音楽。 文学。 歴史。 です。

『万葉の人びと』犬養孝(新潮文庫/1981年)誰もが知っている万葉集の歌についてわかりやすく、解説したNHKの放送の原稿をもとにした本。おお、そんな風景や情が隠れていたのか。と目から鱗の本であった。で、再度まっさらな気持ちでよみなおしてみる。「雪はふる」    ...

「雲の祭日」   立原道造羊の雲の過ぎるとき蒸氣の雲が飛ぶ毎に空よ おまえの散らすのは白い しイろい絮(わた)の列 帆の雲とオルガンの雲 椅子の雲きえぎえに浮いてゐるのは刷毛の雲空の雲……雲の空よ 青空よひねもすしイろい波の群 ささへもなしに 薔薇紅色に ...

「閑寂(かんじゃく)」  中原中也なんにも訪ふことのない、私の心は閑寂だ。 それは日曜日の渡り廊下、 ――みんなは野原へ行つちやつた。板は冷たい光澤をもち、小鳥は庭で啼いてゐる。 締めの足りない水道の、 蛇口の滴は、つと光り!土は薔薇色、空には雲雀空はき ...

読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。いやあ、世に音楽の映画は数あれど合唱の映画はあんまりないですね。楽器と違って映像になりにくいのかも。もちろん『天使にラブソングを』(1992年/米)や『ブルースブラザーズ2000』(1998年/米)の野外テントの教会シーンも最高に感動 ...

妻「たまの休みだというのに、  あんた、今どこでなにしとるんじゃ!」父「寸暇バカンス。   @田端」妻「あんた、前回(こりない男の「前橋文学館と萩原朔太郎記念館」来訪記)で  反省してなかったんか!」父「最近、詩人のインプットが     弱かったんで・・・」 ...

【その1】組曲第Ⅱ曲。『湖水』     三好達治この湖水で人が死んだのだそれであんなにたくさん舟が出てゐるのだ葦と藻草の どこに死骸はかくれてしまつたのかそれを見出した合圖の笛はまだ鳴らない風が吹いて 水を切る艪の音櫂の音風が吹いて 草の根や蟹の匂ひがする ...

【その1】組曲第Ⅵ曲。 「鐘鳴りぬ」    三好達治聽け鐘鳴りぬ聽けつねならぬ鐘鳴りいでぬかの鐘鳴りぬいざわれはゆかんおもひまうけぬ日の空にひびきわたらふ鐘の音を鶏鳴(けいめい)か五暁(ごぎょう)かしらずわれはゆかん さあれゆめゆるがせに聽くべからねばわれはゆ ...

眠れぬ夜にツイッターでつらつら書いたネタのまとめその捌。随時追加予定。だが時期未定。でも断固追加予定。#19 絶望の・・・・。ただタダタケだbarの唯一の弱点と言われた「冷たい飲み物がない。」との各界からの声なき声に対抗してただタダタケだbarに導入されたミニ ...

三好達治『鳥の歌』の旅もいよいよ大詰め。「鷲」 三好達治 ああこのきらら雲高き日を越路より信濃のかたへ鷲一羽飛びゆくを見る高く小さくああなほ高く小さくひとり雄々しくかがやきて眞一文字に飛びゆくを見るかくして一羽の鷲は路上に疲れかなしめる者世に老いし者とは ...

「鴉」 三好達治 靜かな村の街道を筧が横に越えてゐるそれに一羽の鴉がとまつて木洩れ陽の中に空を仰ぎ 地を眺め私がその下を通るときある微妙な均衡の上に翼を戢めて 秤のやうに搖れてゐた『南窗集』(椎の木社/1932年)鴉(からす)は冬の季語。鳶と鴉はライバルで、会 ...

↑このページのトップヘ