政治的正論

politically correct (political correctness) が今次の米大統領選のキーワードのようです。週刊誌や月刊誌読んでるとどの論評もこの言葉のないものはありません。政治的に正しいことを言わなければならぬ、それはこれに反することを言ってはならぬ、どころか言ったらアウト、言うのを待ってる、言わそうと仕掛けるという流れです。政治的に正しいとはつまり綺麗事、偽善欺瞞を並べることです。アメリカの三大タブーは1.ネイティブアメリカン(インディアン)の虐殺、隔離施策 2.黒人差別 3.原爆投下 だそうです。これに触れてはならぬ、のですが、これを正当化してはならぬというのが politically correct なのでしょうね。トランプさんへの非難がそのままなのでしょう、racism と sexism です。だから全て上っ面を撫でる、不法移民にあれだけ目をつぶって、LGBTをあれだけ認めて、minority 優先というオバマさんのあの施策がまさに correctness なのですね。現場はあれだけ人種差別が罷り通っているところ、綺麗事は欺瞞以外に何ものでもないのに、それが正しいと位置づける。通常の結婚を minority への差別だとまで言わせるのです。不満が溜まる。ですね。白人の国である筈なのに白人が阻害される。いえ、今に単純に数の上での majority が白人でなくなるそうですが、それだけ移民が増えているということ、移民との混血が進んでいるということです。もともとこの国がイギリスからの移民で成立したのですから、それはネイティブアメリカンを駆逐した結果なれば、それと同じことを仕返しされているとの見方は十分に成り立つのでしょうが、だからと言って諾々とは行かない。それがトランプ現象なのだとの解釈。なるほど。が、混血が進むと白人が消えゆくのはヒトという種の運命です、肌の色の遺伝子上の優劣には抗えません。肌の色は黒が優性です。黒人と白人の子に白い肌は生まれません。黄色との間でもそうです。黄色と白とではきっと見た目は色々じゃないでしょうか(これはきちんとした遺伝子の優劣を知っての話ではありません、経験で書いてます、のでこんなに曖昧な表現です、あしからず)。アメリカが白人の国でなくなっていく、ここへの危機感てのもあるのでしょうか。minority を守る、初めはそういう人道的な考え、行動だったことが、庇を貸して母屋を取られる形になって面白くない。そこをナマな形で抉ったのがトランプさんだったというわけです。偽善欺瞞を排してグサリと刺す。口に出せぬままにこじらせていた不満に一気に点火する、よう言うた!Make America great again. このフレーズは響いたんじゃないですかね。戦後世界一豊かな暮らしを誇った、総中流社会を誇ったあの頃のアメリカ。世界一強かったアメリカ。sれこれの非難をモノともしないあの乱暴さ、あの粗野さ、下品さが却って現実味を帯びさせた。だから全ての評価が後講釈になっちゃった。あれは彼のしたたかな計算だったんでしょう?これも後講釈ですけれど。

女性蔑視?

トランプさんが選挙に勝って世界中が大慌てしてます。天邪鬼の私とすれば小気味のいい痛快感すら覚えます。特に安倍さん(他の閣僚達も)がTPPについてあれこれ言い訳するのが面白いですよ。あれだけ相手に言い放たれて、尚取り縋っている態ですからね、喩えがいいか悪いか、金色夜叉の足蹴にされたお宮ですか。アメリカへのお追従はもうやめろよと野党が言う、いや、自由貿易を守る意味でTPPは重要な意味がある、だからトランプを翻意させる(とまでは言ってませんが)意味があるのだ、今こちらが降りたら本当に潰れてしまう、と反論する。論点のすり替えですね、議論のテクニックその一です。今日言いたいのはそこではなく、トランプさん紹介するときに必ず振られる枕詞、人種差別主義者、女性蔑視者、この決めつけです。そのうちの女性蔑視の方です。何を持ってこう決めつけてるんでしょうね。性的被害に遭ったという女性が選挙中に何人かTVの前に現れてましたね。有名人は女を自由にできる、なんて録音されて晒されて。ロッカールームでの戯言だと反論したら、ロッカールームであんな話はしないとスポーツ選手が非難したりして、まさしく史上最低の中傷合戦だったわけですが、これを指して女性蔑視とレッテル貼りしてるんでしょう?でも、蔑視ですかねこれ。いえ、定義の問題にすり替えようというつもりではないのです。こんなオヤジはどこにでもいます。いえ、だからいいじゃないかでもなくて。金持ってて助兵衛で女癖が悪くて。でも、そういうオヤジに寄っていく女もいるわけです、そういう証拠ですからね。金で女をもてあそぶ。ううむ、弄ぶなんて表現はかなりの非難バイアスがかかってます。女を買う。これもきつい表現ですけれど、でも金払ってますよ、相手は受け取ってますよ。商売女ならいい?素人女をそう扱ったらいけない?あれこれ買い与えるのも同じことですけれど。有名人に群がる方に咎めはないのでしょうか。そちらにも下心があるでしょう?あわよくば、です。もちろん単純なアイドルの追っかけとは違うのでしょうが、こんなオヤジに群がるってそれこそもっと別の理由があるんでしょうに。単純なアイドル達の「お持ち帰り」「つまみ食い」なんてのは週刊誌ネタの定型です、彼女達もそのつもりなんでしょう。高畑なんとかのあの事件は美人局だったらしいですが、寄って行くのがいるから事が起きるんでしょう。そこで手を出したら、女性蔑視ですか?おかしいですよね。有名人なら何やってもいい、この傲慢さへの非難ですか?それならもっと別のことですからね。寄って来る女の体触ったりキスしたりってのがいけないのですか?いい悪いの二択なら悪いんでしょうね、男の誰もがやることじゃないですよ、でも平気でやる奴がそこここにいますよ。女の子がそばに座る飲み屋はそんな場ですからね。蔑視してるんですか?んなバカな。女に対して何やってもいいって思いこんでる?それが蔑んでる行為なのですかね。いや、そりゃリスペクトじゃないですわね、そうは思いますが。トランプさんに寄って来た女たちはどういう目的だったんですかね、そこを聞かないのは片手落ちでしょう(これは差別用語とされてるんですよ、放送コードに抵触します)。触られて、キス強要されて、そんなつもりじゃなかったって。本当かい?札びらで頬叩いて言うこと聞かせるイメージの強いトランプさんだから、若い女性にひどいことされたとヨヨと泣かせれば効果あったわけですけれどね。蔑視ですか?違うんじゃないですか。気に入らぬことを一括りにして差別の蔑視の不公平の男尊女卑のと言いたてる。もともと男と女ってのはそういう関係じゃないんですか。男が一方的に行為に及ぶは刑法上の罪ですが、そうでもなかったという状況下においては、力の強い弱いという弱者強者の論理にはめ込んでいく。蔑んでなんかいませんから。あの時のトランプさんが、女はやってまえばええねん!(関西弁使う筈もないですが)とのゴーマンがなかったとは言いませんし、擁護するつもりもないですが、女性蔑視じゃないでしょう、と言いたいことでした。男女差別の何もかもを詰め込んでしまえという気持ちはわからぬでもありませんが。

ピロリ菌除菌

朝日新聞に「中学生にピロリ菌除菌」の見出しです。いやでも目が止まります、とうとうここまでやるか・・・。読むと佐賀県が全県的に施行している、他にも市町村単位で単独で施行しているところも三つや四つではないそうです。つまり症状も何もない、しかも未成年者相手です、こりゃ問題が大きいんじゃないですかね。私のようなトンガリでなくてもそう思われましょう?除菌とは、経験なさった方も多いのでしょうが、抗生物質を飲むのです。ピロリ菌を殺すのですね。でも、そもそも抗生物質の本来の用途はどこかに化膿巣があったり不都合な細菌感染に対してのものであるのです。推進する側はピロリ菌感染が不都合な状態なのだと定義するわけですが、本当か?なのです。抗生物質の副作用を甘く見ているのか、と怒りさえ湧きますが、もちろんそんなことは十分にわかってます。でも、メリットの方が多いと信じているのですね連中は。佐賀県のデータが詳しく載ってます。佐賀県は胃癌の死亡率が高いのだそうです、それを受けての福祉政策のつもりなんでしょうが・・。中学3年生6953人中399人がピロリ菌陽性だったんだそうです。そのうち207人が除菌対象になったと。この篩分けをどうするのかは書いてないですし知りません。ピロリ菌に対する一般的な常識を(私が知ってることという意味ですが、すみません)書きましょう。私たちの世代50代60代以上の高齢者は持ってない(感染してない)人の方が少ないのです。ここで区分けされるということは、それより若い世代は感染者がうんと少ないということ、20歳以下では10%くらいだそうです。佐賀県のデータもそれを裏付けますね、中三生という若い連中で5%です。この違いは生活習慣の違い、食習慣の違いと言われてます。ピロリ菌は経口感染するのです当然です、口移しの感染様式です。赤ん坊の時に口移しで与えたり、口の中に含んだものを与えたり、同じ食器箸匙で食べたり。覚えがあるでしょう?今の若い子達にはそういう習慣が薄くなっているのでしょう。一方で胃癌になった人のうちピロリ菌感染率は99%(!)だそうです。でも、肺がんと喫煙の関係を示す時に私がいつもくどく言うように物事には必ず少なくとも捉え方が二つあります、99%?と驚かれたでしょうが、今度はピロリ菌に感染している人のうちどれくらいが胃癌を発病するのかと見ると1%以下なのです。何?どうして?ですか。つまりピロリ菌を持っていても殆どの人が胃癌にならないというわけです。煙草吸いのうち肺癌になる人は5%以下という、あれと同じです。もう一つ、記事にはWHOが胃癌の原因の80%がピロリ菌の感染だと報告しているとあります。が、どうやってこんなに因果を繋ぐことができるのでしょうかね。残りの二割って何でしょうか、どういう重し付けしているのでしょうか。日本のデータの方がわかり易くていいです。胃癌にならな人の方がうんと多いのですから除菌などする要はないのですわ。でも学者はそうは言わない。佐賀県から委託を受けた佐賀大学病院の小児科医は「結果がわかるのは30,40年後になるが、胃がんにかかる人を減らすのが目的」と平気です。こんなことですよ、数字しか見えない学者(医者)ってのは。三四十年先のために今除菌する?そんな、起こるか起こらないか分からないこと、かかる確率の方がうんと低いことに対して予防もクソもないことですわ。途中で感染し直すのもいるだろうし、除菌しても癌になる者もきっと出てきましょうし。医療福祉行政の業績を上げるためだけに多くの未成年を試験台にするってのはどうかと思いますよ。経費は3700万円だそうです。金余ってるんですねぇ。子宮頸癌ワクチンの騒動に学習しないんですねえ連中は。記事には公平公正さを見せるために反対意見も載せてます、がん研究センターの医者が、副作用の出る可能性が否定できない、無用の害を与えるおそれがある、と。至極もっともな意見。この医者はこうも言います、メリットデメリットを正確に説明し、生徒や保護者が納得の上で受けてもらうことが欠かせないと。こうなると陳腐定型過ぎて承服するも何も、がっかりする同じ穴の狢ですが、素人に何を納得させるのでしょうかね。これが大嘘、欺瞞だというのです。ダラダラと副作用の虞れを述べて、三四十年先の胃癌防止のためにと説明するのでしょうか。どう納得させるんでしょうね、独り善がりに過ぎますな。心ある医者は勧めないのでしょうが、いいえ、世の実態は違います。除菌したら余計に金が入る仕組みなんです医院に。金儲けですからこちらとすれば。行政が余分にくれるんですから。胸が悪いでしょう?補助金なり助成金なりがつけばどこも右倣えです。つまらんことです。健康被害?県がやることですから、こちら(医療機関)には責任ないことです。そういう仕組み(医師会が反対などしない)にも驚かれませんか?
livedoor プロフィール

昭和32年 1月6日生まれ
昭和50年 山口県立柳井高校卒業
昭和58年 大阪医科大学卒業
昭和60年 梶川脳神経外科病院 勤務
平成04年 6月1日開業 現在に至る

・医学博士
・日本脳神経外科学会認定専門医 No,2746
・柳井医師会副会長

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