星空年鑑2011発売「はやぶさ最後の光」みなさんへの返事

2010年12月01日

HAYABUSA帰還バージョンの詳細

まず、本来ならHAYABUSAの正式サイトでお知らせすべきところなのですが、諸々の事情でそれが出来ずに申し訳ありません。HAYABUSA帰還バージョンの2つのタイプについて、整理した情報をお届けします。

まず、以下を見てください。

<HAYABUSA帰還バージョン、ショート版>
・ノーマル版(海外向け) 27分37秒(+1分22秒)
・ディレクターズカット版 28分13秒(+1分58秒)

<HAYABUSA帰還バージョン、ロング版>
・ノーマル版(海外向け) 44分22秒(+1分22秒)
・ディレクターズカット版 44分58秒(+1分58秒)

*()内は、2009年バージョンからの増加時間です。

2009年バージョンを元にしていますので、ショート版とロング版の2種類があります。そして、それぞれに対して、ノーマル版とディレクターズカット版があります。

そして、国内では、ディレクターズカット版のみが配給されます。ノーマル版は、例外を除いて海外での配給を目標として制作したものです。その唯一の例外が、コスモプラネタリウム渋谷さんです。現在、渋谷さんで公開されているのは、この海外配給用のノーマル版になります。

と、ここまでよろしいでしょうか?

これらの作品の位置付けですが、僕が当初から構想していたのは、ディレクターズカット版になります。ただ、このバージョンのままでは海外への展開は難しいと判断し、ノーマル版を制作しました。ノーマル版は、ディレクターズカット版から、日本特有の情報を省いたものです。

そしてコスモプラネタリウム渋谷さんは、諸事情によりこのノーマル版を選択されました。これは主に、館としての「番組の見せ方」に起因する要望から決定されたことです。

また、現在のところ、海外への配給をどのバージョンで行うかは決定されていません。もしかしたら、2009年バージョンのままかもしれませんし、ディレクターズカット版ということもあり得ます。

以上が、現在提示しうる詳細な情報になります。
本日12月1日より、各館へ配給のリリース開始。上映開始は、最短で来年1月からになります。

最後に、配給元であるリブラさんの配給向けリリースページのURLを載せておきます。
以上、宜しくお願いします。

 http://www.libra-co.com/HBBTE_RVDC.pdf



hiromitsukohsaka at 17:15│Comments(4)TrackBack(0)HAYABUSAフルドーム映像 

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この記事へのコメント

1. Posted by もも   2010年12月05日 18:03
渋谷で帰還バージョンを観てきました!
唐突ですが、監督は不思議な力を持ってるんでしょうか?
以前の意見募集で、完全版や修正版は必要ないとコメントさせて頂いた者です。
理由は『既に作品として、映像詩として、完成しているから』…そんな思いからでした。
しかし帰還編は、自分にとっては単なる「付け足し」では無かった!
…見て良かったと思いました。きっとまた、見に行くと思います。
それでいて、自分の中で旧バージョンの感動が薄れたかと言うと、むしろしみじみと『良さ』が増したのです。
うーん、監督は不思議な才能をお持ちだなあ、と。
旧バージョンの、ロングの画面で尾を引く流れ星は、6月13日の帰還を願いつつも泣いていた思いそのもの。
帰還バージョンは、13日当夜の、人々の心の叫びそのまま。(または現地での監督の雄叫びでしょうか?)
両方とも何一つ、見る人の気持ちを裏切らなかったのですね。
私は、両方のHBTTEを見られて幸せです(と書いたら、ズルイですね。以前のコメを撤回しなきゃ)
2. Posted by 上坂浩光   2010年12月06日 10:42
ももさん、こんにちは。

> 渋谷で帰還バージョンを観てきました!
> 唐突ですが、監督は不思議な力を持ってるんでしょうか?
> 以前の意見募集で、完全版や修正版は必要ないとコメントさせて頂いた者です。
> 理由は『既に作品として、映像詩として、完成しているから』…そんな思いからでした。
> しかし帰還編は、自分にとっては単なる「付け足し」では無かった!

なんか、とても感動的なコメントです。
ありがとうございます。

修正版はいらないと言われていた方からのコメントですからね。「良かった」って感じです。

そもそも、これから自分が作る作品をどうしたら良いか?などと一般に聞く監督なんて居ませんよね(笑)それを聞いてしまう自分の自信は、どこから出てくるんだろうと、自分でも不思議に思います。

僕は、”不思議な力”は持ってませんよ(笑)

ただ、その時々で、自分の心に正直になり、向き合い、それをなるべく純粋に出力してるだけです。だから、2009年バージョンは、その時の気持ちの発露となり、今見てもきっと通用すると思います。同様に、オーストラリアで、あれを見てしまったら、それを作らざるを得ない...というのが帰還バージョン制作の発端ですね。

> 両方とも何一つ、見る人の気持ちを裏切らなかったのですね。

嬉しいです! 
とてもとても嬉しいコメントです...涙でちゃうな~(笑)

そしてまだ何処にも公開されていませんが、ディレクターズカット版は、もうひとつ、僕の気持ちが追加されています。どういう評価を受けるかはわかりませんが、これも自然な流れでこうなりました。

> 私は、両方のHBTTEを見られて幸せです(と書いたら、ズルイですね。以前のコメを撤回しなきゃ)

ちゃんと「撤回」と書いていただけるところに、感動。
ありがとうございました。
3. Posted by hayabusa好き   2011年09月18日 10:30
5 大阪の博物館でみてきました!!帰還のシーンは感動しました!!声と映像がマッチングしててよかったです。監督はナイスセンスですね!
4. Posted by 上坂浩光   2011年09月19日 09:28
hayabusa好きさん、こんにちは。

> 帰還のシーンは感動しました!!声と映像がマッチングしててよかったです。監督はナイスセンスですね!

ありがとうございます。
なんだか嬉しいです(笑)

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