9月14日、アルゼンチンのコルドバでアルゼンチン代表対ブラジル代表の試合が行なわれた。
 「スーペルクラシコ・ダス・アメリカス」(アメリカ大陸のスーペルクラシコ)と銘打たれた対戦で、両国で一試合ずつ戦って、勝者にトロフィーが送られる(ブラジルでの対戦は9月28日)。ただし、FIFAが定めるAマッチデーではないので、出場するのは国内でプレーする選手だけ。

 ブラジルとアルゼンチンは、1914年以降、コパ・ロッカと呼ばれる定期戦を行なっていたのだが、1976年を最後に中断されていた。それが再開された格好だ。

 ブラジルのフォーメーションは、4-3-2-1。3ボランチで、2列目のネイマールとロナウジーニョがチャンスを作り、トップのレアンドロ・ダミアン(以下、ダミアン)がゴールを狙う。この3人は、ベストメンバーでもレギュラーだ。一方、アルゼンチンは4-4-2。ベストメンバーでレギュラーを張る選手は一人もいない。

 前半12分、ブラジルが左に流れたネイマールがドリブルで突破し、ライナー性の低いクロス。これをダミアンがDFに競り勝ってファーサイドで合わせたが、ポストを直撃した。アルゼンチンも前半15分と34分に決定機を作ったが、シュートは際どく外れた。

 後半は、アルゼンチン選手の運動量が低下してブラジルが優勢。32分、ダミアンが右タッチライン沿いでボールを受けると、ヒールリフト(両足の間にボールを挟み、前方に跳ね上げてマーカーの頭上を越すトリックプレー)を決めてDFを完全に置き去りにし、角度のないところからシュートを放つ。これが、ファーサイドのポストを叩いた。
 その後、33分にアルゼンチンのFWモウチェが右サイドからシュートを放ったが、これはブラジルのGKジェフェルソンがキャッチ。その3分後、ロナウジーニョがゴール前中央のFKを狙う。ボールはゴール右上隅へ飛んだが、アルゼンチンGKオリオンに防がれた。

 結局、試合は0対0の引き分け。「スーペルクラシコ」というキャッチフレーズの割にはやや内容に乏しかった。それでも、ブラジルにとってはダミアン、ネイマール、ロナウジーニョ、DFデデ、GKジェフェルソンらが好プレーを見せたのが収穫だった。

 ダミアンは、このブログでも取り上げたばかり。8月のフラメンゴ戦でバイシクルキックを叩き込み、この試合ではヒールリフトと、大柄だが技術が高く、プレーに華がある。このところ、セレソンの試合で決定機を外しまくっているパット(現ミラン。ダミアンと同じインテル出身で同い年)にとっても大きな刺激材料となるのではないだろうか。