2020年01月
中国武漢の新型肺炎、いつものようにTVが騒ぎ立てて危険を煽る。行政のこういう時の常套、水際作戦とかで空港でサーモメーターで発熱者を監視してます。が、果たして(これもいつものように)国内で感染者が発見されました。武漢の人間だそうです、正月間感染者と過ごしていたんだそうです。どうして入れた?解熱剤飲んでたとかでチェックできなかったと言い訳してます厚労相役人が。バカ?いいえ、厚労省の医師役人はバカじゃないですよ、でも考え方がバカ。中国のネットには(あれだけ規制がきついと吹聴されてる割には)どうして武漢だけなんだ?当局は隠してるんじゃないかとあるそうです。十分にあり得ることです。ならば武漢帰りだけが危ないわけではないのですが、取り敢えずは武漢からの来国者のチェックを厳重にすればいいのに、別の出口に誘導するのでもなく個別にチェックするのでもなく遠巻きにサーモメーター見てるだけ。解熱剤飲んでましたぁ、で見逃すマヌケさ。何~にやってるんだ?何が水際作戦じゃ?!本当に甘いですね、どうなってるんでしょうね日本の危機管理体制てのは。アメリカも武漢帰りの乗客への検査を厳重にするんだそうです。手本にすればいいですね。発熱の有無だけで何がわかりましょうぞ。そんなことは素人でも思うことです。手間を嫌う?コストを嫌う?クレームを嫌う?日本人の悪い所ですね、こんなところにも性善説です。で、一旦見つかるとまたハチの巣つついたように騒ぎ立てるんですから処置に悪いです。どうして入れた?入って来るっつうのそんな甘々のザル方法では。口蹄疫のときも狂牛病の時も(こちらはヒト相手じゃないですが同じ感染症です)、SARSの時も何年か前の新型インフルエンザの時も、いつも同じです。水際作戦、先の大戦での陸軍の常套策です、負け戦を小ぎれいに言い直してるだけです、向こうが勢いよく攻めて来るのを待ち受けるだけですから負けます必ず。それに加えるにこれでもかのザル方法、通すだけ通してしまう、ほとんどノーチェックです。アメリカに倣い(習い)なさいね。そう言うしかありません。感染症の専門家たちはどうして黙ってるんでしょうね。本気で食い止めるなら全員隔離して云々の理想論振り回すのでしょうかそれとも。隔離して拘束することが人権に悖るなんて考え方なんでしょうね、大勢の安全よりも個人の権利(不平)が優先される社会の悪弊。PC至上自体がやがて極端な個人主義への進化という民主主義の負の側面なのですが、こんな時に公平の平等のなんては優先されぬと知らしめるべきです。当人たちも隔離検査されることに異議申し立てぬでしょうにね、日本人であれば(ここですが)。でもやらない。自分が咎められるがいやなんですね、つまり役人根性です。おかしいと思っても(思わなくても)上からの指示に従う。役所のヒエラルキー、仕事倫理。誰もがアイヒマンなのです。だから感染症専門家たち、あるいは日本医師会がもっと声を挙げろ!ですがねぇ。後者はダメです残念ながら。政治団体に成り下がってますから。国民の健康安全と何かあればお題目のように唱えてますが、診療報酬云々の時だけです。今次のような場面に出てきたことがないですし、そもそも我関せずですから。ダメですねぇ。そう思われましょう?
ゴーンの逃亡劇は結局日本の全体の甘さを露呈しただけで、しかも逃がしたのは担当弁護士の保釈中の保護観察の不備が第一因だろうにマスコミはそっちには触れずに、どうやって逃げたんだ?にばかり世間の目を誘導する。海外の目ばかり気にしてる、どこまで島国根性なんだ?その弁護士は辞任するなんて言うてますがそれも放ったらかし。高い弁護報酬手にして挙句は逃げ得かませて終わりかい?知らなかった?それで済むの?司法ばかりじゃなくて出入国の管理も問われるべきですけれど、そっちにも向かわない。ゴーン劇場をだた写してるだけの態。手品の種明かしに躍起になってるだけ。何とも甘いと言うのか。女法相がそれなりに(マスコミが軽視するからそう見えてしまいます)反論し日本の立場をアナウンスしているのに、情報戦だと面白がってるばかりです。国際世論への迎合じゃなくて日本の司法制度を擁護しろよ。人権を持ち出されると途端に弱腰になるのが今の日本の風潮です、PC棒のブン回しにからきし弱い。もう一つの側面は政府関係者云々です。あの逮捕劇がルノーによる日産乗っ取り計画潰しだったとすれば、フランスの黒幕(政治家でしょう)がいるわけですね当然。その交渉先が日本にいる。ルノーの社長が何度も訪日してましたね、フランスの担当大臣もよく出てきてました。ワイドショーも一時はそう嗅ぎ付けてルノーと日産の企業としての規模の違いとか格の違いをよく比較して見せてました。日産の方がうんと大きいのです、おまけにゴーンさんは三菱まで傘下に収めていて、この二つを乗っ取れればルノーはホクホクでしょうし。フランス政府がゴーンを重宝していたのは当然でしょうね。でも、日本が身柄確保してしまうと、フランスとしてはうかつに手を出せないのでしょう、唆していた手前です。ゴーンを切る判断しても不思議ではないです。上手にやれば海外で成功した名経営者として迎えればいいし、失敗すれば一企業の問題と切ればいいだけです。でも、こうやって逃げてしまうとどうなんでしょうね。いまさらフランスとすれば彼には利用価値はなくなってるわけですから、逃亡の擁護する理由がないでしょうし。さりとてあれこれ喋られるも困る。その辺りの口封じと何がバーターされているのでしょうか。とりあえずはゴーンも日本もどちらも擁護しない、ですかね。そしてレバノンです。フランスじゃなくてレバノンに逃げたのも理由があってのことです、フランスに逃げた日にはそれこそ政治マターになります。国際社会上の、先進国の一員としての、法の支配を価値観としている西側の一員としてのメンツや体面考えればフランスもおいそれと受け入れないでしょう、中国や北朝鮮に不法に拘束されてる一般人じゃないんですから。だからレバノン。生まれ故郷のレバノン。Ghosn という綴りが出自を表します。きっと大金が賄賂として渡ってるのでしょう、レバノンは出国禁止の処置を言い渡してます、身柄の拘束のようですがつまりは日本には引き渡さないと言うてるのですね。ハイリスクハイリターンを地で行ったできごとです。が、いかれたのは日本です、これも間違いないこと。司法の闇なんてことじゃなくて(ゴーンの言いなりに自虐する要はないです、青木理のように)、お抱え弁護士の怠慢、出入国管理の失態です単に。そっちを追求しなさいよと思うのですがねぇ。当人がいなければ裁判も開けないんだそうですよ、そりゃそうでしょうねぇ、欠席裁判なんて中国や北朝鮮のやることですから。でも、日産からは追い出してるし、ルノーによる乗っ取り話は頓挫してるのでしょうから、それこそ彼の裁判なぞはどちらでもいいんでしょうけれど。
新年明けましておめでとうございます。旧年中はトンガリオヤジの放言尽くしにお付き合いいただきましてありがとうございました。今年も切っ先鈍らぬよう心掛けて参ります。よろしくお願いします。
国民皆保険制度は必ず守らねばならぬと言い続けてまいりました。世界に他に類を見ない、日本は世界で一番成功した社会主義国だという揶揄の(最後まで残っている)理由に挙げられるほどの制度である希少さ。日本人の寿命を世界一に押し上げた紛うことなき原動力であること。廉価、フリーアクセス、平等公平さを創設以来守り続けていること。そしてここで(だけ)明確にしてます、医者の大既得権益であること。しかし天井知らずの支出の増大により上記の業績や意味合いもものかわ、金がないという単純な理由で存続の危機に面しています。それへの対応が収入増を図る、高齢者の窓口負担を一割から二割に上げる政策です。日本医師会のコメントはステレオタイプです、高齢者の受診抑制にならぬように、です。制度の存続への方策でも何でもないです。上記の如くこの制度は我々医者の飯の種です、壊れて一番困るのは我々なのです。が、そうは言いません、受益者はあくまで一般国民なのです、病める者達なのです。高齢者の受診抑制ー病気の放置、病人の増加ー命を金次第にするな!とのステレオです。これぞPCポリティカルコレクトネスの典型図式。こう言うておけばいい、のですねつまり。行政は知らん顔できないとの計算済みですから。予定調和。そうならぬように最大の注意を払います、なんて答えを出させればそれで終わりです。財源を維持してくれればそれでいいのです、そしてそれは医師会の仕事ではないのです、だからここまで言うておけばいい。医師会も実は弱いのです。実質我々の給料である診療報酬、これが法定価格であることを指して日本を社会主義国だとの揶揄が生じるのです、これは二年に一度の改定なのですがここ何回か下がる一方です。抵抗の振りを見せるだけです、これも予定調和と言えばそうなのでしょうが。さらには働き方改革なんて網を唯々諾々と被る、医者と他の業界とでは労働形態が違うのは明らかだろうに、強く反対しない。働かなくていい方向、つまり安易安直に向かうを諒としている。最大の政治団体圧力団体のように未だにマスコミは吹聴してますが、今やそんな力はありません。国政選挙のことを思い出して下さればいい、比例で何とか通りはするけれど下から数えた方が早い。看護協会や歯科医師会、薬剤師会の候補の後塵を拝します。末端はすっかり冷めてますから。思わぬ日本医師会批判稿になりましたが、そもそもこの制度の維持に関して、特に財政面に対しては医師会に責も義務もない、もちろん力もないのです。関係者としてコメントしてればいいのです。が、それにしても壊れたら困るという危機感がなさすぎるのですね末端から見ていても。国民皆保険制度は優れた社会主義的制度なのです。自由資本主義国としてそれはおかしいだろうではなくて、これだけ長く曲がりなりにも維持運営されてきた事実は相互扶助という日本人の心根、文化、民度に支えられてのことの証明であるから今後も混交維持すればいいことなのです。そういうしっかりした提言なり態度を見せて、既得権益側ステークホルダー側であることを気付かれずに、国民の健康安全を守るのだ、私たちは病める人のそばにいるのだとシレっと大義を述べる肚の太さを示してもらいたいと思うことです。
hirotanougeka
昭和32年 1月6日生まれ
昭和50年 山口県立柳井高校卒業
昭和58年 大阪医科大学卒業
昭和60年 梶川脳神経外科病院 勤務
平成04年 6月1日開業 現在に至る
・医学博士
・日本脳神経外科学会認定専門医 No,2746
・柳井医師会会長