ひろっぴの肺がん(1A)&気胸闘病記

2013年8月、40代の時、人間ドックで肺がん(ステージ1A)が見つかりました!! 肺がん発見から、入院~手術~退院~その後の出来事や思いを綴っています。 同年代で肺がん手術をこれから受ける方や、病院関係の方々に読んでいただけると幸いです。 なお、2013年11月手術後順調に回復していましたが、2014年3月気胸になりました・・ よって、気胸経験者の方にも読んでいただけるとうれしいです。

肺がんステージが「1A」の場合の5年生存率は87%と言われました。
(2013年、自分が入院した病院にて手術説明を受けた時の値です。)

【肺がん患者の皆様へのメッセージ】
「1A」で死を意識する方は少ないかもしれませんが、
肺がん患者の不安な気持ちは皆同じと思いますので、参考に読んでみてください。

【肺がんを早期発見したい方へのメッセージ】
「1A」は健康診断のレントゲンでは発見できません。人間ドックの胸部CT検査で初めて発見できます。肺がん早期発見のためには、人間ドックを受けることをお勧めします!

11/7手術の翌々日(病室に戻って2日目)
体にたくさんつながれていた管が全て外された!!
普通の患者さんの場合はもう少し管がつながれているそうだが、
私の場合はかなり回復が早かったらしい。
日頃からテニスで体力をつけていたおかげかもしれない、と思った・・
詳しくは以下の通り。

9:00
担当医M先生、I先生が来て、
「ひろっぴさん、本日全ての管を外すことに決めました。」
と言われた。
左脇から肺につながれているドレーンという管の部分が特に痛かったため、
早く外すことにしてくれてよかったぁと思った。

10:00
担当看護師Cさんに付き添われて、ナースステーション前のベッドまで移動。
ベッドで横になり、M先生から次々と管を外された。
「管を外す時は麻酔は使いません」と言われたため、痛いかも?と思ったが
割と大丈夫だった。
・心電図(胸)、酸素モニター(指)
 ⇒こちらは全然問題なし。
・硬膜外麻酔の管(背中)
 ⇒こちらもほとんど気にならないうちに外された。
・ドレーン(左脇腹)
 ⇒こちらは管が外れないよう固定するため、お腹から背中まで貼られていた
  ガムテープのようなテープをはがされる時が一番痛かった・・。
  はがされた跡の皮膚がしばらく真っ赤になっていたくらいである。
  実際の管そのものは、息を吸って吐くタイミングですっと引っ張られて、
  あまり痛い思いはせずに抜くことができた。
・点滴注射(右腕)
 ⇒こちらも針を固定するためのテープをはがされる時が痛かった。
  腕の毛も一緒に引っ張られるためかなり痛い。
  (ちなみに左腕の点滴注射は当日の夜、点滴注入後外された。)
・小水の管
 ⇒こちらの管だけは看護師Cさんが外した!
  てっきりM先生が外すと思っていたため、若い女性に外されるのは
  恥ずかしく抵抗もあったし、大丈夫か?という心配もあったが、
  全て身を任せてやってもらったら、こちらもあまり痛い思いをせずに
  外すことができた。ほっ。
 ⇒⇒ネットで見ると痛かったという人がたくさんいたので心配したが、
   看護師Cさんは若くてもとても上手な人だったのかもしれない・・・

一通りの管を外されて、M先生から
「回復が順調なので、早ければ明日11/8でも退院できちゃいますよ!」
と言われた。
「えっ。元々11/15頃退院予定、と聞いていたんですけど・・」
とびっくりしてしまった。
たとえ管が外れてもまだそこらじゅうが痛いため、
明日は早すぎると思ったが、早めに退院できるかもしれない、と思った。

14:00
母親が面会で病室に来た。
全ての管が外れていたので、回復の順調さに驚いていた。
「早ければ明日にでも退院できるそうだよ。」
と母親に言ったら、
「それは早すぎる!(私の妻)の仕事の都合もあるから、
予定通り11/15退院することにしなさい!」
と言われた。母親は間もなくいなかへ帰ってしまうし、
妻は仕事をしていて11/15以降に私の世話をするための休みを
申請していたため、早く退院しても自宅で世話できる人がいないからだ。
⇒私は、一人でも大丈夫、と思ったが、母親は無理しない方がいい、と言って、
 看護師Cさんに「11/15まで入院させてください!」と直接お願いしに行った。
 CさんはすぐにM先生に伝えてくれて、M先生は
 「早く退院した方がリハビリにもなるんですけど、
  家庭の都合ということでしたら11/15までいても構いませんよ」
 と苦笑いしながら了承してくれた。
 私は「入院期間が長くなってすいませんがよろしくお願いします。」と
 申し訳ない気持ちでお願いした。
 

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手術翌日、もうろうとした中で騒がしかったICUから元の病室のベッドに戻った。
静かな病室に戻り、また担当看護師Cさんが一生懸命やさしく世話をしてくれたため、
痛みや息苦しさはあっても、心の底からほっとしたこともありぐっすり眠ることができた・・
詳しくは以下の通り。


7:00
ICUの看護師さんから「7:00になりましたよ」と起こされた。
⇒昨夜からもうろうとしていたつらい時間がとても長く感じられたため、
 一瞬夜の7時かと思ったほどであった。


8:00
ICUにてベッドで上半身を起こされ、20分後くらいに朝食が出された。
最初はおかゆかと思ったら、通常の朝食(パン、サラダ等)だった。
⇒昨日は全く食べていないため、食べれるか心配であったが、1/3くらい食べた。
 しかし、しばらくすると、気持ち悪くなってきて吐き気を催した。
⇒早くベッドを倒してほしい、と思ったが、ナースコールボタンは見つからず、
 看護師さんも忙しそうで近くに見当たらない!! 
⇒⇒別の男性看護師さんが近づいてきて、やっとベッドを倒してくれた。吐かずに済んだ。ホッ。


10:00
ICUにて、看護師より
「患者衣を着替えて、車椅子で病室へ移動しましょう。自分で着替えられますか?」
と聞かれ、「はい、大丈夫だと思います。」とつい答えてしまったが、実は大変だった・・。
がんばって体を起こして、たくさんつながれた管に注意しながら着替えるところまでは
よかったが、車椅子に座ってしばらくすると、また吐き気が襲ってきた!!
⇒看護師さんに訴えたかったが、また近くに看護師さんが見当たらない!
 たまたま通りかかった別の看護師さんに「吐きそうです!」と叫んだが、
 忙しそうで聞こえなかったらしく通り過ぎてしまった。
⇒⇒もうだめだ!袋も見つからないし、このまま車椅子の横に吐くしかない!!
  と思ったところで、手術の説明書に記載されていた「腹式呼吸」を繰り返してみた。
  すると、不思議なことにすうっと吐き気が治まった。助かったぁ~

【患者の皆様へメッセージ】
手術後の麻酔等の副作用で気持ち悪くなった時は腹式呼吸が効果的です。
ぜひ実践してみてください。
(腹式呼吸とは「鼻で吸って、口で吐く」をゆっくり行うことです。)

10:30
病室に戻る。
担当看護師Cさんに久しぶりに会い、体を拭いてくれたり、
着替えをすぐに準備してくれたり、小水が量が少ないので先生を呼んですぐ調べてくれたり、
ICUとは違い本当に至れり尽くせりであった。
⇒つらく苦しい時にここまで世話をしてくれて本当にCさんには大感謝であった
 隣のベッドの患者さんが、せっせと各患者さんの世話している
 看護師Cさんに向かって言っていた。
 「Cさんは、きっといいお嫁さんになるね~!」
 私もその通りだ、と思った・・
 Cさんが担当看護師で本当によかったと思った・・・
⇒⇒おかげでこの日の夜は静かで痛みもあまりなく、ぐっすり眠れた・・


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11/5 いよいよ手術の日が来た!

8:00
看護師に付き添われ、家族(妻、母親)と共に、病室(4階)から手術室(3階)へ移動。

8:10~
①一人で手術室へ入る。家族とはしばしお別れ・・
②下着1枚になり、細い手術台へ寝る。
③スタッフ(女性看護師)が左手に点滴用の注射を挿入
 ⇒なかなか注射が入らないらしく、挿入場所を何回も変更している・・
  ⇒手術直前のドキドキの中、こんなことで手間取らないでほしい・・大丈夫か・・?
④背中へ硬膜外麻酔注射のため、左を向いて横向きになり、体を丸める。
 ⇒スタッフ(女性看護師)が私の体制を何回か変更するように依頼してくるが、
  よく聞こえない・・・
  (私は右耳が先天性難聴で聞こえないため、左耳がふさがれると何も聞こえないのだ!)
  「私は右耳が聞こえないんです!」と訴えたが、聞こえるようには話してもらえなかった・・
  ⇒手術直前なのに、だんだん不安になってくる・・・
   ⇒執刀医(M先生)は手術経験も豊富らしく心配ないと思っていたが、
    周りのスタッフの方の手際があまりよくないように思った・・・
⑤酸素マスク装着
 ⇒「しばらくしたら眠くなります・・」と言われ、その後は記憶がなくなる。

15:00頃
目が覚める。
 ICU(2階)のベッドで横になっている。
 直後は特に痛みも感じない。麻酔が効いているためだろう・・
 家族と再会。
 医師(M先生)より、
 「左下葉は肺がん(悪性)だったため全切除しました。
  左上葉は部分切除しましたが結果は後日わかることになります。」
⇒とりあえず手術は無事完了したようだ。
 現時点では、予想していたほどの痛み、咳、苦しさもあまりなくまずは一安心。

16:00頃~
ICUのベッドにてしばらく寝たきり状態となる。体中には様々な管がつながれている。
徐々に左脇や背中の痛みが増してきた・・
⇒硬膜外麻酔のボタンを押して麻酔を注入するが、あまり痛みがやわらぐことはない・・
⇒看護師を呼んで体制を仰向けから右下の横向きに少し変えてもらったが、全く痛みは変わらない・・
⇒昔、尿管結石をした時にお腹が痛くてのた打ち回るような痛みを経験したことがあったが、
 その痛みに比べると重いずっしりとした痛みであり、我慢できないほどではない。
 尿管結石の痛みに比べればまだましな方だ・・ 我慢するしかないな・・・

17:00頃~翌朝まで
ICUのベッドにてずっと寝たきり状態だが、痛みにより眠ることは不可能だ・・・
⇒また、肺の一部切除により肺活量が減っているらしく、とても息が荒い・・
 長い深呼吸ができず、短いサイクルでしか呼吸ができない・・・
⇒更に、ICUには大勢のスタッフ(医師や看護師)がいるが、皆さんとても忙しそうで
 バタバタしており、かなり騒がしい。
 救急患者がいたりするため仕方ないか・・・
⇒そのうち、少し静かになった、と思ったら、
 今度はスタッフ同士で長々と雑談をする声が聞こえてくる。
 仕事に関係ない会話はICUの外でやってほしい・・・
⇒結局、痛み、高熱(38度以上)、騒がしさ、暑苦しさによる汗、等々で
 もうろうとしながら、朝までほとんど寝ることはできなかった・・・

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今まで大きな病気をしたこともなく、入院もしたことのなかった自分が、
本日11/1にT大学O病院へ入院した。

しかし、自覚症状が全くなく、現時点では健康状態に見える自分が、
11/5の手術日までの4日間、病院でどのように過ごせばよいのか?

手術への不安はあるものの、それまでは暇で仕方ないような気がするため、
「手術前の期間に時々自宅へ戻ってもよいですか?」と医師へ質問したら、
「外出はせずに、体調を整えておいてください」と言われてしまった・・
手術前の慣れない入院生活の方がストレスで体調を崩しそうだが・・・

入院初日の主な出来事は以下の通り。

13:30
病院に到着し、受付で病室の場所を確認し、妻と共に病室へ向かう。
⇒自分の病室は4階西病棟の2人部屋の廊下側で、窓側には別の患者が既にいたため、
 外の景色は見ることができず、環境的にはあまりよくなさそうだ・・・
⇒自分の担当看護師となるCさんに会い、病室の設備の案内、
 入院中の主なスケジュール、1日の過ごし方等の詳細説明を受けた。
 ⇒Cさんの第一印象は、かなり若そうで小柄なかわいらしい感じの女性であり、
  一生懸命いろいろ説明してくれてはいたが、自分としては年配のベテラン
  女性看護師の方が何か問題があった時には頼りになるかな?とも思った。

14:00頃
隣のベッドの方へ、妻と共にご挨拶。
⇒見た目はやさしそうな年配の男性に見えたが、ふと腕を見るときれいな入れ墨が・・・ 
 ⇒まさか初めての入院だというのに、隣は危ないお仕事の方なのか!?と思い、
  心臓が止まりそうになった・・・。
  ⇒その後、看護師さんとのやりとりを聞くと、本当にやさしい方だったのでほっとした。
  
15:00頃~
荷物の整理が終わり、妻は自宅へ帰り、一人になった。
⇒とりあえず、スマホをいじったり、事前に買ってきた文庫本を読んだりしてごろごろした。
 あとは、クロスワードパズルの本も買っておいたが、あまりやる気にはなれない。
 18時夕食、21時就寝、ということだが、そんなに早く眠れるだろうか?
 現時点では体調はどこも悪くないため、
 とにかく入院生活のリズムに慣れるようがんばるしかないか・・・

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T大学O病院麻酔科で、入院直前に麻酔手術の説明を受けた。

麻酔には
「全身麻酔」、「硬膜外麻酔」、「脊髄麻酔」
の3種類があるそうだが、肺がん手術の場合は、
「全身麻酔」、「硬膜外麻酔」
の2種類が実施される、とのことであった。

・全身麻酔
⇒肺がん手術中に行われる麻酔。
 点滴から麻酔の薬が入り、眠くなる。
⇒⇒手術中はこの麻酔で眠っているため、自分には全く意識がない。

・硬膜外麻酔
⇒肺がん手術中、及び手術後に行われる麻酔。
 背中に刺した注射から入れる麻酔で、手術後の痛みを抑えるために注入する。
 手術後もしばらくは背中に注射が刺された状態になる、とのこと。
⇒⇒手術後痛みがつらい時は、患者が自分で手元のボタンを押すだけで、
  この硬膜外麻酔が一定量注入されるそうである。
(看護師が毎回麻酔を注入しに行かなくてもよいように改善されているらしい)

また、手術直後はいろいろな管が以下の通りつながれているとのことである。
・酸素マスク:口
・点滴:左右腕
・胸腔ドレーン:脇腹から肺へつながる管
・小水の管
・心電図:胸
・酸素モニター:指
⇒手術後、順調であれば2~3日後には徐々に外される、とのこと。


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