広島汚名

今回こそコロナを外れて書きます。コロナ絡みの米大統領選挙も面白いのですが、こちらはさわりだけ。コロナ対策の大失敗に加えて Black lives matter.で自爆してるトランプさんですが、ここぞとばかりにバイデンさんが出てくるのかと思いきや音なしの構え。なぜか。民主党の歴とした戦略なんだそうです。バイデンに喋らすな。今は相手がどんどん評判下げてるんだから見とけばいいと。より正確には、バイデンが下手に喋ると言質をとられてアドバンテイジがなくなるとの読みだそうです。つまり、トランプ側もバイデンが出てくるのを待ってると。どちらが点を挙げるか、ではなくて失点をいかに抑えるかの勝負で。面白いでしょう?74歳と78歳の争いですよ。でも、それより面白いのは広島の選挙大買収事件です。妻の選挙に代議士の夫があちこちにばら撒くの図。国会議員から町村議員に連なるヒエラルキーの生々しさです。顔を立てるとか泥を塗れないとか、受け取った側の弁明が伝えられますが、義理人情でギリギリ巻きに縛り上げての強要には違いないことです。直接の上司ではなくても選挙をくぐらねばならぬ身には地元のドンには頭が上がらず、そのドンたちは国会議員との人脈を力の証明のように誇示する。強い者の前では平身低頭でべんちゃら並べ立てて、桜の会よろしく一緒に写真に納まる、事務所に高々と掲げ辺りを睥睨する、絵に描いたような太った狐たち。多くは県議であり市町村会議長であり、地元に根を張る政治ゴロであり。今次はその代議士が直接に金を配って歩いたという「異様」、と言うか悪事はひとりでやれと考えたか、そこまでは正しい事だったけれども。秘書にやらせて足がついてはならぬ。が、週刊誌に嗅ぎ付けられて法相就任早々にあっさり辞任したところ、よほどに観念したことではあるのでしょう。それだけ極端な買収ばら撒きだったのでしょうね本人がそう認識するほどに。その原資は自民党からの金だろう?と野党が攻めてましたが、いかに公選法の要件であろうとはいえ、河合さんの自腹と言えばそれだけのことです。銀行から借り入れたとかの証拠があるとか。でも、人の心の動きの正直さと言うかそれが面白い事なのですが、当人が買収を否認している段階で、公選法や刑法違反と決まったわけでもないのに、告白ドミノと新聞は揶揄してますが、一人吐くと次々に続くのですね。誰もがまだ黙っている時に(検察が喋るなと緘口令敷いてたそうですが)、検察は94人、2000万円の買収を掴んでいるとプレスリリースしました。小心者(がきっと多いのです、議員にありがちな強い者には弱く弱い者に傲慢な連中は特に)が心を震わせて怖れたのです。いつ俺の名が公表されるかわからない、黙っていたと晒されたら政治家生命は終わりだ。そんなことより、刑事罰ですからね前科者です。ビビったでしょうねぇ(検察はさぞやビビらせたことでしょうねぇ)。で、広島市議は泣きながら告白するわ、三原市長は一旦否定してその後謝罪辞任するという不細工をやる、安芸市長は髪丸めて何?の会見してましたし。どこかの婆さん議員は「安倍さんから」と渡されたと言うてたとか。安倍さんからと言われて、要らぬとはさすがに言いにくいでしょうなぁ。心中察するに余りあることですが、上記の如く代議士に恥をかかすわけにはいかぬとか、顔に泥は塗れないとか、あれこれ自己弁護して受け取るわけです。自分の選挙で仕返しされる恐怖が一番の理由だったかもしれません。そもそも安倍さんがこれだけ異様に河合さんに肩入れするのも溝手さんとの確執だったわけですから、この世界の行動動機は親分子分の契か裏切りか、結果としての仕返し粛清か、です。俺の言うこと聞いとかねば後で知らんぞの脅しは何より効きますから。河合さんが贈賄買収を認めれば自動的に連中の収賄被買収が決定するわけですね。もらい事故。シャレにもならぬそのままの事例です。

後講釈

厚労省が16日に一般の抗体検査結果を発表しました。東京1971人、大阪2970人、宮城3009人(なぜ東京が一番少ないのか知りません)無作為抽出して検査、順に2人、5人、1人の陽性者で、それぞれ割り算して0.1%、0.17%、0.03%の陽性率だったと。比較の対象としてNYの12%、スペインの5%が挙がってます。これからあれこれ推測して計算して見せての煽りをいくつかTVに聴きました。抗体陽性率0.1%を東京都民にあてはめて、1000万X0.1%=1万人、これだけが罹ってたとして実際の感染者数が5000人台ですから、半分を見逃してた、半分が無症状の感染者だった!と言います。さも悪い事のように、手落ちのように、政策非難です。この陽性率が正しく東京の感染状況を表していると仮定しても、十分に発見してないと非難するより、これだけ見逃しての死亡者数の少なさを評価するべきでしょうに。そろそろ全国で1000人に届きそうですが、向こうは軒並み何万人のレベルです、きっちり桁が違います。真の感染状況がわからないと対策なんか立てられないとあれだけPCR検査不備を非難してきた手前、他国の感染者数の多さが対策の科学的な証拠のごとく持ち上げることですが、これだけ少なくても感染死者は桁違いに少ないことに正面から言及しない。関連死を隠しているとか超過死亡をカウントしてないとかあれこれ難癖付けてますが、毎年のインフルエンザは1万人が死んでるのですよ。いくら日本の死亡診断書がいい加減な代物だとは言え、さすがに死亡者数は誤魔化せません。この数か月に例年より何万人も死亡者数が増えているならそう疑うのもむべなるかなですが、そんなことないのでしょうに。知らぬ間に感染していて多くの人が抗体を持っていたからこれだけの検査陽性者数で済んだのだ、が理由ではなかっただけのことです。だから次の波に対しては第一波の時と同じくらい無防備状態なのだから甘く見てはならぬとの専門家の意見は正しいのでしょうし、このデータからはこれくらいしか言えないはずです。安倍さんの肩を持つのではないですし、山中さんの言う facter X とやらを持ち上げるのでもないですが、死亡者数の少ないこと歴然たる事実です。政府(厚労省)のPCR検査不作為ばかりを責めて、好結果を見ようとしないのはなぜか。粗捜しの末の「反省しろ」圧力や、他国が正しいとの前提の下での比較非難がステレオタイプに繰り返されます。戦前戦中の皇国史観、日本人優越論に与するのでももちろんないですが、人種や文化文明の差じゃないんですかね。非科学的な感情論、ですか。結果を確と見るべし。これだけですけれどね、後講釈でなくて。

コロナ中後

久しぶりにコロナ感染対策以外の話を。コロナ以外の話をと書こうとしましたが、今世の中話題見渡すにどんなものもコロナ関連モノです。新しい生活という代物。ウイズコロナ。3密を避けて外食、飲み会、カラオケ。目の敵にされていたライブハウスもうすぐに解禁ですか。アクリル板を隔てて飲み会ってのもどうですかねぇ。カウンターがビニールの分厚い垂れ幕で仕切られてる居酒屋ってのも違和感に溢れて。とはいえ、これが開店の要件ならば店側はこう構えるしかないし、不承不承ながらこちらも行くしかない、なじみの店なら余計に。店開けなければ収入はゼロのままです。収入の話をすれば、ニュース番組でも採り上げられるようになってますが、コロナ感染者を引き受け治療する病院だけでなく、町の開業医への受診者がガタ減りなのです。ひとえに感染したくないからです、人々の確実な予防対策です。下手に内科行ったら病気もらうわ(内科ではなくて、被害の大きいのは小児科と耳鼻咽喉科だそうです)。もっともこれはどの季節のどの病院でも風邪の季節には同じことですけれど、コロナに罹った日には捕まります(公表されるわ、晒し者だわ、差別されるわ、挙句強制入院です)。だから行かない。正しい選択でしょう。当院も発熱さんが来る対象ではないですがその内の一つです、不要不急の受診がいかに多いかを改めて思い知らされます。いえ、医療は要と急だけが対象ではないとは頭では皆わかってますが、こんな事態にならねば現実問題として認識できぬのです。医療とはほとんどすべてが不要不急のモノだったと。健診然り、定期検査・投薬然り。それを予防医療と言い換えて、未病などという漢方概念を突然に援用して、病気にならぬようにとそもそも不可能事ををまるで可能のように言いくるめる甘言を聞かされ続けての正当化です。でも、病院医院へ行かねば行かずに済む。検査などしなければせずとも済む、検査しなかったからといって何も変わらない。医者の顔見ずとも薬さえ飲んどけばいいわ。オンライン診療ってのは、コンピューター使いますからなにやら上等げですが、薬だけ出してくれの方便ですわね。今に薬局が薬の配達を始めますよ。それこそコンピュータのキー押しとけば薬が届きますよ。もっともこちらは医者にも薬局にも金が入りますが、そもそも受診してくれなければ病院には収入なしです。急病人だけが医療を要する者ではないのも当然のことなのですが、いかに急病人が少ないかです実際には。小児科や耳鼻科が特に少なかったというのは、親が感染を怖れたことと、花粉症やらの例年の受診者がいかに多いかということでしょう。当院もそうです。少々の頭痛やめまい、ふらつきは我慢できますから。本人の心配の程度に左右されますが、市販の風邪薬飲んで暫く様子を見ましょうで済むのです。またそういうことを皆さん覚えたのではないですかね。
 県境を挟んでの移動は控えよ。当県知事も頻りに言うてました。広島ナンバーはじめ他県ナンバーの車は白い目で見られてました(きっと感じてたでしょうね。石こそ投げられなかったにせよ)。12日をもって大阪京都への、18日で首都圏と北海道への移動自粛要請を解除すると言うてます。北九州はさすがに未だのようですが。こうやって緩めた後が怖いのですね。こぼれる方は平気でしょうが、それを受ける側が心配なのです。これが二波目。そして秋冬に南半球回りの変異コロナがやって来て第三波。予想通りにやってくるととても来夏に五輪などできはしません。なんともついてない話ではありまする。
プロフィール

hirotanougeka

昭和32年 1月6日生まれ
昭和50年 山口県立柳井高校卒業
昭和58年 大阪医科大学卒業
昭和60年 梶川脳神経外科病院 勤務
平成04年 6月1日開業 現在に至る

・医学博士
・日本脳神経外科学会認定専門医 No,2746
・柳井医師会会長

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