その他

2008年01月26日

余命1ヶ月の花嫁(TBS「イブニング5」)

余命1ヶ月の花嫁

#文庫本:160P
#出版者:マガジンハウス;ISBN:9784838718238 (2007/12)
人は,いずれは死ぬもの。でも,若くして死ぬ。親を残して死ぬことは,とても残酷なことだ。余命1ヶ月の花嫁。。。とても,悲哀を含んだタイトルだ。20代で,がんで旅立ってしまった彼女。これから,いろんなことをしたかったと思う。花嫁ではなく,きちんと彼の妻として,母親として生きたかったことだろう。なのに,がんは彼女の命を奪ってしまった。。。俺も,兄を早くに亡くした身だから,若くして身内が死ぬことの辛さは,少しは分かる。でも,兄の場合は死を予期することなく死んでしまった。彼の中での死への思いと,彼女の死への思いは全く違う。彼は,自分が死ぬなんて思わずに,命を絶った。彼女は,死を覚悟した上で命を絶った。死ぬことを予期して,生きることはどれだけ辛いことだろう。どれだけ不安なことだろう。死と向き合うことは,本当に怖くて不安だ。俺も,兄が死んでから死への不安が後を絶たない。まったく同じ遺伝子で生まれてきたのに,彼は死に,俺は生きている。。。死への不安,生きることへの不安。。。でも,そんな気持ちに押しつぶされてはいけないんだ。生きたくても,死んでいった彼女や兄のような人がいるのだから。。。
自殺,自殺って容易く自ら命を絶つ人が絶えない。。。。
でも,そんな人こそ考えてほしい。生きたくても,生きることが出来なかった人のことを。そして,生きているからこそ辛い。辛いと言う気持ちは,生きているからこそ感じられるということを。。。

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hirosan_0308 at 01:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年10月06日

スタア・バーへ、ようこそ (岸久)5

スタア・バーへ、ようこそ (文春文庫PLUS 20-29)

#文庫本:241P
#出版者:文藝春秋;ISBN:4123901557 (2007/1)

バー。そこは,不思議な空間。。。美味しいお酒を飲むだけではなく,心の癒しを求める場所でもある。そんなバーの裏側を覗いてみたい。。。そう,ずーっと思っていた。そんな,バーの裏側をちょっと垣間見ることができるのが,この本である。筆者は,銀座スーターバーのオーナーバーテンダーの岸久氏。世界大会でも優勝経験があり,現在はNBA(日本バーテンダー協会)の理事。そんな岸氏が,バーの楽しみ方からお酒の知識,そしてバーの裏側までを書いている。岸氏の文章も,とっても快活でまるでバーで岸氏を見ているかのよう。岸氏のバーへのこだわり,お酒へのこだわり,カクテルへのこだわりが書かれた,名著である。お酒の好きな人だけでなく,お酒に興味がない人も是非読んで頂きたい。

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hirosan_0308 at 01:19|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2007年09月05日

ある愛の詩(山下久美子)5

ある愛の詩 (幻冬舎文庫)

#文庫:222p
# 出版社: 幻冬舎文庫 ; ISBN: 9784344403789(2003/06)

俺は,自他共に認める布袋寅泰ファンだ。だからと言うのではないが,ボウイ,布袋の活躍と共に,売れない頃から彼を支え続けた山下久美子と言う存在が気になる。山下久美子を知ったのは,布袋さんを知ったから。ボウイの解散前に,布袋が彼女のバンドのギターリストとして参加している映像を見たのが最初。。。ハスキーな声で,力強く歌う彼女の姿は,一種のオーラのようなものを放っていた。しかしながら,時が経つにつれ,彼女のオーラを飲み込むかのように布袋さんの存在が大きくなって行った。それは,彼女もこの本の中で書いている。
彼女と布袋さんが出会った経緯は,色んな本を読んで知っていた。しかしながら,その出会いの意味,その出会いがどう言う出会いだったのか,その出会いが二人にもたらしたものは。。。などは,一切知る由もなかった。彼女が,布袋さんのギターを始めいて聞いて,その音に魅了された事。そして,彼女のそれからの音楽観を築く礎として,彼のギターを求めたこと。音楽で結ばれた絆。。。それは,確固たるものだったのだと思う。そして,二人の絆は音楽のみならず,プライベートにいたるまで結ばれ,そして二人は結ばれた。。。喧嘩の多い二人だったと,彼女は記述している。でも,喧嘩によって深まる愛。。。そうとも,読み取れる。。。まだ子供だった布袋さんを,支え続けた愛。。。凄いと思った。しかしながら,彼の心は外へ外へと向いて行く。。。そして,離婚。。。
布袋さんは,彼の著書の中でこの離婚をとっても綺麗な事として記述している節がある。。。しかし,この離婚は男,すなわち布袋さんの身勝手からのものである事は,間違いない事だ。。。でも,この二人は,久美ちゃんが「離婚」の一言を言わない限り,ちぐはぐな関係を歩み続けたのかもしれない。。。

俺は布袋ファンだが,この本,そして高橋まことのスネアを読んで,更に町田康との一件を見て,布袋さんの度量の狭さのようなものを感じてしまったのは,確かだ。。。

だからと言って,彼の歌から伝わるメッセージは嘘ではないし,俺の心に響く。。。布袋さんのファンであると共に,山下久美子の生き方にとても共感を覚えた。。。

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hirosan_0308 at 23:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年07月07日

スネア(高橋まこと)5

スネア

四六判:258P
#出版者:マーブルトロン;ISBN:4123901557(2007/04)

久しぶりの,読書の更新です。今回紹介する本は,ボウイのドラマーだった高橋まことのエッセイです。ボウイ。暴威。BOφWY。。。俺にとって,BOφWYが青春でした。BOφWYに出会っていなければ,今の自分は無いと思います。初めてBOφWYの音楽を聴いた時の衝撃。。。。今でも,忘れません。中学の3年間。。。BOφWYの音楽を,毎日毎日聞きました。だからこそ,あの日を忘れることができません。。。1224。。。BOφWY解散の日です。1224のDVDの発売イベントとして,1224のライブが行われた渋谷公会堂で,1224の上映会がありました。その場に,俺と兄貴で行きました。俺たち二人にとって,BOφWYは青春そのものだから。。。
そのBOφWYのメンバーとしては,異質だったまこっちゃん。。。そのまこっちゃんだからこそ書けたエッセイだと思います。まこっちゃんは,BOφWYのメンバーでありながら,BOφWYのファンであり,客観的にBOφWYを見ることが出来てるなって思いました。BOφWYの解散。。。それは,彼らが本当のrock 'n' rollを求めた結果。。。でも,誰も望んでいなかった。。。メンバーでさえ。。。BOφWYの歴史をきちんと見ておきたい,って思って買った本ですが,それ以上にBOφWYを知ることができたし,BOφWYだけでなく,高橋まことと言う人物の面白さを感じることができました。今でも,活躍し続けるBOφWYのメンバー。。。それぞれの音楽性は変わってしまったように思えますが,でも根本にはBOφWYがある。。。その魂を信じて,俺は彼らの音楽を聴いている。。。やっぱり,俺にとってはBOφWYが全てです。

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hirosan_0308 at 00:42|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2006年12月19日

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー(伊藤信吾)5

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー
#単行本:203 p ; サイズ:19cm
# 出版社: 講談社 ; ISBN: 4062135124(2006/08)
初めて出会った男前豆腐さんのお豆腐は,どんどこ豆腐だった。初めてこのお豆腐を見たとき,その大きさに愕然とした。こんなお豆腐,買う人がいるのだろうか?って。そしてその後ジョニーを見た時,このお豆腐面白い!って思って手にし,愕然とした。何,このお豆腐?こんな美味しい豆腐は,食べた事が無いって。。。そのうまさと形のギャップに,このセンス良いなぁ。。。って思った。そしてこの本を読んで,この美味しい豆腐の背景には作者の豆腐,とりわけ豆乳への愛情がある事を知って,感動した。と同時に,豆腐を作るに当たっての信念を貫く姿勢と,過去にこだわらないで新しい事に取り組む姿勢に感心した。スーパーで横並びだったお豆腐,そして他社が価格競争に巻き込まれる中,作者はその状況を憂い,そして美味しい豆腐を作ることに目を向けた。この姿勢が,後の成功に結びつくのである。これは,豆腐に限らず経営者として必要な要素だと思う。この本は,男前豆腐さんが好きな人もそうでない人も,一読の価値はあると思う。俺は,この本を読んでますます男前豆腐が好きになった。

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hirosan_0308 at 18:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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