
タワレコ限定
2023-07-05

第2弾もこちらも、ビクターエンタテインメントが有するカタログの中から、1980年代後半から2000年代初頭に発表された音源からのコンピ集。選曲は八田誠氏、監修は馬場雅之氏で、CD2枚に全28曲収録。楽曲のクレジットはこちらです。


Disc1枚目、まずは熱帯JAZZ楽団によるアップ系M1「September」(1998年…White - McKay - Willis共作)で幕開け。E.W.& F.の代表曲をアルトが軸となって展開。中盤にそのアルトソロ挟みつつ、小気味よいブラス隊とラテンパーカッションの伴奏、中盤にはピアノのクラーベ経て高らかなトランペットソロからブラス隊ソリをと、彼ららしい編曲&演出も粋なモノ。

ブラス隊がリードしてのMALTAによるアップ系M2「High Pressure」(1987年…Malta作)は、彼の代名詞的な楽曲でJTのキャビンCMソング。L.A.録音で、軽快にアルトがテーマ、中盤にドン・グルーシンによるシンセにアルトのソロ、終盤のサビ反芻にはギターも絡みつつ、変幻自在なヴィニー・カリウタ(ds)のドラム煽りも印象的。

シンセベースにギター重なって始まるPACIFFIC COAST JAM featuring Bud Nuanez, Pauline Wilsonによるスローなチキチキ曲M3「I'm Gonna Be Alone」(1989年…角松敏生&佐野健司共作)は、1番はBud Nuanezのギター、2番からはポーリン・ウィルソン(vo)の歌がリードしての正に夏!角松さんらしい楽曲。シーウィンド2名のキャスティングは彼の趣味の世界。

本田雅人氏の各種サックス重奏からのフォー・オブ・ア・カインドによるミディアムな3連シャッフル曲M4「Keep The Faith」(2004年…青木智仁作)は、アルトに塩谷哲(p)が絡み合ってのAメロ、ハーモニクスな作者=青木智仁(b)のBメロ、アルト&ピアノによるサビで構成されるブルージーな楽曲。中盤にアルトソロ、ビアノとアルトの軽妙な掛け合い、そしてピアノソロをと楽しげに進行します。最後にもアルトソロと、存分に自己表現し合います。

ブルージーなアコギから始まるJ & Bによるミディアム系M5「At The Right Place」(2004年…J & B作)は、グルーヴィーなリズムにギターカッティング加わってリフをとことん繰り返していく。そこにオルガン、ギターのフィルが重なっめコード流してのサビ。新たなリフな中でギターソロ(右側)存分に。元のギターカッティングにユーモラスなベースフィル付加し、楽しめグルーヴ!な時間。そこに再びギターソロ(右側)重ねてサビ反芻、そして大地感じさせるギターソロ(左側)のままフェードアウトしちゃう。

小気味よくリフ重ねて始まる小池修による少しスロー系M6「Breezin」(2000年…ボビー・ウーマック作)は、ジョージ・ベンソンの名曲!知られたメロディをテナーで朗々とブロウしていく。中盤と終盤にテナーソロ、大いに熱を込めて自己表現します。

小気味よいスラップからの櫻井哲夫によるミディアム系M6「Dispensation」(2000年…櫻井哲夫作)は、第1期カシオペア+勝田一樹(a-sax)の編成での櫻井さんのデビュー20周年ライブからの音源。そもそもはJIMSAKUでの発表曲だけど、1番はアルト、2番はギターがテーマ、中盤にアルトソロから全員ユニゾン、ギターソロを端的に挟みます。

EWI&ギターのキメからの本田雅人によるミディアムなワルツなM7「Condolence」(1998年…本田雅人作)は、EWIがテーマ奏でての本田さんらしいテクニカルなフュージョン曲。節々にギター添えるのはT-SQUAREらしくもある。中盤に森村献(p)によるピアノソロ、バスドラ連打からのEWIソロは盟友=則竹裕之(ds)との関係性故のモノ。終盤に梶原順(g)のギターソロも盛り込みます。

打楽器?そこにアコギ重なって始まる赤木りえによるアップ系M8「Sudden Samba」(2001年…ニール・ラーセン作)は、ドラムレスながらフルートがささやかにテーマ伝えていく。彼女のラテン嗜好がセンス良く形になってる。中盤にボンゴにフルート、アコギのソロ、終盤にアコギとフルートの掛け合いを挟みます。

流麗なピアノから始まる重実徹によるM9「On Matrix」(2000年…重実徹作)は、躍動的な打ち込み加わって、オルガンがテーマ奏でてのグルーヴィーなデジタルファンク。シンセによるスペーシーなBメロ、ピアノによるサビと、鍵盤類各種使い分けて展開。中盤にオルガンにダニー・マッキャスリン(t-sax)テナーのソロを挟みます。

鍵盤類がしっかりリードしての小林香織によるスロー系M10「Nothing's Gonna Change My Love For You(邦題:変わらぬ想い)」(2005年…Michael Masser & Gerald Goffin共作)は、ジョージ・ベンソンの発表曲を、アルトでカバー。スムースな響きの伴奏用いて、そのメロディの良さを再認識。終盤、端的にギターとアルトのソロを挿入。

バンドネオンとフリューゲルホルンがリードしての浜口茂外也によるスローなチキチキ風M11「Twilight Wave」(2000年…浜口茂外也作)は、いかにもラテンらしい哀愁漂うテーマを吉川忠英(ac-g)のアコギとフルートが繋いでいく。終盤、雰囲気は一転し、小気味よい打楽器らと共に明るいテーマとなってそのままフェードアウト。

シンセがリードしての天野清継&国府弘子によるスローな跳ね系M12「Steppin' Out」(1993年…国府弘子作)は、タイトなファンクビートの中、ギターにピアノがテーマ繋いでいく。中盤にゲイリー・ハービック(a-sax)のアルトソロ、終盤にそのアルトが色を添える形でのギターソロを挟みます。

佐山雅弘(p)ピアノが軽やかにリードしてのPONTA BOX & 吉田美奈子によるスロー系M13「The Lady Wants To Know(邦題:淑女の想い)」(1998年…マイケル・フランクス作)は、情感込めて吉田さんが歌っていく。ハチロクからチキチキへと変化させてと、ポンタさんのリズムに対するしなやかさが大いに堪能できます。終盤のエレピソロはハチロクに戻ります。

Disc2枚目、まずは躍動的なピアノがリードしての国府弘子によるアップ系M1「Slingshot」(1990年…国府弘子作)で幕開け。ピアノにアルトがテーマ繋ぎつつの爽やかな響きの楽曲。岡沢章(b)と渡嘉敷祐一(ds)によるタイトなリズムと土方隆行(g)によるギターを下支えとし、中盤は雄弁なピアノソロ、サンバな打楽器がリードしてのドラムソロ、アルトとピアノの掛け合い、そして同時ソロらを挟んで楽しげに展開します。

打ち込みにスラップ重なって始まるタイガー大越によるアップ系M2「Face To Face」(1989年…タイガー大越作)は、上のM2に続いてのJTキャビンCMソング。そう思うとその高らかなトランペットによるテーマは、雰囲気しっかりと受け継いてる。中盤にトランペットソロからギター繋いでテーマ反芻します。

ギターやベースがリードしてのBAND OF PLEASUREによるミディアム系M3「I Heard It Through The Grapevine(邦題:悲しいうわさ)」(1996年…N. Whitfield & B. Strong)は、そもそもはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの1970年発表曲。デヴィ爺とジェイムス・ギャドソン(ds)をゲストに迎えてて、テーマはデヴィ爺(右)、山岸潤史氏にデヴィ爺の順でギターソロ、続木徹(e-p)のエレピソロを挟みつつ、ブルース寄りなフュージョンを展開。

ブラス隊の掛け合いからの青木智仁によるアップ系M4「Finger Tough」(2000年…青木智仁作)は、彼の2作目のオープニングを飾った楽曲で、グルーヴィーなリズムに小刻みなブラス隊のテーマ、大いなるインパクト持つ楽曲で、本田雅人(a-sax)に勝田一樹(a-sax)にとアルトソロを繋いで掛け合って絡み合って。その後はオルガンソロ挟めど、人気アルト奏者2人の共演にも衝撃感じた次第。青木さんご存命なら日本のフュージョン、どうなってたかな?

ピアノがリードしてのフォー・オブ・ア・カインドによるミディアム系M5「Summer Soft」(2004年…スティービー・ワンダー作)は、その青木さんのベースに本田さんのアルトがテーマ繋いでのスティービー・ワンダーのカバー。サンバ調なビートもサビに用いつつ、ロマンティックにまとめてる。中盤にリリカルなピアノにアルトのソロ、サビ反芻の中で再びアルトが豪放にソロを取ります。

ソプラノとギターがリードしてのWITNESSによる少しスローな跳ね系M6「Dear Old Avignon」(2005年…本田雅人作)は、ライブ音源で、梶原順(g)のギターと本田さんのソプラノがテーマ展開してのスムースジャズ。中盤に音使いのセンス溢れたギターソロ、終盤にソプラノソロを挟みます。表には出ないけど小野塚晃(kbds)もメンバーなんだよね。

ピアノが軽妙にリードしての塩谷哲 with SALT BANDによるミディアム系M7「Keep Smiling!」(2002年…塩谷哲)は、ライブ音源で、しばしのピアノ独奏、中盤からバンド加わって浅野祥之(g)によるギターソロ。かなりグルーヴ感溢れたそのサウンドの肝は松原秀樹(b)と沼澤尚(ds)のリズム隊。

アコギ2本掛け合ってのJとBによるミディアム系M8「Laughter In The Rain」(2006年…ニール・セダカ)は、2人の素朴な掛け合いが心地よく染み渡る。中盤にアコギソロ(左)、終盤にアコギソロ(右)を挟みます。2人のお互いを称え合う関係性が成し得たユニットですね。

中近東的なスキャット鳴り響いて始まる春名正治によるアップな3連シャッフル曲M9「Means Know」(2001年…春名正治作)は、ソプラノが高らかに&指弾きベースがテーマ繋いでの楽曲。中盤にソプラノソロを挟みます。

アコギ鳴り響いて始まる松原正樹によるM10「Been」(2004年…松原正樹&南部昌江共作)は、高水健司(b)のフレベとのデュオによる壮大な大地を感じさせる編曲施してのモノ。中盤からはフレベも大いに色を添えて、アメリカへの2人の憧憬が大いに形になっています。

知られたイントロからの熱帯JAZZ楽団によるミディアム系M11「Orange Express」(2005年…渡辺貞夫作)は、作者のナベサダ迎えて、氏の代表曲をラデンなビッグバンド編成にて楽しげに披露。中盤にアルトソロ、またブラス隊のソリパートやラテンな打楽器ソリなど仕掛けも多数。

チャイナなシンセがリードしての森村献による少しスロー系M12「Primer Beso」(2001年…森村献作)は、ストリングス隊従えつつ、ピアノが朗らかなメロディを奏でていく。中盤にリリカルなピアノソロ挟みながら、氏の好むキューバなサウンドを情感込めて披露しています。

ギターがリードしての新川博氏が中心人物!GARPによるミディアム系M13「Midnight Cowboy」(2001年…Garp作)は、ギターにピアノがテーマ繋いでの楽曲。正にスタッフの再現!そんな事を感じさせるサウンド用いて、中盤に終盤にとまあまあ挟んだギターソロ。エリック・ゲイルっぽくなフレージングも松原正樹(g)の確信犯。

最後は、村上”ポンタ”秀一 feat. 角松敏生&南佳孝によるM14「ソバカスのある少女」(2003年…詩:松本隆、曲:鈴木茂)で、ティン・パン・アレーの代表曲の1つを、ポンタさんがデビュー30周年作で2名の個性派ボーカリスト迎えてカバー。中盤に佐藤博(org)のオルガン、鈴木茂(g)のギターのソロ、終盤にアコギソロを挟みます。

そんな訳で第2弾は以上。1980年代後半から2000年代初頭という時代に、J-Fusionの音源を多数発表していた元気のある会社はビクターエンターテインメント。PONTA BOXの圧倒的なセールス力、そしてその頃の中心的なJ-Fusionプレイヤー達らの契約を持ってた事も、元気であった理由なんだけどね。何だかその頃が懐かしく感じる今日この頃です。

CDコレクションその2737…「川添象郎」プロデュース集1枚!!

今回は、川添象郎氏によるプロデュース作のベスト集1枚がお題目です〜。

1:「象の音楽 〜世界に衝撃を与えた川添象郎プロデュース作品集〜
象の音楽 〜世界に衝撃を与えた川添象郎プロデュース作品集〜
ヴァリアス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-03-29

実はその名は全く知らなかったんだけど、音楽プロデューサーや空間プロデューサー、またイヴ・サンローランの日本代表らも務めた川添象郎氏のプロデュース作品のコンピ集が本作となります。CD2枚に全28曲収録です。

まあ祖曽部が後藤象二郎という事で高知県にも縁のある人物でもあるし、父は知られたイタリアンレストラン「キャンディ」の創業者。自身も若かりし頃はフラメンコギタリストしたり、舞台芸術のプロデュースをしたりとその活動の幅広さ、また逮捕歴も数々。

アルファレコードの村井邦彦との出会いもあり、1970年代は多くのアーティストを輩出した模様。私の時代だとYMOやCASIOPEAなどは、彼がプロデューサーを務めていた事、今回知りました。

Disc1枚目は「Vocal Side」です。
まずは近年のプロデュース作だけど、ピアノのトレモロからのSoulJaによるM1「ここにいるよ feat. 青山テルマ」(2007年…詩曲:SoulJa)で幕開け。SoulJaによるラップと青山テルマによるサビによって構成される。歌詞は3番迄?かなり言いたい事あるSoulJaでもある。終盤のSoulJaが歌うサビに暖かさを感じて、そのアンサーソングとしてのSoulJaによるM2「そばにいるね feat. 青山テルマ」(2008年…詩:SoulJa & 青山テルマ、曲:SoulJa)は、作詞にも大いに関与したテルマによるサビとSoulJaによるラップ、新たに付加したメロディによって構成。中盤にアコギソロを挟みつつ、女性目線、そこがポイント。

ピアノやソプラノがリードして始まるふくい舞によるスロー系M3「いくたびの櫻」(2011年…詩:山上路夫、曲:佐藤博)は、NHKテレビ時代劇「隠密秘帖」らの主題歌に起用された美メロなバラード曲。ハスキー?印象的な歌声用いて情感たっぷりに歌い上げていく。

ミッキー・カーチスによるスローな3連シャッフル曲M4「UNCHAINED MELODY」(1994年…詩曲:Hy Zaret & Alex North共作)は、あの知られたメロディを色艶ある歌声で歌い上げていく。中盤にテナーソロを配して、またブラシ用いたジャズ寄りな編曲も好感が持てます。

軽妙にピアノがリードしてのいしだあゆみによるスローな跳ね系M5「おとこたち」(1981年…詩:岩谷時子、曲:佐藤健)は、いわばムーディで歌詞は昭和な歌謡曲なんだけど、パラシュート勢ほぼ参加によってセンスよくまとめてます。

デジタルな打ち込みからの高橋幸宏によるミディアム系M6「DRIP DRY EYES」(1981年…詩:Chris Mosdell、曲:高橋幸宏)は、シンセベース小気味よく鳴り響く中で全編英語歌詞、いつもの調子で緩く歌う幸宏さん。やっぱりイギリス的。

吉田美奈子によるスローなチキチキ曲M7「TORNADO」(1980年…詩曲:吉田美奈子)は、ザ・プレイヤーズのメンバー一部にマイク・マイニエリ(vibes)らで録音された重くナイティなバラード曲。中盤と終盤にヴァイブソロ配しつつも、サウンドを支配しているのは美奈子さんのコーラスワークだと思う。

ピアノらがリードして始まるブレッド&バターによる少しスロー系M8「あの頃のまま」(1979年…詩曲:呉田軽穂)は、少し影のあるメロディを、「サイモン&ガーファンクル」を歌詞に用いて「あの頃」を切々と2人でハーモニー、歌い上げていきます。

シンセがリードしてのサーカスによるアップ系M9「アメリカン・フィーリング」(1979年…詩:竜真知子、曲:小田裕一郎)は、叶正子を軸に歌い進めての超朗らかな響きの楽曲。その朗々としたサビは本当に美しい。JALのCMにも使われたらしい。

アコギがリードしての細野晴臣&イエロー・マジック・バンドによるアップ系M10「はらいそ」(1978年…詩曲:細野晴臣)は、細野さんらしいお気楽さが満ち溢れた楽曲。中盤にシンセ音の洪水、そこが坂本龍一氏のささやか以上な自己主張。終盤に口笛、また足音や台詞らで遊び心をちゃっかりと披露しています。

ピアノやギターがリードしての大橋純子&美乃家セントラル・ステイションによるスロー系M11「霧に抱かれて」(1977年…詩:竜真知子、曲:林哲司)は、ドラマティックなバラード曲。男女の再会を情感たっぷりに歌い上げます。中盤に土屋昌巳のギターソロを挟みます。

多分ホルンがリードして始まるハイ・ファイ・セットによるM12「卒業写真」(1975年…詩曲:荒井由実)は、ユーミン初期の名曲をオケ隊を従えて情感たっぷりに歌い上げていく。ささやかなコーラスワーク、オケ隊による間奏と、メロディの良さを真っ当に伝えます。

ベースの喰ったラインからの雪村いづみによるスロー系M13「バラのルムバ」(1974年…詩:村雨まさを、曲:服部良一)は、モチーフはルンバ、クラシカルなBメロ、ジャジーなサビと、バッグ努めたキャラメル・ママが大いに異彩を放った伴奏が印象的。

オケ隊とオーボエがリードしてのルネによる少しスロー系M14「ミドリ色の屋根」(1974年…詩:さいとう大三、曲:村井邦彦)は、いかにも昭和な響きのマイナー感溢れるバラード曲。ルネは、カナダ出身の13歳の少年ルネ・シマール。変声前の伸びやかな歌声は切々と響きます。

弦楽器がトレモロして始まるGAROによるスロー系M15「学生街の喫茶店」(1972年…詩:山上路夫、曲:すぎやまこういち)は、昭和のフォークソング代表格な楽曲。中盤にオーボエソロを挟みます。アルファ村井邦彦らと共に企画してセールスに繋がったらしい。

いきなり歌い出し!小坂忠によるスロー系M16「機関車」(1975年…詩曲:小坂忠)は、フォーキーな響きの中で高らかに歌い上げていくバラード曲。そのR&Bテイスト満載な歌声は魂の響き。中盤に鈴木茂のギターソロ、コーラスは吉田美奈子さんや山下達郎氏、大貫妙子さんだったりします。

詞の朗読、そこに怖々しい絶叫が響き渡って始まるチェット・フォーチュンとトライフによるアップ系M17「アクエリアス(輝く星座)」(1971年〜詩:Gerome Ragni & James Rado、曲:Galt Mac Mermot)は、ミュージカル「ヘアー」の楽曲を日本語版公演出演者によってカバーしたモノ。この公演の打ち上げの最中に大麻パーティしてて逮捕されたらしいです(公演はもちろん中止)。

Disc2枚目は「Instrumental Side」。
飛行機音なエフェクトからの深町純によるアップ系M1「ON THE MOVE」(1978年…詩:福沢エミ、曲:深町純)は、ブラス隊+シンセがテーマ伝えるファンキーチューン。中盤にスティーブ・ガッドのリズムにウィル・リーによるベースソロ、リチャード・ティーによるピアノ連打と、正にN.Y.録音の妙味。女性陣のコーラスワークもいいアクセント。

YELLOW MAGIC ORCHESTRAから3曲。まずはミディアム系M2「FIRECRACKER」(1978年…詩:Martin Denny、曲:YMO)は、いかにもな東洋系メロディをシンセで繰り返す。そして代表曲!M3「RYDEEN」(1979年…曲:高橋幸宏)は、知られたメロディだけど途中のエレドラ連打、終盤のサビに対するシンセのハーモニー。色々と手を入れている事に今更気づく。冒頭のシンセワークが超未来的!M4「BEHIND THE MASK」(1979年…詩:Chris Mosdell、曲:坂本龍一)は、ボコーダーの先鋭的な響きも聴きドコロ。

坂本龍一によるアップ系M5「riot in Lagos」(1980年…曲:坂本龍一)は、氏の2作目収録曲で、打ち込み?多重録音?鬼才の鬼才らしい側面を大いに表現した楽曲。

大村憲司にリー・リトナー、渡辺香津美と、3名のフュージョン系ギタリスト迎えてのM6「アランフェス協奏曲」(1978年…曲:Joaquin Rodrigo)は、深町純の編曲によってL.A.録音されたモノで、17分31秒の長尺曲。香津美さんのジャジーなギターソロ、アーニー・ワッツのテナーソロ、リトナーによるアコギソロ経て、デイブ・グルーシンのピアノ独奏、スローなチキチキへと変化し、知られたメロディをギターが。そのまま小刻みにフレーズ繰り出してのギターソロは多分リトナー。リフ変わってロックなギターソロは大村さん。ストリングス隊のソリ経てギターカッティング、テンポアップして2名によるギター掛け合い大会は大村さんとリトナー。そのままフェードアウトします。

CASIOPEAで2曲、まずは知られたイントロからのミディアム系M7「朝焼け」(1981年…曲:野呂一生)は、ハービー・メイソンのプロデュースによる5作目からの音源。整理されてスッキリした編曲でのモノ。また続くミディアム系M8「スマイル・アゲイン」(1981年…曲:野呂一生)は、6作目冒頭に配されてた楽曲。らしいメロディにタイトなリズム施され、彼ららしい楽曲かと。

深町純&ザ・ニューヨーク・オールスターズで2曲、まあフュージョンファンにとっては歴史的ライブ音源の1つからのモノで、その冒頭を飾ったアップな16刻みによるM9「ROCKS」(曲:ランディ・ブレッカー)は、マイケル・ブレッカーにデヴィット・サンボーン、ランディ・ブレッカーにスティーブ・カーンでの掛け合い大会、キレッキレなガッド御大のドラミングと正に神な音源。続くは本ライブのハイライトだったミディアム系M10「LOVE PLAY」(曲:マイク・マイニエリ)。マイニエリのヴァイブを軸としてテーマ展開。ヴァイブにギターのソロ、リズムはラテンっぽく変化して激しくヴァイブソロ。そしてガッド御大のドラムソロとなり、粘っこくもらしいソロ全て披露。ファンにとってはマストなモノと言えます。そして後奏に入り、深町氏のシンセがドラマティックにリート、タム連打によって迎えるエンディングは非常に清々しくもある。

最後は、川添象郎 with 三谷真言によるM11「BULERIA」(1966年…曲:Public Domain)。フラメンコギタリストの側面持つ川添氏が、三谷氏とのデュオでライブ録音したモノで、正に情熱的にフラメンコしちゃってました。

アルファレコードにおける村井邦彦氏と川添象郎の関係って、光と影っぽく感じちゃうんだけど、自伝「象の記憶 日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えたプロデューサー」が何となく気になります。

CDコレクションその2736…「ジョージ・ベンソン」1枚!

今回は、ジョージ・ベンソン(g & vo)が1986年にモントルーで行ったライブ音源がお題目です〜。

1:「Live At Montreux 1986」:Live At Montreux 1986〜George Benson
Live At Montreux 1986
George Benson Michel Ferla Thierry Amsallem
Mercury Studios
2023-07-14

はい、本編をCD2枚、映像をDVD1枚という体裁で発表となった本作ですが、振り返れば2006年4月にその映像については「ライヴ・アット・モントルー 1986 [DVD]」という形でヤマハミュージックアンドビジュアルズより発表済だけど、どうも買ってなかったみたい。

エグゼクティブ・プロデューサーはClaude NobsにGeoff Kempin, Terry Shandが務めて、CD2枚に全15曲収録。前述の既発表分より3曲程少ないみたい。バックを務めたは、マイケル・オニール(g & back-vo)、デヴィッド・ガーフィールド(p)、バーナビー・フィンチ(kbds & back-vo)、Stanley Banks(b)、Bubba Bryant(ds)、Vicki Randle(perc & back-vo)、Steve Tavaglione(a-sax)、ブランドン・フィールズ(a & t-sax)、Ralf Rickert(tp)。まあこの時点でのベスト的なセットリストです。

さて、Disc1枚目、大いなる歓声からカウント経てのM1「Feel Like Making Love」(ユージン・マクダニエル作)は、アップな16刻み用いての軽やかな編曲施して。スキャットも挟みながら男っぽく歌い進めるベンソン。中盤のシンセソロにも奔放にスキャット重ねて、ブラス隊らがリードしてのアップ系M2「Off Broadway」(ロッド・テンパートン作)は、一転してギターがリード取っての直進的なインスト曲。中盤にオニールによるロックなギターソロ、終盤に流麗でジャジーなギターソロを挟みます。

ギターがリードしてのアップ系M3「Weekend In L. A.」は、ギターがオカズ饒舌に交えながらテーマ展開してのメロウなインスト曲。中盤にピアノにしっかりめなギターのソロは存分にジャズしちゃってる。テーマ反芻後もギターのリードでエンディングへと。スキャットがリードしてのアップ系M4「Lady Love Me(One More Time)」(デヴィッド・ペイチ&ジェイムス・ニュートン・ハワード共作)は、少し影のあるメロディを軽やかに歌い進めていくアーバンな楽曲。朗々と歌い上げてのベンソンです。

流れるエレピにしばしのMC、スローなチキチキ風M5「Love Ballad」(スキップ・スカボロウ作)は、しばしはメロウなバラード調、カウントからアップ系に変化し、朗々と歌い上げていく。中盤に得意のスキャットオンギターソロを挟んで、軽妙な4ビートからのM6「Beyond The Sea」(Charles Trenet、詩:Jack Lawrence)は、ジャズスタンダード曲を古き良きジャズっぽい編曲で甘く歌い上げて披露。中盤にはトランペットを軸としたブラス隊間奏、スキャットオンギターソロ、テンポダウンして小粋にエンディング。

ギターがリードしつつ、小気味よくも知られたメロディ紡いてのアップ系M7「Affirmation」(ホセ・フェリシアーノ作)は、クロスオーバーな響き。多くにカバーされた楽曲を正にセンスよくギターで奏でていく。中盤にギターにエレピのソロを挟めば、ギターがリードしてのアップ系M8「My Latin Brother」は、ギターが少し影を持つテーマを奏でて。ラテンなビートが軽妙さを意識させる。中盤に流麗なギターにトランペットのソロを挟みます。

Disc2枚目、ギターが存分にリードして始まるアップ系M1「Love X Love」(ロッド・テンパートン作)は、ナイティでスムースな歌モノ。中盤と終盤に流麗なギターソロを挟んで、ささやかなイントロから始まる少しスロー系M2「In Your Eyes」(Dan Hill & Michael Masser共作)は、美メロなバラード曲で、時に深々と歌い上げれば、ピアノが流麗にリードして始まるスロー系M3「The Greatest Love Of All」(リンダ・クリード& Michael Masser共作)は、ホイットニー・ヒューストンの歌唱で知られてるけど、ベンソン自身も早くにカバー。テンポ落として盛り上げたりしながら雄弁に歌い上げます。

スキャット絡めて始まるアップ系M4「20/20」(ランディ・グッドラム& Steve Kipner共作)は、口早に歌い上げていく疾走感溢れるA.O.R.と言える。中盤に女性と共にのユニゾンスキャットは小気味よい。ブラス隊がリードしてのアップ系M5「Never Give Up On A Good Thing」(Michael Garvin & Tom Shapiro共作)は、女性ハーモニー従えて歌い進めるソフトなファンキー曲。

グルーヴィーなベースラインからのアップ系M6「Turn Your Love Around」(ビル・チャンプリン、ジェイ・グレイドン&スティーブ・ルカサー)も、ソフトなファンキー曲だけどそのサビ部分のキャッチーさは半端ない。最後はギターカッティングからのアップ系M7「On Broadway」(Barry Mann, Chnthia Weil, Jerry Leiber & Mike Stoller共作)。小気味よいリズム隊の中、朗々と歌い上げてくベンソン。中盤にスキャットオンギター、ギターにスキャットでとソロを取り、スキャットとブラス隊の呼応タイムから再びスキャットオンギターでとエンターテイナーな時間大いに。そしてビート繰り出してなドラムソロしばし。イントロ部分に戻ってギターソロの裏でブラス隊がソロ的な彩り加えて、そのままドカドカとエンディング、幕を閉じます。

前述の通り、ベストライブ的なセットリストであるし、ベンソン自身も演奏時=43歳!脂乗り切ってて歌にギターにと完璧なパフォーマンスを繰り広げていました〜。

CDコレクションその2735…「海外ジャズ ベース奏者」関連3枚!!

今回は、「海外ジャズ」の中で「ベース奏者」の3枚がお題目です〜。

1:「ザ・ファンク・ストップス・ヒア」:The Funk Stop Here〜Mike Clark & Paul Jackson
ザ・ファンク・ストップス・ヒア
マイク・クラーク&ポール・ジャクソン
SOLID/ENJA
2014-10-15
オリジナル音源は1992年発表。

ハービー・ハンコック率いるヘッドハンターズのリズム隊を担ってたポール・ジャクソン(b、vo…M5)とマイク・クラーク(ds)による共同名義作。単にジャクソンがベーシストである事からこの記事に織り込んじゃいました〜。プロデューサーはJim Payneが務めて、全10曲収録、楽曲は全て2名+Jeff Pittson(kbds)にケニー・ギャレット(sax)、Jim Payneの共同という形です。

まずはグルーヴィーなリフからのアップ系M1「Steady Freddy」で幕開け。テーマらしきはなく、そのまま朗々とアルトソロ、そしてラインを発展させてのベースソロ経て、ドラムに煽られて再びのアルトソロのまま、フェードアウトする。端的なキメからのアップ系M2「Four String Drive」は、小気味よいベースラインの中、ソプラノが浮遊感漂うテーマとキメなサビを繰り返す。中盤にソプラノソロ、テーマ反芻してリズム発展のドラムソロ、そのままフェードアウトします。

全員のキメ?端的なサビ!からのミディアム系M3「Spider Man」は、パラディドル絡めた小刻みなビート用いつつ、アルト多重による端的なテーマを展開。中盤からキーボードソロ、そのままエンディングへと。ベースラインにアルト被せて始まるミディアム系M4「Swamp Thing」は、ソプラノ&エレピがテーマ奏でての抑えつつながらもグルーヴィーな楽曲。中盤にソプラノにエレピのソロ、攻撃的にリフ変化して再びのソプラノソロは激しく攻め立てて、そのままアルトがリードしてのアップな3連チャンシャッフルM5「Hotel Domingo」は、ジャクソン自身がリード取っての歌モノ。ブルース寄りなファンクと言える。中盤にアルトにギターっぽい音色でシンセのソロ、サビ繰り返してアルトのリードのままでフェードアウトすれば、被さってなドラムフィルからのM6「Jurasic Park」は、結果的にドラムソロのみで構成。スネア軸にタムにシンバルにと叩きまくって以上でした。

アルトがリードしてのスローな3連シャッフル曲M7「Funk Is … Bill Doggett」は、ブリリアントにアルトがテーマにソロにと大いにブロウ。グルーヴィーなベースラインからのアップ系M8「Pitt & The Pendulum」は、ソプラノ&エレピが小刻みなテーマを展開。中盤にピアノソロには大いにドラムがフィル入れまくる。

パラディドル絡めてのリズムパターンにクラヴィネット&ベースがリフ重ねて始まるミディアム系M9「Slinky」は、ソプラノが伸ばしたテーマを重ねていく。そのままのソプラノソロは徐々に熱込めてしっかりと展開。リフ従えてのドラムソロもしっかり挟んでそのままフェードアウト。最後はM1をリプライズしてのM10「Steady Freddy(Reprise)」。そのグルーヴィーなリフを繰り返してフェードアウト、幕を閉じます。

グルーヴ一筋!そんな2人のこだわりが鮮明に表現された1枚だと言えます。

1:「ライヴ・イン・ケルン」:Live In Koln〜Jamaaladeen Tacuma And Cornell Rochester Meet The 
ライヴ・イン・ケルン
Podium 3 
ジャマラディーン・タクマ
SOLID/TIMELESS
2021-03-10
オリジナル音源は1994年発表。

こちら、ジャマラディーン・タクマ(b)が、よく共演しているCornell Rochester(ds)と、オランダ出身のポディアム・トリオ=Jan Kuiper(g)、Paul Van Kemenade(a-sax)、Walter Wierbos(tb)と1993年3月8日にドイツのケルンで行ったライブ音源となります。エグゼクティブ・プロデューサーはWim Wigt、プロデューサーはポディアム・トリオが務めて、全4曲収録です。

まずは全員によるキメから始まるミディアムな跳ね系M1「Blues For Dolphy」(J. Kuiper作)で幕開け。ファンクなビートの中でポディアム・トリオのフロント3人=ギターとアルト、トロンボーンが軽妙なテーマを展開。まずはアルトソロ、タクマのリードで倍テンし、呼応してヒステリックにブロウする。続くはギターソロ、シンセ?いや、ギターシンセな音色でしばし、後半はロックなテイストで速弾き含めて存分に。呼応するベースラインも有機的。そしてトロンボーンソロ、朗々とブロウしつつもギター&アルトが色を添える。喰ったビートに全員が絡み合って徐々に登り詰めて、テーマ反芻、スパッと迎えるエンディング。

アルト&トロンボーンがリードしての軽快な4ビート曲M2「Mr. Monk」(J. Kuiper作)は、ファンクビートを織り交ぜながらフロント3名が入り乱れながらテーマ展開する。3名が同時ソロ的にしばし展開、抑揚持たせながら、また倍テンもしながらそれぞれが奔放に奏で合う。静かに転じて4ビートの中でベースソロは、ライン発展させながらな序盤、ハイハット16刻みに変化して小刻みに指弾き重ねる。そしてドラムソロは、スネア連打からのタムへの発展系。しっかりとテーマ反芻、超高速4ビートに変化して一気に迎えるエンディング。

アルトのリードで始まるスローなチキチキ曲M3「Mo's Mood」(P. Van Kemenade作)は、そのタイトルの通りにムーディな響きのバラード曲で、トロンボーンもかすかに色を添えていく。まずはアルトソロ、ブレイクも交えながら朗々とブロウする。アルトとトロンボーンが絡みながら反芻するテーマは、スローな3連シャッフルに変化する。静かに転じてギターソロ、まずはギターシンセな音色でしばし、ギター音に戻して切々と爪弾き、トロンボーンのブロウ従えてロックな速弾き。そしてトロンボーンソロ、絞り出すかのしばし、徐々に静かに転じつつも反転、大いに盛り上がってアルトと共にテーマ反芻、キメ重ねて迎えるエンディング。

最後はね、ギターらがリードしてのアップな3連系M4「High Life」(J. Kuiper作)。アルト&トロンボーンが軽妙にテーマ展開してのラテン調。まずはトロンボーンソロ、朗々とブロウし続けて、そこにアルトやギターシンセが色を添えてく。アルトソロ、喰ったリズムの4拍子に変化して朗々とブロウし続ける。静かに転じてドラムソロ、タム連打を大いに繰り返しての構成。M2のと同様にあまりシンバルを交えないのかプレイスタイルだけど、終盤は大いに絡めてた。で、軽やかにテーマ反芻、スパッとエンディング。メンバー紹介経て幕を閉じます。

ジャズの1つの形ですね〜。お腹いっぱい(笑)。

2:「ゴーイング・トゥ・ザ・ネクスト・レヴェル」:Going To The Next Level〜Simone Vigola
ゴーイング・トゥ・ザ・ネクスト・レヴェル
シモーネ・ヴィニョーラ
キングレコード
2011-03-23
オリジナル音源は2011年発表。

1987年9月にイタリアのアヴェリーノという街で生まれたシモーネ・ヴィニョーラ(b, vo, ac-g, ds, perc & prog)が発表した初めてのオリジナル作が本作。購入動機はキングの「低音」シリーズの1つだったからだと思う。ほとんど全てを自身で奏でて、ボーナストラック1曲含む全14曲収録です。

まずはデジタル処理&繰り返されるパーカッシブな女性の歌声から始まるM1「Chemical Baby」で幕開け。アップな4つ打ちと共に力強くスラップ繰り出してしばし進行。シンセがテーマらしきを展開、シモーネがファンクに歌声を繰り出していく。ミディアムな4つ打ちによるM2「Time Is Flying Again」は、少し影のあるメロディを持つ歌モノ。パーカッシブな節回しだけどどことなくな粘り気は耳に大いに残って、高速スラップからのアップ系M3「All My Needs」は、直進的に進行する歌モノ。Bメロではチキチキに変化し、そこで醸し出す緩急の妙。中盤のスラップソロは左右の掛け合い形式で1人舞台。

ピコピコな電子音からのアップ系M4「Can't Wait Anymore」は、アコギ従えて切々と歌い上げての序盤、4つ打ち加わって躍動感溢れる展開に。高音域もフィンガリングしてのスラップ繰り出して始まるアップ系M5「Love Song」は、正にスラップが全編支配しているけど、どことなくキャッチーなメロディセンスも印象的。ハーモライズしてのベースラインからのアップ系M6「Routine」は、時折の拍抜き交えながら歌い進めてのささやかな佳曲。中盤にシンセ&ベースによる間奏、ワウ絡めてのベースソロを挟みます。

16刻みにハーモニクスなベースライン重ねてのミディアム系M7「Still Life」は、朗らかなメロディを被せて進行する歌モノ。中盤に心地よくタッピング積み重ねてのスラップソロ挟んで、4つ打ち風なビートからのアップ系M8「Waiting」は、スラップでテーマ繰り返してのインスト曲2つの1つ。テーマはシンプル、多重で彩りながらその響きを堪能!な形。

Mirko Nartri(g)のギターとスラップでリフ重ねて始まる少しスローな跳ね系M9「I Am Broken」は、そのラインのせいでか少しファンク色高めな主張系の歌モノ。中盤に指弾きベースソロ、終盤にCamy Reza(g)のギターソロを挟んで、ベースによるリフに16刻み重ねて始まるアップ系M10「FAQ」は、4つ打ちから徐々にバスドラがリズミカルに変化しながら進行する歌モノ。その歌声を多重に?エフェクトかけてヒップに印象づけてる。

高音域のタッピングにスキャット被せて始まるアップ系M11「I Just Don't Wanna Miss You」は、君を失いたくないな歌詞を切々と歌い上げての歌モノ。中盤に小気味よいスラップソロ、スラップをベキベキに奏でてサビ反芻する。小気味よくスラップ弾いて始まるアップな4つ打ち曲M12「Colours」は、とにかくしっかりなスラップに歌被せて進行。中盤にスラップソロを挟みます。

最後はアルバムタイトル曲で、アップな4つ打ち曲M13「Going To The Next Level」。スラップ重ね合っての小気味いいインスト曲。少し可愛い響きも持ち合わせて、その構成力はセンスいい。

ボーナストラックは、パーカッシブな打ち込みからのアップ系M14「City Life」で、打ち込みにスラップ重ねつつ、ロックなシャウトパートも交えて進行するどことなくエレクトロ的な響きの楽曲でした。

CDコレクションその2734…「テリ・リン・キャリントン」デビュー作1枚!!

今回は、テリ・リン・キャリントンの初リーダー作がお題目です〜

1:「TLC&フレンズ」:TLC & Friends〜Terri Lyne Carrington
TLC&フレンズ
テリ・リン・キャリントン
BSMF RECORDS
2023-07-28

以外に真面目に追っかけている女性ドラマー=テリ・リン・キャリントン(ds)ですが、近年の活動はドラマーのみに留まらず、アーティストとして確固たる評価を得ています。しかし本作は1981年、弱冠16歳の時に録音された自主制作の未発表デビュー作。ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ジョージ・コールマン(t-sax)といった知られたミュージシャンらも参加し、全6曲収録です。

まずはピアノがリードして始まるM1「What Is This Thing Called Love?」(コール・ポーター作)で幕開け。テナーのテーマに喰ったキメと高速4ビートを使い分けながらスリリングに進行。中盤にテナーにピアノのソロ、そしてアコベソロはリズム消えて加わってな形。テナーとドラムの掛け合いと全員しっかりと紹介してのオープナー。

アコベがライン刻んで始まるアップ系M2「La Bonita」は、キャリントン自身の作曲で、テナーが少し物悲しげなテーマをブロウします。そのままテナーにピアノ、アコベにドラムのソロをそれぞれ淡々と披露し、テーマ反芻してしっとりとエンディング。

ピアノがリードしての高速4ビート曲M3「Seven Steps To Heaven」(マイルス・デイビス&ヴィクター・フェルドマン作)は、テナー&ピアノが知られたテーマを奏でていく。勢いそのまま疾走感溢れるテナーソロ、ゆったり4ビートへの変化しながらピアノソロ、そしてドラムソロはスネアからタム、シンバルへとしなやかに移行しながら圧巻の披露。テーマ反芻してフェードアウトする。

ハーモニクス交えたアコベのラインからのアップ系M4「St. Thomas」(ソニー・ロリンズ作)は、しばしアコベが自在に自己表現。そしてテナーが知られたテーマをピアノ従えながら暖かくブロウする。少しパーカッシブにピアノソロ、テナーソロは大いにブロウし、サンバビートに基調としてのドラムソロをしっかりと披露、端的にテーマ反芻してエンディング。

ピアノがリードしてのゆったりワルツM5「Just The Way You Are」(ビリー・ジョエル作)は、知られたメロディをテナーで。どことなくムーディ、どことなく小粋な響きに包まれてる。音数詰め込み気味にてテナーソロ、小粋ながらも少し攻め立ててなピアノソロをとそれぞれしっかり、テーマ反芻してフェードアウトしていく。

ソニー・キャリントン(t-sax…M6)迎えてテナー2管でテーマをブロウして始まる軽快な4ビート曲M6「Sonnymoon For Two」(ソニー・ロリンズ作)は、そのまま(多分)ソニーのテナーソロ、流麗なピアノソロ、George Colemanによるテナーソロ、そのテナーとの掛け合いでドラムソロをとセッション的に披露し、テーマ反芻してサラリとエンディング、幕を閉じます。

前述の通り若干16歳なんだけど、そのドラミング、キチっとした演奏から彼女の生真面目さが窺えて、その原点がしっかりと確認できる1枚でした〜。

CDコレクションその2733…「ドミ& JD・ベック」デビュー作1枚!!

今回は、女性2名によるユニット=ドミ&JD・ベックのデビュー作がお題目です〜。

1:「ノット・タイト (SHM-CD)」:Not Tight〜DOMi & JD BECK
ノット・タイト (SHM-CD)
ドミ&JD・ベック
Universal Music
2022-08-03

少し前にブルーノ・マーズと共同名義作「アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック」(レビューはこちら)を発表したアンダーソン・パークが立ち上げた新レーベルAPESHIT Inc.が、ブルーノートとのダブルネームで発表したのが本作。

ドミ&JD・ベックは、2000年にフランスで生まれたDOMiことDOMi Loura(kbds、vo…M4,7 & 10、back-vo…M5-6 & 8)と、2003年にテキサス州ダラスで生まれたJD・ベック(ds…M2-14、vo…M7 & 10)の2人組ユニット。上述「アン・イヴニング〜」M8「Skate」には作家として共作してるんだけど、今回、満を持してフルアルバムの制作、発表に至りました。彼ら2人のプロデュースによって全15曲収録です。ほぼ2人が楽曲を提供しています(特記以外)。

まずはアルバムイントロ!弦楽器隊や木管隊、ハープが鳴り響いての端的なM1「Louna's Intro」で幕開けし、鳴り響くピアノにドラムンベース加わってのアップ系M2「Whatup」は、煌びやかなシンセソロからドラムソロへと発展、両名の主張を織り交ぜてエンディングを迎えて、エレピがリードしてのミディアム系M3「Smile」は、拍抜き交えながらのパートと5拍子のパートを軸としつつ、ドラム連打な4拍子パートも足して構成されてる気怠い響きの楽曲。

ミディアムなハチロク曲M4「Bowling」は、サンダーキャット(b…M4-5、vo…M4)を迎えての歌モノ。シルキーな歌声にDOMiもハーモニー付加して朴訥なからも朗らかさなに満ち溢れて、キメからの少しスローなチキチキ曲M5「Not Tight」にもサンダーキャットは参加し、スリップ気味なビートの中で和音の移り変わりの妙、また超速弾きによるベースにスペーシーなシンセの掛け合いが目玉かと。後奏に積み重ねた和音とドラムによるムーディなパートを挿入。他にMiguel Atwood-Ferguson(strings…M5)がクレジット。

エレピがリードしての少しスローなチキチキ風M6「Two Shrimps」は、Mac DeMarco(vo)がリード取っての楽曲で、ドラムンベース風へのリズムの変化で緩急の妙を感じさせていく。ピアノがリードしての5拍子曲M7「U Don't Have To Rob Me」は、2人が不思議なメロディをデュエットして歌い進めての楽曲。

小気味よいビートからのアップ系M8「Moon」(Brandon Anderson & ハービー・ハンコックとの共作)は、ハービー・ハンコック(p & vocorder…M8)のボコーダーが全編でしっかりとテーマ伝えていく。終盤に「らしい」音使いしてのピアノソロも披露すれば、軽快にベースラインにピアノ重なって始まるM9「Duke」は、テンポタウンして和音にチキチキなドラムが積み重なって進行する、響きの妙味堪能あれ!的な楽曲。

スローなチキチキからのM10「Take A Chance」(Brandon Anderson & Tayla Parxとの共作)には、作者のアンダーソン・パーク(vo)が気怠げにラップ重ねつつ、サビ的なトコは朗らかなメロディを2人と共に伝えていく。ドラムンベース風なアップ系M11「Space Moutain」は、コードの積み重ねてのパートを軸に、中盤にシンセソロしっかりと、終盤にピアノソロしっかりと。そのままスローなハチロク曲M12「Pilot」(Brandon Anderson, Trevor George Smith Jr. & C. Broadusとの共作)は、スペーシーな響きの中で男性、がリードを、ラップを、端的なメロディを繰り返す。アンダーソン・パーク(vo)やBusta Rhymes(vo)、スヌープ・ドッグ(vo)らがクレジットされてるけど、どれがどの声?

カート・ローゼンウィンケル(g)のギターがリードしてのハチロク曲M13「Whoa」は、ギターでテーマ、ソロを展開しての楽曲。2人が用意したトラックに存分にギターで色を添えれば、エレピがリードして始まるM14「Sniff」は、鳴り響くドラムンベースとコード進行で構成され、中盤にシンセソロをしっかりと披露し、何故か拍手喝采。最後はアルバムアウトロ!のM15「Thank U」は、M1と同編成にて端的に和音積み重ねて幕を閉じます。

とにかく若さ溢れる?弾けた1枚でしょうね〜。固まったサウンドを、今後、どのように拡大発展させていくのかが楽しみです。

その他参加ミュージシャン。CHloe Tallet(piccolo-flu & flu…M1 & 15)、Leah Zeger(vln & viola…M1 & 15)、Isaiah Gage(cello…M1 & 15)、Stephen Pfeifer(contrabass…M1 & 15)、Lara Somogyi(harp…M1)。

CDコレクションその2732…「ジョニ・ミッチェル」1枚!!

今回は、昨年7月に国内でも話題になったジョニ・ミッチェルの復活劇の音源がお題目です〜。

1:「ジョニ・ミッチェル・アット・ニューポート (特典なし)」:Joni Mitchell At New Port Featuring ジョニ・ミッチェル・アット・ニューポート (特典なし)The Joni Jam〜Joni Mitchell
ジョニ・ミッチェル
ワーナーミュージック・ジャパン
2023-07-28

こちらは、2022年7月22〜24日に行われたフォードアダムス州立公園で行われたニューポート・フォーク・フェスティバル最終日に突然行われたジョニ・ミッチェル(vo & g)のライブ模様を収録した音源。

ジョニは2015年に脳動脈瘤を患って、その少し前からも難病と言われるモルジェロンズ病らにも患っており、再起不能とまで言われていました。2018年には生誕75周年の記念ライブ(レビューはこちら)が執り行われて、会場に姿を見せておりましたが、一言も喋る事なくの現実でしたから、もう無理なんだと確信してたんだけど徐々に回復、今企画の中心人物となるブランディ・カーライル(vo)の献身的なサポートを得て、わずかながらの復活劇が叶いました。プロデューサーをそのブランディとジョニ自身が務めて、全12曲収録で、特記以外の作詞作曲はジョニ自信です。

まずはブランディによるM1「Introduction By Brandi Carlile」で幕開け。アメリカらしいユーモアに富んだ口早なMC(抜粋されてるらしい)は、メンバー紹介もしつつ、一緒に歴史を作ろう!と言って、ジョニ・ミッチェルを紹介します。

そしてアコギカッティングから始まるM2「Big Yellow Taxi」は、Holy Laessig(vo)やJess Wolfe(vo)も交えながら軽快に展開する。ジョニの歌声はかき消されているけど、最後の一節のみがしっかりと伝えられて大いなる歓声を得る。ピアノがリードしてのスロー系M3「A Case Of You」は、Marcus Mumford(vo)を軸としつつも節々でハーモニーを添えるジョニは、1番サビからは深々と歌い上げて、3番は共に掛け合いながら進行する。エンディング後の「サンキューソーマッチ」と、ジョニ自身の歓喜の一言でした。

ジョニへのインタビュー?好きなアルバムや楽曲らについてつらつらと語った後、ギター従えて歌い出すM4「Amelia」は、Taylor Goldsmith(vo)と共にしみじみと歌い合っていく。続くM5「Both Sides Now(邦題:青春の光と影)」は、代表曲の1つで、ピアノ従えてしみじみと歌っていく。その枯れた歌声がある意味で絶妙、チェロらのわずかな伴奏も功を奏してる。朴訥とジョニがギター奏でて始まるM6「Just Like Tins Train(邦題この汽車のように)」は、ベースがかすかに下支えしつつも、終始ギターで弾き切っちゃう。かなり練習したようです。

ピアノ従えて歌い出すM7「Summertime」(詩:DuBose Heyward、曲:ジョージ&イラ・ガーシュイン)は、ジャズスタンダード曲をしみじみと歌い上げる。2番からの雄弁な歌伴ピアノと中盤の大仰なソロが邪魔といえば邪魔だけど、その枯れた歌声は最高。

軽妙なギターカッティングからのアップ系M8「Carey」は、ブランディ・カーライルを軸に進行する朗らかなフォークソング。かすかにジョニもハーモニー添えつつ、最後の一節で全てを持っていきます。Celisse(g & vo)がギター弾き語ってのM9「Help Me」は、部分的にベースや女性コーラス隊加われど、ほぼCelisseの一人舞台と言っても過言ではない。ジョニの存在はない。

続くはTaylor Goldsmith(g & vo)がリードして始まるM10「Come In From The Cold」で、彼の弾き語りにしっかりと伴奏を付加して爽やかに展開するフォークソング。ジョニは時折フェイクを放つ。その存在感は圧倒的。

ピアノ従えてブランディ・カーライルが歌い出してのスロー系M11「Shine」は、しっかりとジョニも絡んで、デュエットな形で2人が丁々発止。ブランディのリードは明白だけど、そこにしっかりと応えている&応えられるジョニの現状。最後はギター従えてジョニが歌い出すM12「The Circle Game」。女性コーラス陣も加わってどことなく崇高に響き渡って、ささやかにエンディング、大いなる歓声&ジョニコールをもって幕を閉じます。

できる範囲でのジョニの復活劇。この時、78歳だったんだけど、カーライルらの献身的なサポートもあって、大勢の前で歌えた事、弾けた事、それだけで大満足です〜。

ちなみにライブ本編は以下のセットリスト。まずは周辺が盛り立て、徐々にジョニの役割が増えて重要曲を披露していく。だけど本作はバランス良く並べ替えています。

M1「Carey」(M8)
M2「Come In From The Cold」(M10)
M3「Help Me」(M9)
M4「A Case Of You」(M3)
M5「Big Yellow Taxi」(M2)
M6「Just Like This Train」(M6)
M7「Why Do Fools Fall In Love」(カット)
M8「Amelia」(M4)
M9「Love Potion No.9」(カット)
M10「Shine」(M11)
M11「Summertime」(M7)
M12「Both Sides Now」(M5)
M13「The Circle Game」(M12)

できれば映像が欲しいんだけど、音源で完結させちゃおうというジョニの意志を何となく感じちゃう。

その他参加ミュージシャン。
Tim Hanseroth(g, dulcimer & back-vo)、Mlake Mills(g & back-vo)、Rick Whitfield(g & back-vo)、Ben Lusher(p)、Phil Hanseroth(b & back-vo)、Marcus Mumford(perc & back-vo)、Matt Chamberlain(perc)、Allison Russell(cla & back-vo)、Josh Neumann(cello)、Chauntee Ross(strings)、Jay Calile(strings)、Marcy Gensic(strings)、Monique Ross(strings)、Sauchuen Yu(strings)、Holly Laessig(back-vo)、Jess Wolfe(back-vo)、Kyleen King(vo-group)、Shooter Jennings(vo-group)、Wynonna Judd(vo-group)。

CDコレクションその2731…「キャロル・キング」1枚!!

今回は、50年間未発表となっていたキャロル・キングのライブ音源がお題目です〜。

1:「ホーム・アゲイン:ライヴ・フロム・セントラル・パーク 1973 (CD)」:Home Again〜Carole King
ホーム・アゲイン:ライヴ・フロム・セントラル・パーク 1973 (CD)
キャロル・キング
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-05-26

こちらは、1973年5月26日にセントラルパークにあるザ・グレイト・ローンで行われたコンサートの模様を収録したモノ。約10万人が参加しての大々的な無料コンサートだったらしい。全18曲収録です。別でその映像「ホーム・アゲイン:ライヴ・フロム・セントラル・パーク 1973 (DVD) (特典なし)」が発表されてるけど、同梱はダメだったんかな???

まずは大いなる歓声に感謝のMCで応えて始まるM1「Beautiful」で幕開け。1971年発表「つづれおり」収録曲で、ピアノ弾き語りによって朗らかに歌っていく。ピアノ奏でて始まるスロー系M2「Been To Canaan」は、1972年発表「喜びは悲しみの後に」収録曲で、ピアノ弾き語りによってしみじみと歌い進めていく。

1971年発表「つづれおり」収録曲を3曲続けて、ピアノと共に歌い出すスローな3連シャッフル曲M3「Way Over Yonder」は、フォーキーな響きを持つバラード曲で、少し気怠さ織り交ぜながら歌い上げて、軽妙にピアノ奏でて始まるアップな跳ね系M4「Smackwater Jack」(Gerry Goffinとの共作)は、観客の手拍子従えながら軽やかに歌い飛ばす。少しジャジーなピアノも楽しく響いて、楽曲紹介のMC挟んで始まるアルバムタイトル曲でもあるスロー系M5「Home Again」は、素朴なバラード曲。味のあるピアノ間奏挟みながら切々と歌い上げます。

躍動感溢れるピアノからのアップ系M6「Sweet Seasons」(との共作)は、1971年発表「ミュージック」収録曲で、正に甘い季節!朗らかなメロディを朗々と歌い上げる。1番の後でテナーやトロンボーンらが加わって色を添えれば、ピアノがリードしてのミディアム系M7「It's Too Late」は、1971年発表「つづれおり」収録曲で、代表曲の1つ。弾き語りな形で中盤に気の赴くままなスキャットとピアノのソロを挟みます。

ここでMC、登壇するバンドメンバーを紹介してのM9「Band Introduction」を挟んで、1973年発表「ファンタジー」収録曲をしっかりと披露していく(M9-17)。

ピアノ弾き語って始まるM9「Fantasy Beginning」は、素朴なメロディをしみじみと端的に披露し、バンド加わって、グルーヴィーなリズム入ってのミディアム系M10「You've been Around Too Long(邦題:道)」は、サビは少し明るいんだけど黒さ全開!ピアノがリードしてのスロー系M11「Being At War With Each Other(邦題:愛)」は、どことなくな気怠い響きの中、ブレイクらも交えながらメロディを吐き出していく。サビのかすかな明るさが希望感じさせ、中盤にギターソロを挟みます。

ピアノ弾き語って始まるミディアム系M12「That's How Things Go Down(邦題:愛の日々をもう一度)」は、バック陣加わってささやかなメロディを淡々と伝えていく。中盤にピアノソロを挟んで、
ピアノにベースが掛け合いながら始まる少しスロー系M13「Haywood」は、グルーヴィーな響きを持つささやかな主張系。ファンク色も少し持たせてブラス隊による間奏、またデヴィ爺ことデヴィッド・T・ウォーカー(g)によるかすかな歌伴ギターも印象的。そのままミディアム系M14「A Quiet Place To Live」は、ささやかな一節のみを披露してエンディングを迎えます。

端的なMC挟んだ後、ピアノ弾き語って始まる少しスロー系M15「You Light Up My Life」は、素朴なメロディをシンプルな編曲でまとめて切々と歌い上げていく。中盤にギターソロを挟めば、メドレー形式でのM16「Medley : Corazon -Believe In Humanity」は、リム4つ打ち&コンガ鳴り響いてタイトルコール繰り返しての前者は、サウンドから躍動感が大いに溢れてて、ピアノ&ベースがリードしてのミディアム系な後者に移行、ファンク感強めな楽曲。歌とリフを交差させた箇所も挟んでて、まあカッコよく仕上がっています。そして弾き語りにベース重ねてのM17「Fantasy End」は、リプライズ的な楽曲。最後はブラス隊を軸としたバンドでサラリと締め括ります。

最後はね、少しMC挟んだ後、ピアノ弾き語りM18「You've Got A Friend(邦題:君の友だち)」(Toni Sternとの共作)。正に代表曲を素朴に披露し、終盤は少しフェイクなパート挟んで、しっとりと幕を閉じます。

時代の1つの記録。映像版もチェックしちゃおかな???

その他参加ミュージシャン。Clarence McDonald(e-p)、Charles Larkey(b)ハービー・メイソン(ds)、Ms Bobbye Hall(cognas & other percussion)、トム・スコット(sax)、Mike Altschul(sax)、Gene Goe(tp)、Oscar Brasher(tp)、George Bohanon(tb)、Dick 'Slide' Hyde(tb)。

CDコレクションその2730…「ボビー・ハンフリー」2枚!!

当初は、「海外ジャズ」の「木管奏者」でまとめるつもりだったんですけど、2枚揃ったので単独で〜なボビー・ハンフリーです。

1:「ボビー・ハンフリー・ライヴ・アット・モントルー」:Live At Montreux〜Bobbi Humphrey
ボビー・ハンフリー・ライヴ・アット・モントルー
ボビー・ハンフリー
EMIミュージック・ジャパン
2012-11-21
オリジナル音源は1973年発表。

既に1971年にブルーノートと契約し、アルバムデビューしていたボビー・ハンフリー(flu)だったけど、23歳の時にスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演、1973年7月5日の演奏が本作となります。プロデューサーはGeorge Butlerで、全4曲収録。

メンバーは、ボビーのレーベルメイトでもあるドナルド・バードが当時教鞭を取っていたハワード大学の学生=Barney Perry(g)にKevin Toney(p & e-p)、Keith Killgo(ds)の3名は、後のザ・ブラックバーズの面々。そこにHenry Franklin(ac-b)が加わっての4名編成となります。

まずはフランス語によってしっかりと司会者から紹介を受けて登壇、かすかにチューニング&ボンソワールと挨拶した上で始まる軽やかなハチロク曲M1「Virtue」(アルフォンズ・ムゾーン作)で幕開け。フルートでテーマ積み重ねてそのままソロへと発展、パーカッシブにフレーズ重ねて、そのまま静かに転じてフルートのリードでエンディングへとなだれ込む。ベースがリードして始まるゆったり4ビート曲M2「Sugar」(スタンリー・タレンタイン作)は、フルートが少し物悲しいテーマを繰り返す。そのままフルートソロしっかりと、まあまあジャジーにエレピにギターのソロ、独奏でグルーヴィーなアコベのソロを挟んでテーマ反芻、エンディングへと。鳴り止まぬ拍手。

そしてエレピがリードしてのスロー系M3「Sad Song」(Dick Griffin作)は、フルートが中低音域用いたテーマを切々とブロウする。軽やかな4ビートに変化してフルートソロ、流麗にエレピソロを挟んで、元のリズムに戻ってテーマ反芻、フルートのリードで迎えるエンディング。最後はエレピがリードして始まる少しスローなチキチキ曲M4「Ain't No Sunshine」(ビル・ウィザース作)で、知られたメロディをフルートで奏でていく。そのままフルートソロ、リズミカルに連打してのエレピソロを挟んでテーマ反芻し、後奏でフルートソロをサラリと披露し、エンディング、幕を閉じます。

ボビーは、本作と同年発表「ブラックス・アンド・ブルース」(レビューはこちら)が大ヒットし、大ブレイクしたようです。

2:「シティ・ビート[日本発CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き / CDSOL-46249]」:City Beat〜Bobbi Humphrey
シティ・ビート[日本発CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き / CDSOL-46249]
ボビー・ハンフリー
SOLID/MALACO
2020-01-15
オリジナル音源は1988年発表。

ブルーノートでデビューしてリーダー作を発表してきた1970年代前半、エピックに移籍しての1970年代後半。しかし1980年代に入って一切発表が途切れてたんだけど、トミー・コーチ率いるマラコ・レーベルより10年ぶりに発表したリーダー作が本作。エグゼクティブ・プロデューサーはMamoru Koが務めて、ボーナストラック1曲含む全9曲収録です。なお、クレジットは残念ながら一切記されていません。

まずはアルバムタイトル曲、シンセら鳴り響いてのミディアム系M1「City Beat」は、ファンクビート用いてのダンサブルな歌モノ。ボビー自身が歌ってフルートでソロを入れる。上の1とは隔世な感じ。ギターらのイントロからの少しスロー系M2「Loop 12」(Tommy James作)は、フルートがロングトーンを軸としたテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。中盤にフルートにシンセのソロを挟みます。

キーボードがリードしてのアップ系M3「Tropical Voyage」(Kenneth Simms作)は、フルートがテーマ奏でるボッサテイストな楽曲。中盤にパーカッシブなフルートにギターの掛け合い挟んで、スキャットがリードして始まるミディアムな3連シャッフル曲M4「Come Get To This」(マーヴィン・ゲイ作)は、フルートにスキャット重ねながら進行する朗らかな響きの楽曲。中盤にオルガンな音色のシンセとフルートのソロを挟みます。

シンセ類がリードしてのミディアム系M5「King Of Hearts」(Tommy Jamesとの共作)は、M1に続いてのダンサブルな歌モノ。どちらかといえばコケティッシュな歌声用いて歌い進めるボビー。中盤にコーラスパートにフェイク、そしてフルートソロを重ねていく。シンセ鳴り響いて始まるスロー系M6「Hello」(ライオネル・リッチー作)は、フルートが重くテーマ奏でてのバラード曲。かすかにハミング重ねて中盤に低音域用いてのフルートソロを挟みます。

しっとりと歌い出して始まるスロー系M7「Days Of You And Me」は、男性ボーカルもハーモニー重ねてのメロウなバラード曲。中盤にテーマ発展系なフルートソロ、終盤は両者のフェイク大会。実質最後は、シンセ類がリードしてのスロー系M8「What The Heart Needs」(Bevin Turnbull作)。M2のようにフルートがロングトーンなテーマをしみじみと奏でてのの楽曲。終盤にフルートソロを展開、静かに幕を閉じます。

ボーナストラックはM1のインスト音源M9「City Beat(Instrumental)」で、主旋律をフルートに置き換えたモノ。こんなバージョンも全然ありですね。

セールス的には全く不調だったようですが、歌にフルートにと変わらず弾けてるボビー。この後、1994年に発表した「Passion Flute」が最後のリーダー作のようです。

CDコレクションその2729…「海外ジャズ 木管奏者」2枚!!

今回は、「海外ジャズ」の中で「木管奏者」でまとめた2枚がお題目です〜。

1:「イン・アザー・ワーズ」:In Other Words〜The Teodross Avery Quartet
イン・アザー・ワーズ
テオドロス・エイブリィ
MCAビクター
1995-01-21

こちらは、カリフォルニア出身のテオドロス・エイヴリィ(s & t-sax)の初リーダー作。1973年7月生まれで10歳でギターを手にしつつも、通っていたジャズクラブで知り合っちゃったマルサリス兄弟。ウィントンにテナーを買ってもらったのが13歳らしく、以降は一生懸命!バークリー在学中に賞(IAJEのスタン・ゲッツ/クリフォード・ブラウン基金)を受けたりした事らがきっかけとなって、GPRと契約、発表となりました。エグゼクティブ・プロデューサーは、デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼン。プロデューサーはMichael Cusucuna、録音はルビィ・ヴァン・ゲルダーが務めて、ビーナストラック1曲含む全12曲収録です。

まずはリズム隊のキメからの軽快な4ビート曲M1「High Hopes」で幕開け。端的なテーマをテナー&トランペットで展開、中盤に堰を切ったようにテナーソロ、ロイ・ハーグローヴ(tp…M1 & 5、flh…M9)によるブリリアントなトランペットソロ、Charles Craig(p…M1-5 & 7-12)によるアウト多用してのピアノソロを挟んでストレートアヘッドなジャズすれば、アコベ従えてテナーがリードしてのM2「Our True Friends」は、ゆったり4ビート加わって朗々とテーマをブロウする。そのままテナーソロへと発展、ブイブイと披露の後、間を活かしてのピアノソロ、歌心に富んだアコベソロを挟みます。

アコベ従えて深々とテナーがブロウして始まるスローな3連シャッフル曲M3「One To Love」は、ブルージーな響きに満ち溢れた楽曲。テナーによるテーマから、中盤に緩急つけながらしっかりとテナーソロを披露すれば、ソプラノがリードしてのゆったりワルツ!M4「An Ancient Civilization」は、タム絡めた土着なビートも相まってアフリカ感強め。ソプラノによるテーマ、中盤にはピアノソロ、クラシカルな音使いして始まるソプラノソロはドラムらに大いに盛り立てられる。

リズム隊のキメから始まるゆったりワルツ!M5「Edda」(ウェイン・ショーター作)は、テナー&トランペットが朗らかなテーマを奏でていく。中盤に凛々しくトランペットソロ、気の赴くままにテナーソロ、間を活かしつつも攻めていくピアノソロ、2管のユニゾンブリッジからのドラムソロを挟めば、テナーがテーマをブロウして始まる少しスロー系M6「The Possibilities Are Endless」は、キューバンリズムな中、早々にテナーとドラムの掛け合いから倍テン、軽快なテナーソロへと発展。テナートリオによってタイトルの通りに「可能性は無限大」、そんな事を何となく感じさせる名演。

テナーがブロウして始まるスローなチキチキ曲M7「What's New」(Bob Haggart作)は、ムーディな響きに満ち溢れたバラード曲。色気溢れるテナーにピアノが歌伴して進行し、中盤にまったりとテナーソロ、リリカル気味なピアノソロ、終盤はテナーがリードしてメロウに迎えるエンディング。喰ったリフ繰り返して始まるミディアム系M8「Urban Survival」は、テナーによる端的なテーマから、そのポリリズム的なリフの中でテナーソロは、超高速4ビートへと変化する中で朗々と疾走し、ピアノソロも和音と高速詰め込み交ぜながらの展開。

アコベのライン刻んでのミディアム系M9「Positive Role Models」は、ソプラノ&フリューゲルホルンが静かにテーマ奏でての情景的な響きの楽曲。中盤、静かにピアノソロ、少しリズム賑やかにフリューゲルホルンソロ、少しファンクなリズムでソプラノソロを挟めば、アコベがブルージーにライン刻んでのゆったりハチロク風M10「In Other Words」は、テナーでゴージャスっぽい響きでテーマ展開。中盤にテナーにピアノ、ドラムのソロを挟んで、王道のジャズを披露する。

実質最後は、ソプラノがリードしてのゆったりワルツ!M11「Our Struggle」は、ソプラノが静かにテーマ奏でてのどことなく叙情的な響きの楽曲。中盤に高らかなソプラノソロを挟みます。

ボーナストラックは、ゆったり4ビート曲M12「Watching The Sunrise」で、テナーが朗々とテーマ展開。中盤にブイブイとテナーソロ、軽やかにピアノソロを挟んで、テーマ反芻して小粋に幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Reuben Rogers(b)、Mark Simmons(ds)。

2:「アローン・トゥゲザー」:Alone Together〜Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden
アローン・トゥゲザー
リー・コニッツ、ブラッド・メルドー、チャーリー・ヘイデン
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は1997年発表。

こちら、人気アルト奏者リー・コニッツ(a-sax)が、当時、行動を共にしていたチャーリー・ヘイデン(ac-b)の紹介で、当時は新進気鋭と言っても過言ではないブラッド・メルドー(p)を迎えてのトリオ編成にて、1996年12月21-22日にL.A.のジャズ・ベーカリーで録音したモノ。プロデュースはコニッツとヘイデンの両名、全6曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、アルトがリードして始まるM1「Alone Together」(H. Dietz & A. Schwartz共作)で幕開け。次第にピアノ&アコベ加わってアルトがテーマを。ドラムレスなせいか間が緊張感醸し出してて、まずは朴訥とアルト、一転して躍動的にピアノ、一音一音選びながらなアコベのソロ、またアルトとピアノの同時ソロ経て再びアルトソロのまま、フェードアウトしていく。

アルトが朗らかなテーマ奏でて始まるミディアム系M2「The Song Is You」(ジェローム・カーン&オスカー・ハマースタイン)は、すぐに絞り出すかの如くにアルト、和音を軸としつつもアウト多用してのピアノ、そして朴訥とアコベのソロを挟んで、アルトとピアノの対話的な掛け合い、ここでもテーマ反芻しながらフェードアウトする。

アルトが独奏!テーマを軽くブロウして始まるM3「Cherokee」(Ray Noble作)は、その間をピアノやアコベが絶妙に埋めながら進行。朴訥とアルト、途中で倍テン!緩急に富み&雄弁にピアノ、やはり朴訥だけど存在感溢れるアコベのソロを挟んで、3人が対話っぽいやりとり経てテーマ反芻の最中にフェードアウト。

リズミカルにアルトのブロウにピアノ絡んで始まるM4「What Is This Thing Called Love?(邦題:恋とは何でしょう)」(コール・ポーター作)は、アルトによるテーマらしきにアコベやピアノが気の赴くままに色を添えて進行。その流れでアルト、激しく攻め立ててなピアノ、深々とアコベのソロを挟んで、テーマ反芻の最中にフェードアウト。

ピアノが雄弁にリードして始まるM5「Round Midnight」(C. Williams, セロリアス・モンク & B. Hanighen)は、のっけからアルトはテーマに関係なく奔放に音を重ねて、和音積み重ねてのピアノはテーマらしきを引用もし、歌心披露さしてのアコベのソロを。そしてアルトがリードしてエンディングへとなだれ込むけど、テーマらしきは披露しない。

朴訥とアルトのリードで始まるM6「You Stepped Out Of A Dream」(N. Brown & G. Kahn共作)は、テーマらしきをますまはアルトでサラリと、そのまま軽やかにアルト、やはり攻め気味でピアノ、雄弁に独奏でアコベのソロを挟んで、アルトが少し熱を込めてリードし、気がつけばエンディング、幕を閉じます。

全てがスタンダートと言っても過言ではないけど、あえて知られたテーマなんで披露する必要がない!そんなスタイリッシュでクールな料理方法はコニッツならではのようです。1つの考え方として、よく理解できます〜。

CDコレクションその2728…「スティング」ブートレグ作2枚!!

今回は、スティングのライブ音源ブートレグ作2枚がお題目です〜。

1:「Tokyo '88」」:Tokyo '88〜Sting
Tokyo '88
Sting
Alive The Live
2023-03-31

こちらは、スティング(vo, g & kbds)が1987年10月に発表した2作目のスタジオ作「ナッシング・ライク・ザ・サン」のワールドツアーの中での日本公演で、5都市9公演の中での1988年10月25日に東京ドームで行われたライブ音源のブートレグ作。CD2枚に全15曲収録で、「ナッシング〜」収録曲を数多く披露しています。

Disc1枚目、まずはコンガ鳴り響いて始まるアップ系M1「The Lazarus Heart」で幕開け。ソプラノやギターのリードの後、高らかに歌い上げての躍動感溢れた楽曲。終盤にはスティングによるメンバー紹介、ソプラノソロを挟んで、そのままテンポアップしてのアップ系M2「Too Much Information」は、ポリスの1981年発表「ゴースト・イン・ザ・マシーン」収録曲で、縦ノリビートの中で1番のみ、ギターソロからリフ絡めてのコンガとドラムの掛け合い披露し、そのままアップ系M3「We'll Be Together」は、キリンラガービールのCMソングにも起用されたファンク感溢れた楽曲。歌伴テナー従えながら朗々とシャウトするスティング。そしてそのままミディアムなバックビート曲M4「Englishman In New York」は、多くにカバーされつつもチャート上では大きなヒットはしていない模様。中盤に4ビートに転じてソプラノソロ、ファンクビートへの流れは大いに印象的。ソプラノがリードしてエンディング、そのままスローな3連系M5「Sister Moon」は、歌伴ソプラノとピアノ従えて退廃的?ジャジーな響きの楽曲。中盤にソプラノとピアノのソロをしっかりと挟みます。

ソプラノがリードしてのアップな3連シャッフル曲M6「Rock Steady」は、口早に歌い上げての退廃的な響きのロックチューン。中盤にテナーソロを挟んで、ピアノのリードに日本語MCして始まるミディアムなバックビート曲M7「One World(Not Three)」は、ポリスの1981年発表「ゴースト・イン・ザ・マシーン」収録曲で、軽妙なサビが殊更キャッチー。中盤にピアノソロを配しつつ、後半はバックビートと直進的な8ビートを組み合わせて展開。終盤にはテナーソロがリードし、小気味よくエンディングを迎えます。

そしてスパニッシュなギター鳴り響いて始まるアップ系M8「Bring On The Night / When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around」は、1986年発表のライブ作「ブリング・オン・ザ・ナイト」の冒頭で披露された楽曲で、明るいサビを大いに繰り返しつつ、ファンキーな間奏は女性コーラスとの丁々発止。リズム隊従えてスティングと観客とのフェイクの交歓経て、後者のサビ繰り返し、小気味よいピアノにテナーのソロ経てエンディングへとなだれ込みます。

Disc2枚目、キーボードがリードしてのアップ系M1「If You Love Somebody Set Them Free」は、1985年発表「ブルータートルの夢」の冒頭を飾った楽曲で、口早にシャウトしつつもキャッチーなサビ含めてソロデビューを大いに印象づけました。歌伴テナーも大いに色を添えて、日本語で曲名紹介してのM2「King Of Pain」は、ポリスの1983年発表「シンクロニシティ」収録曲で、どことなく物悲しい響きのメロディをコーラス隊従えて歌っていきます。

オルガンがリードする中で歌い出すアップ系M3「Tempted」は、イギリスのパンクバンド=スクイーズのカバーで、どことなく朗らかなメロディをスティング節で歌っていく。その緩さが響きが心地良く響いて、終盤はテナーソロを展開。ピアノがリードして始まるミディアム系M4「Be Still My Beating My Heart」は、どことなく深遠な響きを持つ楽曲。歌伴してのソプラノらが色を添え、終盤はサビを何度となく繰り返します。

フェードインっぽく入ってギターがリードしてのスローな跳ね系M5「Little Wing」は、上述「ナッシング〜」収録のジミヘンのカバー。歌入りと同時にチキチキへと変化し、情感込めて歌い上げるスティング。中盤にギターソロにソプラノソロ、スキャットオンシンセのソロを挟んで、後奏にてフェイクを大いに繰り返して倍テン、ギターソロへと発展もどんどんとテンポアップ、ドカドカとエンディング。ここで本編終了。

ここからアンコール。ポリスの代表曲を2曲続けて、まずはM6「Don't Stand So Close To Me(邦題:高校教師)」。チキチキ用いたAメロら、そして直進的なサビは徐々にテンポアップして賑やかにエンディング。感謝のMCからギターがリードしてのアップな8ビート曲M7「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」は、やはりエバーグリーンな名曲。サラリと披露も、テナーがリードしてパワフルにエンディング、幕を閉じます。

参加ミュージシャン。ジェフ・リー・キャンベル(g)、ケニー・カークランド(kbds)、デルマー・ブラウン(kbds)、トレイシー・アン・ワームワース(b)、J. T. ルイス(ds)、ミノ・シネル(perc)、ブランフォード・マルサリス(sax)、ドレッテ・マクドナルド(back-vo)。

2:「Live At The Hollywood Bowl」:Live At The Hollywood Bowl〜Sting
Live At The Hollywood Bowl
Sting
Alive The Live
2023-03-31

こちらは、スティング(vo, g & b)が1991年1月に発表した3作目のスタジオ作「ソウル・ケージ」発表のツアーの中、1991年10月2日にL.A.のハリウッド・ボウルで行われたライブ音源のブートレグ作。CD2枚に全18曲収録で、「ソウル〜」収録曲を多数披露しています。

その他メンバーは、ドミニク・ミラー(g)、デヴィッド・サンシャス(kbds)、ヴィニー・カリウタ(ds)です。

Disc1枚目、まずは「ソウルケージ」収録曲を3曲、ギターがリードして始まるアップな8ビート曲M1「All This Time」で幕開け。どことなく明るいメロディを持ったステージのオープナー。シンセ音鳴り響いた後に躍動的なリズム加わってのミディアム系M2「Jeremiah Blues(Part 1)」は、どことなくな影を帯びたメロディを持つスティングらしい機知に富んだロックチューン。中盤にギターやキーボードのソロやギター&ベースによるユニゾン的リフらを挟みながら展開。MCにてメンバー紹介を行い、ギターのアルペジオからの少しスロー系M3「Mad About You」は、物悲しげなメロディを紡ぐように歌い進めていく。中盤にシンセにキーボードのソロ、ギターとシンセの掛け合いも挟みます。

喰ったベースラインからのアップ系M4「Driven To Tears(邦題:世界は悲しすぎる)」は、ポリスの1980年発表「ゼンヤッタ・モンダッタ」収録曲で、直進的なロックチューンだけどチキチキの箇所は哀愁たっぷり。中盤にピアノやギターのソロを挟んで、そのまま歌い出してのM5「Ain't No Sunshine(邦題:消えゆく太陽)」は、ビル・ウィザーズの1971年発表曲をカバー。スティングらしい暗さをサウンドに付加しての披露。中盤にピアノ的なキーボードソロ、ギターソロを挟んでジャジーな要素も交えながら展開します。

続くメドレー形式のM6「Why Should I Cry For You? / Be Still My Beating Heart」は、ギターらがリードしてのスローなチキチキ曲な前者は、1991年発表「ソウルケージ」収録曲で、朗らかな響きを持つ大地を感じさせるバラード曲。ギターソロやオルガンソロを挟みながら、そして取ってつけた的に少し披露する後者は、1987年発表「ナッシング・ライク・ザ・サン」収録曲で、スティングらしい悲壮感溢れたバラード曲。そしてエッジ聴いたギターカッティングからのM7「Roxanne」は、ポリスの1978年発表曲で彼らの代表曲でもあるんだけど、中盤、レゲエなビートに変化して観客と呼応し合いつつも、ロックに戻って迎えるエンディング。ギターらがリードしてのアップ系M8「Bring On The Night / When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around」は、1986年発表のライブ作「ブリング・オン・ザ・ナイト」の冒頭で披露された楽曲だけど、入口は魂の叫び、グルーヴィーなベースラインから積み重ねるファンクなシャウト。またピアノ的キーボードソロもしっかりと展開しギターソロからはコードの流れも変わってるから後者に移行していて、ここでスティングと観客のフェイク交歓大会。サビを繰り返してスパッとエンディングを迎えます。

Disc2枚目に移って、シンセがリードしてのアップ系M1「King Of Pain」は、ポリスの1983年発表「シンクロニシティー」収録曲。ドラムらが加わって以降の躍動感、中盤にはギターソロを挟めば、耳に残るギターカッティングからのアップ系M2「Fortress Around Your Heart」は、1985年発表「ブルータートルの夢」収録曲で、凝ったAメロと一転しての力強いサビ、そんな構成がスティングらしい知性を感じさせる。

「ソウルケージ」収録曲を2曲続けて、ギターのリード経て静かにメロディ吐き出して始まるアップな跳ね系M3「The Wild Wild Sea」は、静かに朴訥と展開、連続する歌でそのメッセージ性は深遠なのかもで、カウントからのミディアム系M4「The Soul Cages」は、小気味よいリズムの中で淡々と歌い続けていくスティング。そのまま知られたギターリフからのミディアム系M5「Purple Haze(邦題:紫のけむり)」へと移行し、荒々しくシャウトする。中盤のギターソロは左に右にと2人いるんかな?

メドレー形式!リム4つ打ちからのアップ系M6「If You Love Somebody Set Them Free / We'll Be Together」は、前者が1985年発表「ブルータートルの夢」収録曲で、ソロデビュー直後の名刺代わり的な楽曲。そしてビートとテンポはそのままで後者へと移行、1987年発表「ナッシング〜」収録曲だけど、繋げる必要あるのか考えてしまう。終盤にギターソロも挟みます。

ここからはアンディ・サマーズ(g…Disc2M7-9)も加わってポリスの代表曲を。ミディアム系M7「Walking On The Moon」は、ポリスの1979年発表「白いレガッタ」収録曲。ここからはも加わってバックビート気味なリズムの中でのポリス風レゲエ調。どことなく深々と進行し、M8「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」は、1983年発表「シンクロニシティ」収録曲で、正に代表曲。中盤にサマーズのギターソロ、終盤にはメンバー紹介を配して、ドラムフィルからのアップ系M9「Message In A Bottle(邦題:孤独のメッセージ)」は、ポリスの1979年発表「白いレガッタ」収録曲で、疾走感溢れる彼らの代表曲の1つ。肝はリムショットなのかもしれない。土着な男性コーラスも色を添える。

最後は情感的なアコギがリードしての少しスロー系M10「Fragile」。1987年発表「ナッシング〜」収録曲で、その物悲しげな響きは独特のモノ。アンコールとしての披露だと思う。感謝のMC挟んで、ステージは幕を閉じます。

4人編成というスティングにとっては小編成だったせいか、どことなくサウンドの広がりがさほどてばなく、少し寂しく感じるパフォーマンスでした〜。

スティングのブートレグ作も、これから多々発表されそうな気がします。

CDコレクションその2727…「未唯mie」1枚!!

今回は未唯mieの直前スタジオ作がお題目。

先日の投稿の中で、そのベスト音源の後半主軸となってた故、まだまだ購入もできちゃった故(中古だけど)、個性的なミュージシャンらの参加故(後述)であります。

1:「me ing
me ing
未唯mie
インディーズ・メーカー
2007-10-21

2006年に未唯mie(vo、back-vo…M2-4,7-8,10 & 13、kbds…M1 & 12)に改名した直後、15年ぶり&通算5作目のオリジナル作。MHOという自主レーベルからのモノで、本名=根本美鶴代で作詞や作曲も行ってて、全14曲収録の意欲作と言えます。

まずは重低音鳴り響いて始まるM1「virgin step 機で幕開け。そこに未唯の多重コーラスにシャウト一発かましてのいわばアルバムイントロ。

鍵盤類にベースの重なって始まるスロー系M2「aubade〜夜明けの詩」(詩:森由里子との共作、曲:井上鑑)は、日野賢二(b…M2 & 8、all instruments & prog…M3-4)のフレベ彩る中での重々しい序盤から、ポンタさんのフィルからアップなファンクに変化しての主張系。メンバー紹介的なオカズ廻しからスローに転じてのシンセソロからの歌パート、ドラムフィルからテーマ反芻し、小気味よく迎えるエンディング。8分50秒もの意欲作。

スラップがリードしてのアップ系M3「Think Of Me」(英訳:日野"JINO"賢二、曲:日野"JINO"賢二& ippei brown)は、全編英語歌詞によってのN.Y.ファンク。作者JINOの嗜好に大いに乗っかってて、中盤にスラップソロを挟めば、ドラムにトライアングル重なって始まる少しスロー系M4「Let It Snow On X'mas」(曲:日野"JINO"賢二& ippei brown)は、いわばクリスマスが題材!朗らかなAメロに上がり下がり&パーカッシブなBメロ、意外に普通なサビで構成。雰囲気はいいけど何か残念な印象。終盤にマサ小浜(g…M2-4 & 8)のギターソロを挟みます。帰国直後みたいね〜。

ピアノにチェロ重なって始まるスロー系M5「VOICE OF MY HEART」(詩:森由里子との共作、曲:Thomas G:son & Gerard James Borg共作)は、クラシカルに編曲寄せての美メロ風なバラード曲。男女コーラスがリードしてのアップ系M6「私のまま〜maybe it's a life」(詩:森浩美、曲:Thomas G:son & Stefan Brunzell)は、初期のSMAPっぽい感じのダンサブルなポップチューン。ストリングス隊らも交えながら小気味よく展開します。中盤に伊丹雅博(g…M6 & 14、ac-g…M5)によるワウ絡めたギターソロ、終盤の多層的なコーラスワークもユニーク。

折り重なるシンセ音経てギターがリードしてのアップ系M7「SOAR〜まだ見ぬ空へ〜」(詩:森由里子との共作、曲:Frankie T)は、ギターにシンセが大いに彩ってのディスコ調。その分かりやすさが◎。煌びやかなシンセワークもらしく演出すれば、キーボードやフレベがリードしてのスロー系M8「ありがとうの地球」(詩:一倉宏、曲:井上鑑)は、美メロなバラード曲。バラードドラマー=村上秀一(ds…M2,4-6 & 8、additional-ds…M3)の歌心溢れるドラミングも大いに歌を盛り立てる。

シンセ音鳴り響いて始まるアップ系M9「地上のAngelへ」(詩:森由里子との共作、曲:Thomas G:son & Marcus Ubeda)は、正にEDM用いてのダンサブルな楽曲。どことなくヨーロッパ的に響き渡れどそのメロディセンスは日本的。ストリングス隊の重奏から始まるミディアム系M10「虹いろの夜明け」(詩:古市憲寿との共作、曲:JUNKOO / Takuya Harada)は、クラシカルクロスオーバーな楽曲。重厚なストリングス隊らと共に格調高く披露し、ピアノがリードして始まるスロー系M11「人間だから」(詩:一倉宏、曲:井上鑑)は、どことなく物悲しさに包まれたバラード曲。かすかにオルガン音が色添えつつ、ほぼ井上鑑(kbds & prog…M2,8 & 11)のピアノとのデュオと言える。そのタイトルは少し重く響きます。

ここで多重コーラスしてのインタールード!M12「vergin step 供を挟んで、アコギがリードしての跳ね系M13「Eternal Gift」(詩:森由里子との共作、曲:塩入俊哉)は、スネア位置を4拍目に配してシンセベース&ストリングス隊が醸し出す朗らかな響きが印象的。最後は、コーラス陣のリードからのミディアム系M14「ALRIGHT ALRIGHT」(曲:Takuya Harada)で、英語歌詞交えながら歌い上げてのどことなくゴスペルっぽい響きのアーバンな楽曲。中盤にギターソロを挟んで、前向きさをしっかりと伝えて幕を閉じます。

この後、オリジナル作の発表には至ってませんが、粛々とライブ活動は続けているようです。どちらかと言えばミー派の私。タイミングさえ合えばかな???

その他参加ミュージシャン。Frankie T(g…M7)、佐藤Fisher五魚(kbds & prog…M5-6 & 9)、岡沢章(b…M5-6 & 14)、CHAKA(back-vo…M1,12 & 14)、塩谷達也(back-vo…M5-6 & 9)、Olivia Burrell(back-vo…M5-6 & 9)、TOMMY-G(prog…M1)、藤太薫哉(prog…M7)、JUNKOO(prog…M10)、塩入俊哉(prog…M13)、Takuya Harada(prog & back-vo…M14)。

CDコレクションその2726…「スティーリー・ダン」ブートレグ作2枚!!

今回は、スティーリー・ダンのライブ音源のブートレグ集2枚がお題目です〜。

1:「Live In Virginia 1996」:Live In Virginia 1996
Live In Virginia 1996
Steely Dan
Alive The Live
2023-03-31

まずはこちら、1996年に行われたワールド・ツアーから、同年7月21日にヴァージニア州のニッサン・パビリオンで行われたライブ音源のブートレグ集。CD2枚に全23曲収録です。

参加メンバーは、スティーリー・ダン=ドナルド・フェイゲン(vo & kbds)、ウォルター・ベッカー(vo & g)に、ウェイン・クランツ(g)、ジョン・ビーズリー(kbds)、トム・バーニー(b)、リッキー・ローソン(ds)、コーネリアス・バンパス(sax)、アリ・アンブローズ(sax)、マイケル・レオンハート(tp)、ミシェル・ウィリー(vo)、キャロリン・レオンハート(vo)。

Disc1枚目、まずはエレピのリードにギターソロ交えて始まるアップな8ビート曲M1「Do It Again」で幕開け。デビュー作で1972年発表「キャント・バイ・ア・スリル」からの1stシングルで、気怠い雰囲気&女性コーラス隊従えてのそのキャッチーなサビは印象的。中盤にギターソロを挟んで、サビ反芻の後にワイルドかドラムソロへと変化し、リフと絡めつつ、スパッとエンディング。

1975年発表「うそつきケイティ」から2曲、ツインギターがリードしてのアップな8ビート曲M2「Bad Sneakers」は、序盤は口早に歌詞押し込みつつ、サビは朗らかに響いて。中盤にギターソロを挟んで、ブラス隊がリードしてのアップな8ビート曲M3「Everyone's Gone To The Movies」は、彼ららしいコード進行な中、朴訥としたメロディにかなりエキセントリックな歌伴をアルトが添える。中盤にフェイゲンによる詞の朗読を挟みます。ここでMCしばし。

ギターがリードしてのアップ系M4「Josie」は、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲で、彼らが考えるA.O.R.の頂点の1曲。中盤にベッカーのギターソロ、またリズムから連打へ発展してのドラムソロを挟んで、本編へと戻って迎えるエンディング。MCでベッカー呼び寄せて、リードするエレピのリードにブラス隊被せて始まるミディアムな跳ね系M5「Jack Of Speed」は、2000年発表「トゥー・アゲインスト・ネイチャー」収録曲で、タイトなビート携えての洗練された響きののA.O.R.曲。中盤にブラス隊によるソリとギターソロを挟みます。

リフ絡めてのアップな8ビート曲M6「FM(No Static At All)(Incl. Band Intro)」は、例のサントラ提供曲だけど、そのリフ用いてメンバー紹介&軽くソロを全員分、そしてMC。ギターがリードしてのアップな8ビート曲M7「Hey Nineteen」は、1980年発表「ガウチョ」収録曲。どちらといえば軽妙に響く楽曲で、歌伴ギター&中盤にソロをも挟みながら、2番からは詞の朗読っぽく語りかけるフェイゲン。終盤にはテナーソロも挟みます。

ブラス隊やオルガンがリードしてのアップな16刻みによるアップ系M8「Green Earrings(邦題:緑のイヤリング)」は、1976年発表「幻想の摩天楼」収録曲で、小気味よいベースラインと個性的な転調が印象的。しっかりと歌伴ギター、中盤にはギターにオルガン、テナーのソロを、終盤にはウェイン・クランツのギターソロをしっかりと挟めば、ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M9「Any Major Dude Will Tell You(邦題:気どりや)」は、1974年発表「プリッツェル・ロジック」収録曲で、ブルージーな響きも加味したA.O.R.調。節々に場面転換的なギター&テナーのフレーズも印象的。

キーボードがリードしてのアップな16刻みによるM10「Green Flower Street」は、フェイゲン初リーダー作「ナイトフライ」収録曲で、タイトなリズムに凝ったコード散りばめての楽曲をしっかりと再現。中盤にギターソロを挟んでサラリと披露すれば、ミディアムな8ビート曲M11「Rikki Don't Lose That Number(邦題:リキの電話番号)」は、1974年発表「プリッツェル〜」収録曲で、女性コーラス隊従えて歌い上げるサビはどことなく感じる脱力感。中盤にテナーソロを挟みます。そしてブラス隊がリードしてのアップ系M12「Peg」は、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲で、アルバムではB面1曲目。ポップ寄りなんだけどどことなく深みがあって何度聴いたか分からない。女優のペグ・エントウィスルを題材にしたようで、中盤&終盤にギターソロを挟みます。

Disc2枚目、リードするブラス隊がギター被せての4ビート風M1「East St. Louis Toodle-Oo」は、1974年発表「プリッツェル〜」収録曲で、ディキシーランドジャズっぽい響きのインスト曲。中盤にピアノやミュート開け締め用いてのトランペットのソロ、終盤に端的なギターソロを挟めば、ブラス隊がリードしてのアップ系M2「Glamour Profession」は、1980年発表「ガウチョ」収録曲で、独特なコード進行な中で進行。彼ららしい深遠さが感じられ、中盤にエレピソロ、終盤にギターソロをしっかりと挟みます。

ギターがリードしての少しスロー系M3「My Waterloo(邦題:幻想のワーテルロー)」は、ベッカーのソロ作収録曲で、バックビート気味なリズムの中、ユラユラとベッカー自身が歌い上げて、エレピがリードしてのアップな8ビート曲M4「Wet Side Story」は、公式には録音されてないけど、朗らかにシャウトしてのソフトロック。中盤にしっかりとギターソロ挟めば、キメたイントロからのミディアムな8ビート曲M5「Midnight Cruiser」は、1972年発表「キャント〜」収録曲で、どことなくナイティな響きを持つロッカバラード曲。中盤にツインギターによるソリから両名の掛け合いへと発展します。

1977年発表「彩」収録曲を2曲続けて、まずはリードするギターにテナーソロ重ねて始まる少しスローな跳ね系M6「Black Cow」で、そのルージーなビートの中、朗らかなメロディを歌っていく。どことなくな気怠さが心地良く響いて、中盤にエレピソロ、終盤には再び熱くブロウしてのテナーソロを挟んで、続いてピアノがリードしてのスローなハーフタイムシャッフル曲M7「Home At Last(邦題:安らぎの家)」は、メリハリあるリズムな中での少し攻め気味な主張系。中盤にギターソロからブラス隊によるブリッジ、エフェクト付加してのトランペットソロにギターソロ、終盤にもギターソロを配して、まあまあのソロ大会にてまとめています。

ギターカッティングから始まる少しスローなチキチキ曲M8「Kid Chartemagne(邦題:滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン))」は、1976年発表「幻想の摩天楼」収録曲で、女性コーラス陣と掛け合いながらパーカッシブなメロディを歌い飛ばしての楽曲。中盤と終盤に骨太なギターソロを挟んでドカドカとエンディングを迎えて、しばしの間をおいてリードするキーボード類にブラス隊重なってのアップな3連シャッフル曲M9「I. G. Y.」は、フェイゲン「ナイトフライ」収録曲で彼の代表曲の1つ。バックビートじゃないけど裏っぽい個性的なビート用いて、サビは女性コーラス陣従えて、I. G. Y.=国際地球観測年が素晴らしい世界と気怠く歌っていく。中盤と終盤にテナーソロをしっかりと挟みます。

ピアノがリードしてのアップな8ビート曲M10「Old My School」は、1973年発表「エクスタシー」収録曲で、朗らかな響きのソフトロック。節々にギターソロ挟んで楽しくロックする。最後はリプライズな形によるM11「FM(No Static At All)(Reprise)」で、ギターやテナー、トランペットが存分にソロを展開し、エンディング、ステージは幕を閉じます。

2:「Verizon Wireless Amphitheatre, Charlotte 2006」:Verizon Wireless Amphitheatre, Charlotte 2006Verizon Wireless Amphitheatre, Charlotte 2006〜Steely Dan
Steely Dan
Alive The Live
2023-03-31
2006年に行われた北米限定ツアーの中から、同年8月12日に行われたノースカロライナ公演の模様を収録したのが本作。CD2枚に全18曲収録です。

参加メンバーは、スティーリー・ダン=ドナルド・フェイゲン(kbds & vo)にウォルター・ベッカー(g)。そしてジョン・へリントン(g)、ジェフ・ヤング(kbds & vo)、フレディ・ワシントン(b)、キース・カーロック(ds)、ウォルト・ワイスコフ(sax)、ロジャー・ローゼンバーグ(sax)。マイケル・レオンハート(tp)、ジム・ピュー(tb)、キャロリン・レオンハート(vo)、シンディ・ミゼル(vo)、また後半のDisc2枚目の全曲にはマイケル・マクドナルド(kbds & vo…➁M1-7)が参加しています。

Disc1枚目、まずはスネアロールからのミディアム系M1「Turtle Talk」で幕開け。軽やかな4ビートの中でブラス隊がテーマ奏でてのジャジーなステージイントロ。バリトンやトロンボーンのソロ、トランペットとアルトの掛け合いらを挟めば、ドラムがリードしてのアップなウンチャ!M2「Bodhisattva(邦題:菩薩)」は、1973年発表「エクスタシー」収録曲で、女性コーラス陣従えて軽やかに歌い進めていく。中盤にギターソロ、ギターとオルガンの掛け合い、ドラムフィルら、終盤にベッカーのギターソロを挟んで、ハーモニカがリードして始まるアップな8ビート曲M3「Time Out Of Mind」は、1980年発表「ガウチョ」収録曲。こちらも女性コーラス隊と歌伴ギター従えて歌い進める彼ららしい大人なコードワークに富んだ楽曲。中盤に爪弾いてなギターソロとハーモニカとのユニゾン、終盤には両者の丁々発止を挟みます。

フェイゲンの軽いMC経て、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲を2曲続けて、まずはピアノがリードして始まるスローなチキチキ曲M4「Aja(邦題:彩)」は、その表題曲で、サビで倍テンしつつしなやかに進行する正に機知に富んだ彼らの代表曲の1つ。中盤にギターソロ、ギターソロから喰ったキメ絡めてのテナーソロにはドラムも有機的に絡んで、終盤にリフ従えてのドラムソロ、そのまま迎えるエンディング。ソロを取ったメンバーの紹介をフェイゲンが行って、カウントから始まるアップ系M5「I Got The News」は、小気味よいベースラインな中で女性コーラス隊と共に歌い進める小気味よい楽曲。中盤にギターソロ、終盤にエレピソロ、ドラムフィルがリードしてエンディングへとなだれ込みます。

ギターがリードしてのアップな8ビート曲M6「Hey Nineteen」は、1980年発表「ガウチョ」収録曲で、小気味よいソフトロック曲。中盤にブラス隊に呼応してのベッカーのギターソロ、ヘリントンのギターソロを挟んだ後、フェイゲンによるメンバー紹介は金管隊2名にコーラス隊を。そしてテナーソロ経てエンディングへと。ギターがリードしてのアップな8ビート曲M7「Josie」は、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲で、凝ったコード展開の彼らの人気曲。中盤からはベッカーが延々とギターソロを展開し、ブラス隊がリードしてのミディアム系M8「Green Earrings(邦題:緑のイヤリング)」は、1976年発表「幻想の摩天楼」収録曲で、小気味よいギターカッティングな中、散発的にメロディ差し込んでいく。中盤にギターにオルガン、バリトンのソロ、終盤にギター2人の掛け合い挟みます。

ギターらがリードしてのアップ系M9「Deacon Blues」は、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲で、微妙にコード変化させながら進行するどことなくムーディな響きも持つ楽曲。中盤に朴訥としたアルトソロ、終盤にテナーソロを挟んで、オルガンにギターがリードして始まるアップな3連シャッフル曲M10「Black Friday」は、1975年発表「うそつきケイティ」収録曲で、緩めなソフトロック曲。歌伴ギターに女性コーラス隊従えてのブルース寄りなロックチューン。中盤にヘリントンのギターソロ、終盤にベッカーのギターソロを挟んで、ギターがリードして始まるスローなチキチキ曲M11「Dirty Work」は、1972年発表「キャント・バイ・ア・スリル」収録曲で、ここでは女性ボーカルがリード取って、サビは大勢でな形でのムーディなバラード曲。中盤にトランペットソロを挟みます。

Disc2枚目に移って、前述のマイケル・マクドナルドが参加しちゃってるんですけど、まずはフェイゲンのMC経て、カウントから始まるミディアム系M1「Band Intro / Show Biz Kids」は、前者でバンド紹介、アルトがリードしながらベッカーのMC?はノースカロライナを称えて、ヘリントンのギター、サックス2人にトランペット、トロンボーン、ドラムにベース、ジェフ・ヤングのキーボード、長々とMCしてようやくフェイゲンはエレピをサラリと、そしてベッカー自身もサラリ、ここでゲストのマイケル・マクドナルドも紹介され、そのスモーキーボイスで後者へと移行、そもそもは1973年発表「エクスタシー」収録曲で、男女コーラス隊交えながら淡々と歌い進めていく。ワンフレーズ積み重ねての美学がここにある。アルトのリードでエンディング。

エレピにギターがリードしてのアップな8ビート曲M2「Do It Again」は、1972年発表「キャント〜」収録曲で、マクドナルドがそのスモーキーボイスでリードを重ねていく。中盤にギターソロ以降はフェイゲンも歌を添えて。そしてビート軸としてのドラムソロからのエンディングを迎えて、カウントからブラス隊がリードしてのミディアム系M3「Peg」は、1977年発表「彩(エイジア)」収録曲で、フェイゲンがリードして歌い進めていく。中盤と終盤にギターソロ挟みつつ、淡々と&サラリと披露します。

1976年発表「幻想の摩天楼」収録曲を2曲続けて、まずはギターがリードしてのアップな8ビート曲M4「Don't Take Me Alive(邦題:最後の無法者)」は、フェイゲンがリード取っての少し影のブルージーなロックチューン。タイトなビートの中で淡々と歌い進めれば、オルガンらのリードからの少しスロー系M5「Kid Charlemagne(邦題:滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン))」は、女性コーラス隊を従えながらフェイゲンがリードしてのファンキー感溢れる楽曲。中盤と終盤にギターソロ挟んでエンディング、「グッナイッ」と一旦は終演。

アンコール、再び登壇してギターがリードしてのミディアム系‌M6「FM(No Static At All)」は、例のサントラ提供曲。上の1では紹介程度でしっかり本編演奏してないんだけど、ここではグルーヴィーな8ビートの中で大人のロックを展開。中盤にバリトンソロ、終盤にギターソロを挟んで、最後はピアノがリードしてのアップな8ビート曲M7「My Old School / Last Tango In Paris(Fadeout)」。1973年発表「エクスタシー」収録の前者は朗らかな響きのソフトロック。中盤と終盤にしっかりとギターソロ挟んで、ゆったり8ビート用いての後者へと移行し、アルトがリードしてムーディにフェードアウト、幕を閉じます。

ブートレグ作、まだまだ出てきそうですね〜。

CDコレクションその2725…「海外ジャズ 金管奏者」2枚!!

今回は、「海外ジャズ」の中で「金管奏者」でまとめたモノです。

1:「ヘリテイジ (完全期間限定盤)」:Heritage〜Eddie Henderson
ヘリテイジ (完全期間限定盤)
エディ・ヘンダーソン
ユニバーサルミュージック
2013-03-20
オリジナル音源は1976年発表。

まずはこちら、1970年初期にハービー・ハンコックと活動を共にしたエディ・ヘンダーソン(tp & flh)が、ブルーノートで発表した通算4作目(BNでは2作目)のリーダー作。エグゼクティブ・プロデューサーはGeorge ButlerとJerry Schoenbaum、プロデューサーはSkip Drinkwaterが務めて、全7曲収録です。

ちなみにヘッドハンターズのリズム隊!ポール・ジャクソン(b)とマイク・クラーク(ds)を有する故、グルーヴィーなリズムがサウンドの特徴とも言えます。

さて、ピアノのリードがポリリズム風!少しスローなチキチキ曲M1「Inside You」(エムトゥーメ作)は、グルーヴィーなリズムの中、ミュート被せて幻想的に展開するAメロ、ミュート取ってのBメロで構成。あまり前面に出さずにクラヴィネット、ミュートトランペットのソロ的なのを終盤に織り込み、フェードアウトすれば、喰って小気味よいベースラインからのアップ系M2「Acuphuncture」(Julian Priester作)は、トランペットがミュート被せてテーマ奏でるファンキー調。中盤に軽妙なクラヴィネットソロ、テーマ反芻してサラリとフェードアウト。

ベース刻むリフに周囲徐々に重なってのアップな3連シャッフル曲M3「Time And Space」は、フリューゲルホルン&トロンボーンで朴訥とテーマ展開。中盤にソプラノ、終盤にフリューゲルホルンが暖かくソロを披露すれば、ベース刻むリフにフリューゲルホルン被せて始まるM4「Nostalgia」(Pat O'Hearn作)は、徐々にエレピやコンガ加わりつつも終始、幻想的に展開する。

ここからがB面、フリューゲルホルンを情感的にブロウして始まるM5「Kudu」(パトリース・ラッシェン)は、小気味よいベースライン加わってのアップなビートとなり、ブラス隊がパーカッシブにテーマ展開。中盤にハードに攻めてのフリューゲルホルンソロ、テーマ反芻して後戯的にソロ少し展開してフェードアウト。ベースがリフ刻んで始まるM6「Dr. Mganga」(Brent Pamponi)は、8分の4+4+3拍子な変拍子用いて、トランペットがミュート被せて機械的な音色でのAメロ、また外してバスクラらとの伸ばしたBメロで構成。中盤にトランペットにエレピのソロ挟んでBメロにAメロを反芻、後戯的にミュート被せてのソロ挟んで、フェードアウト。

最後は、ハズクラがリフ繰り返して始まるミディアム系M7「Dark Shadow」。ミュート被せてクールにテーマ伝えつつ、中盤のトロンボーンソロは絞り出すかの如くな名演で、テーマ反芻してミュート被せてトランペットソロを切々と展開、フェードアウトして幕を閉じます。

1970年代中盤という時代がそうさせたのか、ファンクだけどクール、そんな印象の1枚でした。

その他参加ミュージシャン。パトリース・ラッシェン(e-p, clavinet & synth)、"Transcending Sunship" Woody Theus(ds…M6-7)、Billy Hart(ds…M7)、エムトゥーメ(p, perc, congas & other)、Hadley Caliman(flu, b-cla & s-sax)、Julian Priester(tb)。

2:「ファミリー」:Family〜Roy Haregrove
ファミリー
ロイ・ハーグローヴ
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は1995年発表。

こちら、人気トランぺッターでありながら2018年11月に49歳の若さで落命したロイ・ハーグローヴ(tp & mpet…M1-3,5-8,10 & 12-15、flh…M4,9 & 11)初期の作品。リーダー作としては多分4作目なんじゃないかと思います。エグゼクティブ・プロデューサーはRichard Seidel、プロデューサーは、Larry Clothierとロイ・ハーグローヴが務めて全15曲収録です。

まずは「Trilogy」な体裁!トランペットとテナーがまったりリードしての超スロー系M1「Velera」で幕開け。朴訥と音を重ねたその響きはどこか朗らか。アコベがリードしての少しスローなチキチキ風M2「Roy Allen」は、その2管が絞り出すかの如くテーマを奏でる。中盤にテナーにトランペット、ピアノのソロを端的に、終盤にその3人が静かに同時ソロをサラリと展開。ドラムフィルから全員ユニゾンなテーマ披露して始まる軽快な4ビート曲M3「Brian's Bounce」は、ピアノにトランペット、テナーにドラムのソロを挟んで小粋に披露。

フリューゲルホルンがリードしてのスロー系M4「The Nearness Of You」(Hoagy Carmichael & Ned Washington共作)は、フリューゲルホルンとDavid "Fathead" Newman(flu…M13、t-sax…M4)によるテナーが繋ぎ合ってテーマ展開するムーディな響きの楽曲。中盤に朴訥とテナーにフリューゲルホルンのソロを挟めば、ミュートトランペットとRonnie Mathews(p…M5)によるピアノがリードしてのゆったりワルツM5「Lament For Love」(Ronnie Mathews作)は、2人が少し影のあるテーマを。中盤にミュートトランペットにピアノのソロをしっかり挟みます。

小刻みなキメからのアップ系M6「Another Level」は、トランペット&テナーがどことなく抽象的なテーマを繰り返す。中盤にトランペットにピアノ、ラテンなビートに変化して躍動的なテナーのソロを挟めば、トランペットがリードしてのスローな3連シャッフル曲M7「A Dream Of You」(クリスチャン・マクブライド作)は、トランペットが厳かなテーマをブロウ。そのままトランペットソロはブリリアントに、作者クリスチャン・マクブライド(b…M7)による圧強めなアコベソロ、ピアノソロはリリカルに。まあ甘いバラード曲ですね。

John Hicks(p…M8)のピアノかリードして始まるゆったりハチロク曲M8「Pas De Trois」(Paul Arslanian作)は、トランペット&ピアノが叙情的な響きのテーマ奏でる。アコベの有機的な絡みも印象的で、中盤にトランペットにピアノ、アコベのソロをしっかりと挟んで、テーマを反芻、静かにエンディングを迎えれば、ピアノがリードして始まるスローな3連シャッフル曲M9「Polka Dots And Moonbeams」(Jimmy Van Heusen & Johnny Burke共作)は、フリューゲルホルンとJesse Davis(a-sax…M9 & 15)のアルトがロマンティックにテーマ伝えます。中盤に流麗にピアノとアルトのソロ、フリューゲルホルンがリードしてしっとりとエンディングを迎えます。

ピアノがリードして始まるアップ系M10「The Challenge」(Stephen Scott作)は、5拍子と4拍子を移行しながら展開し、テーマはトランペットが。中盤にトランペットにピアノ、5拍子な中でドラムのソロを挟めば、フリューゲルホルンがリードして始まるスロー系M11「Ethiopia」(Larry Willis作)は、Walter Booker(b…M5,8-9 & 11)のアコベとのデュオ形式によっての厳かな響きの楽曲。中盤にフリューゲルホルンソロを挟んで端的に披露します。

トランペット&テナーがリードしての軽快な4ビート曲M12「Nostalgia」(Fats Navarro作)は、節々でウィントン・マルサリス(tp & mpet…M12)が色を添えながら展開。そのままウィントンのトランペットにテナーのソロ、そしてハイライト?ウィントン(左)のロイ(右)の掛け合い大会。勝ち負けじゃないけどそれぞれがしっかり自己主張。テーマ反芻して小粋にエンディングを迎えれば、フルートにミュートトランペット、アコベのアルコが絡み合って始まるM13「Thirteenth Floor」(David Newman作)は、アコベがライン出す中で、フロント2名が小気味よくテーマ奏でる。軽やかな4ビートに変化してミュートトランペット、またフルートにピアノのソロを挟みます。

ドラムフィルからのアップ系M14「Firm Roots」(シダー・ウォルトン作)は、トランペット&テナーがテーマ展開。4ビートに変化して、ウーウー言いながらなピアノにトランペット、テナーにドラムのソロを挟めば、最後はアルトにアコベのアルコがハモって始まるM15「The Trial」は、土着なタム廻し加わってアルトにトランペットが繋ぎ合って厳かなテーマをブロウ、少し昂ってエンディング、幕を閉じます。

Family=家族。気心知れたメンバーらとの録音。等身大の姿がしっかりと表現されています。

その他参加ミュージシャン。Stephen Scott(p…M1-4,6-7,10 & 12-15)、Larry Willis(p…M9)、
Rodney Whitaker(b…M1-4,6,10 & 12-15)、Grogory Hutchinson(ds…M1-3,6-7,12 & 15)、ジミー・コブ(ds…M4-5,8-9 & 13)、Karriem Riggins(ds…M10)、Lewis Nash(ds…M14)、Ron Blake(s-sax…M15、t-sax…M1-3,6,12 & 14-15)。

CDコレクションその2724…「海外ジャズ 鍵盤奏者」3枚!

今回は、「海外ジャズ」の中で「鍵盤奏者」でまとめたモノです。

1:「ゴンサロ・ルバルカバ・アット・モントルー」:At Montreux〜Gonzalo Rubalcaba
ゴンサロ・ルバルカバ・アット・モントルー
ゴンサロ・ルバルカバ
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は1990年発表。

キューバ出身のピアニスト=ゴンサロ・ルバルカバ(p)。1986年にチャーリー・ヘイデン(ac-b)の目に留まりつつも、その当時、国交断絶してたキューバ故に何とか世に知らしめようと考えたヘイデンが、1989年にモントルーにゲストとして招いて最初に世界に紹介。好評だった故に翌1990年7月15日にルバルカバ自身のリーダートリオで臨んだライブ音源が本作。ドラムはポール・モチアン(ds)が務めて全7曲収録。エグゼクティブ・プロデューサーは行方均(あえて日本制作にしたらしい)、プロデューサーはチャーリー・ヘイデンです。

まずはピアノが小気味よくリードして始まるアップ系M1「Well You Needn't」(セロリアス・モンク作)で幕開け。軽妙にテーマ披露し、高速4ビートに変化してピアノソロを超高速!大いに音詰め込んで存分に弾き切る。朴訥としたドラムソロ挟んでテーマ反芻、ピアノがリードしてエンディングへとなだれ込む。

ピアノがリードしてのスローなチキチキ風M2「Velas」は、ピアノが静かにテーマ伝えてのムーディな楽曲。そのままピアノソロ、次第にアコベも大いに絡みつつアカデミックに盛り上がり、静かに戻って和音積み重ねて迎えるエンディング。ピアノが軽妙に奏でて始まるM3「Prologo Comienzo」は、ラテンなテイストや速弾きらも交えながら緩急&抑揚に富んだ独奏曲。気の赴くままに奏で上げます。

ピアノがリードしてのスロー系M4「First Song」(ヘイデン作)は、物悲しげなテーマをピアノで。ピアノソロは序盤は間を活かしつつ、中盤からは大いに速弾き。続くアコベソロは歌心に溢れて。テーマ反芻、後奏に得意の高速プレイ織り交ぜて静かにエンディングを迎えれば、ピアノがテーマ奏でて始まるゆったり4ビート風M5「Once Around The Park」(モチアン作)は、早々にピアノソロ、アウト大いに用いた高速プレイ繰り出し続ける。テーマ反芻し、サラリとエンディング。

ピアノ独奏で始まるスロー系M6「Joao」は、リズム隊加わってそのゆったりな間の中でピアノソロを高速プレイの連続で展開、テーマ反芻し、しっとりとエンディングを迎えれば、アンコールの拍手音挟んで始まるM7「All The Things You Are」(ジェローム・カーン作)は、ピアノ独奏に軽やかな4ビート加わって、崩しながらなテーマをピアノが展開。そのままピアノソロは次第に高速プレイのオンパレード。朴訥としたアコベにドラムのソロを挟んで、再びのピアノソロは高速プレイしまくって、テーマ反芻、ピアノのリードでエンディングへとなだれ込み、幕を閉じます。

超高速プレイをしつつも全くもって乱れないテンポ感。強弱つけても全く変わらない演奏に舌を巻きました〜。

2:「スペイン・アゲイン +3」:Spain Again〜Michel Camilo & Tomatito
スペイン・アゲイン +3
ミシェル・カミロ & トマティート
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は2009年発表。

こちら、2000年に共演作「スペイン」を発表しているミシェル・カミロ(p)とトマティート(flamenco-g)が再びタッグを組んで発表した1枚。2006年にスタジオ録音した11曲(こちらは2006年発表)に、2009年9月29日にドミニカ共和国のサント・ドミンゴで行われたライブ音源3曲を追加し(この形で2009年発表)、全14曲収録です。ちなみにエグゼクティブ・プロデューサーはWulf Muller、プロデューサーはカミロが務めています。

まずは流麗なフラメンコギター(以降、アコギとする)から始まるM1「El Dia Que Me Quieras(邦題:想いの届く日)」(Carlos Gardel作)で幕開け。独奏で存分に自己表現した後、ピアノ加わって情感たっぷりにテーマを披露する。

「Tributo A Piazzolla(ピアゾラに捧ぐ)」という形で3曲、アコギアルペジオから始まるミディアム系M2「Libertango」(Astor Piazzolla作)は、ピアノ&アコギが知られたテーマを凛々しく奏で、そのままアコギにピアノの順でのソロへと発展。それぞれが情熱的に掛け合い続ければ、アコギがリードして始まるアップ系M3「Fuga Y Misterio(邦題:フーガと秘密)」は、それぞれが輪唱っぽく掛け合いながらテーマ展開。途中から静かに転じてエンディング迎えれば、アコギがリードして始まるアップ系M4「Adios Nonino(邦題:さらば父よ)」は、タンゴを緩急と強弱行き来しながら展開する。ピアノ独奏も挟みつつも厳かにエンディングを迎えます。

アコギアルペジオからのミディアム系M5「Stella By Starlight(邦題:星影のステラ)」(Ned Washington & Victor Young作)は、ジャズスタンダードを小粋にピアノがテーマ取り、流麗にピアノ、またスパニッシュなアコギのソロを挟みます。

アコギがリードして始まるM6「Twilight Glow」は、ピアノが物悲しげなテーマを紡ぐ。アコギにリリカルなピアノのソロを挟んで、喰ったキメからのアップ系M7「A Los Nietos」(トマティート作)は、アコギとピアノが絡みながらテーマ展開。どことなくスペイン?情熱的な響きを持ち、ピアノにアコギの順でソロを挟みます。

アコギカッティングからのゆったりワルツ!M8「La Tarde(邦題:昼さがり)」(トマティート作)は、アコギとピアノが静かに間を埋めながらなフリーっぽく進めて、そのままインテンポとなってのM9「La Fiesta」(チック・コリア作)は、ユニゾンな重ねながら小気味よくテーマ展開。アコギソロ、テーマ反芻して躍動的にピアノソロ、またまたテーマ反芻してエンディングへとなだれ込む。

ピアノが独奏、静かにリードして始まるM10「From Within」は、アコギ&ピアノが情感たっぷりにスパニッシュなテーマを奏でる。ピアノソロからラテンなピアノのバッキング挟んでまたまたピアノソロを。終盤にアコギソロ挟めど、カミロ色全開な楽曲でした。で、実質最後はピアノがリードしてのミディアム系M11「Amor De Conuco」(Juan Luis Guerra作)。作者のJuan Luis Guerra(vo)がスペイン語で歌ってのオーガニックな響きの歌モノ。中盤にアコギソロ、ピアノソロからスキャットしてのフェイク大会は大いに盛り上がり、静かにエンディングを迎えます。

さて、ボーナストラック。前述の通りに2009年録音分で、まずは流麗にアコギ奏でて始まるM12「Solea Blues」(2人の共作)は、しばしのアコギ独奏、中盤からピアノ加わって小粋にジャズしちゃう2人。終盤はピアノソロしっかりと挟めば、アコギに知られたテーマをピアノで伝えてのM13「Spain Intro」(チック・コリア& Joaquin Rodrigo共作)は、フリーに丁々発止しばし。情感込めてのアコギソロ経た後、インテンポとなってのM14「Spain」(チック・コリア作)。堰を切ったかの如くに知られたテーマを奏で合う。大いに攻め立ててのピアノソロ、静かに転じつつも超速弾きしまくってのアコギソロと、一気呵成に演り切ります。

ラテン寄りというバックボーンを持つ「似た2人」だからこそ成し得た、魂震える共演作でしたね〜。

3:「アイボリー・ソウル」:Ivory Soul〜John Novello
アイボリー・ソウル
John Novello
ULTRA-VYBE
2016-11-23

こちら、何だか買ってたジョン・ノヴェロ(p, e-p, org & synth、b…M2-3 & 5-10、ds-prog…M8-9)のリーダー作。ノヴェロはデニス・チェンバースが属したネオ・フュージョン・トリオの一員であったらしい。ほとんどの楽曲を共作したAndy Goldmark(ds-prog…M2,4 & 8-10)との共同プロデュース、ボーナストラック1曲含む全12曲収録です。

まずはリリカルにピアノがリードしてのアップ系M1「Crush」(Andy Goldmark, Mark Mueller, Berny Cosgrove & Kevin Clark共作)で幕開け。ピアノにジェラルド・アルブライド(sax…M1)のサックスが少し物悲しげなテーマ繋いでのスムースジャズ曲。中盤に小気味よいピアノソロ、Melvin Davis(b…M1)によるスラップソロを挟めば、ピアノがリードしてのアップな3連シャッフル曲M2「Shuffle The Deck」(Andy Goldmarkとの共作)は、シンセベース鳴り響く中、ピアノとトム・スコット(sax…M2)のアルトがテーマを展開。中盤にピアノとアルトのソロ、また節々にヴァイブ音が色を添えます。

アルバムタイトル曲で、ピアノがリードしてのスロー系M3「Ivory Soul」(Andy Goldmarkとの共作)は、ピアノが少し影のあるテーマを伝えます。節々に色を添えるのはJeff Nathanson(sax…M3)。中盤からのアグレッシブなピアノソロにはキメ多く挟み込めば、ギター&シンセがリードしてのミディアム系M4「I Can't Stop My Heart」(Walter Afanasieff, Andy Goldmard & John Bettis共作)は、ピアノがリリカルなテーマを奏でていく。そこに色を添え、サビでは厚み加えるのはエリック・マリエンサル(sax…M4 & 9)。終盤は掛け合い的?当時にソロを展開する両者でした。

ピアノが知られたメロディ繰り出して始まるM5「Blackbird」(レノン&マッカートニー)は、打ち込みな?ベース被せてピアノ軸に展開。朗らか?どことなく自然体なサウンドは心地よく、小気味よく刻まれるベースラインからのミディアム系M6「Funk Shui」は、2拍3連なテーマをピアノが展開。Donald Hayes(sax…M6)のサックスや後乗せなエレピが色を添えつつ、用意された数々なキメがテクニカルに響きます。

ピアノがリードしてのスロー系M7「Heart Of Hearts」(Keith Stegall & Andy Goldmark共作)は、メロウな響きのバラード曲。アコベ?の音色が暖かさを助長し、エレピがリードしてのミディアム系M8「Fiestaville」は、ラテンっぽいリズムの中で、エレピにArturo Solar(tp…M8)のトランペットが沿う形で少しマイナー調なテーマを展開。中盤にトランペットソロをサラリと挟みます。

ピアノにアルトがリードしてのスロー系M9「Cecil's Tune」(Andy Goldmarkとの共作)は、人声っぽいエフェクト交えながらピアノがテーマ展開。再びエリック・マリエンサルが参加し、歌伴やサビで厚みを添えて、ピアノがリードしてのミディアム系M10「Put Your Records On」(コリーヌ・ベイリー・レイ、John Beck & Steve Chrisanthou共作)は、ピアノがテーマ奏でてのムーディでささやかな響きの楽曲。練られた打ち込み、中盤に朴訥とピアノソロを披露します。

実質最後は、ピアノ独奏によるM11「Stella By Starlight(邦題:星影のステラ)」(Ned Washington & Victor Young共作)。気の赴くままに自己表現、ジャジーに締め括ります。

ボーナストラックは、本編M1の別音源M12「Crush(Sexy Panda Rebuild Edit)」(Andy Goldmark, Mark Mueller, Berny Cosgrove & Kevin Clark共作)。エレクトロに少し寄せつつ、どことなくドラマティックにまとめ直していました〜。

まあ練られた編曲?それなりに完成した音源を下敷きに、フィーチャリングされたミュージシャンが音を重ねるといった形の1枚。ノヴェロの演奏に音を重ねて&隙間に色を添える。それは近年のスムースジャズの方法論?売れ線の路線なのかな???

その他参加ミュージシャン。Simone Sello(g…M1-2 & 4、ds-prog…M2,4 & 10)、Geoff Levin(g…M6)、Ablai(g…M9)、Tony Austin(ds…M1)、Rayford Griffin(ds…M3 & 6-7)。

CDコレクションその2723…「海外ジャズ ギター奏者」3枚!!

今回は、「海外ジャズ」の中で「ギター奏者」でまとめたモノです。

1:「アフター・ザ・レイン~コルトレーン・トリビュート」:After The Rain〜John McLaughlin with 
アフター・ザ・レイン~コルトレーン・トリビュート
Evlin Jones and Joey DeFrancesco
ジョン・マクラフリン
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は1995年発表。

こちらは、ジョン・マクラフリン(g)が、かねてから敬愛していると公言のジョン・コルトレーンに対してのトリビュート作。マクラフリン自身がプロデューサーを務めて、ジョーイ・デフランセスコ(org)とエルヴィン・ジョーンズ(ds)のトリオ体制にて1994年10月4-5日にN.Y.で録音してます。全9曲収録。

まずはギター&オルガンが端的なテーマを披露して始まる軽快な4ビート曲M1「Take The Coltrane」(デューク・エリントン作)で幕開け。早速ソロへと入って、ギターにオルガンの順でそれぞれしっかりと。2人の端的なユニゾンからエンディングへと。オルガンがリードしての軽やかなワルツ!M2「My Favorite Things」(リチャード・ロジャーズ&オスカー・ハマースタイン三世)は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の定番曲で、ギターにオルガンがテーマ繋ぎながら進行。オルガンにギターの順でソロを、しっかりとテーマ反芻、詰め込んでのギターソロからフェードアウト。

オルガンがリードしてのスローな4ビート曲M3「Sing Me Softly Of The Blues」(Carla Bley作)は、ギターが静かにテーマ紡いで。そのままギターにオルガンの順でそれぞれが緩急富んだソロを披露し、ギターがリードしての軽快なワルツM4「Encuentros」(ジョン・マクラフリン作)は、ギターがテーマ奏でていく。ギターにオルガンの順でそれぞれがしっかりとソロを披露、後奏にかすかにギターソロ、ドラムの手数も増えてソロ的に主張する中、フェードアウト。

ギターがリードしての超スローな3連シャッフル曲M5「Naima」(ジョン・コルトレーン作)は、ギターがフィル差し込みながらテーマを。オルガンにギターの順でそれぞれサラリとソロを披露。テーマしっかり反芻してエンディング。オルガンがリードしての軽やかな5拍子曲M6「Tones For Elvin Jones」(ジョン・マクラフリン作)は、ギターが端的なテーマを。中盤に激しくオルガン、細かく刻みまくってギターのソロを挟みます。

ギターのリードでフリー気味に始まるM7「Crescent」(ジョン・コルトレーン作)は、ゆったり4ビート入ってギターがテーマを。少しテンポアップしてオルガンにギターのソロをとジャズらしく展開。再びスローに転じ、ギターがリードしてエンディングへと。8分の6拍子なリズムからのM8「Afro Blue」(Mongo Santamaria作)は、ギターにオルガン沿う形でテーマ展開。ギターにオルガンのソロはそれそれが速弾き大いに交えます。

最後は、オルガンがリードしてのM9「After The Rain」(ジョン・コルトレーン作)は、ギターやオルガンがテーマ繋ぎながらもフリーな形で進行。節々にソロ挟みながら&エルヴィンがウーウーと呻きながら展開、静かに幕を閉じます。

ジャズ界の名匠ジョン・コルトレーンのトリビュート作なんだけど、
オルガン交えてのトリオ形式によって、気楽に3人が演奏しちゃった1枚でしたね〜。気楽に聴けました〜。

2:「ユニバーサル・ランゲージ」:Universal Language〜Marc Antoine
ユニバーサル・ランゲージ
マーク・アントワン
MCAビクター
2000-02-19

こちらは1994年にアルバムデビューし、以降、スムースジャズ界にて活躍中のアコギ奏者マーク・アントワン(ac-g、ds-prog…M1,4,6-8 & 10、perc…M2)4枚目のリーダー作。調べてみると唯一持ってるリーダー作。ゲスト参加作やベスト集収録分などは少し履歴(こちら)があるんだけどね。エグゼクティブ・プロデューサーはトミー・リピューマ、プロデューサー&編曲はフィリップ・セス(p, kbds, prog, ds, ds-prog & perc)が務めて、ボーナストラック1曲含む全11曲収録です。

まずはユラユラな電子音鳴り響いての少しスローなチキチキ曲M1「Palm Strings」で幕開け。アコギとデイブ・バレンティン(flu…M1)によるフルートが少しスパニッシュっぽいテーマを奏でていく。中盤にアコギとフルートのソロをサラリと、終盤にアコギのソロを挟んで、コンガらがリードして始まる少しスロー系M2「Valerio」は、アコギがテーマ奏でてののオーガニックな響きの楽曲。マーク・イーガン(b…M2 & 9)のフレベが醸し出す豊かな音色、途中から色を添えるアンディ・スニッツァー(sax…M1-2)は中盤にソプラノソロを。終盤にはアコギソロを挟みます。

アコギカッティングからのミディアム系M3「Celta」(Andre Magnaとの共作)は、Jeff Golub(g…M2、mandolin…M3、e-sitar…M5)によるマンドリンも加わったせいか民族音楽的にも感じられるささやかな響きの楽曲。アコギが明るいテーマを繰り返しつつ、そのテーマ発展させてのソロを終盤に。賑やかな子供の声鳴って始まる少しスローなチキチキ曲M4「Children At Play」(セス& Scott Blocklandとの共作)は、よく打ち込まれたサウンド従えて爽やかなメロディをアコギで。2番からはCara Jackson(vo)がスキャットで色を添えて、中盤に雄弁なアコギソロを挟みます。

ピコピコな打ち込みに土着な叫び声(未クレジット)重なって始まるミディアム系M5「El Camino」は、アコギがテーマ奏でてのスパニッシュっぽい響きの楽曲。終盤からアコギソロを存分に展開すれば、シンセ音鳴り響いて始まるスローなチキチキ風M6「N. Y. Strolling」は、近未来風な打ち込みの中、アコギでテーマ奏でてのナイティな響きの楽曲。中盤にピアノ、終盤にアコギのソロを挟みます。

ドラムのリズムにアコギカッティング重ねて始まる少しスロー系M7「Elikya(Hope)」(セス& Lokua Kanzaとの共作)は、アコギとLokua Kanza(g & vo…M7 & 9)らのスペイン語による歌声が繋ぎながらテーマ展開。中盤に雄弁なアコギソロを挟めば、少しスローなボサノバビートからのM8「Bossa Nouveau」は、アコギが爽やかなテーマを重ねていく。ビートは徐々にドラムンベースっぽく変化。中盤にアコギソロを挟みます。

伸ばしたシンセ音からのスローな3連シャッフル曲M9「Point Of View」は、アコギがどことなく物悲しげなテーマを奏でて。M2に続いてマーク・イーガンのフレベが豊かな色を添え、終盤に情熱的なアコギソロを挟めば、実質最後は、伸ばしたシンセ音にアコギ紡いで始まるミディアム系M10「Crossroads」で、機械的な打ち込みの中、アコギが端的なテーマを繰り返す。その合間に爪弾いたりなオカズ的なソロを展開。また最後のサビにはスキャット加えてヒューマンな暖かさを付加し、そのままフェードアウト。

ボーナストラックは、エレピがリードしてのスロー系M11「Indian Summer」。練られた打ち込みの中、アコギにホルン?、女性スキャットが重なっていき、物悲しげなテーマを伝えていく。中盤にアコギソロ、終盤にアコギとピアノの端的な掛け合い繰り返し、静かに幕を閉じます。

フュージョン界やスムースジャズ界では、アコギ奏者=アール・クルーという巨人がいますが、鬼才セスの尽力を得てスムースジャズらしい1枚を制作しております。

その他参加ミュージシャン。ウィル・リー(b…M1,3 & 5)、Andre Magna(b…M7)、Jim Hynes(tp…M1)、Michael Davis(tb…M1)。


3:「ヴァガボンド (SHM-CD)」:Vagabond〜Dominic Miller

ヴァガボンド (SHM-CD)
ドミニク・ミラー
Universal Music
2023-04-21

こちら、スティングの右腕ギタリスト(帯から引用)でアルゼンチン出身!ドミニク・ミラー(g)が、ECMから発表した3作目のリーダー作。プロデューサーはManfred Eicherが務めて、全8曲収録です。

まずはギターアルペジオから始まるミディアム系M1「All Change」で幕開け。叙情的な響きな中、ピアノにギターが「らしい」フレーズを紡いての端的なオープナー。

ギターがしみじみと奏でて始まるスロー系M2「Cruel But Fair」は、切々とギター紡いで物悲しいメロディを伝えていく。バランスよくピアノが合いの手を入れながら進行すれば、ギター独奏から始まるM3「Open Heart」は、裏にかすかなシンセ音、どことなく物悲しいメロディを切々と紡き、それはピアノへと引き継いで、厳かなタム廻しと共に切々と展開、ギターのリートでエンディングへと。

土着なビートにギター重ねて始まるM4「Vaugines」は、重々しい響きの中でギターにピアノがテーマを繋ぐ。また後半はベースとのユニゾンに変化し、切々と伝えれば、アコギがリフ繰り返して始まるスロー系M5「Clandestin」は、メリハリあるビートに変化し、その上でピアノがチョロチョロとソロを重ねれば、喰ったシンコペーションにシンバルレガート重ねて始まる少しスロー系M6「Altea」は、アコギが切々とテーマ紡いで、凛々しげなピアノソロは後に流麗に変化する。

アコギがリードして始まるスロー系M7「Mi Viejo」は、独奏にて展開。アルペジオを軸にテーマらしきを添えて気の赴くままに叙情的に披露すれば、最後はピアノのコードにアコギ重ねて始まるスローなワルツM8「Lone Waltz」。こちらとアルペジオを軸にテーマを切々と重ねていく。徐々に躍動的に変化するドラム従えてリリカルなピアノソロを中盤に配し、静かに幕を閉じます。

新型コロナウイルス2年目!2021年4月にフランスのペルヌ・レ・フォンテーヌ(プロヴァンスの中心部らしい)にあるステュディオ・ラ・ビュイソンで録音した本作。収録時間はわずか32分26秒と端的にまとめられつつも、いかにもヨーロッパの深遠さを感じさせる叙情的な仕上がり。雰囲気重視でほとんどソロを取ってない主役のミラーだけど、その内省的な印象は彼の狙いなのかもしれません。

参加ミュージシャン。Jacob Karlzon(p & kbds)、Nicolas Fiszman(b)、Ziv Ravitz(ds)。

CDコレクションその2722…「堀井勝美プロジェクト」後半5枚!!

さて、ここからは堀井勝美氏による「堀井勝美プロジェクト」後半5枚がお題目です。

前半5枚はこちら

1:「SKY CRUSIN'」
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堀井勝美プロジェクト
タワレコ限定
2023-03-08
オリジナル音源は1991年6月21日発売。

プロジェクトとしては6作目となる本作は、5作目からちょうど1年後に発表となっています。こちらも演奏面では一切クレジットされなくなった堀井勝美のプロデュース&作編曲にて、全9曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、ギターカッティングから始まるアップ系M1「SKY CRUSIN'」で幕開け。ギターがテーマを奏でての爽やかな響きの楽曲。中盤&終盤にギターソロを挟んで、アコギがリードしてのスローなバックビート曲M2「MY HAPPINESS IN THE CAKE」は、宮野弘紀(ac-g…M2)のアコギがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。中盤に佐山雅弘(p & e-p…M2 & 4)のピアノソロ、全員によるユニゾンからアコギソロ、終盤には可愛いシンセソロを挟めば、ギターカッティングにスラップ重なって始まるアップ系M3「IN THE BLUE HEAVENS」は、ギターがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。中盤に難波弘之(p…M3,6 & 8、e-p…M1,3,6 & 8、synth…M1,3 & 6、synth-prog…M3)によるシンセソロ、終盤にギターソロを挟みます。

ストリングス風シンセ鳴り響いて本田雅人(s-sax…M8、a-sax…M4)のアルトがリードしてのスロー系M4「DEAR…」は、佐山雅弘のピアノが朴訥とテーマ奏でての美メロなバラード曲。中盤にリリカルなピアノソロ、反芻するザビにはアルト重ねて静かにエンディングを迎えれば、ティンバレスにシンコペーション重ねて始まるアップ系M5「WHOOP! WHOOP!」は、小刻みな指弾きフレベに土岐英史(s-sax…M5-6 & 9、a-sax…M7)のソプラノにギターがテーマ繋いでの躍動的な楽曲。中盤に指弾きフレベソロに野力奏一(p & e-p…M5 & 7、synth & synth-prog…M5)によるピアノソロ、終盤にソプラノソロを挟んで、ピアノがリードしての少しスローなチキチキ曲M6「AFTERGLOW」は、引き続いて土岐英史のソプラノがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。中盤に八木のぶお(jazz harp…M6)のハーモニカソロ、終盤にソプラノソロを挟みます。

シンセがリードしてのアップ系M7「REDDISH IN MIND」は、ギターらによるリフ従えつつ土岐さんのアルトにギターがテーマ繋いでのハード調。Tim Graham(b…M7)によるスラップも小気味よく響き渡って、中盤に高らかなギターにアルトのソロ、終盤にもアルトソロを挟んで、本田さんのソプラノがリードしてのミディアム系M8「SALAD STREET」は、ソプラノにシンセ重ねてテーマ展開しての朗らかかつ可愛い響きの楽曲。中盤にリフ絡めての石川雅春(ds)のドラムにソプラノのソロ、終盤にもソプラノソロを挟んで、最後は是方博邦(g…M9)のギターがリードしてのスローな跳ね系M9「ALONE AT LAST, BEHIND THE SEVENTH MIND」。土岐さんのソプラノがリードしての少し暗めなテーマを持つ楽曲で、中盤にソプラノソロ、島健(e-p & synth…M9)によるエレピソロにジャジーなギターソロを、また終盤にもソプラノソロを挟んでフェードアウト、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。梶原順(g、ac-g…M1 & 6)、林有三(synth & synth-prog…M2,4 & 7-8)、青木智仁(b…M2-3,5-6 & 8)、鳴瀬喜博(b…M2,4 & 9)、カルロス菅野(perc…M2 & 5)、鳴島英治(perc…M4 & 7-8)、川瀬正人(perc…M7)、林秀幸(synth-prog…M1,3 & 6)、森本康史(synth-prog)、藤本幸義(synth-prog…M2,4 & 7)、安嶋健太郎(synth-prog…M5)。

2:「Views Collection」
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堀井勝美プロジェクト
タワレコ限定
2023-03-08
オリジナル音源は1992年6月21日発売。

プロジェクトとしては7作目となる本作。こちらもちょうど1年後の発表&演奏面では一切クレジットされなくなった堀井勝美のプロデュース&作編曲にて、全8曲収録です。

まずは重厚なストリングス隊の調べから、エレピがリードしてのスロー系M1「ON WINGS OF OUR LOVE」(詩:ANNA)で幕開け。ANNA(vo & back-vo…M1)がリード取っての英語歌詞による美メロなバラード曲で、その壮大さは本場のスムースジャズと遜色なく、中盤に土岐英史(a-sax…M1 & 6)のアルトソロを挟んで、アウトロはストリングス隊とスキャットで美麗に締め括る。初の歌モノでこのプロジェクトの新機軸と言えます。

小気味よいキーボードにブラス隊重なって始まるアップ系M2「ACT 713」は、喰ったリズムにギターが高らかにリード取ってのフュージョンらしい爽やかな楽曲。中盤に野力奏一(p…M1-5、e-p…M1-3 & 5、synth…M1-3 & 6、synth-prog…M1-2)のリリカルなピアノソロ、終盤にギターソロを挟んで、田代耕一郎(ac-g…M3)のアコギによるサビ始まりな少しスローなチキチキ曲M3「LAZY CLOUDS」は、そのアコギが叙情的なテーマを奏でてのメロウな楽曲。中盤にアコギに野力氏によるピアノのソロ、終盤に再び歌心溢れるアコギソロを挟めば、キーボードにフレベがリードしてのスロー系M4「ALONE AT LAST, UNDER THE LAST QUARTER」は、平原綾香の父=平原まこと(s-sax…M4)のソプラノがテーマ奏でての美メロなバラード曲。中盤に高らかにソプラノソロを挟みます。

喰ったキメからの少しスロー系M5「RISKY LIPSTICK」は、このプロジェクトの常連!八木のぶお(jazz harp…M5)のハーモニカがテーマ奏でてのファンキー調。中盤と終盤にブルース色全開なハーモニカソロを挟めば、シーケンサー絡めた煌びやかなイントロからのアップ系M6「DANCING SHADOWS」は、土岐さんのアルトがテーマ奏でてのアーバンな響きのインスト曲。中盤と終盤ににアルトソロを挟んで小気味よく披露。

スラップがリードしてのスローな跳ね系M7「MISSING STORY」は、中西俊博(vln…M7)のバイオリンがテーマ奏でてのアーバンでファンキーな楽曲。当時のJIMSAKUっぽいかも。中盤に野力さんのファンキーなピアノソロ、終盤に奔放なバイオリンソロを挟めば、最後はギターがリードしてのミディアム系M8「SPIRAL FLIGHT」。スラップ絡めたビートな中でギターが高らかにテーマ奏でての爽やかな響きの楽曲。中盤にギターソロを挟んで、爽やかにエンディング、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。梶原順(g、ac-g…M8)、佐山雅弘(p & synth…M6-8、e-p…M4 & 7)、難波弘之(e-p…M6 & 8)、林有三(synth & synth-prog…M3-4)、小林隆一(synth…M8)、鳴瀬喜博(b…M1-3 & 5)、青木智仁(b…M4 & 6-8)、石川雅春(ds)、カルロス菅野(perc…M1-3 & 7)、鳴島英治(perc…M4 & 6)、エリック宮城グループ(tp…M2)、新井英治グループ(tb…M2)、篠崎正嗣グループ(strings…M1)、森本康史(synth-prog)、安嶋健太郎(synth-prog…M1-2)、藤本幸義(synth-prog…M3-5)。

3:「LOVERS」
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堀井勝美プロジェクト
タワレコ限定
2023-03-08
オリジナル音源は1993年8月21日発売。

プロジェクトとしては8作目となる本作は、これまで固定化されてた「6月21日」が少しずれたけど、演奏面では一切クレジットされなくなった堀井勝美のプロデュース&作編曲にて、全10曲収録です。

まずは青木智仁(b…M1,3,5 & 9)のスラップ鳴り響いてのアップ系M1「SKYSCRAPER」で幕開け。土岐英文(s-sax…M1 & 8)のソプラノにシンセがテーマ奏でてのアーバンな響きの楽曲。中盤に強く弾いてのスラップに梶原順(g…M1-5 & 7-9、ac-g…M3)のギターのソロを端的に、終盤にソプラノソロをしっかりと挟めば、スムースジャズの父=グローバー・ワシントン・Jr.(s-sax…M2 & 4)のソプラノが流麗にリードして始まるM2「LOOKING FOR LOVE」は、前作に引き続いてANNA(vo & back-vo…M2 & 5)を迎えてのキャッチーなサビを持つミディアムなバラッド曲。グローバーは効果的に歌伴しながら中盤にはしっかりとソプラノソロを展開。

エレピらがリードしてのミディアムな跳ね系M3「FLASHBACK」は、ギター&指弾きベースが少し影のあるテーマ奏でてJ-フュージョンらしい響きの楽曲。中盤にエレピに高らかなギターのソロ、終盤に再びギターのソロをしっかりと挟めば、アルバムタイトル曲でキーボードがリードしてのスローなチキチキ曲M4「LOVERS - Just another memory -」は、グローバーのソプラノがテーマ奏でてのメロウなバラード曲。鳴瀬喜博(b…M2,4 & 7-8)のフレベが暖かく色を添えて、中盤にはリリカルなピアノ、終盤にはソプラノのソロを挟んで本場と変わらないスムースジャズを披露します。

シーケンサー小気味よく鳴り響いて始まるミディアム系M5「SPREAD MORE LOVE」は、再びANNA迎えての英語歌詞によるファンキー調。スラップも小気味よく、中盤にスティーブ・カーン(g…M5)によるギターソロ、その後は歌伴で大いに絡んでそのままフェードアウトすれば、アコギに八木のぶお(jazz harp…M6)のハーモニカが重なり合って始まるミディアム系M6「AUTUMN ISLAND」は、吉川忠英(ac-g…M6)と田代耕一郎(ac-g…M6)の2人のアコギ奏者を迎えて、アコギ(どちらか!)が朗らかなテーマ奏でての楽曲。ストリングス隊も重厚に色を添え、中盤にHisoka Yano(p & e-p…M6)のピアノにハーモニカのソロを挟みます。

喰ったキメからのミディアム系M7「NO WAY OUT」は、ボブ・ミンツァー(t-sax…M7)のテナーがテーマ奏でてのファンキー調。中盤にテナーソロ挟みつつ、ミンツァーらしいブイブイ感が溢れれば、ギターカッティングからシンセが重なって始まるアップ系M8「TIMELY SHOT!!」は、土岐さんのソプラノがテーマ奏でての朗らかな響きの楽曲。ナルチョによるフレベも暖かく色を添え、中盤に饒舌にソプラノソロを挟みます。

Chieli Minucci(ac-g…M9)のアコギがリードしてのスローなバッグビート曲M9「SAME PLACE, SOME TIME」は、そのアコギが朗らかながらも少し影のあるテーマを奏でていく。中盤にスチールドラム風なシンセソロ、終盤にアコギソロを挟めば、最後は難波弘之(p…M10)のピアノに重厚なストリングス隊重なって始まるスロー系M10「ALONE AT LAST, IN THE MISTY RAIN」。渡辺等(b…M6、ac-b…M10)のアコベやコンガが伴奏する中、ピアノが物悲しいメロディを情感たっぷりに奏でます。中盤にエレピにピアノのソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

予算拡大?海外ミュージシャンらを多く起用し(N.Y.録音!)、その仕上がりは本場スムースジャズと遜色ないように感じました。

その他参加ミュージシャン。鍵盤類では主軸となった野力奏一(p…M1-4 & 7-9、e-p…M1-5 & 7-10、synth…M1-5 & 7-9)、石川雅春(ds…M1-5 & 7-9)、カルロス菅野(perc…M3,6 & 10)、篠崎正嗣グループ(strings…M6 & 10)、森本康史(synth-prog…M1-5 & 7-9)、安嶋健太郎(synth-prog…M2,4,7-8)。

4:「Sunday Brunch」
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堀井勝美プロジェクト
タワレコ限定
2023-03-08
オリジナル音源は1994年7月21日発売。

プロジェクトとして9作目だけど、前作からは1か月前倒しされて「7月21日」に発売となりました。やっぱり演奏面で一切クレジットされなくなった堀井勝美のプロデュース&作編曲(特記除く)にて、全11曲収録です。

まずはピアノ&ベースがリフ重ねて始まるミディアムなバックビート曲M1「WATER GARDEN」で幕開け。宮野弘紀(ac-g…M1)のアコギが少し悲しげなテーマを展開。中盤に弦しっかり弾いてのアコギにキーボードのソロを挟んで、終盤には再びアコギソロを。小気味よいギターカッティングからのミディアム系M2「WAY TO MORNING」は、ギターがテーマを奏でてのの爽やかな響きの楽曲。いかにもなJ-FUSIONな伸びやかさ、リフ絡めてのスラップソロが導入し、中盤にエッジ効いたギターにピアノのソロ、終盤に再びギターソロを挟みます。

キーボードがリードしてのミディアムな跳ね系M3「UNCLE K」は、土岐英史(s-sax…M5,8 & 10、a-sax…M3 & 7)のアルトがテーマ奏でてののアーバンでナイティな響きの楽曲。中盤にキーボードに色艶溢れるアルトのソロ、終盤に再びアルトのソロを挟めば、キーボードがリードしてのアップ系M4「MOVIN' ON」は、田代耕一郎(ac-g…M4)のアコギがテーマ奏でてのラテンフレーバーな響きの楽曲。中盤にキーボードにシンセのソロ、終盤にアコギのソロを挟みます。

エレピがリードしてのミディアム系M5「SUNDAY BRUNCH」は、ギターがテーマ奏でてのの朗らかな響きの楽曲。中盤にギターと向谷実(kbds…M5-6)によるオルガンのソロを挟めば、エレピのリードから始まるスロー系M6「THIS MASQUERADE」(詩曲:レオン・ラッセル)は珍しくカバーで、青木智仁(b…M3-6 & 8)の指弾きベースが知られたメロディをメロウに伝えていく。中盤にピアノソロ、以降はピアノが情感たっぷりにテーマを奏でてエンディングへと。

土岐さんのアルトがリードして始まるミディアムな跳ね系M7「PARTLY RAIN」は、アルトがテーマ奏でるアーバンな響きの楽曲。正にグローバー・ワシントン・Jr.なサウンドが狙い。中盤にアルトにキーボードのソロ、終盤に再びアルトのソロを挟めば、ソプラノがリードして始まるアップ系M8「GOOD NEWS」は、チキチキやブレイク多用しつつ、ソプラノが高らかにテーマをブロウ。中盤と終盤にソプラノソロと、存分に自己表現する土岐さんでした。

ギターカッティングから始まるミディアム系M9「NICE JACKIES」は、本プロジェクトの常連=八木のぶお(blues harp…M9)のハーモニカがテーマ奏でてのアーバンな響きの楽曲。中盤にハーモニカにYasushi Ooyama(kbds…M9)によるオルガンのソロ、終盤に再びハーモニカのソロは激しくブロウする。シンセのリードしてのドラマティックなイントロから始まるM10「I ME MINE」(詩曲:ジョージ・ハリスン)は、カバー2曲目で、ソプラノが哀愁感じさせるテーマを奏でる。中盤にイントロ配しながらソプラノに激しく音詰め込んでのキーボード、ドラムのソロを挟みます。

最後はシンセがリードしてのスロー系M11「I WISH YOU WERE HERE〜ALONE AT LAST」。鳴瀬喜博(b…M1-2,7 & 9-11)の指弾きベースにピアノがテーマ繋いでの美メロなバラード曲。中盤に歌心溢れるベースソロを挟んで、とにかく綺麗にまとめ上げて、静かに幕を閉じます。

今回は気心知れた国内ミュージシャンらと、安定したサウンドでまとめた1枚でした。

その他参加ミュージシャン。梶原順(g…M1-5 & 7-11、ac-g…M5 & 8)、、、吉川忠英(ac-g…M6)、野力奏一(kbds…M1-4,8 & 11)、難波弘之(kbds…M4,7 & 9-10)、佐山雅弘(kbds…M7 & 10)、石川雅春(ds…M1-5 & 7-11)、カルロス菅野(perc…M1-2,5,9 & 11)。

5:「Blue Waters」
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堀井勝美プロジェクト
タワレコ限定
2023-03-08
オリジナル音源は1998年7月23日発売。

プロジェクトとしては最後となる10作目。演奏面で一切クレジットされなくなった堀井勝美のプロデュース&作編曲(特記除く)、またN.Y.在住のミュージシャンらを迎えて録音、発表となった1枚で、全10曲収録です。

まずはエレピがリードしてのミディアムな跳ね系M1「Checkmate!」で幕開け。すぐにアップな16刻みに変化し、シンセが朗々とテーマ奏でる。ハイラム・ブロック(g…M1-3 & 7-8、back-vo…M3)のラリったギターソロ、フィリップ・セス(kbds…M1-2 & 8)のキーボードソロ、オマー・ハキム(ds…M1-2 & 8)のドラムソロと、N.Y.録音たるトコを披露する。マイク・イーガン(b…M1-2 & 8)のフレベがリードして始まるスロー系M2「Greater Love」(詩:Anna Gholston)は、James "D-Train" Williams(vo)とDiva Gray(vo)がデュエットしての美メロなバラード曲。中盤に土岐英史(s-sax…M5、a-sax…M2)のアルトソロを挟んで、スムースジャズな歌モノとしても非凡な仕上がりかと。

ギターカッティングにコンガ重なって始まるアップ系M3「Danceholic」は、ラテンな男女コーラス隊、Chris Hunter(a-sax…M3)のアルトがテーマ繋いでの躍動的なラテンフュージョン曲。中盤のアルトソロは途中で4ビートにも変化。青木智仁(b…M3-4 & 7)による地を這うベースラインも印象的で、アルバムタイトル曲で、エレピがリートしてのスロー系M4「Blue Waters」は、本プロジェクトの中心的な鍵盤奏者=野力奏一(kbds…M4、synth…M1 & 3-5)のピアノとギタリスト=梶原順(g…M4-6 & 9)のギターがテーマ繋いでのメロウなバラード曲。中盤にピアノ、終盤にギターのソロを挟みます。

パーカッシブなエレピから始まるミディアム系M5「Street Scene」は、Darryl Tookes(scat…M5)のスキャットがテーマ伝えてのラテンフレーバーな楽曲。中盤に土岐さんのソプラノソロ、佐山雅弘(kbds…M5-6 & 9、synth…M9)のピアノソロを挟みます。ドラマティックなイントロからのミディアムな跳ね系M6「Heavy Metal Blues」は、ブラス隊らがテーマ奏でてののファンキー調。中盤に佐山さんのオルガン、終盤に小池修(t-sax…M6)のテナーのソロを挟みます。

ギターがリートしての少しスローな跳ね系M7「Echoes In My Heart」は、ハイラムのギターがリート取ってのバラッド曲。バックビートやハーフタイムシャッフルとビート変化させつつ、中盤と終盤にギターソロをしっかり披露し、ハイラムはしっかりと自己主張。カウントからのスローなチキチキ曲M8「Avenue "98」は、本プロジェクトの常連!宮野弘紀(ac-g…M8)のアコギが少し影のあるテーマを奏でていく。中盤にセスのピアノソロに躍動的なアコギソロを挟みます。

シーケンサー鳴り響いて始まるミディアム系M9「Alone At Last...In Manhattan」は、梶原さんのギターがテーマ奏でてのナイティな響きの楽曲。中盤と終盤にギターソロをしっかりと挟んで、最後は重厚なストリングス隊がリードして始まるスローなチキチキ曲M10「People In The Lightwinds」で、そのままテーマを美麗に展開。中盤に浅野祥之(g…M10)によるギターソロを挟んで、しっとりと幕を閉じます。

前述の通り、N.Y.在住のミュージシャンらを適度に配しつつ、本プロジェクトの常連らもしっかりとフィーチャーし、プロジェクトの最後をしっかりと締め括っています。

その他参加ミュージシャン。難波弘之(kbds & synth…M3 & 7)、紅林弥生(kbds & synth…M10)、鳴瀬喜博(b…M5-6 & 9-10)、石川雅春(ds…M3-7 & 9-10)、カルロス菅野(perc…M1,3 & 6)、吉田治(a-sax…M6)、西村浩二(tp…M6)、Elena Barere Group(strings…M2)、桑野聖ストリングス(strings…M10)、Vanessa Falabella(back-vo…M3)、Valentina Piccioni(back-vo…M3)。


デビューした時は打ち込みらを多用し、当時のJ-Fusionとは異なる印象を残していましたが、終盤になると制作体制は生演奏を軸に変化していきます。まあ優れたメロディセンスを気心知れたミュージシャンらを手堅く料理し、安定感溢れる10作品を世に送り出し、堀井さんは以降、劇伴の制作に軸足を移します。現在は67歳。今だからこその新プロジェクトも期待したいところですが…。

CDコレクションその2721…「ダフト・パンク」10周年記念盤1枚!!

あれから10年、ダフト・パンクによる名盤かつ最後のアルバムが、発表10周年記念盤として再発表となりました〜。

1:「ランダム・アクセス・メモリーズ(10th アニバーサリー・エディション) (完全生産限定盤) (特典なし)」:Random Access Memories - 10th Anniversary Edition〜Daft Punk
ランダム・アクセス・メモリーズ(10th アニバーサリー・エディション) (完全生産限定盤) (特典なし)
ダフト・パンク
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-05-12

ギ=マニュエル・ド・オメン=クリストとトーマ・バンガルデンの2人組ユニット=ダフト・パンク(g…M5、kbds…M3-5 & 11、synth…M1-3,5 & 7-13、vo…M1-2,4,6-9 & 12)は、1993年にパリで結成し、本作含む4枚のスタジオ作、その他、ライブ作やリミックス作らを発表も、2021年2月22日に解散しちゃってます〜。

本作は最後のスタジオ作(レビューはこちら)で、第56回グラミー賞で主たる最優秀レコード賞を始めとして5部門受賞の彼らの代表作。10周年記念に際して、本編13曲とボーナスCDに9曲、合計22曲収録です。

まずは本編Disc1枚目、ドラマティックなイントロからのアップ系M1「Give Life Back To Music」(ナイル・ロジャース&ポール・ジャクソン・Jr.との共作)で幕開け。小気味よいギターカッティングの中、ボコーダー越しの歌声がわずか4行で構成される歌詞=サビを繰り返す。シンプルだけど本当にキャッチー。

鍵盤類が折り重なって始まる少しスローなチキチキ曲M2「The Game Of Love」は、ボコーダー越しにタイトルコールを繰り返してのクールな響きのバラッド調。中盤にシンセ、終盤にボコーダーのソロを挟みつつ、小気味よいベースラインも印象的。

賑やかな会話音にジョルジオ・モロダー(voice…M3)の語り重ねて始まるアップ系M3「Giorgio By Moroder」(ジョルジオ・モロダーとの共作)は、重低音のシンセベース鳴り響いて進行するいかにもモロダーらしい楽曲。共作としてクレジットされてるけど、モロダーは語りのみ、サウンドは狙って制作されたモノだと思う。中盤にエレピソロ、再びモロダーの語りから重厚なストリングス隊の重奏。躍動的にドラムも変化し、上述のシンセベースのリフを繰り返す。しなやかに彩ってのドラムフィルはオマー・ハキム(ds…M3,7-9,11 & 13、perc…M10)による。

Chilly Gonzales(p…M4、kbds…M1)のピアノがリードして始まるM4「Within」(Chilly Gonzalesとの共作)は、ボコーダー越しの歌声がリードしての少し物悲しさを感じさせるバラード調。チキチキより8ビートな形で進行しつつも、伸ばしたシンセ音がサウンドを大きく包み込む。

ミディアムな4つ打ち曲M5「Instant Crush」(Julian Casablancasとの共作)は、共同プロデュースしたJulian Casablancas(vo & g…M5)がリードを取り、小刻みな8分刻みなAメロ、シンセら加わって躍動的なBメロで構成。その歌声はどことなく壊れそうな響きを醸し出しつつ、終盤は何だか歌の洪水。

深々と響く4つ打ちにギターカッティング重ねて始まるミディアム系M6「Lose Yourself To Dance」(ナイル・ロジャース&ファレル・ウィリアムスとの共作)は、ファレル・ウィリアムス(vo…M6 & 8)がリード取っての少し影のあるダンサブルな楽曲。序盤以外はタイトルコールしかしていないファレル。繰り返される「カモン」も妙に印象的。

風の音エフェクトに機械的なシンセ音重なって始まるM7「Touch」(Chris Caswell & ポール・ウィリアムスとの共作)は、未来的な響きの序盤経て、エレピ従えて、シンガーソングライターとして知られるポール・ウィリアムス(vo…M7)がリードを取る。16刻みやストリングス音入ってアップな4つ打ちに変化も、チキチキとなってボコーダー越しによるダフト・パンクのパート、小刻みに鳴り響くシンセ音にストリングス隊、コーラス隊重なって崇高に変化しつつもスパッと音は途切れ、ピアノと共にポールがしっとりと締め括る。クレジットされてるThomas Bloch(ondes martenot…M7、glass harmonica…M10)のオンド・マルノトというのは古い電子楽器で、それが節々で鳴り響いているんだろうと思います。

ギターカッティングからのアップ系M8「Get Lucky」(ナイル・ロジャース&ファレル・ウィリアムスとの共作)は、再びファレル!影のある&パーカッシブなメロディを重ねてのダンサブルな楽曲。中盤にパーカッシブなボコーダー&シンセソロを交えます。

ストリングス隊が明るくリードしてのミディアム系M9「Beyond」(Chris Caswell & ポール・ウィリアムスとの共作)は、ミディアムな16刻み入って、少しボコーダーのレベル落として人声寄りな歌声がリードしてのムーディな響きの楽曲。折り重なるシンセ音はモロダー的なアルペジオ。

小気味いい打楽器鳴り響いて始まる少しスロー系M10「Motherboard」は、ストリングス隊も交えながらアルペジオの繰り返しによって構成されるインスト曲。中盤にノイジーなシンセ音から煌ぴやかなシンセ音へと変化、鳴り響いてエンディングへとなだれ込む。節々の水の音に何か意味を与えています。

小気味いいギターカッティングからのアップ系M11「Fragments Of Time」(Todd Imperatriceとの共作)は、共同PDにTodd Edwards(vo…M11)を迎えてのポップな歌モノ。サビ部分のシンセ音の入れ方&余白の持たせ方、また節々のGreg Leisz(pedal steel-g…M1-3,7 & 9-11)によるスチールギターがユニークに響きます。中盤にシンセソロを挟みます。

ボコーダー越しの歌声鳴り響いて始まる少しスローな跳ね系M12「Doin' It Right」(Noah Lennoxとの共作)は、Panda Bear(vo…M12)の高らかな歌声が重なって進行するどことなく記号的な楽曲。

最後は、鳴り響くシンセ音に通信音的なモノが重なって始まるスロー系M13「Contact」(Daryl Braithwaite, Garth Porter, Stephane Queme & Tony Mitchellとの共作)。M13…DJ Falcon
そこにシンセ音のアルペジオに躍動的な生音ドラム入ってドラマティックに展開。ホントに音の洪水、荒々しいノイズ音が鳴り響いて幕を閉じます。

本編のその他参加ミュージシャン。ナイル・ロジャース(g…M1,6 & 8)、ポール・ジャクソン・Jr.(g…M1-3 & 7-11)、Chris Caswell(kbds…M1-4 & 7-11)、DJ Falcon(synth…M13)、ネーザン・イースト(b…M1-6,8 & 11)、James Genus(b…M3,7,9-11 & 13)、ジョン・ロビンソン(ds…M1-6)、Quinn(ds…M7、perc…M1,3-5 & 10-11)。M7のコーラス=Alissa M. Crenshaw, Alycia Grant, Chelsea Di Blasi, Elaina S. Crenshaw, Emma Gunn, Jeff Gunn, Jessica Rotter, Joshua Britt, Lexi Gunn, Mariah Britt, Shirley Koesnadi, Victor Pineschi。

Disc2枚目は10周年記念音源で、崇高なコーラスワークから始まるM1「Horizon Overture」は、M2の序章的存在だけど、そのメロディをオケ隊が受け継いで重厚にリードする。そしてその本編たるM2「Horizon(Japan CD)」は、アコギにベース、スチールギターが重なってユラユラと進行。かすかに昂りつつもフェードアウトしちゃいます。

カウントにストリングス隊がリードして始まるM3「GLBTM(Studio Outtakes)」(ポール・ジャクソン・Jr.& ナイル・ロジャースとの共作)は、本編冒頭M1のアウトテイクで、ストリングス隊の伴奏テスト的な序盤、中盤以降はシンセやキーボード、アコギにベースによる伴奏テスト的な音源。

エレピやギターがリードして始まるアップ系M4「Infinity Repeating(2013 Demo)」(Julian Casablancasとの共作)は、本編M5にも参加したJulian Casablancasと男性ハーモニーがリード取ってのユラユラ感溢れる楽曲。端的なメロディを繰り返しつつ、終盤、タム連打がドラム連打に激しく変化します。

カウントからのアップ系M5「GL(Early Takes)」(ナイル・ロジャース&ファレル・ウィリアムスとの共作)は、本編M8の初期テイク。サラリと一節のみの披露。

シンセ音折り重なって始まるアップ系M6「Prime(2012 Unfinished)」は、未完成&未発表音源?テーマらしきはなく、ストリングス隊の伴奏のみが大いに前面に。

ベースラインから始まるミディアム系M7「LYTD(Vocorder Tests)」(ナイル・ロジャース&ファレル・ウィリアムスとの共作)は、本編M6のボコーダーのテスト音源。どの程度の塩梅がの確認かと。しかし躍動的な印象。

フェードイン的に始まるアップ系M8「The Wrighting Of Fragments Of Time」(T. Imperatriceとの共作)は、編集=Florian Lagattaと記された音源だけど、本編M11の原型作りの最中っぽい音源。辞めたり始めたりな形で議論しながら徐々に形になっていく。ダフト・パンク2人の肉声?それも貴重かも。

最後は、シンセ音折り重なって始まるM9「Touch(2021 Epilogue)」(Chris Caswell & ファレル・ウィリアムスとの共作)で、本編M7の音源だけど、2021年エピローグ?ダフト・パンクの解散時に披露したモノなのかな。子供のコーラス隊らを用いて崇高にまとめ直しています。

Disc2枚目で記されているクレジットは3曲(M1-2 & 5)のみで、ポール・ジャクソン・Jr.(g)、Greg Leisz(pedal steel-g)、Chris Caswell(e-p)、ダフト・パンク(synth)、ネーザン・イースト(b)とジョン・ロビンソン(ds)。

発表10周年なんだけど、ダフト・パンクの終幕を一環っぽく感じちゃうのは、Disc2枚目M9のせいなんだけど。しかし時代を駆け抜けたユニットでしたね〜。

CDコレクションその2720…「未唯mie」2枚!!

今回は、未唯mieのライブ音源&ベスト作をまとめて。

1:「新春“Pink Lady Night” 10th Anniversary Special Live (特典なし)
新春“Pink Lady Night” 10th Anniversary Special Live (特典なし)
未唯mie
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-12-07

まずはこちら。未唯mie(vo)が2010年に行われた"Pink Lady Night"は、6テーマと6人のプロデューサーを迎えて行った6カ月マンスリーライブだったそうですが、その中で仙波清彦(perc & 小鼓)を迎えてのライブが特に好評だったようで、2011年から毎年新春公演として行っていたらしい(ライナーによれば)。で、その10周年公演が、2020年1月18日に日本橋三井ホールで行われた本作。CD2枚にボーナストラック含めて全32曲収録です。別にDVD用いての映像も付属しています。ちなみに特記ない編曲は、久米大作(kbds)によります。

Disc1枚目、まずはステージイントロとなるM1「音開き」で幕開け。横澤和也(石笛)による石笛や謡といった伝統芸能が披露され、太鼓ら鳴り響いてのM2「三番叟」を挟んで、仙波さんの「おめでとう!」経てようやくのピンク・レディー!アップな8ビートによるM3「S・O・S」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、しばしかすかに石笛?ソロ経て、ようやくの未唯登場。サビはコーラス隊も従えて艶めかしく歌い飛ばす。中盤にギターソロや和風なブリッジを挟んで、最後は和風に謡&小鼓が締め括る。

ここでM4「TALK 1」。しっかりとこのライブのきっかけ、はにわオールスターズらについて語った後、ギターがリードして喘ぎ声挟みながら始まるアップ系M5「カメレオン・アーミー」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、笛や太鼓による和風な伴奏も織り交ぜつち展開し、中盤にオルガンにトロンボーンのソロを挟んで、大仰なイントロ経て始まるM6「透明人間〜21st Century Schizoid Man〜Burn〜Proud Mary〜Court Of The Crimson King」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、色んな楽曲を節々に織り交ぜながら展開。中盤にギターにトロンボーンのソロを挟みます。

ここでM7「TALK 2」。主たるメンバーの紹介をしっかりと行って、次曲の紹介!マイケル・ジャクソン「スリラー」との融合を果たしてのM8「モンスター」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)。「スリラー」のベースラインを引用し、中盤には太鼓隊の連打パートも挟めば、ギターがリードして始まるM9「UFO〜ZIGEUNERWEISEN〜」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、バイオリン独奏らを挟みつつ、「Take Five」っぽいピアノリフら従えながら白れたメロディを歌っていく。中盤にクラシカルな歌唱「ZIGEUNERWEISEN」を挟んで、笛に鼓鳴り響いての超和風なイントロ配して始まるM10「サウスポー」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、「いなかっぺ大将」っぽい祭り風な跳ねたビート&ジャジーな4ビート用いて進行。その編曲は大胆。

そしてM11「TALK 3」。編曲への感謝の意を述べ、また邦楽器隊らのメンバー紹介をし、ミディアムな8ビート曲M12「STRENGERS WHEN WE KISS」(詩:Michael Lloyd、曲:John D'Andrea)は、アメリカ進出をした時の楽曲でオール英語歌詞。ムーディなA.O.R.なテイストでまとめており、中盤にギターとシンセのソロを挟めば、エレピにバイオリンがリードして始まるスローなチキチキ風M13「ジパング」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、女性コーラス従えてムーディに歌い上げていく。中盤にトロンボーンにバイオリンのソロを挟みます。

そしてM14「TALK 4」。異国情緒溢れた編曲でと先のM13を振り返り、インドネシアの楽器アンクルンを用いてと紹介してのM15「ANGKLUNG(竹豊で東京バンブーボーイズ)」(作編曲:仙波清彦)は、仙波さんらの独壇場。そしてギター従えて歌い出すM16「渚のシンドバット〜Jungle Boogie〜21st Century Schizoid Man」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、和やかに歌い進めつつ、中盤にギターソロを挟めば、エレピがリードして始まるM17「ウォンテッド(指名手配)」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、小気味よいファンクなサウンドに置き換えて、中盤にスキャット軸としたユニゾン、エフェクトかけてのベースソロを挟みます。

Disc2枚目、まずはM1「TALK 5」、仙波さんから5拍子について学ぶよう言われた件、その流れでのM2「ペッパー警部」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、知られたサビを5拍子に置き換えての編曲は、奇をてらう感全開。中盤にバイオリンソロを挟みます。

タブラ2つが鳴り響いて始まるM3「PERCUSSION SOLO(TABLA〜CONGA & BONGO)」は、コンガやボンゴも加わって「らしい」土着な世界観を披露すれば、徐々にテンポアップし、仙波さんの代名詞!M4「オレカマ」(作編曲:仙波清彦)は、ドラムとパーカッション?打楽器?のお祭り。端的に披露し、そのままM5「カルメン'77」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)へとなだれ込む。スパニッシュな響きを強調!バイオリンソロ経て歌へと突入する。ここから観客との対話コーナーは、手元のタンバリン用いて。仙波さんがリードもグダグダ(笑)。そしてギターにシンセ、トロンボーンにバイオリンのソロを挟んで、終盤にはドラムの大西英雄(ds)から村上秀一(ds)のソロを挟みます。

そのままエレピがリードしてのアップ系M6「KISS IN THE DARK」(詩:Michael Lloyd、曲:John D'Andrea)は、全米デビューシングル曲で、ディスコビート&オール英語歌詞用いて進行。終盤の未唯は絶叫する。そして最後の楽曲!アップ系M7「マンデー・モナリザ・クラブ」(詩:阿久悠、曲:都倉俊一)は、時に謡も入れながら躍動的なビートの中で朗々と歌い飛ばす。中盤にギターとシンセ、バイオリンにトロンボーンのソロを挟んで、その後はサビ大いに繰り返し、拳込めてタイトル歌い上げてドカドカとエンディングを迎えます。

アンコール!ここでM8「TALK 6」。まずは感謝の意を述べ、この年2020年は〜と、オリンピックや世界の幸せについて述べ、最後となるのはドラムロールに20世紀フォックスのテーマ挟んで始まるM9「ピンク・タイフーン」(詩:Henri Belolo & Victor Willis、曲:Jacques Morali)は、ミディアムなウンチャな中で、コミカルな歌詞&メロディを楽しげに歌っていく。そしてM10「TALK 7」にて全てのメンバーを紹介し、ステージは幕を閉じます。

ボーナストラックはカラオケMIX音源を5曲。未唯のボーカルトラックを抜いたモノで、5拍子用いてのM11「ペッパー警部(カラオケMIX)」に始まり、M12「UFO(カラオケMIX)」M13「サウスポー(カラオケMIX)」M14「カルメン'77(カラオケMIX)」M15「KISS IN THE DARK(カラオケMIX)」と、かすかに歌声は入ってるんだけど、ユニークな演奏そのものに耳傾けられる事ができました。

その他参加ミュージシャン。白井良明(g)、バカボン鈴木(b)、村田陽一(tb)、高橋香織(vln)、葛岡みち(back-vo)、渡部沙智子(back-vo)、福原寛(笛)、梅谷巴(大鼓)、望月正浩(小鼓)、堅田昌宏(小鼓)、安倍真結(小鼓)、望月左之助(小鼓)、美鵬直三郎(太鼓)、Ma*To(tabla)、小林武文(tabla)、山田智之(conga)、村瀬"Chang・woo"弘晶(bongo)、石川雅康(djembe)、Izumi(perc)、澤田聡(perc)、チェ・ジェチョル(chango)。


2:「MIE to 未唯mie 1981-2023 ALLTIME BEST [2CD]
MIE to 未唯mie 1981-2023 ALLTIME BEST [2CD]
未唯mie
ビクターエンタテインメント
2023-03-01

こちら、1981年にピンクレディーを解散直後、ソロとしてMIEとしてデビュー、その後、1998年に未唯に、2006年に未唯mieに改名しちゃったけど、ソロとしてのオールタイムベスト集が本作。CD2枚に31曲収録、31というのはみいだから〜という親父ギャグ(汗)。

Disc1枚目、まずはロックなイントロからのアップ系M1「ブラームスはロックがお好き」(1981年…詩:阿木燿子、曲:宇崎竜童)で幕開け。1stシングル表題曲で、ピンクレディー的要素も少々残しながらまとめ上げた楽曲。

小刻みなエレピがリードしてのミディアム系M2「コールガール〜夜明けのマリア〜」(1982年…詩:康珍化、曲:HARRY)は、3枚目のシングル表題曲で、コールガール=マリアについて歌っての少しアダルトな響きの歌謡曲。シンセベース鳴り響いてのアップな3連シャッフル曲M3「カム・バック」(1982年…詩:篠塚満由美、曲:HARRY)は、そのB面曲で、「戻ってきて!」と微妙な女心を歌っていく。

小気味よいギターカッティングからのアップ系M4「シャンプー」(1983年…詩:三浦徳子、曲:玉置浩二)は、5枚目のシングル表題曲で、16ビートの組み合わせてシャンプーで洗い流したい的な歌詞を爽やかに歌い上げてのポップ調。詞の朗読も交えての大村憲司の編曲がある意味で秀逸。

シンセがドラマティックにリードしてのアップ系M5「NEVER」(1984年…詩曲:Dean Pitchford & Michael Gore、訳詩:松井五郎)は、6枚目のシングル曲で、ソロでの代表曲と言っても過言ではない。映画「フットルーズ」劇中曲だけどTVドラマ「不良少女とよばれて」主題歌としてカバーしたモノ。その伸びやかかつロックなシャウトは見事です。

1984年発表の3作目のアルバム「NEVER」収録曲を4曲。まずはギターやブラス隊がリードしてのアップな跳ね系M6「Dancing Love」(詩:金上みはる、曲:筒美京平)は、その響きはシティポップと言っても過言ではない。ブラス隊らの間奏やクラリネットソロらを挟みながら、高らかに伸びやかに歌い上げれば、ピアノがリードして歌い出す少しスロー系M7「Memory」(詩曲:Gary Harrison & J. D. Martin、訳詩:麻生圭子)は、ストリングス隊も交えながら朗々と歌い上げての素朴なラブバラッド曲。男女のスキャット折り重なって始まるM8「I Love How You Love Me」(詩曲:Barry Mann & Larry Colber)は、ドゥーワップな世界。英語歌詞用いて甘く&サラリと披露すれば、フリューゲルホルンがリードしてのミディアム系M9「もう海へなんか行かない」(詩:松本隆、曲:筒美京平)は、少しマイナーなメロディにのせて女性の決意を朴訥と歌っての歌謡曲調。

煌びやかなシンセにギター重なって始まるアップ系M10「灰とダイヤモンド」(1984年…詩:東本三郎、曲:筒美京平)は、7枚目のシングル曲で、シンセドラムも絡めながらなロックな歌謡曲。いかにも1980年代な編曲は松下誠氏による。

シンセ従えて歌い出すM11「Dreamer」(1986年…詩:川村真澄、曲:筒美京平)は、8枚目のシングル曲で、アップな16刻み加わって夢見人?朗々と歌い上げてのロックな歌謡曲。こちらも1980年代風な編曲、ドラマティック感が正に時代。

エスニックなシンセがリードしての少しスロー系M12「昼顔恋話(ロマン)」(1986年…詩:川村真澄、曲:筒美京平)は、9枚目のシングル曲で、囁くように歌い進めての異国情緒溢れての楽曲。

ブラス隊がリードしてのアップな3連シャッフル曲M13「いまが、Choice」(1988年…詩:江戸緑、曲:松藤英男)は、10枚目のシングル曲で、明るさ全開!朗々と歌い上げていく。Bメロでは囁きながらも張りのある歌声が心地いい。ブラス隊が節々で色を添えてます。

シンセがリードしてのミディアム系M14「おんなどうし」(1990年…詩:岩里祐穂、曲:松藤英男)は、11枚目のシングル表題曲で、シンセベースら用いつつもその中身はムード歌謡。ある意味で恵まれない楽曲。続くミディアム系M15「SWEET」(1990年…詩:江戸緑、曲:桜井鉄太郎)は、そのB面曲だけど、朗らかな響きを持つポップチューン。打ち込み多用しつつも、中盤のブラス隊間奏はよくできてる。

ブラス隊らがリードしてのアップな3連シャッフル曲M16「平成粋女・艶男」(1991年…詩:売野雅勇、曲:井上大輔)は、13枚目のシングル曲で、男女模様をチャールストン的なビート用いてまとめた楽曲。制作陣からして勝負曲な印象を受けるけど、あまりカッコ良くない。

ギターやコーラスワークがリードしてのアップ系M17「LOVE JAIL.」(1995年…詩:吉元由美、曲:宮内和之)は、15枚目のシングル曲で、恋模様を打ち込みを軸とした1990年代風なサウンドに包んでムーディに歌い進めてのアーバンな響きの楽曲。いく。中盤にオルガンソロを挟みます。

Disc2枚目に移って、まずは本ベスト集の為の新曲M1「Hallelujah」(詩曲:レナード・コーエン、訳詩:未唯mie)で幕開け。井上鑑さんがプロデュース&編曲し、レナード・コーエンの1984年発表をスローな3連シャッフル用いて英語歌詞で深々と歌い上げていく。さかいゆうや坪内唯子のゴスペル寄りなコーラス、土方隆行のギターソロらで色を添えてます。

2007年発表の5作目のアルバム「me ing」より4曲。ピアノとベースがリードしてのM2「aubade〜夜明けの詩〜」(詩:根本美鶴代&森由里子、曲:井上鑑)は、日野"JINO"賢二のフレベが重く色を添えてスローかつ物悲しく進行する序盤、ポンタさんの躍動的なドラムフィルからアップなファンク調に変化し、朗々と歌い上げていく。中盤、シンセソロからスローとなってのクールダウンな一瞬挟んで、以降はスラップフィル絡めながら躍動的に展開。スラップがリードしてのミディアムな16刻みによるM3「Think Of Me」(詩:根本美鶴代、訳詩:日野"JINO"賢二、曲:日野"JINO"賢二& Ippei Brown)は、方向性はN.Y.ファンク。作者の志向がよく反映されて英語歌詞用いて未唯mieの新機軸と言えます。中盤にスラップソロを挟んで、シンセ類がリードしてのアップ系M4「地上のAngelへ」(詩:根本美鶴代&森由里子、曲:Thomas G. Son & Marcos Ubeda)は、その当時に流行りだした EDM的なサウンドに包んでの楽曲。最後は男女コーラスがリードしてのアップ系M5「私のまま〜maybe it's a life」(詩:森浩美、曲:Thomas G. Son & Stefan Brunzell)。ダンサブルなポップチューンで、小気味よくも朗らかな響きです。中盤にワウ用いたギターソロを挟みます。

少し遡ってシンセ類がリードしてのアップ系M6「キティとダンス」(1994年…詩:小山寿明、曲:芹澤伸太朗)は、14枚目のシングル曲で、サンリオキャラクター=キティちゃん絡みの楽曲で、シンセベース鳴り響く中で少しマイナーなメロディを歌い進めての楽曲。このマイナー調がマッチしてるとは思わない。キーボード従えて歌い出すスロー系M7「サファイアの空に」(1994年…詩:新野久美子、曲:白川善久)は、そのB面曲で、朗らかな響きを持つ壮大なバラード曲。

シンセ音にギターアルペジオ、ドラマティックにリフ鳴り響いて始まるスローなハチロク曲M8「Nobody Knows Me(But Only Heaven) / 未唯 wtih X. Y. Z. →A」(2001年…詩:二井原実、曲:ファンキー末吉&橋高文彦)は、16枚目のシングル曲で、ヘビメタ界との融合!大いにシャウトする未唯mie。途中からアップな3連シャッフルなパートに変化し、作者の元ラウドネスの二井原実がシャウトを挟む。8分9分のロックオペラと言っても過言ではありません。

ピアノやギターがリードして始まるスロー系M9「おやすみなさい(鎮魂歌)」(2011年…詩曲:中村泰士)は、2011年に作者の中村泰士氏のYouTubeで発表されたモノで、美メロを丁寧に歌い上げてのバラード曲。中盤に高らかなギターソロを挟みます。

ピアノとチェロがリードして始まるスロー系M10「RAINING IN THE SUNSHINE / デーモン閣下 Feat. 未唯」(2012年〜詩:未唯mie & H. E. DEMON KAKKA、曲:H. E. DEMON KAKKA)は、デーモン閣下「MYTHOLOGY」へのゲスト参加した楽曲。交互に歌い進めてのロッカバラード曲で、中盤に高らかなギターソロを挟みます。

再び2007年発表の5作目のアルバム「me ing」から4曲、ピアノにフレベがリードしての少しスロー系M11「ありがとうの地球(ほし)」(詩:一倉宏、曲:井上鑑)は、美メロなバラード曲。大いに歌伴するフレベにポンタさんドラムで、弦楽器隊がリードして始まるM12「虹いろの夜明け」(詩:根本美鶴代&古市憲寿、曲:JUNKOO & Takuya Harada)は、クラシカルな響きに包まれた楽曲。高らかに朗らかに歌い上げれば、アコギがリードして歌い出す跳ね系M13「Eternal Gift」(詩:根本美鶴代&森由里子、曲:塩入俊哉)は、朗らかなメロディをささやかに歌い上げていく。シンセベースにストリングス隊という編曲も小粋に響いて、最後は男性コーラスがリードしてのミディアム系M14「ALRIGHT ALRIGHT」(詩:根本美鶴代、曲:Takuya Harada)で、こちらも英語歌詞交えながら朗らかなメロディを歌ってのポップながらもアーバンな響きの楽曲。中盤にセンス溢れるギターソロを挟みます。

こんな形で未唯mieの42年間を振り返りました〜。何だか2007年発表「me ing」の存在感が本ベストの中で強くてね〜。買う事にしました〜(苦笑)。そちらはまた改めて…。

CDコレクションその2719…「M. E. B. 」1枚!!

こちらは、マイルス・デイビス関連の近作です〜。

1:「ザット・ユー・ノット・デア・トゥ・フォーゲット」:That You Noy Dare To Forget〜M.E.B. 
ザット・ユー・ノット・デア・トゥ・フォーゲット
M.E.B.
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-26

こちら、M. E. B.=マイルス・エレクトリック・バンドの初のスタジオ作。といってもわずか5曲収録でEP盤っぽくもあるんだけど、そもそもはマイルスの甥ヴィンス・ウィルバーン・Jr.(ds…M2 & 4-5)によって結成されたバンド?ユニットで、プロデュースはヴィンスと全ての楽曲の作曲に関与したレニー・ホワイト(ds, perc & synth…M1-2 & 5)の両名によります。

まずは重たくギター&ベースがリードして始まるミディアム系M1「Hail The The Real Chiel(Long Version)」(マイルス・デイビスとの共作)で幕開け。新旧録音のハイブリッド曲で、ジョン・スコフィールド(g…M1)のギターやJeremy Pelt(tp…M1 & 5)のミュートトランペットによるテーマを軸に、中盤にはマイルス・デイビス(tp…M1-2)のミュートトランペットソロ、Emilio Modeste(s-sax…M4、t-sax…M1)のテナーソロ、レニーのシンセソロらを挟みながらヒップに展開。終盤にはマーカス・ミラー(b…M1)のベースとミュートトランペットの掛け合いも挟みます。

機械的な打ち込みにリフ重ねて始まる少しスローなチキチキ風M2「Bitches Are Back」(マイルス・デイビス、ヴィンス・ウィルバーン・Jr.、B. Azulitos, Quintin Zoto & Nasとの共作)は、Blu(John Barnes III…rap)によるラップを軸に、DJ Arkitek(scratches…M2)のスクラッチで彩りながら進行するヒップな楽曲。終盤にNas(rap)のラップとマイルスの肉声をサンプリングしています。

ギターに小気味よいブラス隊がリードしてのミディアム系M3「Over My Shoulder」(Adrian Lamontとの共作)は、Adrian Lamont(rap)によるラップがリードしての軽妙な響きの楽曲。節々にアルトソロを挟んで、Vernon Reid(g…M3)によるキレ気味なギターソロや、2022年5月に亡くなったバーナード・ライト(p & synth…M3 & 5)による生前に録音されたシンセソロも挟みます。

エレピがユラユラとリードしてのミディアム系M4「Mellow Kisses」は、2020年3月に亡くなったウォレス・ルーニー(tp…M4)のミュートトランペットがリード取っての少し影のある楽曲。ロン・カーター(b…M2 & 4)のアコベが下支えしつつ、中盤にはミュートトランペットのソロ、レニーによるエレピにピアノのソロ、またM1に参加したEmilio Modesteのソプラノもかすかに色を添えます。

最後はアルバムタイトル曲で、ピアノがリードして始まるスロー系M5「That You Not Dare To Forget」(Jon Dryden & ラシェイ・リーヴスとの共作)は、ラシェイ・リーヴス(poet-reading)によっての詞の朗読を軸に、スタンリー・クラーク(b…M5)の指弾きベースとM1にも参加のJeremy Peltのミュートトランペットが幻想的に色を添え、静かに幕を閉じます。そのクールさは、ある意味でマイルスっぽくもあります。

そんなわずか5曲ですが、マイルスと縁のあるミュージシャンの演奏を配して、聴き応えのある1枚に仕上がっていました。こんな調子でフルアルバム、聴いてみたいなぁ〜。

その他参加ミュージシャン。Quintin Zoto(g…M1 & 4)、Jon Dryten(synth…M5)、Pedrito Martinez(perc…M4)、Darryl Dixon(a-sax…M3)、Donald Harrison(a-sax…M3)、Antoine Roney(t-sax…M1)、Dave Watson(t & b-sax…M3)、Joe Romano(tp…M3)、Dan Levine(tb…M3)。

CDコレクションその2718…「Hi Hat」ブートレグ作3枚!!

今回は、ブートレグの定番レーベル「Hi Hat」から発売となった3作がお題目です〜。

1:「Live In Berlin 1975(+2)」:Live In Berlin 1975 + 2〜Weather Report
Live In Berlin 1975(+2)
Weather Report
Hi Hat
2023-05-26

こちらはウェザーリポートが、1975年11月6日のベルリン、ベルリナー・フィルハーモニーでの公演模様のブートレグ作。彼らのブートレグ音源は、人気のジャコ・パストリアス在籍期の音源が多数発表されているんだけど(こちらこちらこちら)、本作はそれ以前=ジョー・ザヴィヌル(kbds)にウェイン・ショーター(sax)、そしてアルフォンソ・ジョンソン(b)、チェスター・トンプソン(ds)、アレックス・アクーニャ(perc)の時のモノ。ボーナストラック2曲加えて全6曲収録です。

まずはシンセに躍動的な指弾きベース&ドラムが重なって始まるアップ系M1「Freezing Fire」で幕開け。そこにテナーがブロウ一発!そんなテーマを展開。そしてザヴィヌルがシンセにキーボードにと奔放にソロを。そしてショーターは持ち替えてソプラノソロを躍動的にしっかりと。そしてスパッとエンディング。

キーボードとベースがリードしての少しスロー系M2「Scarlet Woman」は、ソプラノによるテーマのドラマティック感が何となく薄い。そのまま抑揚なくソプラノにシンセのソロを展開、静かに迎えるエンディング。あえて盛り上げない!淡々と披露するのがこの楽曲の正しい姿。

ベースのリフにキーボード絡めて始まる少しスローな跳ね系M3「Mysterious Traveller」は、そこに奔放にテナー重ねてソロへと発展、バックのリフは変化しながらもそのまま荒々しく延々と最後迄。

かき鳴らすキーボードにドラム、コンガにティンバレス連打して始まるM4「Badia / Boogie Woogie Waltz」は、静かに積み重ねるキーボードの和音にコンガやハイハット16刻み重なって、ソプラノ&キーボードが印象的なテーマを添えていく。アコベのアルコソロにヒステリック気味なソプラノソロなど、また独奏による美麗なピアノソロにテナーソロを挟んだ後、アップなリム4つ打ちに変化し、ピアノが小刻みに連打、ソロを展開。持ち替えたソプラノを高らかに添えてソロへと発展、サイケなシンセも重ねながら大いに盛り上がり、登り詰めていく。

ボーナストラックは「Live 1975」にて2曲。音質はあまり良くない。指弾きで奔放にベース奏でて始まるM5「Mysterious Traveller」は、徐々にシンセ音重なって少しスローで跳ねたビートの中、喰ったシンコペーションを繰り返す。そしてファンキーなリズムの中でルージーなテナーにキーボードソロを展開。少し静かに転じつつもテーマ的なのを反芻、なし崩し的にエンディング。そしてシンセがリードして始まるM6「Directions / Dr. Honoris Casua」は、いくつかのシンセ重ねて幻想的なザヴィヌルワールドしばし。キーボードに速弾きベースの丁々発止から高速ビート繰り出され、ソプラノにシンセ、ベースでの端的なテーマを繰り返す。左右の2台のシンセ用いてソロ、少しルージーなテナーソロ経てエレピが可愛いテーマを挟んで、再びのシンセソロは疾走感溢れた形で展開、そしてドラムとパーカッションが絡み合ってエンディングを迎えます。この後も何かがあったはず。

時代が時代であったのか、ザヴィヌル用いるシンセ類はまだまだ完成の域には達しておらず、過渡期的なモノでありつつも、何がしたいのかは鮮明でしたね〜。意外にショーターの活躍は限定的だったけど、こちら3名のリズム隊の強力さを実感しました。

2:「Montreux Jazz Festival 1976」:Montreux Jazz Festival 1976〜Billy Cobham & George Duke Montreux Jazz Festival 1976Band
Billy Cobham/George Duke
Hi Hat
2023-05-26

こちらは1976年7月6日にスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ音源のブートレグ作。

メンバーはジョージ・デューク(kbds)にビリー・コブハム(ds)、アルフォンソ・ジョンソン(b)にジョン・スコフィールド(g)という4名編成だけど、そういえばその昔に発表されてた「ライヴ」(レビューはこちら)は、この7月6日のモントルー公演、そして7月27〜29日に行われたロンドン公演の抜粋で全8曲収録だけど、本作は全てがモントルーのモノで全11曲収録。両者で被っているのは5曲(M2,4-5,7 & 9)のみだけど、これらはロンドン録音の音源らしいです。

まずはギター&ベースがリフ繰り返して始まるミディアム系M1「Panhandler」(コブハム作)で幕開け。バック陣が抑揚つける中でギターがテーマを展開。小気味よいベースラインな中でのギターソロ、全員によるユニゾンにてエンディングへとなだれ込む。

エレピにバスドラ連打重なって始まるハチロク曲M2「Juicy」(デューク作)は、ギターがテーマを奏でる。そしてアナログなシンセのソロ経て、ドラムのみ従えてのギターソロ、エレピのみ従えての縦横無尽な指弾きベースソロ、リフ従えての連打なドラムソロ、テーマ反芻して速やかに迎えるエンディング。そのままギターがリードしての少しスロー系M3「Red Baron」(コブハム作)は、ギター&エレピがテーマ重ねつつもその2拍3連の一節が印象的。中盤にギターとシンセのソロをしっかりと挟みます。

風のエフェクト音鳴り響いて始まるM4「Almustafa The Beloved」(アルファンソ作)は、誰がによるナレーション流れて、タム連打からチキチキ加わりシンセによるサビ一節、リフ静かに積み重ねる中、アルファンソとジョージがリード、朴訥と歌い上げていく。その後、一変してベースのリフにギターが爪弾いてのブリッジからギターソロへと発展、静かにエンディングを迎えれば、ギターがリフ重ねて始まるアップ系M5「Ivory Tattoo(邦題:象牙の刺青)」(スコフィールド作)は、ギターがテーマ奏でてのファンキー調。サンバ絡めたリズムも用いてコブハムの変幻自在かつ緩急に富んだドラミングもユニーク。中盤にギターにエレピのソロ、エレピソロを挟んでテーマ反芻し、何故かM6「Sameday」(デュ−ク作)へとトラック移行し、エレピしばしの独奏、再び誰か?デュークなのかな?のナレーションはエレピやシンセ絡めながら展開し、幻想的にシンセ類がリードして機械音、ファルセット用いてデュークがメロウに歌い出し、そのまま最後迄。

ノイジーなシンセ音にクラヴィネット連打して始まるミディアム系M7「Hip Pockets」(デューク作)は、小気味よいベースラインの中でギターがテーマ奏でてのファンキー調。ベースソロは指弾きにハーモニクスも用いて、続くギターソロは4ビートに変化し、テーマをサラリと反芻してエンディング。そのままM8「Billy Drum Solo」は、コブハムのドラムソロ。スネアロールを入口にダムやシンバル連打、抑揚と瞬発力にて見事に構成。サンバなリズムから始まるアップ系M9「Sweet Wine」(デューク作)は、ギターやエレピが朗らかなテーマを展開。高音域をドライブしての指弾きベースソロに流麗にエレピソロ経て、激しいリフに変化してギターソロから高速キメ、シンセソロへと発展。テーマ反芻して迎えるエンディング。

ギター&ベースがリフ刻んて始まる少しスロー系M10「Stratus」(コブハム作)は、ギター&シンセがテーマ奏でてのジャズロック。シンセソロはまずはドラム抜き、テーマ反芻し、リフ絡めてのドラムソロは抑揚つけてそのままエンディング。バスドラ4つ打ちにベースライン加わって始まるアップ系M11「That's What She Said」(デューク作)は、ギター&エレピが複雑なテーマを奏でていくテクニカルなフュージョン曲。ギターソロ、エレピソロにはバスドラ連打も加わって、テーマ反芻してドカドカと盛り上がってエンディング、幕を閉じます。

3:「Live At San Javier Jazz Festival 2006」:Live At San Javier Jazz Festival 2006〜Fourplay
Live At San Javier Jazz Festival 2006
Fourplay
Hi Hat
2023-05-26

こちらは、2006年7月6日、サン・ハビエル・アウディトリオ・バルケ・アルマンサで行われたフォープレイのライブ音源ブートレグ作。当時の彼らは、ラリー・カールトン(g)、ボブ・ジェイムス(kbds)、ネイザン・イースト(b & vo)、ハービー・メイソン(ds)といった体制。CD2枚に全11曲収録です。

Disc1枚目、ピアノが連打して始まるミディアム系M1「Galaxia」は、2002年発表「ハートフェルト」収録曲で、ドラマティックな4人のやりとり経て、ピアノが少し影を帯びたAメロ、ギターによるBメロで構成。中盤にピアノソロ、ネイザンによる土着なスキャットオンベースソロ、一転して朗らかなギターソロ、終盤はピアノとギターの掛け合いしっかり挟んでエンディング迎えつつ、小気味よくベースライン刻んで始まる少しスローな跳ね系M2「Chant」は、1993年発表「ビトゥイーン・ザ・シーツ」収録曲で、ネイザンのスキャットがシルキーにテーマ伝えていく。中盤に透明感溢れるピアノソロとギターソロ、テーマ反芻し、ネイザンの口笛とピアノの掛け合いしばし。そこにベースも添えて、その後はしなやかなドラムソロへと発展、エンディングへとなだれ込みます。

スパニッシュなピアノ独奏をしっかり展開して始まるM3「Blues Force」は、2000年発表「イエス、プリーズ」収録曲。ミディアムな3連シャッフル加わって、ギターが少し哀愁感じさせるテーマを展開。淡々とエレピ、徐々に熱を帯びてギターとそれぞれがしっかりを挟んでテーマ反芻、ブレイク演出交えて迎えるエンディング。

厳かにスキャットして始まるミディアム系M4「Fields Of Gold」は、2004年発表「ジャーニー」収録曲で、ギターにキーボードが物悲しいテーマを切々と紡いでいく。中盤にギターにピアノのソロ、ドラマティック気味な後奏な中で一旦は静かにエンディングを迎えつつ、スキャットオンベース独奏、ネイザンの独壇場と化し、そのままベースがリードしての少しスローなチキチキ曲M5「101 Eastbound」は、1991年発表のデビュー作収録曲で、ギターがテーマ奏でてのの代表曲の1つ。ピアノソロはアウトも用いて大いに攻め立て、スキャットオンベースソロは正に気の赴くままに。ギターはテーマ伝えるのみ。

ボブの紹介MC経て、M6「Journey」は、2004年発表「ジャーニー」収録曲で、ネイザンがリード取っての朗らかな歌モノバラード曲。中盤に歌心溢れるギターソロを挟んで、サラリと披露します。

Disc2枚目、リム4つ打ちから始まるアップ系M1「Tally Ho!」は、2002年発表「ハートフェルド」収録曲で、躍動的なリズムの中、ギターテーマ奏でての疾走感溢れた楽曲。中盤にアウト用いてのエキセントリックなピアノに朴訥と展開させてのギターのソロ、テーマ反芻しての後奏ではドラムソロ。スネアからタム、シンバルとしなやかに連打し、再びテーマ反芻、エンディングへとなだれ込み、そのままピアノがリードし、M2「Amazing Grace」は、アメリカ国家をギターがメロウに奏でていく。アメリカの大地の壮大さを感じさせるいい編曲。中盤にリリカルなピアノに歌心溢れる指弾きベース、伸ばした音を積み重ねてのギターのソロを挟みます。

そしてアップ系M3「Bali Run」は、1991年発表のデビュー作収録曲で、彼らの代表曲。ギターやシンセで知られたメロディを展開。中盤に朴訥とギターソロ、テーマ反芻して終盤にもギターソロ。少し攻めてエンディングへとなだれ込む。感謝のMC述べて、一旦は降壇。

大いなる拍手を得て、ここからアンコール。ピアノが躍動的にリードしてのアップ系M4「Smiles And Smiles To Go」は、カールトンの1986年発表「アローン・バット・ネヴァー・アローン」収録曲で、アコギが朗らかにテーマ奏でていく。中盤にパーカッシブなアコギソロを挟んでサラリと披露すれば、ベースがライン刻んで始まるアップ系M5「Westchester Lady」は、1976年発表「スリー」収録曲で、エレピにギターがテーマ繋いでの多くのカバーを生んだボブの代表曲。中盤にキーボードにベース、ギターにドラムの順での掛け合いは、徐々にタームは短く、テーマ反芻し、ドラマティックにエンディング、幕を閉じます。

少し前に投稿したフォープレイのブートレグ記事の中で、加入したばかりのカールトン音源がありましたが、それから数年が経過し、バンドに大いに馴染んだ印象の本音源でした〜。

CDコレクションその2717…「MCU」サントラ2枚!!

今回は、「マーベル・シネマティック・ユニバーズ」=MCUの近作サントラ2作がお題目です〜。

1:「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ」:Black Pnather: Wakanda Forever - Music From And Inspired By-
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ
ヴァリアス・アーティスト
Universal Music
2022-12-21

はい、こちらはMCU30作目となるブラックパンサー2作目のサントラです。前作に引き続いて監督したライアン・クーグラーと縁の深いスウェーデン出身のルドウィグ・グランソン(g…M3-4,9 & 13、p…M1,6 & 20、kbds…M11、synth…M1,6-7,15 & 17、b…M11、ds-prog…M6-8,10-11 & 15)が音楽&音楽監督を務めており、プロデューサーは、クーグラーにグランソン、Archie DavisにDave Jordanが、共同プロデューサーにはCamilo LaraにMonica Sonand、Seni Sarakiが名を連ねつつ、各曲においてはグランソン絡みだと単独で8曲(M1,5,7-8,11,15,17 & 19)、共同だと3曲(M3,9 & 13)がP. Priime、2曲(M4 & 10)がTayhana、1曲(M14)がBloody Civilian、1曲(M20)がKuk HarrellとTerius "The-Dream" Gesteelde-Deamant。またグランソン以外だと1曲(M2)がDBN GogoとEltonk、1曲(M12)がDTBとなり、全20曲収録です。

まずはリアーナによるスロー系M1「Lift Me Up」(Temilade Openiyi, Robyn Fentyにクーグラー&グランソン)で幕開け。ハミング経て深々とタイトルコール。ピアノに、Mbemba Ndo Kanute(kora…M1)やMono Blanco(jarana, guitarrion, harpa & jarocha…M1 & 7)による土着な弦楽器従えて、シンプルかつキャッチーなメロディを膨らませながら繰り返していく。

DBN GogoにSino Msolo、Kamo Mphela、Young StunnaとBusiswaによるミディアム系M2「Love & Loyalty(Believe)」(Sandile Fortune Msimango, Busiswa Gqulu, Mandisa Radebe, Elton Ndangi Kimobana, Sinoyolo Msolo & Kamogelo Matona共作)は、鳴り響く土着な打楽器に超低音域なベース音が重なる中、上述の大勢のボーカル陣がアフリカンなメロディを小気味よく重ねていく。その躍動感とヒップな融合は大いに印象的。

Burna BoyによるM3「Alone」(Damini Ebunoluwa Ogulu, Peace Oredopeにグランソン)は、アコギ従えて深々と歌い出しつつ、喰ったラテンなリズムら加わって物悲しいメロディを切々と伝えていく。

Temsによるスロー系M4「No Woman No Cry」(Vincent Ford作)は、そもそもはボブ・マーリー率いるザ・ウェイラーズの1974年発表曲を、ナイジェリア出身のTemsが重厚かつ崇高なバックトラック得て、朗々と歌い上げていく。

Vivir QuintanaとMare AdvertenciaによるゆったりワルツM5「Arboles Bajo El Mar」(グランソンにAlejandro Nestor Mendwez Rojas, Viviana Montserrat Quintana Rodriquez & Marlene Ramirez Cruz共作)は、土着な打楽器?アコギの胴を叩いて?な中、メキシコ人シンガーソングライターのVivir Quintanaがネイティブに歌声を披露していく。終盤のラップはメキシコのザポテコ族の詩人Mare Advertenciaなのかな?

Foudequshとグランソンによるアップ系M6「Con La Brisa」(グランソンとAngela Paola Maldonado Flores共作)は、アコギっぽい打ち込みの中でFoudequshが歌い進めての浮遊感たっぷりな楽曲。劇中では海底王国タロカンを紹介する水中シーンに用いられた気がします。

Snow The Productによる少しスロー系M7「La Vida」(Claudia Feliciano, Earl T. Stevens, グランソンにGilberto Gutierrez, Gisela Reina, Ivan Felipe Fernandez, Juan Francisco Galvan & Octavio Vega)は、女性ラッパーであるクラウディア・アレクサンドラ・マドリス・メサのプロジェクト名=Snow The Productが、朗らかなバックトラックの中で口早かつ明るくラップ繰り出しての楽曲。中盤からは男性ラッパーE-40(rap)が色を添えます。

Stormzyによる少しスローなワルツM8「Interlude」(Michael Ebenazer Kwadjo Omari Owuo, Jr.とグランソン共作)は、イギリス出身!Stormzyが深々と歌ってラップしての楽曲。歌詞的には戦う意味とかを問いかけたりしています。

Fireboy DMLによるミディアム系M9「Coming Back For You」(Ademamola Adefolahan, Peace Oredopeとグランソン共作)は、アコギら従えてナイジェリア出身のFireboy DMLがタイトルコールを軸に歌い上げての楽曲。「ホレレ、ホレレ〜」なフレーズは土着で印象的。

Tobe Nwigwe & Fat Nwigweによるアップ系M10「They Want It, But No」(Tobe Nwigweとグランソン共作)は、鳴り響くシンセ音な中、嫁=Fat Nwigweと旦那=Tobe Nwigweが歌い進めて&ラップしまくっての躍動感全開な楽曲。2人もナイジェリア出身だそうです。

Adn Maya ColectivoとPat Boy、Yaalen K'uj、All Mayan Winikによる少しスロー系M11「Laayli' Kuxa'ano'one」(Jesus Cristobal Pat Chable, Antonio De Jesus Chan Guerra, Roy Elisur Gongora Maganaとグランソン共作)は、土着な口笛らによる前奏経て、男性陣の小刻みなラップが機械的な打ち込みの中で響き渡る。

OG DAYVによるミディアム系M12「Limoncello」(Noah Coogler, David Teel & Nayvadius Wiburn共作は、序盤はOG DAYV、中盤からはFuture(rap)のと、終始ラップが支配する楽曲。

Ckayによるアップ系M13「Anya Mmiri」(Chukwuka Ekweani, PinkPantheress, Peace Oredope, John Orjiとグランソン共作)は、ナイジェリア出身の男性シンガーソングライターCkayが打楽器ら鳴り響く躍動的なビートの中で歌い進めて、中盤からはイギリスの女性シンガーソングライターであるPinkPantheressがコケティッシュか歌声を披露しての深淵さが感じられる楽曲。

Bloody Civilianによるミディアム系M14「Wake Up」(Emoseh Khamofu, Divine Ikubor & Hassan Bello共作)は、詰まったリズムの中で、ナイジェリア出身の女性シンガーソングライターBloody Civilianが歌い進めて、中盤にはナイジェリア出身のRema(rap)が小気味よくラップを添える。

クラシカルなスキャット鳴り響いて始まるAlemanによるスロー系M15「Pantera」(Erick Raul Ramirez, Divine Ikuborとグランソン共作)は、Aleman (rap)がスペイン語で口早にラップしてのこちらは、プエルトリコで生まれたラテンヒップホップのジャンル=ラテン・トラップの体裁での楽曲。途中で英語でラップするのはRema(rap)です。

M2と同じくDBN Gogo, Sino Msolo, Kamo Mphela, Young StunnaとBusiswaによるミディアム系M16「Jele」(Sandile Fortune Msimango, Busiswa Gquiu, Mandisa Radebe, Malique China, Sinoyolo Msolo & Kamogelo Matona共作)は、アコギにそれぞれが切なげな歌声にラップ被せて進行するアフリカンなテイスト全面に押し出した楽曲。

Blue Rojoによる少しスロー系M17「Inframundo」(Santiago Ogarrioとグランソン共作)は、シンセ音の上に個性的な歌声を持つBlue Rojoが朗々と歌い上げての喪失感をテーマにした壮大なバラード曲。

Calle X VidaとFoudequshによるスローな3連系M18「No Digas Mi Nombre」(Cristian Jesus Bautista Espinoza, Donovan Perez, Josue Fernandez, Mario Aguilar Millanとグランソン共作)は、男性2人組ユニットのcalle x vida(vo, g & b…M18)が民族感漂うアコギとベース奏でながら巻き舌用いて朗らかに歌い合っての1番、女性ボーカルのFoudequshが可愛い歌声で歌い進めての2番、そして再びcalle x vidaの2人が掛け合ってサビ反芻してのどことなく心救われる楽曲。

Guadalupe de Jesus Chan PootによるM19「Mi Pueblo」(Guadalupe de Jesus Chan Poot作)は、波の音を従えて女性Guadalupe de Jesus Chan Pootが詞の朗読を行ってのモノ。対訳なく、どのシーンかは分からない。

最後はリアーナによるM20「Born Again」(James Fauntleroy, Terius "The-Dream" Gesteelde-Diamant, Robyn Fenty, Busiswa Gquluとグランソン共作)で、ピアノと男性陣のハーモニー従えて、「生まれ変わる」という事を力強く歌い上げてのバラード曲。映画本編のテーマ性に沿っていると言っても過言ではない。終盤は掛け声大いに積み重ねて、幕を閉じます。

架空の国=ワカンダ。ただし連想されるのはアフリカだけど、アフリカからインスパイアされつつもオールアフリカ、それらをエレクトロやラップといった装いに包んでアフリカなう!なサウンドの提示は、サントラという定義を越えた面白さがありました。ルドウィグ・グランソンの作曲家としての才能、そしてプロデューサーとしての才能には今後着目してみようかな…。

その他参加ミュージシャン。Gux Caju(g…M15)、Ernesto Anaya(g & vo…M15)、Peace "P.Prime" Oredope(p…M13、synth & kalimba…M9、ds-prog…M3 & 9)、Ngawang Samphel(synth…M4 & 10)、Anthony Baldino(synth…M20)、Alejandro Nestor Mendez Rojas(arco, shell & teponaztli…M5、flu & whistle…M11)、John Orji(flu…M13)、Hassan Bello(goje…M14)、Mono Blanco(vo…M1)、Tems(back-vo…M1)、Babatunde Jones(back-vo…M9)、Clement Dabiri Oluwaseun(back-vo…M9)、Elijag Olayiwola(back-vo…M9)、Fadesere Adeola Oluwaseyi(back-vo…M9)、Jelili Ayanfemi(back-vo…M9)、Oluwaseun Olaniran Samuel(back-vo…M9)、Busiswa(back-vo…M20)、James Fauntleroy(back-vo…M20)、Terius "The-Dream" gesteelde-Diamant(back-vo…M20)

2:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 オーサム・ミックス Vol. 3(オリジナル・サウンドトラック)」:Guardians Of The Galaxy Vol.3 - Original Motion Picture Soundtrack
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 オーサム・ミックス Vol. 3(オリジナル・サウンドトラック)
ヴァリアス・アーティスト
Universal Music
2023-05-04

こちらはMCU30作目となるガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3作目のサントラで、1&2作目(レビューはこちら)と同様、劇中で披露された主人公ピーター・クイル(演じるはクリス・プラット)のプレイリストが本作の中身です。エグゼクティブ・プロデューサーは監督のジェームス・ガン、製作のケヴィン・ファイギ、ミュージック・スーパーバイザーのデイヴ・ジョーダンが務めて、全17曲収録です。

まずは、アコギがリードしてのレディオヘッドによるM1「Creep(Acoustic Version)」(1992年…Albert Hammond, Colin Greenwood, Ed O'Brian, Jonny Greenwood, Michael Hazlewood, Phil Selway & Thom Yorke共作)で幕開け。躍動的なアコギに重なる歌声は、切々と、そして魂の叫びへと。

妹ナンシー・ウィルソンの軽妙なギターカッティングからのハートによるアップ系M2「Crazy On You」(1975年〜アン・ウィルソン、ナンシー・ウィルソン& Roger Fisher共作)は、ドラマティックなキメ経てのアップなロックへと変化する。高らかにシャウトする姉のアン・ウィルソン。

リッチー・ブラックモアによるギターカッティングから始まるレインボーによるアップ系M3「Since You Been Gone」(1979年…ラス・バラード作)は、メロディアスで朗らかな響きのロックチューン。グラハム・ボネットが朗々とシャウト、終盤にはギターソロを挟みます。

ギターがリフ刻んで始まるグラムロックバンド=Spacehogによるミディアム系M4「In The Meantime」(1995年…Royston Langdon作)は、粘りあるベースラインの中、作者であるロイストン・ラングレン朗々と歌い上げて力強いロックチューン。映画の予告編でも使われていたらしく、最後はピアノが締め括る。

ハミングから始まるアース・ウィンド&ファイアーによるスローなチキチキ曲M5「Reasons」(1975年…モーリス・ホワイト、フィリップ・ベイリー&チャールス・ステップニー共作)は、終始、ベイリーがファルセット用いて歌い進めるメロウなバラード曲。不朽のR&Bクラシック。意外にストリングス隊が色を添えていました。

カウントから始まるオグラホマ出身のロックバンド=The Flaming LipsによるM6「Do You Realize?」(2002年…Michael Ivins, Steven Drozd, Wayne Coyne & Dave Friedmann共作)は、その節々のタイトルコールが朗らかな響きを持つポップな楽曲。

喰ったリフ繰り返して始まるサンフランシスコ出身のオルタナティブファンクメタルバンド=Faith No Moreによるミディアム系M7「We Care A Lot」(1985年…Bill David Gould, Charles Henry Mosley III, James Blanco Martin, Roddy Christopher Bottum & Michael Andrew Bordin共作)は、コーラス隊従えながらも、メロディはラップっぽくもあるロックなファンク曲。

ボーカロイド用いた楽曲制作を行ってるらしいEHAMICによるM8「Koinu No Carnival(From "Minute Waltz")(邦題:小犬のカーニバル〜小犬のワルツより〜)」(2017年…EHAMIC & Frederic Fracois Chopin共作)は、ジョバンの「小犬のワルツ」を楽しげに遊び心交えてカバー。アニメ「クラシカロイド」での使用曲らしい。

ピアノ従えて歌い出すアリス・クーパーによるM9「I'm Always Chasing Rainbows(邦題:虹を追い続けて)」(1976年…Harry Carroll & Joseph McCarthy共作)は、ミュージカルスタンダード曲で、途中からロックオペラ的な伴奏用いて壮大に歌い上げる。

ギターカッティングから始まるカリフォルニア出身のロックバンド=The Mowgli'sによるアップな3連シャッフル曲M10「San Francisco」(2012年…David Appelbaum, Colin Dieden, Matthew Di Panni, Kathryn Earl, Spencer Gongwer, Joshua Hogan, Michael Vincze & Christian Hand共作)は、大勢でシャウト、歌い進めるロックチューン。

タム絡めたビート用いてのL.A.出身のパンクロックバンド=Xによるアップ系M11「Poor Girl」(1983年…Christine Cervenka & John Doe共作)は、まあまあストレートで分かりやすいロックチューンだったりする。

煌びやかなシンセ音がフェードインして始まるMatt Johnsonのプロジェクト=The Theによるアップ系M12「This Is The Day」(1983年〜Matt Johnson作)は、いかにもイギリスなサウンドに包まれた爽やかなポップロック。シンセベースにバンドネオンらのサウンド融合もユニークに響きます。

高らかにシャウトして始まるヒップホップトリオ=Beastie Boysによる少しスロー系M13「No Sleep Till Brooklyn」(1986年…Beastie Boys & Rick Rubin共作)は、ギターのリフを挟みながら複数(3人?)が荒々しくラップし合う。中盤に切れたギターソロも配しつつ、その力強さは印象的。ハイライトのスローモーションな戦闘シーンで使われた?

ウクレレ?&ピアノがリードして始まるロンドン出身!Florence + The MachineによるM14「Dog Days Are Over」(2008年…Florence Welch & Isabella Summers共作)は、透明感溢れるフローレンス・ウェルチの歌声が響き渡ってのロック調。抑揚の妙味がユニーク。

朗らかなイントロからのブルース・スプリングスティーンによるアップ系M15「Badlands」(1978年…ブルース・スプリングスティーン作)は、彼らしい骨太なロックチューン。テーマは現状からの脱却、代表曲の1つだそうです。ギターやテナーのソロを配しての編曲も彼らしい。

ギターカッティングから始まるミネアポリス出身のオルタナティブロックバンド=The Peplacementsによるアップな3連シャッフル曲M16「I Will Dare」(1984年…Paul Westerberg作)は、ストレートなロックチューン。地を這うグルーヴ感が心地よく、ギターソロはオルタナティブな形でまとめ上げて。

最後は、高らかに歌い出して始まるネイティブアメリカンとメキシコ系アメリカ人で構成されるRedlboneによるアップ系M17「Come And Get Your Love」(1974年…Lolly Vegas作)は、朗らかなメロディをコーラス隊と掛け合いながら歌い進める朴訥としたポップなロックチューン。映画開始早々に披露された楽曲だそうです。

まあ選ばれた楽曲らは更にマニアックとなって、まあ知らない楽曲が増えたって印象。ホントに製作者らの趣味の世界に突き進んでいるように感じます。

来月購入予定の本編ソフト、改めて振り返りましょう(笑)。

CDコレクションその2716…「ホイットニー・ヒューストン」1枚!!

今回は、ホイットニー・ヒューストンの、ゴスペルに向き合った楽曲を集めたコンピ集がお題目です。

1:「ゴスペル・オブ・ホイットニー・ヒューストン (特典なし)」:I Got To The Rock - The Gospel ゴスペル・オブ・ホイットニー・ヒューストン (特典なし)Music Of Whitney Houston〜Whitney Houston
ホイットニー・ヒューストン
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-26

2012年2月11日に不慮の死を遂げて11年強が経過しましたが、直近では日本限定シングル・コレクションが昨年暮れに発表されたばかり。これはその前後に公開された映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]」に絡めてのリリースだったけど、ホイットニーの背景!ゴスペルに着目してのコンピ集が新たに発表となりました。コンピレーション・プロデューサーはBarry Jenningsが務めて、未発表音源らも収録して全14曲収録です。

まずはアルバムタイトル曲で、ブラス隊がリードしてのアップな跳ね系M1「I Go To The Rock」(Dottie Rambo作)で幕開け。1996年公開の映画「天使の贈りもの」サントラ収録曲で、Georgia Mass Choir(choir)を従えて朗らかかつ楽しげにゴスペルする。終盤はフェイクの連続、奔放に歌い上げるホイットニー。

オルガンのリードに、キーボードとコーラスに繋いで始まるスロー系M2「Jesus Loves Me」(Anna B. Warner & William B. Bradbury共作、補詩:BeBe Winans)は、1992年公開の映画「ボディガード」サントラ収録曲で、アーバンかつナイティな編曲施して、シルキーに歌い上げていきます。

冒頭からすぐに歌い出してのスローなハチロク調M3「He Can Use Me」(スティーブ・アブドゥル・カーン& Ann Lendy Lewis共作)は、デビュー前の1981年のバレンタインに作者のスティーブ・アブドゥル・カーンのセッションで録音された未発表音源の1つ(他にM6とM11)。序盤はあまり飾らず真っ直ぐに、そして中盤からはソウルフルに歌い上げて絶叫する17歳のホイットニー。やはり非凡な表現力。

エレピと共に歌い出すM4「Joy To The World」(トラディショナル)は、前述の「天使の贈りもの」サントラ収録曲で、アップな8ビート入ってGeorgia Mass Choir(choir)従えて、時にチキチキ用いて緩急大いにつけながら朗々と歌い上げていく。その力強さは圧巻。

割れんばかりの拍手喝采からのスローなチキチキ用いてのM5「Bridge Over Troubled Water(Live VH1 Honors - June 22, 1995)」(ポール・サイモン作)は、1995年録音、VH1 Honorsで披露した未発表のライブ音源で、CeCe Winans(vo)とデュエット。奔放にホイットニー、荘厳にウィナンスとアプローチ異なれど崇高に響き渡る。終盤の2人の丁々発止は素晴らしい。ちなみにVH1関係だと1999年のがこちら、2003年のがこちらでレビュー。

スラップがリードしてのアップな4つ打ち曲M6「Testimony」(スティーブ・アブドゥル・カーン& Ann Lendy Lewis共作)は、M3に続いてカーンの録音に参加した未発表音源の1曲。小気味よいN.Y.ファンクで、朗々とシャウトするホイットニー。裏のコーラスが正にゴスペルしちゃってます。

最後のアルバムからそのタイトル曲であるスロー系M7「I Look To You」(R. Kelly作)は、ピアノにストリングス隊を従えて厳かに歌い進める序盤、バンド迎えての中盤、そして女性コーラス隊も交えての終盤と、まあ素直にいい曲なんだけど、枯れたホイットニーは大いに残念。

ピアノ従えて軽妙に歌い出すM8「His Eye Is On The Sparrow」(Charles H. Gabriel & Civilla Martin共作)は、映画「スパークル」劇中で披露された楽曲で、オルガンも交えながら奔放に歌いつつ、終盤にはゴスペルなコーラス隊も加わって荘厳に歌い切ります。

ピアノにギター重なって始まるスローなチキチキ曲M9「Hold On, Help Is On The Way」(Rev. Kenneth Paden作)は、「天使の贈りもの」サントラ収録曲で、そもそもはGeorgia Mass Choirが披露した楽曲だけど、彼らを従えて朗々と歌い上げていく。終盤は大いにフェイク繰り返します。

エレピがリードしてのスロー系M10「This Day(Live VH1 Honors - June 22, 1995)」(Edwin Hawkins作)は、1995年録音、VH1 Honorsで披露した未発表のライブ音源。気の赴くままに歌を重ねて、徐々に盛り上がっていくバラード曲。ホイットニーの最も円熟してた頃のパフォーマンスと言えます。大いなる喝采。

ゆったりハチロク曲M11「I Found A Wonderful Way」(スティーブ・アブドゥル・カーン& Ann Lendy Lewis共作)は、M6に続いてのカーンの録音に参加した未発表音源の1つ。分かりやすいソウルチューンで、ゴスペルな女性コーラス隊を時に従えて朗々と歌い上げます。

またまたアルバム「天使の贈りもの」収録曲を2曲続けて、Georgia Mass Choirの歌にハミング添えて始まる少しスローなチキチキ曲M12「Joy」(Kirk Franklin作)は、Joy=喜びと、ゴスペルらしい題材による正にゴスペル曲。伸びやかな歌声は素晴らしく響いて、続くピアノがリードしてのスロー系M13「I Love The Lord」(Richard Smallwood作)は、厳かに歌い出しつつ、Georgia Mass Choirの崇高なコーラス重なってストリングス隊がしっとりと締め括ります。

最後はエレピ従えてしばしのMC、そしてか細く歌い出して始まるM14「He / I Believe(Live At Yokohama Arena - January 2, 1990)」(Jack Richards & Richard Mullan作)で、1990年1月2日に横浜アリーナでのライブ音源。その昔に母シシーが同様に繋げて発表してたらしい。厳かに進行しつつ、伸びやかな歌声用いてドラマティックに歌い上げ、幕を閉じます。

続くコンピ作はどんなだろ???

CDコレクションその2715…「スティービー・ワンダー」ブートレグ作2枚!!

今回はスティービー・ワンダーのライブ音源のブートレグ作2作がお題目です〜。

1:「Detroit 1984 King Biscuit Flower Hour」」:Detroit 1984 King Biscuit Flower Hour〜Stevie Wonder
Detroit 1984 King Biscuit Flower Hour
Stevie Wonder
Alive The Live
2023-03-31

こちら、1984年4月14日にデトロイトのメイソニック・テンプル・シアターで行われたライブのブートレグ音源。直前発表のオリジナル作が、1980年発表の「ホッター・ザン・ジュライ」な事もあって、そちらからの楽曲も多いんだけど、色々と散りばめてCD2枚に全29曲収録です。

Disc1枚目、まずは大いなる歓声と拍手を得て、ピコピコなシンセ音とノイジーなエフェクト鳴り響いて始まるアップ系M1「It's Growing」で幕開け。アルバム未収録でこの時期のライブ冒頭で披露してたらしく、マイナーな響きのデジタルなファンクチューン。ギターがリードしてのアップで跳ねたウンチャ!M2「Walking The Floor Over You」は、Ernest Tubbのカバーで、一節のみを披露してのカントリー。MC経てのM3「Nobody Loves Me But My Mother」は、B.B.キングのカバーで、観客とユーモラスに掛け合ってスローな3連シャッフル入って、クラヴィネット大いに絡めながらソウルフルにシャウトします。

そのままアップな8ビート曲M4「Did I Hear You Say You Love Me(邦題:愛と嘘)」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、高らかにシャウトしてのグルーヴィーなR&B曲。途中でフェードアウトしちゃうんだけど、エレピがリードして始まるアップな8ビート曲M5「Superwoman(Where Were You When I Needed You)」は、1972年発表「心の唄」収録曲でささやかな響きのバラッド曲。女性コーラス隊を従えながらムーディに展開、中盤からはドラマティックな形に変化してメロウに迎えるエンディング。そしてMC挟んでピアノがリードしてのスロー系M6「All In Love Is Fair(邦題:恋)」は、1973年発表「インナービジョン」収録曲で物悲しい響きのバラード曲。切々と歌い上げる。

ピアノと共に歌い出すスロー系M7「You And I(We Can Conquer The World)」は、1972年発表「トーキング・ブック」収録曲で、結局は弾き語りな形で気の赴くままに朗々と歌い上げれば、ピアノと共に歌い出す少しスロー系M8「Lately」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、朗らかな響きを持つバラード曲。中盤からは力強くシャウトすれば、ピアノ弾きながらMC、突如歌い出してのM9「Send One Your Love(邦題:愛を贈れば)」は、1979年発表「シークレットライフ」収録曲で、ピアノ弾き語っての序盤、ボッサ調のビート加わっての中盤以降、朗々と歌い続けていく。中盤にシンセソロは「イパネマの娘」を引用し、ハーモニカソロにも発展、ドラムと激しく丁々発止しながらエンディングへとなだれ込む。

ミディアム系M10「I Can't Help It」は、マイケル・ジャクソン「オフ・ザ・ウォール」への提供曲を自身でカバー。パーカッシブな節回し用いながら朗々と歌い上げていく。中盤にボイスパーカッションも交えて、マイケルのとは異なる印象を残して、MC挟んでピアノがリードして始まる少しスローな8ビート曲M11「Ribbon In The Sky」は、1981年発表のベスト集+新録の「ミュージックエイリアム」収録の新曲で、ムーディに進行するバラッド曲。中盤にアコギにギター、ピアノにシンセ、ベースにアルト、レニー・カストロによるパーカッションにリッキー・ローソンによるドラムのソロを挟んでサビ反芻し、タイトルコールを繰り返してエンディングを迎えます。

ラテンなピアノ鳴り響いて始まるアップ系M12「Don't You Worry 'Bout A Thing」は、1973年発表「インナーヴィジョンズ」収録曲で、MCらで観客を盛り上げた後に本編突入、中盤にもMCからの観客と交歓大会。途中でフェードアウトすれば、アップな8ビートによるM13「Fingertrips」は、1963年発表の4枚目のシングル曲で、個性的な歌声の女性ボーカルがリードし、観客と楽しげに歌い合う。そしてメドレー形式によるM14「Medley: Uptight(Everything's Alright) / For Once In My Life / Cold Sweet」は、1965年発表のいかにもモータウンな勢い溢れたアップ系の1曲目、1968年発表のアルバムタイトル曲でもある朗らかな響きの2曲目は、途中にハーモニカソロも披露し、スラップ鳴り響いてのミディアム系の3曲目は、ジェイムス・ブラウンのカバー?ファンクしちゃいます。

Disc2枚目に移って、ミディアムな8ビート曲M1「My Cherie Amour」は、1969年発表のアルバムタイトル曲で、知られたメロディをサラリと披露。ピアノがリードしてのアップ系M2「Signed, Sealed, Delivered(I'm Yours)」は、1970年発表のアルバムタイトル曲で、いかにもなモータウンした朗らかなR&B曲。クラヴィネットがリードしてのアップな3連シャッフル曲M3「Higher Ground」は、1973年発表「インナーヴィジョンズ」収録曲で、パワフルなファンクチューンで、途中からはフェイク大会。

フェードインしてのミディアム系M4「You Haven't Done Nothin'(邦題:悪夢)」は、1974年発表「ファースト・フィナーレ」収録曲で、全米1位獲得曲でもある。どうも当時のニクソン大統領に向けて書いたらしい。4つ打ちからのミディアム系M5「Living For The City(邦題:汚れた街)」は、1973年発表「インナーヴィジョンズ」収録曲。中盤に女性コーラス隊の誰かによるフェイク大会、コーラス隊従えてのスティービーのフェイク大会を挟んで、力強さ満載で進行する。テンポアップしてなし崩し的にエンディング。

リズムマシーン鳴り響いて始まるアップ系M6「Go Home」は、1985年発表「イン・スクエア・サークル」収録曲だけど、この頃には完成してたみたいで、序盤は観客と手拍子遊び、本編はアーバンにまとめたファンクチューン。中盤は観客とのコール合戦を延々と、また男性ラップが盛り上げてブラス隊のソリにギターカッティング、エレピ連打にコーラス隊によるタイトルコール、コンガにドラムが繰り出すビートにベースソロ的なのを挟んでサビ反芻、エンディング。

そして1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲を2曲、カウントから始まるミディアム系M7「Sir Duke(邦題:愛するデューク)」は、デューク・エリントンへのトリビュート曲らしく、その軽妙な曲調とキャッチーなサビは印象的。全員のソリ?キメも心地良く響いて、ミディアムな8ビート曲M8「I Wish(邦題:回想)」は、全米1位獲得したグルーヴィーなファンクチューン。こちらも力強く、終盤にはブレイクも交えながら披露する。

1972年発表「トーキングブック」収録曲を2曲、エレピ奏でつつも「I Love You」とコールして始まるアップな8ビート曲M9「You Are The Sunshine Of My Life」は、朗らかなメロディを持つ人気曲。またクラヴィネット鳴り響いてのミディアム系M10「Superstition(邦題:迷信)」は、ハードなファンクチューンで、突き抜けたカッコ良さで、終盤は大いにシャウトしまくるスティービー。

バスドラ4つ打ちからのアップな跳ね系M11「Master Blaster(Jammin')」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、レゲエなリズム用いて口早に歌を繰り出していく。ギター&ベースによるユニゾンは非常にキャッチー。

エレピがリードしての少しスロー系M12「Lighting Up The Candles(邦題:キャンドルに灯をともし)」は、1991年発表のサントラ「ジャングル・フィーバー」収録も、録音は1985年発表「イン・スクエア・サークル」制作時に行われていたらしい。タイトルコール繰り返し、それを観客と共にハモっての序盤から本編へ。素朴なメロディを朗々と歌い上げていきます。

ピアノがリードしてのアップな3連シャッフル曲M13「Isn't She Lovely(邦題:可愛いアイシャ)」は、1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で,中盤にハーモニカソロを挟んで端的に披露すれば、タイトルコールして始まるミディアム系M14「Do I Do」は、1982年発表「ミュージックエイリアム」収録の新曲で、小気味よく進行するファンクチューン。中盤から指弾きベースラインにギターやピアノが重なり、トランペットにハーモニカのソロを挟んで、終盤はフェイク祭り。コンガソロからドラムのビートのままフェードアウトしちゃう。

最後は打ち込みシンセ繰り返されて始まるアップ系M15「Happy Birthday」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、朗らかな響きの楽曲。マーティン・ルーサー・キングの誕生日を祝日に!のために制作されたようだけど、バースデーソングとしてよく知られた楽曲。終盤は女性コーラスのみがサビ繰り返して、エンディング、幕を閉じます。

過去もしっかりと振り返りながらなセットリスト。ライブパフォーマーとしても卓越していたスティービーが堪能できる1枚でした〜。

2:「Live At Abbey Road Studios」:Live At Abbey Road Studio〜Stevie Wonder
Live At Abbey Road Studios
Stevie Wonder
Alive The Live
2023-03-31

こちらは、2005年11月9日にロンドンのアビーロードスタジオで行われたライブのブートレグ音源。現在に至っても最新作でもある「タイム・トゥ・ラヴ」発表直後という事もあって、それからの披露も少々。CD2枚に全23曲収録です。残念だけど、メンバーのクレジットはありません。

Disc1枚目、大いなる拍手を得て、まずはエレピにスキャット重ねて始まるミディアム系M1「Love's In Need Of Love Today(邦題:ある愛の伝説)」で幕開け。1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で、ささやかなラブソング?いや、メッセージソングで、終盤はフェイク詰め込みつつも朗々と歌い上げ、「ハロー」らとMCしてからのアップな3連シャッフル曲M2「Master Blaster(Jammin')」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、どことなく気怠い響きを持つレゲエ調。その力強さは印象的。

1973年発表「インナーヴィジョンズ」収録曲を3曲続けて、クラヴィネット連打して始まるミディアムな3連シャッフル曲M3「Higher Ground」は、ホントに攻撃的にファンクしちゃってる。終盤は女性コーラスとシャウトし合ってキメてエンディングを迎えれば、エレピに4つ打ち重ねてのミディアム系M4「Living For The City(邦題:汚れた街)」は、素朴な響きながらも人気曲で、観客らと共に歌い合っていき、エレピがリードしてのミディアム系M5「Golden  Lady」は、歌に歌伴シンセを重ねながら進行するどことなくムーディな響きの楽曲。中盤にいかにもアナログなシンセやギター、トランペットやテナーのソロを挟みます。

ピアノが流麗にリードして始まるM6「Superwoman(Where Were You When I Needed You)」は、1972年発表「心の詩」収録曲で、弾き語りな形で気の赴くままに披露する。軽妙なMC挟んで、ピアノがリードして始まるスローなチキチキ曲M7「Ribbon In The Sky」は、1982年発表「ミュージックエイリアム」収録曲で、重々しく響き渡るバラード曲。中盤からはハミングを大いに挟みながら重厚に披露すれは、ピアノにMC重ねて始まるスロー系M8「You And I」は、1972年発表「トーキングブック」収録曲で、歌伴シンセを重ねながら気の赴くままに朗々と歌い上げるスティービーでした。

ピアノがリードして始まるスロー系M9「Joy Inside My Tears」は、1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で、重々しいリズムの中でも朗らかなメロディを重ねていくバラード曲で、どことなく大いなる愛の歌みたい。中盤からは高まる感情のまま、フェイク繰り返す。MC挟んで「ファイヤー」繰り返して始まる少しスローな跳ね系M10「My Love Is On Fire」は、2005年発表「タイム・トゥ・ラブ」収録曲で、アーバンな響きを持ち合わせたファンク調。中盤にテナーにミュートトランペットのソロを挟みます。

軽やかな4ビートに知られたイントロをブラス隊重ねて始まる少しスローな跳ね系M11「Sir Duke(邦題:愛するデューク)」は、モータウン的な響きの朗らかなメロディの楽曲。全員ユニゾンの間奏もユーモラス。そのままベースライン刻まれてのミディアムな跳ね系M12「I Wish(邦題:回想)」は、1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で、そのグルーヴィーな響きの中で朗々と歌い上げてく。終盤はブレイク挟みながら小気味よくブラス隊がリードします。

ミディアムな跳ね系M13「Positivity」は、2005年発表「タイム・トゥ・ラブ」収録曲で、ラップ調?口早に歌い上げての朗らかな響きの楽曲。2番からは女性ハーモニー従えながら、観客と呼応しながら歌い続けるスティービー。エレピがリードしてのアップな3連シャッフル曲M14「Isn't She Lovely(邦題:可愛いアイシャ)」は、1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で、観客に歌委ねてあまり歌わない序盤、ブレイクした後、女性ボーカルにスティービーのハーモニカがリードし、サラッとエンディング。MCからエレピがリードしてのアップ系M15「All I Do(邦題:キャンドルにともした恋)」は、1980年発表「ホッター・ザン・ジュライ」収録曲で、ピュアで真っ直ぐなラブソングだけど、グルーヴィーなビート用いて切々と歌い上げていく。中盤にテナーソロを挟んで、終盤はスティービーのフェイク祭り。

Disc2枚目、MCしっかり!1972年発表「トーキング・ブック」から3曲続けて、ミディアム系M1「Tuesday Heartbreak」は、一節披露の途中で演奏を止めちゃうんだけど、観客にテンポ指南して始まる少しスロー系M2「Maybe Your Baby」は、粘り気ありなファンクチューンで、中盤にギターソロ、終盤はサビを大いに繰り返して印象づけを計れば、エレピがリードしてのアップなボサノバ調M3「You Are The Sunshine Of My Life」は、序盤は女性ボーカルとのデュエット形式、中盤からはサンバなリズムに変化させながら単独で歌ってのスティービー。編曲が軽やかに変化しても珠玉の名曲と言えます。

そして手拍子から入ってのアップ系M4「I Just Called To Say I Love You(邦題:心の愛)」は、1984年発表「ウーマン・イン・レッド」収録曲で、素朴なラブバラッド曲。まあ素直に披露しちゃえば、MC挟んで少しスローな跳ね系M5「So What The Fuss」は、2005年発表「タイム・トゥ・ラブ」収録曲で、ラップ調な節回し持つファンク調。ヒップ感やストリート感を醸し出しているのは時代かと。

ドラムのビートにクラヴィネット重ねて始まるミディアム系M6「Superstition / You Haven't Done Nothin'(邦題:迷信 / 悪夢)」は、メドレー形式で前者が1972年発表「トーキング・ブック」、後者が1974年発表「ファースト・フィナーレ」収録曲。淡々と披露しての前者は、サビ従えながらのフェイク祭り経て、MCからスティービーがリードして後者へと移行。どちらも1970年前半発表のアーティストへとスティービーが変化した時期のグルーヴィーな楽曲たち。

しばしのMC経て、鍵盤類がリードしてやスローな跳ね系M7「Shelter In The Rain」は、2005年発表「タイム・トゥ・ラブ」収録曲で、美メロなバラード曲。ストリングス風シンセやゴスペル風コーラス隊も用いながら崇高に展開していきます。中盤と終盤にテナーソロを挟んで、最後はエレピにハミング重ねて始まるミディアム系M8「As(邦題:永遠の誓い)」は、1976年発表「キー・オブ・ライフ」収録曲で、全体的には朗らかだけど、パーカッシブなサビが暗く影を残すも、そこが殊更キャッチーでもある。中盤にエレピソロからしばしの語りタイム。それからフェイク祭りへと突入し、感謝の言葉を伝えてステージは幕を閉じます。

CDコレクションその2714…「TOTO」関連&周辺2枚!!

今回はTOTO関連の2枚がお題目です〜。

1:「キャリー」:Carrie〜CWF
キャリー
チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-05-10

まずはこちら、CWF=ビル・チャンプリン(vo…M1-4、org & back-vo…M6)、ジョセフ・ウィリアムス(vo…M4 & 6)、ピーター・フリーステッド(g…M1-3 & 5-6)による最新EPですね〜。フリーステッドビルの共同プロデュースによって全6曲収録。

まずはアルバムタイトル曲でささやかにギターがリードして始まるミディアム系M1「Carrie」(フリーステッド、ランディ・グッドラム& Tomi Malm共作)で幕開け。ジョセフのリードを軸に書かれていたモノの、スケジュールの関係?ジェイソン・シェフ(vo & b…M1)かリード取っての朗らかな響きの楽曲。TOTOらしい女性名なタイトルで、ブリッジ部分は1980年代のTOTOっぽいドラマティックさを持ち合わせて、終盤に高らかなギターソロを挟みます。

キーボードがリードしてのアップな8ビート曲M2「Fly Away Now」(ビル&タマラ・チャンプリン、フリーステッド共作)は、ビルとLars Safsund(vo…M2、back-vo…M1 & 3)がリード分け合っての少し影のある響きのソフトロック。タマラ・チャンプリン(vo…M3、back-vo…M2 & 6)がハーモニーを添えて、中盤には端的に高らかななギターソロを挟みます。

エレピがリードして始まるスロー系M3「The Last Unbroken Heart」(ジェイ・グルスカ、ジョセフ& Paul Gordon共作)は、タマラとビルがデュエットしての美メロなバラード曲。そもそもはTVドラマ「マイアミ・バイス」サントラ提供曲を再演したモノで、中盤にギターソロを配しつつ、1980年代っぽい朗らかさに満ち溢れています。

キーボードがリードして始まるミディアム系M4「Carry On(Demo)」(Janne Peltoniemi & フリーステッド共作)は、デビュー作「CWF」収録曲のデモ音源で、ジョセフとビルが分け合って重ね合って歌い進めていく。ライナーに記されてるけど、TOTO「Mushanga」っぽいリズムにメロディラインを持つ。

ピアノがリードして始まるアップ系M5「Time Never Stops(Theme Song From Swiss Timing)」(James Peltoniemi & フリーステッド共作)は、デビュー作「CWF2」収録曲のインストバージョン。ギターやピアノが高らかにテーマ繰り返して、崇高かつ端的にまとめたモノ。

最後は、ライブ音源となるM6「Pamela(Live)」(ジョセフ&デヴィッド・ペイチ共作)。TOTOのジョセフ時代の代表曲の1つで、CWF結成初期の音源らしい。若干ルージーなビートの中で伸びやかに歌い進めるジョセフ。シンセソロからビルのオルガンソロ、フリーステッドのギターソロをと3人の見せ場もしっかり用意して披露され、スパッとエンディング、幕を閉じます。

EPですから収録曲はわずかに6曲。過去作のデモ音源らも配しつつ、とにかく発表しちゃおう!な1枚でした〜。彼らの過去作もそんな入り乱れてな形のモノばかりなので、しっかりとフルアルバムを制作して欲しいんですけどね…。

その他参加ミュージシャン。Tom Malm(kbds…M1-3、prog…M3)、Janne Peltoniemi(kbds…M4-5、prog…M4)、Stefan Gunnarsson(kbds…M6)、Johan Granstrom(b…M2 & 5)、Per Mathisen(b…M6)、Eirik-Andre Rydningen(ds…M1)、Per Lindvall(ds…M2)、ジョン・ロビンソン(ds…M5)、Herman Matthews(ds…M6)、Anders Ojebo(back-vo…M6)。

2:「ブリッジズ (特典なし)」:Bridges〜Steve Lukather
ブリッジズ (特典なし)
スティーヴ・ルカサー
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-06-21

こちらはスティーブ・ルカサー(g & vo、p…M4、b…M3 & 5)の2年ぶりとなる新作となります。前作(レビューはこちら)ではJeff Babkoが制作に大いに関与していましたが、今回はエグゼクティブ・プロデューサーを自身が務めて、プロデューサーは1曲(M1)が息子のトレヴァー・ルカサー(g, synth, b & back-vo…M1)、その他7曲がジョセフ・ウィリアムス(kbds…M3-5 & 7-8、synth…M1-2 & 6、perc…M3-4 & 7、bridge-vo…M7、back-vo…M1-6 & 8)といった形でまとめられたモノ。全8曲収録だけど、ソングライティングにはデヴィッド・ペイチ(kbds…M2-3,5 & 7-8)も大いに関与します。

まずはノイジーなエフェクト音からギターがリフ重ねて始まるアップ系M1「Far From Over」(トレヴァー&ジョセフとの共作)で幕開け。ワイルドさを前面に、Bメロ&サビにはかつてのTOTOらしいメロディアスさを持ち合わせて。ブリッジ部分に2拍3連によるフレーズ挿入、中盤にギターソロ、サビ前にタム絡めてのフレーズは客演した元TOTOのサイモン・フィリップス(ds…M1-2,5 & 7)らしさをあえて狙った感あり。

ギターが激しくリフ奏でての少しスローな跳ね系M2「Not My Kind Of People」(ペイチ、ジョセフ& Stan Lynchとの共作)は、何だかんだ主張系でもあるハードなロックチューン。いかにも変化に富んだ?落ち着きのない?その流れはルカサーらしくもある。中盤にリフ絡みのギターソロを挟みます。

ギターカッティングに4つ打ち響いて始まるアップ系M3「Someone」(ジョセフ&ペイチとの共作)は、アーシーながらも朗らかなサビが印象的。またしなやかなドラムはかつてツアーメンバーでもあったシャノン・フォレスト(ds…M3-4,6 & 8)による。中盤に端的にギターソロを挟みます。

ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M4「All Forevers Must End」(ランディ・グッドラムとの共作)は、素朴なバラード曲だけど、テーマは彼ららしい失恋が題材。サビは少し切なく響いて、中盤にテーマ発展系の、終盤にアーシーなギターソロを挟みます。

リフ積み重ねて始まるアップな8ビート曲M5「When I See You Again」(ジョセフ、ペイチ& Stan Lynchとの共作)は、あたかも4作目「Afraid Of Love」のようなストレートなロックチューン。シンセを軸としての煌びやかなブリッジ経て中盤にギターソロを挟みながらも、キャッチーさはイマイチ。

ギターやキーボードがリードしてのスローな3連シャッフル曲M6「Take My Love」(Steve Maggiora & Warren Mordaunt Huart共作)は、重々しくもどことなく魂の叫びっぽいブルース調。全体的に凝ったコード進行を持ち、朗々とシャウトするルカサー。ゴスペル風なコーラスもよく響いて、中盤にはギターソロを挟みます。

エレピにバスドラ4つ打ち重なって始まるミディアムな3連シャッフル曲M7「Burning Bridges」(Stan Lynch, ペイチ&ジョセフとの共作)は、歌伴ギターやジョセフのハーモニー交えつつ展開するブルージーなロックチューン。その凝ったコード進行はスティーリー・ダンっぽくもある。中盤にギターソロを挟みます。

最後は、ギターリフ繰り返して始まるスローなチキチキ曲M8「I'll Never Know」(ジョセフとの共作)で、アーシーな響きを持つロッカバラード曲。そのリフのユラユラ感、そして朗々と歌い上げてのルカサーは、どことなく壮大に響き渡ります。終盤にギターソロを展開したままでフェードアウト、幕を閉じます。

ギタリストとしての自己顕示欲全開なルカサーだけど、本作はギターよりは歌に主軸を置いた印象。今はそんなにギターソロ欲してない!というのを息子に示唆されたかどうか分からないけど、それが功を奏して分かりやすい1枚に仕上がっていました。決して悪くはない…。

その他参加ミュージシャン。Steve Maggiora(kbds & back-vo…M6)、リー・スカラー(b…M2,4 & 7)、Jorgen Carlsson(b…M6 & 8)。

CDコレクションその2712…「T-SQUARE」新作1枚+番外1枚!!

今回は、結成45周年を迎えたT-SQUAREの周年記念作がお題目です〜。

前作のように、CD音源発表直前にハイレゾ配信が行われた事により両方まとめて〜なレビューとなりました。

1:「VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜 (特典なし)
VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜 (特典なし)
T-SQUARE
SMM itaku (music)
2023-05-31

こちらがCD音源となります。

Disc1枚目に収録の本編の他、Disc2枚目に和泉さんの秘蔵音源、Disc3枚目(Bru-ray Disc)にライブ映像集を収録しております。



番外:「VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜(ハイレゾ音源)」
VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜 (特典なし)T-SQUARE
2023-04-15

こちらがハイレゾ音源となります。






では、まとめてのレビュー。

45周年記念という事もあって、かつて在籍したミュージシャンが多数参加し、賑やかな1枚と相成りました。

参加メンバー。ライナーには楽器表記がなかったので、直近のJAZZ LIFE誌の誌面で紹介されたので補完しました。伊東たけし(sax & EWI…M1-2 & 5-9、flu…M1)、坂東彗(M1-2 & 5-9)。
外園一馬(g…M1,3-4 & 6)、安藤正容(g…M2 & 7、e-sitar…M7)、渡辺香津美(g…M5)、久米大作(kbds…M1,5 & 7)、河野啓三(kbds…M2 & 5-6)、白井アキト(kbds…M2,6 & 9)、松本圭司(kbds…M3-4 & 8)、田中晋吾(b…M1-2 & 6)、須藤満(b…M3-4 & 8-9)、田中豊雪(b…M5 & 7)、則竹裕之(ds…M3-4)、長谷部徹(ds…M7 & 9)、仙波清彦(perc…M1)、本田雅人(sax…M3-4)、宮崎隆睦(sax…M5)、TOKU(flh…M1 & 7)、山崎千裕(tp…M6)です。

まずはアコギにラテンなパーカッション重なっての少しスロー系M1「VENTO DE FELICIDADE〜しあわせの風〜」(坂東作)で幕開け。伊東さんがフルートでテーマ紡いでのボッサな楽曲。サビに添えられる新旧メンバー(後述)のコーラスも暖かく響いて。久米さんのエレピソロ、シンコペーションの合間にトーキングドラムのソロ挟んでテーマ反芻。かすかにTOKUのフリューゲルホルンがソロを添えつつ、前述のコーラスでエンディング、仙波師匠がそのコーラスをリードしてるっぽい。

アルト&ギターによるサビ始まりなアップ系M2「かぼちゃの馬車に乗って」(坂東作)は、伊東さん&安藤さんによるユニゾン復活!ささやかなテーマやサビを共に奏でていく。中盤にギターソロ、河野君によるシンセソロを挟んでテーマ反芻、そしてアルトソロのままフェードアウトする。

アルトを軸としてのキメまくりなイントロからのアップ系M3「Maverick Moon」(本田作)は、アルトがテーマ(時に重奏)奏でての、ギターにベースも節々にユニゾン強要されての本田さんらしいテクニカル系。指弾きベースソロにギターソロ挟んで、4ビートに変化しての松本氏によるエレピソロ挟んで、キメと相対する形のさで則竹さんのドラムソロ。そしてテーマ反芻してようやくのアルトソロ、ここで全員ユニゾン絡めてエンディング、着地させます。

エレピ従えてアルトのブロウ!スローなチキチキ風M4「Believe」(本田雅人作)は、メロウなバラード曲。しばし松本さんのみ、そしてベースにバンドにと徐々に加わって。中盤にリリカルなピアノソロ挟んでテーマ反芻、そして情感込めまくりなアルトソロをしっかりと展開、静かにエンディングを迎えます。

伊東さんのEWIがリードして始まるアップ系M5「CLIMAX」(河野作)は、9月公開の映画「グランツーリスモ」の国内版テーマ曲。EWIに渡辺香津美(g)のギターがリード取っての疾走感溢れる彼ららしいロック調。中盤にロックなギターソロに久米さんのエレピソロを挟んで反芻するテーマは転調し、EWIソロ、そこにギター重なって同時ソロしばし、静かにエンディングへと。

EWIがリードしてのアップ系M6「Into The Spotlight」(河野作)は、伊東さんのEWIによるAメロ、チキチキ転じて山崎さんのトランペットによるBメロ、EWIとギターによるサビで構成される彼ららしい疾走感溢れる楽曲。中盤にEWIと河野くんのシンセソロを挟んで、ブレイク&スラップソロで繋いでテーマ反芻、そこには外園君がフィル被せて、最後は連打なドラムソロしっかり披露してフェードアウトしちゃいます。

ギター?にシンセがリードして始まるスローなチキチキ風M7「海のみえる坂道で」(坂東作)は、安藤さんのギター、サビは伊東さんのアルトがリード取ってのほのぼのとした楽曲。坂東君も名を連ねているけど豊雪&長谷部なTHE SQUARE時代のリズム隊は、芯があっておおらかな印象。ブリッジはTOKUが繋いでサビ反芻、アルトソロもままフェードアウトします。

ピアノがリードして始まるアップ系M8「Stratosphere」(松本圭司作)は、6拍で進行する中、EWIに鳥山雄司(g)のギターがテーマ繋いでの大地感じさせる楽曲。押し込み系なドラムソロから作者の松本氏によるピアノソロ、そして荒々しげなギターソロを挟んでテーマ反芻、EWIソロ経て後奏はEWIとギターの掛け合いしっかりと、そしてエンディング。

アルトがリードして始まるスローなチキチキ風M9「Rooms with a view」(和泉宏隆&鳥山雄司共作)は、和泉さんの残したメロディにギターでも参加の鳥山さんが白井くんのキーボードにアルトがテーマ繋いでのささやかな響きの楽曲。中盤にアルトにリリカルなキーボードのソロを挟んでテーマ反芻、ピアノがしっとりとリードしてエンディングを迎えます。

ちなみにM1のChorusは、伊東たけし、坂東彗、河野啓三、仙波清彦、安藤正容、久米大作、田中豊雪、長谷部徹、田中晋吾、白井アキト、外園一馬、TOKUでした〜。

そして上の1のDisc2枚目、重厚なストリングス隊の調べから始まるM1「ELEGY」(和泉作…1987年作品)は、そのままストリングス隊が美麗なテーマを奏でていく。和泉さんらしいサビに物悲しさ織り込んでの展開は、しみじみと響きます。

まあ過去に周年的なアルバムが発表されていますが、ここまで大勢が参加し、演奏面ではそれぞれがそれぞれの個性を披露しつつ、楽曲提供においても現メンバーは勿論、過去メンバーらもT-SQUAREなう!!な形でしっかりとまとめ上げてる点、ホントにお見事。今年の1枚に確定です!

周年ライブも予定されているようなので、是非行きたいですね〜。

CDコレクションその2711…「DEZOLVE」新作1枚!!

今回は、DEZOLVEの最新作がお題目です〜。

1:「CoMOVE
CoMOVE
King Records
2023-02-15

直前作がコロナ直前!2020年2月発表の「Frontiers」(レビューはこちら)でしたから、3年ぶりの新作という事となります。

メンバーは山本真央樹(ds、simmons…M10、perc…M8、DX7 & synth-prog…M6-7 & 10)に友田ジュン(p…M11、e-p…M1-10 & 12、synth…M1-2 & 6、DX7…M6-7、synth-prog…M4-5,7,9 & 12)、北川翔也(g…M1-7 & 9-12、ac-g…M1-3,8-9 & 11、synth-prog & back-vo…M3,8 & 11)、そして新加入となった兼子拓真(b)の4名編成。全12曲収録です。

まずはハイハット16刻みにスラップ&ギターがリフ重ねて始まるアップ系M1「Heart Of The World」(北川)で幕開け。最後に1拍足してのシンセによってのサビを軸に、キーボード&シンセによるAメロ、ギターによるBメロで構成されるハードフュージョン。中盤にギターソロ、キーボードにシンセのソロ、スラップにドラムの掛け合いから全員によるユニゾンキメ挟んで、ギターによるBメロから音を歪曲させたサビ、元に戻してのサビ挟んでバスドラ連打、エンディングへとなだれ込む。

電子処理施したシンセらによるイントロからのアップ系M2「Vantablack」(山本)は、4つ打ちを軸としてエレクトロ的な遊び処理満載な中でシンセやギターがテーマらしきを伝える。チキチキ用いながらなエレピにアコギのソロ、テーマ反芻して変態系なギターにスラップのソロ挟んでサビ反芻、イントロ従えて連打なドラムソロ披露、スパッとエンディング。M1に続いて彼ららしい構成詰め込み過ぎな楽曲でもある。

小気味よいピアノにギター重なって始まるミディアム系M3「Landscape」(北川)は、ギターがテーマ奏でる朗らかな響きの楽曲。何かその普通っぽさにホッとする。指弾きベースソロは歌心まずます、またエレピにギターのソロを挟んでテーマ反芻、少し後奏挟んでエンディングを迎えれば、喰ったキメからのアップな16刻みによるM4「Coruscate」(友田)は、指弾きベースのラインが小気味よさを助長しつつ、ギターがテーマ奏でるハード調。サビはまあまあキャッチー。ギターにシンセの掛け合い、指弾きベースとドラムの掛け合いからブリッジ挟んでテーマ反芻、ギターソロを挟んでキメ重ねてエンディングへと。

シンセ類がリードしてのスローなチキチキ曲M5「The Room Of Serendip」(友田)は、ギター&EWI風シンセ、シンセ&ベースがテーマ奏でてのバラッド調。キーボード&ベースのユニゾンブリッジ経て、メロウなギターソロをしっかりと、そしてテーマ反芻し、後奏パートな中でしっかりとシンセソロ、そのままフェードアウトしちゃって、シンセがらリードしてのアップ系M6「Tiny Vision」(山本)は、シンセがテーマ奏でての健康的な響きの楽曲。スラップ交えて小気味よく、中盤にシンセにギターのソロ、サビ反芻して後奏パートの中でギターソロをしっかりと展開。冒頭のリフ従えて一瞬のドラムソロ、テーマ再び反芻して小粋なエンディングを迎えます。

ギターがリードしてのミディアム系M7「Atlantis」(山本)は、小気味よい指弾きベースラインな中でギターがテーマ奏でての壮大系。ただしその進行とコードは個性的。ピアノ&ベースによるユニゾンブリッジからシンセにギターのソロ、壮大なリフに変化してのシンセにギターのソロを挟んで8分刻み積み重ねて盛り上がってエンディングを迎えれば、土着なパーカッション鳴り響いて始まる3拍子曲M8「Migration」(北川)は、シンセにアコギがテーマ奏でてのどこたかへ向かってる疾走中!っぽい響きの楽曲。アコギにピアノ風キーボードのソロ挟んで、シンセがリードしてのブリッジ経てしっかりとテーマ反芻、かすかに響く人声(北川氏による)が暖かく響いて、ささやかにエンディングを迎えます。

キーボードのリフにキメ重ねて始まるミディアム系M9「Uchronia」(友田)は、アコギが少し物悲しい系のテーマを紡いでいく。中盤にピアノ風キーボードにアコギのソロを挟んでテーマ反芻、ギター&キーボードの小刻みなユニゾンブリッジ経て、後奏的なのをしっかり、冒頭のリフをリフレインしてエンディング。ギターがリードしてのイントロ経て始まるアップ系M10「Starting Point」(山本)は、ギター&シンセがテーマ奏でての疾走系。ギターにピアノ風キーボードの掛け合いからテーマ反芻、キメ挟んでエンディング。まあ分かりやすい構成かと。

ピアノがリードしてのスローなチキチキ風M11「Beyond The Sunset」(北川)は、アコギとピアノがテーマ奏でてのロマンティックな響きのバラード曲。中盤に歌心全開なベースソロ、リリカルなピアノソロを挟んでテーマ反芻、情感たっぷりなアコギソロを挟んでフェードアウトしちゃって、小粋なピアノにベースが重なって始まる少しスローな跳ね系M12「Fleeting」(友田)は、ギターによるサビ的なのを経て、ピアノソロに全員ユニゾン、そして指弾きベースソロ、ピアノソロからサビ反芻、ギターソロからリフ絡みのドラムフィル経て全員ユニゾン、静かに幕を閉じます。

彼ららしい複雑な構成の楽曲が多くを占めてるからこそ、M3やM11のようなシンプルな楽曲が染みるというか…。何が起こるか分からないのが彼らの魅力なんだけど、難しすぎるのも疲れちゃう(苦笑)。けど次にも期待ね〜。

CDコレクションその2710…「チック・コリア・エレクトリック・バンド」ブートレク作1枚!!

今回は、チック・コリア・エレクトリック・バンドのライブ音源、ブートレグ作1枚がお題目です。

1:「Bern Jazz Festival 1986
Bern Jazz Festival 1986
The Chick Corea Elektric Band II
Hi Hat
2023-04-07

こちらは1986年4月25日にスイスのクルサールで行われたライブ音源のブートレグ作となります。全6曲収録。

結成直後のCCEBな訳で、メンバーはチック・コリア(kbds)、ジョン・パティトィッチ(b)、スコット・ヘンダーソン(g)、デイヴ・ウェックル(ds)といった編成。エリック・マリエンサルが加入するのは、翌年となります。

まずは伸ばしたシンセ音経て、キーボードがリードして始まるアップ系M1「King Cockroach」で幕開け。喰ったリズムな中でギター&シンセがパーカッシブなテーマが奏でた後、ギターソロへと発展、アウトも用いながらタイトに展開し、躍動的なベースラインに変化してシンセソロ、ドラマティックなブリッジからエンディングへと繋がりつつ、そのままフレベのハーモニクスからのスローなチキチキ曲M2「India Town」は、シンセがインド風?なテーマを。シンセとフレベと丁々発止!掛け合いながら展開する中盤、それらのユニゾンキメに挟む形でのギターソロ、それはシンセソロに置き換わって、静かにエンディングを迎えます。

ジョー・ファレルに捧げる〜とのMCからのM3「Got A Match?」は、小刻みにキーボード独奏し、喰ったリズム、時に4ビート挟みながらフレベと共に喰って小刻みなテーマを。そのまましっかりとキーボードソロ、縦横無尽かつ力強くなフレベソロ、4ビートに変化してギターソロ、そしてキーボードとの掛け合い的にドラムソロ、全員の高速ユニゾンも挟みつつ、ドラムとキーボードの丁々発止な時間しばし。そして端的にテーマ反芻し、ドカドカなエンディング、盛り上がる観客たちでした〜。

エレピにリズム隊重なっての軽やかなハチロク曲M4「Silver Temple」は、エレピにギターがテーマ繋いでいく。そのままウネウネとエレピソロは、途中から4拍子に変化し、後を受けてギターソロ、ギターとシンセのテーマ的なのを繰り返しつつ、ハチロクに戻って指弾きフレベソロ、テーマ反芻してエンディング。キーボードがリードして始まるミディアムな跳ね系M5「Yes, My Dear」は、ギター&キーボードがテーマを。そのままキーボードソロは4ビートやその倍テンらで緩急つけながら展開、静かに転じて指弾きベースソロ、軽やかな4ビートとなってギターソロ、ここでドラムソロはキーボードと交互に、そしてエンディング。

最後はドラマティックかつ幻想的な前奏からのM6「No Zone」は、テーマはアコベのアルコ?キーボードにギターが受け継ぐ。途中にキーボードにベースのソロ、テーマ反芻する中でギターが高らかに盛り上げ、静かにエンディング、ステージは幕を閉じます。

4人編成だけど、チックのキーボードを軸として、後に蜜月を過ごすパティトィッチとウェックルのリズム隊が有機的に助演し、まずまず刺激的な音源であると言えます。まだまだ色んな音源が残っていそうなCCEBですね〜。

CDコレクションその2709…「パット・メセニー・グループ」ブートレグ作1枚!

今回は、デビュー間もないパット・メセニーのライブ音源のブートレグ作がお題目です〜。

1:「Bremen 1978」:Bremen 1978〜Pat Metheny Group
Bremen 1978
Pat Metheny Group
Hi Hat
2023-04-07

こちらは1978年3月13日にブレーメンのビュルガー・セントラム・ノイエ・ファームで行われたライブ音源のブートレグ作だけど、1978年1月発表の「想い出のサン・ロレンツォ (SHM-SUPER AUDIO CD)」(以降、,箸垢襦砲砲茲辰謄僖奪函Ε瓮札法次Ε哀襦璽廚箸靴討粒萋阿鮖呂瓩芯掌紊離薀ぅ峅燦察CD2枚に全15曲収録で、若さ溢れる演奏が大いに披露されています。

ちなみにパット・メセニー・グループ=パット・メセニー(g)、ラリル・メイズ(kbds & autoharp)、マーク・イーガン(b)、ダニー・ゴットリーブ(ds)。

Disc1枚目、まずはギターのアルペジオから始まるミディアム系M1「Phase Dance」(ー録)で幕開け。シンバルレガート&フレベによるしなやかなビート従えて、ギターでメセニーらしい郷愁誘うテーマを展開。そのままソロへと発展、ピアノソロでそれなりに盛り上げてテーマ反芻、リフ繰り返して盛り上げてエンディングを迎えれば、ギターがリードしてのアップなリム4つ打ち曲M2「April Joy」(ー録)は、ギターがテーマを。そのままギターソロへと発展、歌心満載なフレベソロ挟んでテーマ反芻、サラリとエンディングを迎えます。

ギターがリードしてのスローなチキチキ風M3「Unity Village / Solo Guitar / Missouri Uncompromised / Group Improvisation」は、メドレー形式で展開。情感たっぷりにギターが奏でての1つ目、独奏となって存分に自己表現しての2つ目、しなやかなビートの中で躍動感溢れての3つ目は、ピアノやドラムのソロを挟んで、ドラムとギターの激しい丁々発止へと発展、サラリとテーマらしきを挟んでエンディング。

ここでピアノ独奏によるM4「Unidentified, Solo Piano」は、間を活かしながらもリリカルに披露し、ギターがリードしてのミディアム系M5「Lakes」は、ギターがテーマ奏でての爽やかな響きを持つ楽曲。ギターにピアノのソロを挟んでサラリと披露し、フレベがリードして始まるミディアム系M6「San Lorenzo(邦題:想い出のサン・ロレンツォ)」(ー録)は、フレベのAメロ、シンセのBメロ、ギターによるサビで構成。サビの動き回るフレベのラインは「ブラック・マーケット」っぽくもある。中盤にリリカルなピアノソロ挟んで静かにエンディング。ギターがリードしてのアップ系M7「Wrong Is Right」は、サンバ調かつ疾走感溢れるリズム用いて、ギターが流麗に、そしてピアノがソロを展開、テーマらしきを反芻してスパッとエンディング。

Disc2枚目、ギター独奏によるM1「Solo Guitar(Incl. Goin' Ahead, April Joy And Omaha Celebration)」は、メドレー形式の2曲を、前者はロマンティックに、後者は躍動的に披露する。ラテンなピアノがリードしてのミディアム系M2「Unidentifired」は、ギターがテーマを奏でてそのままソロを。静かに転じてのピアノソロも、フレベやドラムの助演得て盛り上かり、テーマ反芻してスパッとエンディング。

ギターらのイントロ経て始まるミディアム系M3「River Quay」は、ギターがテーマ奏でるどことなく朗らかな響きの楽曲。中盤に爪弾く形でギターソロ、またピアノソロを挟んでテーマ反芻し、リットしてのエンディング、ギターがリードしての少しスロー系M4「Bright Size Life」は、ギターが端的なテーマを抑揚つけながら披露。そのまましなやかなリズム得てフレベにギターのソロを挟んでテーマ反芻、リットしてのエンディング。

ギターとベースの対話から始まるスロー系M5「Midwestern Nights Dream」は、ビート感を配してギターのトレモロによってのテーマらしきを軸に、シンバルレガート交えてのギターソロ、リム4つ打ち交えてのピアノソロを挟んで、テーマを微妙に変化させ、躍動的なビートやエキセントリックな音階用いてのピアノらでの間を経て、フレベがリードしてエンディングへとなだれ込む。展開はなりゆき?それぞれがその場で!的な印象です。そしてギターがリードしてのアップ系M6「Lone Jack」(ー録)は、サンバ調なリズム用いてギターがテーマ展開しての疾走感溢れる楽曲。そのまましっかりとギターソロ、静かに転じてピアノソロは、序盤はドラムレスでしなやかに展開し、テーマ反芻してスパッとエンディングを迎えます。

アンコール求める拍手得て、ギターに高音域なフレベ重ねて始まるミディアム系M7「Jaco」(ー録)は、ジャコにインスパイアされてできた楽曲でしょう、ギターがテーマ奏でる。フレベソロはかけたエフェクターのせいで荒々しく響いて、ギターソロは流暢に。テーマ反芻し、フレベな16刻みなジャコ的フレーズを繰り返してエンディングへと。モア・アンコールは、ピアノとギターがリードして始まるM8「Watercolors」。少しスローでしなやかなチキチキを軸として、中盤にギターソロをしっかりと配してテーマ反芻してエンディング、しっとりと幕を閉じます。

CDコレクションその2708…「シティポップ」関連3枚!!

今回は、「シティポップ」という括りでコンピされた&再発されたアルバムがお題目です〜。

1:「シティポップ・ストーリー CITY POP STORY 〜 Urban & Ocean (特典なし)
シティポップ・ストーリー CITY POP STORY 〜 Urban & Ocean (特典なし)
ヴァリアス
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-03-22

まずはこちら、ベタなタイトルだけど、ソニーが有する楽曲らからのコンピ集。「Urban Side」と「Ocean Side」に二分しつつ、CD2枚に全36曲収録です。

Disc1枚目は「Urban Side」。
まずは吉田美奈子によるアップ系M1「LIGHT'N UP」(1982年)で幕開け。まあアーバンファンクといえばその通りなんだけど、ブラス隊はN.Y.録音、中盤と終盤にデヴィット・サンボーンによるアルトソロ、ストリングス隊の間奏などを挟んでどことなく漂うサウンドのゴージャス感は格別。鍵盤類やブラス隊がリードしての中原めい子によるアップ系M2「FANTASY」(1982年)は、どことなくな歌謡曲テイストな節回しによって朗らかな響きの楽曲。またシンセがリードしてのEPOによるアップ系M3「土曜の夜はパラダイス」(1982年)は、「オレたちひょうきん族」のEDテーマだったからそれでEPOを知った自分。清水信之の編曲も健康的。

男性コーラスからの佐藤奈々子によるアップな系M4「サブタレニアン二人ぼっち」(1977年…曲:佐野元春との共作)は、アンニュイな歌声用いての朗らか系。編曲は大野雄二が手がけて、中盤にシンセソロ挟めど昭和な響きを感じさせる。バイオリンがリードして始まる大橋純子&美乃家セントラル・ステイションによる少しスローなチキチキ風M5「クリスタル・シティー」(1977年…詩:竜真知子、曲:佐藤健)は、大橋純子の凛々しい歌声が響き渡っての朗らかな響きの楽曲。エレピらがリードしてのハイ・ファイ・セットによるM6「中央フリーウェイ」(1977年…詞曲荒井由実)は、オリジナル発表の翌年にカバーしたモノで、どことなく洗練された伴奏得て、ささやかなコーラスワーク用いて披露する。アルトソロらも交えつつ、ホントにセンスいいカバー。

林哲司氏の楽曲を4曲、シルキーなコーラスワークからの松原みきによるM7「真夜中のドア〜Stay With Me」(1980年…詞:三浦徳子、:林哲司)は、近年のシティポップ・ブームの代表曲の1つで、近年のコンピ集には珍しくオリジナルのバージョンを収録。意外と素朴な仕上がりで、スラップ鳴り響いての杉山清貴&オメガトライブによるM8「RIVER'S ISLAND」(1984年…詩:秋元康、曲:林哲司)は、ブラス隊交えつつ少しマイナーなメロディをささやかに歌い上げてのアーバンポップ。またエレピにスラップに重なって始まる国分友里恵によるアップ系M9「Just A Joke」(1983年…詩:有川正沙子、曲:林哲司)は、小気味よい伴奏得て、彼女らしく微妙な男女模様を歌っていきます。海外でも人気の高い楽曲らしい。

ブラス隊がリードしての笠井紀美子による少しスローなチキチキ曲M10「バイブレイション」(1977年…詩:安井かずみ、曲:山下達郎)は、山下達郎提供曲を鈴木宏昌によるグルーヴィーな編曲得て、彼女らしいコケティッシュな歌声で奔放に歌い飛ばす。中盤にソプラノソロを挟んで、シンセ鳴り響いて始まる滝沢洋一によるアップ系M11「レオニズの彼方に」(1978年)は、疾走感溢れた楽曲。アルファレコードで楽曲提供を行っていた滝沢氏唯一のオリジナル作からの楽曲で、中盤のギターソロはトロピカル感も感じさせて、ギターがリードして始まる濱田金吾によるアップ系M12「夜のドルフィン」(1982年…詩:及川恒平、曲:濱田金吾)は、どことなくアーバンな響き、またその暖かい歌声も心地良く響きます。

ギターがリードしての池田典代によるアップ系M13「Dream In The Street」(1980年…曲:山下達郎)は、山下達郎自身によるささやかな編曲得て、朴訥と歌い進めてのどことなく朗らかな響きの楽曲。同名アルバムのタイトル曲でもある。ソプラノがリードしての惣領智子による少しスローなチキチキ曲M14「City Lights By The Moonlight」(1977年…詩:Kuro & Kyozo、曲:惣領泰則)は、主張強めなエレピ従えて朗らかなメロディをまったりと歌い上げていく。中盤にソプラノソロを挟めば、メロウなギターがリードしての上田正樹によるアップ系M15「小さな宇宙」(1978年)は、ブラス隊やストリングス隊も交えながらのセンス良くまとめたアーバンソウル。小気味よくアクセント添えるドラムはポンタさんっぽい。中盤の歌心溢れるギターソロは松原正樹さん。

ストリングス隊がリードしてのラジによる系M16「HOLD ME TIGHT」(1977年…詩:竜真知子&高橋ユキヒロ、曲:高橋ユキヒロ)は、歌伴ギター従えながら伸びやかな歌声用いてラジが歌っていく。中盤にピアノとギターのソロを挟んで、ストリングス隊がリードしての伊藤銀次によるアップ系M17「BABY BLUE」(1982年…詩:売野雅勇)は、透明感溢れる歌声用いての朗らかなソフトロック。こんな作風だったとは知らなかった。サビは「ザナドゥ」を出典にしたらしい。ギターがリードしての杉真理によるアップ系M18「スクールベルを鳴らせ」(1983年)は、直進的なこちらもソフトロック。

Disc2枚目は「Ocean Side」。
まずはピアノがリードしての大貫妙子によるミディアム系M1「夏に恋する女たち」(1983年)。チェロやソプラノが色を添えての歌い出し、シンセベースや含めたビート加わって特徴的な歌声で朴訥と歌っていく。ヨーロピアン調な編曲は坂本龍一氏による。シンセらがリードしての南佳孝によるミディアム系M2「プールサイド」(1978年…詩:来生えつこ、曲:南佳孝)は、正にプールサイドのまったり感を歌ってのリゾートミュージック。坂本龍一氏によるささやかなシンセの音色が心地良さも助長して、ギターがリードしての大滝詠一によるミディアムな8ビート曲M3「雨のウェンズデイ」(1981年…詩:松本隆)は、大滝さんらしい朴訥としたメロディがしみじみと響き渡っての楽曲。どことなくオールディーズな時代を彷彿させます。

喰ったリフ重ねて始まるブレッド&バターによる少しスローな跳ね系M4「Summer Blue」(1979年…詩:小林和子、曲:岩沢二弓)は、そのグルーヴィーなビートがアダルト感醸し出してのアーバンなポップチューン。その編曲は細野晴臣氏による。エレピがかすかにリードしての杏里によるスローなチキチキ風M5「Last Summer Whisper」(1982年…詩曲:角松敏生)は、メロウな響きのバラード曲。「キャッツアイ」でのブレイク前な楽曲みたい。角松氏による歌詞は男の身勝手さ全開(笑)。佐藤博によるスローなチキチキ曲M6「YOU'RE MY BABY」(1982年…詩:Lorrain Feather)は、打ち込み多用しつつも、ウェンディ・マシューズによるハーモニー従えて英語歌詞用いてのムーディなバラード曲。

凝ったリズムパターンからの加藤和彦によるアップ系M7「Gardenia」(1978年…詩:安井かずみ)は、ストリングス隊や笠井紀美子のハーモニー従えながらの、どことなくヨーロピアンな印象のポップチューン。高らかなソプラノソロも心地良く響いて、ギターらがリードしての鈴木茂によるスローなチキチキ風M8「LADY PINK PANTHER」(1976年…詩:松本隆)は、そのサビはホントにキャッチー。中盤にハーモニカソロを配して、かすかにシンセがリードしての伊勢正三によるスローなチキチキ曲M9「Sea Side Story」(1981年)は、Bメロから倍テンしつつ、どことなく漂うリゾート感、ナイティな響きも残して、ザッツ・フォーク=かぐや姫出身とは思えない洗練さ。

数原晋によるフリューゲルホルンがリードしての松田聖子による少しスロー系M10「セイジェルの夕陽」(1983年…詩:松本隆、曲:大村雅朗)は、アルバム収録曲ながらもメロウな響きの好バラード曲で人気曲らしい。ドラマティックなイントロからの角松敏生による少しスロー系M11「Still I'm In Love With You(「SEA BREEZE 2016」より)」(2016年)は、デビューのきっかけとなったメロウなバラード曲のボーカル差し替えバージョン。中盤と終盤にアルトソロを配して、ギターがリードしての稲垣潤一による少しスロー系M12「夏のクラクション」(1983年…詩:売野雅勇、曲:筒美京平)は、「ドラマティック・レイン」の2枚後のシングル曲で、そのメロウな響き、キャッチーなサビは時代とジャンルを超えた名曲かと。

ギター&スキャットがリードしての黒住憲五によるスローなチキチキ曲M13「Lusia」(1982年…詩:西尾尚子)は、メロウな響きの朗らかなバラード曲。ルシアという名前は珍しい。編曲は松原正樹氏による。フルートがリードしての郷ひろみによる少しスローな16系M14「入江にて」(1979年…詩:竜真知子、曲:林哲司)は、24丁目バンドのメンバーらとN.Y.録音、どことなくアーバンでメロウ、突き抜けた素晴らしい輝きを放ってます。喰ったシンコペーションに男女コーラス重なっての二名敦子による少しスローなチキチキ曲M15「Icebox & Movie」(1985年…詩:三浦徳子、曲:佐藤健)は、朗らかな響きを持つ楽曲なれど、まあ不倫ソング。

亜蘭知子によるミディアム系M16「Midnight Pretenders」(1983年…曲:織田哲郎)は、グルーヴィーなベースラインによるムーディでナイティな響きの楽曲。こちらも不倫ソングっぽく、ドラマティック気味なイントロからの須藤薫によるミディアム系M17「裸足のままで」(1983年…詩:田口俊、曲:杉真理)は、朗々と歌い上げていくささやかな響きのバラッド曲。上質感溢れる編曲は松任谷正隆氏による。最後はピアノがリードしての竹内まりやによるミディアム系M18「グッドバイ・サマーブリーズ」(1978年…詩:竜真知子、曲:林哲司)で、正に夏の終わり感全開なバラッド曲。朗々と歌い上げ、幕を閉じます。

シティ・ポップの定番曲らもチラチラと散りばめられつつ、そうじゃない楽曲が多数コンピされてて、発見大いにあった本作。2作目も期待したいトコですね〜。

2:「ドリーミング ラブ (特典なし)
ドリーミング ラブ (特典なし)
中原理恵
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-03-22
オリジナル音源は1982年6月21日発売。

こちらもシティポップ・ブームに便乗して再発された中原理恵のベスト集。シングル音源に山下達郎氏が関与した音源をまとめたモノで、全11曲収録です。

まずはシングル音源6曲。遡る形で収録しており、鳴り響くシンセにドラマティックなイントロ配して始まるアップな8ビート曲M1「愛してクレイジー」(1982年3月5日発売…詩:麻木かおる、曲:井上堯之)は、発表時は24歳だけど、男女関係を超直接的な歌詞にのせて歌っていく歌謡ロック。その時代の女心は意外に先進的。アルトやギターがリードしてのミディアムなハーフタイムシャッフル風M2「死ぬほど逢いたい」(1981年9月21日発売…詩:松本隆、曲:松宮恭子)は、ストリングス隊も交えつつ、ムーディな響きの歌謡ポップス。出ていった男について未練タラタラに歌っていく。

ピアノやギターがリードしてのアップな16刻みで始まるアップ系M3「シェイク シェイク…」(1981年1月21日発売…詩:ちあき哲也、曲:鈴木キサブロー)は、行為について間接的に歌っての艶めかしい歌謡ポップス。ドラマティックなイントロからのアップ系M4「枕詞(ピロー・トーク)」(1979年3月21日発売…詩:松本隆、曲:筒美京平)は、ベッド上での男女の綱引きを朴訥と歌い進めてのムード歌謡。小気味よいベースラインが少し洗練された印象を残し気味。

そしてスパニッシュなアコギにタイトルコールかけ合わせて始まるアップ系M5「ディスコ・レディー」(1978年8月1日発売…詩:松本隆、曲:筒美京平)は、ディスコビートにマイナーなメロディ用いてどことなく女心の切なさを歌っていく。アコギカッティングにギターがリードして始まるアップ系M6「東京ららばい」(1978年3月21日発売…詩:松本隆、曲:筒美京平)は、代表曲ともいえる歌謡ポップス。サビの「ないものねだりの子守唄」は強い訴求力。

ここからは山下達郎達郎関与作を。まずは1978年12月5日アルバム「KILLING LOVE」収録曲から2曲。アルバムタイトル曲で、ドラムフィルからのスローなチキチキ曲M7「ドリーミング・ラブ」(詩:吉田美奈子、曲:山下達郎)は、メロウなバラード曲。達郎さん自身によるエレクトリックシタールや松木恒秀氏によるギターで歌伴し、メロウにまとめたバラード曲。普遍の愛を伝えつつ、「愛してるわ 心から」の台詞で締め括る。軽やかな16刻みから始まるアップ系M8「個室」(詩:吉田美奈子、曲:山下達郎)は、ポンタさんの躍動的なドラムでサンバっぽいテイスト交えつつ、男女のラブゲーム的な歌詞を軽やかに歌い飛ばしていく。中盤に松木さんのギターソロを配しています。

1978年2月25日アルバム「TOUCH ME」収録曲から3曲、まずはスローなチキチキ曲M9「朝まで一緒に」(詩:中原理恵、曲:山下達郎)は、ムーディなバラード曲。中原さん自身による歌詞は、男女の恋のなりゆきをささやかに描いて、印象的なベースラインからのアップ系M10「ヒーローはあなた」(詩:吉田美奈子、曲:山下達郎)は、バックビート気味なリズムに載せて高らかに歌い上げていく。節々の女性コーラスもささやかに響いて、フィンガーグリップ従えて歌い出すアップな3連シャッフル曲M11「明日にはグッドバイ」(詩:吉田美奈子、曲:山下達郎)は、少々ジャジーな響きを感じさせるささやかな楽曲でした。

シングル音源は、その他ベスト集でも聴く事ができるので、達郎さん関連の5曲は目玉と言っても過言ではありません。当時のバック陣らを配して、それぞれが洗練された楽曲らに仕上がっていましたね。
THE BEST OF J−AOR MELLOW (2枚組)
ヴァリアス・アーティスト
Universal Music
2023-03-29

こちら、シティポップというより、J-AORという括りでコンピされたモノ。コンピしたのはかつては「GREAT 3」というユニットの一員で、現在は音楽プロデューサーでもある片寄明人氏。2004年に発表となった本コンピ集が、現在のシティポップ・ブームに乗って再発と相成りました。CD2枚に全31曲収録です。

Disc1枚目、まずは寺尾聡による少しスロー系M1「SHADOW CITY」(1981年…詩:有川正沙子)で幕開け。しばしのハミング経て歌へと入るムーディかつアダルトな響きの楽曲。中盤に編曲者の井上鑑のシンセソロ、終盤にギターソロを配して、大貫妙子によるソプラノがリードしてのミディアム系M2「都会」(1977年)は、グルーヴィーなリズムの中、彼女らしい個性的な歌声響き渡ってのささやかな楽曲。だけど彼女の代表曲でシティポップの名曲らしい。中盤の個性的な音色のシンセソロは坂本龍一氏による。

アコギらからブラス隊へと繋がっての安部恭弘によるスローなチキチキ曲M3「Still I Love You」(1983年…詩:松本隆)は、ナイティな響きを持つ女々しい男心を歌ったバラッド曲。スラップ用いてのビートはこの時期らしいサウンドでもある。終盤にミュートトランペットにテナーのソロを挟んで、ピアノがリードしての古内東子による少しスロー系M4「誰よりも好きなのに」(1996年)は、一転して女心を歌ったバラッド曲。彼女の代表曲でもあるらしい。

弦楽器隊の前奏にサビ重ねて始まるオリジナル・ラブによるミディアムな跳ね系M5「接吻」(1993年…詩曲:田島貴男)は、柴田恭兵主演のTVドラマ「大人のキス」主題歌として知ったけど、そのアダルトな響きに惹かれて、カラオケで当時よく歌った記憶がある。またアルトがリードしての濱田金吾によるミディアムな跳ね系M6「夜風のインフォメーション」(1985年…詩:小林和子)は、どことなく緩さ全開!だけどアーバンな響きに包まれて小粋な印象。

小気味よいベースラインからの具島直子によるミディアムな跳ね系M7「Candy」(1996年)は、舌足らずかつコケティッシュな歌声用いてのムーディかつナイティな楽曲。高音域から降りてくる2拍3連なサビは印象的。アコギがリードして始まるキリンジによるミディアム系M8「エイリアンズ」(2000年…詩曲:堀込泰行)は、彼らの代表曲で、どことなくな気怠さ、特に知られたサビ部分は印象的。このところずっとこの楽曲が頭の中で舞ってます。ギターがリードしての片寄明人自身による少しスロー系M9「MADONNA 49」(2000年)は、洗練された響きを持つメロウな楽曲。これら2曲が2000年に発表というのも面白い。

エレピがリードしての伊藤銀次によるスローなチキチキ曲M10「こぬか雨」(1977年)は、既にシュガーベイブでの発表曲をセルフカバーしたモノ。ブラス隊やストリングス隊、コーラス隊らを添えてどことなくゴージャスな印象。アカデミックなピアノソロは坂本龍一氏による。ヤン富田がプロデュースしたDOOPEESによるスローなチキチキ曲M11「My Spring Wheel」(1995年…詩:SUZI KIM、曲:YANN TOMIYA)は、超高音域な歌声と英語歌詞用いて、朗らかなメロディを歌い上げてのしみじみ系。終盤にはジャジーなピアノソロと詞の朗読を挟んで、ピコピコな打ち込みからの佐藤博によるアップ系M12「SAY GOODBYE」(1982年…詩:Lorrain Ferther)は、ボコーダー通して歌声披露しての朗らかな響きの楽曲。佐藤氏の代表曲と言っても過言ではない。中盤にエレピソロを挟みます。

鍵盤類によるイントロからのEPOによる少しスロー系M13「朝のドライブ」(1984年)は、いかにもEPOな歌声&節回し全開。中盤にフリューゲルホルンソロを挟んでメロウ感を醸し出し、エレピ&ストリングス隊がリードしてのムーンライダーズによるスロー系M14「スタジオ・ミュージシャン」(1978年…詩:鈴木博文、曲:岡田徹)は、昭和な響きのマイナーなバラッド曲。トロンボーンやストリングス隊がかすかにリードしての吉田美奈子による少しスローなチキチキ曲M15「頬に夜の灯」(1982年)は、圧倒的な存在感をささやかに披露してのアーバンかつナイティなバラード曲。中盤にデヴィット・サンボーンの最高のアルトソロを挟みます。

Disc2枚目。まずは片寄明人らGREAT 3によるスローなチキチキ風M1「ONO」(2002年)で幕開け。8分刻みと16分刻みを使い分けて醸し出す緩急にエレピの和音が心地良く響いて、どことなく漂う退廃感に終盤のミュートトランペットソロと、そのメロウ感は半端ない。ミュートコルネットがリードして始まる加藤和彦によるミディアムな8ビート曲M2「December Song」(1987年…詩:安井かずみ)は、ジャジーな響きを醸し出しての物悲しさ全開な楽曲。中盤以降の4ビートに転じてのミュートコルネットソロは加藤氏自身による。

竹村延和氏によるプロジェクト=SPIRITUAL VIBESによるミディアムなボサノバ調M3「Best Drop」(1993年…詩:野中奇紀公子、曲:竹村延和&戸高一生)は、個性的な歌声の女性ボーカルが軽やかにリードを取る。中盤にヴァイブソロや詞の朗読、終盤にスキャットオンアコーディオンを挟んで小粋に披露すれば、佐橋佳幸によるアップな8ビート曲M4「Diary」(1991年…詩:福島浩)は、自身の初リーダー作からの楽曲で、自身でリード取って爽やかに歌い上げてのささやかな楽曲。ハミングにエレピ添えての用いての間奏、オルガンソロにギターソロをサラリと挟みます。

刻まれるトライアングル鳴り響いての高野寛によるアップな8ビート曲M5「ベステン ダンク」(1990年)は、サビ始まりのキャッチーなポップソング。スキーウェアのCMソングらしいけど、トッド・ラングレンのプロデュースというのは驚き。打ち込みにアコギ絡めて始まる村田和夫によるミディアム系M6「FLYING SANTA CLAUS」(1988年…詩:田口俊)は、その打ち込みと生音の絡みが心地良く響くささやかなバラッド曲。中盤にアルトソロを挟みます。

松武秀樹らによる音楽ユニット=LOGIC SYSTEMによるミディアム系M7「Be Yourself」(1981年…詩曲:ネーザン・イースト)は、ピアノにシンセベース、ブラス隊重ねながらシンセがテーマ奏でて、タイトルコールは女性が行うアーバンな響きのインスト風で、ピアノらがリードして始まるSING LIKE TALKINGによるスローなチキチキ曲M8「My Eye's On You」(1994年…詩曲:藤田千草&佐藤竹善)は、竹善氏が高らかに歌い上げてのA.O.R.色全開なバラード曲。喰ったシンコペーション用いての間奏はある意味でTOTOっぽくもあり、中盤&終盤にアルトソロも挟みます。

ブラス隊がリードしての2人組ユニットEL-MALOによる少しスローなチキチキ風M9「FOOLS」(1995年…詩:柚木隆一郎、曲:柚木隆一郎&會田茂一)は、少しマイナーなメロディアコースティックに寄せた編曲でささやかにまとめて。渋谷系の裏番長との異名もあったらしい。グルーヴィーなベースラインからの岩下清香によるアップ系M10「新しい風」(1996年…詩:福士久美子、曲:片寄明人&堀江博久)は、吐き捨てる的な歌声用いてのどことなくムーディな楽曲。中盤にテナーソロ、テナーやベースらによる小気味よい間奏やギターソロ、終盤にエレピソロも挟みます。

ギターらがリードしての稲垣潤一によるスローなチキチキ曲M11「一人のままで〜There's No Shoulder〜」(1983年…詩:湯川れい子、曲:松尾一彦)は、大いに影を持つバラード曲。稲垣氏の透明感溢れる歌声が切々と響き渡って、シンセ音に歌声重ねて始まる山本達彦によるスロー系M12「摩天楼ブルース」(1982年…詩:杉山政美)は、ブルースと冠されているけれど、どことなくアーバンな響きのバラッド曲。中盤に煌びやかなソプラノソロを挟んで、トランペットらがリードしての桐ヶ谷仁によるスロー系M13「テールライト」(1983年)は、まあ美メロなバラード曲。かすかなストリングス隊がムーディに色を添えます。

ハープシコードらがリードしての門あさ美によるスローなチキチキ曲M14「Fascination」(1979年…詩:岡田冨美子)は、代表曲の1つで、甘くコケティッシュな歌声で歌い上げてのどことなくゴージャス感ある楽曲。ピアノ従えて歌い出す彩恵津子によるスロー系M15「Reach Out」(1984年…詩:ちあき哲也、曲:織田哲郎)は、美メロなバラード曲を丁寧に歌い上げていく。サビでの倍テンは緩急醸し出して、中盤&終盤にはギターソロを挟んで、最後はストリングス隊がリードしての高橋幸宏によるスローなチキチキ風M16「Saravah!」(1978年…詩曲:高橋ユキヒロ)は、どことなくボッサな響きの中、幸宏氏が歌い上げてのスタイリッシュな楽曲。中盤にトランペットソロを挟みます。

片寄明人氏による自身の関連曲も数曲収録されていましたが、そのセンスはまずまずで、決して身内贔屓ではありません。J-AORにメロウという側面を付加し、近年のとは異なるいいコンピ集だったと言えます。

CDコレクションその2707…「角松敏生」新作1枚!

今回は、角松敏生氏の新作がお題目です。

1:「Inherit The Life II (特典なし)
Inherit The Life II (特典なし)
角松敏生
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-05-17

はい、角松敏生(vo…M1-5,7-8 & 11-15、g…M1,4,8,13 & 16、kbds & cp-prog、perc…M13、back-vo…M10)が考える音楽エンターテインメントの1つ形=MILAD(MusIc, Live Act & Dance)のサントラ的位置づけとして、昨年、「Inherit The Life (特典なし)」(レビューはこちら)を発表したんですけど、1年の間をおいてその2作目が発表となりました。全16曲収録です。

まずはミディアムな4つ打ち用いて始まるM1「After 5 Crash〜Tokyo Tower〜初恋〜I'll Do My Best」で幕開け。女性コーラス隊従えながらのサビの後、女性コーラス隊に弦楽器隊、ブラス隊それぞれのフィーチャーパート挟んでビートはファンクなのに変化して2曲目へと。一節のみを小粋に披露し、tea(voice…M1)の朗読が繋いで3曲目へと。こちらはオリジナルに準じたスラップ軸とした編曲にて一節のみを披露。ここまでが過去曲リメイクだけど、端的な男性ラップが橋渡しして新曲の4曲目へと。朗らかなサビ始まりのファンキーなポップチューン。途中にラップパートも挿入、サビ繰り返して迎えるエンディング。

さてキーボードがリードしてのスロー系M2「Follow Me」は、1作目でも披露されてたラブバラード曲だけど、こちらは小此木麻里(vo…M2,9 & 14-15、back-vo…M1,3 & 13)をデュエットのパートナーに迎えたバージョン。既に配信されてるんですけど、情感たっぷりな本バージョンは大人の完成度。

エレピがしっとりとリードして始まるM3「After Hours」は、ミディアムな4つ打ち加わってのナイティな響きの楽曲。弦楽器隊とブラス隊が掛け合う間奏挟みながら、また本田雅人(flu…M1 & 3、sax…M1,3,5-6,8 & 13-16)によるアルトソロも挟んで、ムーディにまとめ上げれば、角松さんのギターがしっかりリードしてのミディアム系M4「Cocaine」(J. J. ケイル作)は、J. J. ケイルの1976年発表曲だけど、翌年にエリック・クラプトンがカバーし、大ヒットさせた楽曲。英語歌詞にてワイルドにシャウトする。

小気味よいスラップにブラス隊&コーラス隊がリードしての始まるミディアム系M5「We're Dancers」は、ダンサブルなファンクチューン。角松さんの歌よりもコーラス隊&ブラス隊のソリらの印象が強い。ブラス隊がリードし、知られたリフをベースが奏でて始まるM6「So What」(マイルス・デイビス作)は、エリック宮城(tp…M1,3,5-6,13-14 & 16、flh…M1,3,5,14 & 16、piccolo…M14)によるミュートトランペットがテーマ奏でつつ、瀬下尚人(tap…M6,13)や佐久間雄生(tap…M6)のタップ、ブラス隊それぞれのソロにソリ、ピアノソロらを交えてストリート感だっぶりにまとめています。

ピアノがリードしてのスローなハチロク風M7「I Will Be Saving For You With My Love」は、弦楽器隊らを従えて歌い上げてくアーシーなバラード曲。ワルツ用いての軽妙な弦楽器隊の間奏を挟んで場面転換も計っています。

1作目からの再演大会!まずはスラップがリードしてのアップな4つ打ち曲M8「I'm Gonna Dance To Break Out Od Loneliness」は、亜季緒(vo…M8、back-vo…M1,3,5 & 13-14)とのデュエット曲で、軽やかに掛け合いつつ、中盤&終盤に本田さんのアルトソロを挟んでサラリとまとめたアーバンファンク。やっぱりまあまあな佳曲で、こちらも再演!M9「It Isn't You」は、そもそも北川理恵、今回は小此木麻里をリードに差し替えてのモノで、中盤にはトロンボーンソロ挟みつつ、情感たっぷりに歌い上げます。最後の「あなたじゃなかった」は切々と響くかな。

ピアノがリードしてのスロー系M10「Time After Time」(Robert Andrew Hyman & シンディ・ローパー)は、シンディ・ローパーのカバーで、金城マオリ(vo…M10)が英語歌詞にてささやかに歌い上げていく。ビートはチキチキではなくってリム4つ打ちにて躍動的にカバー。サビにはかすかにコーラス添える角松さん。

1作目からの再演となるピアノらがリードしてのスロー系M11「FOR GIVE ME」は、そもそもは湊陽奈、今回は吉沢梨絵(vo…M11、back-vo…M1,3 & 5)をリードに差し替えて、美メロなデュエットバラード曲。M9もそうだったけどベテラン女性陣との共演は非常に安定感を感じます。

シンセ類がリードしてのスロー系M12「Can You Recall」は、打ち込みに弦楽器隊で装って披露する美メロなバラード曲。まあ近年の角松流というか詞もメロディも綺麗にまとめました!な印象。

以降の4曲は再演ばかりで、躍動感溢れるビートからのアップ系M13「DANCE IS MY LIFE」は、コーラス隊やラップ隊従えて歌い続けるダンサブルな楽曲。ある意味でMILADのテーマ的なモノでもある。中盤&終盤にアルトソロを挟めば、ピアノがリードして始まる少しスローなチキチキ風M14「Let's Get Real」は、そのまま?壮大なバラード曲。チキチキや倍テン、緩急織り交ぜつつ、コーラス隊やブラス隊、弦楽器隊従えて楽しげに披露する。

アコギカッティングからのアップ系M15「GO & SEE MY LOVE」は、そもそもは北川さん、今回は小此木さんバージョンで、1作目ではアルバム最後に収録、1番は角松さん、2番は小此木さんといった形で進行するMILADのEDテーマ的なモノなのかな?

最後は街の雑踏音のエフェクトからのアップ系M16「THE DANCE OF LIFE」(ナラダ・マイケル・ウォルデン作)。1作目ではアルバム冒頭に配された8分の7拍子曲で、ギターがテーマ奏でてのインスト曲。MILADのステージアウトロ的な位置づけなのかな?同じ音源を収録しつつも、余韻を残して幕を閉じます。

本作の位置づけは、新曲などを少々加えながらも、1作目の再構成といった形のモノ。ある意味で取っ散らかってた1作目を、まとめ直したといっても過言ではありません。ただししっかりとまとめ直したせいでか、1作目よりは全然まとまりがいいのが問題点。どっち?こっちが好きです〜。

今年の1枚に確定!!

その他参加ミュージシャン。鈴木俊英(g…M1-5,7,10,12 & 14-16、sitar…M10)、森俊之(p…M1-2,6-7,9-11 & 13、digital-p…M1 & 3、rhodes…M2-3,5-6,8,13 & 16)、中川就登(p…M6,14 & 16、synth…M6)、山内薫(b…M1,3-9,11,13-14 & 16)、山本真央樹(ds…M5,14 & 16、additional-ds…M7)、田中倫明(perc…M5)、渡邊瑠菜(flu…M1 & 3、sax…M1,3 & 5-6)、三上貴大(tp…M1,3,5-6,8 & 13-16、flh…M1,3,5-6,8 & 14-16)、佐久間勲(tp & flh…M8 & 15)、中川英二郎(tb…M1,3,5-6,8-9 & 13-16)、藤堂昌彦(vln…M1-3,5,7,9,11-14 & 16)、徳永友美(vln…M1,3 & 5)、漆原直美(vln…M1-3,5,7,12-14 & 16)、伊能修(vln…M1,3,5 & 13)、石亀恊子(vln…M1,3,5,7 & 12)、村井俊朗(vln…M7 & 12-13)、執行恒宏(vln…M7 & 12)、森本安弘(vln…M9 & 11)、白澤美佳(vln…M13)、亀田夏絵(viola…M1,3,5,7 & 12)、大沼幸江(viola…M2,13-14 & 16)、萩谷金太郎(viola…M7 & 12)、三品芽生(viola…M9 & 11)、稲本有彩(cello…M1,3,5,7 & 12)、岩永知樹(cello…M2,9,11,13-14 & 16)、広田勇樹(cello…M7 & 12)、北川理恵(back-vo…M1,5,8 & 13-15)、Argie Martin(back-vo…M1 & 4-5)、Glynis Martin(back-vo…M1 & 4-5)、Bria Martin(back-vo…M1 & 4-5)、湊陽奈(back-vo…M8 & 13-15)、ユーリック武蔵(back-vo…M8 & 13-15)、LYN(back-vo…M13)、RYO(rap…M13)、Renee Agben(rap…M13)、Kalyn Schmit(rap…M13)、Kamani Graham(rap…M13)、Erik Houck(rap…M13)。

CDコレクションその2706…「井上鑑」新作1枚!!

今回は、井上鑑氏のリーダー作がお題目です。

1:「RHAPSODIZE (特典なし)
RHAPSODIZE (特典なし)
井上鑑
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-26

最近では福山雅治のサポートで見かける事の多いんですけど、昔はパラシュートや各種プロデュース&編曲、また自身でも尖ったリーダー作らを発表している井上鑑(kbds…M1-11、vo…M1-3,5-11、ac-g…M8、ds-prog…M8-9)の、2017年発表「OSTINATO」以来となる11作目のリーダー作。全11曲収録で、アルバムは昔のLPのように前半は《PROSPECT》サイド、後半は《PRUDENT》サイドと名づけられています。


目線やら視線、態度を意味する《PROSPECT》サイド、まずは喰ったキメ的イントロからのアップ系M1「DIA」で幕開け。チキチキとなって鑑さんの深々とした歌声が響き渡る。ブラス隊交えながらもダンディズム感じさせての大人のロック。間奏はゴシック的な要素も織り込んで、ギターの和音にスラップ重ねて始まるスローなチキチキ風M2「As Dark As Night」は、ナイティな響きを持つグランジ風ロックチューン。中盤に今剛(g…M1-3、pedal steel-g…M7)によるギターソロを挟んで、どことなく気怠い雰囲気なまま展開します。

アコギが深く鳴り響いて始まるスローな3連系M3「Woodstock Lost」は、吉田美奈子(vo)を迎えて鑑さんと輪唱&ハモっての朗らかな?アメリカの大地の深さを感じさせる楽曲。この世代のアーティストはかなりこういった音楽を演りたがる気がします。中盤と終盤にソプラノソロを挟んで、アコギのフォーキーな独奏を冒頭に配して力強くビート&リフ繰り返して始まる6拍子曲M4「451F」は、ソプラノによっての記号的なテーマ経て、流麗なピアノのアルペジオが繰り返される中、冒頭のビート&リフを変化発展してシンセソロ。再びのアルペジオから4つ打ち鳴り響き、弦楽器隊のパートはピアノやソプラノが受け継ぎ、激しくキメを重ねてエンディングへと。非常にアバンギャルドな楽曲でした。

ポリリズム?8分の11拍子によってミディアム系M5「Let The Water Flow」は、退廃的な響きの中で、終始歌い続けてる鑑さん。どことなくプログレっぽく最後にようやくタイトルコールをします。

慎重なやら用心深いを意味する《PRUDENT》サイド、まずは鍵盤類とギターが掛け合って始まるM6「The Rift(Stepped Out)」は、4分の7拍子を軸とし、サビは4分の6拍子に8分拍子1つ足してのリズム用いて。大いに絡む弦楽器隊は、どことなく楽曲に格式を感じさせて、ピアノがリードして始まる少しスロー系M7「Son Of Duchamp」は、今さんのスチールギターを大いにフィーチャーしての朴訥とした響きのバラード風。

シンセ音にタム絡めたビート重ねてのスローなワルツM8「Heading Nowhere」は、歌声にエフェクトかけて&ダブルしてのオルタナティブっぽい響きのロックチューン。またピアノがリードしての少しスロー系M9「Saga For Saga」は、朴訥と歌い進めての深遠な響きの楽曲。個性的な音色&ライン取ってのシンセベース、中盤にはギターによる間奏を挟みます。

馬頭琴とピアノがリードして始まるM10「Silvery Field」は、Haruhiko Saga(馬頭琴…M9-10)の馬頭琴とEiko Matsumoto(vo)のスキャットが幻想に奏でつつ、鑑さんが純日本的なメロディを添えての日本的な美的センスに溢れた叙情的な楽曲。最後はピアノが大いにリードしてのスロー系M11「Who Forget?」。「誰の忘れ物?」と繰り返しつつ、フォーキーながらも大地感じさせるバラッド曲。中盤からはギターが深々と色を添え、静かに幕を閉じます。

まあ69歳にて録音・発表となった本作は、脈々と第一線で活躍してきた鑑さんの、ブレない職人気質が詰め込まれた1枚と言えます。

その他参加ミュージシャン。David Rhodes(g…M1,3,5-11)、土方隆行(g…M9,11)、高水健司(b…M1-2)、美久月美晴(b…M11)、山木秀夫(ds…M1,2,4-6,11)、三沢またろう(perc…M3-5)、山本拓夫(t-sax…M1、sax…M3-4)、西村浩二(tp…M1)、村田陽一(tb…M1)、Aska Maret(vln…M4 & 6)、Toshiaki Shimizu(vln…M4 & 6)、Atsushi Yoshida(viola…M4 & 6)、Makito Nishiya(cello…M4 & 6)。Tessa Niles(back-vo…M1)、Gina Foster(back-vo…M1)、やまがたすみこ(b.vox…M2、back-vo…M11)、佐々木久美(b.vox…M2、back-vo…M9 & 11)、比山貴咏史Kiyoshi Hiyama(b.vox…M2)。

CDコレクションその2705…「マーカス・ミラー」ブートレグ音源1枚!

今回は、マーカス・ミラーのライブ音源のブートレグ作1枚がお題目です。

少し前に、ルガーノ・ジャズ・フェスティバルでの音源が2種発表となっていますね〜(2008年7月のはこちら、2019年7月のはこちら)。

1:「Edison Jazz World Awards Gala 2013」:Edison Jazz World Awards Gala 2013〜Marcus Miller with Metropole Orkest
Edison Jazz World Awards Gala 2013
Marcus Miller/Metropole Orkest
Hi Hat
2023-04-07

こちらは、マーカス・ミラー(b & b-cla)がエディソン賞ジャズ部門受賞に伴って、2013年11月21日にオランダのフリッツ・フィリップス・ミュージック・センターで行われた公演のブートレグ作。マーカスのバンド=マーカス・ミラー(b)、ブレット・ウィリアムス(kbds)、ロバート・"スパット"・シーライト(ds)、アレックス・ハン(sax)、リー・ホーガンズ(tp)に、メトロポール・オーケストラ(orchestra)が加わってのモノで、全6曲収録です。

本ライブの時期としては前年2012年に「ルネッサンス」(レビューはこちら)を発表していて、それから4曲(M1-4)を披露していました。

まずは大いなる歓声と拍手を得て、スラップにギター、ブラス隊重なってのサビ始まりな少しスローなチキチキ風M1「Detroit」で幕開け。スラップとオケ隊によってのAメロとを行き来し、スラップソロは緩急と抑揚つけてのいかにもマーカスらしいモノ。静かに変化してピアノソロからサビ挟んでのアルトソロ、そしてサビを一度反芻してスパッとエンディング。ここでマーカスが機嫌よくMCする。

オケ隊によっての美麗な前奏経て始まるM2「Revelation」は、指弾きベースに弦楽器隊重なって美メロを奏でる。土着なコンガ加わってハチロクに変化し、ベース&ギター、そこにブラス隊らがテーマを奏でていく。ピアノソロにトランペットソロを挟んで、ブラス隊らによるリフの合間にドラムフィル(まあまあ大人しいけど)を繰り返し、ブラス隊による荘厳なテーマ反芻、ギターソロを挟んでベース&ギターらがテーマ静かに繰り返し、ベースがリードしてエンディングを迎えます。

ベースがリードしての少しスローなハーフタイムシャッフル風M3「Jekyll & Hyde」も、トランペットやブラス隊、ストリングス隊が繋ぎながらテーマ展開しての楽曲。サビはとっても大仰。アルトソロは途中から4倍テンな4ビートへと変化して緩急の面白さを体感。そしてコードかき鳴らして始まるギターソロにシンセでリードしてのピアノソロを挟んでテーマ反芻し、サビを発展させる形で荒々しげなベースソロから再びのギターソロをサラリと挟んでエンディング。ここでマーカスがメンバー紹介する。そして次曲の紹介をしっかりと。

ストリングス隊や木管隊らによる前奏経て始まるスロー系M4「Goree(Go-ray)」は、マーカスのバスクラがテーマ奏でてのどことなくロマンティックな響きの楽曲。中盤にバスクラソロ、そしてソプラノソロはしなやかにドラムも呼応して、ベースがリード&リットし、エンディングを迎えます。ここでしっかりとアレックスを称えて、次曲のマイルスの紹介をしっかりと。

オケ隊と共にサビ部分披露して始まるM5「Tutu」は、ミュートトランペットを軸にブラス隊も重なってテーマ展開。まずはミュートトランペット、アルトにピアノのソロ、ベースソロは指弾きをしっかりと重ねて。そしてサビを反芻して迎えるエンディング。マーカスが再びメンバー紹介、感謝の意を述べて降壇。司会者が呼び寄せてマーカス登壇。大いに喋り倒す。

ベース小刻みにリードしてのアップ系M6「Blast」は、2007年発表「フリー」収録曲で、ブラス隊が奏でるサビらしきを軸に、しっかりとベースソロ、トランペットにアルトのソロ、再びベースソロを挟んで勇猛な響きのテーマ繰り返してサラリとエンディング。改めてマーカスのMC「Bye Bye」と伝えて、ステージは幕を閉じます。

これからもマーカスのライブ音源ブートレグ作は数々発表されそうですね〜。

CDコレクションその2704…「クリスチャン・マクブライド」2枚!!

今回は、現代の最高峰なベーシスト!クリスチャン・マクブライド、なんと初リーダー作と最新作の2枚がお題目となりました。

1:「ファースト・ベース」:Gettin' To It〜Christian McBride
ファースト・ベース
クリスチャン・マクブライド
Universal Music
2022-11-23
オリジナル音源は1995年発表。

何とこちらがクリスチャン・マクブライド(ac-b)の初リーダー作。1994年8月30日から9月1日にかけてのわずか3日間で録音されたらしい。全10曲収録です。

Cyrus Chestnut(p…M1-4 & 6-9)とLewis Nash(ds…M1-4 & 6-9)とのトリオ編成を基本に、楽曲によってジョシュア・レッドマン(sax…M1-2,6 & 8-9)にロイ・ハーグローヴ(tp & flh…M1-2,4,6 & 9)、Steve Turre(tb…M1 & 6)を交えての編成で録音されています。

まずはアコベのアルコとブラス3管が掛け合って始まる軽やかな4ビート曲M1「In A Hurry」で幕開け。3管がテーマ伝えたらテナーにアルコ用いてのアコベ、トロンボーンにトランペット、ピアノのソロから3管のソリ経てテーマ反芻、エンディング。アルト&トランペットがテーマ奏でて始まる軽快な4ビート曲M2「The Shade Of The Cedar Tree」は、それぞれのテナーとトランペットのソロ、ピアノソロの後、静かに転じてアコベソロ挟んでテーマ反芻し、エンディングへと。

アコベのアルコがリードしての軽快な4ビート曲M3「Too Close For Comfort」(Jerry Bock, Larry Holofcener & George Weiss共作)は、トリオ形式でアコベとピアノが軽妙なテーマを。ブラシ用いてのドラムにピアノ、アコベのソロを挟んでテーマ反芻、3人の小粋な掛け合い挟んでエンディングを迎えれば、アコベのアルコにピアノ重ねて始まるM4「Sitting On A Cloud」は、ゆったりワルツとなって、ハーグローヴのフリューゲルホルンとピアノが淡々とテーマを。中盤に流麗なフリューゲルホルンソロを挟みます。

ここでアコベ3本によるM5「Splanky」(Neal Hefti作)。ミルト・ヒントン(b…M5 right)とレイ・ブラウン(b…M5 left)を迎えて、アコベ3本が重奏してのブルージーな楽曲。まずは奔放にマクブライド、続いてヒントン、ブラウンの順でソロを取る。マクブライドとブラウンのソリ&掛け合い経て小粋にエンディングを迎えます。

アルバムタイトル曲で、アコベがグルーヴィーなリフ奏でての少しスローなチキチキ曲M6「Gettin' To It」は、ピアノが端的なテーマ奏でる。サビ的なのはアコベ。中盤にトランペットにテナー、トロンボーンにピアノがソロを取り、テーマ反芻してサラリとエンディング。指弾きなアコベがリードしてのゆったり4ビート曲M7「Stars Fell On Alabama(邦題:アラバマに星落ちて)」(Frank Perkins & Mitchell Parish共作)は、トリオ形式にてアコベがロマンティックにテーマ奏でて。そのまま歌心溢れるアコベソロを存分に展開し、テーマ反芻し、アコベ独奏してしっとりとエンディング。

テナーがリードして始まるスローな3連シャッフル風M8「Black Moon」は、レッドマンのテナーがテーマ奏でてのブルージーな楽曲。少し荒々しげなテナーソロに「キャラバン」っぽく入ってのピアノソロを挟んでテーマ反芻、まったりとエンディングを迎えれば、アルト&トランペットが端的にブロウ、端的なドラムソロ経て始まる軽快な4ビート曲M9「King Freddie Of Hubbard」は、その2管がクールなテーマを。ピアノにアルト、トランペットにしなやかなドラムのソロを挟んでテーマ反芻、エンディングを迎えます。

最後はマクブライド独奏によるM10「Night Train」(Jimmy Forrest, Oscar Washington & Lewis C. Simpkins共作)は、ブルースチューン。タッピングしてのラインの後、アルコ用いてのテーマはタッピングも交えながら展開。そして指弾きでのソロを挟んでテーマ反芻、リットしてエンディング、幕を閉じます。

純粋にジャズに向き合った1枚。マクブライドの名を知らしめたレッドマン、そして新進気鋭のハーグローヴらとの共演は、当時の若手の中でもマクブライドが中心にいた事を示す1枚。
アコベとベースの両刀使いなマクブライドだけど、その音源は以降で…。

2:「プライム / クリスチャン・マクブライド・ニュー・ジョーン (Prime / Christian Mcbride’s New Jawn) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]」:Prime〜Christian McBride's New Jawn
プライム / クリスチャン・マクブライド・ニュー・ジョーン (Prime / Christian Mcbride’s New Jawn) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]
クリスチャン・マクブライド・ニュー・ジョーン
キングインターナショナル
2023-03-07

数々のプロジェクトを同氏進行させてるクリスチャン・マクブライド(b)だけど、この「〜ニュー・ジョーン」は、2018年にデビュー作(レビューはこちら)を発表、以来の2作目となります。Nasheet Waits(ds)、Marcus Strickland(b-cla…M1,3 & 5、t-sax…M2,4 & 6-8)、Josh Evans(tp)の4名編成で、この編成はデビュー作から変わっていません。

エグゼクティブ・プロデューサーはGretchen Valade、プロデューサーはクリスチャン・マクブライド(b)とRomelle Canonizadoが務めて、全8曲収録です。

まずは、タムにトランペット、バスクラがヒステリックに音出して始まるM1「Head Bedlam」で幕開け。そんな中でマクブライドがベースライン刻んでバスケ重ねて少しスローな跳ね系に変化し、トランペット&バスクラがテーマ重ねていく。とことなくブルージーな響きの中で2管が同時ソロを展開。テーマ反芻も、再び冒頭の自由空間。荒々しくブロウし合ってフェードアウトする。

アルバムタイトル曲で、トランペット&テナーがテーマ奏でて始まるミディアム系M2「Prime」(Marcus Strickland作)は、しなやかな?気の赴くままなドラミング従えての楽曲で、テナーにトランペットのソロ、アコベのソロらを挟みながらテーマ反芻してベースのリフをバックにドラムソロを展開、エンディングへとなだれ込む。連打するアコベの弦、そこに深々とバスクラ重ねて両者が対話して始まるM3「Moonchild」(Nasheet Waits作)は、フリーな流れの中でトランペットとバスクラがテーマを展開し続けます。アコベとテナーがユニゾンしてのテーマに、トランペットも加わって始まる高速4ビート曲M4「Obsequious」(Larry Young作)は、すぐさまトランペットソロ、そしてのテナーソロへと発展も、小刻みに刻み続けるベースラインはテンポダウンしてグルーヴィーに変化、そのビートの中でテーマ反芻し、エンディングへと向かいます。

アコベの重厚なアルコ弾きからのM5「Lurkers」は、タム連打従えながら奔放にアルコする序盤、そこにミュートトランペット&バスクラによる厳かなテーマ重なり、自然と両者の同時ソロへと発展して丁々発止。テーマ反芻して最後に両者がかすかに掛け合って迎えるエンディング。テナー&トランペットがテーマ奏でて始まる少しスローなチキチキ風M6「The Good Life」(オーネット・コールマン作)は、トランペットにテナーのソロをそれぞれしっかりと展開、そしてアコベとタム廻してのドラムのソロを挟んでテーマ反芻し、エンディングへとなだれ込む。

軽快な4ビートによってのM7「Dolphy Dust」(Josh Evans作)は、テナー&トランペットがちょっと難解気味なテーマを。トランペットにテナー、アコベがソロ、テーマ反芻してエンディングを迎えれば、同一音を弾き続けるアコベにテナー&トランペットがテーマ重ねて始まる軽快な4ビート風M8「East Broadway Rundown」(ソニー・ロリンズ作)は、そのままテナーにトランペットのソロを展開、そしてアコベ独奏でのソロは、ドラムも加わってドラムソロへと発展。やさりタム連打を軸として。テーマ反芻しサラリとエンディング、本編は幕を閉じます。

次作もありそうですね〜。

CDコレクションその2703…「山下達郎」非公認?ベスト集5枚!!

今回は、山下達郎氏の非公認ベスト集5枚がお題目です〜。

1:「TATSURO COLLECTION
TATSURO COLLECTION
山下達郎
BMGビクター
1997-06-04

こちらは、1976年発表の初リーダー作「Circus Town」から1979年発表の「MOONGLOW」迄の5作の中からの勝手にベスト集。

全12曲収録で、1976年発表「Circus Town」から1曲(M1)、1977年発表「SPACY」から1曲(M6)、1978年発表「IT'S A POPPIN' TIME」から2曲(M2 & 8)、1978年発表「GO AHEAD!」から5曲(M3 & 9-12)、1979年発表「MOONGLOW」から3曲(M4-5 & 7)が選ばれてます。

まずはシンバルレガートにピッコロやストリングス隊、コーラス隊らによるイントロ経ての少しスローなチキチキ曲M1「Circus Town」(詩:吉田美奈子)で幕開け。デビュー作の1曲目で、散発的なメロディ、しかし豪華絢爛な伴奏のせいか歌詞は記号的な印象。中盤にはルー・マリーニによりテナーソロを挟んで、松木恒秀によるブルージーなギターカッティングからのスローな跳ね系M2「素敵な午後は」(詩:吉田美奈子)は、ライブ作「IT'S A POPPIN' TIME」の音源で、ムーディな伴奏の中で情感込めて歌い続ける達郎さん。中盤に土岐英史によるアルトソロを挟みます。

グルーヴィーなビートからの少しスローな跳ね系M3「ペイパー・ドール(Paper Doll)」は、ナイティな響きを持つアーバンな楽曲。ギターも達郎さん本人により、日本人離れな音を紡いで、終盤の朴訥としたエレピソロは坂本龍一による。

自身でコーラス重ねて始まるM4「夜の翼(NIGHT WING)」は、1人アカペラによる端的な実験曲。そのままアップな16刻みによるM5「永遠のFULL MOON」(詩:吉田美奈子)へと繋がるのは、アルバム「MOONGLOW」の流れと同じで、ストリングス隊も従えながらささやかな響きを持つ。中盤のアルトソロは土岐英史氏による。

ポンタさんによる印象的なタム廻しから始まる少しスロー系M6「Love Space」(詩:吉田美奈子)は、フィリーソウルからの影響を大いに感じさせるムーディでアーバンな楽曲。その肝は細野晴臣氏によるセンス溢れるベースラインなのかもしれない。中盤と終盤に岡崎資夫によるアルトソロを挟みます。

小気味よいビートによってのミディアム系M7「RAINY WALK」(詩:吉田美奈子)は、ささやかな響きを持ち、そもそもはアン・ルイスへの提供曲(アルバム未収録)をセルフカバーしたモノらしい。抜いたファルセットが心地良く響いて、M8「Marie」は、前述ライブ作からの音源だけどアルバムの最後を締め括るスタジオ録音音源で、1人アカペラによるオールディーズな響きの楽曲です。

ピアノ従えて高らかに歌い出すスローな3連シャッフル曲M9「ついておいで(Follow Me Along)」(詩:吉田美奈子)は、小気味よい16ビート入って軽やかに歌い進めていく。終盤から向井滋春によるトロンボーンソロをしっかりと挟めば、自身のコーラス従えて歌い出すミディアム系M10「2000トンの雨(2000t Of Rain)」は、そのスネアロール用いたビートらがどことなく大瀧詠一っぽい雰囲気を醸し出し、「今日も僕は一人」と歌い上げるささやかな楽曲。ここでも岡崎資夫のアルトが色を添えています。

タムにスラップ絡んで始まるスローなハーフタイムシャッフル曲M11「Love Celebration」(J. Raganとの共作)は、細野晴臣プロデュースによって制作が進められたリンダ・キャリエールのアルバムへの提供曲(未発表となった)を、自身で再録音したモノ。大いにアーバンな響きを醸し出し、坂本龍一のシンセがリードしてのアップな3連シャッフル曲M12「This Could Be The Night」(H. Nelson作)は、モダン・フォーク・カルテットのカバーで、1960年代らしい朗らかさが満載のポップスに仕上がって、シンセ以外は達郎さんの演奏によるらしい。

2:「BALLAD FOR YOU
BALLAD FOR YOU
山下達郎
BMGビクター
1997-06-04

こちらは、1976年発表の初リーダー作「Circus Town」から1982年発表の「FOR YOU」迄の7作の中からの勝手にベスト集。テーマはバラッドです。

全12曲収録で、1976年発表「Circus Town」から1曲(M2)、1977年発表「SPACY」から1曲(M6)、1978年発表「IT'S A POPPIN' TIME」から2曲(M5 & 8)、1978年発表「GO AHEAD!」から2曲(M1 & 3)、1979年発表「MOONGLOW」から2曲(M4 & 9)、1980年発表「RIDE ON TIME」から2曲(M7 & 12)、1982年発表「FOR YOU」から1曲(M10-11)が選ばれています。

まずは1人アカペラしてのM1「Overture」をささやかに冒頭を飾って、フルートらがリードして始まるスローな3連シャッフル曲M2「MINNIE」は、ムーディなバラード曲。ピアノにストリングス隊、ブラス隊らが奏でる伴奏はジャジー?豊潤な響きを醸し出す。中盤にランディ・ブレッカー(tp)が高らかにトランペットソロを取る。

シンセがリードしてのスロー系M3「潮騒(The Whispering Sea)」(詩:吉田美奈子)は、アナログ感全開なシンセ&シンセベースが暖かく響くささやかなバラッド曲。そのシンセを奏でているのは坂本龍一(synth)です。かもめの鳴き声や波の音を挟んで迎えるエンディング。風の音から始まるスローなチキチキ曲M4「Storm」(詩:吉田美奈子)は、タイトなドラム=ポンタさん、そこにグルーヴィーなベース=岡沢章さんが重なって、アーバンな響きを醸し出す。中盤にストリングス隊のソリの上で土岐英史氏によるアルトソロ、松木恒秀氏によるギターソロを挟みます。

ピアノがリードして始まるスローな3連系M5「時よ」(詩:吉田美奈子)は、ライブ音源ながら静かにそれぞれが間を活かしながら展開する。サビ以降の吉田美奈子を軸とするコーラスワークはゴスペル調。2番以降は歌伴ピアノやアルトが色を添えれば、オルゴールささやかに鳴り響いて始まるスローなチキチキ曲M6「CANDY」(詩:吉田美奈子)は、ブルージーな響きを持つバラード曲。中盤に松木恒秀氏の情感込めたギターソロを挟みます。

ピアノがリードしての少しスローな8ビート曲M7「My SUGAR BABE」は、シュガー・ベイブを懐かしんでのささやかなバラード曲。

スローな3連シャッフル曲M8「HEY THERE LONELY GIRL」(詩:Earl Shuman、曲:Leon Carr)は、ルビー&ザ・ロマンティックスの1963年発表曲のカバーで、超高音域=裏声用いて「なりきって」歌っていく。らしいギターソロに歌伴アルトも聴きドコロ。また少しスローな8ビート曲M9「TOUCH ME LONELY」(詩:Chris Mosdell)は、キングトーンズへの提供曲のセルフカバー。M8同様に裏声用いて歌い上げるささやかな楽曲。

自身の1人アカペラからピアノがリードして始まるスローなハチロク曲M10「FUTARI」(詩・吉田美奈子)は、自身による多重コーラスやストリングス隊従えて、どことなくナイティでオールディーズな響きを持つ洗練されたバラード曲。またまた1人アカペラ挟んで始まるM11「YOUR EYES」(詩:アラン・オデイ)は、全編英語歌詞によるメロウなバラード曲。そもそもは竹内まりやへの提供曲(没となったけど)らしく、自身による多重コーラスを被せながら、どことなく夏の終わりを感じさせる名曲。

最後はピアノ弾き語ってのM12「おやすみ」。どことなく物悲しい響きを持ち、中盤にシンセや自身によるコーラス被せて端的にまとめています。

3:「ROCK’N FUNK TATSU
ROCK’N FUNK TATSU
山下達郎
BMGビクター
1997-06-04

こちらは、1977年発表の2作目のリーダー作「SPACY」から1982年発表の「FOR YOU」迄の5作の中からの勝手にベスト集。テーマはロックとファンク。

全10曲収録で、1977年発表「SPACY」から2曲(M6-7)、1978年発表「GO AHEAD!」から1曲(M4)、1979年発表「MOONGLOW」から3曲(M1,8 & 10)、1980年発表「RIDE ON TIME」から1曲(M2)、1982年発表「FOR YOU」から3曲(M3,5 & 9)が選ばれています。

まずはギターカッティングに4つ打ち、スラップ重なって始まるアップ系M1「Funky Flushin'」(詩:吉田美奈子)は、正に超ポップな夏ソング。中盤に椎名和夫のギターソロ、転調直後にラテンパーカッション鳴り響いて吉田美奈子さんと共にサビのコーラス繰り返す。タイトなビートにギターソロ重ねて始まるアップ系M2「Silent Screamer」(詩:吉田美奈子)は、スラップ鳴り響いてのアーバンなファンクチューン。中盤に斎藤ノブのティンバレスソロと椎名和夫によるギターソロ、終盤にギター掛け合いバトルを挟みます。

ドラムのビートに周囲徐々に重なって始まる少しスロー系M3「Hey Reporter!」は、ファンク色全開!少し気怠く?ディレイかけた歌声で歌い上げるレポーターへの主張ソング。中盤に自身によるワイルドなギターソロを挟めば、ドリル音鳴り響いて始まるミディアム系M4「Bomber」(詩:吉田美奈子は、小気味よいスラップな中で、高らかに歌い上げてのイケイケ系の代表曲。中盤や終盤の随所に椎名和夫のギターソロ、田中章弘の朴訥としたスラップソロも挟みます。

1人アカペラから始まるミディアム系M5「Love Talkin'」(詩:吉田美奈子)は、タイトなビート従えて歌い上げてのささやかな楽曲。吉田美奈子のコーラスとハーモニーもささやかに色を添え、また中盤には自身によるギターソロも披露。ポンタさんによる小刻みなチキチキからの少しスロー系M6「Dancer」は、間を活かしつつ高らかに歌い上げていく。間奏にブラス隊のソリらを挟んで時代感じさせない洗練さを持つ。

ブラス隊一発!少しスローな跳ね系M7「Solid Slider」は、小気味よいリズム従えてのアーバンな響きの楽曲。中盤に大村憲司による歌心溢れるギターソロ、終盤に岡崎資男によるアルトに坂本龍一のエレピソロを配して、クラヴィネット絡めてのビートからのミディアム系M8「Yellow Cab」(詩:吉田美奈子)は、歌声にエフェクトかけて軽妙に歌い上げてのファンキーな主張系。軽妙にタイトルコールするのは吉田美奈子さん。自身によるギターソロを挟みます。

そして個性的なギターカッティングからのミディアムな16系M9「Sparkle」(詩:吉田美奈子)は、今でもライブ1曲目で披露される人気曲。小気味よさが全開!中盤に土岐英史によるアルトソロを挟みます。ギターがリードしてのアップ系M10「Hot Shot」(詩:吉田美奈子)は、直進的なビート用いてのブラコン調。裏声たくさん用いて歌い上げていく。中盤と終盤に椎名和夫のギターソロを挟みます。

4:「BEST PACKI(1976-1978)」
BEST PACKI(1976
山下達郎
BMGビクター
1997-06-04

こちらは、1976年発表の1作目「Circus Town」から1978年発表の3作目「GO AHEAD!」からの3作の中からの勝手にベスト集です。

全15曲収録で、1976年発表の1作目「Circus Town」から5曲(M1-5)、1977年発表の2作目「SPACY」から5曲(M6-10)、1978年発表の3作目「GO AHEAD!」から5曲(M11-15)と、並びも分かりやすいです。

まずはデビュー作のアルバムタイトル曲M1「Circus Town」(詩:吉田美奈子)で幕開け。上の1にも収録されてて、その洗練されたサウンドは時代を超えた印象もある。少しスローなハーフタイムシャッフル曲M2「Windy Lady」は、シュガー・ベイブのレパートリーであったらしい。ブラス隊やヴァイブらで彩りつつ、アーバンなファンクを展開。「愛なんて つかの間の 幻さ」なんてホントに冷めた歌詞。フルートらがリードしてのスロー系M3「Minnie」は、上の2に収録、やはりムーディなバラード曲。男性陣によってのアカペラから始まるアップな3連シャッフル曲M4「Last Step」(詩:吉田美奈子)は、吉田美奈子「Flapper」への提供曲のセルフカバーで、モータウンっぽいサウンドの再現を目論んで制作されたらしい。ピアノがリードして始まるスローなチキチキ風M5「夏の陽」は、いわば夏の夕日を感じさせてのバラード曲。中盤にピアノソロを挟みながら高らかに歌い上げていきます。

ここからが2作目より、まずはタム廻しからの少しスロー系M6「Love Space」(詩:吉田美奈子)は、上の1にも収録され、ドラマティックながらもそのゆったりした流れは心地よく響いて、ギターにドラム絡めて始まるスローな跳ね系M7「素敵な午後は」(詩:吉田美奈子)は、そのライブ音源は上の1に収録も、こちらはスタジオ音源。緩くもあり、朗らかなメロディと伴奏はある意味で洗練されたモノ。オルゴールがリードしてのスロー系M8「Candy」(詩:吉田美奈子)は、上の2にも収録されてて、かすかながらも超高音域用いての吉田美奈子さんのスキャットはホントに非凡。少しスローなチキチキ刻んでのM9「Dancer」は、上の3にも収録されてて、絶えず刻まれるポンタさんのリズムを軸に、必要最小限な伴奏を付加し、その間の使い方がホントに絶妙。タイトルコールからの少しスローな跳ね系M10「Solid Slider」(詩:吉田美奈子)は、上の3にも収録、やはり小気味よさ溢れる洗練されたファンクチューン。参加ミュージシャンらのセンス結実。まあ制作上の都合?ソロでの水増し感もある。

ここからが3作目より。アップな16刻みによるM11「Let's Dance Baby」(詩:吉岡治)は、ささやかな響きのポップチューン。達郎さん名義の初シングル曲らしい。ピアノ従えて歌い出してのM12「ついておいで(Follow Me Along)」(詩:吉田美奈子)は、上の1収録で、中盤からミディアムな跳ねたビート加わって、終盤はしっかりとトロンボーンソロ。そしてM13「Bomber」(詩:吉田美奈子)は、上の3収録で、スラップに耳はいくけど、Bメロは指弾きだったりする。アナログなシンセがリードしてのスロー系M14「潮騒(The Whispering Sea)」(詩:吉田美奈子)は、上の2収録で、どことなく優しさに包まれたバラード曲。ミディアムな3連シャッフル曲M15「This Could Be The Night」(詩:H. Nilsson)は、上の1収録で、当時の職業作家的な側面ですが、そのクリスマス感全開なサウンドメイキングは、後の大ヒット曲に繋がってると言えます。

5:「BEST PACKII(1979
BEST PACKII(1979
山下達郎
BMGビクター
1997-06-04

こちらは、1979年発表の4作目「MOONGLOW」から1982年発表の6作目「FOR YOU」までの3作の中から(+アルファ)の勝手にベスト集です。

全15曲収録で、1979年発表の4作目「MOONGLOW」から5曲(M4,8-10 & 15)、1980年発表の5作目「RIDE ON TIME」から4曲(M5 & 12-14)、1982年発表の6作目「FOR YOU」から5曲(M1-3,6 & 11)、そして直後の1982年4月5日発表シングル1曲(M7)で、上の4とは異なって順番ではない並べ方をしています。

まずは多重コーラス一発!ピアノ従えて歌い出すアスローなハーフタイムシャッフル風M1「MORNING GLORY」で幕開け。朝の爽やかさを感じさせての朗らかなさは心地良く響いて、中盤にブラス隊のソリを挟めば、本来はアルバム「FOR YOU」の冒頭を飾ってたミディアムな16曲M2「SPARKLE」(詩:吉田美奈子)は、上の3収録で、夏=達郎!なカラッとさを感じさせる名曲。意外と終盤のコーラスワークも見事なモノ。ピアノがリードしてのゆったりハチロク風M3「FUTARI」(詩:吉田美奈子)は、上の2収録で、ジャジーな響きも随分あるよね。ストリングス隊らも従えつつまったりと展開。

ピアノがリードしてのアップ系M4「愛を描いて - Let's Kiss The Sun -」(詩:吉田美奈子)は、ンペンペなスラップ従えての朗らかな響きの楽曲。シンセがリードしての少しスロー系M5「夏への扉」(詩:吉田美奈子)は、そもそもは難波弘之への提供曲のセルフカバー。どことなく朴訥とした響きを持ち、中盤に中沢健二のフリューゲルホルンソロを挟みます。ギターカッティングにハープ重なって始まるアップ系M6「LOVELAND, ISLAND」は、そもそもはビールのCMソングで、カラッとした響きの夏の歌。中盤に土岐英史のアルトソロを挟みます。

ギターらがリードしてのミディアムな跳ね系
M7「あまく危険な香り」は、同名TVドラマの主題歌。タイトなビートな中でどことなくルージーに歌い上げていく。中盤にテーマ引用してのピアノソロを挟めば、ギターカッティングに4つ打ち重なってのアップ系M8「FUNKY FLUSHIN'」(詩:吉田美奈子)は、上の3収録で、ディスコファンクな印象もある。吉田美奈子さんとの掛け合いもカッコよく響いて、小気味よいビートを繰り返してのミディアム系M9「RAINY WALK」(詩:吉田美奈子)は、上の1収録で、ファルセットも用いながらのささやかな楽曲で、少しスローな8ビート曲M10「TOUCH ME LIGHTLY」(詩:Chris Mosdell)は、上の2収録で、こちらもファルセット全開!英語歌詞用いて歌い上げてのムーディなバラード曲ですね〜。

ピアノ従えて歌い出すスロー系M11「YOUR EYES」(詩:アラン・オディ)は、上の2収録で、全編英語歌詞によってのメロウなバラード曲で、やっぱり普遍の名曲。ピアノ従えてのM12「おやすみ」は、上の2収録で、端的にまとめつつもしみじみと響く。M13「MY SUGAR BABE」は、上の2収録で、前述の通り「シュガー・ベイブ」についての歌。達郎さんの原点、諸々と振り返りながら切々と歌い上げます。

ピアノ従えながら歌い出すM14「RIDE ON TIME」は、アルバムタイトル曲なれど、ここでようやくの登場。アルバムバージョンを収録してて、そのキャッチーなサビと完成された編曲は普遍のモノ。最後は多重コーラスによってのM15「夜の翼 - Nightwing -」は、上の1収録で、しっとりと幕を閉じます。

ダラダラと聴いた5枚ですが、初期の達郎さんの瑞々しさが凝縮されてて、その素晴らしさを再認識しちゃった素敵な時間でした〜。

CDコレクションその2702…「ジミ・ヘンドリックス」4枚!!

こちらは不世出のギタリスト&ボーカリストであるジミ・ヘンドリックスの各種音源シリーズ。

ようやく最後が見えてきた!!!

1:「クライ・オブ・ラヴ」:The Cry Of Love〜Jimi Hendrix
クライ・オブ・ラヴ
ジミ・ヘンドリックス
SMJ
2014-09-24
オリジナル音源は1971年3月発表。

1970年9月18日に急逝したジミ・ヘンドリックス(g & vo…uncredited)。直後、多く残されていた録音から、マネージャーをしていたマイケル・ジェフリーがミッチ・ミッチェル(ds…M1-2,4 & 6-9)とエディ・クレイマーに指示してまとめ直して発表した2枚の内の最初の1枚(もう1つは下の2)。ジェフリーはエグゼクティブ・プロデューサー、ミッチェルとクレイマー、そしてジミヘンはプロデューサーといった役割となっており、全10曲収録です。

まずはギターカッティング(左側)から始まるミディアム系M1「Freedom(邦題:自由)」で幕開け。奔放な歌伴ギターを添えつつ(右側)、キャッチーなサビやブリッジにはオーバーダブされたThe Ghetto Fighters(back-vo…M1)が登場してのワイルド感溢れるロックチューン。練り込まれたキメでエンディングを迎えれば、ギターがリードしてのスローなチキチキ曲M2「Drifting(邦題:流浪)」は、メロウな響きのバラード曲。Buzzy Linhart(vibes…M2)のヴァイブが暖かく色を添えて、中盤からは積み重ねるコードが浮遊感を大いに漂わせる。

ドラムやカウベルらがリードしてのビートからのアップ系M3「Ezy Ryder」は、Chris Wood(back-vo…M3)やStevie Winwood(back-vo…M3)らと共に歌い進めてのルージーなロックチューン。オーバーダブ含めてのギターやベースの掛け合わせを施しての分厚いサウンドが印象的。ギターがリードしてのミディアム系M4「Night Bird Flying」は、牧歌的な響きを持つカントリーロックな楽曲。中盤に多重で重ね合わせたギターソロを挟みつつ、和やかに展開し、スローな3連シャッフル曲M5「My Friend(邦題:僕の友達)」は、シンプルなブルース曲。Ken Pine(12 strings-g…M5)やPaul Caruso(harmonica…M5)も参加し、気楽に披露。喋り声やボトルの当たる音らも多数聴こえるのでどうもライブ音源っぽい。

ギターがリードして始まるミディアム系M6「Straight Ahead(邦題:直進)」は、高らかに歌い飛ばしてのロックチューン。左右中央にとギターを被せつつ、そこがサイケ感を大いに醸し出して、8分刻みのベースからのアップ系M7「Astro Man」は、アメコミヒーローをモチーフにしての軽やかなロックチューン。中盤のギターソロは左右に振りながら進行する。途中、フェードアウトするかと思いきや元に戻って歌い飛ばして、ギターがリードして始まるスローなチキチキ風M8「Angel(邦題:天使)」は、ブルージーなロッカバラード曲。タム絡めた土着っぽいドラムはミッチェルが後に録音、差し替えたモノらしい。

荒々しいリフから始まるスローなチキチキ風M9「In From The Storm(邦題:嵐の中に)」は、Emeretta Marks(back-vo…M9)のスキャット従えて歌い飛ばしての激しめなロックチューン。中盤からリフ変化&倍テンし、歌にギター絡めながらの箇所はそれなりの完成形。いわば嵐の中的な場面転換と言える。ギターカッティングに歌と歌伴ギター重ねて始まるM10「Belly Button Window」は、そのままジミヘン独奏にて披露するブルースチューンでした。

ジミヘンの考えてた本来の形かどうかは別にして、それなりにまとまってた1枚だと言えます。

その他参加ミュージシャン。ビリー・コックス(b…M1-4 & 6-9)、ノエル・レディング(b…M5)
、Buddy Miles(ds…M3)、Jimmy Mayes(ds…M5)、Billy Armstrong(perc…M3)。

2:「レインボウ・ブリッジ」:Rainbow Bridge〜Jimi Hendrix
レインボウ・ブリッジ
ジミ・ヘンドリックス
SMJ
2014-09-24
オリジナル音源は1971年10月発表。

こちら、上の1に続いて発表となった急死直後の1枚。同様にマイケル・ジェフリーがエグゼクティブ・プロデューサーを務めて、ジミ・ヘンドリックス(g、vo…M1-2,4 & 6-8、back-vo…M1-2)にミッチ・ミッチェル(ds…M1-3 & 6-8)、エディ・クレイマーにJohn Janseがプロデュースに名を連ねています。全8曲収録です。

まずはカウベルにギターリフ絡んで始まるアップ系M1「Dolly Dagger」で幕開け。Ghetto Fighters(back-vo…M1)のコーラスもささやかに添えつつ(後のオーバーダブ)、ジミヘンらしいキャッチーなサビを持つどちらかといえばルージーなロックチューン。節々にギターソロを添えつつ、ギターカッティングから始まるミディアム系M2「Earth Blues」は、そもそもはバンド・オブ・ジプシーズの音源を元に、一部をミッチ・ミッチェルの新録に置き換えてまとめられたモノらしい。The Ronettes(back-vo…M2)の女性コーラスらも色を添えてのこちらとルージーなロックチューン。終盤のギターソロは左右に音を振り分けつつ、ジミヘンがしそうな事をしています。

ギターカッティングに左右にソロを重ねて始まる少しスロー系M3「Pali Gap」は、ビリー・コックスが奏で出したベースラインに奔放にギターソロ重ねての(編集で組み合わせての)セッション音源。後にタイトルをマイケル・ジェフリーがタイトルをつけたらしい。ギターのリフにタム廻し組み合わせて始まるアップ系M4「Room Full Of Millers(邦題:鏡の部屋)」は、朗々と歌い飛ばすロックチューン。左右それぞれからの歌伴ギターを掛け合わせて「らしく」整えています。終盤にフェードアウトからのフェードイン的な効果も交えています。そしてM5「Star Spangled Banner(邦題:星条旗 アメリカ国家)」(Fransic Scott Key作)は、珍しいスタジオバージョン。ギターシンセを用いてて、先進的な思想のジミヘンを確認できます。

サラリとキメて始まるアップ系M6「Look Over Yonder」は、とにかくシンプルなロックチューン。中盤にギターソロ、またチキチキに変化させたりと緩急持たせて、最後はギター音かき鳴らしてエンディングに繋げれば、ここで唯一のライブ音源でスローなチキチキ風M7「Hear My Train A Comin'」は、1970年5月30日にバークレイ1stショーからの音源(2ndショーはこちらの2)。朗々と歌い飛ばしてのブルースで、魂のギターソロを中盤と終盤に存分に披露。特に終盤のはドラムも有機的に絡んでいく。

最後はギターがリードしてのスローなチキチキ風M8「Hey Baby(New Rising Sun)」は、キメ的なモノ挟んでリフを積み重ねる序盤、気持ちテンポアップし、ギターがリードし、歌へと突入。ブルージーなロッカバラードで、中盤にギターソロを挟んでまとめ上げています。

上の1でまあまあいい音源使ったのか、少し残念さが漂う1枚でした〜。

その他参加ミュージシャン。ビリー・コックス(b…M1-4 & 7-8、back-vo…M2)、ノエル・レディング(b…M6)、Buddy Miles(ds…M4、back-vo…M2)、Juma Sultan(perc…M1,3 & 8)。

3:「マシン・ガン ザ・フィルモア・イースト・ファースト・ショー 1969年12月31日」:Machine Gun - Jimi Hendrix The Fillmore East First Show 12/31/1969
マシン・ガン ザ・フィルモア・イースト・ファースト・ショー 1969年12月31日
ジミ・ヘンドリックス
SMJ
2016-10-05

こちらは、結果的には短命であったけど、ジミ・ヘンドリックス(g & vo)にビリー・コックス(b & back-vo)、バディ・マイルス(ds & back-vo)=バンド・オブ・ジプシーズのデビュー・ライブの1stショーの模様を収録したモノ。編集版は「バンド・オブ・ジプシーズ」(レビューはこちら)で発表されてるんだけど、こちらは1stショーのみをしっかりとした形にしてのモノ。プロデューサーはエディ・クレイマーにジェイニー・ヘンドリックス、John McDermottが務めて、全11曲収録です。

まずは司会者の紹介経て、ギターがリフかき鳴らして始まる少しスローなチキチキ曲M1「Power Of Soul」で幕開け。ギターがリフ発展させながらドラムフィルからギターソロは、ワウ用いながらウネウネと展開、そして中盤からようやく歌い出すジミヘン。再びリフ繰り返してギターソロ被せてタイトルコールして迎えるエンディング。

ギターがリフ奏でて始まるアップ系M2「Lover Man」は、ギターかき鳴らしながら歌い飛ばしてのロックチューン。中盤にギターソロ挟んで端的に披露すれば、ジミヘンのMC挟んでギターと共に荒々しくシャウトして始まる少しスロー系M3「Hear My Train A Comin'」は、この時期によく披露していたブルースロック。中盤に荒々しくも存分にギターソロを披露、歌を繰り返した後。また気の赴くままにギターソロをかき鳴らす。

キメからリフ繰り返して始まるアップ系M4「Changes」は、ドラムのマイルスが高らかにリードを取ってのロックチューン。何かその歌声が新鮮で、中盤から徐々に音量落としつつも、徐々に元に戻してシャウトするマイルス。あえてギターソロを展開せずにのジミヘン。ギターが繰り出すリフにタム連打絡めて始まるアップ系M5「Izabella」は、お得意のリフ軸に歌い飛ばしてロックチューン。中盤にギターソロを挟んでサラリと披露すれば、アルバムタイトルでギターにベース重なって始まるスロー系M6「Machine Gun」は、ギター大いに絡めながら高らかに歌い上げてのブルースロック。中盤のリフにはコーラス被せつつ、ギターソロへと発展。静かに転じて繰り返す歌にはマイルスのコーラスも重なって、エンディングへとなだれ込む。

存分にギターがリードして始まるスローなチキチキ曲M7「Stop」(Jerry Ragovoy & Mort Shuman共作)は、再びマイルスが高らかにリード取ってロックチューン。時に倍テン、歌伴ギターやジミヘンがコーラス添えて進行。中盤にギターソロを挟めば、MCから荒々しくギターカッティング重ねて始まるアップ系M8「Ezy Rider」は、ジミヘンがギター弾いて歌ってのロックチューン。中盤にギターソロをしっかりと、そのまま少しテンポアップしてエンディングへとなだれ込む。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M9「Bleeding Heart」(Elmore Jones作)は、超まったりなブルース曲。自身のギターを絡めながら歌い飛ばすジミヘン。中盤に魂のギターソロを挟めば、MC経てギターカッティングして始まるアップ系M10「Earth Blues」は、ストレートなロックチューン。コーラス交えて展開するそのサビはキャッチー。中盤と終盤、存分にギターソロを披露、キメ繰り返してエンディング。

最後はギターに16刻み重なって始まるミディアム系M11「Burning Desire」。タイトルコールを軸として展開するロックチューン。テンポアップして荒々しくギターソロを展開、チキチキに変化してクールダウン、ギターソロを静かに展開も、元のビートに戻って徐々にテンポアップ、エンディングへとなだれ込む。バンドが完成している事をしっかり示して幕を閉じます。

4:「ボース・サイズ・オブ・ザ・スカイ」:Both Sides Of The Sky〜Jimi Hendrix
ボース・サイズ・オブ・ザ・スカイ
ジミ・ヘンドリックス
SMJ
2018-03-14

こちらは、2010年発表の「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」(レビューはこちら)、2013年発表の「ピープル、ヘル・アンド・エンジェルズ」(レビューはこちら)に続いての未発表音源3部作の最終作として発表となった1枚。プロデューサーは、エディ・クレイマーにジェイニー・ヘンドリックス、John McDermottが務めて、全13曲収録です。

特にバンド・オブ・ジプシーズ(以降、BOG)=ジミ・ヘンドリックス(g…M1-10 & 12-13、sitar…M13、b…M10-11、vibes…M10、vo…M1-4,6,8 & 12)、ビリー・コックス(b…M1-2,4,6,8 & 12)、バディ・マイルス(ds…M1-2,4,6-7 & 11-12、back-vo…M6)の音源を軸としてるんだけど、エクスペリエンス=ノエル・レディング(b…M3)やミッチ・ミッチェル(ds…M3,5,10 & 13)らとの音源も含まれていますね。

まずは奔放にギターかき鳴らし、リフ奏でて始まるアップ系M1「Mannish Boy」(Ellas McDaniel, Mel London & マディ・ウォーターズ)で幕開け。1969年4月22日録音で、ここがバンド・オブ・ジプシーズ(以降、BOG)の初セッションらしい。スネア4つ打ちを軸として手堅くまとめていて、サビ最後のスキャットオンギターは印象的。ギターのリフにキメ重ねて始まるアップ系M2「Lover Man」は、1969年12月15日の録音で、直進的なロックチューン。中盤にギターソロを挟みつつも、慣らし運転的に手堅くまとめています。

ギターと共に奔放にシャウトして始まるスローなチキチキ曲M3「Hear My Train A Comin'」は、1969年4月9日の録音で、エクスペリエンス末期の音源。どことなく粘り気たっぷり、中盤と終盤のギターソロはワイルドにかき鳴らす。末期とはいえども全員がキレッキレ。

ギターカッティングから始まるアップなウンチャ!M4「Stepping Stone」は、1969年11月14&18日の2日間の録音で、疾走感溢れたカントリーロック調。BOG始動直後の音源で、ギターはオーバーダブしつつも徐々に走った印象。

ギターカッティングからのアップ系M5「$20 Fine」(スティーブン・スティルス作)は、後のM11と同じの1969年9月30日録音で、スティーブン・スティルス(org & vo…M5 & 11)とのセッション音源。スティルス自身がリード取っての朴訥としたロックチューン。Duane Hitchings(p…M5)もピアノ参加し、バッキングに徹したジミヘンも好演。

左右からの2本のギター掛け合って(多重だけど)始まる少しスローなチキチキ曲M6「Power Of Soul」は、1970年1月21日の録音で、同年1月28日にBOGは解散してるので、ある意味で末期のモノと言える。上の3M1でも感じたんだけどホントに展開多くて落ち着かない?まとまり感ない楽曲のように感じちゃう。ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M7「Jungle」は、1969年11月14日の録音で、ギターとドラムでのモノ。途中からチキチキ風に変化し、カッティングを軸に進行。どことなく構成の確認的な印象もある。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M8「Things I Used To Do」(Eddie Jones作)は、1969年5月7日の録音で、ジョニー・ウィンター(g…M8)とのセッション音源。ドラムはDallas Taylor(ds…M8)で、ジミヘンのギター(左)とジョニーのスライド(右)は、それぞれでソロを披露。終わりはグダグダ感あり。

ギターがリードしてのスローな3連シャッフル曲M9「Georgia Blues」は、1969年3月19日の録音で、ロニー・ヤングブラッド(sax & vo…M9)がリード取っての王道なブルース曲。John Winfield(org…M9)やHank Anderson(b…M9)、Jimmy Mayes(ds…M9)が参加しつつも、ジミヘンは奔放に歌伴、そしてソロを取り、終盤にはヤングブラッドは大いにブロウしてのテナーソロを挟みます。

ギターでコード重ねて始まるスローな跳ね系M10「Sweet Angel」は、1968年1月28日、唯一のロンドンのオリンピックスタジオ録音で、こちらもコードと構成を確認したかのモノ。

オルガンがリードして始まるアップ系M11「Woodstock」(ジョニ・ミッチェル作)は、1969年9月30日の録音で、上のM5と同様にスティルスがリード取ってのロックチューン。ギター音は一切なくってジミヘンはベースを担当、グルーヴィーにライン生んでます。

スパニッシュにギター鳴らして始まるミディアム系M12「Send My Love To Linda」は、1970年1月16日の録音で、しばしは弾き語り、中盤からトリオ編成となってギターソロを展開。BOGでとりあえず何か生み出そう的な音源。

連打するタムにギター重ねて始まるアップ系M13「Cherokee Mist」は、1968年5月2日の録音で、ギターにシタールを重ねて、どことなくな退廃感溢れたインスト曲。中盤からはスネア交えたビートに変化してリフを繰り返し、トリップ感?そんなのを感じさせて幕を閉じます。

これで未発表音源の旅が最後かどうかは分かりませんが、以降のがライブ音源ばかりですので、ホントにそうなのかもしれません。

CDコレクションその2701…「ジェフ・ベック」2枚!!

今回は、本年1月10日に亡くなった不世出のギタリスト=ジェフ・ベックの2枚がお題目。

1:「フー・エルス!」:Who Else!〜Jeff Beck
フー・エルス!
ジェフ・ベック
エピックレコードジャパン
1999-03-13

まずはこちら。ジェフ・ベック(g)が1989年前に発表した「ギター・ショップ」で共演したイングランド出身のキーボード奏者トニー・ハイマス(kbds & noises)を共同プロデューサーに迎えて、10年ぶりに制作したリーダー作です。全11曲収録。

まずはギターがリードしてのアップ系M1「What Mama Said」(Jennifer Battenとハイマスとの共作)で幕開け。Simon Brint(edit)が編集でクレジットされており、積み重ねたリフやベース、中盤にギターソロを配して、またリフにドラムフィル絡めて唐突に迎えるエンディング。

シーケンサー鳴り響いて始まるアップ系M2「Psycho Sam」(ハイマス作)は、ピノ・パラディーノ(b…M2)とManu Katche(ds & perc…M2)を迎えてギターが朴訥とテーマ奏でていく。中盤にエキゾチックな響きのギターソロ、終盤にエッジ効いたギターソロを挟んで、そのまま観客の歓声?スローな3連シャッフル曲M3「Brush With The Blues」(ハイマスとの共作)は、ライブ音源で、正にブルースなんだけど間の活かし方が絶妙、無駄な音は一切なくってそこが震える刺激を醸し出す。中盤にギターソロを挟みます。

ギターリフから始まるミディアム系M4「Blast From The East」(ハイマス作)は、時折拍抜きなリズムの中でギターが中近東風なテーマを重ねていく。中盤のギターソロもどことなく中近東風に展開し、スペーシーなシンセ音にギター重ねて始まるM5「Space For The Papa」(ハイマス作)は、時折のタイトルコール挟みつつも朴訥と進行する。かすかな伴奏の中でエッジ効いたフレーズをブチ込みつつなソロをしっかりと展開。

シンセ音ささやかに鳴り響いて始まるスローな跳ね系M6「Angel(Footsteps)」(ハイマス作)は、ギターが朴訥とテーマ重ねていく。1音の響きが重く、それを丁寧に紡いで〜という印象。ギターリフからのアップ系M7「THX138」(ハイマス作)は、多分、ジョージ・ルーカスの映画に影響を受けたんだろうけど、ギターがテーマ奏でてのどことなく電脳系ロックな印象の楽曲。中盤のギターソロも弾きまくるというより印象派な形で展開し、ギターリフからの8分の7拍子曲M8「Hip-Notica」(ハイマスとの共作)は、ギターがテーマ奏でてのどことなく退廃的な響きの楽曲。中盤にその延長でのギターソロを挟みます。

カウベルによるカウントからギターがリフ奏でて始まる少しスロー系M9「Even Odds」(ヤン・ハマー作)は、作者ヤン・ハマー(kbds & ds…M9)を迎えて、分かりやすいロックを展開。Bメロ部分にハマーの鬼才なプログレ要素が表現されてて、終盤にかけてワイルドなギターソロも織り込みます。

Clive Bell(flu…M10)のフルートとBob Loveday(vln…M10)のバイオリンにギター重ねて始まるスロー系M10「Declan」(Donal Lunny作)は、ドラムレスながらメロディアスな響きは美しく響き渡って。こちらのみSimon Bentがプロデュースに関わっています。

最後はジェフ独奏によるM11「Another Place」(ハイマス作)。広大な大地を彷彿させる音を積み重ねて、幕を閉じます。

その他参加ミュージシャン。Jeniffer Batten(g & midi-g)、Randy Hope-Taylor(b)、Steve Alexander(ds)、Mark John(ac-g…M10)、Simon Wallace(synth…M10)。


2:「18」:18〜Jeff Beck - Johnny Depp
18
ジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ
ワーナーミュージック・ジャパン
2022-07-15

こちら、ジェフ・ベック(g、ac-g…M5、b…M3 & 8、ds…M8)と、ジョニー・デップ(rhythm-g…M2,4,6,10 & 13、ac-g…M6,10 & 12、baritone-g…M11、kbds & prog…M4、b…M1-2,4,6 & 10-12、ds…M6 & 10、perc…M9、vo…M2-4,6 & 8-13、back-vo…M8)が意気投合?奇跡のタッグを組んでの最初で最後のアルバム。

全13曲収録で、ジェフ・ベックとジョニー・デップがプロデュースを務めて、5曲(M1-2,9 & 12-13)にRobert Adam Stevenson(rhythm-g, b & back-vo…M2、p…M11-12、kbds…M1,3,9 & 11-12、prog…M1-3,9 & 12)が共同で、2曲(M3 & 11)にRobert Adam StevensonとBen Thomas(kbds & prog…M3)が共同で、1曲(M6)にTommy Henriksen(kbds, prog & back-vo…M6)、1曲(M10)にRobert Edward Bradley(rhythm-g, b & ds-prog…M10)が名を連ねています。

まずはシンセにギター重ねて始まるM1「Midnight Walker」(デイヴィ・スピラーン作)は、アイルランドのイリアン・パイプスの巨匠(らしい)デイヴィ・スピラーンのカバー。いわば孤高のギターを高らかに奏で、Vanessa Freebairn-Smith(cello…M1)のチェロも荘厳に色を添えれば、怖々しいベースライン鳴り響いて始まるミディアム系M2「The Death And Resurrection Show」(Jaz Coleman, Geordie Walker, Martin Glover & Andy Gill共作)は、イギリスのロックバンド=キリング・ジョークのカバーで、少しエフェクトかけた歌声にて荒々しく歌うデップ。サイケ感全開、非常に力強さを感じさせる。終盤にジェフはギターソロを披露。

一転して甘く歌い出してのスロー系M3「Time(邦題:安らぎの時)」(デニス・ウィルソン& K. L. ウィルソン共作)は、ビーチボーイズのデニス・ウィルソンのソロデビュー作収録曲をカバー。どことなく影のあるメロディと響きを更に強調、中盤に歌心溢れるギターソロ、リズム加わってヴィニー・カリウタ(ds…M2-4,9 & 11-13)による連打フィルにて盛り上がりを示してギターと共に締め括れば、ノイジーなギターに左右から「Motherfucker」繰り返して始まる少しスロー菜16系M4「Sad Motherfuckin' Parade」(ジェフ・ベック&ジョニー・デップ共作)は、ラップ調なジョニーに前述のMotherfucker」が掛け合って進行のどことなく記号的な楽曲。

ギターがリードして始まるスロー系M5「Don't Talk(Put Your Head On My Shoulder)」(ブライアン・ウィルソン& Tony Asher共作)は、ビーチ・ボーイズのカバーで、ジョニー抜きでまとめられたモノ。中盤にOlivia Safe(voice…M5)のスキャットを加えて崇高な印象を残せば、ピアノにアコギ重なって始まる少しスロー系M6「This Is A Song Miss Hedy Lamarr(邦題・ミス・ヘディ・ラマーに捧げる歌)」(ジョニー・デップ&Tommy Henriksen共作)は、ジョニーがエフェクト&ダブルで重ねて歌い上げての荘厳な響きのバラード曲。ストリングス隊も重なり、中盤と終盤にジェフは存在感溢れるギターソロを端的に披露します。

シンセとベースにギター重ねて始まるスロー系M7「Caroline, No」(ブライアン・ウィルソン& Tony Asher共作)は、またまたビーチ・ボーイズのカバーで、こちらもジェフの独壇場。朗々とギター奏でて自己表現する。過去にジェフの癒しとなった楽曲らしい。スローな3連シャッフル曲M8「Ooo Baby Baby」(スモーキー・ロビンソン& Warren Moore共作)は、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのカバーで、ドラムはジェフだったりするんだけど、ジョニーはシルキーな歌声を披露し、正にオールディーズしちゃってます。

別部屋からそこに入って的な冒頭のエフェクト処理経て始まるM9「What's Going On」(Al Cleveland, マーヴィン・ゲイ& Renalod Benson共作)は、ジェフのギターがテーマ、ジョニーはコーラスを添えつつも中盤からは甘くリードを取っていく。オリジナルの再現というより雰囲気の踏襲でまとめ上げ、ギターらが重々しくリードして始まるスロー系M10「Venus In Furs(邦題:毛皮のヴィーナス)」(ルー・リード作)は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカバーで、囁くようにジョニーが歌い進めての退廃的な響きに満ち溢れたモノ。ジェフは中盤にモジュレーターかけてのギターソロを披露する。

ギターアルペジオからのスロー系M11「Let It Be Me」(Pierre Delanoe, Gilbert Becaud & Mann Curtis共作)は、そもそもはフランス出身のジルベール・エコー、それをエヴァリー・ブラザーズがヒットさせた楽曲のカバーで、ジョニーが呟くように歌ってのムーディなバラード曲。ジェフは中盤と終盤に歌心溢れたギターソロを披露し、そのままピアノ従えて歌い出すM12「Stars」(ジャニス・イアン作)は、ジャニス・イアンの1974年発表曲のカバーで、ジョニーは朴訥と歌い上げて、ジェフはかすかに歌伴、爪弾くようなギターソロを奏でて、しみじみとまとめ上げています。

最後は、ギターがリードして始まるスロー系M13「Isolation(邦題:孤独)」(ジョン・レノン作)で、レノンの1970年発表曲のカバー。ジョニーの大いなるシャウト、ジェフの積極的な歌伴ギター、中盤と終盤のギターソロ、またカリウタの変幻自在なドラミングによってにロック色豊かにまとめて、大いに盛り上がり、静かにエンディング、幕を閉じます。

デップ自身もハリウッド・ヴァンパイアーズの創設メンバーとして、昔からバンド活動をしっかりしてたんだけど、レジェンド=ベックとの共演は、しっかりと向き合って水準以上の作品に仕上げてきました。ただしベックの急逝で、これが最後というのが残念。

その他参加ミュージシャン。
Jason Rebello(p…M3)、James Pearson(kbds…M5 & 7)、Ben Findley(prog…M5)、Rhonda Smith(b…M7 & 13)、ピノ・パラディーノ(b…M9)。

CDコレクションその2700…「上原ひろみ」劇伴1枚!!

さて、節目となる「〜その2700」は、世界的ジャズ・ピアニストの上原ひろみが初めて手掛けた映画サントラをお題目とします。

1:「BLUE GIANT (オリジナル・サウンドトラック)(SHM-CD)]
BLUE GIANT (オリジナル・サウンドトラック)(SHM-CD)
上原ひろみ
Universal Music
2023-02-17

5月4日で地元でも公開終了という事で、その最終上映回に馳せ参じた映画「BLUE GIANT」。ジャズを題材とした石塚真一による漫画が原作。主人公の宮本大(吹替は山田裕貴)がジャズに目覚めてテナーを手にし、成長の過程を描いたモノであります。映画では高校時代の「仙台編」をすっ飛ばして、上京してきて同窓生の玉田俊二(吹替は岡山天音)の家に転がり込み、出会った沢辺雪祈(吹替は間宮祥太朗)と共に夢に向かって突き進むまでを描いています。

その映画化に際して、上原ひろみ(p…M1-6,9-12,15,17-18,20-24 & 27-29、e-p…M7-8 & 13、kbds…M16)が劇伴を手がけて、またオケ隊使った劇伴の指揮には狭間美帆(conductor…M3,5,14,18-21,23,25 & 27)を迎えて、制作・発表となったのが本作です。若手のジャズ・ミュージシャンも多数配して〜というのも、「現在のジャズ」を伝えるという点で別の意味をも持つサントラと言えます。全29曲収録です。

ちなみにテナー奏者である主人公の宮本大は馬場智章(t-sax…M12,17,26 & 28-29)が、天才ピアニストである沢辺雪祈は上原ひろみ、大の影響でドラムを始めた玉田俊二は石若駿(ds…M17,26 & 28-29、perc…M2 & 7)が、裏の演奏者を務めています。

まずはテナーがリードしての軽快な4ビート曲M1「Impressions」(ジョン・コルトレーン作)で幕開け。非常にビ・バップすりこの楽曲は、本編冒頭で大が河原でブロウするシーンで使用されて、テーマにソロにと端的に披露すれば、アコベと弦楽器によるアップ系M2「Omelet Rice」は、ささやかな日常を描いて?ピアノや小林未侑(cla…M2 & 7)のクラリネットがユーモラスにメロディを取ります。

アコギやフルートがリードしての少しスローなチキチキ風M3「Day By Day」は、両者が穏やかなメロディを重ねていく。終盤は弦楽器隊が色を添えて、ピアノがリードしてのアップ系M4「Kawakita Blues」は、田辺充邦(g…M4)のワウ絡めたギターとの丁々発止を端的に披露する躍動感溢れた楽曲。ギターのコード弾きがリードして始まるスロー系M5「Ambition」は、弦楽器隊を従えてかすかに盛り上がり、シンプルなメロディをピアノやギターが紡いでいく。

そしてタイトル曲と言えるM6「BLUE GIANT〜Cello & Piano〜」を、ピアノとチェロの二重奏にて。ここでは厳かに一節のみを披露すれば、アコベがリードしてのアップな8ビート曲M7「Motivation」は、エレピにフルートがシンプルなメロディを重ねて、ギターがリードしてのゆったり4ビート曲M8「In Search Of…」は、ユーモラスなメロディをギターでサラリと伝えて、ピアノがリードしての少しスローな跳ね系M9「The Beginning」は、ピアノにトランペットが小粋にメロディ伝えての少しファンク色高めなモノ。ピアノがリードしてのスロー系M10「Monologue」は、厳かにアコベと弦楽器隊が色を添え、ピアノと時に三原万里子(tb…M10 & 15)のトロンボーンがメロディ伝えての叙情的な楽曲。

喰ったキメからのミディアム系M11「Forward」は、トランペットやフルートがメロディ奏でての躍動感溢れる楽曲。テナーがリードしてのブラシ4ビート曲M12「Another Autumn」は、ジャジーな響き全開のムーディな楽曲で劇中の演奏シーンでの使用曲。ベースにコンガ絡めて始まる少しスローなチキチキ曲M13「Next Step」は、ギターにエレピがテーマ奏でてのグルーヴィーな楽曲で、弦楽器隊がリードしてのスロー系M14「Challenge」は、トランペットも添えながらどことなく内省的なメロディを一節のみ披露し、小刻みなハチロク曲M15「Kick Off」は、その躍動感溢れるリズム隊とは真逆?弦楽器隊とトロンボーンがゆったりめなメロディを繰り返す。

トランペットとテナーによってのサビ始まりなミディアム系M16「Samba Five」(陣内一真作)は、サンバ調なビートの中で両者が朗らかなテーマを繰り返す。中盤にトランペットソロ、指弾きベースソロを挟みます。ブイブイとテナー独奏して始まるM17「N.E.W.」は、キメ的シンコペーションから高速4ビートやキューバンビートに変化し、テナーがテーマにソロを展開する。中盤にようやくひろみ嬢がしなやかなピアノソロを披露し、終盤には両者の掛け合い。ジャズらしさを感じさせます。

ピアノがリードしてのスロー系M18「Recollection」は、弦楽器隊にアコギを従えながらの端的なメロディを積み重ねていく。中盤からは弦楽器隊の重奏を重ねて情感豊かに展開すれば、弦楽器隊の調べからのスロー系M19「No Say Out」は、ギターが単音積み重ねてテーマ展開。ピアノがリードして始まるスローな3連系M20「New Day」は、ギターが単音積み重ねてテーマを。弦楽器隊による間奏は徐々に盛り上がって叙情的に響き渡る。続くM21「Reunion」は、そのM20を反芻、発展させた形で、弦楽器隊がリードしていく。

アルトがリードしての軽快な4ビート曲M22「Count On Me」は、本間将人(a-sax…M22、t-sax…M1 & 16)のアルトがテーマにソロに、またピアノソロを挟んでテーマ反芻、小粋に迎えるエンディング。M23「Faith」は、ギターと弦楽器隊が朗らかなテーマ一節を奏でる。ピアノが和音重ねてのスロー系M24「Nostalgia」は、弦楽器隊を従えながらどことなくしみじみとした響きを醸し出して、続くスロー系M25「What It Takes」は、ギターが和音重ねた後、弦楽器隊とアコベ、オーボエによってのクラシカルな響きの楽曲。

テナーがリードしてのアップなキューバンリズムによるM26「We Will」は、石若駿のドラムとのデュオによるモノ。中盤にテナーソロにドラムソロをしっかりと挟んで丁々発止しちゃんだけど、終盤に事故で来れなくなった雪祈抜きでの渾身のシーンで使用されたモノ。ピアノがリードしてのスロー系M27「From Here」は、美メロをピアノに弦楽器隊で積み重ねていく。オーボエやトランペットも色を添えて、クラシカルな響きでまとめ上げてます。

テナーがリードしてのアップな8分の7拍子曲M28「First Note」は、テナーがテーマを取って本編で何度となく使用された楽曲。シンバルレガート従えてのピアノソロしばし、後を受けてブイブイとテナーソロ、テーマ反芻して迎えるエンディング。最後はタイトル曲と言えるM29「BLUE GIANT」。ゆったりワルツの中でテナーが厳かにテーマを重ねていく。テナーソロ挟んで静かにエンディング、幕を閉じます。

節々に表現されてる上原ひろみらしさ。作ったメロディも饒舌にならずにシンプル&キャッチーにまとめてて、別の才能開花!?な印象を受けました。

その他参加ミュージシャン。園田大輔(g…M2,7-9,13-15 & 18-19)、井上銘(g…M3,5,20,23 & 25)、田中晋吾(b…M1,4,16 & 22)、Marty Holoubek(b…M2-3,5,7-11,13,15,18,20-21 & 24-25)、中林薫平(b…M12)、柴田亮(ds…M1,4,16 & 22)、伊吹文裕(ds…M3 & 20-21、cymbals…M27)、菅野知明(ds…M7-9,11,13 & 15)、井川晃(ds…M12)、神農広樹(oboe…M25 & 27)、野津雄太(flu…M3 & 20-21)、片山士駿(flu…M7 & 11)、佐瀬悠輔(tp…M9 & 11)、伊藤駿(tp…M14 & 27)、村上基(tp…M16)。弦楽器隊は、西江辰郎(vln…M2-3,5,7,10-11,13-15,18-21,23-25 & 27)、田中直貴(vln…M2-3,5,7,10-11,13-15,18-21,23-25 & 27)、田中笑美子(vln…M2-3,5,7,10-11,13-15,18-21,23-25 & 27)、ビルマン聡平(vln…M2-3,5,7,10-11,13-15,18-21, 23-25 & 27)、松千鶴(vln…2-3,5,7,10-11,13-15,18-21 & 23-25 & 27)、中恵菜(viola…M2-3,5,10-11,14-15,18-21,23,25 & 27)、古屋聡見(viola…M2-3,5,10-11,14-15,18-21,23,25 & 27)、向井航(cello…M3,5-6,10-11,14,18-21,23,25 & 27)、下島万乃(cello…M3,5,14,18-21,23,25 & 27)、篠崎由紀(cello…M10-11)。

さて、前回「〜その2600」が昨年9月26日のこちらで、Perfumeの最新作でした〜。

やっぱり配信購入分も増えてて、「〜その2601」から「〜その2700」の間で4投稿してましたね〜。
CD音源の方は、173タイトル増えて、これまでに6,293タイトルを紹介した形。
やっぱりシティポップ関連とかブートレグなライブ音源に手を出しちゃってる昨今だけどね〜。
引き続いてよろしくお願いいたします〜。

CDコレクションその2699…「小曽根真」最新ライブ作1枚!

今回は、小曽根真のライブ作がお題目です〜。

1:「A Night in Tokyo (Live at Bunkamura Orchard Hall 2013)
A Night in Tokyo (Live at Bunkamura Orchard Hall 2013)
UNIVERSAL MUSIC LLC
2023-04-21

こちら、実は10年前のモノで、2013年12月12日にBunkamuraオーチャードホールで行われたライブ音源。メンバーは小曽根真(p)とバークリー音大の学友であったジェフ・"ティン"・ワッツ(ds)、ブランフォード・マルサリス(t-sax)、そしてそこに現代の最高峰のベーシストであるクリスチャン・マクブライド(b)の4名編成。このメンバーでこの5月にライブを行うようで、その紹介的な意味合いのあるのが本作です。全5曲収録で、全てが小曽根さんの作曲です。

まずはピアノ&アコベにテナー掛け合って始まるM1「Encounter」で幕開け。軽やかな4ビートやファンクビートにピアノがリードしての塊でテーマが構成。ここからがソロパートで、ゆったり4ビートとなってのテナーソロは、途中で軽やかな4ビートに変化、続くピアノソロはしばしフリーパート経て、ゆったり4ビート、そして軽やかな4ビートに、またアコベソロも、ゆったり4ビートから軽やかな4ビートにと、それぞれあるフレーズが引き金となってリズムが変わり、そんな中でそれぞれが自己表現。塊なテーマを反芻、その中でドラムフィル重ねてスパッと迎えるエンディング。

ピアノがどことなく不思議なメロディ奏でて始まるゆったりワルツM2「My Witch's Blue」は、リズム隊加わって様子見ながらなしばし。インテンポとなってアコベソロ、軽妙にピアノソロを展開、テーマに戻ってテンポ加速し、エンディングを迎えます。

ピアノがブルージーにリードし、テナー重なって始まるM3「Lazy Uncle」は、しばしの重奏、掛け合って間を埋めつつの緊張感ほどばしる時間、そしてテナーソロ、独奏によってのピアノソロを挟んで、掛け合いソロをしばし展開、小粋にエンディングを迎えます。

タム連打を軸にドラムソロを展開、テナーが割って入ってテーマ展開してのM4「Take The Train Train」は、軽やかな4ビート加わって軽妙なピアノソロ、荒々しげな?テナーソロ、そしてマクブライドらしい強めな圧でのアコベソロ、リフ絡めてのドラムソロ経てテーマ反芻、ドラムがリードしてエンディングを迎えます。

最後はピアノとテナーが厳かに音重ね合って始まるM5「Where Do We Go From Here?」。ピアノ独奏の箇所も挟みながらも、あえて埋める事なく間を活かした形で進行。中盤に挟んだテナーソロで一定の盛り上がりしつつ、静かにエンディングを迎えます。

このメンバーでの公演は東京と神戸で行われる模様。いずれ改めてそのライブ音源が発表されると嬉しいなぁ〜。
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