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観た映画を忘れないように書き続けて行きましょう! Twitterでもブログ更新報告しています(hiropp1967)。

「ソウ」1~6、ファイナル3D Part3

『ゲームの終焉』

あんまり反響の無い「ソウ」シリーズレビューの最後です(笑)

原題は「SAW 3D」。「ファイナル」とは付いていないし、本作のラストも少しだけ謎を残しているので、邦題の先走り?かと思ったのだが。調べてみると、公開前に制作会社に問い合わせをして、「続編」「スピンオフ」「ビギニング」一切制作しないとの言質をとっての邦題だったらしい。今作が正真正銘の「ファイナル」である。

「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010) 
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前作ラストでジルの罠から辛くも逃げ切ったホフマン。正体がばれてしまった自身の安全の前にジルを殺害しなければ気が済まない。避けた顔面を自分で縫いながら、最後の”ゲーム”を始めるのであった。

一方その頃、マスコミではある男が人気になっていた。その男ボビーは「”ゲーム”の生還者」として 本を出版し、テレビにも引っ張りだこなのだ。そして、被害者の会を結成して、過去の生還者達との会合をビデオに撮って宣伝しているのであった。

その会合に出席していた医師ゴードン(第一作で脚を自ら切り落として生還)に皮肉を込めた疑惑をぶつけられるボビー。そう、彼は「生還者」では無かったのだ、振りをすることで大金を稼いで いたのであった。

一抹の不安に 襲われるボビー、そして案の定駐車場で拉致されると本物の”ゲーム”に参加させられてしまう。テレビ画面には愛する妻が映し出されている。彼女を助けたければ三つの試練を時間内にクリアしなくてはならない。

その頃、警察にはホフマンから犯行予告のビデオが届いていた。犯行を止めたければ警察が保護しているジルを引き渡せと言うのだ。担当になったのはホフマンと因縁浅からぬマット捜査官。 送られて来たビデオの手がかりを元にホフマンを追いつめて行くマット。

ホフマンは本当に最後のジグソウなのか、ボビーは”ゲーム”から生還できるのか、ジルの命運は・・・?最後の”ゲーム”が始まった。

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まあ、一応全部の謎は解けたみたいだし、謎の人物の正体も明らかになるし、悪くは無いのだけど、最終作としての迫力に欠けている。3Dにする意味もわからないしね。それにしても、本作の”ゲーム”は全て駄目である。ネタばれになるけど、一つだけ”ゲーム”を紹介する。

オープニング。ショッピングセンターのショーウィンドウの中、二人の男が両手を電気のこぎりの前に縛り付けられて相対している。天井にはお腹をこちらに向けて張り付けにされている女。彼女の下には上を向けられた電気のこぎりが設置されている。男が腕を引くと上に向けられた電気のこぎりが傾いて女性は助かる、でも反対側の男は引っ張られて切り刻まれるという仕組み。

つまりはじっとしていれば女が死に、助けたければどちらかの男が死ぬということで、てんで”ゲーム”の体をなしていない。この時点で僕のがっかり感はマックスになってしまった。”ゲーム”を公開する意味もわからないし、仕掛けも幼稚すぎる。ただ単に女のお腹が切られて内蔵が飛び出るシーンを撮りたかっただけじゃないのかな。

その後始まるボビーの”ゲーム”も中途半端なものばかり。当然「生の尊さを再認識する」等と言う基本理念はかけらも無い。映画自体はそんなに悪くなくて、最後まで面白く観れるのだけど、「ソウ」シリーズだと思うと不満がたくさん出て来てしまう。

多分「ソウ」の本当のファンは、グロいシーンや残虐性よりも、パート1に代表されるどんでん返し的なミステリーを望んでるのではないだろうか。それが、いつの間にかミステリー性は薄れて、残虐性だけが全面に出てきてしまったので、シリーズの終焉も当然の結果なのであろう。

興行成績が全ての映画界とはいえ、設定は素晴らしかったので残念である。でも数年後には平気で続編が出て来そうだなぁ・・・。



「ソウ」1~6、ファイナル3D Part2

という訳で「ソウ」シリーズのレビューパート2であります。ちなみに僕は「ソウ」シリーズ以外にも「ファイナル・デスティネーション」シリーズも好きなのです。前にどこかで書いたけど、やはり”リアル”よりも”リアリティ”が面白いですな。災害にしろ、殺人にしろ映画の中で十分だと思う訳であります。

「ソウ4」(2007)
またもや一年後に作られた続編四作目。昔のジェイソンみたいにホラー界の寅さんを狙っているのか?(笑)

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前作でついに死んでしまったジグソウことジョン・クレイマー。後継者と思われていたアマンダも死んでしまい、誰もが事件は終わったと思っていた。しかし、そんな彼らをあざ笑うかのようにジグソウの死体の中からは一本のテープが発見される。ホフマン刑事が再生すると「まだゲームは終わっていない」とのメッセージが・・・

一方SWAT隊長のリッグはいつの間にかジグソウの”ゲーム”に巻き込まれていた。荒くれ刑事のエリックとこれまたいつの間にか監禁されているホフマン刑事を助けたければ”ゲーム”に勝利しなければならない。リッグに与えられたゲームとは、証拠不十分で不起訴となった悪党たちに”ゲーム”を仕掛けていくというもの。時間内に指令を完遂し、二人の刑事を助けなければならない。

同じ頃、ジグソウには共犯者がいると推理したFBIのストラム捜査官は、ジョンの元妻ジルを呼び出し尋問を始める。そして、ジョンの過去、ジョンがジグソウになった動機が明らかになっていく。

そんな中、リッグを中心に”ゲーム”は展開されている。しかし、ジョンが死んでしまった今、誰が”ゲーム”を操っているのであろうか・・・?

本作でジグソウの本当の後継者が明らかにされる。この後は彼とジルを中心に物語は展開していく。ちょっと意外な人物・・・というかジグソウっぽくないと個人的には思うのだけど、ファイナルまで彼はがんばるよ(笑)


「ソウ5」(2008)
またも一年後に・・・以下同文(笑)いやもう、ほんとによくもまぁネタが尽きないものだなと感心してしまうよ。
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前作のラストでジグソウの罠にはめられたストラム捜査官。しかし、ジグソウも想像しなかった方法で”ゲーム”から生還すると、彼が目にしたのは無傷で脱出してきたホフマン刑事の姿であった。

もしかしたら、ホフマン刑事こそがジグソウなのでは?と疑いを持ったストラムだったが、怪我の為に操作から外されてしまう。上司の許可無しに単独でホフマンの操作を始めるストラム。しかし、彼もいつの間にか”ゲーム”に巻き込まれていくのであった。

同じ頃、不気味な刃物の光る部屋で男女五人が目を覚ます。彼らの首には首輪がはめられていて、時間内に鍵を外さないと刃物で首が切り落とされるのだ。一つの部屋で一人ずつ死んで行き、最後に生き残るのは誰なのか・・・。そして、生き残る為に仕組まれたトリックとは?

またも時間と場所が交錯して、ジョン不在(過去の思い出で出演はしているが・・・)でも緊張感は途切れず面白い出来になっている。当初の理念(「生の尊さを知るために、痛みを感じる」)に乗っ取ったゲームも多く、期待を裏切らない作品。でもやっぱりホフマンは好きになれない(笑)

「ソウ6」(2009)
ええと、一年後に作られた・・・もういいか(笑)なんでも、本作は大コケしたらしく、そのせいでシリーズが終わることになったとか・・・。

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まんまとストラムをしとめることに成功したホフマン。しかも、彼にはチャンスを与えた上での殺害だったため、自分こそが正当なジグソウ後継者になったと思い込む。そして、行方不明になったと思われているストラムを真のジグソウだと思わせるべく行動を開始する。

そんな中、目の上のたんこぶはジョンの元妻ジルの存在だった。彼女はジョンから遺産を受け継いでいて、後継者になる資格も十分であった。本心を隠しながらジルを煽って共犯者へと仕立て上げて行くホフマン。

彼らのターゲットとなったのは、ジョンの遺産の中にあったゲーム参加者リストのウィリアムだった。彼はアンブレラ保険会社の副社長で、会社の利益を重視するあまり保険で助かるはずだった人々を何人も見殺しにしてきたのであった。

今回のゲームの内容は”人助け”。といっても、複数の人間の命を握らせて、その中の何人かは必ず死ぬ、君は誰を助けるのかね?といった形の人助け。保険会社に関係ある人物が次々と出て来てはウィリアムの手によって助けられ、そして殺されて行く・・・。ゲームをやり遂げた彼を待つものは一体なんなのだろうか?

かんっぺきに基本理念が壊れています(笑)。まずは冒頭のシーン、二人の男女が監禁されて、助かるには自分の肉や骨を削って計りに乗せるというもの。重い方が生き残り、軽い方は死ぬというルール。つまりはどちらかが必ず死ぬということで、必死に痛みに耐えてがんばっても生き残れない場合もある。五作目にあったような逃げ場はどこにもない。

またウィリアムのゲームもひどい。監禁された人達の命は彼が握っていて、しかも確実に全員は助からないというルール。これはホフマンとジルが作ったゲームで、ジョンでは無いからかなって思ってたら、生前のジョンのビデオが出て来ちゃうからもう駄目でしょう。

まあ、本当の理由は違うかもしれないけど、個人的にはその辺がコケた理由じゃないかと思うのであります。

という訳で、ここまで楽しませてくれた作品に敬意を表して、ラストのレビューはピンで書こうと思います。よろしく。


「ソウ」1~6、ファイナル3D Part1

いつもお世話になってるWOWOWさん(笑)で昨年一挙放送をしていたので、ほぼ一気に鑑賞してしまいました。「ファイナル3D」以外は観たことあったのだけど、人間関係とか、出演者とかこんがらがってたので、通しで観てすっきり。一作ずつレビューしようかと思ったけど、めんどくさいので七作一気に行かせてもらいます(笑)

このシリーズの基本的な設定は殺人鬼ジグソウ(本人は”殺人鬼”ではないと主張。なぜなら直接は手をくだしていないから。)が生きる悦びと尊さを知らない人々に死のゲームを仕掛けて行くというもの。自らの肉体を犠牲にしてゲームに勝利すると、生命の素晴らしさに気づき、これからの人生を無駄に生きないであろう、というのがジグソウの目的である。しかし、作品中には少々疑問の残るゲームもあり、矛盾は多い。

「ソウ」 (2004)
記念すべき第一作良くできた作品だとは思ったけど、まさかここまでのロングシリーズとなるとは・・・。
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薄汚れたバスルームで目覚めた写真屋アダム。バスタブの中に沈められていた彼は窒息寸前のところで目を覚ましたのだった。意識がはっきりしてきて、部屋の中を見回すと、部屋の中央には血まみれでうつぶせに倒れている男、対角線上にはやはり気を失っているらしい男がいる。

中央の男はどうやら死んでいるらしくぴくりとも動かない。しばらくすると、反対側にいる男、医師ゴードンも目を覚ます。彼とアダムの足は鎖で壁に繋がれていて、逃げ出すことはできない。部屋の中に置かれいるのはレコーダー、テープ、銃弾一発、煙草二本、着信専用携帯電話、糸ノコギリ二本。 

テープを再生するとエフェクトのかかった音声で「六時までに相手を殺さないと自分も死ぬことになる」というメッセージが聞こえて来る。部屋に隠されたヒントを元に脱出を計る二人だったが・・・。

観客がまず初めに想像してしまうのは、糸ノコギリで脚を切断しての脱出であろう。そう考えた時点で監督の手中にはまっていて、その後は転がるように「ソウ」の世界にのめり込んで行ってしまう。 ラストも秀逸。でも、本当にグロくて残酷だから、気の弱い人は見ない方無難。


「ソウ2」(2005)
前作の大ヒットを受けて、一年後に作られた続編。”ゲーム”が前作以上に残虐。出演者も前作から引き継いでいて正当な続編の作り方をしている。本作からジグソウことジョン・クレイマーの出番がどんどん増えて行く。

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荒くれ刑事のエリック・マシューズは検挙の為ならねつ造も厭わないグレーな警察官。女刑事ケリーとともにジグソウを追いつめて、ついにはアジトを突き止め逮捕に成功する。あっけない逮捕劇だったが、実は”ゲーム”は既に始まっていた。

アジトに設置された数台のモニターにはある屋敷に監禁された男女八人が映し出されていて、その中にはエリックの息子ダニエルの姿もあった。彼らは毒ガスを吸わされており、時間内にゲームに勝利しないと体中から血液が噴き出して死亡してしまうのであった。

怒り狂うエリックに対し、ジグソウは二時間二人で話をする”ゲーム”を提案してくる。監禁された息子ダニエル以外の七人は以前エリックが証拠をねつ造して逮捕した人たちであった。モニターの中では”ゲーム”に敗北した者が一人ひとり残酷に殺されて行く・・・。

ジグソウのアジトと監禁された屋敷の二カ所を舞台に、場所と時間を交錯させて緊張感のある作りをしている。癌に犯されたジグソウの後継者として本作でアマンダが浮上してくる。屋敷に監禁された八人に使用された毒ガスはサリンであると思われる(字幕には出て来ないが、台詞ではTokyo subway~と聞こえる。しかしサリンには体中から血が噴き出すような毒性は無い。)。本作のラストも良くできていて好き。


「ソウ3」(2006)
またも一年で作られた第三作目。本作辺りからジグソウの基本理念”ゲーム”に矛盾が生じ始める。残虐性を全面に出した演出のせいかな?

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古い工場で目覚めたジェフ・レインハートは自分が監禁されていることに気づく。彼は数年前に一人息子を事故で失っており、その工場には息子の死に関係した三人も監禁されていた。自分の身体を犠牲にして憎い相手を助けることができるか?それがジグソウの提案した”ゲーム”だった。

同じ頃女性外科医のリン・デンロンもジグソウの後継者アマンダによって誘拐されていた。彼女は末期癌で瀕死の状態になっているジグソウの前に連れて行かれる。首に爆弾を取り付けられたリン。さあ、”ゲーム”を始めよう。ある男が”ゲーム”を終了するまでジグソウを延命させること。ルールはそれだけ。ジグソウの心臓が止まれば爆弾が爆発する。

必死にジグソウに治療を試みるリン。憎い三人を相手に葛藤を続けるジェフ。ジグソウの態度に不信を持ち始めたアマンダ。そして第三の人物の影が・・・。

本作で、ジェフが仕掛けられた”ゲーム”は拘束されて死にそうな人を痛みを感じながら助けられるかというもの。しかも、相手は息子の死に関係する憎い人たちばかり。その葛藤を乗り越えて助けることができればジェフは人間的に成長するであろうということなのだが。この”ゲーム”にはジグソウの基本理念がジェフにしか通用していない。捕われた相手は自分の命を他人に預けているだけで、自分の力で生を勝ち取っていないからだ。しかし、このような人助け”ゲーム”は本作以降たびたび登場してきて、僕の頭を傾げさせてしまうのである。一人での脱出ばかりではネタもつきるし、話が膨らまないからだろうか・・・。

ここまで書いてきたのだが、やっぱりちょっと長くなり過ぎてしまった。パートを分けることにしました、すみません。







「ギャラクシー・クエスト」(1999米国)

「Never Giveup! Never Surrender!」

寒中お見舞い申し上げます。去年は色々ありすぎたので、今年の一発目はスカッとする映画をと思い、本作を選びました。

10年以上前の映画なのだけど、とにかく大好きで、その年の誕生日にDVDをもらってしまったくらい、周りに宣伝していたものです。

主演は「トイ・ストーリー」バズ・ライトイヤーの声ででおなじみの(いや、ほとんどの人が日本語版で見ているだろうから実はおなじみではない(笑))ティム・アレン。共演は”エイリアン”シガニー・ウィーヴァー、アラン・リックマン、トニー・シャルーブ(おお、「カーズ」のルイジ役だ)。

他にも有名では無いけど(監督がテレビ出身なので、役者もそっち系が多い、多分向こうでは有名なのではないかと・・・)きちんとした演技のできる人を揃えているので、それだけでも安心して観ていられる。

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 放送終了後も人気の高いSFテレビドラマ「ギャラクシー・クエスト」。今日もある都市でファン祭が開かれていた。ゲストとして呼ばれているのは、ダガード艦長役のマイケル・ネズミズ(ティム・アレン)、コンピューターの答えを繰り返すだけのマディソン中尉役グウェン・デマルコ(シガニー・ウィーヴァー)、異星人トカゲヘッドのDr.ラザラス役アレクサンダー・デイン(アラン・リックマン)、技術主任チェン役のフレッド・クワン(トニー・シャルーブ)、少年操縦士ラレド役のトミー・ウェバー(ダリル・ミッチェル)。

ファンの前では笑顔で仲良しの五人だが、実はもう同じ役柄に飽き飽きしていて、控え室では喧嘩ばかりしている。しかし、売れない役者の彼らは他に仕事がある訳でもなし、一枚15ドルのサインを書いてせっせと稼いでいた。 

ただ一人ダガード艦長役のマイケルはいつもノリノリで、ファンの人気も集中している。そんな彼の前にグレーの宇宙服らしきものを来た四人組が現れて、彼らサーミア星から来た宇宙人(サーミアン)で、悪の宇宙人サリスに侵略されて困っていると告げる。ついてはプロテクター号のダガード艦長に助けを求めたいと言うのだ。 

何かのイベントの依頼だと思ったマイケルは、リムジンで迎えに来ることを条件にオファーを受けることに・・・。二日酔いの彼を乗せたリムジンはふわりと浮き上がり宇宙の彼方へと発進する。そう、サーミアン達は本物の宇宙人だったのだ。

リムジンで眠りこけていたマイケルは本物そっくりに作られたプロテクター号のメインデッキに連れて行かれる。そこで彼はサリス軍に対して適当な攻撃命令をしてしまう。後はよろしく、俺は家に帰るよ・・・と持ち場を離れるマイケル。ダガード艦長のやることなら間違いない、これでサーミアンも安心だとにこやかに彼を帰路につかせるリーダー・マセゼー(エンリコ・コラントーニ)。リムジンはどこ?ときょろきょろしているマイケルの身体はゼリー状の物質に包まれて、宇宙空間を飛びながら一路地球へと・・・

一瞬にして、自宅のプールサイドに送られたマイケルは、これがちょっとヤバいファンの戯れ言でもなく、ましてやイベントでも無く、本物の宇宙人に連れ去られていたのだということに気がつく。

その頃、他の出演者四人はやる気のない笑顔で大型電気店の出店セレモニーに出演していた。そこに大遅刻してやってきたマイケル。必死に自分の体験を説明するが、誰も信じない、当たり前。二日酔いで遅刻して来て、訳の分からないことを訴えるマイケルに他の四人は爆発寸前。しかもそこに、当のサーミアン四人組が現れて、再度宇宙に来て欲しいと言って来る。

堪忍袋の緒が切れた四人はいい加減にしろ!と叫んでマイケルを一人残してバスに帰って行ってしまう。しかし・・・よく考えたら、我々は出演依頼に砂をかけて、もうけ話をふいにしちゃったんじゃないか?慌ててマイケルの元に戻る四人。作り物のような笑顔で彼らを受け入れるサーミアン。今回はリムジンの要望が無かったので、その場からゼリー状物質移動。あっという間に宇宙船に連れて来られた彼らは、これが本物だということをすぐに理解する。

詳しく聞いてみると、サーミアン達には「嘘」という概念が無く、偶然傍受した地球からの電波で「ギャラクシー・クエスト」を視聴。ドキュメンタリーだと思い込み、その冒険心と勇気に全国民が感動してしまったとのこと。本当はタコみたいな外見なのだが、テレビの通りに宇宙船も作ってしまったので、人間型で過ごしている。そして、番組のメインキャラクターである五人を心から尊敬しているのであった。

いきなりの惑星間戦争に放り込まれてしまったただの役者の五人。サーミアン達の期待を一身に背負っているが、実は何もできない・・・。敵は迫って来る、宇宙船は大破してしまう、五人(あ、そうだ、もう一人、いつも番組が始まってすぐ死んでしまう役だった”乗組員6”ガイ・フリーグマン(サム・ロックウェル)も何故か一緒で全部で六人)は敵サリスを打ち破りサーミアンに勝利をもたらすことができるのか!?

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傑作です。笑いあり涙ありということが難しい昨今、本気で涙しました。ストーリーや設定、衣装を見
れば分かる通り、本作は「スター・トレック」のパロディであり、オマージュを捧げている。いや、本当にアメリカには日本では考えられないくらいの「スター・トレック」マニア(通称トレッキー)がいて、前半のファン祭なんかはほぼリアルな感じらしい。

主役のダガード艦長はもちろんカーク艦長(ウィリアム・シャトナー)で、Dr.ラザラスはMr.スポック(レナード・ニモイ)。劇中でちょこちょこ物真似(艦長席の座り方とか・・・)もしているし、何よりも番組でのイメージが強すぎて、他の仕事ができないなんてのは皮肉たっぷり。レナード・ニモイなんかはあまりの浸透振りに困ってしまって「私はスポックではない(I am not Spock)」なんて本も出しちゃったくらい。

本作の話に戻ると、最初はあまりにも純粋すぎるサーミアン達が鼻につくが、徐々に彼らの真摯な態度に心を惹かれて行く。「トカゲヘッドにかけて〜」のくだりは涙無くしては観れません。

シガニー・ウィヴァーという女優、実はあまり好きではないのだけど、時々、こういう素晴らしい演技をしちゃうから、やっぱり一流なのだなぁと思う。「エイリアン」(一作目)、「ゴースト・バスターズ」と本作の彼女は大好きです。

他にも色々、サーミアン達の不思議な動きとしゃべり方とか、技術主任チェンの演技とか、ラレドの操縦技術とか、地球にいるヲタクとの交信とか・・・描きたいこと話したいことは山ほどある。こんなに素晴らしい映画を埋もれさせてはいけない!

興行成績もまぁまぁだったと思うのだけど、あまり知られていない本作(まぁ、あまりにヒットしちゃって続編が作られても困っちゃってたろうが・・・)。レンタル屋には必ずある(はず)なので、お正月は本作を観て過ごそう!

ネバーギブアップ! ネバーサレンダー!

余談であるが、DVD発売当初、海外版にはサーミアン語吹き替えという特典が付いていたと記憶している。日本語版には無いんだよなぁ・・・ケチ(笑)。

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           ↑笑顔が素敵なサーミアンの方々

「スター・トレック」を知らなくても、十分に楽しめるので、必見!



「激突!」(1971米国)

『40トンの殺人トラックに戦慄が走る!
 凄まじい迫力で追いまくられる車
 500マイルのデッドヒート!
 かつてなき恐怖と衝撃の連続!』


スティーブン・スピルバーグの名前を世界に知らしめた名作。劇場映画監督デビュー作と言われることもあるけど、元々はアメリカのテレビ映画。同年に「刑事コロンボ 構想の死角」も監督しているので、同じ枠だったのかな?ちなみに日本公開は1973年。

原題は「DUEL」、邦訳すると「決闘」。1974年に製作された「続・激突!カージャック」(原題「TheSugarlandExpress」)はタイトルだけで 続編ではない。こちらがS・スピルバーグの本当の劇場映画監督デビュー作。その翌年に「ジョーズ」を監督して、一気に世界的な名声を得たのは周知の事実。

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典型的な当時のアメリカ人っぽいセールスマンのデヴィッド・マン(デニス・ウィーヴァー)。その日彼は知人のもとへと向かうために赤のプリムスに乗ってハイウェイを快調に走っていた。

くだらないラジオを耳にしながら、巨大なタンクローリーを追い抜いた。道は空いているし、遅いスピードで排気ガスをもうもうと吐かれてはたまったもんじゃない。デヴィッドにとっては何気ない行為だったのだが・・・

ふとバックミラーを覗くと、さっきのタンクローリーが凄い勢いで背後から迫ってくる。焦った彼は窓から手を出して追い抜いて行けと合図。轟音をたててすぐ横を走り抜けて行くタンクローリー。ちゃんとスピード出せるじゃないか・・・と少し憤慨気味のデヴィッドだったが、追い抜いた途端にタンクローリーのブレーキランプが点灯して、一気にスピードダウン。唖然としていると、窓から手が出て「抜かせ」と合図を送ってくる。ふざけるなと思い追い越しにかかると、対向車線から車が!

危機一髪で対向車をかわしたデヴィッドだったが、これは最悪のドライブの序章でしかなかった・・・

原作はリチャード・マシスンの短編小説。小説の中ではもう少し掘り下げて描かれているのかもしれないけど、本作のストーリーはいたって単純なもの。何気なく追い越したトラックにつきまとわれて殺されそうになって、必死に逃げる・・・それだけ。

普通に撮ってしまったら退屈になってしまうであろうストーリーをタンクローリーを擬人化するという手法とカメラワークにより、最後まで飽きさせずに観せてしまうのはさすがスピルバーグ。限られた予算とスケジュールの中でも十分面白い物は作れるという典型例。

タンクローリーの運転手は最後まで顔を見せない。見えるのは腕とブーツだけ。主人公と観客の心が共感して、いつの間にかタンクローリーが巨大な怪物に見えてきてしまう。本当に生きているみたい。これが「ジョーズ」の描写に引き継がれていると言われても納得。

まあ、「ジョーズ」にしたってストーリーは単純だったしね。サメが来た!退治に行くぞ!退治したぞぉっ!!ってそれだけなのに、あれだけ面白くなってしまうのだから、繰り返しになるけど、さすがスピルバーグ。

交通違反者講習会のビデオもこれくらい面白くすれば良いのに・・・とは友人の弁(笑)



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